JP2009285324A - 制御装置、及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】予備の連結部材を紛失のおそれなく確実に保持することができる上、予備の連結部材の悪用をも阻止可能な制御装置を提供する。
【解決手段】ベース部材41に、不正防止用ビス44の予備を収納可能なビス収納部48を設けるとともに、ベース部材41に、外ケース23の内部において更にメイン制御基板21の一方の表面を覆う後ケース部材32を固着し、後ケース部材32に、当該後ケース部材32のベース部材41への固着に伴いビス収納部48の開口を覆う鍔片36、36を設けた。
【選択図】図10
【解決手段】ベース部材41に、不正防止用ビス44の予備を収納可能なビス収納部48を設けるとともに、ベース部材41に、外ケース23の内部において更にメイン制御基板21の一方の表面を覆う後ケース部材32を固着し、後ケース部材32に、当該後ケース部材32のベース部材41への固着に伴いビス収納部48の開口を覆う鍔片36、36を設けた。
【選択図】図10
Description
本発明は、たとえば遊技に係る制御を実行する制御基板を収容してなる制御装置、及び当該制御装置を備えてなる遊技機に関するものである。
従来、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、所謂「大当たり抽選」等の遊技に係る制御を実行する制御装置(たとえば特許文献1)が内蔵されている。当該制御装置においては、制御基板を収容する収容ケースのカバー部材とベース部材とを、たとえばワンウェイタイプのネジ等の連結部材により一体化しており、制御基板に対する不正行為(たとえば、改造されたROMへの差し替え等)を防止するようになっている。そして、一体化に用いる連結部材の予備は、収容ケース外部位置で且つ収容ケースに対して比較的切断しやすく設けられている連結部に保持させていた。
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置のように、予備の連結部材を連結部に保持させていると、ニッパ等によって予備の連結部材を容易に取り出すことができるため、他の不正開放した制御装置への転用等、悪用されやすいという問題がある。また、運搬中等に連結部から脱落して紛失しやすいという問題もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、予備の連結部材を紛失のおそれなく確実に保持することができる上、予備の連結部材の悪用をも阻止可能な制御装置、及び当該制御装置を備えてなる遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技機に設置され、ベース部材とカバー部材とを連結部材により一体化してなるケース内に前記遊技機における動作を制御する基板を内蔵した制御装置であって、前記ベース部材又は前記カバー部材の一方に、前記連結部材の予備を収納可能な予備収納部を設けるとともに、前記ベース部材又は前記カバー部材の前記一方に、前記ケースの内部において更に前記基板の一方の表面を覆う第1内部カバーを固着し、当該第1内部カバーの前記ベース部材又は前記カバー部材への固着に伴い、前記第1内部カバーによって前記予備収納部の開口が覆われることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ベース部材又は前記カバー部材の他方に突出部を形成し、一体化した際、前記突出部が前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所に近接又は当接するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ケースの内部において、前記基板の他方の表面を覆う第2内部カバーを前記第1内部カバーへ固着したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所と前記第1内部カバーを固着した前記ベース部材又は前記カバー部材とにわたり、剥がした場合に痕跡が残る残痕部を有する封印シールを貼着したことを特徴とする。
一方、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の制御装置が設置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ベース部材又は前記カバー部材の他方に突出部を形成し、一体化した際、前記突出部が前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所に近接又は当接するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ケースの内部において、前記基板の他方の表面を覆う第2内部カバーを前記第1内部カバーへ固着したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所と前記第1内部カバーを固着した前記ベース部材又は前記カバー部材とにわたり、剥がした場合に痕跡が残る残痕部を有する封印シールを貼着したことを特徴とする。
一方、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の制御装置が設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ベース部材又はカバー部材の一方に、連結部材の予備を収納可能な予備収納部を設けるとともに、ケースの内部において更に基板の一方の表面を覆う第1内部カバーを固着し、当該第1内部カバーのベース部材又はカバー部材への固着に伴い、第1内部カバーによって予備収納部の開口を覆っている。したがって、運搬中等における予備の連結部材の紛失を確実に防止することができるし、予備の連結部材を取り出すためには、ケースを開放した上で内部カバーをも取り外さなければならないため、他の制御装置への転用等といった悪用を確実に阻止することができる。さらに、ケース内に内部カバーを配置したことで、強引なこじ開け等による基板への不正アクセス等がより困難となり、ROMの取り替え等といった不正改造を確実に防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ベース部材とカバー部材とを一体化した際、第1内部カバーの開口を覆う箇所に近接又は当接する突出部を、ベース部材又はカバー部材の他方に形成しているため、ケースに穴を空けるといった強引な不正行為に対しても防犯性を向上することができ、予備の連結部材の悪用を更に阻止することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、ケースの内部において、基板の他方の表面を覆う第2内部カバーを第1内部カバーへ固着しているため、制御装置を所謂二重構造とすることができ、防犯性の一層の向上を図ることができる。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、第1内部カバーの開口を覆う箇所と第1内部カバーを固着したベース部材又はカバー部材とにわたり、剥がした場合に痕跡が残る残痕部を有する封印シールを貼着している。したがって、不正にこじ開け等すると封印シールに痕跡が残ってしまうため、ROMの取り替えや予備の連結部材の転用等といった不正行為をより防止することができる。
一方、請求項5に記載の発明によれば、予備の連結部材を悪用されたり、制御装置のROM等が不正に取り替えられたりしないため、遊技者が安心して遊技可能な遊技機とすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ベース部材とカバー部材とを一体化した際、第1内部カバーの開口を覆う箇所に近接又は当接する突出部を、ベース部材又はカバー部材の他方に形成しているため、ケースに穴を空けるといった強引な不正行為に対しても防犯性を向上することができ、予備の連結部材の悪用を更に阻止することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、ケースの内部において、基板の他方の表面を覆う第2内部カバーを第1内部カバーへ固着しているため、制御装置を所謂二重構造とすることができ、防犯性の一層の向上を図ることができる。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、第1内部カバーの開口を覆う箇所と第1内部カバーを固着したベース部材又はカバー部材とにわたり、剥がした場合に痕跡が残る残痕部を有する封印シールを貼着している。したがって、不正にこじ開け等すると封印シールに痕跡が残ってしまうため、ROMの取り替えや予備の連結部材の転用等といった不正行為をより防止することができる。
一方、請求項5に記載の発明によれば、予備の連結部材を悪用されたり、制御装置のROM等が不正に取り替えられたりしないため、遊技者が安心して遊技可能な遊技機とすることができる。
以下、本発明の一実施形態となる制御装置、及び遊技機について、図面をもとに詳細に説明する。尚、本実施形態では、遊技機の一例となるパチンコ機について説明する。
(パチンコ機の説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図であり、図2は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域2a内へ遊技球を打ち込み、遊技領域2a内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス扉を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域2aとされている。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図であり、図2は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域2a内へ遊技球を打ち込み、遊技領域2a内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス扉を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域2aとされている。
当該遊技領域2aは、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール及び内レール(図示せず)等によって囲まれており、両レール間が遊技球を遊技領域2a内へ打ち込むための発射通路とされている。また、遊技領域2aの略中央には、「0」〜「9」の数字や絵柄等からなる「図柄」を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、遊技領域2aには、図示しない多数の遊技釘、遊技球が通過可能なゲート部材、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置、風車等が設置されている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が機枠3に対して夫々片開き可能に取り付けられている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させるための操作ハンドル9が回動操作可能に設置されている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿5へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払い出し装置12、図柄表示部6に「図柄」を表示させるための液晶表示装置(図示せず)、払い出し装置12や液晶表示装置等の動作を統合的に制御するサブ統合基板を内蔵したサブ制御装置(図示せず)が取り付けられているとともに、遊技に係る制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」等)を実行するためのメイン制御基板21を内蔵してなる制御装置20が取り付けられている。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者によって操作ハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動して遊技球が遊技領域2a内へ打ち込まれる。そして、遊技領域2a内を流下する遊技球がチューリップ式電動役物へ入賞すると、メイン制御基板21にて「大当たり抽選」を行い、所謂「大当たり」である場合には、図柄表示部6に「図柄」を所定態様(たとえば、「7、7、7」等)で表示させた後、大入賞装置の扉部材を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」を生起させる。
(制御装置の説明)
次に、本発明の要部となる制御装置20について、図3〜図9をもとに説明する。
図3は、制御装置20を後面側から示した斜視説明図であり、図4は、制御装置20の後面を示した説明図である。図5は、制御装置20の断面説明図であって、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図、(d)は(c)中の要部拡大図である。また、図6は、制御装置20を分解した状態を示した斜視説明図である。さらに、図7は、分解状態にある内ケース22と、メイン制御基板21とを拡大して示した斜視説明図である。また、図8は、ベース部材41を示した説明図であって、(a)は後方から示した説明図、(b)は斜視説明図である。さらに、図9は、かしめカバー部材42を示した説明図であって、(a)は上方から示した斜視説明図、(b)は下方から示した斜視説明図である。
次に、本発明の要部となる制御装置20について、図3〜図9をもとに説明する。
図3は、制御装置20を後面側から示した斜視説明図であり、図4は、制御装置20の後面を示した説明図である。図5は、制御装置20の断面説明図であって、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図、(d)は(c)中の要部拡大図である。また、図6は、制御装置20を分解した状態を示した斜視説明図である。さらに、図7は、分解状態にある内ケース22と、メイン制御基板21とを拡大して示した斜視説明図である。また、図8は、ベース部材41を示した説明図であって、(a)は後方から示した説明図、(b)は斜視説明図である。さらに、図9は、かしめカバー部材42を示した説明図であって、(a)は上方から示した斜視説明図、(b)は下方から示した斜視説明図である。
制御装置20は、メイン制御基板21と、メイン制御基板21を収容可能な内ケース22と、当該内ケース22を収容可能な外ケース23とからなる。メイン制御基板21は、上述したように遊技に係る制御を実行するものであって、基板の後面には、遊技に係る制御を実行するための図示しないCPUやROM、RAM等の種々の制御素子が設置されている。また、メイン制御基板21の後面下部には、メイン制御基板21とサブ統合基板等とを接続するためのコネクタ部が設けられている。さらに、メイン制御基板21の左右側縁部には、メイン制御基板21を内ケース22内で固定(ネジ止め)するためのネジ孔21a、21a・・が設けられている。そして、当該メイン制御基板21は、制御素子が設置されている側の面を後方へ向け、コネクタ部が下方に位置するような姿勢で内ケース22内に収容され固定される。
内ケース22は、メイン制御基板21の前方を覆う前ケース部材31と、メイン制御基板21の後方を覆う後ケース部材32とを組み付けてなるもので、両ケース部材31、32を組み付けることで形成される内部空間にメイン制御基板21を収容可能となっている。前ケース部材31は、ポリカーボネート樹脂により成形されており、ポリカーボネート樹脂の特性によって、外力が加わった際に割れにくいようになっている。また、後ケース部材32は、AS樹脂(SAN)により成形されており、AS樹脂の特性によって、内ケース22を強引にこじ開けようとした場合等にドライバー等の先端によって表面に傷がつきやすく、不正行為の痕跡が残りやすいようにしている。
後ケース部材32は、略中央に後方へ膨出する膨出部を有し、前方側が開口した箱状体であって、後ケース部材32の下部には、メイン制御基板21のコネクタ部を露出するためのコネクタ窓33、33・・が開設されている。各コネクタ窓33の形状は、各コネクタ部の形状と略同じに形成されており、メイン制御基板21を収容した際にコネクタ部とコネクタ窓33縁との間に隙間が生じないようになっている。また、後ケース32の下部の左右両端には、係止凹部34、34が設けられており、ベース部材41への組み付け時にベース部材41に設けられた係止片43、43(図8に示す)が係止するようになっている。さらに、後ケース32の上部の左右両端には、ベース部材41へネジ止めするためのネジ孔を有する固定片35、35が突設されている。加えて、後ケース部材32の上端縁には、一対の鍔片36、36が上方へ突設されており、後ケース部材32の左右側縁には、一対の押止片37、37が左右夫々外方へ突設されている。尚、後ケース部材32の内面(前面側)には、前ケース部材31及びメイン制御基板21をネジ止めするためのネジ受け部(図示せず)が設けられている。
前ケース部材31は、後ケース部材32の開口と略同じ大きさに形成され、その開口内へ嵌め込むようにして後ケース部材32へ組み付け可能な板状体である。当該前ケース部材31の四隅には、後ケース部材32と一体化するためのネジ孔38、38・・が穿設されている。また、前ケース部材31の下縁には、後方へ突出する凸条部39が設けられており、後ケース部材32と一体化した後でコネクタ窓33、33・・周縁からの工具等の差し込み、メイン制御基板21に設置された各種素子への干渉を防止可能となっている。
一方、外ケース23は、後方に開口を有するベース部材41と、当該ベース部材41の開口を覆うように組み付けられるかしめカバー部材42とからなるもので、両部材41、42を組み付けることで形成される内部空間に内ケース22を収容可能となっている。そして、ベース部材41は、ポリカーボネート樹脂により成形されており、ポリカーボネート樹脂の特性によって、外力が加わった際に割れにくく、且つ、後述する不正防止用ビス44が食い込みやすいようになっている。また、かしめカバー部材42は、アクリル樹脂により成形されており、当該アクリル樹脂の特性によって、後ケース32同様、外ケース23を強引にこじ開けようとした場合等にドライバー等の先端によって表面に傷がつきやすく、不正行為の痕跡が残りやすいようにしている。尚、かしめカバー部材42に使用するアクリル樹脂にはゴム等の樹脂が添加されており、かしめカバー部材42は、後ケース部材32よりも若干傷がつきにくくなっており、運搬時等における傷つきや破損等を防止可能としている。
ベース部材41は、前板の上下左右縁に沿って上機能部45、側機能部46、46、及び下壁部47を夫々後方へ立設してなるもので、当該上機能部45、左右の両側機能部46、46、及び下壁部47に囲まれた空間41a内に内ケース22を収容可能としている。上機能部45には、一対のビス収納部48、48が凹設されており、各ビス収納部48には、ベース部材41とかしめカバー部材42とを組み付けるための予備の不正防止用ビス44が収納可能となっている。また、上機能部45の中央及び左右両端部には、上面に開口する凹状の嵌入凹部45a、45a・・が設けられており、かしめカバー部材42に設けられた嵌入突起52cが嵌入可能となっている(図5(a)、(b)に示す)。一方、各側機能部46には、4つの支持リブにより円筒部を支持してなる2つのビス受け部49、49が上下方向に連設されている。各ビス受け部49の円筒部は、固着前の不正防止用ビス44を挿通可能な径とされており、該円筒部の前方は、前板によって被覆状態とされている。また、ビス受け部49、49の下方には、下側のビス受け部49と下壁部47とを連結するように補強部50が設けられており、当該補強部50の左右方向内側には、内ケース22を組み付けた際に係止凹部34に係止する係止片43が一体的に形成されている。さらに、空間41aの上部位置には、内ケース22を収容状態でネジ止めするためのネジ止め部51、51が設けられている。加えて、80は、制御装置20を機枠3の後面側に設置する際に使用する取付部材である。尚、ビス収納部48内には、不正防止用ビス44の軸部を挟持する一対の挟持リブ48aが設けられており、穴を空けて予備の不正防止用ビス44を取り出すといった不正行為を一層確実に防止可能としている。また、各補強部50の前方と前板との間には空間が形成されており、後述するかしめカバー部材42の嵌合突起53dが嵌合可能となっている。
一方、かしめカバー部材42は、後板の上縁及び左右縁に沿って、前方へ突出する上機能部52、及び側機能部53、53をコ字状に連設してなるもので、ベース部材41の空間41aの後方を覆うように組み付け可能となっている。上機能部52は、ベース部材41の上機能部45の上面を被覆する上壁52aと、上壁52a及び後板と一体的に形成された押さえリブ52b及び嵌入突起52cとからなる。押さえリブ52bは、かしめカバー部材42の組み付け時に、空間41aに収容された内ケース22の鍔片36に当接して内ケース22の後ケース部材32を押さえる機能を果たすとともに、かしめカバー部材42上部の補強をも担っている。また、嵌入突起52cは、かしめカバー部材42をベース部材41に組み付けるにあたり、嵌入凹部45aへ上方から嵌入して、ベース部材41とかしめカバー部材42とをより強固に一体化可能としている。
また、かしめカバー部材42の各側機能部53は、不正防止用ビス44を挿通可能な六角形状の挿通孔を有するビス挿通部53a、53aと、収容状態にある内ケース22を押止する押止リブ53bと、格子状に形成された補強リブ53cとからなる。ビス挿通部53aは、ベース部材41のビス受け部49に対応して上下に2つ連設されている。各ビス挿通部53aは、ニッパ等により切断可能な切断リブ54、54・・を介して後板等と連結されており、切断リブ54、54・・を切断することによって、かしめカバー部材42とビス挿通部53aとは別体となる。また、押止リブ53bは、ビス挿通部53aや補強リブ53c等よりも前方へ突出しており、ベース部材41への組み付け時に、収容状態にある内ケース22の押止片37に当接し、上記押さえリブ52b同様、内ケース22の後ケース部材32を押止する機能を果たす。さらに、補強リブ53cは、後板等と一体的に形成されており、ベース部材41への組み付け時に、空間41aに収容された内ケース22の後ケース部材32表面や固定片35に当接して内ケース22を押さえる機能を果たす(図5(a)に示す)とともに、かしめカバー部材42側部の補強をも担っている。また、各側機能部53の下端部は、後板よりも下方へ突出しており、組み付け時に係止片43の後方を覆うようになっている。加えて、各側機能部53の下端部には、ベース部材41への組み付け時に補強部50の前方に嵌合する嵌合突起53dが設けられている。
以上のように構成される内ケース22及び外ケース23の組み立てについて、図10及び図11をもとに説明する。図10は、内ケース22及び外ケース23のネジ止めの態様を示した説明図であって、図11は、ベース部材41へ内ケース22を組み付けた状態を示した説明図である。尚、図10において、メイン制御基板21は省略している。
まず、内ケース22については、前ケース部材31を、その後方にメイン制御基板21を介在させた状態で、前方からネジ24、24・・により後ケース部材32へネジ止めして組み立てる。このとき、メイン制御基板21も、同ネジ24、24・・により、内ケース22内部において後ケース部材32へネジ止めされることになる。このとき、前ケース部材31は、後ケース部材32の開口内へ嵌め込まれた状態となっており、強引にこじ開けようとした際にメイン制御基板21の表面(素子設置面)が露出しにくいようになっている。
まず、内ケース22については、前ケース部材31を、その後方にメイン制御基板21を介在させた状態で、前方からネジ24、24・・により後ケース部材32へネジ止めして組み立てる。このとき、メイン制御基板21も、同ネジ24、24・・により、内ケース22内部において後ケース部材32へネジ止めされることになる。このとき、前ケース部材31は、後ケース部材32の開口内へ嵌め込まれた状態となっており、強引にこじ開けようとした際にメイン制御基板21の表面(素子設置面)が露出しにくいようになっている。
次に、上述の如く組み立てた内ケース22をベース部材41に組み付ける。当該組み付けに際しては、今回使用しない予備の不正防止用ビス44、44をベース部材41のビス収納部48へ収納した後、空間41a内へ内ケース22を嵌め込み、ネジ55、55により固定片35をネジ止め部51にネジ止めして組み付ける。このとき、内ケース22の鍔片36、36がビス収納部48の開口を覆った状態となっており、内ケース22の下部では、係止凹部34に係止片43が係止した状態となっている。また、内ケース22の前面は、ベース部材41の内面に当接した状態となっている。
この後、固有のIDを記憶したICタグを有する識別シール56を、内ケース22の鍔片36後面とベース部材41の上機能部45の上面とに跨るように貼着する。このとき、ICタグ(すなわち、IDを記憶したチップ及び外部端末との間で無線通信を行うためのアンテナ部を含む)をベース部材41の上面側に位置するように識別シール56を貼着し、制御装置20の上方から外部端末を近接させることで、かしめカバー部材42越しにIDを読み取り可能とする。また、識別シール56の鍔片36側の表面には、IDとは異なる別の識別番号が記載されており、目視で識別番号の確認を可能としているとともに、IDと付き合わせることで偽造防止効果を高めることができるようにしている。さらに、同表面には、シールの剥離に使用するような溶液等が付着すると化学反応によって変色する反応部(残痕部)が設けられおり、識別シール56の不正剥離を防止している。
上述したように、ベース部材41に内ケース22を組み付け、識別シール56を貼着した後に、ベース部材41とかしめカバー部材42とを不正防止用ビス44、44を用いて一体化する。このとき、かしめカバー部材42は、ベース部材41の上方から下方へスライドさせ、各嵌入突起52cを嵌入凹部45a内へ嵌入させるとともに、嵌合突起53d、53dを補強部50の前方へ嵌合させる。そして、左右のビス挿通部53a、53aのうち夫々下側のビス挿通部53aへ不正防止用ビス44を後方(かしめカバー部材42側)から挿入し、不正防止用ビス44の先端をベース部材41のビス受け部49に係止及び食い込ませることにより、ベース部材41とかしめカバー部材42とが一体化され、外ケース23が組み立てられる。尚、かしめカバー部材42を組み付けた際、内ケース22の後面は、かしめカバー部材42の内面に当接した状態となっている。すなわち、内ケース22は、前ケース部材31と後ケース部材32との組み付け方向での両面となる前後面を、ベース部材41及びかしめカバー部材42の内面に当接させた状態で、外ケース23の内部空間内に収容されることになる。また、内ケース22を係止する係止片43、43は、かしめカバー部材42の各側機能部53の下端部により覆われるとともに、補強部50によって側方からの工具を用いた損傷・こじ開け等も防止されている。
当該組み立て状態において、メイン制御基板21は、内ケース22及び外ケース23により二重に覆われた状態となっており、コネクタ部のみがコネクタ窓33、33・・から露出している。また、かしめカバー部材42の押さえリブ52bや押止リブ53b、53b、補強リブ53c、53c・・等が後ケース部材32の鍔片36、押止片37、37、固定片35や表面に当接しており、かしめカバー部材42を取り外さない限り、内ケース22を開放したり、固定片35をネジ止めしているネジ55を取り外したり、ビス収納部48から予備の不正防止用ビス44を取り出したり、識別シール56を剥離したりできない(すなわち、それらの不正行為を全て防止する)ようになっている。また、かしめカバー部材42の上壁52aにより上機能部45の上面も被覆されており、識別シール56のICタグを有する側の面に容易に触れることができないようになっている。
以上のようにして、制御装置20は組み立てられ、取付部材80、80等によって機枠3の後面側に取り付けられる。また、メイン制御基板21の検査(たとえば、ROMのチェック)等のため、制御装置20を再び開放する際には、不正防止用ビス44により固着状態にあるビス挿通部53aの周縁の切断リブ54、54・・をニッパ等によって切断すればよい。すると、当該ビス挿通部53aとかしめカバー部材42とが別体となり、ビス挿通部53aをベース部材41側へ残したまま、かしめカバー部材42をベース部材41から取り外すことが可能となる。そのため、上記組み立てとは逆の順序でネジ55、55を取り外すとともに識別シール56を剥離して、内ケース22をベース部材41から取り出し、ネジ24、24・・を外すことでメイン制御基板21の検査を行うことができる。その後、再び組み立てる際には、上記手順と略同様の手順で組み立て、当初ビス収納部48へ収納していた予備の不正防止用ビス44、44を、当初使用しなかった上側のビス挿通部53aへ挿入し、上記同様、不正防止用ビス44の先端をベース部材41のビス受け部49に係止及び食い込ませれば組み立て完了となる。
(不正防止用ビスの説明)
ここで、不正防止用ビス44について、図12をもとに説明する。図12は、不正防止用ビス44を示した斜視説明図である。
不正防止用ビス44は、筒状に形成されたビス部材61と、ビス部材61へ挿入される芯部材62とからなる。ビス部材61は、六角形状のフランジを有する頭部61cと、当該頭部61cから前方へ一体的に突設された軸部とからなる。そして、軸部の先端部は、先端から径方向に沿って複数の切り込みが設けられてなる先割れ状に形成されており、各舌部61aの外周面には、やすり状の掛止面が設けられている。また、各舌部61aの内周面には、図示しないネジ溝が先端際まで形成されている(尚、ネジ溝は、先端に到達するまで形成されているわけではなく、ネジ溝と先端との間にネジ溝が設けられていない面が残されている)とともに、先割れ状部における径は、後述する芯部材62の雄ねじ部62aの径よりも小さく成形されており、芯部材62がねじ込まれることで先割れ状部の径が拡開するようになっている。さらに、各舌部61aの先端には係止突起61bが径方向へ突設されている。一方、芯部材62は、軸の先端部にのみ雄ねじ部62aが設けられたネジ部材であって、ねじ頭62bは、ねじ込み方向へのみトルクをかけることが可能なワンウェイタイプに成形されている。尚、芯部材62の雄ねじ部62aの山位置での径は、軸よりも大径とされているものの、谷位置での径は軸と同径とされており、後述の如く芯部材62をねじ込む際にビス部材61の先端が必要以上に拡開しないようになっている。
ここで、不正防止用ビス44について、図12をもとに説明する。図12は、不正防止用ビス44を示した斜視説明図である。
不正防止用ビス44は、筒状に形成されたビス部材61と、ビス部材61へ挿入される芯部材62とからなる。ビス部材61は、六角形状のフランジを有する頭部61cと、当該頭部61cから前方へ一体的に突設された軸部とからなる。そして、軸部の先端部は、先端から径方向に沿って複数の切り込みが設けられてなる先割れ状に形成されており、各舌部61aの外周面には、やすり状の掛止面が設けられている。また、各舌部61aの内周面には、図示しないネジ溝が先端際まで形成されている(尚、ネジ溝は、先端に到達するまで形成されているわけではなく、ネジ溝と先端との間にネジ溝が設けられていない面が残されている)とともに、先割れ状部における径は、後述する芯部材62の雄ねじ部62aの径よりも小さく成形されており、芯部材62がねじ込まれることで先割れ状部の径が拡開するようになっている。さらに、各舌部61aの先端には係止突起61bが径方向へ突設されている。一方、芯部材62は、軸の先端部にのみ雄ねじ部62aが設けられたネジ部材であって、ねじ頭62bは、ねじ込み方向へのみトルクをかけることが可能なワンウェイタイプに成形されている。尚、芯部材62の雄ねじ部62aの山位置での径は、軸よりも大径とされているものの、谷位置での径は軸と同径とされており、後述の如く芯部材62をねじ込む際にビス部材61の先端が必要以上に拡開しないようになっている。
以上のように構成される不正防止用ビス44の使用方法について説明する。
まず、ビス部材61を、その係止突起61b、61b・・がビス受け部49よりも前方まで突出するように、ビス挿通部53aを介して押し込む。次に、当該状態にあるビス部材61に対して、芯部材62を強引にねじ込み、該ねじ込む力によって雄ねじ部62aをビス部材61の先端から更に前方へ突出させる。すると、先割れ状部の径が拡開し、やすり状とされた各舌部61aの外周面がビス受け部49内周面に食い込むとともに、係止突起61bがビス受け部49の端縁に係止してビス部材61が抜け止めされ、ベース部材41とかしめカバー部材42とが一体化されることになる。
尚、芯部材62をねじ込む際には、六角形状の頭部61cとビス挿通部53aの挿通孔とが係合しており、芯部材62にトルクをかけやすくなっているとともに、トルクをかけることによるビス部材61の回転を防止している。また、雄ねじ部62aは、ネジ溝が設けられていない面を通過する際にねじ山が潰れるような強度とされており、一旦図12(b)に示す状態になると、ビス部材61内面のネジ溝に螺合しないようになっている。
まず、ビス部材61を、その係止突起61b、61b・・がビス受け部49よりも前方まで突出するように、ビス挿通部53aを介して押し込む。次に、当該状態にあるビス部材61に対して、芯部材62を強引にねじ込み、該ねじ込む力によって雄ねじ部62aをビス部材61の先端から更に前方へ突出させる。すると、先割れ状部の径が拡開し、やすり状とされた各舌部61aの外周面がビス受け部49内周面に食い込むとともに、係止突起61bがビス受け部49の端縁に係止してビス部材61が抜け止めされ、ベース部材41とかしめカバー部材42とが一体化されることになる。
尚、芯部材62をねじ込む際には、六角形状の頭部61cとビス挿通部53aの挿通孔とが係合しており、芯部材62にトルクをかけやすくなっているとともに、トルクをかけることによるビス部材61の回転を防止している。また、雄ねじ部62aは、ネジ溝が設けられていない面を通過する際にねじ山が潰れるような強度とされており、一旦図12(b)に示す状態になると、ビス部材61内面のネジ溝に螺合しないようになっている。
(制御装置の効果)
上述したような制御装置20によれば、メイン制御基板21が、ベース部材41とかしめカバー部材42とを組み付けてなる外ケース23内に収容された内ケース22内に収容されている。したがって、メイン制御基板21に対して不正行為を働くためには、内ケース21及び外ケース23といった2つのケースをこじ開けたり、穴を空けたりする必要があるため、メイン制御基板21に対して不正行為を働くことが極めて困難であり、優れた防犯性を発揮することができる。
また、内ケース22は、前ケース部材31と後ケース部材32とを前後方向でネジ止めして組み立てるのに対し、当該内ケース22を収容する外ケース23は、ベース部材41に対してかしめカバー部材42を上下方向へスライドさせて組み立てる。このように内ケース22の組み立て方向と外ケース23の組み立て方向とを異ならせているため、外ケース23と内ケース22とを同時にこじ開けることが極めて困難となっており、非常に優れた防犯性を発揮することができる。
上述したような制御装置20によれば、メイン制御基板21が、ベース部材41とかしめカバー部材42とを組み付けてなる外ケース23内に収容された内ケース22内に収容されている。したがって、メイン制御基板21に対して不正行為を働くためには、内ケース21及び外ケース23といった2つのケースをこじ開けたり、穴を空けたりする必要があるため、メイン制御基板21に対して不正行為を働くことが極めて困難であり、優れた防犯性を発揮することができる。
また、内ケース22は、前ケース部材31と後ケース部材32とを前後方向でネジ止めして組み立てるのに対し、当該内ケース22を収容する外ケース23は、ベース部材41に対してかしめカバー部材42を上下方向へスライドさせて組み立てる。このように内ケース22の組み立て方向と外ケース23の組み立て方向とを異ならせているため、外ケース23と内ケース22とを同時にこじ開けることが極めて困難となっており、非常に優れた防犯性を発揮することができる。
さらに、かしめカバー部材42に押さえリブ52bや押止リブ53b、補強リブ53c等を設けており、それらの各種リブによってかしめカバー部材42そのものの強度向上を図り、穴を空ける等といった不正行為を困難にしている上、それらのリブが内ケースの22の表面や鍔片36、押止片37、37に当接するため、外ケース23に穴を空けるといった不正行為や収容状態にある内ケース22の不正開放を一層困難にしており、防犯性の格別な向上を図ることができる。また、かしめカバー部材42の側機能部53の下端部が組み付け状態にて係止片43、43を覆っており、さらに各係止片43の側方には、補強部50が設けられているため、かしめカバー部材42の組み付け後、係止片43を折る等の不正行為により係止片43と係止凹部34との係止を解除として、内ケース22を不正開放するといった行為を防止することができる。
さらにまた、内ケース22の前後面を、ベース部材41及びかしめカバー部材42の内面に当接させた状態で、外ケース23の内部空間内に収容しているため、内ケース22を完全に露出(すなわち外ケース23を開放)させない限り、内ケース22の開放は不可能となる。したがって、制御装置20の不正開放を極めて確実に防止することができる。
加えて、ベース部材41において、ビス受け部49、49・・を、前板から側方へ突出させることなく、すなわち前板によりビス受け部49、49・・の前方が閉塞されるように設けているため、固着状態にある不正防止用ビス44に対して先端を切断する等といった不正行為を働くことが困難であり、当該箇所における防犯性についても向上することができる。
さらにまた、内ケース22の前後面を、ベース部材41及びかしめカバー部材42の内面に当接させた状態で、外ケース23の内部空間内に収容しているため、内ケース22を完全に露出(すなわち外ケース23を開放)させない限り、内ケース22の開放は不可能となる。したがって、制御装置20の不正開放を極めて確実に防止することができる。
加えて、ベース部材41において、ビス受け部49、49・・を、前板から側方へ突出させることなく、すなわち前板によりビス受け部49、49・・の前方が閉塞されるように設けているため、固着状態にある不正防止用ビス44に対して先端を切断する等といった不正行為を働くことが困難であり、当該箇所における防犯性についても向上することができる。
また、ベース部材41に予備の不正防止用ビス44を収納するビス収納部48を設けているため、不正防止用ビス44の管理等が簡易となり、使い勝手が良い。さらにまた、当該ビス収納部48の開口は、外ケース23内に収容される内ケース22によって覆われるため、不正防止用ビス44の不正な取り出しが困難であり、他の制御装置の封止に利用するといった二次利用等を防止することができる。
さらに、内ケース22の前ケース部材31の下縁に沿って後方へ突出する凸条部39を設けているため、コネクタ窓33、33・・周縁から内ケース22内部へ不正工具等を差し込みにくくなっており、内ケース22における防犯性の向上をも図ることができる。
さらに、内ケース22の前ケース部材31の下縁に沿って後方へ突出する凸条部39を設けているため、コネクタ窓33、33・・周縁から内ケース22内部へ不正工具等を差し込みにくくなっており、内ケース22における防犯性の向上をも図ることができる。
さらにまた、内ケース22と外ケース23とにわたって、詳しくは上記ビス収納部48の開口を覆う内ケース22の鍔片36と外ケース23の上機能部45の上面とに跨るように、固有のIDを記憶したICタグを有する識別シール56を貼着している。したがって、不正防止用ビス44を取り出すためには識別シール56の剥離をも行わなければならず、不正防止用ビス44の不正な取り出しが困難となり、防犯性の一層の向上を図ることができる。
また、識別シール56を貼着するにあたり、ICタグを有する側の面が外ケース23の上面に位置するようにしているため、外部携帯端末を利用することで制御装置20を開放することなくIDの確認が可能であって、使い勝手が良い。加えて、識別シール56に、溶液に反応する反応部を設けているため、溶液を用いた不正剥離を認識可能、ひいては不正行為の抑制を図ることができる。
また、識別シール56を貼着するにあたり、ICタグを有する側の面が外ケース23の上面に位置するようにしているため、外部携帯端末を利用することで制御装置20を開放することなくIDの確認が可能であって、使い勝手が良い。加えて、識別シール56に、溶液に反応する反応部を設けているため、溶液を用いた不正剥離を認識可能、ひいては不正行為の抑制を図ることができる。
また、上記制御装置20では、不正防止用ビス44を、先割れ形状のビス部材61と、当該ビス部材61に挿入可能で、その先端が軸よりも大径となる芯部材62とから構成している。そして、芯部材62を、先端がビス部材61よりも前方へ突出するまで押し込むことにより、ビス部材61の先端が拡開して、その外周面がビス受け部49内周面に食い込むとともに、係止突起61bがビス受け部49の端縁に係止してビス部材61が抜け止めされて、ベース部材41とかしめカバー部材42とを一体化するように構成している。したがって、当該不正防止用ビス44を用いて制御装置20の外ケース23を封止することで、ビス挿通部53a等を外ケース23から切り離さない限り、たとえ工具等を用いてもビス部材61を除去することは困難であるため、ただのネジ止め等のみによりケースを組み立ててなる制御装置と比較すると、極めて防犯性の高い制御装置20とすることができる。
さらに、各舌部61aの内周面に設けるネジ溝を先端際までしか形成していない上、雄ねじ部62aの強度を、ネジ溝が設けられていない面を通過する際にねじ山が潰れるような強度とされており、一旦図12(b)に示す状態になると、ビス部材61内面のネジ溝と芯部材62の雄ねじ部62aとが二度と螺合しないようになっている。したがって、更に高い不正開放防止効果を発揮することができる。
加えて、上述したような制御装置20をパチンコ機1に設置することで、ROM等が不正に取り替えられたりするおそれがなく、遊技者が安心して遊技可能なパチンコ機1を提供することができる。
さらに、各舌部61aの内周面に設けるネジ溝を先端際までしか形成していない上、雄ねじ部62aの強度を、ネジ溝が設けられていない面を通過する際にねじ山が潰れるような強度とされており、一旦図12(b)に示す状態になると、ビス部材61内面のネジ溝と芯部材62の雄ねじ部62aとが二度と螺合しないようになっている。したがって、更に高い不正開放防止効果を発揮することができる。
加えて、上述したような制御装置20をパチンコ機1に設置することで、ROM等が不正に取り替えられたりするおそれがなく、遊技者が安心して遊技可能なパチンコ機1を提供することができる。
(本発明の変更例)
なお、本発明の制御装置及び遊技機に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、外ケースや内ケース、固着手段、及び遊技機の種類等に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
なお、本発明の制御装置及び遊技機に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、外ケースや内ケース、固着手段、及び遊技機の種類等に係る構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、不正防止用ビスを用いた固着部を外ケースの左右に夫々2箇所ずつ設けているが、その数や設置位置等は適宜変更可能であるし、内ケースを同様の不正防止用ビスを用いて封止するように構成してもよい。
また、ビス収納部の位置(つまり、ベース部材への設置位置に限らず、かしめカバー部材にビス収納部を設けるようにしてもよい)や識別シールの貼着位置等についても上記実施形態の態様に何ら限定されることはない。
さらに、不正防止用ビスについて、上記実施形態ではビス部材にネジ溝を、芯部材の先端に雄ねじ部を夫々設けているが、そのようなねじ込み式を採用せず、ビス部材には溝等を設けず、芯部材としては先端が大径なピン部材を採用し、当該ピン部材を押し込むことでビス部材の先端が拡開する構成(押し込み式)としてもよい。また、ねじ込み式を採用するとしても、雄ねじ部が必ずしもつぶれるような構成とする必要はないし、雄ねじ部の基端側(頭部側)に、フランジ部をリング状に突設することで、雄ねじ部を突出させた際、当該フランジ部がビス部材の先端面に係止して、芯部材の引き抜きを阻止するように構成することも可能である。加えて、外ケースを一体化するための機構としては、前述したような芯部材とビス部材とを用いる機構に限らず、ワンウェイタイプのネジによる連結部や熱溶着部等、所謂「カシメ」と呼ばれる不可逆的な連結機構を採用可能である。
また、ビス収納部の位置(つまり、ベース部材への設置位置に限らず、かしめカバー部材にビス収納部を設けるようにしてもよい)や識別シールの貼着位置等についても上記実施形態の態様に何ら限定されることはない。
さらに、不正防止用ビスについて、上記実施形態ではビス部材にネジ溝を、芯部材の先端に雄ねじ部を夫々設けているが、そのようなねじ込み式を採用せず、ビス部材には溝等を設けず、芯部材としては先端が大径なピン部材を採用し、当該ピン部材を押し込むことでビス部材の先端が拡開する構成(押し込み式)としてもよい。また、ねじ込み式を採用するとしても、雄ねじ部が必ずしもつぶれるような構成とする必要はないし、雄ねじ部の基端側(頭部側)に、フランジ部をリング状に突設することで、雄ねじ部を突出させた際、当該フランジ部がビス部材の先端面に係止して、芯部材の引き抜きを阻止するように構成することも可能である。加えて、外ケースを一体化するための機構としては、前述したような芯部材とビス部材とを用いる機構に限らず、ワンウェイタイプのネジによる連結部や熱溶着部等、所謂「カシメ」と呼ばれる不可逆的な連結機構を採用可能である。
また、上記実施形態では、制御装置を内ケースと外ケースとからなる二重構造としているが、内ケースの代わりに、基板の少なくとも一方の表面を覆う内部カバーをベース部材又はカバー部材に取り付ける構成としてもよい。さらにまた、上記実施形態では、押さえリブや押止リブ、補強リブ等の各種リブが後ケース部材の各部に当接するように構成としているが、必ずしも当接する必要はなく、近接としてもよいし、押さえリブや押止リブの代わりに、柱状の押さえ部や押止部を突設することも可能である。
さらに、識別シールの残痕部を、溶液に反応ずる反応部としているが、粘着度の強弱によって一旦貼着した後に剥がすと無線通信用のアンテナが破断するように識別シールを構成し、当該構成を残痕部としても何ら問題はない。
加えて、外ケースや内ケースを製造する樹脂等についても上記実施形態に何ら限定されることはない。また、本発明に係る制御装置をパチンコ機ではなく、スロットマシーン等の他の遊技機に設置可能であることや、メイン制御基板以外の遊技に係る基板を内蔵する制御装置(たとえば、サブ統合ボックス)にも適用可能であることは言うまでもない。
さらに、識別シールの残痕部を、溶液に反応ずる反応部としているが、粘着度の強弱によって一旦貼着した後に剥がすと無線通信用のアンテナが破断するように識別シールを構成し、当該構成を残痕部としても何ら問題はない。
加えて、外ケースや内ケースを製造する樹脂等についても上記実施形態に何ら限定されることはない。また、本発明に係る制御装置をパチンコ機ではなく、スロットマシーン等の他の遊技機に設置可能であることや、メイン制御基板以外の遊技に係る基板を内蔵する制御装置(たとえば、サブ統合ボックス)にも適用可能であることは言うまでもない。
1・・パチンコ機、20・・制御装置、21・・メイン制御基板、22・・内ケース、23・・外ケース(ケース)、31・・前ケース部材(第2内部カバー)、32・・後ケース部材(第1内部カバー)、41・・ベース部材、42・・かしめカバー部材(カバー部材)、44・・不正防止用ビス(連結部材)、48・・ビス収納部(予備収納部)、49・・ビス受け部、52b・・押さえリブ(突出部)、53a・・ビス挿通部、53b・・押止リブ、53c・・補強リブ、56・・識別シール(封印シール)、61・・ビス部材、62・・芯部材。
Claims (5)
- 遊技機に設置され、ベース部材とカバー部材とを連結部材により一体化してなるケース内に前記遊技機における動作を制御する基板を内蔵した制御装置であって、
前記ベース部材又は前記カバー部材の一方に、前記連結部材の予備を収納可能な予備収納部を設けるとともに、
前記ベース部材又は前記カバー部材の前記一方に、前記ケースの内部において更に前記基板の一方の表面を覆う第1内部カバーを固着し、当該第1内部カバーの前記ベース部材又は前記カバー部材への固着に伴い、前記第1内部カバーによって前記予備収納部の開口が覆われることを特徴とする制御装置。 - 前記ベース部材又は前記カバー部材の他方に突出部を形成し、一体化した際、前記突出部が前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所に近接又は当接するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記ケースの内部において、前記基板の他方の表面を覆う第2内部カバーを前記第1内部カバーへ固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
- 前記第1内部カバーの前記開口を覆う箇所と前記第1内部カバーを固着した前記ベース部材又は前記カバー部材とにわたり、剥がした場合に痕跡が残る残痕部を有する封印シールを貼着したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の制御装置。
- 請求項1〜4の何れかに記載の制御装置が設置されていることを特徴とする遊技機。
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