JPH11300006A - 遊技機の基板被覆ボックス - Google Patents

遊技機の基板被覆ボックス

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JPH11300006A
JPH11300006A JP13108098A JP13108098A JPH11300006A JP H11300006 A JPH11300006 A JP H11300006A JP 13108098 A JP13108098 A JP 13108098A JP 13108098 A JP13108098 A JP 13108098A JP H11300006 A JPH11300006 A JP H11300006A
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詔八 鵜川
Toshihiko Wakai
利彦 若井
Toshiyuki Shudo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板の組付け作業を簡単に行うことがで
き、且つ回路基板の不正を発見することが容易な遊技機
の基板被覆ボックスを提供する。 【解決手段】 第1の被覆部材81,120と第2の被
覆部材150とを組み付けるには、相互の係合部14
1,162が係合するようにスライドさせた後、固着部
156,160に固着手段138を固着するだけである
ため、極めて簡単に組み付けることができる。また、第
1の被覆部材81,120と第2の被覆部材150のす
べてが透明合成樹脂によって形成されているので、回路
基板100の実装面だけでなく反対側のハンダ面も外部
から視認できるので、回路基板100のすべての個所に
おける不正を容易に発見することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に取り付け
られ且つ該遊技機を制御する制御回路基板を複数の被覆
部材によって被覆する遊技機の基板被覆ボックスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を遊技媒体として遊技
する弾球遊技機やコインを遊技媒体として遊技するスロ
ットマシン等の遊技機には、多くの回路基板が設けられ
ている。特に、遊技動作を制御する遊技制御回路基板に
は、マイクロコンピュータを構成するMPU、ROM、
RAM等の電子素子が多数実装されている。そして、例
えば、遊技動作を制御するプログラムが格納されるRO
Mを交換したり、あるいは不正な回路基板を遊技制御回
路基板に接続したりすることにより、多くの場合、当初
の遊技内容と異なる遊技内容を実現することが可能であ
る。このため、遊技制御回路基板は、不正行為が行われ
たか否かが容易にわかる方形状をなす樹脂製のボックス
内に収納して設けられていた。具体的には、基板被覆ボ
ックスは、回路基板を取り付けたボックス本体と、その
上方を被覆する被覆部材と、から構成され、該被覆部材
がワンウェイネジでボックス本体に固着されることによ
り、ボックスの一部を破壊しない限り開放できないよう
にし、ボックスの一部が破壊されていれば、回路基板に
対する不正が行われた蓋然性が高いというものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
基板被覆ボックスでは、その方形状の四隅を個々にワン
ウェイネジを含む複数のネジで固着しなければならず、
組付け作業が面倒であるという欠点があった。また、上
記従来の基板被覆ボックスは、内部に被覆される回路基
板の電子部品の実装面を透視し得るように、被覆部材だ
けを透明にしていたため、回路基板の実装面と反対側の
ハンダ面における不正行為(例えば、ジャンパー配線
等)が発見しづらいという欠点があった。本発明は、上
記した欠点を解消するためになされたもので、その目的
とするところは、回路基板を被覆する複数の被覆部材の
組付け作業を簡単に行うことができると共に回路基板の
すべての個所における不正を発見することが容易な遊技
機の基板被覆ボックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した解決手段を図面を参照して説明する
と、請求項1の発明は、図1,図3,図4,図5,及び
図7に示すように、遊技機(弾球遊技機1)に取り付け
られ且つ該遊技機1を制御する制御回路基板(遊技制御
回路基板100)複数の被覆部材81,120,150
によって被覆する遊技機の基板被覆ボックス80におい
て、前記複数の被覆部材は、前記制御回路基板100を
被覆支持する第1の被覆部材(ボックス状被覆主体8
1,及び被覆枠体120)と、該第1の被覆部材81,
120に被覆支持される前記制御回路基板100の電子
部品実装領域101を少なくとも被覆する第2の被覆部
材(被覆カバー体150)と、から構成されると共に、
前記第1の被覆部材81,120と前記第2の被覆部材
150のすべてを内部が視認し得る透明合成樹脂で形成
する一方、前記第1の被覆部材81,120と前記第2
の被覆部材150に、横方向にスライドさせて前記第1
の被覆部材81,120と第2の被覆部材150とを係
合する係合部(コ字型係合部141,及びL字型被係合
部162)と、その係合部141,162による係合状
態において前記第1の被覆部材81,120と第2の被
覆部材150とを固着手段(ワンウェイネジ138)で
固着する固着部(固定片部156及び切断部160)
と、を形成すると共に、前記固着部156,160を破
壊しない限り前記係合部141,162による係合状態
を解除できないようにしたことを特徴とするものであ
る。このように構成することにより、第1の被覆部材8
1,120と第2の被覆部材150とを組み付けるに
は、相互の係合部141,162が係合するようにスラ
イドさせた後、固着部156,160に固着手段138
を固着するだけであるため、極めて簡単に組み付けるこ
とができる。また、第1の被覆部材81,120と第2
の被覆部材150のすべてが透明合成樹脂によって形成
されているので、回路基板100の実装面だけでなく反
対側のハンダ面も外部から視認できるので、回路基板の
すべての個所における不正を容易に発見することができ
る。
【0005】また、請求項2の発明においては、図5及
び図6に示すように、前記係合部141,162は、前
記第1の被覆部材81,120に形成される溝部(コ字
型係合部141)と第2の被覆部材150に形成される
前記溝部141に嵌合するレール状突起(L字型被係合
部162)とからなるように構成することにより、係合
状態が外れることがなく、例えば、第2の被覆部材15
0に外圧を加えて変形させても係合状態が外れることが
ない。なお、第1の被覆部材81,120にレール状突
起162を形成し、第2の被覆部材150に溝部141
を形成してもよい。
【0006】また、請求項3の発明においては、図5に
示すように、前記第2の被覆部材150は、ほぼ長方形
状に形成されると共に、前記固着部156,160を一
辺に形成し、前記係合部162を前記固着部156,1
60が形成される辺と直交する両サイドの辺に形成し、
さらに前記固着部156,160が形成される辺と対向
する辺に前記第1の被覆部材81,120と係止する係
止部(係止突片154)を形成したことにより、ほぼ長
方形状に形成される第2の被覆部材150の四辺が固着
部156,160、係合部162、係止部154によっ
て第1の被覆部材81,120に止着されるので、いず
れの個所からも第2の被覆部材150を上方に持ちあげ
ることはできず、第1の被覆部材81,120と第2の
被覆部材150との間に隙間を形成して行う不正な行為
を防止することができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、図5に
示すように、前記係合部141,162が所定間隔を置
いて複数形成されていることにより、係合間隔が短くな
るため係合を確実に行うことができ、第1の被覆部材8
1,120と第2の被覆部材150との間に隙間を形成
して行う不正な行為を防止することができる。
【0008】また、請求項5の発明においては、図5及
び図6に示すように、前記固着部156,160は、前
記第2の被覆部材150と連結され且つ切断破壊し易い
切断部(コ字状切断部160)と、該切断部160に連
結され且つ前記固着手段138によって前記第1の被覆
部材81,120と固着するための固定部(固定片部1
56)と、から構成されると共に、複数個並列状に形成
されて、その複数個の固着部156(,160),15
7(,160),158(,160),159(,16
0)のいずれか一箇所だけ前記固着手段138で固着す
ることにより、前記第1の被覆部材81,120と第2
の被覆部材150との係合状態を保持するように構成す
ることにより、検査のために最初の固着部156,16
0の切断部160を切断破壊しても、再度2番目の固着
部157,160の固定部157に固着手段138を固
着することにより、再度第1の被覆部材81,120と
第2の被覆部材150との係合状態を保持することがで
きる。つまり、検査を複数回行うことができる。
【0009】更に、請求項6の発明においては、図8に
示すように、前記固定部156に固着される固着手段
は、ネジ(ワンウェイネジ138)であり、前記切断部
160を切断破壊したときに、前記ネジ138が固定部
156に固着された状態で残存するように構成すること
により、正規な検査履歴を確認することができると共
に、基板被覆ボックス80を回収したときにネジ138
を再利用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して遊技機の一例としての弾球遊技機1の全体の構成に
ついて説明する。図1は、弾球遊技機1の正面図であ
り、図2は、弾球遊技機1の背面図である。
【0011】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0012】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a,6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a,6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a,10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0013】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿18に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0014】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モードが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0015】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
【0016】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置72の
発射装置モータ73の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0017】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス67内に収納された賞球払出制御
基板66と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0018】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム式可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム式可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44,45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0019】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には、窓開口51が開設され、該窓開
口51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた
入賞玉集合カバー体52が臨んでいる。入賞玉集合カバ
ー体52には、その裏面一側に中継基板53が取り付け
られており、また、前記前記ドラム式可変表示装置41
の後方突出部が貫通されている。中継基板53には、遊
技盤40上の各種電気部品が接続されると共に、後述す
る遊技制御回路基板100が接続されている。また、ド
ラム式可変表示装置41の後方突出部の下面には、ドラ
ム表示制御回路基板54が一体的に取り付けられている
が、そのドラム表示制御回路基板54には、ドラム式可
変表示装置41に含まれる各種電気部品(ドラムモー
タ、ドラムランプ、ドラムセンサ等)が接続されると共
に、遊技制御回路基板100にも接続されている。
【0020】また、前記機構板50には、多数の賞球を
貯留する玉タンク55と、発生した入賞玉に基づいて所
定個数の賞球を払い出す賞球払出装置56と、玉タンク
55内の玉を賞球払出装置56に送る玉整列レール5
7、カーブ樋58、及び通路体59と、玉止め部材61
と入賞玉排出ソレノイド62と入賞玉検出器63とを備
えた入賞玉処理装置60と、遊技制御回路基板100を
収納した基板被覆ボックス80と、賞球払出制御基板6
6を収納した制御基板ボックス67と、ユニット中継基
板65を収納した中継基板ボックス兼用カバー64と、
ターミナル基板68を収納したターミナル基板ボックス
69と、が設けられている。
【0021】遊技制御回路基板100は、CPU、RA
M、及びROMを備えてドラム式可変表示装置41や可
変入賞球装置42等の遊技装置の遊技動作を制御するも
のである。賞球払出制御基板66は、賞球払出装置56
の動作を制御するものである。ユニット中継基板65
は、弾球遊技機1とカードユニット装置30との配線を
中継するものである。ターミナル基板68は、主として
遊技制御回路基板100に電源を供給するものである。
また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板50以
外の領域に、装飾制御基板70を収納した装飾制御基板
ボックス71と、発射装置モータ73を備えた打球発射
装置72とが設けられている。装飾制御基板70は、遊
技制御回路基板100からの指令又はデータに基づいて
弾球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(前記
装飾蛍光灯6a,6bや装飾LED7等)の動作を制御
するものである。
【0022】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス69に収納されるターミ
ナル基板68は、遊技制御回路基板100に電源を供給
するだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的
装置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置72に
も電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号
線の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中
継を行うための端子も設けられている。
【0023】以上、弾球遊技機1の概略の構成について
説明してきたが、次に本実施形態の要部を構成する基板
被覆ボックス80の構成について図3乃至図9を参照し
て説明する。図3は、基板被覆ボックス80と機構板5
0に止着される取付台170との関係を示す斜視図であ
り、図4は、基板被覆ボックス80を構成するボックス
状被覆主体81と回路基板100との関係を示す斜視図
であり、図5は、基板被覆ボックス80を構成する被覆
枠体120と被覆カバー体150との関係を示す分解斜
視図であり、図6は、基板被覆ボックス80の平面図で
あり、図7は、被覆枠体120と被覆カバー体150と
の取り付けを説明するための部分平面図であり、図8
は、被覆枠体120から被覆カバー体150を一旦分離
して再度取り付ける場合を説明するための部分平面図で
あり、図9は、被覆カバー体150を固着するためのワ
ンウェイネジ138の作用を説明するための説明図であ
る。なお、基板被覆ボックス80として、遊技動作を制
御する遊技制御回路基板100を被覆するものを例示し
て説明するが、以下に説明する構造の基板被覆ボックス
によって被覆される制御回路基板としては、遊技制御回
路基板100に限られるものではなく、不正行為がされ
る可能性のある制御回路基板、例えば、前記した賞球払
出制御基板66、装飾制御基板70等であっても良い。
【0024】図3において、基板被覆ボックス80は、
複数の被覆部材を組み付けることにより構成されてお
り、その複数の被覆部材として、遊技制御回路基板10
0(図4参照)を被覆支持する第1の被覆部材としての
ボックス状被覆主体81及び被覆枠体120と、該ボッ
クス状被覆主体81及び被覆枠体120に被覆支持され
る遊技制御回路基板100の電子部品実装領域101を
少なくとも被覆する第2の被覆部材としての被覆カバー
体150と、から構成されている。そして、ボックス状
被覆主体81及び被覆枠体120と被覆カバー体150
は、すべて内部が視認し得る透明合成樹脂で形成されて
いる。以下、基板被覆ボックス80を構成する各被覆部
材81,120,150と遊技制御回路基板100につ
いて、詳細に説明する。
【0025】まず、ボックス状被覆部材81について図
4を参照して詳細に説明する。図4において、ボックス
状被覆部材81は、上面が開放した直方体状に形成さ
れ、その底面板82の裏面側のやや内側には、一対の底
面垂直リブ83が所定間隔を開けて形成され、その底面
垂直リブ83の一部に後述する取付台170の係合レー
ル171と係合する係合片84が内側に向かって突設さ
れている。また、底面板82の外周にも一側短辺を除い
て周囲リブ85が突設されている。周囲リブ85が突設
されていない短辺中央の裏面には、取付台170の係合
突起174と係合する係合凹部86が形成されている。
また、底面板82の内側(上面)の四隅のやや内側に
は、遊技制御回路基板100を止着支持するための位置
決めボス87と取付ボス88が突設されている。位置決
めボス87は、遊技制御回路基板100の電子部品実装
領域101側に対応する長辺の両端部に突設され、その
頭部に突起が形成され、取付ボス88には、遊技制御回
路基板100のコネクタ実装領域102側に対応する長
辺の両端部に突設され、その中心に取付穴が形成されて
いる。しかして、位置決めボス87には、遊技制御回路
基板100の電子部品実装領域101の長辺側の両端に
形成される取付穴108が嵌合され、取付ボス88に
は、遊技制御回路基板100のコネクタ実装領域102
の長辺側の両端に形成される取付穴108が対応せしめ
られて後述するビス115によって止着されるようにな
っている。
【0026】また、ボックス状被覆主体81の側壁であ
って電子部品実装領域101側の長辺に対応する側壁に
は、多数の放熱穴89が穿設されると共に、そのほぼ中
央に係合穴90が形成されている。この係合穴90は、
被覆枠体120の一側側壁に垂下される係合爪123が
内側から係合するものである。また、コネクタ実装領域
102側の長辺に対応する側壁のほぼ中央内側には、遊
技制御回路基板100を前記位置決めボス87及び取付
ボス88に止着した状態で遊技制御回路基板100の上
面と当接して遊技制御回路基板100の反りを矯正する
基板押え突片91が突設形成されると共に、その側壁の
高さが他の側壁の高さよりも低くなるように形成されて
いる。この低く形成される部分がコネクタ107に接続
される配線の接続作業が行い易いように配線接続用切欠
92を構成している。
【0027】更に、ボックス状被覆主体81の側壁であ
って短辺側の一方には、そのほぼ中央に逆さT字状の係
止切欠93が形成されていると共にその係止切欠93の
両側に所定の間隔を置いて一対の円筒状部材が側壁内側
に一体的に形成されている。そして、その円筒状部材の
上面に被覆枠体120をネジ止めするための取付穴94
が形成されている。また、短辺側の他方の側壁の内側に
は、更に多数(図示の場合には、6本)の円筒状部材が
一体的に形成され、そのうちの両端部の円筒状部材の上
面に被覆枠体120をネジ止めするための取付穴94が
形成されており、残りの4本の円筒状部材の上面に後述
する固着手段としてのワンウェイネジ138を止着する
ための取付穴95〜98が形成されている。ただし、取
付穴96〜98は、遊技場に設置した後の検査後にワン
ウェイネジ138を止着する場合の取付予備穴として使
用されるものである。
【0028】上記のように構成されるボックス状被覆主
体81に装着される遊技制御回路基板100は、図4に
示すように、長方形状のプリント配線基板によって構成
されており、その上面の大部分はROM103、CPU
104、RAM105、電源部106等の電子部品を実
装する電子部品実装領域101として形成される一方、
長辺一側の領域が複数のコネクタ107を実装するコネ
クタ実装領域102として形成されている。また、遊技
制御回路基板100には、その四隅に取付穴108が形
成され、前述したようにボックス状被覆主体81の底面
板82の内側四隅に突設される位置決めボス87と取付
ボス88に係合又はビス115で止着されるようになっ
ている。なお、遊技制御回路基板100には、遊技内容
に応じて大当りとなる確率を複数段階に調節する確率調
節スイッチ109(図6参照)が設けられることがある
が、この場合には、後述する被覆枠体120の突出板部
139に対応する位置に設けられることが望ましい。何
故なら、確率調節スイッチ109は、営業中に操作でき
るようにその頭部が少なくとも基板被覆ボックス80の
上面と同一高さとなるようにする必要があり、この場合
に、検査時等にスライド移動する必要のある被覆カバー
体150に対応する位置に設けた場合には、確率調節ス
イッチ109の頭部が被覆カバー体150のスライド移
動を邪魔することになるからである。つまり、確率調節
スイッチ109を設ける場合、突出板部139に確率調
節スイッチ109用の穴を設けることとなる。
【0029】ところで、取付ボス88にビス115を止
着する際には、コネクタ周辺被覆部材110も同時にビ
ス115で止着されるようになっている。コネクタ周辺
被覆部材110は、透明な合成樹脂によって形成される
細板状のものであり、その中央に前記コネクタ107が
貫通するコネクタ貫通穴111が形成され、その前端縁
に係合立てリブ112が突設され、その両端に規制片1
13が下方に向けて突設されている。また、両端部にビ
ス115が挿通される取付穴114が形成されている。
しかして、上記のように構成されるコネクタ周辺被覆部
材110をコネクタ実装領域102を被覆するように取
り付けてビス115で取付ボス88に止着したときに
は、コネクタ107周辺の配線パターンを完全に被覆し
た状態となり、また、規制片113が遊技制御回路基板
100とボックス状被覆主体81の側壁内面との間に挿
入され、且つ係合立てリブ112が被覆枠体120の後
述する仕切り壁126の下辺内側に入った状態で当接す
るので、被覆枠体120をボックス状被覆主体81から
外さないとコネクタ周辺被覆部材110も取り外せない
ので、コネクタ107周辺の配線パターンに不正な配線
のハンダ付け等を行うことを防止することができると共
に、遊技制御回路基板100とボックス状被覆主体81
の側壁内周面との間及び遊技制御回路基板100の上面
と被覆枠体120の仕切り壁126の下端との間から配
線を含む異物を挿入することができず、いずれにしても
遊技制御回路基板100に対する不正な行為が行えない
ようになっている。
【0030】次に、上記のようにボックス状被覆主体8
1に被覆支持された遊技制御回路基板100の実装面側
を覆う被覆枠体120と被覆カバー体150について図
5を参照して説明する。まず、被覆枠体120の詳細な
構造について説明すると、被覆枠体120は、その上面
にほぼ長方形状の開口部121が開設されるとともに、
長手方向の一側辺には、ボックス状被覆主体81の側壁
内周と当接する内接壁122が下方に向けて突設され、
他側辺には、仕切り壁126が下方に向けて突設されて
いる。内接壁122は、前記放熱穴89と重複しないよ
うに両端部と中央部を除いて垂下幅が短く形成されてい
る。そして、中央部の垂下幅の長い部分の下端には、外
側に向けて係合爪123が形成されており、被覆枠体1
20をボックス状被覆主体81に装着したときに前記係
合穴90に係合するようになっている。なお、内接壁1
22は、被覆枠体120の端辺よりも僅かに内側に突設
形成され、被覆枠体120の端辺のやや両サイドよりの
部分に下方に向かって突設される2つの係合片124と
内接壁122とでボックス状被覆主体81の長手方向側
壁上端部を挟持するようになっている。また、係合爪1
23が形成される部分の端辺には、透明な合成樹脂で係
合爪123を成型する際に必要となる係合爪形成凹部1
25が形成されている。
【0031】一方、仕切り壁126には、多数の放熱穴
127が形成されている。しかして、被覆枠体120を
ボックス状被覆主体81に装着したときには、仕切り壁
126によって遊技制御回路基板100のコネクタ実装
領域102と電子部品実装領域101とが仕切られるよ
うになっており、したがって、仕切り壁126とボック
ス状被覆主体81の前記配線接続用切欠92が形成され
る側壁との間は、外部に露出した接続空間143(図3
及び6参照)を構成している。そして、前述したように
コネクタ周辺被覆部材110によって接続空間143か
ら遊技制御回路基板100の電子部品実装領域101へ
の隙間及び遊技制御回路基板100の裏面(ハンダ面)
への隙間がすべて閉塞されているため、不正配線を含む
異物をいかなる形でも遊技制御回路基板100に接続す
ることができないようになっている。
【0032】また、被覆枠体120の上面の四隅であっ
てボックス状被覆主体81の前記取付穴94に対応する
位置には、取付穴128が形成され、該取付穴128に
取り外し可能な第1の止着手段としての皿ビス129が
止着されるようになっている。皿ビス129は、通常の
ドライバー工具で締着したり緩めたりすることができる
ものである。また、被覆枠体120の短辺一側(図5の
右側)のほぼ中央端縁には、被覆カバー体150の後述
する係止突片154が嵌め込まれる切欠凹部130が形
成され、反対側(図5の左側)の前記取付穴128の間
には、複数の貫通穴131〜134と各貫通穴131〜
134の中間位置に装備穴135〜137が形成されて
いる。貫通穴131〜134は、被覆カバー体150の
後述する固定片部156〜159にワンウェイネジ13
8が止着された場合に貫通するための穴であり、ボック
ス状被覆主体81の前記取付穴95〜98に対応するも
のである。また、装備穴135〜137には、予備のワ
ンウェイネジ138が挿通装備されるものである。な
お、被覆枠体120の短辺他側(図5の左側)の取付穴
128の裏面側には、一対のボスによって凹部130a
が形成され、該凹部130aにボックス状被覆主体81
の前記取付穴94が形成される円筒状部材が嵌挿されて
位置決め手段として機能するものである。
【0033】更に、被覆枠体120の開口部121は、
遊技制御回路基板100の電子部品実装領域101より
やや小さい大きさで形成され、その一隅が開口されるこ
となく突出板部139として残され、全体としてほぼ長
方形状に開設されるものである。しかして、開口部12
1の長手方向開口縁に沿って案内溝140が適宜間隔を
置いて形成され、その各案内溝140の間が切り欠けら
れてコ字状係合部141と嵌め込み用切欠部142とが
形成されている。コ字状係合部141は、下側に向かっ
て開放する断面コ字状の溝部が形成されており、また、
嵌め込み用切欠部142には、被覆カバー体150の後
述するL字型被係合部162が嵌め込まれるようになっ
ている。また、開口部121の短辺他側(図5の左側)
は、テーパー面144として構成され、後述するように
被覆カバー体150が横方向からスライドされたときに
被覆カバー体150の進行先端下面をスムーズに被覆枠
体120上に誘導するようになっている。
【0034】上記のように構成される被覆枠体120
は、遊技制御回路基板100が止着支持されたボックス
状被覆主体81の上方から、内接壁122とボックス状
被覆主体81の長手方向側壁の内側面とが当接するよう
に挿入され、係合爪123と係合穴90とが係合した状
態で皿ビス129を取付穴128に挿入して取付穴94
に螺着することによりボックス状被覆主体81に組付け
固定される。しかし、皿ビス129を緩めて外した後
に、係合穴90に係合している係合爪123を外側から
内側に向かって押し付けながら被覆枠体120を上方に
引っ張ることにより簡単にボックス状被覆主体81と被
覆枠体120とを分離することができる。そこで、ボッ
クス状被覆主体81と被覆枠体120とが簡単に分離で
きないようにするために次に説明する被覆カバー体15
0が被覆枠体120の開口部121を閉塞するように取
り付けられる。
【0035】被覆カバー体150は、被覆枠体120の
開口部121の形状に沿ったほぼ長方形状に形成され、
その上面に多数の放熱穴151が形成されると共に機種
名シールを貼付する機種名シール貼付用凹部152と遊
技制御回路基板100を検査した際に書き込む「検査
者」「検査日」の各項目を記した検査履歴シールを貼付
する検査履歴シール貼付用凹部153が形成されてい
る。また、短辺一側(図5の右側)のほぼ中央には、逆
さT字状の係止突片154が垂下されている。この係止
突片154は、ボックス状被覆主体81の前記係止切欠
93に合致するようになっており、係止突片154と係
止切欠93が合致したときには、基板被覆ボックス80
の側面と同一平面となって被覆カバー体150を横方向
(図5の右側方向)にスライドしないかぎり上方向に外
し難い係止構造となっている。
【0036】また、短辺他側(図5の左側)の両端部に
は、前記取付穴128に螺着されて露出している皿ビス
129の上面を覆う皿ビス被覆突片155となってお
り、その皿ビス被覆突片155の間に複数の固着部が形
成されている。固着部としては、第2の止着手段として
のワンウェイネジ138を挿通係止する固定片部156
〜159と各固定片部156〜159と被覆カバー体1
50の短辺側端縁とを連結するコ字状切断部160とか
ら構成されるものである。固定片部156〜159は、
被覆枠体120の前記貫通穴131〜134に対応する
位置に設けられるものであってワンウェイネジ138の
頭部が完全に中に入るように凹状に形成されている。こ
のため、ワンウェイネジ138の頭部を切断してネジ止
めを破壊して基板被覆ボックス80を開放する不正行為
が防止できる。なお、固定片部156〜159にネジ止
めした後にその凹部に紫外線硬化樹脂で覆ったり、ある
いは凹部に埋め込む凸状の合成樹脂を接着剤や溶着技術
で接着したりして、ネジに触れることができないように
してもよい。
【0037】また、固定片部156〜159のうち、出
荷時にワンウェイネジ138が螺着される固定片部15
6を除く固定片部157〜159には、側方に向かって
ネジ押え片157a〜159aが突設され、そのネジ押
え片157a〜159aの裏面に押え凸部157b〜1
59bが一体的に形成されている。このネジ押え片15
7a〜159aは、被覆枠体120の前記装備穴135
〜137に装備される予備のワンウェイネジ138の頭
部を押さえ付けて当該ワンウェイネジ138が装備穴1
35〜137から脱落しないようにするためのものであ
る。
【0038】また、コ字状切断部160は、被覆カバー
体130の上面からやや突出した形状となっている。そ
して、コ字状切断部160の上面には、図6に示すよう
に、それぞれ基板被覆ボックス80の開放手順を示唆す
るための刻印「1〜4」が施されている。具体的には、
固定片部156に対応する切断部160には「1」の刻
印が施され、固定片部157に対応する切断部160に
は「2」の刻印が施され、固定片部158に対応する切
断部160には「3」の刻印が施され、固定片部159
に対応する切断部160には「4」の刻印が施されてい
る。なお、コ字状切断部160は、突出しているが、固
定片部156〜159が基板被覆ボックス80の外周面
に出ていないように構成されている。また、切断部16
0の構造も、必ずしもコ字状でなくてもよく、切断し易
い形状(例えば、肉厚が薄い等)であればよい。ただ
し、本実施形態のように切断部が僅かでも突出した構造
の方が切断し易いというメリットはある。
【0039】一方、被覆カバー体150の長手方向の端
縁には、適宜間隔を置いてL字型被係合部162と切欠
部被覆突片164とが隣接し且つ上下方向に段差状に外
側に向かって突設されている。L字型被係合部162
は、被覆枠体120の前記コ字型係合部141の溝部に
係合するレール状突起がその先端に上向きに突設される
ものであり、被覆枠体120のコ字型係合部141の長
さとほぼ同じであって前記嵌め込み用切欠部142に嵌
め込まれる長さに形成されている。なお、レール状突起
の先端部は、図5の左上の円内に拡大して示すようにテ
ーパー面163となっており、レール状突起がコ字型係
合部141の溝部にスムーズに侵入するようになってい
る。また、切欠部被覆突片164は、被覆カバー体15
0を横方向にスライドさせたときに被覆枠体120の前
記嵌め込み用切欠部142を完全に被覆するものであ
る。なお、被覆枠体120の前記突出板部139に対応
する被覆カバー体150の位置には、対応切欠部165
が形成され、その対応切欠部165にも切欠部被覆突片
164とL字型被係合部162に代わる当接片166が
突設形成されている。更に、被覆カバー体150の長手
方向の両端縁下方には、被覆枠体120の前記案内溝1
40と係合する案内突起161が突設されている。
【0040】しかして、上記のように構成される被覆カ
バー体150を被覆枠体120を止着したボックス状被
覆主体81に固定するには、図7(A)に示すように、
まず、予め装備穴135〜137に予備のワンウェイネ
ジ138を装着した状態で、被覆枠体120の上方から
L型被係合部162を嵌め込み用切欠部142に嵌挿す
ると同時に案内突起161と案内溝140とが一致する
ように被覆カバー体150を載置する。この状態におい
ては、図7(B)に示す状態となっており、その後、図
7(B)に示す矢印方向に被覆カバー体150をスライ
ド移動させてコ字型係合部141の溝部とL字型被係合
部162のレール状突起とを係合させる。そして、完全
に係合させた状態では、図6に示すように、被覆カバー
体150の係止突片154がボックス状被覆主体81の
係止切欠93に係止され、被覆カバー体150の長手方
向の両サイドがコ字型係合部141とL字型被係合部1
62とによって複数箇所で係合されると共に嵌め込み用
切欠部142が切欠部被覆突片164で密着被覆され、
更に、四隅に位置する皿ビス129が被覆カバー体15
0の皿ビス被覆突片155及び短辺一側部によって完全
に被覆された状態となる。また、装備穴135〜137
に装着されたワンウェイネジ138の上方もネジ押え片
157a〜159aの押え凸部157b〜159bによ
って脱落しないように押え付けられている。そして、こ
の状態で、固定片部156にワンウェイネジ138を挿
入して取付穴95に螺着することにより、被覆カバー体
150を被覆枠体120及びボックス状被覆主体81に
固定する作業を終了する。
【0041】ここで、ワンウェイネジ138について説
明する。ワンウェイネジ138は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
9(A)(B)に示すように、その頭部180に形成され
たネジ溝が当接面部181と凹部182と中心穴部18
3とから構成されている。そして、図9(C)(D)に示
す特殊マイナスドライバー184でネジ締めを行う場合
には、ドライバー184の中心軸部185を中心穴部1
83に差し込み、この状態からドライバー184の当接
片部186を当接面部181に当接させて一方向(図9
(A)の時計回り方向)に頭部180を回転させること
でネジ締めを行う。一方、ドライバー184で頭部18
0を他方向(図9(A)の反時計回り方向)に回転させ
てネジ138を取り外そうとした場合には、ドライバー
184が凹部182に入り込んで滑ってしまい頭部18
0を回転させることができずにネジ138の取り外しが
行えない。なお、通常のマイナスドライバーでも頭部1
80を一方向に回転させてネジ締めすることは可能であ
るが、特殊マイナスドライバー184のように、中心軸
部185をワンウェイネジ138の中心穴部183に差
し込んでワンウェイネジ138との位置決めを行った方
が締め付け作業が容易に行える。
【0042】以上のようにして遊技制御回路基板100
を基板被覆ボックス80の内部に被覆することができ、
そのように被覆された基板被覆ボックス80は、弾球遊
技機1の機構板50の背面に取付台170を介して取り
付けられる。取付台170は、図3に示すように、合成
樹脂(金属でもよい)によって形成された長方形板から
なり、その基板中央には断面逆L字状をなす一対の係合
レール171が所定間隔を置いて条設されている。な
お、係合レール171の条設方向は、取付台170の長
辺部に沿った左右方向となっている。取付台170の各
長辺部には、基板面に対して直交するガイド片172が
突設されている。取付台170の右側端部には、弾性変
形する解除レバー173が形成されており、該解除レバ
ー173の基部には、ボックス状被覆主体81の係合凹
部86と係合する係合突起174が突設されている。ま
た、取付台170の基板面には、機構板50側の取付ボ
ス(図示しない)に取付台170をビス止めするための
止め穴175が穿設されている。
【0043】しかして、上記した取付台170は、止め
穴175を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
170に基板被覆ボックス80を取り付けるときには、
取付台170に対してボックス80を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台170側の係合レール
171は、ボックス80側の係合片84と係合した状態
にあり、ガイド片172は、ボックス80のスライド移
動を案内する。そして、このようなボックス80のスラ
イド移動によって取付台170側の解除レバー173が
下方に弾性変形し、遂には、ボックス80側の係合凹部
86が取付台170側の係合突起174と係合してボッ
クス80の装着が完了する。一方、基板被覆ボックス8
0を取付台170から取り外すときには、解除レバー1
73を下方に押して係合凹部86と係合突起174との
係合を解除し、この状態からボックス80を左側方にス
ライドさせることで簡単に取り外すことができる。即
ち、基板被覆ボックス80は、機構板50にビス止め固
定された取付台170に対して着脱自在な構成となって
いる。
【0044】次に、遊技場等で基板被覆ボックス80を
遊技制御回路基板100の検査(出荷納入後にROMが
正規のものか否かを検査する)のために開放し、その後
再度閉塞状態に復元する手順を説明する。先ず、基板被
覆ボックス80の閉塞状態において、刻印「1」の目印
の切断部160をニッパー等の切断工具で切断する。こ
れにより、固定片部65は、図8(B)に示すように、
被覆カバー体150から完全に分離され、固定片部65
及びワンウェイネジ138は、ボックス状被覆主体81
側に残存した状態となる。そして、被覆カバー体150
を図8(B)の矢印方向にスライド移動してL字型被係
合部162を嵌め込み用切欠部142に一致させて被覆
カバー体150を上方に持ちあげることにより、基板被
覆ボックス80が開放され、遊技制御回路基板100の
検査を行うことができる。また、このような被覆カバー
体150の取り外し(切断部160の切断)によって、
各装備穴135〜137に挿通されたワンウェイネジ1
38は、取り出し可能な状態となり、このうち装備穴1
35に挿通された予備のワンウェイネジ138をボック
ス80の復元用に取り出す。その後、基板被覆ボックス
80を閉塞するときには、L字型被係合部162を嵌め
込み用切欠部142に一致させた状態で被覆カバー体1
50を被覆枠体120に被せ、次に取り出したワンウェ
イネジ138を刻印「2」を目印に固定片部157に螺
着する。これにより、図8(C)に示すように、固定片
部157とこれに対応するボックス状被覆主体81の取
付穴96とがワンウェイネジ138によって共締めされ
て基板被覆ボックス80が再度閉塞状態に復元される。
以下、同様にして複数回(本実施形態の場合には、4回
だが、4回目は、ワンウェイネジ138で止めることが
できないので、実質的には3回)の再検査を行うことが
できるものである。
【0045】ところで、上記した基板被覆ボックス80
の閉塞状態においては、切断部160を切断して固定片
部156〜159と被覆カバー体150との連結(固着
状態)を解除しない限り、被覆枠体120のコ字型係合
部141と被覆カバー体150のL字型被係合部162
との係合が解除できず、基板被覆ボックス80が開放で
きないようになっている。従って、遊技制御回路基板1
00の検査以外で切断部160が切断されるような場合
は、この切断により遊技制御回路基板100に不正が行
われたことが即座に且つ確実に判別できるため、基板被
覆ボックス80の防犯効果を高めることができる。ま
た、上記した係合部(係合部141及び被係合部16
2)を設けることにより、ボックス80の防犯性を低下
させることなくボックス状被覆主体81及び被覆枠体1
20と被覆カバー体150との固着箇所を必要最小限に
抑えることができ、ひいては基板被覆ボックス80の組
み付け作業性を向上することができる。特に、本実施形
態の場合には、複数のL字型被係合部162を複数の嵌
め込み用切欠部142に嵌め込んで僅かな距離だけスラ
イドさせれば良いので、組付け作業性の迅速化も図るこ
とができる。
【0046】なお、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記実施形態では、締まる方向にしか
回らないワンウェイネジ138で固定片部156〜15
9を締め付ける構成となっているが、これに代えて破断
取付ネジやリベット等の締結部材で固定片部156〜1
59を締め付ける構成としてもよく、さらには固着部を
接着剤で接着したり、溶着したりする構成であってもよ
い。また、ワンウェイネジ138等で固着する個所は、
必要最小限にした方がコストが低減できてよいが、複数
箇所でも良い。また、装備穴135〜137に装備され
るワンウェイネジ138は、必ずしも基板被覆ボックス
80に装備させる必要はなく、検査時に支給するもので
あってもよい。
【0047】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本実施形態によれば、第1の被覆部材81,1
20と第2の被覆部材150とを組み付けるには、相互
の係合部141,162が係合するようにスライドさせ
た後、固着部156,160に固着手段138を固着す
るだけであるため、極めて簡単に組み付けることができ
る。また、第1の被覆部材81,120と第2の被覆部
材150のすべてが透明合成樹脂によって形成されてい
るので、回路基板100の実装面だけでなく反対側のハ
ンダ面も外部から視認できるので、回路基板のすべての
個所における不正を容易に発見することができる。
【0048】また、前記係合部141,162は、前記
第1の被覆部材81,120に形成される溝部(コ字型
係合部141)と第2の被覆部材150に形成される前
記溝部141に嵌合するレール状突起(L字型被係合部
162)とからなるように構成することにより、係合状
態が外れることがなく、例えば、第2の被覆部材150
に外圧を加えて変形させても係合状態が外れることがな
い。なお、第1の被覆部材81,120にレール状突起
162を形成し、第2の被覆部材150に溝部141を
形成してもよい。
【0049】また、前記第2の被覆部材150は、ほぼ
長方形状に形成されると共に、前記固着部156,16
0を一辺に形成し、前記係合部162を前記固着部15
6,160が形成される辺と直交する両サイドの辺に形
成し、さらに前記固着部156,160が形成される辺
と対向する辺に前記第1の被覆部材81,120と係止
する係止部(係止突片154)を形成したことにより、
ほぼ長方形状に形成される第2の被覆部材150の四辺
が固着部156,160、係合部162、係止部154
によって第1の被覆部材81,120に止着されるの
で、いずれの個所からも第2の被覆部材150を上方に
持ちあげることはできず、第1の被覆部材81,120
と第2の被覆部材150との間に隙間を形成して行う不
正な行為を防止することができる。
【0050】また、前記係合部141,162が所定間
隔を置いて複数形成されていることにより、係合間隔が
短くなるため係合を確実に行うことができ、第1の被覆
部材81,120と第2の被覆部材150との間に隙間
を形成して行う不正な行為を防止することができる。
【0051】また、前記固着部156,160は、前記
第2の被覆部材150と連結され且つ切断破壊し易い切
断部(コ字状切断部160)と、該切断部160に連結
され且つ前記固着手段138によって前記第1の被覆部
材81,120と固着するための固定部(固定片部15
6)と、から構成されると共に、複数個並列状に形成さ
れて、その複数個の固着部156(,160),157
(,160),158(,160),159(,16
0)のいずれか一箇所だけ前記固着手段138で固着す
ることにより、前記第1の被覆部材81,120と第2
の被覆部材150との係合状態を保持するように構成す
ることにより、検査のために最初の固着部156,16
0の切断部160を切断破壊しても、再度2番目の固着
部157,160の固定部157に固着手段138を固
着することにより、再度第1の被覆部材81,120と
第2の被覆部材150との係合状態を保持することがで
きる。つまり、検査を複数回行うことができる。
【0052】更に、前記固定部156に固着される固着
手段は、ネジ(ワンウェイネジ138)であり、前記切
断部160を切断破壊したときに、前記ネジ138が固
定部156に固着された状態で残存するように構成する
ことにより、正規な検査履歴を確認することができると
共に、基板被覆ボックス80を回収したときにネジ13
8を再利用することができる。
【0053】なお、上記した実施形態においては、検査
後に再度組付け得るように固定片部156〜159を複
数設けたものを示したが、再度組み付けることができな
いものでもよいし、1回だけしか再組付けができない構
造のものでも良い。また、係合部141,162を複数
設けたものを示したが、両サイドに一箇所だけ設けたも
のでも良い。
【0054】また、実施形態中では、本発明の基板被覆
ボックスを弾球遊技機用の遊技制御回路基板を収納する
基板被覆ボックスとしているが、これに限定するもので
はない。例えば、賞球払出制御基板などを収納する基板
被覆ボックスでもよい。即ち、内部の制御回路基板に対
する不正行為を防止する必要がある基板被覆ボックスで
あればよい。また、遊技機としては、弾球遊技機以外の
遊技機(例えば、スロットマシンやコインゲーム、又は
映像式パチンコ遊技機等)であってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明は、基板被覆ボックスを構成する第
1の被覆部材と第2の被覆部材とを組み付けるには、相
互の係合部が係合するようにスライドさせた後、固着部
に固着手段を固着するだけであるため、極めて簡単に組
み付けることができる。また、第1の被覆部材と第2の
被覆部材のすべてが透明合成樹脂によって形成されてい
るので、回路基板の実装面だけでなく反対側のハンダ面
も外部から視認できるので、回路基板のすべての個所に
おける不正を容易に発見することができる。
【0056】また、請求項2の発明においては、前記係
合部は、前記第1の被覆部材に形成される溝部と第2の
被覆部材に形成される前記溝部に嵌合するレール状突起
とからなるように構成することにより、係合状態が外れ
ることがなく、例えば、第2の被覆部材に外圧を加えて
変形させても係合状態が外れることがない。
【0057】また、請求項3の発明においては、前記第
2の被覆部材は、ほぼ長方形状に形成されると共に、前
記固着部を一辺に形成し、前記係合部を前記固着部が形
成される辺と直交する両サイドの辺に形成し、さらに前
記固着部が形成される辺と対向する辺に前記第1の被覆
部材と係止する係止部を形成したことにより、ほぼ長方
形状に形成される第2の被覆部材の四辺が固着部、係合
部、係止部によって第1の被覆部材に止着されるので、
いずれの個所からも第2の被覆部材を上方に持ちあげる
ことはできず、第1の被覆部材と第2の被覆部材との間
に隙間を形成して行う不正な行為を防止することができ
る。
【0058】また、請求項4の発明においては、前記係
合部が所定間隔を置いて複数形成されていることによ
り、係合間隔が短くなるため確実に行うことができ、第
1の被覆部材と第2の被覆部材との間に隙間を形成して
行う不正な行為を防止することができる。
【0059】また、請求項5の発明においては、前記固
着部は、前記第2の被覆部材と連結され且つ切断破壊し
易い切断部と、該切断部に連結され且つ前記固着手段に
よって前記第1の被覆部材と固着するための固定部と、
から構成されると共に、複数個並列状に形成されて、そ
の複数個の固着部のいずれか一箇所だけ前記固着手段で
固着することにより、前記第1の被覆部材と第2の被覆
部材との係合状態を保持するように構成することによ
り、検査のために最初の固着部の切断部を切断破壊して
も、再度2番目の固着部の固定部に固着手段を固着する
ことにより、再度第1の被覆部材と第2の被覆部材との
係合状態を保持することができる。つまり、検査を複数
回行うことができる。
【0060】更に、請求項6の発明においては、前記固
定部に固着される固着手段は、ネジであり、前記切断部
を切断破壊したときに、前記ネジが固定部に固着された
状態で残存するように構成することにより、正規な検査
履歴を確認することができると共に、基板被覆ボックス
を回収したときにネジを再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の一例としての弾球遊技機を示
す正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】基板被覆ボックスと機構板に止着される取付台
との関係を示す斜視図である。
【図4】基板被覆ボックスを構成するボックス状被覆主
体と回路基板との関係を示す斜視図である。
【図5】基板被覆ボックスを構成する被覆枠体と被覆カ
バー体との関係を示す分解斜視図である。
【図6】基板被覆ボックスの平面図である。
【図7】被覆枠体と被覆カバー体との取り付けを説明す
るための部分平面図である。
【図8】被覆枠体から被覆カバー体を一旦分離して再度
取り付ける場合を説明するための部分平面図である。
【図9】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを示
す説明図であり、同図(C)(D)はそれぞれ特殊マイナ
スドライバーを示す説明図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 80 基板被覆ボックス 81 ボックス状被覆主体(第1の被覆部材) 100 遊技制御回路基板(制御回路基板) 120 被覆枠体(第1の被覆部材) 138 ワンウェイネジ(固着手段) 141 コ字型係合部(係合部の溝部) 150 被覆カバー体(第2の被覆部材) 154 係止突片(係止部) 156〜159 固定片部(固定部) 160 コ字状切断部(切断部) 162 L字型被係合部(係合部のレール状突起)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に取り付けられ且つ該遊技機を制
    御する制御回路基板を複数の被覆部材によって被覆する
    遊技機の基板被覆ボックスにおいて、 前記複数の被覆部材は、前記制御回路基板を被覆支持す
    る第1の被覆部材と、該第1の被覆部材に被覆支持され
    る前記制御回路基板の電子部品実装領域を少なくとも被
    覆する第2の被覆部材と、から構成されると共に、前記
    第1の被覆部材と前記第2の被覆部材のすべてを内部が
    視認し得る透明合成樹脂で形成する一方、 前記第1の被覆部材と前記第2の被覆部材に、横方向に
    スライドさせて前記第1の被覆部材と第2の被覆部材と
    を係合する係合部と、その係合部による係合状態におい
    て前記第1の被覆部材と第2の被覆部材とを固着手段で
    固着する固着部と、を形成すると共に、前記固着部を破
    壊しない限り前記係合部による係合状態を解除できない
    ようにしたことを特徴とする遊技機の基板被覆ボック
    ス。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記第1の被覆部材と第
    2の被覆部材のいずれか一方に形成される溝部といずれ
    か他方に形成される前記溝部に嵌合するレール状突起と
    からなることを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板
    被覆ボックス。
  3. 【請求項3】 前記第2の被覆部材は、ほぼ長方形状に
    形成されると共に、前記固着部を一辺に形成し、前記係
    合部を前記固着部が形成される辺と直交する両側の辺に
    形成し、さらに前記固着部が形成される辺と対向する辺
    に前記第1の被覆部材と係止する係止部を形成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機の基
    板被覆ボックス。
  4. 【請求項4】 前記係合部が所定間隔を置いて複数形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の遊技機の基板被覆ボックス。
  5. 【請求項5】 前記固着部は、前記第2の被覆部材と連
    結され且つ切断破壊し易い切断部と、該切断部に連結さ
    れ且つ前記固着手段によって前記第1の被覆部材と固着
    するための固定部と、から構成されると共に、複数個並
    列状に形成されて、その複数個の固着部のいずれか一箇
    所だけ前記固着手段で固着することにより、前記第1の
    被覆部材と第2の被覆部材との係合状態を保持すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    遊技機の基板被覆ボックス。
  6. 【請求項6】 前記固定部に固着される固着手段は、ネ
    ジであり、前記切断部を切断破壊したときに、前記ネジ
    が固定部に固着された状態で残存することを特徴とする
    請求項5記載の遊技機の基板被覆ボックス。
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