JPH10179886A - 遊技機の基板収納ボックス - Google Patents

遊技機の基板収納ボックス

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Publication number
JPH10179886A
JPH10179886A JP35533496A JP35533496A JPH10179886A JP H10179886 A JPH10179886 A JP H10179886A JP 35533496 A JP35533496 A JP 35533496A JP 35533496 A JP35533496 A JP 35533496A JP H10179886 A JPH10179886 A JP H10179886A
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JP
Japan
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circuit board
plate
box
conductive
ball
Prior art date
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Application number
JP35533496A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10179886A publication Critical patent/JPH10179886A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板収納ボックス本体の少なくとも一部分に
透視性を持たせると共に、その部分に対して導電部材を
着脱自在に設けることで、確実な電磁シールド効果を奏
し、且つ回路基板の視認性が高い遊技機の基板収納ボッ
クスを提供する。 【解決手段】 導電板141を蓋体140(蓋枠14
4)に対して着脱自在に設けると共に、その導電板14
1を取り外した状態で回路基板が外部から視認できるよ
うに蓋枠144に透視性を持たせる。これにより、回路
基板ボックスを導電板141によって確実に電磁シール
ドすることができ、然も回路基板ボックス内の回路基板
に不正が行われているか否かを判別する際には、着脱自
在な導電板141を取り外すことで簡単に且つ高い視認
性で確認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板を被覆状
態にて収納する遊技機の基板収納ボックスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機やスロットマシン
には、多くの回路基板が設けられている。特に、遊技動
作を制御する遊技制御回路基板には、マイクロコンピュ
ータを構成するMPU、ROM、RAM等の電子素子が
多数実装されている。そして、遊技動作を制御するプロ
グラムが格納されるROMを交換することにより、多く
の場合、異なる遊技内容を実現することが可能である。
このため、遊技制御回路基板は、通常、不正行為を防止
するために樹脂製のボックス内に収納して設けられてい
た。このような基板収納ボックスは、回路基板を取り付
けたボックス本体(取付基板)と、その上方を覆う蓋体
(カバー部材)と、から構成され、該蓋体は、蓋枠の上
面開口部に透視板が取り付けられて形成されていた。こ
れにより、蓋体の透視板から内部の回路基板が視認で
き、回路基板に対する不正(ジャンパー配線を接続した
り、電子部品を実装したりする不正工作)が判別し易い
ようになっていた。しかし、その反面、透視板を透明合
成樹脂製とするために、ボックス自体が静電気に弱く回
路基板が誤動作を起こし易かった。また、基板収納ボッ
クスには、実開平6−74182号公報に開示されたも
の(以下、これを従来技術という)のように、ボックス
本体側及び蓋体側にそれぞれ導電メッシュを設けること
でボックスに電磁シールド効果をもたらし、無線機等に
よる回路の誤動作を防止するものが提案されていた。こ
れは、同時に静電気による回路基板の誤動作防止にも対
応するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、ボックスの電磁シールド効果(静電気防止効
果)を確実なものにするため、導電メッシュを透視板の
全域に接合して設けていた。このため、メッシュという
構造上、どうしても透視板自体の透視性を低下させ、結
果として内部に収納する回路基板の視認性を低下させる
という問題を有していた。本発明は、上記した問題に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、基板収納
ボックス本体の少なくとも一部分に透視性を持たせると
共に、その部分に対して導電部材(導電板)を着脱自在
に設けることで、確実な電磁シールド効果を奏し、且つ
回路基板の視認性が高い遊技機の基板収納ボックスを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した解決手段は、図1、図3、図4、及
び図6に示すように、回路基板(遊技制御回路基板6
1)を被覆状態にて収納する遊技機(弾球遊技機1)の
基板収納ボックス(回路基板ボックス62)において、
前記遊技制御回路基板61を取り付ける取付基板(ボッ
クス本体100)と、該ボックス本体100の上方を覆
った状態でボックス本体100に取り付けられるカバー
部材(蓋体140)と、導電性を有する導電部材(導電
板141)と、を備え、前記ボックス本体100と前記
蓋体140とから基板収納ボックス基体を構成し、該基
板収納ボックス基体に対して前記導電板141を着脱自
在に設けると共に、その導電板141を取り外した状態
で前記回路基板61が外部から視認できるように基板収
納ボックス基体の少なくとも一部分に透視性を持たせた
ことを特徴とする。このように構成することにより、ボ
ックス62を導電板141によって確実に電磁シールド
することができ、然もボックス62内の回路基板61に
不正が行われているか否かを判別する際には、着脱自在
な導電板141を取り外すことで簡単に且つ高い視認性
で確認することができる。
【0005】また、図4に示すように、前記導電板14
1を前記蓋体140の上方位置に取り付けた場合には、
導電板141の着脱性を向上させることができる。
【0006】また、図7に示すように、前記ボックス本
体100に導電性を持たせると共に該ボックス本体10
0と前記蓋体140との組み付け状態で、前記導電板1
41がボックス本体100と導通するようにした場合に
は、蓋体140及びボックス本体100からなる回路基
板ボックス62を全体的に1つの導電部材で覆ったのと
同じように導通状態とすることができる。このため、ボ
ックス62の電磁シールド効果(静電気防止効果)をよ
り一層高めることができる。さらに、電磁シールド効果
(静電気防止効果)を高くするためにアース線を用いて
アースする場合には、従来技術のように蓋体及びボック
ス本体に対して個々にアース線を設ける必要がなくな
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0008】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0009】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0010】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿24に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0011】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0012】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器18が打玉の不存在を検出
した時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、
上記したような不都合は生じない。なお、上皿12とし
て上記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自
動玉貸スイッチを省略したものでも良い。
【0013】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置71の
発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0014】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス64内に収納された賞球払出制御
基板63と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。なお、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0015】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44・45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0016】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には窓開口51が開設され、該窓開口
51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた入
賞玉集合カバー体52が貫通されている。入賞玉集合カ
バー体52には、中継基板53と、ドラム表示制御回路
基板54を備えた前記ドラム状可変表示装置41と、が
設けられている。なお、各基板53・54は、相互間で
接続されている。また、中継基板53には、遊技盤40
上の各種電気部品が接続されると共に、後述する遊技制
御回路基板61が接続されている。一方、ドラム表示制
御回路基板54には、前記可変表示装置41を構成する
各種電気部品(ドラムモータ、ドラムランプ、ドラムセ
ンサ等)が接続されると共に、遊技制御回路基板61が
接続されている。
【0017】また、前記機構板50には、発生した入賞
玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク55
と、賞球払出装置56と、玉タンク55内の玉を賞球払
出装置56に送る玉整列レール57、カーブ樋58、及
び通路体59と、玉止め部材60a及び入賞玉排出ソレ
ノイド60bを備えた入賞玉処理装置60と、遊技制御
回路基板61を収納した回路基板ボックス62と、賞球
払出制御基板63を収納した制御基板ボックス64と、
ユニット中継基板65を収納した中継基板ボックス66
と、ターミナル基板67を収納したターミナル基板ボッ
クス68と、が設けられている。遊技制御回路基板61
は、CPU、RAM、及びROMを備えてドラム式可変
表示装置41や可変入賞球装置42等の遊技装置の遊技
動作を制御するものである。賞球払出制御基板63は、
賞球払出装置56の動作を制御するものである。ユニッ
ト中継基板65は、弾球遊技機1とカードユニット装置
30との配線を中継するものである。ターミナル基板6
7は、遊技制御回路基板61に電源を供給するものであ
る。また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板5
0以外の領域に、装飾制御基板69を収納した制御基板
ボックス70と、発射装置モータ72を備えた打球発射
装置71とが設けられている。装飾制御基板69は、遊
技制御回路基板61からの指令又はデータに基づいて弾
球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(ランプ
等)の動作を制御するものである。
【0018】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス68に収納されるターミ
ナル基板67は、遊技制御回路基板61に電源を供給す
るだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的装
置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置71にも
電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号線
の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中継
を行うための端子も設けられている。
【0019】次に、各種制御用の回路基板を収納してな
る基板ボックスの構成について回路基板ボックス62を
例に挙げて説明する。回路基板ボックス62は、図3に
示すように、前記遊技制御回路基板61を内部に収納す
る蓋体140及びボックス本体100の組付体からな
り、この組付体が取付台120を介して前記機構板50
に取り付けられて構成される。先ず、ボックス62内に
収納される遊技制御回路基板61について図6を参照し
て説明する。回路基板61は、図6に示すように、長方
形状のプリント配線基板によって構成されており、その
上面の大部分はROM等の電子部品73を実装する電子
部品実装領域74として形成される一方、幅方向一側の
領域がコネクタ75を実装するコネクタ実装領域76と
して形成されている。また、回路基板61には、幅方向
一側の両端に止め穴77が穿設される一方、幅方向他側
の両端には係合穴78が穿設されている。なお、回路基
板61の上面及び下面における止め穴77の外周には、
メッキ部79が設けられている。このメッキ部79は、
回路基板61を後述の本体枠104にビス110止めす
る際、回路基板61のグランドライン61aと本体枠1
04とを導通させるためのものであり、ボックス62内
で発生する静電気から回路基板61を保護するようにな
っている。
【0020】蓋体140は、図4に示すように、透視性
及び導電性を有する導電板141及び蓋枠144から構
成されている。導電板141は、透明合成樹脂製(本実
施形態では、塩化ビニール製)の長方形の平板からな
り、その下面側には導電性繊維142が全域に接合して
設けられている。また、導電板141の幅方向一端(前
端)側には、切欠部143が2箇所に穿設されている。
ここで、導電性繊維について簡単に説明すると、導電性
繊維は、大きく分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、ア
ルミニューム等)のフィラメントを網状に織ったもの
と、合成繊維に導電性粒子(銅、カーボン等)を塗布又
は含浸させたものと、があり、いずれの種類の導電性繊
維においても、電磁シールド効果及び光線透過率の見地
から、50〜250メッシュ(特に、100〜200メ
ッシュがよい)程度で、その開口率10〜90%(特
に、30〜80%がよい)であることが望ましい。そし
て、メッシュという構造上、どうしても透視性が悪くな
るが、本実施形態では、これを抑制するために、導電性
繊維142を金属色を避けた濃色(実施形態中では、黒
色)にすることで透視性を向上させている。
【0021】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維142を接合することで導電板141を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板を構
成してもよい。この場合、その透明合成樹脂板を濃色と
することにより透視性を向上させることができる。ま
た、透明導電層の形成によって導電板(俗にCRTフィ
ルターなどともいう)を構成してもよい。この透明導電
層について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白
金、銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あ
るいはアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸
化錫等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、
スパッタリング、イオンプレーティング、CVD等の方
法により導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材
等の表面に形成されるものである。透明導電層の厚み
は、通常5〜1000nm程度であり、その電気伝導性
は、10000Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□
以下の電気抵抗率が適当である。
【0022】蓋枠144は、導電性を有する透明合成樹
脂からなり、長方形状の上面及びその上面全周端から下
方に立設された側壁によって形成されている。蓋枠14
4の上面内壁には、幅方向一端(前端)側の二隅近傍に
係合穴85aを有する位置決めボス85が突設されてい
る。一方、上面外壁には、長手方向両端の中央部近傍に
取付穴87aを穿設した取付片87が延設されている。
取付穴87aは、後で詳述するボックス本体100との
組み付け時にビス(皿ネジ)99の頭部が蓋枠144の
上壁面に入り込むようなテーパー形状をなしている。蓋
枠144の幅方向一端(前端)側の側壁には、収納する
回路基板61からの発熱を外部に放出するための放熱穴
91が穿設されている。また、蓋枠144の幅方向一端
(前端)側には、導電板141側の切欠部143を係止
する(差し込む)係止部145が2箇所に形成され、幅
方向他端(後端)側には、導電板141の幅方向他端を
係止する係止爪146が2箇所に形成されている。係止
部145の下面側には、凹面145aが形成されている
(図8(A)参照)。この凹面145aは、係止部14
5の丸みをおびた先端形状と合せて、導電板141の切
欠部143を差し込み易くしている。一方、係止爪14
6には、係止爪146をたわませて導電板141を係止
させるための突起部146aが設けられている(図8
(B)参照)。また、蓋枠144の上面には、開口はな
く、機種名シール89を貼付するための凹部147と、
ホログラムシール118の貼り付けをガイドするための
凹部148と、が形成されている。
【0023】次に、上記した蓋枠144及び導電板14
1の各設定寸法について説明する。蓋枠144に形成さ
れた左右一対の係止部145及び係止爪146は、図5
に示すように、個々に対向する位置に設けられ、その左
右一対の係止部145と対応する位置に、導電板141
側の切欠部143が穿設されている。また、導電板14
1の切欠部143、言い換えれば蓋枠144の係止部1
45及び係止爪146は、左右非対称な位置に設けられ
ている(L≠R)。このため、後で詳述する蓋枠144
と導電板141との取り付け時には、導電板141は、
図5(A)に示すように、導電性繊維142を蓋枠14
4の上面と対向させた状態でのみ蓋枠144に取り付け
可能な構成となっている。即ち、導電性繊維142が接
合されていない面を蓋枠144の上面に対向させた状態
で導電板141を蓋枠144に取り付けようとしても、
図5(B)に示すように、長手方向一端側で導電板94
が蓋枠144からはみ出し、蓋枠144の取付穴87a
を導電板141が塞いでしまう。このように本実施形態
では、蓋枠144及び導電板141を上下方向及び左右
方向で非対称な形状とすることで、導電板141の導電
性繊維142を蓋枠81の上面と対向させた状態で初め
て蓋体140としての組付体が完成するようになってい
る。
【0024】一方、ボックス本体100は、図6に示す
ように、透視性を有する底板101と、本体枠104
と、を備えている。底板101は、透明合成樹脂の長方
形板からなり、その四隅近傍部には挿入穴102が穿設
されている。また、挿入穴102の周縁には、上方に突
出する円筒壁103が設けられている。この円筒壁10
3は、本体枠104との組み付け時に挿入穴102から
挿入される後述の取付ボス109を内嵌し、該取付ボス
109と共に底板101から所定間隔を置いて回路基板
61を支持するようになっている(図7(B)参照)。
【0025】本体枠104は、導電性を有する合成樹脂
製(本実施形態では、カーボン入りのポリスチレン製)
の筐体からなり、下面には開口部105が形成されてい
る。開口部105の内周縁部には、その幅方向両側に断
面L字状をなす係合片106が所定の条設長さで形成さ
れている。開口部105以外となる残りの下面領域に
は、後述する取付台120の係合突起124を係止する
係止穴107と、楕円形状をなす複数の透視穴108
と、が穿設されている。また、下面領域の後端側の二隅
には、回路基板61をビス110止めするための取付ボ
ス109が立設され、前端側の二隅には、上端部に係合
突起111aを有する位置決めボス111が立設されて
いる。この位置決めボス111は、回路基板ボックス6
2としての組み付け状態で係合突起111aが回路基板
61側の係合穴78及び蓋枠81側の係合穴85aと係
合することにより、ボックス本体100に対する蓋体8
0及び回路基板61の位置決めを行うようになってい
る。一方、本体枠104の側壁には、長手方向両側の上
端に取付片112が外方に突出して形成されている。取
付片112には、蓋体140側の取付片87を内嵌する
凹部113が形成され、その凹部113内には、蓋体1
40側の取付穴87aを介して蓋体140をビス99止
めする取付ボス部114が形成されている。また、幅方
向一端(前端)側の側壁には、放熱穴115が穿設さ
れ、幅方向他端(後端)側の側壁には、回路基板61の
コネクタ配線との干渉を逃がすための切欠部116が形
成されている。
【0026】しかして、上記した蓋体140及びボック
ス本体100は、以下に示す組み付けによって回路基板
61を収納した組付体(回路基板ボックス62)として
構成される。先ず、挿入穴102に各ボス109・11
1を挿入させた状態で底板101を本体枠104に装填
し、図7(A)(B)に示すように、その上から回路基板
61の止め穴77を取付ボス109にビス110止めす
る。このとき、回路基板61は、係合穴78に位置決め
ボス111の係合突起111aが挿通されることで(図
6中のB参照)、本体枠104に対する位置決めが行わ
れている。次に、上面が開放しているボックス本体10
0に蓋枠144を被せる。このとき、蓋枠144の仕切
り壁144aは、図7(A)に示すように、回路基板6
1の電子部品実装領域74とコネクタ実装領域76とを
蓋枠144の内外に仕切った状態にある。これにより、
蓋体140を取り外すことなく、コネクタ75への配線
取り付け及び配線取り外しが可能になる。一方、仕切り
壁144a以外の側壁は、図7(B)に示すように、そ
の外面がボックス本体100側の側壁の内面と当接した
状態にある。また、蓋体140は、位置決めボス85の
係合穴85aが回路基板61の係合穴78を挿通した係
合突起111aと係合することで(図4及び図6中のB
参照)、ボックス本体100との位置決めを行ってい
る。
【0027】次に、図4及び図6に示すA方向におい
て、蓋枠144の取付片87(取付穴87a)を本体枠
104の取付ボス部114にビス99止めし、そのビス
99止め部分と、蓋枠144及びボックス本体100の
当接外壁(凹部148が形成された部分)と、にそれぞ
れ長方形状のホログラムシール117・118を貼付す
る。そして、図8(A)(B)に示すように、切欠部14
3を係止部145に差し込んだ状態で導電板141を係
止爪146で係止することにより蓋枠144に導電板1
41を取り付け、蓋体140及びボックス本体100か
らなる回路基板ボックス62が完成する。なお、蓋枠1
44の上面に配された導電板141の導電性繊維142
は、導電性を有する本体枠104と導通された状態にあ
る。これにより、蓋体140側の導電板141は、本体
枠104を介して回路基板61のグランドライン61a
に導通されている。
【0028】ところで、上記したビス(皿ネジ)99
は、前述したように頭部が蓋枠144の上壁面に入り込
むと共に、締め付け状態で頭部の末端平面が蓋枠144
の上壁面と同一平面上に位置している。また、蓋体14
0(蓋枠144)の外周端は、ボックス本体100との
組み付け状態でボックス本体100(本体枠104)の
側壁内面と当接して配されている。このため、ビス99
止め部分を封印するホログラムシール117、及び蓋体
140とボックス本体100との当接外壁を封印するホ
ログラムシール118は、それぞれ平坦面上(シール1
18は途中で折曲されている)に確実に貼付されるの
で、シール117・118の剥れ及び損傷が防止できる
と共に、シール117・118に対する不正行為の判別
が容易になる。
【0029】ここで、上記ホログラムシールについて簡
単に説明すると、ホログラムシールは、ホログラム層と
光反射層と接着剤層とを備え、ホログラム層に形成され
るホログラム図柄を偽造困難な図柄に構成することで、
不正行為に伴うシールの貼り替えを防止するようになっ
ている。このホログラム図柄は、ホログラムシールの表
面に入射したコヒーレント光(レーザー光)がホログラ
ム層のエンボス面を透して光反射層に入り、光反射層か
らホログラム干渉光としてホログラムシールの外方に反
射されることで形成される。ちなみに、本実施形態のホ
ログラムシール118は、収納する回路基板61の基板
番号をホログラム図柄とすることで、正規の回路基板が
収納されているか否かが判別できるようになっている。
なお、ホログラムシール117・118のホログラム図
柄としては、回路基板61又は弾球遊技機1に関する情
報から構成することが望ましい。
【0030】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、蓋体140とボックス本体100との
ビス99止め部分及び当接外壁をホログラムシール11
7・118で封印することにより回路基板61の被覆状
態を担保している。また、回路基板ボックス62に設け
られた導電板141によって電磁シールド効果を奏し得
るようになっている。ところで、このような導電板14
1による電磁シールド効果において、本実施形態では蓋
体140及びボックス本体100からなる回路基板ボッ
クス62の外周壁を全体的に導通状態とすることで、ボ
ックス62の電磁シールド効果をより一層高めるように
なっている。
【0031】また、本実施形態の回路基板ボックス62
の組み付け構成は、以下に示す効果を奏し得る。即ち、
ボックス62内の回路基板61に対する不正工作(例え
ば、ジャンパー配線を接続したり、電子部品を実装した
りする不正工作)が容易に判断できる。具体的に、回路
基板ボックス62は、導電板141を蓋枠144の係止
部145及び係止爪146に係止することで、導電板1
41を蓋枠144に対して容易に着脱可能な構成として
おり、さらには蓋枠144に透視性を持たせている。こ
れにより、導電性繊維142の接合によってスモークが
かかったような感じにある導電板141を簡単に蓋枠1
44から取り外すことで、回路基板61を容易に且つ確
実に確認することができる。なお、着脱可能な導電板1
41と蓋枠144との取り付け方法は、係止部145及
び係止爪146に限定せずビス止めでもよい。また、導
電板141は、必ずしも透視性を有する必要はなく、蓋
枠144は、その上面部分のみを透視性としてもよい。
【0032】一方、回路基板ボックス62の下面を構成
する底板101においても、透視性を有する素材から形
成されることで、回路基板61のハンダ面(下面)を外
部から透視できるようにしている。このため、回路基板
61に不正工作が施された場合には、直ちにその不正工
作が判るようになっている。また、ホログラムシール1
17・118を剥してボックス本体100を開放した場
合には、ホログラムシール117・118の痕跡がしっ
かりと残るため不正が行われたことが即座に分かる。
【0033】次に、上記した回路基板ボックス62を機
構板50に取り付けるための取付台120について図3
を参照して説明する。取付台120は、図3に示すよう
に、合成樹脂製(本実施形態では、カーボン入りのポリ
プロピレン製であるが金属製でもよい)の長方形板から
なり、その基板中央には断面逆L字状をなす一対の係合
レール121が所定間隔を置いて条設されている。な
お、係合レール121の条設方向は、取付台120の長
辺部に沿った左右方向となっている。取付台120の各
長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交するガイ
ド片122が突設されている。取付台120の右側端部
には、弾性変形する解除レバー123が形成されてお
り、該解除レバー123の基部には、ボックス本体10
0側の係止穴107と係合する係合突起124が突設さ
れている。また、取付台120の基板面には、機構板5
0側の取付ボス(図示しない)に取付台120をビス止
めするための止め穴125が穿設されている。
【0034】しかして、上記した取付台120は、止め
穴125を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
120に回路基板ボックス62を取り付けるときには、
取付台120に対してボックス62を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台120側の係合レール
121は、ボックス62側の係合片106と係合した状
態にあり、ガイド片122は、ボックス62のスライド
移動を案内する。そして、このようなボックス62のス
ライド移動によって取付台120側の解除レバー123
が下方に弾性変形し、遂には、ボックス62側の係止穴
107が取付台120側の係合突起124と係合してボ
ックス62の装着が完了する。一方、回路基板ボックス
62を取付台120から取り外すときには、解除レバー
123を下方に押して係止穴107と係合突起124と
の係合を解除し、この状態からボックス62を左側方に
スライドさせることで簡単に取り外すことができる。即
ち、回路基板ボックス62は、機構板50にビス止め固
定された取付台120に対して着脱自在な構成となって
いる。
【0035】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、導電板141を蓋体140(蓋枠14
4)に対して着脱自在に設けると共に、その導電板14
1を取り外した状態で回路基板61が外部から視認でき
るように蓋枠144に透視性を持たせた構成となってい
る。このため、ボックス62を導電板141によって確
実に電磁シールドすることができ、然もボックス62内
の回路基板61に不正が行われているか否かを判別する
際には、着脱自在な導電板141を取り外すことで簡単
に且つ高い視認性で確認することができる。また、本実
施形態では、導電板141を蓋体140(蓋枠144)
に対して着脱自在に取り付ける構成として、蓋枠144
に係止部145及び係止爪146を設けている。このた
め、導電板141の着脱時には、工具を必要とせず、そ
の着脱作業をより一層簡単なものにしている。なお、こ
のような係止爪(又は係止部)は、蓋体側にのみ設ける
ことに限定せず、ボックス本体側に設けてもよい。ま
た、本実施形態では、導電板141についても蓋枠14
4と同様に透視性を持たせている。このため、スモーク
がかかったような感じではあるが、導電板141を取り
外さない状態でも回路基板61が視認できるようになっ
ている。なお、導電板141に透視性を持たせることな
く、導電板141を取り外した状態で初めて回路基板6
1が視認できるようにしてもよい。
【0036】また、本実施形態では、導電板141を蓋
枠144の上方位置に取り付けているので、導電板14
1の着脱性を向上させている。なお、導電板の取り付け
位置は、蓋枠の上方に限定しない。例えば、蓋枠に対し
て導電板をスライド式に取り付けることで、導電板を蓋
枠内に取り付ける構成としてもよい。また、ボックス本
体100と蓋体140との組み付け状態で、導電板14
1が導電性を有するボックス本体100と導通する構成
としたので、蓋体140及びボックス本体100からな
る回路基板ボックス62の外周壁を全体的に導通状態と
することができる。このため、ボックス62の電磁シー
ルド効果をより一層高めることができ、さらにはアース
線を用いてアースする場合には、蓋体及びボックス本体
に対して個々にアース線を設ける必要がなくなる。
【0037】なお、上記した実施形態(第一実施形態)
の回路基板ボックス62では、図9(A)に示すよう
に、導電板141の外周端を本体枠104側の側壁外周
面と同一位置に配す構成となっているが、これに限定す
るものではない。例えば、図9(B)に示す第二実施形
態のように、本体枠104の側壁上端に断面L字状のガ
イド部150を全周に亘って形成し、このガイド部15
0で導電板141の外周端を塞ぐようにしてもよい。ま
た、図9(C)に示す第三実施形態のように、断面L字
状のガイド片151を本体枠104の全周に亘ってビス
152止めすることで、ガイド片151で導電板141
の外周端を塞ぐようにしてもよい。なお、ガイド片15
1は、導電性を有する合成樹脂からなり、その上端部分
には、導電板141を押さえつける押圧突起151aが
形成されている。このように第五及び第六の各実施形態
は、本体枠104と導通するガイド部150(ガイド片
151)によって導電板141の外周端を塞ぐ構成とな
っている。このため、導電板141の導電性繊維142
と本体枠104との当接領域をより拡大することがで
き、ひいては導電板141による電磁シールド効果を一
層向上させるようになっている。また、導電板141の
外周端を塞ぐガイド部150(ガイド片151)は、導
電板141を裏返して取り付ける等の取り付け間違いを
回避するようになっている。
【0038】また、上記した各実施形態では、本発明の
基板収納ボックスを弾球遊技機用の遊技制御回路基板を
収納する回路基板ボックスとしているが、これに限定す
るものではない。例えば、賞球払出制御基板などを収納
する基板収納ボックスでもよい。即ち、内部の回路基板
に対する不正行為を防止する必要がある基板収納ボック
スであればよい。また、遊技機としては、弾球遊技機以
外の遊技機(例えば、スロットマシンやコインゲーム
等)であってもよい。さらには、各種構成部材を形成す
る素材については、取り分け実施形態中に記載のものに
限定するものではない。例えば、透視性を有する部分を
透明合成樹脂ではなく、ガラス素材から形成してもよい
し、透視性を有する必要のない部分(蓋枠、本体枠)
は、金属で形成してもよい。また、本実施形態では、導
電性を有する導電部材を板状の導電板141としたが、
限らずしも板状のものでなくともよい。但し、板状の方
が着脱が容易であり、製造の上でも容易である。また、
導電部材は、カバー部材の上面に取り付けられるものに
限らず、カバー部材の側面側でもよいし、又は取付基板
の底面、側面でもよく、導電部材を取り外したときに回
路基板が視認できる部分に取り付けられるものであれば
よい。また、本実施形態の導電板は、回路基板ボックス
の上面をほぼ全体的に覆うので、外周壁を全体的に導通
状態としているが、これに限らず導電板は上面の一部分
のみを覆うものでもよい。但し、外周壁を全体的に導通
状態とした方が電磁シールド効果(静電防止効果)が高
くなるのは言うまでもない。
【0039】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。(1)前記カバー部材
(蓋体140)又は/及び前記取付基板(ボックス本体
100)に前記導電部材(導電板141)との係止部
(係止部145、係止爪146)を設けることで、導電
板141を蓋体140又は/及びボックス本体100に
対して着脱自在に設けたことを特徴とする。このように
構成することにより、導電板141の着脱時には、工具
を必要とせず、その着脱作業をより一層簡単なものにす
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、回路基板を被覆状態
にて収納する遊技機の基板収納ボックスにおいて、前記
回路基板を取り付ける取付基板と、該取付基板の上方を
覆った状態で取付基板に取り付けられるカバー部材と、
導電性を有する導電部材と、を備え、前記取付基板と前
記カバー部材とから基板収納ボックス基体を構成し、該
基板収納ボックス基体に対して前記導電部材を着脱自在
に設けると共に、その導電部材を取り外した状態で前記
回路基板が外部から視認できるように基板収納ボックス
基体の少なくとも一部分に透視性を持たせたことを特徴
とする。このように構成することにより、基板収納ボッ
クスを導電部材によって確実に電磁シールドすることが
でき、然も基板収納ボックス内の回路基板に不正が行わ
れているか否かを判別する際には、着脱自在な導電部材
を取り外すことで簡単に且つ高い視認性で確認すること
ができる。
【0041】また、本発明の請求項2においては、前記
導電部材を前記カバー部材の上方位置に取り付けたの
で、導電部材の着脱性を向上させることができる。
【0042】また、本発明の請求項3においては、前記
取付基板に導電性を持たせると共に該取付基板と前記カ
バー部材との組み付け状態で、前記導電部材が取付基板
と導通するようにしたので、カバー部材及び取付基板か
らなる基板収納ボックスを全体的に1つの導電部材で覆
ったのと同じように導通状態とすることができる。この
ため、ボックスの電磁シールド効果(静電気防止効果)
をより一層高めることができる。さらに、電磁シールド
効果(静電気防止効果)を高くするためにアース線を用
いてアースする場合には、従来技術のように蓋体及びボ
ックス本体に対して個々にアース線を設ける必要がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態における弾球遊技機を示
す正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】回路基板ボックス及び取付台を示す斜視図であ
る。
【図4】蓋体を示す分解斜視図である。
【図5】同図(A)は蓋枠に導電板を正しく取り付けた
状態を示す説明図であり、同図(B)は蓋枠に導電板を
裏返しに取り付けた状態を示す説明図である。
【図6】回路基板及びボックス本体を示す分解斜視図で
ある。
【図7】同図(A)は回路基板のビス止め部分を示す平
面図であり、同図(B)は回路基板のビス止め部分を示
す縦断面図である。
【図8】同図(A)は蓋枠の係止部に導電板を係止した
状態を示す縦断面図であり、同図(B)は蓋枠の係止爪
に導電板を係止した状態を示す縦断面図である。
【図9】同図(A)は導電板の外周端の取り付け位置を
示す縦断面図であり、同図(B)は第二実施形態におけ
る本体枠のガイド部で導電板の外周端を塞いだ状態を示
す縦断面図であり、同図(C)は第三実施形態の本体枠
にビス止めされたガイド片で導電板の外周端を塞いだ状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 40 遊技盤 50 機構板 61 遊技制御回路基板(回路基板) 61a グランドライン 62 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 85 位置決めボス 87 取付片 100 ボックス本体(取付基板) 101 底板 104 本体枠 112 取付片 113 凹部 117・118 ホログラムシール 120 取付台 140 蓋体(カバー部材) 141 導電板(導電部材) 142 導電性繊維 144 蓋枠 145 係止部 146 係止爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を被覆状態にて収納する遊技機
    の基板収納ボックスにおいて、 前記回路基板を取り付ける取付基板と、 該取付基板の上方を覆った状態で取付基板に取り付けら
    れるカバー部材と、 導電性を有する導電部材と、を備え、 前記取付基板と前記カバー部材とから基板収納ボックス
    基体を構成し、該基板収納ボックス基体に対して前記導
    電部材を着脱自在に設けると共に、その導電部材を取り
    外した状態で前記回路基板が外部から視認できるように
    基板収納ボックス基体の少なくとも一部分に透視性を持
    たせたことを特徴とする遊技機の基板収納ボックス。
  2. 【請求項2】 前記導電部材を前記カバー部材の上方位
    置に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機
    の基板収納ボックス。
  3. 【請求項3】 前記取付基板に導電性を持たせると共に
    該取付基板と前記カバー部材との組み付け状態で、前記
    導電部材が取付基板と導通するようにしたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の遊技機の基板収納ボッ
    クス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001187243A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Sophia Co Ltd 遊技機
WO2008126266A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Pioneer Corporation 機器用パネル
US7896660B2 (en) 2009-01-15 2011-03-01 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. IC card

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