JPH10290868A - 遊技機の基板収納ボックス - Google Patents

遊技機の基板収納ボックス

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JPH10290868A
JPH10290868A JP11638997A JP11638997A JPH10290868A JP H10290868 A JPH10290868 A JP H10290868A JP 11638997 A JP11638997 A JP 11638997A JP 11638997 A JP11638997 A JP 11638997A JP H10290868 A JPH10290868 A JP H10290868A
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box
circuit board
lid
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piece
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体及び蓋体の固着箇所を必要最小限に抑え
ることで、防犯性を高めた上で組み付け作業が容易な遊
技機の基板収納ボックスを提供する。 【解決手段】 ボックス本体110と蓋体80とを係合
させて取り付ける係止穴99及び係合爪138と、ワン
ウェイネジ140によりボックス本体110と蓋体80
とを固着状態に取り付ける取付片部83aと、を設け、
取付片部83aの固着状態を解除しない限り係止穴99
及び係合爪138の係合状態が解除できないようにす
る。これにより、ボックス62の防犯性を低下させるこ
となくボックス本体110及び蓋体80の固着箇所を必
要最小限に抑えることができ、ひいては回路基板ボック
ス62の組み付け作業性を向上することができる。ま
た、この構成では、固着手段として用いるワンウェイネ
ジ140を少なくすることで、コスト低減が招来でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板を収納す
る基体及び蓋体を備えた遊技機の基板収納ボックスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機やスロットマシン
には、多くの回路基板が設けられている。特に、遊技動
作を制御する遊技制御回路基板には、マイクロコンピュ
ータを構成するMPU、ROM、RAM等の電子素子が
多数実装されている。そして、遊技動作を制御するプロ
グラムが格納されるROMを交換することにより、多く
の場合、異なる遊技内容を実現することが可能である。
このため、遊技制御回路基板は、通常、不正行為を防止
するために方形状をなす樹脂製のボックス内に収納して
設けられていた。この基板収納ボックスは、回路基板を
取り付けたボックス本体と、その上方を覆う蓋体と、か
ら構成され、該蓋体がワンウェイネジでボックス本体に
固着されることにより、回路基板に対する不正(ジャン
パー配線を接続したり、電子部品を実装したりする不正
工作)を防止する防犯効果を高めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
基板収納ボックスでは、その方形状の四隅を個々に固着
しないと、防犯性を高めることができなかったため、ボ
ックスを閉塞状態に保つ際には、最低限4箇所をビス止
め等によって固着する必要があった。本発明は、上記し
た事情に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、基体(ボックス本体)及び蓋体の固着状態を解除し
ない限り係合状態が解除できない係合部を設けて基体及
び蓋体の固着箇所を必要最小限に抑えることで、防犯性
を高めた上で組み付け作業が容易な遊技機の基板収納ボ
ックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、図1、図
4、図6、及び図10に示すように、回路基板(遊技制
御回路基板61)を収納する基体(ボックス本体11
0)及び蓋体80を備えた遊技機(弾球遊技機1)の基
板収納ボックス(回路基板ボックス62)において、前
記ボックス本体110と前記蓋体80とを係合させて取
り付ける係合部(係止穴99及び係合爪138)と、第
一の固着手段(ワンウェイネジ140)により前記ボッ
クス本体110と前記蓋体80とを固着状態に取り付け
る第一の取付片部83aと、を備え、前記取付片部83
aの固着状態を解除しない限り前記係止穴99及び係合
爪138の係合状態が解除できないようにしたことを特
徴とする。このように構成することにより、ボックス6
2の防犯性を低下させることなくボックス本体110及
び蓋体80の固着箇所を必要最小限に抑えることがで
き、ひいては回路基板ボックス62の組み付け作業性を
向上することができる。また、この構成では、固着手段
として用いるワンウェイネジ140を少なくすること
で、コスト低減が招来できる。
【0005】また、前記取付片部83aを切り離して前
記ボックス本体110と前記蓋体80との固着状態を解
除する第一の切断部(連結部84a・85a)と、該連
結部84a・85aの切断状態で第二の固着手段(ワン
ウェイネジ140)により前記ボックス本体110と前
記蓋体80とを再び固着状態に取り付ける複数の第二の
取付片部83b・83cと、該取付片部83b・83c
を切り離して前記ボックス本体110と前記蓋体80と
の固着状態を解除する第二の切断部(連結部84b・8
4c・85b・85c)と、を備えた場合には、再度防
犯効果の高い回路基板ボックス62に復元することを前
提として回路基板61を複数回検査することができる。
【0006】また、前記係合部は、図10に示すような
突片(係合爪138)と、該係合爪138を係止する開
口(係止穴99)と、から構成したり、図12に示すよ
うな末端片177と、該末端片177をスライド自在に
取り付ける溝(溝部173)と、から構成したり、図1
3に示すような回動軸(回動軸部193)と、該回動軸
部193を受ける軸受け(軸受け部196)と、から構
成することができる。
【0007】また、前記係合爪138は、平板状の金属
からなる構成とした場合には、ニッパー等で簡単に切断
することはできない。糸のこ等を用いて切断した場合で
も、切断した部分が平板状をなしているので接着し難
く、不正が容易に判別できる。
【0008】また、前記取付片部を1箇所だけ固着する
ことで、前記ボックス本体110と前記蓋体80とを固
着状態に取り付ける構成とした場合には、回路基板ボッ
クス62の固着箇所を最小の1箇所、言い換えれば固着
用のワンウェイネジ140を1個とすることで、より一
層コストの低減が招来できる。
【0009】また、前記ボックス本体110及び前記蓋
体80は、それぞれの側壁(重畳壁96)が重なり合っ
て取り付けられる構成とした場合には、固着箇所及び係
合箇所以外の部分から不正を行おうとしてもこれを防止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0011】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット装
置としてのカードユニット装置30が付設されている。
【0012】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0013】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿18に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0014】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モータが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0015】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
【0016】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置71の
発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節するものである。
【0017】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板ボックス64内に収納された賞球払出制御
基板63と接続されている。なお、カードユニット装置
30を弾球遊技機1に内蔵しても良い。なお、本実施形
態においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニッ
ト装置としてカードユニット装置30を例示したが、例
えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良
い。
【0018】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、ドラム状可変表示装置41や可変入賞球装
置42やドラム状可変表示装置41の可変表示を許容す
る始動入賞口43が設けられると共に、単に打玉を入賞
とする入賞口44・45、打玉の流下方向及び速度を変
化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊
技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない
打玉が取り込まれるアウト口46が設けられている。
【0019】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には窓開口51が開設され、該窓開口
51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた入
賞玉集合カバー体52が貫通されている。入賞玉集合カ
バー体52には、中継基板53と、ドラム表示制御回路
基板54を備えた前記ドラム状可変表示装置41と、が
設けられている。なお、各基板53・54は、相互間で
接続されている。また、中継基板53には、遊技盤40
上の各種電気部品が接続されると共に、後述する遊技制
御回路基板61が接続されている。一方、ドラム表示制
御回路基板54には、前記可変表示装置41を構成する
各種電気部品(ドラムモータ、ドラムランプ、ドラムセ
ンサ等)が接続されると共に、遊技制御回路基板61が
接続されている。
【0020】また、前記機構板50には、発生した入賞
玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク55
と、賞球払出装置56と、玉タンク55内の玉を賞球払
出装置56に送る玉整列レール57、カーブ樋58、及
び通路体59と、玉止め部材60a及び入賞玉排出ソレ
ノイド60bを備えた入賞玉処理装置60と、遊技制御
回路基板61を収納した回路基板ボックス62と、賞球
払出制御基板63を収納した制御基板ボックス64と、
ユニット中継基板65を収納した中継基板ボックス66
と、ターミナル基板67を収納したターミナル基板ボッ
クス68と、が設けられている。遊技制御回路基板61
は、CPU、RAM、及びROMを備えてドラム式可変
表示装置41や可変入賞球装置42等の遊技装置の遊技
動作を制御するものである。賞球払出制御基板63は、
賞球払出装置56の動作を制御するものである。ユニッ
ト中継基板65は、弾球遊技機1とカードユニット装置
30との配線を中継するものである。ターミナル基板6
7は、遊技制御回路基板61に電源を供給するものであ
る。また、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板5
0以外の領域に、装飾制御基板69を収納した制御基板
ボックス70と、発射装置モータ72を備えた打球発射
装置71とが設けられている。装飾制御基板69は、遊
技制御回路基板61からの指令又はデータに基づいて弾
球遊技機1の前面に設けられる電気的装飾部品(ランプ
等)の動作を制御するものである。
【0021】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス68に収納されるターミ
ナル基板67は、遊技制御回路基板61に電源を供給す
るだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的装
置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置71にも
電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号線
の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中継
を行うための端子も設けられている。
【0022】次に、各種制御用の回路基板を収納してな
る基板ボックスの構成について回路基板ボックス62を
例に挙げて説明する。回路基板ボックス62は、図3に
示すように、前記遊技制御回路基板61を内部に収納す
る蓋体80及びボックス本体110の組付体からなり、
この組付体が取付台150を介して前記機構板50に取
り付けられて構成される。先ず、ボックス62内に収納
される遊技制御回路基板61について図6を参照して説
明する。回路基板61は、図6に示すように、長方形状
のプリント配線基板によって構成されており、その上面
の大部分はROM等の電子部品73を実装する電子部品
実装領域74として形成される一方、幅方向一側の領域
がコネクタ75を実装するコネクタ実装領域76として
形成されている。また、回路基板61には、幅方向一側
の両端に止め穴77(図6中には、一側の止め穴77の
みを図示)が穿設される一方、幅方向他側の両端には係
合穴78が穿設されている。なお、回路基板61の上面
及び下面における止め穴77の外周には、メッキ部(図
示しない)が設けられている。このメッキ部は、回路基
板61を後述の本体枠116にビス119止めする際、
回路基板61のグランドライン61aと本体枠116と
を導通させるためのものであり、ボックス62内で発生
する静電気から回路基板61を保護するようになってい
る。
【0023】蓋体80は、図4に示すように、透視性を
有する上板81と、金属製の蓋枠93と、透視性及び導
電性を有する導電板100と、を備えている。上板81
は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の外
周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突起82が突
設されている。また、上板81の幅方向一側の両端側に
は、それぞれ複数(実施形態中では、3つ)の取付片部
83a〜83cが並設されている。取付片部83a〜8
3cは、各々、上板81の側壁を構成する部分と、上板
81の上壁を構成する部分と、を有した断面L字状をな
し、上板81の側壁構成部分においては、各取付片部8
3a〜83c間を連結する連結部84a〜84cが一体
成形され、上板81の上壁構成部分においては、上板8
1と各取付片部83a〜83cを個々に連結する連結部
85a〜85cが一体成形されている。なお、各取付片
部83a〜83c間には、スリット状の溝が形成されて
おり、連結部84a〜84c・85a〜85cは、取付
片部83a〜83cの外壁面から突出した状態で設けら
れている(図8参照)。また、取付片部83a〜83c
の上壁構成部分には、それぞれ取付穴86a〜86cが
穿設されており、取付片部83cの隣接部分となる上板
81の上壁には、取付穴86dが穿設されている。ま
た、上板81の上面には、凹部90・92が形成されて
おり、凹部90には、弾球遊技機1の機種名を記した機
種名シール84が貼着され、凹部92には、回路基板6
1を検査した際に書き込む「検査者」「検査日」の各項
目を記した検査履歴シール91が貼着されている。
【0024】なお、上記した各取付穴86a〜86dの
上方部分は、ボックス本体110との組み付け状態で組
み付け用のビス(ワンウェイネジ140)を蓋枠93の
外壁面に入り込ませるような凹形状をなしている(図8
(A)参照)。このため、ビスの頭部を切断してビス止
めを解除する不正行為が防止できる。また、各連結部8
4a〜84c・85a〜85cには、それぞれ回路基板
ボックス62の開放手順を示唆するための刻印「1〜
3」が施されている(連結部85a〜85cに施された
刻印「1〜3」のみを図7に図示)。具体的には、取付
片部83aに対応する連結部84a・85aには「1」
の刻印が施され、取付片部83bに対応する連結部84
b・85bには「2」の刻印が施され、取付片部83c
に対応する連結部84c・85cには「3」の刻印が施
されている。
【0025】蓋枠93は、上面に開口部94を有し、該
開口部94以外となる残りの上面領域には、上板81側
の複数の溶着突起82を個々に挿通する挿通穴95が複
数穿設され、幅方向一側の中央部には、ビス104によ
って取付穴88と共締めされる取付穴96が穿設されて
いる。また、蓋枠93の外周縁部には、全周に亘って側
壁が垂下形状されている。蓋枠93の幅方向の一側壁
は、ボックス本体110との組み付け状態で後述する取
付片130の先端部分と当接する当接壁97として形成
されている(図8参照)。一方、蓋枠93の幅方向の他
側壁は、回路基板ボックス62内に収納される回路基板
61の電子部品実装領域74とコネクタ実装領域76と
を蓋枠93の内外に仕切る仕切り壁98として形成され
ている(図7参照)。また、仕切り壁98の両端側に
は、ボックス本体110との組み付け状態で後述する係
合爪138を係止する係止穴99が穿設されている。蓋
枠93の長手方向の両側壁は、ボックス本体110との
組み付け状態でボックス本体110の側壁と重なり合う
重畳壁96として形成されている。
【0026】導電板100は、上板81と同様に透明合
成樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装を
施した導電性繊維101が全域に接合して設けられてい
る。導電板100の外周端部には、蓋枠93に穿設され
た挿通穴95と同様に、上板81側の溶着突起82を個
々に挿通する挿通穴102が複数穿設されている。ここ
で、導電性繊維について簡単に説明すると、導電性繊維
は、大きく分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、アルミ
ニューム等)のフィラメントを網状に織ったものと、合
成繊維に導電性粒子(銅、カーボン等)を塗布又は含浸
させたものと、があり、いずれの種類の導電性繊維にお
いても、電磁シールド効果及び光線透過率の見地から、
50〜250メッシュ(特に、100〜200メッシュ
がよい)程度で、その開口率10〜90%(特に、30
〜80%がよい)であることが望ましい。そして、メッ
シュという構造上、どうしても透視性が悪くなるが、本
実施形態では、これを抑制するために、導電性繊維10
1を金属色を避けた濃色(実施形態中では、黒色)にす
ることで透視性を向上させている。
【0027】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維101を接合することで導電板100を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗
にCRTフィルターなどともいう)を構成してもよい。
この場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより
透視性を向上させることができる。また、透明導電層の
形成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層
について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるい
はアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫
等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、CVD等の方法に
より導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の
表面に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通
常5〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、1
0000Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の
電気抵抗率が適当である。
【0028】しかして、蓋体80は、図5(A)(B)に
示すように、蓋枠93の挿通穴95及び導電板100の
挿通穴102を挿通した上板81の溶着突起82が超音
波溶着されることで、上板81、蓋枠93、及び導電板
100の組付体として構成されている。また、このよう
な溶着突起82の溶着により、導電板100の導電性繊
維101は、蓋枠93と確実に導通される。なお、溶着
突起82の溶着において、上板81(溶着突起82)と
導電板100とを同一素材で形成した場合には、溶着突
起82の溶着部分が導電板100に混じり合い、より一
層強固な溶着が可能になる。また、蓋体80の組み付け
方法は、超音波溶着以外にも熱溶着したり、溶剤又は接
着剤を用いてもよい。
【0029】一方、ボックス本体110は、図6に示す
ように、透視性を有する底板111と、金属製の本体枠
116と、を備えている。底板111は、透明合成樹脂
の長方形板からなり、その上面側には、回路基板61の
下面を支承するためのフランジ片112が四隅近傍部及
び幅方向両端の中央部に立設されている。なお、幅方向
一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片112には、
後述する係合片124との干渉を逃がすためのスリット
部113が形成されている。一方、幅方向他側の二隅近
傍部に立設されたフランジ片112の近傍には、後述す
る取付片122を貫通する貫通穴114が穿設されてい
る。また、長手方向一側のほぼ中央部には、切欠部11
5が穿設されている。この切欠部115は、回路基板ボ
ックス62を取付台150に取り付けた状態で後述する
係合突起154との干渉を逃がすための切り欠きであ
る。
【0030】本体枠116は、下面に開口部117を有
すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有す
る形状となっている。開口部117の内周縁部には、そ
の幅方向両側に断面L字状をなす係合片118が所定の
条設長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係
止穴120を穿設した係止片119が形成されている。
また、開口部117以外となる残りの下面領域には、楕
円形状をなす複数の軽減穴121が穿設されている。下
面領域における幅方向一側の両端には、取付穴123を
穿設した取付片122が形成され、下面領域における幅
方向他側の両端には、係合突起125を備えた係合片1
24が形成されている。また、上記した係合片118
は、後で詳述する取付台150への取り付け時に取付台
150側の係合レール151と係合し易いように先端部
分が若干下方に折曲されている。
【0031】一方、本体枠116の幅方向一側壁には、
複数の放熱穴128が穿設されている。本体枠116の
幅方向の両側壁には、その長手方向の両端部に補強片1
29が延設されている。この補強片129は、延設部分
から内向側に折曲されることで本体枠116の長手方向
両側壁を内側から押さえ、本体枠116の強度を向上す
るようになっている。また、側壁間の隙間を塞ぐので、
側壁間を広げて不正に改造しようとしてもできない。な
お、このような補強片は、本体枠116に限らず蓋枠9
3側に設けてもよい。本体枠116の幅方向の一側壁に
は、取付片130が設けられている。この取付片130
は、一側壁両端の上端部分が内向側に折曲して形成され
ている。取付片130には、蓋体80側の取付穴86a
〜86dと個々に対応する取付穴131〜134が穿設
され、該取付穴132〜134の近傍には、それぞれ装
備用のワンウェイネジ140を挿通状態で装備しておく
装備穴135〜137が穿設されている。本体枠116
の長手方向両側壁の各一端には、蓋体80側の係止穴9
9と係合する係合爪138が形成されている。
【0032】しかして、上記した蓋体80及びボックス
本体110は、以下に示す組み付けによって回路基板6
1を収納した組付体(回路基板ボックス62)として構
成される。先ず、回路基板61と底板111とを重畳し
て本体枠116に装着する。そして、回路基板61の係
合穴78に係合片124の係合突起125を挿通する一
方、回路基板61の止め穴77を取付片122の取付穴
123にビス139止めすることで、底板111を挟ん
で本体枠116に回路基板61を固定する。また、この
ような回路基板61の取り付け固定において、止め穴7
7と取付穴123との穴位置を合せる際、回路基板61
が若干ズレることで係合突起125と係合穴78とが係
合し、ビス止めされない回路基板61の幅方向一側も固
定される。
【0033】次に、上面が開放しているボックス本体1
10に蓋体80を被せる。このとき、ボックス本体11
0側の係合爪138は、図4及び図6に示すD方向への
挿入によって蓋体80側の係止穴99に係止され、回路
基板ボックス62の幅方向一側の取り付けが行われる
(図10(A)参照)。また、蓋体80の仕切り壁98
は、回路基板61の電子部品実装領域74とコネクタ実
装領域76とを蓋枠93の内外に仕切った状態にある。
これにより、蓋体80を取り外すことなく、コネクタ7
5への配線取り付け及び配線取り外しが可能になる。そ
して、図4及び図6に示すA・C方向において、取付片
部83aの取付穴86aを本体枠116の取付穴131
にワンウェイネジ(ビス)140で止めて回路基板ボッ
クス62の幅方向他側の取り付けを行い(図8(A)及
び図10(B)参照)、そのビス140止め部分を長方
形状のホログラムシール105で封印する。また、蓋体
80の側壁とボックス本体110の側壁とを長方形状の
ホログラムシール104で封印する。これにより、蓋体
80とボックス本体110との内部空間に回路基板61
を封止状態で収納した組付体(回路基板ボックス62)
が構成される。なお、蓋体80とボックス本体110と
のビス140止めは、回路基板ボックス62の幅方向他
側でのみ行っているが、回路基板ボックス62の幅方向
一側は、ビス140止め状態(封止状態)を解除しない
限り、係合(係合爪138と係止穴99の係合)が解除
できない取り付け状態となっている。
【0034】また、上記した蓋体80とボックス本体1
10との組み付け状態において、蓋体80の重畳壁96
は、ボックス本体110の側壁を外方から覆いかぶさる
ようにして取り付けられる。このため、固着箇所及び係
合箇所以外の部分から不正を行おうとしてもこれを防止
することができる。また、各装備穴135〜137に挿
通されたワンウェイネジ140は、その上方から蓋体8
0が覆いかぶさるようにして取り付けられることで、装
備穴135〜137から外れることなくボックス62内
に収納されている。即ち、このような収納状態で、図7
及び図8(B)に示すように、蓋体80の各取付片部8
3b・83c及び取付穴86d近傍の上壁面が個々にワ
ンウェイネジ140の飛び出しを阻止している。なお、
ワンウェイネジ140の装備方法は、実施形態中に記載
のものに限定しない。例えば、ボックス62の組み付け
状態で、ワンウェイネジ140の頭部を蓋体80(取付
片部など)によって完全に押え込む構成としたり、ある
いはワンウェイネジ140の径と装備穴135〜137
の径をほぼ同じ構成としてもよい。このような構成とし
た場合には、回路基板ボックス62の閉塞状態で、装備
されたワンウェイネジ140のガタ付きを押えることが
できる。
【0035】ここで、ワンウェイネジ140について説
明する。ワンウェイネジ140は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
9(A)(B)に示すように、その頭部141に設けられ
たネジ溝が当接面部142と凹部143と中心穴部14
4とから構成されている。そして、図9(C)(D)に示
す特殊マイナスドライバー145でネジ140締めを行
う場合には、ドライバー145の中心軸部146を中心
穴部144に差し込み、この状態からドライバー145
の当接片部147を当接面部142に当接させて一方向
(図9(A)の時計回り方向)に頭部141を回転させ
ることでネジ140締めを行う。一方、ドライバー14
5で頭部141を他方向(図9(A)の反時計回り方
向)に回転させてネジ140を取り外そうとした場合に
は、ドライバー145が凹部143に入り込んで滑って
しまい頭部141を回転させることができずにネジ14
0の取り外しが行えない。なお、通常のマイナスドライ
バーでも頭部141を一方向に回転させてネジ140締
めすることは可能であるが、特殊マイナスドライバー1
45のように、中心軸部146をワンウェイネジ140
の中心穴部144に差し込んでワンウェイネジ140と
の位置決めを行った方が締め付け作業が容易に行える。
【0036】また、上記した蓋体80及びボックス本体
110の組み付けを行うビス(ワンウェイネジ140)
は、螺着状態で蓋枠93の外壁面に入り込む構成となっ
ている。このため、ビス140止め部分を封印するホロ
グラムシール105は、突起のない平坦面上に貼付さ
れ、シール105の剥れ及び損傷が防止できると共に、
シール105に対する不正行為の判別が容易になる。こ
こで、ホログラムシールについて簡単に説明すると、ホ
ログラムシールは、ホログラム層と光反射層と接着剤層
とを備え、ホログラム層に形成されるホログラム図柄を
偽造困難な図柄に構成することで、不正行為に伴うシー
ルの貼り替えを防止するようになっている。このホログ
ラム図柄は、ホログラムシールの表面に入射したコヒー
レント光(レーザー光)がホログラム層のエンボス面を
透して光反射層に入り、光反射層からホログラム干渉光
としてホログラムシールの外方に反射されることで形成
される。また、ホログラムシールを剥した場合は、もう
一度貼り直してもホログラム図柄が元の形状にならない
ので、剥した痕跡が残る。
【0037】以上のように、回路基板ボックス62は、
蓋体80とボックス本体110とのビス140止め部分
をホログラムシール105で封印し、蓋体80の側壁と
ボックス本体110の側壁とをホログラムシール104
で封印することにより回路基板61の被覆状態を担保し
ている。また、ボックス62内に設けられた導電板10
0によって電磁シールド効果を奏し得るようになってい
る。さらに、回路基板ボックス62は、その上壁面を構
成する上板81と導電板100、及び下壁面を構成する
底板111をそれぞれ透視性を有する素材から形成する
ことで、回路基板61の実装面(上面)及びハンダ面
(下面)を外部から透視できるようにしている。このた
め、回路基板61に不正な工作(例えば、ジャンパー配
線を接続したり、電子部品を実装したりする不正工作)
が施された場合には、直ちにその不正工作が判るように
なっている。
【0038】次に、上記した回路基板ボックス62を機
構板50に取り付けるための取付台150について図3
を参照して説明する。取付台150は、図3に示すよう
に、合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方
形板からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一
対の係合レール151が所定間隔を置いて条設されてい
る。なお、係合レール151の条設方向は、取付台15
0の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台15
0の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交す
るガイド片152が突設されている。取付台150の右
側端部には、弾性変形する解除レバー153が形成され
ており、該解除レバー153の基部には、ボックス本体
110側の係止穴120と係合する係合突起154が突
設されている。また、取付台150の基板面には、機構
板50側の取付ボス(図示しない)に取付台150をビ
ス止めするための止め穴155が穿設されている。
【0039】しかして、上記した取付台150は、止め
穴155を介して機構板50にビス止めされることで機
構板50上の所定部位に固定される。また、この取付台
150に回路基板ボックス62を取り付けるときには、
取付台150に対してボックス62を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台150側の係合レール
151は、ボックス62側の係合片118と係合した状
態にあり、ガイド片152は、ボックス62のスライド
移動を案内する。そして、このようなボックス62のス
ライド移動によって取付台150側の解除レバー153
が下方に弾性変形し、遂には、ボックス62側の係止穴
120が取付台150側の係合突起154と係合してボ
ックス62の装着が完了する。一方、回路基板ボックス
62を取付台150から取り外すときには、解除レバー
153を下方に押して係止穴120と係合突起154と
の係合を解除し、この状態からボックス62を左側方に
スライドさせることで簡単に取り外すことができる。即
ち、回路基板ボックス62は、機構板50にビス止め固
定された取付台150に対して着脱自在な構成となって
いる。
【0040】次に、上記した回路基板ボックス62を回
路基板61の検査(出荷納入後にROMが正規のものか
否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞状態
に復元する手順を説明する。先ず、回路基板ボックス6
2の閉塞状態において、各ホログラムシール104・1
05を剥し、また、刻印「1」を目印に各連結部84a
・85aをニッパー等の切断工具で切断する。これによ
り、取付片部83aは、図10(C)に示すように、蓋
体80から完全に分離され且つワンウェイネジ140に
よってボックス本体110に固着された状態となる。即
ち、ボックス本体110に対する蓋体80の固着(ビス
140止め)及び係合(係合爪138の係合)が全て解
除されて、回路基板ボックス62の開放が可能になる。
そして、ボックス本体110から蓋体80を取り外して
回路基板61の検査を行う。また、このような蓋体80
の取り外し(連結部84a・85aの切断)によって、
各装備穴135〜137に挿通されたワンウェイネジ1
40は、取り出し可能な状態となり、このうち装備穴1
35に挿通されたワンウェイネジ140をボックス62
の復元用に取り出す。その後、回路基板ボックス62を
閉塞するときには、係合爪138を係止穴99に係合さ
せた状態で蓋体80をボックス本体110に被せ、次に
取り出したワンウェイネジ140を刻印「2」を目印に
取付片部83bの取付穴86bに螺着する。これによ
り、取付片部83bの取付穴86bとこれに対応する本
体枠116の取付穴132とがワンウェイネジ140に
よって共締めされる。そして、この取付片部83bのビ
ス140止め部分に新しいホログラムシール105を貼
着すると共に、蓋体80の側壁とボックス本体110の
側壁とをホログラムシール104で封印することによ
り、回路基板ボックス62が再度閉塞状態に復元され
る。
【0041】その後、回路基板ボックス62を再度検査
(2回目の検査)する場合には、ホログラムシール10
4・105を剥すと共に、刻印「2」を目印に各連結部
84b・85bを切断する。これにより、取付片部83
bを蓋体80から分離させて回路基板ボックス62を開
放する。後は同様に、係合爪138を係止穴99に係合
させると共に、各連結部84b・85bの切断に伴って
取り出したワンウェイネジ140(装備穴136のワン
ウェイネジ140)を刻印「3」を目印に取付片部83
cの取付穴86cに螺着して、新しいホログラムシール
104・105を貼着する。これにより、回路基板ボッ
クス62が再度閉塞状態に復元される。それ以降、回路
基板ボックス62を検査(3回目の検査)する場合に
は、ホログラムシール104・105を剥すと共に、刻
印「3」を目印に各連結部84c・85cを切断するこ
とで、取付片部83cを蓋体80から分離させて回路基
板ボックス62を開放する。また、回路基板ボックス6
2の復元時には、係合爪138を係止穴99に係合させ
ると共に、各連結部84c・85cの切断に伴って取り
出したワンウェイネジ140(装備穴137のワンウェ
イネジ140)を最後に残った取付穴86dに螺着し
て、新しいホログラムシール104・105を貼着す
る。
【0042】ところで、上記した回路基板ボックス62
の閉塞状態においては、連結部84a〜84c・85a
〜85cを切断して取付片部83a〜83cと上板81
との連結(固着状態)を解除しない限り、ボックス本体
110の係合爪138と蓋体80の係止穴99との係合
が解除できず、回路基板ボックス62が開放できないよ
うになっている。従って、回路基板61の検査以外で連
結部84a〜84c・85a〜85cが切断されるよう
な場合は、この切断により回路基板61に不正が行われ
たことが即座に且つ確実に判別できるため、回路基板ボ
ックス62の防犯効果を高めることができる。また、上
記した係合部(係止穴99及び係合爪138)を設ける
ことにより、ボックス62の防犯性を低下させることな
くボックス本体110及び蓋体80の固着箇所を必要最
小限に抑えることができ、ひいては回路基板ボックス6
2の組み付け作業性を向上することができる。また、回
路基板ボックス62の構成では、上板81の溶着突起8
2を切り離しても、導電板100が回路基板61上に落
ち込むため、溶着突起82を切り離した隙間から回路基
板61に細工をしようとしても導電板100がそれを阻
止する。また、ホログラムシール104・105を剥し
た場合には、ホログラムシール104・105の痕跡が
しっかりと残るため不正が行われたことが即座に分か
る。
【0043】以上のように、本実施形態に係る回路基板
ボックス62は、ボックス本体110及び蓋体80から
なると共に、ボックス本体110と蓋体80とを係合さ
せて取り付ける係止穴99及び係合爪138と、ワンウ
ェイネジ140によりボックス本体110と蓋体80と
を固着状態に取り付ける取付片部83aと、を備え、取
付片部83aの固着状態を解除しない限り係止穴99及
び係合爪138の係合状態が解除できないようにしたこ
とを特徴とする。このように構成することにより、ボッ
クス62の防犯性を低下させることなくボックス本体1
10及び蓋体80の固着箇所を必要最小限に抑えること
ができ、ひいては回路基板ボックス62の組み付け作業
性を向上することができる。また、この構成では、固着
手段として用いるワンウェイネジ140を少なくするこ
とで、コスト低減が招来できる。
【0044】また、前記取付片部83aを切り離して前
記ボックス本体110と前記蓋体80との固着状態を解
除する連結部84a・85aと、該連結部84a・85
aの切断状態でワンウェイネジ140により前記ボック
ス本体110と前記蓋体80とを再び固着状態に取り付
ける取付片部83b・83cと、該取付片部83b・8
3cを切り離して前記ボックス本体110と前記蓋体8
0との固着状態を解除する連結部84b・84c・85
b・85cと、を備えているので、再度防犯効果の高い
回路基板ボックス62に復元することを前提として回路
基板61を複数回検査することができる。また、前記係
合爪138は、平板状の金属からなるので、ニッパー等
で簡単に切断することはできない。糸のこ等を用いて切
断した場合でも、切断した部分が平板状をなしているの
で接着し難く、不正が容易に判別できる。また、前記ボ
ックス本体110及び前記蓋体80は、それぞれの側壁
が重なり合って取り付けられる構成となっているので、
固着箇所及び係合箇所以外の部分から不正を行おうとし
てもこれを防止することができる。
【0045】また、回路基板ボックス62を弾球遊技機
1に取り付ける面と直交する方向にワンウェイネジ14
0を取り付ける取付穴86a〜86dを取付片部83a
〜83cに設けたので、検査後の回路基板ボックス62
の復元作業がより一層簡単に行える。また、前記取付片
部83a〜83cは、回路基板ボックス62の外壁面に
沿って形成したので、取付片部83a〜83cがボック
ス62の外壁面から突出せず破損などを防止することが
できる。また、前記取付片部83b・83cを複数設け
ると共に、該取付片部83b・83cを切り離して前記
ボックス本体110と前記蓋体80との固着状態を解除
する連結部84b・84c・85b・85cを設けたの
で、回路基板61を複数回(3回)検査することができ
ると共に、その都度防犯効果の高い回路基板ボックス6
2に復元することができる。また、前記取付片部83a
〜83cを前記蓋体80に設けると共に、前記ボックス
本体110を金属製の本体枠116から構成したので、
回路基板ボックス62の強度を向上することができボッ
クス62の変形や破損が回避できる。
【0046】また、前記ワンウェイネジ140は、回路
基板ボックス62に複数装備されるので、検査後の復元
作業毎にワンウェイネジを用意する必要がなく、回路基
板ボックス62の復元作業が行い易くなる。また、前記
ボックス本体110及び前記蓋体80を固着状態とする
前記取付片部83a〜83dの外壁面が平坦になるよう
にし、その外壁面にホログラムシール105を貼着した
ので、回路基板ボックス62の閉塞状態をホログラムシ
ール105で担保することができる。さらに、そのホロ
グラムシール105は、突起のない平坦面上に貼付され
るのでシール105の剥れ及び損傷が防止できると共に
シール105に対する不正行為の判別が容易になる。
【0047】なお、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記実施形態では、締まる方向にしか
回らないワンウェイネジ140で取付片部83a〜83
cを締め付ける構成となっているが、これに代えて破断
取付ネジやリベット等の締結部材で取付片部83a〜8
3cを締め付ける構成としてもよく、さらには蓋体とボ
ックス本体とを固着する第一及び第二の固着手段を溶着
用の溶剤あるいは接着剤としてもよい。また、取付穴8
6b〜86dに取り付けられるワンウェイネジ140
は、必ずしも回路基板ボックス62に装備させる必要は
なく、検査時に支給するものであってもよい。
【0048】また、上記実施形態では、ワンウェイネジ
140を取り付けるための取付穴86a〜86dを回路
基板ボックス62の上面側に設けているがこれに限ら
ず、回路基板ボックス62の側面側に設けた構成として
もよい。但し、実施形態中のように取付穴86a〜86
dを回路基板ボックス62の上面側に設けた場合には、
取付穴86a〜86dが作業者と対向する位置になるの
で、より一層作業が容易に行える。また、切断部(連結
部84a〜84c・85a〜85c)は、本実施形態の
ように遊技機の裏面(回路基板ボックスの上面)に対向
した状態で行える位置に切断部を設けた方がより作業し
易いが、取付穴、切断部の位置は特に限定しない。ま
た、回路基板ボックス62は、機構板50に取り付けら
れているがこれに限らず、遊技盤40の裏面に直接的に
取り付けられる構成としてもよい。
【0049】また、取付片部の材質は、金属や合成樹脂
などいずれの材質であってもよいが、望ましくは切断さ
せ易い合成樹脂がよい。また、切り離し可能な取付片部
は、必ずしも蓋体側に設ける必要はなく、ボックス本体
側に設けたり、あるいは蓋体とボックス本体との両側に
設けた構成としてもよい。また、取付片部の個数につい
ても特に限定せず、1回だけ再固着できて検査が1回だ
け行えるものであってもよい。但し、取付片部を多く並
設すればする程、回路基板ボックスの検査回数をより多
くすることができる。
【0050】また、上記した実施形態(第一実施形態)
では、ボックス本体110と蓋体80とを係合して取り
付ける係合部をボックス本体110側の係合爪138と
蓋体80側の係止穴99とから構成しているが、この構
成に限定するものではない。例えば、突片を溝状あるい
は凹形状の開口に係合する構成としてもよく、さらには
以下に示す第二乃至第四実施形態の構成としてもよい。
なお、以下の説明では、第一実施形態と同様の構成部材
には同一の符号を付記すると共にその詳細な説明は省略
する。先ず、第二実施形態の回路基板ボックス160で
は、図11に示すように、ボックス本体110と蓋体8
0とをワンウェイネジ140で固着するための取付片部
83a〜83cを上板81の幅方向一側の中央部分にの
み設けている。この構成では、回路基板ボックス62の
固着箇所を最小の1箇所、言い換えれば固着用のワンウ
ェイネジ140を1個とすることで、より一層コストの
低減が招来できる。
【0051】次に、第三実施形態の回路基板ボックス1
70は、図12(A)〜(C)に示すように、回路基板
171を取り付けたボックス本体172と、該ボックス
本体172の上面開口を被覆する蓋体176と、から構
成されている。ボックス本体172の方形状をなす上面
開口の連続する二辺部には、それぞれ溝部173が形成
されており、溝部173が形成されない一辺部には、蓋
体176を支持して後述するスライド移動を案内する支
持片174が内向側に突設されている。また、支持片1
74が突設されたボックス本体172の側壁面には、所
定間隔を置いて4つの取付穴175が穿設されている。
一方、蓋体176は、方形状の平板からなり、その方形
状をなす二辺部は、ボックス本体172の溝部173と
係合する末端片177として形成されている。また、末
端片177が形成されない一辺部には、複数(実施形態
中では、4つ)の取付片部178a〜178dが並設さ
れている。取付片部178a〜178cは、それぞれ連
結部179a〜179cを介して蓋体176と連結され
ており、取付片部178dは、直接的に蓋体176と連
結されている。また、各取付片部178a〜178d間
には、それぞれを連結する連結部180a〜180cが
設けられている。
【0052】なお、上記した各取付片部178a〜17
8c間及び取付片部178a〜178cと蓋体176の
間には、それぞれスリット状の溝が形成されており、連
結部179a〜179c・180a〜180cは、取付
片部178a〜178dの外壁面から突出した状態で設
けられている(図12(B)参照)。また、取付片部1
78a〜178dには、ボックス本体172側の4つの
取付穴175と個々に対応する取付穴181a〜181
dが穿設されている。また、各連結部179a〜179
c・180a〜180cには、それぞれ回路基板ボック
ス170の開放手順を示唆するための刻印「1〜3」が
施されている(図12(A)参照)。具体的には、取付
片部178aに対応する連結部179a・180aには
「1」の刻印が施され、取付片部178bに対応する連
結部179b・180bには「2」の刻印が施され、取
付片部178cに対応する連結部179c・180cに
は「3」の刻印が施されている。
【0053】しかして、上記した蓋体176及びボック
ス本体172は、以下に示す組み付けによって回路基板
171を収納した組付体(回路基板ボックス170)と
して構成される。先ず、回路基板171をボックス本体
172にビス182止めする。次に、蓋体176の末端
片177をボックス本体172の溝部173に係合さ
せ、この状態で蓋体176を図12(B)に示すE方向
にスライド移動させることにより、上面が開放している
ボックス本体172に蓋体176を被せる。そして、取
付片部178aの取付穴181aをボックス本体172
の取付穴175にワンウェイネジ(ビス)183で止
め、そのビス183止め部分を長方形状のホログラムシ
ール184で封印する。これにより、蓋体176とボッ
クス本体172の内部空間に回路基板171を封止状態
で収納した組付体(回路基板ボックス170)が構成さ
れる。なお、蓋体176とボックス本体172のビス1
83止めは、回路基板ボックス170の1箇所(一辺
部)でのみ行っているが、他の3つの辺部は、ビス18
3止め状態(封止状態)を解除しない限り、係合(末端
片177と溝部173の係合)が解除できない取り付け
状態となっている。
【0054】また、上記した回路基板ボックス170を
回路基板171の検査(出荷納入後にROMが正規のも
のか否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞
状態に復元する手順を説明する。先ず、回路基板ボック
ス170の閉塞状態において、ホログラムシール184
を剥し、また、刻印「1」を目印に各連結部179a・
180aをニッパー等の切断工具で切断する。これによ
り、取付片部178aは、図12(C)に示すように、
蓋体176から完全に分離され且つワンウェイネジ18
3によってボックス本体172に固着された状態とな
る。即ち、ボックス本体172に対する蓋体176の固
着(ビス183止め)が解除されて、回路基板ボックス
170の開放が可能になる。そして、蓋体176を図1
2(C)に示すF方向にスライド移動させることによ
り、ボックス本体172から蓋体176を取り外して回
路基板171の検査を行う。その後、回路基板ボックス
170を閉塞するときには、末端片177を溝部173
に係合させた状態で蓋体176をE方向にスライド移動
させて蓋体176をボックス本体172に被せ、次に新
しいワンウェイネジ183を刻印「2」を目印に取付片
部178bの取付穴181bに螺着する。これにより、
取付片部178bの取付穴181bとこれに対応するボ
ックス本体172の取付穴175とがワンウェイネジ1
83によって共締めされる。そして、この取付片部17
8bのビス183止め部分に新しいホログラムシール1
84を貼着することにより、回路基板ボックス170が
再度閉塞状態に復元される。また、2回目以降の検査に
ついても同様に回路基板ボックス170の開閉が行われ
る。
【0055】以上のように、第三実施形態の回路基板ボ
ックス170は、ボックス本体172と蓋体176を係
合させて取り付ける係合部を、末端片177と該末端片
177をスライド自在に取り付ける溝部173とから構
成している。このように構成することにより、ボックス
170の防犯性を低下させることなくボックス本体17
2及び蓋体176の固着箇所を必要最小限に抑えること
ができ、ひいては回路基板ボックス170の組み付け作
業性を向上することができる。また、この構成では、固
着手段として用いるワンウェイネジ183を少なくする
ことで、コスト低減が招来できる。
【0056】次に、第四実施形態の回路基板ボックス1
90は、図13(A)〜(C)に示すように、回路基板
191を取り付けたボックス本体192と、該ボックス
本体192の上面開口を被覆する蓋体195と、から構
成されている。ボックス本体192の一側壁には、左右
一対の回動軸部193が形成されており、該回動軸部1
93が形成された一側壁と対向する側壁には、所定間隔
を置いて4つの取付穴194が穿設されている。一方、
蓋体195は、上壁面及び側壁面を有した筐体形状をな
し、その一側壁面には、ボックス本体172の回動軸部
193を受ける軸受け部196が左右一対に形成されて
いる。また、軸受け部196が形成された一側壁面と対
向する側壁面には、複数(実施形態中では、4つ)の取
付片部197a〜197dが並設されている。取付片部
197a〜197cは、各々、蓋体195の上壁面を構
成する部分と、蓋体195の側壁面を構成する部分と、
を有した断面L字状をなし、取付片部197a〜197
cの上壁面の構成部分は、それぞれ連結部198a〜1
98cを介して蓋体195と連結されている。取付片部
197dは、直接的に蓋体195と連結されている。ま
た、各取付片部197a〜197d間には、それぞれを
連結する連結部199a〜199cが設けられている。
【0057】なお、上記した各取付片部197a〜19
7d間には、スリット状の溝が形成されており、連結部
198a〜198c・199a〜199cは、取付片部
197a〜197dの外壁面から突出した状態で設けら
れている(図13(A)参照)。また、取付片部197
a〜197dには、ボックス本体192側の4つの取付
穴194と個々に対応する取付穴200a〜200dが
穿設されている。また、各連結部198a〜198c・
199a〜199cには、それぞれ回路基板ボックス1
90の開放手順を示唆するための刻印「1〜3」が施さ
れている(図13(B)に連結部199a〜199cの
刻印のみを図示)。具体的には、取付片部197aに対
応する連結部198a・199aには「1」の刻印が施
され、取付片部197bに対応する連結部198b・1
99bには「2」の刻印が施され、取付片部197cに
対応する連結部198c・199cには「3」の刻印が
施されている。
【0058】しかして、上記した蓋体195は、軸受け
部196が回動軸部193に取り付けられることで、ボ
ックス本体192に対して回動自在に、言い換えればボ
ックス本体192の上面開口を開閉自在に取り付けられ
る。そして、取付片部197aの取付穴200aをボッ
クス本体192の取付穴194にワンウェイネジ(ビ
ス)202で止め、そのビス202止め部分を図示しな
いホログラムシールで封印する。これにより、蓋体19
5とボックス本体192の内部空間に回路基板191を
封止状態で収納した組付体(回路基板ボックス190)
が構成される。なお、蓋体195とボックス本体192
のビス202止めは、回路基板ボックス190の1箇所
(一辺部)でのみ行っているが、その一辺部と対向する
辺部は、ビス202止め状態(封止状態)を解除しない
限り、係合(回動軸部193と軸受け部196の係合)
が解除できない取り付け状態となっている。
【0059】また、上記した回路基板ボックス190を
回路基板191の検査(出荷納入後にROMが正規のも
のか否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞
状態に復元する手順を説明する。先ず、回路基板ボック
ス190の閉塞状態において、ホログラムシールを剥
し、また、刻印「1」を目印に各連結部198a・19
9aをニッパー等の切断工具で切断する。これにより、
取付片部197aは、蓋体195から完全に分離され且
つワンウェイネジ202によってボックス本体192に
固着された状態となる。即ち、ボックス本体192に対
する蓋体195の固着(ビス202止め)が解除され
て、回路基板ボックス190の開放が可能になる。そし
て、回動軸部193を中心として蓋体195を回動する
ことにより、ボックス本体192を開放して回路基板1
91の検査を行う。その後、回路基板ボックス190を
閉塞するときには、蓋体195を回動してボックス本体
192を閉塞し、次に新しいワンウェイネジ202を刻
印「2」を目印に取付片部197bの取付穴200bに
螺着する。これにより、取付片部197bの取付穴20
0bとこれに対応するボックス本体192の取付穴19
4とがワンウェイネジ202によって共締めされる。そ
して、この取付片部197bのビス202止め部分に新
しいホログラムシールを貼着することにより、回路基板
ボックス190が再度閉塞状態に復元される。また、2
回目以降の検査についても同様に回路基板ボックス19
0の開閉が行われる。
【0060】以上のように、第四実施形態の回路基板ボ
ックス190は、ボックス本体192と蓋体195を係
合させて取り付ける係合部を、回動軸部193と該回動
軸部193を受ける軸受け部196とから構成してい
る。このように構成することにより、ボックス190の
防犯性を低下させることなくボックス本体192及び蓋
体195の固着箇所を必要最小限に抑えることができ、
ひいては回路基板ボックス190の組み付け作業性を向
上することができる。また、この構成では、固着手段と
して用いるワンウェイネジ202を少なくすることで、
コスト低減が招来できる。
【0061】なお、本発明に係る係合部は、前記第一乃
至第四の実施形態に記載の構成に限定するものではな
い。例えば、第一実施形態では、基体(ボックス本体)
側に突片(係合爪)を設ける一方、蓋体側に突片と係合
する開口(係止穴)を設けているが、この構成とは逆
に、基体側に開口を設ける一方で蓋体側に突片を設けた
構成としてもよい。また、突片が開口と係合する方向は
特に限定しないが、回路基板ボックスが取り付けられた
状態で下方に係合するようにした方が、検査時に再封止
(ふたをする)し易いので望ましい。第二乃至第四の各
実施形態の係合部についても同様である。また、係合部
の設定箇所及び設定数についても実施形態中のものに限
定しない。さらには、様々な態様の係合部を任意に組合
せた構成としてもよい。例えば、第一実施形態の係合部
と第三実施形態の係合部を組合せた構成とした場合に
は、基体に対して蓋体をスライド可能に設け、蓋体の四
隅に設けた突片を基体側の開口と係合させるようにして
もよい。
【0062】また、実施形態中では、本発明の基板収納
ボックスを弾球遊技機用の遊技制御回路基板を収納する
回路基板ボックスとしているが、これに限定するもので
はない。例えば、賞球払出制御基板などを収納する基板
収納ボックスでもよい。即ち、内部の回路基板に対する
不正行為を防止する必要がある基板収納ボックスであれ
ばよい。また、遊技機としては、弾球遊技機以外の遊技
機(例えば、スロットマシンやコインゲーム等)であっ
てもよい。さらには、各種構成部材を形成する素材につ
いては、取り分け実施形態中に記載のものに限定するも
のではない。例えば、透視性を有する上板を透明合成樹
脂ではなく、ガラス素材から形成してもよい。
【0063】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記第二の固着手段(ワンウェイネジ140)
は、回路基板ボックス62に装備されていることを特徴
とする。このように構成することにより、基板検査後の
復元作業毎にワンウェイネジを用意する必要がなく、回
路基板ボックス62の復元作業が行い易くなる。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、回路基板を収納する
基体及び蓋体を備えた遊技機の基板収納ボックスにおい
て、前記基体と前記蓋体とを係合させて取り付ける係合
部と、第一の固着手段により前記基体と前記蓋体とを固
着状態に取り付ける第一の取付片部と、を備え、前記第
一の取付片部の固着状態を解除しない限り前記係合部の
係合状態が解除できないようにしたことを特徴とする。
このように構成することにより、ボックスの防犯性を低
下させることなく基体及び蓋体の固着箇所を必要最小限
に抑えることができ、ひいては基板収納ボックスの組み
付け作業性を向上することができる。また、この構成で
は、固着手段の使用を少なくすることで、コスト低減が
招来できる。
【0065】また、本発明の請求項2においては、前記
第一の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との固
着状態を解除する第一の切断部と、該第一の切断部の切
断状態で第二の固着手段により前記基体と前記蓋体とを
再び固着状態に取り付ける複数の第二の取付片部と、該
第二の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との固
着状態を解除する第二の切断部と、を備えたことを特徴
とする。このように構成することにより、再度防犯効果
の高い基板収納ボックスに復元することを前提として回
路基板を複数回検査することができる。
【0066】また、本発明の請求項3においては、前記
係合部は、突片と、該突片を係止する開口と、からなる
ことを特徴とする。このように構成することにより、基
体及び蓋体の固着箇所を必要最小限に抑えることで、防
犯性を高めた上で組み付け作業が容易な遊技機の基板収
納ボックスを具現化することができる。
【0067】また、本発明の請求項4においては、前記
突片は、平板状の金属からなることを特徴とする。この
ように構成することにより、ニッパー等で簡単に切断す
ることはできない。糸のこ等を用いて切断した場合で
も、切断した部分が平板状をなしているので接着し難
く、不正が容易に判別できる。
【0068】また、本発明の請求項5においては、前記
係合部は、末端片と、該末端片をスライド自在に取り付
ける溝と、からなることを特徴とする。このように構成
することにより、基体及び蓋体の固着箇所を必要最小限
に抑えることで、防犯性を高めた上で組み付け作業が容
易な遊技機の基板収納ボックスを具現化することができ
る。
【0069】また、本発明の請求項6においては、前記
係合部は、回動軸と、該回動軸を受ける軸受けと、から
なることを特徴とする。このように構成することによ
り、基体及び蓋体の固着箇所を必要最小限に抑えること
で、防犯性を高めた上で組み付け作業が容易な遊技機の
基板収納ボックスを具現化することができる。また、検
査中に蓋体などを紛失することがない。
【0070】また、本発明の請求項7においては、前記
取付片部を1箇所だけ固着することで、前記基体と前記
蓋体とを固着状態に取り付けることを特徴とする。この
ように構成することにより、基板収納ボックスの固着箇
所を最小の1箇所、言い換えれば固着手段の使用箇所を
1箇所とすることで、より一層コストの低減が招来でき
る。
【0071】また、本発明の請求項8においては、前記
基体及び前記蓋体は、それぞれの側壁が重なり合って取
り付けられることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、固着箇所及び係合箇所以外の部分から不正を
行おうとしてもこれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】回路基板ボックス及び取付台を示す斜視図であ
る。
【図4】蓋体を示す分解斜視図である。
【図5】同図(A)(B)はそれぞれ溶着突起の溶着状態
を示す説明図である。
【図6】回路基板とボックス本体を示す分解斜視図であ
る。
【図7】回路基板ボックスを示す平面図である。
【図8】同図(A)は蓋体の取付片部がボックス本体に
ビス止めされた状態を示す部分断面図であり、同図
(B)は回路基板ボックス内に装備用のワンウェイネジ
が収納された状態を示す部分断面図である。
【図9】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを示
す説明図であり、同図(C)(D)はそれぞれ特殊マイナ
スドライバーを示す説明図である。
【図10】同図(A)〜(C)はそれぞれ回路基板ボッ
クスを示す側面図である。
【図11】第二実施形態の回路基板ボックスを示す平面
図である。
【図12】同図(A)〜(C)はそれぞれ第三実施形態
の回路基板ボックスを示す説明図である。
【図13】同図(A)〜(C)はそれぞれ第四実施形態
の回路基板ボックスを示す説明図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 40 遊技盤 50 機構板 61 遊技制御回路基板(回路基板) 62 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 80 蓋体 81 上板 82 溶着突起 83a 取付片部(第一の取付片部) 83b・83c 取付片部(第二の取付片部) 84a・85a 連結部(第一の切断部) 84b・84c・85b・85c 連結部(第二の切断
部) 86a〜86d 取付穴 89 機種名シール 91 検査履歴シール 93 蓋枠 99 係止穴(開口) 100 導電板 101 導電性繊維 104・105 ホログラムシール 110 ボックス本体(基体) 111 底板 116 本体枠 130 取付片 131〜134 取付穴 138 係合爪(突片) 135〜137 装備穴 140 ワンウェイネジ(第一の固着手段、第二の固着
手段) 145 特殊マイナスドライバー 150 取付台 160 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 170 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 171 回路基板 172 ボックス本体(基体) 173 溝部(溝) 176 蓋体 177 末端片 178a 取付片部(第一の取付片部) 178b〜178d 取付片部(第二の取付片部) 179a・180a 連結部(第一の切断部) 179b・179c・180b・180c 連結部(第
二の切断部) 183 ワンウェイネジ(第一の固着手段、第二の固着
手段) 190 回路基板ボックス(基板収納ボックス) 191 回路基板 192 ボックス本体(基体) 193 回動軸部(回動軸) 195 蓋体 196 軸受け部 197a 取付片部(第一の取付片部) 197b〜197d 取付片部(第二の取付片部) 198a・199a 連結部(第一の切断部) 198b・198c・199b・199c 連結部(第
二の切断部) 202 ワンウェイネジ(第一の固着手段、第二の固着
手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を収納する基体及び蓋体を備え
    た遊技機の基板収納ボックスにおいて、 前記基体と前記蓋体とを係合させて取り付ける係合部
    と、 第一の固着手段により前記基体と前記蓋体とを固着状態
    に取り付ける第一の取付片部と、を備え、 前記第一の取付片部の固着状態を解除しない限り前記係
    合部の係合状態が解除できないようにしたことを特徴と
    する遊技機の基板収納ボックス。
  2. 【請求項2】 前記第一の取付片部を切り離して前記基
    体と前記蓋体との固着状態を解除する第一の切断部と、 該第一の切断部の切断状態で第二の固着手段により前記
    基体と前記蓋体とを再び固着状態に取り付ける複数の第
    二の取付片部と、 該第二の取付片部を切り離して前記基体と前記蓋体との
    固着状態を解除する第二の切断部と、を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の遊技機の基板収納ボックス。
  3. 【請求項3】 前記係合部は、突片と、該突片を係止す
    る開口と、からなることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の遊技機の基板収納ボックス。
  4. 【請求項4】 前記突片は、平板状の金属からなること
    を特徴とする請求項3記載の遊技機の基板収納ボック
    ス。
  5. 【請求項5】 前記係合部は、末端片と、該末端片をス
    ライド自在に取り付ける溝と、からなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の遊技機の基板収納ボック
    ス。
  6. 【請求項6】 前記係合部は、回動軸と、該回動軸を受
    ける軸受けと、からなることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の遊技機の基板収納ボックス。
  7. 【請求項7】 前記取付片部を1箇所だけ固着すること
    で、前記基体と前記蓋体とを固着状態に取り付けること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    遊技機の基板収納ボックス。
  8. 【請求項8】 前記基体及び前記蓋体は、それぞれの側
    壁が重なり合って取り付けられることを特徴とする請求
    項1乃至請求項7のいずれかに記載の遊技機の基板収納
    ボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000325629A (ja) * 1999-05-21 2000-11-28 Fuji Shoji:Kk 弾球遊技機
JP2004159884A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Sankyo Kk スロットマシン
JP2007190443A (ja) * 1997-05-21 2007-08-02 Sanyo Product Co Ltd 遊技機用基板ボックス封印ユニット
JP2008110006A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Daiman:Kk 遊技機
JP2008142374A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Daiman:Kk 遊技機

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