JPH1119312A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH1119312A
JPH1119312A JP18770897A JP18770897A JPH1119312A JP H1119312 A JPH1119312 A JP H1119312A JP 18770897 A JP18770897 A JP 18770897A JP 18770897 A JP18770897 A JP 18770897A JP H1119312 A JPH1119312 A JP H1119312A
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JP
Japan
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board
control board
information terminal
mounting
game
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JP18770897A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気部品を実装しない情報端子基板を単体で
設けると共に、非可逆性処理手段を制御基板側に設ける
ことで、情報端子基板に対する不正改造を防止し得る遊
技機を提供する。 【解決手段】 遊技制御基板171と外部装置の間での
情報信号のやり取りを中継する情報端子基板175を電
気部品を実装しない単体で設け、情報端子基板175と
遊技制御基板171の間における情報信号の送受信を非
可逆的に処理する非可逆性処理手段(フォトカプラ17
1b〜171e)を基板ボックス内に収納された遊技制
御基板171に設ける。これにより、情報端子基板17
5に対する不正改造が容易に判別できると共に、非可逆
性処理手段を設けることで、情報端子基板175と遊技
制御基板171の間で不正な信号をやり取りする不正行
為が困難になり、ひいては防犯効果の高い弾球遊技機を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に関与する動
作を制御するための制御基板を備えて、遊技者に特定の
遊技価値を付与し得る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、パチンコ遊技機やスロッ
トマシン等の遊技機には、多くの回路基板が設けられて
いた。特に、遊技動作を制御する遊技制御基板には、マ
イクロコンピュータを構成するMPU、ROM、RAM
等の電気部品が多数実装されていた。そして、遊技動作
を制御するプログラムが格納されたROMを交換するこ
とにより、多くの場合、異なる遊技内容(例えば、不正
に大当りを発生させる)を実現することが可能であっ
た。このため、遊技制御基板は、通常、基板ボックス内
に封止状態で設けられ、ROM交換などの不正行為を防
止するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遊技機では、遊技制御基板を不正改造することなく遊技
機に不正基板を取り付けることで、遊技内容を不正に変
更する行為が行われていた。具体的には、遊技機の情報
端子基板を不正に改造し、該情報端子基板を介して不正
基板からの信号を遊技制御基板に送信することで、不正
に大当りを発生させる等の不正行為が行われていた。ま
た、情報端子基板は、通常、電気部品を実装した電源基
板等と同一基板上に設けられていた。このため、情報端
子基板が不正改造された場合でも、その不正な電気部品
が正規のものと比較し難く、不正改造されていることが
判別し難かった。また、情報端子基板は、始動口の玉検
出スイッチや大入賞口を開閉するソレノイドの配線等、
外部入出力情報以外の配線も中継していたので、不正な
信号を玉検出スイッチの信号として遊技制御基板に送り
込むことが容易にでき、また、中継する配線が多いと不
正な配線を判断するのが難しかった。本発明は、上記し
た事情に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、情報端子以外の電気部品を実装しない情報端子基板
を単体で設けると共に、非可逆性処理手段を制御基板側
に設けることで、情報端子基板に対する不正改造を防止
し得る遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、図2、図
3、図4、及び図8に示すように、遊技に関与する動作
を制御するための制御基板(遊技制御基板171、賞球
払出制御基板181)を備えて、遊技者に特定の遊技価
値を付与し得る遊技機(弾球遊技機1)において、前記
制御基板と外部装置の間での情報信号を中継するための
情報端子175b〜175e・179a〜179dを有
した情報端子基板175・179と、該情報端子基板と
前記制御基板の間における情報信号の送受信を非可逆的
に処理する非可逆性処理手段(フォトカプラ171b〜
171e、フォトカプラ181b・181c及びスイッ
チング回路181d)と、を備え、前記非可逆性処理手
段を前記制御基板に設けると共に、該制御基板に設けら
れる非可逆性処理手段を含む制御基板の電気部品の実装
面を視認可能な被覆部材(基板ボックス170・18
0)で被覆する一方、外部電源からの電力が供給される
電源基板178と前記情報端子基板を別体に構成し、情
報端子基板には、情報端子以外の電気部品を設けないよ
うにしたことを特徴とする。このように構成することに
より、情報端子基板に情報端子以外の電気部品が実装さ
れている場合には、即座にこれを不正改造と判別するこ
とができる。また、電源基板が別体なので外部入出力情
報以外の配線は、不正な配線接続として容易に発見で
き、不正行為が困難になる。また、所定方向以外での情
報信号の流れを遮断する非可逆性処理手段を被覆部材で
被覆した制御基板に設けることで、情報端子基板と制御
基板の間で不正な信号をやり取りする不正行為が困難に
なり、ひいては防犯効果の高い遊技機を提供することが
できる。
【0005】また、図9、図10、及び図12に示すよ
うに、被覆部材は、制御基板(遊技制御基板171)を
収納する基体(ボックス本体110)及び蓋体80を備
えた基板ボックスから構成し、その基体及び蓋体を非可
逆的な固着手段(ワンウェイネジ140)によって組み
付けた場合には、基体及び蓋体を非可逆的に組み付ける
固着手段を解除しない限り制御基板を取り出すことがで
きないため、制御基板の防犯効果を高めることができ
る。
【0006】また、図2に示すように、制御基板(遊技
制御基板171)の配線を複数本束ねてその配線束16
7を保護する配線保護部材(配線チューブ168)を備
え、該配線保護部材を透明にした場合には、不正基板を
配線束に接続して配線保護部材内に隠す不正が行われた
ときでも、透明な配線保護部材を透して不正箇所が容易
に発見でき、結果として制御系に対する不正行為を防止
することができる。
【0007】また、図19に示すように、被覆部材(基
板カバー193)は、不正な部品が入り込めない寸法に
制御基板(表示制御基板190)との隙間を設定した場
合には、被覆部材による不正部品の隠匿を防止すること
ができ、結果として制御系に対する不正行為を防止する
ことができる。
【0008】また、図3に示すように、前記制御基板及
び前記情報端子基板を含む全てのプリント基板と配線の
接続をコネクタ接続とした場合には、各種基板と配線の
ハンダ付けの接続をなくすことができ、ハンダ付け部分
への不正基板の接続(取り付け)を防止することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について
説明する。図1は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面
図であり、図2は、弾球遊技機1の背面図である。弾球
遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2
と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技
機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠
基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉自在に設けられ
るガラス板保持枠4と、から構成されている。枠基体3
に設けられる主要構成部としては、ガラス板保持枠4、
遊技盤30、上皿12、灰皿18を含む下皿16、操作
ハンドル50等がある。また、図示の実施形態では、弾
球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのユ
ニット装置としてのカードユニット装置20が付設され
ている。
【0010】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤3
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾ランプ6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾ランプ6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
賞球が払い出されたことを報知する賞球LED9が設け
られ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進行
に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが設
けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LED
7や玉切れLED8及び賞球LED9は、複数のLED
がプリント配線基板上に実装されるように構成されるも
のであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリン
ト配線基板で構成することにより、LEDから発生され
る熱の放熱効果を高めることができる。
【0011】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー13が設けられている。この玉
抜き操作レバー13は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿16に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー14が内蔵さ
れている。この圧電ブザー14は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0012】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口15とその下流側に形成される打球供給口(図示
しない)とを連絡するように貯留整列路(図示しない)
が形成されており、その貯留整列路の中程に上皿玉検出
器(図示しない)が設けられている。この上皿玉検出器
は、上皿12に残留する打玉を検出するものである。ま
た、上皿12には、弾球遊技機1に隣接して設けられる
カードユニット装置20を介して遊技玉を借り受ける際
に操作する操作部が設けられている。なお、この操作部
は、玉貸スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、
度数表示LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示し
ない)から構成されている。玉貸スイッチは、カードユ
ニット装置20によって遊技玉を借り受ける際に操作す
るものである。返却スイッチは、遊技終了の際にカード
ユニット装置20のカード挿入口23に差し込まれたカ
ードを返却するためのものである。度数表示LEDは、
カードユニット装置20のカード挿入口23に差し込ま
れたカードの残額が表示されるものである。また、自動
玉貸スイッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイ
ッチを操作して行うマニュアルモードと、上皿12の打
玉の残量が前記上皿玉検出器によって検出されなくなっ
たときに自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のい
ずれかのモードに設定するものであり、自動モードが選
択設定されているときには、自動玉貸表示LEDが点灯
している。
【0013】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿16は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口(図示しな
い)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、
その下皿16の前面壁には、玉抜き操作レバー17がス
ライド可能に取り付けられるようになっている。この玉
抜き操作レバー17を操作することにより、下皿16に
貯留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な
玉箱に移し替えることができる。また、下皿の左側に
は、灰皿18が設けられ、右側には、後で詳述する操作
ハンドル50が設けられている。
【0014】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置20が隣接されている。このカードユ
ニット装置20は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置20は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器21と、当該
カードユニット装置20がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器22
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口23とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置20は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、残高表示基板を介して上皿
12に設けられる玉貸スイッチ、返却スイッチ、及び度
数表示LED等と接続されている。
【0015】次に、遊技盤30の正面構造について説明
する。遊技盤30の表面には、発射された打玉を誘導す
るための誘導レール31がほぼ円状に植立され、該誘導
レール31で区画された領域が遊技領域32を構成して
いる。遊技領域32のほぼ中央には、左・中・右の特別
図柄を個々に可変表示する可変表示部51〜53を備え
た特別図柄表示装置50が配置されている。
【0016】特別図柄表示装置50の下方には、特別図
柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装
置33が配置されている。普通可変入賞球装置33は、
ソレノイド34によって垂直(通常入賞口)位置と傾動
(拡大入賞口)位置との間で可動制御される一対の可動
翼片35a・35bを備え、いわゆるチューリップ型役
物として構成されている。そして、普通可変入賞球装置
33に入賞した打玉を遊技盤30裏面の始動口スイッチ
36で検出するようになっている。なお、可動翼片35
a・35bが垂直(通常入賞口)位置のときも普通可変
入賞球装置33に入賞可能になっている。また、普通可
変入賞球装置33への入賞に基づく特別図柄の変動は、
変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶
され、その旨が後述の特別図柄記憶LED装置57に表
示されるようになっている。
【0017】普通可変入賞球装置33の下方には、特別
可変入賞球装置40が配置されている。特別可変入賞球
装置40の中央部には、特別可変入賞口41が開設され
ており、該特別可変入賞口41は、ソレノイド42によ
る開閉板43の可動によって開閉制御されるようになっ
ている。特別可変入賞口41の内部は、左右2つに区画
され、そのうちの左側が特定領域とされ、右側が通常領
域とされる。特定領域には、入賞玉の検出により開閉板
43を再度開成させることができるV入賞スイッチ44
が設けられ、通常領域には、入賞玉を検出するための1
0カウントスイッチ45が設けられている。特別可変入
賞口41の下方には、ゲートスイッチ47を備えた通過
玉ゲート46が設けられている。通過玉ゲート46は、
ゲートスイッチ47によって通過玉を検出することで、
後述する普通図柄表示装置55での普通図柄の変動を許
容するようになっている。また、特別可変入賞口41の
左右側方には、それぞれ入賞口48が設けられている。
【0018】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置40は、以下のように作動する。即ち、打
玉が普通可変入賞球装置33に入賞して始動口スイッチ
36をONさせると、特別図柄表示装置50が変動を開
始し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で
特別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが
大当り図柄となったときに特定遊技状態となる。この特
定遊技状態においては、特別可変入賞球装置40の開閉
板43が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数
(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放する
(開放サイクル)ように設定され、その開放している間
遊技盤30の表面を落下する打玉を受け止めるようにな
っている。そして、受け止められた打玉が特定領域に入
賞してV入賞スイッチ44をONすると、開放サイクル
の終了後再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定領
域に入賞玉が入賞する毎に継続権が成立して開放サイク
ルを最高16回繰り返すことができるようになってい
る。また、遊技領域32には、上記した構成以外にも、
左右一対の風車ランプ装置24a・24b、左右一対の
サイドランプ装置25a・25b、左右一対の入賞口2
6a・26b、バック玉防止部材27、アウト口28、
等が設けられている。
【0019】なお、本発明の特定遊技状態(特定の遊技
価値)は、上記に限らず以下に示す〜の制御のうち
いずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態で
あればよい。
【0020】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御 次に、遊技領域32のほぼ中央に配置される特別図柄表
示装置50の構成について説明する。特別図柄表示装置
50は、LCD表示器からなり、その中央部には、左・
中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部51
〜53が設けられている。可変表示部51〜53の上方
には、入賞口54と、普通図柄表示装置55と、普通図
柄記憶LED装置56と、が設けられている。普通図柄
表示装置55は、普通図柄が当り図柄となったときに、
普通可変入賞球装置33の可動翼片35a・35bを所
定時間が経過するまで開放制御するものであるが、確率
変動(大当り判定確率を通常時と異なる確率に変更した
遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くなるよう
に設定されている。また、普通図柄の変動は、変動中を
除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、そ
の旨が普通図柄記憶LED装置56に表示されるように
なっている。可変表示部51〜53の下方には、特別図
柄の変動未消化分を記憶する特別図柄記憶LED装置5
7が設けられている。
【0021】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板60が開閉自在に設けられている。
機構板60の中央には窓開口61が開設され、該窓開口
61からは、遊技盤30の裏面に取り付けられた入賞玉
集合カバー体62と前記特別図柄表示装置50の裏面側
が貫通されている。機構板60の上部側には、発生した
入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク6
3と、該玉タンク63内に配設された玉切れ情報検出ス
イッチ64と、賞球払出装置65と、玉タンク63内の
玉を賞球払出装置65に送る玉整列レール66、カーブ
樋67、及び通路体68と、賞球玉切れスイッチ69
と、が設けられている。一方、機構板60の下部側に
は、入賞球払出ソレノイド70と、入賞球検出スイッチ
71と、満タンスイッチ72と、が設けられている。ま
た、弾球遊技機1の裏面側には、上記した構成以外に
も、複数のプリント基板が設けられている。具体的に
は、弾球遊技機1のほぼ中央部分には、基板ボックス1
70内に収納された遊技制御基板171が設けられ、特
別図柄表示装置50の近傍には、基板ボックス172内
に収納された表示制御基板173と、可動板174に取
り付けられた情報端子基板175と、中継基板176、
が設けられている。また、弾球遊技機1の上側部分に
は、基板ボックス177内に収納された電源基板178
及び情報端子基板179が設けられている。一方、弾球
遊技機1の下側部分には、基板ボックス180内に収納
された賞球払出制御基板181と、基板ボックス182
内に収納された装飾制御基板183と、中継基板18
4、が設けられている。
【0022】次に、上記した各種基板乃至装置の配線接
続について図3を参照して説明する。なお、図3中に記
載の「C」はコネクタを示している。図3において、遊
技制御基板171には、表示制御基板173、中継基板
176、情報端子基板175、装飾制御基板183(図
3中には、電飾基板と記載)、賞球払出制御基板181
(図3中には、賞球基板と記載)、及び電源基板178
が接続されている。表示制御基板173には、特別図柄
表示装置50が接続されている。中継基板176には、
普通図柄表示装置55、各スイッチ36・44・45・
47、サイドランプ装置25a・25b、風車ランプ装
置24a・24b、各ソレノイド34・42、及び各図
柄記憶LED装置56・57が接続されている。情報端
子基板175は、始動口入賞回数、確率変動、図柄確定
回数、及び大当りの各信号を出力するようになってい
る。装飾制御基板183には、スピーカ10a・10
b、各LED装置7〜9、装飾ランプ装置6a・6b、
遊技制御基板171、賞球払出制御基板181、及び電
源基板178が接続されている。賞球払出制御基板18
1には、カードユニット装置20、情報端子基板17
9、賞球玉切れスイッチ69、賞球払出装置65、電源
基板184、発射装置58、及び残高表示基板(図3に
名称のみを記載、上皿12の操作部にある玉貸しスイッ
チ、返却スイッチ、及び度数表示LED等が実装された
基板)が接続されている。また、情報端子基板179
は、賞球、玉貸し、及び玉切れの各情報を出力すると共
に発射装置58の制御信号を入力するようになってい
る。中継基板184には、ソレノイド70と各スイッチ
71・72が接続されている。残高表示基板には、電圧
ブザー14が接続されている。
【0023】ところで、上記した配線接続の構成では、
中継基板176を設けることで配線同士のコネクタ接続
をなくし、然も中継基板176を含む各種プリント基板
に対する配線の接続を全てコネクタ接続としている。な
お、ここでいうプリント基板とは、中継基板176や電
子部品が実装された制御用の基板(例えば、遊技制御基
板171など)と電気接続用の基板(例えば、サイドラ
ンプ装置25a・25bのランプ基板など)を含んだ基
板のことをいう。このため、配線同士がコネクタ接続さ
れていた場合には、そのコネクタ接続を即座に不正行為
として判別することができる。また、各種基板と配線の
接続を全てコネクタ接続とすることによりハンダ付けの
接続をなくすことができ、ハンダ付け部分への不正基板
の接続(取り付け)を防止することができる。
【0024】次に、遊技制御基板171に接続された情
報端子基板175について図4乃至図6を参照して説明
する。情報端子基板175は、図4に示すように、遊技
制御基板171からの情報信号を入力する情報入力端子
175aと、大当り情報、図柄確定回数情報、確率変動
情報、及び始動口入賞回数情報の各出力端子175b〜
175eを備えている。一方、遊技制御基板171に
は、情報端子基板175に情報信号を出力する情報出力
端子171aと、情報端子基板175側の各出力端子1
75b〜175eと個々に対応するフォトカプラ171
b〜171e、が設けられている。そして、遊技制御基
板171は、フォトカプラ171b〜171eを所定の
態様で制御することにより、情報端子基板175からの
各情報出力を制御するようになっている。この各種情報
は、遊技場に設置されるホールコンピュータで集計され
る。
【0025】また、情報端子基板175の前面には、図
5(A)(B)に示すように、各出力端子175b〜17
5eの目印となる〜の目印番号175fがシルク印
刷によって付されている。一方、情報端子基板175の
裏面には、情報入力端子175aと各出力端子175b
〜175e間を接続するプリント配線175gが形成さ
れている。また、情報端子基板175は、入賞玉集合カ
バー体62に取り付けられた可動板174にビス62c
止めして設けられている。可動板174は、透明な合成
樹脂からなり、その一側端には、筒状をなした軸受部1
74aが形成され、他側端には、係合凹部174bが形
成されている。一方、入賞玉集合カバー体62には、軸
受部174aと係合する上下一対の軸突起62aと、係
合凹部174bと係合する係止爪62bと、が形成され
ている。そして、情報端子基板175を一体的に取り付
けた可動板174は、軸受部174aが入賞玉集合カバ
ー体62側の軸突起62aに軸支して取り付けられるこ
とで、軸突起62aを回転軸として回転可能に設けられ
ている。また、可動板174は、係合凹部174bが係
止爪62bに係止されることで、可動板174の裏面が
入賞玉集合カバー体62の前面と当接する位置に保持さ
れるようになっている。
【0026】しかして、上記した可動板174は、図5
(B)に示す通常時には、係合凹部174bが係止爪6
2bに係止された状態で情報端子基板175を入賞玉集
合カバー体62の前面に保持する。これに対して、情報
端子基板175を検査するときには、図5(A)に示す
ように、係合凹部174bと係止爪62bの係合を解除
し、情報端子基板175の裏面に設けられたプリント配
線175gの形成面が透明な可動板174を透して視認
できる位置に可動板174を回転させる。このように、
本実施形態では、弾球遊技機1への取り付け状態で情報
端子基板175の基板両面が外部から視認できるように
設けているので、情報端子基板175(プリント配線1
75g)に対する不正が確実に発見できる。
【0027】なお、上記のような構成は、情報端子基板
175に限らず、他の基板に適用できることはいうまで
もない。また、基板両面を視認可能に設ける構成は、実
施形態中のものに限定しない。例えば、基板自体を透明
化することで、基板裏面のプリント配線が確認できるよ
うにしてもよい。さらには、本実施形態では、所定条件
の成立に伴って確率変動制御(当り確率を通常時に比べ
て高く設定する制御)を行う確率変動機を例示している
が、これに限らず、図6(A)(B)に示すような普通機
に適用してもよい。この場合、情報端子基板175をそ
のまま使用すると、確率変動情報の出力端子175dが
余ることになるが、空きの端子を設けるとその端子に不
正が行われる可能性があるため、他の出力端子とダブら
せて使用することが望ましい。図6中では、各出力端子
175d・175eを始動口入賞回数情報用に使用した
場合を例示している。
【0028】次に、基板ボックス177内に収納された
電源基板178及び情報端子基板179について図7及
び図8を参照して説明する。電源基板178は、図7に
示すように、遊技制御基板171、装飾制御基板18
3、及び賞球払出制御基板181用の各ヒューズ178
a〜178cと、電源スイッチ178dと、電源コネク
タ178e、を備えている。一方、情報端子基板179
は、賞球情報端子179a、玉貸し情報端子179b、
発射制御情報端子179c、及び玉切れ情報端子179
dからなるプッシュターミナルを備えている。また、情
報端子基板179の各情報端子179a〜179cは、
図8に示すように、接続端子179eを介して賞球払出
制御基板181に接続されている。賞球払出制御基板1
81には、情報端子基板179側の各情報端子179a
〜179cと個々に対応するフォトカプラ181b・1
81c及びスイッチング回路181d、が設けられてい
る。そして、賞球払出制御基板181は、フォトカプラ
181b・181c及びスイッチング回路181dを所
定の態様で制御することにより、情報端子基板179に
対する情報の入出力を制御するようになっている。具体
的には、フォトカプラ181bの作動によって賞球情報
端子179aに1パルスの信号が流れると、これに伴っ
て10個の賞球を払い出す賞球情報を出力し、フォトカ
プラ181cの作動によって玉貸し情報端子179bに
1パルスの信号が流れると、これに伴って25個(10
0円分)の玉を貸し出す玉貸し情報を出力する。これら
の情報及び玉切れ情報は、ホールコンピュータに出力さ
れて集計される。また、ホールコンピュータ(図示しな
い)から発射制御情報端子179cに入力信号がある
と、これに伴ってスイッチング回路181dがOFFし
て発射装置58の駆動を停止させる。なお、情報端子基
板179の玉切れ情報端子179dは、前記玉切れ情報
検出スイッチ64に接続されている。
【0029】以上のように、本実施形態では、各種制御
基板171・181と外部装置の間での情報信号のやり
取りを中継する情報端子基板175・179を電気部品
を実装しない単体で設け、情報端子基板175・179
と制御基板171・181の間における情報信号の送受
信を非可逆的に処理する非可逆性処理手段(フォトカプ
ラ171b〜171e、フォトカプラ181b・181
c及びスイッチング回路181d)を基板ボックス17
0・180内に収納された制御基板171・181に設
けている。これにより、情報端子基板175・179に
対する不正改造が容易に判別できる。また、所定方向以
外での情報信号の流れを遮断する非可逆性処理手段を基
板ボックス170・180に収納した制御基板171・
181に設けることで、情報端子基板175・179と
制御基板171・181の間で不正な信号をやり取りす
る不正行為が困難になり、ひいては防犯効果の高い弾球
遊技機1を提供することができる。
【0030】次に、各種の制御基板171・173・1
81・183を収納してなる基板ボックス170・17
2・180・182の構成について、遊技制御基板17
1を収納する基板ボックス170を例に挙げて説明す
る。基板ボックス170は、図9に示すように、蓋体8
0及びボックス本体110の組付体からなり、この組付
体が取付台150及び取付基板169を介して遊技盤3
0の裏面に取り付けられている(図2参照)。先ず、基
板ボックス170内に収納される遊技制御基板171に
ついて図12を参照して説明する。遊技制御基板171
は、図12に示すように、長方形状のプリント配線基板
によって構成されており、その上面の大部分はROM等
の電気部品73を実装する電気部品実装領域74として
形成される一方、幅方向一側の領域がコネクタ75を実
装するコネクタ実装領域76として形成されている。ま
た、遊技制御基板171には、幅方向一側の両端に止め
穴77が穿設される一方、幅方向他側の両端には係合穴
78が穿設されている。なお、遊技制御基板171の上
面及び下面における止め穴77の外周には、メッキ部
(図示しない)が設けられている。このメッキ部は、遊
技制御基板171を後述の本体枠116にビス119止
めする際、遊技制御基板171のグランドライン(図示
しない)と本体枠116とを導通させるためのものであ
り、基板ボックス170内で発生する静電気から遊技制
御基板171を保護するようになっている。また、各実
装領域74・76が形成された遊技制御基板171の上
面には、電気部品73とコネクタ75を電気的に接続す
る結線パターン(図示しない)が形成されている。
【0031】また、上記した遊技制御基板171のコネ
クタ実装領域76には、図12に示すように、透明合成
樹脂製の被覆部材161が取り付けられるようになって
いる。被覆部材161は長板形状をなし、その長手方向
の両端側には、ビス139で遊技制御基板171と共締
めする取付穴162が穿設されている。各取付穴162
間には、コネクタ実装領域76に並設されたコネクタ7
5を個々に挿通する挿通穴163が複数穿設されてい
る。また、被覆部材161の幅方向一側の両端部には、
被覆部材161の長手方向に沿って延びる規制壁164
が上方に突設され、その規制壁164の内向側端部分か
ら被覆部材161の下面にかけて規制壁165が突設さ
れている。規制壁165の下端部には、後述する底板1
11の取付穴111aに嵌合する取付突起166が突設
されている。
【0032】蓋体80は、図10に示すように、透視性
を有する上板81と、金属製の蓋枠93と、透視性及び
導電性を有する導電板100と、を備えている。上板8
1は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の
外周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突起82が
突設されている。また、上板81の長手方向の両端側に
は、複数(実施形態中では、3つ)の取付片部83a〜
83cが並設されている。取付片部83a〜83cは、
各々、上板81の側壁を構成する部分と、上板81の上
壁を構成する部分と、を有した断面L字状をなし、上板
81の側壁構成部分においては、各取付片部83a〜8
3c間を連結する連結部84a〜84cが一体成形さ
れ、上板81の上壁構成部分においては、各取付片部8
3a〜83c間を連結する連結部85a〜85cが一体
成形されている。なお、各取付片部83a〜83c間に
は、スリット状の溝が形成されており、連結部84a〜
84c・85a〜85cは、取付片部83a〜83cの
外壁面から突出した状態で設けられている(図13参
照)。また、取付片部83a〜83cの上壁構成部分に
は、それぞれ取付穴86a〜86cが穿設されており、
取付片部83cの隣接部であり且つ上板81の幅方向一
側の両端隅角部には、取付穴86dが穿設されている。
上板81の上面には、凹部90・92が形成されてお
り、凹部90には、弾球遊技機1の機種名を記した機種
名シール84が貼着され、凹部92には、基板ボックス
170を交換した際に書き込む「交換者」「交換日」の
各項目を記した交換履歴シール91が貼着されている。
【0033】なお、上記した各取付穴86a〜86d・
88の上方部分は、ボックス本体110との組み付け状
態で組み付け用のビスを蓋枠93の外壁面に入り込ませ
るような凹形状をなしている(図13(A)参照)。こ
のため、ビスの頭部を切断してビス止めを解除する不正
行為が防止できる。また、各連結部84a〜84c・8
5a〜85cには、それぞれ基板ボックス170の開放
手順を示唆するための刻印「1〜3」が施されている。
具体的には、取付片部83aに対応する連結部84a・
85aには「1」の刻印が施され、取付片部83bに対
応する連結部84b・85bには「2」の刻印が施さ
れ、取付片部83cに対応する連結部84c・85cに
は「3」の刻印が施されている。
【0034】蓋枠93は、上面に開口部94を有し、該
開口部94以外となる残りの上面領域には、上板81側
の複数の溶着突起82を個々に挿通する挿通穴95が複
数穿設されている。また、蓋枠93の外周縁部には、全
周に亘って側壁が垂下形状されている。蓋枠93の長手
方向両端の側壁は、ボックス本体110との組み付け状
態で後述する取付片130の先端部分と当接する当接壁
97として形成され(図13参照)、その下端側の前後
2箇所には、係合爪96が突設されている。蓋枠93の
幅方向一側の側壁は、基板ボックス170内に収納され
る遊技制御基板171の電気部品実装領域74とコネク
タ実装領域76とを蓋枠93の内外に仕切る仕切り壁9
8として形成されている(図18参照)。
【0035】導電板100は、上板81と同様に透明合
成樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装を
施した導電性繊維101が全域に接合して設けられてい
る。導電板100の外周端部には、蓋枠93に穿設され
た挿通穴95と同様に、上板81側の溶着突起82を個
々に挿通する挿通穴102が複数穿設されている。ここ
で、導電性繊維について簡単に説明すると、導電性繊維
は、大きく分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、アルミ
ニューム等)のフィラメントを網状に織ったものと、合
成繊維に導電性粒子(銅、カーボン等)を塗布又は含浸
させたものと、があり、いずれの種類の導電性繊維にお
いても、電磁シールド効果及び光線透過率の見地から、
50〜250メッシュ(特に、100〜200メッシュ
がよい)程度で、その開口率10〜90%(特に、30
〜80%がよい)であることが望ましい。そして、メッ
シュという構造上、どうしても透視性が悪くなるが、本
実施形態では、これを抑制するために、導電性繊維10
1を金属色を避けた濃色(実施形態中では、黒色)にす
ることで透視性を向上させている。
【0036】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維101を接合することで導電板100を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗
にCRTフィルターなどともいう)を構成してもよい。
この場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより
透視性を向上させることができる。また、透明導電層の
形成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層
について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるい
はアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫
等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、CVD等の方法に
より導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の
表面に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通
常5〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、1
0000Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の
電気抵抗率が適当である。
【0037】しかして、蓋体80は、図11(A)(B)
に示すように、蓋枠93の挿通穴95及び導電板100
の挿通穴102を挿通した上板81の溶着突起82が超
音波溶着されることで、上板81、蓋枠93、及び導電
板100の組付体として構成されている。また、このよ
うな溶着突起82の溶着により、導電板100の導電性
繊維101は、蓋枠93と確実に導通される。なお、溶
着突起82の溶着において、上板81(溶着突起82)
と導電板100とを同一素材で形成した場合には、溶着
突起82の溶着部分が導電板100に混じり合い、より
一層強固な溶着が可能になる。また、蓋体80の組み付
け方法は、超音波溶着以外にも熱溶着したり、溶剤又は
接着剤を用いてもよい。また、このような蓋体80の組
み付け状態において、上板81の上面と蓋枠93の側面
との間には、長方形状のホログラムシール104が貼着
され、これによって蓋体80の組み付け状態が担保され
るようになっている。
【0038】一方、ボックス本体110は、図12に示
すように、透視性を有する底板111と、金属製の本体
枠116と、を備えている。底板111は、透明合成樹
脂の長方形板からなり、その上面側には、遊技制御基板
171の下面を支承するためのフランジ片112が四隅
近傍部及び幅方向両端の中央部に立設されている。な
お、幅方向一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片1
12には、後述する係合片124との干渉を逃がすため
のスリット部113が形成されている。一方、幅方向他
側の二隅近傍部に立設されたフランジ片112の近傍に
は、後述する取付片122を貫通する貫通穴114が穿
設され、その近傍には、被覆部材161の取付突起16
6を嵌合する取付穴111aが穿設されている。また、
長手方向一側のほぼ中央部には、切欠部115が穿設さ
れている。この切欠部115は、基板ボックス170を
取付台150に取り付けた状態で後述する係合突起15
4との干渉を逃がすための切り欠きである。
【0039】本体枠116は、下面に開口部117を有
すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有す
る形状となっている。開口部117の内周縁部には、そ
の幅方向両側に断面L字状をなす係合片118が所定の
条設長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係
止穴120を穿設した係止片119が形成されている。
また、開口部117以外となる残りの下面領域には、複
数の軽減穴121が穿設されている。下面領域における
幅方向一側の両端には、取付穴123を穿設した取付片
122が形成され、下面領域における幅方向他側の両端
には、係合突起125を備えた係合片124が形成され
ている。また、上記した係合片118は、後で詳述する
取付台150への取り付け時に取付台150側の係合レ
ール151と係合し易いように先端部分が若干下方に折
曲されている。
【0040】また、本体枠116の幅方向一側壁には、
複数の放熱穴128が穿設されている。本体枠116の
幅方向の両側壁には、その長手方向の両端部に補強片1
29が延設されている。この補強片129は、延設部分
から内向側に折曲されることで本体枠116の長手方向
両側壁を内側から押さえ、本体枠116の強度を向上す
るようになっている。また、側壁間の隙間を塞ぐので、
側壁間を広げて不正に改造しようとしてもできない。な
お、このような補強片は、本体枠116に限らず蓋枠9
3側に設けてもよい。本体枠116の長手方向の両側壁
の上端部分は、内向側に折曲された取付片130として
形成されており、該取付片130には、蓋体80側の取
付穴86a〜86dと個々に対応する取付穴131〜1
34が穿設されている。取付穴132〜134の近傍に
は、それぞれ装備用のワンウェイネジ140を挿通状態
で装備しておく装備穴135〜137が穿設されてい
る。また、取付片130の先端側の前後2箇所には、蓋
体80側の係合爪96を係止する係止溝138が形成さ
れている。さらに、本体枠116の長手方向一側の下端
部分には、基板ボックス170を取付台150に固着状
態で取り付けるための取付穴149a〜149dを個々
に穿設した取付突起148a〜148dが形成されてい
る。
【0041】しかして、上記した蓋体80及びボックス
本体110は、以下に示す組み付けによって遊技制御基
板171を収納した組付体(基板ボックス170)とし
て構成される。先ず、遊技制御基板171と底板111
とを重畳して本体枠116に装着し、遊技制御基板17
1の係合穴78に係合片124の係合突起125を挿通
する。次に、遊技制御基板171のコネクタ75を挿通
穴158に挿通させて被覆部材161をコネクタ実装領
域76に装着し、被覆部材161の取付穴162と遊技
制御基板171の止め穴77を取付片122の取付穴1
23にビス139で共締めする。これにより、被覆部材
161及び遊技制御基板171が底板111を挟んで本
体枠116にビス139止めされた状態となる(図18
(A)参照)。なお、このような遊技制御基板171の
取り付け固定において、止め穴77と取付穴123との
穴位置を合せる際、遊技制御基板171が若干ズレるこ
とで係合突起125と係合穴78とが係合し、ビス止め
されない遊技制御基板171の幅方向一側も固定され
る。また、コネクタ実装領域76は、図7及び図13に
示すように、その上面に被覆部材161が取り付けられ
ることで、コネクタ75以外の部分、言い換えれば結線
パターン79を形成した部分が被覆部材161によって
被覆される。このようにして結線パターン79を被覆し
た被覆部材161は、取付突起166が底板111の取
付穴111aに嵌合することで底板111に対して位置
決めされている。
【0042】次に、上面が開放しているボックス本体1
10に蓋体80を被せる。このとき、蓋体80側の4つ
の係合爪96は、図10及び図12に示すように、それ
ぞれC〜F方向への挿入によってボックス本体110側
の係止溝138に係止され、ボックス本体110及び蓋
体80の位置決め的な取り付けが行われる。なお、この
ような係合爪96と係止溝138の係合は、図17
(A)(C)に示すように、先ず、係合爪96を係止溝1
38内に挿し込み、次いで図17(B)(D)に示すよう
に、蓋体80(係合爪96)をスライド移動させて係止
溝138と係合させることで行われる。この係合状態
は、固着状態を解除しなければ解除されないので、固着
部の代わりになる。このため、固着箇所を少なくでき、
組み付け易くコストダウンが招来できる。つまり、四隅
にこのような係合部があれば、四隅を全て固着しなくて
もよい(四隅を開けることができない)。また、蓋枠9
3の仕切り壁98は、遊技制御基板171の電気部品実
装領域74とコネクタ実装領域76とを蓋体80の内外
に仕切った状態にある。これにより、蓋体80を取り外
すことなく、コネクタ75への配線取り付け及び配線取
り外しが可能になる。
【0043】そして、図10及び図12に示すA・B方
向において、取付片部83aの取付穴86aを本体枠1
16の取付穴131にワンウェイネジ(ビス)140で
止め(図8(A)参照)、そのビス140止め部分を長
方形状のホログラムシール105で封印する。これによ
り、蓋体80とボックス本体110との内部空間に遊技
制御基板171を封止状態で収納した組付体(基板ボッ
クス170)が構成される。なお、このような遊技制御
基板171の封止状態において、外部に露出して設けら
れるコネクタ実装領域76は、結線パターン79が被覆
部材156で被覆されている。このため、コネクタ実装
領域76を外部に露出して設けた構成でも、結線パター
ン79を利用した不正行為を防止することができる。ま
た、このような組み付け状態で、仕切り壁98の先端部
分は、被覆部材161と当接することにより、各規制壁
164・165を蓋体80の内側に配している。これに
より、不正行為でビス139が取り外された場合でも、
遊技制御基板171の封止状態(蓋体80の固着状態)
を解除しない限り被覆部材161が取り外せないように
なっている。
【0044】また、上記した蓋体80とボックス本体1
10との組み付け状態において、各装備穴135〜13
7に挿通されたワンウェイネジ140は、その上方から
蓋体80が覆いかぶさるようにして取り付けられること
で、装備穴135〜137から外れることなく基板ボッ
クス170内に収納されている。即ち、このような収納
状態で、蓋体80の各取付片部83b・83c及び取付
穴86d近傍の上壁面が個々にワンウェイネジ140の
飛び出しを阻止している。なお、ワンウェイネジ140
の装備方法は、実施形態中に記載のものに限定しない。
例えば、基板ボックス170の組み付け状態で、ワンウ
ェイネジ140の頭部を蓋体80(取付片部など)によ
って完全に押え込む構成としたり、あるいはワンウェイ
ネジ140の径と装備穴135〜137の径をほぼ同じ
構成としてもよい。このような構成とした場合には、基
板ボックス170の閉塞状態で、装備されたワンウェイ
ネジ140のガタ付きを押えることができる。
【0045】ここで、ワンウェイネジ140について説
明する。ワンウェイネジ140は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
14(A)(B)に示すように、その頭部141に設けら
れたネジ溝が当接面部142と凹部143と中心穴部1
44とから構成されている。そして、図14(C)(D)
に示す特殊マイナスドライバー145でネジ140締め
を行う場合には、ドライバー145の中心軸部146を
中心穴部144に差し込み、この状態からドライバー1
45の当接片部147を当接面部142に当接させて一
方向(図14(A)の時計回り方向)に頭部141を回
転させることでネジ140締めを行う。一方、ドライバ
ー145で頭部141を他方向(図14(A)の反時計
回り方向)に回転させてネジ140を取り外そうとした
場合には、ドライバー145が凹部143に入り込んで
滑ってしまい頭部141を回転させることができずにネ
ジ140の取り外しが行えない。なお、通常のマイナス
ドライバーでも頭部141を一方向に回転させてネジ1
40締めすることは可能であるが、特殊マイナスドライ
バー145のように、中心軸部146をワンウェイネジ
140の中心穴部144に差し込んでワンウェイネジ1
40との位置決めを行った方が締め付け作業が容易に行
える。
【0046】また、上記した蓋体80及びボックス本体
110の組み付けを行うビス140は、螺着状態で蓋枠
93の外壁面に入り込む構成となっている。このため、
ビス140止め部分を封印するホログラムシール105
は、突起のない平坦面上に貼付され、シール105の剥
れ及び損傷が防止できると共に、シール105に対する
不正行為の判別が容易になる。ここで、ホログラムシー
ルについて簡単に説明すると、ホログラムシールは、ホ
ログラム層と光反射層と接着剤層とを備え、ホログラム
層に形成されるホログラム図柄を偽造困難な図柄に構成
することで、不正行為に伴うシールの貼り替えを防止す
るようになっている。このホログラム図柄は、ホログラ
ムシールの表面に入射したコヒーレント光(レーザー
光)がホログラム層のエンボス面を透して光反射層に入
り、光反射層からホログラム干渉光としてホログラムシ
ールの外方に反射されることで形成される。また、ホロ
グラムシールを剥した場合は、もう一度貼り直してもホ
ログラム図柄が元の形状にならないので、剥した痕跡が
残る。
【0047】以上のように、基板ボックス170は、蓋
体80とボックス本体110とのビス140止め部分を
ホログラムシール105で封印することにより遊技制御
基板171の被覆状態を担保している。また、基板ボッ
クス170内に設けられた導電板100によって電磁シ
ールド効果を奏し得るようになっている。さらに、基板
ボックス170は、その上壁面を構成する上板81と導
電板100、及び下壁面を構成する底板111をそれぞ
れ透視性を有する素材から形成することで、遊技制御基
板171の実装面(上面)及びハンダ面(下面)を外部
から透視できるようにしている。このため、遊技制御基
板171に不正な工作(例えば、ジャンパー配線を接続
したり、電気部品を実装したりする不正工作)が施され
た場合には、直ちにその不正工作が判るようになってい
る。
【0048】次に、上記した基板ボックス170を機構
板60に取り付けるための取付台150について図9を
参照して説明する。取付台150は、図9に示すよう
に、合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方
形板からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一
対の係合レール151が所定間隔を置いて条設されてい
る。なお、係合レール151の条設方向は、取付台15
0の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台15
0の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交す
るガイド片152が突設されている。取付台150の右
側端部には、弾性変形する解除レバー153が形成され
ており、該解除レバー153の基部には、ボックス本体
110側の係止穴120と係合する係合突起154が突
設されている。また、取付台150の基板面には、取付
基板169に取付台150をビス止めするための止め穴
155が穿設されている。
【0049】一方、上記した取付台150の左側端部に
は、複数(本実施形態では、3つ)の取付片部156a
〜156cが並設されている。取付片部156a〜15
6cには、それぞれ取付台150の基板面との間を連結
する連結部157a〜157c・158a〜158cが
一体成形されている。なお、各取付片部156a〜15
6cと取付台150の基板面との間には、スリット状の
溝が形成されており、連結部157a〜157c・15
8a〜158cは、取付台150の基板面から上方に突
出した状態で設けられている。また、取付片部156a
〜156cには、それぞれ取付穴159a〜159cが
穿設されており、取付片部156cに隣接する取付台1
50の基板面には、取付穴159dが穿設されている。
これらの取付穴159a〜159dは、本体枠116の
取付穴149a〜149dと個々に対応するようになっ
ている。
【0050】しかして、上記した取付台150は、止め
穴155を介して取付基板169にビス止めされ、その
取付基板169が遊技盤30の裏面にビス止めして取り
付けられる。また、この取付台150に基板ボックス1
70を取り付けるときには、取付台150に対して基板
ボックス170を左側方からスライド装着させる。この
とき、取付台150側の係合レール151は、基板ボッ
クス170側の係合片118と係合した状態にあり、ガ
イド片152は、基板ボックス170のスライド移動を
案内する。その後、このような基板ボックス170のス
ライド移動によって取付台150側の解除レバー153
が下方に弾性変形し、遂には、基板ボックス170側の
係止穴120が取付台150側の係合突起154と係合
して基板ボックス170が装着される。そして、基板ボ
ックス170の取付突起148aに穿設された取付穴1
49aを取付片部156aの取付穴159aにワンウェ
イネジ160で共締めすることにより、基板ボックス1
70を取付台150に対して非可逆的な固着状態で取り
付ける。
【0051】ところで、上記取付台150を介した基板
ボックス170の弾球遊技機1への取り付け状態では、
図2に示すように、被覆部材161の配設側が上側にな
るように取り付けられる。言い換えれば、図17に示す
基板ボックス170の左側部分が上側になるように取り
付けられる。このため、後述する遊技制御基板171の
検査等によって蓋体80とボックス本体110との固着
状態を解除した場合でも、蓋体80側の係合爪96とボ
ックス本体110側の係止溝138との係合状態(係合
爪96が係止溝138に引っ掛かって蓋体80がボック
ス本体110にぶら下がった状態)が維持されるので、
基板ボックス170の開閉作業が容易になる。
【0052】次に、上記した基板ボックス170を遊技
制御基板171の検査(出荷納入後にROMが正規のも
のか否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞
状態に復元する手順を図15に基づいて説明する。先
ず、図15(A)に示す基板ボックス170の閉塞状態
において、取付片部83aのビス140止め部分に貼着
されたホログラムシール105を剥した後、刻印「1」
を目印に各連結部84a・85aをニッパー等の切断工
具で切断する。これにより、取付片部83aは、蓋体8
0から完全に分離され且つワンウェイネジ140によっ
てボックス本体110に固着された状態となる。即ち、
ボックス本体110に対する蓋体80の固着が全て解除
されて、基板ボックス170の開放が可能になる。そし
て、図15(B)に示すように、ボックス本体110か
ら蓋体80を取り外して遊技制御基板171の検査を行
う。また、このような蓋体80の取り外し(連結部84
a・85aの切断)によって、各装備穴135〜137
に挿通されたワンウェイネジ140は、取り出し可能な
状態となり、このうち装備穴135に挿通されたワンウ
ェイネジ140を基板ボックス170の復元用に取り出
す。その後、基板ボックス170を閉塞するときには、
図15(C)に示すように、蓋体80をボックス本体1
10に被せた状態で、取り出したワンウェイネジ140
を刻印「2」を目印に取付片部83bの取付穴86bに
螺着する。これにより、取付片部83bの取付穴86b
とこれに対応する本体枠116の取付穴132とがワン
ウェイネジ140によって共締めされる。そして、この
取付片部83bのビス140止め部分に新しいホログラ
ムシール105を貼着することで、基板ボックス170
が再度閉塞状態に復元される。
【0053】その後、基板ボックス170を再度検査
(2回目の検査)する場合には、刻印「2」を目印に各
連結部84b・85bを切断する。これにより、取付片
部83bを蓋体80から分離させて基板ボックス170
を開放する。後は同様に、各連結部84b・85bの切
断に伴って取り出したワンウェイネジ140(装備穴1
36のワンウェイネジ140)を刻印「3」を目印に取
付片部83cの取付穴86cに螺着して新しいホログラ
ムシール105を貼着する。これにより、基板ボックス
170が再度閉塞状態に復元される。それ以降、基板ボ
ックス170を検査(3回目の検査)する場合には、刻
印「3」を目印に各連結部84c・85cを切断するこ
とで、取付片部83cを蓋体80から分離させて基板ボ
ックス170を開放する。また、基板ボックス170の
復元時には、各連結部84c・85cの切断に伴って取
り出したワンウェイネジ140(装備穴137のワンウ
ェイネジ140)を最後に残った取付穴86dに螺着し
て新しいホログラムシール105を貼着する。
【0054】ところで、上記した基板ボックス170の
閉塞状態においては、連結部84a〜84c・85a〜
85cを切断して取付片部83a〜83cと上板81と
の連結を解除しない限り、基板ボックス170が開放で
きないようになっている。従って、遊技制御基板171
の検査以外で連結部84a〜84c・85a〜85cが
切断されるような場合は、この切断により遊技制御基板
171に不正が行われたことが即座に且つ確実に判別で
きるため、基板ボックス170の防犯効果を高めること
ができる。また、基板ボックス170の構成では、上板
81の溶着突起82を切り離しても、導電板100が遊
技制御基板171上に落ち込むため、溶着突起82を切
り離した隙間から遊技制御基板171に細工をしようと
しても導電板100がそれを阻止する。また、ホログラ
ムシール105を剥した場合には、ホログラムシール1
05の痕跡がしっかりと残るため不正が行われたことが
即座に分かる。
【0055】以上のように、基板ボックス170は、ワ
ンウェイネジ140によりボックス本体110と蓋体8
0とを固着状態に取り付ける取付片部83a〜83c
と、該取付片部83a〜83cを切り離してボックス本
体110と蓋体80との固着状態を解除する連結部84
a〜84c・85a〜85cと、を備えることで、基板
ボックス170を弾球遊技機1に取り付けた状態で基板
ボックス170を複数回開閉することができるようにな
っている。このため、出荷納入後に遊技制御基板171
を検査する場合でも、基板ボックス170を破壊するこ
となく簡単に遊技制御基板171を検査することができ
る。また、検査後に基板ボックス170を閉塞する際に
は、取付穴86b〜86dにワンウェイネジ140を螺
着することにより、再度防犯効果の高い基板ボックス1
70に復元することができる。また、ワンウェイネジ1
40は、基板ボックス170に複数装備されるので、検
査後の復元作業毎にワンウェイネジを用意する必要がな
く、基板ボックス170の復元作業が行い易くなる。ま
た、ボックス本体110及び蓋体80を固着状態とする
取付片部83a〜83dの外壁面が平坦になるように
し、その外壁面にホログラムシール106cを貼着した
ので、基板ボックス170の閉塞状態をホログラムシー
ル106cで担保することができる。さらに、そのホロ
グラムシール106cは、突起のない平坦面上に貼付さ
れるのでシール106cの剥れ及び損傷が防止できると
共にシール106cに対する不正行為の判別が容易にな
る。
【0056】なお、上記した実施形態では、締まる方向
にしか回らないワンウェイネジ140で取付片部83a
〜83cを締め付ける構成となっているが、これに代え
て破断取付ネジやリベット等の締結部材で取付片部83
a〜83cを締め付ける構成としてもよく、さらには蓋
体とボックス本体とを固着する手段を溶着用の溶剤ある
いは接着剤としてもよい。また、取付穴86b〜86d
に取り付けられるワンウェイネジ140は、必ずしも基
板ボックス170に装備させる必要はなく、検査時に支
給するものであってもよい。ワンウェイネジ140を取
り付けるための取付穴86a〜86dを基板ボックス1
70の上面側に設けているがこれに限らず、基板ボック
ス170の側面側に設けた構成としてもよい。即ち、基
板ボックス170を弾球遊技機1に取り付けた状態で、
基板ボックス170の開閉作業が行えればよい。但し、
実施形態中のように取付穴86a〜86dを基板ボック
ス170の上面側に設けた場合には、取付穴86a〜8
6dが作業者と対向する位置になるので、より一層作業
が容易に行える。
【0057】次に、遊技制御基板171の不慮の故障等
によって基板ボックス170を交換する手順を図16に
基づいて説明する。先ず、図16(A)に示す基板ボッ
クス170と取付台150との固着状態において、各連
結部157a・158aをニッパー等の切断工具で切断
する。これにより、取付片部156aは、取付台150
から完全に分離され且つワンウェイネジ160によって
基板ボックス170に固着された状態となる。即ち、基
板ボックス170は、取付台150との固着が解除され
て取付台150からの取り外しが可能になる。そして、
解除レバー153を下方に押して係止穴120と係合突
起154との係合を解除し、この状態から基板ボックス
170を図16(B)に示すG方向にスライドさせるこ
とで取付台150から取り外す。その後は、図16
(C)に示すように、新しい基板ボックス170’を取
付台150にスライド装着し、取付突起148bを取付
片部156bにワンウェイネジ160で止めることによ
り、基板ボックス170’を取付台150に対して非可
逆的な固着状態で取り付ける。
【0058】なお、上記した基板ボックスの交換作業
は、基板ボックスのメーカー側の営業マンが行い、その
営業マンは、図16(D)に示すように、交換履歴シー
ル91に自分の氏名(交換者「佐久間」)と交換日「H
9年4月1日」を記入することで、交換した旨を基板ボ
ックス170’に明記するようになっている。さらに
は、古い基板ボックス170を営業マンが持ち帰った
際、交換日、製造番号、遊技店名等をメーカー側の保守
管理用コンピューターにインプットしておけば、基板ボ
ックスが不正にすり替えられたか否かの判断を容易にす
ることができる。即ち、メーカー側にその記録がなけれ
ば偽造ということになる。当然、交換履歴シール91に
交換の記述がなくボックスの固着が解除されていれば、
このことから不正を判断することもできる。また、製造
番号は、シール89・91に書かれていてもよいし、封
印用のシール104・105に書かれていてもよい。ま
た、交換履歴シール91は、交換時に貼り付けられるも
のでもよいし、交換時に新しい基板ボックスに貼り替え
られるものでもよい。さらに、履歴シールは、検査履歴
を記入するものであってもよい。これにより、基板ボッ
クスの開封(固着状態の解除)が不正によるものか否か
が履歴の記入により判別できる。
【0059】その後、基板ボックス170’を再度交換
(2回目の交換)する場合には、各連結部157b・1
58bを切断して基板ボックス170’と取付台150
との固着を解除し、基板ボックス170’を取付台15
0から取り外す。次に、新しい基板ボックスを取付台1
50にスライド装着し、その後、新しい基板ボックスの
取付突起148cを取付片部156cにワンウェイネジ
160で止めることにより、基板ボックスを取付台15
0に対して非可逆的な固着状態で取り付ける。それ以
降、基板ボックスを交換(3回目の交換)する場合に
は、各連結部157c・158cの切断によって古い基
板ボックスを取付台150から取り外す。そして、新し
い基板ボックスを取付台150にスライド装着して、取
付突起148dを取付片部156dにワンウェイネジ1
60で止める。これにより、基板ボックスの3回目の交
換が完了する。
【0060】以上のように、基板ボックス170は、取
付台150を介して弾球遊技機1に取り付けられてお
り、その取付台150には、ワンウェイネジ160によ
り取付台150と基板ボックス170とを固着状態に取
り付ける取付片部156a〜156cと、該取付片部1
56a〜156cを切り離して取付台150と基板ボッ
クス170との固着状態を解除する連結部157a〜1
57c・158a〜158cと、が設けられている。こ
れにより、不慮の故障等による基板ボックス170の交
換が複数回行える。
【0061】なお、以上記載したような検査後に防犯効
果の高い基板ボックスに復元可能な構成、及び新たな基
板ボックスに交換可能な構成は、遊技制御基板171を
収納する基板ボックス170にのみ採用されているので
はなく、表示制御基板173を収納する基板ボックス1
72、賞球払出制御基板181を収納する基板ボックス
180、及び装飾制御基板183を収納する基板ボック
ス182にも採用されている。具体的には、図2に示す
ように、基板ボックス172には、基板ボックス170
の取付片部83a〜83cと同様な取付片部172a〜
172cを設けることで、基板ボックス172を非可逆
的な固着状態で組み付け、基板ボックス172を弾球遊
技機1に取り付ける取付台185に、取付台150の取
付片部156a〜156cと同様な取付片部185a〜
185cを設けることで、基板ボックス172を非可逆
的な固着状態で弾球遊技機1(取付台185)に取り付
けている。また、基板ボックス180には、取付片部8
3a〜83cと同様な取付片部180a〜180cを設
けることで、基板ボックス180を非可逆的な固着状態
で組み付け、基板ボックス180を弾球遊技機1に取り
付ける取付台186に、取付片部156a〜156cと
同様な取付片部186a〜186cを設けることで、基
板ボックス180を非可逆的な固着状態で弾球遊技機1
(取付台186)に取り付けている。また、基板ボック
ス182には、取付片部83a〜83cと同様な取付片
部182a〜182cを設けることで、基板ボックス1
82を非可逆的な固着状態で組み付け、基板ボックス1
82を弾球遊技機1に取り付ける取付台187に、取付
片部156a〜156cと同様な取付片部187a〜1
87cを設けることで、基板ボックス182を非可逆的
な固着状態で弾球遊技機1(取付台187)に取り付け
ている。また、この構成は、基板ボックス170・17
2・180・182に限定せず、内部の回路基板に対す
る不正行為を防止する必要がある基板ボックスであれ
ば、いずれの基板ボックスに適用してもよい。
【0062】また、上記した基板ボックス170に収納
される遊技制御基板171は、図2に示すように、各種
コネクタ75に配線が接続されるものであるが、この配
線のうち1つのコネクタ75を1単位とした複数本の配
線束167には、配線チューブ168が取り付けられて
いる。配線チューブ168は、無色透明なビニールから
なり、配線束167を束ねた状態でその外周を覆うこと
により、外部から配線束167を保護するようになって
いる。このため、不正基板を配線束167に接続して配
線チューブ168内に隠す不正が行われた場合でも、無
色透明な配線チューブ168を透して不正箇所が容易に
発見できるようになっている。また、配線チューブ16
8は、配線束167に取り付けられるコネクタ80dの
幅よりも小さく直径が設定され、配線束167に対して
配線チューブ168をずらして別の電子部品又は回路基
板が配線チューブ168内に入らない長さに設定されて
いる(配線チューブの長さ>配線の長さ−電子部品の長
さ)。このため、配線チューブ168がずらしづらいの
で不正基板を入れづらくできる。
【0063】また、上記した配線チューブ168は、接
着剤あるいはドライヤーの熱(熱による配線チューブ1
68の縮み)により、配線チューブ168の内面と配線
束167との少なくとも一部分を接着して、配線チュー
ブ168の内面と配線束167との隙間をなくすように
することが望ましい。即ち、配線チューブ168を透明
にしても内部に不正基板を入れることができ、配線束1
67の本数が多いものであれば、その配線束167に隠
れて発見しづらい可能性がある。しかしながら、配線チ
ューブ168の内面と配線束167との隙間をなくした
場合には、不正基板を入れられなくでき、さらにはその
接着部分を切り離せば不正の痕跡がしっかりと残る。な
お、配線チューブ168と配線束167との接着部分
は、一部でもよいし全部でもよい。また、配線チューブ
168の材質は特に限定しないが、熱により収縮し易い
ポリオレヒン樹脂が望ましい。また、この場合には、配
線チューブ168を黒色などの不透明にしてもよい。ま
た、実施形態中では、配線保護部材を無色透明な配線チ
ューブ168から構成しているが、これに限定するもの
ではなく、遊技制御基板80の配線束167が外部から
透視し得る透明部材であればよい。例えば、透明合成樹
脂によって断面コの字状に形成された硬質性の部材から
配線保護部材を構成すると共に、その配線保護部材に形
成した取付爪を入賞玉集合カバー体62に係合させるこ
とにより、配線束167を束ねた状態で配線保護部材を
取り付けるようにしてもよい。また、配線チューブを取
り付ける配線束は、遊技制御基板80の配線束に限定す
るものではない。即ち、配線束に対して不正行為又は不
正を隠す行為が行われる可能性があるものであれば、い
ずれの配線束であってもよい。
【0064】以上のように、本実施形態に係る弾球遊技
機1は、各種制御基板171・181と外部装置の間で
の情報信号のやり取りを中継する情報端子基板175・
179と、該情報端子基板175・179と制御基板1
71・181の間における情報信号の送受信を非可逆的
に処理する非可逆性処理手段(フォトカプラ171b〜
171e、フォトカプラ181b・181c及びスイッ
チング回路181d)と、を備え、制御基板171・1
81に非可逆性処理手段を設けることで、情報端子基板
175・179には電気部品を設けず、各制御基板17
1・181は、電気部品の実装面を視認可能な基板ボッ
クス170・180に収納して設けたことを特徴とす
る。このように構成することにより、情報端子基板17
5・179に電気部品が実装されている場合には、即座
にこれを不正改造と判別することができる。また、所定
方向以外での情報信号の流れを遮断する非可逆性処理手
段を基板ボックス170・180に収納した制御基板に
設けることで、情報端子基板175・179と制御基板
171・181の間で不正な信号をやり取りする不正行
為が困難になり、ひいては防犯効果の高い弾球遊技機1
を提供することができる。
【0065】なお、上記した実施形態では、本発明を適
用した制御基板を遊技制御基板171及び賞球払出制御
基板181としているが、これに限定するものではな
く、情報端子基板を介して外部装置との間で情報信号を
やり取りする制御基板であればいずれの制御基板であっ
てもよい。また、実施形態中では、本発明の遊技機を弾
球遊技機としているが、これに限らず弾球遊技機以外の
遊技機(例えば、スロットマシンやコインゲーム等)で
あってもよい。
【0066】また、上記した実施形態(第一実施形態)
では、制御基板を基板ボックスに収納した構成としてい
るが、この構成に限定するものではない。例えば、図1
9に示す第二実施形態のように、被覆部材としての基板
カバーで制御基板を被覆した構成としてもよい。以下、
第二実施形態の構成を図19を参照して説明する。第二
実施形態では、可変表示装置に取り付けられる表示制御
基板を例示して説明する。図19において、可変表示装
置200を構成する収納筐体201の裏面側には、取付
ボス202を介して表示制御基板190がビス203止
めされている。表示制御基板190は、可変表示装置2
00との対向面側に各種電子部品191のハンダ付け部
分192が配されることにより、電子部品191が後方
に突出した状態で取り付けられている。また、このよう
にして可変表示装置200に取り付けられた表示制御基
板190は、透明合成樹脂からなる基板カバー193に
よって被覆されることで、基板190自体が外乱から保
護されるようになっている。基板カバー193は、一端
側に開口を有した蓋形状をなし、その開口周縁部には、
基板カバー193を可変表示装置180にビス195止
めするための取付穴194が穿設されている。
【0067】ところで、上記した基板カバー193は、
その内壁形状が各種電子部品191の外形形状に倣って
形成されており、これによって基板カバー193と電子
部品191との空間が狭められている。また、表示制御
基板190を取り付ける取付ボス202の高さは、収納
筐体201の後面壁と表示制御基板190との空間をハ
ンダ付け部分192の高さとほぼ同一にする値に設定さ
れている。しかして、第二実施形態の表示制御基板19
0は、収納筐体201と基板カバー193との間に形成
された空間に収納状態で取り付けられるものであるが、
収納筐体201側及び基板カバー193側いずれの対向
面側においても、不正な電子部品や不正基板を同時に収
納する余分な空間は設けられていない。なお、このよう
な空間とは、別の電子部品又は回路基板がその空間内に
収納できない程度の空間であればよい。例えば、不正な
電子部品が基板上ではなく配線で繋がれ、不正な回路を
構成する場合は、このような電子部品や不正基板が入ら
ないスペースであればよい。また、不正な電子部品が集
積回路(IC)の場合は、IC自体を入れられない幅、
あるいはICの厚みよりも狭くすればよい。
【0068】以上のように、第二実施形態では、表示制
御基板190に実装された電子部品191と、該電子部
品191側を覆う基板カバー193と、の空間を狭め、
別の電子部品又は回路基板がその空間内に収納できない
ように基板カバー193の内壁形状を電子部品191の
外形形状に倣って形成し、また、表示制御基板190の
ハンダ付け部分192と、該ハンダ付け部分192側を
覆う収納筐体201と、の空間に別の電子部品又は回路
基板が収納できないようにその空間を狭めている。この
ため、電子部品191と基板カバー193との間、及び
ハンダ付け部分192と収納筐体201との間で、それ
ぞれ不正な電子部品や不正基板を同時に収納する余分な
空間をなくすことができる。従って、不正基板と正規の
基板を同時に基板カバー193及び収納筐体201で被
覆してその不正を隠匿する行為が防止でき、結果として
制御系に対する不正行為を防止し得る遊技機を提供する
ことができる。また、表示制御基板190を被覆する基
板カバー193は透明化されているので、外部から表示
制御基板190を観察することができ、些細な不正が表
示制御基板190に行われた場合でもこれを容易に発見
することができる。なお、基板カバー193の材質及び
特性(透明か否か等)は特に限定せず、不透明な金属材
料や導電性の合成樹脂等で形成してもよい。但し、金属
もしくは導電性の合成樹脂で形成した方が静電気やノイ
ズに強くすることができる。
【0069】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記基板ボックス170は、前記基体(ボックス
本体110)と前記蓋体80とを第一の組付固着手段
(ワンウェイネジ140)により組み付けて非可逆的な
固着状態とする第一の組付部(取付片部83a)と、該
第一の組付部の固着状態を解除するための組付解除部
(連結部84a・85a)と、該組付解除部の解除状態
で第二の組付固着手段(ワンウェイネジ140)により
前記基体と前記蓋体とを再び組み付けて非可逆的な固着
状態とする第二の組付部(取付片部83b・83c)
と、を備えたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、制御基板の検査以外で組付解除部が解除(連
結部84a・85aが切断)されるような場合は、この
解除により制御基板に不正が行われたことが即座に且つ
確実に判別できるため、基板ボックスの防犯効果を高め
ることができる。 (2)前記第二の組付部を複数設けると共に、これら複
数の第二の組付部の固着状態を個々に解除するための第
二の組付解除部を設けたことを特徴とする。このように
構成することにより、防犯効果の高い基板収納ボックス
に復元することを前提とした回路基板の検査が複数回行
える。
【0070】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、遊技に関与する動作
を制御するための制御基板を備えて、遊技者に特定の遊
技価値を付与し得る遊技機において、前記制御基板と外
部装置の間での情報信号を中継する情報端子を有した情
報端子基板と、該情報端子基板と前記制御基板の間にお
ける情報信号の送受信を非可逆的に処理する非可逆性処
理手段と、を備え、前記非可逆性処理手段を前記制御基
板に設けると共に、該制御基板に設けられる非可逆性処
理手段を含む制御基板の電気部品の実装面を視認可能な
被覆部材で被覆する一方、外部電源からの電力が供給さ
れる電源基板と前記情報端子基板を別体に構成し、情報
端子基板には、情報端子以外の電気部品を設けないよう
にしたことを特徴とする。このように構成することによ
り、情報端子基板に情報端子以外の電気部品が実装され
ている場合には、即座にこれを不正改造と判別すること
ができる。また、電源基板が別体なので外部入出力情報
以外の配線は、不正な配線接続として容易に発見でき、
不正行為が困難になる。また、所定方向以外での情報信
号の流れを遮断する非可逆性処理手段を被覆部材で被覆
した制御基板に設けることで、情報端子基板と制御基板
の間で不正な信号をやり取りする不正行為が困難にな
り、ひいては防犯効果の高い遊技機を提供することがで
きる。
【0071】また、本発明の請求項2においては、前記
被覆部材は、前記制御基板を収納する基体及び蓋体を備
えた基板ボックスから構成し、その基体及び蓋体を非可
逆的な固着手段によって組み付けたことを特徴とする。
このように構成することにより、基体及び蓋体を非可逆
的に組み付ける固着手段を解除しない限り制御基板を取
り出すことができないため、制御基板の防犯効果を高め
ることができる。
【0072】また、本発明の請求項3においては、前記
制御基板の配線を複数本束ねてその配線束を保護する配
線保護部材を備え、該配線保護部材を透明にしたことを
特徴とする。このように構成することにより、不正基板
を配線束に接続して配線保護部材内に隠す不正が行われ
たときでも、透明な配線保護部材を透して不正箇所が容
易に発見でき、結果として制御系に対する不正行為を防
止することができる。
【0073】また、本発明の請求項4においては、前記
被覆部材は、不正な部品が入り込めない寸法に前記制御
基板との隙間を設定したことを特徴とする。このように
構成することにより、被覆部材による不正部品の隠匿を
防止することができ、結果として制御系に対する不正行
為を防止することができる。
【0074】また、本発明の請求項5においては、前記
制御基板及び前記情報端子基板を含む全てのプリント基
板と配線の接続をコネクタ接続としたことを特徴とす
る。このように構成することにより、各種基板と配線の
ハンダ付けの接続をなくすことができ、ハンダ付け部分
への不正基板の接続(取り付け)を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】各種基板及び各種装置の配線接続を示すブロッ
ク図である。
【図4】情報端子基板と遊技制御基板を示す回路図であ
る。
【図5】同図(A)(B)はそれぞれ情報端子基板を取り
付けた可動板を示す部分拡大図である。
【図6】同図(A)(B)はそれぞれ情報端子基板を取り
付けた可動板の変形例を示す部分拡大図である。
【図7】基板ボックス内に収納された電源基板と情報端
子基板を示す正面図である。
【図8】情報端子基板と賞球払出制御基板を示す回路図
である。
【図9】基板ボックス及び取付台を示す斜視図である。
【図10】蓋体を示す分解斜視図である。
【図11】同図(A)(B)はそれぞれ溶着突起の溶着状
態を示す説明図である。
【図12】被覆部材と遊技制御基板とボックス本体を示
す分解斜視図である。
【図13】同図(A)は蓋体の取付片部がボックス本体
にビス止めされた状態を示す部分断面図であり、同図
(B)は基板ボックス内に装備用のワンウェイネジが収
納された状態を示す部分断面図である。
【図14】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを
示す説明図であり、同図(C)(D)はそれぞれ特殊マイ
ナスドライバーを示す説明図である。
【図15】同図(A)〜(C)はそれぞれ基板ボックス
の復元手順を示す側面図である。
【図16】同図(A)〜(C)はそれぞれ基板ボックス
の交換手順を示す部分平面図であり、同図(D)は交換
者と交換日が記入された交換履歴シールを示す平面図で
ある。
【図17】同図(A)〜(D)はそれぞれ蓋体の係合爪
とボックス本体の係止溝との係合関係を示す説明図であ
る。
【図18】同図(A)(B)はそれぞれ回路基板の上面を
覆う被覆部材を示す縦断面図である。
【図19】第二実施形態の基板カバーを示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 30 遊技盤 60 機構板 62 入賞玉集合カバー体 80 蓋体 81 上板 83a〜83c 取付片部 84a〜84c・85a〜85c 連結部 86a〜86d 取付穴 91 検査履歴シール 93 蓋枠 100 導電板 106a〜106c ホログラムシール 110 ボックス本体(基体) 111 底板 116 本体枠 130 取付片 131〜134 取付穴 135〜137 装備片 140 ワンウェイネジ(固着手段) 150 取付台 156 被覆部材 167 配線束 168 配線チューブ(配線保護部材) 170・172・177・180・182 基板ボック
ス 171 遊技制御基板(制御基板) 171b〜171e フォトカプラ(非可逆性処理手
段) 173 表示制御基板 174 可動板 175・179 情報端子基板 175b〜175e 出力端子(情報端子) 176・184 中継基板 178 電源基板 179a 賞球情報端子(情報端子) 179b 玉貸し情報端子(情報端子) 179c 発射制御情報端子(情報端子) 179d 玉切れ情報端子(情報端子) 181 賞球払出制御基板(制御基板) 181a 接続端子 181b・181c フォトカプラ(非可逆性処理手
段) 181d スイッチング回路(非可逆性処理手段) 183 装飾制御基板 190 表示制御基板(制御基板) 193 被覆部材(基板カバー)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に関与する動作を制御するための制
    御基板を備えて、遊技者に特定の遊技価値を付与し得る
    遊技機において、 前記制御基板と外部装置の間での情報信号を中継するた
    めの情報端子を有した情報端子基板と、 該情報端子基板と前記制御基板の間における情報信号の
    送受信を非可逆的に処理する非可逆性処理手段と、を備
    え、 前記非可逆性処理手段を前記制御基板に設けると共に、
    該制御基板に設けられる非可逆性処理手段を含む制御基
    板の電気部品の実装面を視認可能な被覆部材で被覆する
    一方、外部電源からの電力が供給される電源基板と前記
    情報端子基板を別体に構成し、情報端子基板には、情報
    端子以外の電気部品を設けないようにしたことを特徴と
    する遊技機。
  2. 【請求項2】 前記被覆部材は、前記制御基板を収納す
    る基体及び蓋体を備えた基板ボックスから構成し、その
    基体及び蓋体を非可逆的な固着手段によって組み付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御基板の配線を複数本束ねてその
    配線束を保護する配線保護部材を備え、該配線保護部材
    を透明にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記被覆部材は、不正な部品が入り込め
    ない寸法に前記制御基板との隙間を設定したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記制御基板及び前記情報端子基板を含
    む全てのプリント基板と配線の接続をコネクタ接続とし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208244A (ja) * 2014-06-03 2014-11-06 タイヨーエレック株式会社 遊技機
JP2014208245A (ja) * 2014-06-03 2014-11-06 タイヨーエレック株式会社 遊技機
JP2016096866A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社ニューギン 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014208244A (ja) * 2014-06-03 2014-11-06 タイヨーエレック株式会社 遊技機
JP2014208245A (ja) * 2014-06-03 2014-11-06 タイヨーエレック株式会社 遊技機
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