JPH1119311A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH1119311A
JPH1119311A JP18770797A JP18770797A JPH1119311A JP H1119311 A JPH1119311 A JP H1119311A JP 18770797 A JP18770797 A JP 18770797A JP 18770797 A JP18770797 A JP 18770797A JP H1119311 A JPH1119311 A JP H1119311A
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JP
Japan
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board
control board
wiring
game
mounting
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JP18770797A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線同士の接続を中継基板で行うと共に、そ
の中継基板を含んだ各種基板と配線の接続を全てコネク
タ接続とすることで、不正基板の取り付けを防止し得る
遊技機を提供する。 【解決手段】 配線同士の接続を行う中継基板82〜8
4を備え、該中継基板82〜84を含んだ各種基板と配
線の接続を全てコネクタ接続とする。これにより、配線
同士がコネクタ接続されていた場合には、そのコネクタ
接続を即座に不正行為として判別することができる。ま
た、各種基板と配線の接続を全てコネクタ接続とするこ
とによりハンダ付けの接続をなくすことができ、ハンダ
付け部分への不正基板の接続(取り付け)を防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線によって電気
的に接続されるプリント基板を備えて、遊技者に特定の
遊技価値を付与し得る遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、パチンコ遊技機やスロッ
トマシン等の遊技機には、多くの回路基板が設けられて
いた。特に、遊技動作を制御する遊技制御基板には、マ
イクロコンピュータを構成するMPU、ROM、RAM
等の電子部品が多数実装されていた。そして、遊技動作
を制御するプログラムが格納されたROMを交換するこ
とにより、多くの場合、異なる遊技内容(例えば、不正
に大当りを発生させる)を実現することが可能であっ
た。このため、遊技制御基板は、通常、基板ボックス内
に封止状態で設けられ、ROM交換などの不正行為を防
止するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遊技機では、図16に示すように、遊技盤210の裏面
に設けられた各種プリント基板211(電気装置212
のプリント基板211を含む)を接続する配線213同
士がコネクタ214によって接続されていた(例えば、
図16のA部分)。このため、遊技制御基板から延びる
正規の配線を断線処理し、その断線部分に不正基板の配
線をコネクタで接続する不正行為が行われた場合には、
その不正が正規のコネクタ接続と比較し難く不正が行わ
れていることが分かり難かった。また、このような不正
基板は、複数本の配線を束ねる配線チューブや表示制御
基板を被覆する基板カバーの内部に隠して取り付けられ
ていた。さらに、従来の遊技機では、プリント基板21
1と配線213の接続がハンダ付け(例えば、図16の
B部分)で行われていたため、そのハンダ付け部分に不
正基板が接続し易かった。本発明は、上記した事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、配線同士
の接続を中継基板で行うと共に、その中継基板を含んだ
各種基板と配線の接続を全てコネクタ接続とすること
で、不正基板の取り付けを防止し得る遊技機を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、図2乃至図
4に示すように、配線によって電気的に接続されるプリ
ント基板(遊技制御基板80、ランプ基板250a・2
50bなど)を備えて、遊技者に特定の遊技価値を付与
し得る遊技機(弾球遊技機1)において、前記プリント
基板は、コネクタ以外の電気部品を実装しない中継基板
73・79・82〜84を含み、前記プリント基板と前
記配線は、全てコネクタを介して接続し、前記配線同士
を接続する場合は、全て前記中継基板のコネクタを介し
て接続したことを特徴とする。このように構成すること
により、配線同士が直接コネクタ接続されていた場合に
は、そのコネクタ接続を即座に不正行為として判別する
ことができる。また、各種基板と配線の接続を全てコネ
クタ接続とすることによりハンダ付けの接続をなくすこ
とができ、ハンダ付け部分への不正基板の接続(取り付
け)を防止することができる。
【0005】また、前記配線を複数本束ねてその配線束
170を保護する配線保護部材(配線チューブ171)
を備え、該配線保護部材を透明にした場合には、不正基
板を配線束に接続して配線保護部材内に隠す不正が行わ
れた場合でも、透明な配線保護部材を透して不正箇所が
容易に発見でき、結果として制御系に対する不正行為を
防止することができる。
【0006】また、図5に示すように、前記中継基板8
2は、当該遊技機への取り付け状態でその基板両面が外
部から視認できるように設けた場合には、中継基板82
(プリント配線)に対する不正が確実に発見できる。
【0007】また、前記プリント基板は、遊技に関与す
る動作を制御するための制御基板(遊技制御基板80、
表示制御基板200、賞球基板201、電飾基板20
2)を含み、該制御基板は、基体(ボックス本体12
0)及び蓋体90を備えた基板ボックス81に収納して
設け、その基板ボックスの蓋体には、制御基板の実装面
を外部から視認可能に被覆する透視部(透明な上板9
1)を設けた場合には、制御基板を保護することができ
ると共に、制御基板に対する不正が確実に発見できる。
【0008】また、図14に示すように、前記プリント
基板は、遊技に関与する動作を制御するための制御基板
(表示制御基板190)を含み、該制御基板は、基板カ
バー193で被覆して設け、その基板カバーと制御基板
の隙間は、不正な部品が入り込めない寸法に設定した場
合には、基板カバーによる不正部品の隠匿を防止するこ
とができ、結果として制御系に対する不正行為を防止す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について
説明する。図1は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面
図であり、図2は、弾球遊技機1の背面図である。
【0010】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤30、上皿12、灰皿18を含む
下皿16、操作ハンドル19等がある。また、図示の実
施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸
し出すためのユニット装置としてのカードユニット装置
20が付設されている。
【0011】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤3
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED装置7が、その左右両
側方に装飾ランプ装置6a・6bが設けられている。こ
の装飾LED装置7や装飾ランプ装置6a・6bは、遊
技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の
遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊
技の雰囲気を盛り上げるものである。また、ガラス板保
持枠4の軸支側上部には、払い出すべく景品玉が不足し
たことを報知する玉切れLED装置8や、入賞玉の発生
に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知す
る賞球LED装置9が設けられ、更に、ガラス板保持枠
4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するス
ピーカ10a・10bが設けられている。なお、上記し
た構成のうち、装飾LED装置7や玉切れLED装置8
及び賞球LED装置9は、複数のLEDがプリント配線
基板上に実装されるように構成されるものであるが、こ
のプリント配線基板を金属ベースプリント配線基板で構
成することにより、LEDから発生される熱の放熱効果
を高めることができる。
【0012】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー13が設けられている。この玉
抜き操作レバー13は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿16に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー14が内蔵さ
れている。この圧電ブザー14は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0013】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口15とその下流側に形成される打球供給口(図示
しない)とを連絡するように貯留整列路(図示しない)
が形成されており、その貯留整列路の中程に上皿玉検出
器(図示しない)が設けられている。この上皿玉検出器
は、上皿12に残留する打玉を検出するものである。ま
た、上皿12には、弾球遊技機1に隣接して設けられる
カードユニット装置20を介して遊技玉を借り受ける際
に操作する操作部が設けられている。なお、この操作部
は、玉貸スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、
度数表示LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示し
ない)から構成されている。玉貸スイッチは、カードユ
ニット装置20によって遊技玉を借り受ける際に操作す
るものである。返却スイッチは、遊技終了の際にカード
ユニット装置20のカード挿入口23に差し込まれたカ
ードを返却するためのものである。度数表示LEDは、
カードユニット装置20のカード挿入口23に差し込ま
れたカードの残額が表示されるものである。また、自動
玉貸スイッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイ
ッチを操作して行うマニュアルモードと、上皿12の打
玉の残量が前記上皿玉検出器によって検出されなくなっ
たときに自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のい
ずれかのモードに設定するものであり、自動モードが選
択設定されているときには、自動玉貸表示LEDが点灯
している。
【0014】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿16は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口(図示しな
い)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、
その下皿16の前面壁には、玉抜き操作レバー17がス
ライド可能に取り付けられるようになっている。この玉
抜き操作レバー17を操作することにより、下皿16に
貯留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な
玉箱に移し替えることができる。また、下皿の左側に
は、灰皿18が設けられ、右側には、操作ハンドル19
が設けられている。操作ハンドル19は、後述する発射
装置89の駆動を制御することにより打玉の弾発力を調
節するようになっている。
【0015】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置20が隣接されている。このカードユ
ニット装置20は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置20は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器21と、当該
カードユニット装置20がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器22
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口23とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置20は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LED等と接続
されている。
【0016】次に、遊技盤30の正面構造について説明
する。遊技盤30の表面には、発射された打玉を誘導す
るための誘導レール31がほぼ円状に植立され、該誘導
レール31で区画された領域が遊技領域32を構成して
いる。遊技領域32のほぼ中央には、左・中・右の特別
図柄を個々に可変表示する可変表示部51〜53を備え
た特別図柄表示装置50が配置されている。
【0017】特別図柄表示装置50の下方には、特別図
柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球装
置33が配置されている。普通可変入賞球装置33は、
ソレノイド34によって垂直(通常入賞口)位置と傾動
(拡大入賞口)位置との間で可動制御される一対の可動
翼片35a・35bを備え、いわゆるチューリップ型役
物として構成されている。そして、普通可変入賞球装置
33に入賞した打玉を遊技盤30裏面の始動口スイッチ
36で検出するようになっている。なお、可動翼片35
a・35bが垂直(通常入賞口)位置のときも普通可変
入賞球装置33に入賞可能になっている。また、普通可
変入賞球装置33への入賞に基づく特別図柄の変動は、
変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4回)記憶
され、その旨が後述の特別図柄記憶LED装置57に表
示されるようになっている。
【0018】普通可変入賞球装置33の下方には、特別
可変入賞球装置40が配置されている。特別可変入賞球
装置40の中央部には、特別可変入賞口41が開設され
ており、該特別可変入賞口41は、ソレノイド42によ
る開閉板43の可動によって開閉制御されるようになっ
ている。特別可変入賞口41の内部は、左右2つに区画
され、そのうちの左側が特定領域とされ、右側が通常領
域とされる。特定領域には、入賞玉の検出により開閉板
43を再度開成させることができるV入賞スイッチ44
が設けられ、通常領域には、入賞玉を検出するための1
0カウントスイッチ45が設けられている。特別可変入
賞口41の下方には、ゲートスイッチ47を備えた通過
玉ゲート46が設けられている。通過玉ゲート46は、
ゲートスイッチ47によって通過玉を検出することで、
後述する普通図柄表示装置55での普通図柄の変動を許
容するようになっている。また、特別可変入賞口41の
左右側方には、それぞれ入賞口48が設けられている。
【0019】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置40は、以下のように作動する。即ち、打
玉が普通可変入賞球装置33に入賞して始動口スイッチ
36をONさせると、特別図柄表示装置50が変動を開
始し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で
特別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが
大当り図柄となったときに特定遊技状態となる。この特
定遊技状態においては、特別可変入賞球装置40の開閉
板43が所定期間(例えば、29秒)あるいは所定個数
(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放する
(開放サイクル)ように設定され、その開放している間
遊技盤30の表面を落下する打玉を受け止めるようにな
っている。そして、受け止められた打玉が特定領域に入
賞してV入賞スイッチ44をONすると、開放サイクル
の終了後再度上記した開放サイクルを繰り返し、特定領
域に入賞玉が入賞する毎に継続権が成立して開放サイク
ルを最高16回繰り返すことができるようになってい
る。また、遊技領域32には、上記した構成以外にも、
左右一対の風車ランプ装置24a・24b、左右一対の
サイドランプ装置25a・25b、入賞口27を備えた
左右一対の袖ランプ装置26a・26b、バック玉防止
部材28、アウト口29、等が設けられている。
【0020】なお、本発明の特定遊技状態(特定の遊技
価値)は、上記に限らず以下に示す〜の制御のうち
いずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態で
あればよい。
【0021】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御 次に、遊技領域32のほぼ中央に配置される特別図柄表
示装置50の構成について説明する。特別図柄表示装置
50の中央部には、左・中・右の特別図柄を個々に可変
表示する可変表示部51〜53が設けられている。可変
表示部51〜53の上方には、入賞口54と、普通図柄
表示装置55と、普通図柄記憶LED装置56と、が設
けられている。普通図柄表示装置55は、普通図柄が当
り図柄となったときに、普通可変入賞球装置33の可動
翼片35a・35bを所定時間が経過するまで開放制御
するものであるが、確率変動(大当り判定確率を通常時
と異なる確率に変更した遊技状態)が生じたときには、
開放時間が長くなるように設定されている。また、普通
図柄の変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態で
は、4回)記憶され、その旨が普通図柄記憶LED装置
56に表示されるようになっている。可変表示部51〜
53の下方には、特別図柄の変動未消化分を記憶する特
別図柄記憶LED装置57が設けられている。
【0022】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板60が開閉自在に設けられている。
機構板60の中央には窓開口61が開設され、該窓開口
61からは、遊技盤30の裏面に取り付けられた入賞玉
集合カバー体62と前記特別図柄表示装置50の裏面側
が貫通されている。機構板60の上部側には、発生した
入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉タンク6
3と、該玉タンク63内に配設された玉切れ情報検出ス
イッチ64と、賞球払出装置65と、玉タンク63内の
玉を賞球払出装置65に送る玉整列レール66、カーブ
樋67、及び通路体68と、該通路体68が形成する玉
通路内に配設された賞球玉切れスイッチ69と、電源基
板70と情報出力端子基板71を収納した基板ボックス
72と、が設けられている。一方、機構板60の下部側
には、中継基板73と、入賞球払出ソレノイド74と入
賞球検出スイッチ75を収納し且つインターフェイス基
板76を外面に取り付けた基板ボックス77と、満タン
スイッチ78と、中継基板79と、遊技制御基板80を
収納した基板ボックス81と、が設けられている。な
お、インターフェイス基板76は、弾球遊技機1とカー
ドユニット装置20との配線を中継する基板であり、遊
技制御基板80は、特別図柄表示装置50等の遊技装置
の動作を制御する基板である。また、入賞玉集合カバー
体62には、図3に示すように、中継基板82〜84
と、情報出力端子基板85と、が設けられている。さら
に、弾球遊技機1の裏面には、上記した機構板60以外
の領域に、弾球遊技機1前面に設けられる電気的装飾部
品(ランプ等)の動作を制御する電飾基板86と、賞球
払出装置65の動作を制御する賞球基板87と、残高表
示基板88と、タッチ基板89aを備えた発射装置89
と、が設けられ、特別図柄表示装置50には、特別図柄
の変動を制御する特別図柄表示制御基板50aが設けら
れている。
【0023】次に、上記した各種基板乃至装置の配線接
続について図4を参照して説明する。なお、図4中に記
載の「C」はコネクタを示している。図4において、遊
技制御基板80には、特別図柄表示装置50、中継基板
83、情報出力端子基板85、電飾基板86、賞球基板
87、及び電源基板70が接続されている。中継基板8
3には、普通図柄表示装置55、各スイッチ36・44
・45・47、各中継基板82・84、風車ランプ装置
24a・24b、各ソレノイド34・42、各図柄記憶
LED装置56・57、及びサイドランプ装置25bが
接続されている。また、中継基板82には、袖ランプ装
置26aとサイドランプ装置25aが接続され、中継基
板84には、袖ランプ装置26bが接続されている。情
報出力端子基板85は、始動口入賞回数、確率変動、図
柄確定回数、及び大当りの各信号を出力するようになっ
ている。電飾基板86には、中継基板73、賞球基板8
7、及び電源基板70が接続されている。また、中継基
板73には、スピーカ10a・10bと各LED装置7
〜9と装飾ランプ装置6a・6bが接続されている。賞
球基板87には、賞球払出装置65、電源基板70、情
報出力端子基板71、賞球玉切れスイッチ69、中継基
板79、及びインターフェイス基板76が接続されてい
る。情報出力端子基板71は、賞球、玉貸し、及び玉切
れの各情報を出力すると共に発射装置89の制御信号を
入力するようになっている。中継基板79には、ソレノ
イド74と各スイッチ75・78と発射装置89が接続
されている。インターフェイス基板76には、カードユ
ニット装置20と残高表示基板88が接続されている。
また、残高表示基板88には、電圧ブザー14が接続さ
れている。
【0024】ところで、上記した配線接続の構成では、
中継基板73・79・82〜84を設けることで配線同
士のコネクタ接続をなくし、然も中継基板73・79・
82〜84を含む各種プリント基板に対する配線の接続
を全てコネクタ接続としている。なお、ここでいうプリ
ント基板とは、コネクタが実装されて配線の中継のみを
行う中継基板と、電子部品(ICなど)が実装された制
御用の基板(例えば、遊技制御基板80など)と、電気
接続用の基板(例えば、サイドランプ装置25a・25
bのランプ基板250a・250bなど)を含んだ基板
のことをいう。このため、配線同士がコネクタ接続され
ていた場合には、そのコネクタ接続を即座に不正行為と
して判別することができる。また、各種基板と配線の接
続を全てコネクタ接続とすることによりハンダ付けの接
続をなくすことができ、ハンダ付け部分への不正基板の
接続(取り付け)を防止することができる。なお、サイ
ドランプ装置25a・25bだけでなく、装飾ランプ装
置6a・6b、装飾LED装置7、普通図柄表示装置5
5、風車ランプ装置24a・24b等も電気接続用の基
板を備えている。
【0025】また、サイドランプ装置25aと袖ランプ
装置26aを中継基板83に接続する中継基板82は、
図5(A)(B)に示すように、入賞玉集合カバー体62
に取り付けられた可動板172にビス177止めして設
けられている。可動板172は、透明な合成樹脂からな
り、その一側端には、筒状をなした軸受部173が形成
され、他側端には、係合凹部174が形成されている。
一方、入賞玉集合カバー体62には、軸受部173と係
合する上下一対の軸突起175a・175bと、係合凹
部174と係合する係止爪176と、が形成されてい
る。そして、中継基板82を一体的に取り付けた可動板
172は、軸受部173が入賞玉集合カバー体62側の
軸突起175a・175bに軸支して取り付けられるこ
とで、軸突起175a・175bを回転軸として回転可
能に設けられている。また、可動板172は、係合凹部
174が係止爪176に係止されることで、可動板17
2の裏面が入賞玉集合カバー体62の前面と当接する位
置に保持されるようになっている。
【0026】しかして、上記した可動板172は、図5
(B)に示す通常時には、係合凹部174が係止爪17
6に係止された状態で中継基板82を入賞玉集合カバー
体62の前面に保持する。これに対して、中継基板82
を検査するときには、図5(A)に示すように、係合凹
部174と係止爪176の係合を解除し、中継基板82
の裏面に設けられたプリント配線82aの形成面が透明
な可動板172を透して視認できる位置に可動板172
を回転させる。このように、本実施形態では、弾球遊技
機1への取り付け状態で中継基板82の基板両面が外部
から視認できるように設けているので、中継基板82
(プリント配線82a)に対する不正が確実に発見でき
る。なお、このような構成は、中継基板82に限らず、
他の中継基板73・79・83・84に適用できること
はいうまでもない。また、中継基板の基板両面を視認可
能に設ける構成は、実施形態中のものに限定しない。例
えば、中継基板自体を透明化することで、中継基板裏面
のプリント配線が確認できるようにしてもよい。
【0027】次に、遊技制御基板80を収納する基板ボ
ックス81の構成について説明する。基板ボックス81
は、図6に示すように、蓋体90及びボックス本体12
0の組付体からなり、この組付体が取付台160を介し
て前記機構板60に取り付けられて構成される。先ず、
基板ボックス81内に収納される遊技制御基板80につ
いて図9を参照して説明する。遊技制御基板80は、図
9に示すように、長方形状のプリント配線基板によって
構成されており、その上面の大部分はROM等の電子部
品80bを実装する電子部品実装領域80aとして形成
される一方、幅方向一側の領域がコネクタ80dを実装
するコネクタ実装領域80cとして形成されている。ま
た、遊技制御基板80には、幅方向一側の両端に止め穴
80eが穿設される一方、幅方向他側の両端には係合穴
80fが穿設されている。なお、遊技制御基板80の上
面及び下面における止め穴80eの外周には、メッキ部
(図示しない)が設けられている。このメッキ部は、遊
技制御基板80を後述の本体枠126にビス129止め
する際、遊技制御基板80のグランドライン(図示しな
い)と本体枠126とを導通させるためのものであり、
基板ボックス81内で発生する静電気から遊技制御基板
80を保護するようになっている。また、各実装領域8
0a・80bが形成された遊技制御基板80の上面に
は、電子部品80bとコネクタ80dを電気的に接続す
る結線パターン(図示しない)が形成されている。
【0028】また、上記した遊技制御基板80のコネク
タ実装領域80cには、図9に示すように、透明合成樹
脂製の被覆部材166が取り付けられるようになってい
る。被覆部材166は、断面L字の長板形状をなし、そ
の断面L字の長辺を構成する部分がコネクタ実装領域8
0cへの取付部となっている。具体的には、ビス149
で遊技制御基板80と共締めする取付穴167が長手方
向の両端に穿設され、各取付穴167間には、コネクタ
実装領域80cに並設されたコネクタ80dを個々に挿
通する挿通穴168が複数穿設されている。一方、断面
L字の短辺を構成する部分は、後で詳述する遊技制御基
板80の封止状態を解除して初めて被覆部材166の取
り外しを可能にする規制部169となっている。
【0029】蓋体90は、図7に示すように、透視性を
有する上板91と、金属製の蓋枠103と、透視性及び
導電性を有する導電板110と、を備えている。上板9
1は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その下面側の
外周端部には、所定間隔を置いて複数の溶着突起92が
突設されている。また、上板91の長手方向の両端側に
は、複数(実施形態中では、3つ)の取付片部93a〜
93cが並設されている。取付片部93a〜93cは、
各々、上板91の側壁を構成する部分と、上板91の上
壁を構成する部分と、を有した断面L字状をなし、上板
91の側壁構成部分においては、各取付片部93a〜9
3c間を連結する連結部94a〜94cが一体成形さ
れ、上板91の上壁構成部分においては、各取付片部9
3a〜93c間を連結する連結部95a〜95cが一体
成形されている。なお、各取付片部93a〜93c間に
は、スリット状の溝が形成されており、連結部94a〜
94c・95a〜95cは、取付片部93a〜93cの
外壁面から突出した状態で設けられている(図10参
照)。また、取付片部93a〜93cの上壁構成部分に
は、それぞれ取付穴96a〜96cが穿設されており、
取付片部93cの隣接部であり且つ上板91の幅方向一
側の両端隅角部には、取付穴96dが穿設されている。
一方、上板91の幅方向他側の中央部には、取付穴98
を穿設した取付突起97が突設されている。上板91の
上面には、凹部100・102が形成されており、凹部
100には、弾球遊技機1の機種名を記した機種名シー
ル94が貼着され、凹部102には、遊技制御基板80
を検査した際に書き込む「検査者」「検査日」の各項目
を記した検査履歴シール101が貼着されている。
【0030】なお、上記した各取付穴96a〜96d・
98の上方部分は、ボックス本体120との組み付け状
態で組み付け用のビスを蓋枠103の外壁面に入り込ま
せるような凹形状をなしている(図10(A)参照)。
このため、ビスの頭部を切断してビス止めを解除する不
正行為が防止できる。また、各連結部94a〜94c・
95a〜95cには、それぞれ基板ボックス81の開放
手順を示唆するための刻印「1〜3」が施されている。
具体的には、取付片部93aに対応する連結部94a・
95aには「1」の刻印が施され、取付片部93bに対
応する連結部94b・95bには「2」の刻印が施さ
れ、取付片部93cに対応する連結部94c・95cに
は「3」の刻印が施されている。
【0031】蓋枠103は、上面に開口部104を有
し、該開口部104以外となる残りの上面領域には、上
板91側の複数の溶着突起92を個々に挿通する挿通穴
105が複数穿設され、幅方向一側の中央部には、ビス
114によって取付穴98と共締めされる取付穴106
が穿設されている。また、蓋枠103の外周縁部には、
全周に亘って側壁が垂下形状されている。蓋枠103の
長手方向両端の側壁は、ボックス本体120との組み付
け状態で後述する取付片140の先端部分と当接する当
接壁107として形成されている(図10参照)。蓋枠
103の幅方向一側の側壁は、基板ボックス81内に収
納される遊技制御基板80の電子部品実装領域80aと
コネクタ実装領域80cとを蓋枠103の内外に仕切る
仕切り壁108として形成されている(図13参照)。
また、仕切り壁108の両端側には、ボックス本体12
0との組み付け状態で後述する係合爪148を係止する
係止穴109が穿設されている。
【0032】導電板110は、上板91と同様に透明合
成樹脂の長方形板からなり、その上面側には黒色塗装を
施した導電性繊維111が全域に接合して設けられてい
る。導電板110の外周端部には、蓋枠103に穿設さ
れた挿通穴105と同様に、上板91側の溶着突起92
を個々に挿通する挿通穴112が複数穿設されている。
ここで、導電性繊維について簡単に説明すると、導電性
繊維は、大きく分けて金属製(銅、黄銅、ニッケル、ア
ルミニューム等)のフィラメントを網状に織ったもの
と、合成繊維に導電性粒子(銅、カーボン等)を塗布又
は含浸させたものと、があり、いずれの種類の導電性繊
維においても、電磁シールド効果及び光線透過率の見地
から、50〜250メッシュ(特に、100〜200メ
ッシュがよい)程度で、その開口率10〜90%(特
に、30〜80%がよい)であることが望ましい。そし
て、メッシュという構造上、どうしても透視性が悪くな
るが、本実施形態では、これを抑制するために、導電性
繊維101を金属色を避けた濃色(実施形態中では、黒
色)にすることで透視性を向上させている。
【0033】なお、本実施形態では、透明合成樹脂板に
導電性繊維111を接合することで導電板110を構成
しているが、導電板の構成はこれに限定するものではな
く、透明合成樹脂板に導電性繊維を埋設して導電板(俗
にCRTフィルターなどともいう)を構成してもよい。
この場合、その透明合成樹脂板を濃色とすることにより
透視性を向上させることができる。また、透明導電層の
形成によって導電板を構成してもよい。この透明導電層
について簡単に説明すると、透明導電層は、金、白金、
銀、錫、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、あるい
はアンチモン等の金属や酸化インジウムあるいは酸化錫
等の金属酸化物、又はこれらの混合物を真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング、CVD等の方法に
より導電性と透視性を有する厚みの層として樹脂材等の
表面に形成されるものである。透明導電層の厚みは、通
常5〜1000nm程度であり、その電気伝導性は、1
0000Ω/□以下、好ましくは1000Ω/□以下の
電気抵抗率が適当である。
【0034】しかして、蓋体90は、図8(A)(B)に
示すように、蓋枠103の挿通穴105及び導電板11
0の挿通穴112を挿通した上板91の溶着突起92が
超音波溶着されることで、上板91、蓋枠103、及び
導電板110の組付体として構成されている。また、こ
のような溶着突起92の溶着により、導電板110の導
電性繊維111は、蓋枠103と確実に導通される。な
お、溶着突起92の溶着において、上板91(溶着突起
92)と導電板110とを同一素材で形成した場合に
は、溶着突起92の溶着部分が導電板110に混じり合
い、より一層強固な溶着が可能になる。また、蓋体90
の組み付け方法は、超音波溶着以外にも熱溶着したり、
溶剤又は接着剤を用いてもよい。また、このような蓋体
90の組み付け状態において、上板91の上面と蓋枠1
03の側面との間には、長方形状のホログラムシール1
16aが貼着され、これによって蓋体90の組み付け状
態が担保されるようになっている。
【0035】一方、ボックス本体120は、図9に示す
ように、透視性を有する底板121と、金属製の本体枠
126と、を備えている。底板121は、透明合成樹脂
の長方形板からなり、その上面側には、遊技制御基板8
0の下面を支承するためのフランジ片122が四隅近傍
部及び幅方向両端の中央部に立設されている。なお、幅
方向一側の二隅近傍部に立設されたフランジ片122に
は、後述する係合片134との干渉を逃がすためのスリ
ット部123が形成されている。一方、幅方向他側の二
隅近傍部に立設されたフランジ片122の近傍には、後
述する取付片132を貫通する貫通穴124が穿設され
ている。また、長手方向一側のほぼ中央部には、切欠部
125が穿設されている。この切欠部125は、基板ボ
ックス81を取付台160に取り付けた状態で後述する
係合突起164との干渉を逃がすための切り欠きであ
る。
【0036】本体枠126は、下面に開口部127を有
すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁を有す
る形状となっている。開口部127の内周縁部には、そ
の幅方向両側に断面L字状をなす係合片128が所定の
条設長さで形成され、内周縁部の長手方向一側には、係
止穴130を穿設した係止片129が形成されている。
また、開口部127以外となる残りの下面領域には、楕
円形状をなす複数の軽減穴131が穿設されている。下
面領域における幅方向一側の両端には、取付穴133を
穿設した取付片132が形成され、下面領域における幅
方向他側の両端には、係合突起135を備えた係合片1
34が形成されている。また、上記した係合片128
は、後で詳述する取付台160への取り付け時に取付台
160側の係合レール161と係合し易いように先端部
分が若干下方に折曲されている。
【0037】一方、本体枠126の幅方向一側壁には、
蓋体90側の取付穴98と対応する取付穴137を穿設
した取付突片136が内向側に折曲形成されると共に、
複数の放熱穴138が穿設されている。本体枠126の
幅方向の両側壁には、その長手方向の両端部に補強片1
39が延設されている。この補強片139は、延設部分
から内向側に折曲されることで本体枠126の長手方向
両側壁を内側から押さえ、本体枠126の強度を向上す
るようになっている。また、側壁間の隙間を塞ぐので、
側壁間を広げて不正に改造しようとしてもできない。な
お、このような補強片は、本体枠126に限らず蓋枠1
03側に設けてもよい。本体枠126の長手方向の両側
壁の上端部分は、内向側に折曲された取付片140とし
て形成されており、該取付片140には、蓋体90側の
取付穴96a〜96dと個々に対応する取付穴141〜
144が穿設されている。取付穴142〜144の近傍
には、それぞれ装備用のワンウェイネジ150を挿通状
態で装備しておく装備穴145〜147が穿設されてい
る。また、取付片140の一側端部には、蓋体90側の
係止穴109と係合する係合爪148が形成されてい
る。
【0038】しかして、上記した蓋体90及びボックス
本体120は、以下に示す組み付けによって遊技制御基
板80を収納した組付体(基板ボックス81)として構
成される。先ず、遊技制御基板80と底板121とを重
畳して本体枠126に装着し、遊技制御基板80の係合
穴88に係合片134の係合突起135を挿通する。次
に、遊技制御基板80のコネクタ80dを挿通穴168
に挿通させて被覆部材166をコネクタ実装領域80c
に装着し、被覆部材166の取付穴167と遊技制御基
板80の止め穴87を取付片132の取付穴133にビ
ス149で共締めする。これにより、被覆部材166及
び遊技制御基板80が底板121を挟んで本体枠126
にビス149止めされた状態となる(図13(B)参
照)。なお、このような遊技制御基板80の取り付け固
定において、止め穴87と取付穴133との穴位置を合
せる際、遊技制御基板80が若干ズレることで係合突起
135と係合穴88とが係合し、ビス止めされない遊技
制御基板80の幅方向一側も固定される。また、コネク
タ実装領域80cは、図11(A)に示すように、その
上面に被覆部材166が取り付けられることで、コネク
タ80d以外の部分、言い換えれば結線パターンを形成
した部分が被覆部材166によって被覆される。
【0039】次に、上面が開放しているボックス本体1
20に蓋体90を被せる。このとき、ボックス本体12
0側の係合爪148は、図7及び図9に示すように、D
方向への挿入によって蓋体90側の係止穴109に係止
され、ボックス本体120及び蓋体90の位置決め的な
取り付けが行われる。また、蓋枠103の仕切り壁10
8は、遊技制御基板80の電子部品実装領域80aとコ
ネクタ実装領域80cとを蓋体90の内外に仕切った状
態にある。これにより、蓋体90を取り外すことなく、
コネクタ80dへの配線取り付け及び配線取り外しが可
能になる。また、この状態で、仕切り壁108の先端部
分は、被覆部材166の取付部上面と当接することによ
り、規制部169が蓋体90の内側に配される。
【0040】そして、図7及び図9に示すB方向におい
て、上板91の取付穴98及び蓋枠103の取付穴10
6を本体枠126の取付穴137にビス114止めし、
そのビス114止め部分を長方形状のホログラムシール
116bで封印する。また、図7及び図9に示すA・C
方向において、取付片部93aの取付穴96aを本体枠
126の取付穴141にワンウェイネジ(ビス)150
で止め(図10(A)参照)、そのビス150止め部分
を長方形状のホログラムシール116cで封印する。こ
れにより、蓋体90とボックス本体120との内部空間
に遊技制御基板80を封止状態で収納した組付体(基板
ボックス81)が構成される。なお、このような遊技制
御基板80の封止状態において、外部に露出して設けら
れるコネクタ実装領域80cは、結線パターンが被覆部
材166で被覆されている。このため、コネクタ実装領
域80cを外部に露出して設けた構成でも、結線パター
ンを利用した不正行為を防止することができる。
【0041】また、上記した蓋体90とボックス本体1
20との組み付け状態において、各装備穴145〜14
7に挿通されたワンウェイネジ150は、その上方から
蓋体90が覆いかぶさるようにして取り付けられること
で、装備穴145〜147から外れることなく基板ボッ
クス81内に収納されている。即ち、このような収納状
態で、蓋体90の各取付片部93b・93c及び取付穴
96d近傍の上壁面が個々にワンウェイネジ150の飛
び出しを阻止している。なお、ワンウェイネジ150の
装備方法は、実施形態中に記載のものに限定しない。例
えば、基板ボックス81の組み付け状態で、ワンウェイ
ネジ150の頭部を蓋体90(取付片部など)によって
完全に押え込む構成としたり、あるいはワンウェイネジ
150の径と装備穴145〜147の径をほぼ同一にし
た構成としてもよい。このような構成とした場合には、
基板ボックス81の閉塞状態で、装備されたワンウェイ
ネジ150のガタ付きを押えることができる。
【0042】ここで、ワンウェイネジ150について説
明する。ワンウェイネジ150は、ネジ締め方向にしか
回らない特殊なネジであり、一旦締め付けるとネジを破
壊しない限り取り外すことができない。具体的には、図
11(A)(B)に示すように、その頭部151に設けら
れたネジ溝が当接面部152と凹部153と中心穴部1
54とから構成されている。そして、図11(C)(D)
に示す特殊マイナスドライバー155でネジ150締め
を行う場合には、ドライバー155の中心軸部156を
中心穴部154に差し込み、この状態からドライバー1
55の当接片部157を当接面部152に当接させて一
方向(図11(A)の時計回り方向)に頭部151を回
転させることでネジ150締めを行う。一方、ドライバ
ー155で頭部151を他方向(図11(A)の反時計
回り方向)に回転させてネジ150を取り外そうとした
場合には、ドライバー155が凹部153に入り込んで
滑ってしまい頭部151を回転させることができずにネ
ジ150の取り外しが行えない。なお、通常のマイナス
ドライバーでも頭部151を一方向に回転させてネジ1
50締めすることは可能であるが、特殊マイナスドライ
バー155のように、中心軸部156をワンウェイネジ
150の中心穴部154に差し込んでワンウェイネジ1
50との位置決めを行った方が締め付け作業が容易に行
える。
【0043】また、上記した蓋体90及びボックス本体
120の組み付けを行うビス114・150は、それぞ
れ螺着状態で蓋枠103の外壁面に入り込む構成となっ
ている。このため、ビス114・150止め部分を封印
するホログラムシール116b・116cは、突起のな
い平坦面上に貼付され、シール116b・116cの剥
れ及び損傷が防止できると共に、シール116b・11
6cに対する不正行為の判別が容易になる。ここで、ホ
ログラムシールについて簡単に説明すると、ホログラム
シールは、ホログラム層と光反射層と接着剤層とを備
え、ホログラム層に形成されるホログラム図柄を偽造困
難な図柄に構成することで、不正行為に伴うシールの貼
り替えを防止するようになっている。このホログラム図
柄は、ホログラムシールの表面に入射したコヒーレント
光(レーザー光)がホログラム層のエンボス面を透して
光反射層に入り、光反射層からホログラム干渉光として
ホログラムシールの外方に反射されることで形成され
る。また、ホログラムシールを剥した場合は、もう一度
貼り直してもホログラム図柄が元の形状にならないの
で、剥した痕跡が残る。
【0044】以上のように、基板ボックス81は、蓋体
90とボックス本体120とのビス114・150止め
部分をホログラムシール116b・116cで封印する
ことにより遊技制御基板80の被覆状態を担保してい
る。また、基板ボックス81内に設けられた導電板11
0によって電磁シールド効果を奏し得るようになってい
る。さらに、基板ボックス81は、その上壁面を構成す
る上板91と導電板110、及び下壁面を構成する底板
121をそれぞれ透視性を有する素材から形成すること
で、遊技制御基板80の実装面(上面)及びハンダ面
(下面)を外部から透視できるようにしている。このた
め、遊技制御基板80に不正な工作(例えば、ジャンパ
ー配線を接続したり、電子部品を実装したりする不正工
作)が施された場合には、直ちにその不正工作が判るよ
うになっている。
【0045】次に、上記した基板ボックス81を機構板
60に取り付けるための取付台160について図6を参
照して説明する。取付台160は、図6に示すように、
合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方形板
からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一対の
係合レール161が所定間隔を置いて条設されている。
なお、係合レール161の条設方向は、取付台160の
長辺部に沿った左右方向となっている。取付台160の
各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交するガ
イド片162が突設されている。取付台160の右側端
部には、弾性変形する解除レバー163が形成されてお
り、該解除レバー163の基部には、ボックス本体12
0側の係止穴130と係合する係合突起164が突設さ
れている。また、取付台160の基板面には、機構板6
0側の取付ボス(図示しない)に取付台160をビス止
めするための止め穴165が穿設されている。
【0046】しかして、上記した取付台160は、止め
穴165を介して機構板60にビス止めされることで機
構板60上の所定部位に固定される。また、この取付台
160に基板ボックス81を取り付けるときには、取付
台160に対して基板ボックス81を左側方からスライ
ド装着させる。このとき、取付台160側の係合レール
161は、基板ボックス81側の係合片128と係合し
た状態にあり、ガイド片162は、基板ボックス81の
スライド移動を案内する。そして、このような基板ボッ
クス81のスライド移動によって取付台160側の解除
レバー163が下方に弾性変形し、遂には、基板ボック
ス81側の係止穴130が取付台160側の係合突起1
64と係合して基板ボックス81の装着が完了する。一
方、基板ボックス81を取付台160から取り外すとき
には、解除レバー163を下方に押して係止穴130と
係合突起164との係合を解除し、この状態から基板ボ
ックス81を左側方にスライドさせることで簡単に取り
外すことができる。即ち、基板ボックス81は、機構板
60にビス止め固定された取付台160に対して着脱自
在な構成となっている。
【0047】次に、上記した基板ボックス81を遊技制
御基板80の検査(出荷納入後にROMが正規のものか
否かを検査する)のために開放し、その後再度閉塞状態
に復元する手順を図12に基づいて説明する。先ず、図
12(A)に示す基板ボックス81の閉塞状態におい
て、ホログラムシール116bを剥してビス114を取
り外す。また、取付片部93aのビス150止め部分に
貼着されたホログラムシール116cを剥した後、刻印
「1」を目印に各連結部94a・95aをニッパー等の
切断工具で切断する。これにより、取付片部93aは、
蓋体90から完全に分離され且つワンウェイネジ150
によってボックス本体120に固着された状態となる。
即ち、ボックス本体120に対する蓋体90の固着が全
て解除されて、基板ボックス81の開放が可能になる。
そして、図12(B)に示すように、ボックス本体12
0から蓋体90を取り外して遊技制御基板80の検査を
行う。また、このような蓋体90の取り外し(連結部9
4a・95aの切断)によって、各装備穴145〜14
7に挿通されたワンウェイネジ150は、取り出し可能
な状態となり、このうち装備穴145に挿通されたワン
ウェイネジ150を基板ボックス81の復元用に取り出
す。その後、基板ボックス81を閉塞するときには、図
12(C)に示すように、蓋体90をボックス本体12
0に被せた状態で、取付穴98・106・137をビス
114で共締めし、そのビス114止め部分に新しいホ
ログラムシール116bを貼着する。また、取り出した
ワンウェイネジ150を刻印「2」を目印に取付片部9
3bの取付穴96bに螺着する。これにより、取付片部
93bの取付穴96bとこれに対応する本体枠126の
取付穴142とがワンウェイネジ150によって共締め
される。そして、この取付片部93bのビス150止め
部分に新しいホログラムシール116cを貼着すること
で、基板ボックス81が再度閉塞状態に復元される。
【0048】その後、基板ボックス81を再度検査(2
回目の検査)する場合には、ホログラムシール116b
を剥してビス114を取り外すと共に、刻印「2」を目
印に各連結部94b・95bを切断する。これにより、
取付片部93bを蓋体90から分離させて基板ボックス
81を開放する。後は同様に、ビス114で共締めした
部分に新しいホログラムシール116bを貼着し、ま
た、各連結部94b・95bの切断に伴って取り出した
ワンウェイネジ150(装備穴146のワンウェイネジ
150)を刻印「3」を目印に取付片部93cの取付穴
96cに螺着して新しいホログラムシール116cを貼
着する。これにより、基板ボックス81が再度閉塞状態
に復元される。それ以降、基板ボックス81を検査(3
回目の検査)する場合には、ホログラムシール116b
を剥してビス114を取り外すと共に、刻印「3」を目
印に各連結部94c・95cを切断することで、取付片
部93cを蓋体90から分離させて基板ボックス81を
開放する。また、基板ボックス81の復元時には、ビス
114で共締めした部分に新しいホログラムシール11
6bを貼着し、各連結部94c・95cの切断に伴って
取り出したワンウェイネジ150(装備穴147のワン
ウェイネジ150)を最後に残った取付穴96dに螺着
して新しいホログラムシール116cを貼着する。
【0049】ところで、上記した基板ボックス81の閉
塞状態においては、連結部94a〜94c・95a〜9
5cを切断して取付片部93a〜93cと上板91との
連結を解除しない限り、基板ボックス81が開放できな
いようになっている。従って、遊技制御基板80の検査
以外で連結部94a〜94c・95a〜95cが切断さ
れるような場合は、この切断により遊技制御基板80に
不正が行われたことが即座に且つ確実に判別できるた
め、基板ボックス81の防犯効果を高めることができ
る。また、基板ボックス81の構成では、上板91の溶
着突起92を切り離しても、導電板110が遊技制御基
板80上に落ち込むため、溶着突起92を切り離した隙
間から遊技制御基板80に細工をしようとしても導電板
110がそれを阻止する。また、ホログラムシール11
6a〜116cを剥した場合には、ホログラムシール1
16a〜116cの痕跡がしっかりと残るため不正が行
われたことが即座に分かる。
【0050】以上のように、基板ボックス81は、ワン
ウェイネジ150によりボックス本体120と蓋体90
とを固着状態に取り付ける取付片部93a〜93cと、
該取付片部93a〜93cを切り離してボックス本体1
20と蓋体90との固着状態を解除する連結部94a〜
94c・95a〜95cと、を備えることで、基板ボッ
クス81を弾球遊技機1に取り付けた状態で基板ボック
ス81を複数回開閉することができるようになってい
る。このため、出荷納入後に遊技制御基板80を検査す
る場合でも、基板ボックス81を破壊することなく簡単
に遊技制御基板80を検査することができる。また、検
査後に基板ボックス81を閉塞する際には、取付穴96
b〜96dにワンウェイネジ150を螺着することによ
り、再度防犯効果の高い基板ボックス81に復元するこ
とができる。また、ワンウェイネジ150は、基板ボッ
クス81に複数装備されるので、検査後の復元作業毎に
ワンウェイネジを用意する必要がなく、基板ボックス8
1の復元作業が行い易くなる。また、ボックス本体12
0及び蓋体90を固着状態とする取付片部93a〜93
dの外壁面が平坦になるようにし、その外壁面にホログ
ラムシール116cを貼着したので、基板ボックス81
の閉塞状態をホログラムシール116cで担保すること
ができる。さらに、そのホログラムシール116cは、
突起のない平坦面上に貼付されるのでシール116cの
剥れ及び損傷が防止できると共にシール116cに対す
る不正行為の判別が容易になる。
【0051】なお、上記した実施形態では、締まる方向
にしか回らないワンウェイネジ150で取付片部93a
〜93cを締め付ける構成となっているが、これに代え
て破断取付ネジやリベット等の締結部材で取付片部93
a〜93cを締め付ける構成としてもよく、さらには蓋
体とボックス本体とを固着する手段を溶着用の溶剤ある
いは接着剤としてもよい。また、取付穴96b〜96d
に取り付けられるワンウェイネジ150は、必ずしも基
板ボックス81に装備させる必要はなく、検査時に支給
するものであってもよい。ワンウェイネジ150を取り
付けるための取付穴96a〜96dを基板ボックス81
の上面側に設けているがこれに限らず、基板ボックス8
1の側面側に設けた構成としてもよい。即ち、基板ボッ
クス81を弾球遊技機1に取り付けた状態で、基板ボッ
クス81の開閉作業が行えればよい。但し、実施形態中
のように取付穴96a〜96dを基板ボックス81の上
面側に設けた場合には、取付穴96a〜96dが作業者
と対向する位置になるので、より一層作業が容易に行え
る。また、基板ボックス81は、機構板60に取り付け
られているがこれに限らず、遊技盤30の裏面に直接的
に取り付けられる構成としてもよい。
【0052】また、上記した基板ボックス81に収納さ
れる遊技制御基板80は、図2に示すように、各種コネ
クタ80dに配線が接続されるものであるが、この配線
のうち1つのコネクタ80dを1単位とした複数本の配
線束171には、配線チューブ171が取り付けられて
いる。配線チューブ171は、無色透明なビニールから
なり、配線束170を束ねた状態でその外周を覆うこと
により、外部から配線束170を保護するようになって
いる。このため、不正基板を配線束170に接続して配
線チューブ171内に隠す不正が行われた場合でも、無
色透明な配線チューブ171を透して不正箇所が容易に
発見できるようになっている。また、配線チューブ17
1は、配線束170に取り付けられるコネクタ80dの
幅よりも小さく直径が設定され、配線束170に対して
配線チューブ171をずらして別の電子部品又は回路基
板が配線チューブ171内に入らない長さに設定されて
いる(配線チューブの長さ>配線の長さ−電子部品の長
さ)。このため、配線チューブ171がずらしづらいの
で不正基板を入れづらくできる。
【0053】また、上記した配線チューブ171は、接
着剤あるいはドライヤーの熱(熱による配線チューブ1
71の縮み)により、配線チューブ171の内面と配線
束170との少なくとも一部分を接着して、配線チュー
ブ171の内面と配線束170との隙間をなくすように
することが望ましい。即ち、配線チューブ171を透明
にしても内部に不正基板を入れることができ、配線束1
70の本数が多いものであれば、その配線束170に隠
れて発見しづらい可能性がある。しかしながら、配線チ
ューブ171の内面と配線束170との隙間をなくした
場合には、不正基板を入れられなくでき、さらにはその
接着部分を切り離せば不正の痕跡がしっかりと残る。な
お、配線チューブ171と配線束170との接着部分
は、一部でもよいし全部でもよい。また、配線チューブ
171の材質は特に限定しないが、熱により収縮し易い
ポリオレヒン樹脂が望ましい。また、この場合には、配
線チューブ171を黒色などの不透明にしてもよい。ま
た、実施形態中では、配線保護部材を無色透明な配線チ
ューブ171から構成しているが、これに限定するもの
ではなく、遊技制御基板80の配線束170が外部から
透視し得る透明部材であればよい。例えば、透明合成樹
脂によって断面コの字状に形成された硬質性の部材から
配線保護部材を構成すると共に、その配線保護部材に形
成した取付爪を入賞玉集合カバー体62に係合させるこ
とにより、配線束170を束ねた状態で配線保護部材を
取り付けるようにしてもよい。また、配線チューブを取
り付ける配線束は、遊技制御基板80の配線束に限定す
るものではない。即ち、配線束に対して不正行為又は不
正を隠す行為が行われる可能性があるものであれば、い
ずれの配線束であってもよい。
【0054】また、本実施形態の弾球遊技機1は、前述
したように配線同士の接続を行う中継基板73・79・
82〜84を備え、該中継基板73・79・82〜84
を含んだ各種基板と配線の接続を全てコネクタ接続とし
ている。このため、配線同士がコネクタ接続されていた
場合には、そのコネクタ接続を即座に不正行為として判
別することができる。また、各種基板と配線の接続を全
てコネクタ接続とすることによりハンダ付けの接続をな
くすことができ、ハンダ付け部分への不正基板の接続
(取り付け)を防止することができる。
【0055】また、配線を複数本束ねてその配線束17
0を保護する配線チューブ171を透明にしたので、不
正基板を配線束170に接続して配線チューブ171内
に隠す不正が行われた場合でも、透明な配線チューブ1
71を透して不正箇所が容易に発見でき、結果として制
御系に対する不正行為を防止することができる。また、
中継基板82は、弾球遊技機1への取り付け状態でその
基板両面が外部から視認できるように設けたので、中継
基板82に対する不正が確実に発見できる。また、遊技
制御基板80は、透明な基板ボックス81内に収納して
設けたので、遊技制御基板80を保護することができる
と共に、遊技制御基板80に対する不正が確実に発見で
きる。なお、透明な配線チューブのかわりに配線を束ね
るひも状の合成樹脂等でできた収束部材を用いても不正
行為を防止することができる。
【0056】次に、基板カバーで被覆された回路基板に
不正が行われた場合、その不正が容易に発見できる構成
を第二実施形態として図14を参照して説明する。な
お、第二実施形態では、可変表示装置に取り付けられる
表示制御基板を例示して説明する。図14において、可
変表示装置180を構成する収納筐体181の裏面側に
は、取付ボス182を介して表示制御基板190がビス
183止めされている。表示制御基板190は、可変表
示装置180との対向面側に各種電子部品191のハン
ダ付け部分192が配されることにより、電子部品19
1が後方に突出した状態で取り付けられている。また、
このようにして可変表示装置180に取り付けられた表
示制御基板190は、透明合成樹脂からなる基板カバー
193によって被覆されることで、基板190自体が外
乱から保護されるようになっている。基板カバー193
は、一端側に開口を有した蓋形状をなし、その開口周縁
部には、基板カバー193を可変表示装置180にビス
195止めするための取付穴194が穿設されている。
【0057】ところで、上記した基板カバー193は、
その内壁形状が各種電子部品191の外形形状に倣って
形成されており、これによって基板カバー193と電子
部品191との空間が狭められている。また、表示制御
基板190を取り付ける取付ボス182の高さは、収納
筐体181の後面壁と表示制御基板190との空間をハ
ンダ付け部分192の高さとほぼ同一にする値に設定さ
れている。しかして、第二実施形態の表示制御基板19
0は、収納筐体181と基板カバー193との間に形成
された空間に収納状態で取り付けられるものであるが、
収納筐体181側及び基板カバー193側いずれの対向
面側においても、不正な電子部品や不正基板を同時に収
納する余分な空間は設けられていない。なお、このよう
な空間とは、別の電子部品又は回路基板がその空間内に
収納できない程度の空間であればよい。例えば、不正な
電子部品が基板上ではなく配線で繋がれ、不正な回路を
構成する場合は、このような電子部品や不正基板が入ら
ないスペースであればよい。また、不正な電子部品が集
積回路(IC)の場合は、IC自体を入れられない幅、
あるいはICの厚みよりも狭くすればよい。
【0058】以上のように、第二実施形態では、表示制
御基板190に実装された電子部品191と、該電子部
品191側を覆う基板カバー193と、の空間を狭め、
別の電子部品又は回路基板がその空間内に収納できない
ように基板カバー193の内壁形状を電子部品191の
外形形状に倣って形成し、また、表示制御基板190の
ハンダ付け部分192と、該ハンダ付け部分192側を
覆う収納筐体181と、の空間に別の電子部品又は回路
基板が収納できないようにその空間を狭めている。この
ため、電子部品191と基板カバー193との間、及び
ハンダ付け部分192と収納筐体181との間で、それ
ぞれ不正な電子部品や不正基板を同時に収納する余分な
空間をなくすことができる。従って、不正基板と正規の
基板を同時に基板カバー193及び収納筐体181で被
覆してその不正を隠匿する行為が防止でき、結果として
制御系に対する不正行為を防止し得る遊技機を提供する
ことができる。また、表示制御基板190を被覆する基
板カバー193は透明化されているので、外部から表示
制御基板190を観察することができ、些細な不正が表
示制御基板190に行われた場合でもこれを容易に発見
することができる。なお、基板カバー193の材質及び
特性(透明か否か等)は特に限定せず、不透明な金属材
料や導電性の合成樹脂等で形成してもよい。但し、金属
もしくは導電性の合成樹脂で形成した方が静電気やノイ
ズに強くすることができる。なお、第二実施形態におけ
る他の部位については、第一実施形態と同様で、プリン
ト基板と配線の接続は、コネクタ接続し、配線同士の中
継は、中継基板を介して接続されている。
【0059】また、前記第一実施形態では、遊技制御基
板のみを透明な基板ボックス内に収納して設けた構成と
しているが、この構成に限定するものではない。例え
ば、図15に示す第三実施形態のように、表示制御基板
200、賞球払出制御基板201、電飾制御基板20
2、をそれぞれ基板ボックス204〜206内に収納し
て設けてもよい。基板ボックス204〜206は、遊技
制御基板80の基板ボックス81と同様に蓋体と基体に
より構成されていて、蓋体204a・205a・206
aは、透明な合成樹脂なので、制御基板の実装面を外部
から視認できる。また、全て基板ボックスが透明でもよ
い。即ち、不正基板が取り付けられる可能性がある基板
を基板ボックス内に収納するものであればよい。また、
第三実施形態では、基板ボックス204〜207を単に
透明な蓋体を備えたボックスとしているが、前記基板ボ
ックス81と同様に取付片部93a〜93cなどの構成
を備えた場合には、防犯効果が高く然も復元可能な基板
ボックスとすることで、基板に対する不正行為がより一
層防止できることはいうまでもない。また、第三実施形
態のように、遊技に関与する動作を制御するための制御
基板を全て透明な基板ボックス内に収納した場合には、
弾球遊技機の裏面側から一目瞭然で不正行為の有無が判
別できるため、より確実に遊技動作に対する不正が防止
できる。なお、制御基板を透明な基板ボックス内に収納
した構成に限らず、前記第二実施形態のような制御基板
を基板カバーで被覆した構成においても、この構成を全
ての制御基板に対して採用した場合には、より確実に遊
技動作に対する不正が防止できる。また、その制御基板
の基板カバーを透明な合成樹脂で構成してもよく、そう
することでも不正防止の効果がある。また、実施形態中
では、本発明の遊技機を弾球遊技機としているが、これ
に限らず弾球遊技機以外の遊技機(例えば、スロットマ
シンやコインゲーム等)であってもよい。
【0060】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記基板ボックス81は、前記プリント基板(遊
技制御基板80)を収納する基体(ボックス本体12
0)及び蓋体90を備え、前記基体と前記蓋体とを第一
の組付固着手段(ワンウェイネジ150)により組み付
けて非可逆的な固着状態とする第一の組付部(取付片部
93a)と、該第一の組付部の固着状態を解除するため
の組付解除部(連結部94a・95a)と、該組付解除
部の解除状態で第二の組付固着手段(ワンウェイネジ1
50)により前記基体と前記蓋体とを再び組み付けて非
可逆的な固着状態とする第二の組付部(取付片部93b
・93c)と、を設けたことを特徴とする。このように
構成することにより、プリント基板の検査以外で組付解
除部が解除(連結部94a・95aが切断)されるよう
な場合は、この解除によりプリント基板に不正が行われ
たことが即座に且つ確実に判別できるため、基板収納ボ
ックスの防犯効果を高めることができる。
【0061】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、配線によって電気的
に接続されるプリント基板を備えて、遊技者に特定の遊
技価値を付与し得る遊技機において、前記プリント基板
は、コネクタ以外の電気部品を実装しない中継基板を含
み、前記プリント基板と前記配線は、全てコネクタを介
して接続し、前記配線同士を接続する場合は、全て前記
中継基板のコネクタを介して接続したことを特徴とす
る。このように構成することにより、配線同士が直接コ
ネクタ接続されていた場合には、そのコネクタ接続を即
座に不正行為として判別することができる。また、各種
基板と配線の接続を全てコネクタ接続とすることにより
ハンダ付けの接続をなくすことができ、ハンダ付け部分
への不正基板の接続(取り付け)を防止することができ
る。
【0062】また、本発明の請求項2においては、前記
配線を複数本束ねてその配線束を保護する配線保護部材
を備え、該配線保護部材を透明にしたことを特徴とす
る。このように構成することにより、不正基板を配線束
に接続して配線保護部材内に隠す不正が行われた場合で
も、透明な配線保護部材を透して不正箇所が容易に発見
でき、結果として制御系に対する不正行為を防止するこ
とができる。
【0063】また、本発明の請求項3においては、前記
中継基板は、当該遊技機への取り付け状態でその基板両
面が外部から視認できるように設けたことを特徴とす
る。このように構成することにより、中継基板に対する
不正が確実に発見できる。
【0064】また、本発明の請求項4においては、前記
プリント基板は、遊技に関与する動作を制御するための
制御基板を含み、該制御基板は、基体及び蓋体を備えた
基板ボックスに収納して設け、その基板ボックスの蓋体
には、制御基板の実装面を外部から視認可能に被覆する
透視部を設けたことを特徴とする。このように構成する
ことにより、制御基板を保護することができると共に、
制御基板に対する不正が確実に発見できる。
【0065】また、本発明の請求項5においては、前記
プリント基板は、遊技に関与する動作を制御するための
制御基板を含み、該制御基板は、基板カバーで被覆して
設け、その基板カバーと制御基板の隙間は、不正な部品
が入り込めない寸法に設定したことを特徴とする。この
ように構成することにより、基板カバーによる不正部品
の隠匿を防止することができ、結果として制御系に対す
る不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】遊技盤を示す背面図である。
【図4】各種基板及び各種装置の配線接続を示すブロッ
ク図である。
【図5】同図(A)(B)はそれぞれ中継基板を取り付け
た可動板を示す部分拡大図である。
【図6】基板ボックス及び取付台を示す斜視図である。
【図7】蓋体を示す分解斜視図である。
【図8】同図(A)(B)はそれぞれ溶着突起の溶着状態
を示す説明図である。
【図9】被覆部材と遊技制御基板とボックス本体を示す
分解斜視図である。
【図10】同図(A)は蓋体の取付片部がボックス本体
にビス止めされた状態を示す部分断面図であり、同図
(B)は基板ボックス内に装備用のワンウェイネジが収
納された状態を示す部分断面図である。
【図11】同図(A)(B)はそれぞれワンウェイネジを
示す説明図であり、同図(C)(D)はそれぞれ特殊マイ
ナスドライバーを示す説明図である。
【図12】同図(A)〜(C)はそれぞれ基板ボックス
の復元手順を示す側面図である。
【図13】同図(A)は被覆部材によって遊技制御基板
の結線パターンが被覆された状態を示す縦断面図であ
り、同図(B)は被覆部材が遊技制御基板と共締めされ
た状態を示す縦断面図である。
【図14】第二実施形態の基板カバーを示す縦断面図で
ある。
【図15】第三実施形態の弾球遊技機を示す背面図であ
る。
【図16】従来例の遊技盤を示す背面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 30 遊技盤 60 機構板 62 入賞玉集合カバー体 73・79・82〜84 中継基板(プリント基板) 80 遊技制御基板(プリント基板) 80a 電子部品実装領域 80b 電子部品 80c コネクタ実装領域 80d コネクタ 81 基板ボックス 90 蓋体 91 上板(透視部) 93a〜93c 取付片部 94a〜94c・95a〜95c 連結部 96a〜96d 取付穴 101 検査履歴シール 103 蓋枠 110 導電板 116a〜116c ホログラムシール 120 ボックス本体(基体) 121 底板 126 本体枠 140 取付片 141〜144 取付穴 145〜147 装備片 150 ワンウェイネジ 160 取付台 166 被覆部材 170 配線 171 配線チューブ(配線保護部材) 172 可動板 250a・250b ランプ基板(プリント基板)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線によって電気的に接続されるプリン
    ト基板を備えて、遊技者に特定の遊技価値を付与し得る
    遊技機において、 前記プリント基板は、コネクタ以外の電気部品を実装し
    ない中継基板を含み、 前記プリント基板と前記配線は、全てコネクタを介して
    接続し、前記配線同士を接続する場合は、全て前記中継
    基板のコネクタを介して接続したことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記配線を複数本束ねてその配線束を保
    護する配線保護部材を備え、該配線保護部材を透明にし
    たことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記中継基板は、当該遊技機への取り付
    け状態でその基板両面が外部から視認できるように設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記プリント基板は、遊技に関与する動
    作を制御するための制御基板を含み、 該制御基板は、基体及び蓋体を備えた基板ボックスに収
    納して設け、その基板ボックスの蓋体には、制御基板の
    実装面を外部から視認可能に被覆する透視部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記プリント基板は、遊技に関与する動
    作を制御するための制御基板を含み、 該制御基板は、基板カバーで被覆して設け、その基板カ
    バーと制御基板の隙間は、不正な部品が入り込めない寸
    法に設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の遊技機。
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