JP2020025778A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この遊技機は、メイン制御基板、払出制御基板、サブ制御基板、装飾図柄制御基板等の制御基板を備え、これらの制御基板の処理によって、遊技機としての動作が制御される。特に、メイン制御基板、払出制御基板及びサブ制御基板は、それぞれ、内部にCPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータを備え、ROMに記録されたプログラムにしたがって、各種の制御処理を実現する。
すなわち、一般的に、電子部品の種類として、基板のスルーホールに挿入して取り付けられる挿入実装部品と、基板の表面に取り付けられる表面実装部品と、が知られている。
ここで、挿入実装部品は、表面実装部品と比較して、基板に対する取り付け強度が向上する反面、小型化が困難となる。一方、表面実装部品は、挿入実装部品と比較して、小型化が容易である反面、基板に対する取り付け強度が低下する。
してみると、従来の遊技機では、基板を収容するケースの天板の高さを、基板に実装されている挿入実装部品の高さに合わせて一律に構成した場合、基板ケースが大型化する恐れがある。
本発明の課題は、基板を収容するケースの小型化を図ることにある。
ここで、表面実装される電子部品(表面実装部品)は、挿入実装される電子部品(挿入実装部品)と比較して、小型化(特に、薄型化)が容易となる。
そこで、第一の発明に係る遊技機では、基板の表面のうち電子部品が表面実装されている部位とケースの天板との間隔を、基板の表面のうち電子部品が挿入実装されている部位とケースの天板との間隔と比較して、狭くする構成としている。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、ケースを小型化(特に、薄型化)することが可能となる。
ここで、基板としては、後述する主制御基板200が該当する。挿入実装される電子部品としては、後述するワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が該当する。表面実装される電子部品としては、後述する各種のロジック回路(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が該当する。ケースとしては、後述する主基板ケース250が該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。パチンコ機1は、外枠ユニット2と、内枠ユニット3と、一体扉ユニット4と、遊技盤ユニット10と、を含んで構成されている。
外枠ユニット2、内枠ユニット3及び一体扉ユニット4は、ヒンジ機構を介して、互いに固定されている。これによって、内枠ユニット3は、外枠ユニット2に対して開閉することが可能となっている。また、一体扉ユニット4は、内枠ユニット3及び外枠ユニット2のそれぞれに対して開閉することが可能となっている。
外枠ユニット2は、矩形の枠体(外枠)を含んで構成されている。そして、外枠ユニット2が備える外枠は、遊技場の島設備に対して固定される。
内枠ユニット3は、矩形の枠体(内枠)を含んで構成されている。内枠ユニット3は、外枠ユニット2の内側に配置される。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成されている。装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部にスピーカ22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、スピーカ22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数の枠ランプ20(図3参照)が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御基板300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御基板300に対して出力する。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット(図示せず)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニットに挿入されると、CRユニットに挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニットに挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニットに挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニットからプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム410(図3参照)が配設されている。発射ボリューム410は、検出した角度に応じた検出信号を払出制御基板400(図3参照)に対して出力する。
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3により支持されている。具体的には、遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3が備える内枠の内側に取り付けられている。これによって、遊技盤ユニット10は、一体扉ユニット4の背面側に配置される。そして、遊技者は、透明板4aを介して、後述する遊技盤11(遊技領域30)を視認することが可能となっている。本実施形態では、透明板4aの背面と遊技盤11の正面との間に、後述する遊技領域30が構成される。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板に取り付けられた遊技盤11と、セット板に取り付けられた各種演出装置(メイン画像表示装置31、サブ画像表示装置32等)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、セット板の正面側に取り付けられている。遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、図示しない駆動機構により、上下方向に沿って変位(移動)させることが可能となっている。具体的には、サブ画像表示装置32は、原点位置(図2参照)と、原点位置より下方の演出位置(図示せず)と、を含む所定範囲内において、変位させることが可能となっている。
そして、原点位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上方に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、演出位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側に配置され、表示画面31aの一部を被覆する。
第1始動口51内には、特図1始動口スイッチ101(図3参照)が配設されている。特図1始動口スイッチ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、特図1始動口スイッチ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55〜57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55〜57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
遊技盤11には、左入賞口スイッチ106(図3参照)が配設されている。左入賞口スイッチ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)、及び、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、左入賞口スイッチ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
始動ゲート41には、ゲートスイッチ104(図3参照)が配設されている。ゲートスイッチ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、ゲートスイッチ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な特別電動役物(特別電役)53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当り遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
大入賞口53内には、カウントスイッチ103(図3参照)が配設されている。カウントスイッチ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、カウントスイッチ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
普通電動役物52aは、普通電動役物ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動口スイッチ102(図3参照)が配設されている。特図2始動口スイッチ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、特図2始動口スイッチ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、右他入賞口54が設けられている。右他入賞口54は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。右他入賞口54は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
右他入賞口54内には、右入賞口スイッチ105(図3参照)が配設されている。右入賞口スイッチ105は、右他入賞口54に入球した遊技球(右他入賞口54への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、右入賞口スイッチ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
ここで、内枠ユニット3には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が含まれている。具体的には、排出路は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。そして、パチンコ機1では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51〜57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出され、排出路へ流入する。
具体的には、各入賞口51〜57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設されたスイッチ101〜103,105,106により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
内枠ユニット3には、アウトスイッチ109(図3参照)が配設されている。そして、アウトスイッチ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球は、アウトスイッチ109によって検出される。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51〜57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
メイン表示装置60には、遊技に関する情報が表示される。すなわち、メイン表示装置60は、特図1表示装置と、特図2表示装置と、普図表示装置と、状態表示装置と、を含んで構成されている。
具体的には、メイン表示装置60は、32の点灯素子(LED1〜LED32)を含んで構成されている。そして、メイン表示装置60では、LED1〜LED8が、特図1表示装置となり、LED7〜LED16が、特図2表示装置となり、LED17〜LED24が、普図表示装置となり、LED25〜LED32が、状態表示装置となっている。
特図1表示装置は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期、及び、停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(大当り図柄)となった場合、又は、特図2表示装置において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(大当り図柄)となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当り遊技状態が生起される。
普図表示装置は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。そして、普図表示装置に停止表示された普通図柄が特定の図柄(普図当り図柄)となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当り遊技状態が生起される。
状態表示装置には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)、大当り遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)、右側経路への遊技球の打ち出しの指示等が表示される。
本実施形態では、検出センサとして、ガラス枠開放センサ107、内枠開放センサ108、振動検出センサ113、電波検出センサ114、磁気検出センサ115等が配設されている。
ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放を検出する。そして、ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放に応じて、検出信号を、払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。
内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放を検出する。そして、内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放に応じて、検出信号を、払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。
振動検出センサ113は、遊技盤11の振動を検出する。本実施形態では、振動検出センサ113は、遊技盤11に配設されている。そして、振動検出センサ113は、遊技盤11の振動の検出に応じて、検出信号を、主制御基板200に対して送信する。
電波検出センサ114は、遊技盤11の周辺に発生する電波を検出する。本実施形態では、遊技盤11において、2つの電波検出センサ114が配設されている。そして、各電波検出センサ114は、電波の検出に応じて、検出信号を、主制御基板200に対して送信する。
磁気検出センサ115は、遊技盤11の周辺に発生する磁気を検出する。本実施形態では、3つの磁気検出センサ115が配設されている。具体的には、内枠ユニット3(排出路)において、1つの磁気検出センサ115が配設されている。また、遊技盤11において、2つの磁気検出センサ115が配設されている。そして、内枠ユニット3に配設されている磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号を、払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。また、遊技盤11に配設されている各磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号を、主制御基板200に対して送信する。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。図4は、CPU210が使用するメモリ領域のアドレスマップである。
パチンコ機1は、各種の制御基板を備えている。
具体的には、図3に示すように、パチンコ機1は、主制御基板200、演出制御基板300、払出制御基板400、各制御基板200,300,400等に電源(電力)を供給する電源基板600等の複数の制御基板を備えている。
複数の制御基板200,300,400,600は、互いに独立した(別個の)回路基板となっている。また、各制御基板200,300,400,600は、個別の基板ケース(後述する主基板ケース250等)に収容されている。
主制御基板200及び演出制御基板300は、遊技盤ユニット10に含まれている。具体的には、主制御基板200及び演出制御基板300は、遊技盤11の背面側に取り付けられている。
払出制御基板400は、内枠ユニット3に含まれている。具体的には、払出制御基板400は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。
主制御基板200は、ワンチップマイクロコンピュータ(ワンチップマイコン)、入力ポート204、出力ポート205、クロック発生回路202、乱数発生回路203、性能表示装置206、RAMクリアスイッチ207等を含んで構成されている。
ワンチップマイクロコンピュータは、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等を集積したLSIとなっている。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータは、CPU210、ROM220、RAM230等を含んで構成されている。
ここで、図4では、メモリ領域を特定するためのアドレスを、16進数で示している(「H」は、16進数であることを示している)。
使用領域m1には、遊技の進行を制御するためのプログラム及びデータが格納(記憶)されている。
使用外領域m2には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム及びデータと、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム及びデータ(後述するベース比率を算出するためのプログラム及びデータを含む)と、が格納(記憶)されている。
使用領域m1には、プログラム領域(0000H〜0A89H)と、未使用領域(0A8AH〜0FFFH)と、データ領域(1000H〜1A7AH)と、が設けられている。そして、プログラム領域には、遊技の進行を制御するためのプログラムが格納されている。一方、データ領域には、遊技の進行を制御するためのデータが格納されている。なお、使用領域m1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
使用外領域m2には、プログラム領域(2000H〜27FFH)と、データ領域(2800H〜2BFFH)と、が設けられている。そして、プログラム領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラムと、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムと、が格納されている。一方、データ領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのデータと、性能表示装置206の表示を制御するためのデータと、が格納されている。
また、ROM220には、使用領域m1及び使用外領域m2の他にも、未使用領域(1A7BH〜1DFFH)、ROMコメント領域(1E00H〜1EFFH)、プログラム管理領域(2FC0H〜2FFFH)等が設けられている。
ROMコメント領域には、プログラムのタイトル、バージョン等の任意のデータが格納される。一方、プログラム管理領域には、CPU210が各種プログラムを実行するために必要な情報が格納される。
また、ROM220には、使用領域m1と使用外領域m2との間に、所定バイト(例えば、4バイト以上)の未使用領域m3が設けられている。これによって、使用領域m1と使用外領域m2との境界を明確化している。
使用領域M1は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理を実行する際に使用される。すなわち、使用領域M1には、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理の実行にあたって、各種データが、一時的に記憶される。
使用外領域M2は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理を実行する際に使用される。すなわち、使用外領域M2には、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理の実行にあたって、各種データが、一時的に記憶される。
具体的には、使用領域M1には、主制御基板200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。特に、使用領域M1には、特図1始動口スイッチ101、特図2始動口スイッチ102、及び、ゲートスイッチ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域(後述する始動情報記憶領域)が設けられている。
使用領域M1には、ワーク領域(F000H〜F12AH)と、未使用領域(F12BH〜F1D7H)と、スタック領域(F1D8H〜F1FFH)と、が設けられている。そして、ワーク領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。なお、使用領域M1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
使用外領域M2には、ワーク領域(F210H〜F21FH)と、スタック領域(F220H〜F228H)と、が設けられている。そして、ワーク領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。
また、RAM230には、使用領域M1と使用外領域M2との間に、所定バイト(4バイト以上)の未使用領域M3が設けられている。これによって、使用領域M1と使用外領域M2との境界を明確化している。
一方、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用外領域M2に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
また、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理において、使用領域M1に記憶されているデータを参照することが許可されている。
一方、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用領域M1に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
そして、パチンコ機1における遊技は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)により、進行(完結)することが可能となっている。
乱数発生回路203は、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる第1ループカウンタと、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第2ループカウンタと、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第3ループカウンタと、リーチグループ乱数を発生させる第4ループカウンタと、を含んで構成されている。
第1ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる。本実施形態では、第1ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第2ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第2ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第3ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第3ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第4ループカウンタは、クロック発生回路202から32クロックが入力されるごとに(クロック周波数の32分周で1回)、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜10006の範囲内)において1ずつ更新することによって、リーチグループ乱数を発生させる。本実施形態では、第4ループカウンタの値は、2.666[μs](32[s]/12[MHz]=2.666[μs])ごとに更新される。
入力ポート0には、ガラス枠開放センサ107からの検出信号、内枠開放センサ108からの検出信号、振動検出センサ113からの検出信号、一方の電波検出センサ114からの検出信号、各磁気検出センサ115からの検出信号等が入力される。
ここで、ガラス枠開放センサ107からの検出信号、内枠開放センサ108からの検出信号、及び、内枠ユニット3に配設されている磁気検出センサ115からの検出信号は、払出制御基板400及び内枠基板(図示せず)を介して、入力ポート0に入力される。
一方、振動検出センサ113からの検出信号、一方の電波検出センサ114からの検出信号、及び、遊技盤11に配設されている各磁気検出センサ115からの検出信号は、パネル基板(図示せず)を介して、入力ポート0に入力される。
入力ポート1には、RAMクリアスイッチ207からのRAMクリア信号、キー回転検出スイッチ111からの検出信号、設定値選択スイッチからの検出信号等が入力される。
入力ポート2には、カウントスイッチ103からの検出信号、右入賞口スイッチ105からの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号、他方の電波検出センサ114からの検出信号等が入力される。
入力ポート3には、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、特図2始動口スイッチ102からの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号等がが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート3)には、各信号(各検出センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。
具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート0は、メイン表示装置60の点灯を制御するためのデータ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート0から出力されたデータ信号は、メイン表示装置60のソースドライバ(図示せず)に入力される。
出力ポート1は、メイン表示装置60及び性能表示装置206の点灯を制御するためのコモン信号(「COM0」〜「COM3」)を出力する。出力ポート1から出力されたコモン信号は、メイン表示装置60及び性能表示装置206に共通のシンクドライバ(図示せず)に入力される。
出力ポート2は、外部信号を出力する。この際、出力ポート2から出力された外部信号は、払出制御基板400、内枠基板(図示せず)及び外部端子基板450を介して、ホールコンピュータに入力される。
出力ポート3は、普通電動役物ソレノイド64の駆動を制御するための制御信号、大入賞口ソレノイド65の駆動を制御するための制御信号等を出力する。この際、出力ポート3から出力された各制御信号は、パネル基板(図示せず)を介して、各ソレノイド64,65に入力される。
出力ポート4は、性能表示装置206の点灯を制御するためのデータ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート4から出力されたデータ信号は、性能表示装置206のソースドライバ(図示せず)に入力される。
コマンド出力ポート1及びコマンド出力ポート2は、それぞれ、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御基板300又は払出制御基板400に対して送信する。
CPU210は、後述する試験信号管理処理(ステップS4−18)において、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を生成し、生成した試験信号を、RAM230のポート出力要求バッファに格納する。これによって、ポート出力要求バッファに格納された試験信号が、所定の出力ポートから出力される。そして、所定の出力ポートから出力された試験信号は、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータ(図示せず)のインターフェイス基板に入力される。
また、主制御基板200では、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、特図2始動口スイッチ102からの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号、カウントスイッチ103からの検出信号、右入賞口スイッチ105からの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号等が、入力ポート204に入力されるとともに、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータのインターフェイス基板に入力される。
さらに、主制御基板200では、出力ポート3から出力された各ソレノイド(普通電動役物ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等)の駆動を制御するための制御信号が、各ソレノイド64,65に入力されるとともに、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータのインターフェイス基板に入力される。
性能表示装置206には、遊技領域30に発射された遊技球の数と、所定の入球口(本実施形態では、第1始動口51、第2始動口52及び他入賞口54〜57)への遊技球の入球に応じて払い出された賞球数と、に基づいて算出された情報(後述するベース比率)が表示される。
性能表示装置206は、4つ(4桁)の表示部(図示せず)を含んで構成されている。各表示部は、8つの点灯素子から構成されている。すなわち、各表示部は、数字、記号等を表示することが可能な7セグメントLEDと、小数点等のドットを表示することが可能なドットセグメントLEDと、から構成されている。
具体的には、性能表示装置206は、32の点灯素子(LED33〜LED64)を含んで構成されている。そして、性能表示装置206では、LED33〜LED40が、1桁目の表示部となり、LED41〜LED48が、2桁目の表示部となり、LED49〜LED56が、3桁目の表示部となり、LED57〜LED64が、4桁目の表示部となっている。
CPU210は、所定の遊技状態の生起中(本実施形態では、特図低確率状態の生起中、かつ、時短制御の停止中)に、後述するベース比率を算出する。そして、算出したベース比率を、性能表示装置206において表示する。
「ベース比率」は、アウト球数に対する払出数の比率(百分率)となっている。主制御基板200は、所定区間(期間)ごとに、当該区間におけるベース比率を算出する。
本実施形態では、所定区間として、所定数(本実施形態では、60000[球])のアウト球数が検出(排出)される区間が規定されている。すなわち、各区間は、前回の区間の終了に応じて開始され、今回の区間中に検出されたアウト球数が所定数(60000[球])に達したことに応じて終了される。そして、CPU210は、各区間中に、ベース比率を、随時(リアルタイムで)算出する。
ここで、所定区間として、所定時間が規定されていても構わない。すなわち、CPU210が、所定時間ごとのベース比率を算出する構成としても構わない。
「アウト球数」は、アウト球の数をいう。「アウト球」は、遊技領域30から排出された遊技球をいう。本実施形態では、アウト球は、排出路を通過した遊技球(アウトスイッチ109により検出された遊技球)をいう。
ここで、アウト口58から排出された遊技球を、アウト球としても構わない。具体的には、アウトスイッチ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成とし、アウトスイッチ109により検出された遊技球を、アウト球としても構わない。
「払出数」は、第1始動口51、第2始動口52及び他入賞口54〜57への遊技球の入球に応じて払い出された賞球の合計をいう。
性能表示装置206には、第1のベース比率と、第2のベース比率とが、所定時間(本実施形態では、5.0[s])ごとに、交互に表示される。
「第1のベース比率」は、現在の区間のベース比率(現在の区間の開始から現時点までの期間について算出されたベース比率)となっている。
「第2のベース比率」は、前回の区間のベース比率(前回の区間について算出された最終的なベース比率)となっている。
具体的には、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、上位2桁の表示部により、ベース比率の種別(第1のベース比率又は第2のベース比率)を識別するための情報が表示される。また、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、下位2桁の表示部により、ベース比率(百分率)が表示される。
払出制御基板400は、ワンチップマイクロコンピュータを含んで構成されている。
ワンチップマイクロコンピュータは、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等を集積したLSIとなっている。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM等を含んで構成されている。
払出制御基板400は、主制御基板200から受信した制御コマンド及びCRユニットから受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
また、払出制御基板400は、発射ボリューム410から入力された検出信号に基づいて、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。具体的には、発射ボリューム410から入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
演出制御基板300は、ワンチップマイクロコンピュータ、RAMクリアスイッチ302等を含んで構成されている。
ワンチップマイクロコンピュータは、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等を集積したLSIとなっている。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、VDP、サウンドプロセッサ、電飾コントローラ、モータコントローラ等を含んで構成されている。
演出制御基板300は、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、スピーカ22による音の出力、各種可動体を駆動するモータ23の駆動等を制御する。
演出制御基板300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御基板300のRAMには、主制御基板200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御基板300のCPUは、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定し、決定した演出内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)を設定する。
VDPは、CPUにより設定された演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データを生成し、生成した表示制御データを、各種画像表示装置31,32に対して出力する。
サウンドプロセッサは、CPUにより設定された演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、音制御データを生成し、生成した音制御データを、各種スピーカ22に対して出力する。
電飾コントローラは、CPUにより設定された演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、ランプ制御データを生成し、生成したランプ制御データを、各種ランプ20,21に対して出力する。
モータコントローラは、CPUにより設定された演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、モータ制御データを生成し、生成したモータ制御データを、各種モータ23に対して出力する。
次に、主制御基板の構成を説明する。
図41は、主制御基板における電子部品の実装図である。
主制御基板200は、銅箔による配線が形成されたプリント基板の表面(上面)に、複数の電子部品が実装されることにより構成されている。なお、主制御基板200では、プリント基板の裏面(下面)に、電子部品が実装されていない。
図41に示すように、主制御基板200には、IC(IC1〜IC26,IC101〜IC105)、水晶発振器(X1)、抵抗器(R1〜R21)、集合抵抗器(ME1〜MR12,MR101,MR102)、整流用ダイオード(D1〜D5)、コンデンサ(C1〜C64,C101〜C104)、EMI除去フィルタ(NF1,NF2)、LED(LED1〜LED7)、タクタイルスイッチ(SW1)、コネクタ(CN1〜CN8,CN101)等の電子部品が実装されている。
特に、主制御基板200には、IC(集積回路)として、遊技の進行を制御する機能を有するワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と、ワンチップマイクロコンピュータの機能を補助する周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と、が実装されている。各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)は、汎用ロジックIC(標準ロジックIC)となっている。
なお、IC25,IC26,LED7等は、図示されていない。
IC2〜IC4は、シュミットトリガインバータとなっている。IC5は、シュミットトリガNANDゲートとなっている。IC22〜IC24は、インターフェイスICとなっている。IC2〜IC5,IC22〜IC24は、各種信号を入力ポート204へ入力するための入力回路を構成している。
IC6〜IC8は、シュミットトリガバッファとなっている。IC6〜IC8は、入力ポート204を構成している。
IC9〜IC12,IC25は、D型フリップフロップとなっている。IC9〜IC12,IC25は、出力ポート205を構成している。
IC13〜IC15,IC26は、トランジスタアレイとなっている。IC13は、メイン表示装置60を駆動するソースドライバを構成している。IC26は、性能表示装置206を駆動するソースドライバを構成している。IC14は、メイン表示装置60及び性能表示装置206に共通のシンクドライバを構成している。IC15は、基板に実装されている各LED(LED1〜LED6)を駆動する8チャンネルシングルドライバを構成している。
IC16は、システムリセットIC(電源電圧監視用IC)となっている。IC6は、電源遮断検出回路を構成している。電源遮断検出回路は、電源基板600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号をワンチップマイクロコンピュータ(IC1)に対して出力する。
IC17〜IC20は、ローサイドスイッチ(パワースイッチ)となっている。各IC17〜IC20は、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)から入力される制御信号に応じて、当該ICに対応するソレノイド(普通電動役物ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等)を駆動する。
IC21は、3端子レギュレータとなっている。NF1,NF2は、EMI除去フィルタとなっている。IC21及びNF1,NF2は、電源生成回路を構成している。IC21は、電源基板600から供給される電圧を所定電圧値に変換し、変換した電圧を主制御基板200の各電子部品に供給する。この際、NF1,NF2は、電磁ノイズの原因となる成分を除去する。
IC101は、8ビットラッチとなっている。IC102〜104は、シュミットトリガバッファとなっている。IC101〜IC104は、試験信号出力回路を構成している。
R1〜R21は、抵抗器となっている。MR1〜MR12は、集合抵抗器となっている。D1〜D5は、整流用ダイオードとなっている。C1〜C64,C101〜C104は、コンデンサとなっている。
LED1〜LED6は、発光素子(LED)となっている。LED1〜LED6は、ステータスLEDと、インジゲータLEDと、を構成している。ステータスLEDは、各種センサの異常(断線等)を表示する。インジゲータLEDは、電源の供給(各電圧の供給)を表示する。LED7は、複数のLEDを含んでなる表示器となっている。LED7は、性能表示装置206を構成している。
SW1は、シール型タクタイルスイッチとなっている。SW1は、RAMクリアスイッチ207を構成している。
CN1〜CN8,CN101は、電気コネクタとなっている。CN1には、主制御基板200及び払出制御基板400を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN2には、主制御基板200及びパネル基板(図示せず)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN3には、主制御基板200及びメイン表示装置60を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN4には、主制御基板200及び特図1始動口スイッチ101を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN5には、主制御基板200及び特図2始動口スイッチ102を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN6には、主制御基板200及びゲートスイッチ104を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN7には、主制御基板200及び演出制御基板300を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN8には、主制御基板200及び照合機(ロムチェッカ)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN101には、主制御基板200及びインターフェイス基板(図示せず)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。
このため、遊技場に設置されるパチンコ機1の主制御基板200には、IC101〜IC104,MR101,MR102,C101〜C104,CN101が実装されていない。すなわち、遊技場に設置されるパチンコ機1の主制御基板200には、IC101〜IC104,MR101,MR102,C101〜C104,CN101を実装するための配線パターン及びランドが形成されているが、各ランドにおいて、電子部品が実装されていない。
一方、試験に供されるパチンコ機1の主制御基板200には、IC101〜IC104,MR101,MR102,C101〜C104,CN101が実装されている。
すなわち、IC1〜IC26のうち、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が、挿入実装部品として構成され、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が、表面実装部品として構成されている。
「挿入実装」は、電子部品の端子(リード)を、基板に設けられたスルーホール(貫通孔)に挿通して、はんだ付けする実装方法となっている。「挿入実装部品」は、挿入実装により基板に対して実装される電子部品となっている。本実施形態では、挿入実装により基板に対して実装されるソケット・ホルダを介して、当該基板に対して実装される電子部品についても、挿入実装部品に含まれるものとする。
「表面実装」は、電子部品の電極・接点・端子(リード)を、基板の表面に設けられた接点(パッド・ランド)にはんだ付けする実装方法となっている。「表面実装部品」は、表面実装により基板に対して実装される電子部品となっている。本実施形態では、表面実装により基板に対して実装されるソケット・ホルダを介して、当該基板に対して実装される電子部品についても、表面実装部品に含まれるものとする。
一方、表面実装部品は、挿入実装部品と比較して、小型化が容易である反面、基板に対する取り付け強度が低下する。これによって、基板に実装される電子部品の種類として、表面実装部品を選択すると、基板の小型化が容易となる反面、基板の破損が発生する恐れが高くなる。
ここで、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、消費電力が高く、動作時の発熱量が大きい。これによって、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、動作時の発熱によるパッケージの膨張・変形が生じ易く、これに起因して、基板に対する固定が破損する恐れが高い。
一方、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)は、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と比較して、消費電力が低く、動作時の発熱量が小さい。これによって、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)は、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と比較して、動作時の発熱によるパッケージの膨張・変形が生じ難く、基板に対する固定が破損する恐れが低い。
そこで、主制御基板200では、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)を、基板に対して挿入実装し、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)を、基板に対して表面実装する構成としている。
すなわち、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)については、基板に対する取り付け強度を優先して、挿入実装部品として構成し、基板に対して挿入実装している。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)については、ICソケット(SC1)を、挿入実装部品として構成し、基板に対して挿入実装している。一方、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)については、省スペース化を優先して、表面実装部品として構成し、基板に対して表面実装している。
これによって、主制御基板200では、基板の破損の発生を抑制しつつ、基板の小型化を図ることが可能となる。
すなわち、ICを除く各能動部品と、各受動部品とが、表面実装部品として構成され、各機能部品が、挿入実装部品として構成されている。
「能動部品(能動素子)」は、外部から供給された電力に応じて増幅・整流等の能動動作を行う電子部品となっている。能動部品として、トランジスタ、IC、LSI、超LSI、ダイオード、発光ダイオード、サイリスタ、3端子レギュレータ、オペアンプ等が含まれる。
主制御基板200では、IC(IC1〜IC26,IC101〜IC105)、整流用ダイオード(D1〜D5)、LED(LED1〜LED7)等が、能動部品となる。
「受動部品(受動素子)」は、外部から供給された電力を消費・蓄積・放出する電子部品となっている。受動部品として、抵抗器、コンデンサ、スピーカ、電池、コイル、トランス(変圧器、変成器)、リレー、圧電素子、水晶振動子、セラミック発振子、バリスタ等が含まれる。
主制御基板200では、水晶発振器(X1)、抵抗器(R1〜R21)、集合抵抗器(ME1〜MR12,MR101,MR102)、コンデンサ(C1〜C64,C101〜C104)、EMI除去フィルタ(NF1,NF2)等が、受動部品となる。
「機構部品」は、機械的な機能を持つ電子部品となっている。機構部品には、コネクタ、スイッチ(開閉器)、ソケット、プラグ、端子、アンテナ等が含まれる。
主制御回路200では、タクタイルスイッチ(SW1)、電気コネクタ(CN1〜CN8,CN101)等が、機構部品となる。
そこで、主制御基板200では、各能動部品(IC2〜IC26,IC101〜IC105,D1〜D5,LED1〜LED7)と、各受動部品(X1,R1〜R21,ME1〜MR12,MR101,MR102,C1〜C64,C101〜C104,NF1,NF2)とを、基板に対して表面実装し、各機構部品(SW1,CN1〜CN8,CN101)を、基板に対して挿入実装する構成としている。
すなわち、各機構部品(SW1,CN1〜CN8,CN101)については、基板に対する取り付け強度を優先して、挿入実装部品として構成し、基板に対して挿入実装している。一方、各能動部品(IC2〜IC26,IC101〜IC105,D1〜D5,LED1〜LED7)、及び、各受動部品(X1,R1〜R21,ME1〜MR12,MR101,MR102,C1〜C64,C101〜C104,NF1,NF2)については、省スペース化を優先して、表面実装部品として構成し、基板に対して表面実装している。
これによって、主制御基板200では、基板の破損の発生を抑制しつつ、基板の小型化を図ることが可能となる。
次に、演出制御基板300の構成を説明する。
図42は、演出制御基板における電子部品の実装図である。
演出制御基板300は、銅箔による配線が形成されたプリント基板の表面(上面)に、複数の電子部品が実装されることにより構成されている。なお、本実施形態に係る演出制御基板300では、プリント基板の裏面(下面)に、電子部品が実装されていない。しかしながら、演出制御基板300では、プリント基板の裏面(下面)に、電子部品が実装されている構成としても構わない。
図42に示すように、演出制御基板300には、IC(IC1,IC2,IC5〜IC31)、抵抗内蔵型トランジスタ(Q1〜Q7他)、水晶発振器(X1,X2)、抵抗器(R1他)、集合抵抗(MR2他)、整流用ダイオード(D1他)、コンデンサ(C1他)、チップバリスタ(Z3他)、インダクタ(L1他)、パワーインダクタ(ML1他)、LED(LED1〜LED14)、ロータリコードスイッチ(SW1)、スライドスイッチ(SW2)、タクタイルスイッチ(SW3)、二次電池(B1)、コネクタ(CN1〜CN7)等の電子部品が実装されている。
IC2は、画像・音声データ用ROMとなっている。IC2には、画像データと、音声データと、が格納されている。IC5は、制御ROMとなっている。IC5には、演出を制御するための制御データが格納されている。
IC6は、LVDSトランスミッタとなっている。IC6は、VDPにより生成されたデジタルRGB信号(映像信号)をLVDS信号に変換し、メイン画像表示装置31に対して出力する。
IC7〜IC9は、デジタルオーディオパワーアンプとなっている。IC7〜IC9は、サウンドプロセッサにより生成された音声信号を増幅して、各種スピーカ22に対して出力する。
IC10,IC11は、システムリセットIC(電源電圧監視用IC)となっている。IC10は、電源遮断検出回路(図示せず)を構成している。電源遮断検出回路は、電源基板600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号をワンチップマイクロコンピュータ(IC1)に対して出力する。IC11は、リセット回路を構成している。リセット回路は、電源基板600が供給する電源電圧を監視して、電源が正常に復帰したときに、リセット信号をワンチップマイクロコンピュータ(IC1)に対して出力する。
IC12は、バックアップ用SRAMとなっている。IC12には、バックアップ用データが保存される。B1は、二次電池となっている。B1は、電池ホルダを介して、基板に実装されている。そして、B1は、電源遮断時に、バックアップ用SRAM(IC12)、後述するRTC(IC13)等に対して、バックアップ電源を供給する。
IC13は、水晶振動子(クロックモジュール)となっている。IC13は、RTC(リアルタイムクロック)を構成している。
IC14〜IC17は、バスバッファ(レベル変換バッファ)となっている。IC14〜IC17は、各種ランプ20,21のドライバIC、各種モータ23のドライバIC等に対して出力する制御信号の出力回路(インターフェイス)を構成している。
IC18は、D型フリップフロップとなっている。IC18は、拡張出力ポートを構成している。
IC19は、Dタイプラッチとなっている。IC20は、シュミットトリガインバータとなっている。IC21は、NORゲートとなっている。IC22,23は、CMOS2入力ANDゲートとなっている。IC24〜IC27は、シュミットトリガインバータとなっている。Q1〜Q7他は、抵抗内蔵型トランジスタとなっている。これらのIC,トランジスタによって、サブコマンドを入力するための入力回路等が構成されている。
IC28は、スイッチングコントローラとなっている。IC29は、スイッチング電圧レギュレータとなっている。IC30,IC31は、PWMコントローラとなっている。IC28〜IC31は、電源生成回路を構成している。電源生成回路は、電源基板600から供給される電圧を所定電圧値(複数の電圧値)に変換し、変換した各電圧を演出制御基板300の各電子部品に供給する。
R1他は、抵抗器となっている。MR2他は、集合抵抗器となっている。D1他は、整流用ダイオードとなっている。C1他は、コンデンサとなっている。Z3他は、チップバリスタとなっている。L1他は、インダクタとなっている。ML1他は、パワーインダクタとなっている。
LED1〜LED14は、発光素子(LED)となっている。LED1〜LED8は、ステータスLED(動作モニタ)を構成している。ステータスLEDは、各種センサ・モータ等の異常(断線等)を表示する。LED9〜LED14は、インジゲータLEDと、を構成している。インジゲータLEDは、電源の供給(各電圧の供給)を表示する。
SW1は、ロータリコードスイッチとなっている。SW1は、音量スイッチを構成している。
SW2は、スライドスイッチとなっている。SW2は、演出切替スイッチを構成している。
SW3は、シール型タクタイルスイッチとなっている。SW3は、RAMクリアスイッチ(図示せず)を構成している。RAMクリアスイッチは、押下操作に応じて、RAMクリア信号をワンチップマイクロコンピュータ(IC1)に対して送信する。そして、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、RAMクリア信号が入力されている状態で電源が投入されたことに応じて、RAM(IC1内蔵RAM、SRAM等)に記憶されている情報をクリアする。
CN1〜CN7は、電気コネクタとなっている。CN1には、演出制御基板300及びサブ接続基板(図示せず)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。ここで、電源基板600及びスピーカ22は、サブ接続基板を介して、演出制御基板300に電気的に接続されている。CN2には、演出制御基板300及びパネル基板(図示せず)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。ここで、各種モータ23及び盤面ランプ21は、パネル基板を介して、演出制御基板300に電気的に接続されている。そして、パネル基板には、各種モータ23を駆動するドライバIC、盤面ランプ21を駆動するドライバIC等が実装されている。
CN3には、演出制御基板300及びドライバ基板(図示せず)を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。ここで、サブ画像表示装置32は、ドライバ基板を介して、演出制御基板300に電気的に接続されている。そして、ドライバ基板には、サブ画像表示装置32を駆動するドライバIC等が実装されている。
CN4(LVDS信号出力),CN5(電源出力)には、演出制御基板200及びメイン画像表示装置31を電気的に接続するハーネスの一端部が接続される。CN6には、演出制御基板300及び主制御基板200を電気的に接続するハーネスの他端部が接続される。
すなわち、各能動部品(能動素子)と、各受動部品(受動素子)とが、表面実装部品として構成され、各機能部品が、挿入実装部品として構成されている。
演出制御基板300では、各種IC(IC1,IC2,IC5〜IC31)、抵抗内蔵型トランジスタ(Q1〜Q7他)、整流用ダイオード(D1他)、LED(LED1〜LED14)等が、能動部品となる。
一方、水晶発振器(X1,X2)、抵抗器(R1他)、集合抵抗(MR2他)、コンデンサ(C1他)、チップバリスタ(Z3他)、インダクタ(L1他)、パワーインダクタ(ML1他)、二次電池(B1)等が、受動部品となる。
一方、ロータリコードスイッチ(SW1)、スライドスイッチ(SW2)、タクタイルスイッチ(SW3)、コネクタ(CN1〜CN7)等が、機構部品となる。
そこで、演出制御基板300では、各能動部品(IC1,IC2,IC5〜IC31,Q1〜Q7他,D1他,LED1〜LED14)、及び、各受動部品(X1,X2,R1他,MR2他,C1他,Z3他,L1他,ML1他,B1)を、基板に対して表面実装し、各機構部品(SW1〜SW3,CN1〜CN7)を、基板に対して挿入実装する構成としている。
すなわち、各機構部品(SW1〜SW3,CN1〜CN7)については、基板に対する取り付け強度を優先して、挿入実装部品として構成し、基板に対して挿入実装している。一方、各能動部品(IC1,IC2,IC5〜IC31,Q1〜Q7他,D1他,LED1〜LED14)、及び、各受動部品(X1,X2,R1他,MR2他,C1他,Z3他,L1他,ML1他,B1)については、省スペース化を優先して、表面実装部品として構成し、基板に対して表面実装している。なお、B1については、電池ホルダを、表面実装部品として構成し、基板に対して、表面実装している。
これによって、演出制御基板300では、基板の破損の発生を抑制しつつ、基板の小型化を図ることが可能となる。
次に、基板ケースの構成を説明する。
まず、主基板ケース250の構成を説明する。
図43は、主基板ケースの平面図である。
図43に示すように、主基板ケース250は、ベース部材251と、カバー部材252と、を含んで構成されている。
ベース部材251は、樹脂等の透明又は半透明の材料により形成されている。ベース部材251は、天板側が開放された箱状に形成され、その底板の上面において、主制御基板200が載置される載置部が設けられている。
カバー部材252は、樹脂等の透明又は半透明の材料により形成されている。カバー部材252は、底板側が開放された箱状に形成され、ベース部材251に対して着脱することが可能となるように構成されている。
主制御基板200を主基板ケース250内に収容するには、まず、ベース部材251の底板の上面と、主制御基板200の裏面と、を対向させた状態で、主制御基板200を、ベース部材251の載置部の上面に載置する。
次に、ベース部材251の開放されている天板側と、カバー部材252の開放されている底板側と、が向かい合うように、カバー部材252を、ベース部材251に嵌合する。
これによって、主制御基板200が主基板ケース250内に収容される。この際、カバー部材252の天板の下面と、主制御基板200の表面と、が対向した状態となる。そして、ベース部材251によって、主制御基板200の裏面側が被覆され、カバー部材252によって、主制御基板200の側面側及び表面側が被覆される。
主基板ケース250は、遊技盤11の背面側に取り付けられる。この際、主基板ケース250は、ベース部材251の底板を遊技盤11の正面側に向け、カバー部材252の天板を遊技盤11の背面側に向けた状態で、遊技盤11に取り付けられる。これによって、主制御基板200は、その裏面を遊技盤11の正面側に向け、その表面を遊技盤11の背面側に向けた状態で、遊技盤11に取り付けられる。
「天板高」とは、プリント基板の表面と、カバー部材252の天板(下面)と、の間隔(距離)をいう。換言すると、天板高とは、プリント基板の表面からカバー部材252の天板(下面)までの高さ(寸法)をいう。
具体的に、主制御基板200の表面には、能動部品又は受動部品が実装されている実装領域Aと、機構部品が実装されている実装領域Bと、が構成されている。実装領域Bは、実装領域Aに対して、プリント基板の外縁側に構成されている。
また、実装領域Aは、表面実装部品が実装されている実装領域A1と、挿入実装部品が実装されている実装領域A2と、を含んで構成されている。
一方、カバー部材252の天板は、実装領域A1に対応する領域a1と、実装領域A2に対応する領域a2と、実装領域Bに対応する領域bと、を含んで構成されている。
領域a1は、実装領域A1に対応する位置(実装領域A1の上方の位置)に設けられている。一方、領域a2は、実装領域A2に対応する位置(実装領域A2の上方の位置)に設けられている。一方、領域bは、実装領域Bに対応する位置(実装領域Bの上方の位置)に設けられている。
すなわち、主制御基板200では、IC1〜IC26のうち、遊技の進行を制御する機能を有するワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が、挿入実装部品として構成され、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の機能を補助する各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が、表面実装部品として構成されている。
これによって、主制御基板200では、実装領域A2において、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が実装され、実装領域A1において、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が実装されている。
また、主制御基板200では、ICを除く各能動部品(D1〜D5,LED1〜LED7)と、各受動部品(X1,R1〜R21,ME1〜MR12,MR101,MR102,C1〜C64,C101〜C104,NF1,NF2)と、についても、表面実装部品として構成されている。
これによって、主制御基板200では、実装領域A1において、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と共に、ICを除く各能動部品(D1〜D5,LED1〜LED7)と、各受動部品(X1,R1〜R21,ME1〜MR12,MR101,MR102,C1〜C64,C101〜C104,NF1,NF2)と、が実装されている。
ここで、表面実装部品は、挿入実装部品と比較して、小型化(特に、薄型化)が容易となる。してみると、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)を表面実装部品とすることにより、これらの電子部品の薄型化に合わせて、主基板ケース250の薄型化(天板高の低減)が可能となる。
一方、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、動作時の発熱量が大きい。してみると、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)とカバー部材252の天板との間隔が狭くなるほど(天板高が低くなるほど)、放熱空間が小さくなり、加熱によるワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の破損が発生する恐れが高くなる。
そこで、主基板ケース250のカバー部材252では、実装領域A1の上方に位置する領域a1の天板高を、実装領域A2の上方に位置する領域a2の天板高と比較して低く構成している。換言すると、実装領域A2の上方に位置する領域a2の天板高を、実装領域A1の上方に位置する領域a1の天板高と比較して高く構成している。
これによって、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が実装されている部位(実装領域A1)とカバー部材252の天板との間隔が、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が実装されている部位(実装領域A2)とカバー部材252の天板との間隔と比較して、狭くなる。
換言すると、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が実装されている部位(実装領域A2)とカバー部材252の天板との間隔が、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が実装されている部位(実装領域A1)とカバー部材252の天板との間隔と比較して、広くなる。
したがって、加熱によるワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の破損の発生を抑制しつつ、主基板ケース250を小型化することが可能となる。
なお、実装領域A1には、表面実装部品が実装されている領域と、その周辺の領域と、が含まれるものとする。同様に、実装領域A2には、挿入実装部品が実装されている領域と、その周辺の領域と、が含まれるものとする。同様に、実装領域Bには、機構部品が実装されている領域と、その周辺の領域と、が含まれるものとする。
これによって、「実装領域A1とカバー部材252の天板との間隔」とは、「実装領域A1のうち表面実装部品が実装されている領域とカバー部材252の天板との間隔」、又は、「実装領域A1のうち表面実装部品が実装されている領域の周辺の領域とカバー部材252の天板との間隔」をいう。
また、「実装領域A2とカバー部材252の天板との間隔」とは、「実装領域A2のうち挿入実装部品が実装されている領域とカバー部材252の天板との間隔」、又は、「実装領域A2のうち挿入実装部品が実装されている領域の周辺の領域とカバー部材252の天板との間隔」をいう。
また、「実装領域Bとカバー部材252の天板との間隔」とは、「実装領域Bのうち機構部品が実装されている領域とカバー部材252の天板との間隔」、又は、「実装領域Bのうち機構部品が実装されている領域の周辺の領域とカバー部材252の天板との間隔」をいう。
特に、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、ワンチップマイクロコンピュータ(挿入実装部品)が実装されている領域の周辺の領域とカバー部材252の天板との間隔が、主制御基板200(プリント基板)の表面のうち、各周辺IC(表面実装部品)が実装されている領域(または、当該領域の周辺の領域)とカバー部材252の天板との間隔と比較して広く構成されていれば、挿入実装部品の周辺に滞在する熱が籠ることを防止できる。
これによって、各開口を介して、RAMクリアスイッチ207(SW1)の操作と、各電気コネクタ(CN1〜CN8)の挿抜と、を行うことが可能となる。
以上のように、主基板ケース250では、下記の式(1)に示すように、各領域の天板高が規定されている。
領域a2の天板高>領域a1の天板高>領域bの天板高・・・(1)
例えば、領域a2の天板高=20.0[mm]、領域a1の天板高=15.0[mm]、領域bの天板高=10.0[mm]とする。
ここで、主基板ケース250では、電子部品の種類に応じて、天板間隔が規定されていることが好ましい。
「天板間隔」とは、電子部品の上面と、カバー部材252の天板(下面)と、の間隔(距離)をいう。
具体的に、主基板ケース250では、下記の式(2)に示すように、電子部品の各種類の天板間隔が規定されていることが好ましい。
挿入実装部品の天板間隔>表面実装部品の天板間隔>機構部品の天板間隔・・・(2)
例えば、挿入実装部品の天板間隔=2.00[mm]、表面実装部品の天板間隔=1.50[mm]、機構部品の天板間隔=1.00[mm]とする。
サブ基板ケースは、主基板ケース250と同様に、ベース部材と、カバー部材と、を含んで構成されている。
そして、サブ基板ケースでは、主基板ケース250と同様に、電子部品の配置に応じて、天板高が変化している。
具体的に、演出制御基板300の表面には、能動部品又は受動部品が実装されている実装領域Aと、機構部品が実装されている実装領域Bと、が構成されている。実装領域Bは、実装領域Aに対して、プリント基板の外縁側に設定されている。
一方、カバー部材の天板は、実装領域Aに対応する領域aと、実装領域Bに対応する領域bと、を含んで構成されている。
領域aは、実装領域Aに対応する位置(実装領域Aの上方の位置)に設けられている。一方、領域bは、実装領域Bに対応する位置(実装領域Bの上方の位置)に設けられている。
そして、サブ基板ケースでは、領域bの天板高が、領域aの天板高と比較して低く構成されている。その上で、領域bには、各機構部品(SW1〜SW3,CN1〜CN7)に対応する位置(各機構部品の上方の位置)に、開口が設けられている。
これによって、各開口を介して、各スイッチ(SW1〜SW3)の操作と、各電気コネクタ(CN1〜CN7)の挿抜と、を行うことが可能となる。
以上のように、サブ基板ケースでは、下記の式(3)に示すように、各領域の天板高が規定されている。
領域aの天板高>領域bの天板高・・・(3)
例えば、領域aの天板高=15.0[mm]、領域bの天板高=10.0[mm]とする。
ここで、サブ基板ケースでは、電子部品の種類に応じて、天板間隔が規定されていることが好ましい。
具体的に、サブ基板ケースでは、下記の式(4)に示すように、電子部品の各種類の天板間隔が規定されていることが好ましい。
表面実装部品の天板間隔>機構部品の天板間隔・・・(4)
例えば、表面実装部品の天板間隔=1.50[mm]、機構部品の天板間隔=1.00[mm]とする。
次に、パチンコ機1で設定される設定情報(設定値)を説明する。
「設定情報」は、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率(大当り遊技状態に当選する確率)を指定する情報となっている。
主制御基板200のRAM230には、設定情報記憶領域が設けられている。設定情報記憶領域には、設定情報として、「1」〜「6」のうち、いずれか一の値が設定(記憶)される。そして、パチンコ機1では、特別図柄抽選の当選確率が、設定情報記憶領域に設定されている値に応じた確率とされる。
以下の説明では、設定情報記憶領域に記憶されている値を、「設定値」とする。
本実施形態では、各設定値に対応する特別図柄抽選の当選確率は、当選確率が高いものから順に、設定値=「6」に対応する当選確率、設定値=「5」に対応する当選確率、設定値=「4」に対応する当選確率、設定値=「3」に対応する当選確率、設定値=「2」に対応する当選確率、設定値=「1」に対応する当選確率(当選確率「高」→当選確率「低」)となる。
すなわち、パチンコ機1には、設定値操作部(図示せず)が設けられている。設定値操作部は、キー回転検出スイッチ111と、設定値選択スイッチ112と、設定値表示装置62と、を含んで構成されている。
キー回転検出スイッチ111は、設定許可状態と、設定禁止状態と、に切り替えることが可能な操作部を有している。そして、キー回転検出スイッチ111は、操作部が設定許可状態に切り替えられているときに、検出信号を主制御基板200に対して出力する。一方、キー回転検出スイッチ111は、操作部が設定禁止状態に切り替えられているときに、主制御基板200に対する検出信号の出力を停止する。
本実施形態では、キー回転検出スイッチ111の操作部には、専用の鍵が挿入される鍵穴が設けられている。そして、キー回転検出スイッチ111では、専用の鍵が鍵穴に挿入されることによって、操作部の状態(設定許可状態又は設定禁止状態)を切り替えることが可能となる。すなわち、キー回転検出スイッチ111では、専用の鍵が鍵穴に挿入されていないと、操作部の状態(設定許可状態又は設定禁止状態)を切り替えることができない。
また、キー回転検出スイッチ111では、操作部が設定禁止状態とされているときに、専用の鍵を鍵穴に挿入することが可能となり、また、鍵穴から専用の鍵を抜き出すことが可能となる。一方、キー回転検出スイッチ111では、操作部が設定許可状態とされているときに、専用の鍵を鍵穴に挿入することが不可能となり、また、鍵穴から専用の鍵を抜き出すことが不可能となる。
設定値選択スイッチ112は、押下操作することが可能な操作部を有している。そして、設定値選択スイッチ112は、操作部が押下操作されるごとに、検出信号を主制御基板200に対して出力する。
設定値表示装置62は、7セグメントLED等によって構成されている。設定値表示装置62には、後述する設定値が表示される。なお、設定値表示装置62は、遊技盤11の背面側に配置されていることによって、遊技者による視認が不可能となっている。
設定値変更許可状態中には、設定値表示装置62において、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)を示す値が表示される。
また、設定値変更許可状態中には、設定値選択スイッチ112が押下操作されるごとに、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)が変更される。この際、設定情報記憶領域に設定)されている値(設定値)が変更された場合には、これに応じて、設定値表示装置62に表示されている値(設定値を示す値)も変更される。
これによって、パチンコ機1の管理者は、設定値変更許可状態中に、設定値選択スイッチ112を押下操作することで、設定値として、「1」〜「6」のうち、所望の値を設定(選択)することができる。
そして、パチンコ機1では、キー回転検出スイッチ111の操作部が設定許可状態から設定禁止状態に切り替えられたことに応じて、設定値変更許可状態が終了される。これによって、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)の変更が不可能となる。また、設定値変更許可状態の終了に応じて、設定値表示装置62における設定値を示す値の表示が終了される。
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当り遊技状態が生起される。普図当り遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当り遊技状態の種別として、「普図当り」の1種類が設定されている。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当り遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当り」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当り遊技状態の種別として、「大当り1」及び「大当り2」が設定され、第2特別図柄抽選に当選した場合に生起される大当り遊技状態の種別として、「大当り3」〜「大当り6」が設定されている。
ここで、「確変図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「7,7,7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り2」に当選した場合には、特図1表示装置において、「大当り2図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「通常図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「通常図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「2,2,2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り3」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り3図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「確変図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
「大当り4」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り4図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「確変図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
「大当り5」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り5図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「潜伏図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「潜伏図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「1,2,3」等、所定の規則性を有する組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り6」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り6図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「潜伏図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された第1演出図柄z1が、「1,6,9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
本実施形態では、「大当り1」、「大当り2」、「大当り5」又は「大当り6」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が5[回]に設定される。一方、「大当り3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定される。一方、「大当り4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が10[回]に設定される。
「大当り1」〜「大当り6」に当選した場合には、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が、所定時間(本実施形態では、29.0[s])に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)とされる。
「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)とされる。
なお、主制御基板200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当り遊技状態が生起される「当り」(「大当り1」〜「大当り6」)に当選する確率をいう。
特に、パチンコ機1では、特別図柄抽選の当選確率が、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)と、遊技状態(特図低確率状態又は特図高確率状態)と、の組わせに応じた確率となる。
一方、設定値=「2」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/312.08となる。一方、設定値=「2」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/31.36となる。
一方、設定値=「3」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/304.82となる。一方、設定値=「3」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/30.62となる。
一方、設定値=「4」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/297.89となる。一方、設定値=「4」、かつ、「特図高確率状態」の生起中にあ、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/29.93となる。
一方、設定値=「5」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/291.27となる。一方、設定値=「5」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/29.26となる。
一方、設定値=「6」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/284.94となる。一方、設定値=「6」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/28.62となる。
一方、「大当り1」又は「大当り3」〜「大当り5」に当選した場合には、当該大当り遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が生起される。本実施形態では、「特図高確率状態」は、大当り遊技状態の終了に応じて開始され、次回の大当り遊技状態の開始(「大当り図柄」の停止表示の終了)に応じて終了される。
なお、「特図高確率状態」が、大当り遊技状態の終了に応じて開始され、当該「特図高確率状態」の生起中に実行された特別図柄抽選の回数が所定回数(例えば、10000[回])に達したことに応じて終了される(「特図低確率状態」が生起される)構成としても構わない。
また、「大当り1」〜「大当り6」に当選した場合には、当該大当り遊技状態の終了後に、時短制御が実行される。
時短制御は、大当り遊技状態の終了に応じて開始され、特別図柄抽選に当選したこと(「大当り図柄」が停止表示されたこと)、及び、所定の時短回数の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
「大当り2」又は「大当り6」に当選した場合には、所定の時短回数として、100[回]が設定される。
一方。「大当り1」又は「大当り3」〜「大当り5」に当選した場合には、所定の時短回数として、10000[回]が設定される。
次に、主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御基板200と払出制御基板400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御基板200と演出制御基板300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御基板200と演出制御基板300との間における通信は、主制御基板200から演出制御基板300への一方向のみで行われ、演出制御基板300から主制御基板200への通信は行われない。
主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御基板200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御基板300に対して送信する。演出制御基板300では、主制御基板200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図柄種別指定コマンドは、停止図柄の種別(「はずれ図柄」及び「大当り1図柄」〜「大当り6図柄」のうち、一の種別)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
変動モード指定コマンドは、変動モードの種別(変動モード番号)を指定するコマンドである。変動モード指定コマンドは、変動モード番号を指定することによって、当該変動モード番号に対応付けられている変動時間を指定する。変動モード指定コマンドは、特別図柄の変動表示(変動演出)のうち、前半期間の変動時間(変動演出の前半期間の態様)を指定する。
本実施形態では、変動モードの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、変動モード指定コマンドは、m種類の変動モードの種別(変動モード番号)のうち一のもの(「変動モードm」)を指定する。
変動パターン指定コマンドは、変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。変動パターン指定コマンドは、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間を指定する。変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示(変動演出)のうち、後半期間の変動時間(変動演出の後半期間の態様)を指定する。
本実施形態では、変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、変動パターン指定コマンドは、n種類の変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。
変動モード指定コマンド及び変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
ここで、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、設定情報記憶領域に記憶されている値(設定値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている構成としても構わない。そして、遊技状態指定コマンドを送信する際に、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、設定情報記憶領域に記憶されている値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算し、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する(演出制御基板300に送信する)構成としても構わない。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第2先読み指定コマンドは、変動モードの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、変動モードの種別が不定であること(「不定値」)、又は、m種類の変動モード(変動モード番号)うち一のもの(「変動モードm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、変動パターンの種別が不定であること(「不定値」)、又は、n種類の変動パターン(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
そして、主制御基板200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御基板400に対して送信する。払出制御基板400では、主制御基板200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御基板400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御基板200に対して送信する。主制御基板200では、払出制御基板400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御基板200から払出制御基板400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御基板400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
エラー指定コマンドは、各種エラーの発生を指定するコマンドである。本実施形態では、エラー指定コマンドは、振動エラーの発生、磁気エラーの発生、電波エラーの発生、又は、右打ちエラーの発生を指定する。エラー指定コマンドは、各種エラーの発生の検出時に送信される。
デモ指定コマンドは、客待ち状態の開始を指定するコマンドである。デモ指定コマンドは、客待ち状態の開始時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御基板400から主制御基板200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
次に、主制御基板200で実行される処理を説明する。
まず、主制御基板200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、乱数発生回路203は、ハード乱数更新処理を開始する。
ハード乱数更新処理では、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、第1ループカウンタ〜第3ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新される。
また、ハード乱数更新処理では、クロック発生回路202から32クロックが入力されるごと(本実施形態では、2.666[μs]ごと)に、第4ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0〜10006の範囲内)において「1」ずつ更新される。
そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当り乱数、第1特別図柄抽選の大当り乱数、第2特別図柄抽選の大当り乱数、及び、リーチグループ乱数が、それぞれ、更新される。なお、ハード乱数更新処理は、乱数発生回路203(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、コマンド出力ポート1,2の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御基板300又は払出制御基板400に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、コマンド出力ポート1,2(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
図5は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図5に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、CPU初期化処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、ROM220から起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
ステップS1−2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。また、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート204(入力ポート1)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート204のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1−4では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−5に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230へのアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−5では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、バックアップ有効フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−6に移行し、バックアップ有効フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合(No)には、ステップS1−17に移行する。
ステップS1−7では、使用外領域チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−8に移行する。使用外領域チェックサム算出処理では、バックアップ情報のうち、RAM230の使用外領域M2(F210H〜F228H)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ステップS1−8では、ステップS1−6,S1−7で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−9に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−17に移行する。
ここで、「ステップS1−6で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1−7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」の両方の条件を満たす場合には、チェックサムが正常であると判定する。
一方、「ステップS1−6で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1−7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」のうち、少なくとも一方の条件を満していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−10では、バックアップ有効フラグ解除処理を実行し、ステップS1−11に移行する。バックアップ有効フラグ解除処理では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS1−11では、電源復帰時初期化処理を実行し、ステップS1−12に移行する。電源復帰時初期化処理では、RAM230のうち、電源復帰時(電源遮断前のデータを維持するとき)に初期化(クリア)すべきデータを初期化する。
ステップS1−12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。また、設定情報記憶領域に設定されている値を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御基板200から払出制御基板400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−15では、割込み設定処理を実行し、ステップS1−16に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
設定値変更許可処理では、まず、設定値変更許可条件を満たしているか否かを判定する。そして、設定値変更許可条件を満たしていると判定した場合には、RAM230の設定値変更許可フラグ領域に「1」を設定する。一方、設定値変更許可条件を満たしていないと判定した場合には、RAM230の設定値変更許可フラグ領域に「0」を設定する。
本実施形態では、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」の両方の条件を満たす場合に、設定値変更条件を満たすと判定する。
一方、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合に、設定値変更条件を満たしていないと判定する。
なお、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」の両方の条件を満たす場合に、設定値変更条件を満たすと判定し、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合に、設定値変更条件を満たしていないと判定する構成としても構わない。
具体的には、使用外領域初期化処理では、使用外領域M2に記憶されている情報をクリア(初期化)する。これにより、使用外領域M2のワーク領域及びスタック領域が、全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容が消去される。
ステップS1−18では、使用領域初期化処理を実行し、ステップS1−19に移行する。使用領域初期化処理では、RAM230のうち、使用領域M1を初期化する。
具体的には、使用領域初期化処理では、使用領域M1に記憶されている情報をクリア(初期化)する。これにより、使用領域M1のワーク領域及びスタック領域が、全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容が消去される。
すなわち、各種フラグ領域(時短制御フラグ領域、特図高確率状態フラグ領域、前回大当り図柄フラグ領域、特別遊技フェーズフラグ領域、普通遊技フェーズフラグ領域等)の値として、所定の初期値が設定される。また、各種カウンタ領域(時短カウンタ領域、大当り後回転数カウンタ領域等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。さらに、設定情報記憶領域において、所定の初期値(本実施形態では、「3」)が設定される。
本実施形態では、チェックサムが正常でない場合には、使用外領域M2が初期化された後に、使用領域M1が初期化される。一方、チェックサムが正常である場合には、RAMクリア信号が入力されている場合にのみ、使用領域M1が初期化される。
これによって、チェックサムが正常である限り、RAMクリア信号が入力されても、使用外領域M2が初期化されないため、RAMクリアスイッチが操作された場合であっても、ベース比率に関する情報(使用外領域M2に記憶されている情報)を維持することが可能となる。
ステップS1−20では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
図6は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図5に示すCPU初期化処理(ステップS1−16)が終了すると、図6に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当り図柄乱数、リーチモード乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート205(コマンド出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御基板300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当り図柄乱数を除いたもの(リーチモード乱数、変動パターン乱数等)の更新を行う。
図7は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源基板600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源基板600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御基板200に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、電源遮断時退避処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート204の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−14に移行する。
ステップS3−5では、使用領域チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−6に移行する。使用領域チェックサム保存処理では、RAM230の使用領域M1(F000H〜F1FFH)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−6では、使用外領域チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−7に移行する。使用外領域チェックサム保存処理では、RAM230の使用外領域M2(F210H〜F228H)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3−7では、バックアップ有効フラグ設定処理を実行し、ステップS3−8に移行する。バックアップ有効フラグ設定処理では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「1」を設定する。
ステップS3−8では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−9に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−10では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−11に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート204の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−11では、ステップS3−10で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−12に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−12では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−13に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3−13では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−10に移行する。
ステップS3−14では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図8は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
クロック発生回路202は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図8に示すタイマ割込み処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、設定値管理処理を実行し、ステップS4−4に移行する。設定値管理処理については、後述する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、まず、出力ポート0のポートレジスタに含まれる全てのビットの値を初期化する。これによって、各データ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
次に、出力ポート4のポートレジスタに含まれる全てのビットの値を初期化する。これによって、各データ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
次に、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに含まれるコモン信号制御データ設定領域に設定されているコモン信号制御データを更新する。これによって、ダイナミックポート出力処理が実行されるごとに、出力するコモン信号(ハイレベルとするコモン信号)が切り替えられる。なお、本実施形態では、メイン表示装置60及び性能表示装置206は、共通のコモン信号により点灯制御される。
次に、コモン信号制御データ設定領域に設定されているコモン信号制御データにしたがって、出力ポート1による各コモン信号(「COM0」〜「COM3」のそれぞれ)の出力を制御する。
次に、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに含まれるメイン表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されているメイン表示装置データ信号制御データにしたがって、出力ポート0による各データ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)の出力を制御する。
次に、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに含まれる性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されている性能表示装置データ信号制御データにしたがって、出力ポート4による各データ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)の出力を制御する。
具体的には、ポート入力処理では、入力ポート204(入力ポート0〜入力ポート3)に入力される各検出信号について、オン状態が発生しているか否かを判定する。この際、各検出信号(各検出スイッチ・検出センサ)に対応する受信記憶領域に設定されている情報に基づいて、当該検出信号のオン状態が発生しているか否かを判定する。そして、各検出信号についてオン状態が発生していると判定した場合には、当該検出信号についてオン状態が発生(検出)したことを示す情報を、RAM230の所定領域に保存する。
ここで、「オン状態」とは、当該検出信号が入力されていない状態(ローレベル)から当該検出信号が入力されている状態(ハイレベル)に変化した状態をいう。
ステップS4−7では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。ステップS4−7の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、当り図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−9に移行する。当り図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち、当り図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−9では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。スイッチ管理処理では、各スイッチ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
すなわち、加算数算定処理では、まず、所定の遊技状態であるか否かを判定する。そして、所定の遊技状態でないと判定した場合には、後述する非所定遊技状態時加算数算定処理を実行する。一方、所定の遊技状態であると判定した場合には、後述する所定遊技状態時加算数算定処理を実行する。
本実施形態では、「特図低確率状態」の生起中、かつ、時短制御の停止中である場合には、所定の遊技状態であると判定する。一方、「特図高確率状態」の生起中であること、及び、時短制御の実行中であること、のうち少なくとも一方の条件を満たす場合には、所定の遊技状態でないと判定する。
次に、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域において、払出数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、アウトスイッチ109のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、アウトスイッチ109のオン状態を検出したと判定した場合には、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「1」を設定する。一方、アウトスイッチ109のオン状態を検出していない判定した場合には、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、右他入賞口54への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「10」を加算する。一方、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、左他入賞口55〜57への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「10」を加算する。一方、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、第1始動口51への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「3」を加算する。特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、第2始動口52への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域において、払出数カウンタに加算する値として、払出数算出用カウンタの値を設定する。
ステップS4−12では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−13に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−14では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−15に移行する。入賞口スイッチ処理では、各スイッチ101〜103,105,106の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。
ステップS4−15では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4−14で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、右他入賞口54に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、左上・左中・左下他入賞口55〜57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、が設定されている。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当り遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御基板300に対して送信される。
本実施形態では、パチンコ機1から外部装置(ホールコンピュータ、データ表示装置等の電子機器)に対して出力される外部情報として、図柄確定回数情報、始動口情報、大当り情報、セキュリティ情報、アウト口払出数情報、設定値変更中情報、エラー発生情報等が規定されている。
「図柄確定回数情報」は、特別図柄抽選(特別図柄の変動表示及び停止表示)の実行回数に関する外部情報となっている。CPU210は、特別図柄の停止表示の実行回数が所定回数に達するごとに、図柄確定回数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「始動口情報」は、始動口51,52への遊技球の入球に関する外部情報となっている。CPU210は、始動口スイッチ101,102から入力される検出信号のオン状態が検出されるごとに、始動口情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「大当り情報」は、大当り遊技状態の生起に関する外部情報となっている。主制御基板200は、大当り遊技状態が生起されるごとに、大当り情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「アウト口払出情報」は、排出路から排出された遊技球数(または、アウト口58から排出された遊技球数)に関する外部情報となっている。CPU210は、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達するごとに、アウト口払出数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータに対して出力する。
「設定値変更中情報」は、設定値の変更中であること(設定値変更許可条件を満たしていること)を示す外部情報となっている。CPU210は、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されている期間中、常時、設定値変更中情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータに対して出力する。
「エラー発生情報」は、エラー(異常状態)の発生中であることを示す外部情報となっている。CPU210は、外部情報タイマの値が「1」以上である場合に、エラー発生情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータに対して出力する。
また、外部情報管理処理では、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口入球回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、始動口情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、大当り情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用大当り回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、大当り情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト口払出情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウト球数カウンタの値から所定値(本実施形態では、10[球])を減算する。これによって、アウト口払出情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定する。そして、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合には、設定値変更中情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、設定値変更中情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
さらに、外部情報管理処理では、外部情報タイマの値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、外部情報タイマの値が「1」以上であると判定した場合には、エラー発生情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、エラー発生情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
試験信号管理処理は、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、試験信号管理処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。試験信号管は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−19では、性能表示装置制御処理を実行し、ステップS4−20に移行する。性能表示装置制御処理については、後述する。
ステップS4−20では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−21に移行する。LED表示設定処理では、所定の表示装置を点灯制御するための制御データ(駆動データ)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−21では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−22に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する制御データ(駆動データ)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶(設定)する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート205(出力ポート2,出力ポート3)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、ホールコンピュータに対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−23では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図9は、設定値管理処理を示すフローチャートである。
設定値管理処理は、ステップS4−3において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS29−1に移行する。
ステップS29−1では、設定値変更許可フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、設定値変更許可フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS29−2に移行し、設定値変更許可フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−4)に移行する。
ステップS29−2では、設定値変更許可条件を満たしているか否かを判定し、設定値変更許可条件を満たしていると判定した場合(Yes)には、ステップS29−3に移行し、設定値変更許可条件を満たしていないと判定した場合(No)には、ステップS29−6に移行する。
上記のように、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」の両方の条件を満たす場合には、設定値変更条件を満たすと判定する。
一方、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合には、設定値変更条件を満たしていないと判定する。
なお、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」の両方の条件を満たす場合には、設定値変更条件を満たすと判定し、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合には、設定値変更条件を満たしていないと判定する構成としても構わない。
ステップS29−4では、設定値変更処理を実行し、ステップS29−5に移行する。設定値変更処理では、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)を変更する。ここで、本実施形態では、設定値選択スイッチ112から検出信号が入力されるごとに、所定順序(例えば、設定値=「1」、設定値=「2」、設定値=「3」、設定値=「4」、設定値=「5」、設定値=「6」、設定値=「1」、設定値=「2」・・・)で、設定値が変更される。
ステップS29−5では、設定値表示更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−4)に移行する。設定値表示更新処理では、設定値表示装置62における設定値の表示を更新する。
具体的には、設定値表示更新処理では、まず、設定情報記憶領域に設定されている値(変更後の設定値)を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
設定値表示更新処理では、次に、設定値表示カウンタに、設定情報記憶領域に設定されている値(変更後の設定値)と同一の値を設定する。これによって、設定値表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、設定値表示カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
なお、本実施形態では、設定値変更許可条件を満たしている期間中にのみ、設定値表示装置62における設定値の表示が実行される。
設定値変更終了処理では、設定値変更許可フラグ領域に「0」を設定する。また、設定値表示カウンタの値を初期化(クリア)する。これによって、設定値表示装置62を構成する全てのセグメントが消灯する(設定値表示装置62における設定値の表示が終了する)。
図10は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−9において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したか否かを判定し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
また、普図始動球検出処理では、右打ち期間中であるか否かを判定する。そして、右打ち期間中でない(左打ち期間中である)と判定した場合には、右打ちエラーカウンタの値に、「1」を加算する。
本実施形態では、大当り遊技状態及び時短制御の実行中のうち、一方の遊技状態が生起されている期間が、右打ち期間となる。一方、通常遊技状態(大当り遊技状態の生起中でなく、かつ、時短制御の停止中である遊技状態)が生起されている期間が、左打ち期間となる。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
図11は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当り乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当り乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
図12は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
また、特別図柄識別値設定処理では、右打ち期間中であるか否かを判定する。そして、右打ち期間中でない(左打ち期間中である)と判定した場合には、右打ちエラーカウンタの値をリセットする(右打ちエラーカウンタの値として「0」を設定する)。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図13は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
また、特別図柄識別値設定処理では、右打ち期間中であるか否かを判定する。そして、右打ち期間中でない(左打ち期間中である)と判定した場合には、右打ちエラーカウンタの値に、「1」を加算する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図14は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10又はS5−5)に移行する。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
具体的には、RAM230は、特別図柄の報知表示の実行中の始動情報が記憶される変動中始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図1始動情報が記憶される特図1始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図2始動情報記憶領域と、を含んで構成されている。
特図1始動情報記憶領域は、特図1始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図1始動情報から順に、始動判定が実行される。
特図2始動情報記憶領域は、特図2始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部〜第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図2始動情報から順に、始動判定が実行される。
一方、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図2始動情報として、特図2始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図2保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図2保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9−3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
本実施形態では、全ての始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)について、各種抽選結果の事前判定が実行される。
なお、大当り遊技状態の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。
事前特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果(「大当り」又は「はずれ」)を判定(事前特図当落判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当り値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、設定値(「1」〜「6」)と、遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
具体的には、特図当落抽選テーブルとして、「設定値1低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値4低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値6低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」と、が格納されている。
「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「1」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2039」が、大当り値として登録されている。
「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「2」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「209」が、大当り値として登録されている。
「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「2」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2089」が、大当り値として登録されている。
「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「3」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「214」が、大当り値として登録されている。
「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「3」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2139」が、大当り値として登録されている。
「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「4」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2189」が、大当り値として登録されている。
「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「5」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「224」が、大当り値として登録されている。
「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「5」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2239」が、大当り値として登録されている。
「設定値6低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「6」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「229」が、大当り値として登録されている。
「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「6」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」〜「65535」のうち、「0」〜「2289」が、大当り値として登録されている。
そして、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果(「大当り」又は「はずれ」)を判定(事前特図当落判定)する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当り」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合(はずれ値と一致している場合)には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、「大当り図柄」の種別(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
ROM220には、当り図柄乱数と、「大当り図柄」の種別(停止図柄番号)と、の対応が登録された大当り図柄抽選テーブルが格納されている。また、大当り図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する第1大当り図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する第2大当り図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、第1大当り図柄抽選テーブルには、「大当り図柄」の種別(停止図柄番号)として、「大当り1図柄」及び「大当り2図柄」が登録されている。一方、第2大当り図柄抽選テーブルには、「大当り図柄」の種別(停止図柄番号)として、「大当り3図柄」〜「大当り6図柄」が登録されている。
そして、事前判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した第1大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、事前判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した第2大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」(停止図柄番号)を判定(事前特図停止図柄判定)する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄番号(停止図柄の種別)を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
この際、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、後述する落選時事前特図変動態判定処理を実行する。一方、事前特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、後述する当選時事前特図変動態様判定処理を実行する。
事前乱数種別判定では、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数が、「不定値」及び「固定値」のうち、いずれの値であるかを判定する。
ここで、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数が「不定値」である場合には、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時に、変動モード番号(一次変動モード番号)及び変動パターン番号が判定されない。
一方、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数が「固定値」である場合には、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時(ステップS9−8の実行時)に、変動モード番号(一次変動モード番号)及び変動パターン番号が判定される。
本実施形態では、リーチグループ乱数の値は、「0」〜「10006」の範囲内で更新される。そして、「0」〜「10006」のうち、「0」〜「8499」が「不定値」とされ、「8500」〜「10006」が「固定値」とされている。
したがって、事前乱数種別判定では、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」未満である場合には、「不定値」と判定し、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」以上である場合には、「固定値」と判定する。
なお、落選時事前特図変動態様判定処理では、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合、事前リーチグループ判定と、落選時事前変動モード判定と、落選時変動パターン判定と、が実行されない。
ROM220には、リーチグループ乱数と、リーチグループ番号(リーチグループの種別)と、の対応が登録されたリーチグループ判定テーブルが格納されている。
また、リーチグループ判定テーブルとして、保留種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)と、保留数(「0」〜「3」)と、遊技状態(低確状態中、時短状態中、確変状態中、又は、潜確状態中)と、の組み合わせのそれぞれに対応するリーチグループ判定テーブルが格納されている。
ここで、本実施形態では、遊技状態として、低確状態と、時短状態と、確変状態と、潜確状態と、が規定されている。
「低確状態」は、特図低確率状態の生起中、かつ、時短制御の停止中の遊技状態となっている。「時短状態」は、特図低確率状態の生起中、かつ、時短制御の実行中の遊技状態となっている。「確変状態」は、特図高確率状態の生起中、かつ、時短制御の実行中の遊技状態となっている。「潜確状態」は、特図高確率状態の生起中、かつ、時短制御の停止中の遊技状態となっている。
事前リーチグループ判定では、まず、保留種別(事前判定始動情報の種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)と、保留数と、遊技状態と、を確認して、この確認結果に対応するリーチグループ判定テーブルを読み出す。この際、保留数については、「0」と仮定される。
そして、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出したリーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
ROM220には、リーチモード乱数と、変動モード番号(変動モードの種別)と、の対応が登録された変動モード判定テーブルが格納されている。
また、変動モード判定テーブルとして、落選時変動モード判定テーブルと、当選時変動モード判定テーブルと、が格納されている。
さらに、落選時変動モード判定テーブルとして、各リーチグループ番号(リーチグループの各種別)に対応する落選時変動モード判定テーブルが格納されている。
特に、各変動モード判定テーブルでは、各リーチモード乱数に対して、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブル(変動パターン判定テーブルを指定する情報)と、が対応付けられている。これによって、各変動モード判定テーブルに基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、が同時に選択される。
落選時事前変動モード判定では、まず、事前リーチグループ判定により判定されたリーチグループ番号を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターン番号(変動パターンの種別)と、の対応が登録された変動パターン判定テーブルが格納されている。
また、変動パターン判定テーブルとして、内容が互いに異なる複数の変動パターン判定テーブルが格納されている。
落選時事前変動パターン判定では、まず、落選時事前変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
当選時事前変動モード判定では、変動モード番号(変動モードの種別)を判定する。
当選時事前変動モード判定では、まず、当選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した当選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
当選時事前変動パターン判定では、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
当選時事前変動パターン判定では、まず、当選時事前変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
第2,第3先読み指定コマンド設定処理では、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、落選時事前変動モード判定により判定された変動モード番号を指定する第2先読み指定コマンドと、落選時事前変動パターン判定により判定された変動パターン番号を指定する第3先読み指定コマンドと、をRAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定され、かつ、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、「不定値」を指定する第2先読み指定コマンドと、「不定値」を指定する第3先読み指定コマンドと、をRAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、当選時事前変動モード判定により判定された変動モード番号を指定する第2先読み指定コマンドと、当選時事前変動パターン判定により判定された変動パターン番号を指定する第3先読み指定コマンドと、をRAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「不定値」である場合には、変動モード番号及び変動パターン番号が判定されず、「不定値」を指定する第2,第3先読み指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
図15は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
図16は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−13に移行する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)を実行する。
したがって、特図2始動情報記憶領域において1つ以上の特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報が、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報が、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。
具体的には、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。
一方、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。
次に、判定始動情報の記憶領域を、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)から変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)する。
具体的には、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図2始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図2始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
一方、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部において特図1始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図1始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
特図当落判定処理では、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)と、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)と、を確認して、この確認結果に対応する特図当落抽選テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当り」であるか否かを判定(特図当落判定)する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当り」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合(はずれ値と一致している場合)には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
特図停止図柄判定処理では、まず、停止図柄番号(特別図柄の停止図柄の種別)を判定(特図停止図柄判定)する。
すなわち、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、「大当り図柄」の種別(停止図柄番号)を判定する。
具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した第1大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した第2大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」(停止図柄番号)を判定する。
ROM220には、当り図柄乱数の値と、停止図柄(セグデータ)と、の対応が登録されたセグデータテーブルが格納されている。
また、セグデータテーブルとして、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選した場合に対応する当選時セグデータテーブルと、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に落選した場合に対応する落選時セグデータテーブルと、が格納されている。
さらに、当選時セグデータテーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する当選時セグデータテーブルと、第2特別図柄抽選に対応する当選時セグデータテーブルと、が格納されている。
特別図柄の停止図柄を判定するには、まず、特図当落判定の結果を確認する。
そして、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、さらに、判定始動情報の種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)を確認して、この確認結果に対応する当選時セグデータテーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された当選時セグデータテーブルと、に基づいて、停止図柄(セグデータ)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、落選時セグデータテーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された落選時セグデータテーブルと、に基づいて、停止図柄(セグデータ)を判定する。
特図停止図柄判定処理では、次に、判定した停止図柄(セグデータ)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
具体的に、特図変動パターン判定処理では、まず、特図当落判定の結果を確認する。そして、特図当落判定の結果が「はずれ」(落選)である場合には、後述する落選時特図変動態判定処理を実行する。一方、特図当落判定の結果が「大当り」(当選)である場合には、後述する当選時特図変動態様判定処理を実行する。
リーチグループ判定では、リーチグループ番号(リーチグループの種別)を判定する。
リーチグループ判定では、まず、保留種別(判定始動情報の種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)と、保留数と、遊技状態と、を確認して、この確認結果に対応するリーチグループ判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出したリーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、落選時変動モード判定を実行する。
落選時変動モード判定では、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
落選時変動モード判定では、まず、リーチグループ判定により判定されたリーチグループ番号を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、落選時変動パターン判定を実行する。
落選時変動パターン判定では、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
落選時変動パターン判定では、まず、落選時変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
当選時変動モード判定では、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターンテーブルと、を判定する。
当選時変動モード判定では、まず、当選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した当選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
当選時特図変動態様判定処理では、次に、当選時変動パターン判定を実行する。
当選時変動パターン判定では、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
当選時変動パターン判定では、まず、当選時変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した変動モード番号に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した変動パターン番号に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
ステップS11−13では、デモ指定コマンド設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。デモ指定コマンド設定処理では、デモ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
図17は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、特図1表示装置に対応するセグデータを更新する。一方、第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、特図2表示装置に対応するセグデータを更新する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(または、取得した停止図柄番号に対応するセグデータ)を設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(または、取得した停止図柄番号に対応するセグデータ)を設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用確定回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[回])を加算する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図18は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄の種別が「大当り図柄」であるか否かを判定し、停止図柄の種別が「大当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄の種別が「大当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
ステップS13−3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13−5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ROM220には、各種類の「大当り図柄」に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当り図柄」の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定された「大当り図柄」の種別を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用大当り回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[回])を加算する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
図19は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
図20は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図21は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図20参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図22は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図23は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
具体的には、遊技状態設定処理では、停止図柄(大当り図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。
この際、停止図柄の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」〜「大当り5図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当り2図柄」又は「大当り6図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。
次に、所定の時短回数を、時短カウンタに設定する。この際、停止図柄の種別が「大当り2図柄」又は「大当り6図柄」である場合には、所定の時短回数として、100[回]を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」〜「大当り5図柄」である場合には、所定の時短回数として、10000[回]を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
次に、RAM230の前回大当り図柄フラグ領域に、大当り図柄の種別に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
図24は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
図25は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ROM220には、普通図柄抽選の当り値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当り値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当り値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当り乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当り」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当り」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当り図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
図26は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置に対応するセグデータを更新する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄(セグデータ)を取得する。
次に、普図表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(停止図柄に係るセグデータ)を設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図27は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当り図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
図28は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
図29は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく普通電動役物ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図30は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図29参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図31は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図32は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
図33は、性能表示装置制御処理を示すフローチャートである。
性能表示装置制御処理は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、性能表示装置制御処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。性能表示装置制御処理は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
性能表示装置制御処理は、ステップS4−19で呼び出されると、図33に示すように、ステップS28−1に移行する。
ステップS28−1では、スタックポインタ退避処理を実行し、ステップS28−2に移行する。スタックポインタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS28−2では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS28−3に移行する。レジスタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたレジスタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS28−3では、球数加算処理を実行し、ステップS28−4に移行する。
球数加算処理では、RAM230のアウト球数加算値記憶領域に記憶されている値を、アウト球数カウンタの値に加算する。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域に記憶されている値を、払出数カウンタの値に加算する。
ステップS28−4では、ベース比率算出処理を実行し、ステップS28−5に移行する。ベース比率算出処理については、後述する。
具体的には、性能表示装置表示処理では、性能表示装置データ信号制御データ設定領域において、ステップS38−4で算出されたベース比率(現在の区間の現時点のベース比率)、又は、ステップS38−2で保存されたベース比率(前回の区間の最終的なベース比率)に対応する性能表示装置データ信号制御データを設定する。
これによって、性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定された性能表示装置データ信号制御データにしたがって、性能表示装置206において、現在の区間の現時点のベース比率、又は、前回の区間の最終的なベース比率が表示される。
この際、性能表示装置206において、現在の区間の現時点のベース比率と、前回の区間の最終的なベース比率とが、所定時間ごとに、交互に表示されるように、現在の区間の現時点のベース比率に対応する性能表示装置データ信号制御データと、前回の区間の最終的なベース比率に対応する性能表示装置データ信号制御データとが、所定時間ごとに、交互に設定される。
ステップS28−7では、スタックポインタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−20)に移行する。スタックポインタ復帰処理では、ステップS28−1で退避しておいたスタックポインタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値)を復帰させる。
図34は、ベース比率算出処理を示すフローチャートである。
ベース比率算出処理は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、ベース比率算出処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。ベース比率算出処理は、性能表示装置制御処理の実行中に呼び出される。
ベース比率算出処理は、ステップS28−4で呼び出されると、図34に示すように、ステップS38−1に移行する。
本実施形態では、基準値=60000×n(n=整数)となっている。なお、「n」は、現在の区間を示す値であり、初期値として「1」が設定される。
ステップS38−2では、ベース比率保存処理を実行し、ステップS38−3に移行する。ベース比率保存処理では、前回のベース比率演算処理(ステップS38−4)で演算されたベース比率を、前回の区間の最終的なベース比率として、RAM230の所定領域に保存(記憶)する。また、払出数カウンタの値をリセットする(払出カウンタの値として「0」を設定する)。
ステップS38−3では、基準値更新処理を実行し、ステップS38−4に移行する。基準値更新処理では、現在の区間を示す値(n)に、「1」を加算する。これによって、基準値が更新される。
ステップS38−4では、ベース比率演算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS28−5)に移行する。ベース比率演算処理では、アウト球数カウンタの値と、払出数カウンタの値と、に基づいて、ベース比率を算出する。
次に、パチンコ機1において実行される各種演出を説明する。
まず、パチンコ機1において実行される保留演出(保留表示)を説明する。
パチンコ機1では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている各始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を対象として保留演出が実行される。
保留演出は、当該保留演出の対象とされている始動情報(以下、「保留演出対象始動情報」とする)に基づく特別図柄の報知表示(始動判定)が保留されていること、又は、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の実行中であること、を示唆(報知)する演出となっている。
保留演出では、保留図柄表示領域b1〜b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
また、保留図柄表示領域b3には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図2始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
そして、特図1始動情報を対象保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、特図2始動情報を保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図2始動情報記憶領域(第1記憶部〜第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
その後、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第3記憶部から、第2記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第3記憶部に対応する表示位置から、第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
また、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第2記憶部から、第1記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第2記憶部に対応する表示位置から、第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
さらに、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、特図1始動情報記憶領域(第1記憶部)から、変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から、保留図柄表示領域b1に変更(シフト)される。
そして、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて、保留図柄表示領域b1における保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示が終了され、これによって、保留演出が終了する。
「通常保留演出」は、保留演出対象始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆しない保留演出の種別となっている。
本実施形態では、保留図柄hの種別(態様)として、通常保留と、特殊保留と、が規定されている。
通常保留演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hとして、通常保留が表示される。
通常保留演出は、保留演出対象始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)が始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されたことに応じて開始され、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて終了される。
「保留予告演出」は、先読み予告演出の一種となっている。すなわち、保留予告演出は、所定の始動情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を、当該始動情報に対応する保留図柄hの態様により示唆する保留演出の種別となっている。
以下の説明では、保留予告演出の対象とされている始動情報を、「保留予告対象始動情報」とする。また、保留予告対象始動情報に対応する保留図柄hを、「予告対象保留図柄hy」とする。
本実施形態では、保留予告演出は、保留予告対象始動情報に基づく事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、保留予告演出が、保留予告対象始動情報に基づく事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
保留予告演出では、予告対象保留図柄hyとして、特殊保留が表示される。
本実施形態では、特殊保留の態様(種別)として、「青色保留」と、「緑色保留」と、「紫色保留」と、「赤色保留」と、が規定されている。
そして、保留予告演出では、予告対象保留図柄hyの態様が変化し、最終的に表示される予告対象保留図柄hyの態様によって、保留予告対象始動情報に基づく事前判定の結果(具体的には、大当り遊技状態が生起される可能性)が示唆される。
ここで、特殊保留の各態様の期待度は、大当り期待度が高いものから順に、「赤色保留」、「紫色保留」、「緑色保留」、「青色保留」(大当り期待度高→大当り期待度低)となるように規定されている。
「保留変化契機」は、予告対象保留図柄hyの態様が変化する契機となっている。また、「保留変化内容」は、予告対象保留図柄hyの態様が変化する内容となっている。
本実施形態では、保留変化契機として、各先行保留情報に対応する変動演出の開始時、保留予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時等が規定されている。そして、保留予告演出が実行されるときには、これらの保留変化契機のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
本実施形態では、保留予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図1始動情報のみを対象として実行される。
次に、パチンコ機1において実行される変動演出の各態様を説明する。
以下の説明では、第1演出図柄表示領域a1において表示される第1演出図柄z1を「左図柄」とし、第1演出図柄表示領域a2において表示される第1演出図柄z1を「中図柄」とし、第1演出図柄表示領域a3において表示される第1演出図柄z1を「右図柄」とする。
なお、本実施形態では、変動演出(前半変動演出及び後半変動演出)の実行中、常時、第2演出図柄表示領域a4において、第2演出図柄z2が変動表示される。
本実施形態では、前半変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連なし変動演出」と、「擬似連2変動演出」と、「擬似連3変動演出」と、が規定されている。
「通常変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が通常変動表示される表示演出をいう。具体的に、通常変動演出では、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示される。
「通常変動表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄z1の種類が、順次、入れ替わる表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、後述する停止演出において、第1演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
「擬似連なし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が開始される。そして、「擬似連なし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「擬似連なし変動演出」の終了まで継続される。
なお、「擬似連なし変動演出」では、後述する擬似変動演出が実行されない。
「擬似連続変動演出」(「擬似連2変動演出」及び「擬似連3変動演出」)は、1回の特別図柄の変動表示の実行中において、第1演出図柄z1の変動表示が、擬似的に、複数回実行される演出となっている。具体的に、擬似連続変動演出は、複数回の擬似変動演出を含んで構成されている。
「擬似連2変動演出」は、2回の擬似変動演出を含んで構成されている。「擬似連3変動演出」は、3回の擬似変動演出を含んで構成されている。
以下の説明では、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回の擬似変動演出を、「最終回擬似変動演出」とする。また、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回擬似変動演出を除く、各回の擬似変動演出を、「途中回擬似変動演出」とする。
「通常リーチ変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のうち、2以上の領域において、第1演出図柄z1が仮停止表示され、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄z1の組み合わせが、「大当り図柄」に含まれる組み合わせとなる表示演出をいう。
以下の説明では、通常リーチ変動演出(または、後述する縮小リーチ変動演出)において、「大当り図柄」に含まれる組み合わせで仮停止表示される第1演出図柄z1を、「リーチ状態を形成する第1演出図柄z1」という。
具体的に、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄により、リーチ状態が形成される。すなわち、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、仮停止表示された左図柄及び右図柄が、互いに同一の種別となる。なお、通常リーチ変動演出では、中図柄については、通常変動表示が継続される。
「仮停止表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が、所定態様で移動(揺動、回転等)されている状態で、所定時間継続して留まる表示をいう。
「擬似連演出」は、擬似連継続図柄が仮停止表示されるか否かにより、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽る(示唆する)擬似連演出の種別となっている。
「擬似連継続図柄」は、次回の擬似変動演出の実行を煽る情報(本実施形態では、「NEXT」の文字)を含んで構成されている。
本実施形態では、「擬似連演出」として、「擬似連継続演出」と、「擬似連終了演出」と、が規定されている。
「擬似連継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆する演出となっている。
具体的に、「擬似連継続演出」では、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度(変動速度)は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連継続演出」では、擬似連継続図柄が仮停止表示される。これによって、次回の擬似変動演出が実行されることが示唆される。
「擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
具体的に、「擬似連終了演出」では、擬似連継続演出と同様に、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連終了演出」では、擬似連継続図柄が、仮停止表示されずに、抽選結果表示位置を通過する。これによって、次回の擬似変動演出が実行されないことが示唆される。
各回の途中回擬似変動演出は、擬似連継続演出の終了に応じて終了される。そして、途中回擬似変動演出の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。
各回の最終回擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示された後に、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、右図柄及び左図柄によりリーチ状態が形成される。そして、リーチ変動演出の実行中(リーチ状態の形成中)に、擬似連終了演出が実行される。
各回の最終回擬似変動演出は、擬似連終了演出の終了に応じて終了される。そして、最終回擬似変動演出の終了に応じて、後半変動演出(ノーマルリーチ変動演出又はスーパーリーチ変動演出)が開始される。
本実施形態では、後半変動演出の態様(変動演出番号)として、「リーチなし変動演出」と、「ノーマルリーチ変動演出」と、「スーパーリーチ変動演出」と、が規定されている。
「リーチなし変動演出」は、表示演出として、通常変動演出を含んで構成されている。
具体的に、「リーチなし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示が開始される。
「リーチなし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「リーチなし変動演出」の終了まで継続される。そして、「リーチなし変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、リーチなし変動演出では、後述するリーチ変動演出及び発展リーチ演出が実行されない。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出を含んで構成されている。
具体的に、「ノーマルリーチ変動演出」では、その開始に応じて、通常リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成する。通常リーチ変動演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出の終了に応じて終了される。そして、「ノーマルリーチ変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、ノーマルリーチ変動演出では、後述する発展リーチ演出が実行されない。
「縮小リーチ変動演出」は、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1が、縮小表示(仮停止表示)される表示演出をいう。特に、縮小リーチ変動演出では、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1のみが表示され、リーチ状態を形成していない第1演出図柄z1の表示が省略される。具体的に、縮小リーチ変動表示では、リーチ状態を形成する右図柄及び左図柄が、縮小された状態で、仮停止表示され、中図柄については表示されない。
「発展リーチ演出」は、演出図柄表示領域a1〜a4において「大当り図柄」が停止表示されることを煽る演出となっている。発展リーチ演出は、リーチ変動演出中に実行される。
すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成している状態から、リーチ状態を形成する左図柄及び右図柄が縮小され、縮小された左図柄が表示画面31aの左上端部に移動され、縮小された右図柄が表示画面31aの右上端部に移動され、また、中図柄の表示が消滅する。この際、予め決定された停止演出番号に係る停止演出において停止表示される左図柄及び右図柄によりリーチ状態が形成される。
そして、「スーパーリーチ変動演出」では、縮小リーチ変動演出が実行されている期間中に、「発展リーチ演出」が実行される。
すなわち、縮小リーチ変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、「発展リーチ演出」が開始される。「発展リーチ演出」は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「スーパーリーチ変動演出」は、「発展リーチ演出」の終了に応じて終了される。そして、「スーパーリーチ変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
パチンコ機1では、変動演出の実行中に、メイン予告演出が実行される。
「メイン予告演出」は、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、メイン予告演出は、特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」である可能性)を示唆する。
本実施形態では、メイン予告演出の種別として、演出内容が異なる複数の種別が規定されている。
次に、演出制御基板300のCPUが実行する処理について説明する。
まず、演出制御基板300のCPUが実行するCPU初期化処理を説明する。
演出制御基板300には、リセット回路(IC11)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御基板300のCPUは、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、CPU初期化処理(図示せず)を開始する。
CPU初期化処理が開始されると、まず、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロック発生回路、各種RAM等が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
演出制御基板300のCPUは、主制御基板200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御基板200から受信した制御コマンドが、演出制御基板300のRAMの受信バッファ領域に記憶(格納)される。
図35は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御基板300は、クロック発生回路を含んで構成されている。クロック発生回路は、所定周期毎に、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御基板300のCPUは、クロック発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期毎に、図35に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31−2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS31−2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31−3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御基板300が備える各種タイマを更新する。
ステップS31−3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31−4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御基板300のRAMの受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ここで、演出制御基板300のROMには、各演出(変動演出の各態様、停止演出の各態様、予告演出の各態様、先読み予告演出の各態様、保留演出の各態様等)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。各指令情報は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は可動体演出)の開始を指定する処理となっている。特に、各指令情報には、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は可動体演出番号)を指定する情報が含まれている。
具体的には、各演出について、演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち、現在の演出管理タイマの値に対応するプロセスデータに基づく処理を実行する。これによって、当該プロセスデータに含まれる指令情報が、演出制御基板300のRAMの所定領域に記憶(格納)される。
この際、指令情報が表示演出の開始を指定している場合には、当該指令情報に含まれる表示演出番号を指定する表示演出リクエスト情報が、演出制御基板300のRAMの表示演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報が音演出の開始を指定している場合には、当該指令情報に含まれる音演出番号を指定する音演出リクエスト情報が、演出制御基板300のRAMの音演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報がランプ演出の開始を指定している場合には、当該指令情報に含まれるランプ演出番号を指定するランプ演出リクエスト情報が、演出制御基板300のRAMのランプ演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
以上によって、演出制御基板300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブルに登録されている全てのプロセスデータについて、各プロセスデータに基づく処理が、順次、実行される。
図36は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31−3で実行されると、図36に示すように、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、設定値コマンド受信処理を実行し、ステップS32−2に移行する。
設定値コマンド受信処理では、設定値を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。そして、設定値を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、当該サブコマンドが指定する設定値を、演出制御基板300のRAMの所定領域に保存(記憶)する。
遊技状態コマンド受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
ステップS32−3では、保留コマンド受信処理を実行し、ステップS32−4に移行する。保留コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−4では、先読みコマンド受信処理を実行し、ステップS32−5に移行する。先読みコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−5では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32−6に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−6では、停止コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
図37は、保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。
保留コマンド受信処理は、ステップS32−3で実行されると、図37に示すように、ステップS36−1に移行する。
ステップS36−1では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36−2に移行し、保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップS36−2では、保留数指定コマンドが保留数の増加(保留数が「1」増加したこと)を指定しているか否かを判定し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36−3に移行し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していない(保留数が「1」減少したことを指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36−4に移行する。
保留数加算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図1始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御基板300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b2に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図1保留数カウンタの値に基づいて判定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御基板300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b3に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部〜第4記憶部)は、特図2保留数カウンタの値に基づいて判定する。
保留数減算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b2に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b2における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第3記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b3における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b3(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第3記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
図38は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32−4で実行されると、図38に示すように、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
演出制御基板300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部〜第4記憶部を含んで構成されている。そして、第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、変動モードの内容(「変動モード番号」又は「不定値」)を示す第1変動情報と、変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「不定値」)を示す第2変動情報と、を含んでなる。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当りp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する変動モードの内容(「変動モードm」又は「不定値」)と、第3先読み指定コマンドが指定する変動パターンの内容(「変動パターンn」又は「不定値」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した変動モードの内容に対応する第1変動情報と、解析した変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当りp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する変動モードの内容(「変動モードm」又は「不定値」)と、第3先読み指定コマンドが指定する変動パターンの内容(「変動パターンn」又は「不定値」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した変動モードの内容に対応する第1変動情報と、解析した変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
以下の説明では、ステップS33−2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「先読み対象保留情報」とする。また、第1保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報を、「先行保留情報」とする。
本実施形態では、先読み予告演出の実行中には、演出制御基板300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。したがって、ステップS33−3では、演出制御基板300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されているか否かに基づいて、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定する。
ステップS33−4では、先読み予告演出実行条件を満たすか否かを判定し、先読み予告演出実行条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS33−5に移行し、先読み予告演出実行条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
本実施形態では、(1)先読み対象保留情報が、特図1始動情報に対応する保留情報であること、(2)所定数(本実施形態では、「2」)以上の先行保留情報が記憶されていること、(3)変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」又は「スーパーリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当り遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、先読み予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)〜(5)の全ての条件ではなく、上記(1)〜(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、先読み予告演出実行条件として、上記(1)〜(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
演出制御基板300のROMには、先読み予告演出抽選の当り値が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数と、先読み予告演出抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS33−6では、ステップS33−5で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−7に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
具体的に、先読み予告演出設定処理では、まず、保留最終態様選択処理を実行する。保留最終態様選択処理では、保留最終態様を選択・設定する。
「保留最終態様」とは、保留予告演出において最終的に変化する予告対象保留図柄hyの態様をいう。
演出制御基板300のROMには、保留最終態様抽選乱数と、保留最終態様と、の対応が登録された保留最終色抽選テーブルが格納されている。
また、保留最終態様抽選テーブルとして、変動パターンの各種別に対応する保留最終態様抽選テーブルが格納されている。
保留最終態様選択処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留最終態様抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別を確認して、この確認結果に対応する保留最終態様抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留最終態様抽選乱数と、読み出した保留最終態様抽選テーブと、に基づいて、保留最終態様を選択(判定)する。
演出制御基板300のROMには、保留変化契機抽選乱数と、保留変化パターンと、の対応が登録された保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
「保留変化パターン」は、保留変化契機の組み合わせを指定する情報(シナリオデータ)となっている。
また、保留変化契機抽選テーブルとして、特図1保留数(「2」〜「4」)と、保留最終態様と、の組み合わせのそれぞれに対応する保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
保留変化契機選択処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留変化契機抽選乱数を取得する。また、特図1保留数と、保留最終態様選択処理で選択された保留最終態様と、を確認して、この確認結果に対応する保留変化契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化契機抽選乱数と、読み出した保留変化契機抽選テーブルと、に基づいて、保留変化パターンを決定(判定)する。そして、決定した保留変化パターンにしたがって、当該保留予告演出に係る一回又は複数回の保留変化契機を設定する。
具体的には、保留変化内容選択処理では、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容として、変化前の予告対象保留図柄hyの態様と、変化後の予告対象保留図柄hyの態様と、が設定される。
本実施形態では、保留変化契機選択処理で設定された1回又は複数回の保留変化契機のうち、後に到来(発生)する保留変化契機(後の回の保留変化契機)から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が選択される。
例えば、保留変化契機選択処理で3[回]の保留変化契機が設定された場合には、3回目(最終回)の保留変化契機、2回目の保留変化契機、1回目の保留変化契機の順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が選択される。
また、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を選択する際には、まず、変化後の予告対象保留図柄hyの態様が選択され、次に、変化前の予告対象保留図柄hyの態様が選択される。この際、変化前の予告対象保留図柄hyの態様として、変化後の予告対象保留図柄hyの態様と比較して、期待度が低い態様が決定される。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、予告対象保留図柄hyの態様が、期待度が高い態様に変化(昇格)する。
演出制御基板300のROMには、保留変化内容抽選乱数と、変化前の予告対象保留図柄hyの態様と、の対応が登録された保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
また、保留変化内容抽選テーブルとして、保留図柄hの各態様(変化後の予告対象保留図柄hyの態様)に対応する保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
そして、保留図柄hの各態様(変化後の予告対象保留図柄hyの態様)に対応する保留変化内容抽選テーブルでは、変化前の予告対象保留図柄hyの態様として、変化後の予告対象保留図柄hyの態様と比較して、期待度が低い態様のみが登録されている。
保留変化内容選択処理では、まず、保留変化契機選択処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機について、保留変化内容を選択する。これには、まず、最終回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの態様を選択する。この際、最終回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの態様として、保留最終態様選択処理で選択された保留最終態様を選択する。次に、最終回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの態様を選択する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、最終回の保留変化契機について選択された変化後の予告対象保留図柄hyの態様に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、最終回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの態様を選択する。
保留変化内容選択処理では、次に、保留変化契機選択処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機を除いた、各回の保留変化契機について、保留変化内容を選択する。この際、後に到来する保留変化契機から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定する。
各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定するには、まず、当該保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの態様を決定する。この際、今回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの態様として、次回の保留変化契機について既に選択されている変化前の予告対象保留図柄hyの態様を選択する。次に、今回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの態様を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、今回の保留変化契機について選択された変化後の予告対象保留図柄hyの態様に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、今回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの態様を選択する。
保留変化内容選択処理では、次に、各回の保留変化契機について選択された保留変化内容を、当該保留変化契機に対応付けて設定する。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、当該保留変化契機について設定されている保留変化内容にしたがって、予告対象保留図柄hyの態様が変化(昇格)する。
以上によって、保留予告演出が開始される。
なお、図示しない処理によって、保留予告演出の終了に応じて、演出制御基板300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
図39は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32−5で実行されると、図39に示すように、ステップS34−1に移行する。
ステップS34−1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34−2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−6)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、変動モード指定コマンド及び変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34−2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34−3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出番号(停止演出の態様)を決定する。
具体的には、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄番号(停止図柄の種別)に基づいて、停止演出番号(停止演出の態様)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
具体的には、変動演出決定処理では、まず、前半変動演出番号(前半変動演出の態様)を決定する前半変動演出決定処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、変動モード番号(変動モードの種別)と、前半変動演出番号(前半変動演出の態様)と、の対応が登録された前半変動演出抽選テーブルが格納されている。
前半変動演出決定処理では、まず、前半変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、前半変動演出抽選テーブルに登録されている前半変動演出番号のうち、変動モード指定コマンドが指定する変動モード番号に対応する前半変動演出番号を決定(選択)する。
演出制御回路300のROMには、変動パターン番号(変動パターンの種別)と、後半変動演出番号(後半変動演出の態様)と、の対応が登録された後半変動演出抽選テーブルが格納されている。
後半変動演出決定処理では、まず、後半変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、後半変動演出抽選テーブルに登録されている後半変動演出番号のうち、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターン番号に対応する後半変動演出番号を決定(選択)する。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と、メイン予告演出番号(メイン予告演出の態様)と、の対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。
また、予告演出抽選テーブルとして、各停止図柄番号(停止図柄の各種別)に対応する予告演出抽選テーブルが格納されている。
メイン予告演出の態様を決定するには、まず、所定の乱数カウンタから予告演出抽選乱数を取得する。また、停止図柄指定コマンドが指定する停止図柄番号を確認して、この確認結果に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出抽選乱数と、読み出した予告演出抽選テーブルと、に基づいて、メイン予告演出番号を決定(判定)する。
具体的には、変動演出設定処理では、ステップS34−3で決定した前半変動演出番号に対応する演出制御テーブルと、ステップS34−3で決定した後半変動演出番号に対応する演出制御テーブルと、を読み出す。
次に、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出が開始される。
また、ステップS34−4で決定したメイン予告演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、メイン予告演出が開始される。
図40は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32−6で実行されると、図40に示すように、ステップS35−1に移行する。
ステップS35−1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35−2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。
ステップS35−2では、停止演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。停止演出設定処理では、停止演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、ステップS34−2で決定した停止演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、停止演出が開始される。
ここで、停止演出では、変動演出の終了時に仮停止表示されていた左図柄、中図柄及び右図柄が、停止表示される。
次に、パチンコ機1の作用を説明する。
パチンコ機1では、複数の電子部品が実装された主制御基板200を備えている。また、主制御基板200に実装されている複数の電子部品に、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の機能を補助する周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と、が含まれている。そして、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が、挿入実装され、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が、表面実装されている。
ここで、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、消費電力が高く、動作時の発熱量が大きい。これによって、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、動作時の発熱によるパッケージの膨張・変形が生じ易く、これに起因して、基板に対する固定が破損する恐れが高い。
一方、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)は、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と比較して、消費電力が低く、動作時の発熱量が小さい。これによって、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)は、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と比較して、動作時の発熱によるパッケージの膨張・変形が生じ難く、基板に対する固定が破損する恐れが低い。
そこで、パチンコ機1では、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)を、基板に対して挿入実装し、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)を、基板に対して表面実装する構成としている。
すなわち、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)については、基板に対する取り付け強度を優先して、挿入実装部品として構成し、基板に対して挿入実装している。一方、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)については、省スペース化を優先して、表面実装部品として構成し、基板に対して表面実装している。
これによって、パチンコ機1では、主制御基板200の破損の発生を抑制しつつ、主制御基板200の小型化を図ることが可能となる。
すなわち、上記のように、表面実装部品は、挿入実装部品と比較して、小型化(特に、薄型化)が容易となる。してみると、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)を表面実装部品として構成すると、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)の薄型化に合わせて、主制御基板250を収容する主基板ケース250の薄型化が可能となる。
一方、上記のように、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)は、周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)と比較して、動作時の発熱量が大きい。してみると、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)と主基板ケース250の天板との間隔が狭くなるほど、放熱空間が小さくなり、加熱によるワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の破損が発生する恐れが高くなる。
そこで、パチンコ機1では、主制御基板200の表面のうち電子部品が表面実装されている部位と主基板ケース250の天板との間隔を、主制御基板200の表面のうち電子部品が挿入実装されている部位と主基板ケース250の天板との間隔と比較して、狭くする構成としている。
これによって、パチンコ機1では、加熱によるワンチップマイクロコンピュータ(IC1)の破損の発生を抑制しつつ、主基板ケース250を小型化することが可能となる。
ここで、遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3に取り付ける必要上、その奥行き方向の寸法に制限がある。一方、遊技盤ユニット10には、各種の可動体(演出用の可動体等)が搭載され、これらの可動体によって、奥行き方向のスペースが占有される。したがって、これらの可動体の背面側に主基板ケース250を配設する場合には、主基板ケース250の薄型化が求められる。
これに対して、パチンコ機1では、主基板ケース250を小型化することが可能となるため、奥行き方向において、より広く、可動体を設置するスペースを確保することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、主制御基板200において、ワンチップマイクロコンピュータ(IC1)が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)、各周辺IC(IC2〜IC26,IC101〜IC105)が、表面実装され(表面実装部品として構成され)ている。
しかしながら、主制御基板200では、全てのIC(IC1〜IC26,IC101〜IC105)が、表面実装され(表面実装部品として構成され)ていても構わない。
すなわち、主制御基板200において、全ての能動部品、及び、全ての受動部品が、表面実装され(表面実装部品として構成され)、全ての機構部品が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)ていても構わない。
または、主制御基板200では、全てのIC(IC1〜IC26,IC101〜IC105)のうち、試験信号出力回路を構成するIC(IC101〜IC105)が、表面実装され(部品として構成され)、残りのIC(IC1〜IC26)が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)ても構わない。
また、上記実施形態では、演出制御基板300において、全ての能動部品(IC1,IC2,IC5〜IC31,Q1〜Q7他,D1他,LED1〜LED14)が、表面実装され(表面実装部品として構成され)、また、全ての受動部品(X1,X2,R1他,MR2他,C1他,Z3他,L1他,ML1他,B1)が、表面実装され(表面実装部品として構成され)ている。
しかしながら、演出制御基板300では、能動部品(IC1,IC2,IC5〜IC31,Q1〜Q7他,D1他,LED1〜LED14)、及び、受動部品(X1,X2,R1他,MR2他,C1他,Z3他,L1他,ML1他,B1)のうち、一部の電子部品が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)、残りの電子部品が、表面実装され(表面実装部品として構成され)ていても構わない。
かかる構成とした場合には、サブ基板ケースにおいて、実装領域Aが、表面実装部品が実装されている実装領域A1と、挿入実装部品が実装されている実装領域A2と、を含んで構成される。
すなわち、演出制御基板300では、能動部品及び受動部品のうち、表面実装部品として構成されている電子部品が、実装領域A1に実装され、挿入実装部品として構成されている電子部品が、実装領域A2に実装される。
そこで、サブ基板ケースにおいて、カバー部材の天板が、実装領域A1に対応する領域a1と、実装領域A2に対応する領域a2と、実装領域Bに対応する領域bと、を含む構成とする。
この際、領域a1は、実装領域A1に対応する位置(実装領域A1の上方の位置)に設けられる。一方、領域a2は、実装領域A2に対応する位置(実装領域A2の上方の位置)に設けられる。一方、領域bは、実装領域Bに対応する位置(実装領域Bの上方の位置)に設けられる。
そして、ケース部材において、領域a1の天板高を、領域a2の天板高と比較して低く構成する。換言すると、領域a2の天板高を、領域a1の天板高と比較して高く構成する。
これによって、演出制御基板300(プリント基板)の表面のうち、表面実装部品が実装されている部位(実装領域A1)とカバー部材の天板との間隔が、演出制御基板300(プリント基板)の表面のうち、挿入実装部品が実装されている部位(実装領域A2)とカバー部材252の天板との間隔と比較して、狭くなる。
したがって、サブ基板ケースを小型化することが可能となる。
また、上記実施形態では、演出制御基板300において、全ての電気コネクタ(CN1〜CN7)が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)ている。
しかしながら、演出制御基板300では、全ての電気コネクタ(CN1〜CN7)のうち、一部の電気コネクタが、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)、残りの電気コネクタが、表面実装され(表面実装部品として構成され)ていても構わない。
例えば、全ての電気コネクタ(CN1〜CN7)のうち、演出制御基板300及び主制御基板200を電気的に接続するハーネスが接続される電気コネクタ(CN6)が、挿入実装され(挿入実装部品として構成され)、各種の演出装置(画像表示装置、ランプ、スピーカ、モータ等)に対して制御信号を出力するためのハーネスが接続される電気コネクタ(CN1〜CN5,CN7)が、表面実装され(表面実装部品として構成され)ていても構わない。
また、上記本実施形態では、挿入実装部品の端子(リード)の長さが、当該挿入実装部品が取り付けられるプリント基板の厚み以上とされていることが好ましい。これによって、挿入実装部品の実装強度を向上することが可能となり、特に、挿入実装部品とプリント基板の表面との間に隙間が存在する場合であっても、当該挿入実装部品の動作が可能となる。
ここで、挿入実装部品とプリント基板の表面との間に隙間が存在する場合には、当該隙間が存在しない場合と比較して、当該挿入実装部品の上面と基板ケースの天板との間隔が狭くなる。しかしながら、上記実施形態では、プリント基板の表面のうち挿入実装部品が実装されている部位と基板ケースの天板との間隔が、プリント基板の表面のうち表面実装部品が実装されている部位と基板ケースの天板との間隔と比較して広く構成されている。特に、挿入実装部品の天板間隔が、表面実装部品の天板間隔より広く構成されている。これによって、挿入実装部品とプリント基板の表面との間に隙間が存在する場合であっても、挿入実部品の上面と基板ケースの天板との間において、十分なスペースを確保することが可能となる。
また、上記実施形態では、各機構部品(コネクタ、スイッチ等)が挿入実装部品として構成されている。また、基板ケースにおいて、領域bの天板高が、領域a1,a2の天板高と比較して低く構成され、その上で、領域bに、各機構部品に対応する位置(各機構部品の上方の位置)に、開口が設けられている。これによって、各開口を介して、コネクタの差し込み口や、スイッチの操作部を、基板ケースから露出させている。
かかる構成では、各開口を介して、不正を働くための部材が挿入される恐れがある。
そこで、上記実施形態では、プリント基板において、コネクタ、スイッチ等の機構部品の周辺(側方)に配置する電子部品の種類を、表面実装部品とすることが好ましい。すなわち、プリント基板において、コネクタ、スイッチ等の機構部品と、ワンチップマイクロコンピュータ等の挿入実装部品と、の間に、表面実装部品を配置することが好ましい。
これによって、プリント基板の表面のうち表面実装部品が実装されている部位と基板ケースの天板との間隔を狭く構成することができ、その結果、開口から挿入された不正を働くための部材が、挿入実装部品まで到達することを困難とすることができる。
例えば、制御基板及び基板ケースを以下のように構成する。
図44は、変形例に係る制御基板及び基板ケースの部分断面図である。
図44に示すように、変形例に係る制御基板900は、プリント基板Pの表面において、ワンチップマイクロコンピュータ等の挿入実装部品E1と、周辺IC等の表面実装部品E2と、コネクタ、スイッチ等の機構部品E3と、が実装されて構成されている。
挿入実装部品E1及び機構部品E3は、それぞれ、リードrを含んで構成され、リードrがプリント基板Pに設けられたスルーホールに挿入された状態で、プリント基板Pに対して実装されている。
ここで、挿入実装部品E1のリードrの長さs2は、プリント基板Pの厚みs1と比較して大きくなっている。また、機構部品E3のリードrの長さは、プリント基板Pの厚みs1と比較して大きくなっている。
また、挿入実装部品E1の厚みd1は、表面実装部品E2の厚みd2と比較して大きくなっている。
そして、制御基板900では、挿入実装部品E1と機構部品E3との間において、表面実装部品E2が配置されている。この際、挿入実装部品E1と機構部品E3との間隔w1は、表面実装部品E2と機構部品E3との間隔w2と比較して大きくなっている。
変形例に係る基板ケースのカバー部材950では、プリント基板Pの表面のうち表面実装部品E2が実装されている領域(実装領域A1)とカバー部材950の天板との間隔が、プリント基板の表面のうち挿入実装部品E1が実装されている領域(実装領域A2)とカバー部材950の天板との間隔と比較して、狭く構成されている。
また、カバー部材950では、プリント基板Pの表面のうち機構部品E3が実装されている領域(実装領域B)とカバー部材950の天板との間隔が、プリント基板の表面のうち表面実装部品E2が実装されている領域(実装領域A1)とカバー部材950の天板との間隔と比較して、狭く構成されている。
これによって、変形例に係る基板ケースのカバー部材950では、下記の式(5)に示すように、各領域の天板高が規定されている。
領域a2の天板高h1>領域a1の天板高h2>領域bの天板高h3・・・(5)
そして、カバー部材950では、領域bにおいて、機構部品E3に対応する位置(機構部品E3の上方の位置)に、開口が設けられている。
以上の構成によって、変形例に係る基板ケースでは、機構部品E3が実装されている実装領域Bとカバー部材950の天板との間隔(領域bの天板高)が、他の領域(実装領域A1,A2)とカバー部材950の天板との間隔(領域a1,a2の天板高)と比較して、狭く構成されている。その上で、領域bにおいて、開口が設けられている。
これによって、開口を介した不正を働くための部材の挿入を困難とすることが可能となる。
特に、変形例に係る制御基板900では、挿入実装部品E1と機構部品E3との間において、表面実装部品E2が配置されている。また、変形例に係る基板ケースでは、表面実装部品E2が実装されている領域(実装領域A1)とカバー部材950の天板との間隔(領域a1の天板高)が、挿入実装部品E1が実装されている領域(実装領域A2)とカバー部材950の天板との間隔(領域a2の天板高)と比較して、狭く構成されている。
これによって、開口から挿入された不正を働くための部材が、挿入実装部品E1まで到達することを困難とすることができる。
さらに、上記実施形態において記載した各制御基板200,300の構成は、他の制御基板(払出制御基板400、パネル基板、サブ接続基板、その他、あらゆる制御基板)に適用することが可能である。特に、上記実施形態において記載した各制御基板200,300の構成は、スロットマシンが備える制御基板に適用することが可能である。
また、上記実施形態において記載した基板ケース(主基板ケース250又はサブ基板ケース)の構成は、他の制御基板を収容する基板ケースに適用することが可能である。特に、上記実施形態において記載した基板ケースの構成は、スロットマシンが備える基板ケースに適用することが可能である。
200 主制御基板
250 主基板ケース
300 演出制御基板
400 払出制御基板
Claims (1)
- 複数の電子部品が実装された基板と、
前記基板を収容することが可能なケースと、を備え、
前記基板の表面のうち電子部品が表面実装されている部位と前記ケースの天板との間隔は、前記基板の表面のうち電子部品が挿入実装されている部位と前記ケースの天板との間隔と比較して狭いことを特徴とする遊技機。
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