JPH11169537A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11169537A
JPH11169537A JP36180997A JP36180997A JPH11169537A JP H11169537 A JPH11169537 A JP H11169537A JP 36180997 A JP36180997 A JP 36180997A JP 36180997 A JP36180997 A JP 36180997A JP H11169537 A JPH11169537 A JP H11169537A
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board box
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Nobuharu Yoshida
信晴 吉田
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動入賞玉検出手段と遊技制御回路基板との
間に不正な回路基板を接続することが不可能であると共
に遊技制御回路基板に悪影響を及ぼさない弾球遊技機を
提供する。 【構成】 始動入賞玉検出器93と遊技制御回路基板8
7との接続部分を該回路基板ボックス80の内部に設け
る一方、始動入賞口43から遊技制御回路基板87まで
の間の玉通路120を始動入賞口43に入賞した打玉か
らの静電気を受け取る導電性合成樹脂で形成することに
より、始動入賞玉検出器93と遊技制御回路基板87と
の接続部分が回路基板ボックス80の内部にあるため、
その途中に不正回路基板を介装することは困難となると
共に、始動入賞口43に入賞した打玉が静電気を帯電し
ていても、その静電気が導電部材である玉通路120か
ら外部に放出されるので、打玉が回路基板ボックス80
内に導かれても、遊技制御回路基板87に悪影響を及ぼ
すことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動入賞口と、該
始動入賞口に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出手
段と、該始動入賞玉検出手段の出力に基づいて表示結果
を導出する可変表示装置と、該可変表示装置を含む遊技
装置の動作を制御する遊技制御回路基板を収納する回路
基板ボックスと、を備えた弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、打玉が始動入賞口に入賞したこと
を始動入賞玉検出器で検出し、その検出信号に基づいて
可変表示装置の表示結果を導出し、その表示結果が予め
定めた特定表示結果となったときに大当り遊技状態とな
って、例えば、可変入賞球装置を繰り返し開放して多数
の入賞玉を獲得できるチャンスを付与する弾球遊技機が
市場に多数提供されている。このような弾球遊技機にあ
っては、可変表示装置の表示結果が特定表示結果を表示
するか否かを打玉の始動入賞時(始動入賞玉検出器の検
出時)に抽出される大当り決定用のランダム数によって
決定されていた。この大当り決定用のランダム数は、電
源投入時から所定の速度(例えば、2msec)で刻々
と変化するものである。
【0003】ところで、近年、始動入賞玉検出器と遊技
制御回路基板とを接続する配線の途中に、前記大当り決
定用のランダム数と同期して変化するカウンタを内蔵し
且つ始動入賞玉検出器からの検出信号を一旦記憶してお
き、前記カウンタの値が所定値(前記大当り決定用のラ
ンダム数の大当りの数と同じ値)となったときに遊技制
御回路基板にその検出信号を送る不正回路基板が接続さ
れる不正行為が行われていることがわかった。また、上
記のような不正回路基板と同じような不正を働く目的
で、例えば、所定の周波数の電波信号があったときに始
動信号があったかの如く遊技制御回路基板に送る不正回
路基板も用いられていることがわかった。そして、それ
らの不正回路基板を配線の束の中に隠したりして不正行
為が発見され難いようにしていた。
【0004】そこで、出願人等は、先に始動入賞玉検出
手段と遊技制御回路基板との間に不正な回路基板を接続
することが不可能な弾球遊技機として、特願平9−23
5430号に係る発明を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先
願発明においては、静電気を帯電している可能性のある
打玉が回路基板ボックスの内部に直接的に導かれるにも
拘らず、その静電気による回路基板ボックス内の遊技制
御回路基板に及ぼす悪影響について何ら考慮していない
ことがわかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされ
たもので、始動入賞玉検出手段と遊技制御回路基板との
間に不正な回路基板を接続することが不可能であると共
に遊技制御回路基板に悪影響を及ぼさない弾球遊技機を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1の発明が採用した解決手段は、図1、図
3及び図4に示すように、始動入賞口43と、該始動入
賞口43に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出手段
としての始動入賞玉検出器93と、該始動入賞玉検出器
93の出力に基づいて表示結果を導出する可変表示装置
41と、該可変表示装置41を含む遊技装置の動作を制
御する遊技制御回路基板87を収納する回路基板ボック
ス80と、を備えた弾球遊技機1において、前記回路基
板ボックス80には、前記始動入賞口43に入賞した打
玉を誘導し且つ前記始動入賞玉検出器93が臨む玉通路
120,90,130の一部の玉通路90を形成すると
共に前記始動入賞玉検出器93と前記遊技制御回路基板
87との接続部分を該回路基板ボックス80の内部に設
ける一方、前記始動入賞口43から前記遊技制御回路基
板87までの間の一部の玉通路120に前記始動入賞口
43に入賞した打玉からの静電気を受け取る導電部材
(導電性合成樹脂)を臨ませたことを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、始動入賞玉検出
器93と配線94の接続部分及び配線94と遊技制御回
路基板87との接続部分であるコネクタ95とが回路基
板ボックス80の内部にあるため、その途中に不正回路
基板を介装することは困難となる。また、始動入賞口4
3と遊技制御回路基板87までの間の玉通路である上部
玉誘導通路体120を導電性合成樹脂からなる導電部材
としたので、始動入賞口43に入賞した打玉が静電気を
帯電していても、その静電気が導電部材である上部玉誘
導通路体120から外部に放出されるので、打玉が回路
基板ボックス80内に導かれても、遊技制御回路基板8
7に悪影響を及ぼすことはない。
【0007】また、請求項2の発明は、図3に示すよう
に、前記始動入賞玉検出器93と前記遊技制御回路基板
87との接続部分である配線94及びコネクタ95を回
路基板ボックス80の外部から視認可能な状態で回路基
板ボックス80の内部に設けたことを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、仮に不正が行わ
れていても、外部から始動入賞玉検出器93、配線9
4、及びコネクタ95を視認できるので、容易に不正が
行われたか否かを発見することができる。
【0008】また、請求項3の発明は、図3、図5乃至
図7に示すように、前記回路基板ボックス80は、前記
遊技制御回路基板87を収納する取付基体81と蓋体8
2とで構成されると共に、該取付基体81と蓋体82と
を取り外したことが容易にわかる封止手段(例えば、封
印シール102)又は取り外すことが困難な封止手段
(例えば、溶着部105、ワンウェイネジ140)で封
止したことを特徴とするものである。このように構成す
ることにより、回路基板ボックス80内に存在する始動
入賞玉検出器93、配線94、及びコネクタ95への不
正回路基板の取付を行うことが困難となり、仮に、封止
手段102,105,140が破損されていれば、不正
行為が行われた可能性が高く、不正行為を容易に発見す
ることができる。
【0009】また、請求項4の発明は、図1、図3、及
び図4において、請求項1の発明において説明したよう
に、前記導電部材は、前記始動入賞口43から前記遊技
制御回路基板87までの間の導電性合成樹脂で形成され
た上部玉誘導通路体120であることを特徴とするもの
である。このように構成することにより、始動入賞口4
3から流出した打玉が静電気を帯電していても、その静
電気が導電部材である上部玉誘導通路体120から外部
に放出されるので、打玉が回路基板ボックス80内に導
かれても、遊技制御回路基板87に悪影響を及ぼすこと
はない。
【0010】また、請求項5の発明は、図8及び図9に
示すように、前記導電部材は、前記回路基板ボックス1
50を構成する前記取付基体151又は蓋体154のう
ちの金属製の蓋体154であって該蓋体154が玉通路
120a,170,90内に露出するように配置される
ことを特徴とするものである。このように構成すること
により、玉通路120a,170を流下する打玉が帯電
していても、その転動途中の貫通口162を通過する際
に、金属製の蓋体154に放電するので、遊技制御回路
基板87に悪影響を及ぼすことはない。
【0011】更に、請求項6の発明は、図4及び図9に
示すように、導電部材である上部玉誘導通路体120及
び蓋体154にアース線125,164が接続されてい
ることを特徴とするものである。このように構成するこ
とにより、導電部材である上部玉誘導通路体120及び
蓋体154に放電された静電気がアース線125,16
4を介して確実に外部に放電されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0013】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4と、から構成されて
いる。枠基体3に設けられる主要構成部としては、ガラ
ス板保持枠4、遊技盤40、上皿12、灰皿21を含む
下皿18、操作ハンドル22、機構板50、打球発射装
置71がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機
1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのカードユニ
ット装置30が付設されている。
【0014】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が、その左右両側方
に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。この装飾L
ED7や装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応じて点
灯又は点滅されるものであり、大当り遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り
上げるものである。また、ガラス板保持枠4の軸支側上
部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知する
玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9が設
けられ、更に、ガラス板保持枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10bが
設けられている。なお、上記した構成のうち、装飾LE
D7や玉切れLED8及び払出LED9は、複数のLE
Dがプリント配線基板上に実装されるように構成される
ものであるが、このプリント配線基板を金属ベースプリ
ント配線基板で構成することにより、LEDから発生さ
れる熱の放熱効果を高めることができる。
【0015】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿12の構成について説明すると、
上皿12は、合成樹脂製の上皿開閉板11の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板11には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー16が設けられている。この玉
抜き操作レバー16は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿12に貯留されていた玉を上
皿開閉板11の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿24に誘導するものである。ま
た、上皿12には、その内部に圧電ブザー17が内蔵さ
れている。この圧電ブザー17は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。
【0016】上記した上皿12について、さらに詳細に
説明すると、上皿12は、その上流側に形成される賞球
払出口14とその下流側に形成される打球供給口15と
を連絡するように貯留整列路13が形成されており、そ
の貯留整列路13の中程底面裏面に上皿玉検出器(図示
しない)が設けられている。この上皿玉検出器は、上皿
12に残留する打玉を検出するものである。また、上皿
12には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユ
ニット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作す
る操作部が設けられている。なお、この操作部は、玉貸
スイッチ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示
LED、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)か
ら構成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装
置30によって遊技玉を借り受ける際に操作するもので
ある。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット
装置30のカード挿入口33に差し込まれたカードを返
却するためのものである。度数表示LEDは、カードユ
ニット装置30のカード挿入口33に差し込まれたカー
ドの残額が表示されるものである。また、自動玉貸スイ
ッチは、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸スイッチを操
作して行うマニュアルモードと、上皿12の打玉の残量
が前記上皿玉検出器によって検出されなくなったときに
自動的に遊技玉を払い出す自動モードと、のいずれかの
モードに設定するものであり、自動モードが選択設定さ
れているときには、自動玉貸表示LEDが点灯してい
る。
【0017】しかして、後述する遊技盤40の遊技内容
において大当り遊技状態が発生すると、短時間に多量の
入賞玉を獲得するチャンスがある。このように大当り遊
技状態という遊技者にとって極めて大きなチャンスは、
上皿12の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する
場合もあり、このような場合、続けて打玉を発射させて
打玉を可変入賞球装置42の特定入賞領域に入賞させる
必要があるにも拘らず、打玉が上皿12に残存しないの
で、慌てて玉貸スイッチを操作して遊技玉を借り受けな
ければならない。しかし、玉貸スイッチを操作してから
遊技玉が払い出され、しかもその玉が発射されて可変入
賞球装置42の特定入賞領域に到達するまでに多少の時
間がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続
権の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実
施形態においては、自動玉貸スイッチを自動モードに設
定しておけば、上皿玉検出器が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を上皿12に払い出すので、上記
したような不都合は生じない。なお、上皿12として上
記した制御を行わないならば、上皿玉検出器及び自動玉
貸スイッチを省略したものでも良い。
【0018】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、前記上皿12から溢れた賞球であって余剰玉
通路(図示しない)を介して余剰玉払出口19から排出
される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿18
の前面壁には、玉抜き操作レバー20がスライド可能に
取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバ
ー20を操作することにより、下皿18に貯留されてい
た賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替
えることができる。また、下皿の左側には、灰皿21が
設けられ、右側には、操作ハンドル22が設けられてい
る。操作ハンドル22は、後述する打球発射装置71の
発射装置モータ72の駆動を開始せしめるメインスイッ
チ及びタッチアンテナ(共に図示しない)を内蔵してい
ると共に、打玉の弾発力を調節するものである。
【0019】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置30が隣接されている。このカードユ
ニット装置30は、前記上皿12の上面に設けられる前
述した操作部を操作することにより作動されるものであ
る。しかして、カードユニット装置30は、使用可能状
態であるか否かを表示する使用可能表示器31と、当該
カードユニット装置30がいずれの側の弾球遊技機1に
対応しているか否かを表示する連結台方向表示器32
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード投入
口33とが設けられている。そして、このように構成さ
れるカードユニット装置30は、独自の制御回路によっ
て制御されるものであるが、上皿12に設けられる玉貸
スイッチ、返却スイッチ、及び度数表示LEDや、後述
する制御基板カバー65内に収納された賞球払出制御基
板64と接続されている。なお、カードユニット装置3
0を弾球遊技機1に内蔵しても良い。また、本実施形態
においては、遊技者に遊技玉を貸し出すためのユニット
装置としてカードユニット装置30を例示したが、例え
ば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であっても良い。
【0020】次に、遊技盤40の正面構造について説明
すると、遊技盤40は、前記枠基体3の裏面側に一体的
に形成される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定さ
れるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表
面には、円形うず巻き状に誘導レール(図示しない)が
取り付けられ、該誘導レールの内側が遊技領域とされて
発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、
図示の場合、可変表示装置としてのドラム式可変表示装
置41や遊技装置としての可変入賞球装置42やドラム
式可変表示装置41の可変表示を許容する始動入賞口4
3が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口4
4・45、打玉の流下方向及び速度を変化せしめる風車
又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域の最下方
には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込ま
れるアウト口46が設けられている。なお、可変表示装
置としては、上記した機械的なドラム式可変表示装置4
1に限定されるものではなく、液晶やドットマトリック
スタイプの電気的な可変表示装置であってもよい。
【0021】一方、弾球遊技機1の裏面側には、図2に
示すように、機構板50が開閉自在に設けられている。
機構板50の中央には、窓開口51が開設され、該窓開
口51からは、前記遊技盤40の裏面に取り付けられた
入賞玉集合カバー体52が臨んでいる。入賞玉集合カバ
ー体52には、そのほぼ中央に前記ドラム式可変表示装
置41の後方突出部が突出する開口が形成されると共
に、その開口の一側裏面に中継基板53が取り付けられ
ている。この中継基板53には、前記ドラム状可変表示
装置41に設けられるドラム表示制御回路基板54から
延びる一部の配線と遊技盤40上に設けられる各種電気
部品から延びる配線とがコネクタ接続されると共に、後
述する遊技制御回路基板87が接続されている。一方、
ドラム表示制御回路基板54には、前記可変表示装置4
1に含まれる各種電気部品(ドラムモータ、ドラムラン
プ、ドラムセンサ等)が接続されると共に、遊技制御回
路基板87からの集合配線もコネクタ接続されている。
【0022】また、前記機構板50には、その背面側に
発生した入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す玉
タンク55と、賞球払出装置56と、玉タンク55内の
玉を賞球払出装置56に送る玉整列レール57、カーブ
樋58、及び通路体59と、玉止め部材61、入賞玉排
出ソレノイド62及び入賞玉検出器63を備えた入賞玉
処理装置60と、遊技制御回路基板87を収納した回路
基板ボックス80と、賞球払出制御基板64を被覆した
制御基板カバー65と、ユニット中継基板66を被覆し
た中継基板カバー67と、ターミナル基板68を収納し
たターミナル基板ボックス69と、が設けられている。
一方、機構板50の前面側には、その下部にすべての入
賞玉を前記入賞玉処理装置60に導くための入賞玉集合
樋74が傾斜状に設けられている。
【0023】遊技制御回路基板87は、CPU、RA
M、及びROMを備えてドラム式可変表示装置41や可
変入賞球装置42等の遊技装置の遊技動作を制御するも
のである。賞球払出制御基板64は、賞球払出装置56
の動作を制御するものである。ユニット中継基板66
は、弾球遊技機1とカードユニット装置30との配線を
中継するものである。ターミナル基板68は、遊技制御
回路基板87に電源を供給するものである。また、弾球
遊技機1の裏面には、上記した機構板50以外の領域
に、装飾制御基板70を収納した装飾制御基板ボックス
71と、発射装置モータ73を備えた打球発射装置72
とが設けられている。装飾制御基板70は、遊技制御回
路基板87からの指令又はデータに基づいて弾球遊技機
1の前面に設けられる電気的装飾部品(前記装飾蛍光灯
6a,6b、装飾LED7、スピーカ10a,10b
等)の動作を制御するものである。
【0024】なお、上記した各種基板及び装置には、所
定の配線を接続するためのコネクタが設けられており、
特に、ターミナル基板ボックス69に収納されるターミ
ナル基板68は、遊技制御回路基板87に電源を供給す
るだけでなく、弾球遊技機1に設けられる各種電気的装
置、例えば、上記した各基板及び打球発射装置72にも
電源を供給すると共に、弾球遊技機1の内部での信号線
の中継、あるいは弾球遊技機1と外部との信号線の中継
を行うための端子も設けられている。
【0025】機構板50に設けられる上記した構成のう
ち、遊技制御回路基板87を収納する回路基板ボックス
80は、本実施形態の要部を構成するもので、前記始動
入賞口43に入賞した打玉をその内部に導いて検出する
構造となっている。この構造について、以下、図3及び
図4を参照して説明する。図3は、回路基板ボックス8
0の取付状態を示す斜視図であり、図4は、回路基板ボ
ックス80を機構板50に取り付けた状態での断面図で
ある。
【0026】回路基板ボックス80は、図3に示すよう
に、前記遊技制御回路基板87を内部に収納する蓋体8
2及び取付基体81の組付体からなり、この組付体が取
付台110を介して前記機構板50に取り付けられて構
成される。取付基体81は、導電性の合成樹脂によって
上面が開放したボックス状に形成され、その底面裏側に
取付台110に形成される係合レール111と係合する
係合レール83が突設形成されている。また、取付基体
81の底面には、内部を透視し得る開口(図示しない)
が形成されるが、その開口を閉塞するように底面の内側
に透明底板84が積層状に設けられている。図示の場合
には、細長い開口(図4の縦方向に沿った開口が複数個
設けられている)を閉塞するように透明底板84が積層
状に設けられているが、この透明底板84は、取付基体
81の内側四隅に突設される取付ボス85を貫通させた
後、該取付ボス85に間隔保持筒86を遊嵌し、更にそ
の後、遊技制御回路基板87を取付ボス85に当接させ
てビスで止着することにより、取付基体81の底面に当
接した状態で取り付けられるものである。
【0027】上記した取付ボス85に取り付けられる遊
技制御回路基板87は、周知のように、その一側面にマ
イクロコンピュータを構成するCPU、ROM、RAM
等の電子部品やコネクタ104等の接続部品が実装され
ている。図示の実施形態の場合には、幅方向の上部領域
がコネクタ実装領域として構成され、そのコネクタ実装
領域の下方部が電子部品実装領域として形成されてい
る。そして、蓋体82を取付基体81に組み付けた状態
では、コネクタ実装領域が外部に露出した状態であるコ
ネクタ接続領域103となるものである。
【0028】ところで、本実施形態における遊技制御回
路基板87には、縦幅方向垂直状に打玉が通過し得る玉
通路90が取り付けられている。具体的には、玉通路9
0は、平板長方形状の玉通路構成第1部材88と、該玉
通路構成第1部材88によってその一側が閉塞される断
面コ字状の玉通路構成第2部材89とによってパチンコ
玉が内部を上から下に向かって落下する通路として構成
される。玉通路構成第1部材88は、透明な合成樹脂で
形成されその上下に突設される取付片96によって遊技
制御回路基板87から僅かに浮いた状態でビス止めさ
れ、また、玉通路構成第2部材89も透明な合成樹脂で
形成されその上下に突設される取付片97によって遊技
制御回路基板87から僅かに浮いた状態でビス止めされ
ている。また、玉通路90は、遊技制御回路基板87の
縦幅方向にほぼ全長に亘って形成されている。そして、
上記のように構成される玉通路90のほぼ中程には、始
動入賞玉検出手段としての始動入賞玉検出器93が玉通
路構成第1,第2部材88,89の凹部91,92に係
止されて取り付けられている。図示の実施形態において
は、始動入賞玉検出器93として近接スイッチを使用し
ているが、マイクロスイッチやフォトスイッチ等であっ
てもよい。特に、フォトスイッチの場合には、遊技制御
回路基板87に直接実装することができるので、その途
中に不正回路基板を接続することがより困難となる。ま
た、始動入賞玉検出器93から延びる配線94は、コネ
クタ95によって遊技制御回路基板87に接続されてい
る。
【0029】上記のように構成される遊技制御回路基板
87が取付基体81に取り付けられた状態で蓋体82が
コネクタ接続領域103を除く電子部品実装領域を被覆
するように組み付けられる。蓋体82は、内部が透視し
得る透明な合成樹脂によって平板状に形成され、その上
辺に沿って折り曲げられた折曲辺部82aによって電子
部品実装領域とコネクタ実装領域とが区画されている。
折曲辺部82aには、前記玉通路90に対応する位置に
切欠開口98が形成され、蓋体82を取付基体81にス
ムーズに取り付け得るようになっている。
【0030】ところで、蓋体82の取付基体81への取
付構造は、図4に示すように、蓋体82の両側辺及び下
辺の外側に適宜間隔を置いて直角状に折り曲げ形成され
る係止片101と該係止片101とで取付基体81の上
辺部を挟持するように蓋体82の内面外周に沿って適宜
間隔を置いて突設される案内リブ100とによって取り
付けられるものである。場合によっては、案内リブ10
0の外側面に接着剤等を塗布した後に案内リブ100と
係止片101とで取付基体81の上辺を挟持させること
により、その後、蓋体82を取り外すことが困難となる
ようにしてもよい。接着剤を使用する場合であっても使
用しない場合であっても、蓋体82を取付基体81に取
り付けた状態では、蓋体82と取付基体81との間に差
し渡される封印シール102を貼付することが望まし
い。封印シール102としては、剥した痕跡が明確に残
存するホログラムシール等が考えられる。ホログラムシ
ールは、ホログラム層と光反射層と接着剤層とを備え、
ホログラム層に形成されるホログラム図柄を偽造困難な
図柄に構成することで、不正行為に伴うシールの貼り替
えを防止するようになっている。このホログラム図柄
は、ホログラムシールの表面に入射したコヒーレント光
(レーザー光)がホログラム層のエンボス面を透して光
反射層に入り、光反射層からホログラム干渉光としてホ
ログラムシールの外方に反射されることで形成される。
また、ホログラムシールを剥した場合は、もう一度貼り
直してもホログラム図柄が元の形状にならないので、剥
した痕跡が確実に残る。もちろん、痕跡が残存するシー
ルであれば、ホドグラムシール以外のものでも良い。
【0031】上記のようにして蓋体82を取付基体81
に取り付けた状態では、始動入賞玉検出器93とその配
線94、及び始動入賞玉検出器93と遊技制御回路基板
87とを接続するコネクタ95とが取付基体81と蓋体
82とで構成される空間の内部に収納配置された状態と
なるため、外部からそれらに触れることはできない。こ
のため、始動入賞玉検出器93と遊技制御回路基板87
とを結ぶ配線94の途中に不正回路基板を介装すること
ができない。仮に、不正回路基板を介装しようとすれ
ば、蓋体82を取付基体81から取り外さなければなら
ないが、蓋体82を取り外した場合には、封印シール1
02にその痕跡が残るため、不正行為が行われたか否か
が容易にわかる。また、蓋体82が透明な合成樹脂で形
成されているので、始動入賞玉検出器93の配線94と
コネクタ95部分が外部から容易に視認できるため、仮
にこの部分に不正回路基板が介装されていれば、外部か
ら容易に発見することができる。なお、蓋体82の透明
な部分は、必ずしも全体である必要はなく、例えば、始
動入賞玉検出器93と配線94とコネクタ95が視認で
きる部分だけ(その他にROMも視認できる必要があ
る)でも良い。
【0032】次に、上記した回路基板ボックス80を機
構板50に取り付けるための取付台110について図3
を参照して説明する。取付台110は、図3に示すよう
に、合成樹脂(金属でもよい)によって形成された長方
形板からなり、その基板中央には断面逆L字状をなす一
対の係合レール111が所定間隔を置いて条設されてい
る。なお、係合レール111の条設方向は、取付台11
0の長辺部に沿った左右方向となっている。取付台11
0の各長辺部(前後端縁)には、基板面に対して直交す
るガイド片112が突設されている。取付台110の右
側端部には、弾性変形する解除レバー114が形成され
ており、該解除レバー114の基部には、取付基体81
に形成される係止穴(図示しない)と係合する係合突起
113が突設されている。また、取付台110の基板面
には、機構板50側の取付ボス116に取付台110を
ビス止めするための止め穴115が穿設されている。
【0033】しかして、上記した取付台110は、止め
穴115及び取付ボス116を介して機構板50にビス
止めされることで機構板50上の所定部位に固定され
る。また、この取付台110に回路基板ボックス80を
取り付けるときには、取付台110に対してボックス8
0を左側方からスライド装着させる。このとき、取付台
100側の係合レール111は、ボックス80側の係合
レール83と係合した状態にあり、ガイド片112は、
ボックス80のスライド移動を案内する。そして、この
ようなボックス80のスライド移動によって取付台11
0側の解除レバー114が下方に弾性変形し、遂には、
ボックス80側の係止穴が取付台110側の係合突起1
13と係合してボックス80の装着が完了する。一方、
回路基板ボックス80を取付台110から取り外すとき
には、解除レバー114を下方に押して係止穴と係合突
起113との係合を解除し、この状態からボックス80
を左側方にスライドさせることで簡単に取り外すことが
できる。即ち、回路基板ボックス80は、機構板50に
ビス止め固定された取付台110に対して着脱自在な構
成となっている。
【0034】上記のようにして、回路基板ボックス80
を機構板50に取り付けた状態では、前記始動入賞口4
3に入賞した打玉が回路基板ボックス80に形成される
前記玉通路90に導かれて始動入賞玉検出器93を作動
させる。この構成について図2及び図4を参照して説明
すると、前記始動入賞口43の配設位置に対応する裏面
には、前記入賞玉集合カバー体52に連絡通路124が
形成され、該連絡通路124の後端開口に上部玉誘導通
路体120が連通するように取り付けられている。上部
玉誘導通路体120は、導電性合成樹脂によって成形さ
れるコ字状に形成される第1構成部材121の開放面を
同じく導電性合成樹脂によって形成される平板状の第2
構成部材122で閉塞して断面正方形状の通路体として
構成されるものであり、その基部に形成される取付片1
23(図2参照)を入賞玉集合カバー体52の裏面に止
着することにより固定されている。また、取付片123
には、アース線125が接続されており、そのアース線
125の他端が例えばパチンコ島台を介して接地されて
いる。なお、上部玉誘導通路体120の末端は、ほぼ直
角状に折曲されて前記玉通路90の上端に臨むようにな
っている。
【0035】一方、前記玉通路90の下端開口が臨む切
欠開口99(この切欠開口99は、前記取付基体81の
下部側壁に形成されている)に対応する位置には、下部
玉誘導通路体130が取り付けられている。この下部玉
誘導通路体130は、導電性合成樹脂又は通常の合成樹
脂によって成形されるコ字状に形成される第1構成部材
131の開放面を同じく導電性合成樹脂又は通常の合成
樹脂によって形成される平板状の第2構成部材132で
閉塞して断面正方形状の通路体として構成されるもので
あり、その基部に形成される取付片133(図2参照)
を機構板50の裏面に止着することにより固定されてい
る。なお、下部玉誘導通路体130の末端は、機構板5
0の前面側の下部に傾斜状に突設されて発生した入賞玉
の全てを前記入賞玉処理装置60に導く入賞玉集合樋7
4の上方に開設された出口134に連通するようになっ
ている。なお、下部玉誘導通路体130の末端を必ずし
も機構板50に臨ませる必要はなく、例えば、入賞玉集
合カバー体52に臨ませてもよく、最終的に入賞玉集合
樋74に導かれるようにすれば良い。
【0036】しかして、回路基板ボックス80を機構板
50に取り付けた状態では、始動入賞口43に入賞した
打玉が連絡通路124、上部玉誘導通路体120を介し
て回路基板ボックス80内に位置する玉通路90に導か
れ、その玉通路90の途中に臨んでいる始動入賞玉検出
器93を作動させた後、下部玉誘導通路体130を介し
て機構板50の入賞玉集合樋74に放出され、その後、
入賞玉処理装置60に導かれて所定の賞球が払い出され
るようになっている。そして、始動入賞口43に入賞し
た打玉が上部玉誘導通路体120を転動する際に、上部
玉誘導通路体120が導電性合成樹脂で成型されている
ので、仮に、その打玉が静電気を帯電していたとして
も、その静電気が導電部材である上部玉誘導通路体12
0から外部に放出されるので、打玉が回路基板ボックス
80内に導かれても、遊技制御回路基板87に悪影響を
及ぼすことはない。
【0037】以上、本実施形態の構成及び作用について
説明してきたが、本実施形態によれば、回路基板ボック
ス80には、始動入賞口43に入賞した打玉を誘導し且
つ始動入賞玉検出器93が臨む玉通路90を形成する一
方、始動入賞玉検出器93及び該始動入賞玉検出器93
と遊技制御回路基板87との接続部分を該回路基板ボッ
クス80の内部に設けたので、始動入賞玉検出器93及
びその配線94の接続部分であるコネクタ95が回路基
板ボックス80の内部にあるため、その途中に不正回路
基板を介装することは困難であり、さらに、それらは外
部から視認可能な状態に設けられているため、仮に不正
が行われていても、外部から始動入賞玉検出器93、配
線94、及びコネクタ95を視認できるので、容易に不
正が行われたか否かを発見することができる。また、始
動入賞口43から始動入賞玉検出器93までの打玉が転
動する玉通路のうち、上部玉誘導通路体120が導電性
合成樹脂で成形されているので、仮に、その打玉が静電
気を帯電していたとしても、その静電気が導電部材であ
る上部玉誘導通路体120から外部に放出されるので、
打玉が回路基板ボックス80内に導かれても、遊技制御
回路基板87に悪影響を及ぼすことはない。なお、始動
入賞口43から始動入賞玉検出器93までの打玉が転動
する全ての玉通路を導電性合成樹脂で構成してもよい。
更に、導電性合成樹脂製の上部玉誘導通路体120にア
ース線125が接続されているので、帯電した打玉の静
電気の放電を確実に行うことができる。
【0038】また、回路基板ボックス80は、遊技制御
回路基板87を収納する取付基体81と蓋体82とで構
成されると共に、該取付基体81と蓋体82とを取り外
したことが容易にわかる封印シール102で封止したの
で、回路基板ボックス80内に存在する始動入賞玉検出
器93、配線94、及びコネクタ95への不正回路基板
の取り付けを行うことが困難となり、仮に、封止シール
102が破損されていれば、不正行為が行われた可能性
が高く、不正行為を容易に発見することができる。
【0039】なお、上記した実施形態においては、回路
基板ボックス80の取付基体81と蓋体82とを封止す
る封止手段として封印シール102を例示したが、この
封印シール102の機能としては、取付基体81と蓋体
82とを取り外したことが痕跡から容易にわかるという
ことであるのに対し、取付基体81と蓋体82とを取り
外すことが困難な封止手段でも良い。このような封止手
段として図5に示す溶着部105や図6及び図7に示す
ワンウェイネジ140がある。図5は、取付基体81と
蓋体82との封止手段としての溶着部105の概略を示
す断面図であり、図6は、取付基体81と蓋体82との
封止手段としてワンウェイネジ140を用いたときの断
面図であり、図7は、ワンウェイネジ140の作用を説
明するための図面である。
【0040】図5において、封止手段として溶着部10
5によって取付基体81と蓋体82とを封止する場合に
は、取付基体81と蓋体82との当接部である案内リブ
100の部分を溶剤によって溶着又は超音波溶着装置
(図示しない)によって超音波を当てて当接部分を熱溶
着させて溶着部105を形成するものである。この場合
には、溶着部105を破壊しない限り取付基体81と蓋
体82とを取り外すことができないので、それらの取り
外しが困難であると共に、破壊されていれば、不正行為
を行われた蓋然性が高く、不正行為を容易に発見するこ
とができる。
【0041】一方、図6に示すように、封止手段として
のワンウェイネジ140を蓋体82に穿設された貫通穴
82aに差し込んで取付基体81の取付穴81aに螺合
することにより、蓋体82と取付基体81とを封止する
ことができる。この場合において、ワンウェイネジ14
0は、ネジ締め方向にしか回らない特殊なネジであり、
一旦締め付けるとネジを破壊しない限り取り外すことが
できない。具体的には、図7(A)(B)に示すように、
その頭部141に設けられたネジ溝が当接面部142と
凹部143と中心穴部144とから構成されている。そ
して、図7(C)(D)に示す特殊マイナスドライバー1
45でネジ140締めを行う場合には、ドライバー14
5の中心軸部146を中心穴部144に差し込み、この
状態からドライバー145の当接片部147を当接面部
142に当接させて一方向(図7(A)の時計回り方
向)に頭部141を回転させることでネジ140締めを
行う。一方、ドライバー145で頭部141を他方向
(図7(A)の反時計回り方向)に回転させてネジ14
0を取り外そうとした場合には、ドライバー145が凹
部143に入り込んで滑ってしまい頭部141を回転さ
せることができずにネジ140の取り外しが行えない。
なお、通常のマイナスドライバーでも頭部141を一方
向に回転させてネジ140締めすることは可能である
が、特殊マイナスドライバー145のように、中心軸部
146をワンウェイネジ140の中心穴部144に差し
込んでワンウェイネジ140との位置決めを行った方が
締め付け作業が容易に行えるものである。このように、
ワンウェイネジ140を使用した場合にもネジ140を
破壊しない限り取付基体81と蓋体82とを取り外すこ
とができないので、それらの取り外しが困難であると共
に、破壊されていれば、不正行為を行われた蓋然性が高
く、不正行為を容易に発見することができる。
【0042】なお、上記した溶着部105及びワンウェ
イネジ140によって蓋体82と取付基体81との取り
外しが困難である場合には、監督官庁によるROM等の
検査も行えなくなるため、この検査を行うことができる
ように、当初の溶着部105及びワンウェイネジ140
締着部を破壊し易い構造としておき、正当な検査のとき
には、当初の溶着部105及びワンウェイネジ140締
着部を破壊して検査し、その後、予備的に形成される溶
着部を溶着し又は締着部をワンウェイネジ140で締着
して、破壊した部分に検査済である証明シールを貼付す
ることができるようにしてもよい。つまり、複数回固着
できる構造としても良い。
【0043】また、上記した実施形態では、玉通路90
を回路基板ボックス80の中央部を上下方向に貫通する
ように形成したものを示したが、回路基板ボックス80
の外周に沿って形成されていてもよい。また、玉通路9
0を回路基板ボックス80の縦幅の全長に亘って形成す
る必要はなく、例えば、始動入賞玉検出器93の玉が通
過する検出穴だけを玉通路として回路基板ボックス80
から外部に突出させ、始動入賞玉検出器93の後端の配
線94の接続部及び配線94と遊技制御回路基板87と
の接続部(コネクタ95)が回路基板ボックス80の内
部にあれば良い。また、回路基板ボックス80を取付台
110を介して機構板50に着脱自在に装着するものを
示したが、機構板50に形成される取付部に回路基板ボ
ックス80を直接装着できるような構造のものでも良
い。この場合、着脱自在に取り付けるようにしてもよい
が、回路基板ボックス80全体をよく似た贋物と交換さ
れる不正を防止するために、機構板50と回路基板ボッ
クス80との取付状態が困難となる構造(例えば、上記
したワンウェイネジ等)としてもよい。
【0044】なお、上記した実施形態(以下、第一実施
形態という)においては、始動入賞口43と回路基板ボ
ックス80との間に配置される上部玉誘導通路体120
を導電性合成樹脂によって形成することにより、帯電し
た打玉が回路基板ボックス80に到達する以前に静電気
を除去し得る構造のものを示したが、帯電した打玉の静
電気が遊技制御回路基板87の電子部品実装領域に到達
する前に除去できれば良いので、回路基板ボックスを構
成する組付け部材に導電部材を設けたものでも良い。こ
のような実施形態(以下、第二実施形態という)を図8
乃至図10を参照して説明する。図8は、第二実施形態
に係る回路基板ボックス150と取付台100との斜視
図であり、図9は、第二実施形態に係る回路基板ボック
ス150を機構板50に取り付けた状態での断面図であ
り、図10は、第二実施形態に係る回路基板ボックス1
50の取付基体151と蓋体154との封止構造を示す
断面図である。なお、図8から図10において、第一実
施形態と同じ部品には、同じ符号を付してある。
【0045】図8乃至図10において、回路基板ボック
ス150は、遊技制御回路基板87を内部に収納する取
付基体151と蓋体154の組付体からなり、この組付
体が取付台110を介して前記機構板50に取り付けら
れて構成される。まず、取付基体151は、下面に開口
部を有すると共に、その外周縁部には全周に亘って側壁
を有する形状となっている。開口部は、透明な合成樹脂
によって形成される透明底板152によって被覆される
と共に、開口部の内周縁部には、その長手方向両側に断
面L字状をなす係合レール153が形成され、該係合レ
ール153が取付台110側の係合レール111と係合
して回路基板ボックス150を取付台110に取り付け
るものである。
【0046】一方、蓋体154は、上面が開放すると共
にその長手方向の両側に下方に垂下する側壁を有するよ
うに金属板を打ち抜き加工して形成され、その上面の開
口部を透視性のある合成樹脂からなる透明上板155と
透視性及び導電性のある導電板156とで挟持閉塞して
いる。即ち、透明上板155の周囲に垂下される複数の
溶着部157を蓋体154及び導電板156に形成され
る挿入穴に挿入した後、溶着部157の下端を溶着によ
って溶融して透明上板155と導電板156とを一体的
に蓋体154に固着するものである。なお、導電板15
6は、透明合成樹脂の長方形板からなり、その上面側に
黒色塗装を施した導電性繊維が全域に接合して形成され
たものである。なお、金属製の蓋体154の上部一側に
は、アース線164が接続されている。
【0047】また、透明上板155の長手方向の両端側
には、複数(実施形態中では、4つ)の取付片部158
a〜158dが並設されている。取付片部158a〜1
58dは、各々、透明上板155の側壁を構成する部分
と、透明上板155の上壁を構成する部分と、を有した
断面L字状をなし、透明上板155の側壁構成部分に
は、各取付片部158a〜158d間を連結する連結部
160a〜160cが一体成形され、透明上板155の
上壁構成部分には、各取付片部158a〜158d間を
連結する連結部159a〜159eが一体成形されてい
る。各取付片部158a〜158d間には、スリット状
の溝が形成され、そのスリット状の溝を跨ぐように形成
される連結部159a〜159e・160a〜160c
は、取付片部158a〜158dの外壁面から突出した
状態で設けられている(図10参照)。また、取付片部
158a〜158dの上壁構成部分には、それぞれ取付
穴161a〜161dが穿設されている。なお、上記し
た各取付穴161a〜161dの上方部分は、取付基体
151との組み付け状態で組み付け用のネジ140(ワ
ンウェイネジ)を蓋体154の外壁面に入り込ませるよ
うな凹形状をなしている(図10参照)。このため、ネ
ジ140の頭部を切断してビス止めを解除する不正行為
が防止できる。
【0048】しかして、上記した蓋体154及び取付基
体151は、蓋体154に形成される図示しない係合爪
と取付基体151に形成される図示しない係止溝とを係
合することにより、所定の位置で遊技制御回路基板87
を被覆して組み付けられ、その組み付けられた状態で取
付片部158aの取付穴161aをワンウェイネジ14
0で止める(図10参照)。このように組み付けられた
回路基板ボックス150においては、遊技制御回路基板
87の検査(出荷納入後にROMが正規のものか否かを
遊技場等で検査する)のために開放し、その後再度閉塞
状態に復元することができるものである。これについて
簡単に説明すると、回路基板ボックス150の閉塞状態
において、左右両側の連結部159a,159b・16
0aをニッパー等の切断工具で切断する。これにより、
取付片部158aは、蓋体154から完全に分離され且
つワンウェイネジ140によって取付基体151に固着
された状態となる。即ち、取付基体151に対する蓋体
154の固着が封印シール102を除いて全て解除され
るため、封印シール102を破損すれば、回路基板ボッ
クス150の開放が可能になる。そして、取付基体15
1から蓋体154を取り外して遊技制御回路基板87の
検査を行う。
【0049】また、このような蓋体154の取り外し
(連結部159a,159b・160aの切断)によっ
て、取付基体151の内部に装備された予備のワンウェ
イネジ(図示しない)は、取り出し可能な状態となり、
このうち1つのワンウェイネジを回路基板ボックス15
0の復元用に取り出す。その後、回路基板ボックス15
0を閉塞するときには、蓋体154を取付基体151に
被せた状態で、取り出した予備のワンウェイネジを取付
片部158bの取付穴161bに螺着する。これによ
り、回路基板ボックス150が再度閉塞状態に復元され
る。その後、回路基板ボックス150を再度検査(2回
目の検査)する場合には、各連結部159c・160b
を切断する。これにより、取付片部158bを蓋体15
4から分離させて回路基板ボックス150を開放する。
後は同様に、各連結部159c・160bの切断に伴っ
て取り出した予備のワンウェイネジを取付片部158c
の取付穴161cに螺着する。これにより、回路基板ボ
ックス150が再度閉塞状態に復元される。それ以降、
回路基板ボックス150を検査(3回目の検査)する場
合には、各連結部159d・160cを切断すること
で、取付片部158cを蓋体154から分離させて回路
基板ボックス150を開放する。また、回路基板ボック
ス150の復元時には、各連結部159d・160cの
切断に伴って取り出した予備のワンウェイネジを最後に
残った取付穴161dに螺着する。
【0050】このように、上記した回路基板ボックス1
50の閉塞状態においては、連結部159a〜159e
・160a〜160cを切断して取付片部158a〜1
58dと蓋体154との連結を解除しない限り、回路基
板ボックス150が開放できないようになっている。従
って、遊技制御回路基板87の検査以外で連結部159
a〜159e・160a〜160cが切断されるような
場合は、この切断により遊技制御回路基板87に不正が
行われたことが即座に且つ確実に判別できるため、回路
基板ボックス150の防犯効果を高めることができる。
【0051】また、上記の構成からなる第二実施形態に
係る回路基板ボックス150には、その所定の位置に第
一実施形態に係る回路基板ボックス80と同様に玉通路
構成第1部材88及び玉通路構成第2部材89とからな
る玉通路90が形成されている。この玉通路90には、
第一実施形態と同じように始動入賞玉検出器93が臨む
ように取り付けられている。そして、玉通路90の上下
開口に対応する蓋体154及び取付基体151には、貫
通口162・163が開設されている。また、上方の貫
通口162の上部には、透明な合成樹脂で形成される接
続通路体170取り付けられている。この接続通路体1
70は、接続通路構成第1部材170aに一体的に形成
される取付ボス171と接続通路構成第2部材170b
に一体的に形成される取付片172とを対応させてネジ
173で遊技制御回路基板87に止着することにより取
り付けられるものである。なお、上方の貫通口162
は、接続通路体170及び玉通路90の内径とほぼ同じ
寸法に形成されているが、貫通口162の内径寸法を接
続通路体170の内径寸法よりも僅かに小さく形成する
ことにより、貫通口162を通過する打玉がほぼ確実に
金属製の蓋体154に接触して放電効果を高めることが
できる。もちろん、貫通口162の内径寸法が接続通路
体170の内径寸法よりも大きくても、静電気が空中放
電し得る距離の範囲内であれば良い。
【0052】以上、第二実施形態に係る回路基板ボック
ス150の構成について説明してきたが、この回路基板
ボックス150を機構板50の裏面に固着される取付台
110に装着したときには、図9に示すように、始動入
賞口43に入賞した打玉が連絡通路124、上部玉誘導
通路体120a、及び接続通路体170を介して回路基
板ボックス150内に位置する玉通路90に導かれ、そ
の玉通路90の途中に臨んでいる始動入賞玉検出器93
を作動させた後、下部玉誘導通路体130aを介して機
構板50の入賞玉集合樋74に放出され、その後、入賞
玉処理装置60に導かれて所定の賞球が払い出されるよ
うになっている。ただし、第一実施形態と異なる点は、
上部玉誘導通路体120aが導電性の合成樹脂によって
形成されているのではなく通常の合成樹脂によって形成
されている点である。したがって、始動入賞口43に入
賞した打玉が上部玉誘導通路体120aを転動する際
に、打玉の静電気が上部玉誘導通路体120aに放電さ
れない。しかし、上部玉誘導通路体120a、及び接続
通路体170を流下する打玉が帯電していても、接続通
路体170から玉通路90の間の貫通口162を帯電し
た打玉が通過する際に、金属製の蓋体154に放電する
ので、打玉が回路基板ボックス150に侵入する前に放
電させてしまうため遊技制御回路基板87に悪影響を及
ぼすことはない。そして、蓋体154に放電された静電
気がアース線164を介して確実に外部に放電されるも
のである。
【0053】以上、第一実施形態及び第二実施形態につ
いて説明してきたが、回路基板ボックス80,150内
に形成される玉通路90も導電性合成樹脂で形成し、こ
れにアース線を接続するようにしておけば、玉通路90
自体を常時帯電しない状態に保持することができるた
め、遊技制御回路基板87に対する悪影響を防ぐことが
できる。また、玉通路120及び回路基板ボックス15
0にアース線125,164を接続したものを示した
が、必ずしもアース線125,164を接続しなくても
放電効果を高めることができるのであれば、それらの接
続は必要ない。更に、導電性合成樹脂で且つ空中放電す
るような樹脂、あるいは帯電防止持続性樹脂などを玉通
路を構成する樹脂として使用してもよい。また、回路基
板ボックス80,150には、透視部が必ずしも必要で
はなく、例えば、内部が透視できないようにすべて金属
板で構成される回路基板ボックスでも良い。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、始動入賞口と、該始
動入賞口に入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出手段
と、該始動入賞玉検出手段の出力に基づいて表示結果を
導出する可変表示装置と、該可変表示装置を含む遊技装
置の動作を制御する遊技制御回路基板を収納する回路基
板ボックスと、を備えた弾球遊技機において、前記回路
基板ボックスには、前記始動入賞口に入賞した打玉を誘
導し且つ前記始動入賞玉検出手段が臨む玉通路の一部を
形成すると共に前記始動入賞玉検出手段と前記遊技制御
回路基板との接続部分を該回路基板ボックスの内部に設
ける一方、前記始動入賞口から前記遊技制御回路基板ま
での間の前記玉通路の全部又は一部に前記始動入賞口に
入賞した打玉からの静電気を受け取る導電部材を臨ませ
たので、始動入賞玉検出手段と遊技制御回路基板との接
続部分が回路基板ボックスの内部にあるため、その途中
に不正回路基板を介装することは困難となる。また、始
動入賞口と遊技制御回路基板までの間の玉通路の一部又
は全部を導電部材としたので、始動入賞口に入賞した打
玉が静電気を帯電していても、その静電気が導電部材か
ら外部に放出されるので、打玉が回路基板ボックス内に
導かれても、遊技制御回路基板に悪影響を及ぼすことは
ない。
【0055】また、請求項2の発明は、前記始動入賞玉
検出手段と前記遊技制御回路基板との接続部分を前記回
路基板ボックスの外部から視認可能な状態で該回路基板
ボックスの内部に設けたので、仮に不正が行われていて
も、外部から始動入賞玉検出手段、配線、及び接続部分
を視認できるので、容易に不正が行われたか否かを発見
することができる。
【0056】また、請求項3の発明は、前記回路基板ボ
ックスは、前記遊技制御回路基板を収納する取付基体と
蓋体とで構成されると共に、該取付基体と蓋体とを取り
外したことが容易にわかる又は取り外すことが困難な封
止手段で封止したので、回路基板ボックス内に存在する
始動入賞玉検出手段、配線、及び接続部分への不正回路
基板の取付を行うことが困難となり、仮に、封止手段が
破損されていれば、不正行為が行われた可能性が高く、
不正行為を容易に発見することができる。
【0057】また、請求項4の発明は、前記導電部材
は、前記始動入賞口から前記遊技制御回路基板までの間
の導電性合成樹脂で形成された一部又は全部の玉通路と
したので、始動入賞口から流出した打玉が静電気を帯電
していても、その静電気が回路基板ボックスの上流側に
ある玉通路から外部に放出されるので、打玉が回路基板
ボックス内に導かれても、遊技制御回路基板に悪影響を
及ぼすことはない。
【0058】また、請求項5の発明は、前記導電部材
は、前記回路基板ボックスを構成する前記取付基体又は
蓋体のいずれかに設けられ且つその一部が前記玉通路内
に露出するように配置される導電性素材によって形成さ
れた部材とすることにより、玉通路を流下する打玉が帯
電していても、回路基板ボックスを構成する部材に設け
られる導電性部材に放電するので、帯電した打玉の静電
気が回路基板ボックスに侵入する前に放電されるため、
遊技制御回路基板に悪影響を及ぼすことはない。
【0059】更に、請求項6の発明は、導電部材にアー
ス線が接続されていることにより、導電部材に放電され
た静電気がアース線を介して確実に外部に放電されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】弾球遊技機を示す背面図である。
【図3】第一実施形態に係る回路基板ボックスの取付状
態を示す斜視図である。
【図4】第一実施形態に係る回路基板ボックスを機構板
に取り付けた状態での断面図である。
【図5】取付基体と蓋体との封止手段としての溶着部の
概略を示す断面図である。
【図6】取付基体と蓋体との封止手段としてワンウェイ
ネジを用いたときの断面図である。
【図7】ワンウェイネジの作用を説明するための図面で
ある。
【図8】第二実施形態に係る回路基板ボックスと取付台
との斜視図である。
【図9】第二実施形態に係る回路基板ボックスを機構板
に取り付けた状態での断面図である。
【図10】第二実施形態に係る回路基板ボックスの取付
基体と蓋体との封止構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 40 遊技盤 41 ドラム式可変表示装置(可変表示装置) 43 始動入賞口 50 機構板 80 回路基板ボックス 81 取付基体 82 蓋体 87 遊技制御回路基板 88 玉通路構成第1部材 89 玉通路構成第2部材 90 玉通路 93 始動入賞玉検出器(始動入賞玉検出手段) 94 配線 95 コネクタ(接続部分) 102 封印シール(封止手段) 105 溶着部(封止手段) 120 上部玉誘導通路体(玉通路;導電部材) 125 アース線 130 下部玉誘導通路体(玉通路) 140 ワンウェイネジ(封止手段) 150 回路基板ボックス 151 取付基体 154 蓋体(導電部材) 164 アース線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05F 3/02 H05F 3/02 T

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動入賞口と、該始動入賞口に入賞した
    打玉を検出する始動入賞玉検出手段と、該始動入賞玉検
    出手段の出力に基づいて表示結果を導出する可変表示装
    置と、該可変表示装置を含む遊技装置の動作を制御する
    遊技制御回路基板を収納する回路基板ボックスと、を備
    えた弾球遊技機において、 前記回路基板ボックスには、前記始動入賞口に入賞した
    打玉を誘導し且つ前記始動入賞玉検出手段が臨む玉通路
    の一部を形成すると共に前記始動入賞玉検出手段と前記
    遊技制御回路基板との接続部分を該回路基板ボックスの
    内部に設ける一方、 前記始動入賞口から前記遊技制御回路基板までの間の前
    記玉通路の全部又は一部に前記始動入賞口に入賞した打
    玉からの静電気を受け取る導電部材を臨ませたことを特
    徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記始動入賞玉検出手段と前記遊技制御
    回路基板との接続部分を前記回路基板ボックスの外部か
    ら視認可能な状態で該回路基板ボックスの内部に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記回路基板ボックスは、前記遊技制御
    回路基板を収納する取付基体と蓋体とで構成されると共
    に、該取付基体と蓋体とを取り外したことが容易にわか
    る又は取り外すことが困難な封止手段で封止したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記導電部材は、前記始動入賞口から前
    記遊技制御回路基板までの間の導電性合成樹脂で形成さ
    れた一部又は全部の前記玉通路であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記導電部材は、前記回路基板ボックス
    を構成する前記取付基体又は蓋体のいずれかに設けられ
    且つその一部が前記玉通路内に露出するように配置され
    る導電性素材によって形成された部材であることを特徴
    とする請求項3記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記導電部材には、アース線が接続され
    ていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の
    弾球遊技機。
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JP2009106317A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012139564A (ja) * 2012-04-26 2012-07-26 Daito Giken:Kk 遊技台

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