JP2002315940A - 遊技機用の電気制御装置 - Google Patents

遊技機用の電気制御装置

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JP2002315940A JP2001124979A JP2001124979A JP2002315940A JP 2002315940 A JP2002315940 A JP 2002315940A JP 2001124979 A JP2001124979 A JP 2001124979A JP 2001124979 A JP2001124979 A JP 2001124979A JP 2002315940 A JP2002315940 A JP 2002315940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照合装置接続受部を適切に覆蓋保護し得るよ
うにすると共に、該照合装置接続受部を利用した制御装
置の照合検査の迅速化を図る。 【解決手段】 制御基板20に実装された照合装置接続
受部34の配設位置に対応して、図示しない照合装置に
おける接続部の挿通を許容する開口窓部60を基板ケー
ス25に開設する。この開口窓部60に対応した形状に
形成した保護カバー61を、施錠装置62を利用して該
開口窓部60に着脱可能に装着する。従って照合装置接
続受部34は、開口窓部60に装着した保護カバー61
により、常には非露出状態に覆蓋保護される。制御基板
20の照合検査を行なう際には、前記施錠装置62を解
錠して保護カバー61を取外し、照合装置の接続部を開
口窓部60を介して前記照合装置接続受部34へ接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機用の電気
制御装置に関し、更に詳細には、例えば電気的な制御処
理に基づいてパチンコゲームを展開し得るパチンコ遊技
機やスロットマシン等に搭載され、照合装置が電気的に
接続可能な照合装置接続受部を実装した制御基板を、不
正開放防止対策が施された基板ケース内に収容してなる
電気制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ遊技機としてのパチン
コ機やアレンジボール機では、機内にセットされる遊技
盤に、遊技部品としての各種の入賞器具や入球器具が配
置される一方、電気部品としての図柄表示装置や電動式
入賞装置、その他に検出スイッチ、電磁ソレノイド、ラ
ンプ類等が配置され、該遊技盤内で展開されるパチンコ
ゲームに合わせた効果音や装飾光を含む電子制御ゲーム
を展開し得るようになっている。これらの電気部品は、
夫々の電子制御ゲームに適した純正の制御基板を基板ケ
ース内に収容保護した電気制御装置の該制御基板に集約
的に結線され、主としてゲーム中に発生および成立され
る設定条件時や特別遊技状態時等において、夫々の設定
条件に従って作動制御されるようになっている。
【0003】前記基板ケースは、例えば相互分離可能に
組付けられるトレー状のベース部材および該ベース部材
に整合するカバー部材から構成され、前記制御基板を内
蔵セットした箱型単位のユニット体として単一に取扱い
得るようになっており、前記電気部品との電気的な接続
を図るために該制御基板に配設された複数個のコネクタ
受部(一般的にはメス型コネクタ)だけが、前記基板ケー
スに設けられた開口部を介して外方へ露出している。ま
た前記制御基板には、当該遊技機を総合的に制御する主
制御基板として、遊技内容に関するプログラムを記憶さ
せた読出し専用の半導体記憶装置であるROMおよび読
出し・書込みが可能な半導体記憶装置であるRAM等を
内蔵したCPU(中央処理装置)や、その他各種の重要な
電子部品が実装されている。
【0004】このため前記電気制御装置では、前記基板
ケースを開放して前記制御基板の交換や前記CPU等の
電子部品の不正改造や不正交換等を防止するための不正
防止対策の一例として、相互にネジ着される前記ベース
部材とカバー部材との組付け整合部分に、正規に登録承
認された封印証紙を貼付することが義務付けられてい
る。しかしながら前述した封印証紙を貼付するだけで
は、不正を企図する者においては、簡単に入手し得る器
具や薬品等を使用して同印紙を損することなく剥離およ
び再貼付することができ、比較的短時間内でカバー部材
を取外して基板ケースを不正開放したもとでの不正行為
を行ない得るから、遊技店に多大な被害を与える状況と
なっていた。
【0005】そこで、前記制御基板に対する新たな不正
防止対策例として、前記基板ケースにおけるベース部材
とカバー部材との組付け整合部分に係合ボス部を形成
し、該係合ボス部に不正防止目的のために新たに開発さ
れて当該メーカー(専用担当者)が管理する特殊なネジ
(例えば締付け専用のネジ)を締付けることにより、前記
ベース部材とカバー部材とを組付けるようにした技術が
提案され、既に実用化段階となっている。この不正防止
技術では、ホール内に設置された遊技機に対する検査に
際し、基板ケース内に収容保護された制御基板の検査確
認を行なう場合には、前記ベース部材およびカバー部材
から、ネジ着された係合ボス部を切断することで該カバ
ー部材を取外し、制御基板の検査後には別の係合ボス部
および純正ネジを使用して該カバー部材をベース部材に
組付けるようになっている。従って、係合ボス部の切断
状況を見るだけで基板ケースの開放履歴が確認でき、検
査等の正当な理由に基く開放以外の不正開放を容易に確
認できるから、不正開放を抑止する効果を有するという
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年に至っては、制御
基板の不正改造を容易に確認し得る不正確認用の照合装
置のコネクタ(一般的にはオス型コネクタ)を差込連結し
得るコネクタ受部(メス型コネクタ)を該制御基板に追加
実装し、前記コネクタをコネクタ受部に差込んで前記照
合装置と制御基板とを電気的に接続するよう構成するこ
とで、CPUに係る不正改造の有無を前述した目視確認
以外の検査形態で容易に確認し得るようにした電気制御
装置が提案されている。前記コネクタ受部は前記CPU
と直接的に接続されており、照合装置を該コネクタ受部
に連結して検査を実行するだけで、該CPUのROMに
書込記憶された情報が正規の情報であるか改ざんされた
情報であるかを簡単かつ容易に判読することができる。
【0007】しかしながら前記照合装置用のコネクタ受
部は、前記基板ケースのカバー部材によって全体的に被
覆されていたので、該カバー部材をベース部材から全体
的に取り外さなければ前記照合装置のコネクタを該コネ
クタ受部に差込接続することが不可能であり、この基板
ケースの開放作業により照合検査が非常に煩雑で時間が
かかるものとなっていた。そこで照合装置用のコネクタ
受部を、前述した電気部品用のコネクタ受部と同様に、
基板ケースに形成された開口部に臨むように前記制御基
板に配設すれば、該基板ケースの開放作業を不要として
照合検査の迅速化を図り得るようになる。ところが今度
は、前記コネクタ受部が常にはケース外方へ露出してい
るから、例えば不正プログラムを転送可能な外部機器等
を該コネクタ受部に連結することが極めて容易となって
しまい、正規のCPUにおけるROMの書込情報そのも
のを不正な情報に書換えるという不正行為を簡単に許容
してしまう畏れが生ずる。従って、照合装置用のコネク
タ受部を利用して照合検査を迅速に行ない得るようにす
ると共に、常には該コネクタ受部を適切に保護し得るよ
うにした技術の確立が希求されていた。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るために提案されたもので、照合装置接続受部を実装し
た制御基板を収容した基板ケースに該照合装置接続受部
を保護するカバー体を設けることで、前記照合装置接続
受部を適切に覆蓋保護し得るようにすると共に、該照合
装置接続受部を利用した制御装置の照合検査の迅速化を
図り得るよう構成した遊技機用の電気制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、照合装置が電気的
に接続可能な照合装置接続受部を実装した制御基板を、
不正開放防止対策が施された基板ケース内に収容保護し
てなる遊技機用の電気制御装置において、前記基板ケー
ス内に覆蓋保護された前記照合装置接続受部に対応して
該ケースに開設され、前記照合装置における接続部の挿
通を許容する開口窓部と、前記開口窓部に対応した形状
に形成され、該開口窓部に着脱可能に装着して前記基板
ケースと共に前記制御基板を覆蓋保護する保護カバー
と、前記開口窓部に装着した前記保護カバーを、前記基
板ケースへ係着保持する固定手段とからなり、常には、
前記固定手段により前記保護カバーを前記基板ケースに
装着して、前記照合装置接続受部を非露出状態に覆蓋保
護し、前記制御基板の照合検査を行なう際には、前記固
定手段による係着を解除して保護カバーを基板ケースか
ら取外し、照合装置の接続部を、前記開口窓部を介して
前記照合装置接続受部へ接続し得るよう構成したことを
特徴とする。
【0010】
【作用】基板ケースに収容保護された制御基板に実装さ
れた照合装置用の照合装置接続受部が、常には基板ケー
スと該ケースに固定手段を利用して装着した保護カバー
とにより完全に被覆され、基板ケースから外方へ全く露
出しないようになっているから、前記照合装置接続受部
を好適に覆蓋保護し得る。しかも、前記固定手段に対す
る適宜操作により保護カバーを基板ケースから取外すだ
けで、照合装置接続受部へ照合装置の接続部を接続する
ことが可能となり、該基板ケース全体を開放する必要が
ないからCPUの照合検査を短時間で迅速に行ない得
る。なお固定手段を、前記保護カバーに装着されて基板
ケースに係脱可能に係合し得る施錠装置とすれば、キー
による施錠操作および解錠操作のみで該保護カバーを基
板ケースに対して容易に着脱可能である。また前記固定
手段を、前記基板ケースと保護カバーとの組付け整合部
分に設けられた連結部を締結ネジにより相互結合する係
合ボス部とすれば、この係合ボス部を基板ケースおよび
保護カバーから切断するだけで該保護カバーを基板ケー
スから取外すことが可能であると共に、開放履歴が残る
ので該保護カバーの不正開放を好適に抑止し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る遊技機用の電
気制御装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、
パチンコ遊技機を総合的に制御する制御基板(主制御基
板ともいう)を収容保護した電子制御装置(主制御装置)
を例示する。
【0012】(パチンコ遊技機)先ず、電子制御装置の説
明に先立ち、図14に基づいて、実施例のパチンコ遊技
機につき要約説明する。実施例のパチンコ遊技機Pは、
基本的な構成として、外枠Aに対して開閉および着脱が
可能に組付けられた中枠Bと、この中枠Bの裏側に固定
された収容保持枠10の裏側に着脱可能に装備される機
構セット盤Cと、前記中枠Bの前側から前記収容保持枠
10内に着脱交換可能に収容セットされる遊技盤(図示
せず)等を備えており、これら主要構成体の各部に各種
の電気部品や装置、器具並びに部材等が装着されてい
る。なお前記中枠Bの前側には、ガラス板や照明具等を
装着した前枠や、球送り装置等を装着した上球皿が開閉
可能に配設される一方、打球発射装置の打球操作部等を
装着した下球皿(何れも図示せず)等が固定的に配設され
ている。
【0013】前記機構セット盤Cは、前記収容保持枠1
0に対応し得る略矩形状に樹脂成形された本体11の中
央部に遊技盤裏面の点検用の窓口12が開口され、これ
に裏カバー部材13が開閉および着脱可能に取着されて
いる。そして、前記窓口12の上部から右側部に亘る外
周囲部に、球容器部材15、球整流路部材16および球
送出路部材17から構成される球貯留排出経路部14が
形成され、該球貯留排出経路部14の下側に、カセット
形態とされる電動制御式の第1球払出装置D1(貸球用)
および第2球払出装置D2(賞球用)が設置される。ま
た、これら球払出装置D1,D2の下方に、該装置D1,
D2から払出された貸球および賞球を前記上球皿または
下球皿へ給出する球払出路経路18が形成されている。
【0014】一方、前記窓口12の下方に、アウト球お
よびセーフ球を機外へ排出する球通出経路が形成される
一方、セーフ球検出処理装置、賞球満杯検出装置および
貸球用の検出スイッチ(何れも図示せず)等が夫々設置さ
れ、そして本体11の上方右隅部にターミナル基板(集
中基板ともいう)19が設置されている。そして前記窓
口12の下方には、当該パチンコ遊技機Pを全体的に制
御する主制御基板(制御基板)20を収容した後述の電気
制御装置Eや、前記球払出装置D1,D2を制御する払
出制御基板を収容した払出制御装置F、球貸しユニット
Gと接続して各種データの入力および出力を行なうため
のコネクタを備えたインターフェースボードH、電源分
配基板J等が所要位置に設置固定される一方、前記裏カ
バー部材13の背面に電源基板を収容した電源装置Kが
設置固定されている。なお、前記中枠Bの背面左下部に
は、前記打球発射装置Lを制御する発射制御基板を収容
した発射制御装置M、該中枠Bの背面右下部には、前記
遊技盤でのパチンコゲームに相応した効果音を発生制御
する音制御基板を収容した音制御装置N等が設置固定さ
れている。
【0015】次に、前述した電気制御装置Eにつき、具
体的な実施例を挙げて説明する。なお各実施例では、説
明の便宜を図るために、図14における左方を電気制御
装置Eの左側とすると共に右方を該装置Eの右側とし、
上方を該装置Eの上側とすると共に下方を該装置Eの下
側とする。
【0016】
【第1実施例】図1は、本発明の第1実施例に係る電気
制御装置を示したもので、この第1実施例の電気制御装
置Eは、前記遊技機P側における各種電気部品、装置に
係る入出力制御を総合的に図る前記制御基板20を、図
1および図6等に示すような基板ケース25に収容保護
してケース単位で取扱い得るようになっている。この基
板ケース25は、透明な合成樹脂材により一体成形され
て前記機構セット盤Cに対して着脱可能に装着セットさ
れるトレー状のベース部材26と、透明な合成樹脂材に
より一体成形されて前記ベース部材26の開口面側に対
して着脱可能に組付けられるカバー部材27とから構成
され、前記制御基板20の表側に実装された各種電子部
品および裏側に形成された回路パターン等を、該ケース
25の外側から透視して容易に確認し得るようになって
いる。なお、前記ベース部材26の四隅近傍にはボス2
8が一体的に立設されると共に該部材26の上縁部には
鉤状のフック29が形成され、また前記カバー部材27
の下部には押付片30が突設されている。
【0017】(制御基板)前記制御基板20は、図5に示
すように、パチンコ遊技機Pの遊技内容に関するプログ
ラムを記憶させたROMやRAM等からなる記憶部、演
算部および制御部等から構成されたCPU31が、該基
板20表側の下縁右側に実装される一方、トランジス
タ、IC、抵抗等の回路を構成する各種電子部品32が
該基板20の表側中央に実装されている。そして制御基
板20の上縁部位には、パチンコ遊技機Pを構成する各
種電気部品との電気的な接続を図るための複数個のメス
型コネクタ形態のコネクタ受部33が、左右横並び状に
複数個配設されている。また制御基板20の下縁左側
に、後述する不正確認用の照合装置におけるオス型コネ
クタ形態のコネクタ(接続部)80(図4)を、着脱可能に
差込接続し得るようになっているメス型コネクタ形態の
コネクタ受部(照合装置接続受部)34が配設されてい
る。このコネクタ受部34は、図から明らかなようにC
PUの近傍に配設されており、これによって該コネクタ
受部34に照合装置のコネクタ80を接続した場合に、
ノイズによる誤作動を防止することが可能となってい
る。更に制御基板20の四隅近傍には、ベース部材26
に設けた前記ボス28の嵌入を許容する位置決め孔35
が対応的に穿設されている。なお、制御基板20に関す
る回路構成や各種電気部品に対する制御態様等は、本願
の要旨ではないのでその具体的な説明は省略する。
【0018】前述した基板ケース25におけるベース部
材26とカバー部材27とは、夫々の開口部上側に設け
た上部連結手段および開口部下側に設けた下部連結手段
を利用して相互連結されるようになっていると共に不正
開放防止が図られている。ここで上部連結手段は、図2
および図6に示すように、前記ベース部材26の左側上
部および右側上部の組付け整合部分に開設された縦長ス
リット状の係止孔37,37と、カバー部材27の左側
上部および右側上部の組付け整合部分に形成されて後方
(ベース部材26側)かつ上方へ延出した略J型の係止片
38,38とから構成したもので、ベース部材26とカ
バー部材27との上部同士の組付け連結を図るものであ
る。なお前記ベース部材26には、前記夫々の係止片3
8,38に連通すると共に該部材26の隅角部へ延在す
る空間部39,39が画成されており、各係止片38,3
8を対応の係止孔37,37に整合させながらカバー部
材27をベース部材26に整合させると、各係止片3
8,38が該係止孔37,37を介して空間部39,39
へ嵌入し、これによりカバー部材27とベース部材26
の上部同士の連結が図られる。なお、係止孔37,37
の上端縁から空間部39,39内へ適宜奥まった位置に
係止凸部40,40が突設形成されており、空間部39,
39に嵌入した前記係止片38,38の係止凹部41,4
1が該係止凸部40,40に整合することで、ベース部
材26に対するカバー部材27の上下方向へのずれ動き
が規制されるよう考慮されている。
【0019】また下部連結手段は、図6〜図9に示すよ
うに、前記カバー部材27下縁の組付け整合部分に一体
的に成形配置した第1連結部42と、前記ベース部材2
6下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置した第2連
結部43と、これら第1連結部42と第2連結部43の
両方にねじ込んでベース部材26とカバー部材27とを
固定する締付専用(弛み外し不可能)な締結ネジ45から
なる係合ボス部44とされ、実施例では図2に示すよう
に、合計4個の係合ボス部44(44A,44B,44C,
44D)を備えている。第1連結部42は、図7で示す
ように、前記締結ネジ45を収容保持し得る高さおよび
内径に設定され、前記締結ネジ45を収容保持可能な保
持孔46を画成した保持筒部47が、カバー部材27の
下側縁から延出した2本の接合片48,48を介して一
体的に連設され、該保持筒部47の上下略中間に設けた
フランジ49の中央に前記締結ネジ45のネジ軸部45
bのねじ込み挿通を許容する通孔50が穿設されてい
る。なお、前記保持筒部47におけるフランジ49から
外方部分は、スリットにより周方向へ3分割されて3つ
の筒片47a,47b,47cとして構成され、このうち
筒片47aはその外端部側を半径方向外方へ弾性的に撓
曲させ得るようになっているが、残りの筒片47b,4
7cは弾性変形が規制されるようになっている。
【0020】前記各筒片47a,47b,47cの内側壁
において、前記保持孔46の入口側に面した部位には、
該保持孔46に挿入セットした締結ネジ45の頭部45
aに係合すると共に後述のキャップ部材57に係合する
抜止め凸部51が、保持孔46の中心部を指向した状態
で突出成形されている。各抜止め凸部51の先端同士に
接する内接円直径は、図9(a)に示すように、前記筒片
47aが弾性変形していない通常状態において、締結ネ
ジ45の頭部45aの最大直径部より適宜小さく設定さ
れており、保持孔46にセットした該締結ネジ45が離
脱し得ないようになっている。しかし、筒片47aが半
径方向外方へ撓曲変形した際の内接円直径は、締結ネジ
45の頭部45aの最大直径部よりも適宜大きくなり、
該締結ネジ45の通過を許容するようになっている。一
方、前記通孔50は、フランジ49の外面から内面に向
かって適宜先細となるテーパ状に形成されており、外端
内径は締結ネジ45の先端部径より大径に設定され、内
端直径は先端部径より適宜小径に設定されている。従っ
て、保持孔46に収容された締結ネジ45は、図9(a)
に示すように、先端部が前記通孔50に当接保持され、
頭部45aが前記各抜止め凸部51に係止保持される。
【0021】一方、前記第2連結部43は、略中央にフ
ランジ53を有する所要長のボス55が、ベース部材2
6の下側縁から延出した接合片54を介して該部材26
に一体的に連設され、前記締結ネジ45がねじ込まれる
ネジ孔56が該ボス55の外面中央から所要深さに穿設
されている。そして、ベース部材26にカバー部材27
を組付けセットすると、前述のように構成された各第1
連結部42と各第2連結部43とが夫々好適に整合し、
ベース部材26に対するカバー部材27の位置決めがな
される。そして、各第1連結部42と第2連結部43と
が整合した4個の係合ボス部44(44A,44B,44
C,44D)のうち、例えば図示右端の係合ボス部44A
に対して第1連結部42の保持孔46側から前記締結ネ
ジ45をねじ込めば、ベース部材26とカバー部材27
との下部同士の組付け連結が図られる。
【0022】更に本実施例の電気制御装置Eでは、前記
CPU31の交換および変更等を目的とした基板ケース
25の不正開放防止対策として、第1連結部42の保持
孔46に整合する形状のキャップ部材57を該保持孔4
6内に取外し不可能に嵌着することで、第2連結部43
にねじ込まれた締結ネジ45に対する工具使用を不可能
に構成してある。これにより、前記締結ネジ45で連結
された結合ボス部44A(第1連結部42および第2連
結部43)を、前記接合片48,48,54部位で切断し
てカバー部材27およびベース部材26から切り離さな
ければ、基板ケース25を開放して内部に収容保護され
た制御基板20を露出させることができない。すなわ
ち、結合ボス部44Aを切断してしまえばカバー部材2
7を容易に開放することは可能であるが、不正開放の形
跡(履歴)がはっきり残って不正の有無を容易に確認し得
るから、基板ケース25を開放して行なわれる制御基板
20の不正改造等を抑止する効果がある。なお本実施例
の電気制御装置Eでは、4個の結合ボス部44を形成配
置してあるので、合計3回までの基板ケース25の開放
履歴を残し得る。ここで、前記締結ネジ45自体が締付
専用とされているので、例えば前記キャップ部材57を
保持孔46から取外してドライバ工具等を直接作用させ
たとしても該締結ネジ45を弛み外すことが不可能であ
り、係合ボス部44Aを切断せずして基板ケース25を
開放することはできない。
【0023】前述のように構成された基板ケース25で
は、前記ベース部材26の開口面域に制御基板20を収
容セットしたもとで、前述した上部連結手段および下部
連結手段を利用して前記カバー部材27を該ベース部材
26に組付けることで、当該制御基板20の好適な覆蓋
保護を図る。ここで制御基板20は、前記各ボス28に
前記位置決め孔35を対応的に整合させることでベース
部材26に対する位置決めがなされると共にその上端縁
に前記フック29が係止する一方、前記カバー部材27
の側の押付片30でその下縁部が保持されるようにな
り、がたつきのない状態で基板ケース25内に収容保持
される。なお、ベース部材26とカバー部材27の組付
け状態においては、基板ケース25の上縁部位に横長の
開口部58が形成され、内部に収容保護された制御基板
20の前記各コネクタ受部33が、該開口部58を介し
てケース外方へ露出するようになる(図1および図2)。
また、制御基板20の下縁左側に配設した前記照合装置
用のコネクタ受部34は、前記開口部58には整合せず
にカバー部材27および後述の保護カバー61により完
全に覆蓋されて、基板ケース25の外方へは全く露出し
ていない。
【0024】次に、基板ケース25の内部に覆蓋された
照合装置用の前記コネクタ受部34を、カバー部材27
をベース部材26から全体的に組外すことなく該ケース
25の外方へ臨ませ、該照合装置の前記コネクタ80の
差込連結作業を容易に行なうようにした構造につき説明
する。この構造は、具体的に図1〜図4に示すように、
前記基板ケース25内の覆蓋保護された前記コネクタ受
部(照合装置接続受部)34に対応して該ケース25に開
設され、前記照合装置におけるコネクタ(接続部)80の
挿通を許容する開口窓部60と、前記開口窓部60に対
応した形状に形成され、該開口窓部60に着脱可能に装
着して前記基板ケース25と共に前記制御基板20を覆
蓋保護する保護カバー61と、前記開口窓部60に装着
した前記保護カバー61を、前記基板ケース25へ係着
保持する固定手段62とから構成されている。
【0025】前記開口窓部60は、前記カバー部材27
の壁面に開設されて横長矩形状とされ、その上縁および
下縁に沿って、該窓部60中央に向けて延出した当接係
止片(係合受部)63,63が対向状態に突設されてい
る。また、開口窓部60の上縁および下縁に沿って、基
板ケース25の内側に向けて保護壁64,64が対向的
に立設形成され、夫々の先端が前記コネクタ受部34の
近傍に臨んでいる(図3および図4)。一方、前記保護カ
バー61は、前記開口窓部60の開口形状に合致した横
長矩形状に形成された板状体であって、該開口窓部60
に整合させた際に前記当接係止片63,63に当接し、
これにより該開口窓部60に整合してカバー部材27の
一部を構成するようになる。
【0026】また第1実施例では、前記固定手段62と
して、広く実施に供されている既存の施錠装置が採用さ
れている。この施錠装置62は、前記保護カバー61に
取着されたキーシリンダ65と、このキーシリンダ65
に対応したキー66とを有し、キーシリンダ65に差込
んだキー66の回動操作に基づき、前記当接係止片6
3,63に係脱可能に係合する係止爪(係合部)67,67
が、該キーシリンダ65の円筒側面から出没するように
構成されている。すなわち、前記係止爪67,67が没
入した状態において前記保護カバー61を開口窓部60
に整合させたもとで、前記キーシリンダ65に差込んだ
キー66の回動施錠操作により、突出した前記係止爪6
7,67が対応の当接係止片63,63に係合するように
なる(図3)。これにより、開口窓部60に整合させた保
護カバー61は、基板ケース25(カバー部材27)に対
して取外しが不可能に装着される。一方、前記キーシリ
ンダ65に差込んだキー66の回動解錠操作により、当
接係止片63,63に対する係止爪67,67の係合が解
除されて保護カバー61の取外しが許容される。
【0027】
【第1実施例の作用】前述のように構成された第1実施
例の電気制御装置Eは、先ずベース部材26の開口面域
から、前記フック29に制御基板20の上縁部を係止さ
せると共に各ボス28に位置決め孔35を整合させて、
該制御基板20をベース部材26に仮固定する。次い
で、前記ベース部材26に対してカバー部材27を適宜
傾斜状態で近接させ、各係止孔37,37に係止片38,
38を挿入させた後、該カバー部材27をベース部材2
6に整合させることにより、各係止片38,38は対応
の空間部39,39内に嵌入され、両部材26,27の上
部同士が相互に組付け連結されるに至る。また、ベース
部材26に対してカバー部材27が整合することによ
り、該カバー部材27の押付片30が制御基板20の下
縁部に当接するようになる一方、ベース部材26の下縁
に形成配置した各第2連結部43に、カバー部材27の
下縁に形成配置した各第1連結部42が夫々整合するよ
うになる。
【0028】なお第1実施例の電気制御装置Eでは、メ
ーカーでの組立時に、4個の結合ボス部44のうちの右
端の結合ボス部44Aを利用して、ベース部材26とカ
バー部材27との下部同士の組付け連結を図る。すなわ
ち右端の係合ボス部44Aにおいて、前記保持孔46に
締結ネジ45を挿入セットしたもとで、互いに整合した
第1連結部42の通孔50と第2連結部43のネジ孔5
6との間に該締結ネジ45を工具でねじ込む。これによ
り基板ケース25は、前記係止片38,38と係止孔3
7,37との係合(上部連結手段)と、締結ネジ45によ
る結合ボス部44Aの結合(下部連結手段)により、ベー
ス部材26およびカバー部材27の組付けが図られると
共に内部に収容保護した制御基板20を適切に保持す
る。一方、前記カバー部材27の下縁部に一体的に成形
された前記キャップ部材57の一つを切り離し、該キャ
ップ部材57を係合ボス部44Aにおける第1連結部4
2の保持孔46に嵌着することにより、前記締結ネジ4
5を被覆保護して基板ケース25の不正開放防止を図
る。更に、別体に成形されて前記施錠装置62を取着し
た保護カバー61を、前記カバー部材27の開口窓部6
0に整合位置決めし、前記キー66による回動施錠操作
に基づいて前記カバー部材27に装着固定する。なお、
右側から2番目、3番目および4番目の各結合ボス部4
4B,44C,44Dには、夫々の第1連結部42の保持
孔46内に前記締結ネジ45を夫々収容セットしてお
く。
【0029】前述のように構成されて組立てられた第1
実施例の電気制御装置Eは、図14に示すように、パチ
ンコ遊技機Pにおける機構セット盤Cの所要位置に着脱
可能に組付けられ、各電気部品から延出されたコード線
のオス型コネクタ形態のコネクタ(図示せず)を前記夫々
のコネクタ受部33に対応的に差込連結することで、各
電気部品との電気的な接続が図られる。なお、照合装置
用の前記コネクタ受部34は、カバー部材27および前
記保護カバー61により完全に覆蓋されて外部へは全く
露出していない。
【0030】そして、ホール内に設置された当該パチン
コ遊技機Pに対する検査等に際して、照合装置による前
記CPU31の照合検査のみを要する場合には、前記キ
ー66をキーシリンダ65に差込みながら回動解錠操作
してカバー部材27から保護カバー61を取外し、カバ
ー部材27および保護カバー61に覆蓋されていた前記
コネクタ受部34を開口窓部60を介して外方へ臨ませ
る(図2)。これにより、照合装置のコネクタ80を前記
開口窓部60を介して基板ケース25内へ進入させ、前
記コネクタ受部34に整合させながら差込連結すれば、
照合装置と制御基板20との電気的な連結が図られて、
該照合装置により前記CPU31の検査を行なうことが
可能となる(図4)。なお図示しないが、照合装置にはL
EDが装備されており、CPU31のROMに書込記憶
された情報が正規であれば緑色のLEDが点灯し、不正
に改ざんされた情報であれば赤色のLEDが点灯するよ
うになっている。
【0031】そして、前記照合装置によるCPU31の
検査が終了したら、コネクタ受部34に差込んだコネク
タ80を取外した後、前記保護カバー61を開口窓部6
0に整合させて前記キーシリンダ65に差込んだキー6
6を回動施錠操作することで、該保護カバー61がカバ
ー部材27に装着される(図3)。これにより前記コネク
タ受部34は、再びカバー部材27および保護カバー6
1により完全に覆蓋され、基板ケース25の外方へ全く
露出しない。
【0032】このように、第1実施例の電気制御装置E
では、基板ケース25に収容保護された制御基板20に
実装された照合装置用のコネクタ受部34が、常には基
板ケース25と、該ケース25のカバー部材27に施錠
装置62を利用して装着した保護カバー61とにより完
全に覆蓋保護され、基板ケース25から外方へ全く露出
しないようになっているから、前記コネクタ受部34を
好適に覆蓋保護し得る。また、キーによる簡単な解錠操
作により該保護カバーがカバー部材27から取外され、
これによりコネクタ受部34へ照合装置のコネクタ80
を差込接続することが可能となり、前記カバー部材27
をベース部材26から取外して基板ケース25全体を開
放する必要がないからCPU31の検査を短時間で迅速
に行ない得る。しかも、前記キー66がなければ保護カ
バー61を取外すことが不可能であるから、保護カバー
61の不正開放が好適に防止される。
【0033】
【第2実施例】図10は、本発明の第2実施例に係る電
気制御装置を示したもので、この第2実施例の電気制御
装置Eは、制御基板20、基板ケース25の構成(ベー
ス部材26とカバー部材27との組付け構造)等は、基
本的に前述した第1実施例の電気制御装置Eと同一であ
る。すなわち第2実施例の電気制御装置Eは、第1実施
例の電気制御装置Eと比較すると、基板ケース25の内
部に覆蓋された照合装置用の前記コネクタ受部34を、
カバー部材27をベース部材26から全体的に組外すこ
となく該ケース25の外方へ臨ませ、該不正確認用の照
合装置における前記コネクタ80の差込連結作業を容易
に行なうようにした構造のみが変更されたものである。
従ってここでは、該電気制御装置Eと同一部材・部品に
関しては同一の符号で指示してその説明は省略し、コネ
クタ受部34を基板ケース25の外方へ臨ませる構造に
ついてのみ説明する。
【0034】この第2実施例におけるコネクタ受部34
を基板ケース25の外方へ臨ませる構造も、カバー部材
27をベース部材26から全体的に組外すことなくコネ
クタ受部34を該ケース25の外方へ臨ませ得るように
して、照合装置の前記コネクタ80の差込連結作業を容
易に行なうようにすることを可能としている。具体的に
は、図10〜図13に示すように、前記基板ケース25
内の覆蓋保護された前記コネクタ受部(照合装置接続受
部)34に対応して該ケース25に開設され、前記照合
装置におけるコネクタ(接続部)80の挿通を許容する開
口窓部70と、前記開口窓部70に対応した形状に形成
され、該開口窓部70に着脱可能に装着して前記基板ケ
ース25と共に前記制御基板20を覆蓋保護する保護カ
バー71と、前記開口窓部70に装着した前記保護カバ
ー71を、前記基板ケース25へ係着保持する固定手段
72とから構成されている。
【0035】前記開口窓部70は、前記カバー部材27
の壁面に開設されて縦断側面が略L形を呈する矩形状と
され、カバー部材27の下縁における組付け整合部分へ
開口している。そして、開口窓部70の上縁からカバー
部材27の内側に向けて保護壁73が立設形成され、そ
の先端が前記コネクタ受部34の近傍に臨んでいる(図
12および図13)。一方前記保護カバー71は、前記
開口窓部70の開口形状に合致した縦断側面が略L形を
呈する屈曲板状体であって、その上縁には、前記開口窓
部70の上縁に係脱可能に係止する係止片74が沿設さ
れており、該開口窓部70に整合してカバー部材27の
一部を構成するようになる。
【0036】また第2実施例では、固定手段72とし
て、前記保護カバー71下縁の組付け整合部分に一体的
に成形配置した第1連結部75と、前記ベース部材26
下縁の組付け整合部分に一体的に成形配置されて前記第
1連結部75に整合する第2連結部76と、これら第1
連結部75と第2連結部76との間にねじ込んで保護カ
バー71とベース部材26とを固定する締付専用(弛み
外し不可能)な締結ネジ78とからなる係合ボス部とさ
れ、実施例では合計3個の係合ボス部72(72A,72
B,72C)を備えている。このうち第1連結部75は、
前記基板ケース25におけるカバー部材27下縁の組付
け整合部分に形成配置した前記第1連結部42と基本的
に同一形態に形成され、また第2連結部76は、該基板
ケース25におけるベース部材26下縁の組付け整合部
分に形成配置した前記第2連結部43と基本的に同一形
態に形成されている。従ってここでは、前記第1連結部
42および前記第2連結部43と同一部分には同一の符
号で指示し(図7および図8)、その詳細な説明は省略す
る。
【0037】カバー部材27に設けた開口窓部70に保
護カバー71をセットすると、前述のように構成された
各第1連結部75と各第2連結部76とが夫々好適に整
合するようになり、例えば図示左端の係合ボス部72A
に対して第1連結部75の保持孔46側から前記締結ネ
ジ78をねじ込めば、ベース部材26と保護カバー71
との組付け装着が図られる。更に、前記コネクタ受部3
4を利用した不正行為の防止対策として、前記係合ボス
部44と同様に、第1連結部75の保持孔46に整合す
る形状のキャップ部材57を該保持孔46に対して取外
しが不可能に嵌着することで、第2連結部76にねじ込
まれた締結ネジ78に対する工具使用を不可能に構成し
てある。これにより、前記締結ネジ78で連結された結
合ボス部72A(第1連結部75および第2連結部76)
を、前記接合片48,48,54部位で切断して保護カバ
ー71およびベース部材26から切り離さなければ、基
板ケース25内に覆蓋保護されたコネクタ受部34を外
方へ臨ませることができない。すなわち、結合ボス部7
2Aを切断してしまえば保護カバー71を容易に取外す
ことは可能であるが、不正開放の形跡(履歴)がはっきり
残って不正開放の有無を容易に確認し得る。なお本実施
例では、3個の結合ボス部72を形成配置してあるの
で、合計2回までの保護カバー71の開放履歴を残し得
る。
【0038】
【第2実施例の作用】制御基板20の検査に際して、照
合装置による前記CPU31の検査のみを要する場合に
は、前記左端の係合ボス部72Aに対する接合片48,
48,54をプライヤまたはカッタ等で切断して該係合
ボス部72Aを切り離し、カバー部材27から保護カバ
ー71を取外して、カバー部材27および保護カバー7
1に覆蓋されていた前記コネクタ受部34を開口窓部7
0を介して外方へ臨ませる。これにより、照合装置のコ
ネクタ80を前記開口窓部70を介して基板ケース25
内へ進入させ、前記コネクタ受部34に整合させながら
差込み連結すれば、照合装置と制御基板20との電気的
な連結が図られて、該照合装置により前記CPU31の
検査を行なうことが可能となる(図13)。そして、前記
照合装置によるCPU31の検査が終了したら、コネク
タ受部34に差込んだコネクタ80を取外した後、例え
ば左側から2番目の結合ボス部72Bを利用して保護カ
バー71をカバー部材27に組付け、かつ結合ボス部7
2Bにメーカー出荷時に予め収納しておいた前記締結ネ
ジ78を工具でねじ込む。これにより前記コネクタ受部
34は、再びカバー部材27および保護カバー71によ
り完全に覆蓋され、基板ケース25の外方へ全く露出し
ない。
【0039】このように、第2実施例の電気制御装置E
では、基板ケース25に収容保護された制御基板20に
実装された照合装置用のコネクタ受部34が、常には基
板ケース25と、該ケース25のベース部材26に係合
ボス部72を利用して装着した保護カバー71により完
全に覆蓋保護され、基板ケース25から外方へ全く露出
しないようになっているから、前記コネクタ受部34を
好適に覆蓋保護し得る。また、係合ボス部72を基板ケ
ース25および保護カバー71から切断して該保護カバ
ー71をカバー部材27から取外すだけで、コネクタ受
部34へ照合装置のコネクタ80を差込接続することが
可能となり、前記カバー部材27をベース部材26から
取外して基板ケース25全体を開放する必要がないから
CPU31の検査を簡単かつ容易に行ない得る。更に、
結合ボス部72を切断する形態としたことにより、保護
カバー71の開放(取外し)履歴がはっきり残るから、保
護カバー71の不正開放による制御基板20の不正改造
等を抑止する効果がある。
【0040】なお実施例では、基板ケース25における
ベース部材26およびカバー部材27との不正開放防止
対策として、ベース部材26に設けた第1連結部42と
カバー部材27に設けた第2連結部43とを締結ビス4
5で接合する係合ボス部45とした形態を例示した。し
かし基板ケース25の不正開放防止形態は、これに限定
されるものではなく、従来実施の各種形態のものが実施
可能である。
【0041】また前記各実施例では、照合装置用のコネ
クタ受部34をメス型コネクタ形態とすると共に照合装
置のコネクタ80をオス型コネクタ形態とした場合を例
示したが、コネクタ受部34をオス型コネクタ形態とす
ると共にコネクタ80をメス型コネクタ形態としてもよ
い。
【0042】更に前記各実施例では、パチンコ遊技機P
の電気制御装置Eを例示したが、本発明が対象とする遊
技機用の電気制御装置は、スロットマシンの電気制御装
置等も対象とされる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る遊技機
用の電気制御装置では、基板ケースに収容保護された制
御基板に実装された照合装置用の照合装置接続受部が、
常には基板ケースと該ケースに固定手段を利用して装着
した保護カバーとにより完全に被覆され、基板ケースか
ら外方へ全く露出しないようになっているから、前記照
合装置接続受部を好適に覆蓋保護し得る利点がある。し
かも、前記固定手段に対する適宜操作により保護カバー
を基板ケースから取外すだけで、照合装置接続受部へ照
合装置の接続部を接続することが可能となり、該基板ケ
ース全体を開放する必要がないからCPUの検査を短時
間で迅速に行ない得る等の利点もある。
【0044】なお固定手段を、前記保護カバーに装着さ
れて基板ケースに係脱可能に係合し得る施錠装置とすれ
ば、キーによる施錠操作および解錠操作のみで該保護カ
バーを基板ケースに対して容易に着脱可能である。また
前記固定手段を、前記基板ケースと保護カバーとの組付
け整合部分に設けられた連結部を締結ネジにより相互結
合する係合ボス部とすれば、この係合ボス部を基板ケー
スおよび保護カバーから切断するだけで該保護カバーを
基板ケースから開放することが可能であると共に、開放
履歴が残るので該保護カバーの不正開放を好適に抑止し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気制御装置を、保
護カバーを基板ケースに装着する状態で示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す電気制御装置を保護カバーを取外し
た状態で示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線部位で破断した断面図であっ
て、基板ケースに保護カバーを装着した状態を示してい
る。
【図4】図2のIII−III線部位で破断した断面図であっ
て、保護カバーを取外した開口窓部を介して照合装置の
コネクタを、制御基板のコネクタ受部に差込接続した状
態を示している。
【図5】図1に示す電気制御装置を、カバー部材を取外
した状態で示す正面図である。
【図6】基板ケースを構成するベース部材とカバー部
材、および制御基板を示す側面図である。
【図7】基板ケースの不正開放防止のために実施される
係合ボス部、締結ビスおよびキャップ部材を示す分解斜
視図である。
【図8】基板ケースの不正開放防止のために実施される
係合ボス部およびキャップ部材を示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線部位で破断した断面図であっ
て、(a)は、係合ボス部に締結ビスを収容セットした状
態の断面図、(b)は、係合ボス部に締結ビスをねじ込ん
だ状態の断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る電気制御装置を、
保護カバーを基板ケースに装着する状態で示す斜視図で
ある。
【図11】図10に示す電気制御装置を保護カバーを取
外した状態で示す正面図である。
【図12】図11のX−X線部位で破断した断面図であ
って、基板ケースに保護カバーを装着した状態を示して
いる。
【図13】図11のX−X線部位で破断した断面図であ
って、保護カバーを取外した開口窓部を介して照合装置
のコネクタを、制御基板のコネクタ受部に差込接続した
状態を示している。
【図14】実施例の電気制御装置を搭載したパチンコ遊
技機の背面図である。
【符号の説明】
20 制御基板 25 基板ケース 34 コネクタ受部(照合装置接続受部) 60 開口窓部 61 保護カバー 62 施錠装置(固定手段) 63 当接係止片(係合受部) 67 係止爪(係合部) 70 開口窓部 71 保護カバー 72 係合ボス部(固定手段) 75 第1連結部 76 第2連結部 78 締結ネジ 80 コネクタ(接続部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照合装置が電気的に接続可能な照合装置
    接続受部(34)を実装した制御基板(20)を、不正開放防止
    対策が施された基板ケース(25)内に収容保護してなる遊
    技機用の電気制御装置において、 前記基板ケース(25)内に覆蓋保護された前記照合装置接
    続受部(34)に対応して該ケース(25)に開設され、前記照
    合装置における接続部(80)の挿通を許容する開口窓部(6
    0/70)と、 前記開口窓部(60/70)に対応した形状に形成され、該開
    口窓部(60/70)に着脱可能に装着して前記基板ケース(2
    5)と共に前記制御基板(20)を覆蓋保護する保護カバー(6
    1/71)と、 前記開口窓部(60/70)に装着した前記保護カバー(61/71)
    を、前記基板ケース(25)へ係着保持する固定手段(62/7
    2)とからなり、 常には、前記固定手段(62/72)により前記保護カバー(61
    /71)を前記基板ケース(25)に装着して、前記照合装置接
    続受部(34)を非露出状態に覆蓋保護し、 前記制御基板(20)の照合検査を行なう際には、前記固定
    手段(62/72)による係着を解除して保護カバー(61/71)を
    基板ケース(25)から取外し、照合装置の接続部(80)を、
    前記開口窓部(60/70)を介して前記照合装置接続受部(3
    4)へ接続し得るよう構成したことを特徴とする遊技機用
    の電気制御装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段(62)は、前記保護カバー(6
    1)に装着され、前記基板ケース(25)に設けられた係合受
    部(63,63)に係脱可能に係合し得る係合部(67,67)を有す
    る施錠装置である請求項1記載の遊技機用の電気制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段(72)は、前記基板ケース(2
    5)と保護カバー(71)との組付け整合部分に設けられた連
    結部(75,76)を締結ネジ(78)で相互結合する係合ボス部
    である請求項1記載の遊技機用の電気制御装置。
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