JP2908767B2 - 遊技機の基板ケース - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技状態を制御するための回路基板を収容してなる基板ケ
ースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば遊技機であるパチンコ機に
あっては、その裏側に基板ケースが取り付けられる。該
基板ケースは、パチンコ機の裏側に装着される台板と、
該台板前面に取着される回路基板と、該回路基板を覆う
合成樹脂製のカバー体とからなり、これらを重ね合せ更
にカバー体の上下四隅部にそれぞれ螺子を挿通して締め
付けることにより一体に組み付けるようにしている。と
ころで、近時、パチンコホールにおいて回路基板のＲＯ
Ｍを勝手に改造してゲームに賭博性を持たせるといった
不正行為が頻発しており、これを防止するためにパチン
コホールの立入検査が行なわれている。該立入検査で
は、螺子を取り外してカバー体を開け、次いで回路基板
のＲＯＭを取り出して該ＲＯＭをＲＯＭチェッカーによ
り検査している。また、検査後は回路基板にＲＯＭを取
り付け、再びカバー体を被せて螺子止めするようにして
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように回路基板の
ＲＯＭを検査するには、カバー体の上下四隅部に螺合さ
れた螺子を１つ１つ取り外してカバー体を開け、次いで
ＲＯＭを取り出して検査するようにしており、また検査
後はＲＯＭを取り付け、再びカバー体を被せて各螺子を
締め止めするようにしていたので、検査作業が面倒であ
るばかりか時間も掛かり、作業能率が極めて悪いという
課題が有った。

【０００４】この課題を解決すべく本出願人は、遊技機
に装着される台板と、該台板の前面に取着され遊技状態
を制御するための回路基板と、前記台板とほぼ同じ大き
さからなり回路基板を覆うようにして台板に取り付けら
れる合成樹脂製の箱状のカバー体とからなる基板ケース
において、前記カバー体に透溝及び切離用連接部によっ
てＲＯＭを外部から取り出し可能な開口窓形成領域を形
成し、該開口窓形成領域の切離用連接部の切離しによっ
て得られる蓋板部材の裏面周縁と開口窓形成領域の周縁
とに裏面側に突出されかつ互いに係合し得る係合部と被
係合部とをそれぞれ位置を違えて設け、前記切離された
蓋板部材を回転し係合部と被係合部とを一致させて係合
させることにより蓋板部材で開口窓形成領域を塞ぐよう
にした遊技機の基板ケースを特願平８−９６２２２号と
して出願した。これによれば、螺子の取付・取外により
カバー体を開閉することなくＲＯＭを出し入れでき、Ｒ
ＯＭの検査作業が簡単に行なえ、作業能率の向上が図ら
れるものであった。

【０００５】ところが、上記出願に係る発明においては
更に改良すべき点が有る。すなわち、ＲＯＭを取り出す
にニッパーなどで切離用連接部を切離ししなければなら
ず、迅速に作業を行うという観点からすれば、充分では
なかった。そこで、本発明はこれら課題を解決すべくな
されたもので、螺子の取付・取外は言うに及ばすニッパ
ーなどを使うことなくＲＯＭを出し入れでき、検査作業
を極めて簡単に行なえるようにし、作業能率の格段の向
上を図った遊技機の基板ケースを提供することを目的と
するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る遊技機の基板ケースは、遊技盤に装着
される台板と、該台板の前面に取着され遊技状態を制御
するための回路基板と、前記台板とほぼ同じ大きさから
なり回路基板を覆うようにして台板に取り付けられる合
成樹脂製のカバー体とからなる基板ケースにおいて、前
記カバー体にＲＯＭを外から取り出し可能な方形状の開
口窓を形成し、該開口窓に嵌合してその前面を塞ぐ蓋板
部材を設け、開口窓の一対の対向する内周縁にそれぞれ
復元弾性を備えかつ破断可能な第１係合爪片と第２係合
爪片とを所定の間隔離して設け、蓋板部材の両側縁には
第１係合爪片または第２係合爪片が挟み込まれて係合す
る係合凹部と該係合凹部に隣接するカム部とを設け、蓋
板部材を開口窓に第１係合爪片側からスライドさせて嵌
合するとき第１係合爪片がカム部により折り曲げられつ
つ係合凹部に係合し、また第１係合爪片を強制的に破断
して取り外した蓋板部材を回転させると共に開口窓に第
２係合爪片側からスライドさせて嵌合するとき第２係合
爪片がカム部により折り曲げられつつ係合凹部に係合し
て蓋板部材が開口窓に嵌合固定されるようにした構成か
らなる。

【０００７】そこで、例えばパチンコホールに設置され
るパチンコ機については、あらかじめ蓋板部材を開口窓
に第１係合爪片側からスライドさせて第１係合爪片が嵌
合凹部に挟み込まれて係合した状態で嵌合しておく。こ
の状態では第１係合爪片を破断しない限り蓋板部材が取
り外せないようになっている。そして、その回路基板の
ＲＯＭを検査するに当っては、第１係合爪片を強制的に
破断させて蓋板部材を取り外し、開口窓からＲＯＭを取
り出して検査を行う。検査終了後は、再びＲＯＭを配線
基板に取り付け、更に蓋板部材を回転させ開口窓に第２
係合爪片側からスライドさせて第２係合爪片が係合凹部
に挟み込まれて係合した状態で嵌合する。これにより蓋
板部材が開口窓にしっかりと嵌合固定されることとな
る。このように、螺子の取付・取外によりカバー体を開
閉せず、しかも何ら工具を使用せずにＲＯＭを出し入れ
して検査が行なえるので、検査作業が極めて簡単とな
り、作業能率が格段に向上する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の基板
ケースの実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本
発明が適用可能な遊技機には、パチンコ遊技機，アレン
ジボール遊技機，スロットマシン等が有るが、一例とし
てパチンコ遊技機について詳述する。

【０００９】図１は、本発明の基板ケースを装着したパ
チンコ機の裏面図を示し、図中１はパチンコ機、２は遊
技盤であって、その裏面全体を覆うように合成樹脂製の
機構板３が開閉自在に装着されている。また、該機構板
３には、上部に景品球を貯留する景品球タンク４が設け
られ、その下方にタンクレール５が配設されると共にそ
の流下端に景品球払出装置６が設けられている。

【００１０】また、景品球払出装置６の下方には景品球
をパチンコ機１の前面に払い出すための景品球排出通路
７が設けられる。更に、前記機構板３の中央部分には開
口８が開設され、該開口８に遊技盤２の裏面に直接取り
付けられる合成樹脂製の入賞球集合カバー９が臨み、図
２に示されるようにその入賞球集合カバー９の裏面に本
発明に係る基板ケース１０が装着される。

【００１１】しかして、図３は基板ケース１０の斜視
図、図４は同分解斜視図である。基板ケース１０は、前
記入賞球集合カバー９の裏面に装着される台板１１と、
該台板１１前面に取着されパチンコ機１の遊技状態を制
御するための回路基板１２と、該回路基板１２の前面を
覆うカバー体１３とから構成されている。前記台板１１
は長方形状の金属板からなり、その前面には上下四隅部
に取付ボス１４，１４…がそれぞれ内側からのスポット
溶接により突設され、各取付ボス１４の前端面に螺子孔
１５が穿設されている。また、台板１１の上下端縁は前
方へ屈曲されると共に、左右側端縁にはその上下部に前
方へ屈曲し前記カバー体１３の両側壁１３ｂ，１３ｂ間
に介装される補強板１６，１６…が設けられている。更
に、台板１１の裏面には上端縁に鉤状の掛止片１７が設
けられると共に、前面の下端中央には後面に貫設する押
込み拡張式のリベット止具１８が取着されている。

【００１２】回路基板１２は台板１１と略同形状からな
り、その前面にＣＰＵ１９，ＲＯＭ２０などの電子部品
が取り付けられている。また、上下四隅部に前記各螺子
孔１５に合致して連通する取付孔２１，２１…が開設さ
れている。

【００１３】カバー体１３は透明な合成樹脂製であって
台板１１とほぼ同じ大きさからなり、後面が開放し前記
回路基板１２の前面を覆う箱形状を成す。そして、カバ
ー体１３の前側壁１３ａに、前記回路基板１２のＲＯＭ
２０と対応位置させて該ＲＯＭ２０を外部から取り出し
可能な方形状の開口窓２２が形成される。また、該開口
窓２２の一対の対向する内周縁にそれぞれ図５に示され
るように上下に所定の間隔離して第１係合爪片２３ａ，
２３ａ及び第２係合爪片２３ｂ，２３ｂが設けられる。

【００１４】これら第１・第２係合爪片２３ａ，２３ｂ
は、基端部を中心として前側壁１３ａが含まれる面内で
折曲し得るように復元弾性が付与され、かつ細く括れた
基端部から破断可能なように設けられている。この場
合、第１係合爪片２３ａ，２３ａはそれぞれ斜め上方を
向き、また、第２係合爪片２３ｂ，２３ｂはそれぞれ斜
め下方を向いている。カバー体１３の前側壁１３ａ前面
には開口窓２２を囲うように一回り大きい方形枠２４が
一体に設けられ、該方形枠２４の下側辺中央にドライバ
ーなどの先端が差し込まれる程度の幅を有する切欠部２
５が設けられている。

【００１５】２６は前記方形枠２４内に嵌り、開口窓２
２に嵌合してその前面を塞ぐ方形状の蓋板部材である。
該蓋板部材２６は、その基板２６ａの裏面に開口窓２２
に合致する方形枠状のリブ２６ｂが設けられる。そし
て、リブ２６ｂの上側辺に開口窓２２の内周縁に内側か
ら係合する複数の係止片２７，２７，…が突設されてい
る。

【００１６】また、リブ２６ｂの両側辺下部にカム部２
８，２８に隣接して第１係合爪片２３ａ，２３ａまたは
第２係合爪片２３ｂ，２３ｂが挟み込まれて係合する係
合凹部２９，２９が設けられ、該係合凹部２９，２９の
上部にカム部２８，２８を介して第１係合爪片２３ａ，
２３ａまたは第２係合爪片２３ｂ，２３ｂが一時的に嵌
入する凹部３０，３０が設けられている。これら係合凹
部２９，２９と凹部３０，３０は図６に示されるように
略同形状をなし、外側方が開放すると共に内側面が第１
または第２係合爪片２３ａ，２３ｂが折れ曲らないよう
に嵌合する鉤状に形成されている。そして、係合凹部２
９，２９の裏面に第１または第２係合爪片２３ａ，２３
ｂを基板２６ａとの間で挟み込むための抜止板３１が一
体に設けられる。更に、リブ２６ｂの両側辺上部には第
２係合爪片２３ｂ，２３ｂが一時的に嵌入する窪部３
２，３２が設けられる。

【００１７】カバー体１３前面の上下四隅部、すなわち
両側壁１３ｂ，１３ｂの上下位置に、前側壁１３ａと回
路基板１２との間に亘り各側壁１３ｂ，１３ｂの内側に
内接するようにして円筒状の工具差込筒部３３が設けら
れている。該工具差込筒部３３は図１１に示されるよう
に前側壁１３ａ側を開口３４して外部と連通し、回路基
板１２側には前記台板１１に設けられた取付ボス１４の
螺子孔１５と連通する螺子挿通孔３５が開設されてい
る。

【００１８】３６はカバー体１３を台板１１に一体に組
み付けるためのネジであり、カバー体１３の前面から各
工具差込筒部３３を介して螺子孔１５に螺締される。３
７は各工具差込筒部３３に嵌入されて該各工具差込筒部
３３を塞ぎ、ネジ３６が無用に取り外しできないように
するための合成樹脂製の封止栓であり、前記工具差込筒
部３３の内径とほぼ同じ寸法の外径を有する短柱状に形
成されている。該封止栓３７の先端面にはネジ３６の頭
部に嵌着される凹窪部３７ａが設けられている。３８は
両側壁１３ｂ，１３ｂに設けられ、前記台板１１の各補
強板１６が挿入されるスリットであり、該スリット３８
に補強板１６が挿入されることで、カバー体１３の両側
壁１３ｂ，１３ｂが故意に広げられることを防止してい
る。

【００１９】基板ケース１０は上記構成よりなり、次に
その組み立て順序を説明する。まず、図６に示されるよ
うに、カバー体１３の開口窓２２に蓋板部材２６を両係
合凹部２９，２９を下側にし、しかもやや下方へずらし
た状態でその前面にセットする。この際、第２係合爪片
２３ｂ，２３ｂが窪部３２，３２に嵌入し、同時に第１
係合爪片２３ａ，２３ａが凹部３０，３０に嵌入する。
そして、この状態から図６矢視方向へスライドさせるこ
とにより、第１係合爪片２３ａ，２３ａがカム部２８，
２８で開口窓２２の内周縁側へ折り曲げられ、カム部２
８，２８が通過した後に復元し図７及び図９に示される
ように係合凹部２９，２９に嵌合して基板２６ａと抜止
板３１との間で挟み込まれる。同時に、各係止片２７，
２７…が図８に示されるように開口窓２２の内周縁に係
合する。なお、第２係合爪片２３ｂ，２３ｂはそのまま
両窪部３２，３２内に収まっている。これにより、各係
止片２７，２７…が開口窓２２の内周縁に当接し第１係
合爪片２３ａ，２３ａの先端がカム部２８，２８に当接
することとなって蓋板部材２６の上下方向の動きが規制
され、図７に示されるように蓋板部材２６が開口窓２２
に嵌合固定し、該開口窓２２を塞ぐこととなる。そこ
で、不正に蓋板部材２６をそのまま引き出すかスライド
させてこじあけようとすれば、前記抜止板３１，３１ま
たはカム部２８，２８によって第１係合爪片２３ａ，２
３ａが破断するので、不正を容易に発見できる。

【００２０】この状態で、カバー体１３の前側壁１３ａ
裏面に、蓋板部材２６に跨がるようにして封印シール３
９を貼着し、更に該封印シール３９の約下半分程度が隠
れる位置に合成樹脂製の覆板４０を溶着する。これによ
り、封印シール３９を不正に剥がした場合に、その一部
がカバー体１３側に残るようにして、封印シール３９が
剥がされたり偽造されたりすることを防止している。そ
して、ＲＯＭ２０の検査時以外での蓋板部材２６の取り
外しを容易に発見することができる。

【００２１】次に、台板１１の前面に回路基板１２を配
置してその裏面を各取付ボス１４に当接させる。そし
て、カバー体１３を回路基板１２の前面を覆うようにし
て取り付け、工具差込筒部３３を介して螺子挿通孔３５
にネジ３６を挿通すると共にカバー体１３の前側から工
具差込筒部３３内へドライバー等を差し込み、ネジ３６
を螺子孔１５に螺合させることによりカバー体１３を台
板１１に固着して基板ケース１０が組み立てられる。

【００２２】最後に、工具差込筒部３３に、外周面に有
機溶剤系接着剤を付着させた封止栓３７を凹窪部３７ａ
を内側にして嵌入させる。これにより、封止栓３７が工
具差込筒部３３を塞ぎ、しかも封止栓３７が溶着により
抜脱不能に嵌入されることからネジ３６が無用に取り外
しできなくなる。

【００２３】このようにして組み立てられた基板ケース
１０はパチンコ機１の裏面に装着され、各種配線が接続
される。そして、品質検査の結果合格すれば、封印シー
ル３９を例えば工具差込筒部３３の開口３４を塞ぐよう
に貼着してパチンコ機１が各パチンコホールへ出荷され
る。

【００２４】そこで、パチンコホールにおけるパチンコ
機１の回路基板１２のＲＯＭ２０を検査するに当って
は、まず方形枠２４の下側辺に設けた切欠部２５を介し
てドライバー（図示せず。）などの先端を蓋板部材２６
の裏側に差し込み該蓋板部材２６の下部を前方へ少し押
し出し、この状態で蓋板部材２６を下方へスライドして
引き下げる。これにより、各第１係合爪片２３ａ，２３
ａが各係合凹部２９，２９に係合した状態でその先端部
を各カム部２８，２８によって押し下げられ、最終的に
図１２に示されるように第１係合爪片２３ａ，２３ａが
基端部から破断され、蓋板部材２６が取り外される。な
お、破断された各第１係合爪片２３ａ，２３ａは基板２
６ａと抜止板３１とで囲われる係合凹部２９，２９内に
収り蓋板部材２６といっしょに取り出されるので、基板
ケース１０内に落下してそれを取り出すといった手間が
なくなる。また、第２係合爪片２３ｂ，２３ｂはそのま
ま残されている。そこで、開放された開口窓２２からＲ
ＯＭ２０を取り出してその検査を行う。

【００２５】検査終了後は、再びＲＯＭ２０を開口窓２
２から回路基板１２に戻す。そして、図１３に示される
ように蓋板部材２６を１８０度回転させて両係合凹部２
９，２９を上側にし、しかもやや上方へずらした状態で
開口窓２２の前面にセットする。このとき、第２係合爪
片２３ｂ，２３ｂが凹部３０，３０に嵌入している。次
に、蓋板部材２６を図１３矢視方向へスライドさせるこ
とにより、係止片２７，２７…が開口窓２２の内周縁に
係合し、同時に第２係合爪片２３ｂ，２３ｂがカム部２
８，２８に押されて開口窓２２の内周縁側へ折曲しつつ
係合凹部２９，２９に嵌合して基板２６ａと抜止板３１
との間に挟み込まれる。これにより、各係止片２７，２
７…が開口窓２２の内周縁に当接し第２係合爪片２３
ｂ，２３ｂの先端がカム部２８，２８に当接することと
なって蓋板部材２６の上下方向の動きが規制され、蓋板
部材２６が開口窓２２に嵌合固定される。このように、
多くのネジ３６を取り外してカバー体１３を開けること
なく、しかもニッパーなどを使用することなく検査が行
なえるので、ＲＯＭの検査作業が極めて簡単となり、多
くの時間を必要とすることもない。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る遊技機
の基板ケースは、螺子の取付・取外によりカバー体を開
閉することなく、しかもニッパーなど切断工具を使うこ
となくＲＯＭが出し入れできる。そして、これによりＲ
ＯＭの検査作業が時間が掛からず極めて簡単に行なえ、
引いては作業能率が格段に向上するという効果を有す
る。また、開口窓の周縁に設けた第１・第２係合爪片を
蓋板部材裏側の係合凹部に係合させるようにしたので、
基板ケースの取扱上及び使用上も邪魔にならず、破損の
おそれもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されるパチンコ機の裏面図。

【図２】基板ケースの取付状態を示す要部の斜視図。

【図３】基板ケースの斜視図。

【図４】基板ケースの分解斜視図。

【図５】カバー体の分解斜視図。

【図６】蓋板部材で開口窓を塞ぐ手順を示すカバー体の
正面図。

【図７】蓋板部材で開口窓を塞いだ状態を示すカバー体
の正面図。

【図８】図７のＸ−Ｘ線拡大断面図。

【図９】図７のＹ−Ｙ線拡大断面図。

【図１０】基板ケースの正面図。

【図１１】図１０のＺ−Ｚ線拡大断面図。

【図１２】下部係合爪片を破断させて蓋板部材を取り外
した状態を示す基板ケースの斜視図。

【図１３】ＲＯＭを検査した後、蓋板部材で開口窓を塞
ぐ手順を示す基板ケースの正面図。

【図１４】同じく、蓋板部材で開口窓を塞いだ状態を示
す基板ケースの正面図。

【符号の説明】

１ パチンコ機 ２ 遊技盤 １０ 基板ケース １１ 台板 １２ 回路基板 １３ カバー体 ２０ ＲＯＭ ２２ 開口窓 ２３ａ，２３ａ 第１係合爪片 ２３ｂ，２３ｂ 第２係合爪片 ２６ 蓋板部材 ２８，２８ カム部 ２９，２９ 係合凹部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤に装着される台板と、該台板の前
   面に取着され遊技状態を制御するための回路基板と、前
   記台板とほぼ同じ大きさからなり回路基板を覆うように
   して台板に取り付けられる合成樹脂製のカバー体とから
   なる基板ケースにおいて、 前記カバー体にＲＯＭを外から取り出し可能な方形状の
   開口窓を形成し、該開口窓に嵌合してその前面を塞ぐ蓋
   板部材を設け、開口窓の一対の対向する内周縁にそれぞ
   れ復元弾性を備えかつ破断可能な第１係合爪片と第２係
   合爪片とを所定の間隔離して設け、蓋板部材の両側縁に
   は第１係合爪片または第２係合爪片が挟み込まれて係合
   する係合凹部と該係合凹部に隣接するカム部とを設け、
   蓋板部材を開口窓に第１係合爪片側からスライドさせて
   嵌合するとき第１係合爪片がカム部により折り曲げられ
   つつ係合凹部に係合し、また第１係合爪片を強制的に破
   断して取り外した蓋板部材を回転させると共に開口窓に
   第２係合爪片側からスライドさせて嵌合するとき第２係
   合爪片がカム部により折り曲げられつつ係合凹部に係合
   して蓋板部材が開口窓に嵌合固定されるようにしたこと
   を特徴とする遊技機の基板ケース。