JP3188206B2 - 遊技機の基板ケース - Google Patents

遊技機の基板ケース

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JP3188206B2
JP3188206B2 JP03278997A JP3278997A JP3188206B2 JP 3188206 B2 JP3188206 B2 JP 3188206B2 JP 03278997 A JP03278997 A JP 03278997A JP 3278997 A JP3278997 A JP 3278997A JP 3188206 B2 JP3188206 B2 JP 3188206B2
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宏 榎本
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京楽産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技状態を制御するための回路基板を収容してなる基
板ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば遊技機であるパチンコ遊技
機にあっては、その裏側に遊技状態を制御するための基
板ケースが取り付けられる。該基板ケースは、パチンコ
遊技機の裏側に装着される台板と、該台板の前面に取着
される回路基板と、該回路基板を覆う合成樹脂製のカバ
ー体とからなり、これらを重ね合せ更にカバー体の上下
四隅部にそれぞれ螺子を挿通して締め付けることにより
一体に組み付けるようにしている。ところで、近時、パ
チンコホールにおいて回路基板のROMを勝手に改造し
てゲームに賭博性を持たせるといった不正行為が頻発し
ており、これを防止するためにパチンコホールの立入検
査が行なわれている。該立入検査では、螺子を取り外し
てカバー体を開け、次いで回路基板のROMを取り出し
て該ROMをROMチェッカーにより検査している。ま
た、検査後は回路基板にROMを戻して取り付け、再び
カバー体を被せて螺子止めするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように回路基板の
ROMを検査するには、カバー体の上下四隅部に螺合さ
れた螺子を1つ1つ取り外しカバー体を開けてROMを
検査するようにしており、また検査後はROMを回路基
板に戻し再びカバー体を被せて各螺子を締め止めするよ
うにしていたので、検査作業が面倒であるばかりか時間
も掛かり、作業能率が極めて悪いという課題が有った。
【0004】この課題を解決すべく本出願人は、パチン
コ遊技機の裏側に装着される台板と、該台板の前面に取
着され遊技状態を制御するための回路基板と、前記台板
とほぼ同じ大きさからなり回路基板を覆うようにして台
板に取り付けられる合成樹脂製の箱状のカバー体とから
なる基板ケースにおいて、前記カバー体に透溝及び切離
用連接部によってROMを外部から取り出し可能な開口
窓形成領域を形成し、該開口窓形成領域の切離用連接部
の切離しによって得られる蓋板部材の裏面周縁と開口窓
形成領域の周縁とに裏面側に突出されかつ互いに係合し
得る係合部と被係合部とをそれぞれ位置を違えて設け、
前記切離された蓋板部材を回転し係合部と被係合部とを
一致させて係合させることにより蓋板部材で開口窓形成
領域を塞ぐようにした遊技機の基板ケースを特願平8−
96222号として出願した。これによれば、螺子の取
付・取外によりカバー体を開閉することなくROMを出
し入れでき、ROMの検査作業が簡単に行なえることか
ら、作業能率の向上が図られるものであった。
【0005】ところが、上記出願に係る発明においては
更に改良すべき点が有る。すなわち、ROMを取り出す
にニッパーなどで切離用連接部を切離ししなければなら
ず、迅速に作業を行うという観点からすれば、未だ充分
ではなかった。そこで、本発明はこれら課題を解決すべ
くなされたもので、螺子の取付・取外は言うに及ばすニ
ッパーなどを使うことなくカバー体をそのままにしてR
OMを出し入れでき、検査作業を極めて簡単に行なえる
ようにし、作業能率の格段の向上を図った遊技機の基板
ケースを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る遊技機の基板ケースは、遊技盤に装着
される台板と、該台板の前面に取着され遊技状態を制御
するための回路基板と、前記台板とほぼ同じ大きさから
なり回路基板を覆うようにして台板に取り付けられる合
成樹脂製のカバー体とからなる基板ケースにおいて、カ
バー体にROMを外から取り出し可能な円形状の開口窓
を形成し、一方、該開口窓に嵌合してその前面を密閉状
に塞ぐ円板状の蓋部材を設ける。そして、カバー体の表
面に開口窓の外周縁に沿って、差込口を設けた始端と閉
塞される終端とを有する同じ長さの円弧溝を前記外周縁
に沿って同じ向きに連続して複数設け、開口窓の内周縁
には各円弧溝に対応させて該各円弧溝の始端から終端側
に向って傾きかつ復元弾性を備えると共に破断可能な係
合爪片を適宜間隔離して設ける。該係合爪片は基端部が
括れ、その基端部から破断されるようになっている。ま
た、前記蓋部材には、その裏面の外周縁に前記各差込口
を介して各円弧溝内に嵌入する複数の係止片が設けら
れ、該各係止片を各円弧溝内を摺動させて蓋部材を各円
弧溝の始端から終端方向へ回転させるとき、前記係合爪
片をその弾性に抗して折り曲げるカム部と、該カム部に
隣接し前記係合爪片が係合して蓋部材の逆回転動作を阻
む係合凹部とが設けられる。また、前記蓋部材の前面に
は該蓋部材を前側から手で回転し易いように掛止部が突
設されている。
【0007】そこで、例えばパチンコホールに設置され
るパチンコ機については、開口窓に蓋部材を当てがい、
差込口を介して各円弧溝に各係止片を嵌入させ、掛止部
に指を掛けて蓋部材を各円弧溝に沿って始端から終端側
へ回転させる。そして、各カム部によって係合爪片を折
り曲げつつ該係合爪片を係合凹部に係合させる。この状
態では、その回転方向に蓋部材を回転させると各係止片
が各円弧溝の終端で止められ、また逆の回転方向に回転
させると各係合爪片が係合凹部に係合して蓋部材が止め
られることとなり、結果的に各係合爪片を破断しない限
り蓋部材が取り外せないようになっている。回路基板の
ROMを検査するに当っては、蓋部材を前記逆の回転方
向へ回転させ係合凹部で係合爪片を破断させて取り外
し、開口窓からROMを取り出してその検査を行う。
【0008】検査終了後は、ROMを回路基板に取り付
け、再び開口窓に蓋部材を当てがうと共に各差込口を介
して各円弧溝に各係止片を嵌入させて各円弧溝の始端か
ら終端側方向へ回転させる。そして、前記と同様にして
次の各係合爪片を各係合凹部に係合させる。このように
螺子の取付・取外によりカバー体を開閉せず、しかも何
ら工具を使用せずにROMを出し入れして検査か行なえ
るので、検査作業が極めて簡単となり、作業能率が格段
に向上する。
【0009】また、前記各円弧溝に対応する係合爪片を
2個より多く設けることにより、増えた個数分連続して
検査できるので、再使用が可能となりコストの低廉が図
られるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機の基板
ケースの実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本
発明が適用可能な遊技機には、パチンコ遊技機,アレン
ジボール遊技機,スロットマシン等が有るが、一例とし
てパチンコ遊技機について詳述する。
【0011】図1は、本発明の基板ケースを装着したパ
チンコ遊技機の裏面図を示し、図中1はパチンコ遊技
機、2は遊技盤であって、その裏面全体を覆うように合
成樹脂製の機構板3が開閉自在に装着されている。ま
た、該機構板3には、上部に景品球を貯留する景品球タ
ンク4が設けられ、その下方にタンクレール5が配設さ
れると共にその流下端に景品球払出装置6が設けられて
いる。
【0012】また、景品球払出装置6の下方には景品球
をパチンコ遊技機1の前面に払い出すための景品球排出
通路7が設けられる。更に、前記機構板3の中央部分に
は開口8が開設され、該開口8に遊技盤2の裏面に直接
取り付けられる合成樹脂製の入賞球集合カバー9が臨
み、図2に示されるようにその入賞球集合カバー9の裏
面に本発明に係る基板ケース10が装着される。
【0013】しかして、図3は基板ケース10の斜視
図、図4は同分解斜視図である。基板ケース10は、前
記入賞球集合カバー9の裏面に装着される台板11と、
該台板11前面に取着されパチンコ遊技機1の遊技状態
を制御するための回路基板12と、該回路基板12の前
面を覆うカバー体13とから構成されている。前記台板
11は長方形状の金属板からなり、その前面には上下四
隅部に取付ボス14,14…がそれぞれ内側からのスポ
ット溶接により突設され、各取付ボス14の前端面に螺
子孔15が穿設されている。また、台板11の上下端縁
は前方へ屈曲されると共に、左右側端縁にはそのほぼ中
央に前方へ屈曲し前記カバー体13の両側壁13b,1
3b間に介装される補強板16,16が設けられてい
る。更に、台板11の裏面には上端縁に鉤状の掛止片1
7が設けられると共に、前面の下端中央には後面に貫設
する押込み拡張式のリベット止具18が取着されてい
る。
【0014】回路基板12は台板11と略同形状からな
り、その前面にCPU19,ROM20などの電子部品
が取り付けられている。また、上下四隅部に前記各螺子
孔15,15…に合致して連通する取付孔21,21…
が開設されている。
【0015】カバー体13は透明な合成樹脂製であって
台板11とほぼ同じ大きさからなり、後面が開放し前記
回路基板12の前面を覆う箱形状を成す。そして、カバ
ー体13の前側壁13aに、前記回路基板12のROM
20と対応させて該ROM20を外部から取り出し可能
な円形状の開口窓22が形成される。一方、23は該開
口窓22に嵌合してその前面を密閉状に塞ぐ蓋部材であ
る。
【0016】前記カバー体13の前側壁13aの前面に
は、図5に示されるように開口窓22の外周縁に沿って
ほぼ同心円状の一対の円弧溝24,24が設けられてい
る。各円弧溝24,24は互いに同じ長さを有し、ほぼ
全周に亘り連続して形成される。すなわち、各円弧溝2
4,24の始端に該各円弧溝24,24より幅広の差込
口25,25が開設され、また、各円弧溝24,24は
それぞれ互いの始端と終端とが非切断部26,26を離
し前記外周縁に沿って同じ向きになるようになってい
る。更に、各円弧溝24,24には始端と終端との間に
前記差込口25,25と同じ形状の第2,3,4差込口
25a,25b,25cが3ケほぼ等間隔に開設されて
いる。更にまた、開口窓22の内周縁には各円弧溝2
4,24にそれぞれ対応させて、各円弧溝24,24の
始端から終端側に向って傾きかつ復元弾性を備える5個
の第1〜第5係合爪片271〜275が適宜間隔離して
設けられている。各第1〜第5係合爪片271〜275
は基端部が括れ、ここから破断可能なように形成され
る。
【0017】一方、前記蓋部材23には、その裏面外周
縁に前記各差込口25,25に対応位置して断面L形状
の係止片28,28が設けられ、各係止片28,28が
各円弧溝24,24に嵌入した状態では、蓋部材23が
そのままでは取り外せないようになっている。また、蓋
部材23裏面に該蓋部材23より小径の円板部231が
一体に設けられ、その外周縁のほぼ180度違えた位置
に、両係止片28,28を各円弧溝24,24内を摺動
させて蓋部材23を各円弧溝24,24の始端から終端
側へ向って回転させるとき、前記各第1〜第5係合爪片
271〜275をその弾性に抗して折り曲げる一対のカ
ム部29,29と該各カム部29,29に隣接して前記
各第1〜第5係合爪片271〜275が係合して蓋部材
23の逆回転動作を阻む一対の係合凹部30,30が設
けられている。更に、該各係合凹部30,30には、蓋
部材23と平行な受止板31,31が一体に設けられて
いる。32は蓋部材23の前面に中心から放射状に突設
された掛止部であり、これは蓋部材23を前側から手で
回転し易いようにするためのものである。
【0018】そこで、各差込口25,25に各係止片2
8,28を嵌入して開口窓22を蓋部材23で塞いだ状
態では、蓋部材23の各カム部29,29と係合凹部3
0,30とが各第1〜第5係合爪片271〜275間に
位置するようになっている。そして、例えば蓋部材23
を各円弧溝24,24の始端から終端側へ向って回転さ
せ、各係止片28,28を各第2,3,4差込口25
b,25c,25dに順に合致させたとき、各受止板3
1,31と各第1〜第5係合爪片271〜275のいず
れかとが合致し(例えば各係止片28,28と各第2差
込口25b,25bが合致したとき、各受止板31,3
1と各第1係合爪片271,271が合致する。)、各
受止板31,31でいずれかの各第1〜第5係合爪片2
71〜275を破断しない限り、蓋部材23を取り外せ
なくなっている。逆に、これにより蓋部材23の無用な
取り外しを防止していることとなる。更に述べれば、各
第1〜第5係合爪片271〜275を順に破断したと
き、蓋部材23を回転させて両係止片28,28を始端
の差込口25,25まで戻さなくても近くのいずれかの
各第2,3,4差込口25a,25b,25cに両係止
片28,28を合致させれば蓋部材23が取り外せるこ
ととなる。
【0019】カバー体13前面の上下四隅部、すなわち
両側壁13b,13bの上下位置に、前側壁13aと回
路基板12との間に亘り各側壁13b,13bの内側に
内接するようにして円筒状の工具差込筒部33,33…
が設けられている。該各工具差込筒部33,33…は図
14に示されるように前側壁13a側を開口34して外
部と連通し、回路基板12側には前記台板11に設けら
れた取付ボス14の螺子孔15と連通する螺子挿通孔3
5が開設されている。
【0020】36はカバー体13を台板11に一体に組
み付けるためのネジであり、カバー体13の前面から各
工具差込筒部33,33…を介して各螺子孔15,15
…に螺締される。37,37…は各工具差込筒部33,
33…に嵌入されて該各工具差込筒部33,33…を塞
ぎ、各ネジ36,36…が無用に取り外しできないよう
にするための合成樹脂製の封止栓であり、前記各工具差
込筒部33,33…の内径とほぼ同じ寸法の外径を有す
る短柱状に形成されている。該各封止栓37,37…の
先端面にはネジ36の頭部に嵌着される凹窪部37aが
設けられている。38,38は両側壁13b,13bに
設けられ、前記台板11の各補強板16,16が挿入さ
れるスリットであり、該各スリット38,38に補強板
16,16が挿入されることで、カバー体13の両側壁
13b,13bが故意に広げられることを防止してい
る。
【0021】基板ケース10は上記構成よりなり、次に
その組み立て順序を説明する。まず、図6に示されるよ
うに開口窓22に蓋部材23を当てがい、始端の各差込
口25,25を介して各円弧溝24,24に各係止片2
8,28を嵌入させ、掛止部32に指を掛けて蓋部材2
3を図6矢視方向、すなわち各円弧溝24,24の始端
から終端側へ回転させる。そして、各カム部29,29
によって各第1係合爪片271,271を折り曲げつつ
該各係合爪片271,271を図7に示されるように係
合凹部30,30に係合させる。この状態では、各第1
係合爪片271,271が図8に示されるように蓋部材
23と受止板31との間に挟まれている。
【0022】そして、蓋部材23は、L形の各第1係合
爪片271,271が図9に示されるように各円弧溝2
4,24内に抜脱不能に嵌入し、しかもその回転方向に
蓋部材23を回転させると各第1係合爪片271,27
1が最終的に各円弧溝24,24の終端である非切断部
26,26で止められ、また逆の回転方向に回転させる
と各第1係合爪片271,271が各係合凹部30,3
0に係合してその回転が阻まれる。これにより、開口窓
22が蓋部材23により塞がれることとなる。そこで、
この状態で不正に蓋部材23を逆方向に回転させて取り
外そうとすれば、各係合凹部30,30によって各第1
係合爪片271,271がその基端部から破断すること
となり、不正を容易に発見できる。
【0023】次に、台板11の前面に回路基板12を配
置してその裏面を各取付ボス14,14…に当接させ
る。そして、カバー体13を回路基板12の前面を覆う
ようにして取り付け、各工具差込筒部33,33…を介
して各螺子挿通孔35,35…にネジ36を挿通すると
共にカバー体13の前側から各工具差込筒部33,33
…内へドライバー等を差し込み、各ネジ36,36…を
各螺子孔15,15…に螺合させることによりカバー体
13を台板11に固着して基板ケース10が組み立てら
れる。
【0024】最後に、各工具差込筒部33,33…に、
外周面に有機溶剤系接着剤を付着させた封止栓37を凹
窪部37aを内側にして嵌入させる。これにより、各封
止栓37,37…が各工具差込筒部33,33…を塞
ぎ、しかも各封止栓37,37…が溶着により着脱不能
に嵌入されることから各ネジ36,36…が無用に取り
外しできなくなる。
【0025】このようにして組み立てられた基板ケース
10はパチンコ遊技機1の裏面に装着され、各種配線が
接続される。そして、品質検査の結果合格すれば、封印
シール(図示せず。)を例えば工具差込筒部33の開口
34を塞ぐように貼着してパチンコ遊技機1が各パチン
コホールへ出荷される。
【0026】そこで、パチンコホールにおいてパチンコ
遊技機1の回路基板12のROM20を検査するに当っ
ては、図7に示す状態から蓋部材23を図10矢視方
向、すなわち各円弧溝24,24の終端から始端側へ逆
回転させて各係合凹部30,30で各第1係合爪片27
1,271を破断させ、更に各係止片28,28を各第
2差込口25a,25aに合致させて図11に示すよう
に前方へ取り外し、開放された開口窓22からROM2
0を取り出してその検査を行う。前記破断された各第1
係合爪片271,271は蓋部材23と各受止板31,
31との間に挟まれ、各係合凹部30,30内に保持さ
れるので、蓋部材23と一緒に基板ケース10の外に取
り出すことができ、後で基板ケース10内から取り出す
といった手間が省ける。
【0027】検査終了後は、ROM20を開口窓22か
ら回路基板12に戻す。そして、再び蓋部材23を開口
窓22に当てがい、各第2差込口25a,25aを介し
て各円弧溝24,24に各係止片28,28を嵌入さ
せ、蓋部材23を各円弧溝24,24の終端側へ回転さ
せる。そして、今度は各カム部29,29によって各第
2係合爪片272,272を折り曲げつつ図12に示さ
れるように該各第2係合爪片272,272を各係合凹
部30,30に係合させる。これにより、開口窓22が
蓋部材23により塞がれることとなる。
【0028】このように、従来のような多くのネジ3
6,36…を取り外してカバー体13を開けるといった
作業が不要となり、しかもニッパーなどを使用すること
もなく検査が行なえるので、ROM20の検査作業が極
めて容易となり、多くの時間を必要とすることもなくな
る。
【0029】また、開口窓22の内周縁には各円弧溝2
4,24に対応させて、第1〜第5係合爪片271〜2
75を2個より多い個数(5個)設けるようにしたの
で、例えば前記ROM20の検査をした後に、一定の期
間を置いて検査を繰り返す場合、前記と同様に蓋部材2
3を逆方向へ回転させて各第2係合爪片272,272
を図13に示されるように破断させて蓋部材23を取り
外して作業を行う。そして、作業終了後は再び開口窓2
2に蓋部材23を被せて回転させ各第3係合爪片27
3,273を各係合凹部30,30に係合させる。以後
同様な作業を繰り返す。このようにすれば、基板ケース
10が各第1〜第5係合爪片271〜275を順に破断
することによって2個の場合のように1回しか検査でき
ないのに対し、増えた第3〜第5係合爪片273〜27
5の個数(3個)と同じ回数余分に検査できることとな
り、コストの低廉が図られる。
【0030】なお、本実施の形態においては、円弧溝を
2個設けたものについて説明したが、3等分される円弧
溝を3個、4等分される円弧溝を4個設けるようにして
も良い。なお、これらの場合係止片や係合爪片の位置や
個数などは適宜使用できるように選ばれる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る遊技機
の基板ケースは、螺子の取付・取外しによりカバー体を
開閉することなく、しかもニッパーなどの切断具も使う
ことなくROMの出し入れができる。また、これによ
り、ROMの検査作業が時間が掛からず極めて簡単に行
なえ、引いては作業能率が格段に向上するといった効果
を有する。
【0032】また、開口窓の内周縁に各円弧溝に対応さ
せて係合爪片を2個より多く設けるようにすれば、基板
ケースが増えた係合爪片の個数と同じ回数繰り返し余分
に検査できることとなり、コストの低廉が図られるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ機の裏面図。
【図2】基板ケースの取付状態を示す要部の斜視図。
【図3】基板ケースの斜視図。
【図4】基板ケースの分解斜視図。
【図5】蓋部材を取り外した基板ケースの正面図。
【図6】作用を示す基板ケースの正面図。
【図7】作用を示す基板ケースの正面図。
【図8】図7におけるA−A線断面図。
【図9】図8におけるB−B線断面図。
【図10】作用を示す基板ケースの正面図。
【図11】蓋部材を取り外した状態の基板ケースの斜視
図。
【図12】作用を示す基板ケースの正面図。
【図13】作用を示す基板ケースの正面図。
【図14】カバー体の工具差込筒部部分の平面断面図。
【符号の説明】
2 遊技盤 10 基板ケース 11 台板 12 回路基板 13 カバー体 20 ROM 22 開口窓 23 蓋部材 24,24 円弧溝 25,25 差込口 271〜275 第1〜第5係合爪片 28,28 係止片 29,29 カム部 30,30 係合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 H05K 5/03 B65D 49/12 B65D 49/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に装着される台板と、該台板の前
    面に取着され遊技状態を制御するための回路基板と、前
    記台板とほぼ同じ大きさからなり回路基板を覆うように
    して台板に取り付けられる合成樹脂製のカバー体とから
    なる基板ケースにおいて、 前記カバー体にROMを取り出し可能な円形状の開口窓
    を形成し、一方、該開口窓に嵌合してその前面を密閉状
    に塞ぐ蓋部材を設け、カバー体の表面に開口窓の外周縁
    に沿って、差込口を設けた始端と閉塞される終端とを有
    する同じ長さの円弧溝を前記外周縁に沿って同じ向きに
    連続して複数設け、開口窓の内周縁には各円弧溝に対応
    させて該各円弧溝の始端から終端側に向って傾きかつ復
    元弾性を備えると共に破断可能な係合爪片を適宜間隔離
    して設け、また前記蓋部材にはその裏面に前記各差込口
    を介して各円弧溝内に嵌入する係止片と、係止片を円弧
    溝内を摺動させて蓋部材を各円弧溝の始端から終端側へ
    回転させるとき、前記係合爪片をその弾性に抗して折り
    曲げるカム部と該カム部に隣接し前記係合爪片が係合し
    て蓋部材の逆回転動作を阻む係合凹部とを設けたことを
    特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 【請求項2】 前記開口窓の内周縁に各円弧溝に対応さ
    せて係合爪片を2個より多く設けたことを特徴とする請
    求項1記載の遊技盤の基板ケース。
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