JPH11179032A - 遊技機用基板ボックス - Google Patents

遊技機用基板ボックス

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JPH11179032A
JPH11179032A JP34805997A JP34805997A JPH11179032A JP H11179032 A JPH11179032 A JP H11179032A JP 34805997 A JP34805997 A JP 34805997A JP 34805997 A JP34805997 A JP 34805997A JP H11179032 A JPH11179032 A JP H11179032A
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board
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誠 保谷
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機用基板ボックスを取付部材に取り付け
ることにより、回路基板のグランドと取付部材とを電気
的に接続することができる遊技機用基板ボックスを提供
すること。 【解決手段】 基板ボックス1を矢印方向へスライドす
ると、接続部8a上端面が爪部材73右端部に当接され
る。基板ボックス1のスライドが更に続けられると、爪
部材73によりアース部材8が弾性変形し、接続部8a
の上端部分が押し下げられ、アース部材8が爪部材73
の下方へ潜り込み、接続部8aと爪部材73とが当接さ
れる。このアース部材8は制御回路基板5のグランド5
aが接続されているので、制御回路基板5のグランド5
aに接続されたアース部材8と取付板7とが電気的に接
続され、制御回路基板5の接地端子であるグランド5a
が取付板7に接地される。よって、制御回路基板5に悪
影響を及ぼす電気的ノイズが取付板7により除去するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、回路基板を被包
する遊技機用基板ボックスに関し、特に、遊技機用基板
ボックスを取付部材に取り付けることにより、回路基板
のグランドと取付部材とを電気的に接続することができ
る遊技機用基板ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、パチンコ機およびスロットマシ
ーン等の遊技機は、遊技盤に設けられる入賞装置および
表示装置等を制御して遊技の興趣を盛り上げるものが主
流となっている。この入賞装置および表示装置の制御は
IC,LSI等の多数の電子部品を配設したロジック制
御回路基板またはマイクロコンピュータを有する制御回
路基板により行われ、この制御回路基板はボックスベー
スおよびボックスカバーを備えた基板ボックスに被包さ
れている。
【0003】この基板ボックスは、導電性を有する金属
材料で構成された取付板に取り付けられ、遊技機の遊技
盤に配設された入賞球集合カバー等に取り付けられる。
取付板には接続端子が形成されており、その接続端子に
は制御回路基板のグランドに電気的に接続されたアース
線が着脱自在に取着される。かかるアース線を取付板の
接続端子に取着することにより、基板ボックスに被包さ
れた制御回路基板のグランドと取付板とが電気的に接続
されるので、制御回路基板の誤動作の原因となる電気的
ノイズを除去することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、制御
回路基板のグランドに接続されたアース線を取付板の接
続端子に取着する場合、アース線を接続端子にスクリュ
ードライバ等のねじ回し工具を用いてねじ止めする必要
があり、基板ボックスの取付板への取り付け作業が煩雑
になるという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、遊技機用基板ボックスを取付部材
に取り付けることにより、回路基板のグランドと取付部
材とを電気的に接続することができる遊技機用基板ボッ
クスを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機用基板ボックスは、遊技機の
遊技内容を制御する回路基板を被包するとともに、前記
遊技機に配設された導電性を有する取付部材に着脱可能
に取り付けられて使用されるものであり、その遊技機用
基板ボックスが前記取付部材に取り付けられた場合に、
その取付部材と前記回路基板のグランドとを電気的に接
続するとともに、前記取付部材を付勢するため弾性変形
可能に形成された接続部材を備えている。
【0007】この請求項1記載の遊技機用基板ボックス
が取付部材に取り付けられると、接続部材が弾性変形し
て、かかる接続部材により回路基板のグランドと取付部
材とが電気的に接続される。一方、この接続部材が弾性
変形することにより取付部材が付勢され、遊技機用基板
ボックスが取付部材に対してガタつくことなく取り付け
られる。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機用基板ボックスの一実施例である基板ボック
ス1が配設されたパチンコ機50の裏面図である。図1
に示すように、基板ボックス1は、遊技機の一種である
パチンコ機50の入賞球集合カバー52が設けられる遊
技盤51の裏面に取り付けられた取付板7に着脱可能に
取着されている。基板ボックス1は、パチンコ機50の
遊技内容に関する制御プログラムやデータを記憶したR
OM等の電子部品(制御部品)が搭載された制御回路基
板5(図2参照)を被包するためのものであり、主に、
ボックス本体2と、そのボックス本体2に覆設されるボ
ックス蓋体3とを備えている。
【0009】このボックス本体2およびボックス蓋体3
は、ポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する透明な
合成樹脂等でそれぞれ構成されている。このボックス蓋
体3の上壁面には(図1の上側)、制御回路基板5への
不正行為を防止するために基板ボックス1を封印する際
に使用される4つの封印部材31が配設されており、基
板ボックス1の下壁面にも(図1の下側)、同様に、4
つの封印部材31が配設されている。また、これらの各
封印部材31の後面、即ち、図1の前後方向(図1の紙
面に対する垂直方向)の奥側には、各封印部材31に対
向して封印部材21(図2参照)がそれぞれ配設されて
いる。尚、図1では、基板ボックス1により被包される
制御回路基板5を省略して図示している。
【0010】図2は、基板ボックス1の分解斜視図であ
り、図中の矢印はボックス本体2にボックス蓋体3を結
合するため、ボックス本体2に対してボックス蓋体3を
スライドさせる方向を図示している。図2に示すよう
に、ボックス本体2およびボックス蓋体3は、いずれも
略矩形皿状に形成されており、制御回路基板5をボック
ス本体2に収納した状態で、互いの開口面を対向させ合
致(合体)させることにより、制御回路基板5を基板ボ
ックス1により被包することができる。尚、図2では、
封印部材21,31の外形を概略的に図示している。
【0011】ボックス本体2は、制御回路基板5が載置
される略平板状の底板2aと、その底板2aの長手方向
における両端部に上方へ向けて立設された一対の側壁2
b,2cとを備えている。また、ボックス蓋体3は、ボ
ックス本体2の底板2aに対向しつつボックス本体2の
上部を覆う略平板状の天板3aと、その天板3aの長手
方向における両端部に下方へ向けて立設された一対の側
壁3b,3cと、天板3aの後側縁部から外方へ向け下
降傾斜して形成された傾斜壁3dとを備えている。
【0012】ボックス本体2の側壁2b,2cには4つ
の中空円柱状の封印部材21がそれぞれ配設され、ボッ
クス蓋体3の側壁3b,3cには各封印部材21に対応
して4つの中空円柱状の封印部材31がそれぞれ配設さ
れている。この各封印部材21,31は制御回路基板5
への不正行為を防止するため基板ボックス1を封印する
部材であり、各封印部材21は封印ねじ11を螺入可能
に形成された略中空円柱状のナット部材12と、そのナ
ット部材12に螺入された封印ねじ11を係止する略O
字状のストッパ部材(プッシュナット)13とをそれぞ
れ配置可能に形成されている。尚、封印ねじ11は、ナ
ット部材12およびストッパ部材13を介して、対向す
る一対の封印部材21,31を連結する特殊ねじであ
る。
【0013】ボックス本体2の側壁2bに配設された4
つの封印部材21のうち、後側(図2の右側)に配設さ
れた3つの封印部材21の外周面の前側(図2の左側)
には、略板状の予備ねじ保持部材21aがそれぞれ一体
に形成されている。この予備ねじ保持部材21aは、予
備ねじ111を保持するためのものである。尚、ボック
ス本体2の側壁2cに配設された4つの封印部材21の
うち、前側(図2の左側)に配設された3つの封印部材
21の外周面の後側(図2の右側)にも、予備ねじ保持
部材21aがそれぞれ一体に形成されている。
【0014】また、ボックス蓋体3の側壁3bに配設さ
れた4つの封印部材31のうち、前側(図2の左側)に
配設された3つの封印部材31の外周面の後側(図2の
右側)には、略平板状の予備ねじ保持板31aがそれぞ
れ一体に形成されている。この予備ねじ保持板31a
は、予備ねじ保持部材21aに保持される予備ねじ11
1の上端を上方から押さえるためのものである。尚、ボ
ックス蓋体3の側壁3cに配設された4つの封印部材3
1のうち、後側(図2の右側)に配設された3つの封印
部材31の外周面の前側(図2の左側)にも、予備ねじ
保持板31aがそれぞれ一体に形成されている。
【0015】ボックス本体2の底板2aの後側縁部分
(図2の後側)には、矩形状の開口された切欠部2dが
形成されており、その切欠部2dの下方縁部分には、矩
形枠状に形成された4つの係合枠2d1が底板2aの長
手方向に略等間隔で形成されている。この各係合枠2d
1はボックス蓋体3の各係合爪3d1と係合するもので
あり、各係合枠2d1には係合爪3d1が挿入可能な挿
入穴2d2がそれぞれ穿設されている。係合爪3d1
は、ボックス蓋体3の傾斜壁3dの下方に配設されてお
り、上述した各係合枠2d1に対応しつつ略等間隔で4
つ隣接配設されている。
【0016】各係合爪3d1の先端部分は略J字状にそ
れぞれ屈曲して形成されており、かかる係合爪3d1の
先端部分を係合枠2d1の挿入穴2d2に挿入すること
により、各係合爪3d1と各係合枠2d1とを係合する
ことができる。各係合爪3d1の長手方向幅は、各挿入
穴2d2の長手方向幅より幅狭に形成されているので、
各係合爪3d1が挿入穴2d2に挿入された場合に、挿
入穴2d2および係合爪3d1の長手方向幅の差分長さ
だけ、ボックス本体2に対してボックス蓋体3を矢印方
向(ボックス蓋体3の長手方向)へスライドさせること
ができる。
【0017】ボックス本体2の底板2aの前側縁部(図
2の手前側)には、矩形状に開口された切欠部2eが形
成されており、この切欠部2eは、ボックス蓋体3がボ
ックス本体2に覆設された場合に、基板ボックス1に収
納された制御回路基板5に接続されるケーブルKを導出
するための導出口1aを形成する。この導出口1aを形
成する切欠部2eの内側であって、底板2aの前側縁部
分上面には、制御回路基板5を支持する基板支持板2i
が上方へ向けて立設されている。この基板支持板2iは
矩形板状に形成されており、その上端面がボックス本体
2に載置された制御回路基板5の下面と当接することに
より、制御回路基板5を底板2aの上方に支持すること
ができるのである。尚、後述するアース部材8は切欠部
2eにより形成される導出口1aから基板ボックス1の
外部へと導出することができる。
【0018】ボックス本体2の底板2aの下面には、略
台形板状のボックスロック板4を取着するための2つの
取付部2jが下方へ向けて突出して並設されている。こ
れらの取付部2jはそれぞれ円柱状に形成されており、
その下面にはボックスロック板4をねじ止めする木ねじ
等を挿入可能なねじ穴(図示せず)がそれそれ凹設され
ている。
【0019】これらの取付部2jを介してボックス本体
2の下面に取着されるボックスロック板4は、透明なA
BS樹脂等の合成樹脂で形成されており、ボックス本体
2の2つの取付部2jをそれぞれ嵌合可能な2つの嵌合
穴4aが凹設されている。これらの各嵌合穴4aに各取
付部2jを嵌合して、ボックスロック板4の下面側から
各嵌合穴4aへ木ねじ等を挿入して、各取付部2jへね
じ込むことにより、ボックスロック板4をボックス本体
2の下面に取着することができるのである。また、ボッ
クスロック板4の前側中央部分には上方へ向けて突出し
た係合爪4bが形成されている。この係合爪4bは、後
述する取付板7に穿設された係合穴7eに係合可能に形
成されている。
【0020】ボックス本体2の側壁2bおよびボックス
蓋体3の側壁3cには矩形板状のロック板2f,3fが
外方へ向けて突設されており、ボックス本体2の側壁2
cおよびボックス蓋体3の側壁3bにはロック板3f,
2fが係合される矩形平板状の係合板2g,3gが配設
されている。この係合板2g,3gにはロック板3f,
2fが挿入可能な挿入口2h,3hが穿設されており、
ボックス本体2に合致されたボックス蓋体3を矢印方向
へスライドさせると、かかる挿入口2h,3hへロック
板3f,2fをそれぞれ挿入することができる。その結
果、ロック板2f,3fおよび係合板3g,2gが係合
され、ボックス本体2およびボックス蓋体3を結合する
ことができる。
【0021】ボックス蓋体3の上面には略矩形状の凹部
3eが2箇所に凹設されており、各凹部3eには木ねじ
等が挿入される通穴3e1がそれぞれ穿設されている。
この各通穴3e1は、制御回路基板5に取着される仕切
部材6の上面に凹設された2つのねじ穴6aに対応して
穿設されており、ボックス本体2にボックス蓋体3を覆
設した場合に、各通穴3e1へ挿入された木ねじ等を各
ねじ穴6aにねじ込むことにより、ボックス蓋体3と仕
切部材6とを連結することができる。
【0022】各凹部3eは封印シールを貼付するための
部分であり、封印シールが貼付された場合に、封印シー
ルがボックス蓋体3の上面より一段低い部分に貼付され
ることとなるので、貼付された封印シールが何かに引っ
かかり剥がれてしまうことが防止され、封印シールを位
置決めしつつ貼付することができる。
【0023】尚、封印シールは、特殊な粘着部が塗布さ
れたシール材で構成されており、この封印シールが貼付
された後に剥がされると、シール材から粘着部が剥がれ
てしまう。よって、一度剥がされた封印シールを再度貼
付することができないので、封印シールが不正に剥がさ
れた場合には、かかる不正行為を容易に発見することが
できるのである。
【0024】また、各凹部3eに貼付される封印シール
は、ボックス本体2に跨って貼付され、基板ボックス1
の開封を防止するように貼付される。この場合、各封印
シールは各通穴3e1に覆い被さるように貼付されるの
で、各通穴3e1に挿入された木ねじ等の抜き取り行為
を防止することができる。更に、各封印シールはロック
板2f,3fが係合された係合板3g,2gに跨って貼
付される。よって、各封印シールを剥がさずに、基板ボ
ックス1を開封するには、各封印シールを3カ所ずつ切
断する必要がある。即ち、一方の封印シールについて
は、係合板3gの下端部分と挿入口3hに挿入されたロ
ック板2fの上下端面部分の3カ所を、また、他方の封
印シールについては係合板2gの上端部分と挿入口2h
に挿入されたロック板3fの上下端面部分の3カ所を切
断しなければならない。よって、基板ボックス1を不正
に開封し、かかる開封行為を隠蔽する場合、封印シール
の複数の切断箇所を接合する必要があり、隠蔽作業を容
易に行うことができない。その結果、基板ボックス1の
不正な開封行為を防止することができる。
【0025】ボックス蓋体3の側壁3cの内側面には略
L字板状の内壁板3jが隣接して形成されている。この
内壁板3jは、天板3a下面から下方へ向けて立設され
ており、その下端が側壁3cの下端より下側に位置する
ように形成されている。即ち、ボックス蓋体3がボック
ス本体2に覆設された場合に、内壁板3jの下端はボッ
クス本体2の側壁2cの上端より下方へ突出するのであ
る。よって、ボックス本体2に覆設されたボックス蓋体
3を矢印方向へスライドした場合に、内壁板3jの下端
部分をボックス本体2の側壁2cの上端部分に引っ掛け
ることができる。このように、内壁板3jが側壁2cに
引っ掛かることにより、ボックス蓋体3の矢印方向への
スライドを停止させることができ、ボックス蓋体3をボ
ックス本体2に確実に合致させることができる。
【0026】制御回路基板5は公知の略矩形薄板状の回
路用基板であり、その下面(半田面)には後述する制御
回路基板5を接地(アース)するための接地端子である
グランド5a(図3参照)および回路パターン(図示せ
ず)がエッチング処理により形成されている。この制御
回路基板5の上面(部品面)の前側縁部には仕切部材6
が立設されており、仕切部材6は耐衝撃性を有するポリ
カーボネート樹脂等の合成樹脂等で略板状に形成されて
いる。この仕切部材6は、制御回路基板5の前側縁部に
立設されるので、ボックス本体2にボックス蓋体3を覆
設し両者を合体させた場合に、基板ボックス1に形成さ
れる導出口1aを閉鎖して、基板ボックス1の内外部を
仕切ることができる。よって、基板ボックス1の外部か
らの制御回路基板5への接触行為を防止することができ
る。
【0027】仕切部材6の上面の長手方向両端部には、
木ねじ等(図示せず)がねじ込まれるねじ穴6aがそれ
ぞれ穿設されている。各ねじ穴6aは、ボックス蓋体3
と仕切部材6とを連結するためのものであり、ボックス
蓋体3の上面に穿設された2つの通穴3e1に対応して
穿設されている。各ねじ穴6aの前側部分には、仕切部
材6を制御回路基板5にねじ止めするためのねじ部材b
1(図3参照)を挿入する凹部6bが凹設されている。
この各凹部6bの下端には、後述する通穴6cがそれぞ
れ穿設されている(図3参照)。尚、図2では、制御回
路基板5の上面に搭載されるROM等の電子部品を省略
して図示している。
【0028】取付板7は、基板ボックス1をパチンコ機
50の遊技盤51に取り付けるためのものであり、遊技
盤51にねじ止めにより取着可能に形成されている。こ
の取付板7は、導電性を有する薄板状の金属材料、例え
ば、薄板鋼材等で形成されており、主に、ボックス本体
2の底板2aの下面に当接しつつ取り付けられる略矩形
平板状の主板7aを備えている。主板7aの四隅には、
ねじ部材を挿入可能な4つのねじ穴7bが穿設されてお
り、各ねじ穴7bにねじ部材をそれぞれ挿入してねじ止
めすることにより、取付板7を遊技盤51に取着するこ
とができるのである。
【0029】主板7aの前側縁部には、側壁7cが上方
へ向けて立設されており、その側壁7cの長手方向両端
部分の上部には、略L字状の爪部材7dがそれぞれ形成
されている。また、主板7aの長手方向略中央部分であ
って、後側縁部分には矩形状の開口された係合穴7eが
穿設されている。この係合穴7eは上述したボックスロ
ック板4の係合爪4bと係合可能に形成されており、こ
の取付板7の係合穴7eにボックスロック板4の係合爪
4bを係合することにより、基板ボックス1のボックス
本体2を取付板7に取り付けることができるのである。
【0030】アース部材8は、制御回路基板5と取付板
7とを電気的に接続するためのものであり、導電性を有
するバネ鋼材等の金属材料で構成されている。このアー
ス部材8は、側面視略J字状に形成された長板状の接続
部8aを備えており、接続部8aの前側壁面と後側壁面
とをボックス本体2の切欠部2eの端部分に跨げた状態
でボックス本体2に配設することができる(図3参
照)。この接続部8aの長手方向両端部分には、左右対
称の略P字状の取付部8b,8bが一体成形されてい
る。これらの各取付部8bは、制御回路基板5、仕切部
材6と共にアース部材8をボックス本体2に取り付ける
ため、ねじ部材b1によりねじ止めされるものであり、
その上面には、ねじ部材b1を挿入可能な通穴8b1が
それぞれ穿設されている。
【0031】接続部8aの後側壁面下端の略中央部分に
は、2つの平板状の保持部8cが後方へ向けて突出して
形成されており、これらの保持部8cの上端面は、各取
付部8bの上端面と略等しい高さに位置している。よっ
て、アース部材8を制御回路基板5に取り付ける場合、
制御回路基板5の前側縁部下面に各保持部8cおよび各
取付部8bの上端面を当接させることができる。このた
め、アース部材8の接続部8aが取付板7の爪部材7d
の下方へ潜り込み、アース部材8が弾性変形する場合
に、各取付部8bに加わる負荷を各保持部8cへと分散
させることができる。その結果、各取付部8bに加わる
負荷が軽減され、アース部材8の剛性を強化することが
できるのである。
【0032】図3は、制御回路基板5が被包された基板
ボックス1の部分断面図であり、図中の矢印は基板ボッ
クス1を取付板7に取り付ける際における基板ボックス
1のスライド方向を示している。尚、図3では、基板ボ
ックス1が取付板7に取り付けられた場合、即ち、取付
板7の爪部材7dにより押さえ付けられて弾性変形した
場合のアース部材8を実線で図示し、基板ボックス1が
取付板7から取り外された場合、即ち、無負荷の状態で
あって弾性変形していない場合のアース部材8を2点差
線で図示している。
【0033】図3に示すように、上述したボックス本体
2の基板支持板2iの左側には、制御回路基板5、仕切
部材6およびアース部材8をボックス本体2に取着する
ねじ部材b1がねじ込まれる円柱状の基板保持部材2k
が上方へ向けて立設されている。この基板保持部材2k
の上端面にはねじ部材b1をねじ込むためのねじ穴2k
1が凹設されており、その上端面にはアース部材8の取
付部8b、制御回路基板5、仕切部材6が下側から順に
積層状態で載置されている。尚、基板保持部材2kは、
図3に示すボックス本体2の前後方向(図3の紙面に対
して垂直方向)の2箇所、即ち、図2に示すボックス本
体2の底板2aの前側縁部分の両端部分にそれぞれ1つ
ずつ立設されている。
【0034】アース部材8の取付部8b、制御回路基板
5および仕切部材6には基板保持部材2kのねじ穴2k
1に対応して通穴8b1,5b、6cがそれぞれ穿設さ
れており、各通穴8b1,5b,6cにはねじ部材b1
が挿入されている。ねじ部材b1は公知の木ねじであ
り、その先端部分(図3の下側)が基板保持部材2kの
ねじ穴2k1にねじ込まれると共に、その頭部(図3の
上側)が仕切部材6の凹部6bの下面に掛合され、制御
回路基板5、仕切部材6およびアース部材8をボックス
本体2に取着するものである。
【0035】このねじ部材b1によりボックス本体2に
取着された制御回路基板5の下面であって、アース部材
8の取付部8bとの当接部分には上述したグランド5a
が形成されており、制御回路基板5とアース部材8とが
電気的に接続されている。一方、アース部材8の接続部
8aはボックス本体2の切欠部2e上端の上方に跨設さ
れ、導出口1aからボックス本体2の外部へ導出されて
いる。また、かかる接続部8aの湾曲した上端面は取付
板7の爪部材7dの下面に当接しており、アース部材8
と取付板7とが電気的に接続されている。よって、制御
回路基板5と取付板7とが電気的に接続され、制御回路
基板5の接地端子であるグランド5aを取付板7に接地
することができる。従って、制御回路基板5に悪影響を
及ぼす電気的ノイズが取付板7により除去されるので、
パチンコ機50の遊技内容を制御するROM等の電子部
品の誤動作が抑制され、パチンコ機50の誤動作を抑制
することができる。
【0036】このアース部材8は、制御回路基板5に接
続されるケーブルK(図2参照)を導出するための導出
口1aから基板ボックス1の外部へ導出されている。よ
って、取付板7に電気的に接続されたアース部材8によ
り、制御回路基板5の電子部品へケーブルKを介して入
出力される電気的信号に悪影響を及ぼす電気的ノイズを
除去することができ、パチンコ機50の誤動作を抑制す
ることができる。
【0037】アース部材8は上述したように導電性を有
するバネ鋼材等の金属材料で弾変形可能に形成されてお
り、基板ボックス1が取付板7から取り外された場合
に、接続部8bの上端部分は取付部材7の爪部材7dよ
り上方へ突出するように形成されている(図3の2点差
線)。即ち、ボックス本体2の底板2a下面から2点差
線で図示されたアース部材8の接続部8aの上端までの
高さは、取付板7の主板7aの上面から爪部材7dの下
面までの高さより大きく形成されている。よって、基板
ボックス1が矢印方向へスライドされて取付板7に取り
付けられた場合、2点差線で図示されたアース部材8
は、実線で図示されたアース部材8のように弾性変形し
つつ下降動作して、取付板7の爪部材7dの下方に当接
する。従って、取付板7の爪部材7dをアース部材8の
復元力により上方へ付勢するこができ、基板ボックス1
を取付板7にガタつかせずに取り付けることができる。
【0038】このアース部材8の上端は爪部材7dへ向
けて凸状に形成されており、この凸状に形成された接続
部8aの上端を介してアース部材8と取付板7との当接
は行われる。よって、取付板7を付勢するアース部材8
の付勢力が小さい場合であっても、アース部材8と取付
板7との当接面に加わる圧力を大きくすることができる
ので、アース部材8と取付板7との接触抵抗を小さくす
ることができる。従って、制御回路基板5のグランド5
aと取付板7との間を流れる電流が流れやすくなる、即
ち、導通性を良くすることができる。
【0039】仕切部材6の下面右側部分には円柱状の位
置決め部材6dが下方へ向けて凸設されており、制御回
路基板5には位置決め部材6dを嵌合可能な位置決め穴
5cが穿設されている。よって、ねじ部材b1により仕
切部材6および制御回路基板5をボックス本体2にねじ
止めする場合に、位置決め部材6dを位置決め穴5cに
嵌合することにより、仕切部材6を制御回路基板5に対
して位置決めすることができる。
【0040】次に、上述したように構成された基板ボッ
クス1の組立方法について説明する。まず、ボックス本
体2の側壁2b,2cにそれぞれ配設された各封印部材
21内にストッパ部材13を配置し、その上方からナッ
ト12を配置する。その後、各封印部材21に設けられ
た予備ねじ保持部材21aにより予備ねじ111を保持
させる。その後、ボックス本体2の切欠部2eの上端部
の上方にアース部材8の接続部8aを跨設すると、取付
部8bがボックス本体2の基板保持部材2kの上端に載
置されて、アース部材8がボックス本体2に配置され
る。アース部材8の配置後、制御回路基板5をボックス
本体2に載置し、アース部材8の取付部8bの上面と制
御回路基板5のグランド5aとを当接させる。
【0041】制御回路基板5の載置後、その位置決め穴
5cに仕切部材6の位置決め部材6dを嵌合させて、仕
切部材6を制御回路基板5に対して位置決めする。仕切
部材6の位置決め後、仕切部材6の凹部6bへねじ部材
b1を挿入することにより、仕切部材6、制御回路基板
5およびアース部材8の取付部8bの各通穴6c、5b
および8b1へねじ部材b1が挿入される。かかるねじ
部材b1が基板保持部材2kのねじ穴2k1にねじ込ま
れると、その先端部分(図3の下側)が基板保持部材2
kのねじ穴2k1に螺合され、その頭部(図3の上側)
が仕切部材6の凹部6bの下面に掛合されて、制御回路
基板5、仕切部材6およびアース部材8がボックス本体
2に取着される。
【0042】制御回路基板5、仕切部材6およびアース
部材8の取着後、ボックス蓋体3の各係合爪3d1の先
端部分をボックス本体2の各係合枠2d1の挿入口2d
2へ挿入して、各係合枠2d1と係合爪3d1とを係合
させて、ボックス本体2とボックス蓋体3との互いの開
口面を合致させ、ボックス本体2の底板2aに対してボ
ックス蓋体3の天板3aを対向させつつ、ボックス本体
2の上方にボックス蓋体3を覆設させる。ボックス蓋体
3の覆設後、図2の矢印方向へボックス蓋体3をスライ
ドさせると、ロック板2f,3fが係合板3g,2gの
挿入口3h,2hにそれぞれ挿入され、ロック板2f,
3fおよび係合板3g,2gが係合されてボックス本体
2とボックス蓋体3とが結合され、封印部材21,31
が対向しつつ合致される。
【0043】一方、封印部材21,31が合致される
と、各予備ねじ保持板31aは、各予備ねじ保持部材2
1aに保持された各予備ねじ111の上方に覆設され
る。封印部材21,31の合致後、ボックス蓋体3に穿
設された各通穴3e1と仕切部材6に凹設された各ねじ
穴6aとが対向しつつ合致する。その後、各通穴3e1
を介して仕切部材6の各ねじ穴6aへ木ねじ等をねじ込
み、ボックス本体2、ロック板2f,3f、係合板3
g,2gおよびボックス蓋体3の各凹部3eに跨るよう
にして、ボックス蓋体3の各凹部3eに封印シールをそ
れぞれ貼付する。
【0044】次に、各封印部材31のうち、ボックス蓋
体3の側壁3bの最も後側に配設された封印部材31、
及び、ボックス蓋体3の側壁3cの最前側に配設された
封印部材31に封印ねじ11をそれぞれ挿入する。封印
ねじ11の挿入後、封印ねじ11をナット12へスクリ
ュードライバ等のねじ回し工具によりねじ込む。封印ね
じ11がねじ込まれると、封印ねじ11の先端部分は、
ナット12の下方に配置されたストッパ部材13により
係止され、封印ねじ11が封印部材21内にて抜き取り
不可能な状態で保持される。
【0045】その結果、封印ねじ11を反ねじ込み方向
へ回転させた場合、封印ねじ11は、封印ねじ11を封
印部材21内から抜き取り不可能となるので、基板ボッ
クス1に被包された制御回路基板5の電子部品を違法に
取り外して、パチンコ機50の遊技内容を変更する不正
行為を防止することができる。また、封印部材21,3
1を破壊、切断等すれば基板ボックス1を開封すること
ができるが、その場合には、基板ボックス1が開封され
た痕跡を確実に残すことができる。即ち、不正行為が行
われたか否かを即座に発見することができるのである。
【0046】また、このようにして基板ボックス1が封
印されると、各予備ねじ保持部材21aに保持された各
予備ねじ111の上方には、各予備ねじ保持板31aが
覆設され、予備ねじ111が抜き取り不可能な状態で保
持される。よって、予備ねじ111が予備ねじ保持部材
21aから抜け落ちることが防止されるので、予備ねじ
111の紛失を防止することができる。また、予備ねじ
111の不正な抜き取りを防止することができる。
【0047】次に、上記のように組み立てられた基板ボ
ックス1と取付板7との結合方法について説明する。ま
ず、ボックス本体2の取付部2jをボックスロック板4
の嵌合穴4aに嵌合して、木ねじ等によりボックス本体
2の下面にボックスロック板4を取着する。このとき、
ボックス本体2の下面とボックスロック板4の上面との
間に取付板7の主板7aが入り込み可能な間隙が形成さ
れる。ボックスロック板4の取着後、ボックス本体2の
下面に取付板7の上面を当接して、ボックス本体2を図
2の手前側(図3の矢印方向)へ向けてスライドさせる
と、取付板7の後側縁部分がボックス本体2の下面とボ
ックスロック板4の上面との間に形成される間隙に入り
込み、係合爪4bが係合穴7eに下側から填り込み、両
者が係合される。
【0048】このように、ボックスロック板4の係合爪
4bを取付板7の係合穴7eに係合するため、図3に示
すように、基板ボックス1が取付板7に対して矢印方向
へスライドされると、図3の2点差線の高さ位置にある
アース部材8の接続部8a上端面が取付板7の爪部材7
d右端部に当接される。基板ボックス1のスライドが更
に続けられると、取付板7の爪部材7dにより、アース
部材8が弾性変形して、その接続部8aの上端部分が押
し下げられ、アース部材8が爪部材7dの下方へ潜り込
み、接続部8aの上端面と爪部材7dの下面とが当接さ
れる。このようにして、アース部材8の接続部8aと取
付板7の爪部材7dとが当接されることにより、制御回
路基板5のグランド5aに接続されたアース部材8と取
付板7とが電気的に接続され、制御回路基板5の接地端
子であるグランド5aが取付板7に接地される。よっ
て、制御回路基板5に悪影響を及ぼす電気的ノイズが取
付板7により除去することができるので、パチンコ機5
0の遊技内容を制御するROM等の電子部品の誤動作が
抑制され、パチンコ機50の誤動作を抑制することがで
きる。
【0049】また、アース部材8は弾性変形しつつ爪部
材7dに接続されているので、そのアース部材8の復元
力により取付板7は上方へ向けて付勢される。よって、
基板ボックス1を取付板7にガタつかせることなく取り
付けることができる。
【0050】このように本実施例の基板ボックス1によ
れば、基板ボックス1が取付板7に取り付けられた場
合、アース部材8によって、基板ボックス1に被包され
た制御回路基板5のグランド5aと取付板7の爪部材7
dとを電気的に接続することができる。よって、例え
ば、制御回路基板5のグランド5aにアース線を接続す
ると共にそのアース線を取付板7にスクリュードライバ
等を用いてねじ止めする必要がないので、基板ボックス
1の取付板7への取り付け作業を簡素化することができ
る。しかも、基板ボックス1が取付板7に取り付けられ
た場合、アース部材8は弾性変形しつつ取付板7の爪部
材7dの下面に潜り込み、その爪部材7dはアース部材
8の復元力により付勢されるので、基板ボックス1を取
付板7にガタつかせることなく取り付けることができ
る。
【0051】図4は、第2実施例の基板ボックス10の
分解斜視図であり、図中の矢印はボックス本体20にボ
ックス蓋体3を結合するため、ボックス蓋体3をスライ
ドさせる方向を図示している。第2実施例の基板ボック
ス10は、上述した第1実施例の基板ボックス1に対し
て、制御回路基板5の接地端子であるグランド5aと取
付板7とを接続するアース部材8に代えて、アース部材
18を使用したものである。以下、第1実施例と同一の
部分には同一の番号を付してその説明は省略し、異なる
部分のみを説明する。
【0052】このアース部材18は、ボックス本体20
の底板2aの後側左端部分に配設されており、ボックス
本体20の底板2aの後側右端部分にも配設されてい
る。この各アース部材18はそれぞれ略同一形状に形成
されており、その上側部分がボックス本体20の底板2
aに立設された基板保持部材20kに載置され(図4で
は一方のアース部材18のみを図示する)、その下側部
分がボックス本体20の底板2aの下面から外方へ向け
て延出されている。このアース部材18は、第1実施例
のアース部材8と同様に、制御回路基板5の下面(半田
面)にエッチング処理により形成されたグランド5aと
取付板7とを電気的に接続するものであり、導電性を有
するバネ鋼材等の金属材料で構成されている。
【0053】図5(a)は、図4のボックス本体20の
側壁2c側に配設されたアース部材18の拡大斜視図で
あり、図5(b)は、アース部材18が配設されたボッ
クス本体20の側壁2b側部分の部分断面斜視図であ
る。図4および図5(b)に示すように、各アース部材
18は、ボックス本体20の底板2aの上面に立設され
た円柱状の基板保持部材20kの上端に載置される取付
部18aと、その取付部18aに連結されボックス本体
20の外方へ向けて延出される延出部18bとを備えて
いる。尚、各アース部材18は、それぞれ略同一に形成
されているので、以降、図5(b)を参照して、ボック
ス本体20の側壁2c側に配設されるアース部材18に
ついて説明する。
【0054】このアース部材18の取付部18aは板状
に形成されており、その略中央部分には、ねじ部材b2
(図6参照)を挿入可能な通穴18a1が穿設されてい
る。この取付部18aは、上述したように基板保持部材
20kの上端面に載置されており、その基板保持部材2
0kの上端面には、ねじ部材b2をねじ込むためのねじ
穴20k1が通穴18a1に対応して凹設されている。
この基板保持部材20kと切欠部2dとの間部分の底板
2a上には、長穴状の導出穴2a1が穿設されており、
この導出穴2a1にアース部材18の延出部18bは通
され、底板2aの下面から外方へ向けて延出されてい
る。この底板2aから外方へ延出された延出部18bは
ボックス本体20の前側下方へ向けて下降傾斜して形成
されており、延出部18bの先端部分には略く字状に屈
曲された板状の接続部18cが形成されている。
【0055】この接続部18cの下面略中央部分には、
下方へ向けて凸設された凸部18c1が形成されてお
り、かかる凸部18c1が取付板7の主板7aの上面
(図4参照)に当接して、アース部材18と取付板7と
が電気的に接続されるのである。一方、アース部材18
の取付部18aに当接する制御回路基板5の下面部分に
は制御回路基板5を接地(アース)するための接地端子
であるグランド5aがエッチング処理により形成され、
取付板18aに穿設された通穴18a1に対応してねじ
部材b2を挿入可能な通穴5bが穿設されている。
【0056】図6は、制御回路基板5が被包された基板
ボックス10の部分縦断面図であり、図中の矢印は延出
部18bの揺動方向を示している。図6に示すように、
アース部材18の取付部18aおよび制御回路基板5の
各通穴18a1,5bは、基板保持部材20kのねじ穴
20k1に対応してそれぞれ穿設されており、各通穴1
8a1,5bにはねじ部材b2が挿入されている。ねじ
部材b2は公知の木ねじであり、その先端部分(図6の
下側)が基板保持部材20kのねじ穴20k1にねじ込
まれると共に、その頭部(図3の上側)が制御回路基板
5の上面に掛合されており、制御回路基板5およびアー
ス部材18をボックス本体20に取着している。
【0057】ねじ部材b2によりボックス本体20に取
着された制御回路基板5の下面であって、アース部材1
8の取付部18aとの当接部分には上述したグランド5
aが形成されており、制御回路基板5とアース部材18
とが電気的に接続されている。よって、基板ボックス1
0が取付板7に取り付けられアース部材18の接続部1
8cの凸部18cが取付板7の主板7aに当接すること
により、制御回路基板5と取付板7とが電気的に接続さ
れ、制御回路基板5の接地端子であるグランド5aを取
付板7に接地することができる。従って、制御回路基板
5に悪影響を及ぼす電気的ノイズが取付板7により除去
されるので、パチンコ機50の遊技内容を制御するRO
M等の電子部品の誤動作が抑制され、パチンコ機50の
誤動作を抑制することができる。
【0058】アース部材18は上述したように導電性を
有するバネ鋼材等の金属材料で弾性変形可能に形成され
ており、ボックス本体20の底板2a下面から外方へ向
けて下降傾斜して延出されている。また、この延出部1
8bは矢印方向へ向けて揺動可能に形成されている。よ
って、例えば、基板ボックス10が取付板7に取り付け
られた場合、アース部材18は、ボックス本体20の底
板2a下面と取付板7の主板7a上面との間に弾性変形
した状態で挟まれて、取付板7の主板7aの上面に当接
する。従って、弾性変形したアース部材18の復元力に
より取付板7の主板7aを付勢するこができ、基板ボッ
クス10を取付板7にガタつかせることなく取り付ける
ことができる。
【0059】このアース部材18の接続部18cは取付
板7の主板7aへ向けて凸状に形成された凸部18c1
を備えており、この凸部18c1を介してアース部材1
8と取付板7との当接は行われる。よって、取付板7を
付勢するアース部材18の付勢力が小さい場合であって
も、アース部材18と取付板7との当接面に加わる圧力
を大きくすることができるので、アース部材18と取付
板7との接触抵抗を小さくすることができる。従って、
制御回路基板5のグランド5aと取付板7との間を流れ
る電流が流れやすくなる、即ち、導通性を良くすること
ができる。
【0060】図7は、第3実施例の基板ボックス15の
部分断面図である。第3実施例の基板ボックス15は、
上記各実施例に対して、制御回路基板5と取付板70と
の電気的な接続方法を変更したものである。即ち、ボッ
クス本体25の底板2aに穿設された嵌合穴25aにナ
ット部材(接地部材)26を嵌合すると共に、ナット部
材26に螺刻されためねじ26aにねじ部材b3がねじ
込まれ、制御回路基板5のグランド5aとナット部材2
6とが当接している。このナット部材26は導電性を有
する金属材料で構成されており、その下面は取付板70
の主板7aの上面に凸設された凸部71に当接してい
る。よって、ナット部材26および凸部71を介して、
制御回路基板5と取付板70とを電気的に接続すること
ができる。また、この凸部71は導電性を有するバネ鋼
材等の金属材料で構成されているので、この凸部71を
介して取付板70を基板ボックス15に対して付勢する
ことができ、基板ボックス15を取付板70に対してガ
タつかせずに取り付けることができる。
【0061】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0062】例えば、第2実施例では、ボックス本体2
0の下面から外方へ向けて延出されるアース部材18を
2つ配設することにより、制御回路基板5と取付板7と
を電気的に接続した。しかしながら、アース部材の個数
は、必ずしも2つに限られるものではなく、例えば、ア
ース部材をボックス本体の下面に1つだけ配設しても良
い。
【0063】また、例えば、第3実施例では、凸部71
の上面をナット部材26の下面に直接当接させて、制御
回路基板5と取付板70とを電気的に接続したが、凸部
71の上面にナット部材26へ向けて突出した突起部
(接続部材と遊技機用基板ボックスとの当接面)を設
け、かかる突起部を介して凸部71をナット部材26に
当接させても良い。
【0064】請求項1記載の遊技機用基板ボックスにお
いて、前記接続部材は前記回路基板から導出される信号
線を導出する導出口に配設されていることを特徴とする
遊技機用基板ボックス1。この遊技機用基板ボックス1
によれば、接続部材は、回路基板から導出される信号線
を導出する導出口に配設されている。よって、遊技機用
基板ボックス1を取付部材に取り付けた場合に、その取
付部材に電気的に接続される接続部材により、信号線を
介して入力または出力される電気的信号に悪影響を及ぼ
す電気的ノイズを除去することができ、遊技機の誤動作
を抑制することができる。
【0065】遊技機用基板ボックス1または請求項1記
載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記接続部材の前
記取付部材との当接面は、その取付部材へ向けて凸状に
形成されていることを特徴とする遊技機用基板ボックス
2。この遊技機用基板ボックス2によれば、接続部材の
取付部材との当接面は取付部材へ向けて凸状に形成され
ており、接続部材と取付部材との接触は凸状に形成され
た当接面を介して行われる。よって、取付部材を付勢す
る接続部材の付勢力が小さい場合であっても、接続部材
と取付部材との接触面に加わる圧力を大きくすることが
できるので、接続部材と取付部材との接触抵抗を小さく
することができる。従って、回路基板のグランドから取
付部材へと流れる電流を流れやすくすることができるの
である。
【0066】遊技機に配設される導電性を備えた取付部
材と、その取付部材に着脱可能に取り付けられて使用さ
れると共に、前記遊技機の遊技内容を制御する回路基板
を被包する遊技機用基板ボックスとを備えた遊技機用基
板ボックスユニットにおいて、前記取付部材に配設さ
れ、その取付部材に前記遊技機用基板ボックスが取り付
けられた場合に、その取付部材と前記回路基板のグラン
ドとを電気的に接続するとともに、前記遊技機用基板ボ
ックスを付勢する弾性変形可能に形成された接続部材を
備えていることを特徴とする遊技機用基板ボックスユニ
ット1。
【0067】遊技機用基板ボックスユニット1におい
て、前記接続部材の前記遊技機用基板ボックスとの当接
面は、その遊技機用基板ボックスへ向けて凸状に形成さ
れていることを特徴とする遊技機用基板ボックスユニッ
ト2。
【0068】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機用基板ボックス
によれば、遊技機用基板ボックスが取付部材に取り付け
られた場合、接続部材によって、遊技機用基板ボックス
に被包された回路基板のグランドと取付部材とを電気的
に接続することができる。よって、回路基板のグランド
にアース線を接続すると共にそのアース線を取付部材に
スクリュードライバ等を用いてねじ止めする必要がない
ので、遊技機用基板ボックスの取付部材への取り付け作
業を簡素化することができるという効果がある。しか
も、遊技機用基板ボックスが取付部材に取り付けられた
場合、接続部材は弾性変形して取付部材を付勢するの
で、遊技機用基板ボックスを取付部材にガタつかせるこ
となく取り付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技機用基板ボックスの一実施例で
ある基板ボックスが配設されたパチンコ機の裏面図であ
る。
【図2】 基板ボックスの分解斜視図である。
【図3】 制御回路基板が被包された基板ボックスの部
分断面図である。
【図4】 第2実施例の基板ボックスの分解斜視図であ
る。
【図5】 (a)は、ボックス本体の側壁側に配設され
たアース部材の拡大斜視図であり、(b)は、アース部
材が配設されたボックス本体の側壁側部分の部分断面斜
視図である。
【図6】 制御回路基板が被包された基板ボックスの部
分断面図である。
【図7】 第3実施例の基板ボックスの部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1,10,15 基板ボックス(遊技機用基板ボック
ス、遊技機用基板ボックスユニットの一部) 2,20,25 ボックス本体 3 ボックス蓋体 5 制御回路基板(回路基板) 5a グランド 7,70 取付板(取付部材、遊技機用基板ボッ
クスユニットの一部) 8,18 アース部材(接続部材) 8a 接続部(接続部材の取付部材との当接
面) 11 導出口 18c1 凸部(接続部材の取付部材との当接
面) 21,31 封印部材 26 ナット部材(グランドの一部) 50 パチンコ機(遊技機) 51 遊技盤 52 入賞球集合カバー 71 凸部(接続部材) K ケーブル(信号線)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の遊技内容を制御する回路基板を
    被包するとともに、前記遊技機に配設された導電性を有
    する取付部材に着脱可能に取り付けられて使用される遊
    技機用基板ボックスにおいて、 その遊技機用基板ボックスが前記取付部材に取り付けら
    れた場合に、その取付部材と前記回路基板のグランドと
    を電気的に接続するとともに、前記取付部材を付勢する
    ため弾性変形可能に形成された接続部材を備えているこ
    とを特徴とする遊技機用基板ボックス。
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