JP3959802B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は制御基板を収納することができる遊技機用基板ユニットを備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機およびスロットマシーン等の遊技機は、遊技盤に設けられる入賞装置および表示装置等を制御して遊技の興趣を盛り上げるものが主流となっている。この入賞装置および表示装置の制御はIC,LSI等の多数の電子部品を配設したロジック制御回路基板またはマイクロコンピュータを有する制御回路基板により行われ、この制御回路基板はボックスベースおよびボックスカバーを備えた基板ボックスに被包されている。
【0003】
この基板ボックスを用いて制御回路基板を被包することにより、制御回路基板への接触行為等の不正行為が防止されるが、基板ボックスには制御回路基板のコネクタに接続される配線ケーブルを導出する導出口を穿設しなければならず、かかる導出口から基板ボックスに被包された制御回路基板に接触することができるため、制御回路基板への不正行為を充分に防止することができなかった。
【0004】
そこで、導出口を閉鎖する仕切板(側壁板)を用いて制御回路基板への接触行為を防止する方法が提案されている。この方法は、制御回路基板上のコネクタ位置より内側位置に仕切板を立設することにより、制御回路基板のコネクタ位置より内側に搭載された電子部品等への接触が防止されるとともに、導出口を介して制御回路基板上のコネクタに配線ケーブルを接続することができるのである。
【0005】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、仕切板とボックスカバー、或いは仕切板と制御回路基板との間に隙間があると、かかる隙間から不正行為が行われるという問題点があった。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ボックスカバー、仕切部材および制御基板の各部品間に隙間をでき難くして、その隙間からの不正行為を防止することができる遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、ボックスベースと、仕切部材と、前記ボックスベース及び前記仕切部材と係合して基板ボックスを形成するボックスカバーと、前記基板ボックス内に収容される制御基板とを有する遊技機用基板ユニットを備えており、前記制御基板は、複数の電子部品を配設した電子部品配設領域と、前記制御基板の側端部に複数の接続用コネクタを並べて配設したコネクタ配設領域とを基板上に備え、前記ボックスカバーは、第1封印部と、前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記電子部品配設領域を覆う上側板部と、該上側板部から前記ボックスベース側に延設される周側部と、前記コネクタ配設領域に対応する周側部に設けられ、前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記仕切部材の一部が前記ボックスカバーより前記基板ボックスの内側となるよう前記仕切部材と係合する第 1 係合部とを備え、前記ボックスベースは、前記第1封印部に対応する第2封印部と、前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記仕切部材の一部が前記ボックスベースより前記基板ボックスの内側となるよう前記仕切部材と係合する第2係合部とを備え、前記仕切部材は、前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記電子部品配設領域と前記コネクタ配設領域とを区分する仕切部と、該仕切部に設けられ、前記第 1 係合部より前記基板ボックスの内側となる仕切部側係合部と、前記コネクタ配設領域の基板面を覆うと共に、前記複数の接続用コネクタに対応させて形成された複数のコネクタ挿通口を有するカバー部と、該カバー部に設けられ、前記第2係合部より前記基板ボックスの内側となるカバー部側係合部とを備え、連結部材によって前記ボックスカバーに対して分離不能に固定されると共に前記制御基板に対しても分離不能に固定されるものであり、前記基板ボックスは、前記制御基板全体を内包した状態で前記ボックスカバーの前記第1封印部と前記ボックスベースの前記第2封印部とを封印具によって封止するものである。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の遊技機用基板ボックスの一実施例である基板ボックス2を有するボックスユニット1の分解斜視図であり、図2は、ボックスユニット1の配設された遊技機の一種であるパチンコ機90の裏面の部分断面図である。図3は、図2のIII−III線における平面部分断面図であり、図4は、図2のIV−IV線におけるボックスユニット1を分解した平面断面図である。図5は、図3のV−V線におけるボックスユニット1の裏面部分図である。尚、図3に示す2点鎖線は、連接板8を介してボックスユニット1が回転された状態を図示している。
【0011】
図1に示すように、ボックスユニット1は、遊技機の一種であるパチンコ機90(図2参照)の遊技内容に関する制御プログラムやデータを記憶した制御用ROM等の電子部品(制御部品)が搭載された制御回路基板6を被包して封印するためのものである。このボックスユニット1は、主に、基板ボックス2と、取付部材5とを備え、図2に示すパチンコ機90の遊技盤91の裏面に設けられた入賞球集合カバー92に取り付けられている。尚、図1では、制御用ROM等の電子部品は省略して図示している。
【0012】
図1に示すように、基板ボックス2は、ボックス本体3と、そのボックス本体3に覆設されるボックス蓋体4とを備え、透明な高分子樹脂等で構成されている。このボックス本体3およびボックス蓋体4は、いずれも略矩形皿状に形成されており、制御回路基板6をボックス本体3内に収納した状態で、互いの開口面を対向させ合致(合体)させることにより、制御回路基板6を基板ボックス2内に被包することができる。
【0013】
ボックス本体3の左右両側壁外面には4つの中空円柱状の封印部材31がそれぞれ配設され、ボックス蓋体4の左右両側壁外面には各封印部材31に対応して4つの中空円柱状の封印部材41がそれぞれ配設されている。この各封印部材31,41は制御回路基板6への不正行為を防止するため基板ボックス2を封印する部材であり、ボックス本体3の各封印部材31には封印ねじ71の螺入されるナット部材72と、そのナット部材72に螺入された封印ねじ71を係止する係止座金73とがそれぞれ設置される。尚、封印ねじ71は互いに対向する一対の封印部材31,41内に螺入され両者を連結する部材である。
【0014】
この各封印部材31,41により基板ボックス2を封印する場合、制御回路基板6をボックス本体3内に収納した状態で、ボックス本体3にボックス蓋体4を覆設して、各封印部材31,41を対向させて当接する(図3参照)。各封印部材31,41の当接後、ボックス蓋体4右側壁面の最後側に配設された封印部材41およびボックス蓋体4左側壁面の最前側に配設された封印部材41に封印ねじ71をそれぞれ挿入し、これらの封印ねじ71を各封印部材31内に設置されたナット部材72へ螺入し続ける。この封印ねじ71の螺入が完了すると、封印部材31内の係止座金73によって封印ねじ71が抜き取り不可能な状態で係止される。その結果、封印ねじ71により封印部材31と封印部材41とが連結されて、基板ボックス2を封印することができる。
【0015】
尚、図3に示すように、封印部材31の側面部には封印ねじ71と同一種類の予備用封印ねじ74を保持することができる。各予備用封印ねじ74は各封印部材41と一体に形成された平板状の押さえ板41aの一側面と当接しつつ各封印部材31に保持されるので、各予備用封印ねじ74が各封印部材31から外れ落ちることを防止することができる。また、各予備用封印ねじ74に当接する各押さえ板41aの側面は突出物のない平面状に形成されているので、ボックス蓋体4をボックス本体3に対してスライドさせる場合に、予備用封印ねじ74のボックス本体3側端部に押さえ板41aが引っかかることなく当接させることができる。
【0016】
また、図1に示すように、ボックス本体3の後側壁外面の上方には、ボックス本体3の長手方向に略等間隔で4つの枠状の係合枠37がボックス本体3の外方へ向けて突設されている。この各係合枠37は略同一形状にそれぞれ形成されており、その上面にはボックス蓋体4の後側壁面に突設された4つの係合部材43を挿入するための挿入口37aがそれぞれ穿設されている。ボックス蓋体4の各係合部材43は、その各先端部分が側面視J字形にそれぞれ屈曲され、上述した各係合枠37に対応しつつ略等間隔で隣接配置されている。この各係合部材43の長手方向幅は各挿入口37aの長手方向幅より幅狭に形成されており、各係合部材43が各係合枠37の挿入口37aに挿入された場合に、挿入穴37aおよび係合部材43の長手方向幅の差分長さだけ、ボックス本体3に対してボックス蓋体4をその長手方向(図7中、矢印A方向)へスライドさせることができる。
【0017】
次に、図1、図6および図7を参照して、ボックス本体3内に形成された基板支持部材38および基板保持部材39について説明する。尚、図6は、ボックス本体3の底部35の左縁部分の拡大部分断面図であり、図7は、図2のVII−VII線における側断面図である。また、図7では、制御回路基板6および取付部材5を省略して図示し、図7中の矢印Aはボックス蓋体4のスライド方向を図示している。
【0018】
図1および図7に示すように、基板支持部材38は、底部35の右側縁部分および左縁部分にそれぞれ1つずつ突設されるとともに、底部35の後側縁部分に2つ突設されている。これらの4つの基板支持部材38は、略矩形状にそれぞれ形成されている。これらの各基板支持部材38は、制御回路基板6の下面を支持するものであり、図6に示すように、矩形柱状に形成された基部38aと、その基部38aの上端面に一体形成された傾斜部38bとを備えている。この各基部38aの高さ、即ち、底部35上面から各基部38aの上端面までの長さは、略同一長さに形成されており、各基部38aの上端面と制御回路基板6の下面とが当接した場合に、制御回路基板6をガタつかせることなく、水平状態で支持することができる。また、制御回路基板6は各基部38aによって底部35の上方に支持されるので、制御回路基板6の下面とボックス本体3の底部35との当接を防止することができる。
【0019】
各基板支持部材38の傾斜部38bは、ボックス蓋体4に穿設された各通穴45と、後述する仕切板65に凹設された各ねじ穴65bとを対向させつつ合致させるためのものである。この各傾斜部38bは、ボックス本体3の底部35側へ向けて隆起しつつ下降傾斜するテーパ面(傾斜面)を有しており、制御回路基板6をボックス本体3内部に位置決めすることができる。即ち、ボックス本体3へ制御回路基板6を収納する場合に、その縁部分を各傾斜部38bのテーパ面に当接させつつ、ボックス本体3へ制御回路基板6を押し込むと、かかるテーパ面を介して、制御回路基板6がボックス本体3の前方向および左右方向へスライドするのである。その結果、制御回路基板6がボックス本体3に対して前後方向および左右方向に位置決めされ、仕切板65の各ねじ穴65bはボックス蓋体4の各通穴45に対向しつつ合致する。このように、各通穴45および各ねじ穴65bを正確に合致させることにより、木ねじ等のねじ部材B1を各通穴45へそれぞれ挿入して、各ねじ穴65bへ容易にねじ込むことができるとともに、ねじ部材B1の無理なねじ込みによるボックス蓋体4や仕切板65の破損を防止することができる(図4参照)。
【0020】
また、図6に示すように、ボックス本体3の底部35後縁左端部には基板保持部材39が配設されており、図7に示すように、底部35の後縁右端部にも同様に、基板保持部材39が配設されている。これらの基板保持部材39は、それぞれ略同一形状に形成されており、基板支持部材38とともに制御回路基板6を支持しボックス本体3に固定するためのものである。各基板保持部材39は略中空円柱状に形成された基部39aを備え、その上端面には、制御回路基板6に穿設された各通穴64に対向して、ねじ穴39cがそれぞれ凹設されている。よって、この各ねじ穴39cへ木ねじ等のねじ部材B2をねじ込むことにより、制御回路基板6をボックス本体3内に固定することができる。
【0021】
各基部39aの高さ、即ち、底部35上面から各基部39aの上端面までの長さは略同一長さにそれぞれ形成されている。よって、各基板支持部材38の基部38aとともに制御回路基板6を支持する場合に、制御回路基板6をガタつかせることなく、水平状態で支持することができる。
【0022】
この各基板保持部材39の基部39aの上端面には2つの傾斜部39bがそれぞれ一体形成されている。この各傾斜部39bは、ボックス蓋体4の各通穴45と、仕切板65の各ねじ穴65bとを対向させつつ合致させるためのものであり、ボックス本体3の底部35へ向けて隆起しつつ下降傾斜するテーパ面(傾斜面)を有し、制御回路基板6をボックス本体3の所定位置に正確に位置決めすることができる。即ち、ボックス本体3へ制御回路基板6を収納する場合に、その縁部分を各基板保持部材39の各傾斜部39bのテーパ面に当接させつつ、ボックス本体3へ制御回路基板6を押し込むと、かかるテーパ面を介して、制御回路基板6がボックス本体3の前方向および左右方向へスライドするのである。
【0023】
その結果、制御回路基板6がボックス本体3に対して、前後方向および左右方向に位置決めされ、仕切板65の各ねじ穴65bはボックス蓋体4の各通穴45に対向しつつ合致する。このように、各通穴45および各ねじ穴65bを正確に合致させることにより、ねじ部材B1を各通穴45へそれぞれ挿入して、各ねじ穴65bへ容易にねじ込むことができるとともに、ねじ部材B1の無理なねじ込みによるボックス蓋体4や仕切板65の破損を防止することができる。
【0024】
次に、図1および図7を参照して、ボックス蓋体4のスライドを補助する部材について説明する。図1に示すように、ボックス本体3の左側壁上面には矩形状に切り欠かれた係合溝3aが一直線状に凹設されており、ボックス本体3の後側壁および右側壁の上面には矩形板状の係合壁3bが上方へ向けて略L字状に突設されている。また、図7に示すように、ボックス蓋体4の左側壁下面には矩形板状の係合壁4aが下方へ向けて一直線状に突設されており、この係合壁4aはボックス本体3の係合溝3aに係合可能に形成されている。また、ボックス蓋体4の後側壁および右側壁の下面には矩形状に切り欠かれた係合溝4bが略L字状に凹設されており、この係合溝4bはボックス本体3の係合壁3bに係合可能に形成されている。
【0025】
このため、図7に示すように、ボックス本体3に覆設されたボックス蓋体4を矢印A方向へスライドさせた場合に、係合溝3a,4bに対して係合壁4a,3bが係合するので、ボックス蓋体4が矢印A方向へ更にスライドすること防止することができる。また、ドライバー等の先端部分が挿入され、ボックス本体3とボックス蓋体4との当接面の間隙が広げられても、かかる間隙を係合壁4a,3bにより塞ぐことができる。よって、ドライバー等による基板ボックス2の不正な開放行為が防止されるので、制御回路基板6への不正行為を防止することができる。更に、ボックス蓋体4をボックス本体3に対して矢印A方向へスライドさせる場合に、ボックス本体3の後側壁に突設された係合壁3bがボックス蓋体4の後側壁に凹設された係合溝4bに合致しつつボックス蓋体4がスライドするので、ボックス蓋体4をスライド方向へガイドすることができる。
【0026】
また、図7に示すように、ボックス本体3の右側壁外面およびボックス蓋体4の左側壁外面には矩形板状のロック板3c,4cが突設されており、ボックス本体3の左側壁外面およびボックス蓋体4の右側壁外面にはロック板4c,3cが係合される矩形平板状の係合板3d,4dが配設されている。この係合板3d,4dにはロック板4c,3cが挿入可能な挿入口3e,4eが穿設されており、ボックス蓋体4を矢印A方向へスライドさせると、かかる挿入口3e,4eへロック板4c,3cをそれぞれ挿入することができる。その結果、ロック板4c,3cおよび係合板3d,4dが係合され、ボックス本体3およびボックス蓋体4を結合することができる。
【0027】
尚、封印部材31と封印部材41との当接面、ロック板3cとボックス蓋体4の側壁との当接面、および、ロック板4cとボックス本体3との当接面は、略同一平面上にあるので、ボックス蓋体4を矢印A方向へスライドさせる場合に、滑らかに支障なくスライドさせることができる。
【0028】
図1に示すように、ボックス蓋体4の上面には2つの略矩形状の凹部44が凹設されており、その一部にはねじ部材B1が挿入される通穴45がそれぞれ穿設されている。各凹部44は封印シールを貼付するための部分であり、封印シールが貼付された場合に、封印シールがボックス蓋体4の上面より一段低い部分に貼付されることとなるので、貼付された封印シールが何かに引っかかり剥がれてしまうことが防止され、封印シールを位置決めしつつ貼付することができる。
【0029】
尚、封印シールは、特殊な粘着部が塗布されたシール材で構成されており、この封印シールが貼付された後に剥がされると、シール材から粘着部が剥がれてしまう。よって、一度剥がされた封印シールを再度貼付することができないので、封印シールが不正に剥がされた場合には、かかる不正行為を容易に発見することができるのである。
【0030】
この各凹部44に穿設された各通穴45は、制御回路基板6に取着された仕切板65の上面に凹設された2つのねじ穴65bに対応して穿設されており、ボックス本体3の基板支持部材38および基板保持部材39によって各ねじ穴65bに対向しつつ合致される。よって、各通穴45へそれぞれ挿入されたねじ部材B1は各ねじ穴65bへ容易にねじ込まれるので、ねじ部材B1の無理なねじ込みによるボックス蓋体4や仕切板65の破損を防止することができる。
【0031】
また、各凹部44に貼付される封印シールはボックス本体3に跨って貼付され、基板ボックス2の開封を防止するように貼付される。この場合、各封印シールは各通穴45に覆い被さるように貼付されるので、各通穴45に挿入されたねじ部材B1の抜き取り行為を防止することができる。更に、各封印シールはロック板3c,4cが係合された係合板4d,3dに跨って貼付される。よって、各封印シールを剥がさずに、基板ボックス2を開封するには、各封印シールを3カ所ずつ切断する必要がある。即ち、一方の封印シールについては図7に示す係合板4dの下端部分と挿入口4eに挿入されたロック板3cの上下端面部分の3カ所を、また、他方の封印シールについては係合板3dの上端部分と挿入口3eに挿入されたロック板4cの上下端面部分の3カ所を切断しなければならない。よって、基板ボックス2を不正に開封し、かかる開封行為を隠蔽する場合、封印シールの複数の切断箇所を接合する必要があり、隠蔽作業を容易に行うことができない。その結果、基板ボックス2の不正な開封行為を防止することができる。
【0032】
次に、基板ボックス2のボックス本体3を取付部材5に取り付ける(結合する)ために、ボックス本体3に設けられた各部材について説明する。まず、ボックス本体3の後側壁面の下方部分には、ボックス本体3の外方へ向けて、2つの略矩形状の突部32が突設されている。これらの突部32は、取付部材5の後側縁部分に穿設された2つの穴部52に挿入可能に形成されており、各突部32を各穴部52に挿入することにより、ボックス本体3の後側壁面を取付部材5の後側縁部分に係止することができる。また、ボックス本体3の前側壁面、即ち、各突部32の突設面に対向する側壁面には矩形状に開口された切欠部33が形成されており、切欠部33の上部端面は取付部材5に形成された2つの係止爪53により係止される。
【0033】
ボックス本体3の底部35の下面、即ち、ボックス本体3の取付部材5側の面には、ボックス本体3の外方へ向けて、略矩形状の係合爪34が突設されている。この係合爪34は、取付部材5の係合穴54に係合可能に形成されており、ボックス本体3および取付部材5が結合された場合に、ボックス本体3の取付部材5に対する相対的なスライドを抑制するためのものである。尚、ボックス本体3と取付部材5との結合方法については後述する。
【0034】
切欠部33は、また、ボックス蓋体4がボックス本体3に覆設された場合に、基板ボックス2の一側壁に導出口21を形成する(図3参照)。よって、その導出口21を介して基板ボックス2内に収納された制御回路基板6の雄型コネクタ61に接続されたアース線62やフラットケーブル63を基板ボックス2から導出させることができる。
【0035】
また、ボックス蓋体4の上面には、基板ボックス2と取付部材5とを結合する場合の基板ボックス2のスライド方向を表示した方向表示42が形成されており、この方向表示42の示す方向へ基板ボックス2をスライドさせることにより、基板ボックス2を取付部材5に結合することができる。尚、この方向表示42は、ボックス蓋体4の成形と同時に型枠を用いて形成される。
【0036】
図5に示すように、ボックス本体3の底部35外面には、基板ボックス2のボックス本体3を取付部材5から取り外すための操作方法を表示した操作表示36が設けられている。例えば、本実施例の操作表示36によれば、「PUSH」の表示と、矢印の表示を有している。この操作表示36の「PUSH」の表示は、基板ボックス2を取付部材5から取り外す場合に、その「PUSH」の表示部分を押圧しなければならない旨を指示している。また、矢印の表示は、基板ボックス2を取付部材5から取り外す場合に、基板ボックス2を矢印の方向へスライドさせなければならない旨を指示している。
【0037】
この操作表示36はボックス本体3の成形と同時に型枠を用いて凸状に形成される。よって、係合爪34および係合穴54の係合状態を解除する場合に、操作表示36に指を押し当て基板ボックス2をスライドさせると、指先が操作表示36に引っかかり指の滑りを防止することができる。
【0038】
次に、図1を参照して、上述した基板ボックス2が結合される取付部材5について説明する。この取付部材5は導電性を有する薄板状の金属材料、例えば、薄板鋼材等で構成されており、ボックス本体3の底部35が嵌合可能な薄皿状の主板51を備えている。この主板51上面の面積は基板ボックス2に収納される制御回路基板6と略同一面積となるように形成されているので、基板ボックス2の外部からの電気的ノイズを確実に除去することができる。また、主板51の縁部分には周囲板56が周設されており、その周囲板56の後側縁部分および主板51に跨った部分には2つの矩形状の穴部52が穿設されている。これらの穴部52は上述したボックス本体3に突設された各突部32に対応して穿設されており、かかる各突部32は各穴部52へ挿入され係止される。取付部材5の前側縁部分に形成された周囲板56の上端部分には、2つの係止爪53が一体形成されている。この各係止爪53は側面視略コ字状に形成されており、各係止爪53内にボックス本体3の切欠部33が填め込まれる(図3参照)。
【0039】
取付部材5の主板51の略中央部分には、矩形状の係合穴54が穿設されており、この係合穴54にボックス本体3に突設された係合爪34が係合されるのである。即ち、この係合穴54に上述した係合爪34を係合させるためには、まず、基板ボックス2を傾けた状態で、基板ボックス2のボックス本体3に突設された各突部32を取付部材5の各穴部52へ挿入した後、ボックス本体3の底部35の下面と取付部材5の主板51の上面とを当接させつつ、ボックス本体3を切欠部33側へとスライドさせる(図4参照)。ボックス本体3のスライドに伴って、ボックス本体3の切欠部33が取付部材5の各係止爪53に係止され、更に、ボックス本体3の底部35の下面の係合爪34が取付部材5の係合穴54に係合される(図3参照)。図3に示すように、係合爪34および係合穴54が係合されると、係合穴54および係合爪34によって、ボックス本体3の矢印D方向へのスライドが抑制されるので、基板ボックス2のボックス本体3と取付部材5とを確実に結合することができる。
【0040】
この係合爪34および係合穴54の係合の解除により、基板ボックス3および取付部材5の結合を解除することができるが、図3に示すように、ボックスユニット1は、通常、ボックスユニット1の係合爪34および係合穴54が遊技盤91や入賞球集合カバー92に対向した状態で、入賞球集合カバー92に取り付けられるので、ボックスユニット1を反転させなければ係合爪34および係合穴54は見ることができない。よって、パチンコ機90の検査等を行う場合に、係合爪34および係合穴54の不用意な操作が防止され、基板ボックス2と取付部材5との結合状態を誤って解除してしまうことを防止することができるのである。
【0041】
図1に示すように、取付部材5の右側端部分に設けられた周囲板56には接続端子55が形成されており、この接続端子55は、雄型コネクタ61等を介して制御回路基板6に接続されたアース線62の一端をネジ止めにより接続することができる。取付部材5の主板51の下面には、後述する連接板8を取付部材5に取り付けるための2つの軸受部57が形成されており、これらの軸受部57には、連接板8の2本の取付ピン81がそれぞれ回動可能に支持される。また、取付部材5の左右縁部分には、下方へ向けて取付片58がそれぞれ形成されている。この各取付片58を入賞球集合カバー92に配設された留め具(図示せず)によって係止することにより、連接板8によるボックスユニット1の回動を防止することができる。
【0042】
図2に示すように、ボックスユニット1の取付部材5の裏面には連接板8が取り付けられている。この連接板8は、正面視長板状に形成されたヒンジ部材であり、4本の取付ピン81を備えている。この各取付ピン81のうち2本の取付ピン81は連接板8の右側端部分に突設されており、その他の2本の取付ピン81は連接板8の左側端部分に突設されている。連接板8の右側端部分(図2中、右側)に突設された2本の取付ピン81は、取付部材5に設けられた2つの軸受部57に回動可能にそれぞれ支持されている。また、連接板8の左側端部分(図2中、左側)に突設される各取付ピン81は、入賞球集合カバー92に突設された各軸受部92aに回動可能にそれぞれ差し込まれる。よって、ボックスユニット1は、連接板8により入賞球集合カバー92に対して回動可能に配設されるのである。
【0043】
尚、連接板8の入賞球集合カバー92の各軸受部92aに差し込まれた各取付ピン81は、それぞれ各軸受部92aに対して着脱可能に形成されているので、ボックスユニット1を入賞球集合カバー92から取り外して検査することもできる。また、連接板8は、遊技盤91の裏面に直に取り付けても良い。
【0044】
図1に示すように、制御回路基板6は矩形薄板状に形成されており、その後縁部分の両端部分には通穴64がそれぞれ穿設されている。上述したように、各通穴64は各基板保持部材39のねじ穴39cに対応してそれぞれ穿設されている。また、制御回路基板6の前側縁部分には複数(5個)の雄型コネクタ61が隣接配置されている。このうち、制御回路基板6の右端の雄型コネクタ61には、アース線62の一端に配設された雌型コネクタ62aが嵌合されている。このアース線62の他端は取付部材5の接続端子55にネジ止めにより接続されている。この接続端子55が形成された取付部材5は導電性を有する金属材料(薄板鋼材等)で構成されているので、制御回路基板6に搭載された電子部品の誤動作の原因となる電気的ノイズを除去することができる。また、他の雄型コネクタ61には、フラットケーブル63の一端に配設された雌型コネクタ63aが嵌合される。尚、図1では、制御回路基板6に搭載される各種電子部品の図示を省略し、アース線62およびフラットケーブル63の一部を省略して図示している。また、図1では、図面の簡略化のため、3個の雄型コネクタ61にそれぞれ接続される3つのフラットケーブル63の図示を省略している。
【0045】
制御回路基板6には透明高分子樹脂等で構成された仕切板65がネジ止めによって取着されている。この仕切板65は制御回路基板6に対して略垂直に取着されており、ボックス本体3とボックス蓋体4とを合体させた場合に、基板ボックス2の内外部を仕切ることができる。よって、基板ボックス2の外部からの制御回路基板6への接触行為を防止することができるのである。また、図1に示すように、仕切板65の制御回路基板6側の端部分には、各雄型コネクタ61に対応して5つの矩形状のコネクタ穴部65aが穿設されている。よって、雄型コネクタ61を回避して仕切板65を制御回路基板6に取着することができる。
【0046】
仕切板65上面の長手方向両端部には、ねじ部材B1がねじ込まれるねじ穴65bがそれぞれ凹設されている。この各ねじ穴65bは、ボックス蓋体4と仕切板65とを連結するためのものであり、ボックス蓋体4の上面に穿設された2つの通穴45に対応して穿設されている。この各ねじ穴65bへねじ部材B1をねじ込む場合、ボックス本体3の各基板支持部材38および基板保持部材39によって制御回路基板6がボックス本体3内に位置決めされることにより、各ねじ穴65bおよび各通穴45をそれぞれ対向して合致することができる。よって、ねじ部材B1を各通穴45を介して各ねじ穴65bへ容易にねじ込むことができるとともに、ねじ部材B1の無理なねじ込みによるボックス蓋体4や仕切板65の破損を防止することができる。
【0047】
次に、図1および図7を参照して、制御回路基板6の基板ボックス2への収納方法について説明する。まず、図1に示すように、制御回路基板6の前側縁部分に仕切板65をねじ止め等によって取着した後、その制御回路基板6の仕切板65取着面側をボックス本体3の底部35側方向へ押し込みつつ、制御回路基板6をボックス本体3内部へ収納すると、ボックス本体3の底部35に突設された各基板支持部材38および各基板保持部材39の傾斜部38b,39bのテーパ面を介して、制御回路基板6がボックス本体3の前後方向および左右方向に位置決めされる。制御回路基板6の位置決め後、制御回路基板6の各通穴64と各基板保持部材39のねじ穴39cとがねじ部材B2によりねじ止めされて、制御回路基板6がボックス本体3内に固定される。制御回路基板6の固定後、ボックス蓋体4の各係合部材43の先端部分をボックス本体3の各係合枠37の挿入口37aへ挿入し、各係合枠37と係合部材43とを係合させると、図7に示すように、ボックス本体3の上方にボックス蓋体4が覆設される。
【0048】
ボックス蓋体4の覆設後、図7に示すように、ボックス蓋体4をボックス本体3に対して矢印A方向へスライドさせると、ロック板3c,4cが係合板4d,3dの挿入口4e,3eにそれぞれ挿入される。かかるロック板3c,4cの挿入を続けると、係合溝3a,4bおよび係合壁4a,3bが合致しつつ係合し、ロック板3c,4cおよび係合板4d,3dが係合されてボックス本体3とボックス蓋体4とが結合される。このように、ボックス本体3とボックス蓋体4とが結合されると、ボックス蓋体4に穿設された各通穴45と仕切板65に凹設された各ねじ穴65bとが対向しつつ合致する。その後、各通穴45を介して仕切板65の各ねじ穴65bへねじ部材B1をねじ込み、その後、ボックス本体3、ロック板3c,4c、係合板3d,4dおよびボックス蓋体4の凹部44に跨るようにして、ボックス蓋体4の各凹部44に封印シールをそれぞれ貼付する。その後、封印部材31,41を封印ねじ71によって連結することにより、制御回路基板6が基板ボックス2により被包されて、基板ボックス2が封印されるのである(図3参照)。
【0049】
次に、図1、図3および図4を参照して、基板ボックス2および取付部材5の結合方法について説明する。まず、図4に示すように、制御回路基板6を基板ボックス2により被包した後、基板ボックス2の各突部32を取付部材5の各穴部52へ挿入する。各突部32の挿入後、基板ボックス2を矢印A方向へ回転させて、ボックス本体3の底部35の外面を取付部材5の主板51に当接させる。基板ボックス2と取付部材5との当接後、基板ボックス2を矢印B方向へスライドさせると、基板ボックス2の右側壁面と取付部材5の右側縁部分の周囲板56とが当接し、各突部32が穴部52に挿入された状態のまま、ボックス本体3の切欠部33が係止爪53に填め込まれて係止される。その結果、基板ボックス2と取付部材5とが結合される(図3参照)。このように、基板ボックス2および取付部材5が結合されると、図3に示すように、ボックス本体3の裏面に突設された係合爪34の左側壁面が取付部材5の係合穴54の左側壁面に当接して、係合爪34が係合穴54に係合されるので、基板ボックス2の矢印D方向へのスライドが抑制され、かかる結合が維持される。
【0050】
次に、図3を参照して、基板ボックス2および取付部材5の結合状態の解除方法について説明する。この結合状態を解除する場合には、パチンコ機90の入賞球集合カバー92に配設された留め具(図示せず)によるボックスユニット1の係止を解除した後、係合爪34および係合穴54の係合状態を解除する必要がある。この係合状態の解除は、ボックスユニット1の裏面側、即ち、取付部材5側からボックス本体3の底部35の外面を係合穴54を介して矢印C方向へ押圧しつつ、ボックス本体3を矢印D方向へスライドさせることにより行われる。係合爪34および係合穴54の係合が解除されると、係止爪53による切欠部33の係止が解除される。その後、図4の反矢印A方向へ基板ボックス2を回転させて、各突部32を各穴部52から引き抜くことにより、基板ボックス2が取付部材5から取り外される。
【0051】
しかしながら、図3に示すように、ボックスユニット1は、通常、ボックスユニット1の係合爪34および係合穴54が遊技盤91や入賞球集合カバー92に対向した状態で、入賞球集合カバー92に取り付けられるので、そのままの状態では係合穴54を介してボックス本体3の底部35外面を押圧することができず、係合爪34および係合穴54の係合状態を解除することができない。このため、ボックスユニット1を連接板8を介して反時計方向へ回転させて、図3中の2点鎖線の位置へ移動させた後、係合爪34および係合穴54の係合状態の解除が行われる。
【0052】
このように、係合爪34および係合穴54の係合状態を解除して、基板ボックス2および取付部材5の結合状態を解除するには、ボックスユニット1を連接板8を介して反時計方向へ回転させて、図3中の2点鎖線の位置へ移動させなければならない。よって、パチンコ機90の検査等を行う場合に、係合爪34および係合穴54の係合状態が不用意に解除されることが防止され、基板ボックス2と取付部材5との結合状態を誤って解除してしまうことを防止することができる。
【0053】
また、上述した操作表示36は取付部材5の係合穴54の穿設位置に対応してボックス本体3に形成されているので、基板ボックス2と取付部材5とが結合されても、取付部材5の係合穴54を介して操作表示36を容易に視認することができる。また、基板ボックス2と取付部材5とが結合された場合に、操作表示36、係合爪34および係合穴54は、ボックスユニット1の同一面に形成されているので、操作表示36を参照しつつ、係合爪34および係合穴54の係合解除を行って、ボックス本体3を取付部材5から取り外すことができる。
【0054】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0055】
例えば、本実施例では、取付部材5を導電性を有する金属材料である薄板鋼材等で構成した。しかしながら、取付部材5の材質は、必ずしもこれに限られるものではなく、導電性を有する高分子材料等で構成しても良い。即ち、制御回路基板6の動作に悪影響を及ぼす電気的ノイズを除去することができる導電性材料であれば良い。
【0056】
また、本実施例では、手順表示(操作表示36,方向表示42)をボックス本体3またはボックス蓋体4の成形と同時に型枠を用いて形成した。しがしながら、手順表示を付す方法は必ずしもこれに限られるものではなく、操作手順等を印刷した合成樹脂等のシートをボックス本体やボックス蓋体に貼付するようにしても良い。
【0057】
請求項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記回路基板には、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続するコネクタが形成され、前記ボックスベースまたはボックスカバーには、前記コネクタに接続されたコードが導出される開口部が形成され、前記仕切部材は、前記開口部を閉鎖するため前記回路基板上の前記コネクタより内側位置であって、前記制御部品より外側位置に立設されるのものであることを特徴とする遊技機用基板ボックス1。この遊技機用基板ボックス1によれば、コネクタに接続されるコードは開口部から導出されるので、その回路基板と他の回路基板等とを電気的に接続することができる。また、仕切部材はボックスベースまたはボックスカバーに形成された開口部を閉鎖するとともに、回路基板上のコネクタより内側位置であって、回路基板に搭載された制御部品より外側位置に立設されているので、制御部品への接触行為を防止するとともに、制御部品への不正行為を防止することができる。
【0058】
請求項1記載の遊技機用基板ボックス、又は、遊技機用基板ボックス1において、前記位置決め部材は、前記ボックスベースに配設され、そのボックスベースの底部へ向かうに従って隆起した傾斜面を有する傾斜部材であることを特徴とする遊技機用基板ボックス2。この遊技機用基板ボックス2によれば、回路基板をボックスベースの底部へ押し込むと、回路基板が傾斜部材の傾斜面に沿ってボックスベースの所定位置に移動するので、回路基板をボックスベースの所定位置に正確に位置決めすることができる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の遊技機によれば、仕切部材が連結部材によってボックスカバーと制御基板との両方に対して分離不能に固定されるため、ボックスカバーを制御基板から引き離そうとしてもボックスカバー、仕切部材および制御基板の各部品間に隙間ができ難く、その隙間からの不正行為を防止することができるという効果がある。
【0060】
また、ボックスカバー(第1係合部)より基板ボックスの内側に仕切部材の一部(仕切部側係合部)が配置され、ボックスベース(第2係合部)より基板ボックスの内側にも仕切部材の一部(カバー部側係合部)が配置されることにより、基板ボックスと仕切部材との間を介しての不正行為を一層防止することができるという効果がある。
【0061】
更に、仕切部材は複数のコネクタに対応させて形成されたコネクタ挿通孔を有するので、コネクタの数や形状の異なる機種でも仕切部材のみを変更するだけでコネクタ周りに隙間のない不正に強い基板ボックスを製造することができ、ボックスカバーとボックスベースを複数種類の機種で兼用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技機用基板ボックスの一実施例である基板ボックスを有するボックスユニットの分解斜視図である。
【図2】 ボックスユニットの配設された遊技機の一種であるパチンコ機の裏面の部分断面図である。
【図3】 図2のIII−III線における平面部分断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線におけるボックスユニットを分解した平面断面図である。
【図5】 図3のV−V線におけるボックスユニットの裏面部分図である。
【図6】 ボックス本体の底部の左縁部分の拡大部分断面図である。
【図7】 図2のVII−VII線における側断面図である。
【符号の説明】
1 ボックスユニット(遊技機用基板ユニット)
2 基板ボックス
3 ボックス本体(ボックスベース)
4 ボックス蓋体(ボックスカバー)
6 制御回路基板(制御基板)
31 封印部材(第2封印部)
41 封印部材(第1封印部)
61 雄型コネクタ(接続用コネクタ)
65 仕切板(仕切部材)
65a コネクタ穴部(コネクタ挿通口)
71 封印ねじ(封印具)
74 予備用封印ねじ(封印具)
90 パチンコ機(遊技機)
B1 ねじ部材(連結部材)
Claims (1)
- ボックスベースと、仕切部材と、前記ボックスベース及び前記仕切部材と係合して基板ボックスを形成するボックスカバーと、前記基板ボックス内に収容される制御基板とを有する遊技機用基板ユニットを備えた遊技機であって、
前記制御基板は、
複数の電子部品を配設した電子部品配設領域と、前記制御基板の側端部に複数の接続用コネクタを並べて配設したコネクタ配設領域とを基板上に備え、
前記ボックスカバーは、
第1封印部と、
前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記電子部品配設領域を覆う上側板部と、
該上側板部から前記ボックスベース側に延設される周側部と、
前記コネクタ配設領域に対応する周側部に設けられ、前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記仕切部材の一部が前記ボックスカバーより前記基板ボックスの内側となるよう前記仕切部材と係合する第 1 係合部とを備え、
前記ボックスベースは、
前記第1封印部に対応する第2封印部と、
前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記仕切部材の一部が前記ボックスベースより前記基板ボックスの内側となるよう前記仕切部材と係合する第2係合部とを備え、
前記仕切部材は、
前記基板ボックスによって前記制御基板全体を内包した際に前記電子部品配設領域と前記コネクタ配設領域とを区分する仕切部と、
該仕切部に設けられ、前記第 1 係合部より前記基板ボックスの内側となる仕切部側係合部と、
前記コネクタ配設領域の基板面を覆うと共に、前記複数の接続用コネクタに対応させて形成された複数のコネクタ挿通口を有するカバー部と、
該カバー部に設けられ、前記第2係合部より前記基板ボックスの内側となるカバー部側係合部とを備え、
連結部材によって前記ボックスカバーに対して分離不能に固定されると共に前記制御基板に対しても分離不能に固定されるものであり、
前記基板ボックスは、
前記制御基板全体を内包した状態で前記ボックスカバーの前記第1封印部と前記ボックスベースの前記第2封印部とを封印具によって封止することを特徴とする遊技機用基板ユニットを備えた遊技機。
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