(パチンコ機について)
実施例に係る遊技機は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される矩形枠状の外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤40(図3または図6等参照)を着脱可能に保持した中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤40の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置30が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤40を透視保護するガラス板13aを備えた前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
(中枠について)
図1〜図3に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材20と、下縁をなし、スピーカ16や打球発射装置17、操作ハンドル18等が設置された下枠部材21と、左側縁をなす左枠部材22と、右側縁をなす右枠部材23とから構成されて、これら上下左右の枠部材20,21,22,23を組み付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材20,21,22,23を組み付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤40を設置する遊技盤保持部24として機能する(図2参照)。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
また、図2に示すように、前記左枠部材22の開口内側(遊技盤保持部24側)には、上下に離間する位置に、前記遊技盤40の左側端部を回転および着脱可能に保持する回転保持具25a,25aが複数(実施例では2個であるが、1個あるいは3個以上であってもよい)設けられると共に、上下の枠部材21,22における右端部(右枠部材23側)に、遊技盤40の右側上下端部を固定する固定具25b,25bが夫々設けられている。すなわち、前記遊技盤40を中枠12に配設するには、図3に示すように、前記遊技盤保持部24に斜めに遊技盤40を臨ませて、該遊技盤40の左側端部を前記回転保持具25a,25aで保持した状態で、遊技盤40の右側端部を押し込んで遊技盤40の左側端部(回転保持具25a,25a)を中心に回動させて遊技盤40の全体を遊技盤保持部24に臨ませて、前記固定具25b,25bで遊技盤40の右側上下端部を支持固定する。このように、実施例に係る遊技盤40は、前記中枠12と同様に、左側端部が回転中心となるよう支持される。なお、以下の説明において、パチンコ機10(遊技盤40)における左側を枢支端側と指称し、右側を開放端側と指称することもある。
図3または図4に示すように、前記上枠部材20の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク26が、該上枠部材20の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク26は、図2、図3または図14に示すように、前記遊技盤保持部24に配設された遊技盤40の上部位置と前後に重なるよう構成されて、遊技盤40の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている。ここで、前記球タンク26は、前記外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留するタンク本体26aと、該タンク本体26aの左後端部側(図4では右側)に位置して、該タンク本体26aに貯留したパチンコ球を一列に整列する球整流部26bとが設けられている。すなわち、前記球タンク26と遊技盤40との関係では、前記球整流部26bの形成位置においては球タンク26(球整流部26b)と遊技盤40との間に間隙が形成されて、配線HA(図14参照)の挟み込みが起き難くしてある。
また、前記下枠部材21の裏側には、前記上下の球受け皿14,15に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路(何れも図示せず)が夫々形成されたセット部材27が配設されている(図4参照)。前記球タンク26とセット部材27とは、各部材26,27における左枠部材22側の端部間に架設された球通路ユニット28を介して連通接続されており、該球通路ユニット28に配設された球払出し装置28aの駆動により球タンク26に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿14,15へ給出するよう構成されている。また、このセット部材27には、図4に示すように、パチンコ機10の電源制御を行なう電源装置151、前記球通路ユニット28に配設した球払出し装置28aを駆動制御する払出し制御装置152、前記打球発射装置17を駆動制御する発射制御装置153、外部端末に接続されるインターフェース基板154等が配設されている。なお、これらの各装置151,152,153,154は、前記遊技盤40の裏側に配設される主制御装置150(後述)に配線接続され、該主制御装置150からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。
(図柄表示装置について)
次に、前記遊技盤40に配設される図柄表示装置30の構成につき説明する。図5に示すように、実施例に係る図柄表示装置30は、各種図柄を表示可能な液晶パネル31が収容ケース32に収容されたユニット部材であって、該収容ケース32の後面32aに、液晶パネル31の表示を制御する表示制御装置155や液晶パネル31のバックライトを制御するインバータ装置(図示せず)が配設される。更に、前記表示制御装置155およびインバータ装置の背面側には、後述する各発光装置71,101,121を発光制御する統括制御装置157が前後に重なるよう配設されており、該統括制御装置157の制御信号に基づいて表示制御装置155が制御を実行して液晶パネル31の表示面31aで図柄変動ゲームが行なわれると共に、各発光装置71,101,121が発光するようになっている。なお、前記統括制御装置157も前記主制御装置150に配線接続され、該主制御装置150からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。
前記収容ケース32は、前方へ開口する矩形箱状に形成されて前記液晶パネル31の背面および外周を囲繞するケース本体33と、該ケース本体33の開口前縁に組み付けられ、該液晶パネル31の前面側外周縁に当接する矩形枠状に形成された前カバー体36とから構成され、液晶パネル31が固定されたケース本体33に前カバー体36を組み付けるようになっている。ここで、前記前カバー体36は、前記ケース本体33の開口部53a前側から内挿され、液晶パネル31の外周を囲繞する枠状の支持壁部37と、該支持壁部37の前端部に形成されて開口内側に延出し、前記液晶パネル31における表示面31aの縁部に当接するフレーム部38(図柄表示装置30の前面)とから構成されており、液晶パネル31の外周を、前記ケース本体33および支持壁部37で2重に囲繞する構造となっている。なお、前記前カバー体36を前後に開口する矩形枠状に形成することで、図柄表示装置30(液晶パネル31)の表示面31aへの写り込みが防止される。
また、図5に示すように、前記支持壁部37における上下の辺部には、前後方向に延在する第1補強片37aが左右方向に離間する複数箇所に形成されると共に、該支持壁部37における左右の辺部には、前後方向に延在する第2補強片37bが上下の角部の近傍に1箇所ずつ形成されており、該第1および第2補強片37a,37bが液晶パネル31外面に当接することで、図柄表示装置30が収容ケース32内に保持される。すなわち、前記図柄表示装置30の外周と収容ケース32(支持壁部37)との間には、一定の隙間(図5(b)参照)が介在するようになっており、該隙間により収容ケース32が弾性変形することで、成型誤差等が生じた場合でも液晶パネル31を収容ケース32に容易に組み付けようになっている。
そして、前記収容ケース32(ケース本体33)には、図5に示すように、遊技盤40の枢支端側に位置する左側面(左右の一方側面)32bの前端に、側方(左側面32bから離間する方向)へ突出する板状の係止突部34,34が上下に離間する2箇所に設けられている(図5では右側)。この係止突部34は、前記遊技盤40の裏側に設けられる後述の差込み受部56,56(図8、図18等参照)と係脱可能に係止されるようになっている。また、前記収容ケース32(ケース本体33)における前記液晶パネル31と対向する後面32aには、遊技盤40の開放端側に位置する右側面(左右の他方側面側)32cの上下端部に、後方へ突出する支持部35,35が夫々形成されており、遊技盤40の裏側に設けた後述のロック部材135a,135b(図4、図8、図9等参照)が対応の支持部35,35に対して係脱可能に係止されるようになっている。なお、前記収容ケース32の後面32aにおける前記各支持部35の周縁部は弧状に面取りされて、前記ロック部材135a,135bを容易に係止させうるようになっている。また、前記各支持部35の内部側(液晶パネル31側)には、上下方向へ延在する補強リブ35aが左右方向に離間して複数設けられており、前記ロック部材135a,135bが支持部35に係止された状態で、該支持部35,35が変形するのを防止している。
(遊技盤について)
前記遊技盤40は、図6〜図8に示すように、前記中枠12の遊技盤保持部24に整合する略正方形に形成されたアクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板41と、該透明板41の後面に組み付けられて前記図柄表示装置30が着脱可能に配設される裏ユニット51とから構成され、該裏ユニット51に形成された前後に開口する可視表示部52を介して図柄表示装置30の表示面31aを前面側から視認し得るよう構成されている。ここで、実施例の裏ユニット51に形成される前記可視表示部52は、該裏ユニット51の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。なお、実施例の透明板41は、アクリル樹脂により形成されている。また、図6には、透明板41の裏側に位置する前記裏ユニット51を破線で示してある。
(透明板について)
図1、図3または図6に示すように、前記透明板41の前面には、略円形状に湾曲形成したレール42が配設されて、該レール42によりパチンコ球が流下可能な遊技領域40aが画成され、前記打球発射装置17から発射されたパチンコ球が遊技領域40a内に打ち出されるようになっている。また、前記透明板41の下方位置には、前記遊技領域40aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置43や特別入賞装置44が配設されており、該始動入賞装置43にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置30において図柄変動ゲームが展開され、該図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置30に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置44の入賞口44aが開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球を獲得し得るよう構成されている。また、前記透明板41の前面には、前記図柄表示装置30において主に図柄変動ゲームが展開される領域を囲む庇状部材46が配設されており、前記遊技領域40aに打ち出されたパチンコ球が図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下しないようになっている。なお、前記遊技領域40aには、前記庇状部材46の外側位置に多数の遊技釘47が植設されると共に、前記レール42の外側に、複数のコーナー飾り部材48が配設されている。また、前記透明板41における前記庇状部材46より左方位置には、パチンコ球を検出する球検出センサ(図示せず)を備えた球通過ゲート45が設けられている。なお、前記球通過ゲート45をパチンコ球が通過することで、透明板41に設けられた普通図柄表示装置49(図6参照)の普通図柄が変動開始するよう設定されている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット51は、図8、図8または図11に示すように、透視不能な合成樹脂材(例えばABS樹脂)から、外郭形状が前記透明板41と略整合する大きさおよび形状に形成され、該裏ユニット51の略中央位置に前記可視表示部52が開設された枠状に形成されている。ここで、前記可視表示部52は、上下の縁部が略水平に延在すると共に、左右側縁が開口外側へ向けて弧状に膨出する略小判状に開口するようになっている。なお、以下の説明では、前記裏ユニット51において、前記可視表示部52より上側の部位を上枠部53と指称し、該可視表示部52より下側の部位を下枠部54と指称する。また、裏ユニット51において、前記可視表示部52の上下縁部の間(すなわち上下の枠部53,54の間)であって枢支端側(左端側)の枠部分を枢支端側枠部55と指称し、可視表示部52の上下縁部の間(すなわち上下の枠部53,54の間)であって開放端側(右端側)の枠部分を開放端側枠部58と指称するものとする。
図8に示すように、前記裏ユニット51には、前記図柄表示装置30の前面(フレーム部38)に当接して前方移動を規制する前側位置規制部(具体的には、後述する各発光装置71,101,121の基板カバー75,106,123)と、図柄表示装置30の後面32aに当接して後方移動を規制する後側位置規制部(具体的には、後述のロック部材135a,135b)と、図柄表示装置30の上面32dに当接して上方移動を規制する上側位置規制部(具体的には後述の台座部材130)と、図柄表示装置30の下面32eに当接して下方移動を規制する下側位置規制部(具体的には後述の設置部材67)と、図柄表示装置30の左右の側面32b,32cに当接して側方移動を規制する側部位置規制部(具体的には後述の規制壁114,127)とからなる位置規制手段が設けられている。すなわち、各位置規制部67,75,106,114,123,127,130,135a,135bにより図柄表示装置30が前後、左右および上下に移動するのを規制することで、図柄表示装置30が所定の設置領域Sに保持されるようになっている。ここで、前記設置領域Sは、前記図柄表示装置30を保持した際に、該図柄表示装置30が占有する領域である。そして、前記設置領域Sに図柄表示装置30を保持することで、前記可視表示部52の開口域全体が図柄表示装置30の表示面31aで閉成されるようになっている。
(上枠部について)
図6、図11または図12に示すように、前記裏ユニット51における上枠部53の前面には、文字を表わした文字装飾部60が設けられると共に、該文字発光部の左右両側部に第1の可動装置(演出用可動装置)62が配設され、裏ユニット51における前記可視表示部52の下方位置に、第2の可動装置65が前記始動入賞口の左右両側に位置するよう配置されている。ここで、前記文字装飾部60は、光透過性および光拡散性を有するレンズ部60aにより、文字「C」、「O」、「B」、「R」、「A」を表わしたものである。なお、実施例では、5文字の文字装飾部60を設けているが、これに限られるものでないことは当然である。そして、前記上枠部53において各文字と前後に対応する位置には、前後に開口する開口部53a(図12または図13参照)が開設されて、該開口部53aを介して各文字装飾部60の後方から後述する第1の発光装置71のLED72aが臨むようになっている(後述)。
また、前記上枠部53には、図8または図9に示すように、前記文字装飾部60の左右両側に第1の可動装置62,62が配設されている。前記第1の可動装置62は、前記裏ユニット51の上枠部53に固定される平板状のケース体63と、該ケース体63の下部に配設されて上下方向に揺動し、下方への揺動時に可視表示部52の開口内側に臨む可動体62a(図11参照)と、当該ケース体63における可動体62aより上方に配設されて上枠部53より後方に突出するソレノイド(駆動手段)64a,64bと、該可動体62aとソレノイド64a,64bを連繋接続する連繋手段(図示せず)とを備え、該可動体62aの内部にLED等の発光体(図示せず)が内蔵されている。また、前記第1の可動装置62を上枠部53に配設した状態において、前記ケース体63は、前記各発光装置71,101,121の基板カバー75,106,123と同一水平面に位置し、前記ソレノイド64a,64bは、前記図柄表示装置30の設置領域Sの上外方(図柄表示装置30と球タンク26との間)に位置するよう構成されている。なお、以下の説明では、前記裏ユニット51の枢支端側に位置するソレノイドを第1ソレノイド64aと指称し、開放端側に位置するソレノイドを第2ソレノイド64bと指称して区別する。また、前記中枠12の球タンク26との関係において、前記第1ソレノイド64aは、前記タンク本体26aと球整流部26bとの境界位置の下方に配置されており、該第1ソレノイド64aより枢支端側においては、前記裏ユニット51と球タンク26(球整流部26b)との間に比較的前後幅の大きな間隙が画成されて、配線HAが挟み込まれるのを防止している。
(枢支端側枠部について)
前記裏ユニット51の枢支端側枠部55には、図8、図9、図18〜図20に示すように、上下に離間する2箇所に、前記図柄表示装置30に形成した前記係止突部34,34を挿脱可能な差込み受部56,56が後方へ突出するよう形成されている。ここで、前記各差込み受部56は、前記図柄表示装置30のフレーム部38が当接する前側位置規制部(基板カバー75,106,123)より後方へ突出するよう形成されると共に、前記可視表示部52側に開口するよう差込み口56aが開設され、可視表示部52から遊技盤40の枢支端側へ前記係止突部34を移動して該差込み受部56の差込み口56aに挿入するようになっている。
また、前記差込み口56aに対して対応の係止突部34を挿入した状態で、前記図柄表示装置30のフレーム部38を前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させた際に、該係止突部34の後面が差込み受部56,56の後壁部56bの内面に当接するよう構成されている。すなわち、前記係止突部34,34の後壁部56bと差込み受部56,56との当接により、図柄表示装置30の枢支端側が後方移動するのを規制している。また、図9または図18示すように、前記枢支端側枠部55の下方位置に位置する差込み受部の後壁部56bには、後方へ突出する固定ボス部56cが上下に離間する位置に形成されて、後述する第2の配線保持部材95(図8参照)の設置部として機能するようになっている。なお前記固定ボス部56cの後端面にはネジ孔56d(図18参照)が形成されている。
(下枠部について)
図8〜図10に示すように、前記裏ユニット51の下枠部54には、前記透明板41に配設された前記始動入賞装置43および特別入賞装置44の後方を挿通する挿通孔54a(図11または図12参照)が前後に開口するよう形成されて、該挿通孔54aに挿通させた始動入賞装置43の左右両側に前記第2の可動装置65,65が配設されている。また、前記下枠部54の裏側には、前方に開口する横長矩形箱状に形成された設置部材67が配設されて、該設置部材67の内部に前記始動入賞装置43、特別入賞装置44および第2の可動装置65を収容するようになっている。そして、前記設置部材67は、前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)より後方に突出するよう構成され、該設置部材67の上面67a(具体的には後述する下側金属規制片145の支持板部147)で前記図柄表示装置30の下面32eを支持するようになっている。すなわち、前記設置部材67の上面67aが図柄表示装置30を支持する支持面として機能している。
また、図8〜図10に示すように、前記設置部材67の後面には、中継基板68を設置する基板設置部67bが設けられており、該基板設置部67bに配設された中継基板68に対して、パチンコ機10や図柄表示装置30の裏側に配置された各種制御装置151,152,153,154,155,157や各発光装置71,101,121、その他の各種の電気部品が配線接続されている。なお、前記設置部材67の適宜位置には、中継基板68に接続される配線を係止保持する配線止め67cを形成してある。また、前記設置部材67の裏側には、前記主制御装置150を着脱可能に設置する主基板ベース70(図4参照)が配設されて、該主基板ベース70に配設された主制御装置150も、前記中継基板68に配線接続されるようになっている。なお、裏ユニット51と設置部材67との間には、後述する第3のLED基板122と中継基板68とを接続する配線(図示せず)を挿通し得る空間部(図示せず)が画成されている。
更に、前記裏ユニット51の前側には、図6、図11、図12に示すように、前記枢支端側枠部55、上枠部53および開放端側枠部58の夫々に亘って環状に延在する円環状装飾部61が設けられている。この円環状装飾部61は、光透過性および光拡散性を有する複数のレンズ部61aを周方向に所定間隔離間して配置し、各レンズ部61aの間を装飾カバー61bで覆うよう構成される。そして、前記円環状装飾部61は、前記可視表示部52の左右側縁に沿って延在すると共に、該円環状装飾部61の内側に、前記文字発光部、第1の可動装置62および第2の可動装置65の夫々が位置するよう構成されている。また、前記円環状装飾部61は、前記透明板41に形成される略円形の遊技領域40aの内側において、該遊技領域40aの周縁に沿うよう設けられており、裏ユニット51を透明板41に組み付けた際に、該透明板41を介して文字装飾部60、第1の可動装置62、第2の可動装置65、円環状装飾部61および可視表示部52の臨む図柄表示装置30の夫々を前側から視認されるようになっている。なお、前記裏ユニット51の枢支端側枠部55および開放端側枠部58においてレンズ部61aと前後に対応する位置には、前後に開口する通孔55a,58a(図12参照)が開設されており、該通孔55a,58aを介して各レンズ部61aの後方からLED102a,122aが臨むようになっている(後述)。
(発光装置について)
図12、図13、図18、図24に示すように、前記上枠部53の裏側には、前記各文字装飾部60を発光させる第1の発光装置(第1の電気部品)71が配設され、前記枢支端側枠部55の裏側には、該枢支端側枠部55側に位置する各レンズ部61aを発光させる第2の発光装置(第2の電気部品)101が配設され、前記開放端側枠部58の裏側には、該開放端側枠部58側に位置する各レンズ部61aを発光させる第3の発光装置121が配設されて、該第1〜第3の発光装置71,101,121の後方に前記図柄表示装置30が配置されている。なお、前記円環状装飾部61において前記上枠部53に位置するレンズ部61aは、該上枠部53の前側に配設された発光手段(図示せず)により発光されるようになっている。また、前記上枠部53、枢支端側枠部55および開放端側枠部58には、後方へ突出すると共に後端部にネジ孔53c,55c,58cを有する固定ボス部53b,55b,58bが複数箇所に形成されると共に、該固定ボス部53b,55b,58bより後方突出寸法を小さく設定した突起部53d,55d,58dが形成されている。
(第1の発光装置について)
前記第1の発光装置71は、図13に示すように、前記裏ユニット51の上枠部53の裏側に配置され、表面に複数のLED72aが実装され、前記第1の可動装置62,62の第1および第2ソレノイド64a,64bの間に位置する第1のLED基板72と、該第1のLED基板72の裏側を覆う第1の基板カバー75とから構成されており、前記上枠部53における前記文字装飾部60と対応する位置に開設した開口部53aを介して、各LED72aが文字装飾部60の裏側に対向するようになっている。なお、実施例では、文字「C」に対応する位置には5個のLED72aが配置されると共に、文字「O」、「B」、「R」、「A」の夫々に対応する位置には6個のLED72aが配置されている。ここで、文字「C」に対応する5個のLED72aは、全てが直列に接続されたLED群Gをなすよう構成され、文字「O」、「B」、「R」、「A」の夫々に対応する6個のLED72aは、3個のLED72aずつが直列に接続されて、直列接続された3個のLED72a毎にLED群Gをなすよう構成されている(図15参照)。従って、第1のLED基板72には、9個の独立したLED群Gが設けられている。また、前記第1のLED基板72の裏面には、18個のブロック状の配線パターン部72bが設けられて、2つのブロック状の配線パターン部72bを導通するよう抵抗器72cが実装されている。この抵抗器72cは、前記各LED群G毎に対応し、前記統括制御装置157からの制御信号に基づいて、当該LED群G毎にスタティック駆動制御されるようになっている。
また、前記第1のLED基板72の裏面には、図15に示すように、上縁部に沿って複数のコネクタ受部73,74が設けられている。ここで、前記第1のLED基板72において裏ユニット51の枢支端側(第1ソレノイド64a側)には、該枢支端側から順に、前記第1ソレノイド64aに対応する第1の可動装置62の可動体62aに内蔵した発光体からの配線が接続されるコネクタ受部73、および該第1ソレノイド64aからの配線が接続されるコネクタ受部73の2つのコネクタ受部が配置されている。一方、前記第1のLED基板72において裏ユニット51の開放端側(第2ソレノイド64b側)には、該開放端側から順に、前記第2ソレノイド64bに対応する第1の可動装置62の可動体62aに内蔵した発光体からの配線が接続されるコネクタ受部73、前記第2の発光装置101からの配線HAが接続される中継接続用のコネクタ受部(第1のコネクタ受部)74、および該第2ソレノイド64bからの配線が接続されるコネクタ受部73の3つのコネクタ受部が配置されている。なお、第1のLED基板72上に配設されるコネクタ受部73,74は、同一水平線上に位置するよう配置されると共に、該第1のLED基板72上に形成したプリントパターンにより、前記発光体および各ソレノイド64a,64bが配線接続されるコネクタ受部73の夫々は、前記中継接続用のコネクタ受部74に接続するよう構成されている。
図15に示すように、前記第1のLED基板72には、前記上枠部53に形成した固定ボス部53bに対応する位置に、該固定ボス部53bを挿通可能な通孔72dまたは切欠部72eが形成されている。すなわち、図16に示すように、各固定ボス部53bを対応の通孔72dおよび切欠部72eに挿通した際に、前記上枠部53に形成した突起部53dが前記第1のLED基板72の表面に当接して、該上枠部53と第1のLED基板72との間に一定の隙間が画成されるようになっている。また、前記第1のLED基板72を上枠部53に配設した状態で、前記各コネクタ受部73,74は前記図柄表示装置30の設置領域Sの上外方(図柄表示装置30と球タンク26の底面との間)に位置している。
(第1の基板カバーについて)
前記第1の基板カバー75は、図15に示すように、前記第1のLED基板72の裏面に対向し、該裏面と略整合する形状に形成された対向面部(背面)76と、該対向面部76の周縁から前方へ立ち上がるよう形成されて、該第1のLED基板72を囲繞する周壁部77とから形成されて、該周壁部77の前端部が上枠部53の裏面に当接するようになっている。この第1の基板カバー75における対向面部76には、左右端部近傍に後方へ突出する突部75aが形成されており、該突部75aに前記図柄表示装置30のフレーム部38が当接するよう構成されている。
また、図13または図15に示すように、前記第1の基板カバー75には、前記上枠部53の固定ボス部53bと前後に整列する位置に、該固定ボス部53bのネジ孔53cと前後に整列するネジ通孔78aを有する円筒状ボス部78が、前方(第1のLED基板72側)へ突出するよう形成されている。すなわち、前記周壁部77の内側に第1のLED基板72を臨ませた際に、該円筒状ボス部78の前端が第1のLED基板72の裏面に当接するようになっている。そして、前記円筒状ボス部78のネジ通孔78aに挿通したネジを前記固定ボス部53bのネジ孔53cに螺挿することで、第1の基板カバー75が上枠部53に固定される。このとき、前記第1のLED基板72は、前記上枠部53に形成した突起部53d、および前記第1の基板カバー75に形成した円筒状ボス部78に当接して、該第1の基板カバー75と上枠部53との間および第1のLED基板72と第1の基板カバー75の対向面部76との間に所定の隙間を保持した状態で固定される。
また、前記第1の基板カバー75には、図16に示すように、前記図柄表示装置30のフレーム部38が当接する当接部分より上方位置に、第1の基板カバー75の内部に連通する上側放熱口79が複数形成されると共に、該フレーム部38との当接部分より下方位置に、第1の基板カバー75の内部に連通する下側放熱口80が複数形成されている。ここで、前記各上側放熱口79は、前記対向面部76から前記第1の基板カバー75の上面67a(第1の基板カバー75の上縁側に設けられた周壁部77)に亘って延在するよう形成され、前記各下側放熱口80は、該対向面部76から第1の基板カバー75の下面(第1の基板カバー75の下縁側に設けられた周壁部77)に亘って延在するよう形成される。また、前記第1の基板カバー75の対向面部76には、隣接する上側放熱口79同士の間および隣接する下側放熱口80同士の間に、前記第1のLED基板72側に突出する突条部76aが上下方向に延在するよう形成されて、第1の基板カバー75の剛性を向上させている。なお、前記第1のLED基板72に配設された各抵抗器72cは、第1のLED基板72を第1の基板カバー75で覆った際に、前記上下の放熱口79,80の間に位置するよう構成され、該第1の基板カバー75内を流通する空気が抵抗器72cに触れて、効果的に熱交換し得るようになっている。
更に、図13、図15に示すように、前記第1の基板カバー75には、前記第1のLED基板72における前記裏ユニット51の開放端側(第2ソレノイド64b側)に設けた3つのコネクタ受部73,73,74に対応する位置に、前後に開口する第1コネクタ挿通口76bが開設されると共に、第1のLED基板72における裏ユニット51の枢支端側(第1ソレノイド64a側)に設けた2つのコネクタ受部73,73に対応する位置に、前後に開口する第2コネクタ挿通口76cが開設されている。すなわち、第1および第2のコネクタ挿通口76b,76cを介して、対応の各コネクタ受部73,74が裏ユニット51の裏側に露出するよう構成されている。また、前記第1の基板カバー75の対向面部76における第1コネクタ挿通口76bの下縁部(コネクタ受部73,74が図柄表示装置30に対向する側)には、該第1コネクタ挿通口76bに挿通されたコネクタ受部73,74より後方まで突出する第1の下側保護壁(保護壁)81が一体形成されている。すなわち、第1の下側保護壁81により、図柄表示装置30の設置領域Sと、第1コネクタ挿通口76bに挿通されたコネクタ受部73,74とを区画している(図14参照)。なお、前記第1の下側保護壁81から前記設置部材67の上面67aまでの離間寸法は、前記図柄表示装置30の上下幅寸法より僅かに大きくなるようよう設定されており、該図柄表示装置30を設置領域Sに設置した状態では、図柄表示装置30が第1の下側保護壁81に当接しないようになっている。
図8、図15に示すように、前記第1の基板カバー75における対向面部76には、左右に位置する第1コネクタ挿通口76bと第2コネクタ挿通口76cとの間に、該対向面部76の上端縁(すなわち各コネクタ受部73,74より上方位置)から、各コネクタ挿通口76b,76cに挿通されたコネクタ受部73,74より後方まで突出する所定幅の第1の上側保護壁(上側保護壁)82が一体形成されている。更に、前記対向面部76における上端縁の左右の角部には、前記第1の上側保護壁82と同一水平位置において、各コネクタ挿通口76b,76cに挿通されたコネクタ受部73,74より後方まで突出する所定幅の第2の上側保護壁(上側保護壁)83が夫々一体形成されている。すなわち、前記第1および第2の上側保護壁82,83は、前記球タンク26の底面と、各コネクタ受部73,74と区画している(図14参照)。なお、前記各第2の上側保護壁83における相互に対向する端縁は、後方突出端から前方へ向かうにつれて、対向する第2の上側保護壁83へ向けて近接する傾斜状に形成されて、前記コネクタ受部73,74に対する配線接続を容易に行ない得るよう構成されている。
また、図13〜図15に示すように、前記第1の基板カバー75の対向面部76には、前記各第1の上側保護壁82と対向する下方位置に、前記中継接続用のコネクタ受部74に接続する配線HAを保持する弾性変形可能な第1の配線フック(配線保持部)84,84が夫々形成されている。前記第1の配線フック84,84の夫々は、前記第1の下側保護壁81が延在する位置より上方(すなわち図柄表示装置30の設置領域Sの外側)に位置するよう設けられると共に、後端部が対応する第1の上側保護壁82に向けて湾曲形成されている。すなわち、前記第1の配線フック84,84を弾性変形させて、前記中継接続用のコネクタ受部74に接続する配線HAを、各第1の配線フック84と対応の第1の上側保護壁82との間に挿通することで、前記図柄表示装置30と球タンク26との間において、左右方向(すなわち前記差込み口56aに対する係止突部34の挿入方向)に延在するよう保持し得るようになっている。
(第2の発光装置について)
図8または図18に示すように、前記第2の発光装置101は、前記裏ユニット51の枢支端側枠部55の裏側に配置され、表面に複数のLED102aが実装される第2のLED基板102と、該第2のLED基板102の裏面側を覆う第2の基板カバー106とから構成されている。前記第2のLED基板102に配設されたLED102aは、前記枢支端側枠部55に設けられた前記円環状装飾部61のレンズ部61aと対応する位置に開設された通孔55aを介して、レンズ部61aの裏側に対向するようになっている。なお、前記第2のLED基板102に配設された各LED102aは、統括制御装置157からの制御信号に基づいてダイナミック駆動制御されて、LED102a毎に独立して発光制御し得るようになっている。なお、前記第1ソレノイド64aは、前記第1の発光装置71と第2の発光装置101との間に位置するよう配置されている(図8、図9図17等参照)。
前記第2のLED基板102は、前記可視表示部52の左側縁(枢支端側の縁部)に沿って湾曲すると共に、該可視表示部52の上端縁から下端縁の間に亘って延在する大きさに形成されている。そして、図18に示すように、前記第2のLED基板102の裏面には、上縁部および上下方向の中間位置の夫々にコネクタ受部103,104,105が設けられている。ここで、第2のLED基板102の上端部には、前記上枠部53に設けた円環状装飾部61のレンズ部61aに対応する発光手段からの配線が接続されるコネクタ受部103と、前記第1のLED基板72に設けた中継接続用のコネクタ受部74との間で配線接続される中継接続用のコネクタ受部(第2のコネクタ受部)104とが設けられている。なお、前記第1の発光装置71に設けたコネクタ受部74と、第2の発光装置101に設けたコネクタ受部104とを接続する配線HAは、前記第1ソレノイド64aを跨ぐよう設けられた第1の配線保持部材90(後述)により保持される。
一方で、前記第2のLED基板102における上下方向の中間位置に設けられるコネクタ受部(第3のコネクタ受部)105は、該第2のLED基板102状の設けたプリントパターンにより、該第2のLED基板102上の各LED102aおよび上端部側に設けた2つのコネクタ受部103,104に対して電気的に接続されると共に、前記中継基板68のコネクタ受部(第4のコネクタ受部)69(図9参照)に接続される。すなわち、前記第1の発光装置71および第2の発光装置101に設けた対応のコネクタ受部74,104同士を配線接続すると共に、第2の発光装置101および中継基板68に設けた対応のコネクタ受部69,105同士を配線接続することで、第1の発光装置71のLED72a、第2の発光装置101のLED102a、第1の可動装置62の発光体およびソレノイド64a,64b、前記上枠部53に設けた円環状装飾部61のレンズ部61aに対応する前記発光手段の夫々が、前記統括制御装置157に対して電気的に接続される。なお、前記第2の発光装置101に設けたコネクタ受部105と、中継基板68に設けたコネクタ受部69とを接続する配線HBは、前記差込み受部56の後壁部56bに設けられた第2の配線保持部材95(後述)により保持するよう構成されている(図21参照)。
また、前記第2のLED基板102には、図18に示すように、前記枢支端側枠部55に形成した固定ボス部55bに対応する位置に、該固定ボス部55bを挿通可能な通孔102bまたは切欠部102cが形成されている。すなわち、各固定ボス部55bを対応の通孔102bおよび切欠部102cに挿通した際に、前記枢支端側枠部55に形成した突起部55dが前記第2のLED基板102の表面に当接して、該枢支端側枠部55と第2のLED基板102との間に一定の隙間が画成されるようになっている。また、前記第2のLED基板102を枢支端側枠部55に配設した状態において、該第2のLED基板102の上端部に設けた各コネクタ受部103,104は、前記第1のLED基板72に設けたコネクタ受部73,74と同一水平位置に位置して、前記図柄表示装置30の設置領域Sの上外方(図柄表示装置30と球タンク26の底面26aとの間)に位置するようになっている。また、前記第2のLED基板102における上下方向の中間位置に設けたコネクタ受部105は、前記図柄表示装置30の設置領域Sの側外方(図柄表示装置30と遊技盤保持部24との間)に位置している。
(第2の基板カバーについて)
前記第2の基板カバー106は、前記第2のLED基板102の裏面に対向し、該裏面と略整合する形状に形成された対向面部(背面)107と、該対向面部107の周縁から前方へ立ち上がる周壁部108とから形成されて、該第2の基板カバー106の配設時に、周壁部108の前端部が枢支端側枠部55の裏面に当接するようになっている。また、前記第2の基板カバー106には、前記枢支端側枠部55の固定ボス部55bと前後に整列する位置に、該固定ボス部55bのネジ孔55cと前後に整列するネジ通孔109aを有する円筒状ボス部109(図12参照)が、前方(第2のLED基板102側)へ突出するよう形成されている。従って、前記周壁部108の内側に第2のLED基板102を臨ませた際に、該円筒状ボス部109の前端が第2のLED基板102の裏面に当接するようになっている。そして、前記円筒状ボス部109のネジ通孔109aに挿通したネジを前記固定ボス部55bのネジ孔55cに螺挿することで、第2の基板カバー106が枢支端側枠部55に固定される。
ここで、図18〜図20に示すように、前記第2の基板カバー106の対向面部107は、前記可視表示部52側に位置し、図柄表示装置30のフレーム部38に当接する当接支持面110と、前記上下の差込み受部56,56の間に臨むと共に、該当接支持面110より前側に位置する平面部111とから段差状に形成されている。すなわち、前記図柄表示装置30のフレーム部38は、前記第2の基板カバー106における対向面部107の当接支持面110に当接して前方移動が規制されるようになっている。また、前記当接支持面110には上下に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に、後方へ突出する突部106aが形成されており、該突部106aに前記図柄表示装置30のフレーム部38が当接するよう構成されている(図19参照)。
そして、前記当接支持面110の上端部には、図18に示すように、前後に開口する第3コネクタ挿通口110aが開設されて、該第3コネクタ挿通口110aを介して前記第2のLED基板102の上端部に設けた2つのコネクタ受部103,104が裏ユニット51の裏側に露出するようになっている。また、前記第2の基板カバー106の対向面部107(当接支持面110)には、前記第3コネクタ挿通口110aの下縁部(コネクタ受部103,104が図柄表示装置30に対向する側)に、該第3コネクタ挿通口110aに挿通されたコネクタ受部103,104より後方まで突出する第2の下側保護壁(保護壁)112が一体形成されている。この第2の下側保護壁112は、前記第1の発光装置71における前記第1の基板カバー75に形成された前記第1の下側保護壁81と同一水平位置に位置して、図柄表示装置30の設置領域Sと、コネクタ受部103,104とを区画するようになっている。そして、前記第2の基板カバー106の上端部には、前記上枠部53に設けた発光手段からの配線が接続される前記コネクタ受部103に対応する第3コネクタ挿通口110aの上方位置に、該配線(図示せず)を係止する配線フック110bが形成されており、該配線フック110bに係止することで、当該発光手段からの配線が、図柄表示装置30と球タンク26との間(前記第2の下側保護壁112と球タンク26との間)に保持されるようになっている。なお、前記上枠部53には、前記第2の基板カバー106に設けた配線フック110bと前後に対応する位置に、該上枠部53に設けた発光手段からの配線を挿通する挿通孔53eが形成されている。
また、図18〜図21前記第2の基板カバー106の当接支持面110には、当接支持面110から枢支端側へ向かうにつれて前方へ傾斜する傾斜案内面113が上下方向の全長に亘って形成されており、該傾斜案内面113の傾斜前端部において前記各差込み受部56の差込み口56aが開口するようになっている(図19または図20参照)。なお、前記各差込み受部56の差込み口56aは、当接支持面110の後方側から前方側に至る位置で開口している。すなわち、前記図柄表示装置30のフレーム部38を傾斜案内面113に沿って傾斜する姿勢で、該図柄表示装置30に形成した係止突部34が差込み口56aに挿入し得るようになっている(図20参照)。
図18に示すように、前記第2の基板カバー106における平面部111には、前記傾斜案内面113の傾斜前端部に整列した上下に離間する位置に、前記当接支持面110より後方へ突出する第1の規制壁(第1の側部位置規制部)114が上下方向に所定長さ延在するよう形成されている。この第1の規制壁114は、前記差込み受部56より可視表示部52側に位置するよう構成されており、差込み受部56の差込み口56aに係止突部34を挿入した際に、前記図柄表示装置30の左側面32b(遊技盤40の枢支端側側面)が該第1の規制壁114に当接して位置規制されるようになっている。また、前記平面部111には、前記第1の規制壁114より枢支端側に、前後に開口する第4コネクタ挿通口111aが開設されており、該第4コネクタ挿通口111aを介して、第2のLED基板102に設けたコネクタ受部105が裏ユニット51の裏側に露出するようになっている。
ここで、前記当接支持面110からの第1の規制壁114の突出高さは、前記差込み受部56が当接支持面110より後方へ突出する寸法(差込み口56aが当接支持面110より後方へ開口する寸法)より小さく設定される。これにより、前記傾斜案内面113に沿って係止突部34を傾斜させた姿勢で挿入した際に、図柄表示装置30の左側面32bと第1の規制壁114との間に生ずる隙間を最小限にし得るようになっている。また、前記当接支持面110における上下の中間位置には、後方および左右方向に開口する凹状部115が形成されている。更に、前記平面部111には、略L字状の配線止め116が複数箇所(実施例では2箇所)に形成されており、前記透明板41に形成された球通過ゲート45に設けられた球検出センサ(図示せず)に接続する配線を、前記凹状部115を通すと共に各配線止め67cに係止して、前記中継基板68に接続するようになっている。すなわち、前記球検出センサに接続する配線を、前記凹状部115に通すことで、前記当接支持面110に図柄表示装置30のフレーム部38を当接させた際に、該配線が挟み込まれるのを防止している。
(第1の配線保持部材について)
図8、図9、図14、図22に示すように、前記第1の配線保持部材(保持部材、配線保持部)90は、前記第1の発光装置71に形成した前記第2コネクタ挿通口76cおよび前記第1の可動装置62における第1ソレノイド64aの後方を囲繞するよう形成されて、前記第1の発光装置71と第2の発光装置101とを接続する配線HAを、前記設置領域Sの上外方において第1ソレノイド64aの後方を通って延在する状態で保持するようになっている。この第1の配線保持部材90は、前記第2コネクタ挿通口76cの下縁側に位置する下面部91と、該下面部91に立設されて、該第2コネクタ挿通口76cの開放端側の端縁から前記第1ソレノイド64aの後方を通って該第1ソレノイド64aの枢支端側の側部まで延在する平面視略コ字状の第1区隔壁92と、該下面部91に立設され、該第1区隔壁92から後方に所定間隔離間して位置する第2区隔壁93とから基本的に構成されて、該第1区隔壁92と第2区隔壁93との間に、第1の発光装置71と第2の発光装置101とを接続する配線HAを挿通するようになっている(図17参照)。
前記第1区隔壁92において左右に離間して位置する前端部の夫々には、外方へ向けて突出するフランジ部92a,92aの夫々が形成されている。各フランジ部92aには、前後に開口する位置決め孔92bと、通孔92cとが夫々形成されており、前記第2コネクタ挿通口76cの端縁側に位置するフランジ部92aの位置決め孔92bに、前記第1の基板カバー75に設けた突片85aの位置決め突部85b(図15参照)を挿入すると共に、前記第1のソレノイド64aの側部側に位置するフランジ部92aの位置決め孔92bに、前記第1の可動装置62に設けた突片63a(図17参照)の位置決め突部(図示せず)を挿入して、各フランジ部92aの通孔に挿通したネジを、各突片63a,85aのネジ孔85c(図15に突片85aのネジ孔85cのみ図示)に螺挿することで、第1の配線保持部材90が固定される。
ここで、前記下面部91は、図16に示すように、前記第1の発光装置71に形成した第1の下側保護壁81および前記第2の発光装置101に形成した第2の下側保護壁112と同一水平位置に位置するよう構成されており、第1および第2区隔壁92,93の間に挿通した配線HAが前記設置領域Sの上外方(図柄表示装置30と球タンク26との間)に位置するよう構成されている。なお、前記第1の配線保持部材90の下面部91には、前記第1ソレノイド64aが臨む切欠92a(図22参照)が形成されており、該切欠92aに第1のソレノイド64aを臨ませた状態で、当該第1のソレノイド64aの下端部が前記下面部91と同一平面上に位置するよう構成されている。
また、前記第1区隔壁92の高さ寸法は、前記第1ソレノイド64aの上下寸法と略一致するよう設定される一方、前記第2区隔壁93の高さ寸法は、該第1区隔壁92より小さく設定される。すなわち、前記第1の配線保持部材90は、前記第1のソレノイド64aの上下の厚み内に収まるよう形成される。また、前記第2区隔壁93には、上端部を前記第1区隔壁92へ向けて湾曲させた第2の配線フック94,94が弾性変形し得るよう形成されており、第1および第2区隔壁92,93の間に挿通した配線HAを各第2の配線フック94で保持するよう構成されている。そして、前記第1区隔壁92において、前記各第2の配線フック94と対応する位置は、切欠部92dが形成されており、第2の配線フック94に対して配線HAを容易に係止させ得るようになっている。
(第2の配線保持部材について)
図8、図21または図23に示すように、前記第2の配線保持部材(第2の配線保持部)95は、下方に位置する前記差込み受部56の後壁部56bに当接する前面部96と、該前面部96における差込み受部56の可視表示部52側の端部から後方へ突出する平板状の第3区隔壁97と、前面部96の枢支端側から後方へ突出する第4区隔壁98とから上下および後方へ開放するよう形成されて、該第3および第4区隔壁97,98の間に、前記第2の発光装置101と中継基板68とを接続する配線HBを挿通するよう構成されている。なお、前記前面部96には、下方に位置する前記差込み受部56に形成された前記固定ボス部55b,55bを挿入可能な挿入孔96a,96aが形成されており、各挿入孔96aに挿入した固定ボス部55bのネジ孔55cにネジを螺挿することで、該差込み受部56に第2の配線保持部材95が固定される。
また、前記第4区隔壁98は、図23に示すように、前記第3区隔壁97と平行な平板部98aと、該平板部98aより下方に位置して、下方へ向かうにつれて第3区隔壁97側に湾曲する湾曲部98bとからなり、第3および第4区隔壁97,98の間の上方開口より下方開口の開口幅の方が小さくなっている。なお、前記第3区隔壁97は、前記湾曲部98bの下端部より下方まで延在し、前記第2の発光装置101と中継基板68とを接続する配線HBが図柄表示装置30の設置領域S側にはみ出すのを防止している。また、前記第2の配線保持部材95には、前記平板部98aと湾曲部98bとの間に、後端部が第3区隔壁97へ向けて湾曲した弾性変形可能な第3の配線フック99が設けられており、第3および第4区隔壁97,98の間に挿通された配線HBを第3の配線フック99で係止保持するようになっている。なお、前記裏ユニット51の枢支端側枠部55には、前記差込み受部56より下方位置に、後方へ向かうにつれて可視表示部52側に湾曲する湾曲片57が弾性変形可能に設けられており(図8参照)、第3の配線フック99で保持した配線HBを該湾曲片57の内側を通して前記中継基板68に接続するようになっている。すなわち、前記第3および第4区隔壁97,98の間に挿通した配線HBが、前記枢支端側枠部55の端部(遊技盤保持部24側)にはみ出さないよう前記湾曲片57で規制している。
(第3の発光装置について)
図8または図24に示すように、前記第3の発光装置121は、前記裏ユニット51の開放端側枠部58の裏側に配置され、表面に複数のLED122aが実装される第3のLED基板122と、該第3のLED基板122の裏面側を覆う第3の基板カバー123とから構成されており、前記開放端側枠部58における前記円環状装飾部61のレンズ部61aと対応する位置に開設された通孔58aを介して、各LED122aがレンズ部61aの裏側に対向するようになっている。なお、前記第3のLED基板122に配設された各LED122aは、統括制御装置157からの制御信号に基づいてダイナミック駆動制御されて、LED122a毎に単独で発光制御し得るよう構成されている。
前記第3のLED基板122は、前記可視表示部52の右側縁(開放端側の縁部)に沿って湾曲すると共に、該可視表示部52の上端縁から下端縁の間に亘って延在する大きさに形成されている。前記第3のLED基板122の表面には、前記可視表示部52から離間する端縁側に、側方からコネクタを抜き差し可能なコネクタ受部122dが設けられており、該コネクタ受部122dに接続した配線を、前記裏ユニット51と設置部材67との間に設けた空間部を介して前記中継基板68に接続するよう構成されている。また、前記第3のLED基板122には、前記開放端側枠部58に形成した固定ボス部58bに対応する位置に、該固定ボス部58bを挿通可能な通孔122bまたは切欠部122cが形成されている。すなわち、各固定ボス部58bを対応の通孔122bおよび切欠部122cに挿通した際に、前記開放端側枠部58に形成した突起部58dが前記第3のLED基板122の表面に当接して位置決めされる。
(第3の基板カバーについて)
前記第3の基板カバー123は、図24に示すように、前記第3のLED基板122の裏面に対向し、該基板122と略整合する形状に形成された対向面部(背面)124と、該対向面部124の周縁から前方へ立ち上がる周壁部125とから形成されて、該第3の基板カバー123の配設時に、周壁部125の前端部が開放端側枠部58の裏面に当接するようになっている。また、前記第3の基板カバー123には、前記開放端側枠部58の固定ボス部58bと前後に整列する位置に、該固定ボス部58bのネジ孔58cと前後に整列するネジ通孔126aを有する円筒状ボス部126が、前方(第3のLED基板122側)へ突出するよう形成されており、前記周壁部125の内側に第3のLED基板122を臨ませた際に、該円筒状ボス部126の前端が第3のLED基板122の裏面に当接するようになっている。そして、前記円筒状ボス部126のネジ通孔126aに挿通したネジを前記固定ボス部58bのネジ孔58cに螺挿することで、第3の基板カバー123が開放端側枠部58に固定される。この第3の基板カバー123における対向面部124には、上下に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に後方へ突出する突部123aが形成されており(図24に最も上方に位置する突部123aのみ図示)、該突部123aに前記図柄表示装置30のフレーム部38が当接するよう構成されている。
図24〜図26に示すように、前記第3の基板カバー123の対向面部124には、が後方へ突出する第2の規制壁(第2の側部位置規制部)127が上下方向に所定長さ延在するよう形成されている。この第2の規制壁127は、前記設置領域Sに図柄表示装置30を設置した際に、該図柄表示装置30の右側面32c(遊技盤40の開放端側側面)における上下方向の中間位置に当接して、図柄表示装置30の右方向(開放端側端部方向)への移動を規制するようになっている。また、前記第2の規制壁127の本体には、前記可視表示部52側に、基端部から前後方向の中間位置まで、前記第3の基板カバー123の対向面部124と直交する垂直面127aが形成されると共に、該垂直面127aの後端部側に、後方へ向かうにつれて可視表示部52から離間する方向へ傾斜する傾斜面127bが形成されている。
更に、前記垂直面127aには、図25に示すように、可視表示部52側に突出する第1の当接案内片(当接案内片)128が上下に離間する複数箇所に設けられている。この第1の当接案内片128は、基端部側に位置して前記図柄表示装置30の右側面32cにおける上下方向の中間位置に当接する第1の当接部(当接部)128aと、該第1の当接部128aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて可視表示部52から離間する方向へ傾斜する第1の案内部(案内部)128bとが設けられている。ここで、前記傾斜面127bおよび第1の案内部128bの傾斜角度が同一になるよう設定されている。
前記第1の規制壁114および第2の規制壁127は、該第1の規制壁114から前記第1の当接部128aまでの離間寸法が、前記図柄表示装置30の左右幅寸法と略一致するよう設定されている。すなわち、前記設置領域Sへの図柄表示装置30の配設時には、前記第2の規制壁127の傾斜面127bに当接した図柄表示装置30の右側面32cを第1の当接案内片128へ向けて誘導し、該第1の当接案内片128に至ると、前記第1の案内部128bにより図柄表示装置30の右側面32cを第1の当接部128aまで誘導するようになっている。また、前記第2の規制壁127における前記可視表示部52から離間した面には、上下に離間する位置に、略三角形状の支持リブ129が前記第3の基板カバー123の対向面部124から第2の規制壁127の本体との間に連接されて、該第2の規制壁127の撓み変形を防止している。
(台座部材について)
また、図8、図9に示すように、前記裏ユニット51の上枠部53には、前記第2ソレノイド64bよりも開放端側に、前記図柄表示装置30の上方移動を規制する前記上側位置規制部としての台座部材130が配設されている。この台座部材130は、図27、図28に示すように、前記裏ユニット51の上枠部53に固定される基台部131と、該基台部131に設けられて後方へ突出する規制突部132とから構成された略L字状の部材である。そして、前記基台部131と前記各発光装置71,101,121における基板カバー75,106,123の対向面部76,107,124とが、同一平面上に位置するよう構成されている。そして、前記規制突部132は、前記図柄表示装置30を設置領域Sに配設した状態で、該規制突部132の下面が図柄表示装置30の上面32dに対向するよう前記基台部131の上端部に設けられると共に、該規制突部132の下面が、前記第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112および第1の配線保持部材90の下面部91と同一水平面上に位置するよう構成されている。なお、前記基台部131には、前記規制突部132の下方位置に、後方および裏ユニット51の開放端側に開放する凹部131aが形成されており、該凹部131aに後述する上側金属規制片(金属製位置規制部)140が配設されている。
また、前記規制突部132における下面側の基端部には、下方に突出する第2の当接案内片133が基端部側の左右に離間する複数箇所に形成されており、図柄表示装置30を設置領域Sに配設した状態で、該第2の当接案内片133が図柄表示装置30の上面32dに当接するようになっている。すなわち、前記台座部材130における第2の当接案内片133が、前記上側位置規制部として機能する。この第2の当接案内片133は、前記図柄表示装置30の上面32dに当接する第2の当接部133aと、該第2の当接部133aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて前記可視表示部52から離間する方向へ傾斜する第2の案内部133bとからなり、図柄表示装置30の配設時には、該図柄表示装置30の上面32dが第2の案内部133bに沿って第2の当接部133aに誘導されるようになっている。ここで前記下側位置規制部としての設置部材67および上側位置規制部としての台座部材130は、該設置部材67の上面67aから台座部材130の第2の当接部133aまでの離間寸法が、前記図柄表示装置30の上下幅寸法と略一致するよう設定されている。すなわち、前記設置領域Sへの図柄表示装置30の配設時には、図柄表示装置30の上面32dが前記第2の当接案内片133における第2の案内部133bに沿って第2の当接部133aに誘導されて、該図柄表示装置30の上面32dが第2の案内部133bに当接すると共に、図柄表示装置30の下面32eが設置部材67の上面67aに当接支持されるようになっている。
(ロック部材について)
図8、図9、図27に示すように、前記規制突部132の後端面、および前記設置部材67の後端面において規制突部132の上下に略整合する位置には、図柄表示装置30の後面32aに当接して後方移動を規制する後側位置規制部としてのロック部材135a,135bが配設されている。なお、前記台座部材130(規制突部132)の後端面に配設される上ロック部材135aと、前記設置部材67の後端面に配設される下ロック部材135bとは基本的な構成が同一であるので、上ロック部材135aについて説明し、下ロック部材135bに関しては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
前記上ロック部材135aは、前記規制突部132の後端面に対して軸部138を介して一端部が枢支されたレバー状部材であって、該軸部138から下方に突出して前記図柄表示装置30の後面32aに当接係止可能な係止位置(図4図9参照)と、該規制突部132上で軸部138から開放端部側に延在して該図柄表示装置30との係止状態が解除された解除位置(図8、図14、図27等参照)の夫々回転変位させるようになっている。また、前記下ロック部材135bも同様に、一端部が前記設置部材67の後端面に軸部138を介して枢支されたレバー状部材であって、該軸部138から上方に突出して前記図柄表示装置30の後面32aに当接係止可能な係止位置と、該設置部材67上で軸部138から左右方向に延在して該図柄表示装置30との係止状態が解除される解除位置の夫々回転変位させるよう構成される。すなわち、前記上ロック部材135aは、係止位置に変位することで前記図柄表示装置30の上端部に設けられた前記支持部35に当接し、前記下ロック部材135bは、係止位置に変位することで図柄表示装置30の下端部に設けられた支持部35に当接するようになっている。
また、前記上下のロック部材135a,135bは、図27に示すように、前記図柄表示装置30の支持部35,35に当接する平面状に形成された当接面部136と、該当接面部136の後面側に設けられて長手方向に延在し、後方へ突出する摘み部137とから断面略T字状に形成されており、摘み部137を摘んで回転操作することで、該上下のロック部材135a,135bを前記係止位置および解除位置の間で回転させ得るようになっている。なお、前記摘み部137は、長手方向の略中央位置において窪むよう湾曲しており、摘み部137を摘み易くなっている。
ここで、前記上下のロック部材135a,135bを前記係止位置に変位した状態において、前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から当接面部136までの離間寸法が、前記図柄表示装置30の前面(フレーム部38)から対応の支持部35,35までの前後の厚み寸法と略同一になるよう設定されている。すなわち、前記図柄表示装置30を前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させた際には、前述のように、該前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に形成された前記突部75a,106a,123aが前記図柄表示装置30のフレーム部38に当接することから、係止位置に変位した状態での各ロック部材135a,135bの当接面部136,136よりも、該突部75a,106a,123aの突出高さ分だけ前記各支持部35,35が後方へ突出する。従って、前記各ロック部材135a,135bを解除位置から係止位置に回転変位した際には、前記突部75a,106a,123aまたは前記図柄表示装置30の前面(フレーム部38)が弾性変形しつつ、各ロック部材135a,135bの当接面部136,136が対応の支持部35,35に当接係止されるようになっている。
(金属製位置規制部)
図8に示すように、前記裏ユニット51の裏側には、前記図柄表示装置の右側面32cを位置規制する上側金属規制片140および下側金属規制片145が配設されている。前記上側金属規制片140は、図8、図27、図28等に示すように、前記台座部材130の凹部131aに固定される平板状の第1固定片部141と、該第1固定片部141における前記裏ユニット51の開放端側の端部から後方へ屈曲形成された第1規制片部142とからなる略L字状の部材であって、該凹部131aに第1固定片部141を固定した際に、該第1固定片部141が凹部131aから突出しないよう構成されている。また、前記下側金属規制片145は、図8、図10に示すように、前記裏ユニット51の下枠部54に固定され、前記可視表示部52の下端部に沿って左右方向に延在する第2固定片部146と、該第2固定片部146の下端部から後方へ屈曲形成されて、前記設置部材67の上面67aに当接支持される支持板部(金属製支持板)147と、該第2固定片部146における前記裏ユニット51の開放端側の端部から後方へ屈曲形成された第2規制片部148とから構成される。
ここで、図28に示すように、前記第1および第2規制片部142,148の夫々は、前記可視表示部52側の面が前記第3の発光装置121に設けた前記第2の規制壁127の垂直面127aと同一直線状に位置するよう構成されている。すなわち、前記第1および第2規制片部142,148の夫々は、前記設置領域Sに設置された前記図柄表示装置30の右側面32cに対して、前記第2の規制壁127に設けられた前記第1の当接部128aの厚み分だけ離間している(図28参照)。従って、第1および第2規制片部142,148は、常には前記図柄表示装置30から離間し、振動等により図柄表示装置30の収容ケース32が変形した際に、第1および第2規制片部142,148の夫々が図柄表示装置30の右側面32cに当接して位置規制する。また、前記第1規制片部142および第2規制片部148の夫々が前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から突出する突出寸法は、前記第2の規制壁127が前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から突出する突出寸法より小さく設定されており(図7参照)、図柄表示装置30を着脱する際に、該図柄表示装置30の右側面32cが第1および第2規制片部142,148に干渉しないようになっている。
そして、前記上側金属規制片140における第1規制片部142は、図8、図9、図28等に示すように、前記図柄表示装置30の右側面32cにおける上角部近傍に当接すると共に、前記下側金属規制片145における第2規制片部148は、前記図柄表示装置30の右側面32cにおける下角部近傍に当接するよう構成される。具体的には、前記第1規制片部142は、前記収容ケース32の上角部側に設けた第2補強片37aの形成位置から上端部までの間に当接するよう構成され、前記第2規制片部148は、前記収容ケース32の下角部側に設けた第2補強片37aの形成位置から下端部までの間に当接するよう構成される。すなわち、前記第1および第2規制片部142,148が、図柄表示装置30において剛性の高い部位に当接するよう構成することで、第1および第2規制片部142,148が図柄表示装置30の右側面32cに当接した際に、図柄表示装置30を確実に位置規制し得るようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(遊技盤に対する図柄表示装置の着脱について)
まず、前記遊技盤40(裏ユニット51)に対する図柄表示装置30の固定につき説明する。前記図柄表示装置30の左側面32bに形成した一対の係止突部34,34を、前記裏ユニット51の枢支端側枠部55に形成した対応の差込み受部56,56の差込み口56a,56aに挿入し、この状態で右側面32cが裏ユニット51に近接するよう図柄表示装置30を回転させる。そして、図柄表示装置30の前面(フレーム部38)を前記裏ユニット51の裏側に設けた前記第1〜第3の発光装置71,101,121における基板カバー75,106,123の対向面部76,107,124に当接させると共に、上下のロック部材135a,135bを解除位置から係止位置へ回転変位させて、該上下のロック部材135a,135bを図柄表示装置30の対応する支持部35,35に当接させることで、当該図柄表示装置30が裏ユニット51の設置領域Sに取り付けられる。
一方、前記遊技盤40(裏ユニット51)から図柄表示装置30を取り外すには、前記上下のロック部材135a,135bを係止位置から解除位置に回転変位させて、該上下のロック部材135a,135bを図柄表示装置30の対応する支持部35,35から離間させ、この状態で、図柄表示装置30の右側面32c側が後方に移動するよう回転させる。そして、前記図柄表示装置30の左側面32bに形成した一対の係止突部34,34を、前記裏ユニット51の枢支端側枠部55に形成した対応の差込み受部56,56の差込み口56a,56aから抜き出すことで、当該図柄表示装置30が裏ユニット51の設置領域Sから取り外される。このように、図柄表示装置30を遊技盤40(裏ユニット51)に取り付ける際には、遊技盤40(裏ユニット51)に設けた差込み受部56,56の差込み口56a,56aに、図柄表示装置30の係止突部34,34を挿入したもとで、図柄表示装置30のフレーム部38を前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させてロック部材135a,135bを係止位置に回転変位させるだけでよく、反対に図柄表示装置30を遊技盤40(裏ユニット51)から取り外す際には、ロック部材135a,135bを解除位置に変位させて差込み口56a,56aから係止突部34,34を抜き出すだけでよいから、重量の嵩む図柄表示装置30であっても容易に着脱作業を行ない得る。
このとき、前記図柄表示装置30の前面(フレーム部38)が、前記各発光装置71,101,121における基板カバー75,106,123の対向面部76,107,124に当接すると共に、該図柄表示装置30の後面32a(支持部35,35)が、前記上下のロック部材135a,135bに当接することで、当該図柄表示装置30の前後移動が規制される。また、前記図柄表示装置30の右側面32cが、前記第2の発光装置101における第2の基板カバー106に形成した第1の規制壁114に当接すると共に、該図柄表示装置30の左側面32bが、前記第3の発光装置121における第3の基板カバー123に形成した第2の規制壁127に当接することで、当該図柄表示装置30の左右移動が規制される。更に、前記図柄表示装置30の上面32dが、前記台座部材130の第2の当接案内片133に当接すると共に、該図柄表示装置30の下面32eが、前記設置部材67の上面(下側金属規制片145の支持板部147)に当接することで、当該図柄表示装置30の上下移動が規制される。すなわち、遊技盤40(裏ユニット51)に図柄表示装置30を配設した状態では、該遊技盤40(裏ユニット51)に設けた前側位置規制部(基板カバー75,106,123)、ロック部材135a,135b、上下の位置規制部(台座部材130、設置部材67)、第1および第2の側部位置規制部(第1の規制壁114、第2の規制壁127)の夫々が図柄表示装置30の対応する外面に当接して、図柄表示装置30の上下左右および前後の移動を規制するから、パチンコ機10や遊技盤40の運搬時や、外枠11に対する中枠12の開閉時等に図柄表示装置30が振動するのを抑制できる。
また、前記差込み口56aに係止突部34を挿入した状態で図柄表示装置30の前面(フレーム部38)を前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させた際には、該係止突部34の後面が前記差込み受部56の後壁部56bの内面に当接するよう構成してある。すなわち、前記図柄表示装置30の前面(フレーム部38)を前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させることで、該図柄表示装置30の上下、左右および前後の各位置が仮決めされ、この状態で前記ロック部材135a,135bを係止位置に変位することで図柄表示装置30の固定をできるから、図柄表示装置の取り付け作業が容易になる。
(図柄表示装置の取り付け容易性について)
前述のように図柄表示装置30を遊技盤40(裏ユニット51)の設置領域Sに取り付けるには、該図柄表示装置30の係止突部34を枢支端側枠部55の差込み口56aに差込む必要がある。ここで、前記各差込み口56aは、前記可視表示部52側に開口するよう形成されているから、該差込み口56aに係止突部34を挿入するに際しては、図20に示すように、傾斜させた図柄表示装置30の左側面32bを前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に当接させた状態で、該前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に沿って図柄表示装置30を差込み口56a側に移動させることになる。このとき、前記前側位置規制部を構成する前記第2の基板カバー106の当接支持面110には、枢支端側へ向かうにつれて前方へ傾斜する傾斜案内面113が上下方向の全長に亘って形成されており、該傾斜案内面113の傾斜前端部において前記各差込み受部56の差込み口56aが開口するよう構成してある。従って、前記図柄表示装置30の左側面32bを差込み口56a側に移動させた際に、該左側面32b(係止突部34)が前記傾斜案内面113に至ると、傾斜案内面113に沿って図柄表示装置30が前方へ移動すると共に差込み口56aに係止突部34が挿入される。すなわち、前記差込み口56aに係止突部34が差込まれたか否かは、図柄表示装置30が前方へ移動したか否かで判断できる。このように、作業者は図柄表示装置30が移動する感覚で前記差込み口56aに係止突部34が差込まれたことを把握でき、図柄表示装置30の取り付け作業性の向上が図られる。
また、前記図柄表示装置30の設置領域Sは、前記遊技盤40の(裏ユニット51)に設けた第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112、第1の配線保持部材90の下面部91により上方位置が区画されると共に、前記設置部材67の上面67aにより下方位置が区画されている。そして、前記第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112、および第1の配線保持部材90の下面部91から、設置部材67の上面67aまでの距離を、図柄表示装置30の上下の幅寸法と略一致させてある。従って、各部材67,81,90,112間図柄表示装置30を配置することで、前記係止突部34と差込み口56aとが左右に整列するから、各部材67,81,90,112間に臨ませた図柄表示装置30をそのまま移動するだけで、係止突部34を差込み口56aに挿入することができ、図柄表示装置30を容易に取り付けることができる。更に、前記設置部材67の上面67aには、前記下側金属規制片145の支持板部147を配設して、前記図柄表示装置30の下面32eを支持するよう構成してあるから、図柄表示装置30の下面32eを支持板部147に載置して荷重を支えつつ図柄表示装置30をスライド移動させ得るから、図柄表示装置30の取り付け時の作業性が格段に向上される。また、前記係止突部34は、前記図柄表示装置30における左側面32bの前端部に形成してあるから、前記差込み受部56の前側位置規制部(基板カバー75,106,123)からの突出寸法を必要最小限にできる。従って、前記係止突部34を差込み口56aへ挿入するに際して傾斜させた図柄表示装置30と差込み受部56との干渉を防止できるから、図柄表示装置30の取り付け作業性を損なうことはない。
なお、前記第1の規制壁114を前記差込み受部56の開口端より可視表示部52側に位置するよう設けたことで、図柄表示装置30の遊技盤40(裏ユニット51)への取り付け時に、図柄表示装置30と差込み受部56との接触が防止されるから、図柄表示装置30の取り付け作業性の向上が図られる。また、第1の規制壁114を上下に離間する差込み受部56,56の間に配置してあるから、前記差込み口56a,56aに対する係止突部34,34の挿入時に、該第1の規制壁114で阻害することはなく、図柄表示装置30の取り付け作業性が損なわれることはない。
(図柄表示装置の左右の位置規制について)
ここで、前記図柄表示装置30の係止突部34,34を前記差込み受部56,56の差込み口56a,56aに挿入する際には、前記第3の発光装置121に設けられる前記第2の規制壁127と図柄表示装置30との干渉を避けるため、前述のように図柄表示装置30を傾斜させる。実施例のパチンコ機10では、前記第1の規制壁114が第2の基板カバー106の対向面部107(当接支持面110)から後方に突出する突出寸法を、前記差込み受部56,56が第2の基板カバー106の対向面部107(当接支持面110)から後方に突出する突出寸法(差込み口56a,56aの前後の開口寸法)より小さく設定してある。このため、前記差込み口56a,56aに係止突部34,34を差込んで第1の規制壁114に図柄表示装置30の左側面32bが当接した際に、該第1の規制壁114と図柄表示装置30の左側面32bとの間に生ずる隙間を最小限に抑制できる。
また、前記第1の規制壁114から第2の規制壁127までの離間距離を、図柄表示装置30の左右幅寸法略一致するよう形成してあるから、前記各係止突部34を対応の差込み口56aに差込んで図柄表示装置30を回転させた際には、前記第2の規制壁127に形成された傾斜面127aに図柄表示装置30の右側面32cが当接する。従って、前記図柄表示装置30の右側面32cを前記裏ユニット51に近接するよう移動させた際に、該図柄表示装置の右側面32cが前記傾斜案内面113に沿って可視表示部52側(係止突部34が差込み口56aに差込まれる方向)に移動される。
すなわち、前記図柄表示装置30の右側面32cを前記裏ユニット51に近接させるにつれて、前記差込み口56aへの係止突部34の差込み時に前記第1の規制壁114と図柄表示装置30の左側面32bとの間に生ずる前述した隙間がなくなる方向に図柄表示装置30が移動され、最終的に図柄表示装置30の前面(フレーム部38)を前記第1〜第3の基板カバー75,106,123に当接させた状態において、当該図柄表示装置30の左側面32bを第1の規制壁114に当接させることができる。更に、前記第2の規制壁127の基端部側には、前記図柄表示装置30の右側面32cに当接する第1の当接部128aと、該第1の当接部128aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて可視表示部52から離間する方向へ傾斜する第1の案内部128bとを備えた第1の当接案内片128を形成してある。従って、前記傾斜案内面113に沿って案内された図柄表示装置30の右側面32cは、前記第1の案内部128bに沿って可視表示部52側(係止突部34が差込み口56aに差込まれる方向)に更に移動され、これにより、図柄表示装置30の左側面32bを前記第1の規制壁114側により一層近接させ得る。
このため、前記第1の規制壁114から第2の規制壁127(第1の当接部128a)までの離間寸法と、図柄表示装置30における左右の側面32b,32c間の幅寸法とを略一致させた状態で図柄表示装置30を配設でき、図柄表示装置30を設置領域Sに取り付けた状態での図柄表示装置30と第1の規制壁114および第2の規制壁127との間の隙間を極力なくすことができる。左右方向への移動を最小限度に抑制できる。従って、パチンコ機10または遊技盤40の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生した場合であっても、図柄表示装置30が左右方向に移動するのを極力抑制することができる。
(図柄表示装置の上下の位置規制について)
前記図柄表示装置30の上面32dに当接する前記台座部材130の基端部には、該図柄表示装置30の上面32dに当接する第2の当接部133aと、該第2の当接部133aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて可視表示部52から離間する方向へ傾斜する第2の案内部133bとを備えた第2の当接案内片133を形成してある。従って、前記各係止突部34を対応の差込み口56aに差込んで前記図柄表示装置30を回転させた際に、該図柄表示装置の上面32dが第2の案内部133bに沿って可視表示部52側(設置部材67側)に移動される。すなわち、図柄表示装置30の前面(フレーム部38)を前記第1〜第3の基板カバー75,106,123に当接させた状態では、当該図柄表示装置30の下面32eを前記設置部材67の上面67a(下側金属規制片145の支持板部147)に近接させ得る。このため、前記台座部材130(第2の当接部133b)から設置部材67(支持板部147)までの離間寸法と、図柄表示装置30における上下の面32d,32e間の幅寸法とを略一致させた状態で図柄表示装置30を配設でき、図柄表示装置30を設置領域Sに取り付けた状態で上下方向への移動を最小限度に抑制できる。
更に、前記設置部材67の上面67aには、前記下側金属規制片145の支持板部147が配置されて、該支持板部147で前記図柄表示装置30の下面32eを支持するよう構成されている。すなわち、前記台座部材130の第2の当接案内片133により図柄表示装置30を設置部材67側に近接させることで、該図柄表示装置30が支持板部147で確実に支持される。従って、台座部材130および設置部材67の夫々と図柄表示装置30との間の隙間を極力なくすことができ、また前記支持板部147で図柄表示装置30を確実に支持しているから、パチンコ機10または遊技盤40の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生しても、図柄表示装置30が上下方向に移動するのを極力抑制することができる。
(図柄表示装置の前後の位置規制について)
前記上下のロック部材135a,135bと図柄表示装置30との関係では、前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から係止位置にある上下のロック部材135a,135bの当接面部136,136までの離間寸法を、図柄表示装置30の前後の厚み寸法と略一致するよう設定すると共に、該前側位置規制部(基板カバー75,106,123)に、各基板カバー75,106,123の対向面部76,107,124に、後方へ突出する突部75a,106a,123aを形成してある。従って、前記上下のロック部材135a,135bを解除位置から係止位置に回転変位した際には、前記突部75a,106a,123aまたは図柄表示装置30(収容ケース32のフレーム部38)の変形を伴いつつ、各ロック部材135a,135bが図柄表示装置30の支持部35,35に係止される。すなわち、各ロック部材135a,135bの当接面部136,136が前記図柄表示装置30の対応の支持部35,35に対して圧接するから、パチンコ機10または遊技盤40の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生しても、図柄表示装置30が前後方向に移動するのを極力抑制することができる。
ここで、前記図柄表示装置30の各支持部35には、収容ケース32の内側に補強リブ35aを形成してあるから、該支持部35に対応のロック部材135a,135bが圧接した際に、収容ケース32(支持部35)が変形するのを防止でき、これにより図柄表示装置30の前後方向の移動をより確実に防止して強固な固定を図り得る。また、ロック部材135a,135bにおける支持部35との当接部位を平面状に形成することで、ロック部材135a,135bや支持部35に係る圧力を分散させることができ、図柄表示装置30を安定して保持することができる。なお、前記図柄表示装置30の支持部35は、端縁部を弧状に面取りしてあるから、前記ロック部材135a,135bを解除位置から係止位置に回転変位させた際に、該支持部35に対して容易に当接係止させることが可能である。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前述した前側位置規制部(基板カバー75,106,123)、ロック部材135a,135b、上下の位置規制部(台座部材130、設置部材67)、第1および第2の側部位置規制部(第1の規制壁114、第2の規制壁127)の夫々と、図柄表示装置30との関係により、前記遊技盤40(裏ユニット51)に図柄表示装置30を取り付けた状態での、該図柄表示装置30の上下、左右および前後の移動を極力抑制し得る。このため、図柄表示装置30を大型化して重量が増大した場合であっても、パチンコ機10または遊技盤40の運搬時や外枠11に対する中枠12の開閉時等の振動で図柄表示装置30の移動を極力防止できるから、図柄表示装置30の移動により各部材67,75,106,114,123,127,130,135a,135bに掛かる負荷が軽減され、遊技盤40(裏ユニット51)からの図柄表示装置30が脱落するのを効果的に防止し得る。また、図柄表示装置30を保持する各部材67,75,106,114,123,127,130,135a,135bに掛かる圧力が軽減されることで、樹脂部分が白化等して脆化するのを防止できる。
(図柄表示装置の弾性変形時の位置規制について)
ところで、実施例に係る図柄表示装置30は、前記液晶パネル31の背面および外周を囲繞するケース本体33と、該ケース本体33の開口前縁に組み付けられる矩形枠状に形成された前カバー体36とから構成され、液晶パネル31が固定されたケース本体33に前カバー体36を組み付けるようになっている。そして、前記液晶パネル31と前カバー体36とは、該前カバー体36の支持壁部37に形成した第1補強片37aおよび第2補強片37bでのみ当接するよう構成されている。すなわち、液晶パネル31と支持壁部37との間に隙間が画成されるよう構成してあるから、ケース本体33や前カバー体36に樹脂成形上の寸法誤差が発生しても、ケース本体33や前カバー体36の弾性変形を伴いつつ強制的に組み付け得るようになっている。
このように、前記液晶パネル31を収容ケース32に収容したことで、該液晶パネル31の再利用が容易になる一方で、液晶パネル31の大型化により重量が増大すると、パチンコ機10または遊技盤40の運搬時や外枠11に対する中枠12の開閉時等の振動で、該収容ケース32が弾性変形することがある。実施例では、前記裏ユニット51における開放端側枠部58の上部位置に上側金属規制片140を配設すると共に、該裏ユニット51の下方に下側金属規制片145を配設して、該上下の金属規制片140,145が前記図柄表示装置30の右側面32cに当接するよう構成されている。従って、振動等により収容ケース32が弾性変形して、前記差込み口56aから係止突部34が抜ける方向に図柄表示装置30を移動させる力が作用した場合でも、該図柄表示装置30の移動を金属規制片140,145で確実に規制できる。
ここで、前記上側金属規制片140における第1規制片部142は、前記図柄表示装置30の右側面32cにおける上角部近傍に当接すると共に、前記下側金属規制片145における第2規制片部148は、前記図柄表示装置30の右側面32cにおける下角部近傍に当接する。具体的には、前記第1規制片部142は、前記収容ケース32に形成した上角部側の補強片37aの形成位置から上端部までの間に当接するよう構成され、前記第2規制片部148は、前記収容ケース32に形成した下角部側の補強片37aの形成位置から下端部までの間に当接するよう構成されている。すなわち、前記第1および第2規制片部142,148が、図柄表示装置30(収容ケース32)の剛性の高い部位に当接するように構成してあるから、第1および第2規制片部142,148が図柄表示装置30の右側面32cに当接した際に、当該図柄表示装置30を確実に位置規制し得る。
また、前記上下の金属規制片140,145の第1および第2規制片部142,148は、前記第2の規制壁127における垂直面127aと同一直線状に位置し、第1および第2規制片部142,148の夫々は、常には前記設置領域Sに設置された図柄表示装置30の右側面32cから離間するよう構成されている。このため、上下の金属規制片140,145が合成樹脂製の収容ケース32に接触して傷付くのを防止できる。ここで、前記第1および第2規制片部142,148と図柄表示装置30の右側面32cとは、前記第1当接案内片128(第1の当接部128a)の厚み分だけ僅かに離間するだけであるから、前記図柄表示装置30(収容ケース32)が僅かに弾性変形するだけで、該図柄表示装置30(収容ケース32)が第1および第2規制片部142,148に当接して位置規制されるから、パチンコ機10または遊技盤40の運搬時や外枠11に対する中枠12の開閉時等の振動で図柄表示装置30が左右方向に移動するのを効果的に防止できる。
また、前記第1規制片部142および第2規制片部148の夫々が前記前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から突出する突出寸法は、前記第2の規制壁127が前側位置規制部(基板カバー75,106,123)から突出する突出寸法より小さく設定さしてあるから、図柄表示装置30を着脱する際に、該図柄表示装置30が第1および第2規制片部142,148に干渉するのを防止され、図柄表示装置30の着脱作業を阻害することはない。
(コネクタ受部の保護および配線の保護について)
前述したように、前記図柄表示装置30の設置領域Sの上方位置は、前記第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112、第1の配線保持部材90の下面部91により、設置領域Sの上方位置が区画される。そして、第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112、第1の配線保持部材90における下面部91の夫々の上方側に、前記第1の発光装置71に設けた各コネクタ受部73,74と、前記第2の発光装置101の上方に設けたコネクタ受部103,104を配置するようにしたから、前記差込み受部56の差込み口56aに図柄表示装置30の係止突部34を挿入する際に図柄表示装置30が上下にブレた場合でも、図柄表示装置30がコネクタ受部73,74,103,104に接触するのを防止して、該コネクタ受部73,74,103,104の損傷を防止できる。これら第1の下側保護壁81、第2の下側保護壁112、および第1の配線保持部材90の下面部91は、対応するコネクタ受部73,74,103,104よりも後方まで突出するよう構成してあるから、図柄表示装置30がコネクタ受部73,74,103,104に接触するのをより確実に阻止できる。
また、前記第2の発光装置101の枢支端側に設けられたコネクタ受部105は、前記図柄表示装置30の左側面32bを位置規制する前記第1の規制壁114よりも枢支端側に位置するよう設けられている。従って、図柄表示装置30を設置領域Sに配設する債に、該図柄表示装置30の左側面32bがコネクタ受部105に接触するのは防止され、該コネクタ受部105が損傷するのを防ぐことができる。
また、前記第1の発光装置71には、前記各コネクタ受部73,74が前記中枠12に設けられた球タンク26と対向する側に、該コネクタ受部73,74より後方まで突出する第1および第2の上側保護壁82,83が形成されている。このため、前記遊技盤40を中枠12の遊技盤保持部24に対して配設する際に、該遊技盤40が上下にブレた場合でも、前記球タンク26がコネクタ受部73,74に接触するのを第1および第2の上側保護壁82,83で阻止され、各コネクタ受部73,74が損傷するのを防止できる。また、前記第1および第2の上側保護壁82,83をコネクタ受部73,74よりも後方まで突出させたことで、中枠12の球タンク26とコネクタ受部73,74との接触をより確実に阻止できる。
更に、前記第1の発光装置71における中継接続用のコネクタ受部74と、前記第2の発光装置101における中継接続用のコネクタ受部104とを接続する配線HAは、該第1の発光装置71形成した第1の上側保護壁82と第1の配線フック84との間に挿通すると共に、第1の発光装置71と第2の発光装置101との間に配置した第1ソレノイド64aの後方を跨ぐよう配設された前記第1の配線保持部材90の第1区隔壁92および第2区隔壁93の間に挿通することで、図柄表示装置30と球タンク26との間において、左右方向(すなわち前記差込み口56aに対する係止突部34の挿入方向)に延在する状態で保持されている。すなわち、遊技盤40(裏ユニット51)に対する図柄表示装置30の取り付け時や、中枠12に対する遊技盤40の取り付け時における配線HAの挟み込みや引っ掛かりが防止されて、図柄表示装置30や遊技盤40の取り付け作業性を向上し得る。なお、前記第1ソレノイドより枢支端側では、裏ユニット51(上枠部53)と球タンク26(球整流部26b)との間に隙間が形成されるから、配線HAが挟み込まれることはない。
更に、前記第2の発光装置101のコネクタ受部105と、前記設置部材67に配設される中継基板68のコネクタ受部69とを接続する配線HBは、前記裏ユニット51において、前記図柄表示装置30の設置領域Sより枢支端側で、該コネクタ受部105より下方に位置する前記差込み受部56に設けられた第2の配線保持部材95に上下方向に延在する状態で保持される。従って、遊技盤40(裏ユニット51)に対する図柄表示装置30の取り付け時や、中枠12の遊技盤保持部24に対する遊技盤40の取り付け時に、第2の発光装置101と中継基板68とを接続する配線HBの挟み込みや引っ掛かりを防止でき、図柄表示装置30や遊技盤40の取り付け作業性を向上し得る。また、前記裏ユニット51には、前記第2の配線保持部材95の下方位置に湾曲片57が形成されており、該湾曲片57により前記第2の発光装置101と中継基板68とを接続する配線HBが枢支端側にはみ出すのを阻止しているから、遊技盤保持部24に対する遊技盤40の取り付け時に配線HBを挟み込むのをより確実に防止できる。
前述のように、前記第1の発光装置71と第2の発光装置101とを配線接続すると共に、第2の発光装置101と中継基板68と配線接続されることで、第1の発光装置71および第2の発光装置101の夫々が統括制御装置157に電気的に接続される。また、前記裏ユニット51の上枠部53に設けた第1の可動装置62におけるソレノイド64a,64bも前記第1の発光装置71に配線接続されて、第2の発光装置101および中継基板68を介して統括制御装置157に電気的に接続される。このように、裏ユニット51の上枠部53に配設される各種電気部品64a,64b,71の夫々を前記第2の発光装置101を介して中継基板68に電気的に接続することで、各電気部品64a,64b,71,101を統括制御装置157に電気的に接続できるから、配瀬野の接続作業が簡略化される。
(第1の発光装置の放熱について)
実施例のパチンコ機10では、前記遊技盤40の可視表示部52の上方に複数の文字装飾部60を形成し、遊技盤40の裏側(裏ユニット51)に設けた前記第1の発光装置71により、各文字装飾部60を発光させるようになっている。ここで前記第1の発光装置71における第1のLED基板72には、複数設けた前記文字装飾部60の一文字に対応するLED72aにおいて、直列接続されたLED群Gを構成し、LED群G毎に抵抗器72cを配設してスタティック駆動制御するよう構成される。具体的には、実施例に係る第1の発光装置71では、9つのLED群Gが設けられると共に9つの抵抗器72cが設けられており、該第1の発光装置71の総発熱量が大きくなっている。
そこで、前記第1の発光装置71は、前記抵抗器72cが実装された第1のLED基板72の裏面と、第1の基板カバー75との間に隙間が画成されると共に、該第1の基板カバー75において図柄表示装置30のフレーム部38との当接部分より上側に上側放熱口79を複数形成され、更に該第1の基板カバー75とフレーム部38との当接部分より下側に下側放熱口80を複数形成されている。すなわち、前記下側放熱口80を介して第1の基板カバー75内に導入される外部空気が、第1のLED基板72の裏面と第1の基板カバー75を通って上側放熱口79へ通出でき、抵抗器72cが発する熱と、第1の基板カバー75内を流通する外部空気との熱交換効率が向上する。従って、前記第1のLED基板72の抵抗器72cが過熱するのを効果的に防止できる。また、前記抵抗器72cを、前記上側放熱口79と下側放熱口80との間に位置するよう配置してあるから、前記第1の基板カバー75内を流通する外部空気と抵抗器72cとの熱交換が効果的に行なわれ、速やかな放熱を実現し得る。
また、前記第1のLED基板72の表面側にも、前記裏ユニット51の上枠部53との間に隙間が画成されるようにしたから、前記下側放熱口80から第1の基板カバー75内に取り込まれる外部空気を第1のLED基板72の表面に流通させることができる。このため、前記第1のLED基板72の表面に配設したLED72aから発せられる熱も効果的に放熱でき、第1の基板カバー75内の熱が籠るのをより効果的に抑制することができる。
また、前記図柄表示装置30のフレーム部38は、前記液晶パネル31の表示面31aよりも前側に突出しているから、図16に示すように、前記第1の基板カバー75におけるフレーム部38との当接部分よりも下側では、第1の基板カバー75の対向面部76と液晶パネル31の表示面31aとの間に隙間が形成され、前記下側放熱口80を介して第1の基板カバー75内に外部空気を取り込み易くなる。これにより、下側放熱口80から上側放熱口79へ抜ける空気の流通をスムーズに行なうことができ、第1の基板カバー75内に熱が籠るのを効果的に防止できる。また、前記第1の基板カバー75の対向面部76には、後方へ突出する突部75aが形成されて、該突部75aにフレーム部38が当接するようになっている。従って、第1の基板カバー75の対向面部76と液晶パネル31の表示面31aとの間により大きな隙間が形成できるから、下側放熱口80から上側放熱口79へ抜ける空気の流通をより一層スムーズに行なうことが可能となる。
更に、前記第1のLED基板72の裏面には、ブロック状の配線パターン部72bが形成され、2つのブロック状の配線パターン部72bを介して導通するよう前記抵抗器72cが実装されている。すなわち、面積の大きなブロック状の配線パターン部72bに抵抗器72cが接触することで、該ブロック状の配線パターン部72bを介しても、第1の基板カバー75内を流通する外部空気との熱交換を実施でき、熱交換効率が向上して放熱効果がより向上する。
ここで、前記上側放熱口79は、前記第1の基板カバー75の対向面部76から周壁部77の上面に亘って延在するよう形成されると共に、前記下側放熱口80は、第1の基板カバー75の対向面部76から周壁部77の下面に亘って延在するよう形成されている。このため、前記第1の基板カバー75への外部空気を取り込みや、該第1の基板カバー75からの空気の排出に必要な開口面積を確保することができる。また、前記上側放熱口79および下側放熱口80の夫々が上下方向に延在することで、第1の基板カバー75内を上下方向に直線的な外部空気の流れを作り出すことができ、該第1の基板カバー75内の空気を効率的に入れ替えることができ、熱交換効率が低下するのを防止し得る。なお、前記第1の基板カバー75には、隣接する前記上側放熱口79同士の間および隣接する下側放熱口80同士の間に突条部76aを設けてあるから、該第1の基板カバー75の剛性が高められ、当該第1の基板カバー75の対向面部76に図柄表示装置30のフレーム部38を当接させて支持した際に、該第1の基板カバー75が変形するのを防止できる。従って、第1の基板カバー75と第1のLED基板72とを、常に一定の間隔だけ離間させることができ、第1の基板カバー75内の空気循環を確保し得る。
〔変更例〕
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。例えば、実施例では、遊技盤を透明板および裏ユニットを積層して構成したが、一枚のベニヤ板や合成樹脂板から構成してもよく、また、3つ以上の部材を積層して遊技盤を構成するようにしてもよい。
実施例では、図柄表示装置の左側面に係止突部を形成するようにしたが、右側面に形成してもよい。また、実施例では、図柄表示装置に2つの係止突部を形成したが、1つまたは3つ以上の係止突部を形成してもよい。なお、係止突部の形状や形成位置に関しても、実施例のものに限られず、任意に変更することができる。
実施例では、遊技盤の裏側に配設した第1〜第3の発光装置における基板カバーを、図柄表示装置の前面が当接する前側位置規制部(位置規制手段)として機能させるようにしたが、これに限られず、遊技盤の裏面に対して図柄表示装置の前面を直接当接させるようにしてもよく、また遊技盤の裏側に配設した別の部材に図柄表示装置の前面を当接させるよう構成してもよい。この場合には、遊技盤自体あるいは遊技盤の裏側に配設した別の部材が前側位置規制部として機能する。また、実施例では、前側位置規制部に形成した突部に図柄表示装置の前面が当接するように構成したが、該前側位置規制部の平面部分(実施例では当接面部)に図柄表示装置の前面が直接当接するようにしてもよい。
実施例では、遊技盤の枢支端側枠部に差込み口を有する差込み受部を形成したが、該遊技盤の開放端側枠部に形成するようにしてもよい。すなわち、前記差込み受部は、前記図柄表示装置における係止突部に対応するよう遊技盤の枢支端側枠部または開放端側枠部に形成することができる。また、差込み受部の形成数や差込み口の開口形状についても、前記係止突部の形成数や形状に対応させて形成すればよい。また、差込み受部を遊技盤に設けられる別の部材に形成することも可能である。
実施例では、遊技盤の裏側において、図柄表示装置の左側端部に係止するよう上下のロック部材を設けたが、前記差込み受部と係止突部とが係止する端部から離間する端部側においてロック部材が係止されるよう構成すればよい。また、実施例では、ロック部材を回転させて係止位置と解除位置に変位するよう構成したが、該ロック部材をフック状に形成して図柄表示装置の後面に対して係脱されるようにしてもよい。
実施例では、上ロック部材が配設される台座部材を上側位置規制部(位置規制手段)として機能するよう構成したが、該上ロック部材が配設される部材と別部材としてもよい。また、前記台座部材は、図柄表示装置における上面の左端部に当接するよう構成したが、図柄表示装置の上面の全体に亘って上側位置規制部が当接するようにしてもよい。また、図柄表示装置の上面に当接して位置規制する上側位置規制部を遊技盤自体に形成することも可能である。
前記上側位置規制部に形成される第2の当接案内片としては、図柄表示装置の上面に当接する第2の当接部と、該第2の当接部の後端に連設されて後方へ向かうにつれて可視表示部から離間する方向へ傾斜する第2の案内部とを備えていれば、その形状や位置、形成数は実施例のものに限られるものではない。
実施例では、遊技盤の下枠部に設けられて中継基板を配設する設置部材を、下側位置規制部として機能するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示装置の下面に当接して位置規制する下側位置規制部を、遊技盤自体に形成することも可能である。
実施例では、遊技盤の裏側に配設した第2の発光装置における基板カバーに第1の規制壁を形成して、前記図柄表示装置の右側面を位置規制する第1の側部位置規制部(位置規制手段)として機能するようにしたが、これに限られず、第1の側部位置規制部を遊技盤自体に形成してもよい。また、前記差込み受部に図柄表示装置の右側面が当接するようにして、該差込み受部を第1の側部位置規制部として機能させてもよい。なお前記図柄表示装置の左側面に係止突部を形成する場合においては、前記第1の側部位置規制部は遊技盤における左側に設けられる。
実施例では、遊技盤の裏側に配設した第3の発光装置における基板カバーに第2の規制壁を形成して、前記図柄表示装置の左側面を位置規制する第2の側部位置規制部(位置規制手段)として機能するようにしたが、これに限られず、第2の側部位置規制部を遊技盤自体に形成してもよい。なお前記図柄表示装置の左側面に係止突部を形成する場合においては、前記第2の側部位置規制部は遊技盤の右側に設けられる。
また、前記第2の規制壁(第2の側部位置規制部)の基端部に設けられる第1の当接案内片としては、前記図柄表示装置の側面における上下方向の中間位置に当接する第1の当接部、および該第1の当接部の後端に連設されて後方へ向かうにつれて可視表示部から離間する方向へ傾斜する第1の案内部を備えていれば、形状や位置、形成数は実施例のものに限られるものではない。従って、前記第1の案内部の傾斜角度を、前記第2の規制壁に形成された傾斜面の傾斜角度と異ならせてもよい。
実施例では、金属製位置規制部として、上側金属規制片と下側金属片とを設けたが、前記図柄表示装置の側面における上下の角部近傍に当接するよう構成すれば、単一の金属片から構成するようにしてもよい。また、実施例では、前記下側位置規制部に設けられる金属製支持板(支持板部)を、下側金属規制片と一体的に形成したが、これらを別部材とすることもできる。
実施例では、第1の発光装置において図柄表示装置の設置領域の上外方に位置するようコネクタ受部を設けたが、図柄表示装置の設置領域の下外方に位置するようコネクタ受部を設けて、コネクタ受部の図柄表示装置に対向する側に、図柄表示装置の設置領域を区画するよう第1の下側保護壁を形成してもよい。また、第1の発光装置の基板カバーに第1の配線フックと第1の上側保護壁とを形成して、前記コネクタ受部に接続する配線を、設置領域の外側において前記差込み口に対する係止突部の挿入方向に延在するよう保持するようにしたが、これに限らず、配線を保持できる構成であれば、任意の構成とすることができる。
また、第1の配線保持部材や第2の配線保持部材の形状としても、実施例にものに限られるものではない。すなわち、第1の配線保持部材としては、遊技盤の上方位置に配設された駆動手段の後方を通って延在する状態(図柄表示装置の設置料域と球タンクとの間に延在する状態)で配線保持し得るよう構成すればよい。また、第2の配線保持部材としては、図柄表示装置と遊技盤保持部との間に延在する状態で配線を保持し得るよう形成すればよい。
実施例では、前記遊技盤における上枠部に、第1の電気部品としての第1の発光装置を配設すると共に、該遊技盤における枢支端側枠部に、第2の電気部品としての第2の発光装置を配設したが、これに限定されるものではなく、各種電気部品を第1および第2の電気部品として採用することができる。
また、第1の電気部品と第2の電気部品との間に設けたを介して、前記第1の電気部品に設けた第1のコネクタ受部と、第2の電気部品に設けた第2のコネクタ受部とを接続する配線を保持する第1の配線保持部材の形状・構成に関しては、実施例のものに限られるものではなく、該配線を、図柄表示装置の設置領域の上外方において駆動手段の後方を通って延在する状態で保持し得る形状・構成であれば、任意に変更できる。例えば、実施例では、前記第1の配線保持部材の下面部で、第1の電気部品に設けたコネクタ受部と図柄表示装置の設置領域とを区画したが、第1の電気部品のコネクタ受部において下面部と対応する位置に、該コネクタ受部より後方まで突出する保護壁を形成するようにしてもよい。
実施例では、遊技盤の裏側に設けたコネクタ受部と図柄表示装置の設置領域とを区画する保護壁を、第1の下側保護壁および第2の下側保護壁から構成したが、コネクタ受部の前記図柄表示装置に対向する側に、コネクタ受部の形成位置に亘って1つの保護壁を形成するようにしてもよい。また、コネクタ受部の1つ毎に保護壁を形成することもできる。同様に実施例では、遊技盤の裏側に設けたコネクタ受部と中枠の球タンクとの間に位置する上側保護壁を、第1の上側保護壁および第2の上側保護壁から構成したが、コネクタ受部の形成位置に亘って1つの上側保護壁を形成するようにしてもよい。また、コネクタ受部の1つ毎に上側保護壁を形成することもできる。
実施例では、発光演出装置としての第1の発光装置における基板カバーに、上下方向に延在するよう上側放熱口および下側放熱口の夫々を形成したが、これに限られるものではないことは当然である。すなわち、発光演出装置の基板カバーにおいて、図柄表示装置のフレーム部との当接部分より上方位置に上側放熱口を形成し、該フレーム部との当接部分より下方位置に下側放熱口を形成すれば、該上側放熱口および下側放熱口の形成数や形状・大きさは、該基板カバー内の容積や基板カバー内での発熱量に応じて、任意に決定することができる。
実施例では、発光演出装置としての第1の発光装置を遊技盤裏側に配設した状態で、該第1の発光装置におけるLED基板の表面側と裏面側の夫々に隙間が形成されるようにしたが、少なくとも抵抗器が実装されるLED基板の裏面との間に隙間が形成されるよう構成すればよい。
実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、外郭をなす外枠に開閉可能に組み付けられる中枠に遊技盤を保持する遊技機であれば、アレンジボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。また、図柄表示装置としても液晶パネルを用いたものに限らず、ドラム式やベルト式、その他の形式の図柄表示装置も採用可能である。