JPH054287U - 硬貨軌道部の構造 - Google Patents

硬貨軌道部の構造

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JPH054287U
JPH054287U JP5709391U JP5709391U JPH054287U JP H054287 U JPH054287 U JP H054287U JP 5709391 U JP5709391 U JP 5709391U JP 5709391 U JP5709391 U JP 5709391U JP H054287 U JPH054287 U JP H054287U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量の軽減を図るとともに、硬貨蓄積機構あ
るいは硬貨選別機構の正常の動作を保持する。 【構成】 金属板からなる基板20には硬貨振分け軌道
22が設けられ、この軌道22には4つの回動レバー3
2が回動自在に支持されている。この回動レバー32に
対応して5つの硬貨蓄積室23が硬貨蓄積部を構成して
いる。基板20とともに硬貨蓄積部を構成する補助側板
50は金属板からなる。そして、補助側板50は圧縮ス
プリングを介して、合成樹脂からなる側板60の凹陥部
62に取り付けられている。したがって、補助側板50
は基板20と常にスペーサ53の高さに相当する間隔を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、公衆電話機あるいは自動販売機に内蔵された硬貨選別部あるいは硬 貨蓄積部等の硬貨軌道部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の硬貨軌道部の構造は、略立設して配設された基板とこの基板と所定の 間隔を有して対設された側板とで構成されている。そして、この硬貨軌道部内に 硬貨の厚みや外形を選別する各種の選別機構あるいは選別された正規硬貨を蓄積 する蓄積機構が配設されている。また、この硬貨軌道部を構成する基板と側板と の間隔は使用される各種硬貨の最大厚みよりもやや大に形成されて、この間隔が 一定に保持されることにより、選別機構の選別精度が保たれ、また、蓄積機構に おいて硬貨詰まりが生じないように構成されている。 このような従来の硬貨軌道部を構成する基板および側板はともに金属板で形成 され、側板が基板にねじ止めされていた。このような構成とすることにより、種 々の外部条件、すなわち温度変化や湿度変化に対しても金属板に変形が生じない ため、間隔が一定に保持されるようになっている。しかしながら、基板および側 板がともに金属板で形成されているために、重量が増加するとともに、側板が基 板にねじ止めされているために、硬貨詰まりが生じた場合に、ねじを取り外さな ければならず、保守点検の作業性が悪かった。 そこで、基準となる基板は金属板で構成し、一方、側板については合成樹脂の 成形品で構成し、側板を基板に対して開閉自在とした構造の硬貨軌道部が提案さ れていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、側板を合成樹脂で形成することにより、重量の軽減および一体 成形による部品点数の削減は図れるものの、成形品特有のそりが生じ、基板との 間隔が一定に保たれず、このため選別機構の選別精度が悪化し、また、硬貨詰ま りが生じ易くなるといった問題が発生する。このことは硬貨軌道部が大型化し、 それにともない側板の表面積が増加するにしたがって、より顕著となる。 本考案は上記した従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とすると ころは、重量の軽減を図るとともに、硬貨軌道部の軌道間隔を常に一定に保って 、硬貨選別機構あるいは硬貨蓄積機構の正常な動作を保持する硬貨軌道部の構造 を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案に係る硬貨軌道部の構造は、略立設して配 設された基板と、この基板と所定の間隔を有して対設された側板とからなり、前 記基板を金属板で形成するとともに、前記側板を合成樹脂で形成し、この側板の 前記基板側の硬貨軌道面に金属板からなる補助側板を配設し、この補助側板を前 記基板側に常時付勢する付勢手段を設けたものである。
【0005】
【作用】
本考案に係る補助側板は、金属板で構成され、かつ常時基板側に付勢されてい るので、側板との間隔は常に一定に保持される。
【0006】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図にもとづいて説明する。図1は本考案の全体斜視図 、図2は同正面図、図3は同要部側断面図である。なお、図2は硬貨選別フラッ パを省略して示している。これらの図に示された実施例は公衆電話機に内蔵され た硬貨蓄積機構である。これらの図において、符号20で示すものは、全体が金 属板からなる平板状の基板である。基板20の左側上端部には硬貨選別板2が取 り付けられており、この硬貨選別板2の硬貨投入口3から投入された硬貨は、硬 貨選別板2に上端部が回動自在に支持された硬貨選別フラッパ6で構成された硬 貨選別軌道9に導かれて、電子選別手段10によって正規硬貨と疑似硬貨とに選 別判定される。正規硬貨と判定された硬貨は、硬貨選別軌道9に連通する後述す る硬貨振分け軌道22に導かれる。疑似硬貨と判定された硬貨は、軌道9内を突 出する硬貨排除レバー12により、返却軌道25に導かれる。13は返却ピンで 、通話終了時にハンドセットをフックレバーに載置することにより、連動動作し て硬貨選別軌道9内に突出して軌道9内に滞留した硬貨を返却軌道25に導くも のである。なお、図示を省略しているが、基板20の背面側には、電話機の制御 部からの信号を受けて排除レバー12あるいは後述するレバー類を作動させるソ レノイドやリンク機構が搭載されている。 基板20の中央部にはほぼ垂直な硬貨振り分け軌道22と、5つの硬貨蓄積室 23(23a〜23e)と2つの硬貨収納軌道24と、返却軌道25が設けられ ている。
【0007】 硬貨蓄積室23a〜23eは前記硬貨投入口3から投入された5つの硬貨A〜 Eをその種類と関係なく投入順序にしたがって上から1個づつ蓄積するもので、 そのため硬貨A〜Eを収容し得る大きさを有し、上から4つの蓄積室23a〜2 3dが前記硬貨振分け軌道22を挟んで高さが交互に少しづつ低くなるように千 鳥状に設けられ硬貨振分け軌道22とそれぞれ連通し、残りの1つ、すなわち最 下位の蓄積室23eが硬貨振分け軌道22の直下に設けられている。また、各硬 貨蓄積室23a〜23eの終端部には硬貨収納・返却レバー30a〜30eがそ れぞれ設けられ、さらに4つの硬貨蓄積室23a〜23dには硬貨振分け軌道2 2中を落下する硬貨A〜Eを蓄積室内に取り込むための回動レバー32a〜32 dがそれぞれ配設されている。
【0008】 各回動レバー32a〜32dは略L状に形成されることにより、前記硬貨収納 ・返却レバー30a〜30dとともに硬貨蓄積室23a〜23dを形成するのも ので、その屈曲部に設けられた軸受部44が基板20の内側面に植設された軸3 4によってそれぞれ回動自在に軸支されている。各回動レバー32a〜32dの 軸34は硬貨振分け軌道22と各硬貨蓄積室23a〜23dとの境部下方位置に 設けられ、各回動レバー32a〜32dの一方の腕37a〜37dは硬貨振分け 軌道22中を落下してくる硬貨を受けとめる硬貨受取部として機能し、他方の腕 38a〜38dは硬貨蓄積室23a〜23d内に導かれた硬貨を支持する硬貨支 持部として機能する。そのため、図2中右側の回動レバー32a、32cと左側 の回動レバー32b、32dとはその硬貨受取部37a〜37dが硬貨振分け軌 道22に臨むように背中合わせに配設され、かつ重錘43の作用により硬貨受取 部37a〜37dが通常硬貨振分け軌道22内に進出する方向、すなわち右側は 反時計方向、左側は時計方向の回動習性がそれぞれ付与されている。
【0009】 図1(b)に詳細に示すように、各回動レバー32の硬貨受取部37の基板2 0側および側板60側の表裏両面には、3対の突起40a、40bおよび40c が、側面視櫛歯状に突設されている。同様に硬貨支持部38には2対の突起41 aおよび41bが、側面視櫛歯状に突設されている。これらの突起のうち40a と41aは軸受部44から等距離にあり、また40bと41bも軸受部44から 等距離にある。 基板20の4つの硬貨蓄積室23a〜23dには前記各回動レバー32の突起 40aと41aが嵌入する凹陥部27aが、突起40bと41bが嵌入する凹陥 部27bが、また、突起40cが嵌入する凹陥部27cがそれぞれ設けられてい る。これら凹陥部27a、27bおよび27cは回動レバー32の支軸34を中 心として円弧状に形成されており、回動レバー32は各突起40および41が凹 陥部27の両端部に当接することによって、回動範囲が決められている。
【0010】 硬貨振分け軌道22の直下に設けられた硬貨蓄積室23eはストッパー片33 と硬貨収納・返却レバー30eとで囲まれた空間によって形成され、ストッパー 片33が硬貨を支持する硬貨支持面として機能している。この場合、硬貨蓄積室 23eは最下位置に設けられ、前述した4つの硬貨蓄積室23a〜23dがすべ て硬貨を蓄積した後、最後に蓄積するため、硬貨振分け軌道22を開閉する必要 がなく、したがって前述した回動レバー32a〜32dと同様のレバーを備えて いない。
【0011】 各硬貨収納・返却レバー30a〜30eは、その先端を通話時において、選択 的に基板20の表面から各硬貨蓄積室に突出、退出させ、通話終了時にはすべて 退出するように構成されている。 2つの硬貨収納・返却軌道24は硬貨蓄積室23a〜23eの両側に設けられ 、その下部が基板20の中央側に屈曲されることにより互いに合流し、その合流 に収納レバー46と、返却レバー48とが配設されている。収納レバー46は通 常硬貨収納・返却通路24と収納軌道47との連通を阻止し、返却レバー48は 硬貨収納・返却通路24と返却軌道49との連通を阻止している。これらレバー 46、48は硬貨の収納または返却時にそれぞれ駆動される。 基板20の表面一方側縁には上下に一対のブラケット28が取付けられ、この ブラケット28には互いに対向して上下方向に突設する一対の支持ピン28aが 植設されている。また、基板20の他方側縁は全体が垂直方向に折曲げられた折 曲部29が形成され、この折曲部29の上下には内側に折曲げられた一対の係合 片29aが設けられている。
【0012】 50は、全体が金属板で形成され前記基板20の硬貨蓄積部に相当する表面積 を有し、基板20と硬貨の厚みよりもやや大なる間隔を有して対設されて、基板 20とともに硬貨蓄積部の硬貨軌道部を構成する補助側板である。この補助側板 の下端部には矩形状を呈する大小2つの切欠き51および52が穿設されている 。また、補助側板50の周縁には合成樹脂からなり、同一の高さを有する複数の スペーサ53がアウター成形で一体に形成されている。さらに、補助側板50の 表面には前記基板20の凹陥部27に対応して、3つの円弧状の凹陥部55a、 55bおよび55cからなる凹陥部55が4つ設けられており、それぞれの凹陥 部55a、55bおよび55cは27a、27bおよび27cと対称形に形成さ れている。したがって、これら凹陥部27a、27bおよび27cには、基板2 0に回動自在に支持された回動レバー32の表面側の突起40a、40b、40 cおよび41a、41bが嵌入する。また、この補助側板50の裏面の一方側縁 上下には図示を省略しているが、後述する側板に設けた一対の支持ピン64aに 支持される支持部が設けられている。
【0013】 60は、全体が合成樹脂で形成され前記基板20とほぼ同一の表面積を有する 側板である。この側板20の表面には、前記補助側板50の表面積よりもやや大 なる形状の収納凹陥部62が設けられている。この凹陥部62の表面側縁の上下 には一対の断面が矩形状の凹陥部64が設けられ、この凹陥部64の底面中央に は支持ピン64aが植設されている。また、この凹陥部62の3つの断面円状の 凹陥部63と、前記補助側板50の切欠き51、52に対応した位置に弾性状の フック65と、弾性状の突起66が設けられている。前記3つの凹陥部63は正 三角形の頂点に位置するように配置され、3つの凹陥部62には、それぞれ3つ の圧縮スプリング68の一端が遊嵌状態で収納される。 また、側板60の一方側縁の上下には前記基板20の支持ピン29aに係合す るU字状の係合溝70と係合孔71が設けられており、他方側縁には前記基板2 0の係合片29aに対応した位置に弾性状のフック72が突設している。このフ ック72には切起し片29aと係合する矩形状の係合孔73が穿設されている。
【0014】 つぎに、このような構成において、側板、補助側板および基板の組立方法につ いて説明する。まず、スプリング68の一端側を凹陥部63に収納する。つぎに 、補助側板50の裏面に設けた図示しない支持部を側板60の支持ピン64aに 嵌入支持させながら、係合孔51、52にフック65、突起66を弾性変形させ ながら、係合させて補助側板50を側板60の凹陥部62に収納し、補助側板5 0を側板60に取り付ける。これにより、フック65が補助側板50の側板60 からの抜けを防止し、また突起66および支持ピン64aが補助側板50の左右 上下の移動を規制するものである。このときスプリング68の他端が補助側板5 0の裏面を押圧するので、補助側板50は側板60から離間する方向に付勢され る。最後に、側板60の係合溝70と係合孔71を基板20の支持ピン28aに 枢支し、このピン28aを回動支点として図中時計方向に回動させ、フック72 の係合孔73を弾性変形させながら基板20の係合片29aに係合させることに よって、側板60を基板20に取り付ける。このとき補助側板50のスペーサ5 3の端面が基板20の表面に当接して、基板20の表面と補助側板50の表面と の間隔をスペーサ50の高さで一定とした硬貨の厚みよりもやや大なる間隔とし 、これにより基板20と補助側板50とで硬貨蓄積部が形成される。このように 形成された硬貨蓄積部の間隔は、補助側板50が正三角形の頂点に位置するよう に配置されたスプリング68により基板20側に常に付勢されているので、基板 20あるいは側板60にそり等があった場合にも、3つのスプリング68により そりが吸収されて、基板20の表面と補助側板50の表面との間隔は基板20の どの部位においても、また常に、一定に保持される。 なお、本実施例では基板と補助側板とで硬貨蓄積部を形成したが、これに限定 されることなく、硬貨選別部、硬貨収納軌道部あるいは硬貨返却軌道部等硬貨の 厚み方向の間隔を一定に保持する必要のある各種の硬貨軌道部に適用されること は勿論である。また、本実施例では補助側板を1枚の板で構成したが、必要部分 、例えば各回動レバーに相当する部分にのみ配置した複数枚の部分板で構成して もよい
【0015】 このように組み立てられた硬貨蓄積部において、各回動レバー32の2つの腕 すなわち硬貨受取部37および硬貨支持部38の表裏両側に突出形成した側面視 櫛歯状の複数の突起40a〜40cおよび41a、41bは、図3に詳細を示す ように、基板20および補助側板50に設けた凹陥部27a〜27cおよび55 a〜55c内に適宜の隙間を有して嵌入している。また、回動レバー32の硬貨 受取部37および硬貨支持部38の幅dは、基板20と補助側板50とで形成さ れる硬貨軌道部の間隔Dよりもかなり小に形成されている。このような構成にお いて、回動レバー32を軸34に取り付ける際に、何らかの原因で軸34に対し て傾斜して取り付けられた場合、硬貨受取部37および硬貨支持部38は二点鎖 線で示すように硬貨軌道に対して傾斜するが、前述したように、硬貨受取部37 および硬貨支持部38の幅dが、硬貨軌道部の間隔Dよりもかなり小に形成され ているため、硬貨受取部37と硬貨支持部38との先端部は基板20あるいは補 助側板50の表面に当接することがなく、したがって、回動レバー32の円滑な 回動が保証されることとなる。また、このとき比較的厚みの薄い硬貨Cは硬貨受 取部37の裏面と基板20の表面との間に入り込もうとするが、突起40a〜4 0cによって阻止されるとともに、これら突起40a〜40cによって振り分け られることとなる。換言すれば、硬貨受取部37および硬貨支持部38の表裏に 設けた突起40a〜40cおよび41a、41bが硬貨受取部37および硬貨支 持部38の硬貨の振分け動作の補助動作を行うこととなる。また、このような構 成とすることにより、回動レバー32の多少の傾斜が生じても、これが回動レバ ーの円滑な回動動作を妨げることがない範囲であれば許容範囲とみなせるため、 組立作業時間および調整作業時間が大幅に軽減できる。
【0016】 つぎに上記構成による硬貨蓄積部の構造において、硬貨の蓄積動作および順序 について説明する。まず、硬貨を1枚も蓄積していない状態においては、各回動 レバー32a〜32dは重錘43の作用により回動され、硬貨振分け軌道22側 に所定角度傾斜した初期位置状態に設定保持されている。したがって、この状態 においては各回動レバー32a〜32dの硬貨受取部37a〜37dが硬貨振分 け軌道22内に進出し、各硬貨蓄積室23a〜23dを開いている。一方最下位 置の硬貨蓄積室23eは回動レバー32dの硬貨受取部37dによって塞がれて いる。 この状態において1枚目の硬貨Aが硬貨投入口3から投入されると、電子選別 手段10によって寸法、材質等が検知され、正貨と判定されるとそのまま硬貨選 別軌道9を通って硬貨振分け軌道22の上部に至り、最上位の回動レバー32a の硬貨受取部37a上を転道しながら一番目の硬貨蓄積室23a内に入る。この とき、硬貨Aが回動レバー32aの回動中心、すなわち軸34部分を通り越すと 、このレバー32aは硬貨Aの重量により重錘43に抗して図2中時計方向に略 45°回動し、二点鎖線に示す状態となり、硬貨Aは硬貨収納・返却レバー30 aに当接して係止されると同時に硬貨支持部38aによって支持され、硬貨受取 部37aはほぼ垂直に起立して硬貨蓄積室23aを閉塞する。したがって、2枚 目以降の硬貨を収納することはない。
【0017】 つぎに2枚目の硬貨を硬貨を硬貨投入口3から投入すると、この硬貨は選別手 段10によって検知されたあと、硬貨選別軌道9を通って2番目の回動レバー3 2bの硬貨受取部37b上に落下し、この受取部37b上を転道することで上述 したと同様に2番目の硬貨蓄積室23b内に導かれて蓄積される。以下同様にし て3枚目および4枚目の硬貨はこの順序で3番目および4番目の硬貨蓄積室23 cおよび23d内に順次蓄積される。4枚目の硬貨が蓄積されると硬貨振分け軌 道22は完全に開放状態となり、最下位置の硬貨蓄積室23eと連通する。した がって、5枚目の硬貨Eを投入すると、この硬貨Eは前記硬貨振分け軌道22を 通って硬貨蓄積室23e内に落下蓄積される。そして、5つの硬貨蓄積室23a 〜23eにすべて硬貨が蓄積されると、それ以降投入される硬貨は硬貨排除レバ ー12によって返却軌道25に返却される。
【0018】 硬貨A〜Eは10円、50円、100円硬貨等の種々の硬貨を示し、その種類 と関係なく投入された順序で各硬貨蓄積室23a〜23e内にそれぞれ1個づつ 蓄積され、硬貨収納信号受信後、硬貨収納・返却レバー30a〜30eが選択的 に駆動されることにより、1枚づつ硬貨収納・返却軌道24を通って、硬貨収納 レバー46の動作により収納軌道47に導かれ図示しない金庫に収納される。硬 貨収納・返却レバー30a〜30eの選択的駆動は通話料金と一致する金額の硬 貨もしくは一致する金額の硬貨がない場合は通話料金以上でもっとも近い金額が 何番目の硬貨蓄積室に蓄積されているかを電話機制御部が判断してその室に対応 する硬貨収納・返却レバーを作動させる。また、ある1つの硬貨を収納すると、 その硬貨が蓄積されていた硬貨蓄積室、例えば室23cの回動レバー32cは硬 貨から開放されるため重錘43の作用により回動復帰し、その硬貨受取部37c が硬貨振分け軌道22内に再び進出する。したがって、この状態においては新た に硬貨を追加投入すると、その硬貨は硬貨排除レバー12によって排除されるこ となく、空になっている硬貨蓄積室23c内に前述したと同様回動レバー32c により蓄積される。
【0019】 局からの硬貨収納信号によっては1枚だけに限らず2枚もしくはそれ以上の硬 貨を同時に収納する必要が生じることもあるが、その場合電話機の制御部は各硬 貨室23a〜23eに蓄積されている各硬貨A〜Eの金額を記憶しているため、 合計金額がその硬貨収納信号と一致するかもしくは一致しない場合はその金額以 上でもっとも近い金額となる2枚以上の硬貨を収納するように硬貨収納・返却レ バーを作動させるように制御することで対処でき、このようにすることで使用者 への不当な経済的負担を防止している。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、略立設して配設された基板を金属板で 形成するとともに、この基板に対設された側板を合成樹脂で形成し、この側板の 前記基板側の硬貨軌道面に金属板からなる補助側板を配設し、この補助側板を前 記基板側に常時付勢する付勢手段を設けたものであり、側板の合成樹脂化で軽量 化が図れると同時に、硬貨軌道部は対となった金属板で構成され、一方の金属板 が他方の金属板側に常時付勢されているので、硬貨軌道部の硬貨の厚み方向の間 隔はどの部位においても、また常に、一定に保持されて、硬貨軌道部に配設され る各種の硬貨蓄積機構あるいは硬貨選別機構等の動作を円滑にかつ精度良く行い 得るようにすることができる等種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の正面図である。
【図3】本考案の要部側断面図である。
【符号の説明】 20 基板 22 硬貨振分け軌道 23 硬貨蓄積室 27 凹陥部 32 回動レバー 40 突起 41 突起 50 補助側板 53 スペーサ 55 凹陥部 60 側板 68 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原口 清光 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 略立設して配設された基板と、この基板
    と所定の間隔を有して対設された側板とからなり、前記
    基板を金属板で形成するとともに、前記側板を合成樹脂
    で形成し、この側板の前記基板側の硬貨軌道面に金属板
    からなる補助側板を配設し、この補助側板を前記基板側
    に常時付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする硬貨
    軌道部の構造。
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