JP2602131Y2 - 硬貨返却レバーの構造 - Google Patents

硬貨返却レバーの構造

Info

Publication number
JP2602131Y2
JP2602131Y2 JP1993036310U JP3631093U JP2602131Y2 JP 2602131 Y2 JP2602131 Y2 JP 2602131Y2 JP 1993036310 U JP1993036310 U JP 1993036310U JP 3631093 U JP3631093 U JP 3631093U JP 2602131 Y2 JP2602131 Y2 JP 2602131Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
operating rod
spring
return lever
sliding plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993036310U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH073064U (ja
Inventor
徹 朝日
健夫 吉益
伸之 佐藤
勇 池沢
郁子 嶋田
正 笛木
道彦 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP1993036310U priority Critical patent/JP2602131Y2/ja
Publication of JPH073064U publication Critical patent/JPH073064U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2602131Y2 publication Critical patent/JP2602131Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Prepayment Telephone Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、公衆電話機や自動販売
機等の硬貨返却機構における硬貨返却レバーの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、公衆電話機や自動販売機
等においては、未処理硬貨を返却するための硬貨返却機
構が備えられている。一般に、この種の硬貨返却機構
は、ほぼ立設したベース基板と、ベース基板に対向配置
されてベース基板とともに硬貨軌道を形成し、かつ、ベ
ース基板に開閉自在に支持されたフラッパと、フラッパ
と係合し操作部が装置外部に露呈した硬貨返却レバーと
から概略構成される。通常、フラッパはベース基板に閉
じた状態で対向して硬貨軌道を形成し、投入口から投入
された硬貨は硬貨軌道中を転動落下し、硬貨軌道中に設
けられた硬貨選別部によって疑似硬貨は返却軌道に、正
規硬貨は蓄積軌道に導かれる。
【0003】蓄積軌道に正規硬貨が蓄積されると、例え
ば、公衆電話機では通話が可能となり、通話時間に応じ
て硬貨が収納される。通話が終了してハンドセットをフ
ックレバーに載置すると、蓄積軌道の終端に進出してい
た係止片がフックレバーに連動して蓄積軌道から退出
し、硬貨軌道中あるいは蓄積軌道中の硬貨を返却軌道に
返却する。このとき、硬貨詰まり等が生じて係止片の連
動動作では、硬貨返却が完全に行われない場合には、硬
貨返却レバーを操作して硬貨返却を行うようにしてい
る。
【0004】第7図は従来の硬貨返却レバーの構造を示
すものがある。これを同図に基づいて説明すると、80
は公衆電話機で、筐体が、リヤケース81とフロントケ
ース82とで構成され、上端部に硬貨投入口83が設け
られている。84は硬貨投入口83の直下に配設された
硬貨処理部であって、この硬貨処理部には、図示を省略
したベース基板が立設され、硬貨選別部、硬貨蓄積軌道
あるいは硬貨返却軌道等が設けられている。28はベー
ス基板に対向配置され、かつ、開閉自在に支持されて、
ベース基板とともに硬貨軌道を形成する図示を省略した
フラッパの係合杆である。85はリヤケース81の側面
部に円弧状に穿設された窓、87は側面視略L字状に形
成され軸86に揺動自在に支持された硬貨返却レバーで
ある。
【0005】この硬貨返却レバー87はばね91によっ
て軸86を中心として図中反時計方向に回動習性が付与
され、先端部88が係合杆28に当接し、略中央部が折
曲げられて折曲部90が形成され、この折曲部90が窓
85に臨み、後端部の操作つまみ89がリヤケース81
の外部に露呈している。このように構成されていること
により、硬貨返却レバー87の操作つまみ89を把持し
てばね91に抗して下方に押し下げると、レバー87が
軸86を中心として時計方向に回動し、先端部88によ
って係合杆28が押し上げられて、フラッパがベース基
板から開き、硬貨が返却される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の硬貨返却レバーの構造では、単に、硬貨返却レ
バー87が揺動自在に支持され、操作つまみ89を押し
下げると軸86を中心として先端部88が回動するよう
になっており、操作つまみ89の押し下げと先端部88
とが同時に回動するので、操作つまみ89の押し下げ速
度が遅いと、フラッパの開閉速度も遅くなり、複数枚の
硬貨が同時に落下し、重なるようにしてフラッパとベー
ス基板との間に詰まる、いわゆる、うろこ詰まりが発生
し易いといった欠点があった。また、うろこ詰まりを解
消、あるいは発生させないように、硬貨返却レバーの回
動速度を必要以上に増すと、フラッパに多大な外力が加
わり、フラッパの支持部等の破損、あるいは装置の故障
の原因ともなる欠点があった。
【0007】したがって、本考案は、上述した従来の問
題あるいは欠点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、硬貨返却が円滑にかつ確実に行われる
とともに、装置の破損、故障を防止した硬貨返却レバー
の構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る硬貨返却レバーの構造は、操作部を有
し摺動自在に支持された摺動板と、この摺動板の摺動動
作に対して付勢されるばね部材と、このばね部材によっ
作動する作動杆と、作動杆の作動によりベース基板と
離間して硬貨を返却するフラッパとからなり、前記作動
杆に突起と段部を設け、この段部と係合して前記ばね部
材のばね力を蓄積させ、前記作動杆の作動を停止させる
ストッパを設けるとともに、前記突起に係合して前記
部とストッパの係合を解除させるカムを前記摺動板に設
ける。
【0009】
【作用】本考案によれば、硬貨返却のために、摺動板の
操作部を把持して摺動板を摺動させると、ばねを介して
作動杆が引っ張られるが、ストッパによって作動を停止
され、摺動板のカムが作動杆に係合することにより、ス
トッパの係合が解除されて、蓄積されたばね力により作
動杆が作動する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係る硬貨返却レバーの構造を採用
した公衆電話機の外観斜視図、図2は図1のII-II 線断
面図、図3は要部の分解斜視図、図4は硬貨返却レバー
ユニットの分解斜視図、図5および図6は同レバーユニ
ットの動作を説明する側断面図、平面図である。これら
の図において、1は硬貨投入型公衆電話機、2は前後に
開口部を有するフロントケース、3は前面側に開口部を
有する箱状のリヤケース、4はフロントケース2の開口
部に嵌合するフロントパネルである。フロントパネル4
の左側部の上下には一対の凹嵌部5が形成され、上方の
凹嵌部5にはフックボタン(図示せず)が設けられ、凹
嵌部5にハンドセット6が載置されることにより、フッ
クボタンが押圧され、後述する硬貨返却機構が作動す
る。
【0011】7はダイヤルボタン、8は機能ボタン、9
は表示部、10は硬貨投入口、11は硬貨返却口、12
は金庫、13は金庫12をロックするロック部材、14
はKSキーである。リヤケース3の上部には、係合突起
3aが突設され、リヤケース3の右側面部には、分割面
20に開口部21を有する矩形状の切欠き22が形成さ
れ、底面部には、ボス23が突設されている。フロント
ケース2の上部には爪部2aが突設され、右側面部の内
側面前端部には一対の係合突起25が突設されている。
26はベース基板で、リヤケース3内にほぼ立設して取
付けられており、符号27で示すフラッパがベース基板
26に対向し、上部を揺動支点として下部がベース基板
26に開閉自在となっている。
【0012】これらベース基板26とフラッパ27とは
硬貨1枚分の厚みよりもやや大なる幅の間隙を有して離
間しており、上端部に前記硬貨投入口10に対応して硬
貨受入口29が形成され、この硬貨受入口の下方には、
硬貨軌道29aが設けられ、硬貨投入口10からの落下
してきた硬貨Cが硬貨受入口29から硬貨軌道29aに
導かれる。硬貨軌道29aには、従来周知の硬貨選別部
が配設されており、正規硬貨C1は蓄積軌道へ、疑似硬
貨C2は落下して返却軌道へそれぞれ導かれる。また、
フラッパ27は、前述したハンドセット6が凹嵌部5に
載置された際フックボタンが押圧されることによって、
フックボタンに連動してベース基板26から開き、硬貨
軌道29a中および蓄積軌道中の未処理硬貨を返却軌道
に導くとともに、フラッパ27に一体形成した係合杆2
8を作動させることによってもベース基板26から開く
ように構成されている。
【0013】30は硬貨返却レバーユニットで、左側面
側が開口したケース31が具備されており、このケース
31には右側面部ほぼ中央に縦長矩形状の操作孔32が
設けられ、操作孔32の周りには、囲い壁33が立設さ
れており、前面部には、切欠き34が形成され、楔35
が一対突設されている。囲い壁33の高さは、前記分割
面20の厚みとほぼ同一に形成されている。また、背面
部36には取付孔37が2個設けられているとともに、
断面略正方形状の穴38が穿設されており、上下面部ほ
ぼ中央にはそれぞれ切欠き39、40が設けられて、切
欠き39、40の両脇に二対の軸受部41、42が立設
され、下面部の前端側に切欠き43が形成されている。
さらに、右側面部の内底面には、前記切欠き34、穴3
8の両脇に二対のガイドピン44が、前記切欠き39、
40の両脇に二対のガイドダボ45が、また、4個のボ
ス46が、および2個の支持ピン47、48がそれぞれ
立設されているとともに、切欠き34の近傍には、凸部
49が突設されている。
【0014】50は長尺で平板状に形成された摺動板
で、表面ほぼ中央一側部にはカム突起51が突設され、
上下には一対のピン52が植設され、このピン52に
は、それぞれローラ53、54がEリング55によって
抜け止めされ回転自在に支持されており、裏面ほぼ中央
に操作部56が突設されている。操作部56の高さは、
前記囲い壁33の高さよりもやや小に形成されている。
57は長尺でほぼ直方体状に形成された作動杆で、一側
部側には、先端部に段部58が形成されているととも
に、略中央部に傾斜面を有する突起59が突設され、上
面にばね掛け止め部60と、下面に側面視三角形状に形
成されたカム部61とがそれぞれ突設されている。62
は側面視略三角形状に形成されたカム板で、軸受ボス部
63と掛止部64が設けられている。66は作動杆57
とカム板62とを連結する引っ張りスプリングであるば
ねである。67はコイルスプリング、68は段付きシャ
フトで、両端にローラ69が回転自在に軸装されてい
る。
【0015】70は前記ケース31の開口部を覆う平板
状のカバーで、前記ボス46に対応して取付孔71が、
支持ピン47、48に対応して位置決め孔72が、ま
た、摺動板50のピン52に対応して長孔73が、さら
に、先端部中央に長溝74がそれぞれ穿設されており、
上下中央には、それぞれ、側面視クランク状の押え片7
5が突設されている。長溝74に臨むようにして先端に
湾曲部が形成された板ばね77が、カバー70にねじ止
めされている。78は取付ねじである。
【0016】次に、このように構成された硬貨返却レバ
ーの構造の組立方法を説明する。最初に、硬貨返却レバ
ーユニット30の組立方法を図4に基づいて説明する。
先ず、ケース31の操作孔32に操作部56を嵌入させ
るようにして、摺動板50を、その幅方向において切欠
き39、40に嵌合させて上下に摺動自在とする。次
に、作動杆57の後端部を穴38に挿入し先端を切欠き
34に嵌合させて左右に摺動自在とする。しかる後、コ
イルスプリング67を支持ピン47に介挿し、一端を切
欠き43に掛け、他端を下方のピン52に掛けて、摺動
板50に上方の摺動習性を付与する。
【0017】同時に、ばね66の一端をカム板62の掛
止部64に掛け、軸受ボス部63を支持ピン48に挿入
してカム板62を支持ピン48に揺動自在に支持し、ば
ね66の他端を作動杆57の掛け止め部60に掛け、カ
ム板62と作動杆57とをばね66を介して連結する。
このとき、カム板62は、ばね66によって支持ピン4
8を中心として図中時計方向に回動習性が付与されてお
り、カム板62の上端面が上方のローラ53に当接し、
ローラ53を介して摺動板50を上方に押し上げる摺動
付勢を付与している。次に、段付きシャフト68の両端
を軸受部41に挿入して、ローラ69を摺動板50に当
接させる。
【0018】最後にカバー70の位置決め孔72を支持
ピン47、48に位置決めし、ねじ78を取付孔71か
らボス46に螺合することによって、カバー70をケー
ス31に取付ける。このとき、押え片75が切欠き3
9、40内に位置して、段付きシャフト68の抜けを防
止するとともに、長孔73内にピン52が嵌入して長孔
73が摺動板50の摺動ガイドとして機能する。また、
板ばね77の湾曲部77aが作動杆57の一側面を押圧
して、作動杆57の段部58とケース31の凸部49と
の係合を保持している。
【0019】次に、このように組み立てられた硬貨返却
レバーユニット30を電話機筐体に組み込む方法を図3
に基づいて説明する。硬貨処理部を構成するフラッパ2
7とベース基板26とが、フラッパ27の上部がベース
基板に開閉自在に支持され、このベース基板26がリヤ
ケース3内にほぼ立設して支持されることにより、あら
かじめリヤケース3内に組み込まれている。そして、ユ
ニット30の囲い壁33を切欠き22の開口部21から
切欠き22に挿入して嵌合させ、ねじ79を取付孔37
からボス23に螺合することによってユニット30をリ
ヤケース3に固定する。最後に、フロントケース2の爪
部2aを係合突起3aに係合させて、ここを中心として
回動させて両分割面20、24を合わせ、図示を省略し
たねじによってフロントケース2の下端をリヤケース3
に取付けることによって両ケース2、3を合体させる。
【0020】このとき、フロントケース2の係合突起2
5がユニット30の楔35に係合して、ユニット30を
両ケース2、3の内側面に密着させて固定する。また、
操作部56の高さが、囲い壁33の高さよりもやや小に
形成され、しかも、囲い壁33の高さが、分割面20の
厚みとほぼ同一に形成されているので、囲い壁33の先
端縁はリヤケース3の表面とほぼ同一となり、しかも、
操作部56がリヤケース3の表面から突出することもな
いので、電話機1の外観意匠を損ねることがない。
【0021】次に、硬貨返却レバーユニットによる硬貨
返却動作を図3、図5および図6に基づいて説明する。
硬貨返却動作を行うために、公衆電話機1の側面の囲い
壁33内の操作部56を下方に押し下げると、操作部5
6と一体であり、ガイドダボ45およびローラ69によ
って上下に摺動自在にガイドされた摺動板50も、カム
板62の回動習性およびコイルスプリング67のばね力
に抗して、下方に押し下げられる。摺動板50が下方に
摺動すると、ローラ53に係合するカム板62が反時計
方向に回動させられ、これにともない、ばね66を介し
て、ガイドピン44によって左右方向に摺動自在な作動
杆57に図中矢印A方向に摺動させる力が加わる。
【0022】このとき、図5(b)に示すように、作動
杆57の段部58がケース31の凸部49に係合してい
るので、凸部49がストッパとして機能し、作動杆57
のA方向への摺動を規制しており、作動杆57の先端は
ケース31の切欠き34から突出していない。さらに、
操作部56を下方に押し下げると、図6に示すように、
摺動板50のカム突起51が作動杆57の突起59に係
合し、作動杆57を板ばね77のばね力に抗して矢印B
方向に移動させので、段部58と凸部49との係合が
解除し、作動杆57はA方向に摺動自在の状態となる。
このとき、作動杆57には、カム板62の反時計方向の
回動によるばね66のばね力が蓄積されているので、こ
の蓄積されたばね力によって、作動杆57は切欠き34
からケースの外へ瞬時に突出して、係合している係合杆
28を押圧する。係合杆28が押圧されることによっ
て、フラッパ27はベース基板26から開き、硬貨軌道
29a中や蓄積軌道中の未処理硬貨を返却軌道に導く。
【0023】このように、作動杆57が操作部56の操
作動作と同時に作動せずに、ばね66の蓄積されたばね
力で瞬時に作動するように構成したので、フラッパ27
の開く速度が早くなり、これにより、硬貨が複数枚重な
るうろこ詰まりの発生を防止できるとともに、うろこ詰
まりが発生しても、従来のようにフラッパに強力な力を
加えずに、うろこ詰まりを解消可能なので、装置を破損
させることなく円滑に硬貨返却を行うことができる。ま
た、硬貨返却レバーを摺動板50と作動杆57とに分割
したので、摺動板50と作動杆57との位置関係を変え
ることができ、これによって、操作部56の位置を操作
し易い位置に配置でき、使い勝手の向上を図ることがで
きるとともに、各構成部品間の位置関係も変えることが
できるので、設計に自由度が増す。
【0024】なお、本実施例では、作動杆57の作動方
向に対して、操作部56の操作方向を上下方向として、
作動方向に対して操作方向を異なる構造としているが、
必要に応じて、操作部56の操作方向を作動杆57の作
動方向と同じ水平方向にすることも可能なことはいうま
でのないことである。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、操
作部を有し摺動自在に支持された摺動板と、この摺動板
の摺動動作に対して付勢されるばね部材と、このばね部
材によって作動する作動杆と、作動杆の作動によりベー
ス基板と離間して硬貨を返却するフラッパとからなり、
前記作動杆に突起と段部を設け、この段部と係合して前
記ばね部材のばね力を蓄積させ、前記作動杆の作動を停
止させるストッパを設けるとともに、前記突起に係合し
て前記段部とストッパの係合を解除させるカムを前記摺
動板に設けたので、操作部を操作すると、作動杆はばね
の蓄積されたばね力によって瞬時に作動し、これにとも
ない、フラッパの開き速度も早くなり、硬貨が複数枚重
なっていても、詰まるようなこともなく、うろこ詰まり
の発生を防止できる。
【0026】また、うろこ詰まりが発生しても、従来の
ようにフラッパに強力な力を加えずに、うろこ詰まりを
解消可能なので、装置を破損させることなく円滑に硬貨
返却を行うことができる。また、硬貨返却レバーを摺動
板と作動杆とに分割したので、摺動板と作動杆との位置
関係を変えることができ、これによって、操作部の位置
を操作し易い位置に配置でき、使い勝手の向上を図るこ
とができるとともに、各構成部品間の位置関係も変える
ことができるので、設計に自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る硬貨返却レバーの構造を採用した
公衆電話機の外観斜視図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】本考案に係る硬貨返却レバーの構造の要部分解
斜視図である。
【図4】本考案に係る硬貨返却レバーの構造における硬
貨返却レバーユニットの分解斜視図である。
【図5】本考案に係る硬貨返却レバーの構造において、
作動杆が動作する前の状態を示し、(a)は側断面図、
(b)は平断面図である。
【図6】本考案に係る硬貨返却レバーの構造において、
作動杆が動作する状態を示し、(a)は側断面図、
(b)は平断面図である。
【図7】(a)は従来の硬貨返却レバーの構造を採用し
た公衆電話機の一部破断側面図、(b)は(a)のB−
B線断面図である。
【符号の説明】
26 ベース基板 27 フラッパ 28 係合杆 30 硬貨返却レバーユニット 31 ケース 32 操作孔 34 切欠き 49 凸部 50 摺動板 56 操作部 57 作動杆 58 段部 59 突起 62 カム板 66 ばね 67 コイルスプリング 77 板ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉益 健夫 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)考案者 佐藤 伸之 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)考案者 池沢 勇 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 嶋田 郁子 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 笛木 正 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (72)考案者 野村 道彦 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−192070(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07F 9/04 G07F 1/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部を有し摺動自在に支持された摺動
    板と、この摺動板の摺動動作に対して付勢されるばね部
    材と、このばね部材によって作動する作動杆と、作動杆
    の作動によりベース基板と離間して硬貨を返却するフラ
    ッパとからなり、前記作動杆に突起と段部を設け、この
    段部と係合して前記ばね部材のばね力を蓄積させ、前記
    作動杆の作動を停止させるストッパを設けるとともに、
    前記突起に係合して前記段部とストッパの係合を解除さ
    せるカムを前記摺動板に設けたことを特徴とする硬貨返
    却レバーの構造。
JP1993036310U 1993-06-10 1993-06-10 硬貨返却レバーの構造 Expired - Lifetime JP2602131Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036310U JP2602131Y2 (ja) 1993-06-10 1993-06-10 硬貨返却レバーの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993036310U JP2602131Y2 (ja) 1993-06-10 1993-06-10 硬貨返却レバーの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH073064U JPH073064U (ja) 1995-01-17
JP2602131Y2 true JP2602131Y2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=12466280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993036310U Expired - Lifetime JP2602131Y2 (ja) 1993-06-10 1993-06-10 硬貨返却レバーの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2602131Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH073064U (ja) 1995-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR19980080124A (ko) 카드분배카세트
EP0359582B1 (en) Door operating mechanism for a business machine
JP2602131Y2 (ja) 硬貨返却レバーの構造
EP0571188B1 (en) Coin box storage structure
JP3377038B2 (ja) カード用カセット
US6023887A (en) Door opening/closing detector and tool used for the same
JPH06348939A (ja) 硬貨返却レバーの取付構造
US5523908A (en) Cassette tape player having cassette guide
JP3245671B2 (ja) カード受け入れ機構およびカード処理装置
JPS5828308Y2 (ja) 低額貨優先収納機構
JP2879332B2 (ja) カード受入れ機構
JPH082875Y2 (ja) カード受入れ機構
JPS6121745Y2 (ja)
JP3028764B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2000032619A (ja) 配電盤のインタロック装置
KR930004378B1 (ko) 유사카드 인입 방지장치
JPH0718861Y2 (ja) プッシュラッチのロック構造
JP3028762B2 (ja) 硬貨蓄積装置
JP3233987B2 (ja) 自動販売機のロック装置
JP2002166003A (ja) 遊技機の入賞装置
JP2528926Y2 (ja) 硬貨軌道部の構造
JP3150563B2 (ja) Icカードリーダにおけるカード保持構造
JP2572181Y2 (ja) 硬貨処理装置のフラッパ開閉装置
JP2956558B2 (ja) 硬貨蓄積装置
JPH02108775A (ja) 金庫扉の施錠機構

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9