明 細 書 コィ ン選別装置 技術分野
本願発明は、 正規コィンが投入口から投入されると回転体が回転可能 となってハンドルを操作することができ、 不正コィンが投入された場合 又はコィンが投入されていない場合は回転体が回動不能となってハンド ルを操作することができないコィン選別装置に関する。 背景技術
従来、 コイン選別装置は、 カプセル払い出し機等の物品取出機に組み 込まれて使用され、 コインを投入してハンドルを回転させると、 装置本 体内の回転体が回転し、 その回転体と連動して回転する物品取出機の回 転盤がカプセル等の物品を取出口に移送するようになつている。
従来,のコイ ン選別装置は、 例えば実開平 6— 3 0 8 7 2号公報に開示 されているように、 上部にコイ ン投入口が形成され、 下部にコイ ン排出 口が形成され、 内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に 設けられている。 回転体には、 コイ ン投入口から投入されたコイ ンを収 納可能なコイ ン収納部が形成されている。 装置本体には、 係止部材が設 けられている。 係止部材は、 弾性部材によって係止方向に付勢されでお り、 正規コインがコィン収納部に収納されていない場合又は正規コィン より小さい外径の不正コィンがコィン収納部に収納されている場合、 回 転体の回転時に回転体の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、 正規 コインがコイン収納部に収納されている場合、 回転体の回転時に正規コ ィンの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、 回転体の係止縁を
係止することなく回転体の回転を可能とし、 コィン収納部のコィンをコ イン排出口から排出できるように構成されている。 また、 従来のコイン 選別装置は、 返却ボタンを押すことによって、 コイン収納部に収納され たコィンを返却させることができるようになつていた。
従来のコイン選別装置は、 コイン収納枚数を切り替えることができな いため、 これが組み込まれるカプセル払い出し機等の物品取出機の投入 金額を変更することが出来ず、 当該物品取出装置に収容される物品はい つも同じ価格であるという問題点があった。 また、 従来のコイン選別装 置は、 コインを返却させるのに、 返却ボタンを設けていたので、 部品点 数が多くなり、 構造が複雑で、 安価に製造することができないという問 題点があった。
本願発明は、 上記問題点に鑑み、 案出したものであって、 コイン収納 枚数を切り替えることができるコィン選別装置を提供すること第 1の目 的とする。 また、 返却ボタンを使用しないで、 コインを返却させること ができる、 構造が簡単で安価なコイン選別装置を提供すること第 2の目 的とする。 発明の開示
本願請求項 1記載のコィン選別装置は、 上記第 1の目的を達成するた め、 装置本体は、 上部にコイン投入口が形成され、 下部にコイン排出口 が形成され、 内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設 けられており、 回転体には、 コイン投入口から投入されたコインを複数 枚重ねて収納可能なコイン収納部が形成され、 装置本体には、 コインの 枚数に対応した複数の係止部材が設けられ、 複数の係止部材は、 それそ れ弾性部材によって係止方向に付勢されており、 正規コインがコイン収 納部に適正枚数収納されていない場合又は正規コィンより小さい外径の
不正コインがコィン収納部に収納されている場合、 回転体の回転時に回 転体の係止縁を係止して回転体の回転 ¾阻止し、 複数の係止部材は、 正 規コィンがコィン収納部に適正枚数収納されている場合、 回転体の回転 時に各正規コィンの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、 回転 体の係止縁を係止することなく回転体の回転を可能とし、 コイン収納部 の複数のコィンをコィン排出口から排出できるように構成されたコィン 選別装置であって、 前記回転体には、 前記コイン収納部のコイン収納枚 数を切り替える切替部材が回動可能に設けられ、 前記コィン収納部は、 回転体に形成された第 1のコイン収納部と、 切替部材に形成された第 2 のコイン収納部とからなり、 切替部材は、 回転体に対して一方向に回動 すると、 第 2のコィン収納部が回転体の第 1のコィン収納部と重なって 、 第 2のコィン収納部と第 1のコィン収納部でコィン収納部を構成し、 回転体に対して他方向に回動すると、 第 2のコイン収納部が回転体の第 1のコィン収納部から外れて、 第 1のコィン収納部でコィン収納部を構 成するようになっている。
本願請求項 2記載のコィン選別装置は、 上記第 1の目的を達成するた め、 前記切替部材には、 第 2のコイン収納部が回転体の第 1のコイン収 納部から外れて、 回転体の第 1のコィン収納部でコィン収納部を構成し ている時に、 回転体の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方 向に移動させ、 回転体の係止縁に係止させないようにするガイ ド縁が形 成されている。
本願請求項 3記載のコィン選別装置は、 上記第 1の目的を達成するた め、 前記回転体のコイン収納部には、 係合方向に付勢された係合片が設 けられ、 係合片は、 正規コインがコイン収納部に適正枚数収納されてい ない場合又は正規コィンと厚みの異なる不正コィンがコィン収納部に収 納されている場合、 回転体の回転時に装置本体の一側と係合して回転体
の回転を阻止し、 正規コィンがコィン収納部に適正枚数収納されている 場合、 反係合方向に移動して回転体の回転時に装置本体の一側と係合せ ず回転体の回転を阻止しないようになっている。
本願請求項 4記載のコィン選別装置は、 上記第 1の目的を達成するた め、 前記回転体及び切替部材の一方には、 係合凸部又は係合凹部が形成 され、 前記回転体及び切替部材の他方には、 第 1と第 2の係合凹部又は 第 1と第 2の係合凸部が形成され、 切替部材は、 これを回転体に対して 一方向に回動させて、 第 2のコィン収納部を回転体の第 1のコィン収納 部に重ねて、 第 2のコィン収納部と第 1のコィン収納部でコィン収納部 を構成した時に、 係合凸部又は係合凹部が第 1の係合凹部又は第 1の係 合凸部と係合して位置決めされ、 これを回転体に対して他方向に回動さ せて、 第 2のコィン収納部を回転体の第 1のコィン収納部から外して、 第 1のコイン収納部でコィン収納部を構成した時に、 係合凸部又は係合 凹部が第 2の係合凹部又は第 2の係合凸部と係合して位置決めされるよ うになつている。 '
本願請求項 5記載のコィン選別装置は、 上記第 2の目的を達成するた め、 装置本体は、 上部にコイン投入口が形成され、 下部にコイン排出口 が形成され、 内部にハンドルによって操作される回転体が回転可能に設 けられており、 回転体は、 コイン収納部を有し、 コイン投入口から投入 されたコインがコイン収納部に収納される初期位置で待機しており、 装 置本体には、 第 1の係止部材が第 1の弾性部材によって係止方向に付勢 されて設けられ、 第 1の係止部材は、 コインがコイン収納部に収納され ていない場合又は正規コィンより小さい外径の不正コィンがコィン収納 部に収納されている場合、 回転体の初期位置から一方向への回転時に回 転体の第 1の係止縁を係止して回転体の回転を阻止し、 第 1の係止部材 は、 正規コインがコイン収納部に収納されている場合、 回転体の初期位
置から一方向への回転時に正規コィンの外周縁が摺接して反係止方向に 移動させられ、 回転体の第 1の係止縁を係止することなく回転体の一方 向への回転を可能とし、 コイン収納部内のコインをコィン排出口から排 出できるように構成されたコイン選別装置であって、 回転体には、 前記 コイン収納部と連通し、 コイン排出口にコインを落下させるコイン通路 が形成され、 装置本体には、 コイン収納部とコイン通路を仕切る仕切部 材が設けられ、 仕切部材は、 回転体の初期位置から一方向への回転時に 、 コイン収納部内のコインがコイン通路に落下するのを阻止し、 回転体 の初期位置から他方向への回転時に、 コィン収納部内のコィンがコイン 通路に落下するのを阻止せず、 コイン排出口からコインが排出されるよ うに形成されている。
本願請求項 6記載のコィン選別装置は、 上記第 2の目的を達成するた め、 装置本体には、 第 2の係止部材が第 2の弾性部材によって係止方向 に付勢されて設けられ、 第 2の係止部材は、 回転体を初期位置から他方 向へ回転させてコィン収納部内のコィンをコィン通路に落下させた後に
、 回転体の第 2の係止縁を係止して回転体の他方向への回転を阻止する ように形成されている。
本願請求項 7記載のコィン選別装置は、 上記第 2の目的を達成するた め、 装置本体には、 前記回転体を初期位置で位置決めする位置決め手段 が設けられ、 位置決め手段が、 回転体又は回転体の略中心に設けられた 回転軸に形成された被係合部に係合する係合部材と、 係合部材を係合方 向に付勢する第 3の弾性部材とからなる。
本願請求項 8記載のコィン選別装置は、 上記第 2の目的を達成するた め、 上部にコイン投入口が形成され、 下部にコイン排出口およびコイン 返却口が形成された装置本体と、 前記装置本体内に回転可能に設けられ た回転体と、 前記装置本体に設けられ前記回転体内に突出した仕切部材
と、 前記回転体の外側縁に設けられた開口と、 前記回転体に設けられ、 一端は前記開口と連通するコィン収納部であって、 他端が前記回転体の 回転に応じて前記仕切部材と対向する状態と対向しない状態を取ること が可能な前記コイン収納部と、 前記回転体に設けられ、 前記コイン収納 部の他端と一端にて連通し、 他端にて前記回転体の外部に連通するコィ ン通路であって、 前記コィン収納部と鈍角となるように形成された前記 コイン通路とを有し、 前記回転体が前記装置本体のコイン投入口と前記 開口が対向する初期位置にあるとき、 および、 当該初期位置から一方向 に回転されるときには、 前記仕切部材が前記コィン収納部の他端と対向 する状態となることで、 前記コイン投入口から投入されたコインは前記 コィン通路に移動することが阻止されることにより、 前記コィン収納部 に保持され、 前記回転体が初期位置から一方向に 9 0度以上回転された ときには、 前記コイン収納部に保持されたコインは自重によって前記閧 口を介して前記コィン排出口より排出され、 前記回転体が初期位置から 他方向に回転されるときには、 前記コイン収納部の他端が前記仕切部材 と対向しない状態となることで、 前記コイン収納部に保持されたコイン は前記コイン通路に移動可能とされ、 自重により前記コィン通路を介し て前記コィン返却口より排出されるように形成されている。 図面の簡単な説明
図 1は、 本願発明に係るコイン選別装置の全体斜視図である。 図 2は 、 本願発明に係るコイン選別装置の分解斜視図である。 図 3は、 本願発 明に係るコイン選別装置のケースの斜視図である。 図 4は、 本願発明に 係るコイン選別装置の回転体の分解斜視図である。 図 5は、 本願発明に 係るコイン選別装置の回転体の組立斜視図である。 図 6は、 本願発明に 係るコィン選別装置の回転体の動きを説明する斜視図である。 図 7は、
本願発明に係るコィン選別装置の蓋部材の分解斜視図である。 図 8は、 本願発明に係るコィン選別装置の動きを説明する蓋部材を外した正面図 である。 図 9は、 回転体の反時計方向への回転が係止部材によって阻止 されている状態を示す正面図である。 図 1 0は、 係止部材の係止をコィ ンが解除している状態を示す正面図である。 図 1 1は、 回転体が反時計 方向へ略 1 2 0 ° 回転した状態を示す正面図である。 図 1 2は、 回転体 がコインを排出口へ落下させる直前の状態を示す正面図である。 図 1 3 は、 回転体が反時計方向へ略 2 7 0 ° 回転した状態を示す正面図である 。 図 1 4は、 回転体の時計方向への回転が係止部材によって阻止されて いる状態を示す正面図である。 発明を実施するための最良の形態
図 1、 2に示すように、 コイン選別装置 1の装置本体 2は、 上部にコ ィン投入口 3 5が形成され、 下部にコィン排出口 3 6が形成され、 内部 にハンドル 2 5 0によって操作される回転体 9 0が回転可能に設けられ ている。 回転体 9 0には、 コイン投入口 3 5から投入されたコイン Cを 受容する開口 1 3 3と、 当該開口 1 3 3と一端にて連通した複数枚重ね て収納可能なコィン収納部 1 3 5が形成されている。 装置本体 2には、 コィン Cの枚数に対応した複数の係止部材 4 1 - 4 4が設けられている 図 3に示すように、 複数の係止部材 4 1〜4 4は、 それそれ弾性部材 5 0によって係止方向に付勢されており、 正規コィン Cがコィン収納部 1 3 5に適正枚数収納されていない場合又は正規コィンょり小さい外径 の不正コィンがコィン収納部 1 3 5に収納されている場合、 回転体 9 0 の回転時に回転体 9 0の係止縁 1 1 6を係止して回転体 9 0の回転を阻 止する。 また、 複数の係止部材 4 1〜4 4は、 正規コイン Cがコイン収
納部 1 3 5に適正枚数収納されている場合、 回転体 9 0の回転時に各正 規コィン Cの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、 回転体 9 0 の係止縁 1 1 6を係止することなく回転体 9 0の回転を可能とし、 コィ ン収納部 1 3 5の複数のコィン Cをコイン排出口 3 6から排出できるよ うに構成されている。
前記回転体 9 0には、 前記コイン収納部 1 3 5のコイン収納枚数を切 り替える切替部材 1 5 0が回動可能に設けられている。 前記コイン収納 部 1 3 5は、 回転体 9 0に形成された第 1のコィン収納部 1 4 0と、 切 替部材 1 5 0に形成された第 2のコィン収納部 1 5 4とからなる。 切替 部材 1 5 0は、 回転体 9 0に対して一方向 (X方向 反時計方向) に回 動すると、 声 2のコィン収納部' 1 5 4が回転体 9 0の第 1のコィン収納 部 1 4ひと重なって、 第 2のコィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成し、 回転体 9 0に対して他方向 ( Y 方向 時計方向) に回動すると、 第 2のコイン収納部 1 5 4が回転体 9 0の第 1のコイン収納部 1 4 0から外れて、 第 1のコイン収納部 1 4 0 でコィン収納部 1 3 5を構成するようになっている。
前記切替部材 1 5 0には、 第 2のコィン収納部 1 5 が回転体 9 0の 第 1のコィン収納部 1 4 0から外れて、 回転体 9 0の第 1のコィン収納 部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成している時に、 回転体 9 0の回転 時に係止部材 4 1〜4 4と摺接して係止部材 4 1〜4 4を反係止方向に 移動させ、 回転体 9 0の係止縁 1 1 6に係止させないようにするガイ ド 縁 1 6 8が形成されている。
前記回転体 9 0のコイン収納部 1 3 5には、 係合方向に付勢された係 合片 1 0 0が設けられている。 係合片 1 0 0は、 正規コイン Cがコイン 収納部 1 3 5に適正枚数収納されていない場合又は正規コィン Cと厚み の異なる不正コインがコィン収納部 1 3 5に収納されている場合、 回転
体 9 0の回転時に装置本体 2の一側 6と係合して回転体 9 0の回転を阻 止する。 係合片 1 0 0は、 正規コイン Cがコイン収納部 1 3 5に適正枚 数収納されている場合、 反係合方向に移動して回転体 9 0の回転時に装 置本体 2の一側 6と係合せず回転体 9 0の回転を阻止しないようになつ ている。
前記回転体 9 0及び切替部材 1 5 0の一方には、 係合凸部 1 2 &又は 係合凹部が形成されている。 前記回転体 9 0及び切替部材 1 5 0の他方 には、 第 1と第 2の係合凹部 1 6 6 , 1 6 7又は第 1と第 2の係合凸部 が形成されている。 切替部材 1 5 0は、 これを回転体 9 0に対して一方 向 (X方向 反時計方向) に回動させて、 第 2のコィン収納部 1 5 4を 回転体 9 0の第 1のコィン収納部 1 4 0に重ねて、 第 2のコィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成した時 に、 係合凸部 1 2 8又は係合凹部が第 1の係合凹部 1 6 6又は第 1の係 合凸部と係合して位置決めされている。 切替部材 1 5 0は、'これを回転 体 9 0に対して他方向 (Y方向 時計方向) に回動させて、 第 2のコィ ン収納部 1 5 4を回転体 9 0の第 1のコィン収納部 1 4 0から外して、 第 1のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成した時に、 係合 凸部 1 2 8又は係合凹部が第 2の係合凹部 1 6 7又は第 2の係合凸部と 係合して位置決めされるようになつている。
装置本体 2は、 上部にコイン投入口 3 5が形成され、 下部にコイン排 出口 3 6が形成され、 内部にハンドル 2 .5 0によって操作される回転体 9 0が回転可能に設けられている。 回転体 9 0は、 コィン収納部 1 3 5 を有し、 コイン投入口 3 5から投入されたコィン Cがコィン収納部 1 3 5に収納される初期位置で待機している。 装置本体 2には、 第 1の係止 部材 4 1 ~ 4 4が第 1の弾性部材 5 0によって係止方向に付勢されて設 けられている。 第 1の係止部材 4 1〜 4 4は、 コイン Cがコィン収納部
1 3 5に収納されていない場合又は正規コィン Cより小さい外径の不正 コィンがコィン収納部 1 3 5に収納されている場合、 回転体 9 0の初期 位置から一方向 (X方向 反時計方向) への回転時に回転体 9 0の第 1 の係止縁 1 1 6を係止して回転体 9 0の回転を阻止する。 第 1の係止部 材 4 1〜4 4は、 正規コィン Cがコィン収納部 1 3 5に収納されている 場合、 回転体 9 0の初期位置から一方向 (X方向 反時計方向) への回 転時に正規コィン Cの外周縁が摺接して反係止方向に移動させられ、 回 転体 9 0の第 1の係止縁 1 1 6を係止することなく回転体 9 0の一方向 ( X方向 反時計方向) への回転を可能とし、 コィン収納部 1 3 5内の コイン Cをコィン排出口 3 6から排出できるように構成されている。 回転体 9 0には、 前記コイン収納部 1 3 5と連通し、 コイン排出口 3 6にコイン Cを落下させるコィン通路 1 4 3が形成されている。 装置本 体 2には、 コィン収納部 1 3 5とコィン通路 1 4 3を仕切る仕切部材 1 7 5が設けられている。 仕切部材 1 7 5は、 回転体 9 0の初期位置から —方向 (X方向 反時計方向) への回転時に、 コィン収納部 1 3 5内の コィン Cがコイン通路 1 4 3に落下するのを阻止する。 仕切部材 1 7 5 は、 回転体 9 0の初期位置から他方向 (Y方向 時計方向) への回転時 に、 コィン収納部 1 3 5内のコイン Cがコィン通路 1 4 3に落下するの を阻止せず、 コイン排出口 3 6からコイン Cが排出されるように形成さ れている。
装置本体 2には、 第 2の係止部材 6 2が第 2の弾性部材 6 3によって 係止方向に付勢されて設けられている。 第 2の係止部材 6 2は、 回転体 9 0を初期位置から他方向 (Y方向 時計方向) へ回転させてコイン収 納部 1 3 5内のコィン Cをコイン通路 1 4 3に落下させた後に、 回転体 9 0の第 2の係止縁 1 1 7を係止して回転体 9 0の他方向 (Y方向 時 計方向) への回転を阻止するように形成されている。
装置本体 2には、 前記回転体 9 0を初期位置で位置決めする位置決め 手段 2 4 0が設けられている。 位置決め手段 2 4 0は、 回転体 9 0又は 回転体 9 0の略中心に設けられた回転軸 2 2 5に形成された被係合部 2 3 0に係合する係合部材 2 3 1と、 係合部材 2 3 1を係合方向に付勢す る第 3の弾性部材 2 4 1とからなる。
また、 コイン選別装置 1は、 上部にコイン投入口 3 5が形成され、 下 部にコイン排出口 8 1およびコィン返却口 8 2が形成された装置本体 2 と、 前記装置本体 2内に回転可能に設けられた回転体 9 0と、 前記装置 本体 2に設けられ前記回転体 9 0内に突出した仕切部材 1 7 5と、 前記 回転体 9 0の外側縁に設けられた開口 8 5と、 前記回転体 9 0に設けら れ、 一端 1 3 6は前記開口 8 5と連通するコイン収納部 1 3 5であって 、 他端 1 3 7が前記回転体 9 0の回転に応じて前記仕切部材 1 Ί 5と対 向する状態と対向しない状態を取ることが可能な前記コィン収納部 1 3 5と、 前記回転体 9 0に設けられ、 前記コィン収納部 1 3 5の他端 1 3 7と一端 1 3 8にて連通し、 他端 1 3 9にて前記回転体 9 0の外部に連 通するコィン通路 1 4 3であって、 前記コィン収納部 1 3 5と鈍角とな るように形成された前記コィン通路 1 4 3とを有する。
コイン選別装置 1は、 前記回転体 9 0が前記装置本体 2のコイン投入 口 3 5と前記開口 8 5が対向する初期位置にあるとき、 および、 当該初 期位置から一方向に回転されるときには、 前記仕切部材 1 7 5が前記コ イン収納部 1 3 5の他端 1 3 7と対向する状態となることで、 前記コィ ン投入口 3 5から投入されたコイン Cは前記コイン通路 1 4 3に移動す ることが阻止されることにより、 前記コィン収納部 1 3 5に保持される 。 コイン選別装置 1は、 前記回転体 9 0が初期位置から一方向に 9 0 度以上回転されたときには、 前記コイン収納部 1 3 5に保持されたコィ ン Cは自重によって前記開口 8 5を介して前記コイン排出口 8 1より排
出され、 前記回転体 9 0が初期位置から他方向に回転されるときには、 前記コイン収納部 1 3 5の他端 1 3 7が前記仕切部材 1 7 5と対向しな い状態となることで、 前記コイン収納部 1 3 5に保持されたコイン Cは 前記コィン通路 1 4 3に移動可能とされ、 自重により前記コィン通路 1 4 3を介して前記コィン返却口 8 2より排出されるように形成されてい る。 ·
さらに具体的に説明する。 図 1に示すように、 コイン選別装置 1は、 矩形箱状に形成された装置本体 2を有する。 図 2に示すように、 装置本 体 2は、 ケース 3と、 ケース 3の後部にネジ等の固定手段 5によって取 り付けられる蓋部材 1 7 0とからなり、 内部に回転体 9 0がー方向 (X 方向 反時計方向) に回転可能に設けられている。 図 3に示すように、 ケース 3は、 前壁 1 1と、 前壁 1 1の上部に形成された上壁 1 2と、 前 壁 1 1の左部に形成された左壁 1 3と、 前壁 1 1の右部に形成された右 壁 1 4とを有し、 下部及び後部が開放されている。 ケース 3の後部開放 部 3 aは、 前記した蓋部材 1 7 0によって塞がれ、 ケース 3の下部開放 部 3 bはコイン排出口 3 6を形成する。 上壁 1 2と左壁 1 3と右壁 1 4 の前後方向の高さは、 略同じとなるように形成されている。
前壁 1 1の内面 1 5には、 円形の凹部 1 6が形成されている。 円形の 凹部 1 6は、 底面 1 7と、 底面 1 7の周囲に形成された側面 1 9とで形 成されている。 底面 1 7は、 略中心に軸受け孔 2 0が形成され、 さらに 軸受け孔 2 0を中心として環状の凹溝 2 1が形成されている。 また、 前 壁 1 1の内面 1 5には、 半円状の第 1の案内壁 2 5と、 直線状の第 2の 案内壁 2 6が設けられている。 第 1の案内壁 2 5は、 下部開放部 3 bに 位置する右下端 2 7から円形の凹部 1 6の周縁に沿った形で設けられ、 内面 1 5の方向から見た場合の円形の凹部 1 6の左側に位置する左端 2 8にて、 第 2の案内壁 2 6の上端 2 0と連接している。 (以下、 本実施
例における 「右」 、 「左」 はいずれも内面 1 5の方向から見た場合の 「 右」 、 「左」 を指すものとする。 ) 第 2の案内壁 2 6は、 下端 3 1が左 壁 1 3の下端に連接している。 ケース 3は、 第 1の案内壁 2 5と第 2の 案内壁 2 6によって、 回転体 9 0を収納する収納室 2 9が形成されてい る。
上壁 1 2の略中央には、 略コ字状の切り欠き 3 3によって、 ケース 3 内と連通するコイン投入口 3 5が形成されている。 図 8に示すように、 第 1の案内壁 2 5上の左上部分には、 切り欠き部 3 8が形成されている 。 このことによりケース 3の上壁 1 2近傍には、 上壁 1 2と左壁 1 3と 第 1の案内壁 2 5により囲まれた上部凹み部 4 0が形成される。 当該上 部凹み部 4 0は、 前記切り欠き部 3 8により収納室 2 9と連通している 。 また、 当該上部凹み部 4 0には、 4枚の係止爪部材 (第 1の係止部材 ) 4 1〜4 4と、 各係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4をそれそ れ付勢する第 1の弾性部材 5 0が設けられている。 係止爪部材 (第 1の 係止部材) 4 1 ~ 4 4は、 細長い板状に形成され、 下端部に軸部 4 5が 形成され、 上端部に係合縁 4 6が形成され、 上端部の収納室 2 9側に係 止突部 4 7が形成されている。 第 1の弾性部材 5 0は、 金属板によって 形成され、 下部 5 5が略 U字状に折曲され、 上部が 4つに切り離されて 4つの弾性片 5 1〜 5 4が形成されている。
図 8に示すように、 前記上部凹み部 4 0内であって、 切り欠き部 3 8 の下方の位置には、 略 C字状の軸受け部 5 7と略 U字状の差し込み溝 5 9が形成されている。 前記係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4は 、 重ねられて、 軸部 4 5が軸受け部 5 7に回動可能に取り付けられてい る。 前記第 1の弾性部材 5 0は、 略 U字状の下部 5 5が差し込み溝 5 9 に差し込まれて取り付けられ、 4つの弹性片 5 1〜 5 4が夫れ夫れ個々 に係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4に当接して、 係止爪部材 (
第 1の係止部材) 4 1〜4 4をケース 3の内側に向かって付勢する。 第 1の弾性部材 5 0によって付勢された係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4は、 係合縁 4 6が切り欠き部 3 8の上部に形成された係合突起 3 9に当接し、 係止突部 4 7が切り欠き部 3 8から収納室 2 9内に突出 する。
第 1の案内壁 2 5の右下端 2 7近傍には、 切り欠き部 6 0が形成され ている。 前壁 1 1の内面 1 5であって、 下部開放部 3 b近傍には、 右壁 1 4と前記第 1の案内壁 2 5により囲まれた下部凹み部 6 1が形成され ている。 当該下部凹み部 6 1は前記切り欠き部 6 0により収納室 2 9と 連通している。 また、 当該下部凹み部 6 1には、 1枚の係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2と、 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2を付勢する 第 2の弾性部材 6 3が設けられている。 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2は、 細長い板状に形成され、 下部に軸部 6 5が形成され、 上端部に 係合縁 6 6が形成され、 上端部の収納室 2 9側の下方に係止突部 6 7が 形成されている。 第 2の弾性部材 6 3は、 金属板によって形成され、 下 部 6 9が略 U字状に折曲されて形成されている。
前 下部凹み部 6 1内であって、 切り欠き部 6 0の下方の位置には、 略 C字状の軸受け部 Ί 0と略 U字状の差し込み溝 7 1が形成されている 。 前記係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2は、 軸部 6 5が軸受け部 7 0 に回動可能に取り付けられている。 前記第 2の弾性部材 6 3は、 下部 6 9が差し込み溝 7 1に差し込まれて取り付けられ、 上部 6 8が係止爪部 材 (第 2の係止部材) 6 2に当接してケース 3の内側に向かって付勢す る。 第 2の弾性部材 6 3によって付勢された係止爪部材 (第 2の係止部 材) 6 2は、 係合縁 6 6が切り欠き部 6 0の上部に形成された係合突起 7 2に当接し、 係止突部 6 7が切り欠き部 6 0から収納室 2 9内に突出 する。
前記円形の凹部 1 6の側面 1 9には、 第 1のガイ ド溝 7 5と第 2のガ イ ド溝 7 6が形成されている。 第 1のガイ ド溝 7 5は、 前記切り欠き部 3 8の下端から下部開放部 3 b近傍まで形成されている。 第 2のガイ ド 溝 7 6は、 コイン投入口 3 5から切り欠き部 6 0の上端まで形成されて いる。 また、 下部開放部 3 bは、 前壁 1 1の内面 1 5に突設されたピン 7 9により、 第 1の排出口 (コイン排出口) 8 1と第 2の排出口 (コィ ン返却口) 8 2に分けられている。
図 4に示すように、 回転体 9 0は、 円板状の基板 9 1と、 基板 9 1の 表面 9 1 a (前壁 1 1の内面 1 5と当接しない面) に設けられた右案内 部材 9 2及び左案内部材 9 3と、 基板 9 1の裏面 9 1 b略中心に設けら れた回転軸 9 4を有する。 基板 9 1は、 前記ケース 3の凹部 1 6を形成 する側面 1 9の深さと略同程度の厚みによって形成され、 右案内部材 9 2と左案内部材 9 3との間に基板 9 1から外方へ突出した突片 9 5が形 成されている。 突片 9 5は、 左右の両側に基板 9 1の内方へ切り欠かれ た切り溝 9 6 , 9 6を有し、 上端 9 7が基板 9 1の外周縁から突出して いる。 突片 9 5は、 上端 9 7から下方に向かって略コ字状の切り欠き 9 9が形成され、 当該切り欠き 9 9に係合片 1 0 0が設けられている。 係合片 1 0 0は、 下部に枢軸 1 0 1が設けられ、 枢軸 1 0 1の両側が 切り欠き 9 9の下部両側に形成された軸受け凹部 1 0 2、 1 0 2に軸受 けされている。 基板 9 1の裏面 9 l bには、 切り欠き 9 9を塞ぐ固定板 1 0 3が固定して取り付けられている。 固定板 1 0 3には、 固定板 1 0 3の裏面 1 0 4より突出するガイ ド筒 1 0 5が形成されている。 係合片 1 0 0は、 上部裏面に、 ガイ ド筒 1 0 5内に揷通して案内されるガイ ド 軸 1 0 6が設けられ、 ガイ ド軸 1 0 6に卷装されたパネ状の弾性部材 1 0 7によって、 係合片 1 0 0の上端 1 0 9が基板 9 1の表面 9 1 aより 内側に突出するよう付勢されている。
右案内部材 9 2は、 前記突片 9 5の右側縁と略平行に設けられた右上 部ガイ ド面 1 1 0と、 右上部ガイ ド面 1 1 0の下端に上端が連接された 右湾曲面 1 1 1と、 右湾曲面 1 1 1の下端に左端が連接された右下部ガ イ ド面 1 1 2と、 右下部ガイ ド面 1 1 2の右端と右上部ガイ ド面 1 1 0 の上端を連結する右外周面 1 1 3とで形成されている。 右外周面 1 1 3 は、 基板 9 1と略同じ半径で形成されている。 右外周面 1 1 3の上端か ら右外周面 1 1 3の略半分までには、 基板 9 1の外周縁に沿って湾曲し 、 基板 9 1の外周縁より外方に突出したストツバ一片 1 1 5がー体に形 成されている。 図 6に示すように、 ス トッパ一片 1 1 5は、 上端に第 1 の係止縁 1 1 6が形成され、 下端に第 2の係止縁 1 1 7が形成されてい る。
左案内部材 9 3は、 前記突片 9 5の左側縁と略平行に設けられた左上 部ガイ ド面 1 2 0と、 左上部ガイ ド面 1 2 0の下端に上端が連接された 左湾曲面 1 2 1と、 左湾曲面 1 2 1の下端に左端が連接された左下部ガ イ ド面 1 2 2と、 左下部ガイ ド面 1 2 2の右端と左上部ガイ ド面 1 2 0 の上端を連結する左外周面 1 2 3とで形成されている。 左外周面 1 2 3 は、 基板 9 1と略同じ半径で形成されている。 左案内部材 9 3は、 係合 段部 1 3 0によって、 上部 1 3 1と下部 1 3 2に仕切られている。 左案 内部材 9 3の上部 1 3 1の前後方向の高さは、 前記右案内部材 9 2と略 同じに形成されている。 左案内部材 9 3の上部 1 3 1と右案内部材 9 2 の前後方向の高さは、 略コイン 2枚分の厚みに設定されている。 左案内 部材 9 3の下部 1 3 2の前後方向の高さは、 上部 1 3 1より高く形成さ れている。
左案内部材 9 3の上部 1 3 1には、 略コ字状の切り欠き 1 2 5によつ て、 係合片 1 2 6が形成されている。 係合片 1 2 6は、 一端が基板 9 1 に連結された可撓片 1 2 7と、 可撓片 1 2 7の他端に設けられた係合凸
部 1 2 8とからなる。 係合凸部 1 2 8は、 円板状に形成され、 左案内部 材 9 3の上部 1 3 1表面から突出している。
回転体 9 0は、 右案内部材 9 2の右上部ガイ ド面 1 1 0と左案内部材 9 3の左上部ガイ ド面 1 2 0によって、 第 1のコィン収納部 1 4 0が形 成されている。 前記右案内部材 9 2の右上部ガイ ド面 1 1 0と左案内部 材 9 3の左上部ガイ ド面 1 2 0の間隔は、 コイン Cの直径より僅かに大 きく設定されている。 また、 回転体 9 0は、 右案内部材 9 2の右湾曲面 1 1 1 と左案内部材 9 3の左湾曲面 1 2 1によって、 第 1のコィン通路 1 4 1が形成されている。 さらに又、 回転体 9 0は、 右案内部材 9 2の 右下部ガイ ド面 1 1 2と左案内部材 9 3の左下部ガイ ド面 1 2 2によつ て、 第 2のコィン通路 1 4 が形成されている。 第 1のコィン通路 1 4 1と第 2のコィン通路 1 4 2によって、 第 1のコィン収納部 1 4 0と連 通する略 L字状のコィン通路 1 4 3が形成される。 第 1のコィン収納部 1 4 0は、 上端 (一端) 1 3 6が回転体 9 0の外側縁に設けられた開口 8 5と連通し、 下端 (他端) 1 3 7が第 1のコィン通路 1 4 1の上端 ( 一端) 1 3 8と連通する。 第 2のコイン通路 1 4 2の下端 (他端) 1 3 9は、 回転体 9 0の外部に連通している。 この第 2のコイン通路 1 4 2 は、 第 1のコィン収納部 1 4 0と鈍角となるように形成されている。 図 4に示すように、 基板 9 1の表面 9 1 aの右湾曲面 1 1 1、 左湾曲 面 1 2 1の近傍には取付片 1 4 7, 1 4 7が設けられている。 当該取付 片 1 4 7, 1 4 7は、 ネジ等の固定手段 1 4 9 , 1 4 9によって基板 9 1に固定された底壁 1 4 7 aと、 当該底壁 1 4 7 aと略直角に形成され た直壁 1 4 7 bとで構成されており、 略 L字状に形成されている。 なお 、 取付片 1 4 7 , 1 4 7は基板 9 1の中心に対して対称位置となるよう に固定されているとともに、 互いの直壁 1 4 7 b, 1 4 7 bの間の距離 は、 コインの直径より若干大きくされている。 このことにより、 第 1の
コイン通路 1 4 1は、 コイン Cの通過を妨げないようになつている。 ま た、 直壁 1 4 7 bの高さは、 少なくともコイン 4枚分の厚みよりも高く 形成されている。 取付片 1 4 7 , 1 4 7の直壁 1 4 7 b , 1 4 7 bの上 端には、 円板状の取付板 1 4 6が取り付けられている。 また、 取付板 1 4 6には前記回転軸 9 4と略同一軸心となる中心軸 1 4 5が設けられて いる。 回転体 9 0の周壁には、 前記ケース 3の凹部 1 6の側面 1 9に形 成された第 1のガイ ド溝 7 5に摺動可能に案内されるガイ ド片 1 4 8が 突設されている。
回転体 9 0には、 切替部材 1 5 0が回動可能に設けられている。 図 7 に示すように、 切替部材 1 5 0は、 ガイ ドリング 1 5 1を有し、 ガイ ド リング 1 5 1の裏面 1 5 3にはガイ ドリングの外方に突出した扇状の右 ガイ ド部材 1 5 5が設けられている。 右ガイ ド部材 1 5 5は、 ガイ ドリ ング 1 5 1の外方に突出しガイ ドリング 1 5 1の直径方向と略平行な右 上部ガイ ド面 1 5 6と、 右上部ガイ ド面 1 5 6の下端 (ガイ ドリング 1 5 1と接続している端) に上端が連接され、 ガイ ドリング 1 5 1と略同 じ半径の右湾曲面 1 5 7と、 右湾曲面 1 5 7の下端からガイ ドリング 1 5 1の外方に突出した右下部ガイ ド面 1 5 8と、 右下部ガイ ド面 1 5 8 の右端 (ガイ ドリング 1 5 1と接続されていない端) と右上部ガイ ド面 1 5 6の上端 (ガイ ドリング 1 5 1と接続されていない端) を連結する 右外周面 1 5 9とで形成されている。 右外周面 1 5 9は、 基板 9 1と略 同じ半径で形成されている。 右ガイ ド部材 1 5 5の厚みは、 略コイン 2 枚分の厚みに設定されている。
また、 ガイ ドリング 1 5 1上の右上部ガイ ド面 1 5 6からコィンの直 径より若干大きい距離だけ離れた位置からは、 右上部ガイ ド面 1 5 6と 略平行に左上部ガイ ド面 1 6 1が突設されている。 当該左上部ガイ ド面 1 6 1と、 左上部ガイ ド面 1 6 1の下端 (ガイ ドリング 1 5 1と接続し
ている端) に上端が連接されたガイ ドリング 1 5 1と略同じ半径の左湾 曲面 1 6 2と、 左湾曲面 1 6 2の下端に右端が連接され、 ガイ ドリング 1 5 1の外方に突出した左下部ガイ ド面 1 6 3と、 左下部ガイ ド面 1 6 3の左端 (ガイ ドリング 1 5 1と接続されていない端) と左上部ガイ ド 面 1 6 1の上端を連結する左外周面 1 6 5とで、 左ガイ ド部材 1 6 0が 形成されている。 左外周面 1 6 5は、 基板 9 1と略同じ半径で形成され ている。 左ガイ ド部材 1 6 0には、 前記回転体 9 0の係合凸部 1 2 8と 係脱可能に係合する第 1の係合凹部 1 6 6と第 2の係合凹部 1 6 7が上 下に配置されるように形成されている。 第 1の係合凹部 1 6 6と第 2の 係合凹部 1 6 7は、 円形の孔で形成されている。 左ガイ ド部材 1 6 0は 、 コィン Cと略同じ外径のガイ ド縁 1 6 8が第 1の係合凹部 1 6 6と略 同じ中心で形成されている。 なお、 左ガイ ド部材 1 6 0は、 第 1の係合 凹部 1 6 6と第 2の係合凹部 1 6 7の間の外径 1 6 9が左外周面 1 6 5 の外径より小さく形成されている。 切替部材 1 5 0は、 前記右上部ガイ ド面 1 5 6と前記左上部ガイ ド面 1 6 1によって第 2のコィン収納部 1 5 4が形成される。
切替部材 1 5 0は、 回転体 9 0に回動可能に設けられ、 第 1の係合凹 部 1 6 6が前記回転体 9 0の係合凸部 1 2 8に係合している場合は、 右 ガイ ド部材 1 5 5の右上部ガイ ド面 1 5 6が右案内部材 9 2の右上部ガ イ ド面 1 1 0と略同じ面を形成し、 左ガイ ド部材 1 6 0の左上部ガイ ド 面 1 6 1が左案内部材 9 3の左上部ガイ ド面 1 2 0と略同じ面を形成す る。 即ち、 回転体 9 0に形成された第 1のコィン収納部 1.4 0と、 切替 部材 1 5 0に形成された第 2のコィン収納部 1 5 4とが重なって、 第 2 のコィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0とでコィン収納部 1 3 5を構成する。 右ガイ ド部材 1 5 5の右外周面 1 5 9は、 回転体 9 0 の湾曲したストヅパ一片 1 1 5内面に案内されている。
第 2の係合凹部 1 6 7が前記回転体 9 0の係合凸部 1 2 8に係合して いる場合は、 左ガイ ド部材 1 6 0が第 1のコィン収納部 1 4 0を塞く、こ とになる。 即ち、 第 2のコィン収納部 1 5 4が回転体 9 0の第 1のコィ ン収納部 1 4 0から外れて、 第 1のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成する。 左ガイ ド部材 1 6 0のガイ ド縁 1 6 8が、 第 1のコ ィン収納部 1 4 0に収納されるコイン Cと外周縁と重なるようになって いる。 左ガイ ド部材 1 6 0の左外周面 1 6 5は、 回転体 9 0の湾曲した ストッパ一片 1 1 5内面に案内される。
図 7に示すように、 蓋部材 1 7 0は、 前記切替部材 1 5 0のガイ ドリ ング 1 5 1を回動可能に案内する凹部 1 Ί 1が形成されている。 凹部 1 7 1は、 ガイ ドリング 1 5 1の外周面 1 5 2を摺動可能に案内する環状 の側面 1 7 2が形成されている。 凹部 1 7 1の中心には、 前記回転体 9 0の中心軸 1 4 5を挿通する揷通孔 1 7 3が形成されている。 凹部 1 7 1には、 ガイ ドリング 1 5 1の内側から回転体 9 0の内面まで突出し、 第 1のコィン収納部 1 4 0と第 1のコィン通路 1 4 1を仕切る仕切部材 1 7 5が設けられている。 仕切部材 1 7 5は、 湾曲して形成され、 コィ ン投入口 3 5と第 1のコィン収納部 1 4 0が対向するように回転体 9 0 をケース 3に対して位置させたときに、 第 1のコィン収納部 1 4 0の下 部の略左半分を塞ぐように配置されている。 このことにより、 第 1のコ ィン収納部 1 4 0に収納されたコィンは仕切部材 1 7 5により第 1のコ ィン通路 1 4 1への進入が妨げられるようになつている。 即ち、 第 1の コィン収納部 1 4 0は、 前記他端 1 3 7が回転体 9 0の回転に応じて仕 切部材 1 7 5と対向する状態と対向しない状態を取ることが可能である 蓋部材 1 7 0は、 コイン収納部 1 3 5と対向する上部に、 コ字状の切 り欠き 1 8 0が形成され、 切り欠き 1 8 0の左側近傍に前記凹部 1 7 1
の外周に沿った長孔 1 8 1が形成されている。 さらに、 蓋部材 1 7 0の 上端からは、 切り欠き 1 8 0を挟んで右軸受け突起 1 8 2と左軸受け突 起 1 8 3が上方に突設されている。 右軸受け突起 1 8 2には、 右軸受け 凹部 1 8 5が形成され、 左軸受け突起 1 8 3には、 左軸受け凹部 1 8 6 が形成されている。 左軸受け突起 1 8 3の上端には、 ばね受け片 1 8 7 が左軸受け突起 1 8 3と略直角となるように突設形成されている。
蓋部材 1 7 0の前記切り欠き 1 8 0には押圧部材 1 9 0が取り付けら れている。 押圧部材 1 9 0は、 前記右軸受け突起 1 8 2と前記左軸受け 突起 1 8 3に軸受けされた揺動部材 1 9 1と、 当該揺動部材 1 9 1に摇 動可能に設けられた第 1の押圧片部材 1 9 2と、 第 2の押圧片部材 1 9 3とからなる。 揺動部材 1 9 1は、 切り欠き 1 8 0と略同一形状の揮動 板 1 9 5を有する。 揺動板 1 9 5は、 上端に前記右軸受け凹部 1 8 5、 前記左軸受け凹部 1 8 6に軸受けされた揺動軸 1 9 6が設けられ、 中間 部に透孔 1 9 7が形成されている。 揺動板 1 9 5は、 上部に一対の支軸 , 2 0 1 , 2 0 2が設けられ、 左部より軸受板 2 0 3が延設されている。 軸受板 2 0 3には、 一対の略 C字状の軸受け部 2 0 5 , 2 0 6が突設形 ' 成されている。 .
第 1の押圧片部材 1 9 2は、 揺動板 1 9 5の支軸 2 0 1, 2 0 2を軸 支する略コ字状の軸受け片 2 1 0と、 軸受け片 2 1 0の略中間部より下 方に突出して設けられた板状の押圧片 2 1 1とからなる。 押圧片 2 1 1 は、 略中間部が揺動板 1 9 5の方向に屈曲して爪状に形成されており、 揺動板 1 9 5に第 1の押圧片部材 1 9 2を取り付けたとき、 その先端 1 9 2が揺動板 1 9 5の透孔 1 9 7まで届くように形成されている。 軸受 け片 2 1 0の両側には略 C字状の軸受け部 2 1 2 , 2 1 3が形成されて おり、 揺動部材 1 9 1の支軸 2 0 1, 2 0 2に回動可能に取り付けられ ていることにより、 第 1の押圧片部材 1 9 2は揺動板 1 9 5に対して揺
動可能とされている。 押圧片 2 1 1は、 揺動板 1 9 5の支軸 2 0 2に卷 装されたパネ部材 2 1 4によって揺動板 1 9 5の方向に付勢されており 、 このことにより、 先端 2 1 5が前記透孔 1 9 7内に突出する。
第 2の押圧片部材 1 9 3は、 板状に形成された押圧片 2 1 6と、 押圧 片 2 1 6の上部に設けられ揺動板 1 9 5の左部より延設された軸受板 2 0 3の軸受部 2 0 5, 2 0 6に軸受けされる支軸 2 1 7と、 押圧片 2 1 6の上端から一部 2 2 0が突出するようにして押圧片 2 1 6にネジ固定 された板パネ状の弾性片 2 1 9とからなる。 押圧片 2 1 6は、 略中間部 が蓋部材 1 7 0の方向に屈曲して爪状に形成されており、 また、 軸受板 2 0 3に取り付けられたときにその先端 2 1 8が蓋部材 1 7 0の長孔 1 8 1まで届く長さに形成されている。 第 2の押圧片部材 1 9 3は、 これ の支軸 2 1 7の両側が揺動部材 1 9 1の軸受け部 2 0 5 , 2 0 6に回動 可能に取り付けられていることにより、 揺動板 1 9 5および蓋部材 1 Ί 0に対して揺動可能とされている。 揺動部材 1 9 1の揺動軸 1 9 6の両 側を蓋部材 1 7 0の右軸受け凹部 1 8 5及び左軸受け凹部 1 8 6に回動 可能に取り付けることにより、 揺動部材 1 9 1を蓋部材 1 7 0に取り付 けられると、 第 2の押圧片部材 1 9 3の弾性片 2 1 9の、 押圧片 2 1 6 の上端から突出した一部 2 2 0が前記蓋部材 1 7 0のばね受け片 1 8 7 に当接し、 ばね受け片 1 8 7の弾性により押圧片 2 1 6は蓋部材 1 7 0 の方向に付勢される。 このことにより、 押圧片 2 1 6の先端 2 1 8が蓋 部材 1 Ί 0の長孔 1 8 1から突出する
蓋部材 1 7 0の左方には、 ネジ 2 2 1によってロック片 2 2 2が回動 可能に設けられている。 ロック片 2 2 2は、 反時計方向に回転させると 、 軸受板 2 0 3と係合し、 揺動部材 1 9 1を回動不能とする。 揺動部材 1 9 1が回動不能とされると、 前記第 1の押圧片部材 1 9 2の押圧片 2 1 1の先端 2 1 5が透孔 1 9 7、 切り欠き 1 8 0を挿通してコイン収納
部 1 3 5内に突出し、 第 2の押圧片部材 1 9 3の押圧片 2 1 6の先端 2 1 8が長孔 1 8 1を揷通して切替部材 1 5 0の左ガイ ド部材 1 6 0に圧 接する。
図 2に示すように、 蓋部材 1 7 0の前記揷通孔 1 7 3から挿通した前 記回転体 9 0の中心軸 1 4 5には、 円柱状の回転軸 2 2 5が、 その中心 が中心軸 1 4 5の中心と同一となるようにネジ 2 2 6によって固定して 取り付けられている。 回転軸 2 2 5には、 円板状の被係合部材 2 2 8が 回転軸 2 2 5と略直交するように形成されている。 被係合部材 2 2 8は 、 その中心が回転軸 2 2 5の中心と略同じであり、 また、 一部が直線状 に切り欠かれている。 当該直線状に切り欠かれた部分は被係合部 2 3 0 を形成している。
図 1に示すように、 蓋部材 1 7 0には、 位置決め手段 2 4 0が設けら れている。 位置決め手段 2 4 0は、 細長い平板状の係合部材 2 3 1と第 3の弾性部材 2 4 1とからなる。 係合部材 2 3 1は、 蓋部材 1 7 0の表 面に沿って摺動可能なように、 上部 2 3 2がネジ 2 3 3によって蓋部材 1 7 0に回動可能に取り付けられ、 中間部に直線状の係合縁部 2 3 5が 形成され、 下部 2 3 6に略 L字状のフック 2 3 7が形成されている。 フ ヅク 2 3 7には、 パネ状の第 3の弾性部材 2 4 1の一端 2 4 2が引っ掛 けられている。 第 3の弹性部材 2 4 1の他端 2 4 3は、 ネジ 2 4 5によ つて蓋部材 1 7 0に固定されている。 係合部材 2 3 1の係合縁部 2 3 5 は、 第 3の弾性部材 2 4 1によって係合方向 (図 1における時計方向) に付勢され、 前記被係合部材 2 2 8の被係合部 2 3 0に圧接し、 回転軸 2 2 5、 中心軸 1 4 5、 回転体 9 0を位置決めする。
図 2に示すように、 回転体 9 0の回転軸 9 4は、 ケース 3の軸受け孔 2 0に回動可能に軸受けされ、 先部 9 8が軸受け孔 2 0から突出してい る。 回転体 9 4の先部 9 8には、 ハンドル 2 5 0が固定して取り付けら
れている。 ハンドル 2 5 0は、 略中心に固定軸 2 5 1が形成され、 固定 軸 2 5 1に取付穴 2 5 2が形成されている。 ハンドル 2 5 0は、 取付穴
2 5 2を回転体 9 4の先部 9 8に回動不能に嵌合し、 ネジ 2 5 3により 回転体 9 4の先部 9 8から抜けないように固定されている。
コイン選別装置 1は、 回転体 9 0がケース 3の収納室 2 9に収納され 、 回転軸 9 4がケース 3の軸受け孔 2 0に回動可能に軸受けされ、 中心 軸 1 4 5が蓋部材 1 7 0の揷通孔 1 7 3に回動可能に軸受けされている 。 回転体 9 0のガイ ド軸 1 0 5は、 ケース 3の凹溝 2 1内を移動する。 図 8に示すように、 回転体 9 0は、 ガイ ド片 1 4 8が第 1のガイ ド溝 7 5及び第 2のガイ ド溝 7 6に係合して案内され、 ケース 3内でガ夕ヅキ が防止されている。 切替部材 1 5 0は、 ガイ ドリング 1 5 1が蓋部材 1 7 0の凹部 1 7 1によって回動可^に案内され、 回転体 9 0の係合凸部 1 2 8に、 第 1の係合凹部 1 6 6が係合して位置決めされている。 この 状態の時、 切替部材 1 5 0の第 2のコィン収納部 1 5 4と回転体 9 0の 第 1のコィン収納部 1 4 0が重ねられ、 第 2のコィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0とでコィン収納部 1 3 5が構成されている。 回 転体 9 0は、 回転軸 2 2 5に形成された被係合部材 2 2 8の被係合部 2
3 0に係合部材 2 3 1の係合縁部 2 3 5が第 3の弾性部材 2 4 1によつ て圧接し、 位置決めされている。 即ち、 回転体 9 0は、 位置決め手段 2 4 0によって、 コイン収納部 1 3 5とコイン投入口 3 5が対向し、 コィ ン投入口 3 5から投入されたコィン Cが直接コィン収納部 1 3 5に収納 される位置 (初期位置) で位置決めされ、 この位置で待機している。 揺動部材 1 9 1は、 軸受板 2 0 3がロック片 2 2 2と係合することに より、 回動不能にされ、 押圧片 2 1 1の先端 2 1 5が透孔 1 9 7、 切り 欠き 1 8 0を揷通してコイン収納部 1 3 5内に突出し、 押圧片 2 1 6の 先端 2 1 8が長孔 1 8 1を揷通して切替部材 1 5 0の左ガイ ド部材 1 6
0に圧接している。
図 8の状態、 即ち回転体 9 0が初期位置にある状態において、 コイン 選別装置 1は、 ハンドル 2 5 0を回転操作し、 回転体 9 0を一方向 (X 方向 反時計方向) に回動すると、 係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1 〜4 4の係合縁 4 7がストヅパ一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6を係止 するので、 これ以上回動させることができない。 なお、 図 9に示すよう に、 係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4の係合縁 4 7がストッパ 一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6を係止する前に、 回転体 9 0の係合片 1 0 0の上端 1 0 9が、 ケース 3の一側 6に係合するので、 回動させる ことができない。
コィン投入口 3 5から正規コィン Cと同じ厚みではあるが、 外径の小 さな不正コィンを適正枚数の 4枚投入しコィン収納部 1 3 5に収納した 場合、 この 4枚の不正コィンによって、 係合片 1 0 0の上端 1 0 9が装 置本体 2の一側 6と係合しない位置まで移動するので、 回転体 9 0の係 合片 1 0 0によっては回転体 9 0の回転が阻止されなくなる。 しかし、 不正コインの外周縁が、 正規コインよりも小さいため、 係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4の摺接時に第 1の弾性部材 5 0の弾性に抗し て反係止方向に移動させることができず、 結局、 係止爪部材 (第 1の係 止部材) 4 1〜4 4の係合縁 4 7がス トヅパ一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6を係止するので、 これ以上回動させることができない。 1枚だけ が不正コインであり、 3枚が正規コインであったとしても、 その不正コ インに位置する係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4の一つが回動 を阻止することができる。
コィン投入口 3 5から正規コィン Cと同じ外径ではあるが、 厚みの小 さな不正コィンを適正枚数の 4枚投入しコィン収納部 1 3 5に収納した 場合、 この 4枚の不正コィンでは、 係合片 1 0 0の上端 1 0 9が装置本
体 2の一側 6と係合しない位置まで移動させることができないので、 回 転体 9 0の係合片 1 0 0によっては回転体 9 0の回転が阻止される。 コィン投入口 3 5から正規コィン Cを 4枚投入すると、 コィン収納部 1 3 5内に正規コイン C 4枚が収納される。 4枚の正規コイン Cは、 仕 切部材 1 7 5上に載る。 即ち、 回転体 9 0が装置本体 2のコィン投入口
3 5と開口 8 5が対向する初期位置にあるとき、 仕切部材 1 7 5がコィ ン収納部 1 3 5の他端 1 3 7と対向する状態となっているので、 コイン 投入口 3 5から投入されたコィン Cが仕切部材 1 7 5によってコイン通 路 1 4 3に移動することが阻止されて、 コィン収納部 1 3 5に保持され ている。 コィン収納部 1 3 5内の正規コィン 4枚が前記押圧片 2 1 1の 先端 2 1 5によって押圧されることにより、 この 4枚の正規コィン Cを 介して、 係合片 1 0 0の上端 1 0 9が装置本体 2の一側 6と係合しない 位置まで移動させられる。 図 1 0に示すように、 ハンドル 2 5 0を回転 操作し、 回転体 9 0を一方向 (X方向 反時計方向) に回動すると、 4 枚の正規コイン Cが係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4と摺接し 、 第 1の弾性部材 5 0の弾性に抗して、 係止爪部材 (第 1の係止部材)
4 1 - 4 4を反係止方向に移動させるので、 係止爪部材 (第 1の係止部 材) 4 1〜4 4の係合縁 4 7がス トヅパ一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6を係止することがなく、 回転体 9 0の回動を阻止しない。
回転体 9 0がー方向 (X方向 反時計方向) に略 9 0 ° 回動すると、 コィン収納部 1 3 5の左上部ガイ ド面 1 2 0 , 1 6 1が略水平となって 、 左上部ガイ ド面 1 2 0 , 1 6 1上に 4枚の正規コィン Cが載る形とな り、 4枚の正規コイン Cが仕切部材 1 7 5から外れ、 図 1 1に示すよう に、 さらに回転体 9 0が回動すると、 回転体 9 0のガイ ド片 1 4 8が係 止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2と摺接し、 第 2の弾性部材 6 8の弾性 に抗して、 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2を反係止方向に移動させ
るので、 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2の係止突部 6 7がガイ ド片 1 4 8を係止することがなく、 回転体 9 0の回動を阻止しない。 図 1 2 に示すように、 さらに回転体 9 0が回動して、 回転体 9 0のガイ ド片 1 4 8が係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2を過ぎると、 回転体 9 0を他 方向 ( Y方向 時計方向) に回動させようとしても、 ガイ ド片が 1 4 8 が係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2の係止突部 6 7に係止されるので 、 回転体 9 0の他方向 (Y方向 時計方向) への回動は阻止される。 回 転体 9 0のコィン収納部 1 3 5が下方に傾くと、 4枚の正規コィン Cが 自重によって開口 8 5を介して第 1の排出口 (コィン排出口) 8 1へ落 下する。
即ち、 回転体 9 0が装置本体 2のコィン投入口 3 5と開口 8 5が対向 する初期位置にあるとき、 および、 当該初期位置から一方向に回転され るときには、 仕切部材 1 Ί 5がコィン収納部 1 3 5の他端 1 3 7と対向 する状態となることで、 コイン投入口 3 5から投入されたコイン Cはコ イン通路 1 4 3に移動することが阻止される。 このことにより、 コイン Cはコィン収納部 1 3 5に保持される。 回転体 9 0が初期位置から一方 向に 9 0度以上回転されたときには、 コィン収納部 1 3 5に保持された コイン Cが自重によって開口 8 5を介してコイン排出口 8 1より排出さ れる。
図 1 3に示すように、' 回転体 9 0がー方向 (X方向 反時計方向) に 略 2 7 0 ° 回動すると、 ス トヅパ一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6が係 止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2と摺接し、 第 2の弾性部材 6 8の弾性 に杭して、 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2を反係止方向に移動させ るので、 係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2の係止突部 6 7がストッパ —片 1 1 5を係止することがなく、 回転体 9 0の回動を阻止しない。 図 8に示すように、 回転体 9 0がー方向 (X方向 反時計方向) に略 3 6
0 ° 回動すると、 回転体 9 0は、 位置決め手段 2 4 0によって、 コイン 収納部 1 3 5がコイン投入口 3 5と対向して、 コイン投入口 3 5から投 入されたコィン Cが直接コィン収納部 1 3 5に収納される位置 (初期位 置) で位置決めされる。
次に正規コイン Cの投入枚数を変更する。 図 1に示すように、 ネジ 2 2 1を緩めて、 ロック片 2 2 2を時計回転方向に回動すると、 ロック片 2 2 2が軸受板 2 0 3から外れ、 揺動部材 1 9 1が揺動可能となる。 揺 動部材 1 9 1を持ち上げて、 長孔 1 8 1から指を差し入れ、 係合凸部 1 2 8を押圧すると、 係合凸部 1 2 8が切替部材 1 5 0の第 1の係合凹部 1 6 6から外れる。 図 6に示すように、 この状態で、 切替部材 1 5 0を 他方向 (Y方向 時計方向) に回動すると、 係合凸部 1 2 8が第 2の係 ' 合凹部 1 6 7と係合して、 回転体 9 0が位置決めされる。 第 2の係合凹 部 1 6 7が前記回転体 9 0の係合凸部 1 2 8に係合すると、 第 2のコィ ン収納部 1 5 4が回転体 9 Qの第 1のコィン収納部 1 4 0から外れて、 左ガイ ド部材 1 6 0が第 1のコィン収納部 1 4 0と重なり、 第 1のコィ ン収納部 1 4 0のみでコィン収納部 1 3 5を構成する。 このとき、 左ガ ィ ド部材 1 6 0のガイ ド縁 1 6 8の外径がコィン Cと略同じ外径である ことにより、 ガイ ド縁 1 6 8は第 1のコィン収納部 1 4 0に収納される コイン Cの外周縁と重なるようになっている。 また、 第 1の押圧片部材 1 9 2の押圧片 2 1 1の先端 2 1 5は、 揺動板 1 9 5の透孔 1 9 1、 蓋 部材 1 7 0の切り欠き 1 8 0、 および、 左ガイ ド部材 1 6 0の第 1の係 合凹部 1 6 6を通じて第 1のコィン収納部 1 4 0に突出する。
コィン投入口 3 5から正規コィン Cを 2枚投入すると、 コィン収納部 1 3 5 (第 1の収納部 1 4 0 ) 内に正規コイン C 2枚が収納される。 2 枚の正規コィン Cは、 仕切部材 1 Ί 5上に載る。 即ち、 回転体 9 0が装 置本体 2のコィン投入口 3 5と開口 8 5が対向する初期位置にあるとき
、 仕切部材 1 7 5が第 1の収納部 1 4 0 (コィン収納部 1 3 5 ) の他端 1 3 7と対向する状態となっているので、 コィン投入口 3 5から投入さ れたコィン Cが仕切部材 1 7 5によってコィン通路 1 4 3に移動するこ とが阻止されて、 第 1の収納部 1 4 0 (コィン収納部 1 3 5 ) に保持さ れている。 このとき第 1の押圧片部材 1 9 2の押圧片 2 1 1の先端 2 1 5により 2枚の正規コィン Cは係合片 1 0 0に圧接され、 このことによ り、 係合片 1 0 0の上端 1 0 9が装置本体 2の一側 6と係合しない位置 まで移動する。 図 1 0に示すように、 ハンドル 2 5 0を回転操作し、 回 転体 9 0を一方向 (X方向 反時計方向) に回動すると、 2枚の正規コ イン Cが係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 3 , 4 4と摺接し、 同時にガ イ ド縁 1 6 8が係止爪部材 (第 1の係止部材) の 4 1 , 4 2と摺接する 。 このことにより、 第 1の弾性部材 5 0の弾性に抗して、 係止爪部材 ( 第 1の係止部材) 4 1〜4 4を反係止方向に移動するので、 係止爪部材 (第 1の係止部材) 4 1〜4 4の係合縁 4 7がストッパ一片 1 1 5の第 1の係止縁 1 1 6を係止することがなく、 回転体 9 0の回動を阻止しな い。 後は、 4枚収納時と同様に回転体 9 0は回動する。
次にコィン Cの返却について説明する。 コィン投入口 3 5からコイン Cを投入すると、 コィン収納部 1 3 5内にコィン Cが収納される。 コィ ン Cは、 仕切部材 1 7 5上に載る。 即ち、 回転体 9 0が装置本体 2のコ ィン投入口 3 5と開口 8 5が対向する初期位置にあるとき、 仕切部材 1 7 5がコィン収納部 1 3 5の他端 1 3 7と対向する状態となっているの で、 コィン投入口 3 5から投入されたコイン Cが仕切部材 1 7 5によつ てコィン通路 1 4 3に移動することが阻止されて、 コィン収納部 1 3 5 に保持されている。 係る場合、 投入されるコィン Cは、 正規コィンでな くても良く、 枚数も適正枚数でなくても構わない。 図 1 4に示すように 、 ハンドル 2 5 0を回転操作し、 回転体 9 0を他方向 (Y方向 時計方
向) に回動させると、 左上部ガイ ド面 1 2 0 , 1 6 1 (切替部材 1 5 0 の回動により第 1の係合凹部 1 6 6が第 1のコィン収納部 1 4 0に重な つている場合は、 左上部ガイ ド面 1 2 0のみ) がコイン Cの側部を他方 向 (Y方向 時計方向) に押していく。 このことにより、 コイン Cは仕 切部材 1 7 5上を他方向 (Y方向 時計方向) に移動する。 回転体 9 0 が他方向 (Y方向 時計方向) に略 1 5 ° 回動した時点で、 コイン Cは 、 仕切部材 1 7 5上から外れて自重により落下を開始し、 第 1のコイン 通路 1 4 1、 第 2のコイン通路 1 4 2を経て、 第 2の排出口 (コイン返 却口) 8 2に落下する。
即ち、 回転体 9 0が初期位置から他方向に回転されるときには、 コィ ン収納部 1 3 5の他端 1 3 7が仕切部材 1 Ί 5と対向しない状態となる 。 このことにより、 コイン収納部 1 3 5に保持されたコイン Cはコイン 通路 1 4 3に移動可能とされ、 自重によりコィン通路 1 4 3を介して第 2の排出口 (コイン返却口) 8 2より排出される。
係止爪部材 (第 2の係止部材) 6 2は、 回転体 9 0を初期位置から他 方向 ( Y方向 時計方向) へ回転させてコィン収納部 1 3 5内のコイン Cをコィン通路 1 4 3に落下させた後に、 回転体 9 0のストヅパ一片 1 1 5の第 2の係止縁 1 1 7により係止され、 このことにより、 回転体 9 0の他方向 (Y方向 時計方向) への回転が阻止される。
図 8に示すように、 回転体 9 0を一方向 (X方向 反時計方向) に回 動して初期位置に復帰させると、 回転体 9 0は、 位置決め手段 2 4 0に よって、 コイン収納部 1 3 5が略真上の位置、 コイン投入口 3 5から投 入されたコィン Cが直接コィン収納部 1 3 5に収納される位置で位置決 めされる。
コィン選別装置 1は、 カプセル払い出し機等の物品取出機に組み込ま れて使用され、 コィン Cを投入してハンドル 2 5 0を操作して回転体 9
0を一方向 (X方向 反時計方向) に回動させると、 その回転体 9 0と 連動して回転する物品取出機の回転盤がカプセル等の物品を取出口に移 送する。 コィン Cは、 第 1の排出口 (コィン排出口) 8 1から落下して 物品取出機のコィン収納ボックス等に収納される。 コィン選別装置 1は 、 コイン Cを投入した後、 ハンドル 2 5 0を逆操作して回転体 9 0を他 方向 (Y方向 時計方向) に回動させると、 コイン Cは、 第 2の排出口 (コィン返却口) 8 2から落下して物品取出機のコィン返却口に戻され る。
コィン選別装置 1は、 正規コィン Cをコィン投入口 3 5から適正枚数 投入しない場合、 ハンドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を回転させよう としても、 回転体 9 0の係止縁 1 1 6が複数の係止部材 4 1〜4 4の内 の一つに係止され、 回転体 9 0の回転が阻止される。 また、 正規コイン Cより小さい外径の不正コィンを含む複数のコィン Cをコイン投入口 3 5から投入して、 コィン Cを回転体 9 0のコィン収納部 1 3 5に収納し た場合、 ハンドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を回転させようとしても 、 不正コィンの外周縁によって複数の係止部材 4 1〜4 4の内の一つを 反係止方向に移動させることができず、 結局、 回転体 9 0の係止縁 1 1 6が不正コィンの位置にある係止部材 4 1,〜4 4に.係止され、 回転体 9 0の回転が阻止される。 正規コイン Cをコイン投入口 3 5から適正枚数 投入して、 複数のコィン Cを回転体 9 0のコィン収納部 1 3 5に収納し た場合、 ハンドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を回転させると、 複数の 係止部材 4 1〜4 4が、 回転体 9 0の回転時に各正規コィン Cの外周縁 に摺接して反係止方向に移動させられ、 複数の係止部材 4 1〜4 4が回 転体 9 0の係止縁 1 1 6を係止することがないので、 回転体 9 0の回転 が可能であり、 コイン収納部 1 3 5の複数のコイン Cをコイン排出口 3 6から排出することができる。
回転体 9 0には、 コィン収納部 1 3 5のコィン収納枚数を切り替える 切替部材 1 5 0が回動可能に設けられている。 コィン収納部 1 3 5は、 回転体 9 0に形成された第 1のコィン収納部 1 4 0と、 切替部材 1 5 0 に形成された第 2のコイン収納部 1 5 4とからなる。 切替部材 1 5 0は 、 回転体 9 0に対して一方向 (X方向 反時計方向) に回動すると、 第 2のコィン収納部 1 5 4が回転体 9 0の第 1のコィン収納部 1 4 0と重 なって、 第 2のコィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0でコィ ン収納部 1 3 5を構成し、 回転体 9 0に対して他方向 (Y方向 時計方 向) に回動すると、 第 2のコィン収納部 1 5 4が回転体 9 0の第 1のコ イン収納部 1 4 0から外れて、 第 1のコイン収納部 1 4 0のみでコイン 収納部 1 3 5を構成するので、 コィン収納部 1 3 5の収納枚数を切り替 えることができる。 このように、 コィン選別装置 1は、 切替部材 1 5 0 によって、 コィン Cの投入枚数を簡単に切り替えることができる。
コィン選別装置 1は、 切替部材 1 5 0の第 2のコィン収納部 1 5 4が 回転体 9 0の第 1のコイン^納部 1 4 0から外れて、 回転体 9 0の第 1 のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を構成している時に、 切替 部材 1 5◦のガイ ド縁 1 6 8が回転体 9 0の回転時に係止部材 4 1〜4 4と摺接して係止部材 4 1〜4 4を反係止方向に移動させ、 係止部材 4 1〜4 4を回転体 9 0の係止縁 1 1 6に係止させないようにすることが できる。
コイン選別装置 1は、 正規コィン Cがコィン収納部 1 3 5に適正枚数 収納されていない場合又は正規コィン Cと厚みの異なる不正コィンがコ ィン収納部 1 3 5に収納されている場合、 回転体 9 0の回転時に係合片 1 0 0が装置本体 2の一側 6と係合して回転体 9 0の回転を阻止し、 正 規コイン Cがコイン収納部 1 3 5に適正枚数収納されている場合、 コィ ン Cが係合片 1 0 0を反係合方向に移動させ、 回転体 9 0の回転時に係
合片 1 0 0が装置本体 2の一側と係合せず回転体 9 0の回転を阻止しな いようにすることができる。 このように、 コイン選別装置 1は、 コイン Cの厚みも検出することができる。
コィン選別装置 1は、 切替部材 1 5 0を回転体 9 0に対して一方向 ( X方向 反時計方向) に回動させ、 切替部材 1 5 0の第 2のコィン収納 部 1 5 4を回転体 9 0の第 1のコィン収納部 1 4 0に重ねて、 第 2のコ ィン収納部 1 5 4と第 1のコィン収納部 1 4 0でコィン収納部 1 3 5を 構成した時に、 係合凸部 1 2 8又は係合凹部と第 1の係合凹部 1 6 6又 は第 1の係合凸部が係合して切替部材 1 5 0の位置決めをすることがで き、 切替部材 1 5 0を回転体 9 0に対して他方向 (Y方向 時計方向) に回動させ、 切替部材 1 5 0の第 2のコィン収納部 1 5 4を回転体 9 0 の第 1のコィン収納部 1 4 0から外して、 第 1のコィン収納部 1 4 0で コィン収納部 1 3 5を構成した時に、 係合凸部 1 2 8又は係合凹部と第 2の係合凹部 1 6 7又は第 2の係合凸部が係合して切替部材 1 5 0の位 置決めをすることができる。 このように、 コイン選別装置 1は、 切替部 材 1 5 0の切り替えた位置を確実に保持することができる。
コィン選別装置 1は、 コィン投入口 3 5から投入されたコィン Cが初 期位置で待機している回転体 9 0のコィン収納部 1 3 5に収納されるよ うになつている。 コィン Cが回転体 9 0のコィン収納部 1 3 5に収納さ れると、 コイン収納部 1 3 5とコイン通路 1 4 3を仕切る仕切部材 1 7 5によってコイン Cがコィン通路 1 4 3への落下が阻止され、 コイン収 納部内に保持される。 正規コイン Cをコイン投入口 3 5から投入しない 場合、 又は正規コィン Cより小さい外径の不正コィンをコイン投入口 3 5から投入した場合、 ハンドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を初期位置 から一方向 (X方向 反時計方向) に回転させようとしても、 回転体 9 0の第 1の係止緣 1 1 6が第 1の係止部材 4 1〜4 4に係止され、 回転
体 9 0の一方向 (X方向 反時計方向) への回転が阻止される。 正規コ イン Cをコィン投入口 3 5から投入して、 正規コィン Cを回転体 9 0の コィン収納部 1 3 5に収納した場合、 ハンドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を初期位置から一方向 (X方向 反時計方向) に回転させると、 第 1の係止部材 4 1〜4 4が、 回転体 9 0の一方向 (X方向 反時計方向 ) の回転時に正規コィン Cの外周縁に摺接して反係止方向に移動させら れ、 第 1の係止部材 4 1〜4 4が回転体 9 0の第 1の係止縁 1 1 6を係 止することがないので、 回転体 9 0の一方向 (X方向 反時計方向) へ の回転が可能であり、 コィン収納部 1 3 5内のコィン Cが仕切部材 1 7 5に案内されてコィン排出口 3 6から排出することができる。 コイン C が回転体 9 0のコイン収納部 1 3 5に収納された状態で、 ハン ドル 2 5 0を操作して回転体 9 0を初期位置から他方向 (Y方向 時計方向) に 回転させると、 コイン Cが仕切部材 1 7 5から外れ、 コイン通路 1 4 3 に落下し、 コイン排出口 3 6からコイン Cが排出される。 このように、 コイン選別装置 1は、 回転体 9 0を一方向 (X方向 反時計方向) に回 転させると物品を取りだすことができ、 回転体 9 0を他方向 (Y方向 時計方向) に回転させるとコイン Cを返却させることができ、 返却ボタ ン等の複雑な機構を必要とせず、 安価に製造することができる。
コイン選別装置 1は、 第 2の係止部材 6 2が、 回転体 9 0を初期位置 から他方向 (Y方向 時計方向) へ回転させてコィン収納部 1 3 5内の コイン Cをコィン通路 1 4 3に落下させた後に、 回転体 9 0の第 2の係 止縁 1 1 7を係止して回転体 9 0の他方向 ( Y方向 時計方向) への回 転を阻止するので、 過剰な逆回転を防止することができる。 コイン選別 装置 1は、 位置決め手段 2 4 0が回転体 9 0を初期位置で位置決めする ことができるので、 回転体 9 0が不用意に回転せず、 常に初期位置で待 機させることができる。
[発明の効果]
本願発明に係るコィン選別装置は、 正規コィンをコイン投入口から適 正枚数投入しない場合、 ハンドルを操作して回転体を回転させようとし ても、 回転体の係止縁が複数の係止部材の内の一つに係止され、 回転体 の回転が阻止される。 また、 正規コインより小さい外径の不正コインを 含む複数のコィンをコィン投入口から投入して、 コィンを回転体のコィ ン収納部に収納した場合、 ハンドルを操作して回転体を回転させようと しても、 不正コィンの外周縁によって複数の係止部材の内の一つを反係 止方向に移動させ ¾ことができず、 結局、 回転体の係止縁が不正コイン の位置にある係止部材に係止され、 回転体の回転が阻止される。 正規コ ンをコィン投入口から適正枚数投入して、 複数のコィンを回転体のコ ィン収納部に収納した場合、 ハンドルを操作して回転体を回転させると 、 複数の係止部材が、 回転体の回転時に各正規コインの外周縁に摺接し て反係止方向に移動させられ、 複数の係止部材が回転体の係止縁を係止 することがないので、 回転体の回転が可能であり、 コイン収納部の複数 のコインをコイン排出口から排出することができる。 回転体には、 コィ ン収納部のコィン収納枚数を切り替える切替部材が回動可能に設けられ ている。 コイン収納部は、 回転体に形成された第 1のコイン収納部と、 切替部材に形成された第 2のコイン収納部とからなる。 切替部材は、 回 転体に対して一方向に回動すると、 第 2のコイン収納部が回転体の第 1 のコィン収納部と重なって、 第 2のコィン収納部と第 1のコィン収納部 でコイン収納部を構成し、 回転体に対して他方向に回動すると、 第 2の コィン収納部が回転体の第 1のコィン収納部から外れて、 第 1のコイン 収納部でコィン収納部を構成するので、 コィン収納部の収納枚数を切り 替えることができる。 このように、 本願発明に係るコイン選別装置は、 切替部材によって、 コィンの投入枚数を簡単に切り替えることができる
という効果がある。
本願発明に係るコィン選別装置は、 切替部材の第 2のコィン収納部が 回転体の第 1のコィン収納部から外れて、 回転体の第 1のコィン収納部 のみでコイン収納部を構成している時に、 切替部材のガイ ド縁が回転体 の回転時に係止部材と摺接して係止部材を反係止方向に移動させ、 係止 部材を回転体の係止縁に係止させないようにすることができるという効 果がある。
本願発明に係るコィン選別装置は、 正規コィンがコィン収納部に適正 枚数収納されていない場合又は正規コィンと厚みの異なる不正コィンが コイン収納部に収納されている場合、 回転体の回転時に係合片が装置本 体の一側と係合して回転体の回転を阻止し、 正規コィンがコィン収納部 に適正枚数収納されている場合、 コィンが係合片を反係合方向に移動さ せ、 回転体の回転時に係合片が装置本体の一側と係合せず回転体の回転 を阻止しないようにすることができる。 このように、 本願発明に係るコ イン選別装置は、 コインの厚みも検出することができるという効果があ る。
本願発明に係るコィン選別装置は、 切替部材を回転体に対して一方向 に回動させ、 切替.部材の第 2のコィン収納部を回転体の第 1のコィン収 納部に重ねて、 第 2のコィン収納部と第 1のコィン収納部でコィン収納 部を構成した時に、 係合凸部又は係合凹部と第 1の係合凹部又は第 1の 係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができ、 切替部材を 回転体に対して他方向に回動させ、 切替部材の第 2のコィン収納部を回 転体の第 1のコィン収納部から外して、 第 1のコィン収納部でコィン収 納部を構成した時に、 係合凸部又は係合凹部と第 2の係合凹部又は第 2 の係合凸部が係合して切替部材の位置決めをすることができる。 このよ うに、 本願発明に係るコイン選別装置は、 切替部材の切り替えた位置を
確実に保持することができるという効果がある。
本願発明に係るコィン選別装置は、 コィン投入口から投入されたコィ ンが初期位置で待機している回転体のコィン収納部に収納されるように なっている。 コインが回転体のコイン収納部に収納されると、 コイン収 納部とコイン通路を仕切る仕切部材によってコィン通路への落下が阻止 され、 コイン収納部内に保持される。 正規コインをコイン投入口から投 入しない場合、 又は正規コィンより小さい外径の不正コィンをコイン投 入口から投入した場合、 ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方 向に回転させようとしても、 回転体の第 1の係止縁が第 1の係止部材に 係止され、 回転体の一方向への回転が阻止される。 正規コインをコイン 投入口から投入して、 正規コィンを回転体のコィン収納部に収納した場 合、 ハンドルを操作して回転体を初期位置から一方向に回転させると、 第 1の係止部材が、 回転体の一方向の回転時に正規コィンの外周縁に摺 接して反係止方向に移動させられ、 第 1の係止部材が回転体の第 1の係 止縁を係止することがないので、 回転体の一方向への回転が可能であり 、 コイン収納部内のコインが仕切部材に案内されてコイン排出口から排 出することができる。 コィンが回転体のコィン収納部に収納された状態 で、 ハンドルを操作して回転体を初期位置から他方向に回転させると、 コインが仕切部材から外れ、 コイン通路に落下し、 コイン排出口からコ インが排出される。 このように、 本願発明に係るコイン選別装置は、 回 転体を一方向に回転させると物品を取りだすことができ、 回転体を他方 向に回転させるとコインを返却させることができ、 返却ボタン等の複雑 な機構を必要とせず、 安価に製造することができるという効果がある。 本願発明に係るコイン選別装置は、 第 2の係止部材が、 回転体を初期 位置から他方向へ回転させてコィン収納部内のコィンをコィン通路に落 下させた後に、 回転体の第 2の係止縁を係止して回転体の他方向への回
転を阻止するので、 過剰な逆回転を防止することができるという効果が ある。
本願発明に係るコィン選別装置は、 位置決め手段が回転体を初期位置 で位置決めすることができるので、 回転体が不用意に回転せず、 常に初 期位置で待機させることができるという効果がある。
[符号の説明]
C . . コイン、 1 · · コィン選別装置、 2 · ·装置本体、 3 · ·ケー ス、 3 a · ·後部開放部、 3 b · ·下部開放部、 5 · ■固定手段、 6 · •一側、 1 1 · ·前壁、 1 2 · ·上壁、 1 3 · ·左壁、 14 · ·右壁、 1 5 · ·内面、 1 6 · ·凹部、 1 7 · ·底面、 1 9 · ·側面、 2 0 · · 軸受け孔、 2 1 · ·凹溝、 2 5 · '第 1の案内壁、 2 6 · ·第 2の案内 壁、 27 · ·右下端、 2 8 · ·左端、 2 9 · ·収納室、 30 · ·上端、 3 1 · ·下端、 33 · '切り欠き、 3 5 · ' コイン投入口、 3 6 · ' コ ィン排出口、 38 · ·切り欠き部、 3 9 · ·係合突起、 40 · ·上部凹 み部、 4 1 · ·係止爪部材 (第 1の係止部材) 、 42 · ·係止爪部材 ( 第 1の係止部材) 、 43 . .係止爪部材 (第 1の係止部材) 、 44 · · 係止爪部材 (第 1の係止部材) 、 45 · ·軸部、 4 6 · ·係合縁、 4 7 • -係止突部、 50 · ·第 1の弾性部材、 5 1 · ·弾性片、 5 2 · ·弾 性片、 5 3 · ·弾性片、 54 · ·弾性片、 5 5 · ·下部、 5 7 · '軸受 け部、 5 9 · ·差し込み溝、 6 0 · ·切り欠き部、 6 1 · ·下部凹み部 、 6 2 · ·係止爪部材 (第 2の係止部材) 、 6 3 · ·第 2の弾性部材、 6 5 · ·軸部、 6 6 · ·係合縁、 67 · ·係止突部、 6 8 · ·上部、 6 9 - ·下部、 70 · ·軸受け部、 7 1 · '差し込み溝、 7 2 · ·係合突 起、 7 5 · ·第 1のガイ ド溝、 7 6 · '第 2のガイ ド溝、 7 9 · · ビン 、 8 1 . ·第 1の排出口 (コィン排出口) 、 8 2 · ·第 2の排出口 (コ ィン返却口) 、 8 5 · ·開口、 9 0 · ·回転体、 9 1 · ·基板、 9 1 a
• ·表面、 9 1 b ■ ·裏面、 92 · ·右案内部材、 93 · ·左案内部材 、 94 · ·回転軸、 95 · ·突片、 96 · '切り溝、 97 · ·上端、 9 8 ■ ·先部、 99 · ·切り欠き、 100 · ·係合片、 10 1 · ·枢軸、 102 · ·軸受け凹部、 103 · ·固定板、 104 · ·裏面、 105 · · ガイ ド筒、 106 · 'ガイ ド軸、 107 · ·弾性部材、 109 · '上 端、 1 10 · ·右上部ガイ ド面、 1 1 1 · ·右湾曲面、 1 12 · ,右下 部ガイ ド面、 1 13 · ·右外周面、 1 15 · 'ス トヅパ一片、 1 16 · •第 1の係止縁、 1 17 · ·第 2の係止縁、 120 · ·左上部ガイ ド面 、 12 1 · ·左湾曲面、 122 · ·左下部ガイ ド面、 123 · ·左外周 面、 1 25 · ·切り欠き、 126 · ·係合片、 127 · ·可撓片、 12 8 · ·係合凸部、 130 · ·係合段部、 13 1 · ·上部、 132 · '下 部、 1 33 · ·開口、 135 · ' コィン収納部、 136 · '—端 (上端 ) 、 1 37 - '他端 (下端) 、 138 · ·—端 (上端) 、 139 · ·他 端 (下端) 、 140 · ·第 1のコイン収納部、 141 · '第 1のコイン 通路、 142 · '第 2のコィン通路、 143 · 'コィン通路、 145 · • 中心軸、 146 · ·取付被、 147 · ·取付片、 147 a ' .'底壁、 147 b - ·直壁、 148 · ·ガイ ド片、 149 · ·固定手段、 150 • -切替部材、 15 1 · ■ ガイ ドリング、 1 52 · ·外周面、 153 · •裏面、 154 · ·第 2のコイン収納部、 1 55 · ·右ガイ ド部材、 1 56 · ·右上部ガイ ド面、 157 · ·右湾曲面、 1 58 · ·右下部ガイ ド面、 159 · ·右外周面、 1 60 · ·左ガイ ド部材、 1 6 1 · '左上 部ガイ ド面、 162 · ·左湾曲面、 1 63 · ·左下部ガイ ド面、 165
• ·左外周面、 1 66 · ·第 1の係合凹部、 167 · ·第 2の係合凹部 、 168 · ·ガイ ド縁、 1 69 · ·外径、 170 · ·蓋部材、 17 1 · '·凹部、 172 · ·側面、 173 · ·揷通孔、 175 · ·仕切部材、 1 80 · '切り欠き、 181 · '長孔、 182 · ·右軸受け突起、 183
- ·左軸受け突起、 1 8 5 · ·右軸受け凹部、 1 8 6 · ·左軸受け凹部 、 1 8 7 · ·ばね受け片、 1 9 0 · ·押圧部材、 1 9 1 · ·揺動部材、 1 9 2 · .第 1の押圧片部材、 1 9 3 · ■第 2の押圧片部材、 1 9 5 · •揺動板、 1 9 6 · ·揺動軸、 1 97 · ·透孔、 2 0 1 · ·支軸、 2 0 2 . ·支軸、 2 03 · ·軸受板、 2 0 5 · ·軸受け部、 2 0 6 · ·軸受 け部、 2 1 0 · ·軸受け片、 2 1 1 · ·押圧片、 2 1 2 · ·軸受け部、 2 1 3 · ·軸受け部、 2 1 4 · ·パネ部材、 2 1 5 · ·先端、 2 1 6 · •押圧片、 2 1 7 · ·支軸、 2 1 8 · ·先端、 2 1 9 · ·弾性片、 2 2 0 · ·—部、 2 2 1 · ·ネジ、 2 2 2 · ' ロック片、 2 2 5 · ·回転軸 、 22 6 · ·ネジ、 2 2 8 · ·被係合部材、 2 30 · ·被係合部、 2 3 1 · ·係合部材、 2 32 · ·上部、 2 33 · 'ネジ、 2 3 5 · ·係合縁 部、 2 3 6 · ·下部、 23 7 · ' フック、 2 40 · ·位置決め手段、 2 4 1 · '第 3の弾性部材、 242 · ·—端、 243 · '他端、 245 · • ネジ、 2 5 0 · ·ハンドル、 2 5 1 · ·固定軸、 2 5 2 · ·取付穴、 2 5 3 · · ネジ 産業上の利用可能性
本願発明は、 正規コインが投入されるとハンドル操作でき、 不正コィ ンが投入された場合若しくは正規コィンが投入されない場合はハンドル 操作することができないコイン選別装置であって、 カプセル払い出し機 等の物品取出機に利用可能である。