JPWO2006030607A1 - 携帯機器 - Google Patents
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Abstract
電子機器を搭載した第1筐体3、表示部を含む電子機器を搭載した第2筐体1、第1筐体の表面と第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向中央から偏在した個所で回転自在に連結するヒンジ11を備えた携帯機器。下部筐体と上部筐体とが重なり合っている携帯機器に対して、1回の変形動作で、対称性を有し、人間工学的に優れた美観に近づける変形を完了させることができる。
Description
この発明は、携帯電話機等の携帯機器に関し、特に、電子機器を収納する二つの筐体からなり、該二つの筐体を開閉可能に連結した携帯機器に関する。
携帯電話機を始めとする携帯機器への利便性に対する要求は高く、携帯機器の利便性を向上させることは重要である。その一方で、携帯機器の形状を人間工学的に優れた特性にする要求も高いため、利便性及び人間工学的特性を同時に向上させることは重要である。
近年、携帯機器に搭載される多彩な機能の利便性を向上させるため、ユーザの使用方法に応じて形状が変化する携帯機器が種々提案されている。
近年、携帯機器に搭載される多彩な機能の利便性を向上させるため、ユーザの使用方法に応じて形状が変化する携帯機器が種々提案されている。
例えば、下記特許文献3に記載されたように、二つの筐体をヒンジで連結した折畳型の筐体構造が一般になってきている。折畳型の携帯電話機は、一方の筐体にLCD等の比較的大きな表示装置を取り付けることが可能であり、画像や文字データを見易く表示することができる。
一方、携帯電話機は、各種のアプリケーション機能が付加され、単に通話のみならず、メール機能、カメラ機能やテレビジョン放送の受信機能等が搭載されるようになった。
このため、携帯電話機の表示装置には各種機能に対応して種々の画像が表示されるが、一般に表示装置は筐体構造による制約から縦長の画面になっている。したがって、テレビ画像のような横長の画面を表示する場合や、メール等の長い文章を表示する場合にはユーザが見にくい画面表示になってしまう。
このため、携帯電話機の表示装置には各種機能に対応して種々の画像が表示されるが、一般に表示装置は筐体構造による制約から縦長の画面になっている。したがって、テレビ画像のような横長の画面を表示する場合や、メール等の長い文章を表示する場合にはユーザが見にくい画面表示になってしまう。
そこで、表示装置を取り付けた筐体を他方の筐体に対して回転させることにより、表示装置の画面を縦長にも横長にも配置できるようにした携帯電話機が下記特許文献1で提案されている。
この携帯電話機は、重ね合わせた下部筐体と上部筐体とを、前記下部筐体の表面と前記上部筐体の裏面とが重ねられたまま互いにスライド自在であって回転自在となる係合部によって係合されている。
なお、この係合部は、突起部とこの突起部と対応する溝とからなる。そして、前記突起部は、前記下部筐体の短手方向の中央であって長手方向の一端側に、前記下部筐体と前記上部筐体との積層方向に沿って突出して設けられている。そして、前記突起部が前記溝部内を移動することによって前記スライドを可能とし、前記突起部が前記溝部内を回転することにより前記回転が可能になっている。
なお、この係合部は、突起部とこの突起部と対応する溝とからなる。そして、前記突起部は、前記下部筐体の短手方向の中央であって長手方向の一端側に、前記下部筐体と前記上部筐体との積層方向に沿って突出して設けられている。そして、前記突起部が前記溝部内を移動することによって前記スライドを可能とし、前記突起部が前記溝部内を回転することにより前記回転が可能になっている。
このような携帯電話機によれば、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに重なり合う形状(以降、「収容用形状」と呼ぶ)から、前記突起部を回転軸として前記下部筐体に対して前記上部筐体を回転させることによって、前記下部筐体の長手方向に対して、前記表示部ユニットの長手方向が略90°に交わる形状(以降、「画像閲覧用形状」と呼ぶ)に変形できる。
そして、画像閲覧用形状において、前記下部筐体に対して前記上部筐体をスライドさせることにより、前記下部筐体と前記表示部ユニットとが略T字型を構成するように携帯電話機を変形することができる。
そして、画像閲覧用形状において、前記下部筐体に対して前記上部筐体をスライドさせることにより、前記下部筐体と前記表示部ユニットとが略T字型を構成するように携帯電話機を変形することができる。
また、下記特許文献2に記載された携帯電話機がある。
この携帯電話機はいわゆる折り畳み型携帯電話機であり、下部筐体の端部と表示部を有する上部筐体の端部とが、下部筐体と上部筐体とを開閉自在にするヒンジによって係合されている。また、このヒンジは、下部筐体及び上部筐体の短手方向に沿って設けられた回転軸を有する。
なお、前記下部筐体及び前記上部筐体は、各々略直方体状に形成され、前記ヒンジは各筐体の短手方向の辺同士を係合しており、前記下部筐体と前記上部筐体とを開くと、前記下部筐体に設けられた送話部と、前記上部筐体に設けられた受話部との距離がより離れるように構成されている。
この携帯電話機はいわゆる折り畳み型携帯電話機であり、下部筐体の端部と表示部を有する上部筐体の端部とが、下部筐体と上部筐体とを開閉自在にするヒンジによって係合されている。また、このヒンジは、下部筐体及び上部筐体の短手方向に沿って設けられた回転軸を有する。
なお、前記下部筐体及び前記上部筐体は、各々略直方体状に形成され、前記ヒンジは各筐体の短手方向の辺同士を係合しており、前記下部筐体と前記上部筐体とを開くと、前記下部筐体に設けられた送話部と、前記上部筐体に設けられた受話部との距離がより離れるように構成されている。
そして、この折り畳み型携帯電話機は、上部筐体が、支持部ユニットと、表示部を有する表示部ユニットとに分割して構成されている。さらに、前記支持部ユニットに設けられた長穴に、前記表示部ユニットに設けられた突起が貫通しており、この突起の外径よりも前記長穴の内径が大きく形成されることによって、前記支持部ユニットと前記表示部ユニットとが、スライド自在であると共に回転自在となるように構成されている。
このような折り畳み型携帯電話機は、前記下部筐体と前記上部筐体とが各々の端部を揃えて重なり合う形状(前記収容用形状と対応する)から、ヒンジを介して前記下部筐体と前記上部筐体とを開くことによって、前記送話部と前記受話部との距離が離れた形状(ここでは「通話用形状」と呼ぶことにする)に変形できる。また、この形状で、前記支持部ユニットに対して前記表示部ユニットを回転させることにより、前記下部筐体の長手方向に対して、前記表示部ユニットの長手方向が略90°に交わる形状(前記画像閲覧用形状と対応する)に変形できる。
そして、画像閲覧用形状において、前記支持部ユニットに対して前記表示部ユニットをスライドさせることにより、前記下部筐体と前記表示部ユニットとが略T字型を構成するように携帯電話機を変形することができる。
そして、画像閲覧用形状において、前記支持部ユニットに対して前記表示部ユニットをスライドさせることにより、前記下部筐体と前記表示部ユニットとが略T字型を構成するように携帯電話機を変形することができる。
また、下記非特許文献1で開示されている携帯電話機がある。
この携帯電話機は、下部筐体の一端部と上部筐体の一端部とが、前記下部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を貫通する軸線回りに前記上部筐体を180°回転できるように係合されている。従って、前記下部筐体と前記上部筐体との各他端部を比較的揃えて、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに重なり合う形状(前記収容用形状と対応する)から、前記下部筐体に設けられた送話部と前記上部筐体に設けられた受話部とがより離間する形状(前記通話用形状と対応する)に変形することができると共に、前記下部筐体の長手方向に対して前記上部筐体の長手方向が略90°になるような形状(前記画像閲覧用形状と対応する)に変形することができる。
この携帯電話機は、下部筐体の一端部と上部筐体の一端部とが、前記下部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を貫通する軸線回りに前記上部筐体を180°回転できるように係合されている。従って、前記下部筐体と前記上部筐体との各他端部を比較的揃えて、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに重なり合う形状(前記収容用形状と対応する)から、前記下部筐体に設けられた送話部と前記上部筐体に設けられた受話部とがより離間する形状(前記通話用形状と対応する)に変形することができると共に、前記下部筐体の長手方向に対して前記上部筐体の長手方向が略90°になるような形状(前記画像閲覧用形状と対応する)に変形することができる。
更にまた、下記特許文献4には、操作部を有する下ユニットと、表示部を有する上ユニットと、表示部に平行な軸を中心に双方を開閉自在に結合するヒンジ部を有する折り畳み形携帯電話機が記載されており、前記上ユニットを厚み方向に支持部ユニットと表示ユニットに二分割し、支持部ユニットに対し、表示ユニットを表示部に垂直な軸方向に回転可能に構成した携帯電話機が提案されている。
しかし、前記特許文献1に記載された携帯電話機は、下部筐体に対して上部筐体を回転させて、上部筐体と下部筐体とが略90°に交わるように構成する変形動作1と、略90°に交わっている上部筐体と下部筐体とを互いにスライドさせる変形動作2とを行わなければ、前記下部筐体を前記上部筐体が覆っている状態から、前記下部筐体と前記上部筐体とがT字型を構成するように携帯機器を変形させることができなかった。
なお、変形動作1において変形した携帯機器は、形状の対称性がなく、人間工学的に心地よさを得ることができないものであった。
また、特許文献1に係る携帯機器は、表示装置の画面を横長に配置する場合、ピンを中心に90°回転させた後、ピンをカムに沿ってスライドさせる必要があり、操作性が悪く、かつスライド機構が必要なものであった。
さらに、特許文献1に係る携帯機器は、ディスプレイ部を横に展開した状態で通話するため、この状態で受話口と送話口の距離を適正に確保する必要がある。このため、折り畳み形携帯電話機にくらべると、ディスプレイ部を収納した状態でも本体の全長が大きくなり、携帯性を損ねる問題点があった。
また、ディスプレイ部を横に展開した状態での通話において、本体の握り易さや受話部への耳あたりと言った操作性が劣ると言った問題点、あるいは、ピンを中心に回転自在な構造となっているために、ディスプレイを横に展開する動作あるいは収納する動作の途中状態でも回転してしまうために、操作性が劣るといった問題点があった。
更には、ディスプレイ部と本体が相対的に回転やスライド等の移動を行う場合、上下ユニット間の電気的な接続信頼性の確保が要求されてくるが、これらについての開示はない
更には、ディスプレイ部と本体が相対的に回転やスライド等の移動を行う場合、上下ユニット間の電気的な接続信頼性の確保が要求されてくるが、これらについての開示はない
また、特許文献2に記載されている携帯電話機も、下部筐体を上部筐体が覆っている状態から、前記下部筐体と前記上部筐体とがT字型を構成するように携帯電話機を変形させる場合に、2回以上の変形動作を行う必要があった。
また、非特許文献1で開示されている携帯電話機は、下部筐体の長手方向に対して上部筐体の長手方向が略90°交わる状態に構成した場合に、形状の対称性がなく、人間工学的に心地よさを得ることができない形状であった。
また、従来の特許文献4に係わる携帯電話機は、上ユニットを支持ユニットと表示ユニットを別の筐体にて構成しなければならず、かつ厚み方向に重なるため厚みが厚くなるといった問題があった。更には携帯電話折り畳み状態において、表示ユニットが見えなくなるため、サブ表示ユニットのニーズが強く、これを設けることによって、より一層製品の厚みが厚くなるといった問題点があった。
また、横形大画面の実現により視認性が向上し、画像品質が向上すれば、音響的な質向上が要求されてくる。しかし、従来の携帯電話機は、これらについての改善はなく、音響的な質向上が課題となる。
この発明は、上記のような従来の携帯機器の問題点に鑑みてなされたものであり、下部筐体と上部筐体との各端部を比較的揃えて互いに重なり合っている携帯機器に対して、対称性を有し、人間工学的に優れた美観に近づける変形を、1回の変形動作で完了させることのできる携帯機器を得ることを目的にする。
また、操作性がよく、スライド機構を要せずに表示装置の画面を縦長、又は横長に配置させることができる携帯機器を得ることを目的とする。
また、表示部を縦長配置または横長配置に配置転換可能にできるとともに、薄形かつ小形にできる携帯電話機のような携帯機器を得ることを目的とする。
この発明に係る携帯機器は、電子機器を搭載した第1筐体、表示部を含む電子機器を搭載した第2筐体、上記第1筐体の表面と上記第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向中央から偏在した個所で回転自在に連結するヒンジを備えたものである。
また、この発明に係る携帯機器は、第1筐体の表面と第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向略中央で回転自在に連結する第1ヒンジ、上記第1筐体の表面と第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向中央から偏在した個所で回転自在に連結する第2ヒンジとを備え、上記第1及び第2筐体は、上記第1又は第2ヒンジを中心に重なった状態で回転可能であり、上記第2筐体を閉じた状態から第1の方向へ回転させたときには、第1ヒンジを中心に略180°回転して上記第1及び第2筐体が一直線状に開き、上記第2筐体を閉じた状態から第1の方向とは逆の第2方向へ回転させたときには、第2ヒンジを中心に略90°回転して上記第1及び第2筐体がT字状に開くように構成したものである。
また、この発明に係る携帯機器は、表面に表示部を有し、この表示部の長手方向に沿った方向に長手方向が設けられた上部筐体と、この上部筐体の長手方向に沿って長手方向が配置され、前記上部筐体の裏面に、表面が重ねられて前記上部筐体に積層された下部筐体と、前記下部筐体に対して前記上部筐体を、前記上部筐体及び前記下部筐体を貫通する軸線回りに回転自在に係合する回転用係合部とを備え、前記軸線は、前記下部筐体の短手方向の中央から外れた位置に配置されているものである。
さらに、この発明に係わる携帯電話機は、操作部を有する第1の筐体と、表示部を有し前記第1の筐体上に重ねて配置される第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を180度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とが一直線状に開き、90度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とがT字状に開けるようにした携帯機器において、前記第2の筐体における表示部設置面の対面に固定したスライドレールと、前記スライドレールに水平移動可能かつ回転不能に係合し、ヒンジ装置と係合するためのヒンジ用係合穴を有したスライドプレートと、前記第1の筐体の操作部設置面と同一面に設けたヒンジ装置とを備え、前記ヒンジ装置は、前記第1の筐体に回転不能に固定されたヒンジ本体と、前記スライドプレートに対し回転不能にかつ、前記ヒンジ本体に対して回転自在に軸支されたヒンジ軸と、前記ヒンジ軸の一部で前記ヒンジ本体より突出した取り付けボスと、前記ヒンジ本体の中で軸方向にスライド可能に設けられたスライド部材と、前記ヒンジ本体に設けられ、前記スライド部材を軸方向に付勢して前記ヒンジ軸と当接させる弾性体Aからなり、前記取り付けボスと前記ヒンジ用係合穴を相対的に回転不能に係合するよう構成したものである。
この発明の携帯機器によれば、下部筐体及び上部筐体が互いに重なり合った状態から、下部筐体に対して上部筐体を回転させる回転用係合部を備えているので、下部筐体に対して上部筐体が略90°交わる形状にワンアクションで変形できる。
さらに、ワンアクションで変形した形状が、人間工学的に心地よさを得られる対称形状に近づくように変形する。従って、人間工学的に優れた特性と、ワンアクションで変形できる利便性とを兼ね備えた携帯機器を提供することができる。
また、この発明の携帯機器によれば、第1ヒンジを中心に180°回転させたときには第1及び第2筐体が一直線状に開き、第2ヒンジを中心に90°回転させたときには第1及び第2筐体がT字状に開くので、スライド機構を要せず、ヒンジの容易な操作で第1及び第2筐体の配置関係を一直線状及びT字状に変化させることができる。
また、この発明の携帯機器によれば、第2筐体をヒンジを中心に180°回転させた時には第2筐体及び第1筐体が一直線上に開き、第2筐体を90°回転させた状態でスライドさせた時には、第1及び第2筐体がT字状に開くので、表示部を縦長配置または横長配置に配置可能にできると共に、薄形かつ小形な携帯電話機を得ることができる。
また、この発明の携帯機器によれば、表示部を挟んで両側に受話用レシーバとスピーカを備えたので、大きな画面に対応させた立体感ある音響を提供できる効果がある。
実施の形態1.
図1は、本発明を携帯電話機に適用した実施の形態を示した平面図であり、図1(a)は2つの筐体を閉じた状態を示し、図1(b)は第1のヒンジを中心に180°回転させて2つの筐体を一直線状に開いた状態を示し、図1(c)は第2のヒンジを中心に90°回転させて2つの筐体をT字状に開いた状態を示す。図において、1はLCDからなる表示装置2が表面側に設けられた表示側筐体、3はテンキー等の操作ボタン4が表面側に配列された操作側筐体である。表示側筐体1には閉じた状態でも携帯電話機が操作できるように4個の機能キー5と十字キー6が設けられている。
図1は、本発明を携帯電話機に適用した実施の形態を示した平面図であり、図1(a)は2つの筐体を閉じた状態を示し、図1(b)は第1のヒンジを中心に180°回転させて2つの筐体を一直線状に開いた状態を示し、図1(c)は第2のヒンジを中心に90°回転させて2つの筐体をT字状に開いた状態を示す。図において、1はLCDからなる表示装置2が表面側に設けられた表示側筐体、3はテンキー等の操作ボタン4が表面側に配列された操作側筐体である。表示側筐体1には閉じた状態でも携帯電話機が操作できるように4個の機能キー5と十字キー6が設けられている。
本実施の形態に係る携帯電話機にあっては、ポケットや鞄に入れて持ち運ぶときには図1(a)のように閉じてコンパクトな態様とし、通話や表示装置2に縦長の画面表示をさせるときには図1(b)のように表示側筐体1と操作側筐体3とを一直線状に配置させた態様とし、表示装置2にメール文章やテレビ画面等の横長表示をさせるときには図1(c)のように表示側筐体1と操作側筐体3とをT字状に配置させた態様としてユーザの使用に供される。
まず、具体的な構造について説明する前に表示側筐体1及び操作側筐体3を一直線状、又はT字状に配置させる場合の操作を簡略的に説明する。図2は表示側筐体1及び操作側筐体3を一直線状に配置させる場合の操作を簡略的に示した図であり、図2(a)は表示側筐体1の裏面及び操作側筐体3の表面が重なって閉じた状態である。この状態から図示した矢印のように表示側筐体1を紙面上で反時計方向に180°回転させて開くと、同図(b)、(c)、(d)のように表示側筐体1と操作側筐体3とが一直線状に配置される。即ち、この場合、表示側筐体1及び操作側筐体3を回転させるヒンジ軸は各々の筐体端部の幅方向における略中央に配置されている。
一方、図3は表示側筐体1及び操作側筐体3をT字状に配置させる場合の操作を簡略的に示した図であり、図3(a)は閉じた状態である。この状態から図示した矢印のように表示側筐体1を紙面上で時計方向に90°回転させて開くと、同図(b)、(c)、(d)のように表示側筐体1と操作側筐体3とがT字状に配置される。即ち、この場合、表示側筐体1及び操作側筐体3を回転させるヒンジ軸は各々の筐体端部の幅方向における中央から偏在した個所に配置されている。
以下、上述のように開閉操作される表示側筐体1及び操作側筐体3を連結するヒンジ機構の構成について図4を参照して説明する。図4はヒンジ機構の構成を示す展開組立図であり、7は操作側筐体3に取り付けられる第1ヒンジであり、矩形のヒンジ軸7aが設けられている。このヒンジ軸7aにはストッパ8及び連結片9に形成した矩形の孔が嵌まり込み、操作側筐体3の裏面からねじN1をシャフト10に設けたねじ孔にねじ込むことにより組み付けられる。図5は連結片9の詳細を示した部品図であり、9aは上記ヒンジ軸7aに嵌まり込む矩形の孔である。
また、11は表示側筐体1に取り付けられる第2ヒンジであり、ねじN2及びN3により表示側筐体1に形成したねじボスに螺着される。ヒンジ11内径のヒンジ軸にはキー溝11aが形成されている。12はシャフトであり、ヒンジ11の取り付け時に該ヒンジ11と表示側筐体1との間に介在され取り付けられる。13はシャフトであり、連結片9のキー溝9b及びヒンジ11のキー溝11aに嵌まり込む突起13aが図6に示すように設けられている。このシャフト13はねじN4をシャフト12のねじ孔にねじ込むことにより組み付けられる。
また、11は表示側筐体1に取り付けられる第2ヒンジであり、ねじN2及びN3により表示側筐体1に形成したねじボスに螺着される。ヒンジ11内径のヒンジ軸にはキー溝11aが形成されている。12はシャフトであり、ヒンジ11の取り付け時に該ヒンジ11と表示側筐体1との間に介在され取り付けられる。13はシャフトであり、連結片9のキー溝9b及びヒンジ11のキー溝11aに嵌まり込む突起13aが図6に示すように設けられている。このシャフト13はねじN4をシャフト12のねじ孔にねじ込むことにより組み付けられる。
しかして、第1ヒンジ7は操作側筐体3端部の幅方向における略中央に取り付けられ、第2ヒンジは表示側筐体1端部の幅方向における中央から偏在した位置に取り付けられている。そして、これらのヒンジ7、11は連結片9で連結されており、この連結片9で表示側筐体1及び操作側筐体3が重なった状態で保持されることになる。
次に、第1及び第2ヒンジ7、11による開閉動作について説明する。図7は表示側筐体1及び操作側筐体3を閉じた状態で操作側筐体3側から該操作側筐体3を透かしてヒンジ機構を描いたものである。但し、便宜上、操作側筐体3に形成しているストッパとしてのリブ14を仮想的に示している。
この状態において、第1ヒンジ7はストッパ8が操作側筐体3に形成したリブ14に当接しているので、時計方向の回転が阻止されている。また、第2ヒンジ11は表示側筐体1に形成している壁15が連結片9に当接しているので、反時計方向の回転が阻止されている。即ち、表示側筐体1を反時計方向に回転させた場合は第1ヒンジを中心に回転し、時計方向に回転させた場合は第2ヒンジを中心に回転することになる。
まず、表示側筐体1を反時計方向に回転させると第1ヒンジ7を中心に回転する。そして、180°回転すると図8に示すようにストッパ8が操作側筐体3に形成したリブ14に当接し、それ以上の回転を阻止する。つまり、表示側筐体1を反時計方向に回転させた場合、180°回転して表示側筐体1及び操作側筐体3が一直線状に配置された状態に開く。したがって、図1(b)に示すように通話に適した長さになり、また、表示装置2が縦長の画面表示になり、縦長の画像を見ながら操作ボタン4等を操作可能になる。
次に、表示側筐体1を時計方向に回転させると第2ヒンジ11を中心に回転する。そして、90°回転すると図9に示すように、表示側筐体1の壁16が操作側筐体3に形成したリブ14に当接し、それ以上の回転を阻止する。つまり、表示側筐体1を時計方向に回転させた場合、90°回転して表示側筐体1及び操作側筐体3がT字状に配置された状態に開く。したがって、図1(c)に示すように表示装置2が横長の画面表示になり、横長の画像を見ながら操作ボタン4等を操作し、メール文書作成や横長のテレビ画像を見ることができる。
ところで、携帯電話機は表示側筐体1及び操作側筐体3に各種の電子部品を搭載しており、各々の電子部品は電気接続されている。したがって、表示側筐体1及び操作側筐体3間には電気接続するためのケーブル或いはフレキシブルプリント基板が配設される。
一般に、表示側筐体1及び操作側筐体3を開閉操作した場合、操作にともなってケーブル或いはフレキシブルプリント基板に応力が加わり、破断等の恐れがある。
一般に、表示側筐体1及び操作側筐体3を開閉操作した場合、操作にともなってケーブル或いはフレキシブルプリント基板に応力が加わり、破断等の恐れがある。
本発明の実施の形態1では、図10に示すように、連結片9を利用することにより、ケーブル或いはフレキシブルプリント基板へ加わる応力を低減できる。
即ち、信号線としてのケーブル17は、第1ヒンジ7、連結片9、及び第2ヒンジ11に沿って配設されている。そして、ケーブル17は連結片9と一体に固定しているので、表示側筐体1及び操作側筐体3を開閉操作したとしてもストレスが生じない。
なお、図10では信号線としてケーブルを配設しているが、フレキシブルプリント基板など他の信号線であっても同じである。
即ち、信号線としてのケーブル17は、第1ヒンジ7、連結片9、及び第2ヒンジ11に沿って配設されている。そして、ケーブル17は連結片9と一体に固定しているので、表示側筐体1及び操作側筐体3を開閉操作したとしてもストレスが生じない。
なお、図10では信号線としてケーブルを配設しているが、フレキシブルプリント基板など他の信号線であっても同じである。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る携帯電話機の構成を示す斜視図である。
図12は、実施の形態2に係る携帯電話機の構成を示す分解斜視図である。
図11は、実施の形態2に係る携帯電話機の構成を示す斜視図である。
図12は、実施の形態2に係る携帯電話機の構成を示す分解斜視図である。
実施の形態2に係る携帯電話機の構成を、図11及び図12に基づいて説明する。
携帯電話機110は、表示側筐体(上部筐体)120、操作側筐体(下部筐体)130)、回転用係合部140、スライド用係合部(変形部)150、突起部160、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180を有する。
携帯電話機110は、表示側筐体(上部筐体)120、操作側筐体(下部筐体)130)、回転用係合部140、スライド用係合部(変形部)150、突起部160、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180を有する。
表示側筐体120は、表面121に、LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示装置122、主として受信した音を出力するスピーカ(受話部)126、常時表面に露出していて、所定機能を操作可能にする機能キー127、常時表面に露出していて、表示装置122に表示された画像を上下左右に制御する十字キー128を備える。
操作側筐体130は、表面131に、主として送信するための音を集めるマイク(送話部)134、文字、数字などを入力する場合に用いられるテンキー135を備える。
操作側筐体130の表面131は、表示側筐体120の裏面125と重なるように配置されている。また、この実施の形態2においては、表示側筐体120と操作側筐体130とは、略同一寸法で形成されている。
操作側筐体130の表面131は、表示側筐体120の裏面125と重なるように配置されている。また、この実施の形態2においては、表示側筐体120と操作側筐体130とは、略同一寸法で形成されている。
回転用係合部140は、回転受部141、カム部分(回転許容部分、スライド規制部分)142、スライド用板(回転規制部分、スライド許容部分)143を備える。
回転受部141は、操作側筐体130の、短手方向Bの略中央から外れた位置に、回転用係合部140の軸線Cが位置するように配置されている。また、回転受部141は、操作側筐体130にねじ止めされて、操作側筐体130に対して、回転及びスライドができないように固定されている。
回転受部141は、操作側筐体130の、短手方向Bの略中央から外れた位置に、回転用係合部140の軸線Cが位置するように配置されている。また、回転受部141は、操作側筐体130にねじ止めされて、操作側筐体130に対して、回転及びスライドができないように固定されている。
なお、軸線Cは、操作側筐体130の短手方向の一端部133に近づく方向に外れた位置に設けられている。また、軸線Cは、操作側筐体130の裏面132から、操作側筐体130の表面131、表示側筐体120の裏面125及び表示側筐体120の表面121へ、操作側筐体130及び表示用筐体120を貫通する方向に設けられている。
また、回転用係合部140は、表示側筐体120の長手方向の一端部123から軸線Cまでの距離が、表示側筐体120の長手方向の他端部124から軸線Cまでの距離よりも短い、表示側筐体120の一端部123を、操作側筐体130の短手方向の一端部133に近づく方向に、操作側筐体130に対して略1/4回転した状態に配置可能に構成されている。
また、回転用係合部140は、表示側筐体120の長手方向の一端部123から軸線Cまでの距離が、表示側筐体120の長手方向の他端部124から軸線Cまでの距離よりも短い、表示側筐体120の一端部123を、操作側筐体130の短手方向の一端部133に近づく方向に、操作側筐体130に対して略1/4回転した状態に配置可能に構成されている。
カム部分142は、回転受部141に収容されると共に、回転受部141内部で、前記軸線Cの回りを回転自在になるように構成されている。また、カム部分142の中心には、同軸ケーブル180を貫通させるケーブル用孔142aが形成されている。
スライド用板143は、カム部分142にねじ止めされて固定されている。また、スライド用板143は、板金が折り曲げられて、カム部分142とスライド用板143とをねじ止めするねじの軸線方向に沿った壁部143aが形成されている。また、スライド用板143の端部のうち、携帯電話機110の幅方向における端部143bは、スライド用板143の厚さ方向と、携帯電話機110の厚さ方向とが揃うように配置されている。なお、スライド用板143は、表示側筐体120に対しては回転不能になっている。また、スライド用板143には、同軸ケーブル180を貫通させるケーブル用孔143cが形成されている。
スライド用係合部150は、スライド受部151、スライド用板143、カム部分142を備える。
スライド受部151は、表示側筐体120にねじ止めされている。スライド受部151の端部のうち、携帯電話機の幅方向における端部には、スライド用板143の端部143bを収容する端部収容用溝151aが形成されている。スライド受部151には、操作側筐体130の幅方向中央と対応する位置の辺りに、溝151bが形成されている。
スライド受部151は、表示側筐体120にねじ止めされている。スライド受部151の端部のうち、携帯電話機の幅方向における端部には、スライド用板143の端部143bを収容する端部収容用溝151aが形成されている。スライド受部151には、操作側筐体130の幅方向中央と対応する位置の辺りに、溝151bが形成されている。
溝151bは、突起部160が貫通可能に形成された初期時突起収容用溝部151cを有しており、この初期時突起収容用溝部151cから、操作側筐体130及び表示側筐体120の長手方向に沿って略一直線上に延びるスライド許容溝部151d、初期時突起収容用溝部151cから、軸線Cの位置を中心として弧を描いて形成された回転許容溝部151eを有している。
また、スライド許容溝部151dを形成する壁面を、スライド回転規制用壁部(スライド回転規制部)151fと呼ぶことにする。また、回転許容溝部151eを形成する壁面を、回転スライド規制用壁部(回転スライド規制部)151gと呼ぶことにする。
また、スライド受部151には、同軸ケーブル180を貫通させるケーブル用孔151hが形成されている。
また、スライド許容溝部151dを形成する壁面を、スライド回転規制用壁部(スライド回転規制部)151fと呼ぶことにする。また、回転許容溝部151eを形成する壁面を、回転スライド規制用壁部(回転スライド規制部)151gと呼ぶことにする。
また、スライド受部151には、同軸ケーブル180を貫通させるケーブル用孔151hが形成されている。
突起部160は、操作側筐体130の表面131に突出するように、操作側筐体130に一体形成されている。突起部160の形成位置は、操作側筐体130と表示側筐体120とを重ねた場合に、突起部160が、溝151bの初期時突起収容用溝部151cに収容される位置である。
スライドアシスト用ばね170は、線細工ばねであり、巻部171、線状部172、線状部173を備える。一方の線状部172の端部が操作側筐体130の表面131の突起部(図示せず)に係止されると共に、他方の線状部173の端部がスライド用板143に設けられた突起部(図示せず)に係止されている。また、線細工ばねは、巻部171を起点として各々延びる線状部172と線状部173とが、自然長の状態で略くの字を形成するように構成されている。
同軸ケーブル180は、スライド受部151に形成されたケーブル用孔151h、スライド用板143に形成されたケーブル用孔143c及びカム部分142に形成されたケーブル用孔142aに収容されて、表示側筐体120内部に収容されているプリント配線板(図示せず)と、操作側筐体130内部に収容されているプリント配線板(図示せず)とを電気的に接続している。
図13は、回転受部141及びカム部分142の構成を説明する断面図である。
回転受部141は、固定部分141a及び回転部分141hを備える。
固定部分141aは、固定用皿部141b、固定用腕部141c、孔141d、嵌合用内側縁141e、カム用凹部141f、画像閲覧形状時カム用凹部141gを備え、略円筒状に形成されている。
固定用皿部141bは、固定部分141aの底辺の部分である。
固定用腕部141cは、固定部分141aの周囲から突出して延びている。
孔141dは、固定用腕部141cに形成されている。この孔141dにはねじが貫通し、貫通したねじによって、固定部分141aと操作側筐体130とがねじ止めされる。
嵌合用内側縁141eは、固定部分141aの上側の口の周りに、外側に突出して設けられている。
回転受部141は、固定部分141a及び回転部分141hを備える。
固定部分141aは、固定用皿部141b、固定用腕部141c、孔141d、嵌合用内側縁141e、カム用凹部141f、画像閲覧形状時カム用凹部141gを備え、略円筒状に形成されている。
固定用皿部141bは、固定部分141aの底辺の部分である。
固定用腕部141cは、固定部分141aの周囲から突出して延びている。
孔141dは、固定用腕部141cに形成されている。この孔141dにはねじが貫通し、貫通したねじによって、固定部分141aと操作側筐体130とがねじ止めされる。
嵌合用内側縁141eは、固定部分141aの上側の口の周りに、外側に突出して設けられている。
カム用凹部141fは、固定用皿部141bにへこんで設けられた斜面であり、へこんだ部分は、傘のような形状となっている。回転受部141には、カム部分142を、図13における紙面上側から矢印D方向に沿って眺めた場合に、軸線Cの位置を基準に、カム用凹部141fと点対称となる位置に、他のカム用凹部141fが設けられている。
画像閲覧形状時カム用凹部141gは、固定用皿部141bにへこんで設けられた斜面であり、へこんだ部分は、傘のような形状となっている。回転受部141には、カム部分142を、図13における紙面上側から矢印D方向に沿って眺めた場合に、軸線Cの位置を基準に、画像閲覧形状時カム用凹部141gと点対称となる位置に、他の画像閲覧形状時カム用凹部(図示せず)が設けられている。
なお、カム用凹部141fの一つから軸線Cまでを結ぶ線分と、画像閲覧形状時カム用凹部141gから軸線Cまでを結ぶ線分とは、互いに90°をなすように配置されている。
回転部分141hは、嵌合用外側縁141iを有する。回転部分141hは、略円筒状に形成された部材である。
嵌合用外側縁141iは、回転部分141hの下側の口の周りに、内側に突出して設けられている。嵌合用外側縁141iは、嵌合用内側縁141eと嵌り合い、固定部分141aと回転部分141hとを回転自在に係合する。
嵌合用外側縁141iは、回転部分141hの下側の口の周りに、内側に突出して設けられている。嵌合用外側縁141iは、嵌合用内側縁141eと嵌り合い、固定部分141aと回転部分141hとを回転自在に係合する。
カム部分142は、ケーブル用孔142a、カム用凸部142b、ねじ溝142cを備える。カム部分142は、略円筒状に形成されており、カム部分142が回転受部141の内側に形成されている孔に収容される。
ケーブル用孔142aは、カム部分142の内部に形成されている空洞部分であり、同軸ケーブル180を収容可能に形成されている。
カム用凸部142bは、カム用凹部141fに収容可能な傘状の形状となっている。
ねじ溝142cは、カム部分142の厚肉部分の上側に形成されている。
なお、カム部分142は、図示を省略する回転アシスト用ばねによって、常時固定用皿部141bに向かう方向Dに付勢されている。
ケーブル用孔142aは、カム部分142の内部に形成されている空洞部分であり、同軸ケーブル180を収容可能に形成されている。
カム用凸部142bは、カム用凹部141fに収容可能な傘状の形状となっている。
ねじ溝142cは、カム部分142の厚肉部分の上側に形成されている。
なお、カム部分142は、図示を省略する回転アシスト用ばねによって、常時固定用皿部141bに向かう方向Dに付勢されている。
スライド用板143は、壁部143aと、端部143bとを備える。また、スライド用板143は、カム部分142のねじ溝142cに収容されるねじによって、カム部分142に固定されている。
壁部143aは、携帯電話機110の幅方向における、スライド用板143の端部が折り曲げられて形成された部分である。また、壁部143aは、携帯電話機110の厚み方向に沿って延びている。
端部143bは、壁部143aの端部が折り曲げられ、携帯電話機の幅方向に沿って延びている。
壁部143aは、携帯電話機110の幅方向における、スライド用板143の端部が折り曲げられて形成された部分である。また、壁部143aは、携帯電話機110の厚み方向に沿って延びている。
端部143bは、壁部143aの端部が折り曲げられ、携帯電話機の幅方向に沿って延びている。
スライド用係合部150は、スライド受部151、スライド用板143、カム部分142からなる。
スライド受部151は、表示側筐体120にねじ止めされた板金であり、端部収容用溝151a、溝151b、ケーブル用孔151hを備える。
端部収容用溝151aは、携帯電話機110の厚み方向における、スライド受部151の端部が折り曲げられて形成された溝である。端部収容用溝151aには、スライド用板143の端部143bをスライド自在に収容している。
スライド受部151は、表示側筐体120にねじ止めされた板金であり、端部収容用溝151a、溝151b、ケーブル用孔151hを備える。
端部収容用溝151aは、携帯電話機110の厚み方向における、スライド受部151の端部が折り曲げられて形成された溝である。端部収容用溝151aには、スライド用板143の端部143bをスライド自在に収容している。
溝151bは、携帯電話機110の幅方向において、スライド受部151の略中央及び中央周辺に形成されており、初期時突起収容用溝部151c、スライド許容溝部151d、回転許容溝部151e、スライド回転規制用壁部151f、回転スライド規制用壁部151gを備える。
初期時突起収容用溝151cは、軸線Cから離れた位置に形成されている。
スライド許容溝部151dでは、初期時突起部収容用溝151cを起点として、携帯電話機110の長手方向に沿って配置されている。
回転許容溝部151eは、初期時突起部収容用溝151cを起点として、軸線Cを中心に、軸線Cから初期時突起部収容用溝151cまでの長さを半径とした弧を描く。
スライド回転規制部151fは、スライド許容溝部151dを形成する壁である。
回転スライド規制用壁部151gは、回転許容溝部151eを形成する壁である。
ケーブル用孔151hは、スライド受部151を、同軸ケーブル180が貫通できるように形成されている。
初期時突起収容用溝151cは、軸線Cから離れた位置に形成されている。
スライド許容溝部151dでは、初期時突起部収容用溝151cを起点として、携帯電話機110の長手方向に沿って配置されている。
回転許容溝部151eは、初期時突起部収容用溝151cを起点として、軸線Cを中心に、軸線Cから初期時突起部収容用溝151cまでの長さを半径とした弧を描く。
スライド回転規制部151fは、スライド許容溝部151dを形成する壁である。
回転スライド規制用壁部151gは、回転許容溝部151eを形成する壁である。
ケーブル用孔151hは、スライド受部151を、同軸ケーブル180が貫通できるように形成されている。
図14は、操作側筐体130と、表示側筐体120との構成を示す模式図である。
図14(a)は、操作側筐体130と表示側筐体120とが重なっている場合の携帯電話機110の形状を示す模式図である。
図14(b)は、操作側筐体130の表面131と、表示側筐体120の裏面125とを重ねたまま、表示側筐体120と操作側筐体130とを互いに回転させた場合の携帯電話機110の形状を示す模式図である。
図14(a)は、操作側筐体130と表示側筐体120とが重なっている場合の携帯電話機110の形状を示す模式図である。
図14(b)は、操作側筐体130の表面131と、表示側筐体120の裏面125とを重ねたまま、表示側筐体120と操作側筐体130とを互いに回転させた場合の携帯電話機110の形状を示す模式図である。
回転用係合部140の配置位置を図14(a)、図14(b)に基づいて説明する。
携帯電話機110において、表示側筐体120は、幅寸法W1、長手方向の寸法L1を有する。また、操作側筐体130は、幅寸法W2、長手方向の寸法L2を有する。
また、図14において、操作側筐体130の右端部が、表示側筐体120の右端部よりも右にずれたずれ量をa、操作側筐体130の上端部が、表示側筐体120の上端部よりも上にずれたずれ量をbとする。
携帯電話機110において、表示側筐体120は、幅寸法W1、長手方向の寸法L1を有する。また、操作側筐体130は、幅寸法W2、長手方向の寸法L2を有する。
また、図14において、操作側筐体130の右端部が、表示側筐体120の右端部よりも右にずれたずれ量をa、操作側筐体130の上端部が、表示側筐体120の上端部よりも上にずれたずれ量をbとする。
この場合、操作側筐体130の短手方向の端部から、軸線Cまでの距離Xが、
X=(2W1+W1−L1+2a−2b)/4
を満たす場合に、操作側筐体130の表面と表示側筐体120の裏面とを重ねた状態で、操作側筐体130に対して表示側筐体120を回転させた場合に、表示側筐体120の右側の部分であって、操作側筐体130と重ならない部分の、表示側筐体120の長手方向の長さと、表示側筐体120の左側の部分であって、操作側筐体130と重ならない部分の、表示側筐体120の長手方向の長さとが等しい状態になる。
X=(2W1+W1−L1+2a−2b)/4
を満たす場合に、操作側筐体130の表面と表示側筐体120の裏面とを重ねた状態で、操作側筐体130に対して表示側筐体120を回転させた場合に、表示側筐体120の右側の部分であって、操作側筐体130と重ならない部分の、表示側筐体120の長手方向の長さと、表示側筐体120の左側の部分であって、操作側筐体130と重ならない部分の、表示側筐体120の長手方向の長さとが等しい状態になる。
なお、一般的に生じる組み付け誤差が存在していたとしても、十分心地よさを得られ、保持が安定する対称形状となるから、距離Xは、表示側筐体120と、操作側筐体130との組み付け誤差の範囲でずれていても良い。
また、ずれ量aが、組み付け誤差によって、amin<a<amaxとなり、ずれ量bが、組み付け誤差によって、bmin<b<bmaxとなる場合、距離Xは、
(2W1+W1−L1+2amin−2bmax)/4< X
< (2W1+W1−L1+2amax−2bmin)
となる。
(2W1+W1−L1+2amin−2bmax)/4< X
< (2W1+W1−L1+2amax−2bmin)
となる。
Xが上記条件を満たす場合には、心地良さ及び保持の安定性を十分得られる。
なお、ここでは、操作側筐体(下部筐体)130の右端部が、表示側筐体(上部筐体)120の右端部よりも右にずれた場合及び操作側筐体(下部筐体)130の上端部が、表示側筐体(上部筐体)120の上端部よりも上にずれた場合を前提にしてXの範囲を説明したが、操作側筐体(下部筐体)130の右端部が、表示側筐体(上部筐体)120の右端部よりも左にずれた場合や、操作側筐体(下部筐体)130の上端部が、表示側筐体(上部筐体)120の上端部よりも下にずれた場合を前提とした場合には、当然Xの範囲は上記式と異なるものになるが、組み付け誤差を前提としてXの値が変動したとしても、心地良さ及び保持の安定性を十分得られることには変わりがない。
なお、ここでは、操作側筐体(下部筐体)130の右端部が、表示側筐体(上部筐体)120の右端部よりも右にずれた場合及び操作側筐体(下部筐体)130の上端部が、表示側筐体(上部筐体)120の上端部よりも上にずれた場合を前提にしてXの範囲を説明したが、操作側筐体(下部筐体)130の右端部が、表示側筐体(上部筐体)120の右端部よりも左にずれた場合や、操作側筐体(下部筐体)130の上端部が、表示側筐体(上部筐体)120の上端部よりも下にずれた場合を前提とした場合には、当然Xの範囲は上記式と異なるものになるが、組み付け誤差を前提としてXの値が変動したとしても、心地良さ及び保持の安定性を十分得られることには変わりがない。
即ち、ずれ量aが、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が右にずれた量を正とし、ずれ量bが、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が上にずれた量を正とする場合には、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1−2amax+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin+2bmax)/4
となる。
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1−2amax+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin+2bmax)/4
となる。
また、ずれ量aが、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が左にずれた量を正とし、前記ずれ量bが、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が上にずれた量を正とする場合には、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1+2amin+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1+2amax+2bmax)/4
となる。
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1+2amin+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1+2amax+2bmax)/4
となる。
さらに、ずれ量aが、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が右にずれた量を正とし、前記ずれ量bが、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が下にずれた量を正とする場合には、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1−2amax−2bmax)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin−2bmin)/4
となる。
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xは、
(2W1+W1−L1−2amax−2bmax)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin−2bmin)/4
となる。
図15は、携帯電話機110を、操作側筐体130と表示側筐体120とが互いにスライドするように変形させた場合の動作を示す動作説明図である。
図15(a)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110が鞄等に収容される場合の携帯電話機110の形状(以下、「収容用形状」という)を示す構成図である。
図15(b)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110が通話やメール作成時に使用される場合の携帯電話機110の形状(以下、「通話用形状」に変形している途中の形状を示す構成図である。
図15(c)は、携帯電話機の構成図であって、通話用形状を示す構成図である。
携帯電話機110の、操作側筐体130と表示側筐体120とを互いにスライドさせる動作を、図15(a)〜図15(c)に基づいて説明する。
図15(a)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110が鞄等に収容される場合の携帯電話機110の形状(以下、「収容用形状」という)を示す構成図である。
図15(b)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110が通話やメール作成時に使用される場合の携帯電話機110の形状(以下、「通話用形状」に変形している途中の形状を示す構成図である。
図15(c)は、携帯電話機の構成図であって、通話用形状を示す構成図である。
携帯電話機110の、操作側筐体130と表示側筐体120とを互いにスライドさせる動作を、図15(a)〜図15(c)に基づいて説明する。
収容用形状において、操作側筐体130と表示側筐体120とは完全に重なり合っている。この状態から操作側筐体130と表示側筐体120とを互いにスライドさせると、操作側筐体130に設けられていたマイク134と、表示側筐体120に設けられていたスピーカ126とが互いに離間し、通話用形状においては、マイク134とスピーカ126との距離は、収容用形状の場合のマイク134とスピーカ126との距離と比べて長くなる。従って、マイク134及びスピーカ126が、ユーザ頭部の口及び耳の各々の位置に近づき、通話性能が向上する。
また、通話用形状では、テンキー135が完全に露出し、メール入力操作も行うことができるようになる。
また、通話用形状では、テンキー135が完全に露出し、メール入力操作も行うことができるようになる。
図16(a)は、携帯電話機110の構成図であって、収容用形状における携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図16(b)は、携帯電話機110の構成図であって、通話用形状に変形している途中の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図16(c)は、携帯電話機110の構成図であって、通話用形状の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
なお、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180は、図15に示すように、表示側筐体120を外部から眺めた場合には見えないが、図16においては、便宜上、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね、同軸ケーブル180が常時見える状態として図を描いている。
図16(b)は、携帯電話機110の構成図であって、通話用形状に変形している途中の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図16(c)は、携帯電話機110の構成図であって、通話用形状の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
なお、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180は、図15に示すように、表示側筐体120を外部から眺めた場合には見えないが、図16においては、便宜上、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね、同軸ケーブル180が常時見える状態として図を描いている。
携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係が、スライド動作によって変化する様子を、図16(a)〜図16(c)に基づいて説明する。
収容用形状において、操作側筐体130と表示側筐体120とは完全に重なり合っている。この状態では、スライドアシスト用ばね170には復元力が生じていない。
収容用形状において、操作側筐体130と表示側筐体120とは完全に重なり合っている。この状態では、スライドアシスト用ばね170には復元力が生じていない。
収容用形状から通話用形状に変形している途中において、携帯電話機110のスライドアシスト用ばね170は、スライドアシスト用ばね170の一端と他端との間隔が短くなる。その結果、スライドアシスト用ばね170の巻部171の長さが延び、スライドアシスト用ばねに復元力が発生する。
収容用形状から通話用形状に変形している途中において、収容用形状に近い場合には、スライドアシスト用ばね170の一端と他端との間隔が広がる方向に復元力が働くことにより、操作側筐体130と表示側筐体120とが重なる方向にスライドがアシストされる。また、収容用形状から通話用形状に変形している途中において、通話用形状に近い場合には、スライドアシスト用ばね170の一端と他端との間隔が広がる方向に復元力が働くことにより、操作側筐体130と表示側筐体120とが広がるようにスライドがアシストされる。
収容用形状から通話用形状に変形している途中において、収容用形状に近い場合には、スライドアシスト用ばね170の一端と他端との間隔が広がる方向に復元力が働くことにより、操作側筐体130と表示側筐体120とが重なる方向にスライドがアシストされる。また、収容用形状から通話用形状に変形している途中において、通話用形状に近い場合には、スライドアシスト用ばね170の一端と他端との間隔が広がる方向に復元力が働くことにより、操作側筐体130と表示側筐体120とが広がるようにスライドがアシストされる。
携帯電話機110が収容用形状である場合において、同軸ケーブル180には、外力がほとんど加わっていない。
収容用形状から通話用形状に携帯電話機110が変形している途中において、同軸ケーブル180は、一端と他端との間隔が近づくことによって若干変形する。そして、携帯電話機110が通話用形状に変形した場合においては、同軸ケーブル180には、ほとんど外力が加わらない状態になる。
収容用形状から通話用形状に携帯電話機110が変形している途中において、同軸ケーブル180は、一端と他端との間隔が近づくことによって若干変形する。そして、携帯電話機110が通話用形状に変形した場合においては、同軸ケーブル180には、ほとんど外力が加わらない状態になる。
図17は、携帯電話機110を、操作側筐体130と表示側筐体120とが互いにスライドするように変形させた場合の動作を示す動作説明図である。
図17(a)は、携帯電話機110の構成図であって、収容用形状を示す構成図、である。図17(b)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110がTV映像や、横長の静止画又は動画を閲覧する場合の携帯電話機110の形状(以下、「画像閲覧用形状」という)に変形している途中の形状を示す構成図である。
図17(c)は、携帯電話機の構成図であって、画像閲覧用形状を示す構成図である。
図17(a)は、携帯電話機110の構成図であって、収容用形状を示す構成図、である。図17(b)は、携帯電話機110の構成図であって、携帯電話機110がTV映像や、横長の静止画又は動画を閲覧する場合の携帯電話機110の形状(以下、「画像閲覧用形状」という)に変形している途中の形状を示す構成図である。
図17(c)は、携帯電話機の構成図であって、画像閲覧用形状を示す構成図である。
携帯電話機110を、操作側筐体130の表面131と表示側筐体120の裏面125とを重ねたまま、操作側筐体130と表示側筐体120とを互いに回転させる動作を、図17(a)〜図17(c)に基づいて説明する。
収容用形状において、操作側筐体130と表示側筐体120とは完全に重なり合っている。この状態から携帯電話機110を、操作側筐体130の表面131と表示側筐体120の裏面125とを重ねたまま、操作側筐体130と表示側筐体120とを互いに回転させると、表示装置122の長手方向が、操作側筐体130の長手方向に対して略90°をなす状態になる。この結果、操作側筐体130を、メールを打つ場合の如くに把持しつつ、テレビ映像等の横長の画像を無理なく眺めることが可能になる。
図18(a)は、携帯電話機110の構成図であって、収容用形状における携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図18(b)は、携帯電話機110の構成図であって、画像閲覧用形状に変形している途中の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図18(c)は、携帯電話機110の構成図であって、画像閲覧用形状の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
なお、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180は、図17に示すように、表示側筐体120を外部から眺めた場合には見えないが、図18においては、便宜上、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180が常時見える状態として図を描いている。
図18(b)は、携帯電話機110の構成図であって、画像閲覧用形状に変形している途中の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
図18(c)は、携帯電話機110の構成図であって、画像閲覧用形状の携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係を示す構成図である。
なお、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180は、図17に示すように、表示側筐体120を外部から眺めた場合には見えないが、図18においては、便宜上、回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180が常時見える状態として図を描いている。
携帯電話機110の回転用係合部140、スライドアシスト用ばね170、同軸ケーブル180の位置関係が、スライド動作によって変化する様子並びに回転受部141及びカム部分142が互いに回転する様子を、図13及び図18(a)〜図18(c)に基づいて説明する。
収容用形状において、操作側筐体130と表示側筐体120とは完全に重なり合っている。この状態で、スライドアシスト用ばね170及び同軸ケーブル180には復元力が生じていない。
一方、この状態において、回転受部141とカム部分142との位置関係は、図13に示す状態になっている。
携帯電話機110が、収容用形状から画像閲覧用形状に変形している途中において、スライドアシスト用ばね170及び同軸ケーブル180は変形しない。
一方、この状態において、回転受部141とカム部分142との位置関係は、図13に示す状態になっている。
携帯電話機110が、収容用形状から画像閲覧用形状に変形している途中において、スライドアシスト用ばね170及び同軸ケーブル180は変形しない。
一方、収容用形状から画像閲覧用形状に変形する場合に、この変形の始めにおいては、カム部分142のカム用凸部142bが、カム用凹部141fの斜面を摺動して上る。
カム用凸部142bが、カム用凹部141fの斜面に当接している状態で、カム部分142の固定部分141aに対する回転(すなわち、操作側筐体130に対する表示側筐体120の回転)を止めると、カム部分142は、カム用凸部142bがカム用凹部141fの斜面を下り、図13に示す状態に戻る。これは、回転アシスト用ばね(図示せず)によって、カム部分142が固定用皿部141bに向かう方向Dに常時付勢されているからである。
カム用凸部142bが、カム用凹部141fの斜面に当接している状態で、カム部分142の固定部分141aに対する回転(すなわち、操作側筐体130に対する表示側筐体120の回転)を止めると、カム部分142は、カム用凸部142bがカム用凹部141fの斜面を下り、図13に示す状態に戻る。これは、回転アシスト用ばね(図示せず)によって、カム部分142が固定用皿部141bに向かう方向Dに常時付勢されているからである。
収容用形状から画像閲覧用形状への変形がある程度進むと、カム用凸部142bが、カム用凹部141fを脱し、固定用皿部141bと当接する。この状態では、回転アシスト用ばね(図示せず)によって方向Dに付勢されても、カム部分142は固定部分141aに対して移動しない。
収容用形状から画像閲覧用形状への変形がさらに進むと、カム用凸部142bが、画像閲覧形状時カム用凹部141gの斜面と当接する。この状態で、カム用凸部142bの固定部分141aに対する回転(すなわち、操作側筐体130に対する表示側筐体120の回転)を止めると、カム用凸部142bが、画像閲覧用形状時カム用凹部141gの斜面を自動的に下る。(すなわち、操作側筐体130に対する表示側筐体120の回転が自動的に進む)このように自動的に動作するのは、回転アシスト用ばね(図示せず)によって、カム用部品142が、方向Dに付勢されているからである。
このようにして、携帯電話機110は、図18(c)に示す画像閲覧用形状への変形が完了する。
このようにして、携帯電話機110は、図18(c)に示す画像閲覧用形状への変形が完了する。
実施の形態2に係る携帯電話機110は以上のように構成されている。
このように、実施の形態2に係る携帯電話機110によれば、下部筐体(操作側筐体130)及び上部筐体(表示側筐体120)が互いに重なり合った状態から、上部筐体に対して下部筐体を回転させる回転用係合部140を備えているので、下部筐体に対して上部筐体が略90°交わる画像閲覧用形状にワンアクションで変形できる。
このように、実施の形態2に係る携帯電話機110によれば、下部筐体(操作側筐体130)及び上部筐体(表示側筐体120)が互いに重なり合った状態から、上部筐体に対して下部筐体を回転させる回転用係合部140を備えているので、下部筐体に対して上部筐体が略90°交わる画像閲覧用形状にワンアクションで変形できる。
さらに、回転用係合部140の軸線Cが、下部筐体の短手方向の中央から外れた位置に設けられているので、ワンアクションで変形した画像閲覧用形状が、人間工学的に心地よさを得られる対称形状に近づくように変形する。
従って、人間工学的に優れた特性と、ワンアクションで変形できる利便性とを兼ね備えた携帯電話機を提供することができる。
従って、人間工学的に優れた特性と、ワンアクションで変形できる利便性とを兼ね備えた携帯電話機を提供することができる。
さらに、ワンアクションで変形した画像閲覧用形状は対称形状であるため、携帯電話機110の重心が中央に近く、ユーザが携帯電話機110を保持した場合に安定感が良い。従って、長時間テレビを閲覧するような場合には、ユーザが感じる疲労感を著しく低減することができる。
また、この発明の実施の形態2の携帯電話機においては、回転用係合部140による回転動作と異なる動作によって、前記上部筐体及び前記下部筐体を通話用形状に変形する変形部(スライド用係合部150)を備える。
一方、仮に、下部筐体又は上部筐体の幅方向の中央から外れた位置に設けられた回転用係合部のみで下部筐体と上部筐体とを係合した場合には、下部筐体と上部筐体とを互いに回転させた状態において、下部筐体と上部筐体とが全く直線状に配置されない。
そのため、送話部(マイク134)と受話部(スピーカ126)とを離間させた通話用形状において、形状の対称性がなくなる。従って、通話用形状において、人間工学的な心地よさを得られなくなる。そして、保持した場合の安定感が低減する。
一方、仮に、下部筐体又は上部筐体の幅方向の中央から外れた位置に設けられた回転用係合部のみで下部筐体と上部筐体とを係合した場合には、下部筐体と上部筐体とを互いに回転させた状態において、下部筐体と上部筐体とが全く直線状に配置されない。
そのため、送話部(マイク134)と受話部(スピーカ126)とを離間させた通話用形状において、形状の対称性がなくなる。従って、通話用形状において、人間工学的な心地よさを得られなくなる。そして、保持した場合の安定感が低減する。
しかし、この実施の形態2によれば、回転用係合部による回転動作と異なる動作によって、通話用形状への変形を行うことができるので、通話用形状に変形した状態においても、形状の対称性を保持することができる。従って、携帯電話機から得られる心地よさを人間工学的に増大させることができる。
また、通話用形状において対称性に優れているため、通話用形状においても携帯電話機の重心が中心に近づく。従って、ユーザが携帯電話機を保持した場合の安定感が増す。
特に、メール用文章を作成する場合等、長時間文章入力を行う場合等には、ユーザが感じる疲労感を著しく低減することができる。
また、通話用形状において対称性に優れているため、通話用形状においても携帯電話機の重心が中心に近づく。従って、ユーザが携帯電話機を保持した場合の安定感が増す。
特に、メール用文章を作成する場合等、長時間文章入力を行う場合等には、ユーザが感じる疲労感を著しく低減することができる。
また、この発明の実施の形態2の携帯電話機においては、変形部を、上部筐体及び下部筐体を互いにスライド自在に係合するスライド用係合部としている。
一方、実施の形態1で示した携帯電話機のように、収容用形状から通話用形状に変形する場合を第1回転とし、収容用形状から画像閲覧用形状に変形する場合を、前記第1回転と異なる第2回転とした場合、通話用形状に変形しようとして、誤って画像閲覧用形状に変形してしまう恐れがある。
一方、実施の形態1で示した携帯電話機のように、収容用形状から通話用形状に変形する場合を第1回転とし、収容用形状から画像閲覧用形状に変形する場合を、前記第1回転と異なる第2回転とした場合、通話用形状に変形しようとして、誤って画像閲覧用形状に変形してしまう恐れがある。
しかし、この実施の形態2によれば、収容用形状から通話用形状に変形する場合は、上部筐体及び下部筐体を互いにスライドさせ、収容用形状から画像閲覧用形状に変形する場合は、上部筐体及び下部筐体を互いに回転させることにしているので、着信時に、誤って画像閲覧状態に変形することが少なくなる。従って、画像閲覧用形状に変形した後に、収容用形状に戻してからさらに通話用形状に変形する場合と比べて、迅速に通話を開始することが可能になる。
また、実施の形態2の回転用係合部は、下部筐体に対して、回転を許容して係合された回転許容部分(カム部分142)と、この回転許容部分に固定され、上部筐体に対して、回転を規制して係合された回転規制部分(スライド用板143)とを有し、スライド用係合部は、前記上部筐体に対して、スライドを許容して係合されたスライド許容部分(スライド用板143)と、このスライド許容部分に固定され、前記下部筐体に対して、スライドを規制して係合されたスライド規制部分(カム部分142)とを有し、このスライド規制部分は、前記回転許容部分である。
従って、回転用係合部の一部と、スライド用係合部との一部とが兼ねられているので、係合部設置スペースを節約することができる。
従って、回転用係合部の一部と、スライド用係合部との一部とが兼ねられているので、係合部設置スペースを節約することができる。
また、この実施の形態2においては、下部筐体に対して上部筐体がスライドすることによって、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いにずれた場合に、前記下部筐体に対して前記上部筐体がさらに回転することを規制するスライド回転規制部(スライド回転規制用壁部151f)を備えている。
上部筐体と下部筐体とを互いにスライド及び回転させることができると、下部筐体及び上部筐体を、収容用形状から、通話用形状に変形させた後に、さらに、下部筐体に対して上部筐体を回転させる場合が考えられる。このような変形を行うと、このような変形を行った場合にのみ、下部筐体の表面のうち、上部筐体に覆われない位置が現われる。
このような特殊な変形を行った場合にのみ露出する部分が存在すると、その部分に美観を損ねる部品を配置することができない等不都合が生じる。
しかし、実施の形態2によれば、そのような特殊な変形を行わないように規制しているので、その不都合を解消することができる。
このような特殊な変形を行った場合にのみ露出する部分が存在すると、その部分に美観を損ねる部品を配置することができない等不都合が生じる。
しかし、実施の形態2によれば、そのような特殊な変形を行わないように規制しているので、その不都合を解消することができる。
また、実施の形態2においては、下部筐体に対して上部筐体が回転することによって、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いにずれた場合に、前記下部筐体に対して前記上部筐体がさらにスライドすることを規制する回転スライド規制部(回転スライド規制用壁部151g)を備えている。
上部筐体と下部筐体とを互いに回転及びスライドさせることができると、下部筐体及び上部筐体を、収容用形状から、画像閲覧用形状に変形させた後に、さらに、下部筐体に対して上部筐体をスライドさせる場合が考えられる。このような変形を行うと、このような変形を行った場合にのみ、下部筐体の表面のうち、上部筐体に覆われない位置が現われる。
このような特殊な変形を行った場合にのみ露出する部分が存在すると、その部分に美観を損ねる部品を配置することができない等不都合が生じる。
しかし、この実施の形態2によれば、そのような特殊な変形を行わないように規制しているので、その不都合を解消することができる。
このような特殊な変形を行った場合にのみ露出する部分が存在すると、その部分に美観を損ねる部品を配置することができない等不都合が生じる。
しかし、この実施の形態2によれば、そのような特殊な変形を行わないように規制しているので、その不都合を解消することができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。
図19は、この発明を携帯電話機に適用した場合の一例を示した平面図であり、図19(a)は2つの筐体を閉じた状態を示し、図19(b)はヒンジを中心に180°回転させて2つの筐体を開いた状態を示し、図19(c)はヒンジを中心に90°回転させた位置でスライドさせた状態を示す。
図において、201は、LCD表示装置202が表面側に設けられた表示側筐体、203は、テンキー等の操作ボタン204が表示側に配列された操作側筐体である。
表示側筐体201には、閉じた状態でも携帯電話操作ができるように、複数個の機能キー205と方向キー206が設けられている。
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。
図19は、この発明を携帯電話機に適用した場合の一例を示した平面図であり、図19(a)は2つの筐体を閉じた状態を示し、図19(b)はヒンジを中心に180°回転させて2つの筐体を開いた状態を示し、図19(c)はヒンジを中心に90°回転させた位置でスライドさせた状態を示す。
図において、201は、LCD表示装置202が表面側に設けられた表示側筐体、203は、テンキー等の操作ボタン204が表示側に配列された操作側筐体である。
表示側筐体201には、閉じた状態でも携帯電話操作ができるように、複数個の機能キー205と方向キー206が設けられている。
この実施の形態3に係る携帯電話機にあっては、ポケットや鞄に入れて持ち運ぶときには、図19(a)のように閉じてコンパクトな態様とし、通話や表示装置202に縦長の画面表示をさせる時には、図19(b)のように表示側筐体201と操作側筐体203とを一直線上に配置させた態様とし、表示装置202にメール文章やテレビ画面等を横長に表示させる時には、図19(c)のように表示側筐体201と操作側筐体203とをT字状に配置させた態様としてユーザの使用に供される。
まず、具体的な構造について説明する前に、表示側筐体201及び操作側筐体203を一直線状に開く、あるいは閉じた状態に配置させる場合の操作を簡略的に説明する。
図20は、表示側筐体201及び操作側筐体203を開いて一直線状に配置させる場合および閉じる場合の操作を簡略的に示した図であり、図20(a)は、表示側筐体201の裏面と操作側筐体203の表面が重なって閉じた状態である。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体1を紙面上で反時計方向に同図(b)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ装置(詳細説明は後述する。)の作用により、同図(c)のように表示側筐体1と操作側筐体203とが一直線状に配置される。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に同図(d)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ装置の作用により、同図(e)のように表示側筐体201と操作側筐体203とが閉じた状態に配置される。
図20は、表示側筐体201及び操作側筐体203を開いて一直線状に配置させる場合および閉じる場合の操作を簡略的に示した図であり、図20(a)は、表示側筐体201の裏面と操作側筐体203の表面が重なって閉じた状態である。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体1を紙面上で反時計方向に同図(b)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ装置(詳細説明は後述する。)の作用により、同図(c)のように表示側筐体1と操作側筐体203とが一直線状に配置される。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に同図(d)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ装置の作用により、同図(e)のように表示側筐体201と操作側筐体203とが閉じた状態に配置される。
一方、図21は、表示側筐体201及び操作側筐体203をT字状に開く、あるいは閉じた状態に配置させる場合の操作を簡略的に示した図であり、図21(a)は表示側筐体201と操作側筐体203が一直線状に開いた状態である。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に90°回転させると同図(b)となり、スライド可能となる。
この状態で、表示側筐体201を紙面上で左方向にスライドさせると、同図(c)のように表示側筐体201と操作側筐体203とがT字状に配置される。
次にこの状態から、表示側筐体201を紙面上で右方向にスライドさせると同図(d)となり、更にこの状態から、図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に同図(e)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ機構の作用により、同図(f)のように表示側筐体201と操作側筐体203とが閉じた状態に配置される。
図21(g)は、表示側筐体201及び操作側筐体203が閉じた状態である。この状態から図示した矢印のように、表示側筐体1を紙面上で反時計方向に90°回転させると同図(b)となり、以降(c)、(d)、(e)、(f)、へと状態を変化させる。
この状態から図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に90°回転させると同図(b)となり、スライド可能となる。
この状態で、表示側筐体201を紙面上で左方向にスライドさせると、同図(c)のように表示側筐体201と操作側筐体203とがT字状に配置される。
次にこの状態から、表示側筐体201を紙面上で右方向にスライドさせると同図(d)となり、更にこの状態から、図示した矢印のように表示側筐体201を紙面上で時計方向に同図(e)の位置を超えるまで回転させると、ヒンジ機構の作用により、同図(f)のように表示側筐体201と操作側筐体203とが閉じた状態に配置される。
図21(g)は、表示側筐体201及び操作側筐体203が閉じた状態である。この状態から図示した矢印のように、表示側筐体1を紙面上で反時計方向に90°回転させると同図(b)となり、以降(c)、(d)、(e)、(f)、へと状態を変化させる。
以下、上述のように開閉操作される表示側筐体201及び操作側筐体203を連結するヒンジ装置及びスライド機構の構成について、図22を参照して説明する。
図22は、実施の形態3におけるヒンジ装置およびスライド機構の構成を示す展開組立図である。
図22において、207は、表示側筐体201に固定されるスライドレールであり、略コの字形断面のレール部207aと、円形状の回転部孔207b、および、長円状のスライド部孔207cが一体に形成された回転制御孔207dが設けられている。このレール部207aには、スライドプレート208がレール部207aに対して水平移動可能かつ回転不能に係合しており、このスライドプレート208には、矩形のヒンジ用係合穴208aと、切り欠き208bが設けられている。
209は、操作側筐体203に回転不能に取り付けられるヒンジ装置であり、矩形のボス部を有するヒンジ軸209aと、軸中心に筒状の穴209bとが設けられている。このヒンジ軸209aのボス部は、上述のスライドプレート208の矩形のヒンジ用係合穴208aと嵌合する。210は、ヒンジ軸209aが貫通した状態でスライドプレート208とヒンジ209の間に設けたワッシャーAである。
図22は、実施の形態3におけるヒンジ装置およびスライド機構の構成を示す展開組立図である。
図22において、207は、表示側筐体201に固定されるスライドレールであり、略コの字形断面のレール部207aと、円形状の回転部孔207b、および、長円状のスライド部孔207cが一体に形成された回転制御孔207dが設けられている。このレール部207aには、スライドプレート208がレール部207aに対して水平移動可能かつ回転不能に係合しており、このスライドプレート208には、矩形のヒンジ用係合穴208aと、切り欠き208bが設けられている。
209は、操作側筐体203に回転不能に取り付けられるヒンジ装置であり、矩形のボス部を有するヒンジ軸209aと、軸中心に筒状の穴209bとが設けられている。このヒンジ軸209aのボス部は、上述のスライドプレート208の矩形のヒンジ用係合穴208aと嵌合する。210は、ヒンジ軸209aが貫通した状態でスライドプレート208とヒンジ209の間に設けたワッシャーAである。
211は、スライドレール207の回転制御孔207dに係合する回転制御プレートであり、スライドレールの回転部孔207bに係合可能な円形を基本形状とし、スライド部孔207cに係合可能となるようなカット面211aを有する回転制御部211bと、シャフト部211cを備えている。
このシャフト部211cの先端にはネジ孔211dが設けられており、シャフト部211cがヒンジ用係合穴208aとワッシャーA210と円筒状の穴209bとを貫通した状態で、操作側筐体203の裏面からワッシャーB212を介して、ネジ213をネジ孔211dにねじ込むことにより操作側筐体203に組み付けられる。
214は、スライドレール207に固定されスライドプレートの切り欠き208bに係止可能な板バネである。
このシャフト部211cの先端にはネジ孔211dが設けられており、シャフト部211cがヒンジ用係合穴208aとワッシャーA210と円筒状の穴209bとを貫通した状態で、操作側筐体203の裏面からワッシャーB212を介して、ネジ213をネジ孔211dにねじ込むことにより操作側筐体203に組み付けられる。
214は、スライドレール207に固定されスライドプレートの切り欠き208bに係止可能な板バネである。
ここで、前記ヒンジ装置209の詳細な構成について図23を参照して説明する。
図23において、ヒンジ本体209cは筒形状からなり、外側面が操作側筐体203に設けた取付け穴と回転不能に係合するような八角柱側面であり、内側面は後述するスライド部材209dと係合するように八角形をくりぬいた形状である。
ヒンジ本体209cの一方端付近の側面上には係合穴209eが設けられており、他端には中心軸に向けてヒンジ軸突き当て壁209fが設けられている。
一方、底面板209gは、ヒンジ本体209cの内側面形状に対応した八角形の板であり、係合穴209eに係合されてヒンジ装置209が形成されている。
ヒンジ本体209cの中には、ヒンジ軸突き当て壁209fに当接させヒンジ本体209cの内面に、円柱状の軸部209hを摺動させ回転自在に軸支されたヒンジ軸209aと、ヒンジ本体209cに回転不能に軸支された、八角形のスライド部材209dを設けている。
コイルスプリング209iがスライド部材209dを付勢し、スライド部材209dをヒンジ軸209aに押し付けている。また、スライド部材209dのヒンジ軸209aと当接する側の端面には、端面カム209jが形成されており、ヒンジ軸209aのスライド部材209dと当接する側の端面には、2本の従動ピン209kが突設されている。
図23において、ヒンジ本体209cは筒形状からなり、外側面が操作側筐体203に設けた取付け穴と回転不能に係合するような八角柱側面であり、内側面は後述するスライド部材209dと係合するように八角形をくりぬいた形状である。
ヒンジ本体209cの一方端付近の側面上には係合穴209eが設けられており、他端には中心軸に向けてヒンジ軸突き当て壁209fが設けられている。
一方、底面板209gは、ヒンジ本体209cの内側面形状に対応した八角形の板であり、係合穴209eに係合されてヒンジ装置209が形成されている。
ヒンジ本体209cの中には、ヒンジ軸突き当て壁209fに当接させヒンジ本体209cの内面に、円柱状の軸部209hを摺動させ回転自在に軸支されたヒンジ軸209aと、ヒンジ本体209cに回転不能に軸支された、八角形のスライド部材209dを設けている。
コイルスプリング209iがスライド部材209dを付勢し、スライド部材209dをヒンジ軸209aに押し付けている。また、スライド部材209dのヒンジ軸209aと当接する側の端面には、端面カム209jが形成されており、ヒンジ軸209aのスライド部材209dと当接する側の端面には、2本の従動ピン209kが突設されている。
次に、以上のように構成されたヒンジ装置およびスライド機構の動作について、図26〜図29を用いて説明する。
図26(a)は、表示側筐体201及び操作側筐体203を閉じた状態で、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図26(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
図26(b)に示すように、端面カム209jにおける最もカム高さの低い場所に従動ピン209kが位置している。この状態では、コイルスプリング209iの縮み変形量が最小である。
図26(a)において、外部から、表示側筐体201に回転力が働くと、この回転力が、表示筐体201に固定されているスライドレール207と、スライドレール207に回転不能に係合されているスライドプレート208を介して、スライドプレート208に回転不能に係合されているヒンジ軸209aに作用し、ヒンジ軸209aが回動してスライド部材209dがコイルスプリング209iを縮ませる方向(同図(b)中矢印V)に移動しようとする。ここで、スライド部材209dはコイルスプリング209iから反力を受け、この反力はスライド部材209dの回転の抵抗力として働く。
図26(a)は、表示側筐体201及び操作側筐体203を閉じた状態で、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図26(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
図26(b)に示すように、端面カム209jにおける最もカム高さの低い場所に従動ピン209kが位置している。この状態では、コイルスプリング209iの縮み変形量が最小である。
図26(a)において、外部から、表示側筐体201に回転力が働くと、この回転力が、表示筐体201に固定されているスライドレール207と、スライドレール207に回転不能に係合されているスライドプレート208を介して、スライドプレート208に回転不能に係合されているヒンジ軸209aに作用し、ヒンジ軸209aが回動してスライド部材209dがコイルスプリング209iを縮ませる方向(同図(b)中矢印V)に移動しようとする。ここで、スライド部材209dはコイルスプリング209iから反力を受け、この反力はスライド部材209dの回転の抵抗力として働く。
この状態において、回転制御プレート211は、カット面211aを操作側筐体203の長軸方向と直交する方向に固定されており、スライド部孔207cの長軸方向とカット面211aが直交する方向に配置されているため、回転制御部211bがスライド部孔207cに係合することは不可能な状態となっている。従って、表示側筐体201は、操作側筐体203に対し、回転可能であるが回転に対し安定した状態で、かつスライド不可能な状態で保持されている。
図26(c)は、表示側筐体201が同図(a)の線Wの位置(開角度α)にある時のスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係を示している。
同図(c)では、上記の閉状態に対しヒンジ軸209aの角度位置が異なっている。そしてスライド部材209dは、カム面の設定に従い従動ピン209kに押されて移動した状態にある。コイルスプリング209iは閉状態の時より更に圧縮され、この圧縮分の反力をスライド部材209dに与えている。
従動ピン209kと端面カム209jがカム面の斜面状で接触しているので、従動ピン209kには、コイルスプリング209iの反力に基づく回転トルクが作用している。
この回転トルクは図中Xの方向である。この状態から表示側筐体201を開放すると、ヒンジ軸209aが矢印X方向に回転し、ヒンジ軸209aに係合されたスライドプレート208が回転動作する。すると同時に、スライドプレート208が回転不能に係合しているスライドレール207が回転、更に同時にスライドレール207が固定されている表示側筐体201が開動作する。
同図(c)では、上記の閉状態に対しヒンジ軸209aの角度位置が異なっている。そしてスライド部材209dは、カム面の設定に従い従動ピン209kに押されて移動した状態にある。コイルスプリング209iは閉状態の時より更に圧縮され、この圧縮分の反力をスライド部材209dに与えている。
従動ピン209kと端面カム209jがカム面の斜面状で接触しているので、従動ピン209kには、コイルスプリング209iの反力に基づく回転トルクが作用している。
この回転トルクは図中Xの方向である。この状態から表示側筐体201を開放すると、ヒンジ軸209aが矢印X方向に回転し、ヒンジ軸209aに係合されたスライドプレート208が回転動作する。すると同時に、スライドプレート208が回転不能に係合しているスライドレール207が回転、更に同時にスライドレール207が固定されている表示側筐体201が開動作する。
図27(a)は、表示側筐体201及び操作側筐体203を開いた状態で、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図27(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
この状態では、前記図26(a)と同様に、表示側筐体201は、操作側筐体203に対し、回転可能であるが回転に対し安定した状態で、かつスライド不可能な状態で保持されている。
図27(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
この状態では、前記図26(a)と同様に、表示側筐体201は、操作側筐体203に対し、回転可能であるが回転に対し安定した状態で、かつスライド不可能な状態で保持されている。
図28(a)は、表示側筐体201及び操作側筐体203を90°開いた状態で、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図28(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
同図(b)では、スライド部材209dはカム面の設定に従い従動ピン209kに押されて移動した状態にあり、表示側筐体201には、回転力が作用している。
回転制御プレート211は、カット面211aが操作側筐体203の長軸方向と直交する方向に固定されており、スライド部孔207cの長軸方向とカット面211aが並行する方向に配置されているため、回転制御部211bがスライド部孔207cに係合することが可能な状態となっている。この状態において、表示側筐体201を操作側筐体203に対し、矢印Yの方向にスライドさせることが可能である。
図28(b)は、この状態におけるスライド部材209dとヒンジ軸209aの位置関係である。
同図(b)では、スライド部材209dはカム面の設定に従い従動ピン209kに押されて移動した状態にあり、表示側筐体201には、回転力が作用している。
回転制御プレート211は、カット面211aが操作側筐体203の長軸方向と直交する方向に固定されており、スライド部孔207cの長軸方向とカット面211aが並行する方向に配置されているため、回転制御部211bがスライド部孔207cに係合することが可能な状態となっている。この状態において、表示側筐体201を操作側筐体203に対し、矢印Yの方向にスライドさせることが可能である。
表示側筐体201をスライドさせると同時に表示側筐体201に固定されているスライドレール207がスライド移動し、スライドレール207に固定されている板バネ214が切り欠き208bに係止され、表示側筐体201と操作側筐体203とをT字状に固定させることができる。
図29は、表示側筐体201及び表示側筐体203をT字状に固定した状態を、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図29は、表示側筐体201及び表示側筐体203をT字状に固定した状態を、表示側筐体201から該表示側筐体201を透かしてヒンジ装置及びスライド機構を描いたものである。
図29に示すT字状に固定した状態から、図28 (a)に示す矢印Yと逆方向に表示側筐体201をスライドさせると、板バネ214と切り欠き208bの係合が解除され、図28(a)の状態となる。この状態で、表示側筐体201から手を離すと、表示側筐体201に作用している回転力により、表示側筐体201及び操作側筐体203は図26(a)に示すような閉じた状態となる。
次に、図24、図25について説明する。
図24は、表示側筐体201及び操作側筐体203をT字状に固定した状態を示しており、同図において、215は表示側筐体201に実装された受話用レシーバ、216は着信音等を鳴らすためのスピーカ、217は、操作側筐体内部に実装され表示側筐体201と操作側筐体203がT字状に配置された状態であることを検知するためのホール素子、218は、ホール素子217をスイッチングさせるためのマグネット218である。
図24の状態では、ホール素子217とマグネット218は略重なる位置に配置されており、マグネット218の磁力をホール素子217が検知し、スイッチング機能を果たす。
このホール素子218のスイッチング動作により、レシーバ215に接続されている増幅回路をより増幅量の大きな増幅回路に切り替える。これにより、LCD表示装置202の表示を縦表示から横表示へと切り替えると共に、レシーバ215に入力される音声信号の増幅量を増大させ、前記スピーカ216との組合せでステレオ効果音を発生させることが可能となる。
図24は、表示側筐体201及び操作側筐体203をT字状に固定した状態を示しており、同図において、215は表示側筐体201に実装された受話用レシーバ、216は着信音等を鳴らすためのスピーカ、217は、操作側筐体内部に実装され表示側筐体201と操作側筐体203がT字状に配置された状態であることを検知するためのホール素子、218は、ホール素子217をスイッチングさせるためのマグネット218である。
図24の状態では、ホール素子217とマグネット218は略重なる位置に配置されており、マグネット218の磁力をホール素子217が検知し、スイッチング機能を果たす。
このホール素子218のスイッチング動作により、レシーバ215に接続されている増幅回路をより増幅量の大きな増幅回路に切り替える。これにより、LCD表示装置202の表示を縦表示から横表示へと切り替えると共に、レシーバ215に入力される音声信号の増幅量を増大させ、前記スピーカ216との組合せでステレオ効果音を発生させることが可能となる。
図25は、表示側筐体201と操作側筐体203に配設する信号線の引き回し状態を示すもので、図25(a)は、図24のs−s線における断面図、図25(b)は、図25(a)のt−t線における要部断面図である。
図において、219は、表示側筐体201と操作側筐体203を電気的に接続するためのフレキシブルケーブルであり、219aは第一の屈折部、219bは第二の屈折部、219cは巻きつけ部である。表示側筐体201を操作側筐体203に対しuの方向に回転させると、フレキシブルケーブル219はヒンジ装置209を中心に巻きつける方向に変位する。
即ち、フレキシブルケーブル219は、操作側筐体内部からヒンジ装置209と操作側筐体の隙間を通り表示側筐体201の上面にでる。その位置でヒンジ装置209の周囲を巻きつけるように巻きつけ部を形成する。そして、折り曲げ部を経て操作側筐体内部へ導かれる。
表示装置201と操作側筐体203が相対的変位する際にフレキシブルケーブル219が必要とする長さの変化は、回転時には巻きつけ部が、スライド時には折り曲げ部が吸収して、発生する歪を抑え、耐久性を確保することができるものである。
図において、219は、表示側筐体201と操作側筐体203を電気的に接続するためのフレキシブルケーブルであり、219aは第一の屈折部、219bは第二の屈折部、219cは巻きつけ部である。表示側筐体201を操作側筐体203に対しuの方向に回転させると、フレキシブルケーブル219はヒンジ装置209を中心に巻きつける方向に変位する。
即ち、フレキシブルケーブル219は、操作側筐体内部からヒンジ装置209と操作側筐体の隙間を通り表示側筐体201の上面にでる。その位置でヒンジ装置209の周囲を巻きつけるように巻きつけ部を形成する。そして、折り曲げ部を経て操作側筐体内部へ導かれる。
表示装置201と操作側筐体203が相対的変位する際にフレキシブルケーブル219が必要とする長さの変化は、回転時には巻きつけ部が、スライド時には折り曲げ部が吸収して、発生する歪を抑え、耐久性を確保することができるものである。
なお、このフレキシブルケーブル219は、フレキシブルプリント基板であり、このフレキシブルプリント基板の表面に設けられたコネクタが、操作側筐体203又は表示側筐体201内に配置されているプリント基板(図示せず)に設けられたけられたコネクタと嵌り合うことによって、フレキシブルケーブル219と上記プリント基板が電気的に接続される。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、操作部を有する第1の筐体と、表示部を有し第1の筐体上に重ねて配置される第2の筐体とを備えた携帯機器において、第2の筐体をヒンジ装置を中心に180度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とが一直線状に開き、第2の筐体を90度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とがT字状に開くので、表示部を縦長配置または横長配置に配置転換が可能になると共に、操作性がよく、薄型且つ小型な、携帯電話機などの携帯機器を得ることができる。
また、ヒンジ装置を筐体の端に配置することが可能であるため、実装空間を有効に使うことができる。また、ヒンジ装置209に巻きつけるフレキシブルケーブルとしてフレキシブルプリント基板を用いているため、特に、実装空間を有効に使うことができる。
なお、フレキシブルプリント基板よりは実装空間の利用効率が落ちるものの、フレキシブルケーブルとして同軸ケーブルを用いたとしても、表示部を縦長配置または横長配置に配置転換が可能になると共に、操作性がよく、薄型且つ小型な、携帯電話機などの携帯機器を得ることができることには変わりがない。
なお、フレキシブルプリント基板よりは実装空間の利用効率が落ちるものの、フレキシブルケーブルとして同軸ケーブルを用いたとしても、表示部を縦長配置または横長配置に配置転換が可能になると共に、操作性がよく、薄型且つ小型な、携帯電話機などの携帯機器を得ることができることには変わりがない。
また、第2筐体の表示部を横長に挟んで両側に、受話用レシーバとスピーカを設けたので、大きな画面に対応させた立体感ある音響を提供できる効果がある。
また、第1の筐体とヒンジ装置との嵌合面に配線溝を設け、この配線溝に第1の筐体と第2の筐体を電気的に接続するフレキシブルケーブルを配置し、このフレキシブルケーブルで第1の筐体と第2の筐体の相対的移動によるケーブル長さの変化を吸収するよう構成したので、電気的接続の信頼性を確保し、耐久性を確保することができる。
この発明の活用例として、2つの筐体を開閉可能に連結した携帯電話機等の携帯機器に利用できる。
1 表示側筐体 2 表示装置 3 操作側筐体 7 第1ヒンジ 8 ストッパ 9 連結片 11 第2ヒンジ。
110:携帯電話機、
120:上部筐体、121:表面、122:表示部、123:上部筐体の長手方向の一端部、124:上部筐体の長手方向の他端部、125:裏面、
130:下部筐体、131:表面、133:下部筐体の短手方向の一端部、140:回転用係合部、142:回転許容部分(スライド規制部分)、143:回転規制部分(スライド許容部分)、
150:変形部(スライド用係合部)、151:回転スライド部材(スライド受部)、
151d:スライド許容溝部、151e;回転許容用溝部、151f:スライド回転規制用壁部(スライド回転規制部)、151g:回転スライド規制部、160:突起部、
C:軸線201 表示側筐体 202 LCD表示装置 203 操作側筐体
204 操作ボタン 205 機能キー 206 方向キー 207 スライドレール 208 スライドプレート 209 ヒンジ装置 210 ワッシャーA
211 回転制御プレート 212 ワッシャーB 213 ネジ
214 板バネ 215 レシーバ 216 スピーカ 217 ホール素子
218 マグネット 219 フレキシブルケーブル。
110:携帯電話機、
120:上部筐体、121:表面、122:表示部、123:上部筐体の長手方向の一端部、124:上部筐体の長手方向の他端部、125:裏面、
130:下部筐体、131:表面、133:下部筐体の短手方向の一端部、140:回転用係合部、142:回転許容部分(スライド規制部分)、143:回転規制部分(スライド許容部分)、
150:変形部(スライド用係合部)、151:回転スライド部材(スライド受部)、
151d:スライド許容溝部、151e;回転許容用溝部、151f:スライド回転規制用壁部(スライド回転規制部)、151g:回転スライド規制部、160:突起部、
C:軸線201 表示側筐体 202 LCD表示装置 203 操作側筐体
204 操作ボタン 205 機能キー 206 方向キー 207 スライドレール 208 スライドプレート 209 ヒンジ装置 210 ワッシャーA
211 回転制御プレート 212 ワッシャーB 213 ネジ
214 板バネ 215 レシーバ 216 スピーカ 217 ホール素子
218 マグネット 219 フレキシブルケーブル。
Claims (28)
- 電子機器を搭載した第1筐体、表示部を含む電子機器を搭載した第2筐体、上記第1筐体の表面と上記第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向中央から偏在した個所で回転自在に連結するヒンジを備えることを特徴とする携帯機器。
- 第1筐体の表面と第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向略中央で回転自在に連結する第1ヒンジ、
上記第1筐体の表面と第2筐体の裏面とを重ねた状態で、各々の一端側の幅方向中央から偏在した個所で回転自在に連結する第2ヒンジとを備え、
上記第1及び第2筐体は、上記第1又は第2ヒンジを中心に重なった状態で回転可能であり、
上記第2筐体を閉じた状態から第1の方向へ回転させたときには、第1ヒンジを中心に略180°回転して上記第1及び第2筐体が一直線状に開き、
上記第2筐体を閉じた状態から第1の方向とは逆の第2方向へ回転させたときには、第2ヒンジを中心に略90°回転して上記第1及び第2筐体がT字状に開くように構成されていることを特徴とする携帯機器。 - 第1ヒンジは第1又は第2の何れか一方の筐体に取り付けられ、第2ヒンジは他方の筐体に取り付けられており、第1及び第2ヒンジは連結片で結合されていることを特徴とする請求項2記載の携帯機器。
- 閉じた状態で第2筐体を第2方向へ回転させたとき、第1ヒンジは第1のストッパにより回転が阻止され、第1の方向へさせたとき、第2ヒンジは第2のストッパにより回転が阻止されることを特徴とする請求項2記載の携帯機器。
- 第1及び第2筐体内には電子機器が設けられており、上記第1筐体表面には、上記電子機器を動作させるための操作キーが設けられており、上記第2筐体表面には上記電子機器の動作により画像データを表示する表示装置が設けられていることを特徴とする請求項2記載の携帯機器。
- 第1及び/又は第2筐体内には、電子機器として無線通信手段及び画像処理装置が設けられており、上記無線通信手段は無線回線を介して画像データを受信し、上記画像処理手段は受信した上記画像データを表示装置に表示させることを特徴とする請求項5記載の携帯機器。
- 無線通信手段は、テレビジョン放送を受信し、表示装置はテレビ画像を表示することを特徴とする請求項6記載の携帯機器。
- 第1及び第2筐体内には電子機器が設けられており、第1及び第2筐体間で信号伝達する信号線は、第1ヒンジ、連結片、及び第2ヒンジに沿って配線されていることを特徴とする請求項3記載の携帯機器。
- 表面に表示部を有し、この表示部の長手方向に沿った方向に長手方向が設けられた上部筐体と、
この上部筐体の長手方向に沿って長手方向が配置され、前記上部筐体の裏面に、表面が重ねられて前記上部筐体に積層された下部筐体と、
前記下部筐体に対して前記上部筐体を、前記上部筐体及び前記下部筐体を貫通する軸線回りに回転自在に係合する回転用係合部とを備え、
前記軸線は、前記下部筐体の短手方向の中央から外れた位置に配置されていることを特徴とする携帯機器。 - 軸線は、下部筐体の短手方向の一端部に近づく方向に外れた位置に設けられており、
回転用係合部は、上部筐体の長手方向の一端部から軸線までの距離が、前記上部筐体の長手方向の他端部から前記軸線までの距離よりも短い、前記上部筐体の前記一端部を、前記下部筐体の短手方向の前記一端部に近づく方向に、前記下部筐体に対して略1/4回転した状態に配置可能に構成されていることを特徴とする請求項9記載の携帯機器。 - 上部筐体は、寸法L1の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W1の幅を有し、
下部筐体は、寸法L2の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W2の幅を有し、
前記上部筐体と前記下部筐体とを、各々長手の辺同士及び短手の辺同士が平行になるように重ねた場合に、長手の辺の一つ同士のずれ量はaとし、この長手の辺と隣り合う短手の辺同士のずれ量はbとしたとき、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の前記長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xが、
(2W1+W1−L1+2amin−2bmax)/4 < X
< (2W1+W1−L1+2amax−2bmin)/4
(ただし、前記ずれ量aは、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が左にずれた量を正とし、前記ずれ量bは、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が下にずれた量を正とする。)
を満たすことを特徴とする請求項10記載の携帯機器。 - 上部筐体は、寸法L1の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W1の幅を有し、
下部筐体は、寸法L2の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W2の幅を有し、
前記上部筐体と前記下部筐体とを、各々長手の辺同士及び短手の辺同士が平行になるように重ねた場合に、長手の辺の一つ同士のずれ量はaとし、この長手の辺と隣り合う短手の辺同士のずれ量はbとしたとき、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の前記長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xが、
(2W1+W1−L1−2amax+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin+2bmax)/4
(ただし、前記ずれ量aは、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が右にずれた量を正とし、前記ずれ量bは、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が上にずれた量を正とする。)
を満たすことを特徴とする請求項10記載の携帯機器。
- 上部筐体は、寸法L1の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W1の幅を有し、
下部筐体は、寸法L2の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W2の幅を有し、
前記上部筐体と前記下部筐体とを、各々長手の辺同士及び短手の辺同士が平行になるように重ねた場合に、長手の辺の一つ同士のずれ量はaとし、この長手の辺と隣り合う短手の辺同士のずれ量はbとしたとき、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の前記長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xが、
(2W1+W1−L1+2amin+2bmin)/4 < X
< (2W1+W1−L1+2amax+2bmax)/4
(ただし、前記ずれ量aは、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が左にずれた量を正とし、前記ずれ量bは、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が上にずれた量を正とする。)
を満たすことを特徴とする請求項10記載の携帯機器。
- 上部筐体は、寸法L1の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W1の幅を有し、
下部筐体は、寸法L2の長手の辺及びこの長手の辺よりも短い寸法W2の幅を有し、
前記上部筐体と前記下部筐体とを、各々長手の辺同士及び短手の辺同士が平行になるように重ねた場合に、長手の辺の一つ同士のずれ量はaとし、この長手の辺と隣り合う短手の辺同士のずれ量はbとしたとき、
ずれ量a及びずれ量bの組み付け誤差が、各々
amin< a <amax
bmin< b <bmax
であるとすると、
前記下部筐体の前記長手の辺から、回転用係合部の略中心までの距離Xが、
(2W1+W1−L1−2amax−2bmax)/4 < X
< (2W1+W1−L1−2amin−2bmin)/4
(ただし、前記ずれ量aは、前記下部筐体の右端に対し、前記上部筐体の右端が右にずれた量を正とし、前記ずれ量bは、前記下部筐体の上端に対し、前記上部筐体の上端が下にずれた量を正とする。)
を満たすことを特徴とする請求項10記載の携帯機器。 - 回転用係合部による回転動作と異なる動作によって、前記上部筐体及び前記下部筐体を通話用形状に変形する変形部を備えることを特徴とする請求項9記載の携帯機器。
- 変形部は、上部筐体及び下部筐体を互いにスライド自在に係合するスライド用係合部であることを特徴とする請求項15に記載の携帯電話機。
- 回転用係合部は、下部筐体又は上部筐体に対して、回転を許容して係合された回転許容部分と、この回転許容部分に固定され、上部筐体又は下部筐体に対して、回転を規制して係合された回転規制部分とを有し、
スライド用係合部は、前記上部筐体又は前記下部筐体に対して、スライドを許容して係合されたスライド許容部分と、このスライド許容部分に固定され、前記下部筐体又は前記上部筐体に対して、スライドを規制して係合されたスライド規制部分とを有し、
このスライド規制部分は、前記回転許容部分であることを特徴とする請求項15に記載の携帯機器。 - 下部筐体に対して上部筐体がスライドすることによって、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いにずれた場合に、前記下部筐体に対して前記上部筐体がさらに回転することを規制するスライド回転規制部を備えることを特徴とする請求項15に記載の携帯機器。
- 下部筐体又は上部筐体に固定して設けられた突起部と、前記下部筐体又は前記上部筐体に対して回転すると共に、前記下部筐体又は前記上部筐体に対してスライドし、上部筐体又は下部筐体に固定された回転スライド部材に設けられた溝とを備え、この溝は、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに重ねあわされた状態で前記下部筐体及び前記上部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を互いにスライドさせる方向に力が加わった場合に、前記突起部に対する前記回転スライド部材の移動を許容するスライド許容溝部と、
前記下部筐体と前記上部筐体とが互いにスライドした状態で、前記下部筐体及び前記上部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を互いに回転させる方向に力が加わった場合に、前記突起部に対する前記回転スライド部材の移動を規制するスライド回転規制用壁部とを有することを特徴とする請求項15に記載の携帯機器。 - 下部筐体に対して上部筐体が回転することによって、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いにずれた場合に、前記下部筐体に対して前記上部筐体がスライドすることを規制する回転スライド規制部を備えることを特徴とする請求項9記載の携帯機器。
- 下部筐体又は上部筐体に固定して設けられた突起部と、前記下部筐体又は前記上部筐体に対して回転すると共に、前記下部筐体又は前記上部筐体に対してスライドし、上部筐体又は下部筐体に固定された回転スライド部材に設けられた溝とを備え、この溝は、前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに重ねあわされた状態で前記下部筐体及び前記上部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を互いに回転させる方向に力が加わった場合に、前記突起部に対する前記回転スライド部材の移動を許容する回転許容溝部と、
前記下部筐体と前記上部筐体とが互いに回転した状態で、前記下部筐体及び前記上部筐体に対して、前記下部筐体及び前記上部筐体を互いにスライドさせる方向に力が加わった場合に、前記突起部に対する前記回転スライド部材の移動を規制する回転スライド規制用壁部とを有することを特徴とする請求項15記載の携帯機器。 - 操作部を有する第1の筐体と、表示部を有し前記第1の筐体上に重ねて配置される第2の筐体とを備え、前記第2の筐体を180度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とが一直線状に開き、90度回転させた時には、第1の筐体と第2の筐体とがT字状に開けるようにした携帯機器において、前記第2の筐体における表示部設置面の対面に固定したスライドレールと、前記スライドレールに水平移動可能かつ回転不能に係合し、ヒンジ装置と係合するためのヒンジ用係合穴を有したスライドプレートと、前記第1の筐体の操作部設置面と同一面に設けたヒンジ装置とを備え、前記ヒンジ装置は、前記第1の筐体に回転不能に固定されたヒンジ本体と、前記スライドプレートに対し回転不能にかつ、前記ヒンジ本体に対して回転自在に軸支されたヒンジ軸と、前記ヒンジ軸の一部で前記ヒンジ本体より突出した取り付けボスと、前記ヒンジ本体の中で軸方向にスライド可能に設けられたスライド部材と、前記ヒンジ本体に設けられ、前記スライド部材を軸方向に付勢して前記ヒンジ軸と当接させる弾性体Aからなり、前記取り付けボスと前記ヒンジ用係合穴を相対的に回転不能に係合したことを特徴とする携帯機器。
- 前記ヒンジ装置の中心に設けたヒンジ軸穴を貫通し、前記第1の筐体に回転不能に固定したシャフトと、前記シャフトの一端に回転不能に固定した回転制御プレートと、前記スライドレールに、前記回転制御プレートが係合するガイド穴を設けたことを特徴とする請求項22に記載の携帯機器。
- 前記回転制御プレートは、円柱を基本形とし中心軸を挟み対向する2つの平面でカットされたカット面を備え、前記ガイド穴は、前記回転制御プレートが回転可能な回転部穴と、前記回転制御プレートが回転不能にかつ水平移動可能なスライド部穴からなることを特徴とする請求項23に記載の携帯機器。
- 前記スライドプレートに切り欠きを設け、前記スライドレールに該切り欠きと係合する弾性体Bを備えたことを特徴とする請求項22〜請求項24のいずれか一項に記載の携帯機器。
- 前記第1の筐体と前記ヒンジ本体との嵌合面に配線溝を設け、前記配線溝に前記第1の筐体と前記第2の筐体とを電気的に接続するフレキシブルケーブルを配置することを特徴とする請求項25に記載の携帯機器。
- 前記第2の筐体の、表示部を横長に挟んで両側に受話用レシーバと、スピーカ備えたことを特徴とする請求項25に記載の携帯機器。
- 前記第1の筐体と前記第2の筐体とがT字状に開かれたことを検出する検出手段を備え、前記検出手段の検出情報により、前記レシーバに入力される音声信号の増幅量を増大させ、前記スピーカとの組合せでステレオ効果音を発生させることを特徴とする請求項27に記載の携帯機器。
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