JP5186835B2 - 回転機構および携帯情報端末 - Google Patents

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Description

本発明は、第1と第2のユニット間の回転機構に関し、第1のユニットにラックギアを第2のユニットにピニオンギアを備え、第2のユニットを側面から外力を与えたときピニオンギアがラックギア上を噛み合いながら転動し、第2のユニットが回転運動と並進運動を行いながら角度変更可能とする回転機構に関するものである。
携帯型の電子機器では、本体ユニットと表示ユニットと二つのユニットで構成するようにしたものがある。このような携帯電子機器では、携帯電子機器を使用しない状態では本体ユニットに表示ユニットを重ねた状態にして携帯性を高め、使用に際して表示ユニットを重ねた状態から開いたり、あるいはスライドさせて本体ユニットに配置した操作面を露出させ、表示を見ながら操作を行うようにした構造が多い。
図9は、その構造を携帯電話の例で示すものである。図9(a)は、本体ユニット10に表示ユニット20の表示部(ディスプレイ)が見えるように重ね、表示ユニット20を上下にスライドさせる例である。図9(a)の左図は表示ユニット20を上方にスライドした状態の正面図を示している。表示ユニット20が上方にスライドしたことにより、本体ユニット10の隠れた部分が露出し、この部分に例えば操作キーが配置し操作面としている。表示ユニットをスライドさせた状態で表示部を見ながら、キー操作を行うことができる。図9(a)の右図は、左の図を側面から見た状態(側面図)を示した図である。
図9(b)は折り畳み式の例で、携帯電話を使用しないときは本体ユニット11と表示ユニット21を二つに折り畳んでおく。折り畳んだ状態では表示部は内側に隠れた状態になっている。左の図は表示ユニット21を開いた状態を示しており、表示ユニット21と本体ユニット11とを連結するヒンジにより開閉可能としている。右の図は、左の図を側面から見た側面図である。
図9(c)は回転式の例で、使用しないときは図9(a)と同様に本体ユニット12に表示ユニット22の表示部が見えるように重ねておき、使用に当たって表示ユニット22を回転(スイング)して開くものである。この例では、表示ユニット22を回転させる支軸が本体ユニット12の上部にあり、90°回転した状態で本体ユニット12と表示ユニット22とでL字型になる。図9(c)の右図は、左図に対する側面図である。
図9(d)は、折り畳み式と回転式をミックスしたものである。表示ユニット23の表示部は折り畳んだ状態で内側に隠れ、これを開く左図となる(これは図9(b)の左図と同様である)。この状態から、表示ユニット23を90°回転させ右図のようにT字型となるようにする。最初に開いた角度を適切に調整(チルト)することにより、携帯電話を机上に置いてTV画面等を観ることができる。このようにするために、表示ユニット23の背面に表示ユニット23を回転する支軸を支える支持部材が必要になる。
特に最近では携帯電話においてワンセグによるTV視聴ができるようになり、表示ユニットを横長にして使用するケースが増えてきている。携帯電話自体を横にすれば表示ユニットの表示部も横長とすることができるが、この場合操作部は90°異なる方向に向くことになるので操作性が悪くなる、という問題がある。
デスクトップのパソコンのように、操作部は使用者に対して手前で正しい向きにあって表示部はその後方に横向きにあることが、表示を見ながら操作を行う場合に望ましい形態である。即ち、本体ユニットがT字型の縦方向であって表示部がその上部に横方向となる配置である。
このような構造を意図した携帯通信端末が提案されている。この構造は、第1の筐体(本体ユニット)と第2の筐体(表示ユニット)との間に回転可能とする支軸を設け、この支軸を軸と直交する方向に移動操作可能とするものである。この構造により、第1と第2の筐体が重ねられた初期状態から互いに90°回転させた後に第1と第2の筐体をスライドさせT字型とすることができる(特許文献1)。
特開2005−109971号公報
上記に述べたように、携帯電話等ではワンセグによるTV視聴が可能となり、表示ユニットを回転させて横長にして使用する場合が多くなって来ている。その場合でも、操作部が手前に、表示がその後方に横長となるT字型が操作性において優れている。そして、T字型にできる構造でありながら、その構造は携帯性を考えて軽く薄いことが求められる。
提案された特許文献1の方法は、薄くてシンプルな構造でありながらT字型を達成できコスト的にも有利な構造であると思われる。しかしながら、回転とスライドの変位は面接触による摩擦力を上回る外力を与える必要があり、スムーズな回転とスライドに対して不安がある。また、回転の後にスライドさせるという二つの操作を行う必要があり、一操作でT字型にできればそれに越したことはない。
本発明は、携帯情報端末の表示ユニットに対して少ない力を与えることで回転運動と並進運動を同時に行いながら本体ユニットに対してT字型にする回転機構を提供することを目的とする。
本発明の回転機構および携帯情報端末は以下のように構成される。
(1)第1の発明
第1の発明の回転機構は、ラックギアを固定した第1のユニットと、ラックギアと噛み合って転動するピニオンギアを固定した第2のユニットとを備え、第2のユニットの側面に外力が与えられたとき、与えられた外力の方向と反対の方向にラックギアがピニオンギアの上を転動することにより第2のユニットが回転運動と並進運動とを行って第2のユニットを第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とするものである。
また、第1発明の回転機構は、ラックギアを固定した第1のユニットと、ラックギアと噛み合って転動し一方の板厚方向に段差を形成したピニオンギアを固定した第2のユニットと、ピニオンギアの段差面に当接し、その段差面をバネ圧によって押圧する押圧辺と、段差面をバネ圧によってピニオンギアを転動する転動辺とを有するピニオン操作カムとを備えており、ピニオン操作カムの押圧辺がピニオンギアの段差面を押圧している状態において、第2ユニットの側面から外力が与えられたとき、外力によってピニオン操作カムの押圧辺が移動して段差面に転動辺が当接し、与えられた外力の方向と反対の方向にピニオンギアがラックギア上を転動することにより第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とするものである。
(2)第2発明
第2の発明の回転機構は、第1の発明の回転機構のピニオンギアが板厚方向にケーブルを通過させる所定サイズの長円の貫通穴が形成されたものである。第1のユニットと第2のユニットはこの貫通穴を介してケーブルを接続し、その貫通穴が長円であることを特徴とするものである。
(3)第3発明の回転機構は、第1または第2の発明の回転機構の第2のユニットが表示を行うディスプレイ部を備えること、を特徴とするものである。
即ち、ピニオンギアがピニオン操作カムの押圧辺によって静止状態を保持している状態から、外力によってピニオン操作カムの当接する辺が動き押圧辺から転動辺に変わり、ピニオンギアがバネ厚によりラックギア上を転動し、結果として第2のユニットの角度を変更可能にするものである。
)第発明
の発明の携帯情報端末は、第1から第の発明の回転機構を具備したものである。
上述のように本発明によれば、次に示す効果が得られる。
第1の発明により、ラックギアとピニオンギアを用いたため、少ない外力でスムーズに第1のユニットに対する第2のユニットの回転を行う回転機構の提供ができる。
また、第1の発明により、バネ圧によりピニオンギアを停止保持したり転動するようにしたので、少ない外力で回転動作を行う回転機構の提供ができる。
第2の発明により、ピニオンギアに貫通穴を形成するようにしたため、第1と第2のユニットに収納する電子機器間をケーブルを介して接続でき、さらに長円としたことにより回転時に長円に沿ってケーブルが動き、貫通穴を第1と第2の重なり内に納めることができ、ケーブルが電子機器から露出しないように筐体設計できる。
第3の発明により、第2のユニットに表示を行うディスプレイ部を備えるようにしたので、縦型のディスプレイを回転により横長する回転機構の提供ができる。
の発明により、小さな外力で二つユニットの一方を回転できる携帯情報端末の提供ができる。
本発明の回転機構を備えた携帯情報端末の実施形態を、図1から図9を用いて説明する。ここでは、携帯情報端末として携帯電話の例で説明するが、PHS(Personal Handyphone System)やPDA(Personal Digital Assistant)、あるいはモバイルPC(Personal Computer)であってもよい。なお、各図において同一要素には同一符号を付けており、その場合は重複する説明は省略する。
図1は本発明の回転機構とその回転の概念を示すものである。図1(a)は回転機構の主な構成要素を示すもので、携帯電話100は本体ユニット200と表示ユニット300から成り、その間を回転機構を構成するラックギア400とピニオンギア500とが介在している。ラックギア400は本体ユニット200に固定され、ピニオンギア500は表示ユニット300に固定されている(ここではラックギア400とピニオンギア500は表示ユニット300を透かして見えるように描いているが、実際には表示ユニット300に隠れて見えない)。図1(a)に示される携帯電話100の状態は、携帯電話として使用されていない状態にあり、本体ユニット200の上に表示ユニット300が重ねられている。本体ユニット200の中には通信を行うための電子回路を内蔵し、表面には操作キーを配置して操作面を構成しているが、重ねられた状態ではこの操作面は表示ユニット300によって隠れている。表示ユニット300は液晶ディスプレイを上面に配置し、重ねた状態でディスプレイの表示を見ることができる。
次に図1(a)の状態(重ねた状態)から、携帯電話100の使用に当たって表示ユニット300を回転させる例を図1(b)に示す。表示ユニット300の回転に当たって、使用者が表示ユニット300を矢印の方向に押すと、表示ユニット300は右方向から左方向に外力が与えられたことになり、左の図から右の図のように推移しながら回転する。このとき、表示ユニット300に固定されたピニオンギア500はラックギア400上を歯車が噛み合いながら外力と反対方向に移動する。即ち、ピニオンギア500は回転運動を行いながら横方向に動く並進運動を同時に行っていることになる(ピニオンギア500の並進運動は左右の横方向(図では水平方向)にのみラックギア400上を移動するように拘束している)。図1(b)の最も右の図において表示ユニット300は当初の姿勢から右に90°回転した状態にある。外力は、右方向に与えられてもよく、この場合は表示ユニット300は左に90°回転することになる。
回転機構の詳細な実施例を図2〜図4を用いて説明する。図2に示すように回転機構は、ラックギア400、ピニオンギア500、ピニオン操作カム600〜630およびバネ700、710で構成する。
ラックギア400とピニオンギア500は板状のプラスチックあるいは金属から形成される。ラックギア400とピニオンギア500は図2に示すように歯切りされ、ピニオンギア500はラックギア400に噛み合いながら移動可能である。また、ピニオンギア500には段差を設けて段差面530を形成し、その段差から内側の中央部510には中心を含んで板厚方向にケーブルを通す長円の貫通穴520を形成している(中央部510は周辺部に較べて板厚は厚くなっている)。貫通穴520の上下の穴はピニオンギア500に固定するための穴501である。また、ラックギア400に形成した穴は本体ユニット200に固定するための穴401である。
ピニオン操作カム600、610、620、630は、ピニオン操作カム600と610とでペアになり、ピニオン操作カム620と630とでもう一つのペアをなしている。それぞれのペアは同様のものであるので、ピニオン操作カム600、610のペアでその構成をさらに説明する。ピニオン操作カム600、610の個々のピニオン操作カムは、ラックギア400とピニオンギア500と同様に板状のプラスチックあるいは金属から形成され、その形状は図2に示すように全周に対して略4分の1の円板で、その円板の円周部分を歯切りしている。4分の1円の円板の中心は本体ユニット200に固定した支軸601、611に回転可能に固定し、ペアを組むピニオン操作カム同士は歯の部分を噛み合わせた状態にある。そして、ピニオン操作カム600はバネ700の一端と接合し、バネ700の他端は本体ユニット200に固定されている。図3に示す状態(本体ユニット200上に表示ユニット300が重ねられた状態あり、この状態の姿勢をここでは初期姿勢ということにする)では、バネ700が伸びた状態にあり、バネ700の互いの端点を引っ張り合うように張力が働いている。また、ピニオン操作カム600、610の辺の一部は、ピニオンギア500の段差面530に当接するようにしている。この当接は、バネ700の張力で図3の円弧の矢印に示す押圧力が段差面530に働いている(ここではこの当接している辺を押圧辺602、612という)。ピニオン操作カム620、630もピニオン操作カム600、610と全く同様の構成となっており、取付け位置がピニオンギア500に対して上下に配置している。従って、図3(b)のピニオンギア部の拡大図に示すように、ピニオンギア500の段差面は4つのピニオン操作カム600、610、620、630の押圧辺によって押圧されている。この押圧力により、本体ユニット200上に表示ユニット300を重ねた初期姿勢を保持している。
次に、初期姿勢の状態から外力が与えられて回転する場合の回転機構について説明する。図3の本体ユニット200と表示ユニット300が重ねられた状態の初期姿勢で表示ユニット300に例えば右から左の方向に外力が与えられると、表示ユニット300に固定したピニオンギア500時計方向に回転する力が働くことになる。その力がピニオン操作カム600、610、620、630のピニオンギア500の段差面530に与えている押圧力によって生ずる反時計方向の抗力以上となったとき、ピニオンギア500はラックギア400と噛み合って右方向に動き始める。それに連れてピニオン操作カム600、610、620、630の段差面に当接する辺(押圧辺)の位置が動いて変わり、変わった辺(この辺を転動辺という)はバネ700、710の張力の戻る力で段差面530を右方向に動かす力となる。図4はピニオン操作カム600と620の転動辺603、623がピニオンギア500を右方向に転動する力となって作用している状態を示している。これにより、使用者は表示ユニット500を回転するとき初期姿勢の状態で僅かの外力を与えると、後はバネ700、710の力で表示ユニット500の回転が行われることになる。従って、軽いタッチで表示ユニット500を回転させて横長ディスプレイにすることがてきる。
回転機構を携帯電話100に回転機構モジュールとして組み込んだ例を図5に示す。図5(a)は、本体ユニット200と表示ユニット300が重ねられた初期状態の回転機構モジュール(左図)とそのモジュールを表示ユニット300に組み込んだ携帯電話100(右図)を示している。右図の携帯電話100は、上部の表示ユニット300が透けて見えるように描いている。また、図5(b)は、表示ユニット300を回転し本体ユニット200に対してT型にした状態の回転機構モジュール(左図)とこのときの携帯電話100(右図)を示している。図5(b)は、表示ユニット300を左から右の方向に外力を加え回転しており、そのためピニオンギア500は左方に移動している。
次に、ピニオンギア500に形成したケーブルの貫通穴について説明する。図6(a)は円形に貫通穴521を形成したピニオンギア500を示している。近時の携帯情報端末は配線数が多い上に、貫通穴521の径は配線が占める面積に対して余裕を持った大きさにしないと配線間あるいは配線と貫通穴521の端部と擦れ、断線の原因となることから貫通穴521の径を大きくする必要がある。このため、表示ユニット300が90°回転してピニオンギア500の位置はラックギア400上を移動し、例えばラックギア400の右端にあるとき、貫通穴521を通したケーブルが表示ユニット300の背面から露出することになる。ケーブルの露出は障害対策上好ましいものではない。
図6(b)は、貫通穴520を長円に形成した例を示している。表示ユニット300が図6(a)と同様の状態にあるとき、ケーブルは回転に伴って長円内を移動し表示ユニット300の背面から露出することはない。また、長円とすることにより、縦長の多ピンコネクタの貫通穴520への挿入が容易になる、という効果もある。
続いて、本発明の回転機構を用いた携帯電話の使用イメージを述べる。図7(a)に示す携帯電話は、表示ユニット300の上面にディスプレイ310を配置し、表示ユニット300の下に本体ユニット200を重ねた構造になっている(図7(a)の左図は上面から見た図を示している)。回転機構は、本体ユニット200と表示ユニット300の間に配置され、表示ユニット300を矢印に示す右または左に廻すことにより本体ユニット200に対してT字型にすることができる(図7(a)の右図)。表示ユニット300の回転によって、本体ユニット200の操作面が現われることになる。
もう一つの例は図7(b)に示され、折り畳み式の携帯電話である。表示ユニット300のディスプレイ310は本体ユニット200に面して配置され、折り畳まれた状態にあるとき、ディスプレイ310は隠れて見えない。携帯電話の使用に当たって、表示ユニット300を開き(図7(b)の左図)、続いて表示ユニット300を右または左に回転する(図7(b)の右図)。回転機構は図7(b)の右図に示す支持部材320と表示ユニット300の背面(ディスプレイ310を配置していない面)の間に配置している。
以上、回転機構の主要素であるラックギア400とピニオンギア500に加えてピニオン操作カム600〜630を用いた例で本発明の実施形態を説明してきた。最後に、リニアアクチュエータを動力としてピニオンギア500を移動させる実施形態を図8を用いて説明する。図8において、ラックギア400とピニオンギア500は前述と同様のもので、ラックギア400は本体ユニット200にピニオンギア500は表示ユニット300に固定されている。ピニオンギア500は、さらにリニアアクチュエータ800と連結部材810を介して連結している。連結部材810は図8に示すようにピニオンギア500の段差面で摺動可能に嵌め合わされている。なお、リニアアクチュエータ800は例えば超音波モータである。
使用者の操作によりリニアアクチュエータ800を右側に移動するように図示しないスイッチをONとすると、リニアアクチュエータ800は梁900に沿って右方向に走行する(梁900は本体ユニット200に、ラックギア400と平行に固定されているものとする)。これにより、ピニオンギア500は連結部材810を介して右方向への力が働き、ラックギア400上を移動する。使用者が左ONにすれば、リニアアクチュエータ800は左方向に走行するものとする。
リニアアクチュエータ800のように動力による表示ユニット300の回転に関わらず、使用者の外力のみによる回転、あるいは前述したバネの張力を用いる回転であっても本発明は右と左の両方向に回転可能であるので、回転方向を検出する機構を設けて回転方向により異なるアプリケーションを起動することが可能である。例えば、右回転ではTV視聴を左回転ではメールの受発信などである。
上記の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
ラックギアを固定した第1のユニットと、
前記ラックギアと噛み合って転動するピニオンギアを固定した第2のユニットとを備え、
前記第2のユニットの側面に外力が与えられたとき、与えられた外力の方向と反対の方向に該ラックギアが該ピニオンギアの上を転動することにより該第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って該第2のユニットを該第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とする、
ことを特徴とする回転機構。
(付記2)
前記ピニオンギアは、板厚方向にケーブルを通過させる所定サイズの長円の貫通穴が形成された
ことを特徴とする付記1に記載の回転機構。
(付記3)
前記第2のユニットは、表示を行うディスプレイ部を備える、
ことを特徴とする付記1または付記2に記載の回転機構。
(付記4)
ラックギアを固定した第1のユニットと、
前記ラックギアと噛み合って転動し、一方の板厚方向に段差を形成したピニオンギアを固定した第2のユニットと、
前記ピニオンギアの段差面に当接し、該段差面をバネ圧によって押圧する押圧辺と、該段差面を該バネ圧によって該ピニオンギアを転動する転動辺とを有するピニオン操作カムとを備え、
前記ピニオン操作カムの押圧辺が該ピニオンギアの段差面を押圧している状態において、該第2ユニットの側面から外力が与えられたとき、該外力によって該ピニオン操作カムの押圧辺が移動して該段差面に転動辺が当接し、該与えられた外力の方向と反対の方向に該ピニオンギアが該ラックギア上を転動することにより該第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って該第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とする、
ことを特徴とする回転機構。
(付記5)
前記付記1乃至付記4に記載の回転機構を具備した
ことを特徴とする携帯情報端末。
(付記6)
ラックギアを固定した第1のユニットと、
前記ラックギアと噛み合って転動するピニオンギアを固定した第2のユニットと、
前記ピニオンギアに連結し、前記ラックギアに平行に直線走行を行う駆動機構とを備え、
走行指示に基づいて前記駆動機構が走行し、該ピニオンギアを該ラックギア上を転動させることにより該第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って該第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とする、
ことを特徴とする回転機構。
(付記7)
前記駆動機構は、超音波モータである
ことを特徴とする回転機構。
本発明の回転機構と回転の概念図である。 回転機構の実施例である。 ピニオン操作カムの初期姿勢の作用である。 ピニオン操作カムの回転時の作用である。 回転機構モジュール例である。 長円に形成したケーブル貫通穴の効果である。 本発明の回転機構を搭載した携帯電話の使用イメージである。 リニアアクチュエータを用いた回転機構例である。 携帯電話の表示ユニット展開例(従来技術)である。
符号の説明
10 本体ユニット
11 本体ユニット
12 本体ユニット
13 本体ユニット
20 表示ユニット
21 表示ユニット
22 表示ユニット
23 表示ユニット
100 携帯電話
200 本体ユニット
300 表示ユニット
310 ディスプレイ
320 支持部材
400 ラックギア
401 固定穴
500 ピニオンギア
501 固定穴
510 ピニオンギア中央部
520 貫通穴
521 貫通穴
600 ピニオン操作カム
601 支軸
610 ピニオン操作カム
611 支軸
620 ピニオン操作カム
630 ピニオン操作カム
700 バネ
710 バネ
800 リニアアクチュエータ
810 連結部材
900 梁

Claims (4)

  1. ラックギアを固定した第1のユニットと、
    前記ラックギアと噛み合って転動し、一方の板厚方向に段差を形成したピニオンギアを固定した第2のユニットと、
    前記ピニオンギアの段差面に当接し、該段差面をバネ圧によって押圧する押圧辺と、該段差面を該バネ圧によって該ピニオンギアを転動する転動辺とを有するピニオン操作カムとを備え、
    前記ピニオン操作カムの押圧辺が該ピニオンギアの段差面を押圧している状態において、該第2ユニットの側面から外力が与えられたとき、該外力によって該ピニオン操作カムの押圧辺が移動して該段差面に転動辺が当接し、該与えられた外力の方向と反対の方向に該ピニオンギアが該ラックギア上を転動することにより該第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って該第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とする、
    ことを特徴とする回転機構。
  2. 前記ピニオンギアは、板厚方向にケーブルを通過させる所定サイズの長円の貫通穴が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転機構。
  3. 前記第2のユニットは、表示を行うディスプレイ部を備える、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転機構。
  4. ラックギアを固定した第1のユニットと、
    前記ラックギアと噛み合って転動し、一方の板厚方向に段差を形成したピニオンギアを固定した第2のユニットと
    前記ピニオンギアの段差面に当接し、該段差面をバネ圧によって押圧する押圧辺と、該段差面を該バネ圧によって該ピニオンギアを転動する転動辺とを有するピニオン操作カムとを備え、
    前記ピニオン操作カムの押圧辺が該ピニオンギアの段差面を押圧している状態において、該第2ユニットの側面から外力が与えられたとき、該外力によって該ピニオン操作カムの押圧辺が移動して該段差面に転動辺が当接し、該与えられた外力の方向と反対の方向に該ピニオンギアが該ラックギア上を転動することにより該第2のユニットが回転動作と並進動作とを行って該第1のユニットに対して所望の角度に変更可能とする回転機構を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
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