JP2006109398A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用可能な面積を拡大することのできる携帯端末を提供する。
【解決手段】 互いに連結された第1筺体41と第2筺体43の内側面41b、43b同士が合わされて折り曲げ可能な携帯端末100において、第1筺体41または第2筺体43の一方に第3筺体51を展開自在に連結し、第3筺体51が連結された筺体41の外側面41aに第1操作部52を設け、第3筺体51が連結されない筺体43の内側面43bに第2操作部59を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1筺体と第2筺体とが折曲部を介して二つ折り可能となった携帯端末に関する。
携帯端末には、第1筺体と第2筺体とを折曲部を介して連結し、二つ折り可能としたものがある。この種の携帯端末1は、図21に示すように、取扱時には、第1筺体である一方の筺体(以下、「上筺体」とも称す)3が上方に配置され、第2筺体である他方の筺体(以下、「下筺体」とも称す。)5が下方に配置される。
なお、本明細書中において、二つ折り時に重ね合わされる面を、上筺体3および下筺体5におけるそれぞれの裏面3b、5bと称し、二つ折りされた状態での外面を上筺体3および下筺体5におけるそれぞれの表面3a、5aと称することとする。
つまり、携帯端末1は、下筺体5の表面5aが下面となって手のひらや机上面に対面して載置される。
上筺体3の裏面3bには表示部7が設けられるとともに、折曲部9と反対側の端部には受話部11が設けられる。また、下筺体5の裏面5bには操作部13が設けられるとともに、折曲部9と反対側の端部には送話部15が設けられる。
これにより、通話時には、上筺体3と下筺体5とを開いて、耳と口との距離に受話部11と送話部15とが離間可能となり、不使用時には二つ折りされることで略半分の大きさに小型化され良好な携帯性が可能となっている。
特開平5−83342号公報
近年、上記した二つ折りの携帯端末において、上筺体3の表面3aに、多機能化や利便性向上の要請から、サブ表示部を備えたものが提供されている。
このような状況から限られた面積の携帯端末においては使用可能な面積が殆ど残されておらず、新たな操作部の設置が極めて困難となっている。そして、下筺体5の表面5aは未利用の面とされる場合が多いが、この表面5aは上記のように載置面に対面配置されるため、表示部や操作ボタンの設置には不都合があった。また、上筺体3の表面3aは、携行時に表出状態となることから、サブ表示部の配置に利用する程度であれば支障ないが、操作部の配置には誤操作の観点等から好ましくなかった。
これに対し、上記特許文献1には、図22に示すように、受話部17と、本体部19と、送話部21とを、第1ヒンジ23と、第2ヒンジ25とで折畳み自在に構成した携帯電話機27が開示されているが、展開時におけるスピーカ29とマイク31とを話者に対して好適な位置に合わせることを目的としているため、使用可能な面積を拡張する構成については何ら記載されていなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、使用可能な面積を拡大することのできる携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の携帯端末は、第1筺体と第2筺体とを回動自在な機構を有する第1屈曲部で連結された折り畳み式携帯端末であって、前記第1筺体または前記第2筺体のいずれか一方に第3筺体が回動自在な機構を有する第2屈曲部で連結され、前記第1筐体と第2筐体とを折り畳んだ状態において、前記第3筺体が連結された筺体の外側面に第1操作部が設けられ、前記第3筺体が連結されない筺体の内側面に第2操作部が設けられたことを特徴とする。
この携帯端末では、従来、第3筺体が設けられない場合には誤操作の観点等から操作部を設けることのできなかった筺体の外側面に、第1操作部が配設可能となる。つまり、第3筺体が設けられることにより、第3筺体が設けられた筺体の外側面がこの第3筺体によって覆えるようになり、筺体の外側面が新たな第1操作部の配設スペースとして利用可能となる。
したがって、従来、第1筺体と第2筺体の内側面に配置されていた表示部や操作部が、第3筺体が設けられた筺体の外側面へシフトされれば、大面積の第1筺体と第2筺体の内側面が新たな用途に利用可能となる。
請求項2記載の携帯端末は、前記第1筐体と第2筐体を折り畳んだ状態において、前記第1筺体または前記第2筐体のいずれか一方の外側面に前記第3筺体が配置するよう前記第2屈曲部にて連結されたことを特徴とする。
この携帯端末では、第3筺体が、取扱時に上方に配置される第1筺体の外側面に設けられ、例えば手のひらで把持した場合の最上層の第3筺体を展開することで、第1筺体の外側面に配設した第1操作部が表出される。
すなわち、使用頻度の高い展開形態が、最上層の第3筺体を展開させる最も容易な展開操作で実現可能となる。
請求項3記載の携帯端末は、前記第3筺体が、前記第1折曲部と反対側の端部に連結されたことを特徴とする。
この携帯端末では、第1筺体と第2筺体とが開かれ、第2操作部が操作される使用状態において、第3筺体が展開されると、第3筺体が第1筺体の内側面と連続的に配置され、第3筺体が第1筺体の内側面に設けられた例えば表示部等に対する拡張的なスペースとして利用可能となる。
請求項4記載の携帯端末は、第1筺体と第2筺体とが摺動可能な機構を有する第1摺動部で連結されたスライド式の携帯端末であって、前記第1筺体または前記第2筺体のいずれか一方に第3筺体が摺動可能な機構を有する第2摺動部で連結され、前記第1筐体と第2筐体とを重ねた状態において、前記第3筺体が連結された筺体の外側面に第1操作部が設けられ、前記第3筺体が連結されない筺体の内側面に第2操作部が設けられたことを特徴とする。
この携帯端末では、従来、第3筺体が設けられない場合には誤操作の観点等から操作部を設けることのできなかった筺体の外側面に、第1操作部が配設可能となる。つまり、第3筺体が設けられることにより、第3筺体が設けられた筺体の外側面がこの第3筺体によって覆えるようになり、筺体の外側面が新たな第1操作部の配設スペースとして利用可能となる。
したがって、従来、第1筺体と第2筺体の内側面に配置されていた操作部が、第3筺体が設けられた筺体の外側面へシフトされれば、大面積の第1筺体と第2筺体の内側面が新たな用途に利用可能となる。
これに加え、第3筺体が摺動によって移動されるので、第3筺体により覆われる操作部などが、開閉操作や回転操作に比べ、最も容易な直線的な摺動(スライド)操作で簡単に表出可能となる。
請求項5記載の携帯端末は、前記第1筐体と第2筐体を重ねた状態において、前記第1筺体または前記第2筐体のいずれか一方の外側面に前記第3筺体が配置するよう前記第2摺動部にて連結されたことを特徴とする。
この携帯端末では、第3筺体が、取扱時に上方に配置される第1筺体の外側面に設けられ、例えば手のひらで把持した場合の最上層の第3筺体を摺動することで、第1筺体の外側面に配設した第1操作部が表出される。
すなわち、使用頻度の高い展開形態が、最上層の第3筺体を摺動させる最も容易な操作で実現可能となる。
請求項6記載の携帯端末は、前記第3筺体が、前記第1摺動部の摺動方向と交差する方向に摺動する前記第2摺動部によって連結されたことを特徴とする。
この携帯端末では、第1筺体と第2筺体とが矩形状で形成されている場合、第1摺動部が第1筺体と第2筺体を長手方向で摺動させるものであると、通話使用に適した長尺への伸長が可能となる。一方、その直交方向で第3筺体が摺動されれば、例えば第3筺体に設けられる表示部をテレビとして好適な横長で使用可能となる。すなわち、第3筺体が第1筺体の外側面と連続的に配置されることで、第1筺体の外側面に設けられた第1操作部が、テレビ画面としての第3筺体に対する拡張的な例えばチャンネル、音量等の配設スペースとして効果的に利用可能となる。
本発明に係る携帯端末によれば、折り曲げ可能となった第1筺体と第2筺体のいずれか一方に第3筺体が連結され、第3筺体が連結された筺体の外側面に第1操作部が設けられ、第3筺体が連結されない筺体の内側面に第2操作部が設けられたので、従来、第3筺体が設けられない場合には操作部が表出状態となることから設けることのできなかった筺体の外側面に、第1操作部が配設可能となる。
つまり、第3筺体を設けたことにより、筺体の外側面が新たな操作部の配設スペースとして利用可能となる。そして、従来、第1筺体と第2筺体の内側面に配置されていた表示部や操作部が、第3筺体が設けられた筺体の外側面へシフトされれば、大面積の第1筺体と第2筺体の内側面が新たな用途に利用可能となる。この結果、第1筺体と第2筺体の使用可能な面積を拡大することができる。
以下、本発明に係る携帯端末の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯端末の第1実施形態の斜視図、図2は図1に示した携帯端末の第3筺体を開いた斜視図、図3は第1筺体と第2筺体とを開いた状態の斜視図、図4は図3に示した状態からさらに第3筺体を展開させた状態の斜視図である。
この第1実施形態による携帯端末100は、第1筺体(上筺体)41と、第2筺体(下筺体)43とが第1折曲部45で連結され、内側面41b、43b同士が合わされて二つ折り可能となる。第1折曲部45は、軸状のヒンジ、可撓性を有する薄肉ヒンジ、またはバネ性を有する板部材等を用いることができる。
携帯端末100は、下筺体43の外側面43aが机上面と対面して載置される。つまり、携帯端末100は、上筺体41の外側面41aが上面となって机上等に置かれる。上筺体41の外側面41aの第1折曲部45側にはサブ表示部47が設けられる。サブ表示部47のさらに第1折曲部45側には受話部49が設けられる。サブ表示部47には通常の通話に必要な表示(日時、着信相手番号、入力番号等)がなされる。
上筺体41の外側面41aの第1折曲部45と反対側の端部には第3筺体51が第2折曲部53を介して展開自在に設けられている。
なお、本明細書中で、展開とは、ヒンジを介して開閉、軸を介して回転、案内機構を介してスライドされることで、のべひらくことを含む。第1実施形態では、例えば薄肉ヒンジである第2折曲部53を介して第3筺体51が上筺体41の外側面41aに対して折り曲げ自在となっている。
図2に示すように、第3筺体51に覆われる上筺体41の外側面41aには第1操作部52が設けられている。また、第3筺体51の内側面51b(上筺体41の外側面41aに合わせられる面)には第2折曲部53と反対側の端部に送話部55が設けられている。
すなわち、携帯端末100は、通常の通話使用時、第3筺体51が開かれ、上筺体41の受話部49が耳に当てられ、第3筺体51の送話部55が口元に配置されて使用される。
図3に示すように、第1折曲部45を介して開かれることで、表出することとなる上筺体41および下筺体43の内側面41b、43bにはメイン表示部57、および第2操作部59が設けられている。
例えば、この第2操作部59は、上筺体41の外側面41aに設けられる第1操作部52より操作優先度(使用頻度)の低い操作部となっている。この第2操作部59としては、例えばスタイラス61を用いた手書きパッド63やマウスパッド65が挙げられる。下筺体43の第1折曲部45と反対側の端面には、スタイラス61用の収納穴67が開口されている。
このように、第1実施形態による携帯端末100では、第3筺体51が、取扱時に上方に配置される上筺体41の外側面41aに設けられ、例えば手のひらで把持した場合の最上層の第3筺体51を展開することで、上筺体41の外側面41aに配設した第1操作部52が表出される。
すなわち、使用頻度の高い展開形態が、最上層の第3筺体51を展開させる最も容易な展開操作で実現可能となる。
また、第3筺体51が、上筺体41の第1折曲部45と反対側の端部に連結されているので、図4に示すように、上筺体41と下筺体43とが開かれ、第2操作部59が操作される使用状態において、第3筺体51体が展開されると、第3筺体51が上筺体41の内側面41bと連続的に配置され、第3筺体51が上筺体41の内側面41bに設けられた例えばメイン表示部57に対する拡張的なスペースとして利用可能となる。
そして、この携帯端末100では、従来、第3筺体51が設けられない場合には誤操作の観点等から操作部を設けることのできなかった上筺体41の外側面41aに、第1操作部52が配設可能となる。つまり、第3筺体51が設けられることにより、第3筺体51が設けられた上筺体41の外側面41aがこの第3筺体51によって覆えるようになり、上筺体41の外側面41aが新たな第1操作部52の配設スペースとして利用可能となる。
したがって、従来、上筺体41と下筺体43の内側面41b、43bに配置されていた表示部や操作部が、第3筺体51が設けられた上筺体41の外側面41aへシフトされれば、大面積の上筺体41と下筺体43の内側面41b、43bが新たな用途に利用可能となる。すなわち、本実施形態では、これらの内側面裏面41b、43bが、新たな用途であるメイン表示部57および手書きパッド63に利用されている。
したがって、この携帯端末100によれば、折り曲げ可能となった上筺体41と下筺体43の上筺体41に第3筺体51が連結され、第3筺体51が連結された上筺体41の外側面41aに第1操作部52が設けられ、第3筺体51の連結されない下筺体43の内側面43bに第1操作部52より操作優先度の低い第2操作部59が設けられたので、従来、第3筺体51が設けられない場合には操作部が表出状態となることから設けることのできなかった上筺体41の外側面41aに、第1操作部52が配設可能となる。この結果、上筺体41と下筺体43の使用可能な面積を拡大することができる。
次に、本発明に係る携帯端末の第2実施形態を説明する。
図5は本発明に係る携帯端末の第2実施形態を表す斜視図、図6は図5に示した携帯端末の第3筺体を回転させた状態の斜視図、図7は図5に示した携帯端末の第1筺体、第2筺体を開いた状態の斜視図、図8は図7に示した状態からさらに第3筺体を回転させた状態の斜視図である。なお、図1〜図4に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この実施形態による携帯端末200は、第1筺体である上筺体71と第2筺体である下筺体73とが折曲部45を介して二つ折り可能となっていることは上記の携帯端末100と同様である。
一方、上筺体71の外側面71aには、当該上筺体71と略同一外形に形成された第3筺体75が、上筺体71の外側面71aに垂直な図示しない回転軸を介して回転自在に取り付けられている。第2の折曲部である回転軸は、折曲部45に対して反対側の端部に配設されている。
この第3筺体75の表面75aには、上筺体71と重ねられた状態で、上筺体71の折曲部45側となる端部に、サブ表示部47が配設され、さらにその端部側に受話部49が設けられる。また、サブ表示部47の下方には、誤操作を生じさせない補助的な操作ボタン79が配置されてもよい。
図6に示すように、第3筺体75は、回転軸を中心に180°回転されることで、受話部49が上筺体71の折曲部45と反対側に位置する。この回転により上筺体71の外側面71aは、半分以上が表出される。この表出した上筺体71の外側面71aには第1操作部52が設けられ、第1操作部52のさらに折曲部45側の端部には送話部55が設けられている。この携帯端末200は、通常の通話使用時、第3筺体75が回転され、第3筺体75の受話部49が耳に当てられ、上筺体71の送話部55が口元に配置されて使用される。
図7に示すように、折曲部45を介して開かれることで、表出することとなる上筺体71および下筺体73の内側面71b、73bにはメイン表示部57、および第2操作部59が設けられている。
例えば、この第2操作部59は、上筺体71の外側面71aに設けられる第1操作部52より操作優先度の低い操作部となっている。この第2操作部59としては、例えばスタイラス61を用いた手書きパッド63やマウスパッド65が挙げられる。
このように、第2実施形態による携帯端末200は、第3筺体75が、取扱時に上方に配置される上筺体71の外側面71aに設けられ、例えば手のひらで把持した場合の最上層の第3筺体75を展開することで、上筺体71の外側面71aに配設した第1操作部52が表出される。
すなわち、使用頻度の高い展開形態が、最上層の第3筺体75を展開させる最も容易な展開操作で実現可能となる。
また、第3筺体75が、上筺体71の折曲部45と反対側の端部に連結されているので、図8に示すように、上筺体71と下筺体73とが開かれ、第2操作部59が操作される使用状態において、第3筺体75が展開されると、第3筺体75が上筺体71の内側面71bと連続的に配置され、第3筺体75が上筺体71の内側面71bに設けられた例えばメイン表示部57に対する拡張的なスペースとして利用可能となる。
そして、この携帯端末200では、従来、第3筺体75が設けられない場合には誤操作の観点等から操作部を設けることのできなかった上筺体71の外側面71aに、第1操作部52が配設可能となる。つまり、第3筺体75が設けられることにより、第3筺体75が設けられた上筺体71の外側面71aがこの第3筺体75によって覆えるようになり、上筺体71の外側面71aが新たな第1操作部52の配設スペースとして利用可能となる。
したがって、従来、上筺体71と下筺体73の内側面71b、73bに配置されていた表示部や操作部が、第3筺体75が設けられた上筺体71の外側面71aへシフトされれば、大面積の上筺体71と下筺体73の内側面71b、73bが新たな用途に利用可能となる。
すなわち、第2実施形態では、これらの内側面71b、73bが、新たな用途であるメイン表示部57および手書きパッド63に利用されている。
したがって、この携帯端末200によれば、第3筺体75を設けたことにより、上筺体71の外側面71aに、第1操作部52が配設可能となり、筺体の外側面が新たな操作部の配設スペースとして利用可能となる。
この結果、上筺体71と下筺体73の使用可能な面積を拡大することができる。
なお、本発明に係る携帯端末の構成は、上記の各実施形態で示した構造を、下記のように変形させた変形例を含むものであってもよい。
図9は第3筺体が第1筺体の内側面側へ折り曲げられる変形例1の斜視図である。
携帯端末は、第1折曲部である折曲部45を介して連結した第1筺体である上筺体81と第2筺体である下筺体83の、折曲部45と反対側の上筺体81の端部に、第2折曲部である薄肉ヒンジ等を介して第3筺体85を連結し、上筺体81の内側面81bに第3筺体85を折畳むようにしてもよい。
この場合、上筺体81の内側面81bには第3筺体85を内側面81bと同一平面で収容する段部87が形成される。
したがって、上筺体81は、第3筺体85を内側面81bに折畳み収容した状態で、下筺体83の内側面83bに合わせられる。この変形例では、通常の通話時には第3筺体85が折畳まれた状態で使用され、例えば手書きパッド63等が用いられる拡張使用時には第3筺体85が展開される。第3筺体85が展開されることにより新たに表出される第3筺体85の内側面85a、および上筺体81の内側面81bの一部81cに、拡張機能の表示部若しくは操作部が設けられる。
なお、この変形例は、通常の通話時に、第3筺体85を展開する構成としてもよく、このような構成とすれば、展開全長を長く確保できるので、折畳み時における携帯端末の一層の小型化が可能となる。
図10は第3筺体が第2筺体の外側面にスライド自在に設けられる変形例2の説明図である。
また、携帯端末は、折曲部45を介して連結した第1筐体である上筺体91と第2筐体である下筺体93の、下筺体93の外側面93aに第3筺体95が設けられてもよい。第3筺体95は、図示しない案内機構によって下筺体93の表面93aで、図10(b)に示すように、折曲部45と反対側に引出し可能となる。この引き出しによって表出する第3筺体95の内側面95bに、拡張機能となる操作部等が設けられる。
なお、この変形例は、通常の通話時に、第3筺体95を展開する構成としてもよく、このような構成とすれば、展開全長を長く確保できるので、折畳み時における携帯端末の一層の小型化が可能となる。
図11は第3筺体が第2筺体の内側面側部に開閉自在に設けられた変形例3の説明図である。
さらに、携帯端末は、第1折曲部である折曲部45を介して連結した第1筐体である上筺体101と第2筐体である下筺体103の、下筺体103の側部に、第3筺体105が開閉自在に取り付けられてもよい。
この変形例による携帯端末では、通常の通話時には、図11(a)に示すように、第3筺体105が下筺体103の内側面103b側に重ねられた状態で使用される。一方、拡張機能の使用時には、図11(b)に示すように、第3筺体105が開かれ、これにより表出する下筺体103の内側面103bと、第3筺体105の内側面105bとに拡張機能用の操作部若しくは表示部が設けられる。この変形例によれば、上筺体101、下筺体103および第3筺体105の内側面101b、103b、105bが相互に近接して配置可能となり、操作性を高めることができる。
次に、本発明に係る携帯端末の第3実施形態を説明する。
図12は本発明に係る携帯端末の第3実施形態を表す斜視図、図13は図12に示した携帯端末の第3筺体をスライドさせた状態の斜視図、図14は図12に示した携帯端末の第2筺体をスライドさせた状態の斜視図である。なお、図1〜図4に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この実施形態による携帯端末300は、第1筺体(上筺体)111と第2筺体(下筺体)113とが摺動可能な機構を有する第1摺動部115(図14参照)で連結される。また、上筺体111または下筺体113のいずれか一方には第3筺体117が摺動可能な機構を有する第2摺動部119(図13参照)で連結される。本実施の形態では、上筺体111の外側面111aに第3筺体117が摺動(スライド)自在に連結されている。
上筺体111と下筺体113とを重ねた状態において、第3筺体117が連結された上筺体111の外側面111aには第3筺体117によって覆われ可能な第1操作部121が設けられる。また、第3筺体117によって覆われることのない上筺体111の外側面111bには主操作部123が設けられている。さらに、第3筺体117が連結されない下筺体113の内側面113bには第2操作部125が設けられている。
主操作部123は、下筺体113に設けられた第2操作部125の拡張操作部とすることができ、例えば電話使用時に使用される。この主操作部123は第3筺体117によっては覆われないことから、上筺体111の外側面111aに常に表出状態となるが、その機能の有効無効を、上筺体111の第1操作部121あるいは下筺体113の第2操作部125によって設定可能とすることで、誤操作の発生を防止可能にできる。すなわち、第1操作部121あるいは第2操作部125の操作により主操作部123の操作を可能とする。また、主操作部123の有効無効は、第1摺動部115あるいは第2摺動部119の作動に連動して設定されるものであってもよい。例えば、これら第1摺動部115あるいは第2摺動部119のいずれか一方が摺動されて初めて、主操作部123による入力が有効となり、元に戻されることで無効となるようにできる。
携帯端末300は、下筺体113の外側面113bが机上面と対面して載置される。つまり、携帯端末300は、上筺体111の外側面111aが上面となって机上等に置かれる。上筺体111における外側面111aには主操作部123と反対側に受話部49が設けられる。また、下筺体113の内側面113bには第1摺動部115と反対側に送話部55が設けられている。そして、第3筺体117の外側面117aにはメイン表示部57が設けられている。メイン表示部57は、通常の通話に必要な日時、着信相手番号、入力番号等の表示の他、例えばスタイラス61(図7参照)を用いた手書きパッドやマウスパッドによる入力が可能となっている。
上筺体111と下筺体113とを重ねた状態において、上筺体111の外側面111aには第3筺体117が配置される。こののように、第3筺体117が、取扱時に上方に配置される上筺体111の外側面111aに設けられ、図13に示すように、例えば手のひらで把持した場合の最上層の第3筺体117を摺動することで、上筺体111の外側面111aに配設した第1操作部121が表出される。すなわち、使用頻度の高い展開形態が、最上層の第3筺体117を摺動させる最も容易な操作で実現可能となる。
ここで、第3筺体117は、第2摺動部119によって、上筺体111の摺動方向と交差する方向に摺動する。本実施の形態の図例のように、上筺体111と下筺体113とが矩形状で形成されている場合、第1摺動部115は、上筺体111と下筺体113を長手方向で摺動させるものであることが好ましい。これにより、図14に示すように、上筺体111と下筺体113とは、通話使用に適した長尺への伸長が可能となる。すなわち、携帯端末300は、通常の通話使用時、上筺体111から下筺体113が引き出され、上筺体111の受話部49が耳に当てられ、下筺体113の送話部55が口元に配置されて使用される。
一方、図13に示すように、上筺体111と下筺体113とを重ねた状態において、その直交方向で第3筺体117が摺動されれば、第3筺体117に設けられるメイン表示部57がテレビとして好適な横長で使用可能となる。すなわち、第3筺体117が上筺体111の外側面111aと連続的に配置されることで、上筺体111の外側面111aに設けられた第1操作部121が、テレビ画面としての第3筺体117に対する拡張的な操作部(例えばチャンネル、音量等)の配設スペースとして効果的に利用可能となる。横長のテレビ表示画面(メイン表示部57)を手で支え持った際に、第1操作部121を操作しやすい画面直下に配置させることが可能となる。
また、主操作部123のみにより通話時の基本操作を可能とすれば、第2操作部125を、主操作部123より操作優先度(使用頻度)の低い操作部とすることができる。このような場合の第2操作部125としては、例えばスタイラス61を用いた手書きパッドやマウスパッドが挙げられる。
したがって、この携帯端末100によれば、従来、第3筺体117が設けられない場合には誤操作の観点等から操作部を設けることのできなかった上筺体111の外側面111aに、第1操作部121が配設可能となる。つまり、第3筺体117が設けられることにより、第3筺体117が設けられた上筺体111の外側面111aがこの第3筺体117によって覆えるようになり、上筺体111の外側面111aが新たな第1操作部121の配設スペースとして利用可能となる。
したがって、従来、上筺体111と下筺体113の内側面113bに配置されていた操作部が、第3筺体117が設けられた上筺体111の外側面111aへシフトされれば、大面積の上筺体111と下筺体113の内側面111c(図14参照)、113bが新たな用途に利用可能となる。
これに加え、第3筺体117が摺動によって移動されるので、第3筺体117により覆われる第1操作部121などが、開閉操作や回転操作に比べ、最も容易な直線的な摺動(スライド)操作で簡単に表出可能となる。
なお、第3の実施の形態に係る携帯端末の構成は、下記のように変形させた変形例4〜変形例9を含むものであってもよい。
図15は下筺体が2分割されて摺動される変形例4の説明図である。なお、以下の各変形例の説明において、図12〜図14に示した部材・部位と同一の部材・部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
この携帯端末300Aは、上筺体111Aの中央部に凹部131が形成され、この凹部131に第2摺動部119Aを介してメイン表示部57を備えた第3筺体117Aが摺動自在となる。上筺体111Aの内側面111Abには図示しない第1摺動部を介して2分割された下筺体113Aが上筺体111Aの長手方向に摺動可能に連結されている。
この変形例による携帯端末300Aによれば、下筺体113Aのそれぞれにスピーカ133、133を設けることで、メイン表示部57を利用したテレビ画像をステレオ音声で視聴することが可能となる。また、下筺体113Aの内側面113Abにゲーム機用キーパッド135、137を設けることにより、ステレオ音声による臨場感あるゲームなどのアプリケーションが実行可能になる。
図16は3つの筺体が2層に重ねられる変形例5の説明図である。
この携帯端末300Bは、下筺体113Bの内側面113Bbに、上筺体111Bと第3筺体117Bとがそれぞれ摺動自在に連結されている。すなわち、下筺体113Bの内側面113Bbには、上筺体111B、第3筺体117Bに覆われないスペース141が表出されている。このスペース141は、上筺体111Bと第3筺体117Bとの面積と同一することが好ましい。
この変形例による携帯端末300Bによれば、図16(b)(c)に示すように、第3筺体117Bを、スペース141に摺動することにより、新たな下筺体113Bの内側面113Bcが表出し、さらに、この新たな内側面113Bcに上筺体111Bを摺動することで、別の新たな内側面113Bdが表出可能となる。これら、内側面113Bc、内側面113Bdには第1操作部121、第2操作部125を配設することができる。
図17は上筺体の長手方向両端から2分割された下筺体が引き出し可能となった変形例6の説明図である。
この携帯端末300Cは、図17(c)に示す断面コ字形の枠状に形成された第3筺体117Cの内部に、上筺体111Cと下筺体113Cとがそれぞれ上下方向に積層されて引き出し可能に連結される。第3筺体117C内に収容された上筺体111Cと下筺体113Cの一部分は、第3筺体117Cの内壁に対し、それぞれが図17(d)に示す第1摺動部115C、第2摺動部119Cを介して摺動(引き出し)可能に連結されている。また、この構成では、図17(a)に示すように、上筺体111C、下筺体113Cの外側面111Ca、外側面113Caの一部分が、第3筺体117Cの外側面117Caと同一面に配置される。
したがって、通常時には、下筺体113Cおよび上筺体111Cの一部分と、第3筺体117Cの外側面117Caとが同一平面に配置される一方、上筺体111C、下筺体113Cを引き出すことによって、図17(b)に示すように、上筺体111C、下筺体113Cの第1操作部121、第2操作部125が表出可能となる。
この携帯端末300Cによれば、上筺体111Cと下筺体113Cとを摺動可能とすることで、図17(a)に示した非展開状態に比べ、図17(b)に示す展開状態では高い伸長性が得られ、携帯性と通話機能とを共に向上させることが可能となる。
図18はそれぞれ同一の矩形状に形成された上筺体、下筺体および第3筺体が対角線方向に摺動自在に連結される変形例7の説明図である。
この携帯端末300Dは、上筺体111D、下筺体113Dおよび第3筺体117Dが同一の矩形状に形成され、それぞれが対角線方向に摺動自在に連結されている。上筺体111Dの外側面111Daには第1操作部121が設けられ、下筺体113Dの内側面113Dbには第2操作部125が設けられている。
したがって、携帯時には第3筺体117Dのみが外側面117Daとなって表出し、展開時にはそれぞれの筺体が対角線方向に相対摺動され略3倍の表出面積が確保可能となる。
この携帯端末300Dによれば、矩形筺体の辺部に沿う方向で摺動する摺動部を備えたものに比べ、矩形状の対角線方向に摺動可能としたことにより、摺動長さを長くすることができ、展開時の伸長量を大きくすることができる。
図19は上筺体と下筺体との内側面が、上筺体と下筺体との外側面に対し、傾斜面で摺動可能に重ね合わせられる変形例8の説明図である。
この携帯端末300Eは、矩形状に形成された上筺体111Eと下筺体113Eとが長手方向に摺動自在に連結される。上筺体111Eの外側面111Eaには第3筺体117Eが設けられる。上筺体111Eと下筺体113Eとの摺動面となる上筺体111Eの内側面111Ebと、下筺体113Eの内側面113Ebとは、上筺体111Eの外側面111Eaに対し、所定の角度傾斜して形成されている。
したがって、図19(b)に示すように、上筺体111Eと下筺体113Eとを相互に摺動させた展開時には、上筺体111Eの外側面111Eaと下筺体113Eの内側面113Ebとが連続配置されることとなる。これにより、外側面111Eaと内側面113Ebとの成す角度θを、180未満に設定することが可能となる。
この携帯端末300Eによれば、上筺体111Eと下筺体113Eとの展開時に、受話部49と送話部55とを耳と口に近接配置させることが可能となり、通話性能を向上させることができる。
図20は円弧状に形成された上筺体、下筺体および第3筺体が円弧に沿う円周方向に摺動される変形例9の説明図である。
この携帯端末300Fは、上筺体111F、下筺体113Fおよび第3筺体117Fが同一の円弧形状に形成され、それぞれが第1摺動部115F、第2摺動部119Fを介して円弧の円周方向に沿って相対摺動可能に構成されている。
したがって、上筺体111E、下筺体113Eおよび第3筺体117Eを展開すれば、図20(b)に示すように大きな円弧状となって伸長し、耳や口に受話部49と送話部55とを近接配置させることができる。また、受話部49を耳かけ可能な凹部構造とすることにより、図20(d)に示すように、ハンズフリーでの使用を可能にすることもではる。さらに、本変形例の場合には、図20(c)に示すように、下筺体113Eの端部を凸部151で形成し、その上端に送話部55を設けることで、展開時および非展開時においても通話を可能とすることができる。
なお、前述した各実施形態では、操作優先度の高低に応じて第1操作部および第2操作部が各筐体に設けられていたが、本発明における第1操作部および第2操作部はそれぞれ操作優先度に関係なく用途や使用形態、あるいは使用者の操作性等を考慮して適宜各筐体に設ければよく、その組み合わせは任意である。
本発明に係る携帯端末の第1実施形態の斜視図である。 図1に示した携帯端末の第3筺体を開いた斜視図である。 第1筺体と第2筺体とを開いた状態の斜視図である。 図3に示した状態からさらに第3筺体を展開させた状態の斜視図である。 本発明に係る携帯端末の第2実施形態を表す斜視図である。 図5に示した携帯端末の第3筺体を回転させた状態の斜視図である。 図5に示した携帯端末の第1筺体、第2筺体を開いた状態の斜視図である。 図7に示した状態からさらに第3筺体を回転させた状態の斜視図である。 第3筺体が第1筺体の裏面側へ折り曲げられる変形例1の斜視図である。 第3筺体が第2筺体の表面にスライド自在に設けられる変形例2の説明図である。 第3筺体が第2筺体の裏面側部に開閉自在に設けられた変形例3の説明図である。 本発明に係る携帯端末の第3実施形態を表す斜視図である。 図12に示した携帯端末の第3筺体をスライドさせた状態の斜視図である。 図12に示した携帯端末の第2筺体をスライドさせた状態の斜視図である。 下筺体が2分割されて摺動される変形例4の説明図である。 3つの筺体が2層に重ねられる変形例5の説明図である。 上筺体の長手方向両端から2分割された下筺体が引き出し可能となった変形例6の説明図である。 それぞれ同一の矩形状に形成された上筺体、下筺体および第3筺体が対角線方向に摺動自在に連結される変形例7の説明図である。 上筺体と下筺体との内側面が、上筺体と下筺体との外側面に対し、傾斜面で摺動可能に重ね合わせられる変形例8の説明図である。 円弧状に形成された上筺体、下筺体および第3筺体が円弧に沿う円周方向に摺動される変形例9の説明図である。 従来の二つ折り携帯端末の斜視図である。 受話部、本体および送話部を、2つのヒンジで連結した従来の携帯電話機の斜視図である。
符号の説明
41、71 第1筺体
41a、43a、71a、73b 外側面
41b、43b、71b、73b 内側面
43、73 第2筺体
45 第1折曲部
51、75 第3筺体
52 第1操作部
53 第2折曲部
59 第2操作部
100、200 携帯端末
111A、111B、111C、111D、111E、111F 上筺体(第1筺体)
113A、113B、113C、113D、113E、113F 下筺体(第2筺体)
111a 外側面
113b 内側面
115 第1摺動部
117A、117B、117C、117D、117E、117F 第3筺体
119 第2摺動部
300 スライド式の携帯端末

Claims (6)

  1. 第1筺体と第2筺体とを回動自在な機構を有する第1屈曲部で連結された折り畳み式携帯端末であって、
    前記第1筺体または前記第2筺体のいずれか一方に第3筺体が回動自在な機構を有する第2屈曲部で連結され、
    前記第1筐体と第2筐体を折り畳んだ状態において、
    前記第3筺体が連結された筺体の外側面に第1操作部が設けられ、
    前記第3筺体が連結されない筺体の内側面に第2操作部が設けられたことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記第1筐体と第2筐体を折り畳んだ状態において、前記第1筺体または第2筐体のいずれか一方の外側面に前記第3筺体が配置するよう前記第2屈曲部にて連結されたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記第3筺体が、前記第1折曲部と反対側の端部に連結されたことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  4. 第1筺体と第2筺体とが摺動可能な機構を有する第1摺動部で連結されたスライド式の携帯端末であって、
    前記第1筺体または前記第2筺体のいずれか一方に第3筺体が摺動可能な機構を有する第2摺動部で連結され、
    前記第1筐体と第2筐体とを重ねた状態において、
    前記第3筺体が連結された筺体の外側面に第1操作部が設けられ、
    前記第3筺体が連結されない筺体の内側面に第2操作部が設けられたことを特徴とする携帯端末。
  5. 前記第1筐体と第2筐体を重ねた状態において、前記第1筺体または前記第2筐体のいずれか一方の外側面に前記第3筺体が配置するよう前記第2摺動部にて連結されたことを特徴とする請求項4記載の携帯端末。
  6. 前記第3筺体が、前記第1摺動部の摺動方向と交差する方向に摺動する前記第2摺動部によって連結されたことを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
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