JP4899190B2 - 携帯電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、表示部を縦長状態と横長状態とに回転して切り替えることができる携帯電子機器に関する。
近時、携帯電話は、その本来の機能である通話の他に、インターネットのウエブ閲覧機能及び電子メール送受信機能が付加され、更に、所謂ワンセグのデジタルテレビの視聴機能が付加されたものもある。このウエブ閲覧については、携帯電話の小さい画面での一覧性を確保するために、縦長の操作部を手に持った状態で、画面を横長にして閲覧することが好ましく、また、テレビ視聴に際しては、携帯電話の全画面にテレビ映像を表示してテレビ映像を見やすくするために、16対9の横縦比率のテレビ画面に合わせて、同様に、画面を横長にすることが好ましい。
そこで、折り畳み式の携帯電話機において、表示部を操作部(又は握持部)に対して回転させて開閉すると共に、表示部と操作部との回転軸に対して垂直の方向の回りに表示部を操作部に対して相対的に回転させる機構を備えた折り畳み式携帯電話機が開発されている(特許文献1)。
この特許文献1に記載の従来技術は、液晶表示部が設けられた第1の筐体と、操作部を有する第2の筐体と、第1及び第2の筐体を折り畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを有し、支持機構により、液晶表示部は第1の筐体に縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持されている。そして、支持機構のカム機構は、第1の筐体に設けられて左右方向に延びその途中で凸状に湾曲した曲線状の左右方向ガイド溝と、第1の筐体に設けられ上下方向に延びる直線状の上下方向ガイド溝と、液晶表示部の背面に設けられ前記左右方向ガイド溝に係合する第1ガイドピンと、液晶表示部の背面に設けられ前記上下方向ガイド溝に係合する第2ガイドピンとを有する。そして、前記液晶表示部が縦長状態又は横長状態を保持するように付勢するねじりコイルバネが、その一端が第1ガイドピンに固定され、他端が第1の筐体に固定されて設けられている。
これにより、液晶表示部が設けられた第1の筐体は、回転により縦長状態から横長状態に移るときに、回転と共に、操作部が設けられた第2の筐体から遠ざかる方向に一旦逃げて、第1の筐体の下端隅部が第2の筐体に干渉しないようにしていると共に、横長状態において、液晶表示部が操作部から遠くなりすぎることを防止している。
特開2006−211576号公報
しかしながら、上述の従来技術においては、液晶表示部が縦長状態又は横長状態を保持するように作用するねじりコイルバネが、その一端が液晶表示部の背面に固定された第1ガイドピンに固定され、他端が第1の筐体に固定されているので、ねじりコイルバネは、液晶表示部と第1の筐体との間に挟まれて積層配置されており、携帯電話機を薄くするために障害となる。また、バネの可動空間を広く確保する必要があり、携帯電話機の小型化が困難となる。
更に加え、液晶表示部の回転の軌跡は、液晶表示部が設けられた第1の筐体に設けられた左右方向ガイド溝及び上下方向ガイド溝の形状により決まる。このため、回転動作時における使用者の操作感触は、ガイド溝の形状により決まり、操作感触の調整が困難である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、薄型化及び小型化が可能であり、更に、表示部の回転動作における操作感触を調整することができる携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯電子機器は、第1の筐体と第2の筐体とをこの第2の筐体の面に垂直の軸の回りに相対的に回転させる回転機構を備えた携帯電子機器において、前記回転機構は、前記第1の筐体に設けられた板状の第1の筐体側部材と、前記第2の筐体に設けられた板状の第2の筐体側部材と、前記第1の筐体側部材又は前記第2の筐体側部材の一方の部材に形成され少なくとも一方が湾曲した第1及び第2のガイド溝と、前記第1の筐体側部材又は前記第2の筐体側部材の他方の部材に固定され夫々前記第1及び第2のガイド溝に嵌合して前記第1及び第2のガイド溝に沿って移動する第1及び第2のピンと、前記第1のピンに対し前記第1のガイド溝の一方の端部に向かう方向に付勢する弾性部材と、前記一方の部材に形成され前記弾性部材が配置された弾性部材用溝と、を有し、前記第1のピンは、円板状の頭部と前記他方の部材に固定される軸部とを有し、前記回転機構は、更に、前記第1のピンの前記軸部を隙間をもって嵌合する形の孔を有するカムと、前記カムから延出して前記弾性部材に係合することにより前記弾性部材からの付勢力を前記カムを介して前記第1のピンに伝えるカム延出部とを有することを特徴とする。
また、前記第1のピンは、前記軸部に嵌合して前記軸部と前記カムとの間に配置されたローラを有することが好ましい。
更に、前記第2の筐体と前記第1の筐体とが同一方向を向いたとき、及び/又は前記第2の筐体が前記第1の筐体に対して90°方向に回転したときに、夫々、噛み合うように、前記第1のピンに1又は2個の凹部が設けられ、前記カムに1又は2個の凸部が設けられており、前記第2の筐体の回転により前記凸部が前記凹部内に嵌合したときに、クリック感が付与されるように構成することが好ましい。
更にまた、例えば、前記第1及び第2のガイド溝は前記第1の筐体側部材に形成され、前記第1及び第2のピンは前記第2の筐体側部材に固定されている。この場合に、前記第1のガイド溝は、前記第1の筐体の長手方向に延びる縦溝であり、前記第1のピンは前記縦溝に嵌合する縦軸であり、前記第2のガイド溝は、前記第1の筐体の幅方向に湾曲して延びる横溝であり、前記第2のピンは前記横溝に嵌合する横軸であり、前記横溝は前記縦溝に向けて凸に湾曲しているように構成することが好ましい。また、前記弾性部材は、例えば、コイルバネである。
表示側本体が、操作側本体に対して、スライドする形式の携帯電子機器においては、例えば、前記第2の筐体には表示面が設けられ、この第2の筐体の裏面にスライドレールが固定され、前記第1の筐体には操作ボタンが配置され、前記第2の筐体側部材は、前記スライドレールを前記第1の筐体の長手方向に移動可能に案内するスライド部を有し、前記第1の筐体側部材は、前記第1の筐体に固定されているように構成することができる。この場合に、前記第2の筐体側部材に、前記スライドレールをそのスライドストロークの中央よりも端部側に付勢するスライドバネが設けられていることが好ましい。
一方、表示側本体を操作側本体に対して折り畳む形式の携帯電子機器においては、例えば、前記第2の筐体には表示面が
設けられ、前記第1の筐体には操作ボタンが配置され、この第1の筐体にその幅方向を開閉回転軸として回転可能に連結された回転支持部材と、を有し、前記第1の筐体側部材は、前記回転支持部材における折り畳み内側の面に固定されており、前記第2の筐体側部材は、前記第2の筐体の裏面に固定されているように構成することができる。この場合に、前記回転支持部材の内側の面に、前記第1の筐体側部材を前記回転支持部材との間に挟んで固定する固定部材が配置されていることができる。
本発明によれば、携帯電子機器の厚さが増大することはなく、携帯電子機器の薄型化及び小型化が可能であり、更に、表示部の回転動作における操作感触を調整することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、表示側本体(第2の筐体)が操作側本体(第1の筐体)に対してスライドして操作ボタンの操作を可能にするスライドタイプの携帯電話に本発明を適用した実施形態について説明する。図1(a)乃至(c)はこのスライドタイプの携帯電話機の動きを示す斜視図である。図1(a)に示すように、閉状態では、表示側本体100と操作側本体200とが重なった状態にあり、ダイヤルボタンを押すときには、図1(b)に示すように、表示側本体100を操作側本体200に対して上方にスライドさせて、ダイヤルボタンを露出させる。一方、テレビ放送を受信し視聴する際には、図1(c)に示すように、表示側本体100を操作側本体200に対して時計方向に90°回転させる。このとき、表示側本体100の中心は、図1(b)の場合の位置に対して、図1(c)の場合の位置は操作側本体200の操作ボタン寄りに移動する。即ち、図面上で上方の部分を上、下方の部分を下とすれば、表示側本体100の中心位置は、図1(b)の場合よりも図1(c)の場合の方が下になる。なお、図1の図示例では、表示側本体100を操作側本体200に対して時計方向に回転させたが、これとは逆に、反時計方向に回転させるようにしてもよく、また両方向に回転できるようにしてもよい。
図2はこのような動きを可能にするための回転機構を、スライド機構と共に示す分解斜視図である。表示側本体100は、表示側筐体101とスライドレール110とから構成される。一方、操作側本体200は、操作側筐体201により構成される。そして、操作側本体200に対して、表示側本体100を回転させる回転機構300は、表示側部材(第2の筐体側部材)310と、操作側部材(第1の筐体側部材)320とにより構成される。この表示側部材310は、操作側部材320と共に回転機構300の主要構成要素であるが、スライドレール110のスライドを可能にするためのスライド機構の一部も兼ねている。
図3(a)は表示側筐体101の裏面にスライドレール110を固定した状態を示す表示側筐体101の裏側の斜視図、図3(b)は操作側筐体201に操作側部材320を固定した状態を示す操作側筐体201の表側の斜視図である。また、図4(b)は図4(a)のA−A線による断面図であり、表示側部材310と操作側部材320との係わり合いを示す断面図である。
スライドレール110は、下部に矩形の切欠112を有する長方形の板状をなし、その両側縁に段差を設けて幅方向に延出する突起111を有する。一方、表示側部材310には、その両側縁に、折り返し部311が設けられており、突起111を折り返し部311に挟み込むことにより、この折り返し部311に案内されて、スライドレール110が表示側部材310に対してスライドレール110の長手方向にスライドすることができる。
スライドアシスト用バネ120は、ねじりコイルバネであり、その一端121は、表示側部材310に固定ピン312により固定され、その他端122は、表示側部材310の表面側に配置されるスライドレール110の孔113に固定ピン123により固定される。このように構成されたスライド機構においては、スライドレール110が表示側部材310に対してスライドする際に、スライドアシスト用バネ120はその一端121と他端122の相対的位置が変化するために、その撓み状態が変化し、スライドレール110のストロークの中間点において、一端121と他端122とが最も接近する。このため、スライドレール110は、スライドレールアシスト用バネ120により、このストロークの中間点を境にして、ストロークの始端側又は終端側のいずれか一方に、付勢される。これにより、表示側筐体101は、そのストロークの中間点よりもストローク始端側にあるときは、アシストバネ120により始端側に戻ろうとし、ストロークの中間点よりもストローク終端側にあるときは、アシストバネ120により終端側に進出しようとする。
次に、本実施形態の回転機構300について説明する。図5(a)、(b)はこの回転機構300を裏側から見た平面図、図6(a)乃至(c)はその動作を示す平面図、図7(a)は回転アシスト用圧縮コイルバネとカムとの関係を示す一部拡大図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。図2において、操作側部材320に対し、回転アシスト用圧縮コイルバネ330、カム331,ローラ332が組み付けられ、操作側部材320に対し、縦軸333及び横軸334を介して表示側部材310が連動動作するが、図5及び図6においては、特に、表示側部材の形状を単純化して、回転機構300について説明する。即ち、図5及び図6においては、操作側部材は符号10で現し、表示側部材は符号20で現し、回転アシスト用圧縮コイルバネは符号30で現す。
図5に示すように、回転機構300は、操作側本体200に設けられた板状の操作側部材10(操作側部材320)と、表示側本体100に設けられた板状の表示側部材20(表示側部材310)とを有する。操作側部材10には、操作側筐体201の長手方向に延びる縦溝(第1のガイド溝)12と、この縦溝12とほぼ平行に延びる弾性部材用溝13と、縦溝12に向けて凸に湾曲する横溝(第2のガイド溝)11とが形成されており、弾性部材用溝13の上端部には、バネ係止用の突起14が形成されている。一方、表示側部材20には、横軸40を固定するための孔21と縦軸50を固定するための孔22とが形成されている。横軸40及び縦軸50をネジ棒、孔21,22を螺孔とすれば、横軸40及び縦軸50を孔21,22に螺合させることにより横軸40及び縦軸50を表示側部材20に固定することができる。
横軸40は、頭部と軸部を有し、操作側部材10の裏面側(携帯電話機の裏面側)から軸部を横溝11内に挿入した後、この軸部を操作側部材10の表面側に配置された表示側部材20の孔21に固定することにより、表示側部材20に取り付けられる。なお、横軸40の頭部は横溝11を挿通しない大きさを有している。一方、縦軸50は、同様に頭部と軸部とを有し、この軸部にローラ51を嵌合し、更に軸部をカム52に設けた孔54内に挿通させた後、縦溝12に挿入し、そして、軸部を表示側部材20の孔22に固定することにより、表示側部材20に取り付けられる。カム52は、縦溝12の幅よりも大きな形状を有し、その中央に設けられた孔54は、ほぼ矩形の形状を有し、この孔54内にローラ51が配置されて、ローラ51の回転により、縦軸50が縦溝12の長手方向に移動することができる。
そして、カム52の横溝11から遠い方の端部には、孔54の周辺部の位置に突起55が配置されている。また、縦軸50の頭部には、2個の凹部56a、56bが形成されており、図6(a)に示すように、回転角度が0°の場合に、突起55が凹部56aに嵌合し、図6(b)に示すように、表示側部材20が回転途中の場合には、突起55は凹部56aから外れ、図6(c)に示すように、回転角が90°の場合には、突起55が凹部56bに嵌合する。この突起55の凹部56a、56bへの嵌入及び離脱は、縦軸50が孔54内をローラ51の回転により移動することによりなされる。
カム52には、その下端部から、弾性部材用溝13の方に延出する延出部53が形成されている。この延出部53の先端には、バネ係止用の突起57が形成されている。そして、図6に示すように、縦軸50を表示側部材20に組み付けた後は、カム52のバネ係止用突起57と、操作側部材10のバネ係止用突起14との間に、回転アシスト用の圧縮コイルバネ30が係止される。この圧縮コイルバネ30はカム52を介して縦軸50を横溝11側に付勢する。このとき、図6(a)に示すように、表示側部材20の回転角が0°の場合は、コイルバネ30は最も伸張した状態にあり、表示側部材20が回転するにつれてコイルバネ30が短縮していき、その途中でコイルバネ30が最も短くなり、更に表示側部材20が回転すると、コイルバネ30は、回転角が90°になるまで伸張し続ける。
圧縮コイルバネ30は、図7(a)及び(b)に示すように、バネ係止用突起14,57がコイルバネ30内に挿入されることにより、係止されている。そして、このバネ係止用突起14、57が、弾性部材用溝13の長手方向の両端部に配置されているので、コイルバネ30は、この弾性部材用溝13内に位置する。このため、コイルバネ30を設けるために、コイルバネ30の直径に相当する厚さ方向の空間を用意する必要はなく、コイルバネ30における弾性部材用溝13からはみ出る部分だけ、空間的な余裕を設ければよい。
次に、上述の如く構成された本実施形態の携帯電話機の動作について説明する。図1乃至図3に示すように、表示側本体100を上方に押すと、スライドレール110がスライドアシスト用バネ120の付勢力に抗して表示側部材310に対して上方にスライドし、そのストロークの中間点を過ぎると、スライドアシスト用バネ120の付勢力を受けて更に上方にスライドする。従って、表示側本体100は、バネ120の付勢力により、図1(a)の閉状態及び図1(b)の開状態を保持する。
そして、図1(b)に示す状態から、表示側本体100を向かって時計方向に回転させると、これを裏側から見ている図6(a)乃至(c)に示すように、表示側部材20が回転アシスト用圧縮コイルバネ30の付勢力に抗して、裏側から見て反時計方向に回転する。図6(b)に示すように、この回転の途中でコイルバネ30が最も短くなり、その後、更に回転すると、図6(c)に示すように、コイルバネ30が伸張していく。このとき、図6(a)に示すように、横軸40が横溝11の図示の左端に位置しているときは、表示側本体100は、図1(b)に示すように、通常の電話機としての操作に最適な縦長状態にあり、図6(c)に示すように、横軸40が横溝11の図示の右端に位置しているときは、表示側本体100は、図1(c)に示すように、テレビの視聴又はウエブの閲覧に最適な横長状態にある。そして、圧縮コイルバネ30の付勢力により、強制的に回転させない限り、表示側本体100はこの縦長状態及び横長状態を保持する。
本実施形態においては、この表示側本体100と操作側本体200に付勢力を与える弾性部材を弾性部材用溝13内に配置するので、この弾性部材を設けるために携帯電話機の厚さが厚くなってしまうことを防止することができる。また、この弾性部材として、コイルバネを使用することにより、この回転機構の動作のために、バネが動く空間を極力小さくすることができ、携帯電話機の大型化を防止することができる。しかも、コイルバネ30を縦軸50が移動する縦溝12の近傍にこれと平行に設けた溝13内に配置するので、縦軸50とコイルバネ30を連結するために必要な空間も小さくてすむ。
このように、本実施形態においては、縦長状態と横長状態とを切り替えることができる携帯電話機において、その小型及び薄型化が可能になる。
また、表示側
本体100の回転に伴い、その一方の回転角度(0°)のときに、縦軸50に設けた凹部56aが、カム52に設けた突起55に嵌合し、他方の回転角度(90°)のときに、縦軸50に設けた凹部56bが、カム52に設けた突起55に嵌合するので、この回転角が0°の縦長状態から離脱するとき及び回転角90°の横長状態から離脱するときに、操作者にはクリック感が与えられる。よって、縦長状態及び横長状態の操作をする上で、操作者は安心して操作することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8(a)乃至(c)はこの携帯電話機の動きを示す斜視図、図9はこの動きを可能にするための回転機構を示す分解斜視図である。図10(a)は操作側本体に操作側部材を取り付けた状態、図10(b)は表示側本体に表示側部材を固定した状態を示す斜視図である。図11(a)は本実施形態の携帯電話機を折り畳んだ状態を示す斜視図、図11(b)は図11(a)のC−C線による断面図である。
本実施形態は、表示側本体100が操作側本体200に対して開閉するクラムシェルタイプの携帯電話機である。即ち、操作側本体200は、操作側筐体202と、この操作側筐体202の幅方向に平行の回転軸(回転軸筒203、回転軸212)を介して操作側筐体202に対して回転可能に連結された回転支持部材210とから構成されている。一方、表示側本体100は、この回転支持部材210に連結された表示側筐体100から構成されている。操作側筐体202には、その長手方向の上端部にその幅方向に延びる筒状の回転軸筒203が設けられており、回転支持部材210にも回転軸筒203の長さだけ離隔した1対の半割り回転軸カバー211が設けられている。そして、この回転軸筒203と固定部材360の回転軸筒361とを同軸的に配置し、回転軸212をこれらの回転軸筒203、回転軸筒361内に挿入することにより、回転支持部材210は表示側筐体100と共に操作側筐体202に対して、その幅方向を回転中心として回転することができる。そして、その状態で回転支持部材210は回転軸カバー211を回転軸筒361に合わせ、固定部材360に係止される。
本実施形態の回転機構300は、固定部材360と、操作側部材350と、表示側筐体102に固定された表示側部材340とから構成される。操作側部材350は、回転支持部材210と固定部材360との間に位置して、固定部材360に固定される。即ち、図9及び図10(a)に示すように、固定部材360には半割り回転軸筒361が設けられており、回転支持部材210の内面に操作側部材350を重ね、その上に、固定部材360の半割り回転軸筒361を回転支持部材210の半割り回転軸筒カバー211に整合させて両者で筒体を構成するようにして、固定部材360を重ね、更に、ネジ362により、固定部材360に操作側部材350を固定する。
表示側部材340は、図10(b)に示すように、表示側筐体102の外面(回転支持部材210側の面)にネジ341により固定される。そして、操作側部材350の縦溝351に縦軸370を挿入し、横溝352に横軸373を挿入し、弾性部材用溝353に圧縮コイルバネ380を挿入する。また、縦軸370の軸部にはローラ371を嵌合し、カム372の孔に縦軸370の軸部を挿通させ、表示側部材340に前記軸部を固定する。一方、横軸373はその軸部を横溝352に挿入し、前記軸部を表示側部材340に固定する。
この表示側部材340及び操作側部材350の動作は、図5乃至図7で示したものと同一である。本実施形態は、操作側本体200が操作側筐体202と回転支持部材210から構成されており、回転機構300の操作側部材350が操作側筐体202ではなく、回転支持部材210に固定されている。また、表示側部材340は表示側筐体102に直接固定されている。一方、第1実施形態においては、表示側本体100が表示側筐体101と、スライドレール110とから構成され、操作側本体200が操作側筐体201から構成され、表示側部材310はスライドレール110に取付けられ、操作側部材320は操作側筐体201に直接固定されている点で、両実施形態は異なる。しかし、第2実施形態において、図8(b)に示すように、表示側本体100が開いた後は、この表示側本体100は、第1実施形態と同様にして、表示面に向かって時計方向に回転することができる。従って、この第2実施形態も第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されないことは勿論である。第1のガイド溝(縦溝)及び第2のガイド溝(横溝)と弾性部材用溝は、操作側本体に取付けられる操作側部材ではなく、表示側本体に取り付けられる表示側部材に設けても良い。この場合は、第1及び第2のピンは、操作側部材に固定される。
また、縦溝は必ずしも操作側本体の長手方向に平行でなくてもよく、本発明の動作が可能ならば、操作側本体の長手方向から外れていてもよい。
また、クラムシェルタイプの場合、横溝も、必ずしも図示例のような湾曲形状でなくてもよく、横溝との関連で、表示側本体を回転させるときに、その隅部が操作側本体に干渉せずに円滑に回転できるように、表示側本体を操作側本体から離隔する方向に一端逃げて、その後、表示側本体の全体を操作側本体側に極力近づける動作が可能なように、縦溝及び横溝の形状を定めればよい。
更に、弾性部材としては、上記実施形態のように、圧縮コイルバネに限らず、引張コイルバネを使用してもよく、又は、バネではなく、ダンパー等も使用することができる。
更にまた、第1の筐体と第2の筐体との両方が表示装置であってもよく、また両方が入力装置(操作装置)であってもよい。
本発明は、携帯電話機の他、PDA及び小型ノートパソコンのような携帯電子機器一般に適用することができる。
図1(a)乃至(c)はこのスライドタイプの携帯電話機の動きを示す斜視図である。 図2はこのような動きを可能にするための回転機構を、スライド機構と共に示す分解斜視図である。 図3(a)は表示側筐体101の裏面にスライドレール110を固定した状態を示す表示側筐体101の裏側の斜視図、図3(b)は操作側筐体201に操作側部材320を固定した状態を示す操作側筐体201の表側の斜視図である。 図4(b)は図4(a)のA−A線による断面図であり、表示側部材310と操作側部材320との係わり合いを示す断面図である。 図5(a)、(b)はこの回転機構300を裏側から見た平面図である。 図6(a)乃至(c)はその動作を示す平面図である。 図7(a)は回転アシスト用圧縮コイルバネとカムとの関係を示す一部拡大図、(b)は(a)のB−B線による断面図である。 図8(a)乃至(c)はこの携帯電話機の動きを示す斜視図である。 図9はこの動きを可能にするための回転機構を示す分解斜視図である。 図10(a)は操作側本体に操作側部材を取り付けた状態、図10(b)は表示側本体に表示側部材を固定した状態を示す斜視図である。 図11(a)は本実施形態の携帯電話機を折り畳んだ状態を示す斜視図、図11(b)は図11(a)のC−C線による断面図である。
符号の説明
10 操作側部材 11 横溝 12 縦溝 13 弾性部材用溝 14 突起 20 表示側部材 21,22 孔 30 圧縮コイルバネ 40 横軸 50 縦軸 51 ローラ 52 カム 53 延出部 54 孔 55 突起 56a、56b 凹部 57 突起

Claims (10)

  1. 第1の筐体と第2の筐体とをこの第2の筐体の面に垂直の軸の回りに相対的に回転させる回転機構を備えた携帯電子機器において、前記回転機構は、前記第1の筐体に設けられた板状の第1の筐体側部材と、前記第2の筐体に設けられた板状の第2の筐体側部材と、前記第1の筐体側部材又は前記第2の筐体側部材の一方の部材に形成され少なくとも一方が湾曲した第1及び第2のガイド溝と、前記第1の筐体側部材又は前記第2の筐体側部材の他方の部材に固定され夫々前記第1及び第2のガイド溝に嵌合して前記第1及び第2のガイド溝に沿って移動する第1及び第2のピンと、前記第1のピンに対し前記第1のガイド溝の一方の端部に向かう方向に付勢する弾性部材と、前記一方の部材に形成され前記弾性部材が配置された弾性部材用溝と、を有し、前記第1のピンは、円板状の頭部と前記他方の部材に固定される軸部とを有し、前記回転機構は、更に、前記第1のピンの前記軸部を隙間をもって嵌合する形の穴を有するカムと、前記カムから延出して前記弾性部材に係合することにより前記弾性部材からの付勢力を前記カムを介して前記第1のピンに伝えるカム延出部とを有することを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記第1のピンは、前記軸部に嵌合して前記軸部と前記カムとの間に配置されたローラを有することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記第2の筐体と前記第1の筐体とが同一方向を向いたとき、及び/又は前記第2の筐体が前記第1の筐体に対して90°方向に回転したときに、夫々、噛み合うように、前記第1のピンに1又は2個の凹部が設けられ、前記カムに1又は2個の凸部が設けられており、前記第2の筐体の回転により前記凸部が前記凹部内に嵌合したときに、クリック感が付与されることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記第1及び第2のガイド溝は前記第1の筐体側部材に形成され、前記第1及び第2のピンは前記第2の筐体側部材に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記第1のガイド溝は、前記第1の筐体の長手方向に延びる縦溝であり、前記第1のピンは前記縦溝に嵌合する縦軸であり、前記第2のガイド溝は、前記第1の筐体の幅方向に湾曲して延びる横溝であり、前記第2のピンは前記横溝に嵌合する横軸であり、前記横溝は前記縦溝に向けて凸に湾曲していることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。
  6. 前記弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  7. 前記第2の筐体には表示面が設けられ、この第2の筐体の裏面にスライドレールが固定され、前記第1の筐体には操作ボタンが配置され、前記第2の筐体側部材は、前記スライドレールを前記第1の筐体の長手方向に移動可能に案内するスライド部を有し、前記第1の筐体側部材は、前記第1の筐体に固定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  8. 前記第2の筐体側部材に、前記スライドレールをそのスライドストロークの中央よりも端部側に付勢するスライドバネが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の携帯電子機器。
  9. 前記第2の筐体には表示面が設けられ、前記第1の筐体には操作ボタンが配置され、この第1の筐体にその幅方向を開閉回転軸として回転可能に連結された回転支持部材と、を有し、前記第1の筐体側部材は、前記回転支持部材における折り畳み内側の面に固定されており、前記第2の筐体側部材は、前記第2の筐体の裏面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  10. 前記回転支持部材の内側の面に、前記第1の筐体側部材を前記回転支持部材との間に挟んで固定する固定部材が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の携帯電子機器。
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