JP4335295B1 - 折り畳み式携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の方向と第2の方向に開閉可能なテレビ放送受信機能付き携帯端末装置において、テレビ放送を横長画面で見ることができるとともに、操作部の表示の向きを画面にあわせて表示できる携帯端末装置を実現する。
【解決手段】操作部のある第一の筐体1の操作面側の内部に、操作部のキーの内容を表示するスライドシート13を第一の筐体1にとりつけられたキートップシート16と枠部6とプッシャーシートに囲まれた空間の中に配置し、連結部3に設けられた突起部12の動きによってスライド可能にしておき、第二の筐体2を第1の方向に閉じると突起部12が連動して回転することを利用して、スライドシート13をずらし、電話用の数字配列からをチャンネル選択用の数字配列へ切り替え、表示の向きも90度回転した表示に切り替えるよう構成した。スライドシート13には、スリットを形成して押しやすくした。
【選択図】図7

Description

本発明は、2つの筐体を第1の方向と第2の方向にそれぞれ開閉可能に連結した折り畳み式携帯端末装置に関する。
2つの筐体が重なりあうように連結した折り畳み式携帯電話機では、ユーザーは、折り畳み式携帯電話機を連結部を中心として開いた状態にして、テンキーなどの操作部を備えた第一の筐体を手に持ち、表示部を備えた第二の筐体を見るという使い方が一般的である。
ところが最近、テレビジョン放送を受信して表示する携帯電話機が実用化され、普及し始めている。そのため、横長のテレビジョン放送画面を見るには、表示部を第2の方向に回転させたほうが見やすいことが知られている。そのため、表示部を備えた第二の筐体を該筐体の端部に備えられた回動軸まわりで 第2の方向に機械的に回転させるとともに、表示部の方向を第1の方向から第2の方向に切り替える構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来から提案されている折り畳み式携帯電話機の一例を図18と図19に示す。図18の携帯電話機60は、操作部71を有する第一の筐体61と、表示部72を有する第二の筐体62と、連結部63の3つの筐体で構成されている。そして、第一の筐体61に設けた第一回動軸61aに連結部63を矢印A方向に回動自在に支持している。連結部63を矢印A方向に回動することにより、第一の筐体61に対して第二の筐体62を第1の方向に開くことができる。そして、連結部63には第二回動軸63aが設けてあり、第二の筐体62を回動自在に支持している。このため、携帯電話機60は、最終的に図19に示すように第二の筐体62の表示部72を第2の方向に開いた形で使用することができる。
このような場合に、第二の筐体62を第2の方向に開き、表示部72を横長にしたときに、テンキーなどの操作部71の配列と向きがテレビ放送を見るための配列と向きに変わると便利である。そのための方法として、操作部を液晶表示付きのタッチパネルにして、表示部72の向きが変わった都度、液晶表示のキー配列と向きを変えることが考えられるのであるが、テレビ放送を見ている間、ずっと液晶表示とバックライトをつけておくわけにもいかない。液晶表示を一度消して、その後、必要によりタッチパネルをタッチして再び液晶表示をさせてからチャンネル選択をすることになる。また、電源が入っていない状態で、筐体の開閉を行なうと、最適な文字入力方向で表示しないことが考えられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−22899号公報 特開2001−296958号公報
本発明は、携帯電話機、ゲーム機やテレビ放送受信機能をもったPDA(Personal Digital Assistants)など、2つの回動軸を備え第1の方向と第2の方向に開閉可能に連結した連結部を備えた折り畳み式携帯端末装置で、第二の筐体を折り畳んだ状態から連結部の回動軸を回動させて開く際に、テンキーなどの操作用の文字や記号を、液晶などの表示部の向きに合わせて変更することを第一の課題としている。
そして、電源が入っていなくても、テンキーなどの操作用の文字や記号を、液晶などの
表示部の向きに合わせて切り替えることができる使い勝手の良い携帯端末装置を実現することを第二の課題としている。
さらに上記、表示部の向きにあわせて変更することを、使用者が意図的に操作を行わなくても第1の筐体に対して第2の筐体を開閉させることにより実現できることを第三の課題としている。
また、テンキーや四方向キー等を押しやすくして、押圧する際の操作性を向上することを第四の課題としている。
本発明の折り畳み式携帯端末装置は、操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置において、操作用の文字又は記号を印字したスライドシートを備え、前記スライドシートは、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、スライド方向と直交する方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部によりスライド方向と直交する方向に位置規制されることを特徴とする。また、本発明の折り畳み式携帯端末装置は、操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置において、操作用の文字又は記号を印字したスライドシートを備え、前記スライドシートは、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、前記第2の方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部により前記第2の方向に位置規制されることを特徴とする。
また、本発明のスライドシートは、操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置の操作部に用いられるスライドシートであって、当該スライドシートは、操作用の文字又は記号の印字を有し、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、スライド方向と直交する方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部によりスライド方向と直交する方向に位置規制されることを特徴とする。また、本発明のスライドシートは、操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置の操作部に用いられるスライドシートであって、当該スライドシートは、操作用の文字又は記号の印字を有し、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、前記第2の方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部により前記第2の方向に位置規制されることを特徴とする。
この構成により、切り替えを機械的に行なうため、携帯端末装置に電源が入っていないときでも第1の筐体に対して第二の筐体の表示面を第1の方向あるいは第2の方向に開閉させることにより、テンキーなどの操作用の文字や記号を、第二の筐体に備えられた液晶などの表示部の向きに合わせて切り替えることができる。
また、スライドシートに凸部を形成したことで、スライド移動時の位置ずれを防止している。
本発明によれば、切り替えを機械的に行なうため、携帯端末装置に電源が入っていないときでも第1の筐体に対して第二の筐体の表示面を第1の方向あるいは第2の方向に開閉させることにより、テンキーなどの操作用の文字や記号を、第二の筐体に備えられた液晶などの表示部の向きに合わせて切り替えることができる。
また、スライドシートに凸部を形成したことで、スライド移動時の位置ずれを防止することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、第一の筐体に対して第二の筐体が第1の方向(筐体の第1の方向)に開かれたか、あるいは第2の方向(筐体の第2の方向)に開かれたかによって
、第一の筐体と第二の筐体を連結している第三の筐体である連結部が、操作部を有する第一の筐体に対して開く、あるいは閉じたままであることを利用して課題を解決している。
図1に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第1の方向に開いた状態を斜視図として示す。操作部51のある第一の筐体1は、図示しない軸受部で、第一回動軸9を回転可能に支持している。連結部3は軸保持部3a、3bにより第一回動軸9を連結部3に一体に固定している。また第一回動軸9には破線で示す突起部12を固定している。そのため、連結部3と第一回動軸9と突起部12は一体部品として回転する。連結部3の片隅には、破線で示す第二回動軸10が第一回動軸9に直交するように設けてあり、第二回動軸10には第二の筐体2が回動自在に取り付けられている。第二の筐体2には表示部52を設けている。
なお、第一の筐体1の上面に位置する操作部51には、キートップシート16を設けている。キートップシート16には透明な表示窓16aと不透明な部分16bを設けて、表示窓16aから操作用の文字や記号が見えるように構成している。
このように、折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2を第一の筐体1に対して第1の方向に開くと、操作部51のテンキーの数字については、電話機として使えるように、規格で定められた電話機用のテンキー配列で、第1の方向を上下とする向きで表示される。
図2に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第2の方向に開いた状態を斜視図として示す。各部分の配置は図1と同じであるが、第二の筐体2が閉じた状態から、第二回動軸10の周りに回動して、第二の筐体2が第一の筐体1に対して第2の方向に開いている。なお、第一の筐体1に対して連結部3は閉じている。このとき、操作部51のテンキーの数字については、テレビ放送受信機として使いやすいように、第一列目は左から「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいる。第二列目は左から「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第三列目は「9」、「10」、「11」、「12」と並んでいる。数字の向きも筐体の第2の方向を上下とする向きで表示される。
折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2が第一の筐体1に対して第1の方向に開いた場合、第2の方向に開いた場合、それぞれにおいて、液晶表示部の表示の向きに適した向きで操作部51の印字文字が見えるようにしている。以下に、その構成について詳細に説明する。
図3は、操作部51の要部についての分解斜視図である。図3に示すように、スライドシート13には、その表面に数字等のキーに割り付けられる操作用の文字や記号を印刷している。すなわち、電話機用のテンキーの数字、「1」「2」、「3」等が14a、14b、14cというように並んで印刷されている。
また、テレビチャンネル用の数字が、15a、15b、15cというように電話機用のテンキー用の数字と交互に並んで印字されている。
電話機用のテンキー用の数字(第1印字群)の向きは第二の筐体2の第1の方向を上下とする向きに、テレビチャンネル用の数字(第2印字群)は第2の方向の向きに90度、角度を変えて印刷されている。そして、スライドシート13の各キーの機能を印字していない領域にスリット80を形成し、四方向キーの周囲に分散して配置される各キーの機能の印字部分の中央に相当する位置の近傍に略H字形スリット81を形成している。
スライドシート13は、薄いが、座屈しない程度の剛性を有するプラスチックシートでできている。そして、図3に示すように、一端にフォロア取り付け部13aを凸状に形成している。
なお、スリット80と略H字形スリット81は、スライドシート13を上方から押圧したときに撓み易くする効果をもたらすが、スリット80は後述するようにスライドシート13のスライド移動方向に沿って細長く形成している。そのため、スライド動作をしてもスリット80のある部分で折れ曲がることはない。略H字形スリット81についても、H字の両側の縦方向の穴部分をスライド移動方向に沿って細長く形成している。同様に、スライド動作をしても略H字形スリット81で折れ曲がることはない。
図3のスライドシート13の周囲には枠部6、裏面側(印字面と反対面)にはプッシャーシート19を配置している。枠部6は、スライドシート13の動きを規制するためにスライドシートの周囲を囲むように設けられる。枠部6の下面(裏面)には、段差部6aを設けて枠部6の肉厚を薄くして、上述したスライドシート13のフォロア取り付け部13aが通るようにしている。枠部6の下面には、キーのクリック感を向上させるためにプッシャーシート19を貼着して固定する。
なおスライドシート13は、枠部6の下面にプッシャーシート19を貼着して固定した状態で、プッシャーシート19の上に置き、スライドシート13の一端に形成したフォロア取り付け部13aを枠部の段差部6aとプッシャーシート19との隙間に通して、フォロア取り付け部13aにフォロア部材7を固定する。図4に、この状態の斜視図を示し、図5には、更に枠部6の上面に、後述するキートップシート16を貼着したときの断面図を示す。
なお、枠部6には、段差部6aを必ずしも形成する必要はなく、図6に示すように、段差部6aに相当する部分を開口部6cとしてもよい。開口部6cで、スライドシート13のフォロア取り付け部13aをスライド動作するようにすれば、枠部6の薄型化を図ることができる。
図3に戻って、スライドシート13の表面側には、プラスチック部材等で構成されたキートップシート16が重ねられる。キートップシート16は、スライドシート13のうち第1印字群あるいは第2印字群のみの印刷が見えるよう、1つの印字群の印字の大きさおよび印字間隔で表示窓16aを構成し、残り部分16bを不透明に構成している。キートップシート16は、枠部6の上面に貼着され固定される。キートップシート16と枠部6とプッシャーシート19により密閉された空間の中で、スライドシート13がスライドする。
このように、本発明では、密閉した空間内でスライドシート13をスライド移動させることにより、外部から繊維やほこりが密閉空間内に入らないようにしている。
このことにより、スライドシート13に印刷してある第1印字群あるいは第2印字群の文字の上に繊維やほこりが乗ることを予防している。一般的に、キートップシートやプッシャーシートにスリットを設けると、押圧時のたわみに対する抵抗を小さくできるが、一方で、繊維やほこりの進入を防ぐことができないという問題が生じる可能性があるが、本発明では、プッシャーシートではなく、スライドシートにスリットを形成し、また、プッシャーシートとキートップシートと枠部で密閉構造とすることにより、スライドシート上に繊維やほこりが進入して印字された文字付近の見栄えが悪くなるのを防いでいる。
フォロア部材7は後述するように、第一回動軸9に取付けられる突起部12に対し、第
一回動軸9が所定角度以上になると追従して動く。したがって、フォロア部材7を固定したスライドシート13は、枠部6とプッシャーシート19とキートップシート16で形成された密閉空間内で、第一回動軸9の回動に追従してスライドする。
図3において、枠部6とプッシャーシート19の下方には、ダイヤフラム5と、キー回路基板4が配置される。ダイヤフラム5はスライドシート13に印刷された数字および文字よりも少ない数だけ配置されている。ダイヤフラム5は上から押されると中央部がへこんで、中央部と重なり合う位置に設けた接点がキー回路基板4上のキー用接点回路と接して電気的に導通させて、押されたことを感知するようにしている。
図7(a)、(b)に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第1の方向に開いた状態と、90度の位置まで閉じたときの状態を部分断面図として示す。
第一の筐体1にはねじりコイルバネ保持部8が設けられていて、ねじりコイルバネ11をバネ保持部8aで支え、スライドシート13に固着したフォロア部材7の端面を第一回動軸9に固定してある突起部12に押すようにしている。ねじりコイルバネ11の力でスライドシート13は図面左方向に動こうとする。なお、ねじりコイルバネ保持部8の左端には、スライドシート13の図面左方向の動きを止めるストッパー部8bを突出させている。スライドシート13は他に動きを止めるものが無ければ、フォロア部材7がストッパー部8bに当たるまで第一の筐体内部で図面左方向に動く。
突起部12は、第一回動軸9に取付けられている。突起部12は、第1回動軸9が図中D矢印の向きに回転するとフォロア部材7の先端に当たり、スライドシート13をスライド移動させる。
図7(a)の状態では、フォロア部材7はねじりコイルバネ保持部8のストッパー部8bに当たり静止している。そして、突起部12は離れている。スライドシート13は第1印字群、すなわち電話機用のテンキーの数字を表示した状態を保っている。
そして、図7(a)の状態から、第二の筐体2を第1の方向に閉じていくと、突起部12がフォロア部材7に接触してフォロア部材7とスライドシート13がスライド移動する。
図7(b)に、第二の筐体2を第1の方向に90度まで閉じ、突起部12がフォロア部材7に接触したときの状態を示す。図7(b)の状態から、連結部3が第二の筐体2とともに、第一の筐体1に対してE矢印のように閉じる方向に回転すると、連結部3と一体に固定されている第一回動軸9もE矢印のように回転する。第一回動軸9が回転すると、突起部12も連動して回転する。突起部12がE矢印のように回転すると、ねじりコイルバネ11の力に抗してフォロア部材7を図面右方向、F矢印の方向に移動させる。
フォロア部材7の移動量は、第一の筐体1の隣り合う表示窓16aの1ピッチの半分にしている。すなわち、1ピッチを「P」とすると、フォロア部材7は、「P/2」だけ右に移動し、フォロア部材7が固定されているスライドシート13も「P/2」だけ右に移動する。
このように、本発明の折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2を第1の方向に所定角度まで閉じたときに突起部12によるフォロア部材7の移動が開始する。具体的には、第二の筐体2を第1の方向に90度閉じるまでは、操作部51のキー配列と表示の向きは、変化することなく、第二の筐体2を第1の方向に90度より小さい角度に閉じると
切り替わり始め、完全に閉じられると文字の切り替えが完了する。
これにより、使用者は、第二の筐体を閉じる動作をすることで、第一の筐体1に設けられたスライドシート13を動かして、第2印字群、すなわちテレビチャンネル用の数字を表示した状態に切り替えることができる。なお、図7(b)の状態から第二の筐体2を閉じていくときは、第一の筐体に設けたスライドシート13がスライド動作しているにもかかわらず、その動きは第二の筐体2によって使用者の目からさえぎられる。そのため使用者が、実際に文字が変わっていくことを意識せずに文字の切り替えを行うことができる。
なお、本実施の形態1では第二の筐体2を第1の方向に90度まで閉じたときにキー配列と表示の向きの切り替えが始まる例を説明したが、角度は90度に限らない。
図8に、第二の筐体2を第1の方向に開ききったときの折り畳み式携帯電話機100の平面図を示す。第二の筐体2が連結部3とともに開いているので、操作ボタンについては第一の筐体1の透明な表示窓16aから数字を見ることができる。図8では、電話機用として文字の向きの上から第一段目に「1」、「2」、「3」と並んでいるのが見える。第二段目に「4」、「5」、「6」と並んでいる。そして、第三段目に「7」、「8」、「9」と並んでいる。第四段目に「*」、「0」、「#」が並んでいる。このことにより、折り畳み式携帯電話機100の表示部52を縦長にしたときには、電話機の数字配置としてテンキーボタンを迷うことなく押すことができる。
図9は第二の筐体2を連結部3とともに第一の筐体1に対して閉じたときの状態を示し、図7と同様に第一の筐体1の中を断面で示している。第一の筐体1の中には、図示しない支持部によって固定されたキー回路基板4があり、キー回路基板4の上にはダイヤフラム5が、スライドシート13に印刷された数字および文字よりも少ない数だけ配置されている。ダイヤフラム5の上にはプッシャーシート19が固定されている。図面では、枠部6とプッシャーシート19の断面形状がはっきりと見えるように、誇張して描いているが、全体の実際の厚さは薄く、プッシャーシート19を上方から押すと、たわんで、直下のダイヤフラム5の中央部をへこませることによりキー入力を実現している。
図10(a)に、第二の筐体2を第2の方向に開いたときの状態を示す。なお、第一の筐体1を断面で示している。連結部3は第一の筐体1に対して閉じたままであるが、第二の筐体2が第二回動軸10の周りに回転し、表示部52が見える。ここで、連結部3が第一の筐体1に対して閉じたままであるため、第一回動軸9は回転しない。つまり、突起部12は回転せず、スライドシート13の位置は、図9の第二の筐体2を閉じたときと同じである。
図10(b)に、第二の筐体2を第2の方向に開いたときの折り畳み式携帯電話機100の平面図を示す。第二の筐体2が開いているので、操作ボタンについては第一の筐体1の表示窓16aから数字を見ることができる。図10(b)では、テレビチャンネル用の「1」から「12」までの数字が、文字の向きの上から第一段目に「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいるのが見える。第二段目に「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第三段目に「9」、「10」、「11」、「12」と並んでいる。
このことにより、折り畳み式携帯電話機100の表示部52をテレビ放送を見るために横長にしたときには、「1」から「12」までのチャンネルのどれかを迷うことなく押すことができる。四方向キーの機能を示す表示についても、第二の筐体2の開く方向に対応した向きに表示が切り替わることは、テンキーと同じである。
図11を用いて、スライドシート13の各キーの機能を印字していない領域にスリット80を形成したことにより、テンキー等を押圧する際に、抵抗力が少なく、確実に押圧でき、押しやすくしていることを説明する。図11(a)は、図10(b)のG−G断面図であり、本発明の操作部51のテンキー部分の部分断面図を示している。図11(b)は、本発明の操作部51のテンキー部分のキートップシート16の表示窓16aを指で押した状態を示す。図11(c)は、比較するために、スリットを形成していない従来のスライドシートを用いたときにテンキー部分を指で押した状態を示す。
図11(a)に示すように、キー回路基板4の上には、ダイヤフラム5があり、ダイヤフラム5の上にはプッシャーシート19の押し子19aが当接している。プッシャーシート19の押し子19aの上には、スリット80を形成したスライドシート13がある。そして、スライドシート13の上には、キートップシート16がある。
本発明では、図11(b)に示したように、キートップシート16の表示窓16aを指で押すと、前述したようにスライドシート13にスリット80を形成しているので、スライドシート13を面でたわませるのではなく、スリットとスリットの間 あるいはスリットとスライドシートの端面とで構成された細長い短冊状の面を押すことになる。それにより、スライドシート13をたわませるための力を低減させることができ 押し下げたい部分のみをたわませることが簡単にできる。確実に押圧することができる。
もし、スライドシート13にスリットを形成していないと、図11(c)に示したように操作部51のテンキーを押圧すると、キートップシート16、スライドシート13、そしてプッシャーシート19という3つのシートのシート全体をたわませることになり、押圧により強い抵抗力が生ずる。特に、スライドシート13は、スライド動作で簡単に座屈しない比較的剛性のあるプラスチックシートを用いるため、伸びにくく撓みにくい傾向がある。スライドシート13の全体を撓ませるには一定値以上の押圧力を要する。そのため、テンキーを軽くタッチしたときは、抵抗力を感じたとしてもダイヤフラムが十分に変形しておらず、テンキーが押されたことが検出されないことも起きる。
次に、スライドシート13の四方向キー90の中央に略H字形スリット81を形成した構成と効果について説明する。図12は、スライドシート13とこれに重ねられたキートップシート16を上面から見た際の、四つの方向キー等に対応する部分を拡大した図である。スライドシート13には、略H字形のスリット81を形成している。略H字形のスリット81は、スライドの移動方向に沿って形成した第一スリットおよび第二スリットと、第一スリットと第二スリットに略垂直に形成した第三スリットからなり、第1スリットと第2スリットとを第3スリットで結ぶ形に形成している。
図12(a)を用いて説明する。図12(a)は、先に図8で示した姿に対応する姿の第二の筐体2を第1の方向に開いたときの四方向キー90周辺の表示窓と重なる印字部分(第1印字群)を実線で示している。このとき、スライドシート13は図12(a)の左へ移動している。
四方向キーの中心となるセンターQとスライドシート13の位置関係について説明する。図12(a)では、スライドシート13に形成した略H字形スリット81はセンターQの左側に位置している。そのため、四方向キーに囲まれたセンターキーを押圧したときに略H字形スリット81により構成された右側が部分的にたわむことにより、四つの方向キーに囲まれたセンターキーを(たわみに対する)抵抗感が少なく確実に押圧することができる。
一方、図12(b)は、第二の筐体2を第2の方向に開いたときの四方向キー90周辺の表示窓と重なる印字部分(第2印字群)を実線で示している。このとき、スライドシート13は図12(b)の右へ移動している。図12(b)では、センターQの右側に略H字形スリット81が位置している。このため四方向キーの中央に位置するセンターキーを押圧したときに 略H字形スリット81(特に第3スリット)により構成された左側が部分的にたわむことにより、センターキーを(たわみに対する)抵抗感が少なく確実に押圧することができる。
これらの四方向キーの中央で押される上述の右の部分と左の部分は、対称形であるため、四方向キー90の中央を押したときの抵抗力もほぼ同じに感じる。そのためスライドシート13の位置が切り替わったとしても、違和感がないという効果がある。
また、センターキーの周囲にある四方向キーを押圧する際にも設けられた略H字形スリット81(特に第1スリットと第2スリット)によりスライドシート13を押圧する場合において、スリットがなく面全体押圧することによりスライドシート13を変形させるよりも抵抗感が少なく、確実に押圧することができる。
なお、スライドシート13の各キーの機能を印字していない領域にスリット80の形状については、図3、図4をはじめ上記の説明では細長くつながった四角い穴として示したが、図13(a)のように細長い楕円状の穴を一列に互いに近接した形で形成してもよい。また、略H字形スリットを細長い楕円状の穴を略H字形に互いに近接した形で形成してもよい。
なお、スリットに限定されるものではなく、キーシートをたわませるための孔であればよく、その形状は本実施形態にスリットに限定されるものではない。例えば、スリットではなく、円形状の小さな孔を複数個、キーシートの移動方向に並べて形成するようにしてもよい。すなわち、図13(b)のように、米粒状の小さい細長い穴を一列に沢山並べた形で形成しても良い。更に、細長い穴でなく、図14に示したように円い小穴を一列に沢山並べた形で形成しても良い。
図15は、枠部6とプッシャーシート19を一体にした後、スライドシート13をプッシャーシート19の上に置き、フォロア取り付け部13aを枠部の段差部6aとプッシャーシート19で出来る隙間を通した後、フォロア取り付け部13aにフォロア部材7を固定し、ねじりコイルバネ11に係合させた状態の斜視図である。
図16に図15の断面図を示す。図16に示すようにフォロア部材7の下部には溝7aを形成していて、ねじりコイルバネ11の先端部分を係合させている。ねじりコイルバネ11は、ねじりコイルバネ保持部8に取り付けている。ねじりコイルバネ保持部8には、図7で示したときと同様の働きをする保持部8aとストッパー8bを設けている。
また、ねじりコイルバネ11の先端部分は円弧を描いて変移するが、フォロア部材7の下部の溝7aの溝方向には滑るようにしている。また上記説明では詳述しなかったが、本発明は、スライドシート13とフォロア部材7を固定する手段としてガイドピン20をスライドシート13のフォロア取り付け部13aの上からフォロア部材7に嵌入させている。そして、ガイドピン20は第一の筐体1にスライド方向に設けた図示しないガイド溝が当たるようにしていて、スライドシート13がスライドするときにスライド方向と直交する方向に動かないようにスライド動作を規制している。
このように、ガイドピン20と第一の筐体1にスライド方向に設けた図示しないガイド溝によって、スライドシート13のスライド動作を規制しているので、スライドシート13はスライド方向にのみ動く。その結果、スライドシート13は安定してスライドする。
なお、図15において、スライドシート13のスリット80は、フォロア部材7が接続される側と反対側端部の文字列(「*」「0」「#」)の間には形成されていない。スライドシートの端面はたわみやすいため、スリットが無い状態であっても、操作感を損なうことは無い。また、スライドシートのフォロア部材7と反対側端部においてスライドシートの位置決めを行うため、スリットを削除することでスライドシートの剛性を確保し、位置精度の向上を図ることが出来る。
図17(a)から図17(c)に、図7で示した第二の筐体2を連結部3とともに第一の筐体1に対して開閉したときのスライドシート13の状態を表した部分断面の詳細を示す。
図17(a)は第二の筐体2および連結部3が開ききった状態の断面図を、図17(b)は第二の筐体2および連結部3が90度開いた状態の断面図を、図17(c)は、第一の筐体1に対して第二の筐体2を連結部3とともに閉じたときの部分断面図を示している。
以上実施の形態1では、第一回動軸9に固定された突起部12が、第一回動軸の回動に伴って回動してフォロア部材7を押し、このフォロア部材7に接続されたスライドシート13がスライド移動し、開いた状態と閉じた状態とにおいて、キートップシートの表示窓と重なる印字群が変わることで表示切替えを実現している。
すなわち、第一回同軸9の回動に伴い、スライドシート13をスライド移動させて、機械的に操作部の表示内容と表示する向きを切り替えているため、携帯端末装置に電源が入っていなくても、確実に操作部の表示内容と表示する向きを切り替えることができる。
なお、突起部の配置は、本実施形態に限定するものではなく、第一回動軸9の回動が突起部12に連動して伝わる構造であれば他の構造を用いてもよい。例えば、第一回動軸9と突起部12の軸の間に別の軸を設け第一回動軸9と突起部12を連動させてもよい。このことにより突起部の軸の位置を任意に設定することができる。
また、携帯端末装置の一つであるテレビ放送受信手段をもつ携帯電話機について説明したが、ゲーム機能付き携帯電話機において、第2の方向に開いたときにはゲーム機として使えるようにゲーム用のキー配列に切り替えるようにしても良い。その他、二つの異なる方向に表示された文字については、互い違いに配置しても良い。
また、第二筐体を第一筐体に対して第2の方向に開いた場合に 表示された文字の配列として、第一段目に「1」、「2」、「3」、「4」と、第二段目に「5」、「6」、「7」、「8」と、そして第三段目に「9」、「10」、「11」、「12」と並べた例を示したが、メールなどの入力に対して 違和感なく行うためには、文字の向きを上から第一段目に「1」、「2」、「3」 第二段目に、「4」、「5」、「6」、第三段目に、「7」、「8」、「9」と並べてもよい。
また、スライドシート13の位置精度を確保するための基準として本文では、ストッパー部8bで接触させることにより精度を確保しているが、スライドシート13を枠部6の内側の端面に当てることにより位置精度を出す構造にしてもよい。
図3と図4の説明では、詳しい説明を省略したが、本発明では、枠部6の短手方向の内側に凸部6bを形成し、また、スライドシートの短手方向の両側に凸部13bを形成している。これらは、スライドシートが移動する際に、枠部の凸部6bとスライドシートの凸部13bがそれぞれ当接することで横方向に位置規制するものである。凸部により接触面積を小さく当てる(点当たり)ことによって位置規制することで、スライドシートの摺動抵抗への影響が小さくなる。さらにスライドシート及び枠の寸法精度が確保し易くなるため、スライドシートの位置精度の向上につながる。したがって、枠により、スライドシートの位置精度を確保しようとする場合には、このようなガイドは有用である。
本発明は、折り畳み式携帯電話機に限らず、表示画面を縦横に切り替えて使用するゲーム機や、テレビ放送受信機能を持ったPDAなどにおいて、2つの回動軸を備え第1の方向と第2の方向に開閉可能に連結した折り畳み式携帯端末装置に適用できる。
本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第2の方向に開いた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の操作部の要部についての分解斜視図 本発明の実施の形態1のスライドシート関連部分の構造を示す斜視図 本発明の実施の形態1のスライドシート関連部分の構造を示す部分断面図 本発明の実施の形態1の他のスライドシート関連部分の構造を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す部分断面図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す部分断面図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す平面図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機を閉じたときの部分断面図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第2の方向に開いた状態を示す部分断面図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第2の方向に開いた状態を示す平面図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の操作部の部分断面図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の操作部の部分断面図(c)本発明の実施の形態1と対比する従来の携帯電話機の操作部の部分断面図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の操作部の平面図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の操作部の平面図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の他のスライドシートの斜視図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の他のスライドシートの斜視図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の他のスライドシートの斜視図 本発明の実施の形態1のスライドシート関連部分の構造を示す斜視図 本発明の実施の形態1のスライドシート関連部分の構造を示す部分断面図 (a)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す部分断面図(b)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を第1の方向に開いた状態を示す部分断面図(c)本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の筐体を閉じた状態を示す部分断面図 従来の携帯電話機の第二の筐体を第1の方向に開いた状態を示す斜視図 従来の携帯電話機の第二の筐体を第2の方向に開いた状態を示す斜視図
符号の説明
1 第一の筐体
2 第二の筐体
3 連結部
4 キー回路基板
5 ダイヤフラム
6 枠部
7 フォロア部材
8 ねじりコイルバネ保持部
9 第一回動軸
10 第二回動軸
11 ねじりコイルバネ
12 突起部
13 スライドシート
16 キートップシート
19 プッシャーシート
51 操作部
80,81 スリット

Claims (10)

  1. 操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置において、
    操作用の文字又は記号を印字したスライドシートを備え、
    前記スライドシートは、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、スライド方向と直交する方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部によりスライド方向と直交する方向に位置規制される
    ことを特徴とする折り畳み式携帯端末装置。
  2. 操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置において、
    操作用の文字又は記号を印字したスライドシートを備え、
    前記スライドシートは、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、前記第2の方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部により前記第2の方向に位置規制される
    ことを特徴とする折り畳み式携帯端末装置。
  3. 前記凸部は、前記スライドシートのスライド方向に平行な辺に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯端末装置。
  4. 前記凸部は、前記スライドシートの前記第1の方向に平行な辺に形成された
    ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式携帯端末装置。
  5. 前記スライドシートは、一端に取り付け部を有し、
    前記凸部は、前記スライドシートのスライド方向に平行な辺のうち、前記取り付け部から離れた側に形成された
    ことを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式携帯端末装置。
  6. 操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置の操作部に用いられるスライドシートであって、
    当該スライドシートは、操作用の文字又は記号の印字を有し、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、スライド方向と直交する方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部によりスライド方向と直交する方向に位置規制される
    ことを特徴とするスライドシート。
  7. 操作部を有する第一の筐体と表示部を有する第二の筐体とが連結部を介して連結され、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に開閉可能な折り畳み式携帯端末装置の操作部に用いられるスライドシートであって、
    当該スライドシートは、操作用の文字又は記号の印字を有し、前記第1の方向の開閉に連動して前記第1の方向にスライドするとともに、前記第2の方向に凸部を有し、スライドする際に前記凸部により前記第2の方向に位置規制される
    ことを特徴とするスライドシート。
  8. 前記凸部は、当該スライドシートのスライド方向に平行な辺に形成された
    ことを特徴とする請求項6に記載のスライドシート。
  9. 前記凸部は、当該スライドシートの前記第1の方向に平行な辺に形成された
    ことを特徴とする請求項7に記載のスライドシート。
  10. 当該スライドシートの一端に取り付け部を有し、
    前記凸部は、スライド方向に平行な辺のうち、前記取り付け部から離れた側に形成された
    ことを特徴とする請求項8に記載のスライドシート。
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