JP2009182955A - 折り畳み式携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1の方向と第2の方向に開閉可能なテレビ受信機能付き携帯端末装置において、テレビ放送を横長画面で見ることができるとともに、操作部の表示の向きを画面にあわせて表示できる携帯端末装置を実現する。
【解決手段】操作部のある第一の筐体1の操作面側の内部に、操作部のキーの内容を表示するスライドシート13を第一の筐体1にとりつけられたキートップシートと枠部とプッシャーシートに囲まれた空間の中に配置し、連結部3に設けられた突起部12の動きによってスライド可能にしておき、第二の筐体2を第1の方向に閉じると突起部12が連動して回転することを利用して、スライドシート13をずらし、電話用の数字配列からをチャンネル選択用の数字配列へ切り替え、表示の向きも90度回転した表示に切り替えるよう構成した。
【選択図】図6
【解決手段】操作部のある第一の筐体1の操作面側の内部に、操作部のキーの内容を表示するスライドシート13を第一の筐体1にとりつけられたキートップシートと枠部とプッシャーシートに囲まれた空間の中に配置し、連結部3に設けられた突起部12の動きによってスライド可能にしておき、第二の筐体2を第1の方向に閉じると突起部12が連動して回転することを利用して、スライドシート13をずらし、電話用の数字配列からをチャンネル選択用の数字配列へ切り替え、表示の向きも90度回転した表示に切り替えるよう構成した。
【選択図】図6
Description
本発明は、2つの筐体を第1の方向と第2の方向にそれぞれ開閉可能に連結した折り畳み式携帯端末装置に関する。
2つの筐体が重なりあうように連結した折り畳み式携帯電話機では、ユーザーは、折り畳み式携帯電話機を連結部を中心として開いた状態にすることでテンキーなどの操作部を備えた第一の筐体を手に持ち、表示部を備えた第二の筐体を見るという使い方が一般的である。
ところが最近、テレビジョン放送を受信して表示する携帯電話機が実用化され、普及し始めている。そのため、横長のテレビジョン放送画面を見るには、表示部を第2の方向に回転させたほうが見やすいことが知られている。そのため、表示部を備えた第二の筐体を該筐体の端部に備えられた回動軸まわりで第2の方向に機械的に回転させるとともに、表示部の方向を第1の方向から第2の方向に切り替える構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来から提案されている折り畳み式携帯電話機の一例を図16と図17に示す。図16の携帯電話機60は、操作部71を有する第一の筐体61と、表示部72を有する第二の筐体62と、連結部63の3つの筐体で構成されている。そして、第一の筐体61に設けた第一回動軸61aに連結部63を矢印A方向に回動自在に支持している。連結部63を矢印A方向に回動することにより、第一の筐体61に対して第二の筐体62を第1の方向に開くことができる。そして、連結部63には第二回動軸63aが設けてあり、第二の筐体62を回動自在に支持している。このため、携帯電話機60は、最終的に図17に示すように第二の筐体62の表示部72を第2の方向に開いた形で使用することができる。
このような場合に、第二の筐体62を第2の方向に開き、表示部72を横長にしたときに、テンキーなどの操作部71の配列と向きがテレビ放送を見るための配列と向きに変わると便利である。そのための方法として、操作部を液晶表示付きのタッチパネルにして、表示部72の向きが変わった都度、液晶表示のキー配列と向きを変えることが考えられるのであるが、テレビ放送を見ている間、ずっと液晶表示とバックライトをつけておくわけにもいかない。液晶表示を一度消して、その後、必要によりタッチパネルをタッチして再び液晶表示をさせてからチャンネル選択をすることになる。また、電源が入っていない状態で、筐体の開閉を行なうと、最適な文字入力方向で表示しないことが考えられる(例えば、特許文献2参照)。
なお、他の従来例として、キートップと、各キーのキー機能表示を外部から確認可能に表示したキー機能表示部を備えた電子機器のキー構造において、キー機能表示部は、キートップとの相対位置が変更可能であり、外部から確認可能なキー機能表示が、相対位置の変更に従って切り替わることを特徴とする電子機器のキー構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
図18に上記従来の電子機器の正面概略図を示し、図19は図18のC−Cで断面にしたキートップ91とキー機能表示板84の部分断面を示す。図19において、キーボード90は下筐体81の上を左右にスライドする。キーボード90の左右の動きは、キーボード90の右端に設けた導電体93がスライドしたときに、下筐体81の2つの端子83に導通することにより検出する。キーボード90が一方にセットされたときは英字入力を、キーボード90が他方にセットされたときは平仮名入力をそれぞれ行なうことができる。
図18に示すように、キーボード90のキー91aは中央部に透明部91bを備える。さらに図19に示すように、キー91aの下面は、キー機能表示板84の上面84aとスライド可能に面接触している。キー機能表示板84の下端は電子機器80本体の下筐体81に垂直に固定され、途中で段階的に折れ曲がることで、文字を印刷した上面84aでは水平になっている。ここで、上面84aは、平仮名表示と英字表示とを一定幅離して左右に並んで有する。前記一定幅はキーボード90のスライドストロークに等しい。また、透明部91bの大きさは、キー機能表示板84の文字表示よりやや大きい程度であり、二つの文字が透明部91bから透けて見えることはない。キーボード90を図18でいう右あるいは左に寄せると、透明部91bから透けて見える表示内容が平仮名表示か英字表示かに切り替わる。上記のキー構造であれば、電子機器80本体の電源が入っていなくても、キー機能表示板の表示内容を切り替えることができる。
特開2006−22899号公報
特開2001−296958号公報
特開2002−7034号公報
本発明は、携帯電話機、ゲーム機やテレビ受信機能をもったPDA(Personal Digital Assistants)など、2つの回動軸を備え第1の方向と第2の方向に開閉可能に連結した連結部を備えた折り畳み式携帯端末装置で、第二の筐体を折り畳んだ状態から連結部の回動軸を回動させて開く際に、テンキーなどの操作部に印字された文字を、液晶などの表示器の向きに合わせて変更することを第一の課題としている。
そして、電源が入っていなくても、テンキーなどの操作部に印字された文字を、液晶などの表示器の向きに合わせて切り替えることができる使い勝手の良い携帯端末装置を実現することを第二の課題としている。
さらに上記、表示器の向きにあわせて変更することを使用者が意図的に操作を行わなくても第1の筐体に対して第2の筐体を開閉させることにより実現できることを第3の課題としている。
本発明は、操作部を備えた第一の筐体と表示部を備えた第二の筐体を、連結部を介して連結した折り畳み式携帯端末装置において、操作部には、各キーの機能について2方向の文字をあらかじめ印刷したスライドシートと、スライドシートを囲う枠部と、枠部の下面に固定したプッシャーシートと、枠部の上面に固定したキートップシートを設けている。そして、キートップシートと枠部とプッシャーシートで囲まれた空間内でスライドシートをスライド可能に支持するとともに、スライドシートの一部を枠部とプッシャーシートとキートップシートで囲まれた空間から突出させて、枠部の外からスライド駆動するためのフォロア部材を設けている。
また、連結部には、第一の筐体に対して第二の筐体を第1の方向に回動可能とする第一回動軸と、第一の筐体に対して第二の筐体を第1の方向と直交する第2の方向に回動可能とする第二回動軸を設けている。更に、第一回動軸にはフォロア部材をスライド移動させる突起部を固定して設けている。連結部を第一の筐体に対して第1の方向に回動させると、連結部に固定した第一回動軸と第一回動軸に固定した突起部を回転させ、突起部の動きによってフォロア部材を動かすことにより、キーシートをスライドさせる。第一の筐体の操作部は、第一筐体に対して表示部を備えた第二筐体が第1の方向または第2の方向への回動に応じて操作部のキートップシートに設けられた表示窓から第二筐体の方向に応じた文字配列が選択的に視認できるようにしている。
すなわち、第一の筐体に対して連結部を第二の筐体とともに第1の方向に回動したときと、第一の筐体に対して第二の筐体を第2の方向に回動したときとで、第一の筐体に設けた表示窓に、スライドシートに記載された二つの異なる方向に表示された文字のどちらかを表示するように構成している。
この構成により、第1の筐体に対して連結部と第2の筐体を回動することによって、操作部のキー配列と表示の向きを第2の筐体の表示面に対して正しく切り替えることができる。
また本発明は、第一の筐体にある操作部の窓部から見えるスライドシートに記載されている内容を変化させるために突起部の動きによってスライドシートをスライド可能に支持するために、スライドシートを突起部に押圧する押圧手段を設け、押圧手段については、スライドシートが所定量移動したときは、それ以上の移動を止めるストッパー手段を設けている。
本発明によれば、携帯電話機、ゲーム機やテレビ受信機能をもったPDAなど、2つの回動軸を備え第1の方向と第2の方向に開閉可能に構成した折り畳み式携帯端末装置で、第二の筐体を折り畳んだ状態から連結部の回動軸を回動させることにより、テンキーなどの操作部に印字された文字を、液晶などの表示器の向きに合わせて変更することができる。
また、切り替えを機械的に行なうため、携帯端末装置に電源が入っていないときに第1の筐体に対して第2の筐体の表示面を第1の方向あるいは第2の方向に回動させることにより、テンキーなどの操作部に印字された文字を、第2の筐体に備えられた液晶などの表示器の向きに合わせて切り替えることができる。
また、操作部はキートップシートと枠部とプッシャーシートによる密閉構造となっており、防塵や防水機能に優れている。
そして本発明は、上記構成に加えて、無線通信手段とテレビ放送受信手段を更に備え、スライドシートには、無線通信用の文字とテレビ受信用の文字を記載し、第一の筐体に対して連結部を第二の筐体とともに第1の方向に開いたときは、無線通信用の文字を表示し、第一の筐体に対して第二の筐体を第2の方向に開いたときは、テレビ受信用の文字を選択的に表示するように構成している。
この構成により、第1の方向に開いたときは、無線通信用の文字を表示し、第2の方向に開いたときは、テレビ受信用の文字を表示することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、第一の筐体に対して第二の筐体が第1の方向(筐体の第1の方向)に開かれたか、あるいは第2の方向(筐体の第2の方向)に開かれたかによって、第一の筐体と第二の筐体を連結している第三の筐体である連結部が、操作部を有する第一の筐体に対して開く、あるいは閉じたままであることを利用して課題を解決している。
本発明の実施の形態1では、第一の筐体に対して第二の筐体が第1の方向(筐体の第1の方向)に開かれたか、あるいは第2の方向(筐体の第2の方向)に開かれたかによって、第一の筐体と第二の筐体を連結している第三の筐体である連結部が、操作部を有する第一の筐体に対して開く、あるいは閉じたままであることを利用して課題を解決している。
図1に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第1の方向に開いた状態を斜視図として示す。操作部51のある第一の筐体1は、図示しない軸受部で、第一回動軸9を回転可能に支持している。連結部3は軸保持部3a、3bにより第一回動軸9を連結部3に一体に固定している。また第一回動軸9には破線で示す突起部12を固定している。そのため、連結部3と第一回動軸9と突起部12は一体部品として回転する。連結部3の片隅には、破線で示す第二回動軸10が第一回動軸9に直交するように設けてあり、第二回動軸10には第二の筐体2が回動自在に取り付けられている。第二の筐体2には表示部52を設けている。
このように、折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2を第一の筐体1に対して第1の方向に開くと、操作部51のテンキーの数字については、電話機として使えるように、規格で定められた電話機用のテンキー配列で、第1の方向を上下とする向きで表示される。
図2に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第2の方向に開いた状態を斜視図として示す。各部分の配置は図1と同じであるが、第二の筐体2が閉じた状態から、第二回動軸10の周りに回動して、第二の筐体2が第一の筐体1に対して第2の方向に開いている。なお、第一の筐体1に対して連結部3は閉じている。このとき、操作部51のテンキーの数字については、テレビ受信機として使いやすいように、第一列目は左から「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいる。第二列目は左から「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第三列目は「9」、「10」、「11」、「12」と並んでいる。数字の向きも筐体の第2の方向を上下とする向きで表示される。
折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2が第一の筐体1に対して第1の方向に開いた場合、第2の方向に開いた場合、それぞれにおいて、液晶表示部の表示の向きに適した向きで操作部51の印字文字が見えるようにしている。以下に、その構成について詳細に説明する。
図3は、操作部51の要部についての分解斜視図である。図3に示すように、スライドシート13には、その表面に数字等のキー内容を印刷している。テンキー用の「1」から「10」までの数字が14a、14b、14cというように並んで印刷されている。また、テレビチャンネル用の数字が、15a、15b、15cというようにテンキー用の数字と交互に並んで印字されている。テンキー用の数字(第1印字群)の向きは第二の筐体2の第1の方向を上下とする向きに、テレビチャンネル用の数字(第2印字群)は第2の方向の向きに90度、角度を変えて印刷されている。スライドシート13は、薄いが、座屈しない程度の剛性を有するプラスチックシートでできている。そして、図3に示すように、一端にフォロア取り付け部13aを凸状に形成している。
図3のスライドシート13の周囲には枠部6、裏面側(印字面と反対面)にはプッシャーシート19を配置している。枠部6は、スライドシート13の動きを規制するためにスライドシートの周囲を囲むように設けられる。枠部6の下面には、段差部6aを設けて枠部6の肉厚を薄くして、上述したスライドシート13のフォロア取り付け部13aが通るようにしている。枠部6の下面には、キーのクリック感を向上させるためにプッシャーシート19を貼着して固定する。
なおスライドシート13は、枠部6の下面にプッシャーシート19を貼着して固定した状態で、プッシャーシート19の上に置き、スライドシート13の一端に形成したフォロア取り付け部13aを枠部の段差部6aとプッシャーシート19との隙間に通して、フォロア取り付け部13aにフォロア7を固定する。図4に、この状態の斜視図を示し、図5に断面図を示す。
図3に戻って、スライドシート13の表面側には、プラスチック部材等で構成されたキートップシート16が重ねられる。キートップシート16は、スライドシート13のうち第1印字群あるいは第2印字群のみの印刷が見えるよう、1つの印字群の印字の大きさおよび印字間隔で表示窓16aを構成し、残り部分16bを不透明に構成している。キートップシート16は、枠部6の上面に貼着され固定される。キートップシート16と枠部6とプッシャーシート19により密閉された空間の中で、スライドシート13がスライドする。
フォロア部材7は後述するように、第一回動軸9に取付けられる突起部12に対し、第一回動軸9が所定角度以上になると追従して動く。したがって、フォロア部材7を固定したスライドシート13は、枠部6とプッシャーシート19とキートップシート16で形成された空間内で、第一回動軸9の回動に追従してスライドする。
図3において、枠部6とプッシャーシート19の下方には、ダイヤフラム5と、キー回路基板4が配置される。ダイヤフラム5はスライドシート13に印刷された数字および文字よりも少ない数だけ配置されている。ダイヤフラム5は上から押されると中央部がへこんで、中央部と重なり合う位置に設けた接点がキー回路基板4上のキー用接点回路と接して電気的に導通させて、押されたことを感知するようにしている。
図6(a)に、本発明の実施の形態1に係る折り畳み式携帯電話機100の第二の筐体2を第1の方向に開いた状態から90度の位置まで閉じたときの状態を部分断面図として示す。
第一の筐体1にはねじりコイルバネ保持部8が設けられていて、ねじりコイルバネ11をバネ保持部8aで支え、スライドシート13に固着したフォロア部材7の端面を第一回動軸9に固定してある突起部12に押すようにしている。ねじりコイルバネ11の力でスライドシート13は図面左方向に動こうとする。なお、ねじりコイルバネ保持部8の左端には、スライドシート13の図面左方向の動きを止めるストッパー部8bを突出させている。スライドシート13は他に動きを止めるものが無ければ、ストッパー部8bに当たるまで第一の筐体内部で図面左方向に動く。
突起部12は、第一回動軸9に取付けられている。突起部12は、スライドシート13に固着したフォロア部材7の先端に当たり、第一回動軸9が回転すると、スライドシート13をスライド移動させる。
図6(a)の状態ではフォロア部材7はねじりコイルバネ11保持部8に突出させて形成したストッパー部8bに当たり突起部12に接触していなかったが、第二の筐体2を第1方向に回転させて閉じていくことにより突起部12に接触する。
ここまでは、突起部が突起部12に接触していないためスライドシートの移動はなく、携帯電話機としての通話や電子メールの閲覧に適した通常の文字表記がされた状態を保つことができる。
図6(b)に、第二の筐体2を第1の方向に所定度から閉じる方向に動かしたときの状態を示す。第一の筐体1を断面で示している。連結部3は第二の筐体2とともに、第一の筐体1に対してD矢印のように第1方向を閉じる方向に動く。連結部3が閉じていくと、連結部3と一体に固定されている第一回動軸9もD矢印の方に回転する。第一回動軸9が回転すると突起部12も連動して回転し始める。突起部12がD矢印の方に回転すると、ねじりコイルバネ11の力によりフォロア部材7を図面右方向、E矢印の方向に移動させる。フォロア部材7は図面左方向に移動を続け、ねじりコイルバネ保持部8に突出させて形成したストッパー部8bに当たって止まる。
これにより、使用者は、第2の筐体を閉じる動作を行うことにより第1の筐体に設けられたスライドシートが動いているにもかかわらず、第2の筐体にさえぎられることにより実際に文字が変わっていくことを意識せずに行うことができる。
フォロア部材7の移動量は、第一の筐体1の隣り合う窓1aの1ピッチの半分にしている。すなわち、1ピッチを「P」とすると、フォロア部材7は、「P/2」だけ左に移動し、フォロア部材7が固定されているスライドシート13も「P/2」だけ左に移動する。
本発明の折り畳み式携帯電話機100では、第二の筐体2を第1の方向に所定角度まで閉じたときに突起部12によるフォロア部材7の移動が開始する。その結果、第二の筐体2を第1の方向に90度閉じるまでは、操作部51のキー配列と表示の向きは、変化することなく、第二の筐体2を第1の方向に閉じはじめると切り替わり始め、完全に閉じられると文字の切り替えが完了する。
したがって、本実施の形態1では第二の筐体2を第1の方向に90度まで閉じたときにキー配列と表示の向きの切り替えが始まる例を説明したが、角度は90度に限らない。
図7に、第二の筐体2を第1の方向に開ききったときの折り畳み式携帯電話機100の平面図を示す。第二の筐体2が連結部3とともに開いているので、操作ボタンについては第一の筐体1の透明な窓1aから数字を見ることができる。図7では、電話機用として文字の向きの上から第一段目に「1」、「2」、「3」と並んでいるのが見える。第二段目に「4」、「5」、「6」と並んでいる。そして、第三段目に「7」、「8」、「9」と並んでいる。第四段目に「*」、「0」、「#」が並んでいる。このことにより、折り畳み式携帯電話機100の表示部52を縦長にしたときには、電話機の数字配置としてテンキーボタンを迷うことなく押すことができる。
図8は第二の筐体2を連結部3とともに第一の筐体1に対して閉じたときの状態を示し、第一の筐体1の中を断面で示している。第一の筐体1の中には、図示しない支持部によって固定されたプリント基板4があり、プリント基板4の上にはダイヤフラム5が、スライドシート13に印刷された数字および文字よりも少ない数だけ配置されている。ダイヤフラム5の上にはプッシャーシート19が固定されている。図面では、枠部6とプッシャーシート19の断面形状がはっきりと見えるように、誇張して描いているが、全体の実際の厚さは薄く、プッシャーシート19を上方から押すと、たわんで、直下のダイヤフラム5の中央部をへこませるようにしている。
図9(a)に、第二の筐体2を第2の方向に開いたときの状態を示す。なお、第一の筐体1を断面で示している。連結部3は第一の筐体1に対して閉じたままであるが、第二の筐体2が第二回動軸10の周りに回転し、表示部52が見える。ここで、連結部3が第一の筐体1に対して閉じたままであるため、第一回動軸9は回転しない。つまり、突起部12は回転せず、スライドシート13の位置は、図6の第二の筐体2を閉じたときと同じである。
図9(b)に、第二の筐体2を第2の方向に開いたときの折り畳み式携帯電話機100の平面図を示す。第二の筐体2が開いているので、操作ボタンについては第一の筐体1の表示窓1aから数字を見ることができる。図9(b)では、テレビチャンネル用の「1」から「12」までの数字が、文字の向きの上から第一段目に「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいるのが見える。第二段目に「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第三段目に「9」、「10」、「11」、「12」と並んでいる。このことにより、折り畳み式携帯電話機100の表示部52をテレビ放送を見るための横長にしたときには、「1」から「12」までのチャンネルのどれかを迷うことなく押すことができる。
図10は、枠部6とプッシャーシート19を一体にした後、スライドシート13をプッシャーシート19の上に置き、フォロア取り付け部13aを枠部の段差部6aとプッシャーシート19で出来る隙間を通した後、フォロア取り付け部13aにフォロア7を固定し、ねじりコイルバネ11に係合させた状態の斜視図である。
図11に図10の断面図を示す。図11に示すようにフォロア7の下部には溝7aを形成していて、ねじりコイルバネ11の先端部分を係合させている。ねじりコイルバネ11は、ねじりコイルバネ保持部8に取り付けている。ねじりコイルバネ保持部8には、図6で示したときと同様の働きをする保持部8aとストッパー8bを設けている。
また、ねじりコイルバネ11の先端部分は円弧を描いて変移するが、フォロア7の下部の溝7aの溝方向には滑るようにしている。また本発明の実施の形態1では、スライドシート13とフォロア7を固定する手段として、ガイドピン20をスライドシート13のフォロア取り付け部13aの上からフォロア7に嵌入させている。そして、ガイドピン20は第一の筐体1にスライド方向に設けた図示しないガイド溝が当たるようにしていて、スライドシート13がスライドするときにスライド方向と直交する方向に動かないようにスライド動作を規制している。このように、ガイドピン20と第一の筐体1にスライド方向に設けた図示しないガイド溝によって、スライドシート13のスライド動作を規制しているので、スライドシート13はスライド方向にのみ動く。その結果、スライドシート13は安定してスライドする。
図12(a)から図12(c)に、図6で示した第二の筐体2を連結部3とともに第一の筐体1に対して開閉したときのスライドシート13のスライド状況を表した部分断面の詳細を示す。
図12(a)は第二の筐体2および連結部3が開ききった状態の断面図を、図12(b)は第二の筐体2および連結部3が90度開いた状態の断面図を、図12(c)は、第一の筐体1に対して第二の筐体2を連結部3とともに閉じたときの部分断面図を示している。
以上実施の形態1では、第一回動軸9に突起部12を固定した場合について説明したが、第一回動軸9の回転が突起部12に連動して伝わる構造であれば他の構造を用いてもよい。例えば、第一回動軸9と突起部12の軸の間に別の軸を設け第一回動軸9と突起部12を連動させてもよい。このことにより突起部の軸の位置を任意に設定することができる。
また、第三の筐体である連結部3が第一の筐体1に対して回転する動きを突起部12の動きとして、フォロア部材7を固着したスライドシート13をスライドさせて、機械的に操作部の表示内容と表示する向きを切り替えている。そのため、携帯端末装置に電源が入っていなくても、確実に操作部の表示内容と表示する向きを切り替えることができる。
また、携帯端末装置の一つであるテレビ受信手段をもつ携帯電話機について説明したが、ゲーム機能付き携帯電話機において、第2の方向に開いたときにはゲーム機として使えるようにゲーム用のキー配列に切り替えるようにしても良い。その他、二つの異なる方向に表示された文字については、互い違いに配置しても良い。
また、第2筐体を第1筐体に対して第2の方向に開いた場合に表示された文字の配列として、第一段目に「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいるのが見える。第二段目に「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第三段目に「9」、「10」、「11」、「12」と並べたが、メールなどの入力に対して違和感なく行うためには、文字の向きを上から第一段目に「1」、「2」、「3」第二段目に、「4」、「5」、「6」、第三段目に、「7」、「8」、「9」と並べてもよい。
また、スライドシート13の位置精度を確保するための基準として本文では、ストッパー部8bで接触させることにより精度を確保しているが、スライドシート13を枠部6の内側の端面に当てることにより位置精度を出す構造にしてもよい。
(実施の形態2)
図13に、本発明の実施の形態2に係る折り畳み式携帯電話機100の部分断面図を示す。図13では、第一の筐体1には圧縮バネ保持部21が設けられており、圧縮バネ22を圧縮バネ保持部21で支え、スライドシート13に固着したフォロア部材7の端面を第一回動軸に固定してある突起12に押すようにしている。実施の形態2の構成は、バネの種類をねじりコイルバネに替えて圧縮バネとしたことが異なるのみで他の構成は実施の形態1と同様である。
図13に、本発明の実施の形態2に係る折り畳み式携帯電話機100の部分断面図を示す。図13では、第一の筐体1には圧縮バネ保持部21が設けられており、圧縮バネ22を圧縮バネ保持部21で支え、スライドシート13に固着したフォロア部材7の端面を第一回動軸に固定してある突起12に押すようにしている。実施の形態2の構成は、バネの種類をねじりコイルバネに替えて圧縮バネとしたことが異なるのみで他の構成は実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について図14と図15を用いて説明する。実施の形態3はスライドシート13の表面に微小な突起23を形成している点に特徴があり、他の構成は実施の形態1と同様である。表面に微小な突起を設けることによりキートップシートとスライドシートの間の隙間を一定に保つことができ、かつ接触面積を小さくすることができるため摺動抵抗を小さくすることができる。
次に、本発明の実施の形態3について図14と図15を用いて説明する。実施の形態3はスライドシート13の表面に微小な突起23を形成している点に特徴があり、他の構成は実施の形態1と同様である。表面に微小な突起を設けることによりキートップシートとスライドシートの間の隙間を一定に保つことができ、かつ接触面積を小さくすることができるため摺動抵抗を小さくすることができる。
なお、微小な突起23を数箇所に設けた例を示したが、微小な突起23を多数設けてもよく、スライドシート13の表面だけでなく、裏面にも設けても良い。また微小な突起23の突出高さはスライドシート13の厚さに比べて小さくてもよい。
本発明は、折り畳み式携帯電話機に限らず、表示画面を縦横に切り替えて使用するゲーム機や、テレビ受信機能を持ったPDAなどにおいて、2つの回動軸を備え第1の方向と第2の方向に開閉可能に連結した折り畳み式携帯端末装置に適用できる。
1 第一の筐体
2 第二の筐体
3 連結部
4 プリント基板
5 ダイヤフラム
6 枠部
7 フォロア部材
8 ねじりコイルバネ保持部
9 第一回動軸
10 第二回動軸
11 ねじりコイルバネ
12 突起部
13 スライドシート
16 キートップシート
19 プレッシャーシート
51 操作部
2 第二の筐体
3 連結部
4 プリント基板
5 ダイヤフラム
6 枠部
7 フォロア部材
8 ねじりコイルバネ保持部
9 第一回動軸
10 第二回動軸
11 ねじりコイルバネ
12 突起部
13 スライドシート
16 キートップシート
19 プレッシャーシート
51 操作部
Claims (10)
- 操作部を備えた第一の筐体と表示部を備えた第二の筐体を、連結部を介して連結した折り畳み式携帯端末装置において、
前記第一の筐体に対して前記第二の筐体を第1の方向に回動可能とする第一回動軸と、
前記第一の筐体に対して前記第二の筐体を前記第1の方向と直交する第2の方向に回動可能とする第二回動軸と、を有する前記連結部と、
キートップシートと、
各キーの機能を印字したスライドシートと、
前記スライドシートを囲う枠部と、を有する操作部と、
前記枠部に対し、前記キートップシートと反対側面に固着したプッシャーシートと、
前記スライドシートに固着され、かつ、前記第一回動軸の回動に連動する接続部材と、
を備えることを特徴とする折り畳み式携帯端末装置。 - 前記接続部材は、前記第1回動軸に連動するカムフォロア部材と、前記スライドシートに固着された突起部とを備え、
前記第一筐体が前記第二筐体に対して、前記第1回動軸を中心に閉じ方向へ回動すると、前記カムフォロア部材が前記突起部を押し、前記スライドシートがスライドすることを特徴とする請求項1記載の折り畳み式携帯端末装置。 - 前記キートップシートは、前記枠部に固着されることを特徴とする請求項1記載の折り畳み式携帯端末装置。
- 前記スライドシートは、第1の方向に第1文字群が印字されるとともに前記第1の方向と直交する第2の方向に第2文字群が印字され、
前記操作部は、前記スライドシートの印字面側に前記キートップシートを設け、
前記キートップシートには、前記スライドシートがスライドした際に、前記第1文字群と前記第2文字群のいずれか一方が、外部から視認可能な透明の表示窓を設け、
前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第1の方向に開いた状態では前記第1文字群が表示窓と重なり、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体が第2の方向に開いた状態では前記第2文字群が表示窓と重なるように構成した請求項1に記載の折り畳み式携帯端末装置。 - 前記スライドシートに記載した二つの異なる方向に表示された文字は、互い違いに記載されていることを特徴とした請求項4に記載の折り畳み式携帯端末装置。
- 前記スライドシートには、二つの異なる方向で表示された文字を記載し、
前記第一の筐体には、二つの異なる方向で表示された文字のどちらか一方だけを選択的に表示する窓を設け、
前記第一の筐体に対して前記連結部を前記第二の筐体とともに長手方向に開いたときと、前記第一の筐体に対して前記第二の筐体を短手方向に開いたときとによって、前記第一の筐体に設けた窓に、前記スライドシートに記載された二つの異なる方向で表示された文字のどちらかを選択的に表示するようにした請求項1に記載の折り畳み式携帯端末装置。 - 前記スライドシートに記載された文字のどちらかを前記キートップシートに設けられた前記表示窓に合わせるために、前記表示部を備えた前記第二の筐体を前記第一の筐体に対して所定の角度まで傾けた際に連動して、前記スライドシートを動かすように作用する突起部を連結部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式携帯端末装置。
- 無線通信手段とテレビ放送受信手段を更に備え、
前記スライドシートには、無線通信用の文字とテレビ受信用の文字を記載し、
前記第一の筐体に対して前記連結部を前記第二の筐体とともに長手方向に開いたときは、前記無線通信用の文字を表示し、
前記第一の筐体に対して前記第二の筐体を短手方向に開いたときは、前記テレビ受信用の文字を選択的に表示するように構成した請求項5から請求項7のいずれかひとつに記載の折り畳み式携帯端末装置。 - 請求項2に記載の折り畳み式携帯端末装置において、
前記第一の筐体には、前記操作部のキーの内容を表示する前記スライドシートを前記突起部の動きによってスライド可能に支持するために、前記スライドシートに設けた前記カムフォロア部材を前記突起部に押圧する押圧手段を設け、
前記押圧手段については、前記スライドシートが所定量移動したときは、それ以上の移動を止めるストッパー手段を設けたことを特徴とする折り畳み式携帯端末装置。 - 請求項9に記載の折り畳み式携帯端末装置において、前記押圧手段としてバネとストッパー手段を用いたことを特徴とする折り畳み式携帯端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008280238A JP2009182955A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | 折り畳み式携帯端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008280238A JP2009182955A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | 折り畳み式携帯端末装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008018696A Division JP4216895B1 (ja) | 2007-09-14 | 2008-01-30 | 折り畳み式携帯端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009182955A true JP2009182955A (ja) | 2009-08-13 |
Family
ID=41036521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008280238A Withdrawn JP2009182955A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | 折り畳み式携帯端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009182955A (ja) |
-
2008
- 2008-10-30 JP JP2008280238A patent/JP2009182955A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110405 |