JP2010114527A - 携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電子機器を提供する。
【解決手段】携帯端末10は、操作部21を備えた下筐体20と、表示部31を備えた上筐体30と、下筐体20と上筐体30とを縦方向に相対的に移動可能に連結する第1の連結部40と、上筐体30と下筐体20とを、縦方向とは異なる横方向に相対的に移動可能に連結する第2の連結部と、を備える。下筐体20と上筐体30が縦方向に相対的に移動したときの操作部30の入力可能なキーの数と、下筐体20と上筐体30が横方向に相対的に移動したときの操作部40の入力可能なキーの数が異なる。
【選択図】図4
【解決手段】携帯端末10は、操作部21を備えた下筐体20と、表示部31を備えた上筐体30と、下筐体20と上筐体30とを縦方向に相対的に移動可能に連結する第1の連結部40と、上筐体30と下筐体20とを、縦方向とは異なる横方向に相対的に移動可能に連結する第2の連結部と、を備える。下筐体20と上筐体30が縦方向に相対的に移動したときの操作部30の入力可能なキーの数と、下筐体20と上筐体30が横方向に相対的に移動したときの操作部40の入力可能なキーの数が異なる。
【選択図】図4
Description
本発明は、表示部の向きに合わせて最適な向きで操作できる操作部を用いた携帯電子機器に関するものである。
2つの筐体が重なり合うように連結した携帯電子機器である折り畳み式の携帯端末では、ユーザーは、折り畳み式携帯端末を連結部の第1の回動軸を中心として開いた状態(縦開き状態)にして、テンキーなどの操作部を備えた第1の筐体を手で持ち、表示部を備えた第2の筐体を見るという使い型が一般的である。
ところで、近年、テレビジョン放送を受信して表示する携帯端末が実用化され、普及されてきたが、横長のテレビジョン放送画面を見るには、表示部を横長にする横開き状態の方が見やすい。また、データ入力やインターネットの用途で使う場合にも表示部を横長にする横開き状態の方が見やすい。そこで、第2の筐体を、第1の回動軸に直交する第2の回動軸まわりに回動させて開く構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
従来から提案されている折り畳み式の携帯端末の一例を図10と図11に示す。図10の携帯端末100は、操作部101を有する第1の筐体102と、表示部103を有する第2の筐体104と、連結部105の3つの筐体で構成されている。そして、第1の筐体102に設けた第1回動軸102aに連結部105を矢印A方向に回動自在に支持している。連結部105を矢印A方向に回動することにより、第1の筐体102に対して第2の筐体104を第1の方向に開いて、縦開き状態とできる。
また、図11に示すように、連結部105には第2回動軸104aが設けられており、第2の筐体104を矢印B方向に回動自在に支持している。従って、第2の筐体104を矢印B方向へ回動させることにより、第1の筐体102に対して第2の筐体104を第2の方向に開いて、横開き状態とできる。
しかしながら、この構造では縦開き状態、もしくは横開き状態のどちらかの状態にしか操作部の表示を合わせることができない。そのため、表示面と操作表示があっていない状態では直感的に操作しにくいという問題があった。
そこで、キートップと、各キーのキー機能表示を外部から確認可能に表示したキー機能表示部を備えた電子機器のキー構造において、キー機能表示部は、キートップとの相対位置が変更可能であり、外部から確認可能なキー機能表示を切り替える電子機器のキー構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−22899号公報
特開2002−7034号公報
しかしながら、従来のようなキー機能表示を機械的に切り替える場合、横開きの状態にしたときでも操作部のキー機能の表示が縦開き状態用の表示のままでは、ユーザーにとって、直感的に操作することが難しくなる。
また、操作部に負荷が加えられた状態で筐体の開閉を実施すると、操作部の破損につながる可能性がある。
また、横開きの状態にした場合、数字キーよりも数の多いアルファベットキーの使用頻度が高くなる可能性が多く、縦開き状態よりもより多くのキーが設けられるのが望ましい。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、表示部の向きに合わせて最適な向きで操作できる操作部を用いた携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明の携帯電子機器は、操作部を備えた第1筐体と、表示部を備えた第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを第1の方向に相対的に移動可能に連結する第1の連結部と、前記第1筐体と前記第2筐体とを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動可能に連結する第2の連結部と、を備え、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数と、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数が異なる、構成を有している。
上記構成より、筐体の開き状態の違いに応じて、適宜キーの数を変え、開き状態に望ましいキーの数を用意し、ユーザーの使い勝手を向上させることができる。
また、本発明の携帯電子機器においては、前記第1の方向は、前記第1筐体と前記第2筐体を各々の長手方向に沿って開く方向であり、前記第2の方向は、前記第1筐体と前記第2筐体を各々の短手方向に沿って開く方向であり、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数より、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数が多いものが好ましい。
上記構成より、例えば横開き状態のようなキーの数が多いことが好ましい状態においても望ましいキーの数を用意し、ユーザーの使い勝手を向上させることができる。
また、本発明の携帯電子機器は、所定位置に透明部が設けられたキートップシートと、前記キートップシートに対して裏側の面に押圧用突起を有するプッシャーシートと、前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間に設けられ、複数のキーが設けられた基板と、前記基板の前記キーが記された面とは反対側の面に設けられ、前記複数のキーの各々に対応したダイヤフラムを有するダイヤフラムシートと、を備え、前記プッシャーシートの前記押圧用突起は、前記ダイヤフラムシートの前記ダイヤフラム各々に応じて設けられ、前記キートップシートと、前記プッシャーシートと、前記基板と、前記ダイヤフラムシートは、前記操作部を構成し、前記基板および前記ダイヤフラムシートは、前記キートップシートおよび前記プッシャーシートに対して、一体的に第1の位置から第2の位置までの範囲で往復移動可能であり、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動するとき、前記基板および前記ダイヤフラムシートは前記第1の位置に移動し、少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動するとき、前記基板および前記ダイヤフラムシートは前記第2の位置に位置し、前記基板における前記キートップシート側の面には、前記第1の位置において前記透明部から第1の方向に判読可能に前記複数のキーが設けられた第1の表記部と、前記第2の位置において前記透明部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に判読可能に前記複数のキーが設けられた第2の表記部とが設けられ、前記第1の表記部における前記キーの数より、前記第2の表記部における前記キーの数が多いものが望ましい。
上記構成より、例えば横開き状態のようなキーの数が多いことが好ましい状態においても具体的にキーの数を増やす構成を簡易に実現することができる。
さらに、本発明の携帯電子機器においては、前記プッシャーシートは、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したとき、前記ダイヤフラムのうち機能しないダイヤフラムに対応した位置に設けられた誤操作防止用突起をさらに含むことが好ましい。
上記構成より、操作部において押圧すべきでない箇所を誤って押し、操作部を破壊することを抑えることができる。
本発明は、筐体の開き状態に応じて、適宜望ましいキーの数を用意し、ユーザーの使い勝手を向上させることができる携帯電子機器を提供できるものである。
以下、本発明の実施形態の携帯電子機器について、図面を用いて説明する。図1は本発明にかかる実施形態の携帯電子機器の縦開き状態を示す斜視図、図2は携帯電子機器の横開き状態を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、実施形態に係る携帯電子機器としての折り畳み式携帯端末10では、操作部21のある第1の筺体である下筐体20と、表示部31を有する第2の筐体である上筐体30とが、第1の連結部40および第2の連結部43により回動可能に連結されている。
すなわち、図1に示すように、折り畳み式携帯端末10では、例えば通話やメールを行う際に、上筐体30を第1の連結部40の回りに回動させて、下筐体20に対して縦方向(第1の方向)に開く縦開き状態と、図2に示すように、例えばテレビを受信したり、ゲームをしたり、その他のデータ入力やインターネット等をする際に、上筐体30を第2の連結部43の回りに回動させて、下筐体20に対して横方向(第2の方向)に開く横開き状態とが可能となっている。言い換えると、第1の方向は、下筐体20と上筐体30を各々の長手方向に沿って開く方向であり、第2の方向は、下筐体20と上筐体30を各々の短手方向に沿って開く方向である。
操作部21には、四方向キー22および文字や数字を入力するテンキー23が設けられている。テンキー23では、縦開き状態で使用する際には、電話機として使えるように、規格で定められた電話機用のテンキー23配列で、第1の方向(図1中矢印A方向)を上下とする向きで表示される。また、横開き状態で使用する際には、第1列目は左から「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」と数字のテンキーが並んでいる。第2列目は、アルファベットのテンキーがQWERTY配列を実現するように並べられている。すなわち、縦開き状態では一つの入力可能なキーしか表記されていないが、横開き状態では二つの入力可能なキーが表記されることなり、横開き状態の入力可能なキーの数は、縦開き状態の入力可能なキーの数より多くなっている。
例えば、縦開き状態での「8」のテンキーは(図1参照)、横開き状態では「I,K」(「上段キー,下段キー」の意であり、以下同じ。)二つのテンキーになる(図2参照)。したがって、第2列目は左から、「Q,A」、「W,S」、「E,D」、「R,F」、「T,G」、「Y,H」、「U,J」、「I,K」、「O,L」、「P」というアルファベットのテンキーが並んでいる。
第3列目は左から「Z」、「X」、「C」、「V」、「B」、「N」、「M」と、QWERTY配列における続きのキーが並べられ、その後、着信キー、クリアキー、切断キーが並べられている。縦開き状態において、数字およびアルファベットの向きは、第2の方向(図2中矢印B方向)を上下とする向きで表示される。
操作部21においては、下筐体20の上面に、四方向キー22、決定キー25、テンキー23に対応して窓22a、25a、23aが設けられており、基板54(図3参照)に表示された各キーの表示が見えるようになっている。
下筐体20の内部には、操作部21を構成するキーシート50が設けられている。図3のキーシートの分解斜視図に示すように、キーシート50は、最上面に配置されたキートップシート51と、最下面に配置されたプッシャーシート53と、キートップシート51とプッシャーシート53との間に配置されるとともに両者の間に空間を形成する枠部56と、当該空間において、キートップシート51およびプッシャーシート53に対して面方向に沿って所定の範囲で往復移動可能な基板54およびダイヤフラムシート52とを積層して構成されている。
キートップシート51においては、透明な本体51bの表面における、操作部21における窓22a、23aに対応する所定部分以外の部分に、不透明な塗料51cを裏側に塗布することにより、所定位置に透明部51aを形成している。これにより、窓22a、23aに対応した位置に透明部51aを容易に形成できる。そして、透明部51aは他の部分より表側に突出した状態で形成されており、下筐体20の上面に形成された窓22a、23aに嵌まる(図5以下参照)。
図3に示すように、基板54は、例えばフレキシブルプリント基板などでできており、一端に凸状のフォロア取付部54aが形成されている。フォロア取付部54aには、第1の連結部を構成する図示せぬ第1の回動軸に設けられているフォロア移動機構によって往復移動するフォロア部材(図示せず)が取付けられる。
さらに基板54の下面(キートップシート51に面した面とは反対側の面)には、ダイヤフラムシート52が設けられている。本実施形態では、図5等に示すように、ダイヤフラムシート52は、基板54の下面に接着剤によって接着されている。ダイヤフラムシート52の下面(基板54に接着される面とは反対側の面)にはダイヤフラム(ドームスイッチ)52aが設けられている。ユーザーがキートップシート51を押すことにより基板54を介してダイヤフラムシート52をたわませることにより、ダイヤフラム52aが、後述するプッシャーシート53の押圧用突起53aと接触する。
最上層のキートップシート51と最下層のプッシャーシート53の間で、それぞれのシートの外周部には、枠部56が設けられる。すなわち、枠部56は、キートップシート51とプッシャーシート53との間に隙間を確保し、一体化された基板54およびダイヤフラムシート52の周囲に設けられ、かつ両者の動きを規制する。なお、枠部56の下面(裏面)の一部には、段差部56aを設けて枠部56の肉厚を薄くし、上述した基板54のフオロア取付部54aが通るようにしている。
なお、基板54およびダイヤフラムシート52は、第1連結部の第1回動軸(図示せず)が回転した場合のみ移動し、第1回動軸が回転しない場合、すなわち、上下筐体20、30を閉じた状態および上筐体30を横開きにした場合には、基板54およびダイヤフラムシート52は、図示省略のバネ部材により付勢されて、原点位置(横開き状態に適した位置)にあって移動しない。
従って、上筐体30の開き方(第1回動軸の回転の仕方)に応じたフォロア部材(図示せず)が往復移動に伴い、基板54およびダイヤフラムシート52は、枠部56の内側で、キートップシート51とプッシャーシート53との間の隙間を移動可能に保持されることになる。
すなわち、基板54およびダイヤフラムシート52は、例えば上筐体30を第1の連結部40の第1回動軸を中心として縦開きにして電話機として使用する際には、図4中矢印Aの左側方向へ移動して縦開き状態に適した第1の位置(図5参照)に位置する。
また、上筐体30を第2の連結部43の第2回動軸(図示せず)を中心として横開きにして使用する際には、横開き状態に適した第2の位置(図参照)に位置する。基板54およびダイヤフラムシート52は、この第1の位置と第2の位置の間で往復移動可能となっている。
図4の基板54の平面図に示すように、基板54におけるキートップシート51側の面(ここでは上面)には、第1の位置(縦開き状態)においてキートップシート51の透明部51aから第1の方向(縦開き状態における上下方向)に判読可能に表記が設けられた第1の表記部58と、第2の位置(横開き状態)において透明部51aから第1の方向とは異なる第2の方向(横開き状態における上下方向)に判読可能に表記が設けられた第2の表記部59とが設けられている。第1の表記部58と第2の表記部59により、基板54の表記部が構成される。
すなわち、前述したように、第1の表記部58においては、電話機として使えるように、規格で定められた電話機用のテンキー23配列で、第1の方向(図1中矢印A方向)を上下とする向きで表示される。また、第2の表記部59においては、第1列目は数字のテンキー、第2列目はアルファベットのQWERTY配列のうちQからPまでのテンキー、第3列目はQWERTY配列のうちZからMまでのテンキーと他の三つのテンキーが並んでおり、数字、文字、記号の向きは、第2の方向(図2中矢印B方向)を上下とする向きで表示される。そして、第1の表記部58と第2の表記部59とが、基板54のスライド量に対応して、スライド方向に隣接して設けられている。
ダイヤフラム52aは、三つの列(ダイヤフラム列)52A、52B、52Cに沿って配置されており、両側のダイヤフラム列52A、52Cは、1個のダイヤフラム52aの列で構成されている。一方、真ん中のダイヤフラム列52Bは、1個のダイヤフラムと列方向とは垂直の方向に並べられた2個のダイヤフラムの繰り返しからなる列から構成されている。したがって、矢印Cで示された部分では、行方向にダイヤフラム52aが3個並べられており、矢印Dで示された部分では、行方向にダイヤフラム52aが、1+2+1=4個並べられている。
すなわち、矢印Cで示された部分は、基板54の第1の表記部58の直下に対応して設けられ、矢印Dで示された部分は、基板54の第2の表記部59の直下に対応して設けられている。
図3に示すように、基板54およびダイヤフラムシート52の下側にはプッシャーシート53が設けられている。プッシャーシート53には複数の円筒状の押圧用突起53aが、ダイヤフラム52aに応じて設けられている。ユーザーがキートップシート51を押すことにより基板54を介してダイヤフラムシート52をたわませ、ダイヤフラム52aが、プッシャーシート53の押圧用突起53aと接触する。さらにダイヤフラムシート52がたわむと、押圧用突起53aがダイヤフラム52aの表面をへこませ、ダイヤフラム52aの内面を上昇させて、基板54に設けられている櫛歯形電極(図示せず)に接触させて、キー入力が実現される。
押圧用突起53aは、三つの列(押圧用突起列)53A、53B、53Cに沿って配置されており、両側の押圧用突起列53A、53Cは、1個の押圧用突起53aの列で構成されている。一方、真ん中の押圧用突起列53Bは、列方向とは垂直の方向に並べられた3個の押圧用突起53aからなる列から構成されている。したがって、行方向には、1+3+1=5個の押圧用突起53aが並べられている。
次に、縦開き状態および横開き状態における下筐体内部、特にキーシート50の状態を説明する。図5は、実施形態の折り畳み式携帯端末10の縦開き状態における、図1中V−V線に沿った下筐体の縦方向断面図である。この断面図では縦方向断面の一部が示されている。この状態において、基板54とダイヤフラムシート52は、上述した第1の位置に位置している。
上述したように、ユーザーがキートップシート51の所定のキー、すなわち透明部51aを押すことにより、基板54を介してダイヤフラムシート52がたわみ、ダイヤフラム52aが、プッシャーシート53の押圧用突起53aと接触する。さらにダイヤフラムシート52がたわむと、押圧用突起53aがダイヤフラム52aの表面をへこませ、ダイヤフラム52aの内面を上昇させて、基板54に設けられている櫛歯形電極(図示せず)に接触させて、キー入力が実現される。図5における三つのダイヤフラム52aのうち、両端のダイヤフラム52aは、対応する透明部51aが押されるとこのような作用を奏するので、適切なキー操作が可能となる。また、ダイヤフラム52aがたわむことにより、ユーザーは適切なクリック感を得ることができる。尚、プッシャーシート53の下側には、他の電子基板24が配置されている。
また、押圧用突起53aとは別にプッシャーシート53には、図5に示すように誤操作防止用突起53bが設けられている(図3においては図示省略)。誤操作防止用突起53bは、押圧用突起53aの下筐体のA方向(図1)の並び方向において、押圧用突起53aの間に設けられており、押圧用突起53aよりその高さは小さい。そして、誤操作防止用突起53bは、ダイヤフラム52aをたわませる機能はなく、むしろ、機能しないダイヤフラム52aに対応して設けられている。
例えば図5におけるS2の領域は、透明部51a以外の領域であり、本来は押される領域ではないので、ダイヤフラムは必要がない。しかしながら、本実施形態では、ダイヤフラムシートがスライドすることに対応して多くのダイヤフラムが設けられているため、S2の直下にもダイヤフラム52aが位置することがある。
そこで、ユーザーが誤って透明部51a以外の領域(図5におけるS2の領域)を押しても、図5の点線で示すようにダイヤフラム52aの下端が二つの押圧用突起53aに当接した位置で下げ止まる構造にすることで、ユーザーはクリック感を得ない。したがって、ユーザーによる誤操作による誤入力を防ぐことができる。
図6は、図5と同様、実施形態の折り畳み式携帯端末10の縦開き状態における、図1中VI−VI線に沿った下筐体の横方向断面図である。方向キー22、決定キー25各々に対し、ダイヤフラム52aが1個づつ対応している。特に真ん中の決定キー25に対しては、真ん中のダイヤフラム列52Bにおける1個のダイヤフラム列が対応しており(図3の矢印Cの領域の真ん中)、点線で示されたように、列方向とは垂直の方向に並べられた2個のダイヤフラム(図3の矢印Dの領域の真ん中)は対応せず、機能しない。
図7は、実施形態の携帯電子機器の閉じた状態または横開き状態における、図2中VII−VII線に沿った下筐体の横方向断面図である。この状態において、基板54とダイヤフラムシート52は、上述した第2の位置に位置している。すなわち、図2に対応して、真ん中のキーは、「E,D」二つのキーが表示され(図4のSの領域)、直下に二つのダイヤフラム52a、すなわち、ダイヤフラム列52Bにおける2個のダイヤフラム(図3の矢印Dの領域の真ん中)が位置している。したがって、ユーザーは、EのテンキーとDのテンキー各々を、独立して押すことができ、かつ押圧時に別々のテンキーとしてクリック感を得ることができる。
また、点線で表されたダイヤフラム52aは、真ん中のダイヤフラム列52Bにおける1個のダイヤフラム列が対応しており(図3の矢印Cの領域の真ん中)、キートップシート51の透明部51aの直下に配置されていないので機能しない。
図6および図7に示すように、実施形態においては、二つの開き状態で操作可能なキーの数が変化し、このことは基板におけるキー表示の変化および対応するダイヤフラムの個数の変化により達成されることがわかる。本実施形態においては、折りたたみ式携帯端末の筐体の開き状態に応じて、適切なキーの配置、個数を設定することが可能となる。
次に、変形例の折り畳み式携帯端末の下筐体内部、特にキーシート50の状態を、図8、図9を用いて説明する。図8は、変形例の折り畳み式携帯端末の縦開き状態における、図1中VI−VI線に沿った下筐体の縦方向断面図である。この状態において、基板54とダイヤフラムシート52は、上述した第1の位置に位置している。本明細書においては、変形例の斜視図は省略しているので、実施形態の斜視図を用いている。
実施形態においては、ダイヤフラム列52A、52Cのダイヤフラム52aの数は、ダイヤフラム列52Bの数より少ない。また、押圧用突起列53A、53Cの押圧用突起53aの数は、押圧用突起列53Bの押圧用突起53aの数より少ない。一方、変形例では、ダイヤフラム、押圧用突起とも、総ての列で等しい数に設定されている。すなわち、変形例では、三つのダイヤフラム列52A、52B、52Cは、総て実施形態におけるダイヤフラム列52Bと同様のダイヤフラム数、形態に設定されており、三つの押圧用突起列53A、53B、53Cは、総て実施形態の押圧用突起列53Bと同様の突起数、形態に設定されている。
図8の縦開きの状態での横方向断面図では、1つの透明部51aに対し、一つのダイヤフラム52aが対応しており、押圧用突起53aも三つのうち、真ん中の一つのみがダイヤフラム52aと接し、押圧時にクリック感を出すよう機能する。点線で示したダイヤフラム52aは機能しない。
図9は、同じ変形例の折り畳み式携帯端末の閉じた状態または横開き状態における、図2中VII−VII線に沿った下筐体の横方向断面図である。この状態において、基板54とダイヤフラムシート52は、上述した第2の位置に位置している。本明細書においては、変形例の斜視図は省略しているので、実施形態の斜視図を用いている。
図9の状態では、1つの透明部透明部51aに対し、二つのダイヤフラム52aが対応しており、押圧用突起53aも三つのうち、両端の二つがダイヤフラム52aと接し、押圧時にクリック感を出すよう機能する。点線で示したダイヤフラム52aは機能しない。
図8および図9に示すように、変形例においても、二つの開き状態で操作可能なキーの数が変化し、このことは基板におけるキー表示の変化および対応するダイヤフラムの個数の変化により達成されることがわかる。変形例においても、折りたたみ式携帯端末の筐体の開き状態に応じて、適切なキーの配置、個数を設定することが可能となる。
なお、本発明の携帯電子機器は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。すなわち、本発明は、第1および第2の筐体が、第1の方向と第2の方向に相対的に移動可能に二つの連結部で連結されており、第1筐体と第2筐体が第1の方向に相対的に移動したときの操作部の入力可能なキーの数と、第1筐体と第2筐体が第2の方向に相対的に移動したときの操作部の入力可能なキーの数が異なる携帯電子機器である。例えば、前述した実施形態においては、二つのヒンジ部を中心として筐体が相対的に2方向に回動する携帯電話を例示したが、これに限るものではなく、例えば、筐体が相対的に2方向にスライドする携帯電話にも本発明は適用可能である。
また、前述した実施形態におけるダイヤフラムシートのダイヤフラムをプッシャーシートに設け、プッシャーシートの押圧用突起をダイヤフラムシートに設けるように構成してもよい。
また、携帯電子機器は、携帯電話だけでなく、PDA、ノートパソコン、ゲーム機等の持ち運び可能な電子機器であってもよい。
以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明によれば、筐体の開き状態に応じて、適宜望ましいキーの数を用意し、ユーザーの使い勝手を向上させることができる携帯電子機器が提供される。
10 携帯端末(携帯電子機器)
50 キーシート
51 キートップシート
51a 透明部
52 ダイヤフラムシート
52a ダイヤフラム
53 プッシャーシート
53a 押圧用突起
54 基板
58 第1の表記部
59 第2の表記部
50 キーシート
51 キートップシート
51a 透明部
52 ダイヤフラムシート
52a ダイヤフラム
53 プッシャーシート
53a 押圧用突起
54 基板
58 第1の表記部
59 第2の表記部
Claims (4)
- 操作部を備えた第1筐体と、
表示部を備えた第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを第1の方向に相対的に移動可能に連結する第1の連結部と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを、前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動可能に連結する第2の連結部と、を備え、
前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数と、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数が異なる、携帯電子機器。 - 請求項1記載の携帯電子機器であって、
前記第1の方向は、前記第1筐体と前記第2筐体を各々の長手方向に沿って開く方向であり、前記第2の方向は、前記第1筐体と前記第2筐体を各々の短手方向に沿って開く方向であり、
前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数より、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動したときの前記操作部の入力可能なキーの数が多い、携帯電子機器。 - 請求項1または2記載の携帯電子機器であって、
所定位置に透明部が設けられたキートップシートと、
前記キートップシートに対して裏側の面に押圧用突起を有するプッシャーシートと、
前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間に設けられ、複数のキーが設けられた基板と、
前記基板の前記キーが記された面とは反対側の面に設けられ、前記複数のキーの各々に対応したダイヤフラムを有するダイヤフラムシートと、を備え、
前記プッシャーシートの前記押圧用突起は、前記ダイヤフラムシートの前記ダイヤフラム各々に応じて設けられ、
前記キートップシートと、前記プッシャーシートと、前記基板と、前記ダイヤフラムシートは、前記操作部を構成し、
前記基板および前記ダイヤフラムシートは、前記キートップシートおよび前記プッシャーシートに対して、一体的に第1の位置から第2の位置までの範囲で往復移動可能であり、
前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動するとき、前記基板および前記ダイヤフラムシートは前記第1の位置に移動し、少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体が前記第2の方向に相対的に移動するとき、前記基板および前記ダイヤフラムシートは前記第2の位置に位置し、
前記基板における前記キートップシート側の面には、
前記第1の位置において前記透明部から第1の方向に判読可能に前記複数のキーが設けられた第1の表記部と、
前記第2の位置において前記透明部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に判読可能に前記複数のキーが設けられた第2の表記部とが設けられ、
前記第1の表記部における前記キーの数より、前記第2の表記部における前記キーの数が多い、携帯電子機器。 - 請求項3記載の携帯電子機器であって、
前記プッシャーシートは、前記第1筐体と前記第2筐体が前記第1の方向に相対的に移動したとき、前記ダイヤフラムのうち機能しないダイヤフラムに対応した位置に設けられた誤操作防止用突起をさらに含む、携帯電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008283684A JP2010114527A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 携帯電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008283684A JP2010114527A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 携帯電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010114527A true JP2010114527A (ja) | 2010-05-20 |
Family
ID=42302769
Family Applications (1)
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JP2008283684A Withdrawn JP2010114527A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 携帯電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010114527A (ja) |
-
2008
- 2008-11-04 JP JP2008283684A patent/JP2010114527A/ja not_active Withdrawn
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