JP4387442B1 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筐体20と筐体20内部に収容されたキーシート50との間に弾性部材24を設け、弾性部材24によりスライドシート54および腕部54aのうちの少なくとも一方の一部をスライドシート54の厚み方向に沿って押圧する。すなわち、弾性部材24がスライドシート54を押圧する場合には、スライドシート54に設けられた腕部54aがキーシート50の外部に露出するための開口56aから侵入した埃等の移動を規制する。また、弾性部材24が腕部54aを押圧する場合には、開口56aからの埃等の侵入を防止する。これにより、埃等がスライドシート54の第1の表記部58や第2の表記部59に達し、キートップシート51に設けられた透明部51aを介して外から視認され、外観性を損なうのを防止することができる。
【選択図】図3
Description
図10の携帯端末100は、操作部101を有する第1の筐体102と、表示部103を有する第2の筐体104と、連結部105の3つの筐体で構成されている。そして、第1の筐体102に設けた第1回動軸102aに連結部105を矢印A方向に回動自在に支持している。連結部105を矢印A方向に回動することにより、第1の筐体102に対して第2の筐体104を第1の方向に開いて、縦開き状態とすることができる。
図1は本発明にかかる第1実施形態の携帯電子機器の縦開き状態を示す斜視図、図2は携帯電子機器の横開き状態を示す斜視図、図3は下筐体およびキーシートの分解斜視図、図4は枠部に収容されたスライドシートの斜視図、図5は図3中VI−VI位置の断面図、図6は図5の別の例を示す断面図、図7は縦開き状態における表記を示す正面図、図8は横開き状態における表記を示す正面図である。
従って、下筐体20と上筐体30を積層した閉じた状態では、操作部21と表示部31とが対面する。
従って、下筐体20の開口20bからキートップシート51の操作部21が露出するので、操作部21を操作することができる。
従って、透明部51aは、塗料51cの厚さ分だけ凹んで形成されることになる。
キートップシート51とプッシャーシート53とは、同じ外形寸法を有する枠部56を挟んで袋状に接合されており、枠部56の高さに相当する内部空間56bを有している。すなわち、枠部56の上面にはキートップシート51が接合され、枠部56の下面にはプッシャーシート53が接合される。内部空間56bにはスライドシート54が収容されており、スライドシート54は、キートップシート51およびプッシャーシート53に対して面方向に沿って所定の範囲で往復移動可能となっている。
なお、枠部56の下面(裏面)の一部には、肉厚を薄くして開口56aが設けられており、枠部56の内部空間56bと外部とが連通されている。
すなわち、スライドシート54は、例えば上筐体30を第1回動軸41を中心として縦開きにして電話機として使用する際には、図4中A方向へ移動して縦開き状態に適した第1の位置(図7参照)に位置する。
また、上筐体30を第2回動軸42を中心として横開きにしてテレビ受信機として使用する際には、横開き状態に適した第2の位置(図8参照)に位置する。スライドシート54は、この第1の位置と第2の位置の間(所定の範囲)で往復移動可能となっている。
また、第2の表示部59としては、例えば、横開き状態においてテレビ放送受信機として使いやすいように、第1列目は左から「1」、「2」、「3」、「4」と並んでいる。第2列目は左から「5」、「6」、「7」、「8」と並んでいる。そして、第3列目は「9」、「10」、「11」、「12」と並んでいる。数字の向きは、第2の方向(図2中矢印B方向)を上下とする向きで表示される。
第1の表記部58と第2の表記部59により、スライドシート54の表記部が構成される。
なお、スライド方向と直交する方向に対しては、同じ位置である。これにより、スライドシート54をスライド方向へP/2だけずらすことにより、第1の表記部58と第2の表記部59とを容易に変えることができる。
なお、弾性部材24の厚み寸法は、キートップシート51とプッシャーシート53との間の離間寸法(すなわち、枠部56の内部空間56bの高さ)からスライドシート54の厚み寸法を引いた隙間寸法の2倍を超えない大きさと構成してもよい。この場合、過度に押圧しないので、スライドシート54のスライド動作を妨げない。
あるいは、図6に示すように、スライドシート54において弾性部材24によって押圧される領域を、他の領域あるいは他の面より摩擦係数の小さい材料で形成してもよい。例えば、シリコン系あるいはフッ素系の被覆層55を設けることもできる。また、被覆層55の表面に凹凸を設けてもよい。
図7に示すように、下筐体20に対して上筐体30を第1回動軸41周りに縦方向に開けると、第1回動軸41の回転に応じて、第1回動軸41に設けられているフォロア移動機構41aがキーシート50のスライドシート54に取付けられているフォロア部材57を移動させて、スライドシート54を移動させる。
これにより、第1の表記部58がキートップシート51の透明部51aを通して見えるので、電話やメールを容易に行うことができる。
なお、この状態では、第2の表記部59は、キートップシート51の塗装部分51cに隠れて見えない(破線で表示)。
このため、横開き状態では、テレビの受信やゲームの操作を容易に行うことができる。
なお、この状態では、第1の表記部58は、キートップシート51の塗装部分51cに隠れて見えない(破線で表示)。
また、被覆層55の材質としては、UV硬化のための材料にメジューム剤を混ぜたものを使用するのが一般的である。
図9は本発明にかかる第2実施形態の携帯電子機器の下筐体およびキーシートの分解斜視図である。なお、前述した第1実施形態にかかる携帯電子機器と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
これにより、スライドシート54のスライド時にキートップシート51あるいはプッシャーシート53との間で発生する接触面同士の抵抗を減らして、スライドシート54を低加重で移動させることができる。
あるいは、弾性部材24Bに押圧される領域であるスライドシート54のフォロア取付部54aにシリコン系あるいはフッ素系の被覆層55(図9において2点鎖線で表示)を設けることにより、スライド時にキートップシート51あるいはプッシャーシート53との間で発生する接触面同士の抵抗を減らして、スライドシート54を低加重で移動させることができる。
例えば、前述した各実施形態においては、凹凸54bをスライドシート54のキートップシート51側面に設けた場合について説明したが、スライドシート54の上下両面に凹凸54bを設けてもよい。また、被覆層55についても同様である。
また、携帯電子機器は、携帯電話だけでなく、PDA、ノートパソコン、ゲーム機等の持ち運び可能な電子機器であってもよい。
20 下筐体(筐体)
24 弾性部材
30 上筐体(筐体)
50 キーシート
51 キートップシート
51a 透明部
53 プッシャーシート
54 スライドシート
54a フォロア取付部(腕部)
54b 凹凸
55 被覆層
56a 開口
58 第1の表記部
59 第2の表記部
Claims (9)
- 筐体と、
前記筐体に収容されるキーシートと、
前記筐体と前記キーシートとの間に設けられた弾性部材と、を有し、
前記キーシートは、
所定位置に透明部が設けられたキートップシートと、
前記キートップシートに対して裏側の面に押圧用の突起を有するプッシャーシートと、
前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間に設けられ、前記キートップシートおよび前記プッシャーシートに対して第1の位置から第2の位置までの範囲で往復移動可能なスライドシートと、
前記スライドシートに接続され、前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間に設けられた開口から露出する腕部と、を備え、
前記スライドシートにおける前記キートップシート側の面には、
前記第1の位置において前記透明部から第1の方向に判読可能に表記が設けられた第1の表記部と、
前記第2の位置において前記透明部から前記第1の方向とは異なる第2の方向に判読可能に表記が設けられた第2の表記部とが設けられ、
前記弾性部材は、前記スライドシートまたは前記腕部の一部を前記スライドシートの厚み方向に押圧する携帯電子機器。 - 前記弾性部材は、前記スライドシートにおける前記開口側の端部を押圧するとともに、前記スライドシートの往復移動方向に対して直交する方向に設けられている請求項1に記載の携帯電子機器。
- 前記弾性部材は、前記キートップシートを介して前記スライドシートを押圧する請求項2に記載の携帯電子機器。
- 前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間の離間寸法から前記スライドシートの厚み寸法を引いた隙間寸法に対して、
前記弾性部材の無負荷状態における押圧方向寸法のほうが大きい請求項2または請求項3に記載の携帯電子機器。 - 前記弾性部材の無負荷状態における押圧方向寸法は、
前記キートップシートと前記プッシャーシートとの間の離間寸法から前記スライドシートの厚み寸法を引いた隙間寸法の2倍を超えない大きさであることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。 - 前記スライドシートまたは前記腕部において前記弾性部材に押圧される領域に凹凸が形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯電子機器。
- 前記スライドシートまたは前記腕部において少なくとも前記弾性部材に押圧される領域は他の領域よりも摩擦係数が小さい材料で形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯電子機器。
- 前記スライドシートまたは前記腕部において前記弾性部材に押圧される領域にシリコン系の被覆層が形成されている請求項7に記載の携帯電子機器。
- 前記スライドシートまたは前記腕部において前記弾性部材に押圧される領域にフッ素系の被覆層が形成されている請求項7に記載の携帯電子機器。
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