JP2004118520A - リバーシブルキーボード及び情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置のキースイッチ部に、表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することで、制御機能の異なるキー入力を可能とする。
【解決手段】キーゴムが設けられたキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボード5であって、撓みによりキー入力を行う表面側キーシート部51a及び裏面側キーシート部51bと、これらキーシート部51a,51bを上下に重ね合わせた状態で収納保持するとともに、キーゴムに対向して開口部53a,53bが形成された表面側のキーキャビネット52a及び裏面側のキーキャビネット52bとからなり、表面側キーシート部51aを押し下げすることにより、裏面側キーシート部51bが裏面側に撓み、対向するキーゴムのキースイッチ部を押し下げする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能なキーユニットの表面と裏面とを使い分けることにより、機能を拡張することを可能としたリバーシブルキーボード及びこのリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キーボードの両面にキートップ部を設け、キーボードの上下を入れ換えて装置本体に装着することにより、キー機能の拡張を図った情報処理装置が提案されている。
【0003】
しかしながら、このような情報処理装置は、キーボードの内部に基板等の電気的構成を備える必要があるため、キーボード自体が回路的に複雑、かつ大型化し、コスト的にも安価に提供できないといった問題があった。
【0004】
一方、このような基板等の電気的構成を備えることなく、キースイッチ部とキートップ部とを分離する構造のものも提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
【0005】
特許文献1に記載のものは、ワイヤレスリモコンであって、複数の扉のうちから自分が最も頻繁に使用すると思われる機能の操作釦が付いている扉を選び出し、これを本体側のヒンジ部に取り付ける。そして、この扉を閉めると、扉の裏面に設けられている凸部が、操作面上の複数の押圧スイッチのいずれかを押し付け、この押圧スイッチのスイッチ状態の変化の検出により、扉が閉じられた状態になったことを判別する。この状態で利用者が扉表面の操作釦を押すと、その真下に位置する本体の操作面上の操作釦が押されるが、このとき制御回路は、本体操作面側に表示されている機能ではなく、扉表面側に表示されている機能について制御を行う構成となっている。
【0006】
また、特許文献2に記載のものは、人体局部洗浄装置であって、便座の側方に袖部が配設されており、この袖部に操作装置が配設されている。この操作装置は、操作スイッチと操作スイッチを覆う着脱可能な蓋とからなり、蓋表面に押釦が配設され、押釦の押圧操作に機械的に連動して操作スイッチが押圧される構成となっている。
【0007】
また、特許文献3に記載のものは、携帯用電子機器であって、操作スイッチを有する機器本体と、操作スイッチを押圧する操作ボタンを有し、機器本体に回動自在に装着される操作パネルとを備え、操作パネルを機器本体から着脱自在にするとともに、別の操作パネルと取り替え可能とする。そして、複数種類の操作パネルを用意しておき、操作ボタンの形状等が異なる操作パネルを選択して機器本体に装着することで、利用者の嗜好を満足させるとともに、操作性の向上を図っている。
【0008】
また、特許文献4に記載のものは、キートップを分割して嵌合させる構造に関するものであるが、2分割したキートップの上部キートップだけを差し替えるもので、下部キートップはキースイッチを押圧するだけの機能を有するものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−189383号公報
【特許文献2】
特開2000−87415号公報
【特許文献3】
特開2000−267795号公報
【特許文献4】
実開平2−12821号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1〜3に記載の従来技術は、いずれも操作パネルの差し替えを前提に創案されたものであり、操作パネル単体としては1種類のみである。また、操作パネルの裏面を別の操作パネルとして利用するといった発想も全くない。
【0011】
また、上記特許文献4に記載の従来技術は、上部キートップだけを差し替えるものであり、キートップの上部と下部、あるいは表面と裏面の両方を操作パネルとして利用するといった発想は全くない。
【0012】
本発明はかかる点に着目して創案されたもので、その目的は、情報処理装置のキースイッチ部に、表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボード及びこのリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のリバーシブルキーボードは、装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードであって、撓みによりキー入力を行う第1キー手段及び第2キー手段と、これら第1キー手段及び第2キー手段を上下に重ね合わせた状態で収納保持するとともに、前記キースイッチ部に対向して開口部が形成されたキーキャビネットとからなり、前記第1キー手段を前記開口部の表面側から押し下げすることにより、その開口部の第1キー手段及び第2キー手段が裏面側に撓み、かつ第2キー手段が開口部から裏面側に突出することにより、対向するキースイッチ部を押し下げすることを特徴としている。
【0014】
このような特徴を有する本発明によれば、内部に電気的な構成を持たない簡単な構造によって、表裏両面に異なるキー機能を搭載したリバーシブルキーボードを実現することができる。また、構造が簡易であるため、小型軽量化、製造原価の低減を図ることができる。また、シート状の形状であれば、薄くすることができる。
【0015】
この場合、前記第1キー手段及び第2キー手段には、前記開口部に凸部を形成してもよい。凸部を設けることで、指によるタッチがし易くなり、操作性が向上する。
【0016】
また、前記第1キー手段及び第2キー手段を一体的に形成してもよい。一体に形成することにより、第1キー手段を押し下げて撓ましたとき、第2キー手段も一体となって撓むので、キー操作を行うときの上下のずれを無くすことができる。
【0017】
本発明の情報処理装置は、装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードと、前記キーボード収納部に装着されたリバーシブルキーボードの装着面側方向に応じてキー入力による制御機能を手動で切り替えるキー入力切替手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
このような特徴を有する本発明によれば、操作者の目でリバーシブルキーボードの装着方向を確認して、キー入力切替手段を切り替えればよいので、キー入力による制御機能を確実に切り替えることができる。
【0019】
また、本発明の情報処理装置は、装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、前記キーボード収納部に装着された前記リバーシブルキーボードをロックするロック機構部と、このロック機構部によりロックが解除されると前記リバーシブルキーボードを前記キーボード収納部から押し上げる押上手段と、前記リバーシブルキーボードの前記キーボード収納部への装着の有無を検出する第1検出手段とを備え、前記第1検出手段は、前記押上手段による前記リバーシブルキーボードの押し上げ動作に連動してリバーシブルキーボードの装着の有無を検出することを特徴としている。
【0020】
このような特徴を有する本発明によれば、押上手段と第1検出手段とを一体化することができるので、装置の小型化が可能となる。
【0021】
また、本発明の情報処理装置は、装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、前記キーボード収納部に装着された前記リバーシブルキーボードをロックするロック機構部と、このロック機構部により前記リバーシブルキーボードが前記キーボード収納部にロックされている状態で、前記リバーシブルキーボードのがたつきを防止する拘止手段とを備えたことを特徴としている。
【0022】
このような特徴を有する本発明によれば、キーボード収納部に装着されたリバーシブルキーボードのがたつきを確実に防止することができる。
【0023】
この場合、押上手段によって拘止手段を兼ねる構成としてもよい。このように、押上手段によって拘止手段を兼ねることにより、装置の小型化が可能となる。
【0024】
また、本発明の情報処理装置は、装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、前記装置本体の側面に形成され、前記リバーシブルキーボードを前記キーボード収納部に挿入するためのキーボード挿入口と、前記キーボード収納部の上部に配置され、前記キーボード挿入口からキーボード収納部に挿入されたリバーシブルキーボードと連動してキー入力を行う透明タッチパネルと、前記リバーシブルキーボードの装着方向を検出する第2検出手段と、この第2検出手段の検出結果に基づき、前記透明タッチパネルの制御機能を切り替える透明タッチパネル入力制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0025】
このような特徴を有する本発明によれば、透明タッチパネルを利用することで、リバーシブルキーボードを構成する部材を板状にすることができ、最も簡単な構造の、かつ安価なリバーシブルキーボードを提供することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
[実施の形態1]
図1ないし図3は、本発明に係わるリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置の実施の形態1を示しており、図1はリバーシブルキーボードを取り外した状態の情報処理装置の外観斜視図、図2はリバーシブルキーボードを装着した状態の情報処理装置の外観斜視図、図3はリバーシブルキーボードを取り外した状態の平面図である。本実施の形態1では、情報処理装置としてグラフィック関数電卓に適用した例を示している。ただし、図1及び図3には、取り外した状態のリバーシブルキーボードが、表面側を上に向けた状態と、裏面側を上に向けた状態の2つの状態で示されている。
【0028】
装置本体1の上面には、その上部に液晶パネル等からなる表示部2が設けられており、その下部にキー入力部3が設けられている。
【0029】
キー入力部3は、装置本体1の上面に固定的に配置された関数キー31及びカーソルキー32と、キーボード部分を取り除いた状態のキーゴム(請求項1に記載のキースイッチ部)33とからなる。また、装置本体1の上面には、リバーシブルキーボード5を表面側または裏面側を上に向けて装着した後、リバーシブルキーボード5の装着方向に対応してキー入力の制御機能を切り替えるための切替スイッチ34が設けられている。この切替スイッチ34は、本実施の形態1ではスライドスイッチとなっているが、スライドスイッチに限定されるものではなく、キースイッチ等、種々の形態のスイッチが使用可能である。
【0030】
キーゴム33は、装置本体1の上面に矩形状に形成されたキーボード装着用凹部(請求項1に記載のキーボード収納部)11の底面に配置されており、このキーボード装着用凹部11に装着されるリバーシブルキーボード5と連携して動作する。すなわち、リバーシブルキーボード5は、キーゴム33の上に重ね合わせて装着される(図2参照)。
【0031】
図4は、図3に示す装置本体1のA−A線概略断面図である。
【0032】
キーゴム33は、装置本体1の上キャビネット1aに設けられており、その下面には、各キー位置に導電部33aが設けられている。また、キーゴム33の下部には、そのキー位置に対向してキーパターン21aが形成されたキー基板21が設けられており、このキー基板21の下部に、下キャビネット1bと一体に形成された左右一対の電池収納部22,22が設けられている。また、電池収納部22,22を被覆するための電池蓋23が、下キャビネット1bに着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0033】
拘止ゴム90は、キーボード装着用凹部11の底面、すなわちキーゴム33の上面の6箇所に設けられており、ゴム等のクッション性のある材料を用いて形成されている。この拘止ゴム90は、キーボード装着用凹部11に装着されたリバーシブルキーボード5の下面を受け止めるため、コーゴム33の上面より若干突出して設けられている。これにより、キーボード装着用凹部11に装着されたリバーシブルキーボード5が後述するロック機構部6によってロックされると、リバーシブルキーボード5によって拘止ゴム90が若干押しつぶされた状態となる。すなわち、この押しつぶされた拘止ゴム90の弾性復元力による上方への若干の押し上げ力によって、リバーシブルキーボード5のがたつきを防止している。
【0034】
図5は、図3に示すリバーシブルキーボード5のB−B線概略断面図である。
【0035】
リバーシブルキーボード5は、キーゴム33を押し下げする表面側のキーシート部51a,51a・・・及び裏面側のキーシート部51b,51b・・・と、表面側のキーシート部51a,51a・・・をそれぞれ収納保持する表面側の開口部53a,53a・・・を有する表面側のキーキャビネット52a及び裏面側のキーシート部51b,51b・・・をそれぞれ収納保持する裏面側の開口部53b,53b・・・を有する裏面側のキーキャビネット52bとからなる。
【0036】
そして、表面側のキーキャビネット52aの開口部53aに表面側のキーシート部51aを挿入し、裏面側のキーキャビネット52bの開口部53bに裏面側のキーシート部51bを挿入して、両キーキャビネット52a,52bを接合することにより、対向するキーシート部51a,51bが、両キーキャビネット52a,52b内に収納保持されている。
【0037】
また、キーキャビネット52a,52bは、その内面側であって、開口部53a,53bの周辺部に、リブ片55が突設されている。このリブ片55が一方のキーキャビネット52aから突設されている場合には、他方のキーキャビネット52bの対向部分に凹部56が形成されており、両キーキャビネット52a,52bを接合したときには、リブ片55の先端が対向する凹部56に嵌まり込み、両キーキャビネット52a,52bが安定的に接合されるようになっている。
【0038】
このような構成のリバーシブルキーボード5の後端面5bには、ロック用凹部59が設けられている。
【0039】
図6ないし図8は、ロック機構部6の構造を示しており、図6はキーボード装着用凹部11を一部拡大した平面図、図7は装置本体の側面図、図8(a),(b)は図6のC−C線概略断面図である。
【0040】
ロック機構部6は、装置本体1のキーボード装着用凹部11の下部であって、電池収納部22,22の間、及び各電池収納部22,22と左右の本体側面19,19との間の3箇所にそれぞれロック本体部61が設けられており、これらロック本体部61は、連結バー611によって一体的に連結されている。
【0041】
これらロック本体部61は、左右の電池収納部22,22の間及び各電池収納部22,22と本体側壁部との間に挟持される形で、前後方向(図8中、X1,X2方向)に摺動可能に設けられている。そして、このロック本体部61の後部側上面61aに、上方に起立した一対のロック用爪62,62が形成されている。
【0042】
また、ロック本体部61の後端面61bには、スプリング用凹部63,63,63が形成されており、このスプリング用凹部63,63,63と対向する装置本体1の上キャビネット1aにも、同様にスプリング用凹部1a1,1a1,1a1が形成されている。そして、これらスプリング用凹部63,1a1の間に、スプリング65,65,65が装着されている。
【0043】
また、左右両側のロック本体部61,61の両外側面61c,61cには、それぞれ外側方(両左右方向)に突出したロック解除用ノブ64,64が形成されている。ロック解除用ノブ64,64は、図7に示すように、本体側面19に形成された長方形状の長穴19aに嵌め込まれた状態で本体側面19から左右側方に露出しており、この長穴19a内で、前後方向(X1,X2方向)に摺動可能となっている。つまり、この長穴19aによって、前後方向の摺動範囲が規制されるようになっている。ただし、ロック解除用ノブ64は、本体側面19からあまり突出しないように設けられており、キーボードの操作中に、指等が不測に当たってロックが解除されることのないように考慮されている。
【0044】
このような構成のロック機構部6によれば、リバーシブルキーボード5が装着されていない状態では、図8(a)に示すように、スプリング65,65,65の弾発力によってロック本体部61がX2方向に付勢されており、ロック解除用ノブ64,64が、長穴19aの前方側端部19a1,19a1に当接している。また、ロック用爪62,62は、キーボード装着用凹部11の後端面11bから若干突出した状態となっている。
【0045】
なお、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11に装着された状態においても、図15に示すように、ロック解除用ノブ64の位置は、リバーシブルキーボード5が装着されていない状態と同じ位置となる。
【0046】
一方、この状態で、本体側面19から露出しているロック解除用ノブ64,64を、スプリング65,65,65の弾発力に対抗して後方側(X1方向)に摺動させると、図8(b)に示すように、キーボード装着用凹部11の後端面11bから若干突出していたロック用爪62,62が、キーボード装着用凹部11の後端面11bより、上キャビネット1a内に退没する。
【0047】
図9及び図10は、ポップアップ機構部8の構造を示しており、図9はキーボード装着用凹部11を一部拡大した平面図、図10(a),(b)は、図9のD−D線概略断面図である。
【0048】
ポップアップ機構部8は、装置本体1のキーボード装着用凹部11のほぼ中央部に設けられている。
【0049】
図10に示すように、ポップアップ機構部8は、ポップアップ本体部81を備えており、その中央部に、鍔状に形成された当止片82が形成されている。そして、この当止片82より上部のポップアップ本体部81が、リバーシブルキーボード5を押し上げる押上片83となっており、当止片82より下部のポップアップ本体部81が、スプリング用突起片84となっている。
【0050】
また、ポップアップ機構部8の押上片83と対向するキーボード装着用凹部11には、押上片83が挿通可能な貫通孔11gが形成されている。
【0051】
また、ポップアップ機構部8のスプリング用突起片84と対向する下キャビネット1bには、スプリング85を上端面で受け止めるスプリング用受け部1b3が形成されており、このスプリング用受け部1b3の上端面に、ポップアップ機構部8のスプリング用突起片84を上下摺動可能(図10中、Y1及びY2方向)に挿入して保持する摺動凹部1b4が形成されている。
【0052】
すなわち、ポップアップ機構部8は、キーボード装着用凹部11の貫通孔11gに押上片83を挿通し、スプリング85を嵌合したスプリング用突起片84をスプリング用受け部1b3の摺動凹部1b4に挿通することで、装置本体1に取り付けられている。
【0053】
この状態において、スプリング85は、ポップアップ本体部81の当止片82とスプリング用受け部1b3の上端面とで挟持され、その弾発力によってポップアップ本体部81を上方(図10中Y1方向)に押し上げている。一方、ポップアップ本体部81は、スプリング85の弾発力によって上方に押し上げられるが、当止片82がキーボード装着用凹部11の裏面側に当接することで、上方への移動が制限されるようになっており、かつ、装置本体1からの脱落も防止されている。
【0054】
このような構成のポップアップ機構部8によれば、リバーシブルキーボード5が装着されていない状態では、図10(a)に示すように、スプリング85の弾発力によってポップアップ本体部81がY1方向に付勢されており、押上片83はキーボード装着用凹部11の貫通孔11gから上方に突出している。
【0055】
一方、この状態で、キーボード装着用凹部11にリバーシブルキーボード5が完全に装着されると、リバーシブルキーボード5の表面側のキーキャビネット52aまたは裏面側のキーキャビネット52bが、スプリング85の弾発力に対抗してポップアップ本体部81の押上片83を下方側(Y2方向)に摺動させる。これにより、ポップアップ本体部81は、図10(b)に示すように、押上片83がキーゴム33とほぼ同じ高さまで押し込まれるとともに、スプリング用突起片84がスプリング用受け部1b3の摺動凹部1b4内に深く押し込まれ、スプリング85がさらに圧縮されることになる。
【0056】
また、鍔状に形成された当止片82には、その一側方に延出して検出用突起部86が形成されており、この検出用突起部86の下端部86aに対向する下キャビネット1b上に、リバーシブルキーボード5の装着の有無を検出するための第1検出スイッチ15が設けられている。
【0057】
そして、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11に装着されていない状態では、図10(a)に示すように、スプリング85の弾発力によってポップアップ本体部81がY1方向に付勢されており、これに伴って検出用突起部86もY1方向に移動しているため、第1検出スイッチ15はオフ状態となっている。
【0058】
一方、この状態で、キーボード装着用凹部11にリバーシブルキーボード5が完全に装着されると、リバーシブルキーボード5が、スプリング85の弾発力に対抗してポップアップ本体部81の押上片83を下方側(Y2方向)に摺動させ、これに伴って検出用突起部86も下方側(Y2方向)に移動するため、第1検出スイッチ15はオン状態となる。すなわち、この第1検出スイッチ15のオン、オフにより、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11に装着されたか否かを検出することができる。
【0059】
図11ないし図15は、上記構成のリバーシブルキーボード5を、上記構成のキーボード装着用凹部11に装着するときの動作を示している。
【0060】
まず最初に、図11に示すように、リバーシブルキーボード5と、キーボード装着用凹部11との位置を合わせるとともに、リバーシブルキーボード5の前端面5aをキーボード装着用凹部11の前端面11aに位置合わせする。この段階では、ポップアップ機構部8の押上片83は、キーボード装着用凹部11のほぼ中央部に突出して露出している状態のままである。
【0061】
次に、この状態で、リバーシブルキーボード5の後端面5b側をキーボード装着用凹部11の後端面11b側に押し込む。
【0062】
これにより、図13に示すように、リバーシブルキーボード5の後端面5bがキーボード装着用凹部11の後端面11bに沿ってキーボード装着用凹部11内に挿入され、その挿入過程で、リバーシブルキーボード5の後端面5bの角部が、ロック用爪62を押圧して、ロック用爪62を後方側(X1方向)に押し込み、ロック本体部61全体が、後方側(X1方向)に摺動する。また、このようなリバーシブルキーボード5の挿入過程で、リバーシブルキーボード5の表面側のキーキャビネット52aまたは裏面側のキーキャビネット52bが、ポップアップ本体部81の押上片83を押圧して、押上片を下方側(Y2方向)に押し込み、ポップアップ本体部81全体が、下方側(Y2方向)に徐々に押し込まれていく。
【0063】
そして、図14に示すように、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11内に完全に嵌め込まれると、後方側に押し込まれていたロック用爪62,62が、スプリング65,65,65の弾発力によって、リバーシブルキーボード5の後端面5bに形成されたロック用凹部59に嵌まり込む。これにより、キーボード装着用凹部11に装着されたリバーシブルキーボード5を、キーボード装着用凹部11内に固定することができる。このとき、拘止ゴム90によって、装着されたリバーシブルキーボード5をキーボード装着用凹部11内にがたつき無く拘止する。
【0064】
また、この状態では、ポップアップ機構部8の押上片83は、リバーシブルキーボード5によって完全に退没されており、これに伴って下降した検出用突起部86により第1検出スイッチ15がオンとなる。
【0065】
図15は、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11に装着されたときの、ロック用爪62とロック用凹部59との係合状態を拡大して示している。
【0066】
このようにしてリバーシブルキーボード5の装着を完了すると、操作者は、リバーシブルキーボード5の装着方向に対応して切替スイッチ34をスライドさせ、キー入力の制御機能を手動で切り替える。これにより、演算準備が完了する。
【0067】
また、図15は、キーボード装着用凹部11に装着されたリバーシブルキーボード5の左側のキーシート部51aが、キー入力を行うために押し下げられた状態を示している。キーシート部51aを押し下げすると、キーシート部51aの撓みに伴って下側のキーシート部51bも裏面側に撓み、開口部53bから裏面側に突出する。これにより、導電部33aとキーパターン21aとが接触して導通し、スイッチが入っている状態となっている。すなわち、押し下げされている左側のキーシート部51aに表記されている機能が動作する。
【0068】
次に、装置本体1のキーボード装着用凹部11に装着されたリバーシブルキーボード5の表面側と裏面側とを入れ替え交換するときの動作について説明する。入れ替えるときの動作は、上記で説明したリバーシブルキーボード5をキーボード装着用凹部11に装着するときの動作と逆の動作となる。
【0069】
装置本体1のキーボード装着用凹部11にリバーシブルキーボード5の表面側または裏面側を上に向けて装着し、キーシート部51a(または51b)に表記されている演算機能を動作させているとき、途中で表面側または裏面側の反対側の演算機能が必要となった場合、まず、装置本体1の左右の側面19に露出しているロック解除用ノブ64,64を、各スプリング65,65,65の弾発力に対抗して後方側(X1方向)に摺動させると、図8(b)に示すように、キーボード装着用凹部11の後端面11bから若干突出していたロック用爪62が、キーボード装着用凹部11の後端面11bより、上キャビネット1a内に退没し、リバーシブルキーボード5の固定が解除される。
【0070】
それと同時に、ポップアップ機構部8の押上片83が、スプリング85の弾発力によって上方(Y1方向)に押し上げられ、リバーシブルキーボード5のキーキャビネット52a(または52b)を押し上げる。これにより、リバーシブルキーボード5が強制的に浮き上がりポップアップされる。またこのとき、検出用突起部86も上方に移動するため、オン状態であった第1検出スイッチ15がオフ状態となる。
【0071】
この後、リバーシブルキーボード5の表裏を入れ替えてキーボード装着用凹部11との位置を合わせ直し、キーボード装着用凹部11に装着する。これにより、第1検出スイッチ15が再びオン状態となる。リバーシブルキーボード5の装着については、図12ないし図14を参照して説明した通りである。
【0072】
図28は、上記実施の形態1の情報処理装置の電気的構成を示すブロック図、及びリバーシブルキーボードの機能ブロック図である。
【0073】
この情報処理装置は、キー入力制御手段であるCPU100、キー入力部101、液晶パネル等からなる表示部102、リバーシブルキーボード5の装着状態を検出する検出手段103、ROM104、RAM105からなり、これらの回路ブロックが装置本体1に収納されている。
【0074】
CPU100は、格納されているプログラムに基づいて、情報処理装置全体を制御する。
【0075】
キー入力部101は、図1に示すように、固定部として設けられた関数キー31及びカーソルキー32と、キーボード装着用凹部11の底面に設けられたキーゴム33とから構成され、所定のキーを操作することにより、処理コマンドをCPU100に入力する。
【0076】
表示部102は、CPU100から伝えられる制御信号により、表示動作を実行する。
【0077】
検出手段103は、上記したように、リバーシブルキーボード5の装着状態を検出する第1検出スイッチ15と、装置本体1の上面に配置された切替スイッチ34とで構成され、第1検出スイッチ15のオン、オフ情報や切替スイッチ34によるキー入力制御機能の切り替え情報をCPU100に入力する。
【0078】
ROM104は、情報処理装置の動作に必要なプログラム及び固定データを格納するとともに、固定部の関数キー31及びカーソルキー32、リバーシブルキーボード5の表面側及び裏面側の各関数キーやテンキー等の各キー信号パターンを格納している。
【0079】
RAM105は、情報処理装置の処理に必要なデータを一時的に記憶するものであり、キーの操作により入力された処理コマンドを格納している。また、切替スイッチ34による切り替え情報に基づき、現在のリバーシブルキーボード5の装着面のキー信号パターンもROM104から転送されて格納される。
【0080】
一方、リバーシブルキーボード5は、図3に示すように、表面側の関数キー511及びテンキー512と、裏面側の関数キー513及びテンキー514と、キーキャビネット52a,52bとからなる。
【0081】
次に、上記構成の情報処理装置において、リバーシブルキーボードを装置本体に装着したときの実行処理、及びリバーシブルキーボードの表裏の入れ替えを行ったときの実行処理を、図29に示すフローチャートを参照して説明する。
【0082】
まず、リバーシブルキーボード5をキーボード装着用凹部11に装着する(ステップS31)。このときのリバーシブルキーボード5の装着は、図11〜図14の手順で行う。この後、図示は省略しているが、手動にて電源をオンにする(ステップS2)。これにより、ROM104内に格納されているキーボード検出プログラムを起動する(ステップS33)。
【0083】
キーボード検出プログラムを起動すると、次に、第1検出スイッチ15がオンであるかオフであるかを確認する(ステップS34)。その結果、第1検出スイッチ15がオンであれば、ROM104内に格納されているキーボード装着方向検出プログラムを起動する(ステップS35)。一方、第1検出スイッチ15が装着忘れや装着ミスなどでオフであれば、ステップS34からステップS33に戻り、キーボード検出プログラムの起動から再度やり直すことになる。
【0084】
キーボード装着方向検出プログラムを起動すると、次に、切替スイッチ34の切り替え方向を確認する(ステップS36)。その結果、切替スイッチ34がリバーシブルキーボード5の表面側のキー入力を選択するように切り替えられている場合には、リバーシブルキーボード5がその表面側を上に向けて装着されていることになるので、表面側のキー信号パターンをROM104から抽出する(ステップS37)。一方、切替スイッチ34がリバーシブルキーボード5の裏面側のキー入力を選択するように切り替えられている場合には、リバーシブルキーボード5がその裏面側を上に向けて装着されていることになるので、裏面側のキー信号パターンをROM104から抽出する(ステップS38)。
【0085】
そして、ステップS37またはステップS38にて抽出したキー信号パターンをRAM105に転送し(ステップS39)、リバーシブルキーボード5の装着状態に対応したキー信号パターンをRAM105に保存する(ステップS40)。
【0086】
この後、装着されたリバーシブルキーボード5のキー入力があれば(ステップS41でYESと判断されれば)、RAM105内に格納されているキー信号パターンのキー信号を出力し(ステップS42)、出力されたキー信号の処理を実行し(ステップS43)ステップS34に戻る。
【0087】
一方、リバーシブルキーボード5のキー入力がなければ(ステップS41でNOと判断されれば)、ステップS44にて手動による電源OFFの有無を確認する。そして、手動による電源OFFでなければステップS34に戻り、手動により電源がOFFされた場合には、電源をOFFして(ステップS45)、処理を終了する。
【0088】
なお、このような処理動作中において、ステップS33で起動したキーボード検出プログラム及びステップS35で起動したキーボード装着方向検出プログラムは、電源オン時は常時起動し、第1検出スイッチ15や切替スイッチ34の動作を監視することにより、演算途中におけるリバーシブルキーボード5の装着の有無や装着方向の変化を常時監視する。そして、状態の変化があるたびに、その変化に応じ、装着されたキーボードの表面側及び裏面側の入れ替え交換によるキー信号パターンの切り替え制御等を継続して行うようになっている。
【0089】
図16は、図5にて説明したリバーシブルキーボード5のキーシート部51a,51bの他の実施例を示している。図16に示すリバーシブルキーボード5は、キーキャビネット52a,52bの開口部53a,53bに位置するキーシート部51a,51bに、ゴム等で構成された凸部51a1,51b1を設け、両キーキャビネット52a,52bから凸部51a1,51b1がそれぞれ突出するようにしたものである。これにより、操作者の操作性が向上する。
【0090】
図17は、図5にて説明したリバーシブルキーボード5のキーシート部51a,51bのさらに他の実施例を示している。図17に示すリバーシブルキーボード5は、それぞれ別体として形成されていたキーシート部51a,51bを、例えばゴム等により一体的に形成したものである。これにより、両キーシート部51a,51bが一体となって上下に撓むため、キー操作をするときのキーシート部51a,51bの上下のずれを無くすことができる。
【0091】
図18は、図5にて説明したリバーシブルキーボード5のキーシート部51a,51bのさらに他の実施例を示している。図18に示すリバーシブルキーボード5は、図17に示すように一体形成されたキーシート部51a,51bにおいて、キーキャビネット52a,52bの開口部53a,53bに位置する部分に凸部51a1,51b1を設け、両キーキャビネット52a,52bから凸部51a1,51b1がそれぞれ突出するようにしたものである。これにより、操作者の操作性がさらに向上する。
【0092】
また、図19ないし図21は、図11ないし図15で説明した拘止手段の他の実施例を示している。図11ないし図15では、拘止手段として、キーボード装着用凹部11の底面、すなわちキーゴム33の上面の6箇所に拘止ゴム90を設けているが、本実施例では、このような拘止ゴム90を廃止し、リバーシブルキーボード5をキーボード装着用凹部11から取り外す押上手段である前記ポップアップ機構部8(図19では押上片83が図示されている)を、拘止ゴム90の代わりにキーボード装着用凹部11の底面の6箇所に配置したものである。
【0093】
また、図22ないし図24は、図11ないし図15で説明した拘止手段の他の実施例を示している。本実施例では、拘止手段として、キーボード装着用凹部11の底面、すなわちキーゴム33の上面の6箇所のうち4箇所に拘止ゴム90を配置し、残り2箇所にポップアップ機構部8(図22では押上片83が図示されている)を配置したものである。
【0094】
[実施の形態2]
図25ないし図27は、本実施の形態2に係わるリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置を示しており、図25は、リバーシブルキーボードを取り外した状態の情報処理装置の外観斜視図、図26はリバーシブルキーボードを装着した状態の情報処理装置の外観斜視図、図27は、図26に示すE−E線に沿う断面図である。ただし、図25には、取り外した状態のリバーシブルキーボードが、表面側を上に向けた状態と、裏面側を上に向けた状態の2つの状態で示されている。
【0095】
装置本体1及びリバーシブルキーボード5の基本的な構成は、上記実施の形態1の装置本体1及びリバーシブルキーボード5と同様である。従って、実施の形態1の装置本体及びリバーシブルキーボードと同じ構成部分については同符号を付すこととし、詳細な説明は省略する。
【0096】
本実施の形態2の情報処理装置と上記実施の形態1の情報処理装置との大きな相違点は、実施の形態1の情報処理装置が、キーボード装着用凹部11を有していたのに対し、実施の形態2の情報処理装置では、キーボード装着用凹部11の上部に透明なタッチパネル14が設けられている点である。そのため、本実施の形態2では、リバーシブルキーボード5をキーボード装着用凹部11に挿入するためのキーボード挿入口16を装置本体1の後端部に設けている。すなわち、リバーシブルキーボード5をキーボード挿入口16から挿入することで、キーボード装着用凹部11内に装着する構造となっている。
【0097】
また、リバーシブルキーボード5をキーボード挿入口16から挿入する構造としたため、上記実施の形態1の情報処理装置では設けられていたポップアップ機構部8や第1検出スイッチ15が省略されている。
【0098】
また、第1検出スイッチ15を省略した代わりに、リバーシブルキーボード5の前端面5aには、第1検出突起部57が設けられている。この第1検出突起部57は、リバーシブルキーボード5がキーボード装着用凹部11内に装着されたか否かを検出するための突起部であり、前端面5aの左右方向の中央部に設けられている。
【0099】
一方、キーボード装着用凹部11の前端面11aの左右方向の中央部には、リバーシブルキーボード5に設けられた第1検出突起部57が挿入される第1開口部17が設けられ、この第1開口部17内に、リバーシブルキーボード5の装着の有無を検出するための第2検出スイッチ18が設けられている。
【0100】
これにより、リバーシブルキーボード5が表面側または裏面側のどちらを上に向けてキーボード装着用凹部11に装着されても、リバーシブルキーボード5の第1検出突起部57によって第2検出スイッチ18がオン状態となり、リバーシブルキーボード5の装着の有無が確実に検出されることになる。
【0101】
図30は、上記実施の形態2の情報処理装置の電気的構成を示すブロック図、及びリバーシブルキーボードの機能ブロック図である。
【0102】
本実施の形態2の情報処理装置は、図28に示す実施の形態1の情報処理装置の第1検出スイッチ15の代わりに第2検出スイッチ18を設けるとともに、リバーシブルキーボード5に第1検出突起部57を設けた構成となっている。その他の構成は、上記実施の形態1の情報処理装置の構成と同じであるので、ここで同符号を付すこととし、詳細な説明を省略する。
【0103】
また、図31は、上記構成の情報処理装置において、リバーシブルキーボードを装置本体に装着したときの実行処理を示すフローチャートであるが、ここでの実行処理は、図29に示す実施の形態1の実行処理とほぼ同様であり、リバーシブルキーボード5の装着の有無を検出する手段が、第1検出スイッチ15から第2検出スイッチ18に代わっただけである(ステップS34′参照)。
【0104】
【発明の効果】
本発明のリバーシブルキーボードによれば、内部に電気的な構成を持たない簡単な構造によって、表裏両面に異なるキー機能を搭載したリバーシブルキーボードを実現することができる。また、構造が簡易であるため、小型軽量化、製造原価の低減を図ることができる。また、シート状の形状であれば、薄くすることができる。この場合、第1キー手段及び第2キー手段に凸部を設けることで、指によるタッチがし易くなり、操作性が向上する。また、第1キー手段及び第2キー手段を一体的に形成することにより、第1キー手段を押し下げて撓ましたとき、第2キー手段も一体となって撓むので、キー操作を行うときの上下のずれを無くすことができる。
【0105】
また、本発明の情報処理装置によれば、操作者の目でリバーシブルキーボードの装着方向を確認して、キー入力切替手段を切り替えればよいので、キー入力による制御機能を確実に切り替えることができる。また、押上手段と第1検出手段とを一体化することができるので、装置の小型化が可能となる。さらに、拘止手段を設けることにより、キーボード収納部に装着されたリバーシブルキーボードのがたつきを確実に防止することができる。この場合、押上手段によって拘止手段を兼ねる構成とすることにより、装置の小型化が可能となる。
【0106】
また、本発明の情報処理装置によれば、透明タッチパネルを利用することで、リバーシブルキーボードを構成する部材を板状にすることができ、最も簡単な構造の、かつ安価なリバーシブルキーボードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置の実施の形態1を示しており、リバーシブルキーボードを取り外した状態の情報処理装置の外観斜視図である。
【図2】リバーシブルキーボードを装着した状態の情報処理装置の外観斜視図である。
【図3】リバーシブルキーボードを取り外した状態の情報処理装置の平面図である。
【図4】図3に示す装置本体のA−A線概略断面図である。
【図5】図3に示すリバーシブルキーボード5のB−B線概略断面図である。
【図6】キーボード装着用凹部を一部拡大した、ロック機構部の構造を示す平面図である。
【図7】装置本体を後部を一部拡大して示す側面図である。
【図8】(a),(b)は、図6に示すC−C線概略断面図である。
【図9】キーボード装着用凹部を一部拡大した、ホップアップ機構部の構造を示す平面図である。
【図10】(a),(b)は、図9に示すD−D線概略断面図である。
【図11】リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図12】リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図13】リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図14】リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図15】リバーシブルキーボードがキーボード装着用凹部に装着されたときの、ロック用爪とロック用凹部との係合状態を拡大して示す概略断面図である。
【図16】リバーシブルキーボードのキーシート部の他の実施例を示す概略断面図である。
【図17】リバーシブルキーボードのキーシート部のさらに他の実施例を示す概略断面図である。
【図18】リバーシブルキーボードのキーシート部のさらに他の実施例を示す概略断面図である。
【図19】押上手段と拘止手段とが兼用された実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部から取り外した状態を示す平面図である。
【図20】押上手段と拘止手段とが兼用された実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図21】押上手段と拘止手段とが兼用された実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図22】拘止手段を拘止ゴムとホップアップ機構部とで構成した実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部から取り外した状態を示す平面図である。
【図23】拘止手段を拘止ゴムとホップアップ機構部とで構成した実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着するときの動作を示す側面より見た概略断面図である。
【図24】拘止手段を拘止ゴムとホップアップ機構部とで構成した実施例を示しており、リバーシブルキーボードをキーボード装着用凹部に装着した状態を示す側面より見た概略断面図である。
【図25】実施の形態2に係わるリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置を示しており、リバーシブルキーボードを取り外した状態の情報処理装置の外観斜視図である。
【図26】実施の形態2に係わるリバーシブルキーボードを備えた情報処理装置を示しており、リバーシブルキーボードを装着した状態の情報処理装置の外観斜視図である。
【図27】図26に示すE−E線概略断面図である。
【図28】実施の形態1の情報処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図29】実施の形態1の情報処理装置において、リバーシブルキーボードを装置本体に装着したときの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図30】実施の形態2の情報処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図31】実施の形態2の情報処理装置において、リバーシブルキーボードを装置本体に装着したときの処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 装置本体
1b3 スプリング用受け部
1b4 摺動凹部
2 表示部
3 キー入力部
5  リバーシブルキーボード
6 ロック機構部
8 ポップアップ機構部
11 キーボード装着用凹部
16 キーボード挿入口
17 開口部
18 第2検出スイッチ
22 電池収納部
31 関数キー
32 カーソルキー
33 キーゴム
34 切替スイッチ
51a 表面側のキーシート部
51b 裏面側のキーシート部
52a 表面側のキーキャビネット
52b 裏面側のキーキャビネット
53a 表面側の開口部
53b 裏面側の開口部
59 ロック用凹部
61 ロック本体部
62 ロック用爪部
63 スプリング用凹部
64 ロック解除用ノブ
81 ポップアップ本体部
82 当止片
83 押上片
84 スプリング用突起片
85 スプリング
86 検出用突起部

Claims (9)

  1. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードであって、
    撓みによりキー入力を行う第1キー手段及び第2キー手段と、これら第1キー手段及び第2キー手段を上下に重ね合わせた状態で収納保持するとともに、前記キースイッチ部に対向して開口部が形成されたキーキャビネットとからなり、
    前記第1キー手段を前記開口部の表面側から押し下げすることにより、その開口部の第1キー手段及び第2キー手段が裏面側に撓み、かつ第2キー手段が開口部から裏面側に突出することにより、対向するキースイッチ部を押し下げすることを特徴とするリバーシブルキーボード。
  2. 前記第1キー手段及び第2キー手段には、前記開口部に凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブルキーボード。
  3. 前記第1キー手段及び第2キー手段が一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブルキーボード。
  4. 前記第1キー手段及び第2キー手段は、前記開口部に凸部が形成され、かつ一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブルキーボード。
  5. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードと、前記キーボード収納部に装着されたリバーシブルキーボードの装着面側方向に応じてキー入力による制御機能を手動で切り替えるキー入力切替手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  6. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、
    前記キーボード収納部に装着された前記リバーシブルキーボードをロックするロック機構部と、このロック機構部によりロックが解除されると前記リバーシブルキーボードを前記キーボード収納部から押し上げる押上手段と、前記リバーシブルキーボードの前記キーボード収納部への装着の有無を検出する第1検出手段とを備え、
    前記第1検出手段は、前記押上手段による前記リバーシブルキーボードの押し上げ動作に連動してリバーシブルキーボードの装着の有無を検出することを特徴とする情報処理装置。
  7. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、
    前記キーボード収納部に装着された前記リバーシブルキーボードをロックするロック機構部と、このロック機構部により前記リバーシブルキーボードが前記キーボード収納部にロックされている状態で、前記リバーシブルキーボードのがたつきを防止する拘止手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  8. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、
    前記キーボード収納部に装着された前記リバーシブルキーボードをロックするロック機構部と、このロック機構部によりロックが解除されると前記リバーシブルキーボードを前記キーボード収納部から押し上げる押上手段とを備え、
    前記押上手段は、前記ロック機構部により前記リバーシブルキーボードが前記キーボード収納部にロックされている状態で、前記リバーシブルキーボードのがたつきを防止する拘止手段を兼ねることを特徴とする情報処理装置。
  9. 装置本体のキースイッチ部を有するキーボード収納部に表面側または裏面側のいずれか一方の面を上に向けて装着することにより、制御機能の異なるキー入力を行うことのできるリバーシブルキーボードを有する情報処理装置であって、
    前記装置本体の側面に形成され、前記リバーシブルキーボードを前記キーボード収納部に挿入するためのキーボード挿入口と、
    前記キーボード収納部の上部に配置され、前記キーボード挿入口からキーボード収納部に挿入されたリバーシブルキーボードと連動してキー入力を行う透明タッチパネルと、
    前記リバーシブルキーボードの装着方向を検出する第2検出手段と、
    この第2検出手段の検出結果に基づき、前記透明タッチパネルの制御機能を切り替える透明タッチパネル入力制御手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
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