JPWO2006016468A1 - リポソーム含有製剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に用いられるリポソーム膜構成成分としては、通常リン脂質および/または糖脂質が好ましく使用され、転移温度を有するリン脂質を少なくとも含有する。
本発明で用いられる薬物は、脂質膜内またはその内部水相に内包させる薬物類であり、具体的には、造影物質、抗がん性物質、抗真菌物質、抗酸化性物質、抗菌性物質、抗炎症性物質、血行促進性物質、美白物質、肌荒れ防止物質、老化防止物質、発毛促進性物質、保湿性物質、ホルモン剤、ビタミン類、色素、およびタンパク質類などの薬物が挙げられる。
圧力容器内で、転移温度を有するリン脂質を少なくとも含有するリポソーム膜構成成分と、液化二酸化炭素と、必要に応じて親油性の薬物とを攪拌混合し(工程1)、
次いで、圧力容器内を32〜55℃に加温するとともに加圧することにより液化二酸化炭素を超臨界もしくは亜臨界状態とし(工程2)、
リポソーム膜構成成分と、超臨界二酸化炭素とを攪拌混合しながら水溶性薬物の水溶液を供給して、混合溶液を調製し(工程3)、
前記混合溶液を得た後に、圧力容器内を減圧して混合溶液から二酸化炭素を排出し、薬物が内包されたリポソームの水性分散液を調製する(工程4)ことにより行われる。
工程1では、圧力容器内で、転移温度を有するリン脂質を少なくとも含有するリポソーム膜構成成分と、液化二酸化炭素と、必要に応じて親油性の薬物とを攪拌混合する。これらの添加順序は特に限定されず、また攪拌条件は、これらを混合することができれば特に限定されない。
工程2では、圧力容器内を32〜55℃に加温するとともに加圧して液化二酸化炭素を超臨界状態とする。本発明においては、亜臨界状態を含めて超臨界状態とする。
工程3では、リポソーム膜構成成分と、超臨界二酸化炭素とを所定の攪拌手段により攪拌混合しながら、薬物水溶液を供給して、混合溶液を調製する。上記攪拌条件は、強攪拌であることが好ましい。
C:回転数(rpm)
V:混合溶液の容量(L)
N:300〜3000
また、強攪拌の時間は、1〜120分間、好ましくは5〜60分間であることが望ましい。なお、上記強攪拌の時間には、薬物水溶液を供給する時間も含む。
(1)圧力容器内で、リポソーム膜構成成分と、薬物水溶液と、必要に応じて親油性の薬物とを攪拌混合し、(2)次いで、液化二酸化炭素を該圧力容器内に供給し、該圧力容器内を加温加圧して液化二酸化炭素を超臨界状態とし、(3)リポソーム膜構成成分と、薬物と、超臨界二酸化炭素とを所定の時間混合して混合溶液を調製する、ことも好ましい。このような態様の製造工程によれば、超臨界二酸化炭素を生成した後に水溶性薬物を添加する必要がないため、圧力容器内の温度および圧力の制御が容易であり、リポソームの生成率と薬物の内包率がより向上する。
工程4では、第3工程において、リポソーム膜構成成分と、超臨界二酸化炭素と、薬物の水溶液とを混合した後に、圧力容器内を減圧して、この混合溶液から二酸化炭素を排出し、薬物が内包されたリポソームの水性分散液を調製する。
第5工程では、第4工程により得られたリポソームの水性分散液を、0.1〜1.0μmの孔径を有する濾過膜で濾過する。
実施例
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC、日本油脂株式会社製)300mgと、PEG−リン脂質(SUNBRIGHT DSPE−020CN、日本油脂株式会社製)100mgとを、ステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 13gを注入した後、容器内を50℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま、イオヘキソール溶液(ヨード含有率240mg/mL)10gを混合し、マグネチックスターラー(攪拌子:長さ15mm、直径5mmの略円柱状)を用いて回転数1000rpmで10分間激しく攪拌を行う。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出する。容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオヘキソールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC、日本油脂株式会社製)900mgを、ステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 40gを注入し、容器内を40℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま、イオパミドール溶液(ヨード含有率200mg/mL)40gを混合し、攪拌翼(バタフライ型4枚羽根、約φ50mm)を備えたスリーワンモーターを用いて回転数2000rpmで20分間激しく攪拌を行う。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出する。容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオパミドールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC、日本油脂株式会社製)300mgと、コレステロールHP(日本油脂株式会社製)40mg、グリセロールリン脂質としてジパルミトイルホスファチジルグリセロール(COATSOME MG−6060LS、日本油脂株式会社製)50mgとを、ステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 13gを注入した後、容器内を48℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま、イオヘキソール溶液(ヨード含有率200mg/mL)10gを混合し、マグネチックスターラー(攪拌子:長さ15mm、直径5mmの略円柱状)を用いて回転数1200rpmで3分間激しく攪拌を行う。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出する。容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオヘキソールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
<測定法>
(1)リポソーム内包率の測定
リポソーム含有製剤0.5gを透析膜中に入れ、生理食塩水中で3回透析を行った後、エタノール/水、3/1の中に入れてリポソームを壊し、分光光度計で吸光度を測定してリポソーム内のヨード化合物量を求めた。(2)平均粒径、粒度分布(1μm以上の比率:%)
大塚電子製電気泳動光散乱光度計(ELS−800型)により測定して求めた。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)300mgと、イオヘキソール溶液(ヨード含有率200mg/mL)10gとを混合した後、小型ホモジナイザー(製品名:ウルトラタラックス、IKA Japan社製)を用いて回転数6000rpm程度で5分間分散して、懸濁液を得た。この懸濁液をステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 13gを注入した後、容器内を60℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま10分間撹拌した。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出した後、容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオヘキソールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)300mgと、PEG−リン脂質(SUNBRIGHT DSPE−020CN、日本油脂株式会社製)100mgと、イオパミドール溶液(ヨード含有率250mg/mL)10gとを混合した後、マグネチックスターラー(攪拌子:長さ15mm、直径5mmの略円柱状)を用いて回転数1200rpm程度で5分間激しく分散し、懸濁液を得た。この懸濁液をステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 13gを注入した後、容器内を60℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま5分間撹拌した。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出した後、容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオパミドールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター1μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)300mgと、コレステロールHP(日本油脂株式会社製)40mgと、グリセロール脂質としてジパルミトイルホスファチジルグリセロール(COATSOME MG−6060LS、日本油脂株式会社製)50mgと、イオパミドール溶液(ヨード含有率250mg/mL)10gを混合した後、小型ホモジナイザー(製品名:ウルトラタラックス、IKA Japan社製)を用いて回転数6000rpm程度で3分間分散して、懸濁液を得た。この懸濁液をステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素 13gを注入した後、容器内を55℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま5分間撹拌した。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出した後、容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオパミドールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター1μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)300mgと、コレステロールHP(日本油脂株式会社製)40mgと、PEG−リン脂質(SUNBRIGHT DSPE−020CN、日本油脂株式会社製)100mgと、ドキソルビシン10mgを生理食塩水10mlに溶解してなる薬剤溶液とを混合した後、小型ホモジナイザー(製品名:ウルトラタラックス、IKA Japan社製)を用いて回転数6000rpm程度で3分間分散して、懸濁液を得た。この懸濁液をステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素13gを注入した後、容器内を60℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま5分間撹拌した。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出した後、容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、ドキソルビシンを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)300mgと、コレステロールHP(日本油脂株式会社製)60mgと、グリセロール脂質としてジパルミトイルホスファチジルグリセロール(COATSOME MG−6060LS、日本油脂株式会社製)20mgと、イオパミドール溶液(ヨード含有率250mg/mL)10gを混合した後、20kHzの超音波を照射しながら、マグネチックスターラー(攪拌子:長さ15mm、直径5mmの略円柱状)を用いて回転数1200rpm程度で5分間激しく分散し、懸濁液を得た。この懸濁液をステンレス製の圧力容器に仕込み、次いで液体二酸化炭素13gを注入した後、容器内を55℃、120kg/cm2として二酸化炭素を超臨界状態にし、その状態を維持したまま20分間撹拌した。その後、圧力容器内を減圧して圧力を約10kg/cm2まで下げて二酸化炭素を排出した後、容器内の圧力を利用して、容器内から分散液を排出回収して、イオパミドールを含有するリポソームの分散液を得た。さらに、得られた分散液をセルロース系フィルター0.45μmで加圧濾過を行った。濾過後、リポソームの分散液をガラスバイアル中に入れ、121℃で20分間の条件でオートクレーブ殺菌し、リポソーム含有製剤を得た。
Claims (17)
- 超臨界もしくは亜臨界状態の二酸化炭素と、転移温度を有するリン脂質を少なくとも含有するリポソーム膜構成物質と、薬物とを、混合することを特徴とするリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記リン脂質の転移温度が、22〜60℃の範囲にあることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記転移温度を有するリン脂質が、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、水素添加大豆レシチン、水素添加大豆ホスファチジルコリンおよびジステアロイルホスファチジルコリンからなる群より1種以上選ばれることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記転移温度を有するリン脂質が、ジミリストイルホスファチジルコリンおよび/またはジパルミトイルホスファチジルコリンであることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記薬物が、造影化合物または抗がん性物質であることを特徴とする請求の範囲第1項から第4項のいずれかに記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記造影化合物が水溶性ヨウド化合物であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記製造方法は、
圧力容器内で、転移温度を有するリン脂質を少なくとも含有するリポソーム膜構成成分と、液化二酸化炭素とを攪拌混合し(工程1)、
次いで、圧力容器内を32〜55℃に加温するとともに加圧することにより液化二酸化炭素を超臨界もしくは亜臨界状態とし(工程2)、
リポソーム膜構成成分と、超臨界二酸化炭素とを攪拌混合しながら水溶性薬物の水溶液を供給して、混合溶液を調製し(工程3)、
前記混合溶液を得た後に、圧力容器内を減圧して混合溶液から二酸化炭素を排出し、薬物が内包されたリポソームの水性分散液を調製する(工程4)ことにより行われることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれかに記載のリポソーム含有製剤の製造方法。 - 前記超臨界もしくは亜臨界状態の二酸化炭素と、前記リポソーム膜構成物質と、前記薬物とを強攪拌下で混合することを特徴とする請求の範囲第7項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記超臨界もしくは亜臨界状態の二酸化炭素と、前記リポソーム膜構成物質と、前記薬物とを強攪拌下で混合する(工程3)ことを特徴とする請求の範囲第7項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- さらに、リポソームの水性分散液を、0.1〜1.0μmの孔径を有する濾過膜で濾過する(第5工程)ことを特徴とする請求の範囲第7項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記製造方法は、
圧力容器内で、リポソーム膜構成成分と、薬物水溶液とを攪拌混合し(工程1)、
次いで、液化二酸化炭素を該圧力容器内に供給し、該圧力容器内を加温加圧して液化二酸化炭素を超臨界状態とし(工程2)、
リポソーム膜構成成分と、薬物と、超臨界二酸化炭素とを所定の時間混合して混合溶液を調製する(工程3)、
前記混合溶液を得た後に、圧力容器内を減圧して混合溶液から二酸化炭素を排出し、薬物が内包されたリポソームの水性分散液を調製する(工程4)ことにより行われることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれかに記載のリポソーム含有製剤の製造方法。 - 前記リポソーム膜構成成分と、水溶性薬剤を含有する水溶液とを混合して懸濁液が調製され、次いで圧力容器内に供給されることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記懸濁液の調製が、超音波を照射しながら行われることを特徴とする請求の範囲第12項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- さらに、リポソームの水性分散液を、0.1〜1.0μmの孔径を有する濾過膜で濾過する(第5工程)ことを特徴とする請求の範囲第11項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記リポソーム膜構成物質は、更にコレステロールを含有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 前記リポソーム膜構成物質は、更にポリエチレングリコール基を有する化合物を含有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のリポソーム含有製剤の製造方法。
- 請求の範囲第1項から第16項のいずれかに記載の方法によって製造されたことを特徴とするリポソーム含有製剤。
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