JPWO2003028052A1 - 電解コンデンサ駆動用電解液及び電解コンデンサ - Google Patents

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滋 鵜澤
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Abstract

低インピーダンスで低温特性に優れ、寿命特性が良好であり、しかも水の含有割合が大きい混合溶媒を使用した電解液を使用した時や高温環境下で電解コンデンサを使用した時でも優れた水素ガス吸収効果を奏することのできる電解コンデンサ用駆動用電解液を提供するため、溶媒として20〜80重量%有機溶媒と80〜20重量%の水とから構成される電解液に対して、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール以外のニトロ化合物またはニトロソ化合物1種類以上含むように、またはコンデンサ内部の電解液中以外にニトロ化合物またはニトロソ化合物を含む構成とする。電解質としてはカルボン酸又はその塩及び無機酸又はその塩がよい。

Description

発明の技術分野
本発明は電解コンデンサに関する。さらに詳しく述べると、本発明は、低インピーダンスでかつ低温特性に優れ、高温環境下で生じる水素ガスに起因するコンデンサ内部の圧力上昇を抑制し、寿命特性が良好な電解コンデンサ駆動用電解液と電解コンデンサ、特にアルミニウム電解コンデンサに関する。
背景技術
コンデンサは、一般的な電気部品の一つであり、種々の電気・電子製品において、主として電源回路用や、ディジタル回路のノイズフィルター用に広く使用されている。コンデンサは、電解コンデンサとその他のコンデンサ(セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ等)に大別される。
現在使用されている電解コンデンサにはいろいろな種類のものがあり、その一例を示すと、アルミニウム電解コンデンサ、湿式タンタル電解コンデンサなどである。なお、本発明で特に優れた効果を期待できるものはアルミニウム電解コンデンサであり、したがって、以下では特にアルミニウム電解コンデンサを参照して本発明を説明するが、本発明はアルミニウム電解コンデンサに限定されることなく広く電解コンデンサ一般に適用できるものである。
電解コンデンサの電極材料には弁金属を使用する。アルミニウム電解コンデンサの場合は電極材料にアルミニウムを使用する。電解コンデンサの基本構造は、誘電体である酸化皮膜を表面に所定量形成させた電極(必要に応じてエッチングなどの処理により、表面積を増大させて静電容量を制御する。)を陽極と陰極とし2つ電極を対向して配属し、それらの中間に電解液を保持したセパレータ(隔離紙)を介在させた形態(素子)を取っている。電解コンデンサの素子を、密封パッケージして電解コンデンサが完成する。なお、電解コンデンサの素子には、巻回構造や積層構造を持つものがある。
上述のような電解コンデンサにおいては、電解液の特性が電解コンデンサの性能を決定する大きな要因をなす。特に近年の電解コンデンサの小型化に伴い、陽極箔あるいは陰極箔はエッチング倍率の高いものが使用されるようになり、コンデンサ本体の抵抗率が大きくなっていることから、これに用いる電解液としては、抵抗率(比抵抗)の小さな高導電性のものが常に要求される。
これまでの電解コンデンサの電解液は、エチレングリコール(EG)を主溶媒としてこれに水を約10重量%程度まで加えて構成した溶媒に、電解質としてアジピン酸、安息香酸等のカルボン酸又はそのアンモニウム塩を溶解したものが一般的である。このような電解液では、比抵抗は1.5Ω・m(150Ω・cm)程度である。
一方、コンデンサにおいては、その性能を十分に発揮するため、インピーダンス(Z)を低下させることが絶えず求められている。インピーダンスは種々の要因により決定し、例えばコンデンサの電極面積が増加すれば低下し、そのため大型コンデンサになれば自ずと低インピーダンス化が図られる。また、セパレータを改良することで低インピーダンス化を図るアプローチもある。とは言え、特に小型のコンデンサにおいては電解液の比抵抗がインピーダンスの大きな支配因子となっている。
最近では、非プロトン系の有機溶媒、例えばGBL(γ−ブチロラクトン)等を使用した低比抵抗の電解液も開発されている。(例えば、特開昭62−145713号公報、特開昭62−145714号公報及び特開昭62−145715号公報を参照されたい)。しかし、この非プロトン系電解液を用いたコンデンサは、比抵抗が1.0Ω・cm以下の電子伝導体を用いた固体コンデンサに比べると、インピーダンスがはるかに劣っている。
また、アルミニウム電解コンデンサは、電解液を使用するために低温特性が悪く100kHzにおける−40℃でのインピーダンスと20℃でのインピーダンスとの比:Z(−40℃)/Z(20℃)は約40と、かなり大きいのが実情である。このような現状に鑑みて、現在、低インピーダンスで低比抵抗であり、しかも低温特性に優れたアルミニウム電解コンデンサを提供することが望まれている。
さらに、アルミニウム電解コンデンサの電解液において、その溶媒の一部として用いられる水は、陽極箔や陰極箔を構成するアルミニウムにとって化学的に活性な物質である。そのため、陽極箔や陰極箔と反応して水素ガスを発生させ、コンデンサ内部の圧力を増大させて、コンデンサ素子にストレスを加えて、巻回構造を変形あるいは破壊したり、また外部への電解液の飛散を助長したり、防爆弁を作動させたりして、特性を著しく低下させるという問題をかかえている。従来、電解コンデンサの負荷試験などで発生する水素ガスの問題を解消するため、発生した水素ガスを吸収する試みもなされている。例えば、特公昭59−15374号公報は、エチレングリコールに5〜20重量%の水を加えた溶媒に、カルボン酸及びカルボン酸のアンモニウム塩を加えて緩衝溶液を調製し、さらに0.05〜3重量%のp−ニトロフェノールを加えて調製したことを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解液を開示している。この電解液を使用すると、ベーマイトの生成や水素ガスの発生を抑制し、低温特性、寿命特性などを向上せしめた電解コンデンサを提供することができる。
また、特公昭63−14862号公報には、エチレングリコールを主体とする溶媒中に各種の有機酸、無機酸もしくはその塩を溶質として溶解してなる電解液に、o−ニトロアニソールを添加したことを特徴とする、ハロゲン化炭化水素による洗浄に対して優れた腐食防止効果を奏することのできる電解コンデンサ駆動用電解液が開示されている。この公報には、ここで腐食防止剤として使用されるo−ニトロアニソールは、水素ガス吸収効果があり、電解コンデンサの使用中に内部から発生する水素ガスを吸収し、開弁事故や静電容量変化を抑制できるという効果があると記載されている。
しかしながら、本発明者らの研究によると、p−ニトロフェノールやo−ニトロアニソールは、従来一般的に使用されているような水の濃度の低い電解コンデンサ駆動用電解液では初期の水素ガス吸収効果を奏することができるというものの、電解液中の溶媒に占める水の量が20重量%もしくはそれ以上になった場合や、電解コンデンサが高温環境下で長期間にわたって使用されるような場合には、満足し得る水素ガス吸収効果を示し、かつ維持することができないことが判明した。
本発明は、上記したような従来の技術の問題点を解決することを目的としたもので、その目的は、低インピーダンスでかつ、低温と常温でのインピーダンス比で表される低温特性に優れ、寿命特性が良好であり、しかも水の含有割合が大きい混合溶媒を使用した電解液を使用した時や高温環境下で電解コンデンサを使用した時でも優れた水素ガス吸収効果を奏することのできる電解コンデンサ用駆動用電解液と電解液を使用した電解コンデンサを提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、溶媒組成の30重量%以上が水で構成されている駆動電解液において、溶媒可溶性のニトロ化合物またはニトロソ化合物をコンデンサ素子中に含む電解コンデンサを提供することにある。
発明の開示
本発明は、その1つの面において、溶媒が20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水で構成される電解液に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール以外の少なくとも1種類以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を含んでいることを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解液にある。
本発明者は、先に特開2000−173872号公報において、溶媒が20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水で構成される電解液にニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノンまたはニトロアニソールを含んでいる電解コンデンサ駆動用電解液が、上記目的を達成し得ることを開示した。しかし、その後更に検討を重ねたところ、これら特定の化合物に限定されることなく、他のニトロ化合物であっても、またニトロソ化合物であっても、同様に上記目的を達成できること、特に電解コンデンサの使用条件などを考慮すると必ずしも先に開示した特定の化合物が優れているとは限らないし、また先に開示した特定の化合物より性能が劣るように見える化合物を含めて、有機溶媒を適当に選択しあるいは電解コンデンサ内部における存在形態を工夫することにより、あるいは2種以上を組み合わせで使用することにより、先に開示した特定の化合物と同様にあるいはそれよりも優れた効果をも奏するものとして使用することも可能になり得ることなどを確認して、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明の電解コンデンサ駆動用電解液におけるニトロ化合物あるいはニトロソ化合物の役割、作用効果は次のように考えられる。
アルミニウム電極箔と溶媒である水との水和反応により発生した水素ガスは、コンデンサ内部圧力を増大させ、コンデンサ素子にストレスを加えて、素子の構造を変形あるいは破壊したり、また外部への電解液の飛散を助長したり、防爆弁を作動させたりしてコンデンサの特性を著しく低下させる様々な現象を引き起こす。ニトロ化合物またはニトロソ化合物の役割は、これらの現象を抑制することにある。ニトロ化合物及びニトロソ化合物は、コンデンサ内部で発生した水素を効率的に吸収し、コンデンサの特性劣化を抑制する。このプロセスは化学反応であり、還元反応である。
コンデンサ内部での圧力の増大を抑制する水素の吸収は、ニトロ化合物のニトロ基がアミノ基へと還元される化学反応時に起こる。ニトロ化合物は水素を消費してニトロソ化合物に変化し、更に水素を消費してアミノ化合物へと変化する。水素吸収についてはニトロソ基もニトロ基と同様な反応機構を有し、アミノ基へ変化する。しかし、ここで重要なのは、ニトロ化合物またはニトロソ化合物が電解液中に分布して存在(溶解または分散)することと、化合物の水素吸収能力である。ニトロ化合物は水素と反応して先ずニトロソ化合物になる。多くのニトロ化合物の場合、ニトロソ基に変化すると電解液に不溶となり、コンデンサ素子内部で局在化して析出する傾向がある。これは、ニトロ化合物を溶媒可溶にするように作用している化合物内の他の置換基に影響を及ぼしていることにも起因している。しかし溶媒可溶なニトロソ基もある。
ニトロソ基はニトロ基ほど水素との反応性が大きくなく、またニトロ基が還元した場合のニトロソ基の中には、析出して局在化してしまい水素との反応が物理的に乏しくなってしまうものもある。しかし水素吸収能力は他の物質に比べてはるかに優れており、実使用には十分に対応できる。また溶媒に可溶なニトロソ化合物を使用すれば、ニトロ化合物同様、電解液中に均一に存在して良好な溶解状態にあることによって、発生した水素ガスが効率的に吸収され、良好なコンデンサ特性が維持される。さらに、より顕著な効果を得るためには2種以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を組み合わせて使用することも好ましい。これはニトロ化合物またはニトロソ化合物の還元反応の速度の違いを利用することで、長期間の水素吸収を実現させ、コンデンサの特性安定化を目指すものである。ニトロ化合物またはニトロソ化合物は、本発明の電解液に添加して使用する場合、電解液の全量を基準にして0.01〜5重量%の量で添加して使用するのが好ましい。また、ニトロ化合物またはニトロソ化合物は、その他の電解成分との組み合わせにより、単独で使用しても優れた水素吸収効果を奏することができる。
混合溶媒の形成のために水と一緒に用いられる有機溶媒は、好ましくは、プロトン系溶媒、非プロトン系溶媒又はその混合物である。すなわち、プロトン系溶媒及び非プロトン系溶媒は、それぞれ、単独で使用してもよく、さもなければ、必要に応じて、2種もしくはそれ以上を任意に組み合わせて使用してもよい。ここで、プロトン系溶媒は好ましくはアルコール化合物であり、また、非プロトン系溶媒は好ましくはラクトン化合物などである。
さらに、本発明の電解液において電解質として使用できるカルボン酸又はその塩は、好ましくは、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、安息香酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、アゼライン酸、クエン酸及びオキシ酪酸などに代表されるモノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、ヒドロキシル基等の官能基を持ったカルボン酸、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸などとその誘導体、ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などからなる群から選択される1種もしくはそれ以上である。好ましいカルボン酸又はその塩は、蟻酸、酢酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、蓚酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、スルファミン酸、及びエチレンジアミン四酢酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルアンモニウム塩であり、とりわけ蟻酸が好ましい。
また、同じく電解質として使用できる無機酸又はその塩は、好ましくは、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ホウ酸及びスルファミン酸、アルキルリン酸などに代表される無機酸及びアルキル基などの炭素鎖を有する無機酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などから選択される1種もしくはそれ以上である。
本発明の電解液ではカルボン酸と、リン酸、亜リン酸、ホウ酸、次亜リン酸、スルファミン酸及びアルキルリン酸、特にリン酸、亜リン酸及びホウ酸から選ばれる無機酸とを組合せて含むことが好ましい。
また、本発明の電解質には、ニトロ化合物またはニトロソ化合物に追加して、下記の群;
(1)キレート化合物、(2)糖類、(3)ヒドロキシベンジルアルコール及び(又は)L−グルタミン酸二酢酸又はその塩、及び(4)グルコン酸及び(又は)グルコノラクトン、から選択される添加剤を必要に応じて含ませてもよい。これらの添加剤は、単独で使用してもよく、あるいは2種もしくはそれ以上の添加剤を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の電解コンデンサ駆動用電解液は比抵抗が68Ωcm以下であることができ、好ましくは40Ωcm以下、さらに好ましくは30Ωcm以下であることができる。
また、本発明は、そのもう1つの面において、上記の実験結果と知見に基づいて更に検討を進めた結果、溶媒が20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水で構成される電解液を含む電解コンデンサにおいて、ニトロ化合物またはニトロソ化合物は必ずしも電解液中に存在する必要はなく、コンデンサ内部の電解液中以外に含むように構成しても同様に上記の目的を達成できること、またニトロ化合物またはニトロソ化合物を電解液中と共にコンデンサ内部の電解液中以外にも含むように構成することは付加的な効果をもたらすことを見出した。
例えば、ニトロ化合物またはニトロソ化合物は電解液中に存在させなくても、ニトロ化合物またはニトロソ化合物が物理的に水素発生部位、すなわち電極箔表面やその近傍、あるいはセパレータに均一に含有された状態で存在する場合などにも十分に水素吸収効果を発揮する。
すなわち、本発明によれば下記が提供される。
(1)溶媒が20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水で構成される電解液に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール以外の1種類以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を含むことを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解液。
(2)前記ニトロ化合物またはニトロソ化合物が、水または極性溶媒またはプロトン系極性有機溶媒に可溶であることを特徴とする上記(1)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(3)カルボン酸又はその塩及び無機酸またはその塩からなる群から選択される少なくとも1種の電解質を含むことを特徴とする上記(1)、(2)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(4)前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ジアミノニトロベンゼン、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ニトロアミノチアゾール、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソメタン、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、その塩、誘導体、配位結合体又は包接体などであることを特徴とする上記(1)〜(3)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(5)前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が2種以上組合せて使用されることを特徴とする上記(1)〜(4)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(6)前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が当該電解液の全量を基準にして0.01〜5重量%の量で含まれていることを特徴とする上記(1)〜(5)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(7)電解液に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソールの塩または誘導体などを0.01〜10%追加含有することを特徴とする上記(6)記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(8)前記有機溶媒がプロトン系溶媒、非プロトン系溶媒又はその混合物であることを特徴とする上記(1)〜(7)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(9)前記カルボン酸又はその塩が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、安息香酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、アゼライン酸、クエン酸及びオキシ酪酸に代表されるモノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸などとその誘導体、ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などからなる群から選択されることを特徴とする上記(3)〜(8)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(10)前記カルボン酸又はその塩が、蟻酸、酢酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、蓚酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、スルファミン酸、及びエチレンジアミン四酢酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルアンモニウム塩からなる群から選択されることを特徴とする上記(3)〜(8)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(11)前記カルボン酸又はその塩が蟻酸であることを特徴とする上記(3)〜(8)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(12)前記無機酸又はその塩が、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ホウ酸、スルファミン酸、アルキルリン酸などに代表される無機酸及びアルキル基などの炭素鎖を有する無機酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などの塩からなる群から選択させることを特徴とする上記(3)〜(11)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(13)前記カルボン酸又はその塩と、リン酸、亜リン酸、ホウ酸、次亜リン酸、スルファミン酸及びアルキルリン酸から選ばれる少なくとも1種の無機酸との組合せを含むことを特徴とする上記(3)〜(11)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(14)下記の群:(1)キレート化合物、(2)糖類、(3)ヒドロキシベンジルアルコール及び(又は)L−グルタミン酸二酢酸又はその塩、及び(4)グルコン酸及び(又は)グルコノラクトン、から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含んでいることを特徴とする上記(1)〜(13)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(15)溶媒が20〜55重量%の有機溶媒と80〜45重量%の水から構成されることを特徴とする上記(1)〜(14)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(16)溶媒が20〜35重量%の有機溶媒と80〜65重量%の水から構成されることを特徴とする上記(15)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(17)電解液の比抵抗が68Ωcm以下であることを特徴とする上記(1)〜(16)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(18)電解液の比抵抗が40Ωcm以下であることを特徴とする上記(1)〜(16)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(19)電解液の比抵抗が30Ωcm以下であることを特徴とする上記(1)〜(16)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
(20)上記(1)〜(19)に記載の電解コンデンサ駆動用電解液を含んでなることを特徴とする電解コンデンサ。
(21)20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水とからなる溶媒で構成される電解液を使用し、コンデンサ内部の電解液中以外にニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロフェノン及びニトロアニソール以外のニトロ化合物またはニトロソ化合物を含むことを特徴とする電解コンデンサ。
(22)上記(21)記載のニトロ化合物とニトロソ化合物が、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ジアミノニトロベンゼン、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ニトロアミノチアゾール、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン、ニトロアニソール、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソメタン、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、塩、誘導体、配位結合体又は包接体などであることを特徴とする上記(21)記載の電解コンデンサ。
(23)ニトロ化合物またはニトロソ化合物およびその異性体、その塩またはその誘導体などを電極表面に有することを特徴とする上記(21)、(22)記載の電解コンデンサ。
(24)ニトロ化合物またはニトロソ化合物およびその異性体、その塩またはその誘導体などを塗布または溶解液浸漬などによって電極表面に付着あるいは浸透充填させることを特徴とする上記(21)〜(23)に記載の電解コンデンサ。
(25)ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などを、電解コンデンサを構成しているセパレータが含むことを特徴とするとする上記(21)〜(24)に記載の電解コンデンサ。
(26)ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などを塗布または溶解液浸漬などによってセパレータに付着あるいは浸透充填させて成ることを特徴とする上記(21)〜(25)に記載の電解コンデンサ。
(27)上記(22)記載のニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などの電極箔含有量が、0.007mg/cm〜1mg/cm(投影面積)であることを特徴とする上記(21)〜(24)のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
(28)ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などのセパレータ含有量が、0.007mg/cm〜1mg/cm(投影面積)であることを特徴とする上記(21)、(25)、(26)に記載の電解コンデンサ。
(29)溶媒が20〜55重量%の有機溶媒と80〜45重量%の水から構成されることを特徴とする上記(21)〜(28)に記載の電解コンデンサ。
(30)溶媒が20〜35重量%の有機溶媒と80〜65重量%の水から構成されることを特徴とする上記(29)に記載の電解コンデンサ。
発明の最良の実施形態
本発明の電解コンデンサ駆動用電解液では、電解質を溶解するための溶媒として、有機溶媒と水との混合物からなり水分濃度が高い溶媒を使用することを特徴とする。
有機溶媒としては、上記したように、プロトン系溶媒又は非プロトン系溶媒を単独で、あるいは任意に組み合わせて使用することができる。適当なプロトン系溶媒の例としては、アルコール化合物を挙げることができる。また、ここで有利に使用することのできるアルコール化合物の具体的な例としては、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールなどの一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール等の二価アルコール(グリコール)、グリセリンなどの三価アルコールを挙げることができる。また、適当な非プロトン系溶媒の例としては、ラクトン化合物を挙げることができる。また、ここで有利に使用することのできるラクトン化合物の具体的な例としては、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、γ−ブチロラクトンやその他の分子内分極化合物を挙げることができる。本発明の実施に当たって、プロトン系溶媒と非プロトン系溶媒の中から選択される1種以上を使用する場合には、より具体的に説明すると、1種のプロトン系溶媒を使用してもよく、1種の非プロトン系溶媒を使用してもよく、複数種のプロトン系溶媒を使用してもよく、複数種の非プロトン系溶媒を使用してもよく、あるいは1種以上のプロトン系溶媒と1種以上の非プロトン系溶媒の混合系を使用してもよい。また本発明で用いるニトロ化合物またはニトロソ化合物が水あるいは極性溶剤に難溶解性の場合に、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を可溶し、極性溶剤に溶解する溶剤を1種または2種以上選択することにより、そのニトロ化合物またはニトロソ化合物が電解液を構成する溶媒や水あるいは極性溶剤に溶解させる方法を採用することができる。なお溶解液中であるが微粉末化して均一に分散させる方法で加えることもできる。
本発明の電解液では、溶媒成分として、上記した有機溶媒のほかに水を使用し、特に本発明の場合、比較的に多量の水を併用するという点で従来の電解液とは区別される。本発明においては、このような溶媒を使用することで、溶媒の凝固点を低下させ、それにより低温での電解液の比抵抗特性を改善して、低温と常温での比抵抗の差が小さいことで示される良好な低温特性を実現することができる。電解液中の水の含有量は、20〜80重量%の範囲にあるのが好適であり、残部が有機溶媒である。水の含有量が20重量%より少ない場合にも、80重量%を超える場合にも、電解液の凝固点降下の度合いは不十分となり、電解コンデンサの良好な低温特性を得るのが困難となる。電解液に溶媒中における好適な水の含有量は30〜80重量%、より好適な水の含有量は45〜80重量%の範囲であり、最も好適な水の含有量は、65〜80重量%の範囲である。溶媒において有機溶媒の量は水の残量である。
本発明の電解液における電解質としては、有機酸、特に好ましくはカルボン酸又はその塩、そして無機酸又はその塩が用いられ、これらの電解質成分は、単独で使用してもよく、あるいは2種以上を組み合わせて使用してもよい。電解質成分として使用可能なカルボン酸の例としては、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、安息香酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、アゼライン酸、クエン酸及びオキシ酪酸などに代表されるモノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、ヒドロキシル基等の官能基を持ったカルボン酸、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸等とその誘導体などが使用可能である。
これらのカルボン酸又はその塩のうちでも、イオン伝導度の観点から、蟻酸、酢酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、蓚酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、スルファミン酸、及びエチレンジアミン四酢酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルアンモニウム塩が好ましく、特に蟻酸はイオン伝導度が大きいので好ましい。
また、同じく電解質成分として使用可能な無機酸の例としては、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ホウ酸及びスルファミン酸、アルキルリン酸などに代表される無機酸及びアルキル基などの炭素鎖を有する無機酸などがある。
上記したようなカルボン酸又は無機酸の塩としては、いろいろな塩を使用することができるけれども、適当な塩としては、例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルアンモニウム塩等が含まれる。このような塩のなかでも、アンモニウム塩を用いるのがより好ましい。
さらに加えて、本発明の実施において電解質として無機酸又はその塩を使用すると、電解液の凝固点降下が期待でき、そのため電解液の低温特性の更なる向上に寄与することができる。また、無機酸又はその塩の使用は、本発明において特に使用するニトロ化合物及びニトロソ化合物に由来する水素ガス吸収能力を長期間にわたって維持することができるという点でも注目に値する。
また、本発明者らの研究によると、このような無機酸又はその塩のような電解質を前記したカルボン酸又はその塩のような電解質に組み合わせて使用するとそれらを単独で使用した場合に比較して、電解コンデンサの寿命を顕著に延長することができるという効果も得ることができる。さらに、従来の電解コンデンサでは、電導度などの問題から、無機酸系の電解質は主に中〜高電圧(160〜500ボルト)のタイプの電解コンデンサに使用されてきたが、本発明のように電解質の組み合わせ使用を行った場合、低電圧(160ボルト未満)のタイプの電解コンデンサにおいても有利に使用することができる。
本発明の電解液において使用する電解質の量は、電解液や最終的に得られるコンデンサに要求される特性、使用する溶媒の種類や組成及び量、使用する電解質の種類等の各種のファクタに応じて、最適な量を適宜決定することができる。例えば、上記したように、無機酸系の電解質をカルボン酸系と組み合わせて使用するような場合に、混合電解質中における無機酸系の電解質の含有量は広い範囲で変更することができるというものの、通常、電解質の全量を基準にして約0.1〜15重量%の範囲で無機酸系の電解質が含まれることが好ましい。
本発明の電解液は、特に、上記したような特定の組成の電解液、すなわち、20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水とからなる混合溶媒と、好ましくはカルボン酸又はその塩及び無機酸又はその塩からなる群から選択される少なくとも1種の電解質とを含む電解液に対して、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール以外の少なくとも1種類以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物が含有せられた電解コンデンサ駆動用電解液であることをもう1つの特徴とする。
このようなニトロ化合物またはニトロソ化合物としては、具体的には、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ニトロアミノチアゾール、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ジアミノニトロベンゼン、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソメタン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、塩、誘導体、配位結合体又は包接体などを挙げることができる。
また、本発明の電解コンデンサ駆動用電解液では、上記列挙したニトロ化合物及びニトロソ化合物群の中から選択されたニトロ化合物またはニトロソ化合物と共に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール、その塩またはその誘導体などを0.01〜10重量%追加含有してもよい。
なお、ここで使用するニトロ化合物及びニトロソ化合物は、プリント基板の洗浄に際して使用されるハロゲン化炭化水素、例えばトリクロロエタン等の作用により素子が腐食せしめられるのを抑制する作用(換言すると、ハロゲン捕捉作用)を合わせて有している。
上記したニトロ化合物及びニトロソ化合物は、それを本発明の電解液に対して添加する場合、その電解液自体に本発明の効果に有効な特定の組成が採用されているので、単独で使用しても満足し得る水素ガス吸収効果、ハロゲン捕捉作用などを奏することができるけれども、本発明者らのこのたびの知見によると、2種もしくはそれ以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を組み合わせて使用すると、それぞれの長所を合有してさらに好ましい効果を期待することができることも見出した。例えば、即効性及び遅効性の水素ガス吸収効果を示す2種以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を組み合わせることにより、連続的かつ長期の水素ガス吸収効果を得ることができる。
また、ニトロ化合物及びニトロソ化合物は、通常、電解液の全量を基準にして0.01〜5重量%の量で添加して使用するのが好ましい。ニトロ化合物及びニトロソ化合物の添加量が0.01重量%を下回ると、所期の効果をほとんど得ることができず、反対に5重量%を上回っても、所期の効果のさらなる向上を期待することができず、溶解度の低い化合物の場合には、析出等の他の特性に対して悪影響がでるとも考えられる。ただし、電気伝導性に関与する電解質としての作用も有する場合には、10重量%までの添加も可能である。
また、水素ガスの吸収における本発明の優れた効果は、一緒に使用する電解質との関係においても確認することができた。従来の電解液では、1種類のニトロ化合物のみをカルボン酸系の電解質だけに、あるいは1種類のニトロ化合物のみを無機酸系の電解質だけに、それぞれ添加する手法が採用されてきた。しかし、溶媒中の水の含有量が多い場合、上記のような手法では満足し得る水素ガス吸収効果を得ることができなかった。また、カルボン酸系の電解質と無機酸系の電解質が混在するような電解液でも同様であったが、本発明の電解液の場合(1種類のニトロ化合物またはニトロソ化合物のみを使用)、驚くべきことに、このようなカルボン酸系/無機酸系混在電解液においても、従来の単独使用よりもはるかに長期間にわたって、水素ガス吸収能力を維持することができた。
本発明の電解液は、必要に応じて、上記した以外の成分を追加の添加剤として含有することができる。適当な添加剤としては、例えば、本発明者らが本発明と同時的に発明し、別に特許出願した発明に記載されるように、下記のような化合物を包含する。
(1)キレート化合物、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸一水和物(CyDTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)(EDTPO)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N”,N”−五酢酸(DTPA)、ジアミノプロパノール四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、エチレンジアミン−N、N’−ビス(メチレンホスホン酸)1/2水和物(EDDPO)、グリコールエーテルジアミン四酢酸(GEDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(EDTA−OH)等。キレート化合物は、一般的に、0.01〜3重量%の範囲で添加することが好ましい。このようなキレート化合物は、低インピーダンスコンデンサのアルミニウム(Al)電極箔の水和反応の抑制によるコンデンサの長寿命化、電解コンデンサの低温特性の改善(溶媒が不凍状態に近い組成なので、常温と低温でのインピーダンスの変化が小さくなる)、耐食性の向上などの効果をもたらすことができる。
(2)糖類、例えば、グルコース、フルクトース、キシロース、ガラクトース等。糖類は、一般的に、0.01〜5重量%の範囲で添加することが好ましい。このような糖類は、低インピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和反応の抑制によるコンデンサの長寿命化、糖類の添加による電解質、例えばカルボン酸の分解や活性化の抑制、電解コンデンサの低温特性の改善(溶媒が不凍状態に近い組成なので、常温と低温でのインピーダンスの変化が小さくなる)などの効果をもたらすことができる。
(3)ヒドロキシベンジルアルコール、例えば2−ヒドロキシベンジルアルコール、L−グルタミン酸二酢酸又はその塩等。この添加剤は、一般的に、0.01〜5重量%の範囲で添加することが好ましい。このような添加剤は、低インピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和反応の抑制によるコンデンサの長寿命化、電解コンデンサの低温特性の改善(溶媒が不凍状態に近い組成なので、常温と低温でのインピーダンスの変化が小さくなる)などの効果をもたらすことができる。
上記した化合(1)〜(3)は、それぞれ、それらを本発明の電解液に添加する場合に多くの顕著な効果を奏することができる。
さらに、本発明の電解液は、上記したような添加剤(ニトロ化合物またはニトロソ化合物の単独添加の場合も含む)に追加して、必要に応じて、
(4)グルコン酸やグルコノラクトン等を単独もしくは組み合わせて含有することができる。この種の添加剤は、一般的に、0.01〜5重量%の範囲で添加することが好ましい。グルコン酸やグルコノラクトンは、それを本発明の電解液に追加して含ませた場合、電解コンデンサの長寿命化や低温特性の向上、そして優れた水素ガス吸収効果などという本発明に特有に効果に追加して、耐食性の向上といった顕著な効果をさらにもたらすことができる。
さらにまた、上記した添加剤のほかにも、アルミニウム電解コンデンサあるいはその他の電解コンデンサの分野で常用の添加剤をさらに添加してもよい。適用な常用の添加剤としては、例えば、マンニット、シランカップリング剤、水溶性シリコーン、高分子電解質などを挙げることができる。本発明の電解液は、上記したような各種の成分を任意の順序で混合し、溶解することによって調製することができ、また、基本的には従来の技法をそのままあるいは変更して使用することができる。例えば、有機溶媒と水との混合物である水分濃度が高い溶媒を調製した後、得られた溶媒に電解質、ニトロ化合物またはニトロソ化合物及び必要に応じて任意の添加剤を溶解することで簡単に調製することができる。
本発明の電解コンデンサも、上記した電解液と同様に、常用の技法に従って製造することができる。例えば、誘電体となる酸化皮膜を所定の厚さに形成した電極箔をそれぞれ陽極箔と陰極箔とし、陽極箔と陰極箔を対向させ、その間に介在するセパレータ(隔離紙)とで構成された素子に本発明の電解液を含浸した後、その素子を適当方法でパッケージすることによって、アルミニウム電解コンデンサを製造することができる。得られるアルミニウム電解コンデンサにおいては、本発明の電解液を使用していることから、有機溶媒と水との混合溶媒による低温特性向上の効果、ニトロ化合物の添加による水素ガス吸収効果、そして特定の電解質の使用による水和反応抑制による長寿命化や低インピーダンス化の効果を達成することができる。
また、本発明によれば、ニトロ化合物及びニトロソ化合物は電解液中に存在させなくても、ニトロ化合物またはニトロソ化合物が物理的に水素発生部位、すなわち電極表面やその近傍に塗膜などの形態で存在し、あるいはセパレータに含有された状態などで存在しても、十分に水素吸収効果を発揮することが確認された。さらにコンデンサ容器の内部表面にニトロ化合物またはニトロソ化合物を付着させて存在させた場合にもそれ相応の効果が確認された。また電極の電流取り出しリードの付着部位は特に水素発生し易いのでその付近にニトロ化合物またはニトロソ化合物を局在させることは有効であった。このように、ニトロ化合物及びニトロソ化合物はコンデンサ内部であって電解液中でない部位に存在させても効果が確認された。しかも、この場合、ニトロ化合物及びニトロソ化合物はコンデンサ内部であって電解液中でない部位に存在すると共に、併せて電解液中にも存在してもよく、それは好ましい態様でもある。
しかもこのような形態でニトロ化合物及びニトロソ化合物をコンデンサ内部に存在させる場合には、必ずしもニトロ化合物及びニトロソ化合物は電解液に可溶性である必要がないし、また溶解性が低いものでもよいので、使用できるニトロ化合物及びニトロソ化合物の選択肢が増える効果を有するものである。
例えば、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を可溶性の溶媒に溶解し、この溶液を電極(箔や電極タブ)やセパレータに塗布し、必要に応じて乾燥するか、または溶液中に電極(箔や電極タブ)やセパレータを浸漬してニトロ化合物またはニトロソ化合物をセパレータに付着させることができる。ニトロ化合物またはニトロソ化合物を溶解する溶媒は電解液に可溶なものであっても、不溶のものでも使用可能である。溶媒が電解液に可溶でも不溶でも塗布後乾燥させれば同じであるし、乾燥させずに湿式塗膜として存在する場合に、可溶性溶媒であっても高粘度であれば薄い電極間隔には濃度勾配をもって長期に存在するし、不溶性溶媒でもニトロ化合物またはニトロソ化合物は水素と反応できれば良いからである。即ち、電極表面や容器内表面に付着させあるいは存在させる方法、セパレータに含有させる方法などは特に限定されない。またこのようにしてコンデンサ内部の電解液中以外にニトロ化合物またはニトロソ化合物を存在させた場合に、そのニトロ化合物またはニトロソ化合物の一部が電解液に溶解することは問題ない。
電極やセパレータに付着または含有させるとき、その量は、電解液にニトロ化合物またはニトロソ化合物を添加したときに効果を発揮する量以上すなわち電解液で換算して0.01%以上で0.007mg/cm〜1mg/cm(投影面積)が最適である。電極やセパレータ以外の部位に存在させる場合、また電解液中にも存在させる場合には適当に修正した量としてよい。
このような方法で用いることができるニトロ化合物及びニトロソ化合物としては、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ジアミノニトロベンゼン、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ニトロアミノチアゾール、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン、ニトロアニソール、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソメタン、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、塩、誘導体、配位結合体又は包接体などを挙げることができる。これにより作製したコンデンサはニトロ化合物の添加同様に、水素ガス吸収効果、そして特定の電解質の使用した電解液による水和反応抑制による長寿命化や低インピーダンス化の効果を達成することができる。
本発明は、そのもう1つの面において、上記の実験結果と知見から、本発明の電解コンデンサ用駆動用電解液を含んでなる電解コンデンサとコンデンサ内部にニトロ化合物またはニトロソ化合物を含有する電解コンデンサにある。
本発明の電解コンデンサ用電解液を用いる電解コンデンサの構造及び形状は特に限定されないが、図1を参照して、以下にその例を簡単に説明する。コンデンサ1は封止ケース3と封止ケース3内に収容された巻回要素5を含む。要素5は陽極酸化法で形成された表面誘電体膜11を有するアルミニウム箔からなる陽極箔9と、陽極箔9の表面誘電体膜11に対向するアルミニウムの陰極箔13と、陽極箔11と陰極箔13の間のセパレータ15を含む。積層体7はもう1つのセパレータ17とともに巻かれて巻回要素5を提供し、電解液を含浸してケース3の中に配置される。図1において、陽極リード線21及び陰極リード線23はそれぞれのリードタブ(図示せず)を介して陽極箔11と陰極箔13にそれぞれ接続されている。本発明の電解コンデンサは本発明の電解コンデンサ用電解液を用いる。
実施例
次に、本発明を実施例により更に説明する。言うまでもなく、ここに掲げた実施例は本発明を例示するためのものであり、本発明を限定しようとするものではない。
本例で使用した電解液の30℃における比抵抗を測定し、各実施例の表中に記載した。また、作製した電解コンデンサについて、低温(−40℃)でのインピーダンス及び、常温(20℃)でのインピーダンスを測定した後、それぞれの測定値のと比として表されるインピーダンス比(Z比)を、異なる周波数:120Hz及び100kHzで測定した値を各実施例の表中に記載した。さらに、各電解コンデンサの寿命特性を評価するため、容量、tanδ及び漏れ電流のそれぞれについて、初期特性(コンデンサの作製直後の特性値)と、高温負荷試験105℃条件下で、定格電圧を印加し所定時間経過後の特性変化を調べた結果を各実施例の表中に記載した。
実施例1〜10
巻回構造の電解コンデンサ(10WV−1000μF)の素子に下記の第1表に組成を示した電解液を含浸してから、有底アルミニウムケースに電極引出し用リードタブがケースの外に出るように収容し、このケースの開口を弾性封口体で密封して、電解コンデンサを作製した。特性試験によって得られた結果を下記の第1表にまとめて記載する。
比較例1〜4
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、比較のため、使用する電解液からニトロ化合物及びニトロソ化合物を取り除くとともに、電解液の組成を下記の第1表に記載のように変更した。特性試験によって得られた結果を下記の第1表にまとめて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
本発明の電解液を使用した電解コンデンサにあっては、Z比が小さいことが分かり、特に100kHzの高周波数でのZ比が比較例のものに比べて小さく抑えられていることが分かる。このことは、本発明の電解液を用いた電解コンデンサが広い周波数にわたり良好な低温特性を発揮することを示している。特に、本発明の電解液を使用した電解コンデンサでは、ニトロ化合物を0.01〜5重量%の範囲の量で電解液に添加したことにより、105℃で2000時間経過後においても安定した特性を示しており、ガス発生によるコンデンサ自体の破損、特性異常に至ることもなかった。それに対し、ニトロ化合物及びニトロソ化合物を含まない電解液を使用した比較例の電解コンデンサでは、いずれのコンデンサでも、2000時間を経過するよりはるか以前の高温負荷時の初期の段階で、水素ガス発生によるケースの膨らみにより防爆弁が作動して、使用不能になった。このことから、本発明によれば、電解コンデンサの長寿命化が容易に達成できることが分かる。
実施例11〜20
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、キレート化合物とニトロ化合物またはニトロソ化合物の同時添加の効果を確認するため、使用する電解液の組成を下記の第2表にまとめて記載するように、満足し得る試験結果を得ることができた。なお、下記の第2表には、前記比較例1〜4の試験結果もあわせて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
実施例21〜30
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、糖類とニトロ化合物またはニトロソ化合物の同時添加の効果を確認するため、使用する電解液の組成を下記の第3表に記載のように変更した。下記の第3表にまとめて記載するように、満足し得る試験結果を得ることができた。なお、下記の第3表には、前記比較例1〜4の試験結果もあわせて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
実施例31〜40
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、ヒドロキシベンジルアルコール、グルタミン酸二酢酸等とニトロ化合物またはニトロソ化合物の同時添加の効果を確認するため、使用する電解液の組成を下記の第4表に記載のように変更した。下記の第4表にまとめて記載するように、満足のし得る試験結果を得ることができた。なお、下記の第4表には、前記比較例1〜4の試験結果もあわせて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
実施例41〜50
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、ニトロ化合物及びニトロソ化合物とグルコノラクトンの同時添加の効果を確認するため、使用する電解液の組成を下記の第5表に記載のように変更した。下記の第5表にまとめて記載するように、満足し得る試験結果を得ることができた。なお、下記の第5表には、前期比較例1〜4試験結果もあわせて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
実施例51〜60
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、各種の添加剤の任意の組み合わせによりもたらされる効果を確認するため、使用する電解液の組成を下記の第6表に記載のように変更した。下記の第6表にまとめて記載するように、満足し得る試験結果を得ることができた。なお、下記の第6表には、前記比較例1〜4の試験結果もあわせて記載する。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
Figure 2003028052
実施例61〜70
前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、本例の場合、寿命特性のさらなる向上を確認するため、実施例1で採用の高温負荷試験105℃定格電圧印加でのコンデンサ特性の測定を、105℃で8000時間経過に変更して実施した。下記の第7表に記載のような結果が得られた。
Figure 2003028052
Figure 2003028052
上記第7表において、記載の結果から理解されるように、溶媒中に水を20重量%以上含みニトロ化合物またはニトロソ化合物を添加しない電解液を使用した比較例2〜4においては、250〜500時間経過までにいずれもコンデンサが故障した。また、実施例64、65、66、67、69、は3000時間〜5000時間でコンデンサの特性に異常が現れた。これに対して、実施例61、62、63、68、70は、8000時間経過後も特性が極めて良好であった。また、注目すべきことに、有機系電解質のカルボン酸又はその塩と無機系電解質の無機酸とを併用したことにより、電解コンデンサの寿命特性が更に改善されることが分かる。
実施例71〜75、比較例5〜10
前記実施例1に使用したコンデンサ素子を使用してコンデンサを作製した。作製に際し、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を含まない電解液を比較用とし、電解コンデンサ素子のセパレータに、溶媒可溶性ニトロ化合物またはニトロソ化合物を所定量付着させたコンデンサ素子に比較用コンデンサ同様にニトロ化合物またはニトロソ化合物を含まない電解液を使用して、10wv−1000μFのコンデンサを作製して105℃における負荷試験を行った。ニトロ化合物及びニトロソ化合物をセパレータに付着させる手段としては、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を1〜5重量%含む水/アルコール溶液を調製し、コンデンサ素子の巻取り時にセパレータに直接霧吹きで一定量を吹きつけてニトロ化合物またはニトロソ化合物を付着させる方法で行った。付着量は重量測定により確認し、電解液に含有して効果があるニトロ化合物及びニトロソ化合物の最低量以上とした。
その結果を第8表に示す。
Figure 2003028052
比較例では500時間までに全てのコンデンサが故障したのに対して、ニトロ化合物またはニトロソ化合物をセパレータに付着させたコンデンサは1000時間経過後も特性はきわめて良好であった。
実施例76〜80
また、ニトロ化合物及びニトロソ化合物を含まない電解液を使用した電解コンデンサを比較例とし、電解コンデンサ素子の電極箔に、溶媒可溶性ニトロ化合物またはニトロソ化合物を所定量塗布したコンデンサ素子に比較例と同じ電解液を使用してコンデンサ10wv−1000μFを作製して105℃における負荷試験を行った。ニトロ化合物またはニトロソ化合物を電極箔表面に塗布する手段としては、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を1〜5重量%含む水/アルコール溶液を調製し、予め帯状に裁断した電極箔をニトロ化合物またはニトロソ化合物が溶解した溶液に浸漬して所定量のニトロ化合物またはニトロソ化合物が付着するように、その工程を繰り返した。また、セパレータ同様霧吹きを使用した塗布も試みた。付着量は重量測定により確認し、電解液に含有して効果があるニトロ化合物またはニトロソ化合物の最低量以上とした。
その結果を第9表に示す。
Figure 2003028052
比較例では500時間までに全てのコンデンサが故障したのに対して、ニトロ化合物またはニトロソ化合物を電極箔に塗布したコンデンサは1000時間経過後も特性はきわめて良好であった。
これらの結果は電解液中にニトロ化合物またはニトロソ化合物が存在しなくても、コンデンサ素子中にニトロ化合物またはニトロソ化合物が存在すれば寿命特性が大幅に改善されることを示している。
以上本発明についての好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明は発明の精神を逸脱しない範囲において、この実施例と請求項の記載内容に限定されるものではなく、多くの改変を施し得るのは勿論のことである。例えば、実施例では巻回形のコンデンサ素子を使用しているが、積層形のコンデンサ素子においても同様に利用できる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、低インピーダンスでかつ、低温と常温でのインピーダンス比で表される低温特性に優れ、寿命特性が良好であり、しかも水の含有割合が大きい溶媒を使用した電解液を使用した時や高温環境下で電解コンデンサを使用した時でも優れた水素ガス吸収効果を奏することのできる電解コンデンサ用駆動用電解液が提供される。また、本発明によれば、このような電解液を使用することにより、低インピーダンスで、低温特性に優れ、寿命特性が良好であり、溶媒中で使用する水の作用に原因して発生する不具合を有しない高信頼性の電解コンデンサ、特にアルミニウム電解コンデンサが提供される。そして、このような目的を達成するために添加する化合物としてのニトロ化合物およびニトロソ化合物の種類および存在形態が拡大され、その利用が拡充される。
【図面の簡単な説明】
図1は電解コンデンサの模式図である。

Claims (30)

  1. 溶媒が20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水で構成される電解液に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソール以外の1種類以上のニトロ化合物またはニトロソ化合物を含むことを特徴とする電解コンデンサ駆動用電解液。
  2. 前記ニトロ化合物またはニトロソ化合物が、水または極性溶媒またはプロトン系極性有機溶媒に可溶であることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  3. カルボン酸又はその塩及び無機酸またはその塩からなる群から選択される少なくとも1種の電解質を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  4. 前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ジアミノニトロベンゼン、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ニトロアミノチアゾール、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソメタン、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、その塩、誘導体、配位結合体又は包接体などであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  5. 前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が2種以上組合せて使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  6. 前記ニトロ化合物及びニトロソ化合物が当該電解液の全量を基準にして0.01〜5重量%の量で含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  7. 電解液に、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソールの塩または誘導体などを0.01〜10%追加含有することを特徴とする請求項6記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  8. 前記有機溶媒がプロトン系溶媒、非プロトン系溶媒又はその混合物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  9. 前記カルボン酸又はその塩が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、安息香酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、アゼライン酸、クエン酸及びオキシ酪酸に代表されるモノカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸などとその誘導体、ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などからなる群から選択されることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  10. 前記カルボン酸又はその塩が、蟻酸、酢酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸、蓚酸、マロン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、クエン酸、スルファミン酸、及びエチレンジアミン四酢酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルアンモニウム塩からなる群から選択されることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  11. 前記カルボン酸又はその塩が蟻酸であることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  12. 前記無機酸又はその塩が、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ホウ酸、スルファミン酸、アルキルリン酸などに代表される無機酸及びアルキル基などの炭素鎖を有する無機酸ならびにそのアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩及びアルキルアンモニウム塩などの塩からなる群から選択させることを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  13. 前記カルボン酸又はその塩と、リン酸、亜リン酸、ホウ酸、次亜リン酸、スルファミン酸及びアルキルリン酸から選ばれる少なくとも1種の無機酸との組合せを含むことを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  14. 下記の群:(1)キレート化合物、(2)糖類、(3)ヒドロキシベンジルアルコール及び(又は)L−グルタミン酸二酢酸又はその塩、及び(4)グルコン酸及び(又は)グルコノラクトン、から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含んでいることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  15. 溶媒が20〜55重量%の有機溶媒と80〜45重量%の水から構成されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  16. 溶媒が20〜35重量%の有機溶媒と80〜65重量%の水から構成されることを特徴とする請求項15に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  17. 電解液の比抵抗が68Ωcm以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  18. 電解液の比抵抗が40Ωcm以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  19. 電解液の比抵抗が30Ωcm以下であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の電解コンデンサ駆動用電解液を含んでなることを特徴とする電解コンデンサ。
  21. 20〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水とからなる溶媒で構成される電解液を使用し、コンデンサ内部の電解液中以外にニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロフェノン及びニトロアニソール以外のニトロ化合物またはニトロソ化合物を含むことを特徴とする電解コンデンサ。
  22. 請求項21記載のニトロ化合物とニトロソ化合物が、アミノニトロアニソール、アミノニトロトルエン、アミノニトロピリジン、アミノニトロフェノール、アミノニトロフェノールスルホン酸、アミノニトロベンゼンスルホン酸、アミノニトロベンゾチアゾール、アミノニトロベンゾトリフルオリド、アミノニトロベンゾニトリル、イソシアン酸ニトロフェニル、イソニトロソアセトフェノン、N−エチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、O−エチル−O−(p−ニトロフェニル)チオノベンゼン、エチルニトロベンゼン、エチル−2−(ヒドロキシイミノ)−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド、オクタニトロベンゾイルサッカロース、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、3−カルボキシ−4−ニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロベンジルフルオレセイン、グリセロールカルボナートニトロベンゼンスルホナート、グルタミルニトロアニリド、酢酸ニトロフェニル、酢酸ニトロベンジリデン、ジアミノニトロベンゼン、ジチオビスニトロ安息香酸、ジチオビスニトロピリジン、ジニトロアニリン、ジニトロキノキサリン−2、3−ジオン、ジニトロサリチル酸、ジニトロジフェニルアミン、ジニトロジフェニルスルホン、ジニトロナフトールスルホン酸、ジニトロビベンジル、ジニトロフェニルアニリン、ジニトロフェニルヒドラジン、ジニトロフェノール、ジニトロフタル酸、ジニトロフルオレノン、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロベンズアルデヒド、ジニトロベンゾイルメチルベンジルアミン、ジニトロベンゾフェノン、ニトロアミノチアゾール、ジメチルニトロアニリン、ジメチルニトロフェニルホスホロチオエート、ジメトキシニトロベンジルアルコール、しゅう酸ビスジニトロフェニル、スクシンイミジルニトロフェニルアセタート、テトラニトロフェニルポルフィリン、トリニトロフェノール、トリニトロベンゼンスルホン酸、ニトロアセトアニリド、ニトロアゾベンゼンジオール、ニトロアニシジン、ニトロアニリン、ニトロアニリンスルホン酸、ニトロアミノアニソール、ニトロアミノトルエン、ニトロアミノフェノール、ニトロアルギニン、ニトロ安息香酸エチル、ニトロ安息香酸メチル、ニトロアントラニル酸、ニトロアントラニロニトリル、ニトロイサチン、ニトロイミダゾール、ニトロインダゾール、2−ニトロインダン−1,3−ジオン、ニトロインドール、ニトロウラシル、ニトロエタノール、ニトロエチルベンゼン、ニトロカテコール、ニトロキパジンマレイン酸、ニトロクレゾール、ニトロけい皮酸、ニトロサリチル酸、ニトロジアゾアミノアゾベンゼン、ニトロジアミノベンゼン、ニトロジフェニルアミン、ニトロジメチルアニリン、ニトロスルホナゾIII、ニトロチオフェン、ニトロチロシン、ニトロテレフタル酸、ニトロトルイジン、ニトロトルイル酸、ニトロピコリン、ニトロヒドロキシアニリン、ニトロビフェニル、ニトロピペロナール、ニトロピリジノール、ニトロバルビツール酸、ニトロフェニルアセトニトリル、ニトロフェニルアゾオルシノール、ニトロフェニルアゾナフトール、ニトロフェニルアゾメチルレゾルシノール、ニトロフェニルアニリン、ニトロフェニルオクチルエーテル、ニトロフェニルガラクトピラノシド、ニトロフェニルキシロピラノシド、ニトロフェニルグルクロニド、ニトロフェニルグルコピラノシド、ニトロフェニル酢酸、ニトロフェニルドデシルエーテル、ニトロフェニルひ酸、ニトロフェニルヒドラジン、ニトロフェニルフェニルアゾフェニルトリアゼン、ニトロフェニルフェニルエーテル、ニトロフェニルマルトペンタオシド、ニトロフェニルマンノピラノシド、ニトロフェニル酪酸、ニトロフェニルリン酸ジエチル、ニトロフェニレンジアミン、ニトロフェネトール、ニトロフェノールアルソン酸、ニトロフェノールメチルエーテル、ニトロフタルイミド、ニトロフタル酸、ニトロフミン酸、ニトロプロピオン酸、ニトロベラトリルアルコール、ニトロベンジルアミン、ニトロベンジルアルコール、ニトロベンジルジイソプロピルイソ尿素、ニトロベンジルピリジン、ニトロベンズアミド、ニトロベンズイミダゾール、ニトロベンズヒドラジド、ニトロベンゼンアゾオルシン、ニトロベンゼンアゾナフトール、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼンアゾレゾルシン、ニトロベンゼンスルホン酸、ニトロベンゾクマリン、ニトロベンゾニトリル、ニトロベンゾフェノン、ニトロメシチレン、ニトロメトキシアニリン、ビスニトロフェニルジスルフィド、ビスニトロフェニルスルホン、ビスメチルチオニトロエテン、ヒドロキシニトロ安息香酸、ヒドロキシニトロトルエン、ヒドロキシニトロピリジン、ヒドロキシニトロフェニルアルソン酸、ヒドロキシニトロベンズアルデヒド、3−[2−ヒドロキシ−1−(1−メチルエチル)−2−ニトロソヒドラジノ]−1−プロパノンアミン、フェニルニトロアニリン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、フルオロニトロアセトアニリド、フルオロニトロアニリン、フルオロニトロフェニルアジド、フルオロニトロフェノール、メチルニトロアニリン、メチルニトロフェノール、メチルニトロピリジン、メチルニトロピリジンオキシド、メトキシニトロアニリン、メトキシニトロ安息香酸、メトキシニトロフェノール、メトキシベンジルアミノニトロベンゾフラザン、酪酸ニトロフェニル、テトラフルオロホウ酸ニトロニウム、リン酸ニトロフェニル、ニトロソアセチルペニシラミン、ニトロソ(アセトキシメチル)メチルアミン、ニトロソオキシン、ニトロソキノリノール、ニトロソグルタチオン、ニトロソジイソブチルアミン、ニトロソジエチルアミン、ニトロソジエチルアニリン、ニトロソジスルホン酸、ニトロソジフェニルアミン、ニトロソジメチルアミン、ニトロソナフトール、ニトロソナフトールジスルホン酸、ニトロソヒドロキシキノリン、ニトロソフェニルアニリン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアンモニウム、ニトロソフェノール、N−[(N−ニトロソメチルアミノ)メチル]ベンズアミド、2,2’−(ヒドロキシニトロソヒドラゾノ)ビスエタンアミン、N−メチル−2−(1−エチル−2−ヒドロキシ−2−ニトロソヒドラジノ)−エタンアミン、N,N’−ジニトロソ−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジメチルニトロソアニリン、ジメチルニトロソアミン、テトラフルオロほう酸ニトロソニウム、N−[N’−メチル−N’−ニトロソ(アミノメチル)]ベンズアミド、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ジニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン、ニトロアニソール、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ニトロナフタレン、ジニトロナフタレン、ジニトロビフェニル、ジメチルニトロトルエン、ジニトロピレン、ニトロ安息香酸のエステル、ジメチルニトロベンゼン、ニトロアントラセン、ニトロイソキノリン、ニトロキシレン、ニトロ酢酸エチル、ニトロシクロペンタン、ニトロスチレン、ニトロピロール、ニトロフラゾン、ニトロフルアルデヒド、ニトロヘキサン、ニトロベンズアルデヒド、ニトロリグニン、2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド、ニトロアクリルアミド、フルオロニトロトルエン、フルオロニトロベンゼン、フルオロニトロジフェニルエーテル、トリニトロアセトニトリル、トリニトロアニリン、トリニトロ安息香酸、トリニトロエタン、トリニトロキシレン、トリニトロトルエン、トリニトロナフタレン、トリニトロフルオレノン、トリニトロベンゼン、トリニトロメシチレン、トリニトロメタン、トリニトロレゾルシノール、ジニトロアセトアニリド、ジニトロアニソール、ジニトロアントラキノン、ジニトロエタン、ジニトロエタンジアミン、ジニトロカルバニリド、ジニトロキシレン、ジニトログリセリン、ジニトロクレゾール、ジニトロナフトール、ジニトロフェニル、ジニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロメタン、ジニトロレゾルシノール、ニトロアミド、ニトロアントラキノン、ニトロイソフタル酸、ニトロエチレン、ニトロカルバミン酸エチル、ニトロキナルジン酸、ニトログアニジン、ニトログリコール、ニトログリセリン、ニトロジメチルアミン、ニトロショウノウ、メチルニトロプロパン、ニトロスルファチアゾール、ニトロセルロース、ニトロソメタン、ニトロソグアニジン、ニトロソジメチルアニリン、ニトロソトルエン、ニトロソニスルホン酸、ニトロソピペリジン、ニトロソベンゼン、ニトロソメチル尿素、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトール、ニトロピリジン、ニトロフェナントレン、ニトロフェニルプロピオール酸、ニトロフェネチジン、ニトロフェノールスルホン酸、ニトロペンタン、ニトロレゾルシノール、ニトロ尿素、トリニトロキシレノール、トリニトロジフェニルエーテル、トリニトロトリアジドベンゼン、トリニトロフロログルシン、ニトロアクリジン、ニトロアクリドン、ニトロアセトン、ニトロアニル酸、ニトロアミノ酢酸、ニトロイサチン、ニトロイソブタン、ニトロインデン、ニトロウレタン、ニトロカルボスチリル、ニトロジグリコール、ニトロ−p−シメン、ニトロシンナムアルデヒド、N−ニトロソアセトアニリド、ニトロソアニシジン、ニトロソアニリン、ニトロソ安息香酸、ニトロソアントラニル酸、ニトロソカテコール、ニトロソカルバクロール、ニトロソクレゾール、ニトロソナフチルアミン、ニトロチオアニソール、ニトロチオフェノール、ニトロナフタリンスルホン酸、ニトロナフチルアミン、ニトロナフトエ酸、ニトロニトロソベンゼン、ニトロヒドロキノン、ニトロピロガロール、ニトロフェナントリジン、ニトロフェナントロリン、ニトロフェニルウレタン、ニトロフェニル尿素、ニトロブタン、ニトロフタリド、ニトロフラン、ニトロプロピレン、ニトロフロログルシン、ニトロベンズアニリド、ニトロベンズアルドキシム、ニトロベンゾイルギ酸、ニトロベンゾイミダゾール、ニトロマロン酸、ニトロマロンジアルデヒド、ニトロマンデル酸、ニトロマンニット、ニトロメチルナフタリン、ニトロりんご酸、ニトロレゾルシン、ニトロン、ニトロソレゾルシン、アミノニトロピリミジン、トリニトロフルオレニリデンマロンニトリル、ニトロフルオランテン、ニトロベンゾクラウン、フルオロニトロベンゾフラザン、メチルニトロニトロソグアニジン、メチルニトロニトロフェニルピラゾロン、ニトロフルオレン、ニトロプロパン、ニトロプロポキシアニリン、トリニトロアニソール、トリニトロクレゾール、トリニトロベンズアルデヒド、ニトロジエチルアニリン、ニトロスチルベン、ニトロソナフタリン、ニトロソベンズアルデヒド、ニトロソメチルウレタン、ニトロフェニルヒドラゾン、ジニトロ酒石酸、ジニトロスチルベン、ジニトロソレゾルシン、ジニトロヒドロキノン、ジニトロレゾルシン、ニトロキノリン、ジニトロソフェノール、トリニトロソフェノール、ジニトロソ安息香酸、トリニトロソ安息香酸、ジニトロアセトフェノン、トリニトロアセトフェノン、ニトロソアセトフェノン、ジニトロソアセトフェノン、トリニトロソアセトフェノン、ニトロソアニソール、ジニトロソアニソール、トリニトロソアニソール及びその異性体、塩、誘導体、配位結合体又は包接体などであることを特徴とする請求項21記載の電解コンデンサ。
  23. ニトロ化合物またはニトロソ化合物およびその異性体、その塩またはその誘導体などを電極表面に有することを特徴とする請求項21または請求項22記載の電解コンデンサ。
  24. ニトロ化合物またはニトロソ化合物およびその異性体、その塩またはその誘導体などを塗布または溶解液浸漬などによって電極表面に付着あるいは浸透充填させることを特徴とする請求項21〜請求項23のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  25. ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などを、電解コンデンサを構成しているセパレータが含むことを特徴とするとする請求項21〜請求項24のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  26. ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などを塗布または溶解液浸漬などによってセパレータに付着あるいは浸透充填させて成ることを特徴とする請求項21〜請求項25のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  27. 請求項22記載のニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などの電極箔含有量が、0.007mg/cm〜1mg/cm(投影面積)であることを特徴とする請求項21〜請求項24のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  28. ニトロ化合物またはニトロソ化合物及びその異性体、その塩またはその誘導体などのセパレータ含有量が、0.007mg/cm〜1mg/cm(投影面積)であることを特徴とする請求項21、請求項25または請求項26のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  29. 溶媒が20〜55重量%の有機溶媒と80〜45重量%の水から構成されることを特徴とする請求項21〜28のいずれか1項に記載の電解コンデンサ。
  30. 溶媒が20〜35重量%の有機溶媒と80〜65重量%の水から構成されることを特徴とする請求項29に記載の電解コンデンサ。
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