JPS5915374B2 - 電解コンデンサ駆動用電解液 - Google Patents

電解コンデンサ駆動用電解液

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JPS5915374B2
JPS5915374B2 JP52160021A JP16002177A JPS5915374B2 JP S5915374 B2 JPS5915374 B2 JP S5915374B2 JP 52160021 A JP52160021 A JP 52160021A JP 16002177 A JP16002177 A JP 16002177A JP S5915374 B2 JPS5915374 B2 JP S5915374B2
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water
electrolyte
acid
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JP52160021A
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栄一 成沢
伸一 大橋
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Marcon Electronics Co Ltd
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Marcon Electronics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエチレングリコールと水の混合溶媒からなる電
解コンデンサの駆動用電解液に関し、電解コンデンサの
低温特性および寿命特性の向上を目的としたものである
従来エチレングリコールを主溶媒としカルボン酸のアン
モニウム塩を電解質とした電解コンデンサ用の駆動用電
解液を使用した場合、静電容量変化率やjanδなどの
低温特性が悪く、また高温負荷寿命試験を行うとアルミ
ニウムである陽極箔に生成しである陽極酸化皮膜がたと
えばベーマイト反応などを起こして劣化し漏れ電流の増
大、水素ガスの発生などを生ずる。
この現象はとくに定格が低圧、大容量の電解コンデンサ
はど著しい。
そしてこのガスがコンデンサケースの内部圧力を高め時
間の経過とともに防爆弁の動作などを生じコンデンサの
機能を失う場合があった。
前記の低温特性を向上せしめるだめの手段として電解液
に水を添加することが知られ”ている。
しかし水を添加した電解液を使用したコンデンサでは陽
極酸化皮膜および陰極箔が水と反応し負荷試験において
漏れ電流が増大し、かつ水素ガスが発生してコンデンサ
ケース内の圧力が高くなり前述と同様防爆弁の動作など
を生じコンデンサの機能を失う場合があった。
たとえばエチレングリコールと水とアジピン酸アンモン
とからなる電解液を含浸したコンデンサにおいて、エチ
レングリコールと水との混合割合を変えた電解液を使用
したコンデンサの温度特性を第1図〜第3図に示す。
なお試料のコンデンサは定格6.3V−220μF、使
用電解液の組成は第1表のとおりであり第1図〜第3図
はいずれも試料の初期温度特性で、第1図は静電容量変
化率、第2図はtanδ、第3図は一55℃における周
波数−インピーダンス特性を示しだものである。
なお第1図〜第3図において従来例はO1参考例Aは1
0、参考例Bは20、参考例Cは40、参考例りは50
の符号で示した。
上記試料の特性はいずれも水を添加していない従来例に
比して良好な特性を示しているが、水の添加割合が50
係の参考例りの場合には一55℃において水40%添加
の参考例Cの場合より特性が悪化しているのが特徴であ
り、エチレングリコール−水系電解液における水の添加
量の限度を示している。
この試料者10個について85℃負荷試験を行ったとき
の防爆弁動作状況を第2表に示すが、前述の初期特性と
は逆に電解液に水を添加する割合が増すほど水と陽極酸
化皮膜および陰極箔のベーマイト反応による水素ガス発
生が激しくなって内部圧力が増大し短時間に防爆弁が動
作するという問題点があり、電解液へ水を添加してもそ
のままは使用できない欠点を有していた。
また特開昭52−45049号公報にはエチレングリコ
ール、メチルセロソルブ等の溶媒にイオノゲンとしてホ
ウ酸、アジピン酸、サリチル酸まだはこれ等のアンモニ
ウム塩を添加し、さらに腐食防止剤としてニトロ化合物
を0.1〜1.0wt%を加えた駆動用電解液が記載さ
れているが、この電解液ではエチレングリコールを使用
した場合電解コンデンサとしての低温特性が悪く、また
メチルセロソルブを使用した場合はゴム栓透過率が犬で
あり寿命試験において静電容量変化率やtanδが犬と
なり劣化する問題点を有していた。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので水を加えた電
解液にカルボン酸アンモニウム塩、カルボン酸、バラニ
トロフェノールを加えてベーマイト反応の生成や水素ガ
スの発生を抑制し、低温特性、寿命特性などを向上せし
めた電解コンデンサを提供するものである。
本発明の第1の目的はエチレングリコールに水を添加し
た溶媒を使用することによって電解液の比抵抗の低下、
低温特性を改善しようとするものであり、イオノゲンで
あるカルボン酸のアンモニウム塩(たとえばアジピン酸
アンモニウム、コハク酸アンモニウム、フタル酸アンモ
ニウム、安息香酸アンモニウムなど)およびカルボン酸
(たとえばアジピン酸、コノ入り酸、フタル酸、安息香
酸など)を添加して電解液のPHを4〜6.5の範囲に
することによって水を添加したときに生ずるベーマイト
反応による水素ガスの発生を抑制することである。
また本発明の第2の目的は電解コンデンサの高温負荷寿
命試験中に陽極酸化皮膜の劣化による漏れ電流により陰
極から発生する水素ガスを吸収すれば高温寿命特性を向
上させることができ、該水素ガスをバラニトロフェノー
ルにより吸収し弁動作を防ぐことである。
このバラニトロフェノールのガス吸収作用は次式によっ
て表現できるがこれは前記従来例で述べた特開昭52−
45049号公報記載のニトロ化合物を腐食防止剤とす
るのとは異なる作用である。
すなわち本発明はニトロ基とHが反応して水を生じるこ
とによって水素ガスを吸収するのに対し特開昭52−4
5049号公報記載の腐食防止作用はニトロ化合物のニ
トロ基に腐食発生物であるC4−を錯化合物としてとり
こむことにより腐食防止を行うもので全く異なる作用で
ある。
したがって本発明になる電解コンデンサ駆動用電解液は
エチレングリコールに水5〜20wt%を加えたものを
溶媒とし、該溶媒をPH4〜65にするためにカルボン
酸のアンモニウム塩およびカルボン酸を添加し、さらに
ガス吸収剤としてバラニトロフェノールを0.05〜3
重量係加えたものである。
以下実施例により説明する。
まず従来例、本発明、参考例の電解液についてその組成
および緒特性を第3表に示した。
上記の結果からも明らかなように従来911(I)では
PHが74となって陰極箔のベーマイト反応の生成を抑
制する作用がなく、また参考例CI)では火花電圧が急
激に降下している。
さらにバラニトロフェノールは水素ガス吸収能がきわめ
て高く、後述するが0.05重量係以上であれば充分な
効果が得られ、水素ガスの発生量とガス吸収能との関係
から3重量係を越えて添加しても効果は変わらす価格的
にも高価なものであるので添加量を低く抑えるのが得策
である。
つぎに上記第3表に示した組成からなる電解液を使用し
た電解コンデンサの85℃負荷試験の結果を第4表に示
す。
なお試料は定格16V−2200μF、個数釜10個、
静電容量変化率は初期値を100係とし、また防爆弁動
作数は試料10個中の動作個数を示す。
また同じく上記第3表に示した組成からなる電解液を使
用した電解コンデンサの静電容量およびtanδの温度
特性は第4図および第5図に示すとおりであり、従来例
α)は曲線(至)となり従来例(■)。
(■)、参考例(I)、([)、本発明(I)、(II
)。
([I)が曲線Bとなって同一値を示し、また従来例(
■)、本発明(IV)は曲線C1参考例(III)は曲
線りとなるので曲線は4本に集約される。
以上の結果第3表、第4表に示すように従来例(I)で
はアジピン酸を含まないだめPHが低下せず吸湿した微
量の水と陰極箔のベーマイト反応を側割できないので防
爆弁動作数が85°C,3000hで10/10となり
、従来例(III)では水を添加したときにアジピン酸
を加えずPHが低下しないため同様なベーマイト反応に
より短時間で全数弁動作した。
また従来例(II)および(IV)ではガス吸収剤のバ
ラニトロフェノールを含まないで陽極箔の漏れ電流によ
り発生する水素ガスを吸収できず防爆弁動作数が85°
C,3000hで10/10となったものと推考できる
そして参考例σ)ではバラニトロフェノールの添加量が
微量でガス吸収が充分でなく、したがって85℃、30
00hで3/10の防爆弁動作数を記録し、参考例([
)では第4表および第4図、第5図に示した特性では問
題はないが前述のとおり3重量%を越える添加量では効
果は変わらず単に高価となり製品価格が上昇するだけで
ある。
そして該参考例(I[)は火花電圧が210vと低いの
で、実施例の試料定格電圧16Vでは全く影響はないが
、高電圧定格品には使用できない欠点を有するものであ
る。
さらに低温特性は水の添加量が40〜50wt%のとき
最良となるが、水の添加量が20wt%を越えると参考
例(III)のようにPHを低下させバラニトロフェノ
ールを加えても高温寿命試験において発生するベーマイ
ト反応による水素ガスの発生量が多くなり弁動作が発生
する。
したがって水の添加量は20wt%が限度である。
そして本発明(I)〜(III)はいずれも水20wt
%の実施例であるがいずれもベーマイト反応および陰極
から発生する水素ガスを抑制および吸収し良好な特性を
示している。
また本発明(IV)も低温特性、寿命特性が改善される
以上述べたように本発明はエチレングリコールに水5〜
20重量係を添加した混合溶媒をカルボン酸のアンモニ
ウム塩およびカルボン酸を加えてPHを4〜6.5に調
整し、これにバラニトロフェノール0.05〜3重量係
添加した電解コンテップ駆動用電解液であるから低温特
性および高温負荷特性に優れた電解コンデンサを提供す
ることができる。
なお実施例においてカルボン酸のアンモニウム塩として
アジピン酸アンモニウム、カルボン酸としてアジピン酸
をあげて述べたが、他のカルボン酸のアンモニウム塩た
とえばコハク酸アンモニウム、フタル酸アンモニウム、
安息香酸アンモニウム、またカルボン酸としてコ・・り
酸、フタル酸、安息香酸などを単独または2種以上混合
したものを用いても同様の効果を得ることができる。
なおこのカルボン酸のアンモニウム塩とカルボン酸との
組合わせは実施例のような同種の組合わせでも、または
異種の組合わせでも同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は従来例および参考例になる電解液を使
用したコンデンサの初期温度特性を示し、第1図は静電
容量変化率を示す曲線図、第2図はtanδを示す曲線
図、第3図は一55°Cにおける周波数−インピーダン
ス特性を示す曲線図、第4図および第5図は従来例、本
発明、参考例になる1駆動用電解液を使用した電解コン
デンサの静電容量一温度の関係を示す曲線図、第5図は
同じ(tanδ一温度の関係を示す曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレングリコールに水5〜20重量係を加えk
    溶媒にカルボン酸と該カルボン酸のアンモニウム塩を溶
    解せしめてPH4〜6.5の緩衝溶液を調整し、該緩衝
    溶液に0.05〜3重量%のバラニトロフェノールを添
    加した電解コンデンサ駆動用電解液。 2 カルボン酸がアジピン酸、コハク酸、フタル酸、安
    息香酸の中の1種または2種以上を混合したものからな
    り、カルボン酸のアンモニウム塩が前記カルボン酸のア
    ンモニウム塩の1種または2種以上を混合したものから
    なることを特徴とする特許請求の範囲1に記載の電解コ
    ンデンサ駆動用電解液。
JP52160021A 1977-12-29 1977-12-29 電解コンデンサ駆動用電解液 Expired JPS5915374B2 (ja)

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US7539006B2 (en) 2001-09-26 2009-05-26 Rubycon Corporation Electrolytic solution for driving electrolytic capacitor and electrolytic capacitor

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