JPS6411538B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はシート及び又は折たたまれたシート材
料の堆積体から、かかるシート及び又は折たたま
れたシート材料を捕捉、移送して定位置に配置
し、別の堆積体を形成する装置に関し、詳しく
は、シート材料又は折曲げられたシート材料を捕
捉し、配置するインサータに関する。

［従来技術］ このような装置に関する先行技術は下記特許に
開示されている。

米国特許第928365号、第999515号、第2406766
号、第3218061号、第3329253号、及び、第
3391924号、英国特許第1429887号、及び、第
1488879号、並びに、ドイツ国特許第182765号、
及び、第943774号。

しかし、これらの装置によると、堆積されたシ
ート材料を捕捉できない場合でも、複数枚捕捉し
た場合でも１枚のシート材料を捕捉したとして処
理され、また、シート材料が傾いて堆積されてい
る場合には、そのシート材料を捕捉することがで
きないことがある。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は、上昇、直立位置、又は水平位
置にある種々のシート材料を吸込機械によつて捕
捉して任意の位置、好ましくはコンベヤ部分内に
搬送して配置するインサータであつて、シート材
料に接触すると、シート材料の表面に対応して自
ら調節するように動くインサータを提供すること
にある。

このため、本発明は、シート材料又は折曲げら
れたシート材料を捕捉し、移送し、積み重ねるイ
ンサータであつて、吸込みヘツドに可動自在に設
けられて真空源によつて駆動される１個又は複数
個のノズルを有し、ノズルが吸込みヘツドの一側
面上に配置され、吸込みヘツドが首部を介してビ
ームに連通するインサータにおいて、吸込みヘツ
ドと首部との間に駆動電動機が設けられており、
駆動電動機は、吸込みヘツドの一側面と平行な軸
線を中心に、吸込みヘツドをノズルと共に鉛直面
内で実質的に90゜回転してノズルを上方位置から
下下方位置に移動して、これによつて、インサー
タによつて捕捉されて上昇したシート材料が、ノ
ズルによつて実質的に水平状態に保たれてから積
み重ねられ、また、吸込みノズルを有する吸込み
ヘツドは、首部の一端に首部に関して関節運動を
行うように取付けられて、ノズルがシート材料に
接触すると、シート材料の表面の傾きに対応して
ノズルが動いて自ら調節することを特徴とする。

本発明の今一つの目的は、シート材料又は折曲
げられたシート材料をシート材料の堆積体から一
回あたり、１枚捕捉して機械内に挿入するために
調節可能な吸込み空気と協働するインサータを提
供することによる。

このため、本発明は、シート材料又は折曲げら
れたシート材料をかかるシート材料の堆積体から
一回あたり１枚捕捉して機械内に挿入するために
吸込み空気と協働するインサータであつて、機械
内にシート材料がない場合、機械内に１枚のシー
ト材料が存在する場合、又は機械内に数枚のシー
ト材料が存在する場合の各状況に応じて３種類の
出力信号を出力する検知器を備えており、検知器
が発生する出力信号がシートなしに相当する場合
にはインサータの吸込み作用が増大し、検知器が
発生する出力信号１枚以上のシートの存在に相当
する場合にはインサータの吸込み作用が一定限度
低下して、インサータの吸込み作用を、シート材
料の各々捕捉した後に検知器によつて発生される
出力信号が１枚のシート材料の存在に相当する信
号を示すまで調節することを特徴とする。

本発明の更に今一つの目的は、インサータの作
動速度を促進し、同一モジユールによつて水平位
置、上昇位置、又は直立位置に置かれているシー
トを移送し配置するために、二つの作動部分から
構成されたインサータを提供することにある。

このため、本発明は、シート材料又は折曲げら
れたシート材料の堆積体から一回あたり１枚のシ
ート材料を捕捉し、移送し、及び積み重ねるよう
に作動し、少なくとも１個の吸込みヘツドを含
み、吸込みヘツドがシート材料を移送するために
シート材料の堆積体の置かれているステーシヨン
からシート材料配置ステーシヨンに向けて移動
し、さらに、シート材料配置ステーシヨンから堆
積体の置かれているステーシヨンに復帰するイン
サータであつて、吸込みヘツドを有する少なくと
も１個のプレリフタを備えており、プレリフタが
シート材料の堆積体から一回あたり１枚のシート
材料を捕捉し、捕捉されたシート材料を、往復運
動を行う吸込みヘツドと同じ高さで移動するよう
に設けられることを特徴とする。

［実施例］ 以下に図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。

以下に説明するシート材料捕捉機械は、容易に
組立てられ相互に連結できる任意の数のモジユー
ルから成り、各モジユールは完全に独立して作動
できるように形成される。各モジユールは、モジ
ユール内の各ステーシヨンにおいて中央プロセツ
サOPU−１、及びマイクロプロセツサDMC−１
によつて制御される。各ステーシヨンのマイクロ
プロセツサDMC−１は捕捉機械の中心部分を含
有するが、この点に関しては以下に詳述する。

第１図から明白なように、各モジユールは２個
の上昇機１，２を含み、例えば紙のシートのよう
な堆積体が上昇機１，２内に配置され、同堆積体
から同時に１枚のシートが捕捉され、上昇機１，
２の一側に進行するコンベヤ３上に配置される。
コンベヤ３は相互に平行して進行する複数個のベ
ルト３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄから適当に形成さ
れ、ベルト３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄは相互に整合
して配置される駆動子を具える。コンベヤの搬送
面は第１図に角度（α）で示されているように、
上昇機１，２から離れる方向に傾斜している。各
ベルト３ａ−３ｄはシートを所望方向に搬送すべ
き回転方向から若干ずれた回転方向に回転するよ
うに設定されている。これは、上昇機１，２から
最も離隔して位置するコンベヤの側部３７に対し
てシートの一方の側部を整合して配置するためで
ある。コンベヤの側部３７は、複数個のシートを
堆積した際に最上部に位置するシートの対応縁部
が上向きに折曲げずに下向きになるように形成さ
れている。コンベヤのベルト３ａ−３ｄは閉塞環
体をなす歯付ベルトから成る。第２図から明らか
なように、これらのベルトはモジユールの一端に
配置される電動機１０によつて相互に同期し、好
ましくは段階的に駆動される。駆動輪を有する電
動機１０をベルト３ａ−３ｄに連結する軸は、第
２図に示すように、幾つかの位置で分割できるよ
うになつており、これによつてモジユールのコン
ベヤを最初に説明したモジユールのコンベヤと相
互に連結でき、従つてモジユールのコンベヤが相
互に時間的に同調して作動できることになる。
種々のモジユール内のコンベヤを同期して作動さ
せるには、例えばモジユール内の種々のコンベヤ
３の電動機１０の速度をそれぞれ制御して行うな
ど、当然に別の方法によつても実現することがで
きる。

第２図から明らかなように、各モジユールは搬
送方向に見て前端に複数個の凹部２７ａ−２７ｄ
を有し、これらの凹部の数及び位置はモジユール
の他方の端部の外側に存する遊転ベルトの数及び
位置に符号するように設けられるので、隣接する
２個のモジユールのコンベヤのベルトが若干の距
離において上記２個のモジユール中の他方のモジ
ユール内に相互に平行して進入することができ
る。従つて先に述べたように２個のモジユール、
及びこれらのコンベヤは相互に機械的に連結でき
るようになる。更に、モジユールの一側に例えば
ピンを設け、他方の側部に前記ピンに対応する凹
みを設ける等、その他の連結装置を形成して隣接
するモジユールを確実に連結することも可能であ
る。

各上昇機１，２には、これを独自に駆動する独
立した電動機８，９が装着される。各電動機、例
えば電動機８は歯付駆動輪（図示せず）を駆動
し、同駆動輪は第１図の上昇機１に略示されてい
るように無端ループを駆動する。図示されていな
いが、もちろん各上昇機１，２には上昇機を適正
位置で停止する停止装置も設けられている。吹出
孔と称される幾つかのスロツト２３がコンベヤ３
に近接する方の上昇機１，２の側部に設けられて
いるが、その目的については後述する。

各モジユール内で案内レール６が上昇機１，２
の上部の一部分を経てコンベア３の上方に延出さ
れている。案内レール６の一端又は両端に緩衝装
置２２を設けてもよい。緩衝装置２２は前述のス
ロツト又は吹出孔２３につながるふいごとして形
成される。もちろん、ふいご状に形成する代り
に、別の高速圧縮ポンプによつて上昇機１，２内
のシートに対して所望の圧縮空気を噴射するよう
にしてもよい。案内レール６に関して直角に配置
されかつ案内レール６によつて制御されるビーム
１７は、例えばリニア電動機又は加圧作動ピスト
ン棒によつて駆動することができる。

ビーム１７は各上昇機に関してインサータ４，
５を有する。すなわちビーム１７は案内レール６
の両側方にそれぞれ１個のインサータを具えてい
る。各インサータ５の首部１８は、第４図に示さ
れているように側面に歯部を有しており、この歯
部に電動機１１の軸に形成された歯が噛み合うこ
とによつて、首部１８はビーム１７に関して垂直
方向に移動する。第４図にはインサータの首部の
一つを示しているが、ここに示される各部分は他
のインサータ４にも設けられている。以下に一方
のインサータに関してのみ説明を行うが、もちろ
んこの説明は他方のインサータにも該当する。

インサータは、電動機による空気吸込み部材１
９を有しており、この吸込み部材１８の吸込み速
度と機能とは後述するような態様で変化させるこ
とができる。この空気吸込み部材１９はインサー
タ５の首部１８を経て空気を吸入する。首部１８
は長方形のパイプ状に形成されており、先に説明
したようにその外面に電動機１１と噛合する歯部
を有し、よつて首部１８はビーム１７に関して上
昇下降できる。首部１８はビーム１７を貫通して
下端部に位置する中実の端部片２８で終端する。
端部片２８の端部には耳軸上で若干回動しうるよ
うにリンク３０が連結されている。リンク３０の
このような運動、つまり関節運動は端部片２８に
設けられた２箇所の停止部２０，２１によつて限
定される。第３図から明白なように、リンク３０
は電動機１３及び吸込みヘツド１６が回転関節運
動できるように保持する。一方、電動機１３が作
動すると吸込みヘツド１６は約180゜回転しうるよ
うに形成されている。首部１８のパイプ状部分、
つまり空気吸込み部材１９に連通する部分から柔
軟なホース２９が吸込みヘツド１６に向けて下方
に延長されている。吸込みヘツド１６は角筒状の
パイプで形成されてその両端は閉塞されており、
下面にはノズル１５ａ−１５ｅが装着されてい
る。

第５ｃ図に１個のノズルを略示するが、各ノズ
ル１５ａ−１５ｅは吸込みヘツド１６内に一端が
適当に固定された幹部を有し、幹部の他端にはゴ
ム製の通風体、つまり、カウルが取付けられてい
る。しかし、場合によつては第５ａ図、第５ｂ図
に示すように吸込みヘツドの下面に一列状に適当
に配列した幾つかの孔３９ａ−３９ｆを設け、こ
れらの孔３９ａ−３９ｆを包囲するようにゴムで
成形された包囲体３８を配置することによつて、
第５ｃ図に示した実施例よりも一層効果的な吸込
み作用を得るようにすることもできる。

上述の説明から明白なように、空気吸込み部材
１９と各ノズル１５ａ−１５ｅが直接的に連通し
ていて、しかも空気吸込み部材１９の作動速度、
つまり作動能力を変化させることができるので、
シート材料に対するノズル１５ａ−１５ｅの吸込
み力を変化させて吸込み作用の測定・調節を容易
に遂行することができる。

上述の測定・調節操作は下記の方法によつて遂
行しうる。第３図に示すように、指示信号DMC
−１で示されるマイクロ・プロセツサが吸込みヘ
ツド１６に隣接して配置されており、プロセツサ
DMC−１は例えば特殊形式の光電管から成る検
知器２４を有する。検知器２４は吸込みヘツド１
６が１枚のシート、又は複数枚のシートを捕捉し
たか、又は全くシートを捕捉しなかつたかを検知
する。このような検知操作は検知器２４が上述の
三つの場合に応じて変化するように発生する出力
信号を、シート１枚に相当する信号であるか否か
についてプロセツサDMC−１内で対照し、もし
１枚以上の信号が検知された場合には第７図に示
す信号（Double）が発生し、プロセツサDMC−
１内の電球が点灯する。電球が点灯することは１
枚以上のシートが捕捉されたことを示す。もし信
号（Miss）が発生し、プロセツサDMC−１の対
応電球が点灯すると、シート材料は全く捕捉され
なかつたことを意味する。

上述の検知はシートを不正常に捕捉した場合を
表示するばかりでなく、捕捉器がシート材料の厚
みや重量に関係なく１枚だけを捕捉したか否かを
測定するために用いられる。このような測定は、
プロセツサDMC−１に十分な時間をかけてプロ
セツサDMC−１から１枚のシートを示す出力信
号に対応する基準レベルを得るようにして行われ
る。このようにして得られた信号は中央プロセツ
サCPU−１に伝達される。信号が中央プロセツ
サCPU−１に伝達されるとインサータが始動し
シート捕捉作用を開始し、プロセツサDMC−１
は、もし捕捉器内にシート材料がなければその事
実を検知して「シートなし」（Miss）の信号を中
央プロセツサCPU−１に伝達する。そうすると
プロセツサCPU−１は空気吸込み部材１９がそ
の作動力量を増大するように吸込み部材１９に指
示する。これによつて吸込みヘツド１６が新たな
シートを捕捉し、もしプロセツサDMC−１が正
常状態に対応する信号を表示、伝達すると、吸込
みステーシヨンがいつでも作動を開始できるよう
に準備される。しかし、もしプロセツサDMC−
１が「シートなし」（Miss）に対応する信号を発
信してこれを中央プロセツサCPU−１に伝達す
ると、中央プロセツサCPU−１は空気吸込み部
材１９にその作動能力を更に高めるように命令す
る。かかる過程はプロセツサDMC−１がプロセ
ツサDMC−１に正常信号、すなわち１枚のシー
トに対応する信号を伝達するまで反復される。も
しプロセツサDMC−１がダブル信号、すなわち
１枚以上のシートが捕捉されたことを示す信号を
表示すると、これに応じてプロセツサCPU−１
は空気吸込み部材１９に次回捕捉時には作動能力
を低下するように指示を与え、このような過程は
プロセツサDMC−１がプロセツサOPU−１に対
して正常な信号を伝達するまで反復され、その上
で吸込みステーシヨンは次の作動を開始できるよ
うに備えられる。このような形式の測定方法は、
上述の機械においてのみではなく、他の形式の機
械にも勿論利用できる。例えば、シートの堆積体
から１枚のシートのみを捕捉して送り込まなけれ
ばならない印刷機、カートン形成機、又はこれら
の類似の機械に利用できる。これらの機械の各捕
捉ステーシヨンで、以上説明した過程を遂行でき
る。

第３図に示す吸込みヘツド１６は、持ち上がつ
た状態又は立つ状態に置かれたシートはもとよ
り、折曲げられて直立した状態のシートをも捕捉
するに適しており、これらのシート材料を堆積す
る適当な装置を第６図に示す。本装置は無端マツ
ト２５を有し、無端マツト２５は第６図に示す矢
印方向に電動機２６によつて駆動される。マツト
２５上に配置されて捕捉されるべき折曲げられた
及び又は直立したシートはアレスタ３１ａ，３１
ｂ、及び縁部３２に接して配置される。シートは
壁部３４、及び調節可能な壁部３５にも当接す
る。或る程度の重量を具えた支持体３３がシート
を支持する作用を行う。従つてシートの両縁は壁
部３４，３５に接して直立し、最前方のシートは
アレスタ３１ａ，３１ｂ及び下縁部３２に当接
し、他のシートは矢印方向にマツト２５が進行す
るに応じて進行方向に前方に押付けられる。第３
図に示すものと実質的に同様な吸込みヘツド１６
を電動機１３を作動して第３図の位置から90゜変
位させて第６図の装置内の最前方のシートに接近
させる。ノズル１５ａ−１５ｅが最前方のシート
に、好ましくは最前方のシートの下部に接近する
と、同シートは吸込みヘツド１６の吸込み作用に
よつて吸込みヘツド１６に吸着され、故に吸込み
ヘツド１６はシート吸着後にシートとともに移動
し、電動機１３を作動してシートの位置方向を転
換して所望の場所にシートを配置することができ
る。このようにしてシートが分離されると、装置
内のシートの直立堆積体はマツト２５が進行する
に応じて前進する。この装置は先に説明した捕捉
機械内の上昇機１，２に対して使用するに適して
いるが、例えば封筒機械や宛名書き機械のよう
に、前述の捕捉機械から独立して設けられる吸込
みヘツドとともに使用できることは明白である。

各モジユール内の各ステーシヨンに設けられる
マイクロプロセツサDMC−１は、まず前述の測
定・調節操作に対応して全ての情報を受信してこ
れを中央プロセツサCPU−１に伝達するのみな
らず、シートの枚数、堆積体の数、シートがない
状態、及び１枚以上のシートが存在する状態に関
する情報を中央プロセツサCPU−１に各伝達す
る。

中央プロセツサCPU−１は必要があれば把束、
堆積、捕捉、折たたみ等の命令をも発する。

シートを捕捉し、差込み、及び配置する各工程
はそれ自体本発明の新規性を示すものではない。
従つて、本明細書では上記各工程の詳細な説明は
差控え、本発明による捕捉機械を配列した場合、
複数個のモジユール−その数量は捕捉すべきシー
ト材料の数の1/2に相当する−が相互に隣接して
配置され、モジユールを前述の方法で相互に機械
的に連結することによつて全てのプロセツサ
DMC−１が電気的にプロセツサCPU−１に接続
され、プロセツサCPU−１はモジユール内の全
ての駆動電動機に電気的に接続されて駆動電動機
を制御しうるように設けられる点について説明し
ておけば十分であろう。

上述のインサータのシート捕捉速度を増大し、
一時に数枚のシートを捕捉するような誤作動を防
止するために、本発明の他の実施例に見られるよ
うに、所定の材料の運動を１）上昇運動、２）搬
送運動の二つの運動に分割するようにすることが
望ましいことが判明した。

本発明の上記の他の実施例によれば、少なくと
も１個の吸込みヘツド付プレリフタをインサータ
に具え、プレリフタはシートの堆積体から一回あ
たりに１個のシートを捕捉し、捕捉されたシート
を往復動可能な吸込みヘツドが作動する高さに移
動するように形成される。

垂直に配置されたシート、及び水平に配置され
たシートを取扱いうるようにするためには、プレ
リフタを取外しうるように改良することが必要で
ある。更に、一つの吸込みヘツドから他の吸込み
ヘツドに向けてシート材料を効果的に搬送するた
めには、シート材料を対応吸込みヘツドから解放
する際に、リセツト可能な弁によつて瞬間的に空
気流を発射しうるようにプレリフタの吸込みヘツ
ドと往復動吸込みヘツドを設けることが望まれ
る。

この点に関して以下に第９図、第１０図、及び
第１１図を参照しながら詳細に説明する。

以下に説明するシート材料捕捉機械は第１図乃
至第８図に示す機械と原理上は同一であり、容易
に組立て相互に連結しうる任意の数のモジユール
から成り、各モジユールは独立している。各モジ
ユールはモジユール内の各ステーシヨンに配置さ
れた中央プロセツサCPU−１とマイクロプロセ
ツサDMC−１によつて制御される。各ステーシ
ヨンのマイクロプロセツサDMC−１は捕捉機械
の実際上の中心部を含んでいるが、この点に関し
ては既に説明した。

各モジユールは２個の上昇機９１，９２を含
み、上昇機内に例えばシート紙のようなシートの
堆積体を配置し、同堆積体から１回あたりに１枚
のシートが捕捉され、捕捉されたシートは上昇機
の一側に沿つて進行するコンベヤ９３上に配置さ
れる。コンベヤ９３は相互に平行して進行する複
数個のベルト９３ａ，９３ｂ，９３ｃ，９３ｄを
適宜具え、ベルト９３ａ−９３ｄは相互に整合し
て配置される駆動子９４ａ，９４ｂ，９４ｃ，９
４ｄを有する。コンベヤの搬送面は上昇機９１，
９２から離隔する方向に若干傾斜している。ベル
トはシートを所望方向に搬送すべき搬送方向から
若干ずれた搬送方向に搬送するように設定され
る。この目的は、上昇機９１，９２から最も離隔
して位置するコンベヤの側部９３７に対してシー
トの一方の側部を相互に整合して配置するように
する点にある。コンベヤの側部９３７は、複数個
のシートを相互に堆積した際に最上部に位置する
シートの対応縁部が上向きに折曲げられずに下向
きに指向させるように適宜形成される。コンベヤ
のベルトは閉塞環体をなす歯付ベルトを適宜含有
する。ベルトはモジユールの一端に配置される電
動機（図示せず）によつて相互に同期し、好まし
くは段階的に駆動される。駆動輪を有する電動機
をベルトに連結する軸は、幾つかの位置で分割で
きるようになつており、これによつてモジユール
のコンベヤを最初に説明したモジユールのコンベ
ヤと相互に連結でき、従つてモジユールのコンベ
ヤが相互に時間的に同調して作動できることにな
る。種々のモジユール内のコンベヤを同期して作
動させるには、例えばモジユール内の種々のコン
ベヤの電動機の速度をそれぞれ制御して行うな
ど、当然別の方法によつても実現することができ
る。

各モジユールは搬送方向に見てその前端に第２
図に示すような複数個の凹部を有し、凹部の位置
と数はモジユールの他端の外側に位置する遊転ベ
ルトの位置と数に相当するように設けられるの
で、隣接する２個のモジユールのコンベヤのベル
トが若干の距離において上記２個のモジユール中
の他方のモジユール内に相互に平行して進入する
ことができる。従つて先に述べたように２個のモ
ジユール、及びこれらのコンベヤは相互に機械的
に連結しうるようになる。更に、モジユールの一
側に例えばピンを設け、他方の側部に前記ピンに
対応する凹みを設ける等、その他の連結装置を形
成して隣接するモジユールを確実に連結すること
も可能である。シートを隣接モジユールに円滑に
移送するためには、第９図の右側部分に示すよう
にモジユールの外部に位置するコンベヤの部分を
下向きにしておくことは重要である。

各上昇機は上昇機を独自に作動させるために個
別の電動機（図示せず）を有する。第１図に関し
て説明したように、各電動機は歯付駆動輪（図示
せず）を駆動し、歯付駆動輪は無端ループを駆動
する。各上昇機はこれが定位置で停止できるよう
に当然に停止装置（図示せず）を有する。第１図
に示したように、コンベヤに近接する方の上昇機
の壁部には吹出孔と称すべき幾つかのスロツトを
も有するが、スロツトの目的については以下に詳
述する。

各モジユール内で２個の案内レール９８ａ，９
８ｂ（ただし案内レール９８ｂは図示せず）が上
昇機９１，９２の上部の一部分を経てコンベヤの
上方に延出する。案内レール９８ａ，９８ｂの一
端又は両端に緩衝装置を設けてもよい。緩衝装置
は前述のスロツト又は吹出孔につながるふいごと
して形成される。勿論、ふいご状に形成する代り
に、別の高速圧縮ポンプによつて上昇機内のシー
トに対して所望の圧縮空気を噴射することもでき
る。案内レール９８ａ，９８ｂに関して直角に配
置されかつ案内レール９８ａ，９８ｂによつて制
御されるビーム９９は電動機９１０によつて駆動
される歯付ベルト９１１等によつて駆動される。
ビーム９９は各上昇機に対して吸込みヘツド９１
２，９１３を有する。すなわちビーム９９は案内
レール９８ａ，９８ｂの両側方に１個の吸込みヘ
ツドを具えている。吸込みヘツド９１２，９１３
の断面を第１１図に示す。

各モジユール内の各上昇機９１，９２はプレリ
フタ９１４，９１５を有し、各プレリフタは第９
図において左方向に、又はいずれにしろモジユー
ルから離れるように適宜取外し自在に設けられる
ので、上昇機内に収容されているシートの堆積体
が上昇すると、折曲げられていたシートのような
最上部に位置するシートを捕捉することができ
る。これらのプレリフタは往復運動を行う吸込み
ヘツドと調節可能な停止装置を具える。

プレリフタの簡単な実施例としては、シート材
料が捕捉されるように、プレリフタが電動機９１
６，９１７、及びレバー９１８，９１９によつて
下方位置から上方位置によつて回転されると、吸
込みヘツド９１２又は９１３が実質的に水平位置
を保ちながらシート材料を水平方向にコンベヤ９
３に搬送しうるように、プレリフタを設ければよ
い。プレリフタの上述の運動はレバー９１９によ
つて補助される。

シート材料がプレリフタ９１４又はプレリフタ
９１５の吸込みヘツド９２１，９２１から吸込み
ヘツド９１２，９１３に移送される場合、吸込み
ヘツドが吸込み作用によつてシート材料を捕捉し
た時点で同時にプレリフタの吸込みヘツド９１
２，９２２が空気流を噴射するように設けるのが
望ましい。更に、吸込みヘツド９１２，９１３が
前進運動を完了した時点で空気流を噴射してシー
ト材料をコンベヤ上に配置し易くするように形成
することも望ましい。このような瞬時的な空気噴
射は電動機によつて駆動されるちよう形弁１０１
８（第１０図）によつて行うことができる。

各吸込みヘツド９１２，９１３は懸架式であつ
て、電動機９０１，９０３及び隣接するレバー９
０２，９０４によつてヘツドの中央軸を中心に回
転しうるので、吸込みヘツドの回転は常時同一レ
ベルで、すなわち捕捉したシート低に相対運動を
行わず、よつて直前に印刷されたシート材料を汚
すことはない。

第９図及び第１１図から明らかなように、吸込
みヘツドは調節可能な制限器９２０を具えてお
り、この制限器９２０によつて捕捉・移送すべき
シート材料の寸法に吸込み口の大きさを合わせる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート材料捕捉・運搬・
配置モジユールの斜視図、第２図は相互に隣接し
て配置された２個のモジユールの端部を示す斜視
図、第３図はインサータの斜視図、第４図は第３
図に示すインサータの一部分にかかる斜視図、第
５ａ図乃至第５ｃ図は第３図のインサータに用い
る吸込みノズルの種々の実施例を示す図面、第６
図は第１図又は第９図に示す実施例に用いうる折
曲げシート材料堆積装置、第７図は各モジユール
の各ステーシヨンに用いられるマイクロプロセツ
サのブロツク図、第８図はシート配置部分とこれ
に付属する中央プロセツサの平面図、第９図は第
１図に示すモジユールに変更を加え、取外し可能
なプレリフタを有するモジユールの斜視図、第１
０図は第９図のモジユールに用いる、電動機で駆
動されるフラツプ弁の部分図、及び第１１図は吸
込みヘツドの断面図である。 １，２……上昇機、３……コンベヤ・ベルト、
４，５……インサータ、６……案内レール、１６
……吸込みヘツド、１９……吸込み体、２４……
検知器、２４′……スタツカ、３７……側壁、９
１，９２……上昇機、９８ａ，９８ｂ……案内レ
ール、９１２，９１３……吸込みヘツド、９１
４，９１５……プレリフタ、９２０……制限器、
１０１８……弁、DMC−１……マイクロプロセ
ツサ、CPU−１……中央プロセツサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シート材料又は折曲げられたシート材料を捕
   捉し、移送し、積み重ねるインサータであつて、
   吸込みヘツド１６に可動自在に設けられて吸込み
   部材１９によつて駆動される１個又は複数個のノ
   ズルを有し、該ノズルが前記吸込みヘツドの一側
   面上に配置され、該吸込みヘツドが首部１８を介
   してビーム１７に連通するインサータにおいて、 前記吸込みヘツド１６と前記首部１８との間に
   駆動電動機１３が設けられており、該駆動電動機
   １３は、前記吸込みヘツド１６の前記一側面と平
   行な軸線を中心に、前記吸込みヘツド１６を前記
   ノズル１５と共に鉛直面内で実質的に90゜回転し
   て前記ノズル１５を上方位置から下方位置に移動
   して、これによつて、該インサータによつて捕捉
   されて上昇したシート材料が、前記ノズル１５に
   よつて実質的に水平状態に保たれてから積み重ね
   られ、また、前記吸込みノズル１５を有する前記
   吸込みヘツド１６は、前記首部１８の一端に該首
   部１８に関して関節運動を行うように取付けられ
   て、前記ノズル１５がシート材料に接触すると、
   該シート材料の表面の傾きに対応して前記ノズル
   が動いて自ら調節するインサータ。 ２ 特許請求の範囲第１項記載のインサータにお
   いて、前記首部１８は、今一つの駆動電動機１１
   によつて垂直方向に移動できて前記ビーム１７に
   対し位置を調節できるインサータ。 ３ 特許請求の範囲第１項記載のインサータにお
   いて、前記吸込みヘツド１６の関節運動に制限が
   設けられているインサータ。 ４ 特許請求の範囲第１項、第２項、又は第３項
   記載のインサータにおいて、前記ビーム１７には
   ２個の首部１８，１８′が設けられており、該各
   首部１８，１８′は、前記吸込みノズルを有する
   吸込みヘツド１６，１６′をそれぞれ軸を中心に
   回転できるように担持するインサータ。 ５ 特許請求の範囲第１項乃至第４項のいずれか
   に記載のインサータにおいて、前記ビーム１７は
   電動機によつて往復動しうるように設けられるイ
   ンサータ。 ６ 特許請求の範囲第１項乃至第５項のいずれか
   に記載のインサータにおいて、前記首部１８は前
   記吸込みヘツドのない他端に吸込み部材１９を有
   しており、前記各吸込みヘツド１６は該吸込み部
   材１９によつて独立して作動しうるように設けら
   れるインサータ。 ７ 特許請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか
   に記載のインサータにおいて、該インサータの全
   ての作動状態がマイクロプロセツサによつて制御
   又はモニタされるインサータ。 ８ 特許請求の範囲第１項乃至第７項のいずれか
   に記載のインサータにおいて、前記インサータ
   は、シート材料又は折曲げられたシート材料をか
   かるシート材料の堆積体から一回あたり１枚捕捉
   して機械内に挿入するために吸込み空気と協働す
   るインサータであつて、機械内にシート材料がな
   い場合、機械内に１枚のシート材料が存在する場
   合、又は機械内に数枚のシート材料が存在する場
   合の各状況に応じて３種類の出力信号を出力する
   検知器を備えており、該検知器が発生する出力信
   号がシートなしに相当する場合には前記インサー
   タの吸込み作用が増大し、該検知器が発生する出
   力信号が１枚以上のシートの存在に相当する場合
   には前記インサータの吸込み作用が一定限度低下
   して、前記インサータの吸込み作用を、シート材
   料を各々捕捉した後に前記検知器によつて発生さ
   れる出力信号が１枚のシート材料の存在に相当す
   る信号を示すまで調節するインサータ。 ９ 特許請求の範囲第８項記載のインサータにお
   いて、シート材料又は折曲げられたシート材料を
   これらの堆積体から一回あたり１枚捕捉して機械
   内に挿入するために空気吸込み装置と協働するイ
   ンサータ５は、検知器２４を有しており、該検知
   器が機械内にシート材料がない場合、機械内に１
   枚のシート材料が存在する場合、又は機械内に複
   数枚のシート材料が存在する場合の三つの場合に
   対応する三つの出力信号を出力するインサータで
   あつて、独立駆動する空気吸込み部材１９を具
   え、該空気吸込み部材１９が、前記出力信号がシ
   ート材料がない場合の信号に相当すると作動力を
   増大し、前記出力信号が１枚以上のシート材料が
   存在する場合の信号に相当すると作動力を低下す
   るように、前記検知器２４の出力信号によつて制
   御されるインサータ。 １０ 特許請求の範囲第９項記載のインサータに
   おいて、前記独立駆動空気の吸込み部材１９は電
   動機を有しており、該電動機に、前記検知器２４
   から出力されてマイクロプロセツサDMC−１に
   より評価された出力信号に応じた種々の大きさの
   電流が印加されることを特徴とするインサータ。 １１ 特許請求の範囲第８項又は第９項記載のイ
   ンサータにおいて、前記検知器２４は光電管を有
   するインサータ。 １２ 特許請求の範囲第１項乃至第１１項のいず
   れかに記載のインサータにおいて、シート材料又
   は折曲げられたシート材料の堆積体から一回あた
   り１枚のシート材料を捕捉し、移送し、及び積み
   重ねるように作動し、少なくとも１個の吸込みヘ
   ツド９１２を含み、該吸込みヘツド９１２がシー
   ト材料を移送するために前記シート材料の堆積体
   の置かれているステーシヨンからシート材料配置
   ステーシヨンに向けて移動し、さらに、該シート
   材料配置ステーシヨンから前記堆積体の置かれて
   いるステーシヨンに復帰するインサータであつ
   て、吸込みヘツド９２１を有する少なくとも１個
   のプレリフタ９１４を備えており、該プレリフタ
   ９１４が前記シート材料の堆積体から一回あたり
   １枚のシート材料を捕捉し、該捕捉されたシート
   材料を、前記往復運動を行う吸込みヘツド９１２
   と同じ高さで移動するように設けられるインサー
   タ。 １３ 特許請求の範囲第１２項記載のインサータ
   において、前記プレリフタ９１４はシート材料の
   堆積体を配置すべき位置の上方に置かれ、また、
   該プレリフタ９１４は該上方位置から移動できる
   ように設けられるインサータ。 １４ 特許請求の範囲第１２項又は第１３項記載
   のインサータにおいて、前記プレリフタ９１４は
   取外し自在に設けられるインサータ。 １５ 特許請求の範囲第１２項乃至第１４項のい
   ずれかに記載のインサータにおいて、前記プレリ
   フタ９１４は、回転することによつて垂直方向に
   調節しうるように形成され、前記プレリフタ９１
   ４の吸込みヘツド９２０は該プレリフタ９１４の
   回転にかかわりなく実質的に同一レベルに位置し
   うるように該プレリフタ９１４に関して回転しう
   るように設けられるインサータ。 １６ 特許請求の範囲第１２項乃至第１５項のい
   ずれかに記載のインサータにおいて、前記プレリ
   フタの各吸込みヘツドは、１個又は好ましくは連
   続した複数個の吸込み体として形成され、該吸込
   み体中の少なくとも１個の吸込み体は調節可能な
   限定器９２０を有しており、よつて前記吸込み体
   の作動部分が捕捉すべきシート材料の大きさに応
   じて調節されるインサータ。 １７ 特許請求の範囲第１２項乃至第１６項のい
   ずれかに記載のインサータにおいて、前記プレリ
   フタの吸込みヘツドと前記往復動しうる吸込みヘ
   ツドとにリセツト可能な弁１０１８が設けられ
   て、前記シート材料が該吸込みヘツドから解放さ
   れる際に瞬間的に空気流を噴射しうるインサー
   タ。 １８ 特許請求の範囲第１５項、第１６項、又は
   第１７項に記載のインサータにおいて、前記各吸
   込みヘツドは実質的に前記吸込みヘツドの中央を
   貫通する軸線を中心に回転しうるように設けられ
   るインサータ。