JPS6295723A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6295723A
JPS6295723A JP60232303A JP23230385A JPS6295723A JP S6295723 A JPS6295723 A JP S6295723A JP 60232303 A JP60232303 A JP 60232303A JP 23230385 A JP23230385 A JP 23230385A JP S6295723 A JPS6295723 A JP S6295723A
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Kazuko Hanai
和子 花井
Yasuyuki Yamada
泰之 山田
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
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    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/32Polyhydroxy compounds; Polyamines; Hydroxyamines
    • C08G18/3203Polyhydroxy compounds
    • C08G18/3221Polyhydroxy compounds hydroxylated esters of carboxylic acids other than higher fatty acids
    • GPHYSICS
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    • G11B5/7021Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing a polyurethane or a polyisocyanate
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
に関するものである。
[発明の背景および従来技術の説明] コンピューター用、ビデオ用、オーディオ用などの磁気
記録媒体として、非磁性支持体と磁性層とからなる磁気
記録媒体が用いられている。
磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂など
の強度の高い樹脂フィルムよりなる非磁性支持体と、こ
の非磁性支持体上に設けられた結合剤(バインダ)中に
分散された強磁性粉末を含む磁性層からなる基本構成を
有する。
従来、磁性層の結合剤としては一般に塩化ビニル、酢酸
ビニルおよび無水マレイン酸のような第三成分を綴り返
し単位として含む共重合体(以下単に「塩酢ビ系樹脂」
と記載することもある)を主成分とするもの等が使用さ
れてた。
近時、記録再生装置等の改良に伴ない諸特性において従
来の磁気記録媒体よりも更に高いレベルにある磁気記録
媒体の開発が切望されている。
このような要請下に、結合剤として塩酢ビ系樹脂とポリ
ウレタン樹脂を併用することが多くなってきている。す
なわち、塩酢ビ系樹脂は一般に硬度が高いので、磁性層
と磁気ヘッドとの接触性を改善して電磁変換特性を向上
させることを目的として硬度の低いポリウレタン樹脂が
併用されている。すなわち、両者を併用することにより
磁気記録媒体の電磁変換特性の向上が図られている。
しかしながら、ポリウレタン樹脂は本質的に硬度が低い
ことから、同一磁性層面を繰り返して磁気ヘッドを走行
させるビデオテープの場合におけるスチルモードでの走
行のように過酷な条件下で磁気記録媒体を使用すると、
磁気ヘッドと磁性層との接触によって磁性層に磁気ヘッ
ドの走行跡が残りやすい、すなわち走行傷が生じやすい
との問題がある。
殊に最近注目を浴びている8ミリビデオ用テープの場合
には、テープ幅が狭いので従来のビデオテープよりも高
密度記録が行なわれている。従って、僅かな走行傷によ
っても画質が著しく低下するから、8ミリビデオ用テー
プの場合には磁性層の耐久性が従来のビデオテープ以上
に高いことが必要とされている。
[発明の目的] 本発明の目的は第一に、新規な磁気記録媒体を提供する
ことにある。
本発明の第一二の目的は、走行耐久性の優れた磁気記録
媒体を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に結合剤中に分
散された強磁性粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒体
において、該結合剤が、下記式[I]で表わされるジオ
ールから誘導された繰り返し栄位を有するポリウレタン
樹脂を含むものであることを特徴とする磁気記録媒体に
ある。
ただし、上記式[I]において、Ht、Hz。
R2、およびR4は、互いに同一であっても、   異
なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜5の飽和もし
くは不飽和の脂肪族基、芳香族基および脂環族基を表わ
し、かつ)il、)i2、R3およびR4のうち少なく
とも三個の置換基は水素原子ではなく、そして1文は1
〜3、mは0〜2、nは1〜3、pは1〜3の整数であ
る。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、ポリオール成分として上記式
[I]で表わされるジオールから誘導された作り返し単
位を有するポリウレタン樹脂を磁性層の形成成分として
使用することにより、磁性層と磁気ヘッドなどとの接触
による走行傷の発生を軽減することができる。すなわち
1本発明の磁気記録媒体は良好な走行耐久性(耐摩耗性
)を示す。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、結合剤中に
分散された磁性体からなる磁性層がこの非磁性支持体上
に設けられた基本構造を有するものである。
本発明で磁気記録媒体の非磁性支持体としては、通常使
用されているものを用いることができる。非磁性支持体
を形成する素材の例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン。
ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート。
ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの各種
の合成樹脂フィルム、およびアルミ箔、ステンレス箔な
どの金属箔を挙げることができる。
また、非磁性支持体は、一般には3〜50JLm。
好ましくは5〜30pmの厚さのものが使用される。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバック
層(バッキング層)が設けられたものであっでも良い。
本発明の磁気記録媒体は、前述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層が設けら
れたものである。
本発明において使用される強磁性粉末に特に制限はない
0強磁性粉末の例としては、鉄を主成分とする強磁性金
属微粉末、γ−Fe 20.、Fe、O,のような金属
酸化物系の強磁性粉末並びにCO変性酸化鉄、変性バリ
ウムフェライトおよび変性ストロンチウムフェライトな
どのような変性金属酸化物系の強磁性粉末を挙げること
ができる。
強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末中の
金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重
量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Go、Fe−Ni、C
o−Ni、Co −Ni−Fe)であり、該金属分の2
0重量%以下の範囲内で他の成分(例、AJI、Si、
S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Y、M
o、  Rh、  Pd、  Ag、  Sn、  S
b、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、
Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことの
ある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金属
分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどで
あってもよい、これらの強磁性金属微粉末の製造方法は
既に公知であり1本発明で用いる強磁性粉末の一例であ
る強磁性金属微粉末についても、これら公知の方法に従
って製造することができる。
また、金属酸化物系の強磁性粉末および変性金属酸化物
系の強磁性粉末の製造に関しても既に公知であり、本発
明で用いる強磁性粉末についても、これら公知の方法に
従って製造することができる。
強磁性粉末の形状にとくに制限はないが、通常は針状、
粒状、サイコロ状、米粒状、板状のものなどが使用され
る。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中には、上記強磁性粉末
100重量部に対して、通常10〜100重量部(好ま
しくは20〜50重量部)の結合剤が含有されている。
そして1本発明の磁気記録媒体は、その結合剤が下記式
[I]で表わされるジオールから誘導された繰り返し単
位を有するポリウレタン樹脂を含むものであることを主
な特徴とする。
ただし、上記式[I]において 1lil、R2、R3
,およびR4は、互いに同一であっても、異なっていて
もよく、水素原子、炭素数1〜5の飽和もしくは不飽和
の脂肪族基、芳香族基および脂環族基を表わし、かつR
1、R2、R3およびR4のうち少なくとも三個のδ換
基は水素原子ではなく、そして、文は1〜3、mはO〜
2、nは1〜3、pは1〜3の整数である。R1,R2
、R3およびR4は、炭素数1〜3のアルキル基である
ことが好ましく、特にR1、R2、R3およびR4が全
てメチル基であることが好ましい。また1文が1.mが
0、nが1.pが1であることが好ましい。
従って、式[1]で表わされるジオールのうち最も好ま
しい化合物は、下記式[II]で表わされるジオールで
ある。
CH30H。
HO−(CI(2) 1−C−COOCH2CCH20
HI CH,CH。
・・・ [11] 式[I]で表わされるジオールは、たとえば対応するジ
オール化合物とヒドロキシカルボン酸とを用いて通常の
方法に従ってエステル化することにより製造することが
できる。
一般にポリウレタン樹脂は、ポリオールとポリイソシア
ネートとの反応により合成される。
本発明で用いるポルウレタン樹脂のポリオール成分とし
て前記式[I]で表わされるジオールを使用する9 本発明の磁気記録媒体の磁性層の結合剤の構成成分であ
るポリウレタン樹脂を調製する際に用いるポリオールは
、全部が前記式[I]で表わされるジオールであること
を要するものではなく、その一部として脂肪族ポリオー
ルあるいは芳香族ポリオールでを使用することもできる
。この場合、使用するポリオールの少なくとも20モル
%が式[I]で表わされるジオールであることが好まし
い、前記式[I]で表わされるジオールの使用量が20
モル%より少ない場合には得られる磁気記録媒体の磁性
層の走行耐久性が充分に改善されないことがある。
本発明の磁気記録媒体の結合剤であるポリウレタン樹脂
は、式[I]で表わされるジオールを使用して常法に従
って調製することができる。
一般にポリウレタン樹脂は、ポリイソシアネート化合物
とポリオールとの反応により製造されるが1本発明にお
いては特にポリオールと多塩基酸とを反応させてヒドロ
キシポリエステルを調製し、これにポリイソシアネート
化合物を反応させることにより製造することが好ましい
即ち、たとえば、まず前記式[I]で表わされるジオー
ル(所望により他のポリオール成分を含む)と多塩基酸
(例、ジカルボン酸)との反応生成物であるヒドロキシ
ポリエステルにポリイソシアネート化合物を反応させる
この反応自体は既に公知であり、本発明においても公知
の方法に従って行なうことができる。
他のポリオール成分の例としては、トリメチロールプロ
パン、ヘギサントリオール、グリセ°リン、トリメチロ
ールエタン、ペンタエリスリトール並びにエチレン、プ
ロピレン、ブチレンおよびジエチレンなどのグリコール
類を挙げることができる。
また、多塩基酸のうちジカルボン酸の例としては、フタ
ル酸、アジピン酸、二量化すルイン酸およびマレイン酸
を挙げることができる。
ポリオール成分と多塩基酸との配合量は、多塩基酸のカ
ルボン酸基が残存しない範囲内でポリオール成分の量を
設定する。ヒドロキシポリエステルの酸化が高くなると
ポリイソシアネート化合物との反応性が低下することが
ある。
このようにして得られるヒドロキシポリエステルの数平
均分子量は、通常は、500〜8000の範囲内とされ
る。
ポリイソシアネートの例としては、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネートなどのジイソシアネー
ト3モルとトリメチロールプロパン1モルの反応生成物
、ヘキサメチレンジイソシアネート3モルのビューレッ
トアダクト化合物、トリレジンイソシアネート5モルの
インシアヌレートアダクト化合物、トリレンジイソシア
ネート3モルとへキサメチレンジイソシアネート2モル
のインシアヌレートアダクト化合物、ジフェニルメタン
ジイソシアネートのポリマーを挙げることができと。
ポリウレタン樹脂の数モ均分子量が、一般には1万〜2
0万(好ましくは165万〜6万)の範囲内となるよう
に反応条件を設定する。
本発明の磁気記録媒体の磁性層が、良好な耐摩耗性を示
す理由は必ずしも明らかではないが、本発明者は、前記
式[I]で表わされるジオールを使用することによりポ
リウレタン樹脂が次のように改質され、これにより磁性
層の耐摩耗性が向上するものと考えている。
すなわち、ポリウレタン樹脂成分のポリオール成分とし
て前記式[I]で示されるジオールを使用することより
、この化合物が通常のポリオール成分と異なり分子内に
アルキル基のような側鎖を少なくとも3個(好ましくは
4個)有するので。
結晶化度が低いポリウレタン樹脂を得ることができ、こ
のようなポルウレタン樹脂の密度は低くなる。そして、
このようなポリウレタン樹脂はガラス転移点が高くなる
一般に、磁気ヘッドなどと磁性層とが接触した状態で高
速で走行すると接触面に摩擦熱が発生し、この摩擦熱に
より磁性層の結合剤が軟化する傾向が生ずる。そして、
このような状態で走行を続けると、磁性層に磁気ヘッド
との接触圧が加わるのでこの部分の磁性層が接触圧によ
り変形してこれが走行傷になる。
従って、磁性層中に含まれる結合剤のうち、軟化しやす
い成分であるポリウレタン樹脂のガラス転移点を上昇さ
せることにより走行傷の発生の少ない磁性層を有する磁
気記録媒体とすることができるのである。すなわち、ポ
リウレタン樹脂のガラス転移点を上昇させることにより
ポリウレタン樹脂の熱物性および耐湿熱安定性が向上し
、この両者が向上したポリウレタン樹脂を使用すること
により、前述のように磁気ヘッドなどとの接触による走
行傷が生じにくい、良好な走行耐久性(耐摩耗性)を有
する磁性層とすることができる。
そして、このような特性の向上によっても、本質的にポ
リウレタン樹脂の有する他の優れた特性は低下しない。
さらに前記式[I]で表わされるジオールは、従来ポリ
ウレタン樹脂の調製の際に使用されていたエステル結合
を含むポリオールとは異なり1分子内にあるエステル結
合が、このエステル結合の近傍にあるアルキル基などの
側鎖により立体的に保護される。従って、磁性塗料中で
ポリウレタン樹脂が加水分解を受けて変質することが殆
どないので、ポリウレタン樹脂の良好な特性が損なわれ
ることがなく、さらに高温多湿の条件下においても磁性
層中のポリウレタン樹脂が加水分解により変質すること
がないので、媒体の良好な特性が保持されるとの利点が
ある。
結合剤として上記のポリウレタン樹脂を単独で使用する
こともできるが、通常は他の結合剤と混合して使用する
。他の結合剤と混合して使用する場合のポリウレタン樹
脂の量は、全結合剤の10重量%以上がポリウレタン樹
脂であることが好ましい。
上記のポリウレタン樹脂と混合して使用する他の結合剤
の例としては、塩化ビニルφ酢酸ビニル共重合体および
塩化ビニル・酢酸ビニルとビニルアルコール、無水マレ
イン酸および/またはアクリル酸との共重合体、塩化ビ
ニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロ
ニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ニ
トロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリル
樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂を挙げることが
できる0本発明の磁気記録媒体の他の結合剤は、塩化ビ
ニル・酢酸ビニルとビニルアルコール、無水マレイン酸
および/またはアクリル酸との共重合体であることが好
ましく、塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重
合体であることが特に好ましい。
さらに、本発明の磁気記録媒体の磁性層を調製する際に
ポリイソシアネート化合物を更に添加することもできる
本発明の磁気記録媒体は、磁性層にモース硬度6以上の
研磨材を添加することもできる。使用する研磨材に特に
制限はなく、通常使用されている研磨材を使用すること
ができる。研磨材の例としては、α−A!;L20コ、
γ−A!Q203、SiC,Cr2O3およびa−Fe
20=を挙げることができる。特にα−Al、O,(平
均粒子径、0 、1〜0 、61Lm)と’)’Aj1
20z(平均粒子径、0.01〜0.1gm)とを55
:45〜95:5の範囲内の重量比で組み合わせて使用
すことが好ましい。
研磨材は1通常強磁性粉末100重量部に対して0.2
〜10重量部となるように配合される。
また、上記の研磨材以外にも、導電性を有するカーボン
ブラックなどを含有させることが好ましい。
次に本発明の磁気記録媒体の製造方法について述べる。
まず、強磁性粉末および結合剤、さらに必要に応じて研
磨材あるいは充填材を溶剤と混練し磁性塗料を調製する
。混線の際に使用する溶剤としては、磁性塗料の調製に
通常使用されている溶剤を用いることができる。
混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加順序
などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電防止剤および
潤滑剤等の公知の添加剤を併せて使用することもできる
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直
接性なうことも可能であるが、また、接着剤層などを介
して非磁性支持体上に塗布することもできる。
磁性層は、一般に乾燥後の厚さが0.5〜lOルmの範
囲、好ましくは1.5〜7.0延mの範囲となるように
塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施した後、乾燥される。また必要により表面平滑化処
理を施すこともできる0表面平滑化処理などが施された
磁気記録媒体は1次に所望の形状に裁断される。
本発明の磁気記録媒体は、磁性層が優れた走行耐久性(
#摩耗性)を有するので、磁性層に走行傷の発生が少な
く、従って、長期聞役れた電磁変換特性が保持される。
次に、本発明に実施例および比較例を示す、なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1] 下記の組成物をボールミルを用いて48時間混線分散し
た後、これにポリイソシアネート化合物(日本ポリウレ
タン■製、コロネー)L)16部を加え、さらに1時間
混線分散した後、IILmの平均孔径を有するフィルタ
を用いて濾過し、磁性塗料を調製した。得られた磁性塗
料を乾燥後の磁性層の厚さが4.0ルmになるように、
厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート支持体の表
面にリバースロールを用いて塗布した。
磁性塗料組成 Co含有y−Fe203 (Hc、8300e、 平均粒子径、0.33ルm)       300部塩
化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体 (無水マレイン酸含有率、0.6重量%平均重合度、3
40)         35部ポリウレタン樹脂  
         26部研磨材 (α−アルミナ、モ均粒子径二〇、5ルm、γ−アルミ
ナ、平均粒子径:0.02部m配合比=78:22) 
       24部導電性カーボンブラック    
    15部ミリスチン酸            
   7部ステアリン酸ブチル           
 1部メチルエチルケトン         546部
酢酸ブチル             234部ただし
、上記のポリウレタン樹脂は、以下の方法により製造し
たものである。
前記式[11]で示されるジオール0.8モルとブタン
ジオール0.2モルに対して、1モルのアジピン酸を加
えてアジピン酸のポリエステルを合成した。反応生成物
の数平均分子量が約2000になるように反応温度など
の反応条件を設定した。
得られた反応生成物と同モル量のジフェニルメタン−4
,4゛−ジイソシアネートとを反応させてポリウレタン
樹脂を製造した。
得られたポリウレタン樹脂の数平均分子量は。
約30000であった。
磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向処理を行な
い、さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理を行ない、
8mm幅にスリットして、8ミリビデオ用テープを製造
した。
上記のようにして得られたビデオテープをビデオレコー
ダ(FUJ lX−8)を用いテ4 M HZの信号を
記録しスチルモードにて30分間再生を連続的に行なっ
た。
再生後のビデオテープの磁性層の表面を走査型電子顕微
鏡を用いて1000倍および5000倍で観察した。
磁性層の表面に強くこすられた部分が見られ、この部分
にある結合剤に包まれた強磁性粒子は、結合剤が押し延
べらえたように連続した状態にあり、個々の粒子は確認
しにくかった。磁性層表面に浅い走行傷が僅かに見られ
たが、非磁性支持体にまで達する深い走行傷は観察され
なかった。
なお、以下に示す実施例および比較例におけるビデオテ
ープの磁性層の表面の観察は上記の方法により観察した
[実施例2] 実施例1において、式[II]で示されるジオールの配
合率を50モル%、そしてブタンジオールの配合率を5
0モル%とした以外は同様にして8ミリビデオ用テープ
を製造した。
得られたビデオテールの磁性層の表面を観察した結果、
磁性層の全面に走行傷が観察されたが、走行傷は磁性層
の表面を僅かに削っているにすぎず、非磁性支持体にま
で達する走行傷は見られなかった。
[実施例3] 実施例1において、式[II]で示されるジオールの配
合率を20モル%、そしてブタンジオールの配合率を8
0モル%とした以外は同様にして8ミリビデオ用テープ
を製造した。
得られたビデオテールの磁−柱層の表面を観察した結果
、磁性層の全面に走行傷が観察されたが、走行傷はの磁
性層の表面を僅かに削っているものが殆どであり、非磁
性支持体にまで達する走行傷は極二部であった。
[比較例1] 実施例1において、式[II]で示されるジオールを使
用せずに、ポリオール成分としてブタンジオールを用い
た以外は同様にして8ミリビデオ用テープを製造した。
ビデオテールの磁性層の表面を観察した結果、磁性層の
全面に非磁性支持体にまで達する走行傷が随所に見られ
た。
特許出願人 富士写真フィルム株式会社代  理  人
  弁理士   柳  川  泰  男手続補正書 昭和61年 1月lO日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非磁性支持体と、該支持体上に結合剤中に分散され
    た強磁性粉末を含む磁性層を有する磁気記録媒体におい
    て、該結合剤が、下記式[ I ]で表わされるジオール
    から誘導された繰り返し単位を有するポリウレタン樹脂
    を含むものであることを特徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R^1、R^2、R^3、およびR^4は、
    互いに同一であっても、異なっていてもよく、水素原子
    、炭素数1〜5の飽和もしくは不飽和の脂肪族基、芳香
    族基および脂環族基を表わし、かつR^1、R^2、R
    ^3およびR^4のうち少なくとも三個の置換基は水素
    原子ではなく、そして、lは1〜3、mは0〜2、nは
    1〜3、pは1〜3の整数である。) 2、R^1、R^2、R^3およびR^4がメチル基で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録媒体。 3、上記式[ I ]において、lが1、mが0、nが1
    、そしてpが1であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項もしくは第2項記載の磁気記録媒体。 4、ポリウレタン樹脂を構成するジオール繰り返し単位
    のうち、上記式[ I ]で表わされるジオールの繰り返
    し単位が20モル%以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。 5、ポリウレタン樹脂が、結合剤の総量に対して10重
    量%以上含まれていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録媒体。 6、結合剤が、塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン
    酸共重合体を含むものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
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