JP3246051B2 - 磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体

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JP3246051B2 JP07572193A JP7572193A JP3246051B2 JP 3246051 B2 JP3246051 B2 JP 3246051B2 JP 07572193 A JP07572193 A JP 07572193A JP 7572193 A JP7572193 A JP 7572193A JP 3246051 B2 JP3246051 B2 JP 3246051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分散性、耐久性を改良し
た磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオ
テープあるいはフロッピーディスクなどとして広く用い
られている。磁気記録媒体は、強磁性粉末が結合剤(バ
インダー)中に分散された磁性層を非磁性支持体上に積
層している。磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久
性および走行性能などの諸特性において高いレベルにあ
ることが必要とされる。すなわち、音楽録音再生用のオ
ーディオテープにおいては、より高度の原音再生能力が
要求されている。また、ビテオテープについては、原画
再生能力が優れているなど電磁変換特性が優れているこ
とが要求されている。このような優れた電磁変換特性を
有すると同時に、磁気記録媒体は前述のように良好な走
行耐久性を持つことが要求されている。そして、良好な
走行耐久性を得るために、通常研磨材および潤滑剤が磁
性層中に添加されている。
【0003】しかしながら、研磨材によって優れた走行
耐久性を得るためには、その添加量をある程度増加する
必要があり、そのため強磁性粉末の含有量が低下する。
また優れた走行耐久性を得るために粒子径の大きな研磨
材を使用した場合には、磁性層表面に研磨材が過度に突
出し易くなる。従って、研磨材による走行耐久性の改良
は上記の電磁変換特性を劣化をもたらす場合が多く問題
となる。そして、潤滑剤によって上記走行耐久性を向上
させる場合には、その添加量を多くする必要があり、こ
のため結合剤が可塑化され易くなり、磁性層の耐久性が
低下する傾向がある。
【0004】また、上記耐久性および電磁変換特性を向
上させるためには、磁性層の主成分の一つである結合剤
も、当然のことながら重要な働きを担っている。従来か
ら用いられている塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等では、磁性層の
耐磨耗性が劣り、磁気テープの走行系部材を汚染すると
いう問題があった。このような問題を改善する方法とし
て、硬い結合剤を用いて磁性層の高度を上げる方法が行
われている。しかし磁性層の硬度を上げることにより磁
性層の脆さが顕著となり、磁気ヘッドとの接触によりド
ロップアウトが発生したり、スチル特性が劣化するとの
問題がある。
【0005】さらに他の方法として、主鎖と直結してい
ない水酸基(アルキル基またはアルキルエステル基を介
して)および極性基を有する塩化ビニル系共重合体から
なり、共重合体成分としてビニルアルコールを含まない
構成を持つ磁気記録媒体が特開昭62−134819号
公報および特開昭62−208423号公報に開示され
ている。上記共重合体成分であるビニルアルコールはケ
ン化工程を経て製造されているため、これを含む重合体
は経時的に変化しにくく、磁気記録媒体は経時変化が少
なく、耐久性に優れたものであり、さらに水酸基および
極性基を有しているため強磁性粉末の分散性も優れ電磁
変換特性も良好であるとしている。
【0006】しかしながら、上記磁気記録媒体では、磁
性層の強度が高くないこと、磁性層表面の平滑性が十分
でないため、十分に優れた耐久性および電磁変換特性が
得られない。従って、極めて高度な平滑性および優れた
電磁変換特性が要求される、例えばS−VHS用や8mm
ビデオ用のテープに対しては、充分に優れた磁気記録媒
体であるということはできない。
【0007】又塗膜の耐久性を向上させるために特公昭
63−55549号公報には多価OH基とSO3 M(M
はアルカリ金属又は第4級アンモニウムイオン)を含む
変性ポリウレタン樹脂を磁性塗料組成物として用いるこ
とが記載されている。そしてこのような結合剤を用いる
ことにより、表面光沢度、ブロッキング性、密着性等が
改良されるとしている。ポリウレタンからなる結合剤と
しては、ポリオールとしてポリエステルポリオールを用
いた−SO3 Mを有するポリウレタン結合剤について特
公昭58−41565号公報に記載されており、ヒドロ
キシ末端基含有ポリカーボネートとジイソシアネートと
から得られるポリウレタン結合剤について特開昭59−
198530号に記載されており、カルボキシル基含有
のポリカプロラクトンを原料としたポリウレタン結合剤
が特開昭62−201918号公報に記載されている。
また、カルボキシル基含有ポリエーテルを原料としたポ
リウレタン結合剤が特開昭61−190717号公報に
記載されている。
【0008】ところが、これらのポリウレタンからなる
結合剤はポリウレタンの有する優れた特性を発揮するも
のの、強磁性粉末の分散性、長期保存性が不十分であ
り、広範囲の温湿度条件下の耐久性が不十分であるとい
う問題点を有していた。
【0009】本発明者らはこれらポリウレタンの構造に
ついて鋭意検討した結果、従来のポリウレタンのポリオ
ール成分はいずれもエステル結合、エーテル結合、カー
ボネート結合など親水性セグメントを有する。この親水
性セグメントは−SO3 M、−COOH基程は極性は強
くはなく、強磁性粉末表面に吸着する機能はない。しか
し溶液中では弱い水素結合を形成する可能性があり磁性
体表面に吸着したポリウレタン分子鎖の広がりを、小さ
くする。このため強磁性粉末の周囲の結合剤の吸着体積
が小さく、分散性、分散安定性が低下し、またポリオー
ル中の親水性セグメントは磁性塗膜の力学的物性の温湿
度依存性を大きくするものとみられ、走行耐久性の温湿
度依存性を大きくしたり長期保存性を低下させることが
わかった。この分子鎖の広がりを如何に大きくすること
がポイントであることがわかり、本発明に至った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散性が極
めて高く、長期保存性に優れ、広範囲の温湿度条件下の
耐久性に優れ、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などの非磁
性支持体との密着力に優れる。磁気記録媒体用結合剤お
よび磁気記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的はポリ
オールとポリイソシアネートとを主要原料とした反応生
成物であるポリウレタンからなる磁気記録媒体用結合剤
において、前記ポリオールが、ポリオレフィンの末端に
OH基を導入したポリオレフィンポリオールとポリエス
テルポリオールの混合物であることを特徴とする磁気記
録媒体用結合剤によって達成できる。好ましくは本発明
の上記目的は前記ポリウレンタが分子中に、−SO3
M、−OSO3 M、−COOM、−PO32 、 −O
PO32、 −NR2 、 −N+3- 、 −N+2
R’SO3 - 、 −N+2 R’COO- (ただし、M
は水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム塩であり、M’は水素、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム塩、アルキル塩であり、R、R’は
アルキル基であり、Xはハロゲンを示す)から選ばれた
少なくとも1種の極性基を含有するポリウレタンからな
ることを特徴とする磁気記録媒体用結合剤によって達成
できる。
【0012】また本発明の上記目的は非磁性支持体の少
なくとも一方の面に強磁性粉末と結合剤を含む磁性層を
形成した磁気記録媒体において、前記結合剤がポリオー
ルとポリイソシアネートとを主要原料とした反応生成物
であるポリウレタンを含み、かつ前記ポリオールが、ポ
リオレフィンの末端にOH基を導入したポリオレフィン
ポリオールとポリエステルポリオールの混合物であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体によって達成できる。更に
好ましくは非磁性支持体の少なくとも一方の面に、下層
磁性層または下層非磁性層を設け、その上に上層磁性層
を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層もしくは前
記非磁性層の少なくとも一層は、強磁性粉末もしくは非
磁性粉末を結合する結合剤がポリオールとポリイソシア
ネートとを主要原料とした反応生成物であるポリウレタ
ンを含み、かつ前記ポリオールが、ポリオレフィンの末
端にOH基を導入したポリオレフィンポリオールとポリ
エステルポリオールの混合物であることを特徴とする磁
気記録媒体によって達成できる。
【0013】ポリオールにポリオレフィンポリオールを
用いたポリウレタンは従来のポリエステルやポリカーボ
ネートのごとき、極性のある結合を有するポリウレタン
に較べ有機溶剤中で分子の広がりが大きく、分散の程度
が顕著に改良される。これはポリオレフィンポリオール
は樹脂鎖であり、極性が低い、即ち親油性が高いため分
子鎖が広がり、結果として個々の強磁性粉末や非磁性粉
末の良好な分散が行なわれるものと思われる。従来のポ
リエステルやポリカーボネートのような極性の結合を含
んだものは、其の部分で凝集しやすく、従って個々の強
磁性粉末の距離も近く実質的な分散ができないのを本発
明では思いがけず、この様な問題を解決できたものであ
る。
【0014】本発明のポリオレフィンポリオールは其の
分子の広がりに起因して分散性が高いという長所がある
が、一方で他の結合剤例えば塩化ビニル系共重合体、ポ
リエステルポリウレタン、アクリル樹脂等の樹脂との相
溶性が悪いという問題がある。そこでこの点を解消する
ために本発明ではポリエステルポリオールとの組合せに
思い至った。つまりポリエステルポリオールは極性の高
いエステル結合を有しているために他の樹脂例えば上述
の塩化ビニル系共重合体、ポリエステルポリウレタン、
アクリル樹脂等と良好な相溶性を発揮する。そのため分
散性が更に向上するとともにポリオレフィンポリオール
を有するポリウレタンがTgが低く耐久性が得にくい
が、ポリエステルポリオールを含むとTgが高くなり、
硬度も上がり耐久性も向上するものである。
【0015】このように、ポリオールとポリイソシアネ
ートとを主要原料とし、鎖延長剤等の各種の添加剤を含
んだ原料から製造したポリウレタンからなる磁気記録媒
体用結合剤であって、ポリオレフィンポリオールは、好
ましくは分子量が500〜5000の炭化水素鎖の末端
にOH基を有するポリオールであり、OH基は炭素鎖の
末端以外にあっても良い。また、分子量の好ましい範囲
は800〜3000であり、分子量が小さいと分散性が
好ましくなく、分子量が大きすぎると溶剤への溶解性が
低下し分散性が低下する。炭素鎖は直鎖、分岐のいずれ
の構造のものも用いることができ、また炭素鎖には飽和
のものを用いることができる。
【0016】具体的には、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテンなどから得られるポ
リオレフィンの末端にOH基を導入したものが用いられ
る。
【0017】これらの具体的な化合物例としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペン
テン等から得られるポリオレフィンの末端にOH基を導
入したものが用いられる。
【0018】ポリオレフィンポリオールとともに用いる
ポリエステルポリオールは例えば特公昭58−4156
5号に記載されているようなスルホン酸金属塩を有する
ポリエステルポリオール、特開昭62−201918号
に記載されているポリカプロラクトンポリオール、特開
昭62−177722号に開示されているポリバレロラ
クトンポリオールなどが好ましい。これらのポリエステ
ルポリオールの分子量の好ましい範囲は500から30
00である。この範囲より小さいと非磁性支持体との密
着力が低下し、大きいと分散性が低下する。
【0019】ポリエステルポリオールをポリオレフィン
ポリオールに加える事によりPET、PENなどの非磁
性支持体との親和性が増すため密着力が向上する。さら
に磁気記録媒体用結合剤では塩化ビニルとブレンドして
使用する事があるが、その際の相溶性が向上する。ポリ
オレフィンポリオールとポリエステルポリオールの混合
比は80/20から20/80(重量比)が好ましい。
この範囲よりポリオレフィンが少ないと分散性が低下し
ポリエステルが少ないと非磁性支持体との密着力が低下
する。ポリオレフィンポリオールとポリエステルポリオ
ールの混合物を用いる以外にポリオレフィンポリオール
とジカルボン酸から合成して得られるポリエステルポリ
オールを用いてもよい。
【0020】ポリウレタン中のポリオレフィンポリオー
ルとポリエステルポリオールの混合物の含有率は、20
〜90重量%とすることが好ましく、少ないと分散性が
好ましくなく、耐久性の効果が小さい。一方多すぎると
ガラス転移温度(Tg)が低下し、得られる組成物の物
性の調整が困難となる。ポリウレタンの分子量は重量平
均で、1〜15万とすることが好ましく、これよりも大
きいと粘度が高く分散性が低下し、これよりも小さいと
機械的な強度が低く耐久性が悪化する。
【0021】また、ポリイソシアネートには、MDI
(4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート)、
2,4−TDI(トリレンジイソシアネート)、2,6
−TDI、1,4−XDI(キシリレンジイソシアネー
ト)、1,3−XDI、4,4′−ジフェニルエ−テル
ジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−
ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパンジイ
ソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプ
ロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネ
ート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフタレン−
1,4−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイ
ソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,
4′−ジイソシアネート、等の芳香族のポリイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、等の脂
肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、水素添加トリレンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、等の脂環族
ジイソシアネートが用いられる。
【0022】ポリオレフィンポリオールのセグメントは
柔らかいので、ガラス転移点の高い芳香族ジイソシアネ
ートの方が物性の調整がしやすい。好ましいものとして
MDI、TDI、IPDIなどがある。MDI、TDI
が特に好ましい。
【0023】ポリオールとポリイソシアネートに加えて
鎖延長剤等の添加剤を加えることができるが、鎖延長剤
にはエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
2,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ビ
スフェノールAのジヒドロキシエチルエーテル、ハイド
ロキノンジヒドロキシエチルエーテル等のグリコール類
やジフェニルメタンジアミン、m−フェニレンジアミン
等のジアミン等を用いることができる。ポリウレタンの
分子の末端は、OH基末端が好ましい。OH基は、磁性
層中のイソシアネート硬化剤と反応架橋して磁性層塗膜
強度を強くする。また、ポリウレタンのガラス転移温度
(Tg)は、−20〜+50℃が好ましい。ガラス転移
温度が低いと硬化前の磁性塗膜がブロッキング性が低
く、高いと脆くなり耐久性の面で好ましくない。
【0024】本発明のポリウレタンからなる結合剤には
−SO3 M、−OSO3 M、−COOM、−PO
3 2 、−OPO3 2 :−NR2 、−N+ 3 -
−N+ 2R’SO3 - 、−N+ 2 R’COO- (た
だし、Mは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム塩であり、M’は水素、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム塩、アルキル基であり、
R、R’はアルキル基であり、Xはハロゲンを示す)か
ら選ばれた少なくとも1種の極性基を含むことが好まし
く、これらの極性基の量はポリマー1g当たり1×10
-6〜2×10-4当量含むことが好ましい。2×10-4
量より多いと粘度が上昇し、分散性が低下しやすく1×
10-6当量より少ないと分散性が低下しやすい。
【0025】本発明の結合剤を磁性層に用いる場合に
は、本発明のポリウレタンに塩化ビニル系の合成樹脂を
併用してもよい。併用することができる塩化ビニル系樹
脂の重合度は200〜600が好ましく、250〜45
0が特に好ましい。塩化ビニル系樹脂はビニル系モノマ
ー、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリルなどを共重合させたものでもか
まわない。
【0026】ポリウレタンおよび塩化ビニル系樹脂の他
に、各磁性層の形成には各種の合成樹脂を用いることが
できる。例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ニト
ロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂である。これら
は、単独でも組み合わせでも使用することができる。本
発明のポリウレタンと併用する上記の樹脂にも上記の極
性基が導入されている事が好ましい。
【0027】他の合成樹脂を併用する場合には、磁性層
に含まれるウレタンは、結合剤中に10重量%以上を含
有されていることが好ましく、さらに好ましくは20重
量%以上の量である。また塩化ビニル系樹脂は、結合剤
中に80重量%以下含有されていることが好ましく、さ
らに好ましくは70重量%以下の量である。
【0028】また、本発明の結合剤とともに、ポリイソ
シアネート化合物等の硬化剤を使用することができる。
ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイ
ソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1モルと
の反応生成物(例、デスモジユールL−75(バイエル
社製))、キシリレンジイソシアネートあるいはヘキサ
メチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート3モ
ルとトリメチロールプロパン1モルとの反応生成物、ヘ
キサメチレンジイソシアネート3モルとのビューレット
付加化合物、トリレンジイソシアネート5モルのイソシ
アヌレート化合物、トリレンジイソシアネート3モルと
ヘキサメチレンジイソシアネート2モルのイソシアヌレ
ート付加化合物、イソホロンジイソシアネートおよびジ
フェニルメタンジイソシアネートのポリマーを挙げるこ
とができる。磁性層に含まれるポリイソシアネート化合
物は、結合剤中に10〜50重量%の範囲で含有されて
いることが好ましく、さらに好ましくは20〜40重量
%の範囲である。
【0029】また、電子線照射による硬化処理を行う場
合には、反応性二重結合を有する化合物(例、ウレタン
アクリレート)を使用することができる。樹脂成分と硬
化剤との合計(すなわち結合剤)の重量は、強磁性粉末
100重量部に対して、通常15〜40重量部の範囲内
にあることが好ましく、さらに好ましくは20〜30重
量部である。
【0030】本発明の磁気記録媒体に使用される強磁性
粉末は、強磁性二酸化クロム、バリウムフェライト、強
磁性酸化鉄、コバルト含有強磁性酸化鉄又は強磁性合金
粉末でSBET 比表面積が40m2/g以上(好ましくは5
0m2/g以上)、結晶子サイズは35nm以下、好ましく
は25nm以下である。強磁性粉末としてはFe、Ni、
Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−F
e等が挙げられ、金属成分の20重量%以下の範囲内
で、アルミニウム、ケイ素、硫黄、スカンジウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、イット
リウム、モリブデン、ロジウム、パラジウム、金、錫、
アンチモン、ホウ素、バリウム、タンタル、タングステ
ン、レニウム、金、水銀、鉛、リン、ランタン、セリウ
ム、プラセオジム、ネオジム、テルル、ビスマスを含む
合金を挙げることができる。また、強磁性金属粉末が少
量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであって
もよい。
【0031】これらの強磁性粉末の製法は既に公知であ
り、本発明で用いる強磁性粉末についても公知の方法に
従って製造することができる。強磁性粉末の形状に特に
制限はないが、通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状
および板状のものなどが使用される。とくに針状の強磁
性粉末を使用することが好ましい。
【0032】上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末
を、通常磁性塗料の調製の際に使用されているメチルエ
チルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル等の溶剤と共に混練分散して磁性塗料とする。混練分
散は通常の方法に従って行うことができる。なお、磁性
塗料中には、上記成分以外に、α−Al2 3 、Cr2
3 等の研磨材、カーボンブラック等の帯電防止剤、脂
肪酸、脂肪酸エステル、シリコーンオイル等の潤滑剤、
分散剤など通常使用されている添加剤あるいは充填剤を
含むものであってもよい。以上の材料により調製した磁
性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性層を形成する。
【0033】本発明の磁気記録媒体の製造方法は例え
ば、走行下にある非磁性支持体の表面に磁性層塗布液を
好ましくは磁性層の乾燥後の層厚が0.05〜10μm
の範囲内、より好ましくは0.2〜5.0μm になるよ
うに塗布する。ここで複数の磁性塗料を逐次あるいは同
時に重層塗布してもよい。上記磁性塗料を塗布する塗布
機としては、エアードクターコート、ブレードコート、
ロッドコート、押出しコート、エアナイフコート、スク
イズコート、含浸コート、リバースロールコート、トラ
ンスファーロールコート、グラビヤコート、キスコー
ト、キャストコート、スプレイコート、スピンコート等
が利用できる。これらについては例えば株式会社「総合
技術センター」発行の「最新コーティング技術」(昭和
58年5月31日)を参考にできる。
【0034】本発明を二層以上の構成の磁気記録媒体に
適用する場合、塗布する装置、方法の例として以下を提
案できる。 (1)磁性塗料の塗布で一般的に適用されるグラビア塗
布、ロール塗布、ブレード塗布、エクストルージョン塗
布装置等により、まず下層を塗布し、下層がウエット状
態のうちに特公平1−46186号公報、特開昭60−
238179号公報、特開平2−265672号公報に
開示されている支持体加圧型エクストルージョン塗布装
置により、上層を塗布する。 (2)特開昭63−88080号公報、特開平2−17
971号公報、特開平2−265672号公報に開示さ
れているような塗布液通液スリットを二つ内蔵する一つ
の塗布ヘッドにより、上下層をほぼ同時に塗布する。 (3)特開平2−174965号公報に開示されている
バックアップロール付エクストルージョン塗布装置によ
り、上下層をほぼ同時に塗布する。
【0035】本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が
塗布されていない面にバック層(バッキング層)が設け
られていてもよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁
性塗料が塗布されていない面に、研磨材、帯電防止剤な
どの粒状成分と結合剤とを有機溶剤に分散したバック層
形成塗料を塗布して設けられた層である。なお、非磁性
支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料の塗布面に接
着剤層が設けられていてもよい。
【0036】塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料
の塗布層中に含まれる強磁性粉末を磁場配向処理を施し
た後に乾燥される。このようにして乾燥された後、塗布
層に表面平滑化処理を施す。表面平滑化処理には、たと
えばスーパーカレンダーロールなどが利用される。表面
平滑化処理を行うことにより、乾燥時の溶剤の除去によ
って生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率
が向上するので、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得
ることができる。
【0037】本発明の磁気記録媒体は、表面の中心線平
均粗さが、カットオフ値0.25mmにおいて4nm以下
(好ましくは3〜1nmの範囲)という極めて優れた平滑
性を有する表面であることが好ましい。その方法とし
て、例えば上述したように特定の強磁性粉末と結合剤を
選んで形成した記録層を上記カレンダー処理を施すこと
により行われる。カレンダー処理条件としては、カレン
ダーロールを温度を60〜100℃の範囲、圧力を10
0〜500kg/cmの範囲の条件で作動させることによっ
て行われることが好ましい。このようにして硬化処理さ
れた積層体を次に所望の形状にする。裁断はスリッター
などの通常の裁断機などを使用して通常の条件で行うこ
とができる。
【0038】本発明の磁気記録媒体用結合剤は、ポリオ
ールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリ
オールに脂肪族のポリオールとポリエステルポリオール
の混和物を用いたため、得られたウレタンの分散性が高
いので、本発明の結合剤を使用して磁性粉末を含有した
塗布用の組成物から得られた磁性層は、磁性粉末の分散
性が極めて高く、長期保存性に優れ、広範囲の温湿度条
件下の耐久性に優れ、非磁性支持体との密着力に優れ
る。
【0039】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明をさ
らに詳細に説明する。 ポリエステルポリオールの合成例1 コンデンサー、温度計、攪拌機を備えた2リットル三口
フラスコにイソフタル酸ジメチル427重量部、アジピ
ン酸ジメチル313重量部、プロパンジオール638重
量部、ネオペンチルグリコール125重量部、触媒とし
て酢酸亜鉛1.5重量部、酸化アンチモン0.5重量部
を混合し、150℃加熱して約5時間攪拌し、エステル
交換反応を行う。引き続いて約3時間かけて段階的に2
0−1mmHgまで減圧しながら縮合反応を行う。さらに1
0−20℃の割合で昇温し、最終的には220℃まで昇
温する。得られたポリエステルは分子量2600であっ
た。
【0040】ポリエステルポリオールの合成例2 コンデンサー、温度計、攪拌機を備えた2リットル三口
フラスコにテレフタル酸ジメチル582重量部、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジメチル296重量部、エ
チレングリコール434重量部、ネオペンチルグリコー
ル728重量部、酢酸亜鉛0.7部、酢酸ナトリウム
0.08重量部を混合し、140℃から220℃で3時
間エステル交換反応を行った。続いてセバシン酸121
2重量部を加え、210℃から250℃で2時間反応さ
せた後、反応系をゆっくり20mmHgまで減圧し、さらに
250℃、5−20mmHgで1時間縮合反応を行った。得
られたポリエステルは分子量3500であった。
【0041】ポリウレタン組成物の合成例3〜9 コンデンサー、攪拌機を備え、予め窒素置換した100
0mlの3つ口フラスコにモノマー組成Aを加えトルエン
/シクロヘキサノン=1/1の混合溶媒226gに溶解
した。これにモノマー組成Bを加え、さらに触媒として
ジ−n−ブチル錫ジラウレート0.031g(0.04
9mol )を加え、窒素気流下で90℃にて6時間加熱攪
拌し、下記のポリウレタン溶液を得た。
【0042】合成例3 モノマー組成A ポリオレフィンポリオール(分子量2000、OH価52.4、 三菱化成製“ポリテールHA”) 60g 合成例1のポリエステルポリオール(分子量2600) 78g ネオペンチルグリコール 4.4g 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジ(β−ヒドロキシエチル) 3.2g モノマー組成B MDI 25g
【0043】合成例4 モノマー組成A ポリオレフィンポリオール(分子量2000、OH価52.4、 三菱化成製“ポリテールHA”) 50g ポリカプロラクトンポリオール(分子量2000、OH価52.4) 30g ネオペンチルグリコール 6.4g 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジ(β−ヒドロキシエチル) 3.2g モノマー組成B MDI 25g
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】合成例8 モノマー組成A 合成例1のポリエステルポリオール(分子量2600) 182g ネオペンチルグリコール 4.4g 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジ(β−ヒドロキシエチル) 3.2g モノマー組成B MDI 25g
【0048】合成例9 モノマー組成A ポリカプロラクトンポリオール(分子量2000、OH価52.4) 100g ネオペンチルグリコール 6.4g 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジ(β−ヒドロキシエチル) 3.2g モノマー組成B MDI 25g 得られたポリウレタンの特性を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例1、2 強磁性合金粉末(組成:鉄94重量%、亜鉛4重量%、
ニッケル2重量%、保持力(Hc)1500Oe 、結晶
子サイズ20nm)100重量部をオープンニーダーで1
0分間粉砕し、次いで塩化ビニル/酢酸ビニル/グリシ
ジルメタクリレート=86/9/5の共重合体にヒドロ
キシエチルスルフォネートナトリウム塩を付加した化合
物(SO3 Na 6×10-5eq/g、エポキシ基=1
-3eq/g、重量平均分子量=30,000)を10
部およびメチルエチルケトン60部を60分間混練し、
次いで ポリウレタン(合成例3〜7で得られた試料) 10重量部(固形分) 研磨剤(Al23 、粒子サイズ0.3μm ) 2重量部 カーボンブラック(粒子サイズ400nm) 2重量部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 200重量部 を加えてサンドミルで120分間分散した。これに ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製コロネート3041) 5重量部(固形分) sec.ブチルステアレート 1重量部 ブトキシエチルステアレート 1重量部 ステアリン酸 1重量部 メチルエチルケトン 50重量部 を加え、さらに20分間攪拌混合したあと、1μm の平
均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性塗料を
調製した。得られた磁性塗料を乾燥後の厚さが2.5μ
m になるように、厚さ10μm のポリエチレンナフタレ
ート支持体の表面にリバースロールを用いて塗布した。
【0051】磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁
性塗料が未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配
向を行い、さらに乾燥後、金属ロール−金属ロール−金
属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属
ロールの組み合わせによるカレンダー処理を(速度10
0m/分、線圧300kg/cm、温度90℃)で行った後
8mm幅にスリットし、8mmビデオ用テープを作成した。
【0052】比較例1〜2 実施例1のポリウレタンに代えて合成例8〜9のものを
用いた点を除いて実施例1と同様にして8mmビデオテー
プを作成した。
【0053】次いで、実施例のビデオテープと比較例の
ビデオテープについてその特性を以下の測定方法によっ
て測定した。
【0054】測定方法 電磁変換特性:試料テープにHi8-VTR(Sony(株)製
品:TR-705) を用いて信号(7MHz)を記録し再生した。こ
のときのS/N比をノイズメーターで測定した比較例1
のテープの値を0dBとして相対値で表した。
【0055】走行性:得られたビデオテープとステン
レス棒とを50gの張力(T1)で巻きつけ角180°で
接触させて、この条件下で、テープを3.3cm/秒の速
度で走行させるのに必要な張力(T2)を測定した。この
測定値をもとに、下記計算式によりテープの摩擦係数μ
を求めた。摩擦係数の測定条件は、25℃70%RHで
ある。 μ=1/π・1n(T2 /T1)
【0056】耐久性:電磁変換特性の測定に用いたも
のと同じVTRを用いてスチル制限機構を動作させない
でスチル状態で、再生出力が記録信号の50%になるま
での時間をスチル耐久時間として測定した。
【0057】繰り返し走行性:0℃10%RH、0℃
70%RH、40℃70%RHの各環境下で電磁変換特
性の測定に用いたものと同じVTRを用いて90分長の
テープを100回連続繰り返し走行させ、ビデオヘッド
の汚れを観察し、またビデオ出力を連続して記録しその
出力低下を測定した。 ビデオヘッド汚れ 〇……汚れが観察されなかったも
の △……汚れ部分を拭き取ると観察されたもの ×……汚れが目視でも観察されたもの
【0058】表面粗さRa:デジタルオプチカルプロ
フィメーター(WYKO製)による光干渉法により、カ
ットオフ0.25mmの条件で中心線平均粗さRaとして
求めた。
【0059】高温高湿保存後の繰り返し走行性 試料テープを60℃90%RHの環境に2週間さらした
後23℃30%RHの環境でと同様に繰り返し走行性
を評価した。
【0060】カレンダーロール汚れ:テープ長300
mのカレンダー処理後のロール表面の汚れが目視で観察
されたものを×、されなかったものを〇とした。
【0061】非磁性支持体との密着力 テープの磁性層をガラス板に粘着テープで固定し180
度剥離させたときの剥離強度を測定した。これらの測定
結果を表2および表3に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【発明の効果】本発明はポリオールとポリイソシアネー
トとを主要原料とした反応生成物であるポリウレタンか
らなる磁気記録媒体用結合剤において、前記ポリオール
がポリオレフィンポリオールとポリエステルポリオール
の混合物であることを特徴とする結合剤を磁気記録媒体
用として用いることにより、分散性が極めて高く、長期
保存性に優れ、広範囲の温湿度条件下の耐久性に優れ、
PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリ
エチレンナフタレート)などの非磁性支持体との密着力
に優れた磁気記録媒体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 務 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富士写真フイルム株式会社 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 5/23

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールとポリイソシアネートとを主
    要原料とした反応生成物であるポリウレタンからなる磁
    気記録媒体用結合剤において、前記ポリオールが、ポリ
    オレフィンの末端にOH基を導入したポリオレフィンポ
    リオールとポリエステルポリオールの混合物であること
    を特徴とする磁気記録媒体用結合剤。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレンタは分子中に、−SO3
    M、 −OSO3 M、−COOM、−PO32 、−O
    PO32 、−NR2 、−N+3- 、−N+2
    R’SO3 - 、 −N+2 R’COO- (ただし、M
    は水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
    ム塩であり、M’は水素、アルカリ金属、アルカリ土類
    金属、アンモニウム塩、アルキル塩であり、R、R’は
    アルキル基であり、Xはハロゲンを示す)から選ばれた
    少なくとも1種の極性基を含有するポリウレタンからな
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体用結合
    剤。
  3. 【請求項3】 非磁性支持体の少なくとも一方の面に強
    磁性粉末と結合剤を含む磁性層を形成した磁気記録媒体
    において、前記結合剤がポリオールとポリイソシアネー
    トとを主要原料とした反応生成物であるポリウレタンを
    含み、かつ前記ポリオールが、ポリオレフィンの末端に
    OH基を導入したポリオレフィンポリオールとポリエス
    テルポリオールの混合物であることを特徴とする磁気記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 非磁性支持体の少なくとも一方の面に、
    下層磁性層または下層非磁性層を設け、その上に上層磁
    性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層もしく
    は前記非磁性層の少なくとも一層は、強磁性粉末もしく
    は非磁性粉末を結合する結合剤がポリオールとポリイソ
    シアネートとを主要原料とした反応生成物であるポリウ
    レタンを含み、かつ前記ポリオールが、ポリオレフィン
    の末端にOH基を導入したポリオレフィンポリオールと
    ポリエステルポリオールの混合物であることを特徴とす
    る磁気記録媒体。
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