JPS6285110A - Ｖ形エンジンのブロ−バイガス回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業−Ｊ二の利用分野〕 本発明は自動車用のＶ形エンジンに係り、特にそのクラ
ンクケース内に吹き抜けたブローバイガスの回収装置に
関する。

〔従来技術〕

一般に、４サイクルエンジンのクランクケース内には、
ミスト状となった潤滑オイルに混じって、シリンダとピ
ストンとの間から吹き抜けたブローバイガスが充満して
いる。

このブローバイガスをクランクケース内から１ノし出し
ないと、ガス中に含まれる各種の成分によって潤滑オイ
ルの劣化が促進されてしまうので、従来では、ブローバ
イガス中からオイル分を分離除去した後、このブローバ
イガスを吸気系に戻して再燃焼させることが行なわれて
いる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、クランクケース上１こ一文・ｊのシリンダ構
体をＶ形に配置したＶ形エンジンでは、シリンダ（１が
体が二つ存在するために、ブローバイ通路を始めとして
、オイル分を除去する機（１へもシリンダ構体に対応し
て設けなくてはならず、このため、エンジンか大型化し
、たり、ブローパイ通路の構成が段雑化する不具合があ
った。

ｒ問題点を解決するだめの手段〕 そこで、本発明においては、一対のシリンダ構体間て挾
み込まれる空間部分に、クランクケース内に吹き抜けた
ブローバイガスか流入するとともに、このブローバイガ
スの流速を落とすことでガス中に含まれるオイル分を分
離させる分離室を形成し、この分離室とシリンダ構体に
連なる吸気系とを循環路を介して連通させたことを特徴
とする。

〔作用〕

この構成によれば、シリンダ構体間に生じる空間部分を
、ブローバイガス中のオイル分を一括して除去する室と
して利用でき、シリンダ構体回りのデッドスペースを有
効に活用することができる。

このため、シリンダ構体毎にブローパイ通路やオイル分
の分離機構を設ける必要もなく、ブローバイガスの戻し
経路の簡略化は勿論、エンジンのコンパクト化が可能と
なる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

第４図中符号１は四輪自動車のエンジンルームを示し、
このエンジンルームｌ内には例えば■形６気筒エンジン
２が設置されている。このエンジン２はクランクケース
３１に一対のシリンダ構体４．４をＶ形に立設してなり
、クランク室３ａに収容したクランク軸５を、車体の左
右方向に沿う横置きにした姿勢でエンジンルーム１内に
収容されている。

」二足シリンダ構体４，４は第１図に示すように、クラ
ンクケース３と一体化されたシリンダブロック６と、こ
のシリンダブロックＧ上に波底されたシリンダヘッド７
とを備え、これらシリンダ構体４．４間には、空間１０
が形成されているとともに、夫々のシリンダブロックＣ
内には、ピストン８を収容した三つのシリンダ９が、１
ト設されている。

また、シリンダヘッド７の対向面には、シリンダ９の燃
焼室（図示せず）に個別に連なる吸気・ぶ人口１１が形
成され、これら吸気導入口１１は、夫々吸気通路１２を
介してシリンダ構体４．４の真上に設置したサージタン
ク１３．１３に連通されている。

サージタンク１３．１３は、二叉状の分配管１４を介し
てスロットル弁１５を存したスロットルチャンバー１６
に連通されており、このスロットルチャンバ＜−１６の
吸気上流端は、吸入管１７を通じてエンジンルーム１内
に配したエアクリーナ１８に連通されている。

ところで、」二記シリンダブロック６．６の対向面間に
は、上記空間１０とは仕切り壁１９によって区画された
ガス導入室２０が形成されている。ガス導入室２０のク
ランク軸５の軸方向に沿う左右両端部は、シリンダブロ
ック６．６と一体をなす側壁２１゜２１により閉塞され
ており、このガス導入室２０はシリンタブロック６．６
の略全長に亙って設けられている。そして、クランク室
３ａとガス導入室２０との間に介在するクランクケース
３の上壁３ｂには、クランク室３ａとガス導入室２０と
を連通させる反数の導入孔２２か開口されており、これ
ら導入孔２２は各シリンダ構体４，４のシリンダ９に対
応して設けられている。また、上記一方の側壁２１にも
クランク室３ａとガス導入室２０とを連通させる連通孔
２３が開口されており、したがって、シリンダ９とピス
トン８との間を通ってクランク室３ａに吹き抜けたブロ
ーバイガスは、第１図および第２図中矢印で示すように
、上記導入孔２２および連通孔２３を通じてガス導入室
２０内に流入するようになっている。

なお、ガス導入室２０の内面には、補強用のリブ２０ａ
か一体に突設されている。

一方、ガス導入室２０の上面となる仕切り壁１９には、
開口部２４が開設されており、この開口部２４には、オ
イル分離体２５が取り付けられている。このオイル分離
体２５は開口部２４を覆う蓋板２６のＦ面に、ガス導入
室２０に向って下向きに開口する箱体２７を備え、この
箱体２７はガス導入室２０の長手方向に沿って細長い形
状をなすとともに、その下端開口部２８にはオイル受は
板２９が設けられている。オイル受は板２９は長手方向
両端部が箱体２７の内面に溶接されており、これらオイ
ル受は板２９、箱体２７および蓋板２６とで囲まれる空
間部分は、ブローパイカス中に含まれるオイル分を分離
させる分離室３０をなしている。そして、上記オイル受
は板２９は長手方向に沿う断面形状が山形に形成され、
その分離室３０に臨む面は中央部から長手方向両側に進
むに従って下向きに傾斜された傾斜面３１．３１をなす
とともに、この傾斜面３１．３１の下端には、オイル戻
し孔３２か開口されている。さらに、オイル受は板２９
の長手方向に沿う両側縁部と箱体２７ノ内面との間には
、第１図に示すように、ガス導入室２０と分離室３０と
を連通させる隙間３３が形成されているとともに、箱体
２７の長手方向の両端面にも、ガス導入室２０と分離室
３０とを連通させる通孔３４か開口されており、このた
め、クランク室３ａからガス導入室２０内に流入したブ
ローバイガスは、上記隙間３３および通孔３４を通じて
分離室３０内に流れ込む。

このようなオイル分離体２５の蓋板２６には、分離至３
０内に開口する接続パイプ３６が取り付けられており、
この接続パイプ３６は循環路を構成する循環パイプ３７
を介して、上記分配管１４の分岐部１４ａに連なってい
る。

また、本実施例の場合、クランク軸５の軸方向に沿う一
端側には、配管４５を介してラジエタ３９の冷却水出口
に連なるウォータポンプ４０が設置されており、このウ
ォータポンプ４０はラジエタ３９で熱交換された冷却水
を、シリンダ９の周囲を覆うウォータジャケット４１に
供給するとともに、この冷却水はシリンダ９からシリン
ダヘッド７の燃焼室回りを冷却した後、各シリンダ列４
，４のシリンダヘッド１を結ぶ冷却水戻し管４３内に戻
される。

この冷却水戻し管４３は、上記ウォータポンプ４０とは
クランク軸５の軸方向反対側に設けられており、この冷
却水戻し管４３の途中には、図示しないザーモスタット
を収容するサーモ室４４が形成されている。サーモ室４
４は配管４６を介してラジエタ３９の冷却水入口に連通
されているとともに、このサーモ室４４には冷却水温度
が一定値に達しない低温時に、冷却水をラジエタ３９を
通さずに直接ウォータポンプ４０に導くためのバイパス
通路４７が接続されており、このバイパス通路４７は上
記シリンダ列４，４間の空間１０内を挿通されている。

このような構成において、エンジン運転中、クランク室
３ａに吹き抜けたブローバイガスは、導入孔２２および
連通孔２３を通じてガス流入室２０内に流入し、さらに
、隙間３３や通孔３４およびオイル戻し孔：３２を通じ
て分離室３０内に流入する。このようにブローハイガス
はクランク室３ａから分離室３０に至る過程において、
何回も絞られたり、流れ方向が変えられるので、流速が
次第に遅くなり、分離室３０内に流入した時点ては流速
が大幅に低下するようになる。このため、ブローバイガ
ス中に含まれるオイル分は重力によって分離し、箱体２
７の内側面やオイル受は板２９上に付着する。このオイ
ル受は仮２９は長手方向両側に進むに従って下向きに傾
斜されているので、上記付着したオイル分は傾斜＋ｒ＋
ｉ３１．３１に沿って流れ出し、第３図中破線の矢印で
示すように、オイル戻し孔３２．３２および隙間３３を
介してガス導入室２０内に滴下するとともに、ここから
導入口２２を通じてクランク室３ａに戻される。

そして、このオイル分か分離されたブローバイガスは、
接続パイプ３Ｇから循環パイプ３７を経て分岐管１４の
分岐部１４ａに導かれ、この分配管１４内を流れる吸気
に乗じて両方のサージタンク１３．　１３に振り分けら
れた後、シリンダ９に分配されて再燃焼される。

このような本発明の一実施例によれば、シリンダ構体４
，４間に生じる空間１０を、ブローバイガス中に含まれ
るオイル分を分離さぜる分離室３０として［り用するこ
とができ、シリンダ構体４，４回りのデッドスペースを
何効に活用できる。このため、シリンダ構体４，４毎に
ブローパイ通路やオイル分の分離機構を設ける必要もな
く、ブローバイガスの戻し経路の簡略化は勿論、エンジ
ン２のコンパクト化が可能となる。

また、本実施例では、冷却水のバイパス通路４７もシリ
ンダ列４．４間の空間１０を通しであるので、冷却水の
配管もシリンダ列４，４間のデッドスペースを利用して
行なえる。このため、冷却水の配管系統がエンジン２の
周囲に張り出すのを極力抑えることができ、この点でも
エンジン２のコンパクト化に寄与する。

なお、分離室の内部構成は上記実施例に制約されないと
ともに、気筒数も６気筒に限らず、例えば４気筒あるい
は８気筒であっても良い。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、シリンダ構体回りのデッ
ドスペースを、オイル分の分離室として有効に活用する
ことができ。このため、シリンダ構体毎に格別なブロー
パイ通路やオイル分の分離機構を設ける必要はなく、ブ
ローバイガスの戻し経路の簡略化を始めとして、エンジ
ン回りのコンパクト化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はエンジンを一
部断面した側面図、第２図は分離室部分の断面図、第３
図は第２図中■部を拡大して示す断面図、第４図ζｊエ
ンジンの平面図である。 ２・・・クランクケース、４・・・シリンダ構体、１４
・・・吸気系（分配管）、３０・・・分離室、３７・・
・循環路（循環パイプ）。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 クランクケース上に一対のシリンダ構体をＶ形に配置し
   たＶ形エンジンにおいて、 上記シリンダ構体間で挾み込まれる空間部分に、クラン
   クケース内に吹き抜けたブローバイガスが流入するとと
   もに、このブローバイガスの流速を落としてガス中に含
   まれるオイル分を分離させる分離室を形成し、この分離
   室とシリンダ構体に連なる吸気系とを循環路を介して連
   通させたことを特徴とするＶ形エンジンのブローバイガ
   ス回収装置。