JPH11200831A - V型エンジンのブローバイガス通路構造 - Google Patents

V型エンジンのブローバイガス通路構造

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JPH11200831A
JPH11200831A JP772498A JP772498A JPH11200831A JP H11200831 A JPH11200831 A JP H11200831A JP 772498 A JP772498 A JP 772498A JP 772498 A JP772498 A JP 772498A JP H11200831 A JPH11200831 A JP H11200831A
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JP
Japan
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passage
gas
blow
crankcase
passages
Prior art date
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Application number
JP772498A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Hattori
通子 服部
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11200831A publication Critical patent/JPH11200831A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブローバイガスの流路抵抗が小さく、コンパ
クト化を図ることができるV型エンジンのブローバイガ
ス通路構造を提供する。 【解決手段】 V型シリンダブロック1のバンク間の底
壁2を貫通して形成されクランクケース3内のブローバ
イガスを排気する第1通路4a、4b、4cと、第1通
路4a、4b、4cに連通して底壁2上に設けられクラ
ンク軸方向に沿って形成された第2通路8と、第2通路
8とシリンダブロック1の前壁11に取り付けられたフ
ロントカバー12内とを連通すべく前壁11に貫通形成
された第3通路13とを備えている。各通路4、8、1
3は、クランクケース3内のバルクヘッド5やクランク
ウェブやカウンタウェイト等から切り離されているの
で、これらによってガスの流路抵抗が大きくなることは
ない。また、各通路4、8、13は、バンク間の谷間に
形成されるので、デッドスペースを有効利用することに
なり、エンジンのコンパクト化に繋がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V型エンジンのブ
ローバイガス通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼ガスの一部は、ピストンとシリンダ
との隙間からクランクケース内に漏れ、ブローバイガス
となる。かかるブローバイガスがクランクケース内に充
満すると、ケース内圧力が上昇してフリクションが増加
する。このため、クランクケース内のブローバイガス
は、適宜外部に排出され、吸気系に還流されている。
【0003】直列エンジンでは、クランクケース内のブ
ローバイガスをヘッドカバー内に導き、ヘッドカバーの
上方から外部に排出するタイプが多いが、この構造をV
型エンジンに適用すると、左右バンクの両方のヘッドカ
バーにブローバイガスの出口および配管を設けなければ
ならず、部品点数や配管スペースが増加してしまう。
【0004】そこで、V型エンジンでは、シリンダブロ
ックの前端面(トランスミッションと反対側面)に取り
付けられるフロントカバー内にブローバイガスを導き、
フロントカバーの上方から排出することが考えられる。
この場合、クランクケースからフロントカバーに至るブ
ローバイガスの流通経路は、クランクケース→フロン
トカバーと、クランクケース→ヘッドカバー→フロン
トカバーという2つの経路となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、のクランク
ケース→フロントカバー経路の場合には、クランクケー
ス内を各気筒ごとに仕切るバルクヘッドやクランク軸に
形成されたクランクウェブやカウンタウェイト等を縫う
ようにしてブローバイガスが流れることになるため、ガ
スの流路抵抗が大きく、クランクケース内圧が上昇して
しまう。
【0006】また、のクランクケース→ヘッドカバー
→フロントカバー経路の場合には、ヘッドカバー内のブ
ローバイガスをさらにフロントカバーに導く必要がある
ため、直列エンジンの場合と比べるとブローバイガスの
流路長が長くなってガスの流路抵抗が大きくなり、クラ
ンクケース内圧が上昇してしまう。また、左右両方のバ
ンクにブローバイガス通路を設ける必要があるため、部
品点数や通路スペースが増加してしまう。
【0007】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、ブローバイガスの流路抵抗が小さく、コンパク
ト化を図ることができるV型エンジンのブローバイガス
通路構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係るV型エンジンのブローバイガス通路構造は、
V型シリンダブロックのバンク間の底壁を貫通して形成
されクランクケース内のブローバイガスを排気する第1
通路と、該第1通路に連通して上記底壁にクランク軸方
向に沿って形成された第2通路と、該第2通路とシリン
ダブロックの前壁に取り付けられたフロントカバー内と
を連通すべく上記前壁に貫通形成された第3通路とを備
えたものである。
【0009】本発明によれば、クランクケース内のブロ
ーバイガスは、第1、第2および第3通路を通ってフロ
ントカバー内に排出される。これら通路は、クランクケ
ース内のバルクヘッドやクランクウェブやカウンタウェ
イト等から切り離されているので、これらの障害物によ
ってガスの流路抵抗が大きくなることはない。また、各
通路は、V型シリンダブロックのバンク間の谷間に形成
されるので、デッドスペースを有効利用することにな
り、エンジンのコンパクト化に繋がる。
【0010】また、上記フロントカバー内に、ブローバ
イガス中の液体成分と気体成分とを分離するための蛇行
通路を形成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明に係るブローバイガス通路構
造を備えたV型6気筒エンジンの断面図であり、図2は
図1の I-I線断面図であり、図3は上記エンジンの平面
図である。
【0013】図示するように、V型シリンダブロック1
のバンク間の底壁2には、クランクケース3内のブロー
バイガスを排気するための第1通路4a、4b、4c
が、当該底壁2を貫通して設けられている。第1通路4
a、4b、4cは、バルクヘッド5によって仕切られた
クランクケース3内の各部屋6a、6b、6cごとに、
クランク軸方向に所定間隔を隔てて3個設けられてい
る。部屋6aには1番2番気筒のコンロッドが収容さ
れ、部屋6bには3番4番気筒のコンロッドが収容さ
れ、部屋6cには5番6番気筒のコンロッドが収容され
る。各バルクヘッド5には、クランク軸を軸支する軸受
部7が設けられている。
【0014】上記底壁2の上には、上記各第1通路4
a、4b、4cに連通してクランク軸方向に沿って形成
された第2通路8が設けられている。第2通路8は、底
壁2に一体的に形成されたリブ9と、リブ9上を覆う蓋
部材10とから構成されている。詳しくは、リブ9は、
シリンダブロック1の前壁11からクランク軸方向に沿
って第1通路4a、4b、4cを挟むようにして延出さ
れた一対の長リブ9aと、これら長リブ9aの端部に形
成された短リブ9bとから構成されている。これら長リ
ブ9aと短リブ9bとを上記蓋部材10で覆うことによ
り、その内側に上記第2通路8が形成されるのである。
【0015】上記前壁11には、第2通路8とシリンダ
ブロック1の前壁11に取り付けられたフロントカバー
12内とを連通する第3通路13が、貫通形成されてい
る。フロントカバー12は、シリンダブロック1の前壁
11に装着される筒状の第1カバー12aと、第1カバ
ー12aを覆う第2カバー12bとから構成されてい
る。かかるフロントカバー12内には、クランク軸の回
転を左右バンクのカム軸に伝達するための無端チェーン
が収容されている。すなわち、図2の穴部14、14に
は左右のカム軸の延長端が挿通されその端部に駆動用の
スプロケットが取り付けられ、それらスプロケットとク
ランク軸に取り付けられたスプロケットとに無端チェー
ンが巻き掛けられる。
【0016】上記フロントカバー12内の上部には、図
2に示すように左右バンクの中央に位置させて、ブロー
バイガス中の液体成分と気体成分とを分離するための蛇
行通路15が形成されている。蛇行通路15は、第1お
よび第2カバー12a、12b内に形成されたリブ1
6、17によって蛇行するように構成されている。この
構成によれば、第3通路13からフロントカバー12内
に流入したブローバイガスは、リブ16、17間の入口
部18から蛇行通路15を通り、その途中で流速が落ち
てガス中の液体成分と気体成分とが分離され、気体成分
が第1カバー12aに設けられた排出管19から排出さ
れることになる。
【0017】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0018】クランクケース3内のブローバイガスは、
第1、第2および第3通路4、8、13を通ってフロン
トカバー12内に排出され、フロントカバー12内に設
けられた蛇行通路15によって気液分離され、気体成分
が排出管19から排出されてエンジンの吸気系に還流さ
れ、液体成分が下方のオイルパンに戻される。ここで、
上記第1、第2および第3通路4、8、13は、クラン
クケース3内のバルクヘッド5やクランクウェブやカウ
ンタウェイト等から切り離されているので、これらの障
害物によってガスの流路抵抗が大きくなることはない。
よって、クランクケース3内の圧力を低く保ことがで
き、内圧上昇に因るフリクションロス(ポンピングロ
ス)を低減できる。
【0019】詳しくは、図1において、1番2番気筒か
ら部屋6a内に吹き抜けたブローバイガスは、第1通路
4aを通って第2通路8に向かい、3番4番気筒から部
屋6b内に吹き抜けたブローバイガスは、第1通路4b
を通って第2通路8に向かい、5番6番気筒から部屋6
c内に吹き抜けたブローバイガスは、第1通路4cを通
って第2通路8に向かう。このように各部屋6a、6
b、6c内のブローバイガスは、各部屋6a、6b、6
cを行き来することなくそれぞれの部屋6a、6b、6
cの第1通路4a、4b、4cを通って第2通路8に集
合されるので、バルクヘッド5や各部屋6a、6b、6
c内に収容されるクランクウェブやカウンタウェイトが
ブローバイガスの流れの抵抗にならない。よって、クラ
ンクケース3内の圧力を低く保つことができ、内圧上昇
に因るフリクションロスを低減できる。
【0020】そして、第2通路8内に集合されたブロー
バイガスは、当該第2通路8内をクランク軸方向に流
れ、シリンダブロック1の前壁11に貫通形成された第
3通路13を通ってフロントカバー12内に流入する。
ここで、第2および第3通路8、13は、V型シリンダ
ブロック1のバンク間の底壁2の上に低い高さで設けら
れているので、デッドスペースを有効利用することにな
り、エンジンのコンパクト化に繋がる。
【0021】すなわち、本実施例のように底壁2にクラ
ンクケース3内のブローバイガスを取り出す第1通路4
を設け、それに繋げて底壁2の上に高さの低い第2通路
8を設け、それに繋げてシリンダブロック1の前壁11
に第3通路13を設けることにより、第2通路8の上方
のバンク間に吸気マニホールドや補機類を配置するため
のスペースを確保できる。特に、ディーゼルエンジンで
は、上記スペースに燃料ポンプやコモンレール等の燃料
噴射システムを収容することができるため、全体として
エンジンのコンパクト化を推進できる。
【0022】その後、フロントカバー12内に流入した
ブローバイガスは、図2に示す蛇行通路15の入口18
から当該蛇行通路15内を流れる際に減速され、ガス中
のオイルが分離される。そして、その気体成分が排出管
19から排出されてエンジンの吸気系に還流され、液体
成分が下方のオイルパンに戻される。なお、本発明は、
図例のようにV型6気筒エンジンに限られず、V型4気
筒またはV型8気筒以上のエンジンにも適用される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るV型エ
ンジンのブローバイガス通路構造によれば、次のような
効果を発揮できる。
【0024】(1)クランクケース内からブローバイガス
を排出する第1、第2および第3通路をバルクヘッドや
クランクウェブやカウンタウェイト等の障害物から切り
離して形成したので、ブローバイガスの流路抵抗を小さ
くでき、クランクケース内圧を低く保つことができる。
【0025】(2)各通路をV型シリンダブロックのバン
ク間の谷間の底壁に形成したので、デッドスペースを有
効利用することになると共に、その上方に吸気マニホー
ルド等の補機類の設置スペースを確保でき、全体として
エンジンのコンパクト化を推進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るV型エンジンのブロ
ーバイガス通路構造を備えたV型6気筒エンジンの断面
図である。
【図2】図1の I-I線断面図である。
【図3】上記エンジンの平面図である。
【符号の説明】
1 V型シリンダブロック 2 底壁 3 クランクケース 4a 第1通路 4b 第1通路 4c 第1通路 8 第2通路 13 第3通路 15 蛇行通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V型シリンダブロックのバンク間の底壁
    を貫通して形成されクランクケース内のブローバイガス
    を排気する第1通路と、該第1通路に連通して上記底壁
    にクランク軸方向に沿って形成された第2通路と、該第
    2通路とシリンダブロックの前壁に取り付けられたフロ
    ントカバー内とを連通すべく上記前壁に貫通形成された
    第3通路とを備えたことを特徴とするV型エンジンのブ
    ローバイガス通路構造。
  2. 【請求項2】 上記フロントカバー内に、ブローバイガ
    ス中の液体成分と気体成分とを分離するための蛇行通路
    を形成した請求項1記載のV型エンジンのブローバイガ
    ス通路構造。
JP772498A 1998-01-19 1998-01-19 V型エンジンのブローバイガス通路構造 Pending JPH11200831A (ja)

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JP772498A JPH11200831A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 V型エンジンのブローバイガス通路構造

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8061336B2 (en) 2005-12-28 2011-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha PCV system for V-type engine

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