JP2009209814A - エンジンのブローバイガス還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランク室内の瞬間的な圧力変動に起因するブローバイガスの還流性能低下の防止。
【解決手段】ブローバイガスはアッパブロック2とロアブロック3との合せ面部分のクランク室側壁面で且つ、バルクヘッド5を挟んだ部位に形成された第3気筒のクランク室の第1切欠部11aと第4気筒のクランク室の第2切欠部12aとから第1,第2のガス通路11,12を経て、オイル分離空間OSに移動する。オイル分離空間OSに導入されたブローバイガスは第1バッフルプレート203の付根部分に衝突し、ガス中に含有するオイルミストをバッフルプレートに付着させてPCVバルブに向かって進行していく。上記構成により、開口部11b,12bからPCVバルブのブローバイガス導入開口部14aまでの経路を十分に確保し、前記開口部14aに影響する圧力変動を最小限にしている。
【選択図】 図3

Description

本発明はエンジンのブローバイガス還流装置に関し、特に、エンジン本体の一側面側に、ブローバイガスの為のオイル分離空間を形成するオイル分離カバーと、このオイル分離カバーに装着されたPCVバルブとを有し、エンジン内部から前記オイル分離空間に導入されたブローバイガスからオイルを分離してエンジンの吸気系に供給する装置に関するものである。
エンジンの内部燃焼に伴いシリンダブロックとオイルパンの内部のクランク室に燃焼室から漏れた未燃焼成分を含むガス所謂、ブローバイガスが発生する。このブローバイガスを収集して吸気系に還流し再度燃焼することが行われているが、収集されたブローバイガスには潤滑油等からのオイルミストが混在しているため、オイル成分の分離が不十分である場合、排気系の触媒に悪影響が生じる恐れがある。
以上のことから、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ室をエンジン本体に設け、このオイルセパレータ室にスプリンクの付勢力に抗して開弁する構成のPositive Crankcase Ventilationバルブ(以下、PCVバルブ)を接続すると共に、PCVバルブと吸気系とをPCVホースで接続し、オイルが分離されたブローバイガスを吸気負圧に応じて吸気系に導く装置が一般的に知られている。このような装置では、極低温時に走行風により前記PCVバルブやPCVホース等が冷却されブローバイガスに含まれる水分が凍結し、還流性能に悪影響を与える可能性がある。
また、近年、低コスト化等のため、吸気マニホールドやオイルセパレータ室を合成樹脂で形成しつつ軽量でコンパクトなレイアウトにする傾向にあるが、この場合、エンジンからの熱伝導が金属に比べ小さいことから凍結傾向増大に伴い、還流性能悪化が一層顕著になってくる。
このような問題を対策として、例えば特開2002-106429号公報に示される構造が知られている。すなわち、この公報記載のものは、車両前後方向に対して樹脂製吸気マニホールドが車両前方側に向くようエンジンを横置き配置し、クランク室と単一の通路で連通されたオイルセパレータ室をエンジン一側側面の凹部に形成すると共にPCVバルブやPCVホースが車両前方側から見て吸気マニホールドの投影面内に収まる構造となっている。
特開2002−106429号公報
特許文献1の装置では、PCVバルブやPCVホースが車両前方側に位置する吸気マニホールドの投影面内に収められることで、合成樹脂製の吸気マニホールドとオイルセパレータ室とを採用しながら、走行風によるブローバイガスの還流性能低下を防止したものである。
ところが、ブローバイガスの還流性能を左右する要因としては、前述の通路内凍結の他にもブローバイガスの還流量と吸気負圧所謂、スロットルバルブ開度との連動性を考慮しなくてはならない。オイルセパレータ室が連通されるクランク室内部には、燃焼行程に伴うピストンの上下運動あるいはクランクシャフトの回転運動等によって瞬間的な圧力変動が生じており、PCVバルブが制御するブローバイガスの還流量に影響を与えている。
更に、エンジンの振動低減を目的として、シリンダブロック内を気筒間毎に区分するバルクヘッドを設け、また、クランクシャフト軸受をブロックの前後間に掛渡す所謂格子構造とすることが行われている。これに伴い、各気筒に対応するクランク室の連通面積は減少し、オイルセパレータ室への気筒における燃焼行程の影響が一層顕著なものとなっている。
本発明の目的は、クランク室内の瞬間的な圧力変動に起因するブローバイガスの還流性能低下の防止である。
請求項1のエンジンのブローバイガス還流装置は、複数の気筒が列状に配置されたエンジン本体の一側面にオイル分離空間を形成するオイル分離カバーと、このオイル分離カバーに装着されたPCVバルブとを有し、エンジンのクランク室から発生するブローバイガスをオイル分離してからエンジンの吸気系に供給する装置において、エンジン本体のクランク室をオイル分離空間に連通するガス通路が設けられ、このガス通路はクランクケースのバルクヘッド部を挟んで複数設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、特定の気筒に対応するオイル分離空間内の圧力変動が抑制される。
請求項2のエンジンのブローバイガス還流装置は、請求項1の発明において、複数のガス通路は少なくともピストン位相が相違する隣接関係にある複数の気筒に対応するように設けられたことを特徴としている。
請求項2の発明によれば、ピストン位相が相違する気筒間で連通することができ、一層オイル分離空間内の圧力変動が抑制される。
請求項3のエンジンのブローバイガス還流装置は、請求項1または2の発明において、PCVバルブのガス導入開口部がオイル分離空間内に開口し、このPCVバルブのガス導入開口部とガス通路の下流端部との間にバッフルプレートが設けられたことを特徴としている。
請求項3の発明によれば、PCVバルブのガス導入開口部に対する圧力変動が低減される。
請求項4のエンジンのブローバイガス還流装置は、請求項3の発明において、バッフルプレートがエンジン本体の一側面の凹部にエンジン本体の外方に向けて一体成形されると共に、ガス通路の下流端部を前記バッフルプレートの付根側に配置されることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、一層PCVバルブのガス導入開口部に対する圧力変動が低減される。
請求項1の発明によれば、バルクヘッドで区分された各気筒のクランク室がオイル分離空間で連通されることから、気筒毎に発生する瞬間的な圧力変動がオイル分離空間、更には異なる気筒のクランク室に開放されると共に、気筒毎の異なる圧力変動が相殺し合う。
従って、PCVバルブの開閉動作に影響を与えるクランク室内の圧力変動を低減でき、ブローバイガスの流量変動を抑制可能とできる。
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、ピストン位相が相違する気筒のクランク室が連通され、一層オイル分離空間内の圧力変動を抑制でき、ブローバイガスの流量変動を抑制可能とできる。
請求項3の発明によれば、PCVバルブのガス導入開口部をオイル分離空間内に開口させた場合であっても、ガス通路から進行してきた圧力変動をバッフルプレートに衝突させることで減衰が可能となり、ブローバイガスの流量変動が抑制可能となる。
請求項4の発明によれば、請求項3の効果に加え、ブローバイガスの進行経路を長くすることで、圧力変動を減衰し、更にブローバイガスの流量変動が抑制可能となる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について実施例に基づいて説明する。
まず、本発明に係るエンジンの概略について図1に基づいて説明する。
エンジン本体ENGは、シリンダヘッド1とシリンダブロックを構成するアッパブロック2とロアブロック3とオイルパン4とにより構成され、複数の気筒、具体的には4つの気筒が車幅方向に配列するようにエンジンルーム内にレイアウトされる所謂、4気筒横置きエンジンとなっている。
アッパブロック2とロアブロック3とは不図示のクランクシャフトが回転自在に軸受けされた状態で締結固定され、オイルパン4上に載置されている。本発明では、エンジンENGの振動防止対策として、アッパブロック2側には各気筒間を遮断する縦壁としてバルクヘッド5、ロアブロック3側にはクランクシャフトの軸受けを形成しつつ、ロアブロック3前後面を連結する、格子構造とする構成が取られている。
エンジンの燃焼室(不図示)に空気を供給する吸気ユニットIUは、スロットルボディ6と吸気通路を構成するサージタンク7及び、分岐吸気通路8等から形成されている。
エアクリーナから吸入された空気はスロットルボディ6上流の吸気ダクト(不図示)に誘導され、容積室を形成するサージタンク7に供給される。スロットルボデイ6は、外周を金属筐体で形成され、アクセルペダルの操作量に基づきエンジンのコントロールユニットが制御量を演算し、内装されるモータによりスロットルバルブを制御する所謂、電子制御スロットルである。
サージタンク7に供給された空気は分岐吸気通路8によりシリンダヘッド1に接続されて各気筒の燃焼室に供給される。分岐吸気通路8はポリアミド等の合成樹脂等により形成されており、車両前方方向のエンジン本体の一側面側下方から上方に向かって湾曲した形状となっている。尚、吸気ユニットIUのエンジンENGへの支持は、前述したシリンダヘッド1への接続と、ステー9とを介してアッパブロック2への締結及び後述するアッパブロック2の一側面と協働してオイル分離空間OSを形成するオイル分離カバー10への取付とにより行われている。
次に、ブローバイガス還流装置について図2〜図6に基づいて説明する。
ここで、図2はアッパブロック2を吸気ユニット側より見た側面図、
図3は、同アッパブロック2の底面図、
図4は、図2のIV−IV線断面を示す図、
図5は、図2のV−V線断面を示す図、
図6は、図2のVI−VI線断面を示す図である。
図2に示すように、エンジン本体の一側面側であるアッパブロック2の吸気ユニットIU側表面には多数の補強リブとともにオイル分離カバー10と協働してオイル分離空間OSを形成するオイル分離部200が形成されている。オイル分離部200は吸気ユニットIU側アッパブロック2のシリンダボア相当位置である凹部に位置している。尚、気筒配列は紙面左から順に第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒となっている。
オイル分離部200は、オイル分離カバー10の取付フランジ部101が締結されるカバー取付部201を有し、オイル分離カバー10の取付フランジ部101がボルト等で締結固定される6つの取付ボルト穴202a,202b,202c,202d,202e,202fが左右に3箇所づつ設けられている。カバー取付部201の内方に位置する部分には、ブローバイガスに含まれるオイルを付着させて分離する第1,第2,第3の3つのバッフルプレート203,204,205がアッパブロック2の吸気ユニットIU側表面から外方に向けて一体形成されている。
最下方に位置する第1バッフルプレート203はアッパブロック2の上下方向の略中間部分に、左側のカバー取付部201から連続して右側のカバー取付部近傍まで形成される。また、その吸気ユニットIU方向への先端部分はオイル分離空間OSの中間部分を越える位置まで延設されている。
中間部に位置する第2バッフルプレート204は第1バッフルプレート203とアッパブロック2の上端部との略中間部分に、右側のカバー取付部201から連続してオイル分離空間OSの略中間部分まで形成されている。第2バッフルプレート204の吸気ユニットIU方向への長さは第1バッフルプレート203の略1/4程度とされている。尚、アッパブロック2下方部分はクランク室上部を形成し、シリンダボア相当位置は凹部となることから、第2バッフルプレート204の先端部分は第1バッフルプレート203の付根部分相当の位置となっている。
最も上方に位置する第3バッフルプレート205は第2バッフルプレート204とアッパブロック2上端部の略中間部分に、右側のカバー取付部201から第2バッフルプレート204の略中間部分まで形成されており、その吸気ユニットIU方向への長さは第2バッフルプレート204の半分以下に形成されている。
アッパブロック2内部において、第3気筒と第4気筒との間のバルクヘッドの部位に、クランクシャフト軸受部及びバルクヘッド5を挟んだ状態で第1ガス通路11と第2ガス通路12とがクランク室CRとオイル分離空間OSとを貫通するように形成されている。尚、本発明におけるエンジンの点火時期の順序は第1気筒→第3気筒→第4気筒→第2気筒の順となっており、第3気筒と第4気筒との燃焼行程の位相差は180°である。
図3に示すように、第1ガス通路11と第2ガス通路12との下端部分には第1,第2切欠部11a,12aが設けられており、この切欠部11a,12aを介してクランク室CRのブローバイガスをガス通路11,12へ導入する構成となっている。
第1,第2ガス通路11,12の上端開口部11b,12bは第1バッフルプレート203の付根部分に開口しており、第1バッフルプレート203の下面に対向するよう上向きに設けられている。
オイル分離空間OSの底面部分はエンジン長手方向に沿って次第に鉛直方向下方に位置するよう形成されており、第1,第2ガス通路11,12の上端開口部11b,12bより下方に開口部13bを有するオイルリターン通路13が第1,第2ガス通路11,12よりエンジン長手方向側に設けられている。
図4〜図6に仮想線で示すように、オイル分離カバー10は前述したアッパブロック2の吸気ユニットIU側表面に設けられたオイル分離部200を覆うことでオイル分離空間OSを形成する。このオイル分離カバー10には第1バッフルプレート203の先端部に向かって延設される第1リブ102と第1バッフルプレート203の付根部近傍まで延設される第2リブ103とが設置されている。
オイル分離カバー10にはPCVバルブ14が、その上流側をオイル分離空間OSに突出させた状態で且つ、ブローバイガス導入開口部14aと第1,第2ガス通路11,12の上端開口部11b,12bとの間には第1バッフルプレート203と第2リブ103とが介在する形で装着されている。PCVバルブ14は円筒状の筐体にスプリングを設置し、その先端にスプリングの付勢力に抗して開弁する弁体を装着した一般的構造である。
また、PCVバルブ14下流側の鉛直方向上方及びその周囲にオイル分離カバー10と一体的にチャンバ300を形成している。チャンバ300とサージタンク7とは第3ガス通路15で連通されており、第3ガス通路15の開口部15aはPCVバルブ14下流側端部より鉛直方向下方で且つ、チャンバ300の鉛直方向下方中間位置に設置されている。第3ガス通路15はオイル分離カバー10に形成される上流側部分15bとサージタンク7に形成される下流側部分15cとから構成されている。
図7及び図8に基づき、本発明に係るオイル分離カバー10とサージタンク7との接続形態について説明する。
図7は、アッパブロック2の吸気ユニットIU側にオイル分離カバー10を装着した斜視図、図8は、オイル分離カバー10とサージタンク7とが連通接続された要部断面を示す図である。
オイル分離カバー10は、その外周縁部に取付フランジ部101を有し、取付フランジ部101に設けられた5箇所の開口部104a,104b,104c,104d,104fとアッパブロック側の取付ボルト穴202a,202b,202c,202d,202fとが夫々ボルト等で締結される。
右側の取付フランジ部101上に、オイル分離空間OSと略同高さの断面カム状の柱体のサージタンク取付部400がオイル分離カバー10と一体的に形成されている。このサージタンク取付部400の上面は平坦形状の取付座面401とされ、サージタンク7の取付座面7aと面接触状態で当接する構成となっている。
サージタンク取付部400の取付座面401にはサージタンク7をオイル分離カバー10にボルト等により締結支持させるための支持開口部402が設けられている。更に、支持開口部402は、アッパブロックのカバー取付部201の右側に設けられた3つの取付ボルト穴のうち中央の取付ボルト穴202eと同軸上に位置されており、サージタンク7とアッパブロック側取付ボルト穴202eとはオイル分離カバー10を介してボルト等により共締めされる構成となっている。
また、取付座面401の支持開口部402の近傍にはチャンバ300からのガス通路を形成する第1開口部403が形成されている。サージタンクの取付座面7aに形成される第3ガス通路15の下流側部分15cの上流端である第2開口部7bと第1開口部403とが当接結合することで、ブローバイガスをサージタンク7に供給する第3ガス通路15を貫通形成している。
次に、本発明に係るオイル分離カバー10の構造を図9〜図13に基づいて説明する。
ここで、図9は、オイル分離カバー10の正面図、
図10は、オイル分離カバー10の側面図、
図11は、図9のXI-XI線断面を示す図、
図12は、図9のXII-XII線断面を示す図、
図13は、図10のXIII-XIII線断面を示す図である。
図9に示すように、オイル分離カバー10は膨出部500と取付フランジ部101とサージタンク取付部400とチャンバ300とが合成樹脂製で一体成形されている。
膨出部500はオイル分離カバー10上方部分とチャンバ300が設置される右側部分に渡る範囲で吸気ユニットIU側に向かって膨出形成され、オイル分離部200と協働してオイル分離空間OSを構成する。膨出部500下方で且つ、オイル分離カバー10の中間部分には第2リブ103が延設され、第2リブ103下方には第1リブ102が設置されている。
取付フランジ部101 はオイル分離カバー10外周縁部に設けられ、アッパブロックに設けられた取付ボルト穴201a,201b,202c,202d,202fに対応した位置に締結に用いられる5つの開口部104a,104b,104c,104d,104fが上下左右の四隅及び左側取付フランジ部101の略中間位置に設けられている。
サージタンク取付部400は断面カム状の柱体であり、右側の取付フランジ部101から膨出部500と並んで吸気ユニットIU方向に延設形成されている。サージタンク取付部400の上端面には吸気ユニットIU方向に向かって平坦部を形成する取付座面401が形成されている。この取付座面401にはアッパブロック2に設けられた取付ボルト穴202eと同軸配置となる支持開口部402が開口している。
支持開口部402と右側上部の開口部104fとの略中間部分には第1開口部403が、サージタンクの第2開口部7aと対面する位置で且つ第2開口部7aと当接するように形成されている。この第1開口部403はチャンバ300からのブローバイガスを供給する第3ガス通路15の上流側部分15bを形成している。
右側上部の開口部104f近傍の膨出部500の壁内部にはPCVバルブ14が装着されると共にその下流側周囲にチャンバ300を形成している。図10,図11に示すように、PCVバルブ14はその導入開口部14aを第2リブ103に対向するように配置され、クランク室CRから供給されるブローバイガスが直接PCVバルブ14に導入されないように配置されている。
図13に示すように、バルブ支持部材16はPCVバルブ14の下流部分をチャンバ300内部に収容するようにオイル分離カバー10の裏面から締結固定されている。
図12に示すように、オイル分離カバー10側の第3ガス通路の上流側部分15bはチャンバ300から取付座面401に設けられる第1開口部403までオイル分離カバー10の壁面内を利用して連通している。また、第3ガス通路の上流側部分15bのチャンバ300への上流側開口15aは、PCVバルブ14下流側端部より車載状態で鉛直方向下方で且つ、チャンバ300の鉛直方向下方中間位置に設置されている。
次に、上記のブローバイガス還流装置の作用及び効果について説明する。
アイドリング状態あるいは低負荷状態の際、スロットルバルブ下流には負圧が発生し、PCVバルブ14がそのスプリングの付勢力に抗して開弁動作することでクランク室CRとスロットルバルブ下流、具体的にはサージタンク7との間のガス通路が連通され、吸気負圧によりクランク室CRのブローバイガスが吸引される。
ブローバイガスはアッパブロック2とロアブロック3との合せ面部分のクランク室側壁面に形成された第3気筒のクランク室の第1切欠部11aと第4気筒のクランク室の第2切欠部12aから第1,第2のガス通路11,12を経て、オイル分離空間OSに移動する。
本実施例のように、振動低減を目的としてアッパブロック側にバルクヘッド、ロアブロック側にはクランクシャフト軸受けを利用した格子構造を採用している場合は、各気筒のクランク室の連通面積が小さく、各気筒のクランク室の圧力変動が特に顕著となるため、間隔が最短距離となるよう同じバルクヘッドを挟んで且つ、位相が180°異なる第3気筒のクランク室と第4気筒のクランク室CRとを連通している。これにより、オイル分離空間OSに伝達される圧力変動抑制を一層図ることが可能となる。
第1,第2のガス通路の上端開口部11b,12bからオイル分離空間OSに導入されたブローバイガスは上端開口部11b,12bに対向配置される第1バッフルプレート203の付根部分に衝突し、ガス中に含有するオイルミストをバッフルプレートに付着させながらPCVバルブに向かって進行していく。上端開口部11b,12bからPCVバルブ導入開口部14aまでの間には第1,第2,第3バッフルプレート203,204,205と第1,第2リブ102,103とが交互配置されており迷路構造になっている。
上記構成により、開口部11b,12bからPCVバルブのブローバイガス導入開口部14aまでの経路を十分に確保することができ、前記開口部14aに影響する圧力変動を最小限にすると共にブローバイガスからのオイル分離性能を向上させている。
一方、バッフルプレート及びリブに付着したオイルはアッパブロック壁面及びオイル分離カバー内壁面を伝ってオイル分離部底面200まで流れ落ち、最も低い部分に形成されたオイルリターン通路開口部13bからクランク室CR内部へ還流される。
PCVバルブ14を通過したブローバイガスはオイル分離カバー10内に形成されたチャンバ300内に放出され、チャンバ300内に設けられた開口15aを通過して第3ガス通路15の上流側部分15b及び下流側部分15cを進行していく。
チャンバ内の開口15aの設置位置は、PCVバルブ下流側端部より車載状態で鉛直方向下方とされているため、ブローバイガス中に含まれる水分が凝結して第3ガス通路15から逆流した場合でもPCVバルブ下流側端部に付着することが防止できる。
また、開口15aの設置位置が車載状態でチャンバの鉛直方向下方中間位置とされているため、PCVバルブ14の筐体を堰として利用でき、凝結した水分をチャンバ内に留めることが可能となり、極低温時であっても、PCVバルブ下流側端部あるいはチャンバ内の開口15aが水分の凍結によって閉塞されることを防止できる。
第3ガス通路の上流側部分15bはオイル分離カバー10の壁部を利用してサージタンク取付部400の取付座面401まで延びており、オイル分離カバー10とサージタンク7との取付部近傍でオイル分離カバー10の第1開口部403とサージタンク7の第3ガス通路の下流側部分15cの上流端である第2開口部7bとが当接連通している。つまり、第3ガス通路15はオイル分離カバー10とサージタンク7との取付部分を利用して形成され、この通路を経由してブローバイガスはサージタンク7に還流されることから、PCVホース等別途外装接続する部材が不要となり、製造時の組付不良に起因する還流不良が防止できる。
本実施例によれば、オイル分離空間OSとPCVバルブと第3ガス通路15とを吸気ユニットIUの背面に位置させることが可能となり、アイシングの防止が可能となる。
また、本実施例によれば、合成樹脂製の分岐吸気通路8であっても電子制御スロットル6等重量物の強固な取付性を維持できる。
以上、横置き4気筒エンジンに適用した実施例を説明したが、本発明の主旨からすれば、本発明のエンジンのブローバイガス還流装置は、前記実施の形態に限定されるものではない。
本発明の実施例に係るエンジンの側面図である。 アッパブロックを吸気ユニット側より見た側面図である。 上記アッパブロックの底面図である。 図2におけるIV−IV線断面を示す図である。 図2におけるV−V線断面を示す図である。 図2におけるVI−VI線断面を示す図である。 アッパブロックの吸気ユニット側にオイル分離カバーを装着した斜視図である。 オイル分離カバーとサージタンクとが連通接続された要部断面を示す図である。 オイル分離カバーの正面図である。 同オイル分離カバーの側面図である。 図9のXI-XI線断面を示す図である。 図9のXII-XII線断面を示す図である。 図10のXIII-XIII線断面を示す図である。
符号の説明
ENG エンジン
IU 吸気ユニット
OS オイル分離空間
CR クランク室
2 アッパブロック
200 オイル分離部
203 第1バッフルプレート
204 第2バッフルプレート
205 第3バッフルプレート
6 スロットルボディ
7 サージタンク
8 分岐吸気通路
10 オイル分離カバー
102 第1リブ
103 第2リブ
11 第1ガス通路
11a 第1切欠部
11b 上端開口部
12 第2ガス通路
12a 第2切欠部
12b 上端開口部
14 PCVバルブ
14a ブローバイガス導入開口部
















Claims (4)

  1. 複数の気筒が列状に配置されたエンジン本体の一側面にオイル分離空間を形成するオイル分離カバーと、このオイル分離カバーに装着されたPCVバルブとを有し、エンジンのクランク室から発生するブローバイガスをオイル分離してからエンジンの吸気系に供給するエンジンのブローバイガス還流装置において、
    前記エンジン本体のクランク室をオイル分離空間に連通するガス通路が設けられ、
    このガス通路はクランクケースのバルクヘッド部を挟んで複数設けられたことを特徴とするエンジンのブローバイガス還流装置。
  2. 前記複数のガス通路は少なくともピストン位相が相違する隣接関係にある複数の気筒に対応するように設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブローバイガス還流装置。
  3. 前記PCVバルブのガス導入開口部がオイル分離空間内に開口し、このPCVバルブのガス導入開口部と前記ガス通路の下流端部との間にバッフルプレートが設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのブローバイガス還流装置。
  4. 前記バッフルプレートがエンジン本体の一側面の凹部にエンジン本体の外方に向けて一体成形されると共に、前記ガス通路の下流端部を前記バッフルプレートの付根側に配置させたことを特徴とする請求項3に記載のエンジンのブローバイガス還流装置。
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