JP2016056710A - 内燃機関および内燃機関用セパレータ - Google Patents

内燃機関および内燃機関用セパレータ Download PDF

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芳行 鈴木
啓之 川合
Hiroyuki Kawai
啓之 川合
大吾 宇佐
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大吾 宇佐
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Kazuya Matsushima
一矢 松島
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【課題】内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することが可能な内燃機関を提供する。【解決手段】このエンジン100(内燃機関)は、エンジン本体10と、エンジン本体10の外側面10aに取り付けられ、エンジン本体10からのブローバイガスを気液分離するためのセパレータ部材50と、セパレータ部材50を通過したブローバイガスを排出する排出口52に接続され、ブローバイガスの排出量を制御するPCVバルブ75と、セパレータ部材50またはPCVバルブ75の少なくとも一方を外側から覆う保護部材90と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関および内燃機関用セパレータに関する。
従来、ブローバイガスを気液分離するためのセパレータ部材を備えた内燃機関などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、内燃機関のクランク室から導入されたブローバイガスに含まれるオイル成分を分離するオイル分離装置(セパレータ部材)が開示されている。この特許文献1に記載のオイル分離装置は、金属製のシリンダブロックの外側面に一体的に形成された凹状のハウジング部と、ハウジング部に外側から被せられる組付部材とを有している。ここで、組付部材は、ハウジング部の開口を封止する金属製のカバー部内側に、樹脂製のセパレータ本体が一体的に組み付いている。また、カバー部には、セパレータ本体と連通されたブローバイガスの排出口が設けられており、排出口にはPCVバルブ(制御弁)が直接的に接続されている。そして、シリンダブロックの熱がハウジング部を介してカバー部に伝えられるとともに、カバー部の熱がPCVバルブにも伝えられる。これにより、ブローバイガスの流路が暖められてセパレータ本体およびPCVバルブを流通するブローバイガスに含まれる水蒸気が凍結するのが防止されている。
特開2009−150351号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたオイル分離装置では、内燃機関が一定時間以上駆動されて暖機運転が十分に行われた状態では、金属製のカバー部およびPCVバルブも十分に暖まる一方、内燃機関の暖機運転が不十分な状態では、カバー部およびPCVバルブは十分に暖まっていないと考えられる。このため、冷間始動直後に車両を走行した場合には、十分に暖まっていないカバー部およびPCVバルブが冷たい走行風に晒されることに起因して、セパレータ本体およびPCVバルブを通過するブローバイガス中の水蒸気が凍結しやすくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することが可能な内燃機関および内燃機関用セパレータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における内燃機関は、内燃機関本体と、内燃機関本体の外側面に取り付けられ、内燃機関本体からのブローバイガスを気液分離するためのセパレータ部材と、セパレータ部材を通過したブローバイガスを排出する排出口に接続され、ブローバイガスの排出量を制御する制御弁と、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方を外側から覆う保護部材と、を備える。
この発明の第1の局面による内燃機関では、上記のように、セパレータ部材と、セパレータ部材の排出口に接続された制御弁と、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方を外側から覆う保護部材とを備える。これにより、内燃機関の冷間始動直後にこの内燃機関が搭載された車両が走行した場合であっても、セパレータ部材および制御弁の少なくとも一方は、保護部材が妨げとなって冷たい走行風に直接的に晒されない。したがって、セパレータ部材および制御弁を流通するブローバイガスが走行風に晒されて冷却されるのが抑制される。その結果、内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。
また、第1の局面による内燃機関では、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方を外側から覆う保護部材を備えることによって、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方が走行風に晒されないことに加えて、車両走行時に路面から跳ね上げられた石などがセパレータ部材や制御弁に直接的に衝突するのが防止される。したがって、内燃機関本体の外側面に取り付けられたセパレータ部材およびその近傍に配置された制御弁を、飛び石などから効果的に保護することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、保護部材は、内燃機関本体が搭載された車両の進行方向における前方側からセパレータ部材または制御弁の少なくとも一方を覆うように構成されている。このように構成すれば、走行中に車両前方から内燃機関本体周辺に吹き込まれた走行風をセパレータ部材および制御弁よりも先に保護部材に当てることができる。これにより、冷たい走行風の流れをセパレータ部材または制御弁の少なくとも一方から確実に逸らすことができるので、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方が走行風により冷却されるのを確実に抑制することができる。したがって、内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを確実に抑制することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、保護部材は、セパレータ部材の排出口近傍および制御弁を覆うように、セパレータ部材および制御弁に対して隙間を有した状態で配置されている。このように構成すれば、保護部材がセパレータ部材の排出口近傍および制御弁に対して直接接触する場合と異なり、冷たい走行風に晒される保護部材によってセパレータ部材の排出口近傍および制御弁が直接的に冷やされるのを抑制することができる。また、車両走行時に路面から跳ね上げられた石などが保護部材に衝突しても衝撃力がセパレータ部材の排出口近傍および制御弁に直接的に伝わるのを抑制することができる。これらの結果、ブローバイガス中の水蒸気の凍結に起因した制御弁の動作不良を容易に抑制することができるとともに、路面から跳ね上げられた石(飛び石)によって制御弁が破損するのを容易に抑制することができる。
この場合、好ましくは、制御弁と、内燃機関本体に吸気を導入する吸気装置とを接続するブローバイガス通路部をさらに備え、保護部材は、制御弁に加えてブローバイガス通路部の少なくとも一部を覆うように構成されている。このように構成すれば、制御弁のみならずブローバイガス通路部が冷たい走行風に直接的に晒されるのを防止することができるので、ブローバイガス通路部を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。また、制御弁のみならず路面から跳ね上げられた石(飛び石)によってブローバイガス通路部が破損するのを抑制することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、保護部材は、セパレータ部材の外壁面に対して隙間を有した状態で配置されている。このように構成すれば、保護部材がセパレータ部材の外壁面に対して直接接触する場合と異なり、冷たい走行風に晒される保護部材によってセパレータ部材が直接的に冷やされるのを抑制することができる。また、車両走行時に路面から跳ね上げられた石などが保護部材に衝突しても衝撃力がセパレータ部材に直接的に伝わるのを抑制することができる。これらの結果、セパレータ部材を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを容易に抑制することができるとともに、路面から跳ね上げられた石(飛び石)によってセパレータ部材が破損するのを容易に抑制することができる。
この発明の第2の局面における内燃機関用セパレータは、内燃機関本体の外側面に取り付けられる内燃機関用セパレータであって、内燃機関本体からのブローバイガスを気液分離するためのセパレータ本体を備え、セパレータ本体、または、セパレータ本体を通過したブローバイガスを排出する排出口に接続されるとともにブローバイガスの排出量を制御する制御弁の少なくとも一方が、保護部材により外側から覆われるように構成されている。
この発明の第2の局面による内燃機関用セパレータでは、上記のように、セパレータ本体、または、セパレータ本体を通過したブローバイガスを排出する排出口に接続されるとともにブローバイガスの排出量を制御する制御弁の少なくとも一方を保護部材により外側から覆うように構成する。これにより、内燃機関の冷間始動直後にこの内燃機関が搭載された車両が走行を開始した場合であっても、セパレータ本体および制御弁の少なくとも一方は、保護部材が妨げとなって冷たい走行風に直接的に晒されない。したがって、セパレータ本体および制御弁を流通するブローバイガスが走行風によって冷却されるのが抑制される。その結果、内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。
また、第2の局面による内燃機関用セパレータでは、セパレータ本体または制御弁の少なくとも一方を保護部材により外側から覆うことによって、セパレータ部材または制御弁の少なくとも一方が走行風に晒されないことに加えて、車両走行時に路面から跳ね上げられた石などがセパレータ本体や制御弁に直接的に衝突するのが防止される。したがって、内燃機関本体の外側面に取り付けられたセパレータ本体およびその近傍に配置された制御弁を、飛び石などから効果的に保護することができる。
なお、本出願では、上記第1の局面による内燃機関において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記第1の局面による内燃機関において、セパレータ部材は、樹脂製であり、保護部材は、樹脂製のセパレータ部材の排出口に制御弁が接続された状態でセパレータ部材の排出口近傍において制御弁を外側から覆うか、または、樹脂製のセパレータ部材の外壁面に対して隙間を有した状態でセパレータ部材を覆うように構成されている。
(付記項2)
また、上記保護部材がセパレータ部材の外壁面に対して隙間を有した状態で配置される内燃機関において、保護部材は、セパレータ部材に一体的に設けられており、セパレータ部材の外壁部と、保護部材との間の隙間には、断熱層が設けられている。
本発明によれば、上記のように、内燃機関の暖機運転が不十分な走行状態であっても、内燃機関本体から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することが可能な内燃機関および内燃機関用セパレータを提供することができる。
本発明の第1実施形態によるエンジンが搭載された車両を概略的に示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンの概略的な構成を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンにおいて、エンジン前方側から後方に向かって見た場合の、エンジン本体およびセパレータ部材の内部構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンを側方から見た場合の構造を示した図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材の構造を示した分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材の構造を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材(本体部)の内部構造を示した平面図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材を流通するブローバイガスの流れを示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材の構造を示した図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材の構造を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態によるエンジンにおいて、エンジン前方側から後方に向かって見た場合の、エンジン本体およびセパレータ部材の内部構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態によるエンジンにおいて、エンジン前方側から後方に向かって見た場合の、エンジン本体およびセパレータ部材の内部構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材に保護部材を取り付けるための構造を示した分解斜視図である。 本発明の変形例によるエンジンに取り付けられるセパレータ部材に保護部材を取り付けるための構造を示した分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態によるエンジン100の構成について説明する。なお、クランクシャフト15の延びる方向をX軸(前後)方向とし、水平面内でX軸に直交する方向をY軸(左右)方向とし、シリンダ2aの延びる方向をZ軸(上下)方向として説明を行う。なお、エンジン100は、本発明の「内燃機関」の一例である。
本発明の第1実施形態によるエンジン100は、図1に示すように、車両101の前後方向(X軸方向)にクランクシャフト15が揃えられた状態(縦置き状態)でエンジンルーム102(破線で示す)内に設置されている。また、ガソリン機関からなるエンジン100は、図2に示すように、エンジン本体10と、チェーンカバー20と、ヘッドカバー30と、インテークマニホールド40と、セパレータ部材50と、マウントブラケット80とを備えている。したがって、エンジン100におけるY1側が車両101(図1参照)の進行方向右側であり、Y2側が進行方向左側である。なお、エンジン本体10は、本発明の「内燃機関本体」の一例である。
エンジン本体10は、アルミニウム合金製のシリンダヘッド1、シリンダブロック2およびクランクケース3を含んでいる。チェーンカバー20は、エンジン本体10の前方側(X1側)の側端部に配置されるとともに、ヘッドカバー30は、シリンダヘッド1の上側(Z1側)に配置されている。また、インテークマニホールド40、セパレータ部材50およびマウントブラケット80は、エンジン本体10におけるY2側の外側面10aに対して各々の高さ位置(Z軸方向)に取り付けられている。
シリンダヘッド1の内部には、カムシャフトおよびバルブ機構(図示せず)などが配置されている。また、図3に示すように、シリンダヘッド1の下方に接続されるシリンダブロック2の内部には、ピストン11が上下に往復動するシリンダ2a(合計4本)が形成されている。また、シリンダブロック2とシリンダブロック2の下方に別部品として締結されるクランクケース3とによってクランク室3aが形成されている。クランク室3aには、ピストン11およびコンロッド12を介してX軸まわりに回転可能に接続されたクランクシャフト15が配置されている。
クランクシャフト15は、クランクセンターとなる回転軸線Aがシリンダブロック2とクランクケース3との合わせ面Bの高さ位置(Z軸方向)に揃えられている。なお、図2においては、クランクシャフト15を概略棒形状に図示しているが、実際には、クランクシャフト15は、各シリンダ2aの直下において回転軸が偏心されたクランクピン16と、クランクピン16を軸方向に挟み込むバランスウェイト17とがクランクジャーナル18(図3参照)に接続されて構成されている。
クランク室3aの下部(Z2側)には、エンジンオイル(以下、オイルと呼ぶ)を溜めるオイル貯留部3bが設けられている。オイルは、オイルポンプ(図示せず)によりオイル貯留部3bからエンジン本体10内の上部に汲み上げられてカムシャフトなどの動弁系部材(図示せず)やピストン11の外周面などに供給される。そして、オイルは自重により滴下してオイル貯留部3bに戻される。ここで、オイル貯留部3bに貯留されたオイルの油面は、クランクケース3の上端となる合わせ面Bの高さ位置よりも下方に存在する。なお、オイルの油面とは、オイルがエンジン本体10内に許容量まで注入された場合において、上下方向(Z軸方向)における最も高い位置に油面が達した状態を意味する。
また、図3および図4に示すように、クランクケース3のY2側の外側面3cには、後述するセパレータ部材50の吸込口51(図5参照)が接続される開口部3dが設けられている。開口部3dは、外側面3cを厚み方向(矢印Y2方向)に貫通しており、クランク室3aの内部と外部のセパレータ部材50とを連通させている。また、図4に示すように、開口部3dは、上下方向に延びた縦長の長円形状の断面を有する。また、開口部3dの周縁部3eは、外側面3cから外側(矢印Y2方向)に突出している。また、開口部3dの周辺領域およびシリンダブロック2のY2側の外側面2cには、セパレータ部材50を固定するためのねじ穴3fおよびねじ穴2f(3箇所および1箇所)が形成されている。なお、セパレータ部材50は、本発明の「セパレータ本体」および「内燃機関用セパレータ」の一例である。
インテークマニホールド40は、図2に示すように、サージタンク41と、サージタンク41の下流側に配置され、4本に分岐した吸気ポート42とを含んでいる。インテークマニホールド40は、複数のシリンダ2a(図3参照)の上方に形成される燃焼室(図示せず)に、シリンダヘッド1から吸気を分配供給する役割を有する。吸気空気は、サージタンク41に一旦貯留された後、直ちに各吸気ポート42に分配されて対応するシリンダ2aへと供給される。
セパレータ部材50は、図3に示すように、インテークマニホールド40に再循環されるブローバイガス(PCV(Positive Crankcase Ventilation)ガス)を気液分離する機能を有する。ここで、ブローバイガスとは、エンジン100の駆動中にシリンダ2aの内壁面とピストン11(ピストンリング)との隙間からシリンダ2a下部のクランク室3aに吹き漏れた炭化水素(燃焼ガス)を含む未燃焼混合気のことを示す。また、ブローバイガスには、クランク室3a内を浮遊する微粒子状のオイルミストが含まれている。したがって、ブローバイガスがセパレータ部材50を通過する際に、気体である燃焼ガスおよび未燃焼混合気と、液体であるエンジンオイル(以下、単にオイルと呼ぶ)とが互いに分離される。以下、セパレータ部材50の構成を説明する。
セパレータ部材50は、図3および図5に示すように、下部側(Z2側)に設けられた吸込口51と、上部側(Z1側)に設けられた排出口52とを有する。吸込口51は、蓋部50aに予め形成されており、排出口52は、本体部50bに予め形成されている。また、吸込口51は、クランクケース3の開口部3dに対応するような長円形状の断面を有している。また、排出口52は、上方に開口している。
また、蓋部50aおよび本体部50bは、耐油性、耐熱性、耐薬品性および十分な強度を有する樹脂材料(ガラス繊維を含むナイロン系(6,6‐ナイロンなど)の樹脂材料)を用いて形成されている。また、セパレータ部材50は、図5に示すように、平板状の蓋部50aと、凹凸形状を有するように成形された本体部50bとによって構成されている。製造プロセス上、本体部50bに対して蓋部50aを重ね合せた状態で、蓋部50aと本体部50bとが互いに振動溶着される。これにより、蓋部50aと本体部50bとが一体化されてセパレータ部材50(図6および図8参照)が製造される。
また、セパレータ部材50の下流には、PCVバルブ75が設けられている。PCVバルブ75は、排出口52に取り付けられた逆止弁であり、ブローバイガスの排出量を制御する機能を有する。すなわち、PCVバルブ75は、インテークマニホールド40側の圧力がクランク室3a側の圧力よりも低い場合に圧力差に応じて開かれる。また、PCVバルブ75には、上下方向に延びる接続ホース76が接続されている。そして、接続ホース76の上端部(Z1側)がインテークマニホールド40のサージタンク41に接続されている。これにより、セパレータ部材50は、PCVバルブ75を介してインテークマニホールド40側と連通されている。なお、PCVバルブ75は、本発明の「制御弁」の一例である。また、接続ホース76は、本発明の「ブローバイガス通路部」の一例である。
エンジン100では、インテークマニホールド40が有する負圧によってクランク室3a内のブローバイガスがセパレータ部材50に吸い込まれる。また、セパレータ部材50によってブローバイガスに含まれるオイル成分が分離される。そして、オイル成分(液体)が分離されたブローバイガス(未燃焼混合気)がPCVバルブ75および接続ホース76を介してインテークマニホールド40に導入されることによって、クランク室3aの換気が行われる。
ここで、第1実施形態では、図6に示すように、セパレータ部材50には、保護部材90が設けられている。保護部材90は、樹脂製であり、PCVバルブ75を外側から覆うようにしてセパレータ部材50の本体部50bに一体的に設けられている。すなわち、保護部材90は、X−Y平面に沿った横断面がL字形状を有した状態で、本体部50bにおける排出口52の近傍部分から矢印Z1方向に延びている。また、保護部材90は、Y−Z平面に沿って延びる板状部91と、X−Z平面に沿って延びる板状部92とを有しており、板状部91のY2側の辺部と板状部92のX1側の辺部とが互いに接続されている。また、保護部材90は、セパレータ部材50の排出口52近傍およびPCVバルブ75を覆うように、セパレータ部材50およびPCVバルブ75に対して所定の離間間隔を有する隙間Sを有した状態で配置されている。したがって、PCVバルブ75の外周部は、板状部91にも板状部92にも接触していない。
また、第1実施形態では、保護部材90は、板状部91の部分が、エンジン本体10が搭載された車両101の進行方向(矢印X1方向)における前方側(X1側)から、後方(X2側)に配置されたPCVバルブ75を覆うように構成されている。また、板状部91に対して直交するとともに後方(矢印X2方向)に延びる板状部92の部分が、PCVバルブ75の側方(Y2側)を覆うように構成されている。これにより、走行中に車両101(図1参照)の前方から後方に向かってエンジン本体10周辺に吹き込まれた走行風(図1参照)が、PCVバルブ75よりも先に保護部材90の板状部91に当てられ、板状部92に沿って後方に流されるように構成されている。また、これにより、PCVバルブ75は、走行風に直接的に晒されないように構成されている。
なお、エンジン100が冷間始動された直後は、エンジン100の暖機運転が不十分である。このような条件下で車両101(図1参照)が走行された場合であっても、PCVバルブ75は、保護部材90が妨げとなって冷たい走行風に直接的に晒されない。したがって、PCVバルブ75を流通するブローバイガスが走行風に晒されて冷却されるのが抑制される。すなわち、ブローバイガス中の水蒸気がPCVバルブ75の内部で凍結するのが抑制される。また、PCVバルブ75が保護部材90により覆われているので、車両101の走行時に路面105(図1参照)から跳ね上げられた石(飛び石)などがPCVバルブ75に直接的に衝突するのが防止されている。
また、図5および図7に示すように、セパレータ部材50の内部には、ブローバイガスが流通する流路が設けられている。なお、図7では、蓋部50a(図5参照)を便宜的に取り除いて本体部50bの内部構造を平面的に示している。具体的には、本体部50bには、矢印Y2方向(図7では紙面奥側方向)に窪む凹部53が形成されており、凹部53と蓋部50aの内面とによってブローバイガスの流路が形成されるように構成されている。また、凹部53は、底面53aと、底面53aを取り囲む内側面53bとを有している。また、本体部50bには、凹部53の底面53aから矢印Y1方向に突出する隔壁部54が設けられている。
隔壁部54は、Z2側の下面54aおよびZ1側の上面54bを有しており、下面54aおよび上面54bは、内側面53bの一部を構成している。また、上面54bは、矢印X1方向に沿って矢印Z2方向に傾斜する下り勾配を有している。また、隔壁部54は、Y1側の端部が蓋部50aの裏面に対して溶着されている。また、底面53a、内側面53bおよび隔壁部54は、互いに、丸みを有する内壁面によって接続されている。そして、凹部53の裏側(Y2側)は、セパレータ部材50の外壁面50cが配置されている。したがって、ブローバイガスは、以下のように流通される。
すなわち、図8に示すように、ブローバイガスは、クランク室3a(図3参照)から開口部3d(図3参照)および吸込口51を介してセパレータ部材50に水平方向に流入される。そして、ブローバイガスは、流路R1を通過して凹部53のY2側の底面53a(領域Q1)に衝突した後、上方向(矢印Z1方向)に延びる流路R2を通過して隔壁部54の下面54a(領域Q2)に衝突する。そして、ブローバイガスは、下面54aに沿って横方向(矢印X1方向)に延びる流路R3を通過して凹部53のX1側の内側面53b(領域Q3)に衝突する。その後、ブローバイガスは、内側面53bに沿って上方向に延びる流路R4を通過して凹部53のZ1側の内側面53b(領域Q4)に衝突する。そして、ブローバイガスは、隔壁部54の上面54bおよび内側面53bに沿って横方向(矢印X2方向)に延びる流路R5を通過して凹部53のX2側の内側面53b(領域Q5)に衝突する。最後に、ブローバイガスは、上方向に向きを変えて排出口52に到達してPCVバルブ75へと導かれる。セパレータ部材50の内部には、このようなラビリンス(迷路)構造からなる流路が形成されている。
セパレータ部材50では、凹部53に隔壁部54が設けられることにより、吸込口51から流入したブローバイガスは、直線的ではなく流路R1〜R5を経て蛇行しながら排出口52へと到達する。そして、ブローバイガスの慣性衝突が繰り返される各々の衝突箇所(領域Q1〜Q5)において、ブローバイガスに含まれる液体のオイルが分離されるとともに、オイル分離後のブローバイガスが排出口52から排出される。また、分離されたオイルは、オイルの自重により、凹部53の内側面53bをブローバイガスの流通方向とは逆方向に流れて、最終的に縦長形状の吸込口51に達する。そして、開口部3dからクランク室3aのオイル貯留部3b(図3参照)に戻される。
また、流路R1〜R5を設けることによって、セパレータ部材50では、吸込口51から排出口52までの流路長が極力長くなるように構成されている。その一方で、流路R1〜R5の断面積(流路幅)を所定量以上確保して、各々を流れるブローバイガスの流速が過度に増加されるのも抑制されている。したがって、ブローバイガスの通過時に内部空間(凹部53)に滞留するブローバイガスから微粒子状のオイルミストが効率よく捕集される。そして、オイルが気液分離されたブローバイガスは、PCVバルブ75に導かれてインテークマニホールド40に還流される。
また、図2および図3に示すように、セパレータ部材50は、シリンダブロック2のY2側の外側面2cと、クランクケース3のY2側の外側面3cとに跨るようにしてエンジン本体10の外側面10aに取り付けられている。より具体的には、図5に示すように、セパレータ部材50の本体部50bには、クランクケース3の3つのねじ穴3f(図4参照)およびシリンダブロック2の1つのねじ穴2f(図4参照)に対応する位置に、ねじ挿入孔50fがそれぞれ形成されている。そして、ねじ部材5(図2参照)が、各々のねじ挿入孔50fを介してねじ穴3fおよびねじ穴2fに締め込まれることによって、セパレータ部材50は、外側面10a(図2参照)に取り付けられている。
また、図5に示すように、セパレータ部材50の蓋部50aのクランクケース3側(Y1側)には、吸込口51を囲うように長円周状の溝部50dが形成されている。この溝部50dには、図3に示すように、オイルがエンジン100の外部に漏れ出すのを抑制するためのシール部材6が嵌め込まれている。シール部材6には、弾性を有する材料で、かつ、耐水性と耐油性との両方を兼ね備えたゴム系(樹脂製)の材料が用いられる。そして、吸込口51を外側面3cに対してY2側から対向させるとともに蓋部50aがシール部材6を介して周縁部3eに押し当てられる。これにより、セパレータ部材50が外側面10aに取り付けられた状態で、クランク室3aとセパレータ部材50とが、気密性を維持しながら連通されるように構成されている。
また、図3に示すように、セパレータ部材50の吸込口51(クランクケース3の開口部3d)は、クランクシャフト15の回転軸線Aよりも下方(Z2側)で、かつ、オイル貯留部3bに溜められたオイルの油面よりも上方(Z1側)に位置する。つまり、セパレータ部材50の吸込口51は、回転軸線Aよりも上側のシリンダヘッド1やシリンダブロック2に対応する高さ位置には配置されていない。この場合、吸込口51(開口部3d)の上端は、回転軸線Aから距離D1だけ下方に位置する。また、開口部3dの下端は、オイルの油面よりも距離D2だけ上方に位置するとともに、吸込口51の下端は、オイルの油面よりも距離D3だけ上方に位置する。なお、距離D2が距離D3よりも若干大きいので、開口部3dの下端は、吸込口51の下端よりも若干油面から遠い。また、セパレータ部材50全体がオイルの油面よりも上方に位置するように構成されている。
また、図3に示すように、接続ホース76は、マウントブラケット80に形成された貫通孔81を貫通して、サージタンク41に接続されている。これにより、マウントブラケット80を避けるように接続ホース76を取り回す場合と比べて、接続ホース76の長さは短縮されている。また、接続ホース76の露出部分が短いので、寒冷地などでの走行時において、低温の走行風に起因して接続ホース76の内部の水分が凍結するのが極力抑制されている。
マウントブラケット80は、図2に示すように、シリンダブロック2の外側面2cに取り付けられており、マウントブラケット80は、衝撃を吸収可能なインシュレータ(図示せず)を介してエンジン本体10を車両101側に固定する役割を有している。なお、図2においては、セパレータ部材50および保護部材90の配置構成を明確に示すために、インシュレータの図示を省略している。第1実施形態におけるエンジン100におけるセパレータ部材50まわりの構造は、上記のように構成されている。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、セパレータ部材50と、セパレータ部材50の排出口52に接続されたPCVバルブ75と、PCVバルブ75を外側から覆う保護部材90とを備える。これにより、エンジン100の冷間始動直後に車両101が走行した場合であっても、PCVバルブ75は、保護部材90が妨げとなって冷たい走行風に直接的に晒されない。したがって、PCVバルブ75を流通するブローバイガスが走行風に晒されて冷却されるのが抑制される。その結果、エンジン100の暖機運転が不十分な走行状態であっても、エンジン本体10から排出されPCVバルブ75を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、PCVバルブ75を外側から覆う保護部材90を備えることによって、PCVバルブ75が走行風に晒されないことに加えて、車両101の走行時に路面105から跳ね上げられた石などがPCVバルブ75に直接的に衝突するのが防止される。したがって、エンジン本体10の外側面10aに取り付けられたセパレータ部材50に接続されたPCVバルブ75を、飛び石などから効果的に保護することができる。
また、第1実施形態では、車両101の進行方向における前方側からPCVバルブ75を覆うように保護部材90を構成する。これにより、走行中に車両101の前方からエンジン本体10周辺に吹き込まれた走行風をPCVバルブ75よりも先に保護部材90に当てることができる。すなわち、冷たい走行風の流れをPCVバルブ75から確実に逸らすことができるので、PCVバルブ75が走行風により冷却されるのを確実に抑制することができる。したがって、エンジン100の暖機運転が不十分な走行状態であっても、エンジン本体10から排出されPCVバルブ75を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、セパレータ部材50の排出口52近傍およびPCVバルブ75を覆うように、セパレータ部材50およびPCVバルブ75に対して隙間Sを有した状態で保護部材90を配置するように構成する。これにより、保護部材90がセパレータ部材50の排出口52近傍およびPCVバルブ75に対して直接接触する場合と異なり、冷たい走行風に晒される保護部材90によってセパレータ部材50の排出口52近傍およびPCVバルブ75が直接的に冷やされるのを抑制することができる。また、車両101の走行時に路面105から跳ね上げられた石などが保護部材90に衝突しても衝撃力がセパレータ部材50の排出口52近傍およびPCVバルブ75に直接的に伝わるのを抑制することができる。これらの結果、ブローバイガス中の水蒸気の凍結に起因したPCVバルブ75の動作不良を容易に抑制することができるとともに、路面105から跳ね上げられた石(飛び石)によってPCVバルブ75が破損するのを容易に抑制することができる。
また、第1実施形態では、セパレータ部材50は、樹脂製であり、保護部材90は、樹脂製のセパレータ部材50の排出口52にPCVバルブ75が接続された状態で、セパレータ部材50の排出口52近傍においてPCVバルブ75を外側から覆うようにセパレータ部材50に一体的に設けられている。これにより、製造プロセス上、2分割された蓋部50aおよび本体部50bを振動溶着などによって一体化して1つのセパレータ部材50として容易に製造することができる。この際、樹脂成形によって本体部50bに保護部材90(板状部91および92)を容易に形成することができる。また、保護部材90を含むセパレータ部材50が樹脂製となる分、軽量化を図ることができる。
(第1実施形態の変形例)
次に、図1、図9および図10を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。この第1実施形態の変形例では、上記第1実施形態と異なり、PCVバルブ75のみならず接続ホース76の一部(貫通孔81の下方に露出する部分)も覆うように保護部材95を構成した例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
第1実施形態の変形例によるエンジン110においては、図9に示すように、エンジン本体10のY2側の外側面10aに、セパレータ部材55が取り付けられている。また、セパレータ部材55の排出口52にはPCVバルブ75が取り付けられており、接続ホース76を介してインテークマニホールド40側と連通されている。なお、エンジン110は、本発明の「内燃機関」の一例である。
ここで、第1実施形態の変形例では、図10に示すように、セパレータ部材55には、樹脂製の保護部材95が設けられている。そして、保護部材95は、排出口52の近傍部分から上方に延びる板状部96および板状部97が、保護部材90(図1参照)の場合よりもさらに上方(矢印Z1方向)に延長されている。これにより、保護部材95は、PCVバルブ75に加えて接続ホース76の一部を覆うように構成されている。
また、この場合、図9に示すように、保護部材95の板状部96および97は、接続ホース76のうちのPCVバルブ75からマウントブラケット80に形成された貫通孔81までの区間を覆っている。したがって、PCVバルブ75とともに接続ホース76は、車両101(図1参照)の進行方向(矢印X1方向)における前方側に露出しないように構成されている。なお、第1実施形態の変形例によるエンジン110のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第1実施形態の変形例では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態の変形例では、上記のように、PCVバルブ75とインテークマニホールド40(サージタンク41)とを接続する接続ホース76を備える。そして、PCVバルブ75に加えて接続ホース76の一部(貫通孔81の下方に露出する部分)を覆うように保護部材95を構成する。これにより、PCVバルブ75のみならず接続ホース76が冷たい走行風に直接的に晒されるのを防止することができるので、接続ホース76を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。また、PCVバルブ75のみならず路面105(図1参照)から跳ね上げられた石によって接続ホース76が破損するのを抑制することができる。なお、第1実施形態の変形例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態)
次に、図1、図2、図6および図11を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、セパレータ部材250を外側から覆うように保護部材290を設けた例について説明する。なお、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第2実施形態によるエンジン200においては、図11に示すように、エンジン本体10のY2側の外側面10aに、セパレータ部材250が取り付けられている。また、セパレータ部材250の排出口52にはPCVバルブ75が取り付けられており、接続ホース76を介してインテークマニホールド40側と連通されている。なお、エンジン200は、本発明の「内燃機関」の一例である。
ここで、第2実施形態では、セパレータ部材250には、セパレータ部材250の外壁面250cを外側から覆う保護部材290が設けられている。より具体的には、外壁面250cは、凹部53の形状に対応するようにY2側に突出しており、セパレータ部材50(図2参照)が有する外壁面50c(図2参照)と同様の起伏形状を有している。そして、保護部材290は、外壁面250cを覆いながら、外壁面250cに対して所定の隙間(空隙)を隔てて配置されている。
また、保護部材290は、樹脂製のセパレータ部材250に一体的に形成されており、外壁面250cと保護部材290の内面との間には、所定の離間間隔(Y軸方向)を有する空洞部Tが形成されている。また、空洞部Tには、空気が充填されており断熱層の役割を有している。
また、保護部材290は、車両101(図1参照)の進行方向(矢印X1方向)における前方側(X1側)から後方に向かって外壁面250cを覆うように形成されている。したがって、空洞部Tは、走行風に晒される前方側の外壁面250cに沿って配置されるとともに、空洞部Tは、後方に延びる外壁面250cに沿って後方領域に延びている。これにより、走行中に車両101(図1参照)の前方下方から後方に向かってエンジン本体10周辺に吹き込まれた走行風は、前方側の外壁面250cには直接的に当たることなく、保護部材290に当てられる。
なお、第2実施形態では、セパレータ部材250におけるPCVバルブ75の近傍に上記第1実施形態で説明した保護部材90(図6参照)が設けられていない点を除いて、エンジン200のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、セパレータ部材250と、セパレータ部材250の外壁面250cを外側から覆う保護部材290とを備える。これにより、エンジン200の冷間始動直後に車両101(図1参照)が走行した場合であっても、セパレータ部材250は、保護部材290が妨げとなって冷たい走行風に直接的に晒されない。したがって、セパレータ部材250を流通するブローバイガスが走行風に晒されて冷却されるのが抑制される。その結果、エンジン200の暖機運転が不十分な走行状態であっても、エンジン本体10から排出されるブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、セパレータ部材250を外側から覆う保護部材290を備えることによって、セパレータ部材250が走行風に晒されないことに加えて、車両101の走行時に路面105(図1参照)から跳ね上げられた石などがセパレータ部材250に直接的に衝突するのが防止される。したがって、エンジン本体10の外側面10aに取り付けられたセパレータ部材250を、飛び石などから効果的に保護することができる。
また、第2実施形態では、車両101の進行方向における前方側からセパレータ部材250の外壁面250cを覆うように保護部材290を構成する。これにより、走行中に車両101の前方からエンジン本体10周辺に吹き込まれた走行風をセパレータ部材250の外壁面250cよりも先に保護部材290に当てることができる。すなわち、冷たい走行風の流れをセパレータ部材250から確実に逸らすことができるので、セパレータ部材250が走行風により冷却されるのを確実に抑制することができる。
また、第2実施形態では、セパレータ部材250の外壁面250cに対して空洞部Tを隔てた状態で保護部材290を配置するように構成する。これにより、保護部材290がセパレータ部材250の外壁面250cに対して直接接触する場合と異なり、冷たい走行風に晒される保護部材290によってセパレータ部材250が直接的に冷やされるのを抑制することができる。また、車両101の走行時に路面105から跳ね上げられた石などが保護部材290に衝突しても衝撃力がセパレータ部材250に直接的に伝わるのを抑制することができる。これらの結果、セパレータ部材250を流通するブローバイガス中の水蒸気が凍結するのを容易に抑制することができ、かつ、飛び石によってセパレータ部材250が破損するのを容易に抑制することができる。
また、第2実施形態では、保護部材290をセパレータ部材250に一体的に設けるとともに、セパレータ部材250の外壁面250cと、保護部材290との間に空気層(断熱層)からなる空洞部Tを設ける。これにより、セパレータ部材250を空気層(断熱層)を隔てて直接外気(走行風)に晒される保護部材290から断熱することができるので、ブローバイガス中の水蒸気の結露防止を効果的に図ることができる。その結果、セパレータ部材250により回収されるオイルに結露水が混入するのを回避することができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図1、図6、図12および図13を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第2実施形態と異なり、セパレータ部材350とは別部品として構成した保護部材390をセパレータ部材350の近傍に設けた例について説明する。なお、図中において、上記第2実施形態と同様の構成には、第2実施形態と同じ符号を付して図示している。
本発明の第3実施形態によるエンジン300においては、図12に示すように、エンジン本体10のY2側の外側面10aに、セパレータ部材350が取り付けられている。また、セパレータ部材350の排出口52にはPCVバルブ75が取り付けられており、接続ホース76を介してインテークマニホールド40側と連通されている。なお、エンジン300は、本発明の「内燃機関」の一例である。
ここで、第3実施形態では、セパレータ部材350には、セパレータ部材350の外壁面350cを外側から覆う保護部材390が設けられている。より具体的には、図13に示すように、セパレータ部材350に対して樹脂製の保護部材390が外壁面350c側に取り付けられるように構成されている。この場合、ねじ部材5を用いて保護部材390とセパレータ部材350とがシリンダブロック2(図12参照)に対して共締めされる。なお、共締め箇所は4箇所である。そして、保護部材390は、外壁面350cを覆いながら、外壁面350cに対して所定の離間間隔を有する隙間Uを有した状態で配置されている。これにより、外壁面350cと保護部材390との間には、空気層が設けられている。なお、図12および図13に示すように、隙間Uの最下部近傍に対応する保護部材390の部分には、水抜き穴395が設けられている。これにより、隙間Uに水が流入しても、隙間Uに滞留することなく水抜き穴395から排出されるように構成されている。
また、保護部材390は、車両101(図1参照)の進行方向(矢印X1方向)における前方側(X1側)から後方に向かって外壁面350cを覆うように形成されている。したがって、隙間Uも、走行風に晒される前方側の外壁面350cに沿って配置されるとともに、後方に延びる外壁面350cに沿って後方領域に延びている。なお、保護部材390は、PCVバルブ75の近傍には形成されていない。また、保護部材390は、ねじ部材5を用いて4箇所で固定されているので、走行風に晒された保護部材390が振動などに起因して異音を生じたり、ねじ部材5が緩んで保護部材390が脱落することなどが効果的に防止されている。
なお、第3実施形態では、セパレータ部材350におけるPCVバルブ75の近傍に上記第1実施形態で説明した保護部材90(図6参照)が設けられていない点を除いて、エンジン300のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、保護部材390をセパレータ部材350とは別部品として構成する。そして、保護部材390をセパレータ部材350の外側から覆うとともに、ねじ部材5を用いて保護部材390とセパレータ部材350とをシリンダブロック2に対して共締めして取り付けるように構成する。これにより、既存のセパレータ部材350に対して保護部材390を追加的に取り付ける簡便な手段によって上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、車両101の前後方向(X軸方向)にクランクシャフト15が延びるようにエンジン100がマウントされた状態(縦置き状態)でエンジン本体10のY2側(進行方向左側)の外側面10aにセパレータ部材50および保護部材90を配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、車両101の左右方向(Y軸方向)にクランクシャフト15が延びるようにエンジン100が配置された状態(横置き状態)で、エンジン100のX1側(進行方向前方側)の外側面10aにセパレータ部材50および保護部材90を配置してもよい。この場合も、走行中に前方から吹き込まれた走行風をPCVバルブ75よりも先に保護部材90(この場合は、板状部92)に当てることができるので、PCVバルブ75が走行風により冷却されるのを抑制することができる。また、セパレータ部材50の近傍に配置されたPCVバルブ75を飛び石などからも効果的に保護することができる。なお、上記第1実施形態の変形例、第2および第3実施形態に対してこの変形例を同様に適用してもよい。
また、上記第1実施形態ではPCVバルブ75を覆う保護部材90のみをセパレータ部材50の本体部50bに設ける一方、上記第2および第3実施形態ではセパレータ部材250(350)の外壁面250c(350c)を覆う保護部材290(390)のみをセパレータ部材250(350)に対して一体的または別部品として設けた例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、セパレータ部材およびPCVバルブ75を共に外側から覆う保護部材をセパレータ部材に対して一体的または別部品として設けてもよい。
一例として、たとえば、図14に示す変形例のように、上記第3実施形態で示した保護部材390(図13参照)に対してPCVバルブ75を覆う位置に断面がL字形状の板状部491を追加して保護部材490を樹脂成形してもよい。これにより、セパレータ部材350とPCVバルブ75とを共に走行風に起因した冷却から保護することができる。また、飛び石からも効果的に保護することができる。なお、この変形例においても水抜き穴395を設けておくのが好ましいが、水抜き穴395はなくてもよい。また、他の変形例としては、上記第1実施形態で示した保護部材90付きのセパレータ部材50と、上記第2実施形態で示した保護部材290付きのセパレータ部材250とを足し合わせたようなセパレータ部材(本体部)を樹脂成形して、エンジン本体10の外側面10aに取り付けるような構成であってもよい。
また、上記第1実施形態およびその変形例では、保護部材90(95)をセパレータ部材50(55)の本体部50bに一体的に形成した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、PCVバルブ75(および接続ホース76)を覆う保護部材を本体部50bとは別部品として構成してセパレータ部材の近傍に組み付けるように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、樹脂製のセパレータ部材50をエンジン本体10の外側面10aに取り付けた例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、金属製のセパレータ部材50を取り付けてもよい。また、この場合、インサート成型法を用いて金属製のセパレータ部材50と樹脂製の保護部材90とを一体成形してもよいし、保護部材90の部分も同じ金属製としてもよい。なお、上記第1実施形態の変形例に対してこの変形例を同様に適用してもよい。
また、上記第2実施形態では、空洞部Tに空気を充填した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ウレタン樹脂などの発泡系断熱材を空洞部Tに充填して断熱層を構成してもよい。また、発泡系断熱材のみならず、グラスウールなどの繊維系断熱材を空洞部Tに充填して断熱層を構成してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例、第2および第3実施形態では、セパレータ構造としてラビリンス式のセパレータ部材50(55、250、350)を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。セパレータ構造として上記以外のオイル分離方式を適用したセパレータ部を用いてもよい。たとえば、サイクロン式のセパレータを適用してもよい。また、セパレータ本体が1つの凹部53のみならず複数の凹部(セパレータ部屋)に分割されており、複数のセパレータ部屋のうちの一方のセパレータ部屋からブローバイガスが取り込まれるとともに、複数のセパレータ部屋のうちの他方のセパレータ部屋からブローバイガスが放出されるように本発明の「セパレータ本体」を構成してもよい。このようなセパレータ本体に対して外側を覆う保護部材を適用してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例、第2および第3実施形態では、接続ホース76が、PCVバルブ75を通過したブローバイガスをインテークマニホールド40のサージタンク41に導くように構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、サージタンク41ではなく、4本に分岐した吸気ポート42の各々に導くように「ブローバイガス通路部」を構成してもよい。そして、このようなブローバイガス通路部の少なくとも一部を覆うように保護部材を構成してもよい。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例、第2および第3実施形態では、エンジン本体10がシリンダヘッド1、シリンダブロック2およびクランクケース3を含む例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シリンダブロック2とクランクケース3の間にラダーフレームを挿入してもよいし、クランクケース3の下側にオイルパンを設けてもよい。つまり、セパレータ部材50の吸込口51が、クランクシャフト15の回転軸線Aよりも下方で、かつ、オイル貯留部3bに溜められたオイルの油面よりも上方に位置するように配置されていれば、エンジン本体10の構成は、特に限定されない。
また、上記第1実施形態、第1実施形態の変形例、第2および第3実施形態では、ガソリン機関からなる自動車用のエンジン100(110、200、300)に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、内燃機関であるならば、ガソリン機関以外のガス機関(ディーゼルエンジンおよびガスエンジンなどの内燃機関)に対して本発明を適用してもよい。
1 ヘッドカバー
2 シリンダブロック
2c、3c、10a 外側面
3 クランクケース
3a クランク室
3b オイル貯留部
3d 開口部
5 ねじ部材
10 エンジン本体(内燃機関本体)
15 クランクシャフト
40 インテークマニホールド
41 サージタンク
50、55、250、350 セパレータ部材(セパレータ本体、内燃機関用セパレータ)
50a 蓋部
50b 本体部
50c、250c、350c 外壁面
51 吸込口
52 排出口
53 凹部
54 隔壁部
75 PCVバルブ(制御弁)
76 接続ホース
80 マウントブラケット
81 貫通孔
90、95、290、390、490 保護部材
91、92、96、97、491 板状部
100、110、200、300 エンジン(内燃機関)
101 車両
102 エンジンルーム
105 路面

Claims (6)

  1. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体の外側面に取り付けられ、前記内燃機関本体からのブローバイガスを気液分離するためのセパレータ部材と、
    前記セパレータ部材を通過したブローバイガスを排出する排出口に接続され、ブローバイガスの排出量を制御する制御弁と、
    前記セパレータ部材または前記制御弁の少なくとも一方を外側から覆う保護部材と、を備える、内燃機関。
  2. 前記保護部材は、前記内燃機関本体が搭載された車両の進行方向における前方側から前記セパレータ部材または前記制御弁の少なくとも一方を覆うように構成されている、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記保護部材は、前記セパレータ部材の排出口近傍および前記制御弁を覆うように、前記セパレータ部材および前記制御弁に対して隙間を有した状態で配置されている、請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記制御弁と、前記内燃機関本体に吸気を導入する吸気装置とを接続するブローバイガス通路部をさらに備え、
    前記保護部材は、前記制御弁に加えて前記ブローバイガス通路部の少なくとも一部を覆うように構成されている、請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記保護部材は、前記セパレータ部材の外壁面に対して隙間を有した状態で配置されている、請求項1または2に記載の内燃機関。
  6. 内燃機関本体の外側面に取り付けられる内燃機関用セパレータであって、
    前記内燃機関本体からのブローバイガスを気液分離するためのセパレータ本体を備え、
    前記セパレータ本体、または、前記セパレータ本体を通過したブローバイガスを排出する排出口に接続されるとともにブローバイガスの排出量を制御する制御弁の少なくとも一方が、保護部材により外側から覆われるように構成されている、内燃機関用セパレータ。
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