JPS6248772A - 被覆組成物 - Google Patents

被覆組成物

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JPS6248772A
JPS6248772A JP60187634A JP18763485A JPS6248772A JP S6248772 A JPS6248772 A JP S6248772A JP 60187634 A JP60187634 A JP 60187634A JP 18763485 A JP18763485 A JP 18763485A JP S6248772 A JPS6248772 A JP S6248772A
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Yutaka Hashimoto
豊 橋本
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亀井 政之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、新規な反応性含フツ素表面改質剤並びに該含
フツ素表面改質剤を含有することを特徴とし、紫外線ま
たは電子線等のエネルギー線によって重合して、表面が
平滑性、摩擦低減性、そして撥水・撥油性、防錆性等に
優れた被膜を形成する被覆組成物に関する。
〈従来の技術〉 金属、プラスチック、磁器、ガラス等の表面を保護被覆
する方法として、表面に重合性モノマーあるいはこれら
のプレーリマー等の硬化性樹脂材料を塗布し、次いでエ
ネルギー線を照射して硬化性樹脂材料を重合し1表面に
強固な硬化樹脂被膜を形成する方法が知られている。
この方法において近年、フッ素化アルキル基の集合体か
ら形成される表面が低表面エネルギーを有することが着
目され、フッ素化アルキル基含有モノマーを硬化性樹脂
組成物の一成分として使用して、耐溶剤性、耐摩耗性、
摩擦低減性等に優れた被膜を形成しようとする機運が高
まシ、各種成形品の保護被覆はもとよシ、電子写真像の
担持体表面被覆や、磁気テープ、磁気ディスク等の表面
保護被覆まで応用されるようになった。例えば■ 米国
特許第2,803.615号、第2.642,416号
、第3,384,627号、第3.419,602号、
第3,719,698号、第3.981,928号、第
3,102,103号、第3.171,861号、第3
,818,074号、第3.814,741号等の明細
書記載の、−分子中にパー70ロアルキル基とビニル基
を1つずつ含有する化合物、又は 一0CH2CF204CF2CF20?CF2O% C
F、、C)120−77)如きフロロオキシアルキレン
基の両末端に、2価の連結基を介してビニル基が連結さ
れた化合物を硬化性樹脂組成物に添加し、耐溶剤性の高
い被覆を行う技術(特開昭57−16067号公報)。
■ 磁気記録媒体の磁気表面側に、上記の中の含フツ素
ビニルモノマーを塗布し、エネルギー線で硬化して、耐
摩耗性、摩擦低減性に優れた磁気表面保護層を得る技術
(特開昭59−28244号公報)。
■ エネルギー線硬化型組成物に、1,1,1,3,3
.3−ヘキサフロロプロピル(メタ)アクリレート又は
−eルフロロエトキシ−1,1−ジヒドロ4ルフロログ
ロビル(メタ)アクリレートの如き含フツ素ビニルモノ
マーを添加し、斯かる組成物をプラスチック又は金属の
表面に塗布、硬化し、平滑性、耐摩耗性に優れた被膜を
形成する技術(特開昭52−105936号公報)等の
提案がある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これら従来から使用されてきたパー70
ロアルキル基又はノ9−70ロアルキレン基含有ビニル
モノマーは、非フツ素系成分との相溶性に劣り、エネル
ギー線で硬化させて得られた硬化塗膜は、摩擦低減性、
均質性、平滑性が十分ではなく、磁気テープ又は磁気デ
ィスクに要求されている表面特性を満足するものではな
い。また一方、フッ素系ビニルモノマーとして1,1,
1,3,3゜3−へキサフロログロビル(メタhリレー
トの如き部分フッ素化されたアルキル基を含むビニルモ
ノマーを使用し、非フツ素系成分との相溶性を上げる試
みもあるが、この様な方法では硬化塗膜の表面エネルギ
ーを十分に下げることができない為に、摩擦低減性、均
質性、平滑性が不十分であシ、上記記録材料の要求表面
特性をまた充足することができないのが現状である。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意研究を行っ
た結果、−分子中にパー70ロアルキル基を2個有し、
そのパー70ロアルキル基ドアクリロイル基が、或特定
の構造の2価の連結基で連結された形の含フツ素化合物
が、非フツ素系成分との相溶性が良く、又エネルギー線
硬化後、従来o含フッ素ビニルモノマーあるいは含フツ
素界面活性剤よシもはるかに優れた表面特性、即ち、摩
擦低減性、均質性、平滑性、耐摩傷性、防錆性、防湿性
、耐溶剤性、撥水撥油性等を示す表面改質剤となること
を見い出し、本発明を完成するに至った・ 本発明の目的の一つは、一般式〔■〕の如き優れた相溶
性、および表面特性を与える新規な反応性台フッ素゛表
面改質剤を提供することにあり、もう一つの目的は該反
応性台フッ素表面改質剤を含んでなる、エネルギー線に
よって重合硬化可能な被覆組成物を提供することにある
本発明に係る新規な反応性含フツ素表面改質剤は一般式
〔■〕 〔式中、RfとRf’は、炭素数3〜20のノー−70
ロアルキル基であシ、同一でも異なっていても良い。
(但し、R1は水素原子もしくは炭素数1〜10のアル
キル基である。)、または+CH2−)−H(但し、n
は1〜6の整数である。)から選ばれた2価の連結基で
あシ、同一でも異なっていてもよい。
2、は、 +CH2へ(但し、mは2〜6の整数である
。)または−CH2CH−である。
番 CH3 Rは、水素原子、メチル基、またはハロダン原子である
R20 (但し、R2は水素原子、または炭素数1〜36のアル
キル基もしくはアルケニル基でおる。)tたでアシ、同
一でも異なっていても良い。
H 電 Aは、R3−C+CH20CH2CHCH2九、署 R3−C+(H20CR2CH20CH2CHCH2ガ
(但し、R3は水素原子、ヒドロキシメチル基、メチル
基、エチル基、またはニトロ基である。)、N +CH
2CH20CH2CHCI(2J、または 詰碁である。〕にて表わされる化合物であるe本発明に
係る反応性含フ、素表面改質剤においてRfは、炭素数
3〜20のツク−フロロアルキル基もしくはノ9−70
ロアルケニル基でアル、直鎖状1分岐状、環状またはそ
れらを組み合せたもののいCF。
本発明に係る反応性含フ、素表面改質剤の具体例として
次の如きものが挙げられるが、本発明は下記化合物によ
りて何ら限定されるものでないことは勿論である。
本発明に係る反応性含フツ素表面改質剤の製造法には特
に制限はないが、例えば 含フツ素アルコール af−zl−oHI:ID Rf’−Z2−OH[■り 水酸基含有(メタ)アクリレート化合物0H2−C(R
)COZ 、ou        (:nDジカルボン
酸無水物 分子中にエポキシ基を34囚含む化合物は前記の通シで
ある。〕の反応にて収率良く簡便に製造される。
即ち、含フツ素アルコール(n)及び/又は〔■りとジ
カルデン酸無水物CIV)及び/又は〔■′〕、そして
水酸基含有(メタ)アクリレート化合物(II[)とジ
カルゼン酸無水物(IVI又は〔■′〕とを、それぞれ
モル此種7:1〜1 : 1.3、好ましくは0.9 
: 1〜1 : 1.1 、反応温度0〜180℃、好
ましくは50〜130℃にて反応させ、 そして CH2−C(R)−C−0−Z、−X、−HCMDを製
造する。しかる後に、化合物(VI〕、 C■〕、そし
て分子中にエポキシ基を3個含む化合物〔V〕。
〔■l〕、または〔■“〕とをモル比2 : 1 : 
0.8〜2:1 : 1.2、好ましくは2 : 1 
: 0.9〜2:1:1.1、反応温度O〜180℃、
好ましくは50〜130℃にて反応し、目的とする本発
明に係る反応性含フツ素表面改質剤〔l〕が製造される
上記反応は無溶剤にて実施可能であるが、必要に応じて
溶剤を使用することができる。溶剤としてはジカルノン
酸無水物(IIV) 、 (IV’)又はエポキシ化合
物(V) 、 [:Vす、〔r〕と反応しないものであ
れば特に制限はないが、例えばアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミド、ツメチルスルホキシド、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、テトラヒドロ7ラン、ベンゾトリフロ
リド等が挙げられる。
化合物〔■)並びに〔■〕と、エポキシ基含有化合物[
:V:] 、 [:V’〕、または〔■“〕 との反応
では、必要に応じて、三級アミン化合物又は四級アンモ
ニウム塩化合物等の触媒を使用することができる〇上記
製造方法では1分子中にエポキシ基を3個含む化合物〔
■〕、〔v′〕、又は〔Y〕に、化合物〔■〕1個と化
合物〔■〕2個とが付加したものや、さらには化合物〔
■〕3個が付加したものが副生ずるが・これらが化合物
〔IDに混入していても本発明に言う表面特性に大きな
悪影響は及ぼさない。又、必要であれば、rル浸透クロ
マトグラフィーで分取することによシ精裏すれば良い。
本発明に係る反応性含フツ素表面改質剤は、単独、もし
くは後で述べる光重合開始剤(ト))と共に被覆組成物
として使用することは出来るが、経済性、また技術的な
面からは被覆膜の強度並びに各1素材に対する被覆膜の
密着性等の観点から、非フッ素系成分、即ち以下に称す
る炭化水素系モノマー■)、(C)、又は(D)と併用
することが好ましい。
本発明に称する炭化水素系七ツマ−とは、分子中に(メ
タ)アクリロイル基を1個有するもの(B)。
(メタ)アクリロイル基を2個以上有するもの(C)、
そしてビニル基を有するものの)である。
(メタ)アクリロイル基を分子中に1個有する炭化水素
系モノマー(B)とは、当業界において一般に希釈モノ
マーと称されるものを含み、具体的には、 B−1(メタ)アクリル酸 〃2 (メタ)アクリル酸アルキル (C1〜C48)
13 フェノキシエチル(メタ)アクリレートI4 エ
トキシエチル(メタ)アクリレート15 メトキシエチ
ル(メタ)アクリレート16 ブトキシエチル(メタ)
アクリレート17N、N−ソエチルアミノエチル(メタ
)アクリレート18N、N−ジメチルアミンエチル(メ
タ)アクリレートI9 グリシジル(メタ)アクリレー
ト110  アリル(メタ)アクリレート1112−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートI 122−ヒド
ロキシズロヒーシ(メタ)アクリレートl 132−メ
トキシエトキシエチル(メタ)アクリレートI 142
−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレートB−1
5ベンジル(メタ)アクリレート116  シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート117  ジシクロペンテニ
ル(メタ)アクリレート1 18  ジシクロインテニ
ルオキシエチル(メタ)アクリレートl 192−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェート120
  テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート12
1  ジシクロペンタジェニル(メタ)アクリレート1
22  ジシクロペンクジエンエトキシ(メタ)アクリ
レート123P−ベンジルフェノキシエチル(メタ)ア
クリレート1 24 .1.6−ヘキサンジオールモノ
(メタ)アクリレート1 25  ネオペンチルグリコ
ールモノ(メタ)アクリレート126  グリセリンモ
ノ(メタ)アクリレートI27 トリメチロールプロ/
4′/モノ(メタ)アクリレート128  ペンタエリ
スリトールモノ(メタ)アクリレートl 292−ヒド
ロキシ−3−フェニルオキシクロピル(メタ)アクリレ
ート1302−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロビ
ル(メタ)アクリレート131  ジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート1 32  ポリエチレン
グリコール(400)モノ(メタ)アクリレート133
2−()伸フロロオクチル)エチル(メタ)アクリレー
ト134  CH=C(CH,)CO+CH,九S i
 (OCR,)5等である。
(メタ)アクリロイル基を2個以上有する炭化水素系モ
ノマー(C)とは、当業界において一般に多官能(メタ
)アクリレート又は特殊(メタ)アクリレートと称され
るものと、プレポリマー、ペースレジン、オリゴマー、
又はアクリルオリゴマーと称されるものとを含み具体的
には次の様なものが例示される。
(1)多価アルコールに(メタ)アクリル酸が2個以上
結合した多価(メタ)アクリレート。
(11)多価アルコールと多塩基酸の反応よシ得られる
ポリエステルポリオールに(メタ)アクリル酸が2個以
上結合したポリエステルアクリレート。
上記(1)、 (ii)中の多価アルコールとしては、
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリメチ
ロールプロ/4ン、ジエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール等である。又多塩
基酸としては7タル酸。
アジピン酸、マレイン酸、トリメリット酸、イタコン酸
、コハク酸、テレフタル酸、アルケニルコハク酸等が挙
げられる。
GiD  エポキシ樹脂の工Iキシ基を(メタ)アクリ
ル酸でエステル蓄啼能基として(メタ)アクリロイル基
としたエポキシアクリレート@エポキシ樹脂としては、
ビスフェノールA−エピクロルヒドリンを、フェノール
7ノラツクーエピクロヒドリ/型、脂環式樹脂等が挙げ
られる。
6V  多価イソシアナート化合物に、ヒドロキシル基
含有(メタ)アクリレートを反応させて得られるポリウ
レタンアクリレート。
多価イソシアナート化合物としては、分子中央部がポリ
エステル、ポリエーテル、ポリウレタン等の構造を有し
、両端にイソシアナート基を含有したもの等が挙げられ
る。
υ その他として、ポリエーテル(メタ)アクリレート
、メラミン(メタ)アクリレート、アルキド(メタ)ア
クリレ−L、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、
シリコン(メタ)アクリレート等がある。
これらのよシ具体的な化合物の例として、以下の如きも
のが挙げられる。
C−11,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート
#21,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレートl
 31.6−ヘキサンシオールジ(メタ)アクリレート
I4  ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
I 5  ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ートz6yf?I)エチレングリコール400ノ(メタ
)アクリレートI 8  トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレートl 11 トリメチロールグロノ
ダントリ(メタ)アクリレート1 12  ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート1 13  ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートl 1
4 インタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
l 15 トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート1 16  ビスフェノールAノ(メタ)アクリレ
ートC−17ノ(メタエリスリトールモノヒドロキシに
メタ(メタ)アクリレート 118日立化成(株)製品FA−731A−(−CH2
+−0COC(R2)−CH2(n、xは1〜10の整
数) (n、xは1〜10の整数) C−22(CH2=C(R3)C00CH2CH20+
2P−OI(123(CH2=C(R,)COOCH2
CH20ガP−0(但し、R3はH又は−CH3である
。)等である。
本発明に称するビニル基を有する炭化水素系モノマーい
)とは D−1スチレン 12P−クロルスチレン 13 P−メトキシスチレン 14 ノビニルベンゼン 15 N−ビニルピロリドン 16 N−ビニルカプロラクタム 17 アクリロニトリル 等である。
本発明に係る反応性含フツ素表面改質剤CDは単独で被
膜形成物として使用することができるが、前記の如き炭
化水素系モノマー(B) 、 (C)、 CD)と併用
することができる。その場合1本発明に示す表面特性、
即ち、摩擦低減性、均質性、平滑性、耐擦傷性、防錆性
、防湿性、耐溶剤性、撥水撥油性等を充分に発揮するた
めだは、(B) + (C)+■)に対する含フツ素表
面改質剤〔■〕の混合割合の下限は、重量比でZoo、
000:1であり、より好ましくは50.000:1で
ある。
本発明に係る被膜形成組成物は、基材に塗布又は含浸さ
せた後、熱、光、電子線、放射線エネルギーを与えるこ
とにより重合硬化せしめ、所望の被覆膜を形成すること
ができる。重合開始エネルギーとして熱を利用する場合
、無触媒又はアゾビスイソブチロニトリル、ペンゾイル
パーオキンド、メチルエチルケトンパーオキシド−ナフ
テン酸コバルト等の重合開始剤、又紫外線のような光を
利用する場合には、当業界公知の所謂光重合開始剤、例
えばE−1:ベンゾフェノン、 E−2:アセトフェノ
ン、E−3:ベンゾイン、E−4:ベンゾインエチルエ
ーテル、E−5:ベンソインイソブチルエーテル、E−
6:ペンジルメチルケタール、E−7:アゾビスイソブ
チロニトリル、E−8:1−ヒドロキシシクロへキシル
フェニルケトン、E−9:2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニル−1−オン等と、必要に応じてアミン化
合物、又はリン化合物等の光増感剤を添加し、重合をよ
り迅速化することができる。電子線又は放射線にて重合
硬化させる場合には、特に重合開始剤等の添加は要しな
い。
本発明の被覆組成物中には、上記の重合開始剤等の他に
、溶剤、耐光安定剤、カップリング剤、消泡剤、レベリ
ング剤、そして界面活性剤等の各種添加剤を加えること
ができる0 溶剤は、本発明の被覆組成物の粘度、塗布性、並びに膜
厚を制御するために配合することができる。この様な溶
剤としては、本発明組成物の重合反応性に悪影響を及ぼ
さなければ特に制限はないが、メタノール、エタノール
、イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチ″1クロロホルム、ジクロルエタン、四9
i化炭素、1−フロロー1−ジクロロ−2−ジクロロ−
2−クロロエタン系の低沸点溶剤が作業性の点から好ま
しい。
本発明の組成物を、溶剤に溶解させた溶液として基材に
塗布又は含浸させた場合、重合硬化を開始する前に、常
温、又は必要に応じて加熱や減圧によシ脱溶剤させる工
程が必要となる。溶剤を加熱除去する場合、モノマー等
の加熱重合を来たさないために80℃以下で実施するの
が好ましい。
本発明に係る被覆組成物を基材に塗布する方法としては
、当業界公知の種々の方法、例えば、刷毛塗り、アプリ
ケーター、パーコーター、ローラーブラシ、又はロール
コータ−等による塗布法、エアースプレー又はエアーレ
ススプレー塗装機等によるスプレー塗布法、シャワーコ
ーター又バカ−テンフローコーター等による流し塗シ法
(フローコート)、浸漬法、キャスティング法、そして
スぎノナ−コーティング法等を用いることができ、基材
の材質、形状又は用途等だ応じて適宜使い分けることが
望ましい。
本発明の組成物をエネルギー線照射によ多重合硬化する
場合、当業界公知の、殺菌灯、紫外線用螢光灯、カーゼ
ンアーク、キセノンランプ、複写用高圧水銀灯、中圧又
は高圧水銀灯、超高圧水銀灯、無電運うンゾ、メタルノ
・ライドランプ、自然光等を光源とする紫外線、又は走
査型、カーテン型電子線加速路による電子線等を使用す
ることができ、厚みが5μm以下の塗布層の紫外線硬化
の場合、重合の幼木化の点で、窒素ガス等の不活性ガス
雰囲気下で照射することが好ましい。
〈作 用〉 前述の如く、非フツ素系成分に含フツ素ビニルモノマー
を添加し、硬化塗膜の表面特性を向上させようとする提
案はある。しかしながら、本発明者等の知見によれば、
従来から提案されてもパーフロロアルキル基又はパーフ
ロロアルキレン奉含有ビニルモノマーは、非フツ素系成
分との相溶性不良から相分離を惹起し、塗膜の均質性を
著しく損うために、十分々摩擦低減性、防錆性、耐擦傷
性等を発揮し々い。また一方、フッ素系ビニルモノマー
として部分フツ素化アルキル基を含有するものを使用し
、相溶性を向上させた例もあるが、この様な系ではフッ
素化アルキル基の表面愁行性が悪いために、十分な表面
特性を発揮しないのが実状である。
これに対し、本発明f係る反応性含フツ素表面改質剤は
、適度な親油性基を有する為に非フツ素系成分との相溶
性を低下させず、又−分子中にパーフロロアルキル基を
2個含有する為に表面移行性を損っていないと考えられ
る。この為に塗膜表面に1ミクロ的に緻密なパーフロロ
アルキル基の集合体が形成され、均質でかつ摩擦低減性
、平滑性、耐擦傷性、防錆性、防湿性、耐溶剤性、撥水
撥油性等に優れた表面が得られるものと推定される。尚
、以上の推擦は本発明を理解する上での一助とするもの
であり、これによって本発明が何ら限定されるものでな
いことは勿論である。
〈発明の効果〉 本発明に係る反応性含フツ素表面改質剤は、重合硬化性
の被覆組成物の一成分としてだけでなく、ビニル基の反
応性を利用して、熱硬化型樹脂のモノマー、又は通常の
溶液重合のモノマーとしても使用できる。
本発明に係る被膜組成物は、前述の如く各種の固体表面
の保護被覆層として例えば防湿防錆剤、防汚剤、潤滑剤
、減摩剤、剥離剤、離型剤、電子部品等の封止剤等とし
て使用できるが被膜の薄さと平滑性、防湿性を生かして
特に、記録材料分野における磁気記録媒体の磁性層の被
覆に好適に用騒られる。
例えば、銅、アルミニウム、亜鉛などの非磁性金属やぼ
りエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルロースアセテート等のセルロース
誘導体ホリカーゼネート等のプラスチックや、更【、場
合によシガラス。
紙、木材、繊維、磁器及び陶器のようなセラミックス上
に蒸着された強磁性合金(鉄、コバルト及び/又はニッ
ケルを主成分とし、少量のアルミニウム、シリコン、ク
ロム、マンガン、モリブデン、チタン、各種重金属類、
希土類金属等を含むもの)または微量酸素存在下で、鉄
、コバルト、クロム等の磁性材料を、f IJエステル
等のプラスチックフィルムに蒸着した磁気テープ、また
は磁気ディスクの磁性層等の保護被覆や、減摩性が特に
要求される、磁気テープ、フロッピーディスク等の磁気
記録媒体の表面及び背面処理剤としても好適である。
一方、本発明の被覆組成物は、ガラス表面上にも透明で
平滑な薄A被膜を形成できるので、各種光学機器の油汚
れ防止剤などとして耐油性と耐拭き取り性を必要とする
用途にも使用することができる。
更に又、防湿性等が特に要求される太陽電池用保護膜、
光ファイバー、光フアイバーケーブル、光ディスク、光
磁気ディスク等の保護被覆剤としても好適である。更に
、耐擦傷性、防汚性、耐湿性に優れるので医療用具及び
器具の表面保護、歯、義歯の表面保護及び虫歯のつめ物
、型どシとしても使用できる。
また本発明の被膜組成物が耐擦傷性に浸れた被膜を形成
できるので、各種成形品又はフィルム、シート等のハー
ドコート剤としても使用できる。
さらて又、本発明の組成物だ顔料及び分散剤を混入し、
防汚性又は゛非粘着性に優れた塗料又はインキを形成で
きる。
次に、本発明の具体的な合成例、実施例について説明す
るが、斯かる説明によって本発明が何ら限定されるもの
でないことは勿論である。文中「部J 、rlJは重量
基単であるものとする。
/′つ 合成例1 −100−CH20CH2CHcH2occH2cH2
cocH2cH2occH=A−19の合成 攪拌器、温度計、コンデンサーを備え念300ゴの4つ
口丸底フラスコに、 C3T(。
C3F1.So□NCH2CH20H35,1,9(0
,06モル) 。
C3F1.CH2CH20H27,9,9(0,06モ
ル)、2二ヒドロキシエチルアクリレ−)?、1.9(
0,06モル)。
ハイドロキノン0.5 、!i’、そして無水コハク酸
18.0.9 (0,18モル)を秤取し、乾燥酸素雰
囲気下95〜100℃で1時間反応した。系内の温度を
70〜75℃に下げた後、 次いでN、N−ジメチルベンジルアミンo、93ヲ投入
し、95〜100℃にて3時間反応した。この結果淡黄
色ペース) 107.6 N得られた。残存カルブキシ
ル基量を011(ト)水酸化ナトリウム水溶液で滴定し
た結果、反応率は98.74であった。本粗生成物をそ
のまま被覆剤に供することができるが、必要であれば以
下の様にして精製できる。
上記粗生成物のテトラヒドロフラン溶液をGPC(カラ
ム:日立製、グルコGL−A 1301.8声冨φxs
oot+t、溶離液:テトラヒドロフラン、検出:紫外
吸収計、254nm)にかけたところ、主ピークの前後
に数本の小さなピークが得られた@全ビーク面積に対す
る主ピーク面積の割合は70憾であった。
主ピークを分取し、H−NMR測定、IR測測定そして
元素分析を行ったところ、目的とする反応性含フツ素表
面改質剤であることが確認できF 。
合成例1の元素分析 CHN        F 分析値(1)  37.4   3.6   0.8 
  36.60=0 ζ A−1の合成 合成例1の含フツ素アルコールの全て、無水コハク酸、
そして2−ヒドロキンエチルアクリレートをそれぞれ、
C3F4.CI(2CH20H55,8,9(0,12
(0,18モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−
) 7.8.9 (0,06モル)に置換え同様にして
反応を行い精製した。粗生成物の収量は12−0.9y
であυ、0.1(ロ)水酸化ナトリウム水溶液による反
応率は99.0偽であった。GPC分析における主ピー
ク面積の割合は78%であった。主ピークを分取し、H
−NMR測定、IR測測定そして元素分析を行ったとこ
ろ、目的とする化合物であることが確合成例2の元素分
析 分析値(@   46.4  5.0  32.5計算
値(@   46.2  4.8  32.5銅板(J
IS G3141 )、アルミ板(JIS H4000
)、ガラス板に表−1に示した本発明の被膜形成組成物
を塗布し、溶剤を室温で蒸散させた後、塗布層を紫外線
、電子線熱によって下記の条件下で硬化させ、被覆膜の
緒特性にっ−て検討した。結果を表−1に示す。
装置: 紫外線による硬化は、高圧水銀灯(80vI/cnL)
を使用し、照射距離1ocrrL、照射時間60秒、窒
素雰囲気下33℃で実施した。また電子線による硬化は
、カーテン型電子線加速器(200kV )を使用し、
線量10 Mradで行った。
熱硬化条件: 加熱オープン中、150℃、10分間の加熱条件で熱硬
化した。
塗装方法: 本発明に係る反応性含フツ素表面改質剤(A))、炭化
水素系モノマー(B) 、 (c)、 CD)、そして
その他配合物から成る組成物を酢酸エチルによって5壬
に希釈し、バーコーターにて塗布し、不揮発分が1.0
μmの塗布層を形成した。
塗装方法: 本発明だ係る反応性含フツ素表面改質剤(A)、炭化水
素系アクリレ−) (B) 、 (C)、そして光重合
開始剤の)から成る組成物を酢酸エチルによって5憾に
希釈し、パーコーターにて塗布し、不揮発分が0.5μ
mの塗布層を形成した。
表面平滑性: 表面塗膜の平滑性は、倍塞160倍の光学顕微鏡で塗膜
表面のブッ等の有無を観察し、5段階(5:全くプッが
ない、4:緑にほんの僅かプツあり、3:表面にほんの
僅かブツあり、2:表面に僅かにプツがある、1:全て
にブツがある数値が大きい程良好)で評価した。
表面乾燥性: 指触による ◎印 ペタ付きが全く々い O印 ペタ付きが若干感じられる Δ印 ペタ付きが少しある ×印 ペタ付きがある 表面硬度: JIS 5400の方法に基づいて実施した。
接触角: 接触角は、n−ドデカン又は水を6μ!測定表百に滴下
シ、エルマ製ゴニオメータ一式接触角測定器を用い、2
5℃にて測定した。
防錆性: 試験片を20係塩化ナトリウム水溶液に浸漬し、塗膜に
錆が発生するまでの時間を観察し、5段階(5:200
時間以上、4:150〜200時間、3:100〜15
0時間、2:50〜100時間、1:0〜50時間)で
評価した。
基盤目テスト: icm角を1n間かくで縦と横にカッターで99100
個の=ス目をつくり、セ5イー 7’ (積木化学S−
832)を密着させて、−気にはがし、浅化による重合
体被膜の形成を示し、FB表示は電子線硬化のそれを、
そして)(FATは熱硬化のそれをそれぞれ示す。ま念
表中の(3)、 (B) 、 (C) 、 Q)) 、
 (E)は、本文中の化合物をそれぞれ表わしている・
実施例1〜12の如く、本発明例は表面平滑性。
表面乾燥性、表面硬度、接触角、耐塩水性、及び基盤目
テストにおいて優れた性能を有していることが分った。
こt’Lに対し、比較例1〜8の如く、本発明に係る反
応性含フツ素表面改質剤を欠くか。
又はそれに代って他種の反応性含フツ素化合物を配合し
た場合、実施例と比較し、極めて劣悪な性能しか得られ
ないことが分った。
実施例13〜19、比較例9〜16 次にポリエステルフィルムに、表−1に示す実施例と同
じ組成で被覆膜を形成塗工膜厚:5μmし、その表面平
滑性、表面乾燥性、n−)*デカンの接触角及び転落角
、摩擦抵抗低減性、アセトン並びにクロロセンに対する
耐溶剤性、耐光性、そして耐湿性を検討した。その結果
を表−2に示す。
尚、動摩擦係数の測定は、米国材料試験協会規格D−1
894に草じた方法によシ、東洋ボールドウィン社製摩
擦試験治具を使用して行った(錘重量:236.P、引
張強度: 100 my/wn )。
耐溶剤性は、本発明の被覆膜を形成したポリエステルフ
ィルムを、アセトン並びにクロロセンに50℃で1時間
浸漬した後引き上げ、多装及び基盤目テストにて評価し
念。
耐光性は、フェードメーターえおいて1000時間暴露
後の塗膜の外観を目視によシ評価した。
耐湿性は、80℃、90悌RHの条件下で150時間経
過後の塗膜の外観と、密着性を基盤目テストによシ評価
した。
どa− 表−2から1本発明実施例と比較例とには明瞭な差異が
表面平滑性、表面乾燥性、接触角、動摩擦係数、耐溶剤
性、耐光性、耐湿性で認められ、本発明の優位性が確認
された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、RfとRf′は、炭素数3〜20のパーフロロ
    アルキル基であり、 Z_1とZ_2は、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R_1は
    水素原子もしくは炭素数1〜10のアルキル基である。 )、または−(CH_2)−_n(但し、nは1〜6の
    整数である。)から選ばれた2価の連結基であり、 Z_3は、−(CH_2)−_m(但し、mは2〜6の
    整数である。)または▲数式、化学式、表等があります
    ▼であり、 Rは、水素原子、メチル基、またはハロゲン原子であり
    、 X_1、X_2、そしてX_3は、▲数式、化学式、表
    等があります▼ (但し、R_2は水素原子、または炭素数1〜36のア
    ルキル基もしくはアルケニル基である。)または▲数式
    、化学式、表等があります▼から選ばれた2価の連結基
    であり、 Aは、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R_3は水
    素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、エチル基、ま
    たはニトロ基である。)、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、または▲数式、化学式、表等があります▼にて
    表わされる3価の連結基である。〕にて表わされる反応
    性含フッ素表面改質剤。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、RfとRf′は、炭素数3〜20のパーフロロ
    アルキル基であり、 ▲数式、化学式、表等があります▼ Z_1とZ_2は、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R_1は
    水素原子もしくは炭素数1〜10のアルキル基である。 )、または−(CH_2)−_n(但し、nは1〜6の
    整数である。)から選ばれた2価の連結基であり、 Z_3は、−(CH_2)−_m(但し、mは2〜6の
    整数である。)または▲数式、化学式、表等があります
    ▼であり、 Rは、水素原子、メチル基、またはハロゲン原子であり
    、 X_1、X_2、そしてX_3は、▲数式、化学式、表
    等があります▼ (但し、R_2は水素原子、または炭素数1〜36のア
    ルキル基もしくはアルケニル基である。)または▲数式
    、化学式、表等があります▼から選ばれた2価の連結基
    であり、 Aは、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼(但し、R_3は水
    素原子、ヒドロキシメチル基、メチル基、エチル基、ま
    たはニトロ基である。)、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、または▲数式、化学式、表等があります▼にて
    表わされる3価の連結基である。〕にて表わされる反応
    性含フッ素表面改質剤を含有することを特徴とする重合
    可能な被覆組成物。
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