JPS63301233A - 表面硬度と密着性に優れた塗料組成物 - Google Patents

表面硬度と密着性に優れた塗料組成物

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JPS63301233A
JPS63301233A JP62136459A JP13645987A JPS63301233A JP S63301233 A JPS63301233 A JP S63301233A JP 62136459 A JP62136459 A JP 62136459A JP 13645987 A JP13645987 A JP 13645987A JP S63301233 A JPS63301233 A JP S63301233A
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JP
Japan
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meth
compound
acrylate
synthetic resin
adhesion
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Pending
Application number
JP62136459A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Shimamura
島村 喜代司
Tsutomu Teraoka
勉 寺岡
Yoichi Yokota
洋一 横田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合成樹脂成形品との密着性に優れ、かつ、表
面硬度に優れた架橋硬化被膜を形成し得る活性エネルギ
ー線硬化性塗料組成物に関する。
〔従来の技術〕
一般に、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂から製
造された合成樹脂成形品は、その優れた軽量性、易加工
性、耐衝撃性のため、種々の用途に広く用いられている
。しかし、これら合成樹脂成形品は、その表面硬度が不
足しているため、表面に傷がつき易く、一旦傷かつ(と
美観が損なわれ商品価値を著しく低下させるので、これ
ら成形品表面の耐擦傷性の改良が望まれている。
これらの欠点を改良する方法については従来から多くの
提案がなされている0例えば、特開昭53−10293
6号公報には、特定の1分子中に3個以上の(メタ)ア
クリロイルオキシ基を有する多官能(メタ)アクリレー
トと、特定の2官能(メタ)アクリレートの混合物を主
成分とした被膜を合成樹脂成形品表面に形成させ、窒素
ガスを流通しながら高圧水銀灯を照射して合成樹脂成形
品表面に架橋硬化膜を被覆する方法が開示されている。
また、特開昭53−104638号、同54−9763
3号公報には、特定の多官能(メタ)アクリレートと、
特定の2官能(メタ)アクリレート、及び/又は特定の
単官能(メタ)アクリレートの単量体混合物を主成分と
した被膜を同様に形成させ、空気雰囲気中で高圧水銀灯
を照射して架橋硬化被膜を形成させる方法が開示されて
いる。
しかしながら、前記塗料組成物においては、表面硬度は
十分なる架橋硬化被膜は形成し得るものの合成樹脂成形
品基材との密着性に欠けると云う問題点がある。この点
に関しての改良方法として、特開昭56−122840
号公報には、ある特定の多官能(メタ)アクリレート及
び1〜2官能(メタ)アクリレートを特定の割合に配合
し、更に特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの
単独重合体又は共重合体を添加することにより、成形品
基材との密着性を改善する方法、又、特開昭56−55
464号公報には、上記単量体配合物に、特定の直鎖状
高級飽和脂肪酸アルキルエステルを少量添加することに
より、低荷重下での耐摩耗性を改良すると共に成形品基
材との密着性を改善する方法が開示されている。
特開昭59−51908号公報には、特定のウレタンポ
リ (メタ)アクリレートと反応性七ツマ−との混合物
を主成分とした架橋硬化性に優れた被膜を合成樹脂成形
品表面に形成させ、空気中で紫外線を照射して成形品基
材との密着性、表面硬度、可撓性、耐久性に優れた架橋
硬化被膜とし、合成樹脂成形品表面の耐擦傷性、耐薬品
性等を改良する方法の提案を行っている。又、特公昭4
8−41708号、特公昭54−160494号、特公
昭55−8013号、特開昭61−207422号公報
には、ウレタンポリアクリレートは他のオリゴマーに比
べて空気硬化性が良く、強靭な塗膜を形成し、鉄やガラ
スに対する密着性に優れること、かつ、イソシアネート
の反応性によって種々の違った構造を持つウレタンオリ
ゴマーの開発が期待できる等の理由で、将来的にも有望
視されていることが指摘されている。
一方、架m硬化被膜を表面に形成する合成樹脂基材を限
定して密着性の向上を図っている提案もある0例えば特
開昭57−128755号公報には、1分子中に(メタ
)アクリルアミド基及び水酸基を有する化合物とフッ素
、塩素、臭素で置換された常温・常圧で液体の有機酸と
光増感剤を、公知(例えば特開昭54−97633号公
報など)の活性エネルギー線硬化性塗料に、特定の割合
に更に追加配合することによって、ポリジエチレングリ
コールビスカーボネート樹脂のような架橋硬化樹脂成形
品に対する密着性を改良する方法、特開昭59−204
624号公報には、特定の1分子中に3個以上の(メタ
)アクリロイルオキシ基を有する多官能(メタ)アクリ
レートと、2個以上のウレタン結合を有する多官能アク
リレートを配合することによって、ポリプロピレン成形
品に対する密着性を改良する方法が開示されている。
しかしながら、これまで公知の架橋硬化性塗料組成物で
は、残留歪が合成樹脂成形品の表面に残留する成形方法
で製造された合成樹脂成形品、例えば射出成形方法によ
って製造された合成樹脂成形品に対して密着性に優れ、
かつ、表面硬度にも優れた塗膜を形成し得る塗料組成物
には至っていなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、成形歪が合成樹脂成形品の表面に残留
する成形方法で製造された合成樹脂成形品、例えば射出
成形方法によって製造された合成樹脂成形品に対しても
優れた密着性を有し、かつJIS T−8147の“硬
質プラスチックレンズ入り保護メガネ″に規定されてい
る表面摩耗抵抗試験の規格値を満足する、優れた表面硬
度を有する塗膜を形成し得る活性エネルギー線硬化性塗
料組成物を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成し得る本発明は、(5)1分子中に少な
くとも9個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化
合物50〜90重量%、(b)1分子中に1〜2個の(
メタ)アクリロイルオキ6基を有する化合物50〜10
重量%、及び、(C)光増感剤0〜10重量%からなる
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化性塗料組成物に
関するものである。
本発明における1分子中に少なくとも9個の(メタ)ア
クリロイルオキシ基を有する化合物(a)は、空気中で
も紫外線の照射によって非常に良好な重合活性を有して
おり、又、架橋硬化して高度の耐摩耗性を示す架橋硬化
重合体を形成するもので、本発明においては必須成分で
あり、より優れた耐摩耗性を得るためには50重量%以
上であることが必要であり、好ましくは65重量%以上
である。又90重量%を超えると、耐摩耗性には優れる
ものの密着性が劣るので好ましくない。
本発明に用いられる化合物(a)の具体例としては、2
.6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4゛−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、フェニレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物と水
、トリメチロールプロパン等とのアダクト化合物、及び
一般式(I)で表される三量体環化化合物 CO 堪 に (式中Rはへキサメチレンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
、キシリレンジイソシアネート、4゜4°−メチレンビ
ス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイ
ソシアネート又はトリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネートである。)とペンタエリスリトールトリ (メタ
)アクリレートとの付加物であるウレタンポリ (メタ
)アクリレート化合物で、かつ、1分子中に9個以上の
(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物を挙げる
ことができる。とりわけ脂肪族ジイソシアネートのアダ
クト化合物やその三量体環化化合物とペンタエリスリト
ールトリ (メタ)アクリレートとの付加物であるウレ
タンポリ (メタ)アクリレート化合物が耐候性の良好
な架橋硬化被膜となり得るので好ましい。更にイソホロ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパン及び/又
はペンタエリスリトールとのアダクト化合物と、ペンタ
エリスリトールトリ (メタ)アクリレートとの付加物
であるウレタンポリ (メタ)アクリレート化合物は、
耐候性に優れ、かつ、樹脂との相溶性が良好なので透明
性にも優れた架橋硬化被膜となり得るので特に好ましい
本発明に使用されるウレタンポリ (メタ)アクリレー
ト化合物の合成方法は、公知文献(特開昭59−519
08号公報)に詳細に記述されているが、例示すると、
トリメチロールプロパン1モルとイソホロンジイソシア
ネート3モルを、溶媒の存在下又は不存在下に、反応触
媒として、例えばジブチル錫ジラウレートを用いてアダ
クト化合物を合成し、更にペンタエリスリトールトリ 
(メタ)アクリレート3モルを付加反応させてウレタン
ポリ (メタ)アクリレート化合物が合成できる。
通常ジブチル錫ジラウレートの添加量は、1000pp
atで十分である。重合禁止剤として例えばハイドロキ
ノンジメチルエーテルを50ppn+程度添加すれば良
い0反応塩度は60〜80℃で、反応時間は4時間程度
が標準である。反応は乾燥空気を通じながら行うのが好
ましい。
本発明における1分子中に1〜2個の(メタ)アクリロ
イルオキシ基を有する化合物(b)は、架橋硬化被膜の
密着性を改善する作用を有するので、本発明においては
必須成分であり、その使用割合は10〜50重量%であ
る。更に好ましくは15〜40重量%である。化合物(
′b)の量が50重量%を超えると、空気中における重
合活性が悪くなるばかりでなく、耐摩耗性に劣る架橋硬
化被膜となる。又、化合物(b)の量が10重量%未満
では、架橋硬化被膜の密着性が低下する。
化合物(′b)の具体例としては、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、
テトラヒドロフリル(メタ)アクリレート、エチレング
リコールモノモノアセチル(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールモノモノブチルエーテル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピロ
リドン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N
、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N
、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
るが、中でもテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピ
ロリドン、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、N、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N、 N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミドは、極めて良好な密着性を示し、かつ、表面硬度、
表面摩耗性に優れているのでより好ましい。
本発明において、合成樹脂表面に架橋硬化被膜を形成す
るためには、紫外線、電子線等、活性エネルギー線の照
射が必要である。その中でも、紫外線照射を用いて光重
合を行う方法が最も簡単で実用性が高い。
紫外線を活性エネルギー線として光重合を行う場合、組
成物中に紫外線照射によって重合開始反応を開始し得る
光増感剤(C)を加えるのが好ましい。
本発明に用いる光増感剤(C1の具体例としては、アン
トラキノン、1.2−ジヒドロアントラキノン、1−ク
ロルアントラキノン等のアントラキノン及びハロゲン、
アルキル、水酸基置換体、ベンゾフェノン、テトラメチ
ルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、ベンゾ
イン、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾイン系、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4”−イ
ソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノン等のプロピオフェノン類、その他ベンゾトリアゾー
ル系、安息香酸フェニル系、サリチル酸フェニル系等が
挙げられる。これらの光増感剤は、単独で使用しても良
いし、2種以上組合せても良い。
これら増感剤の添加量は、(a) + (b) 100
重量部に対して0〜10重量部、好ましくは0.1〜s
重量部の範囲である。光増感剤の添加量が10重量部を
超えると、架橋硬化被膜を着色させたり、耐候性の低下
を引き起こすので好ましくない。
以上が本発明の組成物を構成する成分であるが、もし必
要があれば、有機溶剤を併用しても良い。
本発明に用いられる有機溶剤は、組成物の粘度を下げ、
架橋硬化被膜の形成を容易ならしめ、亀裂の生じ難い、
平滑度の非常に高い、膜厚の均一な薄い硬化被膜を形成
させる機能を有する。有機溶剤は、組成物全体として均
一な溶液を形成し、常圧での沸点が50℃以上200℃
以下、より好ましくは50〜150℃の範囲のものであ
る。常圧での沸点が50℃未満の場合には、組成物を塗
布した後、有機溶剤の蒸発潜熱により表面が冷却され、
そこに空気中の水分が凝結し白化などの現象が現れ、又
、200℃を超える場合、塗膜中の有機溶剤の揮発が遅
いため、作業性に問題が有ること、架橋硬化被膜中に有
機溶剤が残留し白化の原因になるので好ましくない。
有機溶剤の具体例としては、エタノール、イソプロピル
アルコール、イソブチルアルコール等のアルコール類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳
香族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、イソホロン等のケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチル等のエステル類が挙げられる。これ
らの有機溶剤は単独でも2種以上を組合せて用いても良
い。
本発明の架橋硬化被膜に制電性、防曇性或いはその他の
機能を付与する目的で紫外線で重合活性のある他のビニ
ル系単量体の少なくとも1種を併用しても良い。又、目
的に応じた塗膜性能を達成できる範囲内で公知の物質の
添加が可能である。
例えば、透明性を必要とする場合は、透明性を阻害しな
い範囲内の添加量の連鎖移動剤(例えば、メルカプタン
類、アミン類)、貯蔵安定剤(例えば、ジエチルヒドロ
キシルアミンなど)、安定剤(例えば、光安定剤、紫外
線安定剤、リン系安定剤、イオン系安定剤など)、可塑
剤、粘度調整物質、着色剤等を適宜添加しても良い。
又、本発明の架橋硬化被膜に帯電防止性能の付与が必要
な場合には、例えば、スルホン酸基等を有するアニオン
系界面活性剤、第四級アンモニウム塩又はポリアルキレ
ンイミン誘導体等のカチオン系界面活性剤、ポリエチレ
ンオキサイド誘導体等のノニオン系界面活性剤等を諸性
能を満足させる範囲内で適宜加えることも可能である。
防曇性能についても同様に、例えば、シラン化合物重合
体、エポキシ化合物重合体、メラミン誘導体、ポリビニ
ルアルコール誘導体、極性基を側鎖に有するアクリル系
重合物、ポリアミン誘導体、及び各種界面活性剤等を単
独又は2種類以上添加することも可能である。
なお、架橋硬化被膜の平滑性、均一性が特に要求される
場合は、シリコン系レベリング剤を少量配合しておくの
が良い。なかでも、その分子構造がポリジメチルシロキ
サン単位からなり、その一部がポリオキシアルキレン基
で変性されているものが塗料組成物との相溶性の上から
も望ましい。
塗料組成物の合成樹脂成形品表面に対する塗布量として
は、塗料組成物中に含まれる単量体混合物の量或いは目
的によっても異なるが、架橋硬化被膜の膜厚が1〜30
μの範囲になるように塗布することが好ましく、更に好
ましくは1〜9μの範囲である。膜厚が1μ未満の場合
には耐摩耗性に劣り、30μを超える場合には、硬化被
膜が可撓性に劣り、クラックなどが発生し易くなるため
に成形品自体の強度低下をきたすことがあるので好まし
くない。
又、合成樹脂成形品に対する塗料組成物の塗布方法とし
ては、刷毛塗り、流し塗り、スプレー塗布、回転塗布或
いは浸漬塗布等の方法が採用される。それぞれ一長一短
があるので使用用途によって適宜その塗布方法も選択す
る必要がある。例えば、目的とする合成樹脂成形品の一
部分のみの表面を改良したい場合には、刷毛塗り、或い
は流し塗りが通しており、成形品の表面形状が複雑な場
合には、スプレー塗布、成形品が平坦で対称的な場合に
は回転塗布、成形品の形状がロンド或いはシート状の場
合には、浸漬塗布がそれぞれ適している。
塗布した被膜を架橋硬化せしめるためには、キセノンラ
ンプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯或いは超高圧水銀灯など
の光源から発せられる紫外線又は通常20〜2000に
Vの電子線加速器から取り出される電子線、α線、β線
、γ線などの活性エネルギー線を照射しなければならな
い、実用性或いは作業性から見た場合、照射線源として
は紫外線が最も好ましい。
活性エネルギー線を照射する雰囲気としては、窒素ガス
、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気下或いは酸素濃度を
低下させた雰囲気下でも勿論差支えないが、本発明の塗
料組成物は、通常の空気雰囲気下でも塗膜特性に優れた
架橋硬化被膜を形成させることができる。照射雰囲気温
度としては常温でも良く、又、基材合成樹脂成形品に有
害な変形などが生じない程度に加温された雰囲気でも良
い。
本発明おいて合成樹脂成形品の製造に用いられる合成樹
脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わず各種
の合成樹脂、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリアリルジグリコールカーボ
ネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−ス
チレン共重合樹脂(AS樹脂)、ポリ塩化ビニル樹脂、
アセテ−)、を封脂、ABS樹脂、ポリエステル樹脂な
どが適用でき、合成樹脂成形品としては、シート状成形
品、フィルム状成形品、ロンド状成形品並びに各種射出
成形品などが具体例として挙げられる。
これらの成形品の内でもポリメチルメタクリレート樹脂
、ポリカーボネート樹脂などから製造される射出成形品
は、その光学的性質、耐候性、耐衝撃性などの特性を生
かして使用される場合が多く、かつ耐摩耗性への要求も
強いので、本発明に使用される合成樹脂成形品としては
特に好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の塗料組成物は、射出成形方法などの製造方法に
よって容易に、かつ、多量に生産される合成樹脂成形品
に対して優れた密着性を有する上にJIS T−814
7に規定されている“硬質プラスチクレンズ入り保護メ
ガネ”における表面摩耗抵抗試験としての落砂摩耗試験
に従った規格値8以下を満足する優れた耐摩耗性を有す
るものである。
そして、本発明の塗料組成物並びにこれを用いて製造さ
れる耐摩耗性及び耐擦傷性に優れた合成樹脂成形品は、
その平滑性、耐薬品性、耐久性にも優れた性能を有する
ものであり、例えば、サングラス用レンズ、光学用レン
ズ、反射鏡、照明器カバー等の用途に極めて有用である
なお、本発明における表面摩耗抵抗値とは、JIS T
−8147−1975の“硬質プラスチクレンズ入り保
護メガネ”に記載されている方法、即ち、炭化珪素質研
削剤400gを試料面上、所定の高さから落下させ、試
験前後の曇価値(JIS K−7105−1981に記
載の方法で測定した曇価値)の差で示される表面摩耗抵
抗値を云う。
〔実施例〕
以下実、施例によって本発明を更に詳細に説明する。実
施例中の部はM置部を示す。なお、実施例中の測定評価
は次のような方法で行った。
(11耐擦傷性 スチールウール#000番を直径25mmの円筒先端に
装着し、水平に置かれたサンプル面に接触させ、25c
c荷重で5回転(20rpm )させた後、傷の付着程
度を目視観察する。
O:サンプル表面に殆ど傷がつかない。
△:サンプル表面に傷がつく。
×;サンプル表面にかなり傷かつ(。
(2)表面摩耗抵抗値 JIS T−8147−1975の方法に準じて400
gの炭化珪素質研削剤を被膜面に落下させ、試験前後の
曇価値(JIS K−7105−1981中の曇価に準
じて測定した)の差で耐摩耗性を表す。数値が小さい程
耐摩耗性が良い。
本発明ではこの数値を表面摩耗抵抗値とする。
(3)密着性 JIS K−5400−1979中のゴバン目テストに
準じて行った。判定は100個のゴバン目中、何個が密
着していたかで表す。
合成樹脂射出成形品の作成例 射出成形用アクリル樹脂(旭化成工業側製、デルペア 
)8ON )を80℃で8時間加熱乾燥した。射出成形
機として東芝機械@製のl5−90Bを用いて、金型と
してキャビティの一辺が130mm 、肉厚(al 2
 、5m1lls容積(V) 42.25ccである平
板状成形品用の射出成形金型で、ゲートとして出ロ@1
5mm、肉厚2.511ua 、長さ10mmで、入口
幅4mm5厚み2.51であるシングルタブゲートを有
する金型を用い、次の成形条件で乾燥ずみのアクリル樹
脂を射出成形した。
(成形条件) 射出成形条件としては、シリンダ一温度26.5℃、金
型温度70°C1保持時間10秒、射出圧力(ゲージ圧
)−次85Kg/cnl、二次70Kg/a+I、冷却
時間20秒、射出率A (cc/秒)で行った。
射出率Aと得られた射出成形品との関係を第1表に示す
射出率が高い程、合成樹脂成形品の表面における残留歪
が大きい成形品となっていることを偏光顕微鏡を用いて
確認した。
第  1 表 合成例1 トリメチロールプロパン134gをメチルエチルケトン
500g中に分散させておきイソホロンジイソシアネー
ト667gと触媒としてジブチル錫ジラウレート1gと
を加え60℃で3時間反応させた。反応後更にペンタエ
リスリトールトリアクリレート900gとメチルエチル
ケトン500g及びハイドロキノンモノメチルエーテル
0.05gを追加して80℃で2時間反応させウレタン
ポリアクリレート(UPA)を得た。得られたウレタン
ポリアクリレート(UPA)の濃度をシリカゲルクロマ
ト法で分離して測定したところ63重量%であった。
合成例2 エチレングリコール62gをメチルエチルケトン100
gと良く混合した後、イソホロンジイソシアネート44
5gとジブチル錫ジラウレート0.8 gを加え60℃
で3時間反応させて、2官能イソシアネ一トアダクト化
合物を合成し、ペンタエリスリトールトリアクリレート
600gとメチルエチルケトン500g及びハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.03gを追加して80℃で
2時間反応させウレタンへキサアクリレート(UHA)
を得た。得られたウレタンへキサアクリレート(UHA
)の濃度は65重量%であった。
実施例1〜4、比較例1.2 合成例1で得たウレタンポリアクリレート(UPA)f
4液を用いて、第2表の組成にして、合成樹脂射出成形
品の作成例に記載した条件で作成したサンプルNo、1
を用いて約30秒間塗料組成物中に浸漬させた後、25
n+m /秒の速度で引き上げ、80℃のオーブンで1
0分乾燥してから120W/cmのメタルハライドラン
プを用いて距離20cm、時間20秒の条件で照射し、
表面硬化メタクリル樹脂成形品を得た。得られた成形品
の表面特性を第2表に示した。
なお、組成は重量部である。
実施例5〜8、比較例3 合成例1及び合成例2で得たUPA及びUHA溶液を用
いて、第3表の組成にして、合成樹脂射出成形品の作成
例に記載した条件で作成したサンプルNO31〜3を用
いて約30秒間塗料組成物中に浸漬させた後、50mm
 /秒の速度で引き上げ、80℃のオーブンで12分乾
燥してから120W/c+sのメタルハライドランプを
用いて距離20cn+、時間15秒の条件で照射し表面
硬化メタクリル樹脂成形品を得た。
得られた成形品の表面特性を第3表に示した。なお、組
成は重量部である。
実施例9〜11、比較例4.5 合成例1で得たUPA溶液を用いて、第4表の組成にし
て、合成+封脂射出成形品の作成例に記載した条件で作
成したサンプルN001をテストピースとして用い約3
0秒間第4表の塗料組成物中に浸漬させた後、30II
l1m/秒の速度で引き上げ、80℃のオーブンで10
分乾燥してから120W/cmのメタルハライドランプ
を用いて距離25cm、時間20秒の条件で照射し表面
硬化メタクリル樹脂成形品を得た。得られた成形品の表
面特性を第4表に示した。なお組成はM置部である。
(以下余白) 第2表 第  3  表 すンアル 第4表

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)1分子中に少なくとも9個の(メタ)アク
    リロイルオキシ基を有する化合物50〜90重量%、(
    b)1分子中に1〜2個の(メタ)アクリロイルオキシ
    基を有する化合物50〜10重量%、及び(c)光増感
    剤0〜10重量% からなることを特徴とする活性エネルギー線硬化性塗料
    組成物。
  2. (2)化合物(a)が、ポリイソシアネートと活性水素
    を有するアクリル酸エステル化合物とのウレタンポリ(
    メタ)アクリレート化合物である特許請求の範囲第1項
    記載の塗料組成物。
  3. (3)化合物(a)が、次の一般式(1)及び/又は(
    2) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) 〔式中、R_1は▲数式、化学式、表等があります▼で
    あり、 Xは−CH_2C−(CH_2OCOCR_2=CH_
    2)_3であり、R_2は、水素又はメチル基である。 〕 で示されるウレタンポリ(メタ)アクリレート化合物で
    ある特許請求の範囲第1項記載の塗料組成物。
  4. (4)化合物(b)が、テトラヒドロフルフリル(メタ
    )アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、N
    −ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチル(
    メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
    (メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
    クリルアミドのうちから選ばれた少なくとも1種である
    特許請求の範囲第1項記載の塗料組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001074586A1 (fr) * 2000-04-03 2001-10-11 Mitsubishi Chemical Corporation Produit a couches, procede de liaison, et composition reticulable sous l'effet de rayons actiniques
JP2001329031A (ja) * 2000-05-25 2001-11-27 Mitsubishi Chemicals Corp 活性エネルギー線硬化性組成物及びこれを用いる被膜形成方法
JP2010132780A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Nippon Seiki Co Ltd 紫外線硬化型インキ組成物、および、それを用いた車両用室内表示物
JP2013091751A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Nippon Kasei Chem Co Ltd 帯電防止ハードコート樹脂組成物、及び帯電防止ハードコート層を有するフィルム

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