JPS6239467Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、入力手段にて入力された単語情報と
単語記憶部から読み出される単語情報との一致を
検出することにより、その一致検出された単語情
報に対応する語義情報を語義記憶部から読み出し
て当該単語情報とともに報知し得る電子式辞書に
関し、特に綴りの一部不明な単語についても、簡
単な操作でその単語の正確な綴りとその語義を報
知することができる電子式辞書に関する。

電子式辞書は、単に単語をキー入力するだけで
後は自動的にその単語の語義を探して表示するの
で、単語の語義を探し出すスピードという点で従
来の手捲の辞書より数段優れている。

しかしながら、すでに提案されている電子式辞
書は、単語の綴りを正確に入力しないと、自動的
にその単語の語義を探し出して表示させることが
できない。

よつて、綴りの一部不明な単語の語義を調べる
場合は、いちいち綴りの見当をつけ、それに基づ
いて何度も入力操作を行つて所望の単語の語義を
調べなければならず、またこのような入力操作に
かかわらず所望の単語の語義を調べることができ
ない場合がある等、従来の電子式辞書にはこのよ
うな点で非常に使い勝手が悪いという問題があつ
た。

本考案はかかる従来の問題点に鑑みて成された
もので、その目的とするところは、綴りの一部不
明な単語についても、簡単な操作でその単語の正
確な綴りとその語義を報知することができる大変
使い勝手の良い電子式辞書の提供にある。

以下、実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。

本実施例は、英単語をアルフアベツトキーで入
力すると、該入力された英単語の語義を日本語で
表示させるようにした電子式英和辞書に於て本考
案を実施したものである。

図は、本実施例の構成を示すブロツク図であ
る。

図に於て、１は英単語を入力するためのアルフ
アベツトキー、２は入力英単語の綴りが不明な場
合に操作されるブランクコード入力用キー、３は
上記アルフアベツトキー１またはブランクコード
入力用キー２の操作に応答して、文字コードまた
はブランクコードを出力するエンコーダ回路、４
はエンコーダ回路３より出力されるコードを操作
キーの順に順次記憶する入力コード記憶部であ
る。５は、上記アルフアベツトキー１またはブラ
ンクコード入力用キー２の操作による入力の終了
を指示する入力終了指示キーである。６は複数個
の英単語を対応するコードの形で記憶する英単語
記憶部である。該英単語記憶部６に於ては、単語
を構成する各文字毎に対応する文字コードに変換
し、該文字コードを上記単語を構成する順に配列
した形で、英単語を記憶している。７は、上記英
単語記憶部６に記憶される複数個の英単語の語義
を記憶する語義記憶部である。８は上記英単語記
憶部６及び語義記憶部７のアドレス指定を行うア
ドレスカウンタである。英単語記憶部６及び語義
記憶部７は、上記アドレスカウンタ８より出力さ
れる同一のアドレス指定信号に基づいて同時にア
ドレス指定されるが、この時同時に指定されるア
ドレスが、それぞれある英単語の記憶アドレス及
び該英単語の語義の記憶アドレスとなるように、
上記両記憶部６，７の記憶内容は設定されてい
る。

９は、アドレスカウンタ８より出力されるアド
レス指示信号に基づいて英単語記憶部６より出力
される英単語コードと、上記入力コード記憶部４
より出力される入力コードとの一致不一致を検出
し、両者が一致していれば一致検出信号Siを出力
し、両者が不一致であれば、上記アドレスカウン
タ８にカウントアツプ信号Suを出力する一致検
出回路である。そして、この一致検出回路９は入
力コード記憶部４より出力される入力コード中に
上記ブランクコードが含まれていれば、該ブラン
クコード部以外の文字コード部に対してのみ、一
致、不一致の検出を行う構成となつている。即
ち、ブランクコード部に対しては、英単語記憶部
６より出力される単語コードの対応文字コード部
のいかんにかかわらず、常に一致しているとみな
す構成となつている。

１０は、アルフアベツトキー１またはブランク
コード入力用キー２の操作に基づいてリセツトさ
れるRS型フリツプフロツプである。１１は上記
入力終了指示キー５よりのキー信号と上記RS型
フリツプフロツプ１０のリセツト出力の論理積を
とるアンドゲートであり、該アンドゲートの出力
は、上記アドレスカウンタ８にリセツト信号Ｓ_R
として供給されると共に、オアゲート１２を介し
て上記一致検出回路９に動作開始指令信号として
供給される。更に、このアンドゲート１１の出力
は、上記RS型フリツプフロツプ１０のセツト入
力端子に供給されている。また、１３は、上記入
力終了指示キー５よりのキー信号と上記RS型フ
リツプフロツプ１０のセツト出力の論理積をとる
アンドゲートであり、該アンドゲート１３の出力
は、上記アドレスカウンタ８にカウントアツプ信
号Suとして供給されると共に、上記オアゲート
１２を介して前記一致検出回路９に動作開始指令
信号として供給される。

１４は、入力コード記憶部４よりの出力内容に
基づく表示信号を、英単語表示部１５に供給する
か、英単語記憶部６よりの出力内容に基づく表示
信号を、英単語表示部１５に供給するかを選択制
御し、更には、語義記憶部７よりの出力内容に基
づく表示信号を、語義表示部１６に供給するか否
かを選択制御するためのRS型フリツプフロツプ
である。該RS型フリツプフロツプ１４は、上記
一致検出回路９より出力される一致検出信号Siに
よりセツトされ、アルフアベツトキー１、ブラン
クコード入力用キー２よりのキー信号及び上記ア
ンドゲート１３の出力信号をその入力とするオア
ゲート１７の出力信号によつてリセツトされる構
成となつている。アンドゲート１８は、上記RS
型フリツプフロツプ１４がリセツト時にオン状態
となり、上記入力コード記憶部４よりの出力を伝
達するアンドゲートである。該アンドゲート１８
の出力は、オアゲート１９を介して第１デコーダ
回路２０に供給され、この第１デコーダ回路２０
はその入力内容に基づいて英単語表示部１５に表
示信号を出力する。アンドゲート２１は、上記
RS型フリツプフロツプ１４がセツト時にオン状
態となり、上記英単語記憶部６よりの出力を伝達
するアンドゲートである。該アンドゲート２１の
出力は、上記オアゲート１９を介して第１デコー
ダ回路２０に供給されている。アンドゲート２２
は、上記RS型フリツプフロツプ１４がセツト時
にオン状態となり、上記語義記憶部７よりの出力
を第２デコーダ回路２３に伝達するアンドゲート
である。第２デコーダ回路２３は、入力内容に基
づいて上記語義表示部１６に表示信号を出力す
る。

以下、動作説明する。

□ｃ□ａ□ｃ□ｃ□ｕ□ｌ□ａ□ｔ〓□ｒとキー操作
すると、入力
コード記憶部４に入力コードが順次記憶される一
方、RS型フリツプフロツプ１０，１４はリセツ
トされる。従つて、アルフアベツトキー１または
ブランクコード入力用キー２の操作後は、それま
で入力された文字コードまたはブランクコード
が、アンドゲート１８、オアゲート１９を介し
て、第１デコーダ回路２０に伝達され、英単語表
示部１５に於て、それまでに入力された文字また
はブランク記号（〓）が表示される。尚、語義表
示部１６に於ては何も表示されていない。

次に、入力終了指示キー５を操作すると、RS
型フリツプフロツプ１０がリセツト状態にあるの
で、アンドゲート１１がオンし、アドレスカウン
タ８をリセツトして、英単語記憶部６及び語義記
憶部７の最初のアドレス指定内容に設定すると共
に、一致検出回路９に動作開始指令信号が与えら
れる。また、アンドゲート１１の出力によつて
RS型フリツプフロツプ１０はセツトされる。

以後は、英単語記憶部６より出力される単語コ
ードと入力コード記憶部４より出力される入力コ
ードとが一致するまで、即ち英単語記憶部６より
出力される単語コードが「calculator」に対応す
るコードになるまで一致検出回路９はカウントア
ツプ信号Suを出力し、アドレスカウンタ８をカ
ウントアツプさせ、英単語記憶部６より出力され
る単語コードが、「calculator」に対応するコード
になると、一致検出回路９はカウントアツプ信号
Suの出力を停止して、アドレスカウンタ８のカ
ウントアツプ動作を停止させると共に、一致検出
信号Siを出力して、上記RS型フリツプフロツプ
１４をセツトする。尚、入力コード記憶部４は
「calcula〓ｒ」に対応するコードを記憶している
が、前述したように一致検出回路９はブランクコ
ード部に対しては一致検出を行わず、ブランクコ
ード部以外の文字コード部がすべて一致していれ
ば一致検出信号Siを出力するように構成されてい
るので、英単語記憶部６より「calculator」に対
応するコードが出力された時に、一致検出回路９
は一致検出信号Siを出力する。

RS型フリツプフロツプ１４がセツトされたこ
とに基づいて、アンドゲート１８がオフ状態とな
り、代わつてアンドゲート２１，２２がオン状態
となるので、この時英単語記憶部６より出力され
ているコード（「calculator」に対応する単語コー
ド）が、アンドゲート２１、オアゲート１９を介
して第１デコーダ回路２０に供給され、英単語表
示部１５に於て、「calculator」という語が表示さ
れる。また、この時、語義記憶部７より出力され
ているコード（「calculator」の日本語による語義
「ケイサンキ」に対応する語義コード）が、アン
ドゲート２２を介して、第２デコーダ回路２３に
供給され、語義表示部１６に於て「ケイサンキ」
という語が表示される。上記英単語表示部１５に
於ける表示により、不明部分の文字が「０」であ
ることがわかる。

また、上記英単語記憶部６及び語義記憶部７
に、「moment」、「momentary」、
「momentarily」、「momentous」「momentum」と
いう英単語と、その語義とが記憶されているとす
ると、アルフアベツトキー１及びブランクコード
入力用キー２の操作により、「moment〓〓〓」
の如く入力し、入力終了指示キー５を操作する
と、まず「moment」とその語義とが表示され、
再度、入力終了指示キー５を操作すると、
「momentary」とその語義というように、入力終
了指示キー５を操作するごとに「momentarily」
とその語義、「momentous」とその語義、
「momentum」とその語義が順次表示されてい
く。

さらに、「ｋ〓〓……」の如く入力し、上記入
力終了指示キー５を操作すると、「ｋ」で始まる
英単語とその語義が順次表示されていく。

このように、綴りの一部不明な単語であつて
も、その単語情報を入力した後、入力終了指示キ
ー５を操作することによつて所望する正確な綴り
の単語とその語義を報知させることができる。

以上詳細に説明したように、本考案の電子式辞
書によれば、綴りの一部不明な単語であつても、
非常に簡単な操作でその単語の正確な綴りと語義
を探し出して報知することができるので、使い勝
手の良い実用的な電子式辞書を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案の一実施例の構成を示すブロツク
図である。 符号、１……アルフアベツトキー、２……ブラ
ンクコード入力用キー、３……エンコーダ回路、
４……入力コード記憶部、５……入力終了指示キ
ー、６……英単語記憶部、７……語義記憶部、８
……アドレスカウンタ、９……一致検出回路、１
０，１４……RS型フリツプフロツプ、１１，１
３，１８，２１，２２……アンドゲート、１２，
１７，１９……オアゲート、１５……英単語表示
部、１６……語義表示部、２０……第１デコーダ
回路、２３……第２デコーダ回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力手段にて入力された単語情報と単語記憶部
   から読み出される単語情報との一致を検出するこ
   とにより、その一致検出された単語情報に対応す
   る語義情報を語義記憶部から読み出して当該単語
   情報とともに報知し得る電子式辞書に於いて、 単語を構成する文字の不明文字部分をも情報と
   して入力し得る単語情報入力手段と、前記単語情
   報入力手段にて入力された単語情報中の不明文字
   情報部分は常に一致しているものとみなすように
   して、該入力された単語情報と前記単語記憶部か
   ら読み出される単語情報との一致を検出する一致
   検出回路と、前記単語記憶部の内容を読み出すた
   めのアドレスカウンタ手段と、単語情報の入力終
   了により前記一致検出回路の駆動及び前記アドレ
   スカウンタ手段の初期設定を行う手段と、前記一
   致検出回路による不一致検出時に、前記アドレス
   カウンタ手段に対してカウントアツプ信号を供給
   するための信号供給回路と、一致検出後再度前記
   一致検出回路の駆動及び前記アドレスカウンタ手
   段に対してカウントアツプ信号を供給するための
   手段と、一致検出時に前記両記憶部から読み出さ
   れた当該単語情報及びその語義情報を報知する手
   段とを備えたことを特徴とする電子式辞書。