JPS62230824A - 架橋樹脂の製造方法 - Google Patents

架橋樹脂の製造方法

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Publication number
JPS62230824A
JPS62230824A JP61154783A JP15478386A JPS62230824A JP S62230824 A JPS62230824 A JP S62230824A JP 61154783 A JP61154783 A JP 61154783A JP 15478386 A JP15478386 A JP 15478386A JP S62230824 A JPS62230824 A JP S62230824A
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JP
Japan
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group
compound
acid
oxazoline
bis
Prior art date
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Pending
Application number
JP61154783A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Sano
佐野 安雄
Koichi Shirahama
白浜 孝一
Takahiko Hirono
広野 隆彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US06/947,412 priority patent/US4843142A/en
Priority to KR860011483A priority patent/KR870006115A/ko
Publication of JPS62230824A publication Critical patent/JPS62230824A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/44Polyester-amides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 瓜栗上q剋朋分互 本発明は新規な架橋樹脂の製造方法に関する。
U■夜専 ビス(2−オキサゾリン)化合物とジカルボン酸とをほ
ぼ等モル比にて加熱反応させることによって、次式に示
すように、線状ポリエステルアミ)。
が得られることは、米国特許第3,476.712号明
細書に記載されているように、既に知られている。
また、ジカルボン酸に対して約1倍モル以上のビス(2
−オキサゾリン)化合物を有機亜リン酸エステルのよう
な触媒の存在下に加熱下に反応させることによって架橋
樹脂を得ることができることも、米国特許第4,474
,942号明細書に記載されている。
他方、米国特許第4,439,491号明細書には、ビ
ス(2−オキサゾリン)化合物と分子内に2個のフェノ
ール性水酸基を有する化合物を反応させることによって
熱可塑性樹脂が得られることや、また、ビス(2−オキ
サゾリン)化合物と分子内に3個以上の水酸基を有する
化合物や、フェノール・ホルムアルデヒド初期縮合物を
加熱下に反応させることによって、オキサプリン環がフ
ェノール性水酸基により開環付加して、熱硬化性樹脂が
生成することが記載されている。更に、この反応におい
て、触媒として、代表的には、酢酸亜鉛のような遷移金
属塩を用いて、上記開環付加反応を促進することも古己
載されている。
↑                χo=Q ♂ 発明が解決しようとする5題、ヴ 本発明は、フェノール性水酸基を存する化合物又は重合
体とビス(2−オキサゾリン)化合物とを特定の触媒の
存在下に加熱反応させることにより、新規な架橋樹脂を
製造する方法を提供することを目的とする。
即ら、本発明者らは、フェノール性水酸基を有する化合
物又は重合体とビス(2−オキサゾリン)化合物とを原
料として架橋樹脂を製造する方法を確立すべく鋭意研究
した結果、特に、触媒として、亜リン酸又は有機亜リン
酸エステルを用いた場合は、フェノール性水酸基にオキ
サゾリン環が開環付加する反応と、それにより生成した
エーテルアミド基にオキサゾリン環が開環付加するとい
う2種の反応が起こって、3次元架橋した樹脂が得られ
ることを見出した。また、触媒として、オキサゾリン環
開環重合触媒を用いた場合は、オキサゾリン環が開環重
合する反応とオキサプリン環がフェノール性水酸基に開
環付加する反応とが同時に進行して、3次元架橋した樹
脂が得られることを見出した。しかも、これらの架橋樹
脂は、強度が大きく、吸水性が小さいほか、強靭で耐薬
品性にすぐれることを見出して、本発明に至ったもので
ある。
ル点を解ンするための千門 本発明による架橋樹脂の製造方法は、 (al  一般式 %式% (式中、計は、単一の芳香環若しくは縮合芳香環からな
る2価の芳香族基、又は炭素間結合にて2以上の芳香環
が結合されてなる2価の芳香族基、又は2価の炭化水素
基、カルボニル基、チオエーテル基、エーテル基及びア
ミド基から選ばれる2価基にて2以上の芳香環が結合さ
れてなる2価の芳香族基を示し、ここに、上記芳香族基
は芳香環上に水酸基及びビス(2−オキサゾリン)化合
物と反応しない置換基を有していてもよい。) で表わされるフェノール性水1を有する化合物、及び (bl  分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有
する重合体 よりなる群から選ばれる少なくとも1種と、これに対し
て約1倍モル以上のビス(2−オキサゾリン)化合物を
亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環開
環重合触媒の存在下に加熱反応させることを特徴とする
本発明において用いるビス(2−オキサゾリン)化合物
は、一般式 (但し、Rは炭素間結合又は2価の炭化水素基を示し、
R′、R2、R3及びR4はそれぞれ水素、アルキル基
又はアリール基を示す。) で表わされ、Rが炭化水素基のとき、具体例としてアル
キレン基、シクロアルキレン基又はアリーレン基等を挙
げることができる。
かかるビス(2−オキサゾリン)化合物の具体例として
、Rが炭素間結合のとき、例えば、2.2’ −ビス(
2−オキサゾリン) 、2.2”−ビス(4−メチル−
2−オキサゾリン) 、2.2”−ビス(5−メチル−
2−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(5,5°−ジ
メチル−2−オキサゾリン)  、2.2”−ビス(4
,4,4’、4°−テトラメチル−2−オキサゾリン)
等を挙げることができる。また、Rが炭化水素基である
ときは、例えば、1.2−ビス(2−オキサゾリン−2
−イル)エタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−2
−イル)ブタン、1.6−ビス(2−オキサゾリン−2
−イル)ヘキサン、1.8−ビス(2−オキサゾリン−
2−イル)オクタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン
−2−イル)シクロヘキサン、1,2−ビス(2−オキ
サゾリン−2−イル)ベンゼン、1.3−ビス(2−オ
キサゾリン−2−イル)ベンゼン、1.4−ビス(2−
オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1,2−ビス(5
−メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1
.3−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−2−イル
)ベンゼン、1.4−ビス(5−メチル−2−オキサゾ
リン−2−イル)ベンゼン、1.4−ビス(4,4’−
ジメチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン等を
挙げることができる。これらは単独で、又は2種以上の
混合物として用いられる。
また、本発明において、フェノール性水酸基を有する化
合物又は重合体は、 (al  一般式 %式% (式中、Arは、単一の芳香環若しくは縮合芳香環から
なる2価の芳香族基、又は炭素間結合にて2以上の芳香
環が結合されてなる2価の芳香族基、又は2価の炭化水
素基、カルボニル基、チオエーテル基、エーテル基及び
アミド基から選ばれる2価基にて2以上の芳香環が結合
されてなる2価の芳香族基を示し、ここに、上記芳香族
基は芳香環上に水酸基及びビス(2−オキサゾリン)化
合物と反応しない置換基を有していてもよい。) で表わされる化合物、及び (b)  分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有
する重合体よりなる群から選ばれる少なくとも1種を意
味する。
前記一般式において、Arにおける芳香環は、単一の芳
香環若しくは2以上の芳香環が縮合されてなる縮合芳香
環でもよい。従って、前記一般式において、Arが単一
の芳香環若しくは縮合芳香環からなる2価の芳香族基で
あるフェノール性水酸基を有する化合物として、代表的
には、ジヒドロキシベンゼン及びジヒドロキシナフタレ
ン、例えば、ハイドロキノン、レゾルシン、1.4−ナ
ックレンジオール等を挙げることができる。
Arが炭素間結合にて2以上の芳香環が結合されてなる
2価の芳香族基である場合、その具体例としては、例え
ば、2,2゛−ジヒドロキシビスフェノールを挙げるこ
とができる。
また、前記一般式において、2以上の芳香環を結合する
2価の炭化水素基は、特に、限定されるものではないが
、好ましくは、例えば、アルキレン基、アリーレン基、
シクロアルキレン基等であり、従って、前記一般式にお
いて、計が2価の炭化水素基にて2以上の芳香環が結合
されてなる2価の芳香族基である化合物として、例えば
、2.2’−メチレンビスフェノール、4.4’−メチ
レンビスフェノール(ビスフェノールF) 、4.4’
−(1−メチルエチリデン)ビスフェノール(ビスフェ
ノールA)、4.4”−(フェニルメチレン)ビスフェ
ノール、4,4”−(シクロヘキサンジイル)ビスフェ
ノール等を挙げることができる。
更に、前記一般式において、Arがカルボニル基にて2
以上の芳香環が結合されてなる2価の芳香族基である化
合物として、例えば、4.4゛−ジヒドロキシヘンシフ
エノン等を挙げることができる。
また、計がチオエーテル基にて2以上の芳香環が結合さ
れてなる2価の芳香族基である化合物として、例えば、
2.2゛−ジヒドロキシジフェニルチオエーテルを、A
rがエーテル基にて2以上の芳香環が結合されてなる2
価の芳香族基である化合物として、例えば、2,2′−
ジヒドロキシジフェニルエーテルを、計がアミド基にて
2以上の芳香環が結合されてなる2価の芳香族基である
化合物として、例えば、2−ヒドロキシ−N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ベンズアミドジフェニルエーテルを
、それぞれ挙げることができる。
尚、本発明においては、前記一般式で表わされるフェノ
ール性水酸基を有する化合物は、その芳香環上に水酸基
及びビス(2−オキサゾリン)化合物と反応しない任意
の置換基を有していてもよい。
かかる置換基として、例えば、アルキル基、アリール基
、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、ア
リロキシ基等を挙げることができる。
また、本発明の方法においては、フェノール性水酸基を
分子内に2個以上有する重合体も、ビス(2−オキサゾ
リン)化合物に対する反応物として、単独で、又は前記
フェノール性水酸基を有する化合物と共に、好ましく用
いることができる。例えば、かかるフェノール性水酸基
を分子内に2個以上有する重合体として、フェノールと
ホルムアルデヒドとを酸又は塩基触媒にて縮合させて得
られる初期縮合物であるノボラック樹脂及びレゾール樹
脂を挙げることができる。かかる樹脂は既によく知られ
ている。特に、ノボラック樹脂は、本発明の方法におい
て好ましく用いられるフェノール性水酸基を有する重合
体の一つである。また、ポリビニルフェノールも好まし
く用いられる。
本発明の方法において、ビス(2−オキサゾリン)化合
物は、フェノール性水酸基を有する化合物又は重合体に
対して、約1倍モル以上の割合にて反応せしめられる。
フェノール性水酸基を2個有する化合物については、好
ましい特性を有する架橋樹脂を得るために、好ましくは
約1〜3倍モルの範囲、特に好ましくは約1.1〜2倍
モルの範囲にて反応せしめられる。
特に、本発明の方法によれば、分子内に2個のフェノー
ル性水酸基を存する化合物又は重合体、特に、前記した
ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレンやビス
フェノール類をビス(2−オキサゾリン)化合物とを亜
リン酸又は有機亜リン酸エステルの存在下に加熱下に反
応させた場合は、下記のような架橋樹脂を得ることがで
きる。
□−〜l? CN CII□C11□ 〜Cl12C1
l□NlICOR〜 上に図式的に示されるように、前記したポリエステルア
ミドに対応して、分子内にエーテルアミド結合を有する
重合体が生成すると同時に、亜リン酸又は有機亜リン酸
エステルの存在下にビス(2−オキサゾリン)化合物が
上記エーテルアミド結合の有する窒素原子に開環付加し
、かくして、生成するペンダントとしてのオキサゾリン
環が更にフェノール性水酸基を有する化合物又は重合体
と反応し、或いは他の重合体鎖の有するエーテルアミド
結合に開環付加し、このようにして、3次元架橋構造を
有する架橋樹脂を生成するとみられる。
また、オキサゾリン環開環重合触媒を用いた場合は、オ
キサゾリン環が開環重合する反応とフェノール性水酸基
にオキサゾリン環が開環付加する反応とが同時に進行し
、3次元架橋した樹脂が生成するとみられる。
本発明の方法においては、フェノール性水酸基を有する
化合物又は重合体は、その一部が多塩基性カルボン酸、
酸無水物、遊離カルボキシル基を有する酸無水物及び芳
香族オキシカルボン酸よりなる群から選ばれる少なくと
も1種の置換化合物にて置換されていてもよい。
これら置換化合物は、特にフェノール性水酸基を有する
化合物又は重合体を置換する置換量において制限されな
いが、通常、フェノール性水酸基を有する化合物又は重
合体の1〜99モル%の範囲で置換され、好ましくは5
〜95モル%の範囲で置換されて用いられる。従って、
このように、置換化合物を併用する場合も、ビス(2−
オキサゾリン)化合物は、フェノール性水酸基を有する
化合物又は重合体と上記置換化合物の合計量に対して、
前述したように、約1倍モル以上の範囲にて用いられる
上記多塩基性カルボン酸としては、例えば、マロン酸、
コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スヘリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ドデカン7酸、ダイマー酸、エ
イコサン二酸等の脂肪族ジカルボン酸、例えば、フタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルスルホンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシ
ン酸、ピロメリット酸、ブタン−1,2,3,4−テト
ラカルボン酸等の脂肪族及び芳香族多塩基性カルボン酸
を挙げることができる。これらのポリカルボン酸は単独
で、又は2種以上の混合物として用いることができる。
酸無水物としては、例えば、無水コハク酸、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、エンドメチレ
ンテトラヒドロフタル酸無水物、テトラクロロフタル酸
無水物、テトラブロモフタル酸無水物、ピロメリット酸
二無水物、4゜4°−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物等を挙げることができる。これらの酸無水物は
単独で、又は2種以上の混合物として用いることができ
る。
更に、遊離のカルボキシル基を有する酸無水物としては
、例えば、無水トリメリット酸無水物を挙げることがで
きる。
本発明においては、上記した多塩基性カルボン酸、無水
物及びカルボキシル基を有する酸無水物のなかでは、特
に、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族酸無水物が好ましく
用いられる。
芳香族オキシ酸としては、例えば、サリチル酸、m−オ
キシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、0−クレソチン酸
、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸、α−オキシナフト
エ酸、β−オキシナフトエ酸等のベンゼン及びナフタレ
ン誘導体を好ましい具体例として挙げることができる。
本発明の方法によれば、上記のように一部、置換化合物
を含んでもよいフェノール性水酸基を有する化合物又は
重合体を本発明において規定する所定の触媒の存在下に
加熱下にビスオキサゾリン化合物と反応させることによ
っても、前記したと同様に、架橋樹脂を得ることができ
る。
本発明の方法においては、ビス(2〜オキサゾリン)化
谷物とフェノール性水酸基を有する化合物又は重合体と
の反応によって架橋樹脂を得るために、亜リン酸、有機
亜リン酸エステル類又は所謂オキサヅリン環開環重合触
媒が用いられる。
−上記触媒のうち、有機亜リン酸エステルとしては、モ
ノ、ジ及びトリエステルが好ましく、例えば、亜リン酸
モノフェニル、亜リン酸モノ (クロロフェニル)、亜
リン酸モノ (ノニルフェニル)、亜リン酸モノ (2
,4−ジ−t−ブチルフェニル)等の亜リン酸モノエス
テル、亜リン酸ジフェニル、亜すン酸ジ(クロロフェニ
ル)等の亜リン酸ジエステル、亜リン酸トリフェニル、
亜リン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸トリス(
4−クロロフェニル)、亜リン酸トリエチル、亜リン酸
トリー n −フチル、亜リン酸トリス(2−エチルヘ
キシル)、亜リン酸トリステアリル、亜リン酸ジフェニ
ルモノデシル、テトラフェニルジプロピレングリコール
ジホスファイト、テトラフェニルテトう(トリデシル)
ペンタエリスリトールテトラホスファイト、亜リン酸4
,4゛−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェニル−ジ−トリデシル)、ビスフェノールAペンタ
エリスリトールホスファイト等の亜リン酸トリエステル
を挙げることができる。これらは単独で、又は2種以上
の混合物として用いることができる。
上記した亜リン酸エステルの中では、特に、フェノキシ
基又は置換フェノキシ基を有する亜リン酸エステルが好
ましく、特に、亜リン酸モノフェニル、亜リン酸ジフェ
ニル及び亜リン酸トリフェニルが好ましい。これらのな
かでも、特に、亜リン酸モノフェニルは、触媒活性が高
く、著しく短時間に樹脂原料を硬化させることができる
前記したオキサゾリン環開環重合触媒は、例えば、Po
lymer J、、 Vol、3. No、1. pp
、35−39 (1972)や[講座重合反応論7、開
環重合■、pp、159−164、化学同人(1973
)に記載されているように既に知られており、具体例と
して、例えば、強酸、スルホン酸エステル、硫酸エステ
ル及び分子内に少なくとも一つのハロメチル基を有する
有機ハロゲン化物を挙げることができる。
強酸としては、例えば、リン酸、硫酸、硝酸等のオキソ
酸、例えば、塩酸、硫化水素等の水素酸等の鉱酸、例え
ば、フェニルリン酸、メタンスルポン酸、ベンゼンスル
ホン酸、p−hルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンス
ルホン酸、ナフタレン−α−スルホン酸、ナフタレン−
β−スルホン酸、スルファニル酸、フェニルボスホン酸
等の有aUを挙げることができる。
スルホン酸エステルとしては、例えば、p−トルエンス
ルホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸エチル等を挙
げることができる。
硫酸エステルとしては、例えば、ジメチル硫酸やジエチ
ル硫酸を挙げることができる。
前記した有機ハロゲン化物の好ましい例は、モノハロア
ルカン及びポリハロアルカンであって、例えば、具体例
として、ヨウ化メチル、塩化ブチル、臭化ブチル、ヨウ
化ブチル、臭化ラウリル、臭化アリル、四臭化エタン等
を挙げることができる。また、前記した有機ハロゲン化
物の他の好ましい具体例として、例えば、臭化ベンジル
、ρ、p”−ジクロロメチルベンゼン等のモノハロメチ
ルベンゼン及びポリハロメチルベンゼンを挙げることが
できる。
更に、前記した有機ハロゲン化物には、水酸基及び/又
はカルボキシル基を有するものを含み、かかるハロゲン
化物としては、例えば、α−臭化プロピオン酸、2.3
−ジブロモプロパノール、α−臭化酪酸等を挙げること
ができる。
本発明の方法において、触媒は、樹脂原料、即ち、前記
したビス(2−オキサゾリン)化合物及びフェノール性
水酸基を有する化合物又は重合体の混合物の重量に基づ
いて、約0.1〜5重景重量範囲で用いられ、好ましく
は約0.2〜3重量%の範囲で用いられる。本発明の方
法において、反応温度は、用いる触媒やその使用量のほ
か、樹脂原料にもよるが、多くの場合、100℃以上、
好ましくは120〜300℃、特に好ましくは150〜
250°Cの範囲である。また、反応時間も、反応温度
、用いる触媒の種類や量、樹脂原料、その使用量比等に
よっても異なるが、通常、約1分乃至2時間程度である
本発明の方法によれば、強化材及び/又は充填材を含有
する架橋樹脂をも得ることができる。強化材としては、
通常の繊維強化樹脂に用いられる繊維強化材が好ましい
。かかる繊維強化材として、具体的には、ガラス繊維、
炭素繊維、石英繊維、セラミック繊維、ジルコニア繊維
、ホウ素繊維、タングステン繊維、モリブデン繊維、ス
テンレス繊維、べIJ IJウム繊維、石綿繊維等の無
機繊維、綿、亜麻、大麻、ジュート、サイザル麻等の天
然繊維、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等の耐
熱性有機合成繊維等を挙げることができる。
また、これら繊維強化材は、樹脂との接着性を改良する
ために、その表面を例えばボラン、シラン、ガラン、ア
ミノシラン等にて予め処理されていてもよい。これらの
繊維強化材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
また、これらの繊維強化材は、その形状において、何ら
限定されず、例えば、紐状、マット状、テープ状、一定
の寸法に切断された短繊維状等の形状にて用いられる。
繊維強化材は、これらの複合された形状であってもよい
繊維強化材の配合量は、例えば、触媒を含有する樹脂原
料の熔融粘度や、用いる強化材の種類、その形態、製品
としての強化樹脂の用途等に応じて適宜に選ばれるが、
通常、触媒を含有する樹脂原料に基づいて約3〜95重
量%、好ましくは5〜80重■%程度である。
充填材も、従来より合成樹脂成形の分野で用いられてい
る任意のものを用いることができる。具体例として、例
えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の酸化物、水酸
化アルミニウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の炭酸塩、タルク、クレー、ガラスピーズ
、ベントナイト等のケイ酸塩、カーボンブラック等の炭
素、鉄粉、アルミニウム粉等の金属粉等を挙げることが
できる。かかる充填材の配合量も、繊維強化材の場合と
同様にして適宜に選ばれるが、通常、樹脂原料に基づい
て、約3〜95重量%、好ましくは約10〜80重量%
の範囲である。
また、本発明の方法においては、上記繊維強化材及び充
填材以外にも、通常の熱硬化性樹脂成形において用いら
れている安定剤、内部離型剤、顔料、汀1燃剤等の任意
の添加剤も用いてよい。
本発明に従って、上記のような繊維強化材や充填材を含
有する架橋樹脂を得るには、例えば、前記した反応物で
あるビス(2−オキサゾリン)化合物、フェノール性水
酸基を有する化合物又は重合体、触媒及び必要に応じて
前記置換化合物の混合物、好ましくはこれらを溶融させ
た均一な混合物である樹脂原料に強化材及び/又は充填
材を混合し、或いは上記混合物を強化材及び/又は充填
材に含浸させた後、加熱する。
特に、繊維強化した架橋樹脂を得るに際しては、一般に
ガラス繊維強化熱硬化性樹脂の製造において従来より知
られている任意の方法によることができる。具体的には
、例えば、加熱加圧成形用金型に予め配布された繊維強
化材に触媒を含有する樹脂原料を注入含浸させ、加熱硬
化を行なうプリフォーム・マツチドメタルダイ法やレジ
ン・インジェクション法、触媒を含有する樹脂原料と一
定の寸法に切断された繊維強化材とからなる混練物を加
熱加圧成形用金型に投入又は注入し、加熱硬化を行なう
バルク・モールディング・コンパウンド法、トランスフ
ァー成形法、射出成形法、リアクティブ・インジェクシ
ョン・モールディング法(RIM)、触媒を含有する樹
脂原料を繊維強化材に含浸させ、粘着性のないプリプレ
グ成形材料とするSMC法やプリプレグ・クロス法等、
種々の方法を採用することができる。
このように、繊維強化材や充填材を含有する架橋樹脂を
得る場合は、成形温度は、通常、160〜230°C程
度である。加熱硬化時間は、用いるビス(2−オキサゾ
リン)化合物、フェノール性水酸基を有する化合物又は
重合体や、触媒及びその使用量、成形温度等によるが、
通常、5分乃至1時間程度である。
特に、本発明に従って得られる繊維強化樹脂は、架橋樹
脂母体のすぐれた機械的性質と耐熱性を保持しつつ、繊
維強化されているために、広範な用途に実用し得る種々
の成形品を製造するのに好適である。かかる樹脂成形品
の用途として、例えば、宇宙、航空、船艇、鉄道車両、
自動車、土木建築、電気電子機器、耐食機器、スポーツ
及びレジャー用品、医療機器、各種工業部品等を挙げる
ことができ、更には、従来の繊維強化樹脂の場合は、強
度や吸水性、耐熱性等、その性能不足のために使用し得
ない用途にも実用することができる。
光凱葛苅ス 本発明の方法によれば、ビス(2−オキサゾリン)化合
物とフェノール性水酸基を有する化合物又は重合体とを
所定の触媒の存在下に加熱反応させることによって、短
時間にて不溶不融で固く、且つ、吸水率が低く、強度が
大きいほか、強靭で耐熱性にすぐれる架橋樹脂を得るこ
とができ、かかるμ(脂は、その特性を利用して、種々
の成形品の製造等に有利に用いることができる。但し、
本発明による架橋樹脂は、その用途において何ら制限さ
れるものではない。
特に、本発明の方法によれば、フェノール性水酸基を分
子内に2個有する化合物とビス(2−オキサゾリン)化
合物とを反応させることによっても、3次元架橋化した
樹脂を得ることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。尚、以
下において、熱変形温度は、18゜5 kg / cr
Aの荷重下での測定値であり、また、吸水率は、厚さ3
1mのディスク状の硬化板を23℃の水に24時間浸漬
した後の重量増加率である。
実施例1 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
58.7 g (0,27モル)とビスフェノールA4
1゜3g(0,18モル)を混合し、約150℃に加温
して溶解させた後、亜リン酸1.0gを加えた。この樹
脂原料を予め加熱された幅3酊の空間部を有する金型(
以下、同じ。)に流し込み、200℃の乾燥器内に30
分間放置して、硬化させた。
このようにして得られた厚さ3龍の硬化梼脂板は淡黄褐
色透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであ
った。
熱変形温度      129℃ バーコル硬度     52 曲げ強度       13.2 kgf/mm2曲げ
弾性率      447kgf/mm2比較例 実施例1において、触媒を用いない以外は、全く同様に
して、金型内にて2時間加熱したが、樹脂原料は液状の
ままであって、硬化樹脂を得ることができなかった。
実施例2 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
40g(0,185モル)とノボラック型フェノール樹
脂(昭和高分子■製フェノール樹脂BRG−557)6
0gとを混合し、約180℃の油浴上で加熱した。内温
が130〜150℃に達して、混合物が均一に溶解した
とき、亜リン酸モノフェニル1.0gを加えた。この樹
脂原料を予め加熱された幅3關の空間部を有する金型に
流し込み、200 ”cの乾燥器内に1時間放置して、
硬化させた。
このようにして得られた厚さ3龍の硬化樹脂板は淡黄色
透明、不溶不融であって、次の物性を存するものであっ
た。
熱変形温度      138℃ バーコル硬度     59 曲げ強度       15. Okgf/mm”曲げ
弾性率      565kgf/mm”吸水率   
     0.10% 実施例3 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
64.9g(0,3モル)、ビスフェノールF20g(
0,1モル)及びp−オギシ安息香酸13.8 g(0
,1モル)を混合し、約150℃の油浴上で内温約12
0℃に加熱して、均一に溶解させた。次いで、これに亜
リン酸モノフェニル0.6gを加え、予め加熱された金
型に流し込み、180℃の乾燥器内に1時間放置して、
硬化させた。
このようにして得られた厚さ3龍の硬化樹脂板は淡黄色
透明、不溶不融であって、熱変形温度は157℃であっ
た。
実施例4 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
63.2g(0,29モル)、ビスフェノールA22゜
3g(0,098モル)、アジピン酸8.55g(0゜
059モル)及び無水フクル酸5.78 g (0,0
39モル)を混合し、約160℃の油浴上で加熱した。
内温が約140℃に達したとき、混合物は均一に熔解し
た。次いで、これに亜リン酸1.0gを加え、攪拌した
後、予め加熱された金型に流し込み、180℃の乾燥器
内に1時間放置して、硬化させた。
このようにして得られた厚さ3龍の硬化樹脂板は淡黄色
透明、不溶不融であって、熱変形温度は141 ”Cで
あった。
実施例5 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
48.0 g (0,222モル)、ビスフェノールA
I6.8 g (0,074モル)及び前記と同じノボ
ラック型フェノール樹脂15.2 gを混合し、160
℃の油浴上で加熱して、均一に溶解させた後、一旦、内
温を140°Cまで下げてから、これに亜リン酸0.8
gを加えた。
他方、予め170℃に加熱した金型(18cmx18c
m>をプレス上に載置し、これに連続長繊維マット(旭
ファイバーグラス0荀製M1600)を置き、その上に
上記原料樹脂溶液を流し込み、プレスを閉じて、約30
kg/c+dの圧力下に1時間硬化させた。
このようにして得られたFRP板は、厚さ3m、ガラス
含有率65%であって、次の物性を有するものであった
引張強度       21.9 kgf/mm”曲げ
強度       44.8 kgf/mm”曲げ弾性
率     1920 kgf/mm”アイゾツト衝撃
強さくノツチ付き) 151 kg−cva/cm 実施例6 強化繊維として、繊維長さ2インチのチョツプドストラ
ンドマット(日本板硝子側製)を用いた以外は、実施例
5と同様にして、厚さ3ml、ガラス含有率64%のF
RP板を得た。このFRP板は、次の物性を有した。
引張強度       28.4 kgf/mm2曲げ
強度       45.8 kgf/mm2曲げ弾性
率     1930kgf/mm2アイゾツト衝撃強
さくノツチ付き) 184kg−cm/cm 実施例7 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
58.7g(0,27モル)とビスフェノールA41゜
3g(0,18モル)を混合し、これらを約150℃に
加温して溶解させた後、亜リン酸ジフェニル!、Ogを
加えた。この樹脂原料を予め加熱された幅3龍の空間部
を有する金型(以下、同じ。)に流し込み、200℃の
乾燥器内に2時間放置して、硬化させた。このようにし
て得られた厚さ31Ilの硬化樹脂板は不溶不融であっ
て、次の物性を有するものであった。
熱変形温度      127℃ バーコル硬度     52 曲げ強度       13.4 kgf/mm”曲げ
弾性率      442kgf/mm2実施例8 2本の試験管内でそれぞれ1.3−ビス(2−オキサゾ
リン−2−イル)ベンゼン16gとノボラック型フェノ
ール樹脂(昭和高分子(イ菊製ノボラック型フェノール
樹脂BRG−557)  24 gとを混合し、180
℃の油浴上にて加熱したところ、内湯が130℃に達し
たときに、上記混合物が溶融した。
この時点で一方の試験管内には触媒として亜リン酸ジフ
ェニル064gを加え、他方の試験管にはこれを加える
ことなしに、130℃においてそれぞれ加熱を続けた。
その結果、触媒を加えた試験管内においては、触媒を加
えた後、24分にてゲル化し、全体は29分後に硬化し
た。しかし、触媒を加えなかった試験管内においては、
ゲル化までに60分を要し、全体が硬化するまでには7
0分を要した。但し、ここに、ゲル化とは、全体が流動
性を失い、ゼリー状になること、即ち、初期の3次元架
橋の段階を意味し、硬化とは、3次元架橋が更に進んで
、反応生成物がスパーチルやガラス棒を侵入させ得ない
固体状態になることを意味する。
実施例9 ■、3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
40[と前記と同じノボラック型フェノール樹脂60g
とを混合し、180℃の油浴上にて加熱したところ、内
湯が130〜135℃に達したときに、混合物が均一に
溶融した。
そこで、これに触媒として亜リン酸ジフェニル1.0g
を加え、予め加熱された金型に流し込み、200℃で9
0分硬化させた。このようにして得られた厚さ3fiの
硬化樹脂板は不溶不融であって、次の物性を有するもの
であった。
熱変形温度      137℃ 吸水率        0.10% 0%パーコル     59 曲げ強度       15.4 kgf/mm2曲げ
弾性率      560 kgf/mm2実施例10 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
60g、前記と同じノボラック型フェノール樹脂40g
及び無水フタル酸5gとを混合し、以下、実施例9と同
様にして、厚さ31fflの硬化樹脂板を得た。
このようにして得られた硬化樹脂板は不溶不融であって
、次の物性を有するものであった。
熱変形温度      193℃ 吸水率        0.17% 7%パーコル     62 曲げ強度       13.3 kgf/mm”曲げ
弾性率      517kgf/+am”実施例11 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
58.7g(0,27モル)、ビスフェノールA37゜
2g(0,163モル)及び無水フタル酸2.7g(0
,018モル)を混合し、180℃の油浴上にて加熱し
たところ、内湯が約155℃に達したときに、混合物が
溶融した。
これに触媒として亜リン酸トリフェニル1.5gを加え
、予め加熱された金型に流し込み、200°Cで2時間
放置、硬化させた。このようにして得られた厚さ3龍の
硬化樹脂板は不溶不融であって、次の物性を有するもの
であった。
熱変形温度      138℃ 吸水率        0.20% 0%パーコル     53 曲げ強度       14.4 kgf/mm2曲げ
弾性率      440 kgf/mm2実施例12 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
60、1 g、(0,28モル)ビスフェノールA21
゜2g(0,093モル)及びセバシン酸18.7 g
(0,093モル)を混合し、170℃の油浴上にて加
熱し、内温か135℃になったときに、触媒として亜リ
ン酸ジフェニル1.0gを加えた。この後、内温か15
0℃に至ったとき、混合物は全体が溶融し、低粘度の透
明均一な液状を呈した。
これを予め加熱された金型に流し込み、180°Cの乾
燥器内に放置した。3分後には樹脂原料は既に硬化して
いることが認められた。このようにして、2時間放置し
、硬化させて得られた厚さ311mの硬化樹脂板は、淡
黄色透明、不溶不融であり、吸水率は0.28%であっ
た。
実施例13 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
16.2 g (0,075モル)、ビスフェノールA
11.4g(0,05モル)及びオキサゾリン環開環重
合触媒の一種であるp−1−ルエンスルホン酸−水和物
0.14 gを混合し、185℃の油浴上にて加熱した
内温が160℃になったときに、混合物は、一旦、透明
均一な液状を呈したが、その1分後にはゲル化し、この
とき、内温は180℃であった。
そのままにて油浴上で加熱を続けると、30分後に淡黄
色透明で不溶不融の硬化物を得た。
実施例14 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
26.0g(0,12モル)、レゾルシノール11.0
g(0,10モル)及び触媒としての亜リン酸ジフェニ
ル0.37 gをステンレス製ビーカーにとり、攪拌し
つつ、180℃の油浴上で加熱した。内温が135°C
に達したとき、混合物は全体が均一透明な液状を呈した
。その後、内温は190℃まで上昇し、次いで、下降し
た。
本実施例においては、内温か190°Cに達してから3
分30秒後にゲル化した。更に、45分間油浴上で加熱
を続け、完全に硬化させて、淡黄褐色の不溶不融の硬化
樹脂を得た。
実施例15 1.3−ビス(2−オキサゾリンτ2−イル)ベンゼン
22.5g(0,104モル)、ビスフェノールA 9
゜13g(0,04モル)、p−オキシ安息香酸5.5
2g(0,04モル)及び亜リン酸ジフェニル0.37
gをステンレス製ビーカーにとり、攪拌しつつ、180
°Cの油浴上で加熱した。
内温か150℃に達したとき、混合物は、全体が均一透
明な液状を呈した。その後、2分20秒後にゲル化した
。このとき、内温は192℃であった。更に、15分間
油浴上で加熱を続け、完全に硬化させて、淡黄色、不溶
不融の極めて硬い硬化樹脂を得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式 HO−Ar−OH (式中、Arは、単一の芳香環若しくは縮合芳香環から
    なる2価の芳香族基、又は炭素間結合にて2以上の芳香
    環が結合されてなる2価の芳香族基、又は2価の炭化水
    素基、カルボニル基、チオエーテル基、エーテル基及び
    アミド基から選ばれる2価基にて2以上の芳香環が結合
    されてなる2価の芳香族基を示し、ここに、上記芳香族
    基は芳香環上に水酸基及びビス(2−オキサゾリン)化
    合物と反応しない置換基を有していてもよい。) で表わされるフェノール性水酸基を有する化合物、及び (b)分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有する
    重合体 よりなる群から選ばれる少なくとも1種と、これに対し
    て約1倍モル以上のビス(2−オキサゾリン)化合物を
    亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環開
    環重合触媒の存在下に加熱反応させることを特徴とする
    架橋樹脂の製造方法。
  2. (2)フェノール性水酸基を有する化合物又は重合体の
    1〜95モル%が多塩基性カルボン酸、酸無水物、遊離
    カルボキシル基を有する酸無水物及び芳香族オキシカル
    ボン酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
    にて置換されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の架橋樹脂の製造方法。
JP61154783A 1985-12-27 1986-06-30 架橋樹脂の製造方法 Pending JPS62230824A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6317786A (ja) * 1986-07-09 1988-01-25 三菱電機株式会社 乗客コンベアの乗降場装置
JPS6346224A (ja) * 1986-06-30 1988-02-27 アシュランド・オイル・インコ−ポレ−テッド 重合体の製造方法
JP2011518928A (ja) * 2008-04-30 2011-06-30 エボニック デグサ ゲーエムベーハー フェノール樹脂含有ポリマー組成物
JP2011518927A (ja) * 2008-04-30 2011-06-30 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 反応性ポリマーを製造する連続的方法
US8834971B2 (en) 2010-11-17 2014-09-16 Evonik Degussa Gmbh Process for continuous preparation of a prepolymer based on phenolic resins, oxazolines and epoxides

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