JPH01132622A - 架橋樹脂の製造方法 - Google Patents

架橋樹脂の製造方法

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JPH01132622A
JPH01132622A JP29144887A JP29144887A JPH01132622A JP H01132622 A JPH01132622 A JP H01132622A JP 29144887 A JP29144887 A JP 29144887A JP 29144887 A JP29144887 A JP 29144887A JP H01132622 A JPH01132622 A JP H01132622A
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bis
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acid
epoxy
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Kazuhiro Arita
和弘 有田
Yasuo Sano
佐野 安雄
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皇呈上鬼剋■光互 本発明は新規な架橋樹脂の製造方法に関する。
皿未旦汰五 ビス(2−オキサゾリン)化合物とジカルボン酸とをほ
ぼ等モル比にて加熱下に反応させることによって、線状
ポリエステルアミドが得られることは、米国特許第3.
476、712号明細書に記載されているように、既に
知られている。また、ジカルボン酸に対して約1倍モル
以上のビス(2−オキサゾリン)化合物を有機亜リン酸
エステルのような触媒の存在下に、加熱下に反応させる
ことによって架橋樹脂を得ることができることも、米国
特許第4.474.942号明細書に記載されている。
更に、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポキシ化合
物と多価カルボン酸とを反応させることによって、架橋
樹脂を得ることができることは、例えば、特開昭62−
104837号公報に記載されており、また、ビス(2
−オキサゾリン)化合物と多価アミンとを反応させるこ
とによって、架橋樹脂を得ることができることも、例え
ば、特開昭62−104838号公報に記載されている
また、モノ (2−オキサゾリン)化合物とモノアミン
との反応については、米国特許第4.326,067号
明細書やジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー、 (J、 Org、 Chem、)第49巻第48
89頁に記載されているように、金属触媒の存在下にア
ミノエチルアミドが生成することが知られている。
他方、米国特許第4.014.880号明細書には、モ
ノ(2−オキサゾリン)化合物とジアミンとの反応によ
って、イミダシリンが生成することが記載されている。
8 < ゛ しよ゛と る口 占 本発明者らは、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポ
キシ化合物とカルボン酸無水物の反応による架橋樹脂の
製造について広範な研究を重ねた結果、所定の触媒の存
在下に反応させることによって、極めて強靭であり、耐
熱性にすぐれ、吸水率の小さい熱硬化性樹脂を得ること
ができることを見出して、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエ
ポキシ化合物とカルボン酸無水物を触媒の存在下に反応
させることにより、短時間にて不溶不融で硬(強靭な架
橋樹脂を製造する方法を提供することを目的とする。
ル へを7°するための 本発明による架橋樹脂の製造方法は、 (a)  ビス(2−オキサゾリン)化合物、(b)カ
ルボン酸無水物、及び (c)  分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有す
るエポキシ化合物 を亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環
開環重合触媒の存在下に反応させることを特徴とする。
本発明において用いるビス(2−オキサゾリン)化合物
は、−儀式 (但し、Rは炭素間結合又は2価の炭化水素基を示し、
RI SR2、R1及びR4はそれぞれ水素、アルキル
基又はアリール基を示す。) で表わされ、Rが炭化水素基のとき、具体例としてアル
キレン基、シクロアルキレン基又はアリーレン基等を挙
げることができる。
かかるビス(2−オキサゾリン)化合物の具体例として
、Rが炭素間結合のとき、例えば、2.2”−ビス(2
−オキサゾリン”) 、2.2’−ビス(4−メチル−
2−オキサゾリン) 、2.2”−ビス(5−メチル−
2−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(5,5’−ジ
メチル−2−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(4,
4,4°、4”−テトラメチル−2−オキサゾリン)等
を挙げることができる。また、Rが炭化水素基であると
きは、例えば、1.2−ビス(2−オキサゾリン−2−
イル)エタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−2−
イル)ブタン、1.6−ビス(2−オキサゾリン−2−
イル)ヘキサン、1.8−ビス(2−オキサゾリン−2
−イル)オクタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−
2−イル)シクロヘキサン、l、2−ビス(2−オキサ
ゾリン−2−イル)ベンゼン、1.3−ビス(2−オキ
サゾリン−2−イル)ベンゼン、1.4−ビス(2−オ
キサゾリン−2−イル)ベンゼン、1,2−ビス(5−
メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1.
3−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−2−イル)
ベンゼン、1.4−ビス(5−メチル−2−オキサゾリ
ン−2−イル)ベンゼン、1.4−ビス(4,4’−ジ
メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン等を挙
げることができる。これらは単独で、又は2種以上の混
合物として用いられる。
本発明においては、上記ビス(2−オキサゾリン)化合
物は、モノ (2−オキサゾリン)化合物と併用するこ
とができる。かかるモノ (2−オキサゾリン)化合物
の具体例としては、例えば、2−メチルオキサゾリン、
2,4−ジメチルオキサゾリン、2−エチルオキサゾリ
ン、2,5−ジメチルオキサゾリン、4.5−ジメチル
オキサゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2−
(m−トリル)オキサゾリン、2−(p−)リル)オキ
サゾリン、5−メチル−2−フェニルオキサゾリン等を
上げることができる。
本発明において用いるカルボン酸無水物は、分子内に少
なくとも1つの酸無水物基を有すればよく、従って、分
子内に2つの酸無水物基を有する酸無水物や、1つの酸
無水物基と1つ以上の遊離のカルボキシル基を有するカ
ルボン酸無水物も好ましく用いることができる。
従って、かかるカルボン酸酸無水物としては、例えば、
無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水
物、テトラクロロフタル酸無水物、テトラブロモフタル
酸無水物、ピロメリット酸二無水物、4.4゛−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物等を挙げることがで
きる。
これらの酸無水物は単独で、又は2種以上の混合物とし
て用いることができる。遊離のカルボキシル基を有する
酸無水物としては、例えば、無水トリメリット酸を挙げ
ることができる。
かかるカルボン酸無水物は、本発明においては、ビス(
2−オキサゾリン)化合物、カルボン酸無水物及びエポ
キシ化合物の混合物において、オキサゾリン環の数+エ
ポキシ基の数≧酸無水物基の数を満足する範囲で用いら
れる。
更に、本発明において用い得るエポキシ化合物は、分子
内に少なくとも2つ以上のエポキシ基を有する化合物で
あって、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビス
フェノールFジグリシジルエーテル、テトラブロモビス
フェノールAジグリシジルエーテル等のビスフェノール
型エポキシ化金物、フタル酸ジグリシジルエステル、テ
レフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル
酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリ
シジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエス
テル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のジグリシジ
ルエステル型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化
合物、脂環式エポキシ化合物等を挙げることができる。
これらは、単独で、又は混合物として用いられる。□ 上記したようなエポキシ化合物は、前記カルボン酸無水
物1モルに対して、通常、1モル以下の範囲で用いられ
る。
本発明においては、上記エポキシ化合物と共に、分子内
に単一のエポキシ基を有するモノエポキシ化合物も用い
ることができる。このようなモノエポキシ化合物として
は、例えば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル等を挙げることができる。
本発明においては、ビス(2−オキサゾリン)化合物と
カルボン酸無水物とエポキシ化合物との反応は、亜リン
酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環開環重合
触媒の存在下に行なわれる。
かかる触媒を用いることによって、反応温度を低下させ
、或いは硬化に要する反応時間を短縮することができる
と共に、硬く、強靭な架橋樹脂を得ることができる。
上記触媒のうち、有機亜リン酸エステルとしては、モノ
、ジ及びトリエステルが好ましく、例えば、亜リン酸モ
ノフェニル、亜リン酸モノ (クロロフェニル)、亜リ
ン酸モノ(ノニルフェニル)、亜リン酸モノ (2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)等の亜リン酸モノエステル
、亜リン酸ジフェニル、亜すン酸ジ(クロロフェニル)
等の亜リン酸ジエステル、亜リン酸トリフェニル、亜リ
ン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸トリス(4−
クロロフェニル)、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリ
ーn−ブチル、亜リン酸トリス(2−エチルヘキシル)
、亜リン酸トリステアリル、亜リン酸ジフェニルモノデ
シル、テトラフエニルジプロピレングリコールジホスフ
ァイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエ
リスリトールテトラホスファイト、亜リン酸4,4°−
ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
−ジ−トリデシル)、ビスフェノールAペンタエリスリ
トールホスファイト等の亜リン酸トリエステルを挙げる
ことができる。これらは単独で、又は2種以上の混合物
として用いることができる。
本発明においては、上記した触媒のなかでは、特に、亜
リン酸有機エステルが触媒活性が高く、著しく短時間に
樹脂原料を硬化させることができるので、好ましく用い
られる。
他方、オキサゾリン環開環重合触媒は、例えば、Pol
ymer J、、 Vol、3、No、1. pp、3
5−39 (1972)や、「講座重合反応論7、開環
重合■、pp、 159−164、化学同人(1973
)に記載されているように既に知られており、具体例と
して、例えば、強酸、スルホン酸エステル、硫酸エステ
ル、ルイス酸、脂肪族又は脂環族炭素、例えば、アルキ
ル炭素やアルキレン炭素に結合したハロゲン原子を少な
くとも1つ有する有機ハロゲン化物等を挙げることがで
きる。
強酸としては、例えば、リン酸、硫酸、硝酸等のオキソ
酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫化水
素等の水素酸等の鉱酸、例えば、フェニルリン酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−)ルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレン−α
−スルホン酸、ナフタレン−β−スルホン酸、スルファ
ニル酸、フェニルホスホン酸等の有機酸を挙げることが
できる。これら強酸は、それ自体を用いてもよいが、ま
た、予め用いる芳香族アミンの塩を形成させて、これを
用いることもできる。
スルホン酸エステルとしては、例えば、p−トルエンス
ルホン酸メチル、p−)ルエンスルホン酸エチル、p−
トルエンスルホン酸n−ブチル等を挙げることができる
硫酸エステルとしては、例えば、ジメチル硫酸やジエチ
ル硫酸を挙げることができる。
ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化第
二スズ、塩化バナジウム、塩化バナジル、三フッ化ホウ
素等を挙げることができる。
前記した有機ハロゲン化物の好ましい例は、モノハロア
ルカン及びポリハロアルカンであって、例えば、具体例
として、ヨウ化メチル、塩化ブチル、臭化ブチル、ヨウ
化ブチル、臭化n−ヘキシル、塩化オクチル、臭化n−
オクチル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、臭化アリル
、四臭化エタン等を挙げることができる。また、前記し
た有機ハロゲン化物の他の好ましい具体例として、例え
ば、臭化ベンジル、p、p’−ジクロロメチルベンゼン
等のモノハロメチルベンゼンやポリへロメチルベンゼン
、α−ブロモプロピオン酸エチル、α−ブロモイソ酪酸
エチル等のハロゲン化脂肪酸エステルを挙げることがで
きる。更に、塩化シクロヘキシル、臭化シクロヘキシル
、ヨウ化シクロヘキシル等のハロゲン化シクロヘキシル
も用いることができる。。
上記した触媒は、単独で、又は2種以上が併用される。
また、上記したオキサゾリン環開環重合触媒のなかでは
、特に、芳香族スルホン酸又は芳香族スルホン酸エステ
ルが好ましく用いられる。
本発明の方法において、これらの触媒は、樹脂原料、即
ち、前記したビス(2−オキサゾリン)化合物、カルボ
ン酸無水物、及びエポキシ化合物の合計重量に基づいて
、約0.05〜5重量%の範囲で用いられ、好ましくは
約0.1〜3重量%の範囲で用いられる。
本発明の方法において、反応温度は、用いる触媒の種類
やその使用量のほか、個々の樹脂原料にもよるが、多く
の場合、80℃以上、好ましくは100〜300℃、特
に好ましくは100〜200℃の範囲である。また、反
応時間も、反応温度、用いる触媒の種類や量、樹脂原料
、その使用量比等によっても異なるが、通常、約1分乃
至2時間程度である。
本発明の方法によれば、強化材及び/又は充填材を含有
する架橋樹脂をも得ることができる。強化材としては、
通常の繊維強化樹脂に用いられる繊維強化材が好ましい
。かかる繊維強化材として、具体的には、ガラス繊維、
炭素繊維、石英繊維、セラミック繊維、ジルコニア繊維
、ホウ素繊維、タングステン繊維、モリブデン繊維、ス
テンレス繊維、ベリリウム繊維、石綿繊維等の無機繊維
、綿、亜麻、大麻、ジュート、サイザル麻等の天然繊維
、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等の耐熱性有
機合成繊維等を挙げることができる。
また、これら繊維強化材は、樹脂との接着性を改良する
ために、その表面を例えばボラン、シラン、ガラン、ア
ミノシラン等にて予め処理されていてもよい、これらの
繊維強化材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
また、これらの繊維強化材は、その形状において、何ら
限定されず、例えば、紐状、マット状、テープ状、一定
の寸法に切断された短繊維状等の形状にて用いられる。
繊維強化材は、これらの複合された形状であってもよい
繊維強化材の配合量は、例えば、触媒を含有する樹脂原
料の溶融粘度や、用いる強化材の種類、その形態、製品
としての強化樹脂の用途等に応じて適宜に選ばれるが、
通常、触媒を含有する樹脂原料に基づいて約3〜95重
量%、好ましくは5〜80重量%程度である。
充填材も、従来より合成樹脂成形の分野で用いられてい
る任意のものを用いることができる。具体例として、例
えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の酸化物、水酸
化アルミニウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の炭酸塩、タルク、クレー、ガラスピーズ
、ベントナイト等のケイ酸塩、カーボンブラック等の炭
素、鉄粉、アルミニウム粉等の金属粉等を挙げることが
できる。かかる充填材の配合量も、繊維強化材の場合と
同様にして適宜に選ばれるが、通常、樹脂原料に基づい
て、約3〜95重量%、好ましくは約10〜80重量%
の範囲である。
特に、硬化物の表面抵抗率を下げる目的でカーボンブラ
ックの1種であるケッチエン・ブラックを配合する場合
は、その配合量は、通常、樹脂原料に基づいて、約0.
1〜1重量%の範囲である。
また、本発明の方法においては、上記繊維強化材及び充
填材以外にも、通常の熱硬化性樹脂成形において用いら
れている安定剤、内部離型剤、顔料、難燃剤等の任意の
添加剤も用いてよい。
本発明に従って、上記のような繊維強化材や充填材を含
有する架橋樹脂を得るには、例えば、前記したビス(2
−オキサゾリン)化合物、カルボン酸無水物、エポキシ
化合物及び触媒からなる混合物からなる樹脂原料、好ま
しくはこれらを溶融させた均一な混合物である樹脂原料
に強化材及び/又は充填材を混合し、或いは上記混合物
を強化材及び/又は充填材に含浸させた後、加熱する。
繊維強化した架橋樹脂を得るに際しては、一般にガラス
繊維強化熱硬化性樹脂の製造において従来より知られて
いる任意の方法によることができる。具体的には、例え
ば、加熱加圧成形用金型に予め配布された繊維強化材に
触媒を含有する樹脂原料を注入含浸させ、加熱硬化を行
なうプリフォーム・マツチドメタルダイ法やレジン・イ
ンジェクション法、触媒を含有する樹脂原料と一定の寸
法に切断された繊維強化材とからなる混練物を加熱加圧
成形用金型に投入又は注入し、加熱硬化を行なうバルク
・モールディング・コンパウンド法、トランスファー成
形法、射出成形法、リアクション・インジェクション・
モールディング法(RIM)、触媒を含有する樹脂原料
を繊維強化材に含浸させ、粘着性のないプリプレグ成形
材料とするSMC法やプリプレグ・クロス法等、種々の
方法を採用することができる。
このように、繊維強化材や充填材を含有する架橋樹脂を
得る場合は、成形温度は、通常、130〜230℃程度
である。加熱硬化時間は、用いるビス(2−オキサゾリ
ン)化合物、カルボン酸無水物、エポキシ化合物や、触
媒の種類やその使用量、成形温度等によるが、通常、1
分乃至1時間程度である。
本発明に従って得られる繊維強化樹脂は、架橋樹脂母体
のすぐれた機械的性質と耐熱性を保持しつつ、繊維強化
されているために、広範な用途に実用し得る種々の成形
品を製造するのに好適である。かかる樹脂成形品の用途
として、例えば、宇宙、航空、鉛層、鉄道車両、自動車
、土木建築、電気電子機器、耐食機器、スポーツ及びレ
ジャー用品、医療機器、各種工業部品等を挙げることが
でき、更には、従来の繊維強化樹脂の場合は、強度や吸
水性、耐熱性等、その性能不足のために使用し得ない用
途にも実用することができる。
主皿■簸果 本発明の方法によれば、ビス(2−オキサゾリン)化合
物とカルボン酸無水物及びエポキシ化合物を所定の触媒
の存在下に加熱反応させることによって、短時間にて不
溶不融で固く、且つ、吸水率が低く、強度が大きいほか
、強靭で耐熱性にすぐれる架橋樹脂を得ることができ、
かかる樹脂は、その特性を利用して、種々の成形品の製
造等に有利に用いることができる。但し、本発明による
架橋樹脂は、その用途において何ら制限されるものでは
ない。
大隻勇 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。尚、以
下において、用いたエポキシ化合物は、すべて分子内に
2つのエポキシ基を有するものである。また、得られた
硬化物において、熱変形温度は、18.6kg/aの荷
重下での測定値であり、また、吸水率は、厚さ3龍のデ
ィスク状の硬化板を23℃の水に24時間浸漬した後の
重量増加率である。
実施例1 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
3.1 g (0,0143モル)、ヘキサヒドロ無水
フタル酸8.0g(0,052モル)、エピコート82
8 (油化シェルエポキシ■製)  10.2 g (
0,027モル相当)及び亜リン酸トリフェニル0.2
8gを試験管に秤りとり、この混合物を160℃の温度
の油浴上で攪拌しながら加熱した。
混合物は3分後に約120℃の温度で透明均一な液状を
呈し、約10分後に167℃の温度でゲル化した。得ら
れた硬化物は不溶不融であって、琥珀色を呈していた。
実施例2 ■、3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
4.0 g (0,0185モル)、テトラヒドロ無水
フタル酸8.0 g (0,0526モル)、エピコー
ト815(油化シェルエポキシ■製)  10.0 g
 (0,027モル相当)及びp−1−ルエンスルホン
酸メチル062gを試験管に秤りとり、この混合物を1
60℃の温度の油浴上で攪拌しながら加熱した。
混合物は3分後に約120℃の温度で透明均一な液状を
呈し、12分後にゲル化した。得られた硬化物は不溶不
融であって、琥珀色を呈していた。
実施例3 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
15.0g(0,07モル)、テトラヒドロ無水フタル
酸40.0g(0,263モル)、エピコート828(
油化シェルエポキシ■製) 50.0g (0,134
モル相当)及び亜リン酸ジフェニル1.5gをビーカー
に秤りとり、この混合物を150℃の温度の油浴上で攪
拌しながら加熱したところ、内湯が118℃になったと
き、混合物は均一透明な液状を呈した。
予め約200℃の温度に加熱した幅3mの空間部を有す
る金型に上記液状の混合物を流し込み、200℃の乾燥
器内に1時間放置して、硬化させた。
このようにして得られた厚さ3fiの硬化樹脂板は琥珀
色透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであ
った。
熱変形温度      94 ℃ バーコル硬度     38 曲げ強度       13  kgf/w+m”曲げ
弾性率     440  kgf/ms”たわみ率 
       2.9% 吸水率(23℃、水、24時間) 0.13% 比較例1 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
4.5 g (0,021モル)、テトラヒドロ無水フ
タル酸12.0 g (0,079モル)、エピコート
828(油化シェルエポキシ■製) 15.0 g (
0,040モル相当)及びジメチルベンジルアミン0.
3gを試験管に秤りとり、この混合物を160℃の温度
の油浴上で攪拌しながら加熱した。
混合物は4分後に126℃の温度で透明均一な、液状を
呈し、5分後にゲル化したが、このゲル化において激し
く発泡した。また、得られた硬化物は不溶不融であって
、濃褐色を呈していた。
特許出願人 武田薬品工業株式会社 代理人 弁理士  牧 野 逸 部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(a)ビス(2−オキサゾリン)化合物、(b)カ
    ルボン酸無水物、及び (c)分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有するエ
    ポキシ化合物 を亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環
    開環重合触媒の存在下に反応させることを特徴とする架
    橋樹脂の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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