JPH01221414A - 架橋樹脂の製造方法 - Google Patents

架橋樹脂の製造方法

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JPH01221414A
JPH01221414A JP29144787A JP29144787A JPH01221414A JP H01221414 A JPH01221414 A JP H01221414A JP 29144787 A JP29144787 A JP 29144787A JP 29144787 A JP29144787 A JP 29144787A JP H01221414 A JPH01221414 A JP H01221414A
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JP
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oxazoline
bis
compound
epoxy
compd
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JP29144787A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Arita
和弘 有田
Yasuo Sano
佐野 安雄
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な架橋樹脂の製造方法に関する。
従来■狭酉 ビス(2−オキサプリン)化合物とジカルボン酸とをほ
ぼ等モル比にて加熱下に反応させることによって、線状
ポリエステルアミドが得られることは、米国特許第3,
476.712号明細書に記載されているように、既に
知られている。また、ジカルボン酸に対して約1倍モル
以上のビス(2−オキサプリン)化合物を有機亜リン酸
エステルのような触媒の存在下に、加熱下に反応させる
ことによって架橋樹脂を得ることができることも、米国
特許第4.474,942号明細書に記載されている。
更に、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポキシ化合
物と多価カルボン酸とを反応させることによって、架橋
樹脂を得ることができることは、例えば、特開昭62−
104837号公報に記載されており、また、ビス(2
−オキサゾリン)化合物と多価アミンとを反応させるこ
とによって、架橋樹脂を得ることができることも、例え
ば、特開昭61−104838号公報に記載されている
また、モノ (2−オキサゾリン)化合物とモノアミン
との反応については、米国特許第4.326.067号
明細書やジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J、 Org、 Chem、)第49巻第4889
頁に記載されているように、金属触媒の存在下にアミノ
エチルアミドが生成することが知られている。
他方、米国特許第4,014,880号明細書には、モ
ノ(2−オキサプリン)化合物とジアミンとの反応によ
って、イミダシリンが生成することが記載されている。
しかし、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポキシ化
合物とフェノール性化合物との反応によって架橋樹脂が
得られることは、従来、知られていない。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポ
キシ化合物とフェノール性化合物の反応によって、強靭
であり、耐熱性にすくれ、吸水率の小さい熱硬化性樹脂
を得ることができることを見出して、本発明に至ったも
のである。
即ち、本発明は、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエ
ポキシ化合物とフェノール性化合物の反応によって不溶
不融で硬く強靭な架橋樹脂を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明による架橋樹脂の製造方法は、 (al  ビス(2−オキサゾリン)化合物、(b) 
 分子内に少なくとも2つの水酸基を有するフェノール
性化合物、及び fcl  分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有す
るエポキシ化合物 を反応させることを特徴とする。、。
本発明において用いるビス(2−オキサプリン)化合物
は、一般式 (但し、Rは炭素間結合又は2価の炭化水素基を示し、
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素、アルキル基
又はアリール基を示す。) で表わされ、Rが炭化水素基のとき、具体例としてアル
キレン基、シクロアルキレン基又はアリーレン基等を挙
げることができる。
かかるヒス(2−オキザブリン)化合物の具体例として
、Rが炭素間結合のとき、例えば、2.2’−ビス(2
−オキサゾリン)、2.2’−ビス(4−メチル−2−
オキサゾリン’) 、2,2°−ビス(5−メチル−2
−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(5,5″−ジメ
チル−2−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(4,4
,4”4+−テトラメチル−2−オキサゾリン)等を挙
げることができる。また、Rが炭化水素基であるときは
、例えば、■、2−ビス(2−オキサゾリン−2−イル
)エタン、■、4−ビス(2−オキサプリン−2−イル
)ブタン、1.6−ビス(2−オキサゾリン−2−イル
)ヘキサン、1.8−ビス(2−オキサプリン−2−イ
ル)オクタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−2−
イル)シクロヘキザン、1,2−ビス(2−オキサゾリ
ン−2−イル)ベンゼン、■、3−ビス(2−オキサゾ
リン−2−イル)ベンゼン、1,4−ビス(2−オキサ
ゾリン−2−イル)ベンゼン、1,2−ビス(5−メチ
ル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1,3−
ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベン
ゼン、1,4−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−
2−イル)ベンゼン、1.4−ビス(4,4’−ジメチ
ル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン等を挙げる
ことができる。これらは単独で、又は2種以上の混合物
として用いられる。
本発明においては、上記ビス(2−オキサゾリン)化合
物は、モノ (2−オキサゾリン)化合物と併用するこ
とができる。かかるモノ (2−オキサゾリン)化合物
の具体例としては、例えば、2−メチルオキサゾリン、
2.4−ジメチルオキザブリン、2−エチルオキサゾリ
ン、2,5−ジメチルオキサゾリン、4.5−ジメチル
オキサゾリン、2−フェニル−2−オキザブリン、2−
(m−トリル)オキサゾリン、2−(p−トリル)オキ
サゾリン、5−メチル−2−フェニルオキサゾリン等を
上げることができる。
本発明において用いるフェノール性化合物は、分子内に
少なくとも2つのフェノール性水酸基を有する化合物で
あって、単環式化合物又は多環式化合物のいずれであっ
てもよい。多環式化合物の場合には、2つ以上の芳香環
は炭素間結合、2価以上の炭化水素基又はその他の2価
以上の基にて結合されていてもよい。
従って、本発明において用い得るフェノール性化合物は
、好ましくは、一般式 HO−Ar−OH (式中、計は、単一の芳香環若しくは縮合芳香環からな
る2価の芳香族基、又は炭素間結合にて2以上の芳香環
が結合されてなる2価の芳香族基、又は2価の炭化水素
基、カルボニル基、チオエーテル基、エーテル基及びア
ミド基から選ばれる2価基にて2以上の芳香環が結合さ
れてなる2価の芳香族基を示し、ここに、上記芳香族基
は芳香環上に水酸基及びビス(2−オキサプリン)化合
物と反応しない置換基を有していてもよい。)で表わさ
れる。
また、本発明において用い得るフェノール性化合物には
、分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有する重合
体も含まれるものとする。
前記一般式において、Arにおける芳香環は、単一の芳
香環若しくは2以上の芳香環が縮合されてなる縮合芳香
環でもよい。従って、前記一般式において、Arが単一
の芳香環若しくは縮合芳香環からなる2価の芳香族基で
あるフェノール性化合物として、代表的には、ジヒドロ
キシヘンゼン及びジヒドロキシナフタレン、例えば、ハ
イドロキノン、レゾルシン、1,4−ナフタレンジオー
ル等を挙げることができる。
計が炭素間結合にて2以上の芳香環が結合されてなる2
価の芳香族基である場合、その具体例としては、例えば
、2,2°−ジヒドロキシビスフェノールを挙げること
ができる。
また、前記一般式において、2以上の芳香環を結合する
2価の炭化水素基ば、特に、限定されるものではないが
、好ましくは、例えば、アルキレン基、アリーレン基、
シクロアルキレン基等であり、従って、前記一般式にお
いて、計が2価の炭化水素基にて2以上の芳香環が結合
されてなる2価の芳香族基である化合物として、例えば
、2,2”−メチレンビスフェノール、4.4’−メチ
レンビスフェノール(ビスフェノールF)、/1.4”
−(1−メチルエチリデン)ビスフェノール(ビスフェ
ノールA) 、4.4′−(フェニルメチレン)ビスフ
ェノール、4,4°−(シクロヘキサンジイル)ビスフ
ェノール等を挙げることができる。
更に、前記一般式において、Arがカルボニル基にて2
以上の芳香環が結合されてなる2価の芳香族基である化
合物として、例えば、4,4”−ジヒドロキシヘンシフ
エノン等を挙げることができる。
また、計がチオエーテル基にて2以上の芳香環が結合さ
れてなる2価の芳香族基である化合物としで、例えば、
2,2゛−ジヒドロキシジフェニルチオエーテルを、計
がエーテル基にて2以上の芳香環が結合されてなる2価
の芳香族基である化合物として、例えば、2,2゛−ジ
ヒドロキシジフェニルエーテルを、Arがアミド基にて
2以上の芳香環が結合されてなる2価の芳香族基である
化合物として、例えば、2−ヒドロキシ−N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘンズアミドジフェニルエーテルを
、Arがスルホン基にて2以上の芳香環が結合されてな
る2価の芳香族基である化合物として、例えば、4.4
’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノール
S)を、それぞれ挙げることができる。
尚、本発明においては、前記一般式で表わされるフェノ
ール性化合物は、その芳香環上に水酸基及びビス(2−
オキサプリン)化合物と反応しない任意の置換基を有し
ていてもよい。かかる置換基として、例えば、アルキル
基、了り−ル基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、ア
ルコキシ基、アリロキシ基等を挙げることができる。 
また、本発明の方法においては、フェノール性水酸基を
分子内に2個以上有する重合体も、ヒス(2−オキサゾ
リン)化合物に対する反応物として、単独で、又は前記
フェノール性化合物と共に、好ましく用いることができ
る。例えば、かかるフェノール性水酸基を分子内に2個
以上有する重合体として、フェノールとホルムアルデヒ
ドとを酸又は塩基触媒にて縮合させて得られる初期縮合
物であるノボラック樹脂及びレゾール樹脂を挙げること
ができる。かかる樹脂は既によく知られている。特に、
ノボラック樹脂は、本発明の方法において好ましく用い
られるフェノール性水酸基を有する重合体の一つである
。また、ポリビニルフェノールも好ましく用いられる。
かかるフェノール性化合物は、本発明においては、ビス
(2−オキサゾリン)化合物、フェノール性化合物及び
エポキシ化合物の混合物において、オキサゾリン環の数
十エポキシ基の数≧フェノール性水酸基の数を満足する
範囲で用いられる。
更に、本発明において用い得るエポキシ化合物は、分子
内に少なくとも2つ以上のエポキシ基を有する化合物で
あって、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビス
フェノールFジグリシジルエーテル、テトラブロモビス
フェノールAジグリシジルエーテル等のビスフェノール
型エポキシ化合物、フタル酸ジグリシジルエステル、テ
レフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル
酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリ
シジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエス
テル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のジグリシジ
ルエステル型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化
合物、脂環式エポキシ化合物等を挙げることができる。
これらは、単独で、又は混合物として用いられる。
上記したようなエポキシ化合物は、前記フェノール性化
合物1モルに対して、通常、1モル以下の範囲で用いら
れる。但し、必要に応じて、1モルを越えて用いてもよ
い。
本発明においては、上記エポキシ化合物と共に、分子内
に単一のエポキシ基を有するモノエポキシ化合物も用い
るごとができる。このようなモノエポキシ化合物として
は、例えば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル等を挙げることができる。
本発明においては、ビス(2−オキサゾリン)化合物と
フェノール性化合物とエポキシ化合物との反応は、好ま
しくは、亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾ
リン環開環重合触媒の存在下に行なわれる。かかる触媒
を用いることによって、反応温度を低下させ、或いは硬
化に要する反応時間を短縮することができると共に、硬
く、強靭な架橋樹脂を得ることができる。
上記触媒のうち、有機亜リン酸エステルとしては、モノ
、シ及びトリエステルが好ましく、例えば、亜リン酸モ
ノフェニル、亜リン酸モノ (クロ0フエニル)、亜リ
ン酸モノ (ノニルフェニル)、亜リン酸モノ (2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)等の亜リン酸モノエステ
ル、亜リン酸ジフェニル、亜すン酸ジ(クロロフェニル
)等の亜リン酸ジエステル、亜リン酸トリフェニル、亜
リン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸l・リス(
4−クロロフェニル)、亜リン酸トリエチル、亜リン酸
トリーn−ブチル、亜リン酸トリス(2−エチルヘキシ
ル)、亜リン酸トリステアリル、亜リン酸ジフェニルモ
ノデシル、テトラフエニルジプロピレングリコールジホ
スファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペン
タエリスリトールテトラホスファイト、亜リン酸4,4
°−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ニル−ジ−トリデシル)、ビスフェノールAペンクエリ
スリトールホスファイト等の亜リン酸トリエステルを挙
げることができる。これらは単独で、又は2種以上の混
合物として用いることができる。
本発明においては、上記した触媒のなかでは、特に、亜
リン酸又は亜リン酸ジエステルが触媒活性が高く、著し
く短時間に樹脂原料を硬化させることができるので、好
ましく用いられる。
他方、オキサゾリン環開環重合触媒は、例えぼ、Pol
ymer J、、 Vol、3. No、1. pp、
35−39 (1972)や、「講座重合反応論7、開
環重合■、pp、 159−164、化学同人(197
3)に記載されているように既に知られており、具体例
として、例えば、強酸、スルホン酸エステル、硫酸エス
テル、ルイス酸、脂肪族又は脂環族炭素、例えば、アル
キル炭素やアルキレン炭素に結合したハロゲン原子を少
なくとも1つ有する有機ハロゲン化物等を挙げることが
できる。
強酸としては、例えば、リン酸、硫酸、硝酸等のオキソ
酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫化水
素等の水素酸等の鉱酸、例えば、フェニルリン酸、メタ
ンスルホン酸、ヘンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレン−α
−スルホン酸、ナフタレン−β−スルポン酸、スルファ
ニル酸、フェニルホスホン酸等の有機酸を挙げることか
できる。これら強酸は、それ自体を用いてもよいが、ま
た、予め用いる芳香族アミンの塩を形成させて、これを
用いることもできる。
スルポン酸エステルとしては、例えば、p−トルエンス
ルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−
トルエンスルホン酸n−ブチル等を挙げることができる
硫酸エステルとしては、例えば、ジメチル硫酸やジエチ
ル硫酸を挙げることができる。
ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化第
二スズ、塩化バナジウム、塩化バナジル、三フッ化ホウ
素等を挙げることができる。
前記した有機ハロゲン化物の好ましい例は、モノハロア
ルカン及びポリハロアルカンであって、例えば、具体例
として、ヨウ化メチル、塩化ブチル、臭化ブチル、ヨウ
化ブチル、臭化n−ヘキシル、塩化オクチル、臭化n−
オクチル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、臭化アリル
、四臭化エタン等を挙げることができる。また、前記し
た有機ハロゲン化物の他の好ましい具体例として、例え
ば、臭化ヘンシル、p、p’−ジクロロメチルヘンゼン
等のモノハロアルカンゼンやポリハロメチルベンゼン、
α−ブロモプロピオン酸エチル、α−ブロモイソ酪酸エ
チル等のハロゲン化脂肪酸エステルを挙げることができ
る。更に、塩化シクロヘキシル、臭化シクロヘキシル、
コラ化シクロヘキシル等のハロゲン化シクロへキシルモ
用いることができる。
上記した触媒は、単独で、又は2種以上が併用される。
また、上記したオキサゾリン環開環重合触媒のなかでは
、特に、芳香族スルホン酸又は芳香族スルホン酸エステ
ルが好ましく用いられる。
本発明の方法において、これらの触媒は、樹脂原料、即
ち、前記したビス(2−オキサゾリン)化合物、フェノ
ール性化合物、及びエボギシ化合物の合計重量に基づい
て、約0.05〜5重量%の範囲で用いられ、好ましく
は約0.1〜3重量%の範囲で用いられる。
本発明の方法において、反応温度は、触媒の使用有無、
用いる触媒の種類やその使用量のほか1.15 個々の樹脂原料にもよるが、多(の場合、80°C以上
、好ましくは100〜300°C1特に好ましくは10
0〜200°Cの範囲である。また、反応時間も、反応
温度、触媒の使用有無、用いる触媒の種類や量、樹脂原
料、その使用量比等によっても異なるが、通常、約1分
乃至2時間程度である。
本発明の方法によれば、強化材及び/又は充填材を含有
する架橋樹脂をも得ることができる。強化材としては、
通常の繊維強化樹脂に用いられる繊維強化材が好ましい
。かかる繊維強化材として、具体的には、ガラス繊維、
炭素繊維、石英繊維、セラミック繊維、ジルコニア繊維
、ホウ素繊維、タングステン繊維、モリブデン繊維、ス
テンレス繊維、ベリリウム繊維、石綿繊維等の無機繊維
、綿、亜麻、大麻、ジュート、サイザル麻等の天然繊維
、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等の耐熱性有
機合成繊維等を挙げることができる。
また、これら繊維強化材は、樹脂との接着性を改良する
ために、その表面を例えばボラン、シラン、ガラン、ア
ミノシラン等にて予め処理されていてもよい。これらの
繊維強化材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
また、これらの繊維強化材は、その形状において、何ら
限定されず、例えば、紐状、マツl−状、テープ状、一
定の寸法に切断された短繊維状等の形状にて用いられる
。繊維強化材は、これらの複合された形状であってもよ
い。
繊維強化材の配合量は、例えば、樹脂原料の溶融粘度や
、用いる強化材の種類、その形態、製品としての強化樹
脂の用途等に応じて適宜に選ばれるが、通常、樹脂原料
に基づいて約3〜95重量%、好ましくは5〜80重量
%程度である。
充填材も、従来より合成樹脂成形の分野で用いられてい
る任意のものを用いることができる。具体例として、例
えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の酸化物、水酸
化アルミニウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の炭酸塩、クルク、クレー、ガラスピーズ
、ヘントナイト等のケイ酸塩、カーボンブラック等の炭
素、鉄粉、アルミニウム粉等の金属粉等を挙げることが
できる。かかる充填材の配合量も、繊維強化材の場合と
同様にして適宜に選ばれるが、通常、樹脂原料に基づい
て、約3〜95重量%、好ましくは約10〜80重量%
の範囲である。
特に、硬化物の表面抵抗率を下げる目的でカーボンブラ
ックの1種であるケッチエン・ブラックを配合する場合
は、その配合量は、通常、樹脂原料に基づいて、約0.
1〜1重量%の範囲である。
また、本発明の方法においては、上記繊維強化材及び充
填材以外にも、通常の熱硬化性樹脂成形において用いら
れている安定剤、内部離型剤、顔料、難燃剤等の任意の
添加剤も用いてよい。
本発明に従って、上記のような繊維強化材や充填材を含
有する架橋樹脂を得るには、例えば、前記したビス(2
−オキサゾリン)化合物、フェノール性化合物、エポキ
シ化合物、及び好ましくは触媒からなる混合物からなる
樹脂原料、好ましくはこれらを溶融させた均一な混合物
である樹脂原料に強化材及び/又は充填材を混合し、或
いは上記混合物を強化材及び/又は充填材に含浸させた
後、加熱する。
繊維強化した架橋樹脂を得るに際しては、一般にガラス
繊維強化熱硬化性樹脂の製造において従来より知られて
いる任意の方法によることができる。具体的には、例え
ば、加熱加圧成形用金型に予め配布された繊維強化材に
触媒を含有する樹脂原料を注入含浸させ、加熱硬化を行
なうプリフォーム・マツチドメタルダイ法やレシン・イ
ンジェクション法、樹脂原料と一定の寸法に切断された
繊維強化材とからなる混練物を加熱加圧成形用金型に投
入又は注入し、加熱硬化を行なうバルク・モールデイン
ク電コンパウンド法、トランスファー成形法、射出成形
法、リアクション・インジェクション・モールディング
法(RIM)、樹脂原料を繊維強化材に含浸させ、粘着
性のないプリプレグ成形材料とするSMC法やプリプレ
グ・クロス法等、種々の方法を採用することができる。
このように、繊維強化材や充填材を含有する架橋樹脂を
得る場合は、成形温度は、通常、130〜230 ’c
程度である。加熱硬化時間は、用いるビス(2−オキサ
ゾリン)化合物、フェノール性化合物、エポキシ化合物
や、触媒の使用の有無、及びその使用量、成形温度等に
よるが、通常、1分乃至1時間程度である。
本発明に従って得られる繊維強化樹脂は、架橋樹脂母体
のすぐれた機械的性質と耐熱性を保持しつつ、繊維強化
されているために、広範な用途に実用し得る種々の成形
品を製造するのに好適である。かかる樹脂成形品の用途
として、例えば、宇宙、航空、船艇、鉄道車両、自動車
、土木建築、電気電子機器、耐食機器、スポーツ及びレ
ジャー用品、医療機器、各種工業部品等を挙げることが
でき、更には、従来の繊維強化樹脂の場合は、強度や吸
水性、耐熱性等、その性能不足のために使用し得ない用
途にも実用することができる。
発明の効果 本発明の方法によれば、ビス(2−オキサゾリン)化合
物とフェノール性化合物及びエポキシ化合物を好ましく
は所定の触媒の存在下に加熱反応させることによって、
短時間にて不溶不融で固く、且つ、吸水率が低く、強度
が大きいほか、強靭で耐熱性にすぐれる架橋樹脂を得る
ことができ、かかる樹脂は、その特性を利用して、種々
の成形品の製造等に有利に用いることができる。但し、
本発明による架橋樹脂は、その用途において何ら制限さ
れるものではない。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。尚、以
下において、用いたエポキシ化合物は、すべて分子内に
2つのエポキシ基を有するものである。また、得られた
硬化物において、熱変形温度は、18.6 kg/ c
tAの荷重下での測定値であり、また、吸水率は、厚さ
3鰭のディスク状の硬化板を23°Cの水に24時間漫
漬した後の重量増加率である。
実施例1 1.3−ビス(2−オキサプリン−2−イル)ヘンゼン
12.0g (0,0555モル)、ノボラック型フェ
ノール樹脂(昭和高分子■製フェノール樹脂BRG−5
57)8.0g、エピコート815 (油化シェルエポ
キシ■製)6.0g  (0,0162モル相当)及び
亜リン酸ジフェニル0.34 gを試験管に秤りとり、
この混合物を160°Cの温度の油浴上で攪拌しながら
加熱した。
混合物は6分後に約130℃の温度で透明均一な液状を
呈し、9分20秒後にゲル化した。得られた硬化物は不
溶不融であって、透明淡琥珀色を呈していた。
実施例2 ■、3−ビス(2−オキサプリン−2−イル)ヘンゼン
17.3 g (0,080モル)、ビスフェノールA
6.14g(0,028モル)、ビスフェノールS 3
. Og(0,012モル)、エピコート815 (油
化シェルエポキシ■製)8.9g (0,0235モル
相当)及び亜リン酸0.28 gを試験管に秤りとり、
この混合物を160°Cの温度の油浴上で攪拌しながら
加熱した。
混合物は6分後に117℃の温度で透明均一な液状を呈
し、10分後にゲル化した。得られた硬化物は不溶不融
であって、琥珀色を有していた。
実施例3 1.3−ヒス(2−オキサプリン−2−イル)ヘンゼン
43.2g(0,2モル)、ビスフェノールA 22.
8g(0,1モル)、エピコート815 (油化シェル
エポキシ■製)  37.0 g  (0,1モル相当
)及び亜リン酸1.2gをビーカーに秤りとり、この混
合物を150℃の温度の油浴上で攪拌しながら加熱した
ところ、内湯が130℃になったとき、混合物は均一透
明な液状を呈した。
予め約200°Cの温度に加熱した幅3鶴の空間部を有
する金型に上記液状の混合物を流し込み、200°Cの
乾燥器内に1時間放置して、硬化させた。
このようにして得られた厚さ3龍の硬化樹脂板は琥珀色
透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであっ
た。
熱変形温度     141 °C バーコル硬度     52 曲げ強度        6.3 kgf/mm2曲げ
弾性率     430  kgf/mmまたわみ率 
       1.4% 吸水率(23°C1水、24時間) 0.21% 特許出願人 武田薬品工業株式会社 代理人 弁理士  牧 野 逸 部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ビス(2−オキサゾリン)化合物、(b)
    分子内に少なくとも2つの水酸基を有するフェノール性
    化合物、及び (c)分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有するエ
    ポキシ化合物 を反応させることを特徴とする架橋樹脂の製造方法。
JP29144787A 1987-11-18 1987-11-18 架橋樹脂の製造方法 Pending JPH01221414A (ja)

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