JPH01132623A - 架橋樹脂の製造方法 - Google Patents

架橋樹脂の製造方法

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JPH01132623A
JPH01132623A JP29144987A JP29144987A JPH01132623A JP H01132623 A JPH01132623 A JP H01132623A JP 29144987 A JP29144987 A JP 29144987A JP 29144987 A JP29144987 A JP 29144987A JP H01132623 A JPH01132623 A JP H01132623A
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acid
bis
oxazoline
compound
epoxy
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JP29144987A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Arita
和弘 有田
Yasuo Sano
佐野 安雄
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童呈上立五尻分! 本発明は新規な架橋樹脂の製造方法に関する。
l米傅技■ ビス(2−オキサゾリン)化合物とジカルボン酸とをほ
ぼ等モル比にて加熱下に反応させることによって、線状
ポリエステルアミドが得られることは、米国特許第3.
476.712号明細書に記載されているように、既に
知られている。また、ジカルボン酸に対して約1倍モル
以上のビス(2−オキサゾリン)化合物を有機亜リン酸
エステルのような触媒の存在下に、加熱下に反応させる
ことによって架橋樹脂を得ることができることも、米国
特許第4.474.942号明細書に記載されている。
更に、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポキシ化合
物と多価カルボン酸とを反応させることによって、架橋
樹脂を得ることができることは、例えば、特開昭62−
104837号公報に記載されており、また、ビス(2
−オキサゾリン)化合物と多価アミンとを反応させるこ
とによって、架橋樹脂を得ることができることも、例え
ば、特開昭62−104838号公報に記載されている
また、モノ (2−オキサゾリン)化合物とモノアミン
との反応については、米国特許第4.326,067号
明細書やジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J、 Org、 CheII+、)第49巻第48
89真に記載されているように、金属触媒の存在下にア
ミノエチルアミドが生成することが知られている。
他方、米国特許第4.014.880号明細書には、モ
ノ(2−オキサゾリン)化合物とジアミンとの反応によ
って、イミダシリンが生成することが記載されている。
■が”しようとするq 占 本発明者らは、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエポ
キシ化合物と多塩基酸又は芳香族ヒドロキシカルボン酸
の反応による架橋樹脂の製造について広範な研究を重ね
た結果、所定の触媒の存在下に反応させることによって
、極めて強靭であり、耐熱性にすぐれ、吸水率の小さい
熱硬化性樹脂を得ることができることを見出して、本発
明に至ったものである。
即ち、本発明は、ビス(2−オキサゾリン)化合物とエ
ポキシ化合物と多塩基酸又は芳香族ヒドロキシ酸を触媒
の存在下に反応させることにより、短時間にて不溶不融
で硬く強靭な架橋樹脂を製造する方法を提供することを
目的とする。
0 寺を解′するための手 本発明による架橋樹脂の製造方法の第1は、(al  
ビス(2−オキサゾリン)化合物、(bl  分子内に
少なくとも2つのカルボキシル基を有する多塩基酸、及
び (C)  分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有す
るエポキシ化合物 を亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環
開環重合触媒の存在下に反応させることを特徴とする。
また、本発明による架橋樹脂の製造方法の第2は、 (al  ビス(2−オキサゾリン)化合物、中) 芳
香族ヒドロキシ酸、及び (c)分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有するエ
ポキシ化合物 を亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環
開環重合触媒の存在下に反応させることを特徴とする。
本発明において用いるビス(2−オキサゾリン)化合物
は、−儀式 (但し、Rは炭素間結合又は2価の炭化水素基を示し、
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素、アルキル基
又はアリール基を示す。) で表わされ、Rが炭化水素基のとき、具体例としてアル
キレン基、シクロアルキレン基又はアリーレン基等を挙
げることができる。
かかるビス(2−オキサゾリン)化合物の具体例として
、Rが炭素間結合のとき、例えば、2.2’−ビス(2
−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(4−メチル−2
−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(5−メチル−2
−オキサゾリン) 、2.2°−ビス(5,5’−ジメ
チル−2−オキサゾリン) 、2.2’−ビス(4,4
,4’、4°−テトラメチル−2−オキサゾリン)等を
挙げることができる。また、Rが炭化水素基であるとき
は、例えば、1.2−ビス(2−オキサゾリン−2−イ
ル)エタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−2−イ
ル)ブタン、1.6−ビス(2−オキサゾリン−2−イ
ル)ヘキサン、1.8−ビス(2−オキサゾリン−2−
イル)オクタン、1.4−ビス(2−オキサゾリン−2
−イル)シクロヘキサン、1.2−ビス(2−オキサゾ
リン−2−イル)ベンゼン、1.3−ビス(2−オキサ
ゾリン−2−イル)ベンゼン、!、4−ビス(2−オキ
サゾリン−2−イル)ベンゼン、1.2−ビス(5−メ
チル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1.3
−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベ
ンゼン、1.4−ビス(5−メチル−2−オキサゾリン
−2−イル)ベンゼン、l、4−ビス(4,4’−ジメ
チル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン等を挙げ
ることができる。これらは単独で、又は2種以上の混合
物として用いられる。
本発明においては、上記ビス(2−オキサゾリン)化合
物は、モノ (2−オキサゾリン)化合物と併用するこ
とができる。かかるモノ (2−オキサゾリン)化合物
の具体例としては、例えば、2−メチルオキサゾリン、
2.4−ジメチルオキサゾリン、2−エチルオキサゾリ
ン、2.5−ジメチルオキサゾリン、4.5−ジメチル
オキサゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2−
(m−)リル)オキサゾリン、2−(p−)リル)オキ
サゾリン、5−メチル−2−フェニルオキサゾリン等を
上げることができる。
本発明において用いる多塩基酸としては、例えば、マロ
ン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸
、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンニ酸、ダイマー
酸、エイコサンニ酸等の脂肪族ジカルボン酸、例えば、
フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルメタンジカ
ルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、トリメリット酸、ト
リメシン酸、ピロメリット酸、ブタン−1,2,3,4
−テトラカルボン酸等の脂肪族及び芳香族多塩基酸を挙
げることができる。これらの多塩基酸は単独で、又は2
種以上の混合物として用いることができる。
また、芳香族ヒドロキシ酸としては、例えば、サリチル
酸、m−オキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、0−ク
レソチン酸、没食子酸、マンデル酸、トロパ酸、α−オ
キシナフトエ酸、β−オキシナフトエ酸等のベンゼン及
びナフタレン誘導体を好ましい具体例として挙げること
ができる。
本発明においては、上記した多塩基酸と芳香族ヒドロキ
シ酸の混合物も好ましく用いられる。
かかる多塩基酸又は芳香族ヒドロキシ酸は、本発明にお
いては、ビス(2−オキサゾリン)化合物、多塩基酸又
は芳香族ヒドロキシ酸、及びエポキシ化合物の混合物に
おいて、オキサゾリン環の数十エポキシ基の数≧カルボ
キシル基及びヒドロキシ基の数を満足する範囲で用いら
れる。
更に、本発明において用い得るエポキシ化合物は、分子
内に少な(とも2つ以上のエポキシ基を有する化合物で
あって、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビス
フェノールFジグリシジルエーテル、テトラブロモビス
フェノールAジグリシジルエーテル等のビスフェノール
型エポキシ化合物、フタル酸ジグリシジルエステル、テ
レフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル
酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリ
シジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエス
テル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のジグリシジ
ルエステル型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化
合物、脂環式エポキシ化合物等を挙げることができる。
これらは、単独で、又は混合物として用いられる。
上記したようなエポキシ化合物は、多塩基酸又は芳香族
ヒドロキシ酸1モルに対して、通常、1モル以下の範囲
で用いられる。
本発明においては、上記エポキシ化合物と共に、分子内
に単一のエポキシ基を有するモノエポキシ化合物も用い
ることができる。このようなモノエポキシ化合物として
は、例えば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル等を挙げることができる。
本発明においては、ビス(2−オキサゾリン)化合物と
多塩基酸又は芳香族ヒドロキシ酸とエポキシ化合物との
反応は、亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾ
リン環開環重合触媒の存在下に行なわれる。かかる触媒
を用いることによって、反応温度を低下させ、或いは硬
化に要する反応時間を短縮することができると共に、硬
く、強靭な架橋樹脂を得ることができる。
上記触媒のうち、有機亜リン酸エステルとしては、モノ
、ジ及びトリエステルが好ましく、例えば、亜り、ン酸
モノフェニル、亜リン酸モノ (クロロフェニル)、亜
リン酸モノ (ノニルフェニル)、亜リン酸モノ (2
,4−ジ−t−ブチルフェニル)等の亜リン酸モノエス
テル、亜リン酸ジフェニル、亜すン酸ジ(クロロフェニ
ル)等の亜リン酸ジエステル、亜リン酸トリフェニル、
亜リン酸トリス(ノニルフェニル)、亜リン酸トリス(
4−クロロフェニル)、亜リン酸トリエチル、亜リン酸
トリーn−7’チル、亜リン酸トリス(2−エチルヘキ
シル)、亜リン酸トリステアリル、亜リン酸ジフェニル
モノデシル、テトラフエニルジプロピレングリコールジ
ホスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペ
ンタエリスリトールテトラ永スファイト、亜リン酸4,
4゛−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル−ジ−トリデシル)、ビスフェノールAペンタエ
リスリトールホスファイト等の亜リン酸トリエステルを
挙げることができる。これらは単独で、又は2種以上の
混合物として用いることができる。
本発明においては、上記した触媒のなかでは、特に、亜
リン酸又は亜リン酸有機トリエステルが触媒活性が高く
、著しく短時間に樹脂原料を硬化させることができるの
で、好ましく用いられる。
他方、オキサゾリン環開環重合触媒は、例えば、Pol
ymer J、、 Vol、3. No、1. pp、
35−39 (1972)や、「講座重合反応論7、開
環重合■、pp、 159−164、化学同人(197
3)に記載されているように既に知られており、具体例
として、例えば、強酸、スルホン酸エステル、硫酸エス
テル、ルイス酸、Jllj族又は脂環族炭素、例えば、
アルキル炭素やアルキレン炭素に結合したハロゲン原子
を少なくとも1つ有する有機ハロゲン化物等を挙げるこ
とができる。
強酸としては、例えば、リン酸、硫酸、硝酸等のオキソ
酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫化水
素等の水素酸等の鉱酸、例えば、フェニルリン酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレン−α
−スルボン酸、ナフタレン−β−スルホン酸、スルファ
ニル酸、フェニルホスホン酸等の有機酸を挙げることが
できる。
スルホン酸エステルとしては、例えば、p−トルエンス
ルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、p−
)ルエンスルホン酸n−ブチル等を挙げることができる
硫酸エステルとしては、例えば、ジメチル硫酸やジエチ
ル硫酸を挙げることができる。
ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化第
二スズ、塩化バナジウム、塩化バナジル、三フッ化ホウ
素等を挙げることができる。
前記した有機ハロゲン化物の好ましい例は、モノへロア
ルカン及びポリハロアルカンであって、例えば、具体例
として、ヨウ化メチル、塩化ブチル、臭化ブチル、ヨウ
化ブチル、臭化n−ヘキシル、塩化オクチル、臭化n−
オクチル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、臭化アリル
、四臭化エタン等を挙げることができる。また、前記し
た有機ハロゲン化物の他の好ましい具体例として、例え
ば、臭化ベンジル、p+9’−ジクロロメチルベンゼン
等のモノへロメチルベンゼンやポリハロメチルベンゼン
、α−ブロモプロピオン酸エチル、α−ブロモイソ酪酸
エチル等のハロゲン化脂肪酸エステルを挙げることがで
きる。更に、塩化シクロヘキシル、臭化シクロヘキシル
、ヨウ化シクロヘキシル等のハロゲン化シクロヘキシル
も用いることができる。
上記した触媒は、単独で、又は2種以上が併用される。
また、上記したオキサゾリン環開環重合触媒のなかでは
、特に、芳香族スルホン酸又は芳香族スルホン酸エステ
ルが好ましく用いられる。
本発明の方法において、これらの触媒は、樹脂原料、即
ち、前記したビス(2−オキサゾリン)化合物、多塩基
酸又は芳香族ヒドロキシ酸、及びエポキシ化合物の合計
重量に基づいて、約0.05〜5重量%の範囲で用いら
れ、好ましくは約0.1〜3重量%の範囲で用いられる
本発明の方法において、反応温度は、用いる触媒の種類
やその使用量のほか、個々の樹脂原料にもよるが、多く
の場合、80℃以上、好ましくは100〜300℃、特
に好ましくは100〜200℃の範囲である。また、反
応時間も、反応温度、用いる触媒の種類や量、樹脂原料
、その使用量比等によっても異なるが、通常、約1分乃
至2時間程度である。
本発明の方法によれば、強化材及び/又は充填材を含有
する架橋樹脂をも得ることができる。強化材としては、
通常の繊維強化樹脂に用いられる繊維強化材が好ましい
。かかる繊維強化材として、具体的には、ガラス繊維、
炭素繊維、石英繊維、セラミック繊維、ジルコニア繊維
、ホウ素繊維、タングステン繊維、モリブデン繊維、ス
テンレス繊維、ベリリウム繊維、石綿繊維等の無機繊維
、綿、亜麻、大麻、ジュート、サイザル麻等の天然繊維
、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等の耐熱性有
機合成繊維等を挙げることができる。
また、これら繊維強化材は、樹脂との接着性を改良する
ために、その表面を例えばボラン、シラン、ガラン、ア
ミノシラン等にて予め処理されていてもよい。これらの
繊維強化材は単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
また、これらの繊維強化材は、その形状において、何ら
限定されず、例えば、紐状、マット状、テープ状、一定
の寸法に切断された短繊維状等の形状にて用いられる。
繊維強化材は、これらの複合された形状であってもよい
繊維強化材の配合量は、例えば、触媒を含有する樹脂原
料の溶融粘度や、用いる強化材の種類、その形態、製品
としての強化樹脂の用途等に応じて適宜に選ばれるが、
通常、触媒、を含有する樹脂原料に基づいて約3〜95
重量%、好ましくは5〜80重量%程度である。
充填材も、従来より合成樹脂成形の分野で用いられてい
る任意のものを用いることができる。具体例として、例
えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の酸化物、水酸
化アルミニウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム等の炭酸塩、タルク、クレー、ガラスピーズ
、ベントナイト等のケイ酸塩、カーボンブラック等の炭
素、鉄粉、アルミニウム粉等の金属粉等を挙げることが
できる。かかる充填材の配合量も、繊維強化材の場合と
同様にして適宜に選ばれるが、通常、樹脂原料に基づい
て、約3〜95重量%、好ましくは約10〜80重量%
の範囲である。
特に、硬化物の表面抵抗率を下げる目的でカーボンブラ
ックの1種であるケッチエン・ブラックを配合する場合
は、その配合量は、通常、樹脂原料に基づいて、約0.
1〜1重量%の範囲である。
また、本発明の方法においては、上記繊維強化材及び充
填材以外にも、通常の熱硬化性樹脂成形において用いら
れている安定剤、内部離型剤、顔料、難燃剤等の任意の
添加剤も用いてよい。
本発明に従って、上記のような繊維強化材や充填材を含
有する架橋樹脂を得るには、例えば、前記したビス(2
−オキサゾリン)化合物、多塩基酸又は芳香族ヒドロキ
シ酸、エポキシ化合物、及び触媒からなる混合物からな
る樹脂原料、好ましくはこれらを溶融させた均一な混合
物である樹脂原料に強化材及び/又は充填材を混合し、
或いは上記混合物を強化材及び/又は充填材に含浸させ
た後、加熱する。
繊維強化した架橋樹脂を得るに際しては、一般にガラス
繊維強化熱硬化性樹脂の製造において従来より知られて
いる任意の方法によることができる。具体的には、例え
ば、加熱加圧成形用金型に予め配布された繊維強化材に
触媒を含有する樹脂原料を注入含浸させ、加熱硬化を行
なうプリフォーム・マツチドメタルダイ法やレジン・イ
ンジェクション法、触媒を含有する樹脂原料と一定の寸
法に切断された繊維強化材とからなる混練物を加熱加圧
成形用金型に投入又は注入し、加熱硬化を行なうバルク
・モールディング・コンパウンド法、トランスファー成
形法、射出成形法、リアクション・インジェクション・
モールディング法(RIM)、触媒を含有する樹脂原料
を繊維強化材に含浸させ、粘着性のないプリプレグ成形
材料とするSMC法やプリプレグ・クロス法等、種々の
方法を採用することができる。
このように、繊維強化材や充填材を含有する架橋樹脂を
得る場合は、成形温度は、通常、130〜230℃程度
である。加熱硬化時間は、用いるビス(2−オキサゾリ
ン)化合物、多塩基酸又は芳香族ヒドロキシ酸、エポキ
シ化合物や、触媒の種類やその使用量、成形温度等によ
るが、通常、1分乃至1時間程度である。
本発明に従って得られる繊維強化樹脂は、架橋樹脂母体
のすぐれた機械的性質と耐熱性を保持しつつ、繊維強化
されているために、広範な用途に実用し得る種々の成形
品を製造するのに好適である。かかる樹脂成形品の用途
として、例えば、宇宙、航空、船艇、鉄道車両、自動車
、土木建築、電気電子機器、耐食機器、スポーツ及びレ
ジャー用品、医療機器、各種工業部品等を挙げることが
でき、更には、従来の繊維強化樹脂の場合は、強度や吸
水性、耐熱性等、その性能不足のために使用し得ない用
途にも実用することができる。
1皿■立果 本発明の方法によれば、ビス(2−オキサゾリン)化合
物と多塩基酸又は芳香族ヒドロキシ酸、及びエポキシ化
合物を所定の触媒の存在下に加熱反応させることによっ
て、短時間にて不溶不融で同く、且つ、吸水率が低く、
強度が大きいほか、強靭で耐熱性にすぐれる架橋樹脂を
得ることができ、かかる樹脂は、その特性を利用して、
種々の成形品の製造等に有利に用いることができる。但
し、本発明による架橋樹脂は、その用途において何ら制
限されるものではない、 。
叉l舅 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない、尚、以
下において、用いたエポキシ化合物は、すべて分子内に
2つのエポキシ基を有するものである。また、得られた
硬化物において、熱度″形温度は、18.6kg/−の
荷重下での測定値であり、また、吸水率は、厚さ3mの
ディスク状の硬化板を23℃の水に24時間浸漬した後
の重量増加率である。
実施例1 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
16.2 g (0,075モル)、p−オキシ安息香
酸2.4 g (0,017モル)、サリチル酸2.4
g(0゜017モル)、セバシン酸3.0 g (0,
015モル)、エピコート815 (油化シェルエポキ
シ■製)9゜3g(0,025モル相当)及び亜リン酸
0.39 gを試験管に秤りとり、この混合物を150
’Cの温度の油浴上で攪拌しながら加熱した。
混合物は3.5分後に125℃の温度で透明均一な液状
を呈し、5.5分後にゲル化した。得られた硬化物は不
溶不融であって、淡琥珀色を呈していた。
実施例2 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
17.3 g (0,08モル)、p−オキシ安息香酸
3゜5 g (0,025モ/l/) 、サリチル酸3
.5g(0,025モル)、エピコート815 (油化
シェルエポキシ■製) 7.4 g (0,02モル相
当)及びp−トルエンスルホン酸メチル0.24 gを
試験管に秤すとり、この混合物を155℃の温度の油浴
上で攪拌しながら加熱した。
混合物は4.5分後に130℃の温度で透明均一な液状
を呈し、7.5分後に162℃の温度でゲル化した。
実施例3 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
43.2g(0,20モル)、セバシン!20.2g(
0,10モル)、エピコート828(油化シェルエポキ
シ■製)38.0g (0,10モル相当)及びp−)
ルエンスルホン酸0.76gをビーカーに秤りとり、こ
の混合物を150℃の温度の油浴上で攪拌しながら加熱
したところ、内温が11(lになったとき、混合物は均
一透明な液状を呈した。
予め約200℃の温度に加熱した幅3鶴の空間部を有す
る金型(以下、同じ。)に上記液状の混合物を流し込み
、200℃の乾燥器内に1時間放置して、硬化させた。
このようにして得られた厚さ3謳の硬化樹脂板は琥珀色
透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであっ
た。
熱変形温度     、138 ℃2 バーコル硬度     43 曲げ強度       16  kgf/mn+”曲げ
弾性率     340  kgf/rtua”たわみ
率        7.6% 吸水率(23℃、水、24時間) 0.26% 実施例4 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
55.1g(0,25モル)、p−オキシ安息香酸10
.4 g (0,075モル)、サリチル酸10.4 
g(0,075モル)、エピコー)815(油化シェル
エポキシ■製)22.2g (0,060モル相当)及
びp−)ルエンスルホン酸メチル0.57 gをビーカ
ーに秤りとり、この混合物を150℃の温度の油浴上で
攪拌しながら加熱したところ、内温が117℃になった
とき、混合物は均一透明な液状を呈した。
予め約200℃の温度に加熱した金型に上記液状の混合
物を流し込み、200℃の乾燥器内に1時間放置して、
硬化させた。
このようにして得られた厚さ3mの硬化樹脂板は琥珀色
透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであっ
た。
熱変形温度     135 ℃ バーコル硬度     49 曲げ強度       16  kgf/mm”曲げ弾
性率     470  kgf/aIm”たわみ率 
       3.4% 吸水率(水、23℃、24時間) 0.27% 実施例5 1.3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン
51.4 g (0,238モル)、アジピン酸20.
4 g(0,14モル)、エピコート828(油化シェ
ルエポキシ■製)  26.6 g (0,18モル相
当)及び亜リン酸トリフェニル0.98 gをビーカー
に秤りとり、この混合物を150℃の温度の油浴上で攪
拌しながら加熱したところ、内温か120℃になったと
き、混合物は均一透明な液状を呈した。
予め約200℃の温度に加熱した金型に上記液状の混合
物を流し込み、200℃の乾燥器内に1時間放置して、
硬化させた。
このようにして得られた厚さ3tmの硬化樹脂板は琥珀
色透明、不溶不融であって、次の物性を有するものであ
った。
熱変形温度      74 ℃ バーコル硬度     35 曲1tf強度14  kgf/mm” 曲げ弾性率     440  kgf/ms”たわみ
率        3.2% 吸水率(水、23℃、24時間) 0.63% 特許出願人 武田薬品工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(a)ビス(2−オキサゾリン)化合物、(b)分
    子内に少なくとも2つのカルボキシル基を有する多塩基
    酸又は芳香族ヒドロキ シ酸、 (c)分子内に少なくとも2つのエポキシ基を有するエ
    ポキシ化合物 を亜リン酸、有機亜リン酸エステル又はオキサゾリン環
    開環重合触媒の存在下に反応させることを特徴とする架
    橋樹脂の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2021516704A (ja) * 2018-03-30 2021-07-08 東レ株式会社 ベンゾオキサジン樹脂組成物、プリプレグ、及び繊維強化複合材料

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