JPS6219343B2 - - Google Patents

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JPS6219343B2
JPS6219343B2 JP57117787A JP11778782A JPS6219343B2 JP S6219343 B2 JPS6219343 B2 JP S6219343B2 JP 57117787 A JP57117787 A JP 57117787A JP 11778782 A JP11778782 A JP 11778782A JP S6219343 B2 JPS6219343 B2 JP S6219343B2
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JP
Japan
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wire electrode
wire
guide
winding
pressure fluid
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Application number
JP57117787A
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English (en)
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JPS5914428A (ja
Inventor
Soichiro Sagane
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
Priority to JP11778782A priority Critical patent/JPS5914428A/ja
Publication of JPS5914428A publication Critical patent/JPS5914428A/ja
Publication of JPS6219343B2 publication Critical patent/JPS6219343B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/08Wire electrodes
    • B23H7/10Supporting, winding or electrical connection of wire-electrode

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイヤカツト放電加工機に関し、特に
ワイヤ電極の自動装填に当つて、放電加工部を通
過したワイヤ電極をワイヤ電極巻上げ装置へ誘導
するワイヤ電極巻上げ誘導装置に関する。
一般にワイヤカツト放電加工機は被加工物とワ
イヤ電極とを微小間隙を介して対向させ、これら
両者間に通電して上記微小間隙に放電させるとと
もに被加工物とワイヤ電極とを相対的に移動させ
て被加工物を放電のエネルギーによつて加工する
ものである。そしてワイヤ電極はその収納リール
から被加工物と対向する放電加工部を通過してワ
イヤ電極巻上げ装置のワイヤ電極巻上げローラに
向け常時送られ、放電加工部では常にワイヤ電極
の新線が被加工物と対向することにより放電時の
電極消耗等による断線事故の発生を予防する処置
が採られている。また従来よりワイヤカツト放電
加工機においては、放電加工部の上・下にワイヤ
電極案内装置を設け、この案内装置によつてワイ
ヤ電極を縦方向に案内し、常に被加工物とワイヤ
電極との間の微小間隙を介した対向配置を一定の
状態に維持することにより放電加工精度を保つ構
成が採られている。そしてこのワイヤ電極案内装
置は同時にワイヤ電極に対する冷却水の供給や放
電加工部に対する加工液の供給の手段をも有し放
電加工を安定化している。然しながら放電加工部
において放電エネルギーの変動やワイヤ電極の線
材の不均一性などのため断線事故の発生を完全に
回避することは困難である。このため、断線事故
の発生時にワイヤ電極新線の自動装填をおこなう
装置がワイヤカツト放電加工機には設けられてお
り、またこの自動装填装置は、一つの被加工物に
多数個の穴加工を行なうためにワイヤ電極を切断
した場合や、収納リール上のワイヤ電極が完全に
消費され、新たな収納リールからワイヤ電極新線
を供給する場合にも用いられる。このワイヤ電極
自動装填装置によつて自動装填されるワイヤ電極
新線はワイヤ電極案内装置を通過した後に横方向
に方向転換されて、放電加工部の直近から離れた
ワイヤ電極巻上げ装置へ誘導される。然しなが
ら、従来のワイヤカツト放電加工機に備えられて
いるワイヤ電極の方向転換装置は、機械的駆動手
段、例えばベルトコンベア式のワイヤガイド等を
用いる方式が採られているため装置の複雑化をま
ぬがれることができず、故に故障誘発の原因とも
なつている。
依つて、本発明の目的は、ワイヤカツト放電加
工機におけるワイヤ電極の自動装填に当つて、放
電加工部を通過したワイヤ電極をワイヤ電極巻上
げ装置へ誘導するためにワイヤ電極の方向転換を
液流の圧力を利用し、複雑な機械的駆動を排除し
て構成したワイヤ電極巻上げ誘導装置を提供する
ものである。
本発明によれば、ワイヤカツト放電加工機のワ
イヤ電極を自動装填するに当り、ワイヤ電極案内
装置を通過したワイヤ電極をワイヤ電極巻上げ装
置に向けて誘導するワイヤ電極巻上げ誘導装置に
おいて、ワイヤ電極案内装置の下部に設けられ、
ワイヤ電極案内部を通過したワイヤ電極を圧力流
体によつて縦方向進路から横方向進路に進路転換
するワイヤ電極方向転換器と、前記ワイヤ電極方
向転換器から出たワイヤ電極を受け入れて該ワイ
ヤ電極に圧力流体による推進力を与える圧力流体
噴射器と、前記圧力流体噴射器で推進されたワイ
ヤ電極を前記ワイヤ電極巻上げ装置の近くまで案
内するワイヤ電極誘導管と、前記ワイヤ電極誘導
管とワイヤ電極巻上げ装置との間に設けられ圧力
流体がワイヤ電極巻上げ装置側に噴出しないよう
に圧力空気を逆噴射し、圧力流体を前記ワイヤ電
極巻上げ装置の前方で回収する圧力流体回収器と
を備え、前記圧力流体回収器から出たワイヤ電極
をワイヤ電極巻上げ装置に送入するワイヤカツト
放電加工機のワイヤ電極巻上げ誘導装置が提供さ
れるもので、上述の如く圧力流体の保有する圧力
エネルギを利用してワイヤ電極の誘導推進を行な
うから機械的手段を用いることによる装置複雑化
を排し、かつ機械的運動要素が最少数に削減され
ているので、故障原因が少なく、低製造コストの
装置として実現される。以下、本発明を添付図面
に示す実施例に基づき詳細に説明する。
第1図は本発明によるワイヤ電極巻上げ誘導装
置を備えたワイヤカツト放電加工機の構成を示す
機構図であり、同図において、被加工物Wと微小
間隙Gを介して対向するワイヤ電極10はワイヤ
電極リール14から繰出され、以下に記載する諸
要素を通過し、特に被加工物Wと対向する放電加
工部の上・下では上ヘツド12a、下ヘツド12
b、これらの上・下ヘツド12a,12bを支持
する上アーム12c、下アーム12dからなるワ
イヤ電極案内装置12を経てから本発明のワイヤ
電極巻上げ誘導装置へ到るワイヤ電極送給経路を
通過する。上述のワイヤ電極経路に就いて更に詳
述すると、ワイヤ電極リール14はワイヤ電極繰
出モータ16によつて駆動されることによりワイ
ヤ電極10の新線を繰出し、このワイヤ電極新線
10は押えローラ18とワイヤ電極送給モータ2
0で駆動されるワイヤ電極送給ローラ22とによ
つて更に送給作用を受ける。ワイヤ電極10は次
いで支点64に一端が枢着された腕66の他端に
枢着されているダンシングローラ24を通過して
放電加工部の上方域に設けられているガイドロー
ラ26に到る。そしてこの間にダンシングローラ
24の揺動作用によつて張力を付与され、適正な
緊張状態を保有することになる。ガイドローラ2
6を経たワイヤ電極10は案内ガイドローラ28
とワイヤ電極送りローラ30を通過する。このワ
イヤ電極送りローラ30は駆動モータ32によつ
て駆動され、ワイヤ電極10の縦送りを行うが、
この駆動モータ32自体が常時は非作動で、後述
の如くワイヤ電極10の断線が放電加工部で発生
したときにのみ作動してワイヤ電極10を後述の
圧力水噴射器34側に送入する。前記ワイヤ電極
繰出モータ16および駆動モータ32は、それぞ
れトルクモータで、ワイヤ電極に適正な張力を与
えている。駆動モータ32はワイヤ電極送給モー
タ20に比べて低いトルクのモータである。それ
らのモータは、適宜制御装置によつて駆動停止の
制御が行われる。圧力水噴射器34は圧力水流入
口34aと圧力水噴出口34bとを有して断線発
生時に作動せしめられ、圧力水の噴射エネルギー
によつてワイヤ電極新線を放電加工部側へ送入す
るために設けられている。この圧力水噴射器34
の下方にはクランプ装置36が設けられており、
ワイヤ電極10は通常はこのクランプ装置36の
逆転防止機構付ローラ38とクランプローラ40
との間でクランプされることによつて上方への逆
流が防止されている。クランプ装置36は上述の
如き2つのローラ38,40と共に該クランプロ
ーラ40を一端に有した腕48とガイドローラ5
2を一端に有した腕50とからなる2又リンクを
支点44に枢着して具備し、腕48と適宜固定部
との間に張設されたばね42によつてクランプロ
ーラ40は逆転防止機構付ローラ38に押圧され
ている。なお、このクランプローラ40はシリン
ダ装置54によつて腕50を支点44の周りに図
示の反時計回り方向に旋回させれば、ばね42の
ばね力に抗して逆転防止機構付ローラ38から開
離し、このときガイドローラ52もワイヤ電極1
0の通路からはずれる構成になつている。すなわ
ち、クランプ装置36は通常の放電加工時にはワ
イヤ電極10をクランプ保持する作用を行うが、
放電加工部で断線が発生した場合にクランプ装置
36はクランプを解除して上方からのワイヤ電極
新線の送入を行い得るようにするのである。クラ
ンプ装置36を通過した後、ワイヤ電極10は前
述した上ヘツド12a、下ヘツド12bを備えた
ワイヤ電極案内装置12の案内によつて被加工物
Wと一定の微小間隙Gを介して対向通過せしめら
れ、次いで、後述する本発明のワイヤ電極巻上げ
誘導装置80を経て後続部のワイヤ電極巻上げ装
置70に導かれ、巻上げ作用を受けるのである。
このワイヤ電極巻上げ装置70は押圧ローラ72
と巻上げモータ74の駆動で回動するワイヤ電極
巻上げローラ76とからなり、上記ワイヤ電極巻
上げ誘導装置80により導かれたワイヤ電極10
を押圧ローラ72とワイヤ電極巻上げローラ76
とでかみ込むと共に上記巻上げモータ74はトル
クモータからなるのでワイヤ電極10には所望の
送り速度による巻上げ作用が付与され、故に上述
の如くワイヤ電極送給路を通過するワイヤ電極1
0には適正な緊張力が与えられるのである。
さて、ワイヤカツト放電加工機の放電加工部に
おいて、ワイヤ電極10の断線が発生すると、ワ
イヤ電極巻上げローラ76の巻上げ力が上ヘツド
12aから上方領域のワイヤ電極10には及ばな
くなり、クランプ装置36でクランプ保持された
ワイヤ電極10には進み送りが生じなくなる。然
るにワイヤ電極リール14から繰出されるワイヤ
電極10の送給は引き続き継続するためにワイヤ
電極送給ローラ22とガイドローラ26との間で
余剰が生じ、このためにダンシングローラ24は
通常の放電加工時の限界を越えて第1図に二点鎖
線で示した下降位置まで下降し、リミツトスイツ
チ68からなる断線検知手段を作動させる。従つ
て、このリミツトスイツチ68の断線検知信号に
従つて別に設けた制御装置(図示なし)から指令
信号を発してワイヤ電極繰出モータ16やワイヤ
電極送給モータ20を停止させ、かつまた放電加
工部における被加工物Wの送りを停止し、放電用
の通電を停止させることができるのである。この
制御装置は更に指令信号を発して断線修復を遂行
すべく、被加工物をワイヤ電極自動装填位置に位
置決めし、クランプ装置36のクランプをシリン
ダ装置54の作動で解除し、次にワイヤ電極送り
ローラ30の駆動モータ32を駆動するとともに
圧力水噴射器34の圧力水流入口34aに圧力水
を流入させて圧力水噴出口34bからワイヤ電極
新線を案内送給する圧力水を噴出させ放電加工部
側へワイヤ電極10を送入するのである。従つて
この際にはワイヤ電極案内装置12の上ヘツド1
2aと下ヘツド12bにもワイヤ電極通路が大き
く形成され、ワイヤ電極新線が放電加工部を通過
して本発明によるワイヤ電極巻上げ誘導装置80
に達する。このときワイヤ電極巻上げ誘導装置8
0は、後述のとおりワイヤ電極案内装置12を縦
方向に通過したワイヤ電極新線を横方向に方向転
換させてワイヤ電極巻上げ装置70に誘導送給
し、ワイヤ電極巻上げ装置70で押圧ローラ72
とワイヤ電極巻上げローラ76とにより該ワイヤ
電極新線がかみ込まれることにより断線修復が終
了する。すなわち、ワイヤ電極新線の自動装填が
終るのである。このようにしてワイヤ電極10の
自動装填が終了すると、既述の如く、ワイヤ電極
10は適正の緊張力の下でワイヤ電極リール14
からワイヤ電極巻上げ装置70へ再び定常送給が
行われるのである。つまり、巻上げモータ74に
よるワイヤ電極巻上げローラ76の回転速度がワ
イヤ電極送給ローラ22の回転速度より大きく設
定してあるので、ワイヤ電極10が引張られて、
ダンシングローラ24の領域に生じていた余剰も
解消し、ダンシングローラ24が上方へ変位する
に従つてリミツトスイツチ68は再び非作動に復
帰する。このときにワイヤ電極送りローラ30、
圧力水噴射器34、シリンダ装置54のワイヤ電
極の断線修復用の各要素の作動が停止され、ワイ
ヤ電極の自動装填が終了して放電加工作用の再開
準備がなされるのである。以下においては、この
ワイヤ電極の自動装填に当つて、ワイヤ電極案内
装置12を通過したワイヤ電極新線を縦方向から
横方向へ進路の方向転換を行なうと共に該ワイヤ
電極新線をワイヤ電極巻上げ装置70へ誘導する
ワイヤ電極巻上げ誘導装置80に就いて、その構
成、作用を説明する。
さて、第1図において、本発明によるワイヤ電
極巻上げ誘導装置80はワイヤ電極案内装置12
の下方に設けられたワイヤ電極方向転換器82、
このワイヤ電極方向転換器82から出たワイヤ電
極10を受け入れる圧力水噴射器100、該圧力
水噴射器100の次段に設けられているワイヤ電
極誘導管110、このワイヤ電極誘導管110の
出力側に設けられた圧力水回収器120とを主要
構成要素として形成されている。そしてワイヤ電
極方向転換器82は前記ワイヤ電極案内装置12
の下ヘツド12bに一体形成又は取付ねじ等の適
宜取付手段で取付けられたワイヤ電極案内ブロツ
ク84を有し、このワイヤ電極案内ブロツク84
の内部にはワイヤ電極10を縦方向に受け入れ、
次いでこれを横方向にワイヤ電極進路を方向転換
させるワイヤ電極案内溝86が形成されている。
すなわち、このワイヤ電極案内溝86はワイヤ電
極案内ブロツク84内でワイヤ電極10を実質的
に90゜の進路転換させるように形成されているも
ので、開口87aが縦方向にワイヤ電極10を受
け入れ、開口87bが横方向にワイヤ電極10を
送り出す。また、このワイヤ電極案内ブロツク8
4中にはワイヤ電極方向転換ローラ88が軸9
2、軸受93(第2図参照)を介して回転自在に
軸承されており、このワイヤ電極方向転換ローラ
88の外周に接触通過しながらワイヤ電極10は
上述の90゜方向転換を行うものである。この際に
ワイヤ電極方向転換ローラ88にはその外周にV
字形の凹溝90が形成されており、この凹溝90
内にワイヤ電極10が以下に述べる液流圧で押圧
されることにより、安定した進路方向の転換を行
なうのである。上記ワイヤ電極案内ブロツク84
にはそのワイヤ電極案内溝86が90゜方向転換す
る位置の近くに向けて外方から貫通した上・下2
つの圧力流体流入口94a,94bが形成されて
いる。第2図に示すごとくこの2つの圧力流体流
入口94a,94bには外部から所望の圧力を付
与された圧力流体(通常はポンプ手段で圧力付与
された圧力水を用いればよい。)が適宜の配管路
95および継手96を介して導かれ、該圧力流体
はこれらの2つの圧力流体流入口94a,94b
を貫流してワイヤ電極案内溝86に噴出し、ワイ
ヤ電極10を上記ワイヤ電極方向転換ローラ88
の凹溝90に押圧して方向転換させながら開口8
7b側にワイヤ電極10を押し出すのである。な
お、第2図はワイヤ電極方向転換ローラ88の凹
溝90と圧力流体流入口94a,94bの形状を
示す断面図で、同図から明らかなように圧力流体
流入口94a,94bは横長矩形をして圧力流体
が凹溝90の中央部にワイヤ電極10を押圧し、
横振れなくワイヤ電極10を方向転換させる。ワ
イヤ電極方向転換ローラ88に沿つてワイヤ電極
10が方向転換しているので、後述のワイヤ電極
の誘導を行う場合の摩擦力を軽減させ、かつ上記
ローラ88の下部に圧力流体が圧力流体流入口9
4a,94bから吹き付けられるので、ローラ8
8が回転駆動され、ワイヤ電極10の推進力を高
める作用もしている。ワイヤ電極案内ブロツク8
4の開口87bから圧力流体と共に送り出された
ワイヤ電極10は、次に圧力水噴射器100の加
速室102内に入る。すなわち、この加速室10
2は同心配置のワイヤ電極入口104、ワイヤ電
極出口106を有し、またワイヤ電極進路に対し
て交叉する方向に開口した圧力水流入口108を
備え、該圧力水流入口108に外部から導いた圧
力流体が、加速室102内において横方向に進む
ワイヤ電極10に噴射エネルギによる加速効果を
付与して入口104から出口106に向けてワイ
ヤ電極10を推進させる。こうして推進力を付与
されたワイヤ電極10はワイヤ電極出口106を
通過して次段のワイヤ電極誘導管110に入る。
なお、上述の圧力水噴射器100におけるワイヤ
電極入口104には圧力流体の逆噴射を防止すべ
く、内部に向けて収れんする円錐管104aを設
けておくことが望ましい。こうして加速室102
内に噴射した圧力流体はワイヤ電極10と共にワ
イヤ電極誘導管110内に流入する。さて、ワイ
ヤ電極誘導管110は内面がなめらかな円管によ
つて形成されており、所望の距離、すなわちワイ
ヤ電極巻上げ装置70が配設された位置近くまで
ワイヤ電極10を誘導し得る長さを有している。
なお、内面なめらかな円管116としては通常の
磨きパイプ材料を用い、幾分拡開させたワイヤ電
極入口112とワイヤ電極出口114とを形成す
ればよく、安価に作製することができる。こうし
てワイヤ電極誘導管110を圧力流体と共に通過
したワイヤ電極10はワイヤ電極出口114の直
近に又は重ね合せて設けられた圧力水回収器12
0の圧力流体回収室122に入る。この圧力流体
回収室122はワイヤ電極10を搬送しながらワ
イヤ電極誘導管110を進んで来た圧力流体を回
収するために設けられており、ワイヤ電極10の
進行方向に向けて収れんする形状を有し、かつ圧
力水回収口124を有している。圧力流体回収室
122の先端には絞り管126が設けられ、故に
圧力流体はこの絞り管126における絞り抵抗に
よつて圧力水回収口124に向うが、更に絞り管
126はその先端が、同じく収れん管形状をした
空気室128に突入している。即ち、この空気室
128には圧力空気流入口130から高圧の空気
流が流入噴出し、この圧力空気流の圧力を受けて
圧力流体は究極的に圧力水回収器120の圧力水
回収口124から回収されることになる。なお、
ワイヤ電極10は圧力流体によつて付与された推
進力の慣性で圧力水回収器120の回収室12
2、絞り管126、空気室128をそれぞれ通過
して、該空気室128の出口132から外部に出
る。そして、その直後にワイヤ電極巻上げ装置7
0の押圧ローラ72とワイヤ電極巻上げローラ7
6とによつてかみ込まれるのである。この際に上
述の如く、圧力流体は圧力水回収器120におい
て圧力空気流の圧力によつて強制的に圧力水回収
口124に指向せしめられ、空気室128の出口
132には達しないのでワイヤ電極巻上げ装置7
0の位置では液流の流出が無く該装置70が漏れ
ることもないのである。なお、ワイヤ電極巻上げ
装置70を通過したワイヤ電極10は常時、使用
済電極として適宜の収納箱(図示なし)等に回収
されることは言うまでもない。
また、ワイヤ電極10の進路転換及び誘導推進
用の圧力流体として圧力空気を用いても良いが、
この場合においても、ワイヤ電極方向転換器82
が、放電加工液が飛散したり溜まつたりしている
場所に位置しているため、圧力空気中にどうして
も液体が混入する。この液体をワイヤ電極巻上げ
装置70の手前で回収するため、圧力水回収器1
20を設けることが必須である。
以上の実施例の説明から明らかなように、本発
明によれば、ワイヤ電極の断線事故や多数個取り
加工のためワイヤ電極を切断した場合等の諸理由
からワイヤ電極リール又は充填されたワイヤ電極
リールよりワイヤ電極新線を、ワイヤカツト放電
加工機の放電加工部を介して自動装填するに当つ
て、放電加工部を縦方向に通過したワイヤ電極新
線を横方向に方向転換させた上でワイヤ電極巻上
げ装置に誘導するワイヤ電極巻上げ誘導装置を圧
力流体のエネルギを用いて方向転換と横方向推進
の両者を達成したので、従来のこの種の装置で用
いられていた機械的駆動要素が排除され、複雑な
動作機構を不要としたため装置の簡単化による作
用信頼性を向上させ、かつコスト低減をも実現す
ることができるのである。ワイヤ電極方向転換器
内で、ワイヤ電極の横方向から圧力流体を噴出し
てローラに沿つて進路転換させているので、後段
のワイヤ電極の誘導が低摩擦で行え、かつローラ
に回転力が付与され、ワイヤ電極の推進力を高め
るのに寄与している。又ワイヤ電極の誘導に用い
た圧力流体を圧力空気の逆噴射によつて完全に回
収しているので、ワイヤ電極巻上げ装置の方へ液
が漏出することはないのである。なお、圧力流体
としては通常、圧力水を用いればよく、工場設備
のポンプ装置を利用して圧力水を確保できるの
で、設備費上昇がない。また圧力水回収用の圧力
空気も工場設備として常設されているコンプレツ
サを用いればよく、簡単な配管設備によつて本発
明になるワイヤ電極巻上げ誘導装置を作動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるワイヤ電極巻上
げ誘導装置を具備したワイヤカツト放電加工機の
全体構成を示す機構図、第2図は第1図の矢視
−線による拡大断面図。 10……ワイヤ電極、12……ワイヤ電極案内
装置、12a,12b……上・下ヘツド、14…
…ワイヤ電極リール、22……ワイヤ電極送給ロ
ーラ、70……ワイヤ電極巻上げ装置、76……
ワイヤ電極巻上げローラ、80……ワイヤ電極巻
上げ誘導装置、82……ワイヤ電極方向転換器、
84……ワイヤ電極案内ブロツク、86……ワイ
ヤ電極案内溝、88……ワイヤ電極方向転換ロー
ラ、94a,94b……圧力水流入口、100…
…圧力水噴射器、110……ワイヤ電極誘導管、
120……圧力水回収器、130……圧力空気流
入口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ワイヤカツト放電加工機のワイヤ電極を自動
    装填するに当り、ワイヤ電極案内装置を通過した
    ワイヤ電極をワイヤ電極巻上げ誘導装置に向けて
    誘導するワイヤ電極巻上げ誘導装置において、ワ
    イヤ電極案内装置の下部に設けられ、ワイヤ電極
    案内部を通過したワイヤ電極に圧力流体を横方向
    から噴出して溝付きローラに押し付けながら前記
    ワイヤ電極を縦方向進路から横方向進路に進路転
    換するワイヤ電極方向転換器と、前記ワイヤ電極
    方向転換器から出たワイヤ電極を受け入れて該ワ
    イヤ電極に圧力流体による推進力を与える圧力流
    体噴射器と、前記圧力流体噴射器で推進されたワ
    イヤ電極を前記ワイヤ電極巻上げ装置の近くまで
    案内するワイヤ電極誘導管と前記ワイヤ電極誘導
    管とワイヤ電極巻上げ装置との間に設けられ、圧
    力流体がワイヤ電極巻上げ装置側に噴出しないよ
    うに先細りの絞りを有しかつ圧力空気を逆噴射
    し、圧力流体を前記ワイヤ電極巻上げ装置の前方
    で回収する圧力流体回収器とを備え、前記圧力流
    体回収器から出たワイヤ電極をワイヤ電極巻上げ
    装置に送入するワイヤカツト放電加工機のワイヤ
    電極巻上げ誘導装置。 2 前記ワイヤ電極方向転換器は、ワイヤ電極案
    内装置の下部に設けられたワイヤ電極案内ブロツ
    クと、前記ワイヤ電極案内ブロツクに設けられワ
    イヤ電極の進路方向をほぼ90゜転換し得るように
    案内するワイヤ電極案内溝と、前記ワイヤ電極案
    内ブロツクに回転自在に設けられ外周部に凹溝を
    有するワイヤ電極方向転換ローラと、前記ワイヤ
    電極案内ブロツクに設けられ圧力流体発生装置に
    連結し得る圧力流体流入口とからなつている特許
    請求の範囲第1項に記載のワイヤカツト放電加工
    機のワイヤ電極巻上げ誘導装置。
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