JP3298919B2 - ワイヤ放電加工機 - Google Patents
ワイヤ放電加工機Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ自動結線装置を
備えるワイヤ放電加工機に関する。
備えるワイヤ放電加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤ放電加工機について図2に
より説明する。
より説明する。
【0003】本体フレーム70に回転可能に支持された
ワイヤ供給リール72より繰り出されたワイヤ電極74
は、ワイヤ案内ローラ76、78、80により、上部ワ
イヤガイド82へ送られる。上部ワイヤガイド82を通
過したワイヤ電極74は工作物84を横切った後、上部
ワイヤガイド82と対向配置された下部ワイヤガイド8
6へ送られる。下部ワイヤガイド86を通過したワイヤ
電極74はワイヤ案内ローラ88、90、92等を経て
ワイヤ回収器94で回収される。
ワイヤ供給リール72より繰り出されたワイヤ電極74
は、ワイヤ案内ローラ76、78、80により、上部ワ
イヤガイド82へ送られる。上部ワイヤガイド82を通
過したワイヤ電極74は工作物84を横切った後、上部
ワイヤガイド82と対向配置された下部ワイヤガイド8
6へ送られる。下部ワイヤガイド86を通過したワイヤ
電極74はワイヤ案内ローラ88、90、92等を経て
ワイヤ回収器94で回収される。
【0004】Z軸機構96は、固定側ガイド98及び可
動側スライダ100で構成されており、固定側ガイド9
8は本体フレーム70に固定され、一方、可動側スライ
ダ100は、固定側ガイド98に対して上下方向に移動
可能に支持されている。ここで、上部ワイヤガイド82
は、前記可動側スライダ100下方の部材102に固定
されており、工作物84の厚みに応じて上下方向任意の
高さに位置調整することができる。工作物84は加工槽
104に固定されており、上部ワイヤガイド82と下部
ワイヤガイド86の間に保持されたワイヤ電極74を工
作物84に対向させつつ放電加工し、図示しない加工槽
送り手段で加工槽104を水平面内で連続的に移動しな
がら任意形状の加工を進めるものである。
動側スライダ100で構成されており、固定側ガイド9
8は本体フレーム70に固定され、一方、可動側スライ
ダ100は、固定側ガイド98に対して上下方向に移動
可能に支持されている。ここで、上部ワイヤガイド82
は、前記可動側スライダ100下方の部材102に固定
されており、工作物84の厚みに応じて上下方向任意の
高さに位置調整することができる。工作物84は加工槽
104に固定されており、上部ワイヤガイド82と下部
ワイヤガイド86の間に保持されたワイヤ電極74を工
作物84に対向させつつ放電加工し、図示しない加工槽
送り手段で加工槽104を水平面内で連続的に移動しな
がら任意形状の加工を進めるものである。
【0005】近年、任意にワイヤ電極を切断したり、或
は、加工中に断線もしくは任意に切断したワイヤ電極を
もとどおりに張設し直す手段として、ワイヤ自動結線装
置を具備するワイヤ放電加工機が登場した。現在では、
ワイヤ自動結線装置としては、上部ワイヤガイド82に
指向性のよいノズルを備え、ワイヤ自動結線時には下部
ワイヤガイド86に対して高圧で水を吹き付け、この時
形成される細い水柱を案内手段としてワイヤ電極74を
下部ワイヤガイド86まで導く方法が主流となってきて
いる。
は、加工中に断線もしくは任意に切断したワイヤ電極を
もとどおりに張設し直す手段として、ワイヤ自動結線装
置を具備するワイヤ放電加工機が登場した。現在では、
ワイヤ自動結線装置としては、上部ワイヤガイド82に
指向性のよいノズルを備え、ワイヤ自動結線時には下部
ワイヤガイド86に対して高圧で水を吹き付け、この時
形成される細い水柱を案内手段としてワイヤ電極74を
下部ワイヤガイド86まで導く方法が主流となってきて
いる。
【0006】従来のワイヤ放電加工機においては、ワイ
ヤ電極74を工作物84側に送り出すワイヤ送りローラ
106及び108と、ワイヤ切断器110と、固定部材
112より構成されるワイヤ自動結線装置114が、ワ
イヤ電極74を上部ワイヤガイド82へ簡便に受け渡す
ため、前記部材102に固定するなど上部ワイヤガイド
82近傍に配設されており、上部ワイヤガイド82と一
体で上下方向に移動し位置調整できるようにしていた。
ヤ電極74を工作物84側に送り出すワイヤ送りローラ
106及び108と、ワイヤ切断器110と、固定部材
112より構成されるワイヤ自動結線装置114が、ワ
イヤ電極74を上部ワイヤガイド82へ簡便に受け渡す
ため、前記部材102に固定するなど上部ワイヤガイド
82近傍に配設されており、上部ワイヤガイド82と一
体で上下方向に移動し位置調整できるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
構造ではワイヤ自動結線装置が工作物に極めて接近して
いるため、加工時やワイヤ結線時に加工液の飛散を受け
やすく、ワイヤ自動結線装置を構成するモータやソレノ
イドなどの駆動装置や検出装置、電気配線等を加工液か
ら保護するために、大がかりな加工液の飛散防止手段を
設けなければならなかった。また、上部ワイヤガイドま
わりが複雑かつ大きくなり、加工槽内壁との干渉防止と
して十分なスペースを確保するために加工槽自体を大き
くしなければならなかった。さらに、重量のあるワイヤ
自動結線装置を支持するため、上下に移動するZ軸機構
を大型化する必要がある等の欠点があった。
構造ではワイヤ自動結線装置が工作物に極めて接近して
いるため、加工時やワイヤ結線時に加工液の飛散を受け
やすく、ワイヤ自動結線装置を構成するモータやソレノ
イドなどの駆動装置や検出装置、電気配線等を加工液か
ら保護するために、大がかりな加工液の飛散防止手段を
設けなければならなかった。また、上部ワイヤガイドま
わりが複雑かつ大きくなり、加工槽内壁との干渉防止と
して十分なスペースを確保するために加工槽自体を大き
くしなければならなかった。さらに、重量のあるワイヤ
自動結線装置を支持するため、上下に移動するZ軸機構
を大型化する必要がある等の欠点があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ワイヤ自動結線装置を常時工作
物より遠ざけ、加工時やワイヤ結線時の加工液の飛散を
防止すると共に、上部ワイヤガイドまわりからモータや
ソレノイドなどの駆動装置や、検出装置、電気配線等を
極力廃し簡素化することで加工槽内壁との干渉部分を低
減し、加工槽を小型に構成することができ、合わせて、
Z軸機構が負担する上部ワイヤガイドまわりの重量を低
減し、Z軸機構自体を小型化することを目的とする。
になされたものであり、ワイヤ自動結線装置を常時工作
物より遠ざけ、加工時やワイヤ結線時の加工液の飛散を
防止すると共に、上部ワイヤガイドまわりからモータや
ソレノイドなどの駆動装置や、検出装置、電気配線等を
極力廃し簡素化することで加工槽内壁との干渉部分を低
減し、加工槽を小型に構成することができ、合わせて、
Z軸機構が負担する上部ワイヤガイドまわりの重量を低
減し、Z軸機構自体を小型化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のワイヤ放電加工機のワイヤ自動結線装置は、
ワイヤ放電加工機の本体上部に保持され、かつ上下方向
に位置調節することができる可動側スライダと、可動側
スライダーに支持され、且つワイヤを結線方向に案内す
るワイヤガイドと、ワイヤガイドよりも上流側における
ワイヤ放電加工機の本体上部に設けられ、ワイヤガイド
にワイヤを送るための送り手段と、送り手段とワイヤガ
イドとの間におけるワイヤ放電加工機の本体上部の固定
部材に設けられ、送り手段により送られるワイヤを切断
するための切断手段と、前記固定部材と前記ワイヤガイ
ドとを接続する、伸縮可能なパイプ状案内部材とを備え
ている。
に本発明のワイヤ放電加工機のワイヤ自動結線装置は、
ワイヤ放電加工機の本体上部に保持され、かつ上下方向
に位置調節することができる可動側スライダと、可動側
スライダーに支持され、且つワイヤを結線方向に案内す
るワイヤガイドと、ワイヤガイドよりも上流側における
ワイヤ放電加工機の本体上部に設けられ、ワイヤガイド
にワイヤを送るための送り手段と、送り手段とワイヤガ
イドとの間におけるワイヤ放電加工機の本体上部の固定
部材に設けられ、送り手段により送られるワイヤを切断
するための切断手段と、前記固定部材と前記ワイヤガイ
ドとを接続する、伸縮可能なパイプ状案内部材とを備え
ている。
【0010】
【作用】本発明のワイヤ放電加工機のワイヤガイドは、
ワイヤを結線方向に案内する。ワイヤガイドを配置する
可動スライダは、ワイヤ放電加工機の本体上部に保持さ
れ、工作物の厚みに応じて上下方向に位置調整可能であ
る。ワイヤ放電加工機の本体上部に配置された送り手段
はワイヤを送り、ワイヤ放電加工機の本体上部の固定部
材に配置された切断手段は、ワイヤの切断を行ない、前
記送り手段によって送られたワイヤは前記伸縮パイプを
通過して前記ワイヤガイドに到達する。
ワイヤを結線方向に案内する。ワイヤガイドを配置する
可動スライダは、ワイヤ放電加工機の本体上部に保持さ
れ、工作物の厚みに応じて上下方向に位置調整可能であ
る。ワイヤ放電加工機の本体上部に配置された送り手段
はワイヤを送り、ワイヤ放電加工機の本体上部の固定部
材に配置された切断手段は、ワイヤの切断を行ない、前
記送り手段によって送られたワイヤは前記伸縮パイプを
通過して前記ワイヤガイドに到達する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0012】本実施例のワイヤ放電加工機の本体フレー
ム10の上部には、Z軸機構12を構成する固定側ガイ
ド14が設けられている。固定側ガイド14には、ワイ
ヤ自動結線装置16を構成するところの、ワイヤ送りロ
ーラ18、20とワイヤ切断器22とワイヤ検出器24
とが、固定部材26により固定されている。上部ワイヤ
ガイド28を固定部材30により保持する可動側スライ
ダ32は、固定側ガイド14により、工作物34の厚み
に応じて上下方向に位置を調節可能に保持されている。
工作物34は加工槽36に固定され、上部ワイヤガイド
28とワイヤ自動結線装置16の間には、伸縮可能なパ
イプ状案内部材38が設けられている。
ム10の上部には、Z軸機構12を構成する固定側ガイ
ド14が設けられている。固定側ガイド14には、ワイ
ヤ自動結線装置16を構成するところの、ワイヤ送りロ
ーラ18、20とワイヤ切断器22とワイヤ検出器24
とが、固定部材26により固定されている。上部ワイヤ
ガイド28を固定部材30により保持する可動側スライ
ダ32は、固定側ガイド14により、工作物34の厚み
に応じて上下方向に位置を調節可能に保持されている。
工作物34は加工槽36に固定され、上部ワイヤガイド
28とワイヤ自動結線装置16の間には、伸縮可能なパ
イプ状案内部材38が設けられている。
【0013】本体フレーム10の上部には、固定側ガイ
ド14に近接して、ワイヤ電極40を供給するためのワ
イヤ供給リール42及びワイヤ送りローラ44、46が
設けられている。
ド14に近接して、ワイヤ電極40を供給するためのワ
イヤ供給リール42及びワイヤ送りローラ44、46が
設けられている。
【0014】工作物34の下部には、上部ワイヤガイド
28に対向して、本体フレーム10に固定された下部ア
ーム48上に下部ワイヤガイド50が配置されている。
下部アーム48内には、下部ワイヤガイド50から導か
れてくるワイヤ電極40を送る方向転換ローラ52が設
けられている。下部アーム48の付け根近傍の本体フレ
ーム10上には、ワイヤ駆動ローラ54、56が設けら
れている。そのワイヤ駆動ローラ54、56の下部に
は、ワイヤ回収器58が配置されている。
28に対向して、本体フレーム10に固定された下部ア
ーム48上に下部ワイヤガイド50が配置されている。
下部アーム48内には、下部ワイヤガイド50から導か
れてくるワイヤ電極40を送る方向転換ローラ52が設
けられている。下部アーム48の付け根近傍の本体フレ
ーム10上には、ワイヤ駆動ローラ54、56が設けら
れている。そのワイヤ駆動ローラ54、56の下部に
は、ワイヤ回収器58が配置されている。
【0015】次に、本実施例の、ワイヤ送り動作につい
て説明する。
て説明する。
【0016】回転可能に支持されたワイヤ供給リール4
2より繰り出されたワイヤ電極40は、ワイヤ送りロー
ラ44、46によりZ軸機構12の固定側ガイド14に
配設されたワイヤ自動結線装置16へ送られる。そし
て、ワイヤ自動結線装置16のワイヤ送りローラ18、
20、ワイヤ切断器22及びワイヤ検出器24を通った
後、ワイヤ自動結線装置16を出たワイヤ電極40は、
そのままパイプ状案内部材38を通り加工槽36内側の
上部ワイヤガイド28へ案内される。
2より繰り出されたワイヤ電極40は、ワイヤ送りロー
ラ44、46によりZ軸機構12の固定側ガイド14に
配設されたワイヤ自動結線装置16へ送られる。そし
て、ワイヤ自動結線装置16のワイヤ送りローラ18、
20、ワイヤ切断器22及びワイヤ検出器24を通った
後、ワイヤ自動結線装置16を出たワイヤ電極40は、
そのままパイプ状案内部材38を通り加工槽36内側の
上部ワイヤガイド28へ案内される。
【0017】ここで、上部ワイヤガイド28は、前記可
動側スライダ32下方の部材30に固定されており、加
工槽36上方において工作物34の厚みに応じて上下方
向任意の高さに位置調整することができる。上部ワイヤ
ガイド28を通過したワイヤ電極40は、工作物34を
横切り、上部ワイヤガイド28と対向配置された下部ワ
イヤガイド50へ送られる。下部ワイヤガイド50を通
過したワイヤ電極40は、下部ワイヤガイド50下方の
方向転換ローラ52を経由し、下部ワイヤガイド50を
支持する下部アーム48内部を通って加工槽36の外側
へ出る。さらに、ワイヤ電極40は、ワイヤ駆動ローラ
54、56を経てワイヤ回収器56で回収される。
動側スライダ32下方の部材30に固定されており、加
工槽36上方において工作物34の厚みに応じて上下方
向任意の高さに位置調整することができる。上部ワイヤ
ガイド28を通過したワイヤ電極40は、工作物34を
横切り、上部ワイヤガイド28と対向配置された下部ワ
イヤガイド50へ送られる。下部ワイヤガイド50を通
過したワイヤ電極40は、下部ワイヤガイド50下方の
方向転換ローラ52を経由し、下部ワイヤガイド50を
支持する下部アーム48内部を通って加工槽36の外側
へ出る。さらに、ワイヤ電極40は、ワイヤ駆動ローラ
54、56を経てワイヤ回収器56で回収される。
【0018】工作物34は加工槽36に固定されてお
り、上部ワイヤガイド28と下部ワイヤガイド50との
間で保持されたワイヤ電極40を工作物34に対向せし
め、この対向する部分に図示しない加工液供給手段で加
工液を供給し、前記ワイヤ駆動ローラ54、56により
ワイヤ電極12を連続的に送りつつ放電加工し、図示し
ないテーブル送り手段で加工槽42を水平面内で連続的
に移動させることにより、任意形状の加工を進めること
ができる。
り、上部ワイヤガイド28と下部ワイヤガイド50との
間で保持されたワイヤ電極40を工作物34に対向せし
め、この対向する部分に図示しない加工液供給手段で加
工液を供給し、前記ワイヤ駆動ローラ54、56により
ワイヤ電極12を連続的に送りつつ放電加工し、図示し
ないテーブル送り手段で加工槽42を水平面内で連続的
に移動させることにより、任意形状の加工を進めること
ができる。
【0019】次に、ワイヤ自動結線装置16の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0020】加工中に上部ワイヤガイド28と下部ワイ
ヤガイド50の間でワイヤ電極40が断線すると、図示
しないワイヤ断線検出手段が作動し、ワイヤ供給リール
42が停止し、同時に、ワイヤ送りローラ18、20が
停止し、供給側のワイヤ電極40を一旦保持する。この
時、ワイヤ駆動ローラ54、56は、回収側のワイヤ電
極40をワイヤ回収器58に回収するまで回転する。供
給側のワイヤ電極40の先端は、放電加工によるダメー
ジを受けており、そのままでは上部ワイヤガイド28及
び下部ワイヤガイド50に通すことが困難なため、前記
ワイヤ送りローラ18、20を逆回転させてワイヤ電極
をワイヤ供給リール40側に引き上げる。ワイヤ検出器
24がワイヤ電極40の通過を検出するとワイヤ送りロ
ーラ18、20はワイヤ電極40を保持したまま停止
し、ワイヤ切断器22が動作してワイヤ電極40の放電
加工によりダメージを受けた部分を切断除去する。切断
が終了すると、前記ワイヤ送りローラ18、20が再び
正回転し、ワイヤ電極40を工作物側34方向へ送り出
す。
ヤガイド50の間でワイヤ電極40が断線すると、図示
しないワイヤ断線検出手段が作動し、ワイヤ供給リール
42が停止し、同時に、ワイヤ送りローラ18、20が
停止し、供給側のワイヤ電極40を一旦保持する。この
時、ワイヤ駆動ローラ54、56は、回収側のワイヤ電
極40をワイヤ回収器58に回収するまで回転する。供
給側のワイヤ電極40の先端は、放電加工によるダメー
ジを受けており、そのままでは上部ワイヤガイド28及
び下部ワイヤガイド50に通すことが困難なため、前記
ワイヤ送りローラ18、20を逆回転させてワイヤ電極
をワイヤ供給リール40側に引き上げる。ワイヤ検出器
24がワイヤ電極40の通過を検出するとワイヤ送りロ
ーラ18、20はワイヤ電極40を保持したまま停止
し、ワイヤ切断器22が動作してワイヤ電極40の放電
加工によりダメージを受けた部分を切断除去する。切断
が終了すると、前記ワイヤ送りローラ18、20が再び
正回転し、ワイヤ電極40を工作物側34方向へ送り出
す。
【0021】更に、ワイヤ電極40は上下方向に伸縮可
能なパイプ状案内部材38に案内された後、上部ワイヤ
ガイド28に達し、図示しないジェット水流案内装置に
より工作物34を経て下部ワイヤガイド50に入る。続
いて、ワイヤ電極40は方向転換ローラ52で曲げら
れ、図示しないもう1つのジェット水流案内装置により
前記ワイヤ駆動ローラ54、56に入る。ワイヤ電極4
0がワイヤ駆動ローラ54、56に挟まれると同時に前
記ワイヤ送りローラ18、20の回転が停止し、ワイヤ
自動結線を終了する。
能なパイプ状案内部材38に案内された後、上部ワイヤ
ガイド28に達し、図示しないジェット水流案内装置に
より工作物34を経て下部ワイヤガイド50に入る。続
いて、ワイヤ電極40は方向転換ローラ52で曲げら
れ、図示しないもう1つのジェット水流案内装置により
前記ワイヤ駆動ローラ54、56に入る。ワイヤ電極4
0がワイヤ駆動ローラ54、56に挟まれると同時に前
記ワイヤ送りローラ18、20の回転が停止し、ワイヤ
自動結線を終了する。
【0022】ワイヤ電極を工作物側に送り出すワイヤ送
りローラ18、20、ワイヤ切断器22、及び前記ワイ
ヤ送りローラ18、20とワイヤ切断器22を固定する
固定部材26より構成されるワイヤ自動結線装置16
は、加工槽36上方の上下移動するZ軸機構12の固定
側ガイド14に固定配置されており、上部ワイヤガイド
28はワイヤ自動結線装置16と独立してZ軸機構12
により上下方向に移動し位置調整できる構造となってい
る。ここで、ワイヤ自動結線装置16と上部ワイヤガイ
ド28は伸縮可能なパイプ状案内部材38で中継されて
おり、ワイヤ自動結線装置16を通過したワイヤ電極4
0は経路を逸脱することなくパイプ状案内部材38を経
て上部ワイヤガイド28に到達しワイヤ結線作業を進め
ることができる。
りローラ18、20、ワイヤ切断器22、及び前記ワイ
ヤ送りローラ18、20とワイヤ切断器22を固定する
固定部材26より構成されるワイヤ自動結線装置16
は、加工槽36上方の上下移動するZ軸機構12の固定
側ガイド14に固定配置されており、上部ワイヤガイド
28はワイヤ自動結線装置16と独立してZ軸機構12
により上下方向に移動し位置調整できる構造となってい
る。ここで、ワイヤ自動結線装置16と上部ワイヤガイ
ド28は伸縮可能なパイプ状案内部材38で中継されて
おり、ワイヤ自動結線装置16を通過したワイヤ電極4
0は経路を逸脱することなくパイプ状案内部材38を経
て上部ワイヤガイド28に到達しワイヤ結線作業を進め
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、ワ
イヤ電極を工作物側に送り出す送り手段と、ワイヤを切
断する切断手段から構成されるワイヤ自動結線装置をワ
イヤ放電加工機の本体上部に固定配置することで、ワイ
ヤ自動結線装置を工作物から遠ざけ、加工時やワイヤ結
線時の加工液の飛沫の付着を防止することができる。ま
た、ワイヤガイドまわりが簡素化することで加工槽との
干渉部分が低減し、加工槽をコンパクトに構成すること
ができ、合わせてZ軸機構が負担するワイヤガイドまわ
りの重量が低減できるため、Z軸機構を小型化すること
ができる。
イヤ電極を工作物側に送り出す送り手段と、ワイヤを切
断する切断手段から構成されるワイヤ自動結線装置をワ
イヤ放電加工機の本体上部に固定配置することで、ワイ
ヤ自動結線装置を工作物から遠ざけ、加工時やワイヤ結
線時の加工液の飛沫の付着を防止することができる。ま
た、ワイヤガイドまわりが簡素化することで加工槽との
干渉部分が低減し、加工槽をコンパクトに構成すること
ができ、合わせてZ軸機構が負担するワイヤガイドまわ
りの重量が低減できるため、Z軸機構を小型化すること
ができる。
【図1】図1は、本実施例のワイヤ放電加工装置の配置
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】図2は、従来のワイヤ放電加工装置の配置構成
を示す図である。
を示す図である。
10 本体フレーム 12 Z軸機構 14 固定側ガイド 16 ワイヤ自動結線装置 18 ワイヤ送りローラ 20 ワイヤ送りローラ 22 ワイヤ切断器 26 固定部材 28 上部ワイヤガイド 30 固定部材 32 可動側スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/10
Claims (1)
- 【請求項1】 ワイヤ放電加工機の本体上部に保持さ
れ、かつ上下方向に位置調節することができる可動側ス
ライダと、 前記可動側スライダーに支持され、且つワイヤを結線方
向に案内するワイヤガイドと、 前記ワイヤガイドよりも上流側におけるワイヤ放電加工
機の本体上部に設けられ、ワイヤガイドにワイヤを送る
ための送り手段と、 前記送り手段とワイヤガイドとの間におけるワイヤ放電
加工機の本体上部の固定部材に設けられ、送り手段によ
り送られるワイヤを切断するための切断手段と、 前記固定部材と前記ワイヤガイドとを接続する、伸縮可
能なパイプ状案内部材とを備えた ことを特徴とするワイ
ヤ放電加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08092892A JP3298919B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ワイヤ放電加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08092892A JP3298919B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ワイヤ放電加工機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277836A JPH05277836A (ja) | 1993-10-26 |
JP3298919B2 true JP3298919B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=13732102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08092892A Expired - Fee Related JP3298919B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-04-02 | ワイヤ放電加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3298919B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101299804B1 (ko) * | 2006-09-07 | 2013-08-23 | 두산인프라코어 주식회사 | 자동 결선장치를 갖는 와이어 방전기계 및 그 결선방법 |
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1992
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