JPS62178530A - パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法 - Google Patents

パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法

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JPS62178530A
JPS62178530A JP61019693A JP1969386A JPS62178530A JP S62178530 A JPS62178530 A JP S62178530A JP 61019693 A JP61019693 A JP 61019693A JP 1969386 A JP1969386 A JP 1969386A JP S62178530 A JPS62178530 A JP S62178530A
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    • B01J29/60Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the type L, as exemplified by patent document US3216789
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ベンゼン誘導体を液相ハロゲン化してハロゲ
ン化ベンゼン誘導体を製造する方法に関するものである
。更に詳しくは、L型ゼオライト及び無定形シリカから
なるゼオライト触媒成型体を用いて、ベンゼン誘導体を
液相ハロゲン化してパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体
を製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ハロゲン化ベンゼン誘導体は、医薬、農薬をはじめ有機
合成分野において重要な原料中間体であり、一般には、
塩化第二鉄や塩化アンチモン等のルイス酸を触媒として
、ベンゼン誘導体を液相ハロゲン化して製造されている
0例えば、ジクロロベンゼン(以下、DCBと略称する
)は、塩化第二鉄の存在下、ベンゼンあるいはモノクロ
ロベンゼン(以下、MCBと略称する)に塩素ガスを吹
き込むことにより製造されている。
モノ置換ベンゼン誘導体の液相ハロゲン化によるジ置換
ベンゼン誘導体の製造においては、生成物として、1.
2−ジ置換体(オルト体)、1.3−ジ置換体(メタ体
)、1.4−ジ置換体(パラ体)の三種類の異性体が得
られるが、これらの各異性体の生成割合は、既に存在す
る置換基の種類、触媒の種類等により決定されることは
良く知られている。例えば、塩化第二鉄存在下でのMC
Bの液相塩素化反応によるDCBの製造の際、生成する
三種類の異性体の生成割合は下記のようになる。
オルトジクロロベンゼン:30〜40%メタジクロロベ
ンゼン−〇〜5% バラジクロロベンゼン=60〜70% 三種類の異性体の中で、工業的にはバラ置換ハロゲン化
ベンゼン誘導体が最も重要であり、需要が多い。従って
、バラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を選択的に製造す
る方法がこれまで数多く提案されてきた。
これらの先行技術の中で、ゼオライトを触媒として用い
て、ベンゼン誘導体をハロゲン化し、バラ置換ハロゲン
化ベンゼン誘導体を選択的に製造する方法が提案されて
いる。例えば、ジャーナル・オブ・キャタリシス (J
ournal ofCatalysis)60.110
 (1979)には、ハロゲン化ベンゼンの臭素化触媒
としてゼオライトの使用が報告されている。また、テト
ラヘドロン・レターズ (Tetrahedron L
etters)21.3809 (1980)には、Z
SM−5、ZSM−11、モルデナイト、L型ゼオライ
ト、Y型ゼオライト等を触媒とするベンゼンの塩素化反
応が報告されており、特に、L型ゼオライトの場合に高
いバラジクロロベンゼン(以下、PDCBと略称する)
選択率が得られることが述べられている。更に、例えば
、特開昭59−130227号公報、同59−1447
22号公報、同59−163329号公報等において、
L型ゼオライトやY型ゼオライトを触媒とするベンゼン
やアルキルベンゼンのハロゲン化方法が開示されている
。しかし、これらの公知文献においては、ゼオライト自
体の触媒性能についてのみ記載されているにすぎない。
一方、特開昭60−109529号公報において、Zs
M−5等のシリカ/アルミナ比少なくとも12及び制御
指数1〜12をもつ結晶性アルミノシリケート及び実買
上無定形シリカよりなる母材を含有する触媒複合体を用
いて、アルキルベンゼンのアルキル化反応等によりバラ
ジアルキルベンゼン異性体に富んだジアルキルベンゼン
類の混合物の製造方法が開示されている。本引用例では
ぜオライド成分はプロトン型にイオン交換してアルキル
化反応等に用いることが記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ベンゼン誘導体のハロゲン化反応において、ゼオライト
類が有効な触媒作用を示すことは、先行技術より明らか
である。しかし、一般にゼオライト自体は結晶性の微粉
体として製造されるため、そのまま実用触媒あるいは工
業触媒として用いることは極めて少ない。
一般に、触媒成分が粉体である場合、そのまま使用する
と、圧力損失が生じたり、製品中に触媒を混入させない
ための触媒分離や回収が必要となるなど、多くの不都合
が生じるため、その実用化に当っては、固定床、懸濁床
、流動床等の触媒使用形式、バッチあるいは連続の反応
方法、反応器の形状等の使用状態に応じて、触媒は球状
、円柱状等のベレット、顆粒等の適切なる形状及び寸法
に成型される。一方、触媒においては、その使用条件下
における安定性及び耐久性、即ち、広く触媒寿命が極め
て重要な問題である。従って、触媒成型体の場合には、
硬度、耐摩耗性等の機械的強度が要求され、更に、その
成型に際しては、効率上の問題も含めて、成型性が必要
となる。従りて、粉体の触媒成分を成型する場合、触媒
成型体の機械的強度やその成型性を改善することを目的
として、触媒成分以外にバインダーが通常添加される。
ゼオライト粉末は、非粘結性であり、成型性が悪いため
、その成型にあたってはバインダーとしてアルミナ、シ
リカ−アルミナ等のゼオライト以外の無機化合物がしば
しば使用される。
しかし、触媒反応においては、成型性向上の目的で添加
するバインダーが反応に悪影響を及ぼす場合があり、従
って、バインダーを含むゼオライト触媒を使用する場合
に、ゼオライト粉末自体を触媒として使用する場合と全
く同様な活性、選択性等を得ることは困難なことが多い
このようなバインダーを含むゼオライト触媒におけるバ
インダーの悪影響は、そのゼオライト触媒の使用の対象
となる化学反応や触媒中のゼオライト成分の種類に強く
依存して異なる。また、その機械的強度も、バインダー
及びゼオライト成分の種類によって変化する。この結果
、対象となる化学反応やその使用状況に応じた適切なゼ
オライト触媒が、それぞれの反応において必要となる。
従って、ゼオライト触媒によるベンゼン銹導体の液相ハ
ロゲン化反応においても、工業的に使用しつる機械的強
度を有し、更にはゼオライト粉末自体の有する活性、選
択性等の性能が全く低下しないゼオライト触媒成型体の
開発が望まれる。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、この現状に鑑み、ゼオライト触媒による
ベンゼン誘導体のハロゲン化反応におけるゼオライトの
実用触媒化に関し詳細な検討を行なった。
その結果、L型ゼオライトのみからなるゼオライト触媒
成体を用いれば、高いパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導
体の収率が得られるが、機械的強度が低いために、使用
条件下で破砕、摩耗、粉化等が生じ、反応の定常的な継
続が困難になるとともに、製品中に粉化した触媒が混在
する等の不都合が生じ、一方、L型ゼオライトに加えて
、バインダーとしてアルミナ、シリカ−アルミナ等を用
いると、機械的強度は向上するがパラ置換ハロゲン化ベ
ンゼン誘導体への選択率が著しく低下し、工業的見地か
ら好ましくないことが明らかとなった。
これに対し、L型ゼオライト及び無定形シリカからなる
ゼオライト触媒成型体は、ベンゼン誘導体の液相ハロゲ
ン化反応において、高いパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘
導体収率を示すと同時に、摩耗等に対する機械的強度も
高く、工業的に極めて優れた触媒性能を有することを見
い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ベンゼン誘導体を液相ハロゲン化して
ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するにあたり、 a)L型ゼオライト及び無定型シリカからなり、bJL
型ゼオライトの含有率が10wt%〜95wt%である
、 ゼオライト触媒成型体を用いることを特徴とするパラ置
換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法を提案するもの
である。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明の方法において、ゼオライト触媒成型体のゼオラ
イト成分はL型ゼオライトである。
L型ゼオライトは、特徴的な結晶構造を有するので粉末
X線回折測定により、他のゼオライトと識別することが
可能である。L型ゼオライトは合成ゼオライトの一種で
あり、公知の方法により合成することができ、本発明の
方法で、は、L型ゼオライトであれば、特にその合成方
法には制限はない。L型ゼオライトの典型的な組成は、 (に2.Na2)0・AJ! 20s’6S102・5
)120で表わされ、金属カチオンとしてNa及び/又
はにカチオンを含んでいる。
L型ゼオライトは、合成時の金属カチオンの組成のまま
、触媒成分として使用することができるが、他の金属カ
チオン及び/又はプロトンにイオン交換し、触媒として
使用しても良い。
イオン交換処理は、公知の方法で行なえば良い。
本発明の方法において、交換イオンサイトの30%以上
がアルカリ金属カチオンであることが好ましく、60%
以上であることが更に好ましい。
本発明の方法において、使用されるゼオライト触媒成型
体の第二の必須成分は無定形シリカである。無定形シリ
カとは、石英、トリジマイト、クリストバライト等のよ
うな結晶構造を有さす、無水基準で実質的にシリカのみ
から形成されている化合物を意味し、その合成方法等に
特に制限はなく、例えば、シリカゾルから合成されるシ
リカゲル等を挙げることができる。
本発明の方法において1.ゼオライト触媒成型体中のゼ
オライト成分と無定形シリカの相対割合は変化させるこ
とができるが、ゼオライト成分の含有率は無水基準の重
量パーセントで10%〜95%が良く、40%〜90%
が好ましい。ゼオライト成分の含有率が10%未満では
、ハロゲン化反応の速度が低下し、また、95%を越え
ると無定形のシリカがバインダーとしての役割を充分に
果たすことができず、ゼオライト触媒成型体の機械的強
度が低下する。
本発明の方法においては、ゼオライト成分と無定形シリ
カの混合物を成型して、ゼオライト触媒成型体として用
いる。ゼオライト成分と無定形のシリカの混合方法につ
いては特に制限はな(、両成分が物理的に充分に混合さ
れる方法であれば良い。例えばゼオライト成分を水に懸
濁させておき、そこにシリカゾルを添加し、充分に混合
したのち、水を蒸発させ除去することにより、ゼオライ
ト成分と無定形シリカの混合物を調製することができる
。ゼオライト成分と無定形シリカからなる混合物の成型
方法については特に制限はなく、通常の方法で良く、例
えば押出成型法、圧縮成型法、噴露乾燥造粒法、転勤造
粒法等を挙げることができる。
本発明の方法においては、ゼオライト触媒成型体の機械
的強度が重要であるが、機械的強度は摩耗率によって表
わすことが可能である。ここで摩耗率とは、次のような
摩耗試験の結果より求められる数値であり、触媒成型体
の摩耗に対する機械的強度を表わす尺度である。
直径が20cmでふるい目が105μm及び74μmの
ステンレス製のふるいと受皿を、ふるい目の大きいもの
が上になるように重ね、 105μmのふるい目のふる
いの上に、予め105μm〜250μmに分級したゼオ
ライト成型体50gを平らになるように置く。その上に
銅片(直径: 23mm、厚さ: 1.5mm)を5枚
ならべ、振どう機を用いて、重ねたふるいを15分間激
しく振とうする。ゼオライト成型体のうち、摩耗、粉化
し、74μmのふるい目を通過し、受皿に集められた粉
体の重量を測定する。
ゼオライト成型体の大きさが250μmより大きい場合
には、粉砕後、摩耗試験を行なえば良く、また、その大
きさが105μmより小さい場合には、ふるい目が小さ
いものに適宜代え、同様な摩耗試験を行なえば良い。
この摩耗率が、30wt%を越えるゼオライト触媒成型
体を用いて液相ハロゲン化反応を実施すると、触媒成型
体の摩耗、粉化が激しく、触媒の分離、回収が困難にな
るため、回分式や半回分式反応の場合には、生成物に触
媒が混入したり、連続式反応の場合には、生成物への影
響のほかに、触媒の反応器からの流出等により、定常的
な反応の継続が不可能となる。
ゼオライト触媒成型体は、成型後、乾燥、焼成処理して
から液相ハロゲン化反応に用いる。
焼成処理は、300℃〜900℃で30分〜24時間行
なえば良い。焼成温度が300℃未満では、ゼオライト
触媒成型体の強度が充分に高くならない場合があり、ま
た900℃を越えると、L型ゼオライトの結晶構造の破
壊が生じる。
本発明の方法において、ベンゼン誘導体とはベンゼン及
びハロゲン化ベンゼン、アルキルベンゼン等のようにベ
ンゼンの水素がハロゲン基、アルキル基等に置換された
化合物を意味し、例えば、ベンゼン、モノフルオロベン
ゼン、MCB、モノブロモベンゼン、モノヨードベンゼ
ン、トルエン、エチルベンゼン等を挙げることができる
。また、ハロゲン化剤は単体のハロゲンで良く、例えば
、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができる。
本発明の方法において、反応装置、反応方法及び反応条
件はベンゼン誘導体が液状で触媒と接触する限り、何ら
制限はない。例えば、反応装置は回分式、半回分式ある
いは連続式のいずれを用いても差し支えない。触媒は、
例えば固定床、懸濁床の形で用いれば良い。反応はハロ
ゲン化反応に関与しない溶媒、例えば四塩化炭素等の存
在下で行なっても良い。溶媒を用いる場合にはベンゼン
誘導体の濃度は5〜99wt%が良く、20〜99wt
%が好ましい。 5wt%以下では原料が触媒と接触す
る機械が少なくなり、充分な転化率が得られない。ハロ
ゲン化剤を連続的に供給する場合には、窒素、ヘリウム
、二酸化炭素等の不活性ガスを同伴しても良い。同伴ガ
スを用いる場合には、ハロゲン化剤の濃度は5〜99v
o1%が良く、20〜99vo1%が好ましい。
回分式、半回分式反応装置を用いた場合、触媒は主に溶
液に懸濁させた形で用いるが、単位反応液容積あたりの
触媒量は0.001〜1kg/lが良く、 0.005
〜0.1kg/J2が好ましい。0.001kg/11
未溝では、触媒の負荷が大きく、充分な転化率が得られ
ない。また、1kg/J!を越える場合では、触媒量を
増加する効果は小さくなる。
ハロゲン化剤を連続的に供給する場合、ハロゲン化剤の
供給量はゼオライト重量に対する単位時間あたりのハロ
ゲン化剤の量で表わすことができ、 1〜1500mo
l/kg−cat、hrが良く、lO〜800mol/
kg−cat、hrが好ましい。1mol/kg−ca
t、hr未満では充分なハロゲン化ベンゼン生成速度が
得られず、1500mol/kg−cat、hrを越え
る場合には、未反応のハロゲン化剤の量が増加し経済的
ではない。
また、連続式反応装置を用いた場合、液体原料の供給量
は使用するゼオライト重量に対する単位時間あたりの量
で表わすことができ、0.5〜300fL/kg−ca
t、hrで良く、 2〜100427kg−cat、h
rが好ましい。その他の反応条件は、回分式、半回分式
反応装置を用いた場合と同様である。
本発明の方法において、反応温度及び反応圧力はベンゼ
ン誘導体が液相である限り、何ら制限はない。反応温度
がベンゼン誘導体の沸点より高い場合には、圧力を高め
ることにより液相でのハロゲン化反応を行なうことがで
きるが、反応温度は0〜200℃が好ましく、20℃〜
150℃が更に好ましい。0℃以下では充分な反応速度
が得られず、200℃以上では、パラ置換ハロゲン化ベ
ンゼン誘導体の選択率が低下する。
〔本発明の効果〕
本発明の方法によれば、ベンゼン誘導体の液相ハロゲン
化反応において工業的に価値の高いバラ置換ハロゲン化
ベンゼン誘導体を高収率で、更には、触媒の分離、回収
が容易になること、連続式の場合、触媒流出の問題が生
じないこと等から、経済的に製造することができ、従っ
て、本発明は工業的に極めて有意義なものである。
〔実 施 例〕
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。なお、実施例中に示される転化率及び選択率とは以
下の式により計算された数値を表わす。
艶−*  (H 特開昭59−73421号公報に基づいて、L型ゼオラ
イト粉末合成し、得られたスラリーをr別し、固体を充
分水洗後、110℃で15時間乾燥した。この固体は、
酸化物のモル比で表わして、0.0INazOJ、99
KzO・AJZ 2o3・8.2s、o2の組成を有し
、銅Ka 二重線による粉末X線回折の測定の結果、こ
の固体はL型ゼオライトであることが確認された。
このL型ゼオライト粉末(0,1〜0.5μm)を、空
気流通下540℃で3時間焼成処理したものを触媒とし
て用いて、MCBの液相塩素化反応を実施した。塩素化
反応は通常の半回分式反応装置を用いて行なった。ガス
吹き込み管、冷却管及び攪拌装置を有する容積約100
muのバイレックス製反応器(内径+ 40mm、高さ
: 100mm)に40gのMCBを充填し、2gのし
型ゼオライト粉末を懸濁させ、充分に攪拌しながら、3
0m1l /minの供給速度で塩素ガス(等量の窒素
ガスを同伴)を吹き込んだ。反応温度は、反応器の周囲
をオイルバスによりコントロールし100℃とした。塩
素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後、生成物を
ガスクロマトグラフにより分析した。その結果を第1表
に示す。
実施例1 参考例において合成したL型ゼオライト 100重量部
、シリカに換算して15重量部のシリカゾル(5102
; 30wt%、触媒化成株式会社製)、蒸留水65重
量部を混合したのち、充分攪拌して均一なスラリーを調
製した。このスラリーを噴霧乾燥造粒装置に導入し、顆
粒上の触媒に成型した。この触媒を、空気流通下600
℃で1時間焼成処理したのち、分級し、粒径が105〜
250μm (105〜177μm + 42.3wt
%、177〜250μm + 57.7wt%)のもの
を触媒Aとする。
触媒Aについて摩耗試験を行なうとともに、触媒A 2
.3gを用いて、参考例と全く同様にしてMCBの液相
塩素化反応を実施した。塩素ガスを吹き込みはじめてか
ら3時間経過後の反応結果を第1表に示す。
比較例1 シリカゾルの代わりにアルミナゾル(日産化学株式会社
製)を用いた以外は、実施例1と全く同様にしてアルミ
ナをバインダーとする、粒径105〜250μm (1
05〜177μm + 50.6wt%、177〜25
0μm : 49.4wt%)である顆粒上の触媒Bを
調製した。触媒臼について摩耗試験を行なうとともに、
触媒8 2.3gを用いて、実施例1と全く同様にして
、MCBの液相塩素化反応を実施した。塩素ガスを吹き
込みはじめてから3時間口の反応結果を第1表に示す。
実施例2〜4 参考例1において合成したL型ゼオライト30重量部を
塩化ナトリウム、塩化ストロンチウム及び塩化アンモニ
ウム水溶液(1mol/4 )250重量部に加え、9
0℃で5時間、イオン交換処理をした。その後、スラリ
ーをr過し得られた固体を充分に水洗したのち、 11
0℃で16時間乾燥した。これらのイオン交換し型ゼオ
ライトの粉末X線回折パターンはほとんど変化せず、ま
た、その組成は酸化物のモル比で表わして、それぞれ 0.43Na20・0.58に20・A1203’6.
1S1020.335r0・0.67に2O−An 2
03・6.3S、020.78 (NH4)20・0.
24に20・Am 2s3・a、osio2てあった。
これらのイオン交換し型ゼオライトを空気流通下、54
0℃で3時間、焼成処理したものを用いて、実施例1と
全く同様にして、顆粒状のゼオライト触媒(105〜2
50μm)を調製し、それぞれ触媒C,D%Eを得た。
触媒C,D、Hについて、摩耗試験を行なうとともに、
実施例1と同様にMCBの液相塩素化反応を実施した。
塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応結
果を第2表に示す。
実施例5.6 参考例において合成したL型ゼオライトを用いてシリカ
ゾルの添加量をシリカに換算して100重量部及び20
0重量部に代え、蒸留水を添加しなかったほかは実施例
1と全く同様にしてL型ゼオライトの含有率の異なる顆
粒状のゼオライト触媒(105〜250μm)F及びG
を調製した。触媒F及びGについて摩耗試験を行なうと
ともに、実施例1と同様にしてMCBの液相塩素化反応
を実施した。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経
過後の反応結果を第3表に示す。
比較例2 参考例において合成したL型ゼオライトを用いてシリカ
ゾルの添加量をシリカに換算して3重量部に代え蒸留水
を 100重量部添加したほかは、実施例1と全く同様
にして、粒径が105〜250μmであるゼオライト触
媒(105〜177μm : 65.6wt%、177
〜250μm : 34.4wt%)Hを調製した。触
媒Hについて、摩耗試験を行なうとともに、実施例1と
同様にして、MCBの液相塩素化反応を実施した。塩素
ガスを吹き込みはじめてから、3時間経過後の反応結果
を第3表に示す。
比較例3 参考例において合成したL型ゼオライト5重量部、シリ
カに換算して 100重量部のシリカゾルを充分に混合
して均一なスラリーとし、実施例1と同様にして顆粒状
のゼオライト触媒(105〜250μm)Iを調製した
。触媒Iについて、摩耗試験を行なうとともに、実施例
1と同様にして、MCBの液相塩素化反応を実施した。
塩素ガスを吹き込みはじめてから、3時間経過後の反応
結果を第3表に示す。
実施例7 MCBの代わりにトルエンを用いたほかは、実施例工と
全く同様にして、トルエンの液相塩素化反応を実施した
。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応
結果を第4表に示す。
比較例4 MCBの代わりにトルエンを用いたほかは、比較例1と
全く同様にして、トルエンの液相塩素化反応を実施した
。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応
結果を第4表に示す。
実施例8 実施例1において調製した触媒Aを使用してMCBの連
続液相塩素化反応を実施した。反応は通常の通気懸濁攪
拌槽型の反応器を有する連続式反応装置を用いて行なっ
た。ガス導入管、冷却管、攪拌装置及び触媒分離循環器
を存する反応液のオーバーフロー・タイプの容積的30
0ml1.のパイレックス製反応器(内径50mm。
高さ150mm)に 265gのMCBを充填し、20
gの触媒Aを懸濁させ、充分に攪拌しながら440mm
 /minの供給速度で塩素ガスを、ポンプにより 2
66g /hrの供給速度でMCBを導入した。反応温
度は、反応器の周囲をオイルバスによりコントロールし
100℃とした。塩素添加率の経時変化を第1図に示す
。ここで塩素転化率とは次のような式により計算した数
値である。
反応中、摩耗により粉化した触媒が触媒分離循環器から
オーバーフロー液とともに反応器外へ流出する現象は見
られなかった。
反応開始より50時間経過後、ゼオライト触媒をr別に
より回収し、回収触媒をアセトンで充分に洗浄し、 1
50℃で15時間乾燥したのち、空気流通下、540℃
で3時間焼成処理した。この回収触媒を分級した結果、
次のような粒径分布を示した。
74μm以下 :3.4wt% 74〜105μm  :  0.6wt%105〜17
7μm  : 47.9wt%177〜250μtn 
 : 4B、1wt%比較例5 比較例3において調製した触媒Hを使用したほかは、実
施例フと全く同様にして、MOBの連続液相塩素化反応
を実施した。塩素転化率の経時変化を第1図に示す。
反応中、摩耗により粉化した触媒が、触媒分離循環器よ
りオーバーフロー液とともに反応器外へ流出する現象が
観測された。このため、反応器内の触媒量が減少し、反
応開始10時間目以後、塩素転化率が急激に低下した。
反応開始20時間経過後、反応器内の触媒を回収し、反
応器外へ流出した触媒と合わせて、実7i1例7と同様
に、洗浄、乾燥、焼成処理した。
この回収触媒を分級した結果、次のような粒径分布を示
した。
74μm以下 : 89.5wt% 74〜105μra  :  7.3wt%105〜1
77μm :  2.1wt%177〜250μm :
  1.1wt%
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法及び比較のための方法によるM
CBの連続液相塩素化反応における塩素転化率の経時変
化を示すグラフである。 よ島、Ik転イと、摩(ン6) 手続補正書 昭和61年8879日 4、代理 人 住 所  東京都千代田区丸の内2丁目6番2号丸の内
へ重洲ビル3307、補正の対象 補     正    書 本願明細書中下記事項を補正いたします。 記 1、第15頁3行目に 「機械」とあるを 「機会」と訂正する。 2、第21頁「第1表」中 「比較例2」とあるな 「比較例1」と訂正する。 3、第30頁14行目に 「塩素添加率」とあるを 「塩素転化率」と訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ベンゼン誘導体を液相ハロゲン化してハロゲン化ベンゼ
    ン誘導体を製造するにあたり、 a)L型ゼオライト及び無定型シリカからなり、b)L
    型ゼオライトの含有率が10wt%〜95wt%である
    、 ゼオライト触媒成型体を用いることを特徴とするパラ置
    換ハロゲン化ベンゼン誘導体の製造方法。
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