JPS613748A - 高光沢の印刷が可能な合成紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、給紙性、インク転移性にｊｌれ、カール防＋
ｈされた合成紙に関するものである。本発明の合成紙上
になされたオフセット多色印刷社高光沢である利点を有
する。

従来のパルプ紙に代って、ポリプロピレンの２軸延伸フ
ィルムを基材層とし、この表裏面に無機微細粉末を８〜
６５重量％含有するポリプロピレンの１軸延伸フィルム
を紙状層とする合成紙が提案され、実用されている（特
公昭４６−４０７９４号、特開昭５６−１４１３３９号
、同５６−１１８４３７号公報等参照）。

この合成紙は、無機微細粉末を核としてその周辺に微細
な空孔を有しており、また、表面には数多くの長尺状の
亀裂を有しており、軽緊で、かつ、印刷インクの乾燥性
、印刷インクの密着性、鉛筆による筆記性、耐水性等に
優れたものである。

この合成紙は、オフセット印刷性をより良好とするため
、表面にアクリル系共重合体、ポリエチレンイミン等の
水溶液がその固型分が０．００５〜ｉｆ／’−となる量
塗布され、乾燥して用いられる（特開昭５０−１０６２
４号、同５０−１６１４７８号、同４ｇ−４０８８３号
、同５７−１４９３６３号公報参照）。

塗布剤の樹脂層を有するこれら合成紙は、モーターオイ
ル、シャンプー等の液体容器用のラベル、ファンシー食
品用のブランク等の素材、地図、ポスター用のアート紙
等に使用されている。

この合成紙は、紙状層が無機微細粉末を含有する熱可塑
性樹脂の延伸フィルムであり、かつ、塗布剤の樹脂層の
肉厚も０．０１ミクロン（μ）以下と薄いため、表面が
粗面（ＪＩＳ　　Ｐ−８１１９で測定したベック指数が
１００〜２．０００秒）である。

さて、ポスター用紙としては、その目的に応じて光沢の
優れたオフセット多色印刷が要求されることもある。特
に、若い女性をモデルとして売り出す旅行ポスター、映
画ポスターおよびレコード、自動車、清涼飲料等の販売
促進のだめのポスターにおいて杖、明るく、軽快な雰囲
気を醸し出すために強光沢のオフセット多色印刷が好ま
れる。

従来、かかるポスターとしては、前述の塗布剤の樹脂層
を有する合成紙の表面にオフセット多色印刷を施した後
、インシアネート系プライマーを印刷面上に塗布し、次
いで透明なポリ１化ビニルフィルムを積層し、表面のポ
リ順化ビニルフィルムの表面の平滑ゆえに光沢が優れた
印刷がなされているように視覚に訴えている。

このポリ塩化ビニルを積層したポスター用紙造には印刷
メーカとラミネートメーカーを経由する必要があり、運
送費が割増負担となる。需要家にとっては印刷メーカー
よシ直にポスターを納付されるのが日程上、コスト上利
点がある。

本発明者等は、高光沢のオフセット多色印刷が直接表面
に可能であり、かつ、合成紙に要求される給紙、排紙性
、紙的風合、カール防止をも満足する合成紙を提供する
ことを目的に種々検討した結果、特定の構造の合成紙は
かかる要求性能を満たすことを見い出し、本発明に到達
した。

即ち、本発明は、第１図に示すように熱可塑性樹脂の２
軸延伸フィルムを基材層（１ａ）とし、表裏面に無機微
細粉末を８〜６５重量％含有する熱可塑性樹脂の１軸延
伸フィルムよりなる表面層（ｌｂ　）と裏面層（１ｃ）
を有する複層フィルム（１）を支持体とし、この支持体
の表面層（１ｂ）側に無機微細粉末を含有しない熱可塑
性樹脂の透明フィルム層（２）を設け、更にとのフィル
ム層（２）の表面に、ポリエチレンイミン、ポリ（エチ
レンイミン−尿素）、ボリアばンポリアミドのエチレン
イミン付加物、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒド
リン付加物、四級窒素含有ポリマーからなる群より選ば
れたプライマー（３）が設けられた構造の高光沢の印刷
が可能な合成紙を提供するものである。

本願発明の合成紙において、支持体（１）は熱可塑゛性
樹脂の２軸延伸フィルムを基材層（１ａ）とし、無機微
細粉末を８〜６５重量％含有する熱可塑性樹脂の１軸延
伸フィルムを表裏層（１ｂ　−、１ｃ　）とする復層構
造のものであって、その製造法は前述の特公昭４６−４
０７９４号、特開昭５６−１４１３３９号、同５６−１
１８４３７号公報、特願昭５６−６７８４２号明細書に
記載されている。

具体的に袖、無機微細粉末を０〜５０重量％含有する熱
可塑性樹脂フィルムを、該樹脂の融点より低い温度で一
方向に延伸して得られる一軸方向に配向したフィルムの
両面に、無機微細粉末を８〜６５重量％含有する熱可塑
性樹脂の溶融フィルムを積層し、次いで前記方向と直角
の方向にこの積層フィルムを延伸することにより得られ
る紙状層が一軸方向に配向し、微細な空隙を多数有する
フィルムであり、基材層は二軸方向に配向した積層構造
物である。

支持体の一番簡単な積層構造はかかる三層構造であるが
、この紙状層と基材層間に他の樹脂層が存在ｌ−でいる
多層構造のものであってもよい（例えば特開昭５７−１
８１８２９号）。

この支持体（１）の二軸延伸フィルムの基材層（１ａ）
’−を合成紙の樅と横の強度バランスに寄与する。まだ
、紙状層の一軸延伸フィルム（１ｂ−，１ｃ　）は紙的
風合を呈する。紙状層が二軸延伸フィルムであるとパー
ル光沢を有し、紙的風合からは程遠い。

上記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂たとえ
ばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ（Ａ−メチルペンテン−１）、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の部分加水分解物、エチレン−アクリル酸
共重合体およびその塩、塩化ビニリデン共重合体たとえ
ば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、その他、およ
びこれらの混合物を例示することができる。

これらの中でも耐水性、耐薬品性の面からポリプロピレ
ン、ポリエチレンが好ましい。また、基材層にポリプロ
ピレンを用いる場合は、・延伸性を良好とするためポリ
エチレン、ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体等のポリプロピレンよりも融点が低い樹脂を３〜２５
重景％配合するのがよい。

紙状層と基材層を構成する熱可塑性樹脂は同種でちる方
が両層間の接着が高い。この場合、基材層の樹脂の溶融
指数〔例えばＪＩＳ　　Ｋ−６７５８、ＪＩＳ　　Ｋ−
６７６０により測定〕よりも高い溶融指数を有する樹脂
を用いると延伸が容易となる。

また、無機微細粉末としては炭酸カルシウム、シリカ、
けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等粒径
が０．０３〜１６ミクロンのものが使用される。

延伸倍率は縦、横方向とも４〜１０倍が好ましく、延伸
温度は樹脂がホモポリプロピレン（融点１６４〜１６７
℃）のときは１５０〜１６２℃、高密度ポリエチレン（
融点１２１〜１２４℃）のトキけ１１０〜１２０℃、ポ
リエチレンテレフタ１／−ト（融点２４６〜２５２℃）
のときけ１０４〜１１５℃である。また、延伸速度Ｈｓ
ｏ〜３５０ｎＬ　７分である。

これら延伸倍率、延伸温度、延伸速度、無機微細粉末含
量は紙状層（ｌｂ、ｌｃ）の平滑度（Ｂｅ１ｄｃ指数）
が３．０００秒以下、好ましくｉｊ２．０００秒風下と
なるように選択すると紙状層（ｌｂ、ｌｃ）は鉛筆で筆
記可能となる。また、合成紙の給排が良好となる。

この支持体の一方の紙状層（１ｂ）側に無機微細粉末を
含有しない透明な熱可塑性樹脂フィルム層（２）を設け
る。このフィルム層（２）と逆側の支持体の紙状層（１
ｃ）は合成紙の裏面層となる。かかる樹脂としては、低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド等が挙げられる。支持体（１）
にこの透明なフィルム層（２）を設ける方法としては、
支持体の紙状層（１ｂ）の表面にポリウレタン系、もし
くはポリエステル系プライマーを塗布し、次いで熱可塑
性樹脂の溶融フィルム（２）を押出ドライラミネートす
る方法や、支持体（１）を製造する際、基材層用の縦延
伸フィルム（１ａ）の片面に、共押出ダイより押し出さ
れた紙状層（１ｂ）を形成する無機微細粉末を８〜６５
重敬％含有する熱可す性樹脂フィルムと無機微細粉末を
含有しない熱可塑性樹脂フィルム（２）との溶融積層フ
ィルムをラミネートし、支持体（１）の他方の面に裏面
層を形成する無機微細粉末を８〜６５重量％含有する熱
可塑性樹脂の溶融フィルム（１ｃ）ｋ押出ラミネートし
、このようにして得た積層フィルムを横方向に延伸して
得る方法が挙げられる。

前１己ポリウレタン系プライマーとしては東洋モートン
引）のＨ，−ｔｓｏ（商品名）が、ポリエステル系プラ
イマーとしては、同社のＡＤ−５０３（商品名）が挙げ
られる。プライマーは０．５〜５ｑ／、♂となるように
塗布される。

透明な樹脂フィルム（２）の肉厚は２〜２０ミクロンで
あり、支持体（１１の肉厚ｉｊ：６．０〜４００ミクロ
ンであるのが一般である。この透明フィルム＋２）の千
ｆｆＲｅ　（Ｂｅ’ｋｋ指数）は６，０００秒以上と平
滑でちることが重要である。Ｂｅｋｋ指数が高い程、よ
り光沢の高い印刷物が得られる。また、インクの転移性
も良好であるのでインクの使用量が少なくて済む。

この透明なフィルｌｂ　（２）は、平滑性に優れ、それ
ゆえインクの転移性が浬れるのであるが、インクの接着
性が悪いのでその表面をプライマー処理する。プライマ
ーとしてはポリエチレンイミン、ボ゛す（エチレンイミ
ン−尿素）、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付
加物、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加
物、四級窒素含有ポリマー等があげられる。これらプラ
イマーにインクの乾燥性を促進するためアルカリ金属塩
やアルカリ土類金属塩を配合してもよい。

透明なフィルム層（２）がプロピレンのホモ重合体であ
る場合は、次の（Ａｔ、　（Ｂ）、（Ｑおよび（ト）成
分よりなるプライマー（３）が密着力の優れたオフセッ
ト多色刷り印刷（Ａ）を与える。

（５）、四級窒素含有ポリマー １００重量部 （独、ポリエチレンイミン、ポリ（エチレンイミン−尿
素）およびポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加
物からなる群より選ばれたポリイミン系化合物 ２０〜５００重量部 （Ｏ，ポリアミンポリアミドのエビクロルヒドリ　　　
　　　　１ン付加物 ２０〜５００＠電部 ■、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩５〜５０
重量部。

上記（Ａ）成分のアクリルポリマーは帯電防止機能を有
する水溶性の四級窒素含有重合体、である。

ここで「四級」とは、「両性」をも包含するものである
。

このような含窒素重合体は、対応含窒素単曖体の重合お
よび必要な場合の生成三級窒素含有重合体の四級化によ
ってつくることができる。

本発明で適当な含窒素早敬体の具体例を挙げれば、たと
えば下記のものがある。

（イ） Ｈ２−Ｎ Ｃ＝ＣＨ２ ＣＨ２■ＯＭ ＲＩ　　　　　　Ｒ２ ＣＨ２＝Ｃ−Ｃ００Ａ−Ｎ 静 （へ） ここで、各式中でＲ１は水素またはメチル基　Ｒ２忰よ
びＲ３はそれぞれ低級アルキル基（特に、Ｃ１〜Ｃ４、
就中Ｃ１〜Ｃ２）、　Ｒ４は炭素数１〜２２の飽和また
は不内和アルキル基もしくはシクロアルキル基、すは四
級化された−の対アニオン（たとえば、ハシイド（特に
クロライド））、ｌｌｔアルカリ金属イオンＣ特にナト
リウム、カリウムまたはリチウム）、Ａは炭素数２〜６
のアルキレン基、を表わす。四級窒素含有単量体（ロ）
、に）および（へ）は、その前駆体（（イ）、ｅ→およ
び（ホ））の形で重合させてからアルキルハライド、ジ
メチル硫酸、モノクロロ酢酸エステル等のカナオン化剤
により四臘化することＫよって重合体中に存在させるよ
うにすることができることはいうまでもない。

本発明ではプライマーは水溶性であることが必要である
が、過度に水溶性であることは望ましくない。従って、
この四級窒素含有重合体は、疎水性単量体との共重合体
であることが望ましい。疎水性単量体としては、スチレ
ンまたはその核ないし側鎖置換体、アクリルないしメタ
クリル酸エステル、ハロゲン化ビニル、その他がある。

。 本発明で特に適当な（Ａ）のポリマーは下記の（ａ）〜
（（＝）成分からなるものである。

（ａ）　　単量体（イ）〜（へ）　　　　　　２０〜４
０重量％本発明で最も適当な（２）成分のアクリルポリ
マーは、（ａ）単量体が前記の単量体（へ）でＸｏが♂
であるものである。

次に、（刊成分のポリエチレンイミン、エチレンイミン
と尿素との共重合体〔ポリ（エチレンイミン付加物）〕
、またはポリアミンポリアミドにエチレンイミンを付加
したものは水溶性のポリマーである。

これらの重合度、ポリ（エチレンイミン−尿素）の場合
の尿素単位の含量、ポリアミンポリアミドのエチレンイ
ミン付加物の場合の付加物の量は、印刷インクの密着性
の向上が達成される限り任意のものでありうる。

更に、プライマーの（ｅ）成分のポリアミンポリアミド
−エピクロルヒドリン付加物は、炭素数３〜１０の飽和
二塩基性カルボン酸とポリアルキレンポリアミンとから
のポリアミドをエピクロルヒドリンと反応させて得た、
水溶性で陽イオン性の熱硬化性樹脂である。

この樹脂の詳細は、特公昭３５−３５４７号公報に述べ
られている。Ｃ３〜Ｃ１ｏ飽和二塩基性カルボン酸の具
体例ＦｉＣａ〜Ｃ８ジカルボン酸、特にアジピン酸、で
あり、ポリアルキレンポリアミンの具体例はポリエチレ
ンポリアミン、特にエチレンジアミン、ジエチレントリ
アミンおよびトリエチレンテトラミン、とりわけジエチ
レントリアミン、である。ポリアミド生成反応でのポリ
アルキレンポリアミン対二塩基酸のモル比は０．９　：
　１〜１．２：１程度がふつうである。このポリアミン
ポリアミドとエピクロルヒドリンとの反応では、ポリア
ミド中の各第二アミン基に対してエピクロルヒドリンを
約０．５〜約１．８モル使用するのがふつうである。

プライマー囚、■および（Ｑ成分に添加される（ト）成
分の水溶性のアルカリ金属嘆またはアルカリ土類金属基
は、これらプライマーの帯電防止機能を向上させるとと
もに、オフセットインクの乾燥性を促進する効果がある
。しかし、水溶性無機塩の存在はインキの耐水接着性を
低下させるので、過度に多量の存在は好ましくない。

好ましい水溶性無機塩の例を挙げれば、炭酸ナトリウム
、用酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、亜硫酸す）　ｌ
／ウム、その他のアルカリ性の塩、および塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、その他の中性職
、がある。

プライマー（ｔｓｌ（Ｂ）、（Ｃ）および水溶性無機塩
◎をきむこの塗布剤ｆｆｌ成物は、溶液濃度が０，５〜
３重量％の水溶液として用いられ、ロール、スプレー、
はけ等の塗布手段により透明フィルム（２）上に０．０
１〜１．、ｏｙ／ｎ？（固型分）となるように衾布され
、乾燥される。

このようにして得た合成紙のプライマ一層（３）の平滑
度は、はぼ透明フィルム（２）の平滑度と同じであり、
これをＢｅｋｋ　指数で示すと６．０００−３０゜００
０秒である。

この合成紙は、オフセット印刷インクの転移性、密着性
に優れる。また、その印刷面は強光沢である。また、こ
の合成紙のプライマ一層（３）は透明フィルム層４２）
と共に支持体（１）の微細粉末を含有する紙状層（１ｂ
）を覆っているので、この紙状層より無機微細粉末が脱
落する問題、いわゆる”紙粉トラブル”より解放される
のでこの合成紙は１ｃ。

ＬＳＩＩＩＩＩ造室等のチリを嫌う部屋に貼って用いる
工程順序を示すフロー図や従業員の目を慰めるポスター
用の紙として有用である。

この合成紙の裏面層（１ｃ）側は鉛筆筆記が可能であり
、またＢｅ１ｄｃ指数が２００〜３，０００秒と粗面と
なっているので印刷機への給紙、排紙が順調に行われる
利点を有する。

この合成紙はオフセット印刷は勿論のことグラビア印刷
、フレキソ印刷、スクリーン印刷も可能である。

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。

複層合成紙の製造例 例１ （１）　　メルトインデックス（ＭＩ）０．８のポリプ
ロピレン８０重量％、高密度ポリエチレン８重景％の混
合物に平均粒径１．５ミクロンの炭酸カルシウム１２重
量％を配合０し、２７０℃に設定した押出機にて混線後
、シート状に押出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。このシートを、１４０℃に加熱後、縦方
向に５倍延伸した。

（２Ｊ　　Ｍ　Ｉ　４．０　ノポリプロピＬ／ン（Ａ）
と、ＭＩ４．０のポリプロピレン５５重量％に平均粒径
１．５μの炭酸カルシウム４５重量％を混合した組成物
（Ｂとを別々の押出機で溶融混練し、グイ内で積層して
共押出したシートを（１）の５倍延伸シートの片面に（
んが外側になるように積層し、ついでＭＩ４．０のポリ
プロピレン４９重量％とマレイン酸含量０．５重量％の
マレイン酸（改質単量体）変性ポリプロピレン５重量％
と平均粒径１．５ミクロンの炭酸カルシウム４６重量％
とを混合した組成物［Ｆ］）（充填剤１００００重量り
の改質単量体量０．０５重量部）を、２７０℃に設定し
た押出機にょシ溶融混練したものと、ＭＩ４．０のポリ
プロピレン５ｏ重量％と平均粒径１．５ミクロンの炭酸
カルシウム５０重量％とを混合した組成物０を、２７０
℃に設定した別の押出機で溶融混練したものとグイ内で
積層し、５倍延伸シートの反対面に共押出しし、改質ポ
リプロピレンを含む層（ト）が外側となるように積層し
た。次いで、この五層積層物を１５５℃に加熱したのち
横方向に７６５倍の延伸を行なって、五層のフィルムを
得た。

（３）　　この五層積層フィルムの表面をコロナ放電処
理し、■／（Ｂ）／（Ｃ５／（２）／（至）の各フィル
ムの肉厚が５　／　２５　／　５０　／　２５　／　５
ミクロンの５層構造物を得た。

この５層構造物の表面（Ａ）のＢｅ　ｋｋ指数は８．０
００秒であった。

例２ 例Ｉにおいて、（Ａ）の組成を ポリプロピレン　　　　　　９６重量％マレイン酸変性
ポリプロピレン　　　１重量％、　　炭酸カルシウム　
　　　　　　３重量％と変更する他は同様にして表面の
Ｂｅｋｋ指数がｉ、ｓｏｏ秒の５層構造物を得た。

例３ ＭＩが４．０のポリプロビレ２８０電縫％、高密度ポリ
エチレン４重量％および炭酸カルシウム１６重針％より
なる樹脂組成物を２７０℃でシート状に押し出し、冷却
後、１４０℃で縦方向に５倍延伸したのち、１５５℃に
再加熱し、ついで横方向に５．２倍延伸し、コロナ放電
処理したのち、更に１６０℃でアニーリング処理して肉
厚が１１０ミクロンの合成紙を得た。

この合成紙の表面はパール光沢を有し、そのＢｅｋｋ指
数は１０，５００秒であった。

例４〜５ 前記例２．３で得た支持体の一方の表面に、東洋モート
ン■製ポリエステル系プライマー”ＡＤ−ｓ　ｏ　３”
　（商品名）を１’ｆ／ｒｒ？の割合で塗布した後、こ
のプライマー塗布面上に、ＭＩが４．０のプロピレンホ
モ重合体、またはこのプロピレンホモ重合体に粒径が１
．５ミクロンの炭酸カルシウムを表１に示す割合で配合
した組成物を２７０℃でフィルム状に押出し、ロールで
支持体に積層し、次いで６０℃迄冷却した後、表面をコ
ロナ放電処理し、表１に示す平滑度を有するフィルム層
（肉厚１０μ）を設けた積層体を得た。

実施例１ 製造例１で得た積層体のポリプロピレンフィルム表面に
、表１に示す種々の組成の塗布剤水溶液を固型分でｏ、
ｏｓｆ／−となるように塗布した後、２０℃で乾燥し、
印刷用の合成紙を製造した。

得られた各々の合成紙について東洋インク製造■のオフ
セット印刷インク”ＴＳＰ−４００”（商品名）および
小森印刷機■製オフセット４色印刷機を用い、この合成
紙のポリプロピレンフィルム表面側に４色（黒、青、赤
、黄）オフセット印刷を行ない、インクの転移性、イン
クの密着性、オフセット連続印刷性、印刷物の光沢、合
成紙の給排紙性、版よごれの有無を次の方法で評価した
。

結果を表−２に示す。

印刷性能の評価方法： 〔インクの転移性〕 各色の網点部分を拡大鏡（３０倍）で拡大し、網点再現
性を目視にて判定した。

網点再現率＝１００〜７５％　良好　　（０）７５〜５
０％　やや不良（Δ） ５０〜０％　　不良　　（×） 〔インクの密着性〕 ニチバン６つ製粘着テープ“セロテープ”（商品名）を
印刷面上に強く密着すせ、印刷面にそってすげやく剥離
し、紙面上からのインク脱離程度を目視判定した。

インク残留率：１００〜９５％良好　　０）９５〜８０
％　やや不良ＣＡ） ８０〜Ｏ％　不良　（×） 〔オフセット連続印刷性〕 ５０００枚連続印刷し、ブランケット上のインクエッヂ
パイル、ブランケット白さを印刷前の状態と比較した。

又、印刷物については印刷開始直後と連続印刷後のもの
を比較し、網点再現性を目視判定した。

ブランケット状態：印刷前と同等　　（０）やや差があ
る　　（Δ） 大差がある　　　（×） 〔印刷物の光沢〕 スガ試験器−裂の光沢針を用いてベタ印刷面の光沢を測
定し、かつ、印刷物全体の光の反射状態を目視で観測し
た。

印刷物全体の光の反射状態：　良好　　（○）やや良好
　（Δ） 不良　　（×） 〔合成紙の給排紙性〕 印刷機フィーダ一部からの合成紙の給供状態は紙ばなれ
及びくわえ部分の紙ぞろい状態を、排紙部では紙落ちの
状態をそれぞれ目視で判定した。

〔版よごれ〕

５０００枚連続印刷での刷版のインクによるよごれ具合
を、目視で判定した。

比較例１〜２ 積層体としてプロピレンホモ重合体フィルム層を設けて
いない例２、例３で製造した支持体を用いる他は実施例
１と同様にして合成紙を製造した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施により得られた合成紙の断面図で
ある。 図中、ｉＶｉ支持体、１ａＦｉ支持体の基材層、１ｂは
表面層、１ｃけ裏面層、２は透明フィルム、３はプライ
マ一層、４は印刷である。 特許出願人　　王子油化合成紙株式会社代理人　弁理士
　古　川　秀　利 代理人　弁理士　長　谷　正　久 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）、熱可塑性樹脂の２軸延伸フィルムを基材層（１ａ
   ）とし、この基材層の表裏面に無機微細粉末を８〜６５
   重量％含有する熱可塑性樹脂の１軸延伸フィルムよりな
   る表面層（１ｂ）と裏面層（１ｃ）を有する複層フィル
   ム（１）を支持体とし、この支持体の表面層（１ｂ）側
   に無機微細粉末を含有しない熱可塑性樹脂の透明フィル
   ム層（２）を設け、更にこのフィルム層（２）の表面に
   、ポリエチレンイミン、ポリ（エチレンイミン−尿素）
   、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物、ポリ
   アミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物、四級窒
   素含有ポリマーからなる群より選ばれたプライマー層（
   ３）が設けられた構造の高光沢の印刷が可能な合成紙。 ２）、フィルム層（２）の熱可塑性樹脂がプロピレンの
   ホモ重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の合成紙。 ３）、フィルム層（２）の表面のベック指数は６，００
   ０〜３０，０００秒であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の合成紙。 ４）、層（３）を構成するプライマーの組成は、（Ａ）
   、四級窒素含有ポリマー １００重量部 （Ｂ）、ポリエチレンイミン、ポリ（エチレンイミン−
   尿素）およびポリアミンポリアミド のエチレンイミン付加物からなる群より選 ばれたポリイミン系化合物 ２０〜５００重量部 Ｃ）、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加
   物 ２０〜５００重量部 （Ｄ）、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩 ５〜５０重量部 上記（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）および（Ｄ）成分が上記割
   合で配合されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の合成紙。