JPH044147B2 - - Google Patents

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JPH044147B2
JPH044147B2 JP16742586A JP16742586A JPH044147B2 JP H044147 B2 JPH044147 B2 JP H044147B2 JP 16742586 A JP16742586 A JP 16742586A JP 16742586 A JP16742586 A JP 16742586A JP H044147 B2 JPH044147 B2 JP H044147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、給紙性、インク転移性に優れ、水系
接着剤で接着可能な合成紙に関するものである。
本発明の合成紙は、高光沢の印刷が可能であり、
ラベル用紙、ポスター用紙(アート紙)として有
用である。 〔従来技術〕 従来のパルプ紙に代つて、ポリプロピレンの2
軸延伸フイルムを基材層とし、この表裏面に無機
微細粉末を8〜65重量%含有するポリプロピレン
の1軸延伸フイルムを紙状層とする合成紙が提案
され、実用されている(特公昭46−40794号、特
開昭56−141339号、同56−118437号公報等参照)。 この合成紙は、無機微細粉末を核としてその周
辺に微細な空孔を有しており、また、表面には数
多くの長尺状の亀裂を有しており、軽量で、か
つ、印刷インクの乾燥性、印刷インクの密着性、
鉛筆による筆記性、耐水性等に優れたものであ
る。 この合成紙は、オフセツト印刷性をより良好と
するため、表面にアクリル系共重合体、ポリエチ
レンイミン等の水溶液がその固型分が0.005〜1
g/m2となる量塗布され、乾燥して用いられる
(特開昭50−10624号、同50−161478号、同48−
40883号、同57−149363号公報参照)。 表面塗布層を有するこれら合成紙は、モーター
オイル、シヤンプー等の液体容器用のラベル、フ
アンシー食品用のブランク等の素材、地図、ポス
ター用のアート紙等に使用されている。 さて、ポスター用紙としては、その目的に応じ
て光沢の優れたオフセツト多色印刷が要求される
こともある。特に、若い女性をモデルとして売り
出す旅行ポスター、映画ポスターおよびレコー
ド、自動車、清涼飲料等の販売促進のためのポス
ターにおいては、明るく、軽快な雰囲気を醸し出
すために強光沢のオフセツト多色印刷が好まれ
る。 従来、かかるポスターとしては、前述の塗布剤
の樹脂層を有する合成紙の表面にオフセツト多色
印刷を施した後、イソシアネート系プライマーを
印刷面上に塗布し、次いで透明なポリマフイルム
を積層し、表面のポリマフイルムの表面の平滑ゆ
えに光沢が優れた印刷がなされているように視覚
に訴えている。 このポリマーフイルムを積層したポスターの製
造には印刷メーカとラミネートメーカーを経由す
る必要があり、運送費が割増負担となる。需要家
にとつては印刷メーカーより直にポスターを納付
されるのが日程上、コスト上利点がある。 本発明者等は、高光沢のオフセツト多色印刷が
直接表面に可能であり、かつ、合成紙に要求され
る給紙、排紙性、紙的風合、カール防止をも満足
する合成紙として、先に、熱可塑性樹脂の2軸延
伸フイルムを基材層1aとし、この基材層の表裏
面に無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑
性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる表面層1bと
裏面層1cを有する複層フイルム1を支持体と
し、この支持体の表面層1b側に無機微細粉末を
含有しない熱可塑性樹脂の透明フイルム層2を設
け、更にこのフイルム層2′の表面に、ポリエチ
レンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)、ポ
リアミドポリアミドのエチレンイミン付加物、ポ
リアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加
物、四級窒素含有ポリマーからなる群より選ばれ
たプライマー層3が設けられた構造の高光沢の印
刷が可能な合成紙を提案した(特開昭61−3748
号)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この高光沢の合成紙のポスターやラベルはエチ
レン・酢酸ビニル共重合体のホツトメルト接着
剤、溶剤型ウレタン系接着剤や両面粘着テープを
用いてベニア板、中空瓶等の被着材に貼合され
る。 しかし、ホツトメルト接着剤を用いる場合は、
ホツトガンを用いる必要があり、両面粘着テープ
を用いる場合は、テープをカツテイングしたり、
剥離フイルムを剥離する等の作業が煩しい。 はけ塗り可能な溶剤系接着剤は作業性に優れる
が、溶剤による大気汚染や食品への溶剤の移行が
懸念される。 本発明は、SBRラテツクス、アクリル系樹脂
水性エマルジヨン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体エマルジヨン等の水系樹脂接着剤を用いて貼着
可能な合成紙を提供するものである。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明においては、特開昭61−3748号の高光沢
合成紙において、無機微細粉末を8〜65重量%含
有する熱可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる
裏面層の無機微細粉末含量を65重量%以上とする
ことにより水系樹脂接着剤を用いて貼着可能な合
成紙とすることができた。 即ち、本発明は、第1図に示すように、熱可塑
性樹脂の2軸延伸フイルムを基材層1aとし、こ
の基材層の表面に無機微細粉末を8〜70重量%含
有する熱可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる
紙状層1bと無機微細粉末を0〜3重量%含有す
る熱可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる光沢
表面層1cのラミネート物が基材層1aと紙状層
1b面が一体化されるように接着され、この光沢
表面層と反対面の基材層1aの裏面側には無機微
細粉末を65を越え80重量%の割合で含有する熱可
塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる吸水性裏面
層1dが接着された複層構造フイルムよりなる合
成紙1を提供するものである。 本発明の合成紙は、無機微細粉末を0〜50重量
%含有する熱可塑性樹脂フイルムを、該樹脂の融
点より低い温度で縦方向に延伸して得られる一軸
方向に配向したフイルムの片面に、無機微細粉末
を8〜70重量%含有する熱可塑性樹脂と無機微細
粉末を実質的に含有しない(3重量%以下)熱可
塑性樹脂の溶融フイルムラミネート物を積層し、
他方の延伸フイルムの片面には無機微細粉末を65
を越え80重量%含有する熱可塑性樹脂フイルムを
溶融ラミネートし、次いで横方向にこの積層フイ
ルムを延伸することにより得られる紙状層と裏面
層が一軸方向に配向し、微細な空隙を多数有する
フイルムであり、基材層は二軸方向に配向した積
層構造物である。 この紙状層と基材層間または基材層と裏面層間
に他の樹脂層が存在している多層構造のものであ
つてもよい(例えば特開昭57−181829号)。 合成紙の基材層1aは合成紙の縦と横の強度バ
ランスに寄与する。また、紙状層と裏面層の一軸
延伸フイルム1b,1dは紙的風合を呈する。紙
状層が二軸延伸フイルムであるとパール光沢を有
し、紙的風合からは程遠い。 裏面層の無機微細粉末含量は65重量%を越えて
用いるのであれば水系接着剤を用いて被着材に貼
着可能である。80重量%は充填できる上限であ
る。 裏面層の吸水性能は次の方法で評価する。 ※ 吸水性能の評価法 合成紙の基材裏面層1d面にアクリル系水性エ
マルジヨンを乾燥後の固型分で15g/m2になる様
にバーコーターで塗布し、すばやくポリエチレン
テレフタレートの延伸フイルムを重ね合せ5℃の
恒温庫の中に放置し24時間毎に取り出して、15
m/m巾の試験片を作り東洋精機製引張り試験機
(テンシロン)で100m/m/minの速度で合成紙
とポリエチレンテレフタレートフイルムとの剥離
試験を行なう。 剥離状態から合成紙基材層1a面の材料破壊が
起る日数をその吸水能とした。 本発明における裏面層の吸水性は1日〜3日で
ある。 透明なフイルム1cの平滑度(Bekk 指数)
は3000〜30000秒と平滑度が高いことが重要であ
る。Bekk 指数が高い程、より光沢の高い印刷
物が得られる。また、インクの転移性も良好であ
るのでインクの使用量が少なくて済む。この透明
なフイルム1cは、平滑性に優れ、それゆえイン
クの転移性が優れる。 各層を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリオ
レフイン樹脂たとえばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、およびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ(4−メチル
ペンテン−1)、ポリスチレン、ポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の部分加水分解物、エチレン−アクリ
ル酸共重合体およびその塩、塩化ビニリデン共重
合体たとえば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、その他、およびこれらの混合物を例示するこ
とができる。これらの中でも耐水性、耐薬品性の
面からポリプロピレン、ポリエチレンが好まし
い。また、基材層にポリプロピレンを用いる場合
は、延伸性を良好とするためポリエチレン、ポリ
スチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポ
リプロピレンよりも融点が低い樹脂を3〜25重量
%配合するのがよい。 紙状層、裏面層、表面層と基材層を構成する熱
可塑性樹脂は同種である方が各層間の接着が高
い。この場合、基材層の樹脂の溶融指数〔例えば
JIS K−6758、JIS K−6760により測定〕よりも
高い溶融指数を有する樹脂を紙状層、裏面層、光
沢表面層用樹脂として用いると延伸が容易とな
る。 また、無機微細粉末としては炭酸カルシウム、
シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸
バリウム等粒径が0.03〜16ミクロンのものが使用
される。 延伸倍率は縦、横方向とも4〜10倍が好まし
く、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン(融点
164〜167℃)のときは150〜162℃、高密度ポリエ
チレン(融点121〜124℃)のときは110〜120℃、
ポリエチレンテレフタレート(融点246〜252℃)
のときは104〜115℃である。また、延伸速度は50
〜350m/分である。 これら延伸倍率、延伸温度、延伸速度、無機微
細粉末含量は紙状層1b,1dの平滑度(Bekk
指数)が3000秒以下、好ましくは2000秒以下と
なるように選択すると裏面層1dは鉛筆で筆記可
能となる。また、合成紙の給排が良好となる。 この複層フイルムよりなる合成紙は、光沢の優
れたグラビア印刷を与えるが、光沢表面層1cの
樹脂がポリプロピレンまたはポリエチレンの非極
性樹脂であるときは多色オフセツト印刷3が鮮明
にできないのでこの光沢表面層1cの表面に、ポ
リエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿
素)、ポリアミンポリアミドのエチレンイミン付
加物、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリ
ン付加物、四級窒素含有ポリマーからなる群より
選ばれたプライマー2を塗布する。 これらプライマーにオフセツトインクの乾燥性
を促進するためアルカリ金属塩やアルカリ土類金
属塩を配合してもよい。 特に光沢表面層1cの樹脂がプロピレンのホモ
重合体である場合は、次の(A)、(B)、(C)および(D)成
分よりなるプライマー2が密着力の優れたオフセ
ツト多色刷り印刷3を与えるので好ましい。 (A) 四級窒素含有ポリマー 100重量部 (B) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン
−尿素)およびポリアミンポリアミドのエチレ
ンイミン付加物からなる群より選ばれたポリイ
ミン系化合物 20〜500重量部 (C) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン
付加物 20〜500重量部 (D) アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩
5〜50重量部。 上記(A)成分のアクリルポリマーは帯電防止機能
を有する水溶性の四級窒素含有重合体、である。 ここで「四級」とは、「両性」をも包含するも
のである。 このような含窒素重合体は、対応含窒素単量体
の重合および必要な場合の生成三級窒素含有重合
体の四級化によつてつくることができる。 本発明で適当な含窒素単量体の具体例を挙げれ
ば、たとえば下記のものがある。
【式】
【式】
【式】
【式】
ここで、各式中でR1は水素またはメチル基、
R2およびR3はそれぞれ低級アルキル基(特に、
C1〜C4、就中C1〜C2)、R4は炭素数1〜22の飽和
または不飽和アルキル基もしくはシクロアルキル
基、Xは四級化されたNの対アニオン(たと
えば、ハライド(特にクロライド))、Mはアルカ
リ金属イオン(特にナトリウム、カリウムまたは
リチウム)、Aは炭素数2〜6のアルキレン基、
を表わす。四級窒素含有単量体(ロ)、(ニ)および(ヘ)
は、その前駆体((イ)、(ハ)および(ホ))の形で重合さ
せてからアルキルハライド、ジメチル硫酸、モノ
クロロ酢酸エステル等のカチオン化剤により四級
化することによつて重合体中に存在させるように
することができることはいうまでもない。 本発明ではプライマーは水溶性であることが必
要であるが、過度に水溶性であることは望ましく
ない。従つて、この四級窒素含有重合体は、疎水
性単量体との共重合体であることが望ましい。疎
水性単量体としては、スチレンまたはその核ない
し側鎖置換体、アクリルないしメタクリル酸エス
テル、ハロゲン化ビニル、その他がある。 本発明で特に適当な(A)のポリマーは下記の(a)〜
(c)成分からなるものである。 (a) 単量体(イ)〜(ヘ) 20〜40重量%
〔R1はHまたはCH3であり、R5は炭素数1〜18のアルキル基である〕
(c) 他の疎水性ビニル単量体 0〜20重量%。 本発明で最も適当な(A)成分のアクリルポリマー
は、(a)単量体が前記の単量体(ヘ)でX がCl であ
るものである。 次に、(B)成分のポリエチレンイミン、エチレン
イミンと尿素との共重合体〔ポリ(エチレンイミ
ン−尿素)〕、またはポリアミンポリアミドにエチ
レンイミンを付加したものは水溶性のポリマーで
ある。 これらの重合度、ポリ(エチレンイミン−尿
素)の場合の尿素単位の含量、ポリアミンポリア
ミドのエチレンイミン付加物の場合の付加物の量
は、印刷インクの密着性の向上が達成される限り
任意のものでありうる。 更に、プライマーの(c)成分のポリアミンポリア
ミド−エピクロルヒドリン付加物は、炭素数3〜
10の飽和二塩基性カルボン酸とポリアルキレンポ
リアミンとからのポリアミドをエピクロルヒドリ
ンと反応させて得た、水溶性で陽イオン性の熱硬
化性樹脂である。 この樹脂の詳細は、特公昭35−3547号公報に述
べられている。C3〜C10飽和二塩基性カルボン酸
の具体例はC4〜C8ジカルボン酸、特にアジピン
酸、であり、ポリアルキレンポリアミンの具体例
はポリエチレンポリアミン、特にエチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミンおよびトリエチレンテ
トラミン、とりわけジエチレントリアミン、であ
る。ポリアミド生成反応でのポリアルキレンポリ
アミン対二塩基酸のモル比は0.9:1〜1.2:1程
度がふつうである。このポリアミンポリアミドと
エピクロルヒドリンとの反応では、ポリアミド中
の各第二アミン基に対してエピクロルヒドリンを
約0.5〜約1.8モル使用するのがふつうである。 プライマー(A)、(B)および(C)成分に添加される(D)
成分の水溶性のアルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩は、これらプライマーの帯電防止機能を
向上させるとともに、オフセツトインクの乾燥性
を促進する効果がある。しかし、水溶性無機塩の
存在はインキの耐水接着性を低下させるので、過
度に多量の存在は好ましくない。 好ましい水溶性無機塩の例を挙げれば、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
亜硫酸ナトリウム、その他のアルカリ性の塩、お
よび塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナト
リウム、その他の中性塩、がある。 プライマー(A)、(B)、(C)および水溶性無機塩(D)を
含むこの塗布剤組成物は、溶液濃度が0.5〜3重
量%の水溶液として用いられ、ロール、スプレ
ー、はけ等の塗布手段により透明フイルム2上に
0.01〜1.0g/m2(固型分)となるように塗布さ
れ、乾燥される。 このようにして得た合成紙のプライマー層2の
平滑度は、ほぼ透明フイルムの光沢表面層1cの
平滑度と同じであり、これをBekk指数で示すと
3000〜30000秒である。 この合成紙は、オフセツト印刷インクの転移
性、密着性に優れる。また、その印刷面は強光沢
である。 この合成紙の裏面層1d側は鉛筆筆記が可能で
あり、またBekk指数が200〜3000秒と粗面となつ
ているので印刷機への給紙、排紙が順調に行われ
る利点を有する。 合成紙1の肉厚は50〜700ミクロンであり、そ
の肉厚の30%以上を基材層1aが占める。紙状層
1bの肉厚は5〜200ミクロン、光沢表面層1c
の肉厚は5〜15ミクロン、裏面層1dの肉厚は5
〜200ミクロンである。 この合成紙を金属、樹脂、紙、木材等の被着材
に貼着するに用いる水系接着剤としては、SBR
ラテツクス、ポリ酢酸ビニルラテツクス、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体エマルジヨン、アクリル
系樹脂水性エマルジヨン、スチレン・アクリル酸
低級アルキルエステル共重合体エマルジヨン、塩
化ビニル・アクリル酸低級アルキルエステル共重
合体、でんぷん糊等が利用できる。 合成紙(ラベル、ポスター)の裏面層1dへの
水系接着剤の塗布は、吹付法、刷毛塗り法、ロー
ルコータ法が利用できる。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 複層合成紙の製造例 例 1 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レン80重量%、高密度ポリエチレン8重量%の
混合物に平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム12重量%を配合(C)し、270℃に設定した押出
機にて混練後、シート状に押出し、冷却装置に
より冷却して、無延伸シートを得た。このシー
トを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI4.0ポリプロピレン(A)と、MI4.0のポリプ
ロピレン55重量%に平均粒径1.5μの炭酸カルシ
ウム45重量%を混合した組成物(B)とを別々の押
出機で溶融混練し、ダイ内で積層して共押出し
たシートを(1)の5倍延伸シートの片面に(A)が外
側になるように積層し、ついでMI4.0のポリプ
ロピレン30重量%とマレイン酸含量0.5重量%
のマレイン酸(改質単量体)変性ポリプロピレ
ン2重量%と平均粒径1.5ミクロンの炭酸カル
シウム68重量%とを混合した組成物(E)を、270
℃に設定した押出機により溶融混練したもの
と、MI4.0のポリプロピレン50重量%と平均粒
径1.5ミクロンの炭酸カルシウム50重量%とを
混合した組成物(D)を、270℃に設定した別の押
出機で溶融混練したものとダイ内で積層し、5
倍延伸シートの反対面に共押出しし、改質ポリ
プロピレンを含む層(E)が外側となるように積層
した。次いで、この五層積層物を155℃に加熱
したのち横方向に7.5倍の延伸を行なつて、五
層のフイルムを得た。 (3) この五層積層フイルムの表面をコロナ放電処
理し、(A)/(B)/(C)/(D)/(E)の各フイルムの肉厚
が5/25/50/25/5ミクロンの5層構造物を
得た。 この5層構造物の表面(A)のBekk指数は8000
秒であつた。また、裏面(E)の吸水性能は2日で
あつた。 例 2 (比較用) 例1において、(A)の組成を ポリプロピレン 96重量% マレイン酸変性ポリプロピレン 1重量% 炭酸カルシウム 3重量% と変更する他は同様にして表面のBekk指数が
1500秒の5層構造物を得た。 例 3 (比較用) MIが4.0のポリプロピレン80重量%、高密度ポ
リエチレン4重量%および炭酸カルシウム16重量
%よりなる樹脂組成物を270℃でシート状に押し
出し、冷却後、140℃で縦方向に5倍延伸したの
ち、155℃に再加熱し、ついで横方向に5.2倍延伸
し、コロナ放電処理したのち、更に160℃でアニ
ーリング処理して肉厚が110ミクロンの合成紙を
得た。 この合成紙の表面はパール光沢を有し、その
Bekk指数は10500秒であつた。 例 4〜7 例1において、裏面層形成用樹脂組成物(E)とし
て次の組成のものを用いる他は同様にして合成紙
を得た。 この合成紙の裏面層(E)の吸水性能を表1に示
す。
【表】
【表】 * 比較用
これら例1〜例7で得た合成紙は、表面層(A)に
いずれもグラビア印刷が可能であつた。 実施例 1 製造例1で得た積層体合成紙のポリプロピレン
フイルム表面(A)に、表2に示す組成の塗布剤水溶
液を固型分で0.05g/m2となるように塗布した
後、20℃で乾燥し、印刷用の合成紙を製造した。 得られた各々の合成紙について東洋インク製造
(株)のオフセツト印刷インク“TSP−400”(商品
名)および小森印刷機(株)製オフセツト4色印刷機
を用い、この合成紙の塗布剤層を有するポリプロ
ピレンフイルム表面(A)側に4色(黒、青、赤、
黄)オフセツト印刷を行ない、インクの転移性、
インクの密着性、オフセツト連続印刷性、印刷物
の光沢、合成紙の給排紙性、版よごれの有無を次
の方法で評価した。 また、この合成紙の裏面(E)側に、新田ゼラチン
(株)化学社のエチレン・酢酸ビニル共重合体水性エ
マルジヨン“EH105”(商品名)を5g/m2(固
型分量)で塗布し、ついでポリエステルフイルム
上に粘着し、粘着後、5分経過後及び2時間経過
後の接着力を調査した。結果を表3に示す。
〔インクの転移性〕
各色の網点部分を拡大鏡(30倍)で拡大し、網
点再現性を目視にて判定した。 網点再現率:100〜75% 良好 (○) 75〜50% やや不良(△) 50〜0% 不良 (×) 〔インクの密着性〕 ニチバン(株)製粘着テープ“セロテープ”(商品
名)を印刷面上に強く密着させ、印刷面にそつて
すばやく剥離し、紙面上からのインク脱離程度を
目視判定した。 インク残留率:100〜95% 良好 (○) 95〜80% やや不良(△) 80〜0% 不良 (×) 〔オフセツト連続印刷性〕 5000枚連続印刷し、ブランケツト上のインクエ
ツヂパイル、ブランケツト白さを印刷前の状態と
比較した。又、印刷物については印刷開始直後と
連続印刷後のものを比較し、網点再現性を目視判
定した。 ブランケツト状態:印刷前と同等(○) やや差がある(△) 大差がある (×) 〔印刷物の光沢〕 スガ試験器(株)製の光沢計を用いてベタ印刷面の
光沢を測定し、かつ、印刷物全体の光の反射状態
を目視で観測した。 印刷物全体の光の反射状態:良好 (○) やや良好(△) 不良 (×) 〔合成紙の給排紙性〕 印刷機フイーダー部からの合成紙の給供状態は
紙ばなれ及びくわえ部分の紙ぞろい状態を、排紙
部では紙落ちの状態をそれぞれ目視で判定した。 〔版よごれ〕 5000枚連続印刷での刷版のインクによるよごれ
具合を、目視で判定した。 〔密着力〕 合成紙の裏面(E)側に、エチレン・酢酸ビニル共
重合体水性エマルジヨンEH105(商品名)を5
g/m2(固型分量)になる様に塗布し、ついで延
伸されたポリエステルフイルムを粘着し、15m/
m×20m/m巾の粘着剤塗布面を持つ試験片を作
り5分経過後および2時間経過後の接着力を東洋
精機(株)製テンシロン(商品名)で100m/minの
引張速度で接着強度を測定した。 接着強度が10g/15mm以下:(×) 10〜50g/15mm:(△) 50g/mm以上:(○) 実施例2〜3、比較例1〜3、参考例 合成紙として例2〜例7で得た合成紙を用いる
他は実施例1と同様にして合成紙を評価した結果
を表3に示す。 実施例 4 エチレン・酢酸ビニル共重合体水性エマルジヨ
ンの代りに、三菱油化バーデイツシエ(株)のアクリ
ル系樹脂水性エマルジヨン“アクロナール270D”
(商品名)を用い、かつ、被着材としてベニア板
を用いる他は実施例1と同様にして合成紙の密着
力を調査したところ、密着力は実用上十分であつ
た。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施により得られた合成紙の
断面図である。 図中、1は合成紙、1aは基材層、1bは紙状
層、1cは表面層、1dは裏面層、2はプライマ
ー層、3は印刷である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂の2軸延伸フイルムを基材層1
    aとし、この基材層の表面に無機微細粉末を8〜
    70重量%含有する熱可塑性樹脂の1軸延伸フイル
    ムよりなる紙状層1bと無機微細粉末を0〜3重
    量%含有する熱可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよ
    りなる光沢表面層1cのラミネート物が基材層1
    aと紙状層1b面が一体化されるように接着さ
    れ、この光沢表面層と反対面の基材層1aの裏面
    側には無機微細粉末を65を越え80重量%の割合で
    含有する熱可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりな
    る吸水性裏面層1dが接着された複層構造フイル
    ムよりなる合成紙。 2 光沢表面層の平滑度(ベツク指数)が3000〜
    30000秒であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の合成紙。 3 各層を構成する熱可塑性樹脂が、ポリプロピ
    レンを主成分とすることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の合成紙。 4 基材層1aの肉厚は、合成紙の総肉厚の30%
    以上を占め、光沢表面層1cの肉厚が5〜15ミク
    ロンであり、吸水性裏面層1dの肉厚が5〜30ミ
    クロンであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の合成紙。
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