JPS6111253A - 輪転オフセツト印刷機の紙送り胴の被覆 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一方の面は平滑、これと向き合う他方の面は
凹凸のついた面となっておシ、少くともこの凹凸のつい
た面から突出していて枚葉紙を支える、望ましくは統計
的に一様に分布配列された支持面がインキをはじき、化
学的に安定で耐磨耗性ある材料でなっている、片面およ
び両面印刷用オフセット印刷機の紙を送る胴の被覆に関
する。

〔従来の技術〕

印刷されるべき枚葉紙の印刷機を通って排紙装置に至る
までの搬送は圧胴およびその他の紙を送る胴でなされる
。それら胴は、印刷機の種類、すなわちそれが片面印刷
用であるか両面印刷用であるかによるが、圧胴、反転胴
、貯留胴および排紙胴である。この搬送経路を走行する
間において、搬送される枚葉紙の印刷直後の側が上述の
胴の外套面の処々方々に載るということは避けられない
。特に対策が施されていない場合は、未だ乾いていない
インキが胴の外套面に接触することが、印刷された図柄
の接触汚損を生せしめるが、特に外套面と搬送される枚
葉紙の間に僅かの相対運動が起ると−きにそうなる。

このような相対運動の原因は、枚葉紙がその自重のため
に脱落することとか、排紙チェノの搬送速度が排紙胴の
周速度と僅かに異っていることにあシうる。このような
相対運動のその他の原因は、比較的剛さの大きい枚葉紙
あるいはカートンが搬送の途中で応力を失うことにあシ
うる。

わざわざ設けられた枚葉紙案内の手段が未だ完全に乾い
ていない印刷の接触汚損を起すことさえ、も稀ではない
。枚葉紙の両面が印刷される場合、接触汚損なく枚葉紙
を搬送することには特に困難が伴う。印刷直後の枚葉紙
の側が胴の外套面や枚葉紙案内要素あるいは枚葉紙を載
・せ／案内する胴の近傍に設けられた機械部分に接触す
るということは、両面印刷において種々雑多な紙を処理
する場合には避けられない。ところで、要求の厳しい印
刷の場合、僅かの接触汚損があってもその印刷は使われ
ないもあとなる。

ＤＢ７ＰＳ　１５６１０４３によって公知の排紙胴は２
重壁構造であシ、多孔質で空気を通す材料でできた覆い
を有している。２重壁の間にある空所には空気が吹込ま
れる。この空気は空気を通す覆いを貫通して外に出て、
排紙胴の外套面と印刷直後で下側になっている搬送途中
の枚葉紙の側との間に空気クッションを生成する。この
空気クッションが、排紙チェノによ？て持ち去られる枚
葉紙とその印刷直後の下側になった側を依然として載せ
／案内している排紙胴の外套面との間に周知のように速
度差が存在しても、印刷図柄の接触汚損を防止する。

この公知の排紙胴の製作費用位それたけでもかなりのも
のである。さらに空気クッションを生成させるために大
量の吹出し空気を必要とする。したがって、装置自体の
コストのほか、大きいエネルギ所要を見込まねばならな
い。したがって、このような多孔質の空気吹出し型の胴
を印刷機の中でよシ多くの場所で用いるということはそ
もそもできるととでない。

この′公知の排紙胴に大量の空気が必要でちることと結
びついているのは、機械の中における熱の放散であって
、それによって紙の収縮が起シうる。この排紙胴を用い
た場合、したがって屡々吹出し空気のだめの冷却装置や
加湿装置が追加的に必要となシ、これがまたコストを上
昇させるよう作用する。さらに、このような多孔質の空
気吹出し型の胴は圧胴としては使えない。

この公知の空気吹出し型の胴は、排紙装置においてはあ
る程度の成果をもって用いられうるとしても、上述のよ
うに、印刷機の中で広範に用られるには適していない。

ＵＳ−ＰＳ　３１２６百２６　の第３コラム４９行以降
で、送り胴のためのガラス玉付き布として構成された被
覆についての記述がある。ガラス玉が例えばゴム布の上
に接着されていて、接着母体と共に敷きつめ型の、多孔
質ではない表面を形成しておシ、この表面は一様でな・
いインキはじき特性を有している。つまり、紙を支える
ガラス玉の頭部はそこについたインキを積極的に枚葉紙
へと返すが、接着剤やゴム溶液でなっている谷部にはイ
ンキが蓄積する傾向がある。その結果、このようなガラ
ス玉付き布は度々洗浄されなければならない。

排紙胴にはこの公知のガラス玉付き布は条件付きでのみ
使用可能である。何となれば、チェノのグリッパがチェ
ノホイールの円周上の軌道から直線軌道に移行する場合
に、搬送される枚葉紙には、排紙胴の外套面の表面速度
とは僅かに異る速度が無理に与えられ名からである。そ
の結果化ずる印刷直後の枚葉紙の下側の面の、被覆つま
りガラス玉付き布に対する相対的移動が、ガラス玉の頭
部が良好なインキはじき特性を有するにかかわらず、必
ずや印刷図柄の接触汚損を起させる。

ＵＥ−ＰＳ１２５８８７３によってなお、圧胴ないし送
り胴の外套面上に張着される、アルミニウム板を例えば
サンドブラストで粗面化し、次いで薄いクロムめっき層
で覆うということが公知である。そのようにして作ちれ
た凹凸のついた表面の支持面となる表面部分は高さが不
規則で太きさも相異っている。比較的に鋭った支持面は
平らな支持面よシも当然早く磨耗する。磨耗した場所で
は他の材料、例えばアルミニウムが現れる。この他の材
料の裸になった表面のインキをはじく特性は、外套面全
体が両面印刷の場合に印刷直後の枚葉紙の側を載せ／案
内するにはもはや不向きとなる程に悪い。この欠点はさ
て置くこととしても、この種のクロムめっきのアルミニ
ウム板と圧胴ないし送り胴で載せ／案内される枚葉紙と
の相対運動は避けられない。

終シに引合いに出すが、ＤＢ−ＧＭ　７９１１９４７．
４、によって、両面印刷用輪転オフセット印刷機の圧胴
のための被覆としての、片面は平滑で他方の面には統計
的に一様に分布した高さの一定した半球形突起が設けら
れた枚葉紙を載せ／案内するフォイルが公知である。良
好なインキはじき特性を有する１種の化学的に安定で耐
磨耗性ある、例えばニッケルでできた支持層の上′に、
薄い、ミクロ粗さに平滑化されたクロム層が装着されて
いる。このフォイルは、送り胴の上だけでなく、実に特
には圧胴の上にあって両面印刷された枚葉紙を接触汚損
なく載せ／案内するに適している。しかし、載せ／案内
される枚葉紙の、それを載せ／案内する胴の外套面に対
する相対運動は、やはシこのようなフォイルでも防止さ
れ得ない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、片面印刷においてもまた両面印刷にお
いても、印刷機全体を通して接触汚損のない枚葉紙の搬
送を保証できるようにすることである。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的を解決する手段は特許請求の範囲第１項に記載
のとおシである。

本発明による被覆を送り胴、貯留胴、反転胴、圧胴およ
び排紙胴に用いることにより、印刷された枚葉紙の接触
汚損のない送りが保証される。

本発明による被覆の、インキをはじく性質の凹凸のつい
た表面が、貫通部分を通して供給あるいは吸引される空
気と共に働くことによって、被覆上での枚葉紙の不動保
持あるいはこの空気のクッションによっての接触のない
搬送のいずれかが行われる。空気クッションによる搬送
の際に印刷直後の枚葉紙の側が凹凸のついた面の高い部
分に短時間接触することがあっても、これは接触汚損に
はつながらない。このとき注入されることとなる空気の
量は適当な制御によって少い限度内に留められる。

本発明による被覆の凹凸のついた面に設けられた貫通部
分は、その全部が支持面の間の谷部に配置されていてよ
い。１つの貫通部分の断面がただ１つの支持面を含んで
いてもよいし、凹凸のついた面のよシ多くの支持面と谷
部を蔽ってもよい。貫通部分が凹凸のついた面全体にわ
たって統計的に一様に分布するよう分散して設けられて
いるのが有利である。もちろん、貫通部分が凹凸のつい
た面で合目的的に不規則に配置されていてもよい。貫通
部分はこの場合グループごとに集っていてよい。

貫通部分が円形あるいは少くとも円に似た形の断面を有
していれば有利であるが、また、多角形、例えば四角形
断面の貫通部分も用いられうる。凹凸のついた面の支持
面は半球、円筒あるいは円錐台形に作られてよい。被覆
自体が１層あるいはそれ以上の層で成っていてよい。電
型法で成形され、その凹凸のついた表面がクロムめっき
されたニッケルのフォイルが特に有利であることが知ら
れている。このような種類のニッケルフォイルの場合、
貫通部分は支持面と一緒に電型法で成形されうる。しか
しまた、ガラス玉付き布あるいはプラスチックフォイル
ないし金属フォイルを用いることも考えられる。

この種の被覆における貫通部分は機械的に、例えば打抜
きによって作られうる。一般的には凹凸のついた面の１
つの貫通部分の直径は１ｍｍより小さく、例えば０．６
ＩＩ１１１とされる。

本発明による被覆を圧胴、送り胴、排紙胴に用いる場合
、この被覆を支える外套面には空気の孔が設け、られる
が、それら孔の各々は少くとも２つ、望ましくはより多
数の貫通部を蔽うものとされる。

本発明のその他の特徴や利点は図面の説明の中に記しで
ある。以下では図面を用いつつ本発明のいくつかの実施
例について説明する。

〔実施例〕

第１図に断面で示されているガラス玉付き布は市販の“
８ｐｈｅｒｏｃｏｔｅ”布に相当するものである。

その紙を支える面においては、ガラス玉１が非対称配列
で円圧の形で突出している。これらのガラス玉１は、ガ
ラス玉つき布の支持材料２の中に加硫埋込みされている
。ガラス玉１は親水性である。すなわち、それらは印刷
直後の枚葉紙の下側の面から来て着いたインキを積極的
に元に返す。それらはそれ故傾向としてインキの蓄積を
許さない。したがって、このガラス玉の円圧は印刷直後
の枚葉紙下面を支えるのに適している。ガラス玉付き布
のゴム様の支持材料２はこれに反して親油性であり、し
たがって、傾向トシてインキの蓄積を生ぜしめる。この
ガラス玉付き布はそれ故に、枚葉紙がその自重だけによ
って、あるいは小さな張力の下で載るような紙送り胴に
おいてのみ成功裡に用いられうる。

第１図のガラス玉付き布においては円形の貫通部分３が
打抜きで形成されている。これら貫通部分を通して、送
り胴の外套のしかるべき構造によって、空気が吹出しあ
るいは吸引される。

その第１の場合は、少くともガラス玉１の円圧の間にお
いて空気のクッションが生成し、印刷直後の枚葉紙下面
はガラス玉の円圧に単に弱く接触するのみで、したがっ
て未だ乾いていない印刷の接触汚損が避けられる。貫通
部分６を通して外気が吸引されるときには、載せ／案内
されている枚葉紙の下に真空が発生し、それにより枚葉
紙はガラス玉１の円圧にしっかりと押付けられる。

第２図は本発明による別の１つの被覆を断面で示すが、
これは一方の表面が例えばサンドブラストで粗面化した
後クロムめっきされたニッケル鋼板４である。薄いクロ
ムの層５が支持体の役をなしているニッケル鋼板４の粗
面化された全表面を蔽っている。第２図の被覆において
はレーザービームによって例えば直径０．２　ｍｍの極
めて小さい貫通部分３が明けられている。これら貫通部
分６は前例同様、空気の吹出し、あるいは外気の吸引の
役をする。第２図の被覆の粗面化された面の上にはそれ
故同様に、空気クッションが生成され、これがインキを
はじく性質のクロムの表面層５と共に働いて、枚葉紙と
被覆の間に相対運動がある場合であっても、印刷直後の
枚葉紙下側の接触汚損を防止する。ところで、起シうる
相対運動を防止するために枚葉紙が表面上に不動で保持
されるべき場合には、枚葉紙下側とクロムの表面層５の
間で負圧が生成するよう、貫通部分３を通して外気が吸
引される。第２図の被覆の、粗面ではあるがインキをは
じく性質の表面は、この場合枚葉紙をしつかシと不動に
保持する。さて終シとして、枚葉紙が第２図の被覆から
引離されるべきときには、貫通部分３を通しての空気の
供給によってこの負圧が急速に消滅する。そこで枚葉紙
は接触汚損なしにインキをはじく性質の表面から引離さ
れる。

第３図は本発明の特に有利な１つの実施例を示す。この
場合にも第２図の場合と全く同様に、被覆は２つの層、
すなわちニッケルでできた支持層６と、このニッケルの
支持層乙の凹凸のついた表面８の上に装着され次薄いク
ロムの表面層７で成っている。この凹凸のついた表面８
の構造は、半球状の支持面９とその間にある谷部１０で
゛成っている。これら半球状支持面９は凹凸のついた表
面８上で非対称に、しかしながら統計的に一様に分布し
て設けられている。第６図の被覆１１には、数個の谷部
１ｏにおいて四角形断面の貫通部分３が設けられている
が、これら貫通部分は第４図に示すように、グルーｆを
形成している。四角形断面の１辺の長さは例えばＱ、　
２１ｍとなっている。第６図による被覆１１は電型法を
用いて作られる。この際に貫通部分６も同時に成形され
る。

第３図に示されているように、被覆１１は胴の外套面上
に張着される。貫通部分乙の１つのグループの下方では
この外套面１２に１つの孔１６が設けられてお９、この
孔は直径が約２朋で貫通部分３の１つのグループ０を蔽
っている。

圧力空気が孔１３を通じて供給され貫通部分６から吹出
される。それによって被覆１１のクロムの表面層７の上
方には常圧を超える圧力が生成し、この圧力が搬送され
ている枚葉紙１４を、その印刷直後の下側が半球状支持
面９゛の円圧と接触することがない程度に持上げる。

被覆１１においては、第５図に示すように、よシ大きい
、例えば２　ｍｌの直径の貫通部分３が設けられてよい
。そのような被覆は有利な方法としては排紙胴に使われ
る。

第６図に断面図で示されている圧胴１５から、両面印刷
された枚葉紙１４が１つの渡し胴１６に引渡される。圧
胴１５には第６図のような被覆１１が張着されている。

その外套面１２には空気の流路１７が配置されている。

これら流路は圧胴１５の回転軸に平行に伸びている。。

圧胴１５の１つの端面では、第７図に示すように、図に
は示していない機械の側壁上に１つの弁板１８が設けら
れている。この弁板は、孔２０を通して負圧発生源に接
続されている１つの制御スリット１９を有している。外
套面１２に沿ってその特定の場合に、孔１３を通じて外
気に連絡している数個の空気流路１７が配置されている
。既に第３図において説明したように、被覆１１は、そ
の貫通部分６の各グループがそれぞれ１つの空気流路１
７の孔１３で蔽われるように張着されている。

さて、空気流路１７が制御スリット１９の領域にあると
きは貫通部分３を通して空気が吸引され、したがって被
覆１１の表面上この場所において負圧が発生する。この
負圧は枚葉紙１４を吸引し、それにより、枚葉紙が脱落
することを防ぐ。枚葉紙１４はそれ故に、圧胴１５と送
り胴１６の間の隙間を通して脱落し得ない。枚゛葉紙は
、それどころか、被覆１１の表面に対しての相対運動を
生じうろことなしに、送り胴１６によって取去られる。

圧胴１５と送り胴１６の切点の付近で空気流路１７は制
御スリット１９を離れ、それによって負圧は解消し、し
たがって枚葉紙はこの場所においてもはや被覆１１に押
付けられなくなる。

第８図に略図的に示されている印刷装置は片面印刷用と
なっている。印刷装置１は版胴２１、ゴム胴２２および
２倍径の大きさの圧胴２３で成っている。圧胴２６には
被覆１１が、張着されている。それの構盛は第６図にお
ける圧胴１５のそれに相当し°ている。制御スリット１
９は、枚葉紙の端がゴム胴２２と圧胴２３の間の印刷隙
間を丁度離れたときに、被覆１１の表面上に負圧が発生
するように働く。それによって、第６図においての説明
のように、枚葉紙の脱落が避けられる。

２倍径の犬ききの送り胴１６が圧胴２６から枚葉紙を取
り去る。送り胴の紙載せ／案内面２４には、第１図のよ
うな被覆すなわち、同様に全面にわたって分散配置され
た貫通部分３を有するガラス工性き布が張着されていて
よい。送り胴１６の外套面がしかるべき構造である故に
、下方領域にある制御スリット１９の助けによって空気
が吹出され、搬送されている枚葉紙１４は紙案内壁板２
６の上に押し載せられる。それ故に、印刷直後の枚葉紙
の側は送り胴１６上に張着された第１図のようなガラス
工性き布に容易に接触しないかあるいは全く接触しない
。後続の印刷装置のゴム胴２２および版胴２１と組んで
働く圧胴２６は枚葉紙１４を受取シ、それを片面多色印
刷における次段の印刷が行われる印刷隙間を通して送る
。この圧胴２３にも第３図のような被覆１１が張着され
ている。

第９図は両面印刷機における２つの印刷装置を暫峰的に
示している。この構成全体において第８図と異るのは吹
出口がついた紙案内壁板２６の構造だけである。第１の
印刷装置の圧胴２３で載せ／案内される枚葉紙１４は既
にその下側に１回あるいはよシ多くの印刷をなされたも
のである。つまシ、圧胴２６は反転された枚葉紙を載せ
／案・内している。版胴２１およびゴム胴２２の助けに
よって、下側に印刷をされた枚葉、紙に、この印刷装置
で第１図の裏面印刷がなされる。印刷隙間を通過し、送
り胴１６によって前縁部が受取られた後に、枚葉紙１４
は第８図の場合と全く同様に、それが脱落しないよう、
圧胴２′５の被覆１１に負圧の作用によって押付けられ
る。

送り胴１６の下方領域において、この場合は第１図のよ
うな被覆の貫通部分から空気が吹出されるのではなく、
空気が吸引される。追加的に、紙案内壁板２６の上部に
吹出し空気によって空気クッションが形成される。その
結果として、両面とも印刷直後の枚葉紙１４は第１図の
ような被覆の半球形の支持面１に向けてしっが）と押付
けられる。枚葉紙の送り胴１６の外套面に対しての相対
運動は起シ得彦い。ガラス工性き布のガラス玉は親水性
である故、そのようにして送られた枚葉紙１４は、その
印刷直後に載せられた側における接触汚損なしに、次段
の圧胴２３によって取シ去られる。第２段として示され
た印刷装置の圧胴２３の上では、版胴２１およびゴム胴
２２との共同の働きで枚葉紙１４に２回目の裏面印刷が
なされる。圧胴２３には、印刷隙間（（おいても、また
そのすぐ後においても、未だ印刷直後と言える表面印刷
の側での接触汚損が起らないよう１；、やはシ被覆１１
が設けられている。

特に有利なこととして、第３図ないしは第５図のような
被覆１１は排紙胴２８に使用されてよい。このような使
用法が第１０図および第１１図に示されている。最後の
印刷装置の略図的に示された圧胴２３がら枚葉紙はチェ
ンデリペリ式排紙装置２５の排紙胴２８に引渡される。

枚葉紙１４の端がゴム胴２２がら離れてがら、圧胴２３
の上に張着された被覆１１の特別な構造による吸引作用
によって、枚葉紙１４の脱落が防止される。テエンデリ
ペリ式排紙装置２５のグリノ・ぐ支台２７が排紙胴２８
を離れるや否や、枚葉紙１４は、排紙胴２８の外周とは
僅かに異った速度を無理に与えられる。それにょシ排紙
胴２８の枚葉紙を載せ／案内する外套面と枚葉紙１４の
下側との間の相対運動が強制されることとなる。

第１１図は、本発明による被覆１１を用いることによっ
て、この相対運動にもがかわらず印刷直後の枚葉紙下面
の接触汚損がいかにして避けられるかを示す。排紙胴２
８には幾つかの数の吹出し室２９が設けられており、そ
れら吹出し室の構造を空気量が節約され流動に好都合な
ものとすることが、泡立ち形のゾロフィル部分６１、例
えば“ＰＵ−８ｃｈａｕｍ”の助けによって達せられて
いる。吹出し室２９は、制御孔６０および制御スリット
１９を経て、図には示されていない圧力空気源に間歇的
に接続される。排紙胴２８の外套面１２には吹出し孔６
２の１列があって、これらの孔は被覆１１における貫通
部分乙に対して対称に配置されている。制御孔３０の１
つが制御スリット１９の領域にある限りに・おいては、
吹出し室２９を、そしてまた吹出し孔６２および被覆１
１の貫通部分３を通して空気が吹出され、被覆１１の凹
凸のついた表面の上部に空気クッションが形成され、こ
れが枚葉紙１４を紙案内壁板２６の上に押し載せる。印
刷直後の枚葉紙下側はそれ故被覆１１の凹凸のついた表
面に実際上接触しない。枚葉紙の被覆１１０表面に対し
ての相対運動にもかかわらず、印刷直後の枚葉紙の側の
接触汚損は起らない。

枚葉紙が被覆１１の紙支持用円圧に僅かに接触するべく
なったとしても、このことは印刷の接触汚損を生せしめ
ない。何と々れば、被覆１１のクロムの表面層７が親水
性であって、ついたインキを積極的に元に戻すからであ
る。したがって、インキの分配状況の変化は起らない。

両面印刷機における反転ステーションにおいてもまた、
第１２図および第１６図に略図的に示されているように
、本発明による被覆は大きな有利性をもって用いられる
。第１の印刷装置は版胴２１、ゴム胴２２および圧胴？
３で成っている。これに続いて送り胴３３があって、こ
れが枚葉紙１４を貯留胴３４に引渡す。そこから反転胴
６５が、機械のセットの仕方によって枚葉紙をその前縁
部あるいは後縁部をつがんで受取る。反転胴３５から枚
葉紙はそれのすぐ後の圧胴２３に到達する。圧胴２３は
版胴２１およびゴム胴２２と組んで働き、それにより枚
葉紙１４は、機械のセットの仕方次第で表面の印刷ある
いは裏面印刷をこの印刷装置においてされる。

１倍径の大きさの送り胴６３には第１図のような被覆が
設けられている。すなわち、枚葉紙はその印刷直後の側
が送り胴３６の載せ／案内面と接触しないよう１′：、
、吹出し空気によって紙案内壁板２６に押付けられる。

貯留胴３４には、それが２倍径の大きさを有する故、２
つの紙載せ／案内面が設けられておシ、枚葉紙の後縁の
領域において、調整可能の吸引箱３６がある。

この吸引箱３６は第１３図で拡大して示しであるが、こ
れは枚葉紙のフォーマットに合わせて調整されうる。吸
引箱６６は配管′５７を経て図には示されていない負圧
発生装置に接続されている。吸引箱６６の孔１３を備え
た覆い板６８は第６図のような被覆１１と接着されてい
る。

貫通部分６のグループの各々がそれぞれ１つの孔１３で
覆われている。枚葉紙１４の後縁領域が吸引箱６６の作
用で吸引されることにより、反転胴３５の鉗子形グリッ
パからの枚葉紙後縁部の確実で接触汚損のない受取シが
保証される。

吸引箱６６はそれ故に先づはこの場合も下側に印刷され
ている枚葉紙１４の脱落を防止する。

被覆１１の親水性の表面は枚葉紙下側の印刷の接触汚損
を追加的に防止する。

本発明による被覆を輪転印刷機におけるすべての胴に一
貫して用いるならば接触汚損の々い確実な枚葉紙の送り
が保証される。被膜の貫通部分３が、特にはこれが圧胴
に用いられた場合に、インキで汚れることを防ぐため、
特定の角度位置、つまシ被覆が枚葉紙を支えていない角
度位置において短時間吹出し空気が噴出するようにでき
、これによって被覆の貫通部分６はインキや塵を除゛去
されて清浄となる。一般に基本的には、吹出しから吸引
へ、そしてその逆に切替えを行うことが可能である。吸
引箱５６は、貯留胴のほか、２倍径の大きさの普通の送
り胴においても用いられうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるガラス上付き布の断面図、第２図
は本発明による片面をクロムめっきされたニッケル鋼板
の断面図、第６図は本発明による片面をクロムめっきさ
れた電型法によって作られた′ニッケルのフォイルの断
面図、第４図は第６図のフォイルの平面図、第５図は第
３図のイオイルで比較的大きい貫通部分を有するものの
平面図、第６図は本発明による被覆を有する圧胴の断面
図、第７図は第６図の圧胴の部分的平面図、第８図は片
面多色印刷用のオフセット輪転印刷機における２つの印
刷装置の概略図、第９図は両面印刷にセット変えされう
る印刷機における２つの印刷装置の概略図、第１０図は
多色オフセット輪転印刷機の最終段の圧胴からチェンデ
リベリ式排紙装置への枚葉紙の引渡しを略図式に示す図
、第１１図は排紙胴の拡大した断面図、第１２図は反転
機構部を有する両面印刷にセット変えされうる印刷機の
２つの印刷装置の概略図、第１３図は反転機構部に属す
る貯留胴の１部分の断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一方の面は平滑、これと向い合う他方の面は凹凸の
   ついた面となつており、少くともこの凹凸のついた面か
   ら突出していて枚葉紙を支える、望ましくは統計的に一
   様に分布配列された支持面がインキをはじき、化学的に
   安定で、耐磨耗性ある材料でなつている、片面および両
   面印刷用輪転オフセット印刷機の紙送り胴の被覆におい
   て、 支持面（９）と谷部（１０）でなつている凹凸のついた
   面が幾つかの場所において意図的に設けられた貫通部分
   （５）によつて不連続になつており、これら貫通部分（
   ３）が選択的に吹出し空気あるいは吸引空気の作用の下
   におかれうることを特徴とする輪転オフセット印刷機の
   紙送り胴の被覆。 ２、貫通部分（３）がすべて、凹凸のついた面における
   支持面（９）の間の谷部（１０）に設けられている、特
   許請求の範囲第１項に記載の被覆。 ３、１つの貫通部分（３）の断面が高々１つの支持面（
   ９）を含んでいる特許請求の範囲第１項に記載の被覆。 ４、１つの貫通部分（３）の断面が凹凸のついた面にお
   ける幾つかの数の支持面（９）と谷部（１０）を蔽つて
   いる、特許請求の範囲第１項に記載の被覆。 ５、貫通部分（３）が凹凸のついた面の全体にわたつて
   統計的に一様に分布するよう分散して設けられている、
   特許請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１項に記
   載の被覆。 ６、貫通部分（５）が凹凸のついた面において不規則に
   分散配置されている特許請求の範囲第１項ないし第４項
   のいずれか１項に記載の被覆。 ７、貫通部分（３）がグループごとに集まつている、特
   許請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１項に記載
   の被覆。 ８、貫通部分（３）が円形あるいは少くとも円に似た形
   の断面を有している特許請求の範囲第１項ないし第７項
   のいずれか１項に記載の被覆。 ９　貫通部分（３）が多角形、望ましくは四角形に形成
   されている特許請求の範囲第１項ないし第７項のいずれ
   か１項に記載の被覆。 １０、支持面（９）が半球、円筒あるいは円錐台形に作
   られている特許請求の範囲第１項ないし第９項のいずれ
   か１項に記載の被覆。 １１、被覆（１１）が１層あるいはいくつかの層でなつ
   ている特許請求の範囲第１項ないし第１０項のいずれか
   １項に記載の被覆。 １２、被覆（１１）が、ガラス玉付き布（１）、プラス
   チックフォイル、あるいは金属フォイルとして形成され
   ている特許請求の範囲第１項ないし第１１項のいずれか
   １項に記載の被覆。 １３、貫通部分（３）が機械的に作られたもの、望まし
   くは打抜かれたものである特許請求の範囲第１項ないし
   第１２項のいずれか１項に記載の被覆。 １４、貫通部分（３）が支持面（９）と共に電鋳法によ
   り成形されている特許請求の範囲第１項ないし第１３項
   のいずれか１項に記載の被覆。 １５、凹凸のついた面の貫通部分（３）の直径が１ｍｍ
   より小さく、例えば０．３ｍｍとなつている、特許請求
   の範囲第１項ないし第１４項のいずれか１項に記載の被
   覆。 １６、被覆（１１）を支える外套面（１２）に、各々が
   少くとも２個、望ましくはそれ以上の数の貫通部分（３
   ）を蔽うような孔（１３）が設けられている、特許請求
   の範囲第１項ないし第１５項のいずれか１項に記載の被
   覆の圧胴、送り胴および排紙胴への使用。 １７、１つの送り胴あるいは排紙胴の下方に、望ましく
   は外套面（１２）との距離を一定として、空気吹出孔を
   有する紙案内壁板（２６）が配置されている、特許請求
   の範囲第１６項に記載の被覆の使用。 １８、被覆（１１）が、枚葉紙のフォーマットに合わせ
   る調整が可能な１つの吸引箱（３６）の上に着いている
   、特許請求の範囲第１項ないし第１７項のいずれか１項
   に記載の被覆の貯留胴への適用。 １９、吸引箱（３６）が、被覆（１１）を上に接着した
   １つの覆い板（３８）を有しており、覆い板（３８）の
   孔（１３）が被覆（１１）の凹凸のついた面の幾つかの
   数の貫通部分（３）を蔽つている、特許請求の範囲第１
   ８項に記載の被覆の使用。