JP4265826B2 - 印刷装置及び印刷物排紙収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び印刷物排紙収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エマルジョンインキを用いて印刷する印刷装置として、平版印刷装置、凹版印刷装置、凸版印刷装置、孔版印刷装置等があるが、孔版印刷装置では殆どエマルジョンインキを使用している。このような印刷装置に使用されているエマルジョンインキは、不乾性油や不揮発性油に顔料を均一に分散させた油相約10〜50%に水相を約90〜50%乳化させたもの、いわゆるW/O型(油中水型)エマルジョンであり、油相中には、必要に応じて溶剤、樹脂、乳化剤、界面活性剤等が含まれている。水相中には、必要に応じて湿潤剤、水溶性樹脂、電解質、防黴剤、酸化防止剤等の水溶性添加物が含有されている。
【0003】
ところで、このようなエマルジョンインキを用いる印刷装置において、印刷直後の印刷物の印画部(転移されたエマルジョンインキによる像)は、通常そのまま放置させて自然乾燥によって乾燥している。具体的には、印刷後は、エマルジョンインキ中の油相成分を用紙中に自然に浸透させ、水相成分を自然に大気中に蒸発させるという、単なる放置に任せている。
【0004】
そのため、印刷装置において連続的に印刷された印刷物を排紙トレイの上に重ねて排紙すると、先に排紙された印刷物上の印画部を構成するエマルジョンインキの一部が、後から排紙された印刷物の裏面に付着するという、いわゆる「裏移り」と称せられる不具合が発生する。また、印刷直後のエマルジョンインキに触れると、乾燥していないエマルジョンインキにより指や衣服が汚れたり、印刷物上の画像が損なわれるという不具合が発生する。特に、孔版印刷装置によって形成されたエマルジョンインキの像は、その像の盛り上がりが他の印刷装置により印刷されたエマルジョンインキの像に比して大きく、上述の不具合の発生は顕著なものとなっている。
【0005】
このような不具合を解決するために、実開昭55−159149号公報に記載されているように、例えば、印刷物を放熱源からの熱により非接触状態で加熱して乾燥することが知られている。
【0006】
また、特開平2−16053号公報に記載されているように、繰り出した帯状の余剰インキ転写紙を印刷物に押し当てることにより、印刷物上の余剰インキを剥ぎ取るようにした発明、特開平1−202487号公報に記載されているように、印刷物の余剰インキをローラに転写させ、それをシートによりクリーニングする発明、特開平7−132586号公報或いは特開平8−258244号公報に記載されているように、インキに相容せず且つインキよりも表面張力の低い余剰インキ除去液を塗布したローラを印刷物に接触させ、そのローラにより印刷物上のインキを剥ぎ取る発明がある。また、特開平9−39362号公報に記載されているように、エマルジョンインキを用いて印刷した直後に、印刷物(画像担持体)と剛体との間で印画部のエマルジョンインキを押圧し、エマルジョンインキを破壊させて固定像を得ることにより、裏移りを防止する発明がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
実開昭55−159149号公報に記載されているように、印刷物を放熱源からの熱だけで乾燥するようにした技術は、エマルジョンインキに多量の水分が含まれているため、乾燥後の印刷物に波打ちが生じたり、エマルジョンインキ中の顔料の凝集が発生しチョーキングの悪い画像になるという問題がある。また、印刷物に波打ちが生ずると、排紙トレイ上において印刷物が不揃いとなり易く、積層された印刷物の間に隙間が生ずるため積層枚数が少なくなる不具合もある。さらに、印刷物のインキの乾燥を加熱のみに依存すると、加熱が連続して行われるため、加熱部でジャムが発生すると印刷物が異常に加熱されるおそれがあり、さらに、放熱源の温度が乾燥可能状態に立ち上げるために長い準備時間を必要とする。
【0008】
特開平2−16053号公報に記載されているように、帯状の余剰インキ転写紙を印刷物に押し当てることにより、印刷物上の余剰インキを剥ぎ取るようにした発明は、大量の余剰インキ転写紙を消費するため不経済である。また、特開平1−202487号公報に記載された発明は、ローラ上に転写させた余剰インキをクリーニングするために大量のクリーニングシートを消費するため不経済である。
【0009】
特開平7−132586号公報或いは特開平8−258244号公報に記載された発明は、印刷物上のインキを剥ぎ取るための余剰インキ除去液の補充や交換等のメンテナンスを必要とし、また、余剰インキ除去液をこぼしてしまうことがあるので操作が煩わしい。
【0010】
特開平9−39362号公報に記載された発明は、エマルジョンインキを破壊させて固定像を得ているが、回収タンクに回収するエマルジョンインキが液状であるため、廃棄及び清掃が困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の印刷装置は、エマルジョンインキを用いて用紙に画像を印刷する印刷部と、この印刷部に用紙を給紙する給紙部と、この給紙部から前記印刷部を経て排紙部に至る用紙搬送経路中に配設された用紙搬送部とを具備する印刷装置において、前記用紙搬送部は、前記印刷部により印刷された印刷物の印画部に接触させたときに印画部の表面に存在する余分のエマルジョンインキを顔料とそれ以外の成分とに分離して除去する多孔質層と、この多孔質層で分離した顔料以外の成分を吸収して保持する保持層とを有するインキ除去シートによって形成された搬送ベルトを具備する。
【0012】
したがって、印刷物の印画部の余分なエマルジョンインキを搬送ベルトを兼ねたインキ除去シートの多孔質層により顔料とそれ以外の溶媒成分等の成分とに分離して除去し、顔料以外の溶媒成分等の成分を保持層で吸収して保持することができる。このため、印刷物上の余分なエマルジョンインキの除去能力を高めることが可能となる。
【0013】
請求項2記載の印刷装置は、請求項1記載の印刷装置であって前記用紙搬送部は、前記印刷部と前記排紙部との間に配設されている。
【0014】
したがって、印刷済みの用紙を排紙部に排紙する前に余分なエマルジョンインキを除去することが可能となる。
【0015】
請求項3記載の印刷装置は、請求項1記載の印刷装置であって前記印刷部は、用紙搬送方向における異なる位置で用紙に画像を転写する複数の転写部を備え、前記用紙搬送部は、前記転写部の間に配設されている
【0016】
したがって、上流側の転写部により用紙に転写した画像の余分なエマルジョンインキを除去した状態で次工程の転写部に用紙を搬送することが可能となる。
【0017】
請求項4記載の印刷装置は、請求項1記載の印刷装置であって前記印刷部は、用紙搬送方向における異なる位置で用紙に片面ずつ画像を転写する複数の転写部を備え、前記用紙搬送部は、下流側の前記転写部に配設されている。
【0018】
したがって、上流側の転写部により用紙の一方の面に転写した画像の余分なエマルジョンインキを、下流側の転写部により用紙の他方の面に画像を転写するときに除去することが可能となる。
【0019】
請求項5記載の印刷装置は、請求項1ないし4の何れか一記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの多孔質層に残ったエマルジョンインキ中の顔料を除去するクリーニング手段を具備する。
【0020】
したがって、多孔質層によるエマルジョンインキの分離除去作用を長期に亘り促進させることが可能となり、また、インキ除去シートから印刷物への顔料の再転写を防止することが可能となる。
【0021】
請求項6記載の印刷装置は、請求項1ないし5の何れか一記載の印刷装置であって前記搬送ベルト搬送ローラに交換自在に巻回されている。
【0022】
したがって、インキ除去シートを交換することにより、長期間に亘り印刷物上の余分なエマルジョンインキを除去することが可能となる。
【0023】
請求項7記載の印刷装置は、請求項1ないし6の何れか一記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの多孔質層に除去されたエマルジョンインキの水分を蒸発させる乾燥手段を具備する。
【0024】
したがって、多孔質層上のエマルジョンインキは水分が乾燥手段により速やかに蒸発されて粘度が低くなるので、多孔質層上のエマルジョンインキの浸透性が促進され、多孔質層上のエマルジョンインキを短時間で顔料とそれ以外の成分とに分離することが可能となる。
【0025】
請求項8記載の印刷装置は、請求項1ないし7の何れか一記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの保持層に保持された顔料以外の成分を転移させる転移手段を具備する。
【0026】
したがって、保持層におけるエマルジョンインキの溶媒成分の吸収能力をさらに高めることが可能となる。
【0027】
請求項9記載の印刷物排紙収納装置は、印刷装置によりエマルジョンインキを用いて印刷された印刷物を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部により搬送された印刷物を収納する収納部とを具備する印刷物排紙収納装置において、前記用紙搬送部は、印刷物の印画部に接触させたときに印画部の表面に存在する余分のエマルジョンインキを顔料とそれ以外の成分とに分離して除去する多孔質層と、この多孔質層で分離した顔料以外の成分を吸収して保持する保持層とを有するインキ除去シートによって形成された搬送ベルトを具備する。
【0028】
したがって、印刷物の印画部の余分なエマルジョンインキを搬送ベルトを兼ねたインキ除去シートの多孔質層により顔料とそれ以外の溶媒成分等の成分とに分離して除去し、顔料以外の溶媒成分等の成分を保持層で吸収して保持することができる。このため、印刷物上の余分なエマルジョンインキの除去能力を高めることが可能となる。
【0029】
請求項10記載の印刷物排紙収納装置は、請求項9記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの多孔質層に残ったエマルジョンインキ中の顔料を除去するクリーニング手段を具備する。
【0030】
したがって、多孔質層によるエマルジョンインキの分離除去作用を長期に亘り促進させることが可能となり、また、インキ除去シートから印刷物への顔料の再転写を防止することが可能となる。
【0031】
請求項11記載の印刷物排紙収納装置は、請求項9又は10記載の印刷装置であって前記搬送ベルト搬送ローラに交換自在に巻回されている。
【0032】
したがって、インキ除去シートを交換することにより、長期間に亘り印刷物上の余分なエマルジョンインキを除去することが可能となる。
【0033】
請求項12記載の印刷物排紙収納装置は、請求項9ないし11記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの多孔質層に除去されたエマルジョンインキの水分を蒸発させる乾燥手段を具備する。
【0034】
したがって、多孔質層上のエマルジョンインキは水分が乾燥手段により速やかに蒸発されて粘度が低くなるので、多孔質層上のエマルジョンインキの浸透性が促進され、多孔質層上のエマルジョンインキを短時間で顔料とそれ以外の成分とに分離することが可能となる。
【0035】
請求項13記載の印刷物排紙収納装置は、請求項9ないし12記載の印刷装置であって前記インキ除去シートの保持層に保持された顔料以外の成分を転移させる転移手段を具備する。
【0036】
したがって、保持層におけるエマルジョンインキの溶媒成分の吸収能力をさらに高めることが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第一の形態における印刷装置を図1に基づいて説明する。本実施の形態における印刷装置Aは、原稿画像を読み取る画像読取部1と、この画像読取部1により読み取られた画像データに基づいてマスタ2にデータを穿孔形成する製版部3と、この製版部3により製版されたマスタ2を巻回する版胴4を具備する印刷部5と、使用済みのマスタ2を版胴4から剥がして収納する排版部6とを備え、さらに、給紙部7から印刷部5を経て排紙部8に至る用紙搬送経路中に用紙搬送部9が設けられている。
【0038】
印刷部5は、インキ供給軸10に回転自在に支持された版胴4の内部に、インキローラ11とドクターローラ12とを有し、版胴4に形成されたメッシュ状のスクリーンを間にしてインキローラ11と対向するプレスローラ13を進退自在に設けることで転写部14が形成されている。転写部14は、インキ供給軸10からインキローラ11の外周に供給されたインキを、版胴4に巻回された製版済みのマスタ2及び版胴4のスクリーンとを介して滲み出させてプレスローラ13によって版胴4に圧接された用紙pに転写するものである。
【0039】
給紙部7は、昇降台15に積載された用紙pを最上層のものから送り出す給紙ローラ16と、この給紙ローラ16により送り出された用紙pの重送を阻止する分離ローラ17とを有する。また、プレスローラ13と用紙搬送部9との間には、印刷済みの用紙(以下、印刷物Pと称する)の版胴4への巻き付きを防止する剥離爪18が版胴4に対して接離自在に設けられている。
【0040】
用紙搬送部9はプレスローラ13の近傍から排紙部8に向かう用紙ガイド19の上面に対向配置され、この用紙搬送部9は、所定の間隔を開けて配置された複数の搬送ローラ20と、これらの搬送ローラ20に交換自在に巻回された搬送ベルトを兼ねたエンドレスのインキ除去シート21と、用紙ガイド19とは反対側でインキ除去シート21に対向する吸引ファン22とにより形成されている。この吸引ファン22は用紙ガイド19の上面に送り出された印刷物Pを負圧によりインキ除去シート21に引きつけるもので、インキ除去シート21には用紙ガイド19から吸引ファン22への通気を許容する複数の通孔(図示せず)が形成されている。また、搬送ローラ20の一方はモータ(図示せず)に連結されている。
【0041】
ところで、インキ除去シート21は、印刷物Pに転写された余分なエマルジョンインキを除去することにより、印刷物Pの乾燥を促進するためのものである。本実施の形態におけるインキ除去シート21は、印刷物P上の余分なエマルジョンインキを効率よく除去するために次のように構成されている。
【0042】
すなわち、インキ除去シート21は、印刷物P上の印画部を構成するエマルジョンインキを顔料とそれ以外の成分(エマルジョンインキの溶媒成分等)とに分離して除去する多孔質層(図示せず)と、この多孔質層で分離した顔料以外の溶媒成分等の成分を吸収保持する保持層(図示せず)とを有する。保持層はシート基材(図示せず)の一面に形成され、その表面に多孔質層が形成されている。
【0043】
この場合、多孔質層は、シリカ、アルミナ等の無機顔料粒子とバインダとからなるもの、特に擬ベーマイトを含むものが好適で、細孔構造としては細孔半径が実質的にインキの顔料粒子の半径よりも小さいことが好ましく、本実施の形態では1〜30nmである。多孔質層が擬ベーマイトを含む場合、ベーマイト結晶がシート基材に対してb軸が垂直に配向していると高い吸収作用が得られるので好ましい。
【0044】
多孔質層は、例えば、擬ベーマイトゾルと有機バインダとの混合液を塗工液としてシート基材に塗布し、乾燥することにより形成される。具体的には、擬ベーマイトゾルに有機バインダを加えてスラリ状とし、ロールコータ、エアナイフコータ、ブレードコータ、ロッドコータ、バーコータ、コンマコータ等を用いてシート基材に塗布した後に乾燥する。
【0045】
この場合、擬ベーマイトゾルに混合する有機バインダとしては、澱粉やその変性物、ポリビニルアルコール及びその変性物、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)ラテックス、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の使用が可能である。このような有機バインダの使用量は、塗工液中に含まれる擬ベーマイトゾルの3〜50重量%程度が好ましい。3重量%未満の場合には多孔質層の強度が不十分となるおそれがあり、50重量%を超える場合には、インキの吸収性が損なわれるおそれがある。
【0046】
さらに、擬ベーマイトを含む多孔質層には、インキの吸収性の向上等を目的として、シリカゲル、アルミナゲル等の複数の顔料を併用することもできる。特に、多孔質層の表面の耐擦傷性を高めるために、多孔質層の上にシリカゲル層を設けることもできる。シリカゲル層の平均粒径を10〜90nmとし、固形分濃度を1〜20重量%のシリカゾルにバインダを加えて塗布すると、塗工膜の耐擦傷性が高くなるので好ましい。
【0047】
シリカゾルに加えるバインダとしては、多孔質層の形成に使用するものと同様のバインダが使用されるが、特に、珪素含有ポリマーを使用することが好ましい。この場合のバインダの使用量は、シリカゾルの固形分(SiO2 換算)に対して1〜30重量%が好ましい。すなわち、バインダの使用量が1重量%未満の場合はシリカゲル層の機械的強度が不足し、擬ベーマイトの保護効果が不十分になるおそれがあり、バインダの使用量が30重量%を超えるとインキの吸収性が不足するおそれがある。
【0048】
このように、上記の塗工液を擬ベーマイトを含む多孔質層の上に塗布し乾燥することによりシリカゲル層を形成するが、その厚さは0.1〜30μm程度が好ましい。0.1μm未満の場合には、擬ベーマイトを含む多孔質層の保護効果が充分に得られず耐擦傷性が不足するおそれがあり、30μmを超えると塗工膜におけるインキ培養成分の吸収性が損なわれる。シリカゲル層の厚さは0.2〜2μmであるとさらに好ましい。
【0049】
さらに、多孔質層の表面は、印刷物Pから吸収し表面に残った顔料を効率よく除去するために平滑であることが好ましい。この場合、キャスト法により塗工したり、その他の方法で塗工した後にカレンダリング等の方法により多孔質層の表面を平滑にすることができる。
【0050】
一方、保持層は、多孔質層が吸収したエマルジョンインキの顔料以外の成分(溶媒成分等)を吸収して保持するものであれば任意の材料を使用することができる。材料によってはシート基材そのものを保持層とすることもでき、或いはシート基材と多孔質層との間に別の層として設けてもよい。具体的には、パルプを原料とする紙や合成紙を用いた多孔質材が基材兼保持層として使用できる。この場合、多孔質層の表面を平滑にする観点から、ある程度平滑な材料を用いることが好ましい。なかでも、エマルジョンインキの保持量が大きく、且つ、エマルジョンインキ吸収時の変形が小さく繰り返しの使用が可能な材料が好ましい。その一例としてはシリカとポリオレフィン樹脂との混合物からなる多孔質材が挙げられる。
【0051】
さらに、用紙搬送部9の周囲には、インキ除去シート21の多孔質層に残ったエマルジョンインキ中の顔料を除去するクリーニング手段23と、インキ除去シート21の多孔質層に除去されたエマルジョンインキの水分を蒸発させる乾燥手段24と、インキ除去シート21の保持層に保持された顔料以外の成分を転移させる転移手段25とが配設されている。
【0052】
クリーニング手段23は、クリーニングローラ26と、このクリーニングローラ26によりインキ除去シート21から除去した顔料を溜めるガードボックス27とよりなる。クリーニングローラ26は回転することによりインキ除去シート21から顔料を払拭することを目的とするもので、インキ除去シート21に対して線速差が得られる状態で駆動すればよく、回転方向は問わないが、この例ではインキ除去シート21に対する払拭力を高めるために回転方向が時計方向に定められている。また、クリーニングローラ26には、表面がブラシ状のローラ、スポンジローラ、発砲ゴムローラ等が用いられている。さらに、クリーニングローラ26は交換自在である。
【0053】
乾燥手段24は、ヒータ28とこのヒータ28の熱をインキ除去シート21に向けて送る送風ファン29とよりなる。ヒータ28は、赤外線ヒータ、セラミックヒータ、ハロゲンランプ等を熱源とするランプヒータ、温風ヒータ等のうちの一つが用いられ、発熱量が制御できるものである。
【0054】
転移手段25は、インキ除去シート21の保持層に接触する転移部材である回転自在のローラが用いられている。このローラによる転移手段25は、ゴムやスポンジ等のようにエマルジョンインキを吸収し易い材料により形成され、交換自在に支持されている。
【0055】
図1に示す印刷装置Aにおいて、製版部3では、画像読取部1により読み取られた画像データに基づいてマスタ2にデータを穿孔形成しながら版胴4に供給する。製版済みのマスタ2は版胴4の外周に巻き付けられる。印刷のためのスタート釦(図示せず)を押すと版胴4とインクローラ11とが時計方向に回転し始める。一方、プレスローラ13は版胴4から離れているが、昇降台15上の用紙pが給紙され、その先端が版胴4の下部外周を越えるとプレスローラ13が用紙pを版胴4に圧接する。これにより、インキローラ11に付着するエマルジョンインキが版胴4の内部からマスタ2の画像部を通って滲み出され用紙pに転写される。これにより、印刷物Pが得られる。この印刷の過程では、搬送ローラ20がインキ除去シート21とともに時計方向に駆動されているため、印刷物Pはインキ除去シート21により排紙部8に排紙される。
【0056】
この排紙過程で、印刷物P上の印画部の表面の未乾燥のエマルジョンインキはインキ除去シート21の外層の多孔質層に付着する。多孔質層のシリカゲル層下の擬ベーマイトの細孔半径は、実質的にエマルジョンインキの顔料粒子の半径よりも小さい1〜30nmであるので、エマルジョンインキは顔料と溶媒成分とに分離され、顔料は多孔質層の表面に残り、溶媒成分は吸収性の高い保持層に吸収されて保持される。これにより、インキ除去シート21の表面(多孔質層)は液分で飽和しにくくなり、その分インキ吸収能力が高くなるので、印刷物P上の余分なエマルジョンインキの除去効率を高めることが可能となる。
【0057】
また、時計方向に回転するインキ除去シート21に接触するクリーニングローラ26が時計方向に回転するので、インキ除去シート21の多孔質層に付着した顔料はクリーニングローラ26により払拭されガードボックス27に回収されるので、多孔質層によるエマルジョンインキの分離除去作用を長期にわたり促進させることができる。しかも、インキ除去シート21から印刷物Pへの顔料の再転写を防止することができる。ガードボックス27に回収された顔料は、ガードボックス27を取り外すことにより所望の場所に捨てることができる。
【0058】
この場合、インキ除去シート21の多孔質層に吸収されたエマルジョンインキの顔料が多孔質層の表面に析出するまでにはある程度の時間が必要であるので、印刷物P上のエマルジョンインキを吸収する位置からクリーニングローラ26の位置までは必要に応じた距離が定められている。
【0059】
一般に、エマルジョンインキは、空気中に放置すると表面から徐々に水分が蒸発し油相比が高くなり低粘度になるが、本実施の形態では乾燥手段24を具備するので、インキ除去シート21の多孔質層上のエマルジョンインキは水分が乾燥手段24により速やかに蒸発されて粘度が低くなる。エマルジョンインキの粘度が低くなると、多孔質層におけるエマルジョンインキの浸透速度が速くなり、多孔質層の表面における顔料が析出される迄の時間が短くなる。これにより、多孔質層上のエマルジョンインキを短時間で顔料とそれ以外の成分とに分離することができ、クリーニングローラ26による顔料の払拭も容易となる。さらに、乾燥手段24によりインキ除去シート21を乾燥すると、多孔質層でのエマルジョンインキの顔料が析出するまでの時間が速くなることに伴い、インキ除去シート21を短くし、装置の小型化及びコストダウンを図ることができる。
【0060】
さらに、本実施の形態では、印刷物P上の余分なエマルジョンインキはインキ除去シート21の多孔質層により顔料とそれ以外の成分とに分離して除去されるが、保持層で吸収した顔料以外の溶媒等の成分を転移手段25に転移させることができるので、保持層におけるエマルジョンインキの溶媒成分の吸収能力を高めることができる。
【0061】
以上のように、インキ除去シート21は、多孔質層上のエマルジョンインキに含む水分が乾燥手段24により乾燥され、多孔質層上で析出された顔料がクリーニングローラ26により除去され、保持層に保持された顔料以外の溶媒等の成分が転移手段25に転移されるため、インキ除去シート21の寿命を延長することができる。もちろん、インキ除去シート21を新しいものに交換することもできる。したがって、排紙部8に印刷物Pを積層する場合にエマルジョンインキの裏移りを防止することができる。
【0062】
このように、印刷物P上の余分なエマルジョンインキを除去するインキ除去シート21は、印刷物Pを排紙部8に搬送する搬送ベルトの機能を兼ねるため、印刷装置Aの小型化及びコストダウンを図ることができる。
【0063】
次に、本発明の実施の第二の形態を図2に基づいて説明する。本実施の形態及びこれに続く他の実施の形態において、前実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態における印刷装置Bの印刷部30は、上下方向に対向配置された二つの版胴4を有する。これらの版胴4は、それぞれインキローラ11とドクターローラ12とを有し、版胴4に形成されたメッシュ状のスクリーンを間にしてインキローラ11を対向配置することで転写部31が形成されている。
【0064】
また、版胴4の数に応じて、それぞれの版胴4に巻き付けるマスタ2を製版する複数の製版部3と、それぞれの版胴4上の使用済みのマスタ2を剥がして収納する複数の排版部6が設けられている。
【0065】
そして、版胴4と排紙部8との間における用紙搬送経路中に、上下で対をなす用紙搬送部9が配置されている。これらの用紙搬送部9は吸引ファン22を省略した点以外前実施の形態で説明した用紙搬送部9の構成と同様であり、搬送ベルトを兼ねたエンドレスのインキ除去シート21を備えている。また、これらの用紙搬送部9のインキ除去シート21の多孔質層をクリーニングするクリーニング手段23、インキ除去シート21を乾燥させる乾燥手段24、インキ除去シート21の保持層に吸収された成分を転移させる転移手段25も備えている。
【0066】
このような印刷装置Bでは、複数の版胴4のそれぞれに、異なるデータに基づいて製版部3により製版されたマスタ2を巻き付け、上方の版胴4を時計方向に回転させ、下方の版胴4を反時計方向に回転させ、上下方向に対向する版胴4の間に用紙pを供給する。これにより、用紙pの上下両面に一度に画像を印刷する。両面印刷された印刷物は相対向するインキ除去シート21に挾持されて排紙部8に向けて搬送され、この搬送過程で印刷物の印画部に付着する余分なエマルジョンインキがインキ除去シート21により除去される。その除去作用は前実施の形態と同様である。なお、この例では相対向する用紙搬送部9のインキ除去シート21で印刷物Pを挾持して搬送するため、印刷物Pをインキ除去シート21に吸引する吸引ファンは不要である。したがって、インキ除去シート21には吸引ファン側に吸気するための通孔は開けなくてもよい。
【0067】
次に、本発明の実施の第三の形態を図3に基づいて説明する。本実施の形態は多色印刷に適した印刷装置Cの例である。すなわち、印刷部32は、用紙pの搬送経路中に配列した複数の版胴4と、これらの版胴4のそれぞれに接離自在に支持された複数のプレスローラ13とを備え、個々の版胴4内のインキローラ11と、プレスローラ13とを版胴4のスクリーンを間に対向配置することで、用紙搬送方向における異なる位置で用紙pに画像を転写する複数の転写部33,34が形成されている。なお、上流側の版胴4のインキローラ11と下流側の版胴4のインキローラ11に供給するエマルジョンインキの色は異なる。そして、転写部33,34の間に、インキ除去シート21によって形成された搬送ベルトを具備する用紙搬送部9が配設されている。
【0068】
この用紙搬送部9は図1で説明した用紙搬送部9の構成と同様であり、搬送ベルトを兼ねたエンドレスのインキ除去シート21を備えている。また、この用紙搬送部9のインキ除去シート21の多孔質層をクリーニングするクリーニング手段23、インキ除去シート21を乾燥させる乾燥手段24、インキ除去シート21の保持層に吸収された成分を転移させる転移手段25も備えている。
【0069】
本実施の形態における印刷装置Cも、版胴4の数に応じて、それぞれの版胴4に巻き付けるマスタ2を製版する複数の製版部3と、それぞれの版胴4上の使用済みのマスタ2を剥がして収納する複数の排版部6が設けられている。また、下流側に配設された版胴4と排紙部8との間には用紙搬送部35が設けられている。この用紙搬送部35は、対をなす搬送ローラ20と、これらの搬送ローラ20に巻回された搬送ベルト36と、この搬送ベルト36に印刷物Pを吸引する吸引ファン22とにより形成されている。
【0070】
このような印刷装置Cでは、複数の版胴4のそれぞれに、異なるデータに基づいて製版部3により製版されたマスタ2を巻き付け、版胴4を時計方向に回転させ、昇降台15上の用紙pを供給する。これにより、用紙pは上流側の版胴4とプレスローラ13とにより挾持搬送される過程で上面に画像が転写された後に、用紙搬送部9により下流側の版胴4に向けて搬送される。この搬送過程で印刷物の印画部に付着する余分なエマルジョンインキがインキ除去シート21により除去される。その除去作用は前実施の形態と同様である。続いて、下流側の版胴4とプレスローラ13とにより挾持搬送される過程で上面に画像が転写される。
【0071】
この例では、用紙pが上流側の転写部33から下流側の転写部34に向かう迄の時間が短いため、上流側の転写部33で転写した余分なエマルジョンインキをインキ除去シート21で除去して下流側の転写部34に受け渡すことにより、上流側で転写した余分なエマルジョンインキが下流側の版胴4のインキに混ざらないようにしている。また、上流側で転写した余分なエマルジョンインキが下流側の版胴4の表面に移り、さらにそのエマルジョンインキが次の印刷物に再転写される、いわゆるダブリ印刷を防止している。下流側の転写部34で転写された印刷物Pは、搬送ベルト36により搬送されて排紙部8に収納される。この場合、次の印刷物Pが排紙部8に搬送されるまでの間には、その前に印刷された印刷物P上のエマルジョンインキが自然乾燥されるので、裏移りの心配はない。もちろん、前述の第一の形態のように搬送ベルト36をインキ除去シート21によって形成し、そのインキ除去シート21に印刷物Pを吸引ファン22で引きつけて余分なエマルジョンインキを直ちに除去するようにしてもよい。
【0072】
次に、本発明の実施の第四の形態を図4に基づいて説明する。本実施の形態は、一回の用紙送りで一つの版胴4により両面印刷を行う印刷装置Dの例である。印刷部37は、対をなすインキローラ11とドクターローラ12とを二組備えた一つの版胴4と、個々のインキローラ11と対向する位置で版胴4の外周に対して接離自在に設けられた二つのプレスローラ13とにより形成されている。そして、用紙pの搬送経路中において上流側(給紙部7側)に位置するインキローラ11とプレスローラ13とで転写部38が形成され、下流側(排紙部8側)に位置するインキローラ11とプレスローラ13とで転写部39が形成されている。これらの転写部38,39は版胴4のエマルジョンインキを版胴4のスクリーン及びマスタ2を介して滲み出させた用紙pに転写するものである。
【0073】
また、給紙部7から排紙部8に至る用紙搬送経路の一部には、版胴4の真下においてV字形に屈曲されたV字型搬送路40が形成され、このV字型搬送路40の上流側の一側には用紙搬送部35が配置され、V字型搬送路40の下流側の他側に用紙搬送部9が配置され、下流側のプレスローラ13と排紙部8との間には用紙搬送部9が配置されている。
【0074】
さらに、V字型搬送路40の中央の下方には用紙pを垂直方向に案内する用紙案内板41と、用紙pを上方に戻すスプリング42とが設けられている。V字形搬送路40の中央の上部には用紙pの搬送方向に応じて回動する切替爪43が版胴4の軸心と平行な軸心をもって回動自在に設けられている。
【0075】
このような印刷装置Dでは、マスタ2を版胴4に巻き付けたときに、用紙pの表面に印刷すべき第一のデータが上流側(給紙部7側)のインキローラ11側に位置し、用紙pの裏面に印刷すべき第二のデータが下流側(排紙部8側)のインキローラ11側に位置するようにマスタ2を製版部3で製版し、第一のデータと第二のデータとを間隔を開けて製版されたマスタ2を版胴4に巻き付ける。印刷に際しては、版胴4を時計方向にさせるとともに給紙部7により用紙pを給紙するが、用紙pは上流側のインキローラ11とプレスローラ13とにより挾持搬送される過程で、第一のデータが用紙pの表面に転写される。この用紙pは用紙搬送部35の吸引ファン22の負圧により搬送ベルト36に吸引され、搬送ベルト36の回転によりスプリング42を圧縮しながら用紙案内板41の間に送り込まれる。一定距離送り込まれると搬送ベルト36が停止し、吸引ファン22の駆動が停止するため、用紙案内板41内の用紙pはスプリング42の付勢力により上昇する。このときに、仮想線で示す方向に回動する切替爪43により用紙pが用紙搬送部35と対向する用紙搬送部9に沿わされ、この用紙搬送部9の吸引ファン22によりインキ除去シート21に吸引される。
【0076】
すなわち、V字形搬送路40に配置された用紙搬送部9のインキ除去シート21は、上流側の転写部38で転写された画像の余分なエマルジョンインキを除去し、回転によりその用紙pを下流側の転写部39に搬送する。したがって、用紙pの表面に印刷した画像の余分なエマルジョンインキが下流側の転写部39に付着することはない。転写部39では、第二のデータを用紙pの裏面に印刷する。この転写部39で画像が転写された印刷物Pは、本実施の形態では第二のデータが印刷された面である用紙pの裏面を上に向けてさらに用紙搬送部9のインキ除去シート21により排紙部8に排紙される過程で、余分なエマルジョンインキがインキ除去シート21により除去される。
【0077】
なお、前述した製版過程において、第一のデータが下流側(排紙部8側)のインキローラ11側に位置し、第二のデータが上流側(印字部7側)のインキローラ11側に位置するようにマスタ2を製版部3で製版すれば、印刷物Pは第一のデータが印刷された面を上に向けて排紙部8に排紙される。
【0078】
次に、本発明の実施の第五の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態も両面印刷に適した印刷装置Eの例である。この印刷装置Eの印刷部44は、用紙pの搬送経路中に配列した複数の版胴4と、これらの版胴4のそれぞれに接離自在に支持された複数のプレスローラ13とを備え、個々の版胴4内のインキローラ11と、プレスローラ13とを版胴4のスクリーンを間に対向配置することで、用紙搬送方向における異なる位置で用紙pに画像を転写する複数の転写部45,46が形成されている。そして、転写部45,46の間に、インキ除去シート21によって形成された搬送ベルトを具備する用紙搬送部9が配設されている。この例では、給紙部7側の版胴4は下方に位置し、排紙部8側の版胴4は上方に位置しているため、用紙搬送経路は下方から上方に向けてU字形に湾曲されている。
【0079】
用紙搬送部9は図1で説明した用紙搬送部9と基本的には同様の構成で、転写部46を形成するプレスローラ13と搬送ローラ20と転写手段(転写ローラ)25に搬送ベルトを兼ねたエンドレスのインキ除去シート21を巻回することにより形成されている。複数の搬送ローラ20のうちの一つはプレスローラ13よりも上流側に配置され、下流側の転写部46の手前で用紙pにインキ除去シート21を接触させるように構成されている。また、この用紙搬送部9のインキ除去シート21の多孔質層をクリーニングするクリーニング手段23、インキ除去シート21を乾燥させる乾燥手段24も備えている。さらに、上流側の版胴4と下流側の版胴4との間には複数の用紙搬送ベルト47が配列され、下流側に配設された版胴4と排紙部8との間には用紙搬送部35が設けられている。
【0080】
本実施の形態における印刷装置Eも、版胴4の数に応じて、それぞれの版胴4に巻き付けるマスタ2を製版する複数の製版部3と、それぞれの版胴4上の使用済みのマスタ2を剥がして収納する複数の排版部6が設けられている。
【0081】
このような印刷装置Eでは、複数の版胴4のそれぞれに、異なるデータに基づいて製版部3により製版されたマスタ2を巻き付け、上流側の版胴4を反時計方向に回転させ、下流側の版胴4を時計方向に回転させ、昇降台15上の用紙pを供給する。これにより、用紙pは上流側の転写部45において版胴4とプレスローラ13とにより挾持搬送される過程で上面に画像が転写された後に、用紙搬送ベルト47と用紙搬送部9とにより下流側の版胴4に向けて搬送される。この搬送過程で印刷物Pに付着する余分なエマルジョンインキがインキ除去シート21により除去される。さらに、下流側の版胴4とプレスローラ13とにより挾持搬送される過程で転写部46において画像が転写される。この転写後も転写部45で転写されて印刷物Pの下面に付着する余分なエマルジョンインキは、印刷物Pがインキ除去シート21から離れるまでこのインキ除去シート21により除去される。
【0082】
さらに、本発明の実施の第六の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態における印刷装置Fは、基本的に図5に示す印刷装置Eと同様である。異なる点は、上流側の版胴4から下流側の版胴4に至る用紙搬送経路が略水平になるように、給紙部7、この給紙部7に近い上流側の版胴4及びプレスローラ13、並びに上流側の版胴4のための製版部3、排版部6の配置を変更したことである。したがって、図5に示す印刷装置Eの構成によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0083】
なお、版胴4はインキローラ11とドクターローラ12とを内蔵しているが、版胴4のスクリーンの内周面に対してインキローラ11を進出位置と退避位置とに進退自在に支持し、用紙pにエマルジョンインキを転写するときには、版胴4内のインキローラ11を外方に進出させてスクリーンを押し出し、そのスクリーンをこの版胴と対向するプレスローラ或いは他の版胴に圧接させることにより、内部のエマルジョンインキの滲み出し作用を促進するようにしてもよい。
【0084】
さらに、本発明の実施の第七の形態を図7に基づいて説明する。図5及び図6において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図5及び図6における印刷部44は、用紙搬送方向における異なる位置で用紙pに片面ずつ画像を転写する複数の転写部45,46を備えている。本実施の形態では、下流側の転写部46に、インキ除去シート21によって形成された搬送ベルトを具備する用紙搬送部9が配設されている。具体的には、下流側の版胴4とプレスローラ13とで下流側の転写部46が形成されているが、用紙搬送部9はプレスローラ13とローラ20とロール状の転移手段25とにインキ除去シート21がその多孔質層を内側に向けて巻回することにより形成されている。
【0085】
図7では、用紙搬送部9のインキ除去シート21と、用紙搬送ベルト47とはラップしていないので、用紙搬送ベルト47は一端が転写部46における版胴4とプレスローラ13とのニップにできるだけ近付けるように配置することが用紙pを受け渡す上で好ましい。
【0086】
このような構成では、上流側の転写部45により用紙pの一方の面に転写した画像の余分なエマルジョンインキを、下流側の転写部46により用紙pの他方の面に画像を転写するときに除去することができる。この場合、用紙pは版胴4によりインキ除去シート21に圧接されるため、インキ除去作用をより一層促進させることができる。
【0087】
さらに、本発明の実施の第八の形態における印刷物排紙収納装置Gを図8に基づいて説明する。この印刷物排紙収納装置Gは、前実施の形態における印刷装置AないしFの何れかに選択的に装着されて使用される。この場合、排紙部8は印刷装置AないしFから取り外される。
【0088】
印刷物排紙収納装置Gは、印刷装置AないしFの何れかによりエマルジョンインキを用いて印刷された印刷物Pを搬送する用紙搬送部48と、この用紙搬送部48により搬送された印刷物Pを収納する収納部49とを主要な構成としている。収納部49は、いわゆるソータと称せられる構成をもち、複数のビンユニット50と、このビンユニット50を昇降させる昇降手段51とよりなる。
【0089】
ビンユニット50は、複数のビン52と、これらのビン52の先端部の両側を上下方向に揺動可能に支持する筐体53と、ビン52の後端側の両側に設けられた軸54を上下方向に移動自在に支持するガイドレール(図示せず)とにより形成されている。
【0090】
昇降手段51は、各ビン52両側に配置されて正逆回転可能なモータ55に駆動される一対の駆動軸56と、これらの駆動軸56の中間部に固定的に設けられたリードカム57とにより形成されている。これらのリードカム57には、ビン52の軸54が緩めに嵌合される螺旋溝58が形成されている。すなわち、リードカム57が駆動軸56とともに回転すると、軸54がリードカム57の螺旋溝58に沿って移動するためビン52が上方又は下方に移動するように構成されている。その移動方向は駆動軸56の回転方向により決まる。また、駆動軸56の上端には駆動軸56の回転角を検知してモータ55の動作を制御するためのエンコーダ59が設けられている。
【0091】
用紙搬送部48は、印刷装置AないしFで用いた用紙搬送部9と同様の構成で、所定の間隔を開けて配置された複数の搬送ローラ20と、これらの搬送ローラ20に交換自在に巻回された搬送ベルトを兼ねたエンドレスのインキ除去シート21と、印刷物Pを吸引する吸引ファン22とにより形成されている。この用紙搬送部48のビン52側の上部には印刷物Pの通過を光学的に検知してモータ55を駆動させるための信号を出力するセンサ60が設けられている。
【0092】
このような構成において、通常、ビン52及び筐体53は所定の下降位置に位置する状態に維持されるが、印刷装置A〜Fからの駆動信号を受けると、駆動軸56がモータ55により一方向に駆動される。この動作に連動して筐体53が上昇するとともに、ビン52が所定位置まで上昇する。このときのビン52の所定位置とは、一番上のビン52が用紙搬送部48から搬送される印刷物Pを受け入れる位置である。この状態で最初の印刷物Pが用紙搬送部48により一番上のビン52の上に搬送されると、その状態をセンサ60が検知するため、その検知信号をトリガとしてモータ55が正転方向に駆動され、駆動軸56がリードカム57とともに一回転する。これにより、次段のビン52が次に搬送される印刷物Pを受け入れる位置まで上昇する動作が繰り返され、印刷物Pの丁合いが行われる。
【0093】
このように、印刷物排紙収納装置Gに収納する過程では、印刷物Pがインキ除去シート21に接触するため、前述したように印刷物P上の余分なエマルジョンインキの除去効率を高めることができる。
【0094】
次に、本発明の実施の第九の形態における印刷物排紙収納装置Hを図9及び図10に示す。第八の実施の形態において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。この印刷物排紙収納装置Hは、前実施の形態における印刷装置AないしFの何れかに選択的に装着されて使用される。この場合、排紙部8は印刷装置AないしFから取り外される。
【0095】
図9は印刷物Pを搬送方向上流側から見た印刷物排紙収納装置Hの概略構成を示す側面図、図10は印刷物排紙収納装置Hの内部の概略構造を示す平面図である。印刷物排紙収納装置Hは、印刷装置AないしFの何れかから排紙される印刷物Pを搬送する用紙搬送部48と、この用紙搬送部48により搬送された印刷物Pを積層状態で収納する収納部61(図9参照)とを備え、さらに本実施の形態では、用紙搬送部48から搬送された印刷物Pの両側縁を一時的に支持するとともに順次収納部61に搬送する複数の螺旋軸62〜65を備えている。収納部61は図9に示すように筐体66の上部に形成され、螺旋軸62〜65は収納部61の下部空間の両側に二本ずつ分かれて配列されている。螺旋軸62〜65は螺旋の山で印刷物Pの両側縁を支えるもので、印刷物Pの一側縁を支える螺旋軸62,63と、印刷物Pの他側縁を支える螺旋軸64,65とは、螺旋の向きが対称であるとともに、印刷物Pを収納部61に向けて搬送するときの回転方向が対称である。
【0096】
このような構成において、印刷装置A〜Fの何れかから排紙された印刷物Pは用紙搬送部48により螺旋軸62,63と螺旋軸64,65との間に搬送され、両側縁が螺旋軸62,63と螺旋軸64,65とにより支えられる。印刷物Pが螺旋軸62,63と螺旋軸64,65との間に搬送されると、その状態を図示しないセンサが検知するため、その検知信号をトリガとして螺旋軸62〜65が図示しないモータにより例えば一回転分の角度だけ間欠的に駆動される。このような制御は後続する印刷物Pが用紙搬送部48により搬送される度に行われる。
【0097】
したがって、印刷物Pは螺旋軸62〜65により搬送される過程では、上下方向に隣接する印刷物Pに対して所定の間隔を開けて支えられる。さらに、用紙搬送部48により搬送される過程では印刷物Pがインキ除去シート21に接触して余分なエマルジョンインキが除去されるため、多数枚の印刷物Pを収納部61内に重ねて収納しても、印画部のエマルジョンインキが重なる印刷物Pに付着することがない。
【0098】
このような印刷物排紙収納装置Hでは、一側に配列された螺旋軸62,63と他側に配列された螺旋軸64,65との間隔を、印刷物Pの幅サイズに応じて調節するようにしてもよい。
【0099】
なお、図8に示す印刷物排紙収納装置G、図9及び図10に示す印刷物排紙収納装置Hの用紙搬送部48に、印刷装置A〜Fで用いたクリーニング手段23、乾燥手段24、転移手段25を具備することも可能である。これらによる効果は前述した通りである。
【0100】
【発明の効果】
請求項1記載の印刷装置によれば、印刷物の印画部の余分なエマルジョンインキを搬送ベルトを兼ねたインキ除去シートの多孔質層により顔料とそれ以外の溶媒成分等の成分とに分離して除去し、顔料以外の溶媒成分等の成分を保持層で吸収して保持することができる。このため、印刷物上の余分なエマルジョンインキの除去能力を高めることができる。さらに、用紙搬送部の搬送ベルトをインキ除去シートで形成することにより、印刷物の余分なエマルジョンインキを除去する装置を別個に設ける必要性をなくすことができ、これにより、小型化及びコストダウンを図ることができる。
【0101】
請求項2記載の印刷装置によれば、印刷済みの用紙を排紙部に排紙する前に余分なエマルジョンインキを除去することができる。
【0102】
請求項3記載の印刷装置によれば、上流側の転写部により用紙に転写した画像の余分なエマルジョンインキを除去した状態で次工程の転写部に用紙を搬送することができる。
【0103】
請求項4記載の印刷装置によれば、上流側の転写部により用紙の一方の面に転写した画像の余分なエマルジョンインキを、下流側の転写部により用紙の他方の面に画像を転写するときに除去することができる。この場合、用紙とインキ除去シートとは転写部において挾持されるため、インキ除去作用をより一層促進させることができる。
【0104】
請求項5記載の印刷装置によれば、多孔質層によるエマルジョンインキの分離除去作用を長期にわたり促進させることができる。また、インキ除去シートから印刷物への顔料の再転写を防止することができる。
【0105】
請求項6記載の印刷装置によれば、インキ除去シートを交換することにより、長期間にわたり印刷物上の余分なエマルジョンインキを除去することができる。
【0106】
請求項7記載の印刷装置によれば、多孔質層上のエマルジョンインキは水分が乾燥手段により速やかに蒸発されて粘度が低くなるので、多孔質層上のエマルジョンインキの浸透性を促進することができ、これにより、多孔質層上のエマルジョンインキを短時間で顔料とそれ以外の成分とに分離することができる。
【0107】
請求項8記載の印刷装置によれば、保持層におけるエマルジョンインキの溶媒成分の吸収能力をさらに高めることができる。
【0108】
請求項9記載の印刷物排紙収納装置によれば、印刷物の印画部の余分なエマルジョンインキを搬送ベルトを兼ねたインキ除去シートの多孔質層により顔料とそれ以外の溶媒成分等の成分とに分離して除去し、顔料以外の溶媒成分等の成分を保持層で吸収して保持することができる。このため、印刷物上の余分なエマルジョンインキの除去能力を高めることができる。さらに、用紙搬送部の搬送ベルトをインキ除去シートで形成することにより、印刷物の余分なエマルジョンインキを除去する装置を別個に設ける必要性をなくすことができ、これにより、小型化及びコストダウンを図ることができる。
【0109】
請求項10記載の印刷物排紙収納装置によれば、多孔質層によるエマルジョンインキの分離除去作用を長期に亘り促進させることが可能となり、また、インキ除去シートから印刷物への顔料の再転写を防止することができる。
【0110】
請求項11記載の印刷物排紙収納装置によれば、インキ除去シートを交換することにより、長期間に亘り印刷物上の余分なエマルジョンインキを除去することができる。
【0111】
請求項12記載の印刷物排紙収納装置によれば、多孔質層上のエマルジョンインキは水分が乾燥手段により速やかに蒸発されて粘度が低くなるので、多孔質層上のエマルジョンインキの浸透性が促進され、多孔質層上のエマルジョンインキを短時間で顔料とそれ以外の成分とに分離することができる。
【0112】
請求項13記載の印刷物排紙収納装置によれば、保持層におけるエマルジョンインキの溶媒成分の吸収能力をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の実施の第二の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図3】本発明の実施の第三の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図4】本発明の実施の第四の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図5】本発明の実施の第五の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図6】本発明の実施の第六の形態における印刷装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図7】本発明の実施の第七の形態における印刷装置の要部の概略構成を示す縦断正面図である。
【図8】本発明の実施の第八の形態における印刷物排紙収納装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図9】本発明の実施の第九の形態における印刷物排紙収納装置の概略構成を示す側面図である
【図10】印刷物排紙収納装置の内部の概略構造を示す平面図である。
【符号の説明】
A〜F 印刷装置
G,H 印刷物排紙収納装置
P 印刷物
p 用紙
5 印刷部
7 給紙部
8 排紙部
9 用紙搬送部
21 インキ除去シート、搬送ベルト
23 クリーニング手段
24 乾燥手段
25 転移手段
30,32 印刷部
33,34 転写部
37 印刷部
38,39 転写部
44 印刷部
45,46 転写部
48 用紙搬送部
49,61 収納部

Claims (13)

  1. エマルジョンインキを用いて用紙に画像を印刷する印刷部と、この印刷部に用紙を給紙する給紙部と、この給紙部から前記印刷部を経て排紙部に至る用紙搬送経路中に配設された用紙搬送部とを具備する印刷装置において、前記用紙搬送部は、前記印刷部により印刷された印刷物の印画部に接触させたときに印画部の表面に存在する余分のエマルジョンインキを顔料とそれ以外の成分とに分離して除去する多孔質層と、この多孔質層で分離した顔料以外の成分を吸収して保持する保持層とを有するインキ除去シートによって形成された搬送ベルトを具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記用紙搬送部は、前記印刷部と前記排紙部との間に配設されている請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記印刷部は、用紙搬送方向における異なる位置で用紙に画像を転写する複数の転写部を備え
    前記用紙搬送部は、前記転写部の間に配設されている請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記印刷部は、用紙搬送方向における異なる位置で用紙に片面ずつ画像を転写する複数の転写部を備え
    前記用紙搬送部は、下流側の前記転写部に配設されている請求項1記載の印刷装置。
  5. 前記インキ除去シートの多孔質層に残ったエマルジョンインキ中の顔料を除去するクリーニング手段を具備する請求項1ないし4の何れか一記載の印刷装置。
  6. 前記搬送ベルト搬送ローラに交換自在に巻回されている請求項1ないし5の何れか一記載の印刷装置。
  7. 前記インキ除去シートの多孔質層に除去されたエマルジョンインキの水分を蒸発させる乾燥手段を具備する請求項1ないし6の何れか一記載の印刷装置。
  8. 前記インキ除去シートの保持層に保持された顔料以外の成分を転移させる転移手段を具備する請求項1ないし7の何れか一記載の印刷装置。
  9. 印刷装置によりエマルジョンインキを用いて印刷された印刷物を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部により搬送された印刷物を収納する収納部とを具備する印刷物排紙収納装置において、前記用紙搬送部は、印刷物の印画部に接触させたときに印画部の表面に存在する余分のエマルジョンインキを顔料とそれ以外の成分とに分離して除去する多孔質層と、この多孔質層で分離した顔料以外の成分を吸収して保持する保持層とを有するインキ除去シートによって形成された搬送ベルトを具備することを特徴とする印刷物排紙収納装置。
  10. 前記インキ除去シートの多孔質層に残ったエマルジョンインキ中の顔料を除去するクリーニング手段を具備する請求項9記載の印刷物排紙収納装置。
  11. 前記搬送ベルト搬送ローラに交換自在に巻回されている請求項9又は10記載の印刷物排紙収納装置。
  12. 前記インキ除去シートの多孔質層に除去されたエマルジョンインキの水分を蒸発させる乾燥手段を具備する請求項9ないし11の何れか一記載の印刷物排紙収納装置。
  13. 前記インキ除去シートの保持層に保持された顔料以外の成分を転移させる転移手段を具備する請求項9ないし12の何れか一記載の印刷物排紙収納装置。
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